JP2002159957A - 石膏ボード廃材における石膏と貼着紙の分別回収機 - Google Patents

石膏ボード廃材における石膏と貼着紙の分別回収機

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JP2002159957A
JP2002159957A JP2000362343A JP2000362343A JP2002159957A JP 2002159957 A JP2002159957 A JP 2002159957A JP 2000362343 A JP2000362343 A JP 2000362343A JP 2000362343 A JP2000362343 A JP 2000362343A JP 2002159957 A JP2002159957 A JP 2002159957A
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Akira Nishizawa
章 西沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石膏ボード廃材を貼着紙と石膏成分とに分別
するのに、従来では主として石膏ボード廃材を小片状に
破砕した後、その破砕片を篩にかけて分別していたが、
その分別効率及び分別精度が非常に低かった。 【解決手段】 機体枠1内に、石膏ボード廃材Xを板状
のままで移送させる移送装置2と、石膏ボード廃材Xの
表裏各面の貼着紙Zを掻き落としにより剥離させる貼着
紙剥離装置3と、その剥離させた各紙片Zaを機体枠1
外に排出する紙片排出装置4と、貼着紙を剥離させた残
りの板状石膏芯Yを小片状に破砕する石膏芯破砕装置5
とを備えていることにより、石膏ボード廃材Xを板状の
ままで廃材供給口11から供給するだけで、その石膏ボ
ード廃材Xを自動で貼着紙部分と石膏成分とに分別回収
でき、且つ貼着紙と石膏成分との分別効率及び分別精度
をそれぞれ良好にし得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、板状の石膏芯の
表裏各面に紙を貼着させた石膏ボード廃材から石膏と貼
着紙とを分離させた状態でそれぞれ回収し得るようにし
た石膏ボード廃材における石膏と貼着紙の分別回収機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】石膏ボードは、建物の天井板や壁板等と
して広く使用されているが、この種の建材用石膏ボード
は、板状の石膏芯の表裏各面にそれぞれ紙を貼着して構
成されている。又、建材用石膏ボードは、建物の新築時
に端材が発生したり、改修時に取り替えたりして、廃棄
される石膏ボード廃材が発生する。
【0003】この種の石膏ボード廃材は、従来は一般に
そのまま埋め立て処理されるケースが多かったが、「廃
掃法」の改正により廃棄処理に対する規制が強化された
ことにより、そのままの状態で廃棄するのが難しくなっ
ている。又、石膏成分は、純度が高ければ資材として再
利用ができ、近年では、廃棄物の減量化と資材(石膏成
分)の再利用との観点から、石膏ボード廃材を石膏成分
と紙とに分別して該石膏成分を回収することが望まれて
いる。
【0004】ところで、石膏ボード廃材には、板状の石
膏芯の表裏各面にそれぞれ紙が貼着されたままであり、
石膏成分を再利用するには石膏芯から表裏各面の貼着紙
を除去する必要がある。
【0005】近年、例えば特開平11−19527号公
報(発明の名称「石膏ボード廃材の破砕処理装置」)に
示されるように、石膏ボード廃材から石膏芯と貼着紙と
を分離して、石膏成分と紙とを分別する装置が開発され
ている。この従来例(特開平11−19527号公報)
の「石膏ボード廃材の破砕処理装置」は、石膏ボード廃
材を貼着紙付きのままで細かく破砕した後、その破砕物
を篩装置により石膏小片と紙片とに分離して、それぞれ
分別回収するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来例の「石膏ボード廃材の破砕処理装置」では、石膏ボ
ード廃材を貼着紙付きのままで破砕するようにしている
が、このように破砕しただけでは貼着紙片付きの廃材小
片の量が多く発生し、石膏成分のみ(小粒状に砕けたも
の)に分離される量は少なくなる。即ち、貼着紙は石膏
芯の表面に対して強く接着されており、破砕によって石
膏芯が砕けても、石膏小片が貼着紙側に接着したままで
多量に残っている。そして、石膏ボード廃材を破砕した
後、その廃材小片を篩にかけるが、篩目を通過する小粒
状の石膏成分(純度が高い)の量が少ないので、石膏成
分と紙との分別効率が悪く、石膏成分取得量当たりのコ
ストが非常に高くなる。又、再利用できない(廃棄処理
される)貼着紙付き石膏小片が多量に残るので、後の廃
棄処理に困るという問題がある。さらに、このように、
石膏ボード廃材を破砕した後、篩にかけて分別するよう
にしたものでは、篩目を通過した小粒廃材の中にも小さ
い紙片付きのものが混入しており、石膏成分の分別精度
(純度)が悪く、そのまま粉砕して石膏資材として再利
用するには問題がある。
【0007】本願発明は、上記した従来の問題点に鑑
み、石膏ボード廃材における石膏と貼着紙とを効率よく
且つ高精度に分別し得るようにした石膏と貼着紙の分別
回収機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。尚、
本願発明は、板状の石膏芯の表裏各面にそれぞれ紙を貼
着させた石膏ボード廃材から石膏と貼着紙とを分離させ
た状態でそれぞれ回収し得るようにした石膏と貼着紙の
分別回収機を対象にしている。本願請求項1の発明 本願請求項1の石膏と貼着紙の分別回収機は、機体枠内
に、石膏ボード廃材を板状のままで移送させる移送装置
と、その石膏ボード廃材の表裏各面に接触してそれぞれ
貼着紙を石膏芯から掻き落としにより剥離させる貼着紙
剥離装置と、その剥離させた各紙片を機体枠外に排出す
る紙片排出装置と、貼着紙を剥離させた残りの板状石膏
芯を小片状に破砕する石膏芯破砕装置とを備えている。
又、機体枠には、石膏ボード廃材を移送装置に供給する
廃材供給口と、紙片排出装置の出口となる紙片排出口
と、石膏芯破砕装置で破砕した各石膏小片を機体枠外に
排出する石膏小片排出口とを設けている。
【0009】この請求項1の分別回収機は、次のように
機能する。尚、紙片排出口には紙片回収袋をセットして
おくとともに、石膏小片排出口には石膏小片回収袋をセ
ットしておく。そして、電源を入れて各装置を作動させ
た状態で、廃材供給口から板状の石膏ボード廃材を機体
枠内に供給すると、該石膏ボード廃材が移送装置により
機体奥側に移送され、該石膏ボード廃材の先行端が貼着
紙剥離装置部分に達する。
【0010】すると、石膏ボード廃材の先行端側の表裏
各面が貼着紙剥離装置に接触して、該貼着紙剥離装置で
石膏ボード廃材の表裏各面の貼着紙を順次小紙片状に分
断しながら掻き落としていく。このとき、貼着紙剥離装
置は、石膏ボード廃材の全幅に亘って表裏各貼着紙の厚
さ範囲を掻き落とすようになっている。そして、その掻
き落とされた剥離紙片は、順次紙片排出装置により紙片
排出口から紙片回収袋内に収納される。尚、貼着紙剥離
装置による貼着紙剥離作用中も、石膏ボード廃材は移送
装置により連続して機体奥側に送り込まれている。
【0011】他方、石膏ボード廃材における貼着紙剥離
装置部分を通過した部分の表裏各面は、該貼着紙剥離装
置でそれぞれ貼着紙がきれいに剥がされており、石膏芯
のみの厚さとなっている。そして、各側の貼着紙が剥が
された石膏芯の先端側は、板状のままで石膏芯破砕装置
部分まで移送され、該石膏芯破砕装置によって石膏芯先
端側から順次所定大きさの石膏小片づつに破砕されてい
く。そして、石膏芯破砕装置で破砕された各石膏小片、
を順次石膏小片排出口から石膏小片回収袋内に収納され
る。
【0012】このように、本願請求項1の石膏と貼着紙
の分別回収機では、廃材供給口から石膏ボード廃材を供
給するだけで、該石膏ボード廃材の表裏各面の貼着紙を
貼着紙剥離装置により順次剥離させ、その各剥離紙片を
紙片排出装置で紙片排出口から排出する一方、表裏各面
の貼着紙が剥離された石膏芯は、石膏芯破砕装置により
石膏小片に破砕して、該各石膏小片を石膏小片排出口か
ら順次排出することができ、石膏と貼着紙とをそれぞれ
自動で分別回収することができる。又、表裏の各貼着紙
は、石膏ボード廃材が板状の状態で掻き落とす(剥離さ
せる)ようになっているので、その貼着紙剥離作業を容
易に且つ確実に行える。本願請求項2の発明 本願請求項2の発明は、請求項1の石膏と貼着紙の分別
回収機において、貼着紙剥離装置として石膏ボード廃材
の表裏各面に接触しながら高速回転する一対のワイヤー
ブラシロールを使用する一方、該各ワイヤーブラシロー
ルの外周面間の間隔を処理すべき石膏ボード廃材の厚さ
に応じて自動で調整し得るロール間隔調整装置を備えて
いる。
【0013】この請求項2の分別回収機では、貼着紙剥
離装置として一対のワイヤーブラシロールを使用し、該
各ワイヤーブラシロール間に石膏ボード廃材を挿通させ
ることにより、各ワイヤーブラシロールの外周面を石膏
ボード廃材の表裏各面に接触させて表裏各面の貼着紙を
掻き落とすようにしている。
【0014】ところで、処理すべき石膏ボード廃材の厚
さは、例えば9〜21mm程度の範囲で数種類のものがあ
り、運転時には厚さの異なる石膏ボード廃材をランダム
に処理する必要がある。その際、供給された石膏ボード
廃材の厚さに応じてロール間隔調整装置により、各ワイ
ヤーブラシロールの外周面間の間隔を該各ワイヤーブラ
シロール外周面がそれぞれ石膏ボード廃材の表裏各面に
所定深さ範囲だけ接触するように自動調整するようにな
っている。
【0015】従って、この請求項2の分別回収機では、
厚さの異なる石膏ボード廃材をランダムに供給しても、
該石膏ボード廃材の厚さによってロール間隔調整装置に
より各ワイヤーブラシロールを近接・離間方向に位置調
整し、該各ワイヤーブラシロールの外周面が各石膏ボー
ド廃材の表裏各面に対してそれぞれ貼着紙のみを掻き落
とし得る深さ範囲で接触する。尚、ワイヤーブラシロー
ル外周面(ブラシ先端)の石膏ボード廃材表面に対する
接触深さは0.5〜1mm程度でよい。
【0016】
【発明の実施の形態】図1〜図5を参照して本願実施形
態の石膏ボード廃材における石膏と貼着紙の分別回収機
について説明する。
【0017】この実施形態の分別回収機で処理すべき石
膏ボード廃材としては、建物の新築時に発生する端材や
改築時に取り外された旧い石膏ボード等が対象となる。
この種の石膏ボード廃材Xは、図3〜図5に示すよう
に、板状の石膏芯Yの表裏各面にそれぞれ紙(貼着紙)
Z,Zを貼着して構成されている。尚、建物の内装材
(天井材や壁材等)に使用される石膏ボードは、厚さが
9〜21mmの範囲のものがほとんどである。
【0018】そして、本願実施形態の分別回収機は、そ
のような石膏ボード廃材Xにおける石膏成分(石膏小片
Ya)と紙(紙片Za)とに分離してそれぞれ回収する
ためのものである。
【0019】この実施形態の分別回収機は、各図に示す
ように、箱状の機体枠1内に、石膏ボード廃材Xを板状
のままで移送させる移送装置2と、その石膏ボード廃材
Xの表裏各面の貼着紙Zを石膏芯Yから剥離させる貼着
紙剥離装置3と、その剥離させた各紙片Za,Za・・
を機体枠1外に排出する紙片排出装置4と、貼着紙を剥
離させた残りの板状石膏芯Yを小片状に破砕する石膏芯
破砕装置5とを備えている。又、機体枠1には、石膏ボ
ード廃材Xを移送装置2に供給する廃材供給口11と、
紙片排出装置4の出口となる紙片排出口13と、石膏芯
破砕装置5で破砕した各石膏小片Ya,Ya・・を機体
枠1外に排出する石膏小片排出口15とをそれぞれ設け
ている。
【0020】機体枠1は、鋼フレームや鋼板等により内
部が中空の箱状に形成されている。この機体枠1部分
(後述する供給テーブル12及び各排出シュート14,
16を除く)の大きさは、特に限定するものではない
が、前後幅(図1の左右長さ)が約1000mm、左右幅
(図2の上下幅)が約1000mm、高さ(キャスターを
除く)が約900mm程度の比較的小型に形成されてい
る。
【0021】廃材供給口11は、機体枠1の入口側とな
る前面側(図1、図2の左側)の上部寄り位置に設けら
れている。この廃材供給口11には、供給テーブル12
が取付けられている。この供給テーブル12は、地面
(キャスター下面)から700mm程度の高さ位置に設置
されている。
【0022】紙片排出口13は、図2に示すように、機
体枠1の一側面(図2の上側)に設けられている。この
紙片排出口13は、後述する紙片排出装置4の出口とな
るもので、該紙片排出口13には紙片排出シュート14
が取付けられている。尚、この紙片排出シュート14の
出口には、紙片回収袋Aが装着される。
【0023】石膏小片排出口15は、機体枠1の後面側
(図1、図2の右側)に設けられている。この石膏小片
排出口15には、石膏小片排出シュート16が取付けら
れている。尚、この石膏小片排出シュート16の出口に
は、石膏小片回収袋Bが装着される。
【0024】移送装置2は、機体枠1内における入口寄
り位置(左寄り位置)に設けた上下一対の前側各挟持ロ
ール(前側上挟持ロール21と前側下挟持ロール22)
と、該前側各挟持ロール位置より後側に所定距離(例え
ば400〜500mm程度)だけ離間した位置に設けた上
下一対の後側各挟持ロール(後側上挟持ロール23と後
側下挟持ロール24)と、それらの各挟持ロール21〜
24をそれぞれ矢印方向に回転させるモータ25とを有
している。
【0025】各挟持ロール21〜24は、ロール外周材
として、挟持物(石膏ボード)の厚さによって弾性変形
可能なもの(例えばウレタンゴム製)が採用されてい
る。尚、図示の実施形態では、各挟持ロール21〜24
は、有効ロール部分の長さが600〜700mm程度のも
のが使用されている。
【0026】上下一対の前側各挟持ロール21,22
は、それぞれ後述するロール間隔調整装置6における前
後一対の揺動板61,61(又は71,71)間に架設
されている。又、上下一対の後側各挟持ロール23,2
4は、機体枠1の前後各側壁10,10間に架設されて
いる。上下一対の前側各挟持ロール21,22の外周面
間隔及び上下一対の後側各挟持ロール23,24の外周
面間隔は、各種厚さの石膏ボード廃材Xのうちの最小厚
さ(9mm)のものでも挟持して移送し得るように、該最
小厚さよりやや小さい間隔(例えば7〜8mm程度の間
隔)に設定されている。そして、上下の各挟持ロール
(21と22、23と24)間に石膏ボード廃材Xが供
給されると、該両挟持ロールが弾性変形して、該石膏ボ
ード廃材Xを上下から挟圧した状態で移送させるように
なっている。尚、前後の各下挟持ロール22,24の上
面高さは、供給テーブル12の上面とほぼ同高さ位置に
設定されている。
【0027】そして、上下一対の前側各挟持ロール2
1,22間、又は上下一対の後側各挟持ロール23,2
4間に石膏ボード廃材X(又は板状石膏芯Y)が挿入さ
れると、それぞれ上下各挟持ロール(21と22、23
と34)で石膏ボード廃材X(又は板状石膏芯Y)を上
下から挟持して後送させるように作用する。尚、この移
送装置2による石膏ボード廃材X(又は板状石膏芯Y)
の送りスピードは、特に限定するものではないが、5〜
10m/毎分程度が適当である。
【0028】貼着紙剥離装置3は、上下一対のワイヤー
ブラシロール31,32と、該各ワイヤーブラシロール
31,32をそれぞれ矢印方向に回転せさるモータ33
とを有している。
【0029】上下一対のワイヤーブラシロール31,3
2は、前側各挟持ロール21,22の後側近傍位置にお
いてそれぞれ後述するロール間隔調整装置6における前
後一対の揺動板61,61(又は71,71)間に架設
されている。又、両ワイヤーブラシロール31,32の
外周面間隔は、後で説明するロール間隔調整装置6によ
って石膏ボード廃材Xの厚さに応じて自動で調整され
る。尚、各ワイヤーブラシロール31,32は、モータ
33により例えば2000〜3000回/毎分程度の高
速で回転せしめられる。
【0030】そして、この貼着紙剥離装置3は、図4に
示すように、上下一対の前側各挟持ロール21,22に
よって移送されてくる石膏ボード廃材Xの表裏各面に上
下各ワイヤーブラシロール31,32の外周面(ブラシ
先端)がそれぞれ接触することにより、該石膏ボード廃
材Xの表裏に貼着されている各貼着紙Z,Zを小片状紙
片Zaに引き千切りながら掻き落とすように作用する。
【0031】ところで、処理すべき石膏ボード廃材Xの
厚さは、例えば9〜21mm程度の範囲で数種類のものが
あり、運転時には厚さの異なる石膏ボード廃材Xをラン
ダムに処理する必要がある。その際、上下のワイヤーブ
ラシロール31,32の位置が固定であると、両ワイヤ
ーブラシロール31,32の各外周面(各ブラシ先端)
間の間隔が一定となる。この場合、両ワイヤーブラシロ
ール31,32の外周面間隔より薄い石膏ボード廃材X
では、両ワイヤーブラシロール31,32が石膏ボード
廃材Xの表裏各面(各貼着紙Z,Z)に同時に接触しな
くなり(少なくとも片面の貼着紙Zは剥離不能にな
る)、他方両ワイヤーブラシロール31,32の外周面
間隔より大幅に厚い石膏ボード廃材Xでは、上下のワイ
ヤーブラシロール31,32の各ブラシが過度に(深
く)接触し過ぎて、上下のワイヤーブラシロール31,
32をごく短時間で傷めてしまう。
【0032】このような問題を改善するために、本願実
施形態の分別回収機には、供給された石膏ボード廃材X
の厚さに応じて上下のワイヤーブラシロール31,32
の外周面間の間隔を自動調整するためのロール間隔調整
装置6を備えている。
【0033】このロール間隔調整装置6は、上下のワイ
ヤーブラシロール31,32のそれぞれ各端部を支持す
る左右2枚を1組とする上下2組の揺動板(左右2枚の
上揺動板61,61と、左右2枚の下揺動板71,7
1)と、各ワイヤーブラシロール31,32の支持位置
近傍においてそれぞれ両上揺動板61,61間、及び両
下揺動板71,71間に架設された上下一対の間隔調整
ローラ65,75を有している。
【0034】両上揺動板61,61は、機体枠1の入口
側寄り位置において支軸62を中心に上下揺動可能に取
付けている。同様に両下揺動板71,71も機体枠1の
入口側寄り位置において支軸72を中心に上下揺動可能
に取付けている。両上揺動板61,61、及び両下揺動
板71,71のそれぞれ後方寄り位置には、それぞれ上
下にスライド自在にガイドされた支持棒63,73が取
付けられている。又、両上揺動板61,61、及び両下
揺動板71,71は、それぞれスプリング64,74で
相互に近接する方向(上揺動板61は下方、下揺動板7
1は上方)に向けて付勢されている。そして、自然状態
では各スプリング64,74の付勢力により上揺動板6
1の下面の一部と下揺動板71の上面の一部とが衝合し
て、上下両揺動板61,71が静止している。
【0035】両上揺動板61,61間には、支軸62部
分より後側において入口側から順次前側上挟持ロール2
1と上間隔調整ローラ65と上ワイヤーブラシロール3
1とが取付けられている。又、両下揺動板71,71間
にも、同様に支軸72部分より後側において入口側から
順次前側下挟持ロール22と下間隔調整ローラ75と下
ワイヤーブラシロール32とが取付けられている。尚、
上下の各間隔調整ローラ65,75は、それぞれ自由回
転するようになっている。
【0036】図1に示すように上下揺動板61,71と
が衝合した状態において、前側各挟持ロール21,22
の外周面間の隙間、上下各間隔調整ローラ65,75の
外周面間の隙間、上下各ワイヤーブラシロール31,3
2の位置は、それぞれ次のように設定されている。即
ち、前側各挟持ロール21,22の外周面間の隙間、及
び上下各間隔調整ローラ65,75の外周面間の隙間
は、それぞれ処理すべき石膏ボード廃材Xの最小厚さ
(9mm)より若干狭く(例えば7〜8mm程度)なるよう
に設定している。又、上下各ワイヤーブラシロール3
1,32は、上ワイヤーブラシロール31の下面が上間
隔調整ローラ65の下面よりごく僅かに(例えば0.5〜
1mm程度だけ)低くなり、且つ下ワイヤーブラシロール
32の上面が下間隔調整ローラ75の上面よりごく僅か
に(例えば0.5〜1mm程度だけ)高くなるようにそれぞ
れ設定している。尚、このロール間隔調整装置6の作用
は、分別回収機全体の機能に関連づけて後で説明する。
【0037】紙片排出装置4は、貼着紙剥離装置3で剥
離された剥離紙片Zaが周囲に飛散しないようにガード
するためのガードボックス41と、該ガードボックス4
1内に掻き落とされた各紙片Za,Za・・を紙片排出
口13側に吹き出させる送風機43とを有している。
【0038】ガードボックス41は、両ワイヤーブラシ
ロール31,32の後側直近位置において該両ワイヤー
ブラシロール31,32の全高さ範囲及び全長さ範囲を
それぞれカバーする大きさを有している。又、このガー
ドボックス41は、両ワイヤーブラシロール31,32
に対面する側が大きく開放されている。
【0039】ガードボックス41の一方(図2の下側)
の側面には、送風機43からの風Wを吹き込ませるため
の上下2つの吹込口45,45が形成されている。尚、
吹込口45をガードボックス側面の上下2箇所に設ける
理由は、次の通りである。即ち、図4及び図5に示すよ
うに、石膏ボードの先端側が貼着紙剥離装置3部分を通
過すると、該石膏ボード先端側でガードボックス41内
の空所を上下に2分割するようになるが、その2分割さ
れた各空所にそれぞれ風Wを吹き込ませるために上下2
つの吹込口45,45を形成している。この各吹込口4
5,45は、送風管44を介して送風機43に接続され
ている。尚、他の実施形態では、送風管44の途中にダ
ンパーを設けて、吹込口45,45側に供給する風量を
調節し得るようにしてもよい。
【0040】ガードボックス41の他方(図2の上側)
の側面には、縦長で一連の大開口面積を有する排風口4
6が形成されている。この排風口46は、各吹込口4
5,45から吹き込まれた風Wを、各ワイヤーブラシロ
ール31,32で掻き落とされた紙片Za,Zaととも
に紙片排出口13側に排出するためのものである。この
排風口46には、図2に示すように紙片排出シュート1
4が接続されているが、この紙片排出シュート14の通
路断面積も排風口46と同等程度に大きくしている。
【0041】ガードボックス41の後面には、貼着紙剥
離装置3部分を通過した板状石膏芯Yを石膏芯破砕装置
5側に挿通させる横長の挿通穴42が形成されている。
この挿通穴42は、両ワイヤーブラシロール31,32
間の近接部位置と同高さで、石膏ボード廃材Xの厚さ
(最大厚さは21mm)よりやや大きい高さ範囲(例えば
高さ25〜30mmの範囲)に形成されている。尚、この
挿通穴42は、ガードボックス41の後面側から可撓性
のある(又は揺動開閉可能な)蓋で閉塞しておき、石膏
ボードの先端が該挿通穴42に差し込まれたときに、該
石膏ボード先端で該蓋を押し開かせるようにしてもよ
い。
【0042】そして、この紙片排出装置4は、送風機4
3を作動させると、該送風機43からの風Wが送風管4
4を通って上下各吹込口45,45からガードボックス
41内に吹き込まれ、そのガードボックス41内に吹き
込まれた風Wが貼着紙剥離装置3で剥離させた紙片Z
a,Za・・とともに排風口46及び紙片排出シュート
14を通って紙片排出口13から吹き出されるようにな
っている。
【0043】石膏芯破砕装置5は、後側挟持ロール2
3,24の後方に設置されていて、上下一対の破砕ロー
ル51,51を有している。上下の破砕ロール51,5
1は、それぞれ後側挟持ロール23,24から動力を受
けて、それぞれ矢印方向に回転せしめられる。
【0044】上下の破砕ロール51,51は、外周に複
数(図示例では6個)の破砕爪を設けた多数の破砕輪5
2,25・・を所定間隔をもって同軸状に並べて形成さ
れている。又、上側破砕ロール51の各破砕輪52,5
2・・と下側破砕ロール51の各破砕輪52,52・・
とは、図2に示すように上下各側の破砕輪が相互に相手
側破砕輪の間隔内に位置し且つ上下各破砕輪の破砕爪同
士が相互に噛み合う状態で配置されている。尚、図2に
おいて、上側破砕ロール51の各破砕輪52,52・・
は鎖線図示している。
【0045】この石膏芯破砕装置5は、図5に示すよう
に、後側挟持ロール23,24で後送されてくる板状石
膏芯Yの先端側が上下両破砕ロール51,51間に差し
込まれたときに、上下各側の破砕輪52,52で順次小
塊状の石膏小片Ya,Ya・・に破砕するように作用す
る。尚、石膏芯破砕装置5で破砕された各石膏小片Ya
は、石膏小片排出シュート16上に落下した後、石膏小
片排出口15から排出される。
【0046】この実施形態の分別回収機は、運転スイッ
チをONにすると、各モータ25,33が作動して、移
送装置2の各挟持ロール21〜24、石膏芯破砕装置5
の上下破砕ロール51,51、貼着紙剥離装置3の上下
ワイヤーブラシロール31,32等をそれぞれ矢印方向
に回転させる一方、紙片排出装置4の送風機43が作動
して上下各吹込口45,45からガードボックス41内
に風Wを吹き込むようになる。又、紙片排出シュート1
4の出口には紙片回収袋Aを装着し、石膏小片排出シュ
ート16の出口には石膏小片回収袋Bを装着しておく。
尚、移送装置2の送りスピードは5〜10m/毎分程度
であり、上下各ワイヤーブラシロール31,32は20
00〜3000回/毎分程度で高速回転される。
【0047】ところで、石膏ボード廃材Xの非供給時に
は、ロール間隔調整装置6の上下揺動板61,71がそ
れぞれスプリング64,74の付勢力によって相互に衝
合しており(図1の状態)、従ってこの状態では、上下
前側各挟持ロール21,22間、上下間隔調整ローラ6
5,75間、及び上下各ワイヤーブラシロール31,3
2間は、それぞれ処理すべき最小厚さ(9mm)の石膏ボ
ード廃材Xの厚さより小さい所定の隙間に維持されてい
る。
【0048】そして、処理すべき石膏ボード廃材Xは、
図1に示すように供給テーブル12上に載せて廃材供給
口11から供給されるが、その石膏ボード廃材Xの先端
が前側各挟持ロール21,22間に達すると、該両挟持
ロール21,22の各挟持部分が弾性変形(増厚分を吸
収)して石膏ボード廃材Xを上下から挟圧しながら該石
膏ボード廃材Xを後送させるようになる。尚、この実施
形態では、前側各挟持ロール21,22は、それぞれ上
揺動板61と下揺動板71に取付けられていて、スプリ
ング付勢力に抗して離間方向に変位し得るようになって
いる関係で、もし厚さの厚い(例えば最大厚さ21mm)
石膏ボード廃材Xを供給したときには、前側各挟持ロー
ル21,22による増厚分吸収力を超えると、上揺動板
61と下揺動板71とをスプリング付勢力に抗して若干
押し広げることがあるが、その場合でも前側各挟持ロー
ル21,22がそれぞれ弾性変形(挟持部分が凹む)し
ているので、ロール間隔調整装置6には何ら悪影響は生
じない。
【0049】次に、前側各挟持ロール21,22間に挟
持された石膏ボード廃材Xは、両挟持ロール21,22
の送り作用によって後送されて、該石膏ボード廃材Xの
先端が上下各間隔調整ローラ65,75間に押し込ま
れ、図3に示すように上下各間隔調整ローラ65,75
が石膏ボード廃材Xの厚さで上下に押し広げられる。こ
のとき、それに伴って上揺動板61が支軸62を中心に
上動して上ワイヤーブラシロール31が上動する一方、
下揺動板71が支軸72を中心に下動して下ワイヤーブ
ラシロール32が下動するようになる。ところで、上ワ
イヤーブラシロール31と下ワイヤーブラシロール32
の各上下変位量は、それぞれ上間隔調整ローラ65及び
下間隔調整ローラ75の各上下変位量とほとんど同じで
あり、従って、上ワイヤーブラシロール31の下面(ブ
ラシ先端)及び下ワイヤーブラシロール32の上面(ブ
ラシ先端)はそれぞれ石膏ボード廃材Xの上面又は下面
に対して当初の設定深さ範囲(例えば0.5〜1mm程度の
深さ範囲)で接触するようになる。このことは、厚さの
異なる石膏ボード廃材Xを供給しても、順次同様にな
る。
【0050】石膏ボード廃材Xの先端側が貼着紙剥離装
置3部分に送り込まれると、上下各ワイヤーブラシロー
ル31,32のブラシ先端がそれぞれ石膏ボード廃材X
の表裏各面に貼着されている各貼着紙Z,Zに接触し、
そのとき図4に示すように上下各ワイヤーブラシロール
31,32により表裏各側の貼着紙Z,Zをそれぞれ掻
き落とし、その各紙片Za,Za・・をそれぞれ各ワイ
ヤーブラシロール後方のガードボックス41内に剥離さ
せるようになる。尚、上下のワイヤーブラシロール3
1,32は、石膏ボード廃材Xの表裏各面に対する接触
深さがそれぞれ上下の間隔調整ローラ65,75によっ
て制限されるので、上下各側のブラシ先端は、表裏の貼
着紙Z,Zのみを掻き落とし得る深さ範囲でのみ接触
し、石膏芯Y部分はほとんど削ることがない。
【0051】上下ワイヤーブラシロール31,32で掻
き落とされた紙片Zaは、図4に示すように順次ガード
ボックス41内に収容されるが、該ガードボックス41
内には、一方の側面に設けた上下各吹込口45,45か
ら他方の側面に設けた排風口46側に向けて風Wが常時
吹き抜けているので、ガードボックス41内に掻き落と
された各紙片Zaは順次風Wとともに排風口46から排
出され、紙片排出シュート14を通って紙片回収袋A内
に収容される。
【0052】石膏ボード廃材Xの先端側は、表裏各面の
貼着紙が剥離されると板状石膏芯Yだけとなり、その板
状石膏芯Yがガードボックス41の挿通穴42を通って
後側各挟持ロール23,24間に送られ、該後側各挟持
ロール23,24側に受け渡される。そして、板状石膏
芯Yがさらに後送されて、図5に示すように板状石膏芯
Yの先端が石膏芯破砕装置5の上下破砕ロール51,5
1間まで移送されると、該板状石膏芯Yの先端側を順次
上下の各破砕輪52,52で小片状に破砕していく。そ
して、破砕された各石膏小片Ya,Ya・・は、石膏小
片排出シュート16上に落とされ、続いて石膏小片排出
口15から石膏小片回収袋B内に収容される。
【0053】このように、この実施形態の分別回収機で
は、石膏ボード廃材Xを板状のままで廃材供給口11か
ら供給するだけで、表裏各面の貼着紙Z,Zを貼着紙剥
離装置3で小面積の紙片Za状に剥離させる一方、貼着
紙を剥離させた板状石膏芯Yを石膏芯破砕装置5で石膏
小片Yaに破砕でき、しかも該紙片Zaと石膏小片Ya
とをそれぞれの排出口13,15から分別して回収でき
るようになっている。又、石膏ボード廃材Xの貼着紙Z
を剥離させるのに、板状のままで掻き落としによって行
えるので、その貼着紙剥離作業が簡単に行え且つ分別効
率及び分別精度をそれぞれ良好にし得る。尚、このよう
にワイヤーブラシロール31,32による掻き落としに
よって貼着紙を剥離させるようにすると、その貼着紙が
剥離された残りの石膏芯Yはその石膏成分の純度が高く
なり、該石膏芯Yを破砕後、分別回収したものを再利用
するのに加工(紙成分の除去作業等)の手間が少なくて
よい。さらに、分別回収機全体を比較的コンパクト(例
えば前後長さ、左右幅、高さがそれぞれ1m程度の大き
さ)に構成できるので、設置場所が小さくてよいととも
に安価に製作できる。
【0054】
【発明の効果】本願発明の石膏と貼着紙の分別回収機
は、次のような効果がある。本願請求項1の発明の効果 本願請求項1の分別回収機は、機体枠1内に、石膏ボー
ド廃材Xを板状のままで移送させる移送装置2と、石膏
ボード廃材Xの表裏各面の貼着紙Zを掻き落としにより
剥離させる貼着紙剥離装置3と、その剥離させた各紙片
Zaを機体枠1外に排出する紙片排出装置4と、貼着紙
を剥離させた残りの板状石膏芯Yを小片状に破砕する石
膏芯破砕装置5とを備えるとともに、機体枠1に廃材供
給口11と紙片排出口13と石膏小片排出口15とを設
けている。
【0055】そして、この分別回収機では、石膏ボード
廃材Xを板状のままで廃材供給口11から供給するだけ
で、その石膏ボード廃材Xを自動で貼着紙部分と石膏成
分とに分別して回収できる。又、表裏各面の貼着紙Z
は、板状の石膏ボード廃材Xから掻き落としによって剥
離せさ得るようになっているので、その貼着紙剥離作業
を容易に且つ確実に行え、従来のように石膏ボード廃材
を小片状に破砕した後に紙片と石膏成分とを篩により分
離させるようにしたものに比して、貼着紙と石膏成分と
の分別効率及び分別精度をそれぞれ良好にし得るという
効果がある。尚、貼着紙と石膏成分との分別精度を高め
ると、石膏成分を再利用するときの加工の手間が少なく
てよいという効果もある。本願請求項2の発明の効果 本願請求項2の発明では、請求項1の分別回収機におい
て、貼着紙剥離装置3として石膏ボード廃材Xの表裏各
面に接触しながら高速回転する一対のワイヤーブラシロ
ール31,31を使用する一方、各ワイヤーブラシロー
ル31,31の外周面間の間隔を処理すべき石膏ボード
廃材Xの厚さに応じて自動で調整し得るロール間隔調整
装置6を備えている。
【0056】この請求項2の分別回収機では、大小さま
ざまな厚さ(9〜21mmの範囲だ数種類ある)の石膏ボ
ード廃材Xをランダムに供給しても、ロール間隔調整装
置6により各ワイヤーブラシロール31,32のブラシ
先端が石膏ボード廃材の表裏各面に対して貼着紙Zのみ
を掻き落とし得る深さ範囲で接触するようになる。従っ
て、この請求項2の発明では、上記請求項1の効果のほ
かに、厚さの異なる石膏ボード廃材を順次供給しても、
各面の貼着紙Zに剥離残しが発生しなくなり(分別精度
がよくなる)、又はブラシ先端が石膏ボード廃材Xに対
して過度に深く接触しない(傷みにくい)ので、長期に
亘って良好な状態で運転できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願実施形態の石膏と貼着紙の分別回収機の縦
断面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図1の分別回収機の作業進行状態を示す一部拡
大図である。
【図4】図3からの作業進行状態を示す説明図である。
【図5】図4からの作業進行状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1は機体枠、2は移送装置、3は貼着紙剥離装置、4は
紙片排出装置、5は石膏芯破砕装置、6はロール間隔調
整装置、11は廃材供給口、12は13は紙片排出口、
15は石膏小片排出口、21〜24は挟持ロール、3
1,32はワイヤーブラシロール、41はガードボック
ス、43は送風機、51は破砕ロール、61は上揺動
板、62は上揺動板の支軸、65は上間隔調整ローラ、
71は下揺動板、72は下揺動板の支軸、75は間隔調
整ローラ、Xは石膏ボード廃材、Yは石膏芯、Yaは石
膏小片、Zは貼着紙、Zaは紙片である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の石膏芯(Y)の表裏各面にそれぞ
    れ紙(Z)を貼着させた石膏ボード廃材(X)から石膏
    と貼着紙とを分離させた状態でそれぞれ回収し得るよう
    にした石膏と貼着紙の分別回収機であって、 機体枠(1)内に、石膏ボード廃材(X)を板状のまま
    で移送させる移送装置(2)と、その石膏ボード廃材
    (X)の表裏各面に接触してそれぞれ貼着紙(Z)を石
    膏芯(Y)から掻き落としにより剥離させる貼着紙剥離
    装置(3)と、その剥離させた各紙片(Za)を機体枠
    (1)外に排出する紙片排出装置(4)と、貼着紙を剥
    離させた残りの板状石膏芯(Y)を小片状に破砕する石
    膏芯破砕装置(5)とを備えるとともに、 前記機体枠(1)に、石膏ボード廃材(X)を前記移送
    装置(2)に供給する廃材供給口(11)と、前記紙片
    排出装置(4)の出口となる紙片排出口(13)と、前
    記石膏芯破砕装置(5)で破砕した各石膏小片(Ya)
    を機体枠(1)外に排出する石膏小片排出口(15)と
    を設けた、 ことを特徴とする石膏ボード廃材における石膏と貼着紙
    の分別回収機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 貼着紙剥離装置(3)として石膏ボード廃材(X)の表
    裏各面に接触しながら高速回転する一対のワイヤーブラ
    シロール(31,31)を使用する一方、 該各ワイヤーブラシロール(31,31)の外周面間の
    間隔を処理すべき石膏ボード廃材(X)の厚さに応じて
    自動で調整し得るロール間隔調整装置(6)を備えた、 ことを特徴とする石膏ボード廃材における石膏と貼着紙
    の分別回収機。
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