JP2000067668A - ワイヤハーネス製造用の布線治具 - Google Patents
ワイヤハーネス製造用の布線治具Info
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- JP2000067668A JP2000067668A JP10237838A JP23783898A JP2000067668A JP 2000067668 A JP2000067668 A JP 2000067668A JP 10237838 A JP10237838 A JP 10237838A JP 23783898 A JP23783898 A JP 23783898A JP 2000067668 A JP2000067668 A JP 2000067668A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 布線治具を改良し、分岐位置にワイヤハーネ
ス外径および分岐方向に布線治具を適合させ、分岐位置
にズレが発生しないようにする。 【解決手段】 組立作業台上1に立設する支軸11と、
該支軸上に着脱自在に螺合して連結する電線保持材1
2、13とを別体として設け、かつ、電線保持材の支軸
との連結側の底部に楕円状のネジ取付孔12e、13e
を設ける一方、支軸の上部にネジ孔11aを形成し、電
線保持材を支軸のネジ孔に対して所要方向にスライドあ
るいは/および回転させて、上記ネジ取付孔を通してネ
ジを支軸のネジ孔に螺合して形成している。
ス外径および分岐方向に布線治具を適合させ、分岐位置
にズレが発生しないようにする。 【解決手段】 組立作業台上1に立設する支軸11と、
該支軸上に着脱自在に螺合して連結する電線保持材1
2、13とを別体として設け、かつ、電線保持材の支軸
との連結側の底部に楕円状のネジ取付孔12e、13e
を設ける一方、支軸の上部にネジ孔11aを形成し、電
線保持材を支軸のネジ孔に対して所要方向にスライドあ
るいは/および回転させて、上記ネジ取付孔を通してネ
ジを支軸のネジ孔に螺合して形成している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車に配索するワイ
ヤハーネス製造用の布線治具に関し、詳しくは、ワイヤ
ハーネス製造用の組立作業台上において、電線の布線経
路に沿って立設され、電線を保持する布線治具であっ
て、特に、分岐する電線の分岐位置精度を高めるもので
ある。
ヤハーネス製造用の布線治具に関し、詳しくは、ワイヤ
ハーネス製造用の組立作業台上において、電線の布線経
路に沿って立設され、電線を保持する布線治具であっ
て、特に、分岐する電線の分岐位置精度を高めるもので
ある。
【0002】
【従来の技術】自動車に配索されるワイヤハーネスは、
通常、図10に示す組立作業台1上に立設された布線治
具2で電線wを保持しながら布線し、布線終了後、テー
プ巻きして電線群を結束することにより製造されてい
る。布線治具2は、図11(A)(B)(C)に示すよ
うに、支軸部2aと電線保持部2bとを一体的に設けた
金属製の治具からなり、支軸部2aの下端部を組立作業
台1に貫通させ、この貫通させた下端部外周のネジにナ
ットを締め付けることにより固定している。電線保持部
2bは2本の保持棒を支軸部2aより突出させたU字状
の布線治具、3本の保持棒を突出させたY字状の布線治
具、4本の保持棒を突出させたX字状の布線治具があ
り、電線の布線方向に応じて使い分けられている。な
お、図12に示すように、電線保持部と支軸部を別体と
し、Y字状の電線保持部あるいはX字状の電線保持部2
b’にネジ部2c’を突設し、支軸部2a’の先端側内
周面に設けたネジ孔に螺合して用いる場合もある。
通常、図10に示す組立作業台1上に立設された布線治
具2で電線wを保持しながら布線し、布線終了後、テー
プ巻きして電線群を結束することにより製造されてい
る。布線治具2は、図11(A)(B)(C)に示すよ
うに、支軸部2aと電線保持部2bとを一体的に設けた
金属製の治具からなり、支軸部2aの下端部を組立作業
台1に貫通させ、この貫通させた下端部外周のネジにナ
ットを締め付けることにより固定している。電線保持部
2bは2本の保持棒を支軸部2aより突出させたU字状
の布線治具、3本の保持棒を突出させたY字状の布線治
具、4本の保持棒を突出させたX字状の布線治具があ
り、電線の布線方向に応じて使い分けられている。な
お、図12に示すように、電線保持部と支軸部を別体と
し、Y字状の電線保持部あるいはX字状の電線保持部2
b’にネジ部2c’を突設し、支軸部2a’の先端側内
周面に設けたネジ孔に螺合して用いる場合もある。
【0003】上記布線治具に沿って布線される電線群
は、幹線より支線が分岐する位置、該支線よりさらに枝
線が分岐する位置には、電線を3方向あるいは4方向へ
と布線するためにY文字あるいはX字状の布線治具が用
いられている。
は、幹線より支線が分岐する位置、該支線よりさらに枝
線が分岐する位置には、電線を3方向あるいは4方向へ
と布線するためにY文字あるいはX字状の布線治具が用
いられている。
【0004】組立作業台1上に立設する布線治具2は、
指示図面(図示せず)に従って所定の分岐位置に配置さ
れ、布線治具2の中心を通って所要方向に分岐するよう
に設計されている。即ち、電線寸法は布線治具の中心位
置を通ることを前提として設計されており、例えば、図
10に示す枝線W1の寸法は布線治具2の中心位置Pか
ら支線端末までの寸法Lで設計されている。
指示図面(図示せず)に従って所定の分岐位置に配置さ
れ、布線治具2の中心を通って所要方向に分岐するよう
に設計されている。即ち、電線寸法は布線治具の中心位
置を通ることを前提として設計されており、例えば、図
10に示す枝線W1の寸法は布線治具2の中心位置Pか
ら支線端末までの寸法Lで設計されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、布線治
具2の中心位置をワイヤハーネスの分岐位置として設計
されているが、布線治具2の電線保持部2bの幅や方向
が、布線されるワイヤハーネスの外径や分岐方向と適合
せず、電線保持部2bで保持されるワイヤハーネスの中
心位置が電線保持部2の中心位置からずれる場合が多
い。その場合には、分岐位置の精度がでず、ワイヤハー
ネスの仕上がり状態が悪くなる問題がある。
具2の中心位置をワイヤハーネスの分岐位置として設計
されているが、布線治具2の電線保持部2bの幅や方向
が、布線されるワイヤハーネスの外径や分岐方向と適合
せず、電線保持部2bで保持されるワイヤハーネスの中
心位置が電線保持部2の中心位置からずれる場合が多
い。その場合には、分岐位置の精度がでず、ワイヤハー
ネスの仕上がり状態が悪くなる問題がある。
【0006】例えば、自動車にワイヤハーネスが配索さ
れる時は幹線より支線をあるいは支線より枝線を直角方
向に分岐させる場合でも、組立作業台1上では、スペー
ス等の関係で30度あるいは60度等の方向へ分岐させ
ている場合が多い。このように、分岐位置でワイヤハー
ネスを傾斜させて分岐させると、ワイヤハーネス外径が
小さい場合(電線量が少ない場合)には、分岐するワイ
ヤハーネス外径に電線保持部の幅を適合させることがで
きず、かつ、分岐位置にズレを発生させ、自動車配索時
に不具合が発生する。
れる時は幹線より支線をあるいは支線より枝線を直角方
向に分岐させる場合でも、組立作業台1上では、スペー
ス等の関係で30度あるいは60度等の方向へ分岐させ
ている場合が多い。このように、分岐位置でワイヤハー
ネスを傾斜させて分岐させると、ワイヤハーネス外径が
小さい場合(電線量が少ない場合)には、分岐するワイ
ヤハーネス外径に電線保持部の幅を適合させることがで
きず、かつ、分岐位置にズレを発生させ、自動車配索時
に不具合が発生する。
【0007】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、布線治具を改良することにより、分岐位置の精度
を向上させることを課題としている。
ので、布線治具を改良することにより、分岐位置の精度
を向上させることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、組立作業台上に立設する支軸と、該支軸
上に着脱自在に螺合して連結する電線保持材とを別体と
して設け、かつ、電線保持材の支軸連結側の底部に楕円
状のネジ取付孔を設ける一方、上記支軸の上部にネジ孔
を形成し、上記電線保持材を支軸のネジ孔に対して所要
方向にスライドあるいは/および回転させて、底部のネ
ジ取付孔を通してネジを支軸のネジ孔に螺合して形成し
ているワイヤハーネス製造用の布線治具を提供してい
る。
め、本発明は、組立作業台上に立設する支軸と、該支軸
上に着脱自在に螺合して連結する電線保持材とを別体と
して設け、かつ、電線保持材の支軸連結側の底部に楕円
状のネジ取付孔を設ける一方、上記支軸の上部にネジ孔
を形成し、上記電線保持材を支軸のネジ孔に対して所要
方向にスライドあるいは/および回転させて、底部のネ
ジ取付孔を通してネジを支軸のネジ孔に螺合して形成し
ているワイヤハーネス製造用の布線治具を提供してい
る。
【0009】上記電線保持材は2個のU字状電線保持材
から構成すると共に、これらU字状電線保持材の底部連
結部に上記楕円状のネジ取付孔を設けており、上記一対
のU字状電線保持材を夫々支軸のネジ孔に対して所要方
向にスライドあるいは/および回転させて底部連結部を
重ね合わせ、連通させたネジ取付孔を通してネジを支軸
のネジ孔に螺合して、X字状の電線保持部を備えた形状
としているワイヤハーネス製造用の布線治具としてい
る。
から構成すると共に、これらU字状電線保持材の底部連
結部に上記楕円状のネジ取付孔を設けており、上記一対
のU字状電線保持材を夫々支軸のネジ孔に対して所要方
向にスライドあるいは/および回転させて底部連結部を
重ね合わせ、連通させたネジ取付孔を通してネジを支軸
のネジ孔に螺合して、X字状の電線保持部を備えた形状
としているワイヤハーネス製造用の布線治具としてい
る。
【0010】さらに、電線保持材は1個のU字状電線保
持材と1個のL字状電線保持材から構成し、U字状電線
保持材の底部連結部に上記楕円状のネジ取付孔を設ける
と共にL字状電線保持材の底部に上記楕円状のネジ取付
孔を設ける一方、上記支軸の上部にネジ孔を形成し、上
記U字状電線保持材とL字状電線保持材を、夫々支軸の
ネジ孔に対して所要方向にスライドあるいは/および回
転させて底部連結部を重ね合わせ、連通させたネジ取付
孔を通してネジを支軸のネジ孔に螺合して、Y字状の電
線保持部を備えた形状としているワイヤハーネス製造用
の布線治具としている。
持材と1個のL字状電線保持材から構成し、U字状電線
保持材の底部連結部に上記楕円状のネジ取付孔を設ける
と共にL字状電線保持材の底部に上記楕円状のネジ取付
孔を設ける一方、上記支軸の上部にネジ孔を形成し、上
記U字状電線保持材とL字状電線保持材を、夫々支軸の
ネジ孔に対して所要方向にスライドあるいは/および回
転させて底部連結部を重ね合わせ、連通させたネジ取付
孔を通してネジを支軸のネジ孔に螺合して、Y字状の電
線保持部を備えた形状としているワイヤハーネス製造用
の布線治具としている。
【0011】上記のように電線保持材を2つの部材を組
み合わせて構成した場合、これら電線保持材を夫々スラ
イドおよび回転自在に支軸に連結すると、分岐電線の外
径に対応して電線保持材の幅を調整することが出来ると
共に、分岐電線の分岐方向に電線保持材を対応させて位
置させることができる。
み合わせて構成した場合、これら電線保持材を夫々スラ
イドおよび回転自在に支軸に連結すると、分岐電線の外
径に対応して電線保持材の幅を調整することが出来ると
共に、分岐電線の分岐方向に電線保持材を対応させて位
置させることができる。
【0012】このように分岐位置に立設する布線治具の
X字状あるいはY字状の電線保持部を支軸に対して中心
位置あるいは角度を調整可能とすると、分岐する電線群
(支線、枝線)の中心を布線治具の支軸の中心位置を一
致させることが出来る。また、組立作業台の分岐線のレ
イアウト方向と実際の分岐線の配索方向とが相違する場
合には、実際の分岐線の分岐方向を見込んで電線保持部
の位置および方向を設定しておくことにより、分岐位置
を精度よく形成することができる。
X字状あるいはY字状の電線保持部を支軸に対して中心
位置あるいは角度を調整可能とすると、分岐する電線群
(支線、枝線)の中心を布線治具の支軸の中心位置を一
致させることが出来る。また、組立作業台の分岐線のレ
イアウト方向と実際の分岐線の配索方向とが相違する場
合には、実際の分岐線の分岐方向を見込んで電線保持部
の位置および方向を設定しておくことにより、分岐位置
を精度よく形成することができる。
【0013】また、1つのU字状あるいは1つのL字状
の電線保持部を備えた布線治具においても、その電線保
持部の支軸に対する位置をずらせると、例えばU字状電
線保持具を通して屈曲させるワイヤハーネスの外径が小
さい場合に、該ワイヤハーネスの断面位置を布線治具の
中心位置と一致させることができ、寸法精度を高めるこ
とができる。
の電線保持部を備えた布線治具においても、その電線保
持部の支軸に対する位置をずらせると、例えばU字状電
線保持具を通して屈曲させるワイヤハーネスの外径が小
さい場合に、該ワイヤハーネスの断面位置を布線治具の
中心位置と一致させることができ、寸法精度を高めるこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態を参照して詳細に説明する。図1乃至図7は第1実施
形態を示し、X字状の布線治具10からなる。該布線治
具10は組立作業台1に立設する支軸11と、2つのU
字状電線保持材12、13とからなる。
態を参照して詳細に説明する。図1乃至図7は第1実施
形態を示し、X字状の布線治具10からなる。該布線治
具10は組立作業台1に立設する支軸11と、2つのU
字状電線保持材12、13とからなる。
【0015】支軸11は円筒形状で、上部の内周面にネ
ジを形成してネジ孔11aとしている。下側部は組立作
業台1の貫通孔1aを貫通し、下端外周に設けたネジ1
1bにナット15を螺合して、組立作業台1上に立設し
ている。
ジを形成してネジ孔11aとしている。下側部は組立作
業台1の貫通孔1aを貫通し、下端外周に設けたネジ1
1bにナット15を螺合して、組立作業台1上に立設し
ている。
【0016】2本のU字状電線保持材は、一対の縦棒部
12a,12b、13a,13bを底部連結部12c、
13cで連結したU字形状である。これら底部連結部1
2c、13cは中間部を幅方向Xに若干膨出させ、該膨
出部12d、13dに長さ方向Yが長寸側となる楕円形
状のピン取付孔12e、13eを設けている。
12a,12b、13a,13bを底部連結部12c、
13cで連結したU字形状である。これら底部連結部1
2c、13cは中間部を幅方向Xに若干膨出させ、該膨
出部12d、13dに長さ方向Yが長寸側となる楕円形
状のピン取付孔12e、13eを設けている。
【0017】上記2本のU字状電線保持材12と13と
は底部連結部12c、13cの一部を重ねてX字状と
し、ピン取付孔12e、13eを連通させて、ピン16
を通して支軸11のネジ孔11aにねじ込んで連結して
いる。
は底部連結部12c、13cの一部を重ねてX字状と
し、ピン取付孔12e、13eを連通させて、ピン16
を通して支軸11のネジ孔11aにねじ込んで連結して
いる。
【0018】上記連結時に、U字状電線保持材12、1
3を回転あるいはスライドさせることにより、電線保持
部の電線保持間隔および電線保持材の方向を任意に調整
することができる。即ち、図3(A)(B)に示すよう
に、一方のU字状電線保持材12を回転させ、他方のU
字状電線保持材13との間になす角度を実線で示す90
度間隔とせずに、一点鎖線で示す30度と150度の組
み合わせとすることができる。また、図4(A)(B)
に示すように、一方のU字状電線保持材12をスライド
させて、ネジ止め位置をピン取付孔11eの中心からず
らせて一端側とすると、他方のU字状電線保持材13と
の間の間隔SをS’に変化させることができる。さら
に、上記回転およびスライドの両方を組み合わせると、
より多様な調整ができる。
3を回転あるいはスライドさせることにより、電線保持
部の電線保持間隔および電線保持材の方向を任意に調整
することができる。即ち、図3(A)(B)に示すよう
に、一方のU字状電線保持材12を回転させ、他方のU
字状電線保持材13との間になす角度を実線で示す90
度間隔とせずに、一点鎖線で示す30度と150度の組
み合わせとすることができる。また、図4(A)(B)
に示すように、一方のU字状電線保持材12をスライド
させて、ネジ止め位置をピン取付孔11eの中心からず
らせて一端側とすると、他方のU字状電線保持材13と
の間の間隔SをS’に変化させることができる。さら
に、上記回転およびスライドの両方を組み合わせると、
より多様な調整ができる。
【0019】上記布線治具10は、前記図10と同様
に、幹線W2より支線W1が分岐する位置に組立作業台
1より立設する。この組立作業台1上では図7(A)に
示すように、幹線W2より支線W1が傾斜して分岐され
るようにレイアウトされているが、実際に自動車に配索
される場合、図7(B)に示すように、支線W1は幹線
W2より直角方向に分岐される。この場合、布線治具1
0のU字状電線保持材12と13とを図7に示すように
組み合わせている。即ち、図6中に一点鎖線で示す一体
化されたX字状の布線治具1に対して、電線保持材13
の縦棒部13aを縦棒部12a側の図中上方へと、電線
保持材13を一点鎖線位置から実線位置へと回転および
スライドさせて、変位させている。
に、幹線W2より支線W1が分岐する位置に組立作業台
1より立設する。この組立作業台1上では図7(A)に
示すように、幹線W2より支線W1が傾斜して分岐され
るようにレイアウトされているが、実際に自動車に配索
される場合、図7(B)に示すように、支線W1は幹線
W2より直角方向に分岐される。この場合、布線治具1
0のU字状電線保持材12と13とを図7に示すように
組み合わせている。即ち、図6中に一点鎖線で示す一体
化されたX字状の布線治具1に対して、電線保持材13
の縦棒部13aを縦棒部12a側の図中上方へと、電線
保持材13を一点鎖線位置から実線位置へと回転および
スライドさせて、変位させている。
【0020】上記のように電線保持材12と13とを組
み合わせると、縦棒部12aと13a間の寸法Sを支線
W1の外径寸法Dと対応させることができると共に、幹
線W2から支線W1が分岐する位置を縦棒部12aと1
3aの位置に規定でき、この位置まで支線W1を結束す
るテープ30が巻き付けられる。その結果、組立作業台
1上で斜めにレイアウトして形成した支線W1を、自動
車に幹線W2より直角に配線した時に分岐位置を設計通
りとすることができ、分岐位置精度を高めることができ
る。
み合わせると、縦棒部12aと13a間の寸法Sを支線
W1の外径寸法Dと対応させることができると共に、幹
線W2から支線W1が分岐する位置を縦棒部12aと1
3aの位置に規定でき、この位置まで支線W1を結束す
るテープ30が巻き付けられる。その結果、組立作業台
1上で斜めにレイアウトして形成した支線W1を、自動
車に幹線W2より直角に配線した時に分岐位置を設計通
りとすることができ、分岐位置精度を高めることができ
る。
【0021】このように、U字状電線保持材12と13
とを支軸11に対して回転およびスライドさせて連結す
ると、これら電線保持材12と13の縦棒部12a〜1
3bで構成される4つの電線挿通部の間隔および方向
を、支線の外径および分岐方向に応じて調整でき、分岐
位置にずれを発生させず、分岐位置精度を高めることが
できる。
とを支軸11に対して回転およびスライドさせて連結す
ると、これら電線保持材12と13の縦棒部12a〜1
3bで構成される4つの電線挿通部の間隔および方向
を、支線の外径および分岐方向に応じて調整でき、分岐
位置にずれを発生させず、分岐位置精度を高めることが
できる。
【0022】図8は第2実施形態を示し、電線保持材と
して、1つのU字状電線保持材12と1つのL字状電線
保持材20とから構成している。L字状電線保持材20
は、縦棒部20aの下端に連続する横棒の底部20bに
膨出部20cを設け、該膨出部20cに楕円溝20dを
設けている。上記U字状電線保持材12とL字状電線保
持材20とを、支軸11に対してスライドおよび回転さ
せて連結することにより、第1実施形態と同様に分岐す
る支線の外径および分岐方向に対応させることができ
る。
して、1つのU字状電線保持材12と1つのL字状電線
保持材20とから構成している。L字状電線保持材20
は、縦棒部20aの下端に連続する横棒の底部20bに
膨出部20cを設け、該膨出部20cに楕円溝20dを
設けている。上記U字状電線保持材12とL字状電線保
持材20とを、支軸11に対してスライドおよび回転さ
せて連結することにより、第1実施形態と同様に分岐す
る支線の外径および分岐方向に対応させることができ
る。
【0023】図9(A)(B)は第3実施形態を示し、
上記U字状電線保持材12、L字状電線保持材20を夫
々1本だけ支軸11に取り付けている。この場合も、こ
れら電線保持材12、20の支軸11への取付位置を調
節することにより、電線保持材12、20を通るワイヤ
ハーネスの電線量が少ない場合等において、ワイヤハー
ネスの断面中心を支軸11、すなわち、布線治具10の
中心と一致させることができる。
上記U字状電線保持材12、L字状電線保持材20を夫
々1本だけ支軸11に取り付けている。この場合も、こ
れら電線保持材12、20の支軸11への取付位置を調
節することにより、電線保持材12、20を通るワイヤ
ハーネスの電線量が少ない場合等において、ワイヤハー
ネスの断面中心を支軸11、すなわち、布線治具10の
中心と一致させることができる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の布線治具では、組立作業台に立設する支軸に対してU
字状電線保持材やL字状電線保持材をスライドおよび回
転させて取り付けることができるため、該電線保持材で
保持するワイヤハーネスの電線量および分岐方向に応じ
て電線保持材の支軸に対する位置および角度を調整で
き、ワイヤハーネスに対する布線治具の相関関係を適正
に設定できる。
の布線治具では、組立作業台に立設する支軸に対してU
字状電線保持材やL字状電線保持材をスライドおよび回
転させて取り付けることができるため、該電線保持材で
保持するワイヤハーネスの電線量および分岐方向に応じ
て電線保持材の支軸に対する位置および角度を調整で
き、ワイヤハーネスに対する布線治具の相関関係を適正
に設定できる。
【0025】特に、電線保持材を2つの部材を組み合わ
せて構成した場合、これら電線保持材を夫々スライドお
よび回転自在に支軸に連結すると、分岐電線の外径に対
応して電線保持材の幅を調整することが出来ると共に、
分岐電線の分岐方向に電線保持材を対応させて位置させ
ることができる。よって、分岐位置にずれを発生させ
ず、精度のよいワイヤハーネスを提供することができ
る。
せて構成した場合、これら電線保持材を夫々スライドお
よび回転自在に支軸に連結すると、分岐電線の外径に対
応して電線保持材の幅を調整することが出来ると共に、
分岐電線の分岐方向に電線保持材を対応させて位置させ
ることができる。よって、分岐位置にずれを発生させ
ず、精度のよいワイヤハーネスを提供することができ
る。
【図1】 本発明の第1実施形態の布線治具を示し、
(A)は分解斜視図、(B)は組立状態の斜視図であ
る。
(A)は分解斜視図、(B)は組立状態の斜視図であ
る。
【図2】 (A)(B)は電線保持材を回転させて組み
立てた時の状態を示す図面である。
立てた時の状態を示す図面である。
【図3】 (A)(B)は電線保持材をスライドさせて
組み立てた時の状態を示す図面である。
組み立てた時の状態を示す図面である。
【図4】 上記布線治具を組立作業台に取り付けて布線
した状態を示す斜視図である。
した状態を示す斜視図である。
【図5】 図4のV−V線断面図である。
【図6】 図4の布線治具の概略説明図である。
【図7】 上記布線治具に電線を通した状態の説明図で
ある。
ある。
【図8】 第2実施形態を布線治具の分解斜視図であ
る。
る。
【図9】 (A)(B)は第3実施形態の斜視図であ
る。
る。
【図10】 従来例を示す斜視図である。
【図11】 (A)(B)(C)は従来の布線治具の斜
視図である。
視図である。
【図12】 他の従来例の布線治具の斜視図である。
1 組立作業台 10 布線治具 11 支軸 11a ネジ孔 12、13 U字状電線保持材 12a、12b、13a、13b 縦棒部 12c、13c 底部連結部 12e、13e ピン取付孔 15 ピン 20 L字状電線保持材 20d ピン取付孔 W1 支線 W2 幹線 30 テープ
Claims (3)
- 【請求項1】 組立作業台上に立設する支軸と、該支軸
上に着脱自在に螺合して連結する電線保持材とを別体と
して設け、かつ、電線保持材の支軸連結側の底部に楕円
状のネジ取付孔を設ける一方、上記支軸の上部にネジ孔
を形成し、 上記電線保持材を支軸のネジ孔に対して所要方向にスラ
イドあるいは/および回転させて、上記ネジ取付孔を通
してネジを支軸のネジ孔に螺合して形成しているワイヤ
ハーネス製造用の布線治具。 - 【請求項2】 上記電線保持材は2個のU字状電線保持
材から構成すると共に、これらU字状電線保持材の底部
連結部に上記楕円状のネジ取付孔を設けており、 上記一対のU字状電線保持材を夫々支軸のネジ孔に対し
て所要方向にスライドあるいは/および回転させて底部
連結部を重ね合わせ、連通させたネジ取付孔を通してネ
ジを支軸のネジ孔に螺合して、X字状の電線保持部を備
えた形状としている請求項1に記載のワイヤハーネス製
造用の布線治具。 - 【請求項3】 上記電線保持材は1個のU字状電線保持
材と1個のL字状電線保持材から構成し、U字状電線保
持材の底部連結部に上記楕円状のネジ取付孔を設けると
共にL字状電線保持材の底部に上記楕円状のネジ取付孔
を設ける一方、上記支軸の上部にネジ孔を形成し、 上記U字状電線保持材とL字状電線保持材を、夫々支軸
のネジ孔に対して所要方向にスライドあるいは/および
回転させて底部連結部を重ね合わせ、連通させたネジ取
付孔を通してネジを支軸のネジ孔に螺合して、Y字状の
電線保持部を備えた形状としている請求項1に記載のワ
イヤハーネス製造用の布線治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10237838A JP2000067668A (ja) | 1998-08-24 | 1998-08-24 | ワイヤハーネス製造用の布線治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10237838A JP2000067668A (ja) | 1998-08-24 | 1998-08-24 | ワイヤハーネス製造用の布線治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000067668A true JP2000067668A (ja) | 2000-03-03 |
Family
ID=17021169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10237838A Withdrawn JP2000067668A (ja) | 1998-08-24 | 1998-08-24 | ワイヤハーネス製造用の布線治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000067668A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002075904A1 (fr) * | 2001-03-16 | 2002-09-26 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki | Procede et appareil de detection de l'emplacement du vide dans un moteur a vide |
JP2007026988A (ja) * | 2005-07-20 | 2007-02-01 | Yazaki Corp | 電線位置決め治具と該電線位置決め治具を備えた布線板 |
JP2010182506A (ja) * | 2009-02-04 | 2010-08-19 | Furukawa Electric Co Ltd:The | ワイヤハーネスの布線用治具及び布線板、ワイヤハーネスの製造方法 |
KR200455339Y1 (ko) | 2009-12-17 | 2011-09-01 | 주식회사 유라코퍼레이션 | 와이어링 지그 장치 |
CN106057366A (zh) * | 2015-04-09 | 2016-10-26 | 矢崎总业株式会社 | 线束的制造方法和布线夹具 |
-
1998
- 1998-08-24 JP JP10237838A patent/JP2000067668A/ja not_active Withdrawn
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