JP2000064427A - 建物躯体およびその建築方法 - Google Patents

建物躯体およびその建築方法

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JP2000064427A
JP2000064427A JP10241283A JP24128398A JP2000064427A JP 2000064427 A JP2000064427 A JP 2000064427A JP 10241283 A JP10241283 A JP 10241283A JP 24128398 A JP24128398 A JP 24128398A JP 2000064427 A JP2000064427 A JP 2000064427A
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frame piece
horizontal
piece
pieces
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JP10241283A
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Kunihiko Suzuki
邦彦 鈴木
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BURAUNII KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 土台や横架材を構成する水平枠片を金属製と
し、支柱を木製とすることにより見栄えを良好に維持し
つつ建築施工期間を短縮して低コストで家屋を構築し得
るようにする。 【解決手段】 土台を構成する第1の水平枠片11は、
基礎10の上に固定される本体部12と、この上面に長
手方向に延びて連結突起部を形成する縦連結板13を有
し金属により形成されている。下側階と上側階との間に
設けられる横架材としての第2の水平枠片21は、本体
部22とこの下面に長手方向に延びて連結突起部を形成
する縦連結板23aを有し、金属により形成されてい
る。第1の水平枠片11と第2の水平枠片21との間に
は支柱16が配置されており、第1の水平枠片11と第
2の水平枠片21は筋交い50により連結されている。
支柱16の両端部には、連結突起部が入り込む連結溝が
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として平屋建、二
階建あるいは三階建の低層住宅用の家屋を建築するため
の建物躯体およびその建築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】平屋あるいは二階程度の低層階の木造家
屋を建築する場合には、家屋の設計図に基づいて、建物
躯体を構成する支柱、土台および梁などの部材に墨いれ
を行った後に、これらを所定の長さに切断するとともに
これらの部材にほぞや継手を加工する作業を行ってい
る。このため、家屋の建物躯体の建築には熟練者が必要
となるだけでなく、建築終了までにには施工期間かか
り、建築コストを低減することができないという問題点
がある。
【0003】家屋を建て替えるときには、既に建てられ
た家屋を撤去することになるが、その場合には支柱や梁
などの部材はそれが傷んでなくとも、廃棄されている。
その理由は、ほぞや継手などが支柱などの部材に形成さ
れているので、再利用することが困難なためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】建物躯体を構成する土
台、支柱および梁などの部材を全て鉄材などの金属によ
り形成するようにすれば、これらの部材を工場で製造す
ることができ、現場では組み立て作業を行うだけで済む
ので、施工期間を短縮することが可能となるが、金属製
の支柱が室内に露出することになり、部屋の雰囲気や見
栄えが良好とならないという問題点がある。
【0005】また、建物躯体の主要な構成部材である支
柱にほぞや継手などの特殊な加工を施さないようにすれ
ば、家屋の建て替えの際に支柱などを再利用することが
できので、木材資源の有効利用を図ることができるのみ
ならず、家屋の製造コストを低減することができる。
【0006】本発明の目的は、土台や横架材を構成する
水平枠片を金属製とし、支柱を木製とすることにより見
栄えを良好に維持しつつ建築施工期間を短縮して低コス
トで家屋を構築し得るようにする。
【0007】本発明の他の目的は、全ての支柱をほぼ同
一のサイズとし得るようにして、低コストで家屋を建築
し得るようにするとともに、支柱の再利用を可能とする
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の建物躯体は、連
結突起部が上面に設けられた金属製の下側の水平枠片
と、連結突起部が下面に設けられた金属製の上側の水平
枠片と、前記上側の水平枠片と前記下側の水平枠片とを
連結する金属製の筋交いと、前記連結突起部が入り込む
連結溝が両端部に形成された複数の木製の支柱と、それ
ぞれの前記支柱の両端部に形成された取付孔に固定さ
れ、前記連結突起部に形成された貫通孔に嵌合される締
結ピンとを有し、前記上側の水平枠片と前記下側の水平
枠片とを前記筋交いにより締結するとともに、前記支柱
とそれぞれの前記水平枠片とを前記締結ピンにより締結
して躯体を形成するようにしたことを特徴とする。複数
の前記下側の水平枠片を直接またはジョイント部を介し
て相互に連結して下側の水平枠体を形成し、かつ複数の
前記上側の水平枠片を直接またはジョイント部を介して
相互に連結して上側の水平枠体を形成する。前記それぞ
れの水平枠片は、それぞれ一定のサイズに規格化された
複数種類の長さを有している。
【0009】本発明の建物躯体は、地盤に設けられる基
礎と、前記基礎の上面に締結され、連結突起部が上面に
設けられて土台を構成する金属製の第1の水平枠片と、
前記第1の水平枠片の上方に配置されて下側階と上側階
との間の横架材を構成し、連結突起部が上下両面に設け
られた金属製の第2の水平枠片と、前記第1の水平枠片
と前記第2の水平枠片とを連結する金属製の第1の筋交
いと、前記第1の水平枠片の前記連結突起部が入り込む
下側の連結溝、および前記第2の水平枠片の前記連結突
起部が入り込む上側の連結溝が形成された複数の下側の
木製の支柱と、前記第2の水平枠片の上方に配置されて
屋根側の横架材を構成し、連結突起部が下面に設けられ
た金属製の第3の水平枠片と、前記第2の水平枠片と前
記第3の水平枠片とを連結する金属製の第2の筋交い
と、前記第2の水平枠片の連結突起部が入り込む下側の
連結溝、および前記第3の水平枠片の連結突起部が入り
込む上側の連結溝が形成された複数の上側の木製の支柱
と、それぞれの前記支柱の両端部に形成された取付孔と
前記連結突起部に形成された貫通孔とに嵌合される締結
ピンとを有し、前記第1、第2および第3の水平枠片を
相互に前記筋交いにより締結し、かつそれぞれの前記支
柱と前記第1,第2および第3の水平枠片とを相互に前
記締結ピンにより締結して躯体を形成するようにしたこ
とを特徴とする。前記それぞれの連結突起部は前記それ
ぞれの水平枠片の長手方向または横方向に延びる連結板
としても良い。また、前記それぞれの連結突起部は前記
それぞれの水平枠片の長手方向に延びる縦連結板とこれ
と交差するように横方向に延びる横連結板により形成す
るようにしても良い。
【0010】本発明の建物躯体は、相互に隣り合う前記
支柱に固定される外装パネル材を有し、前記外装パネル
材に固定される取付金具が係合する取付溝を前記支柱に
形成したことを特徴とする。
【0011】本発明の建物躯体の建築方法は、連結突起
部が下面に設けられた金属製の上側の水平枠片に、複数
の木製の支柱の上端部に形成された連結溝に前記連結突
起部を入り込ませるとともに、前記連結突起部に形成さ
れた貫通孔に貫通する締結ピンを前記支柱の上端部に形
成された取付孔に固定することにより、複数の支柱を相
互に平行に連結し、前記上側の水平枠片とこれに連結さ
れた前記複数の支柱とを吊り下げて連結突起部が上面に
設けられた金属製の下側の水平枠片の真上に搬送し、そ
れぞれの前記支柱の下端部に形成された連結溝に前記下
側の水平枠片の前記連結突起部を入り込ませるととも
に、前記下側の枠水平片の前記連結突起部に形成された
貫通孔に貫通する締結ピンを前記支柱の下端部に形成さ
れた取付孔に固定することにより、前記下側の水平枠片
と前記支柱とを連結し、複数の前記上側の水平枠片を相
互に連結して上側の水平枠体を形成するようにしたこと
を特徴とする。
【0012】本発明の建物躯体は、前記それぞれの支柱
の両端部に形成された取付孔と、前記連結突起部に形成
された貫通孔とに嵌合する締結ピンを有しており、それ
ぞれの支柱は両端部において土台や横架材を構成する水
平枠片などに締結されることになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1は本発明の一実施の形態である建物躯
体の一部分を示す一部省略斜視図であり、図2は建物躯
体の外観を示す正面図である。
【0015】建物躯体は地盤に構築される基礎10を有
しており、この基礎10は鉄筋コンクリートにより形成
され、べた基礎、二重スラブ基礎、独立布基礎など種々
のタイプの基礎とすることができる。この基礎10の上
面には、鉄などの金属製からなり土台を構成する第1の
水平枠片11が固定されるようになっている。この水平
枠片11は基礎10の中に埋め込まれたアンカーボルト
10aにより締結されて基礎10の表面に沿って延びる
帯状の本体部12を有し、この本体部12の上面には長
手方向に延びる縦連結板13が設けられ、この縦連結板
13により連結突起部が形成されている。このように連
結突起部が設けられた第1の水平枠片11は断面が逆T
字形状となっており、一体成形により成形しても良く、
帯状の本体部12に縦連結板13を溶接して形成するよ
うにしても良い。水平枠片11と基礎10との間にゴム
シートやプラスチックシートなどの防振部材を介在させ
るようにしても良い。
【0016】第1の水平枠片11の上方には家屋躯体の
一階と二階との間の横架材を構成する第2の水平枠片2
1が配置されており、この第2の水平枠片21は帯状の
本体部22を有し、この本体部22の上下両面には、そ
れぞれ本体部22の長手方向に延びる縦連結板23a,
23bが設けられ、これらの縦連結板により連結突起部
が形成されている。
【0017】この第2の水平枠片21の上方には、二階
の部分の軒桁とも言われる屋根側の横架材を構成する第
3の水平枠片31が配置されており、この第3の水平枠
片31は帯状の本体部32を有し、本体部32の下面に
は、長手方向に延びる縦連結板33が設けられ、この縦
連結板により連結突起部が形成されている。一部の第3
の水平枠片31の上面には、屋根を支持するためのたる
きや陸梁を固定する止め金具35がボルトなどのねじ部
材により取り付けられるようになっている。ただし、こ
の止め金具35を水平枠片31の上面に溶接により一体
に取り付けらるようにしても良い。この第3の水平枠片
31は表裏が逆となっていることを除き、基本的に第1
の水平枠片11と同様の形状となっており、前述した水
平枠片11,21,31における縦連結板13,23
a,23b,33の高さ寸法は同一となっている。
【0018】これらの第2の水平枠片21と第3の水平
枠片31も第1の水平枠片11と同様に、金属製の部材
により形成されており、本体部と連結突起部とを含めて
一体成形により成形しても良く、帯状の本体部に連結突
起部を溶接して形成するようにしても良い。
【0019】このように、それぞれの水平枠片は本体部
とこれの長手方向に延びる縦連結板とを有するので、土
台や横架材として十分な強度を得ることができる。
【0020】第1の水平枠片11と第2の水平枠片21
との間には、家屋の一階の躯体部分を形成するために、
複数の下側の支柱16が配置されるようになっており、
第2の水平枠片21と第3の水平枠片31との間には、
家屋の二階の躯体部分を形成するために、複数の上側の
支柱26が配置されるようになっている。これらの支柱
16,26は木製であり全て同一の寸法となっている。
【0021】第1の水平枠片11は第2の水平枠片21
に対しては下側の水平枠片となり、第2の水平枠片21
は第1の水平枠片に対しては上側の水平枠片となる。ま
た、第2の水平枠片21は第3の水平枠片31に対して
は下側の水平枠片となり、第3の水平枠片31は第2の
水平枠片21に対しては上側の水平枠片となる。三階の
家屋を構築する場合には、二階と三階の間には、下側階
となる二階の部分と上側階となる三階の部分との間の横
架材としては、第2の水平枠片21が使用されることに
なり、三階の家屋の場合には第2の水平枠片21が上下
二段に使用される。
【0022】図1においては、それぞれ2つずつの第1
の水平枠片、第2の水平枠片および第3の水平枠片がそ
れぞれ90度の角度で連結される部分を示しており、第
1の水平枠片11,11はジョイント部18aにより連
結されるようになっている。第2の水平枠片21,21
はジョイント部28aにより連結されるようになってお
り、第3の水平枠片31,31はジョイント部38aに
より連結されるようになっている。それぞれのジョイン
ト部と水平枠片との接続は、溶接でも良く、ボトなどの
ねじ部材を用いても良い。それぞれのジョイント部は、
正方形の本体部62とこれに設けられた連結板63とを
有しており、連結板63の高さは前述した縦連結板と同
一の高さとなっている。第1の水平枠片を接続するジョ
イント部18aと第3の水平枠片を接続するジョイント
部38aは同一の形状となっており、表裏を逆向きとし
て使用される。
【0023】複数の第1の水平枠片11をその端部で相
互にジョイント部により接続することによって土台側の
水平枠体が形成され、複数の第2の水平枠片21をその
端部で相互にジョイント部により接続することによって
第2の水平枠体が形成され、複数の第3の水平枠片31
をその端部で相互にジョイント部により接続することに
よって第3の水平枠体が形成される。ただし、第1の水
平枠片11は基礎10にアンカーボルト10aにより締
結されるので、隣り合う第1の水平枠片11を直接ねじ
結合したり溶接することなく、基礎10を介して接続し
て水平枠体を形成するようにしても良い。
【0024】それぞれの水平枠体の上には、床板を構成
するパネル材が配置されるようになっており、パネル材
を水平枠体に固定するために、それぞれの水平枠片には
パネル材を固定するためのねじ止め孔が所定の間隔毎に
形成されている。
【0025】図3は複数の第2の水平枠片21を接続す
ることによって形成された水平枠体の一例を示す図であ
り、家屋の外周部を形成するための水平枠片21の連結
突起部としての縦連結板23a,23bは外側にずれて
おり、家屋の内側部を形成するための水平枠片21aの
縦連結板23a,23bは本体部の幅方向中心部に設け
られている。このように、縦連結板23a,23bが外
側に向けてずれていることから、水平枠片21に支柱1
6,26を取り付けると、支柱のいずれかの側面は水平
枠片の側面とほぼ一致することになり、水平枠片21a
に支柱を取り付けると、支柱は水平枠片の幅方向中央部
に位置することになる。
【0026】図3に示すように、家屋の外周部を形成す
るための水平枠片21の幅寸法をW1 とし、符号aが付
された家屋の内側の部分を形成するための水平枠片21
aの幅寸法をW2 とすると、たとえば、W1 が200mm と
し、W2 を300mm 程度とすることにより、水平枠片21
aの本体部の両側で床用のパネル材を支持することがで
きる。
【0027】図4はそれぞれの支柱16,26の両端部
を拡大して示す斜視図であり、支柱の両端部には、連結
突起部が入り込む連結溝43が形成されている。この連
結溝43の深さは、連結突起部の高さにほぼ対応してい
る。この連結溝43を貫通するように、支柱16,26
の両端部には取付孔44が形成されており、それぞれの
連結突起部には取付孔44に対応して貫通孔45が形成
されている。貫通孔45は、それぞれの水平枠片11,
21,31のうち支柱16,26が取り付られる位置に
形成されており、1つの水平枠片の中間位置に支柱が取
り付けられる場合には、その位置に貫通孔45が図1に
示されるように形成されており、ジョイント部の連結板
63には、この位置に支柱が取り付けられるので、貫通
孔45が形成されている。
【0028】したがって、支柱の両端部の連結溝43に
連結突起部を入り込ませて、取付孔44と貫通孔45の
中心とを一致した状態とし、この状態で締結ピン46を
取付孔44を通して貫通孔45に嵌合させると、支柱1
6,26は縦連結板に締結されることになる。
【0029】それぞれの水平枠片11,21および31
の縦連結板13,23a,23b,33にはそれぞれ係
合孔47が形成されており、図1および図2に示すよう
に、第1の水平枠片11と第2の水平枠片21との間に
は、金属製の棒材48とターンバックル49とを有する
下側の筋交い50が連結されるようになっている。同様
に、第2の水平枠片21と第3の水平枠片31の縦連結
板23b,33にもそれぞれ係合孔47が形成されてお
り、第2の水平枠片21と第3の水平枠片31との間に
は、下側の筋交い50と同様の構造の上側の筋交い50
が連結されるようになっている。このように、第1の水
平枠片11、第2の水平枠片21および第3の水平枠片
31の本体部12,22,32に長手方向に沿って設け
られた縦連結板13,23a,23b,33は支柱1
6,26の連結溝43に入り込んで支柱16,26の位
置決めを行うとともに、筋交い50を取り付けるための
部材としても機能するようになっている。
【0030】また、第2の水平枠片の本体部には係合孔
が形成されており、図3に示すように、水平枠片21,
21aを相互に水平の筋交い50により連結するように
なっている。この水平の筋交い50は、水平ブレスとも
言われ、水平枠体の強度に応じて任意の個所に取り付け
ることができる。第3の水平枠片31についても同様に
筋交いを設けるようにすることができる。
【0031】図5(A)は第2の水平枠片21を相互に
接続するためのジョイント部28aを拡大して示す図で
あり、一辺の長さが水平枠片21の幅寸法W1 と同一の
長さのほぼ正方形の本体部62と、縦連結板と同一の高
さの上下2つの連結板63とを有している。ジョイント
部28aと水平枠片21は、相互にI型金具51aおよ
びL型金具51bを用いて締結されるようになってお
り、これらは第2の水平枠片21とジョイント部28a
に形成された接続孔にボルト52とナット53により締
結することにより接続される。ただし、ボルトとナット
を用いることなく、溶接により家屋建築現場においてジ
ョイント部28aと水平枠片とを接続するようにしても
良い。ジョイント部28aの連結板は支柱16,26の
連結溝に入り込んで、支柱が締結されることになり、連
結板63には貫通孔45が形成されている。
【0032】図5(B)は第1の水平枠片11を相互に
接続するためのジョイント部18aを拡大して示す図で
あり、本体部62の下面には連結板63が設けられてい
ないことを除き、ジョイント部28aと同一の構造とな
っている。このジョイント部18aの表裏を反転させる
と、第3の水平枠片31を相互に接続するためのジョイ
ント部38aとなる。これらのジョイント部18a,3
8aも図5(A)に示した場合と同様にボルト52とナ
ット53により水平枠片に接続されるようになっている
が、溶接により接続するようにしても良い。
【0033】図6は本発明の他の実施の形態である建物
躯体の一部分を示す一部省略斜視図であり、図7は建物
躯体の外観を示す正面図である。この実施の形態におけ
る建物躯体にあっては、前記実施の形態における部材と
共通する部材には同一の符号が付されている。
【0034】この場合には、第1の水平枠片11には帯
状の本体部12の上面に長手方向に延びる縦連結板13
と横方向に延びる横連結板14とにより、十字形状の連
結突起部が形成されており、第2の水平枠片21にはそ
の本体部22の上下両面に長手方向に延びる縦連結板2
3a,23bと横方向に延びる横連結板24a,24b
とにより、十字形状の連結突起部が形成されている。同
様にして、第3の水平枠片31にはその本体部32の下
面に長手方向に延びる縦連結板33と横方向に延びる横
連結板34とにより、十字形状の連結突起部が形成され
ている。それぞれの横連結板は、支柱16,26が取り
付けられる個所に対応して所定の間隔毎に設けられてい
る。
【0035】横連結板の高さは前記実施の形態における
縦連結板と同様の高さとなっており、縦連結板の高さは
横連結板の高さよりも低く設定されている。
【0036】図8は前記実施の形態における図3と同様
に第2の水平枠片21により形成される水平枠体を示す
図であり、支柱16,26の上下両端部には十字形の連
結突起部となって入り込むことになる。
【0037】図9は図6および図7に示す形状の水平枠
片11,21,31に取り付けられる支柱16,26の
上下両端部を示す斜視図であり、それぞれの支柱16,
26に形成された連結溝43は、高い寸法の横連結板1
4,24a,24b,34が入り込む第1の溝41と、
低い寸法の縦連結板13,23a,23b,33が入り
込む第2の溝42とからなる十字形状となっている。第
1の溝41は横連結板の高さにほぼ対応して僅かにこれ
よりも大きな深さを有し、第2の溝42は縦連結板の高
さにほぼ対応して僅かにこれよりも大きな深さを有して
いる。したがって、第1の溝41の深さの方が第2の溝
42の深さよりも大きく設定されている。第1の溝41
の幅は横連結板の幅にほぼ対応し、第2の溝42の幅は
縦連結板の幅にほぼ対応しており、図示する場合には縦
連結板と横連結板の幅は相互に同一に設定されている
が、横連結板の幅を縦連結板の幅よりも大きく設定する
ようにしたり、逆に、縦連結板の幅を横連結板の幅より
も大きく設定するようにしても良い。
【0038】縦連結板が入り込む第2の溝42の底部側
には、これに沿って取付孔44が貫通して形成されてお
り、この取付孔44の内径は第1の溝41の幅寸法より
も大きな寸法に設定されている。それぞれの横連結板に
は、取付孔44に対応して貫通孔45が形成され、第1
の溝41と第2の溝42とからなる十字形状の連結溝4
3に縦連結板と横連結板とを入り込ませると、取付孔4
4と貫通孔45の中心が一致した状態となり、この状態
で締結ピン46を取付孔44を通して貫通孔45に嵌合
させると、支柱16,26は連結突起部に締結されるこ
とになる。
【0039】締結ピン46は図4および図9に示す支柱
16,26のいずれについても、取付孔44の内径より
もやや大きな外径を有する断面円形となっており、貫通
孔45を貫通させて取付孔44に嵌合させることによっ
て、締結ピン46が抜けることがない。図4に示した締
結ピン46と同様に、その断面を楕円形とし、楕円形の
長円の寸法を取付孔44の内径よりも大きく設定するこ
とによっても、締結ピン46を嵌合させるのみで、その
抜け出しを防止することができる。また、締結ピン46
の外側にゴム材を被覆したり、ばね部材を取り付けるこ
とによって、それぞれの弾性力によって締結ピン46の
抜け防止を行うようにしても良く、さらには、ボルトと
ナットを締結ピンとしても良い。
【0040】なお、図示する場合には、横連結板を縦連
結板よりも高い寸法として、横連結板に貫通孔45を形
成するようにしているが、縦連結板を横連結板よりも高
い寸法とすれば、縦連結板に貫通孔45を形成すること
になる。
【0041】第1の水平枠片11と第2の水平枠片21
との間には、前述した場合と同様に、下側の筋交い50
が連結され、第2の水平枠片21と第3の水平枠片31
との間には上側の筋交い50が連結されるようになって
いる。このように、第1の水平枠片11、第2の水平枠
片21および第3の水平枠片31の本体部12,22,
32に長手方向に沿って設けられた縦連結板13,23
a,23b,33は支柱16,26の第2の溝42に入
り込んで支柱16,26の位置決めを行うとともに、筋
交い50を取り付けるための部材としても機能するよう
になっている。また、図3に示した第2の水平枠体と同
様に第2の水平枠体を示す図8のように、同一の水平枠
体を構成する任意の水平枠片を水平の筋交い50によっ
て連結することになる。
【0042】なお、図示する場合には、第1〜第3の水
平枠片11,21,31の本体部12,22,32には
全長に渡って縦連結板が設けられているが、支柱16,
26が連結される位置に対応させて、所定の間隔置き
に、縦連結板と横連結板とを設けるようにしても良い。
【0043】図7に示すように、基礎10にアンカーボ
ルト10aにより締結された金属製の第1の水平枠片1
1と第2の水平枠片21との間には、複数本の下側の支
柱16が挟み込まれた状態となり、支柱16の下端部の
連結溝43には、第1の水平枠片11の縦連結板13と
横連結板14とが入り込み、締結ピン46が取付孔44
と貫通孔45に差し込まれる。支柱16の上端部の連結
溝43には、第2の水平枠片21の縦連結板23aと横
連結板24aとが入り込み、締結ピン46が同様にして
差し込まれる。さらに、第1の水平枠片11と第2の水
平枠片21との間には、下側の筋交い50が連結され
る。
【0044】同様に、第2の水平枠片21と第3の水平
枠片31との間には、複数本の上側の支柱26が挟み込
まれた状態となり、支柱26の下端部の連結溝43に
は、第2の水平枠片21の縦連結板23bと横連結板2
4bとが入り込み、締結ピン46が取付孔44、貫通孔
45に差し込まれる。支柱26の上端部の連結溝43に
は、第3の水平枠片31の縦連結板33と横連結板34
とが入り込み、締結ピン46が同様にして差し込まれ
る。さらに、第2の水平枠片21と第3の水平枠片31
との間には、上側の筋交い50が連結される。
【0045】なお、それぞれの実施の形態における支柱
16,26の両端面にゴム材やプラスチックなどからな
る防振部材を介在させて、支柱16の両端面と第1の水
平枠片11および第2の水平枠片21とを直接接触させ
ないようにしたり、支柱26の両端面と上下の水平枠片
21,31とが直接接触しないようにしても良い。
【0046】いずれかの支柱16,26の間には、外装
パネル材54が図1および図6に示すように取り付けら
れるようになっており、この外装パネル材54は、図1
1(A)に示すように、L字形状の複数の取付金具55
により支柱16,26にねじ部材56を用いて取り付け
られるようになっている。取付金具55には、図11
(A)に示すように、ねじ部材56が貫通する長孔57
が形成されている。
【0047】外装パネル材54は、図6および図1に示
すように、隣り合う2枚の外装パネル54の側辺が相互
に所定の隙間を介して支柱16,26に取り付けられる
ようになっており、その隙間の部分には目地材が後に取
り付けられることになる。
【0048】図10は支柱16,26の他の具体例を示
す図であり、この支柱16,26の4つの外面のうち相
互に90度をなして隣り合う2つの外面には、上端から
下端にまで連なって取付溝60,61が形成されてい
る。この場合には、図11(B)に示すような取付金具
55を用いて外装パネル材54を支柱16,26に固定
することができる。この取付金具55には取付溝60ま
たは61に係合する係合爪58が設けられている。
【0049】図10に示すように、直角なす2つの外面
に取付溝60,61を形成するようにした場合には、家
屋の角部に位置する支柱であって、その外側に直角とな
って2枚の外装パネル材54を取り付ける場合に有用と
なる。図10(B)において破線60aで示すように、
相互に平行となり第1の溝41が開口する2つの外面に
取付溝60,60aを形成するようにしても良く、その
場合には家屋の角部以外の部分の支柱であって、真っ直
ぐに2枚の外装パネル材54を取り付ける場合における
支柱として用いることができる。図10(C)において
破線61aで示すように、相互に平行となり第2の溝4
2が開口する2つの外面に取付溝61,61aを形成す
るようにしても良い。
【0050】また、取付溝は上端部から下端部に向けて
支柱の全体に渡って形成するようにしても良く、取付金
具55が取り付けられる位置に対応させて長さ方向に所
定の間隔を隔てて複数個形成するようにしても良い。
【0051】図12(A)は第2の水平枠片21を相互
に接続するためのジョイント部28aを拡大して示す斜
視図であり、同図(B)は同図(A)の平面図である。
このジョイント部28aは、図8に示すように、躯体の
外周部に対応する水平枠片21を90度の角度で接続さ
せるためのものであり、このジョイント部28aは一辺
の長さが枠片の幅W1 とほぼ同一となった正方形の本体
部62と、これの一辺側にずれた縦連結板63とこれと
直角をなす他の一辺側にずれた横連結板64とを有し、
縦連結板63の高さは水平枠片に設けられた縦連結板の
高さと同一となり、横連結板64の高さは水平枠片に設
けられた横連結板の高さと同一となっている。一方の第
2の水平枠片21の縦連結板23a,23bには、これ
らの縦連結板と同一の高さとなった縦連結板63がI型
金具51aで接続され、その第2の水平枠片21の本体
部22に本体部62がL型金具51bで接続される。
【0052】さらに、他方の第2の水平枠片21の縦連
結板23a,23bが、ジョイント部28aの横連結板
64の部分でI型金具51aにより接続され、その第2
の水平枠片21の本体部22と本体部62とがL型金具
51bで接続される。図示するジョイント部28aの縦
連結板64は、低い部分64bと高い部分64aを有し
ており、高い部分64aに支柱の第1の溝41が入り込
み、縦連結板63に第2の溝42が入り込むことにな
る。
【0053】図12(C)は図6に示されたジョイント
部18aを拡大して示す斜視図であり、このジョイント
部18aはジョイント部28aの上下一方面の連結板6
3,64を取り除いた構造となっており、これの上下を
反転させるとジョイント部38aとしても使用すること
ができる。
【0054】図13は、図8に示すように、3つの第2
の水平枠片21,21aをT字形状に接続するために使
用されるジョイント部28bを示す図であり、水平枠片
21aの幅寸法W2 に対応した長辺と、水平枠片21の
幅寸法W1 に対応した短辺とを有する長方形の本体部6
2を有している。そして、本体部62の1つの片にずら
して縦連結板63が設けられ、これの中央部分に直交し
て横連結板64が設けられている。横連結板64は水平
枠片21に設けられた横連結板と同一の高さの部分のみ
となっているが、二点鎖線で示すように、図12に示さ
れたジョイント部28aと同様に、縦連結板とほぼ同じ
高さの部分64bを一体に設けるようにしても良い。
【0055】図14は、図8に示すように、4つの第2
の水平枠片21aを十字形状に接続するために使用され
るジョイント部28cを拡大して示す図であり、このジ
ョイント部28cは水平枠片21よりも幅が大きな水平
枠片21aを接続するためのものであり、幅W2 に対応
した一辺の寸法を有する正方形の本体部62を有してお
り、本体部62の中央部分に縦連結板63と横連結板6
4とが十字状となって設けられている。この場合にも、
横連結板64は水平枠片21aに設けられた横連結板と
同一の高さの部分のみとなっているが、二点鎖線で示す
ように、縦連結板と同様の高さの部分64bを一体に設
けるようにしても良い。
【0056】図15は、図8に示すように、家屋の外周
部を形成するための水平枠片21を直角に接続するとと
もに、家屋の内部を形成するために縦連結板が本体部2
2の幅方向中央部分に設けられた水平枠片21aを接続
するためのジョイント部28dを示す図である。図示す
るように、水平枠片21が接続される部分の幅はW1
なり、水平枠片21aが接続される部分の幅はW2 とな
った本体部62を有し、その一部が切り欠かれた形状と
なっている。
【0057】図6に示された第1〜第3の水平枠片は、
いずれも本体部とこれの長手方向に延びて設けられる縦
連結板とを一体に成形したり、溶接により本体部に縦連
結板を接合し、これに所定の長さ毎に横連結板を溶接す
ることにより形成されているが、横連結板をボルトなど
のねじ部材を用いて締結するようにしても良い。
【0058】図16は、このような構造の水平枠片を示
す図であり、予め縦連結板23a,23bが本体部22
に対して一体成形あるいは溶接されて形成された第2の
水平枠片21の上下両面に横連結板24a,24bをね
じ部材を用いて締結するようにした場合を示す斜視図で
ある。それぞれの横連結板24a,24bは、ねじ取付
孔を有するブラケット65と一体となっており、ブラケ
ット65およびそれぞれの連結板には縦連結板23a,
23bが入り込むスリット66が形成されている。この
ような構造は、第1の水平枠片および第3の水平枠片に
ついても同様であり、前述したそれぞれのジョイント部
についても同様である。
【0059】図17は第2の水平枠片21の変形例を示
す図であり、この第2の水平枠片21は図16に示した
ように上下面に縦連結板が設けられた2つの枠片を縦連
結板の部分で連結金具67とねじ部材68とに連結する
ことにより形成されている。この場合には、第2の水平
枠片21の横断面形状はH型となっており、上下一方の
縦連結板23a,23bを除去すると、第1の水平枠片
あるいは第3の水平枠片として使用することができる。
【0060】図18は第2の水平枠片21のさらに他の
変形例を示す図であり、この場合には断面四角形の型材
を用いて本体部22を形成し、これの上下面に縦連結板
23a,23bを設けている。一方の縦連結板のみを設
けると、第1の水平枠片あるいは第3の水平枠片とな
る。
【0061】図19はそれぞれの第2の水平枠片によっ
て形成される水平枠体の変形例であり、この場合には、
ジョイント部を使用することなく、水平枠片21の端部
を他の水平枠片21に直接接続するようにしている。こ
のようにジョイント部を使用することなく水平枠体を形
成するようにしても良い。このタイプの水平枠体は第1
または第3の水平枠片についても同様である。
【0062】図1および図6に示す構造の家屋躯体内に
和室を構築する場合には、支柱16,26の内側の角部
を露出させるように外装パネル材54の内面に断熱材を
介して内装パネル材が取り付けられることになり、洋室
を構築する場合には支柱16,26を覆うようにして内
装パネルが取り付けられる。それぞれの場合において内
装パネルの表面に化粧シートや化粧クロスを張り付ける
ようにしても良い。
【0063】図20は建物躯体を建築する手順を示す図
であり、コンクリートを用いて基礎10を構築した後
に、基礎10の上に第1の水平枠片11を固定する。こ
のようにして、第1の水平枠片11の取り付けが終了し
た後に、この第1の水平枠片11に対して上側に位置す
る第2の水平枠片21に所定本数の支柱16を、第2の
水平枠片21に設けられた連結突起部に連結溝の部分で
連結する。この連結作業に際しては、それぞれの支柱1
6として図9に示す支柱が用いられるときには、その上
端部の連結溝43に第2の水平枠片21の連結突起部を
入り込ませた状態のもとで、支柱16に形成された取付
孔44から、連結突起部の横連結板24aに形成された
貫通孔45に締結ピン46を貫通させて、取付孔44に
締結ピン46を固定する。
【0064】次いで、水平枠片21にワイヤ71を引っ
掛けてクレーンにより水平枠片21と全ての支柱16を
吊り下げて、図20に示すように、第1の水平枠片11
の真上にまで搬送する。この状態のもとで、支柱16の
下端部に形成された十字形状の連結溝43に、下側水平
部材としての第1の水平枠片11の連結突起部を入り込
ませ、さらに、支柱16の下端部に形成された取付孔4
4に締結ピン46を差し込んで、連結突起部に形成され
た貫通孔45に締結ピン46を貫通させる。このように
して、上下の水平枠片が支柱16を介して連結された状
態となり、筋交い50を上下の水平枠片の間に締結する
ことによって、支柱16の取付が完了する。家屋を構成
する他の支柱も同様にして取り付けることができ、隣り
合う水平枠片を前述したようにしてジョイント部を介し
て連結することによって、水平枠体が形成される。
【0065】図20は一階の部分の支柱16を取り付け
る場合を示すが、二階部分の支柱26も同様にして取り
付けることができる。その場合には第3の水平枠片31
を上側の水平枠片としてこれに支柱26を取り付けた状
態で、下側の水平枠片としての第2の水平枠片21に対
して支柱26をその下端部で締結する。
【0066】このような建物躯体の建築方法は、図1〜
図5に示した水平枠体および支柱を用いた場合にも同様
である。
【0067】本発明にあっては、支柱16,26は全て
同一の規格化されたサイズのものを使用することができ
るので、予め工場において連結溝43や取付孔44を加
工しておけば、建築現場においては、支柱16,26を
第1〜第3の水平枠片11,21,31に対して組み付
けるとともに、筋交い50を上下の水平枠片の間、およ
び同一の水平枠体を構成する水平枠片を相互に筋交いに
より締結することによって簡単に建物躯体を建築するこ
とができる。また、水平枠体を構成する水平枠片につい
ても、一定の長さに規格化された複数種類に設定するこ
とができ、それぞれの水平枠片を直接あるいは数種類の
ジョイント部を介して接続することによって、どのよう
なレイアウトの家屋でも、建築することができる。これ
により、短期間で平屋や二階建の家屋を建築することが
でき、家屋の製造コストを大幅に低減することが可能と
なる。
【0068】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。
【0069】たとえば、図示する家屋は二階建家屋を示
すが、平屋でも三階建の家屋でも同様にして建築するこ
とができる。また、家屋としては、独立家屋でも、連続
家屋でも、重ね建二戸建住宅のいずれに対しても適用す
ることができる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、支柱は同一の寸法であ
り、同一の形状となったものを使用することができるの
で、家屋の建築コストを低減することができる。それぞ
れ金属製の第2の水平枠片と第3の水平枠片を金属製の
筋交いにより連結することにより、支柱には上下方向の
圧縮力が加えられて強固に締結されることから、家屋の
強度を高めることができる。金属製の土台や水平枠片は
家屋の内部に露出しないので、家屋の内部の見栄えを良
好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である家屋躯体の一部分
を示す一部省略斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態である家屋躯体の外観を
示す正面図である。
【図3】図2に示された家屋躯体における一階部分と二
階部分の間に設けられる水平枠体を示す平面図である。
【図4】支柱の両端部を拡大して示す一部省略斜視図で
ある。
【図5】(A)は第2水平枠片を接続するジョイント部
を拡大して示す斜視図であり、(B)は第1水平枠片を
接続するジョイント部を拡大して示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施の形態である家屋躯体の一部
分を示す一部省略斜視図である。
【図7】本発明の他の実施の形態である家屋躯体の外観
を示す正面図である。
【図8】図7に示された家屋躯体における一階部分と二
階部分の間に設けられる水平枠体を示す平面図である。
【図9】(A)は支柱の両端部を拡大して示す斜視図で
あり、(B)は同図(A)における9B−9B線に沿う
断面図であり、(C)は同図(A)における9C−9C
線に沿う断面図である。
【図10】(A)は他のタイプの支柱の一部を拡大して
示す斜視図であり、(B)は同図(A)における10B
−10B線に沿う断面図であり、(C)は同図(A)に
おける10C−10C線に沿う断面図であり、(D)は
同図(A)における10D−10D線に沿う断面図であ
る。
【図11】(A)は図1および図6に示された取付金具
を拡大して示す斜視図であり、(B)は他のタイプの取
付金具を示す斜視図である。
【図12】(A)は第2の水平枠片を接続するジョイン
ト部を拡大して示す斜視図であり、(B)は同図(A)
の平面図であり、(C)は第1水平枠片を接続するジョ
イント部を拡大して示す斜視図である。
【図13】(A)は第2水平枠片を接続するジョイント
部を拡大して示す斜視図であり、(B)は同図(A)の
平面図である。
【図14】(A)は第2水平枠片を接続するジョイント
部を拡大して示す斜視図であり、(B)は同図(A)の
平面図である。
【図15】第2水平枠片を接続するジョイント部を拡大
して示す平面図である。
【図16】他のタイプの第2の水平枠片を示す分解斜視
図である。
【図17】(A)は他のタイプの第2の水平枠片を示す
斜視図であり、(B)は同図(A)の断面図である。
【図18】(A)は他のタイプの第2の水平枠片を示す
斜視図であり、(B)は同図(A)の断面図である。
【図19】他のタイプの第2の水平枠体を示す平面図で
ある。
【図20】建物躯体の建築方法を示す正面図である。
【符号の説明】
10 基礎 11 水平枠片(第1の水平枠片) 12 本体部 13 縦連結板 14 横連結板 16 支柱 21 水平枠片(第2の水平枠片) 22 本体部 23a,23b 縦連結板 24a,24b 横連結板 26 支柱 31 水平枠片(第2の水平枠片) 32 本体部 33 縦連結板 34 横連結板 35 止め金具 41 第1の溝 42 第2の溝 43 連結溝 44 取付孔 45 貫通孔 46 締結ピン 47 係合孔 48 棒材 49 ターンバックル 50 筋交い 54 外装パネル材 55 取付金具 56 ねじ部材 57 長孔 58 係合爪

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結突起部が上面に設けられた金属製の
    下側の水平枠片と、 連結突起部が下面に設けられた金属製の上側の水平枠片
    と、 前記上側の水平枠片と前記下側の水平枠片とを連結する
    金属製の筋交いと、 前記連結突起部が入り込む連結溝が両端部に形成された
    複数の木製の支柱と、 それぞれの前記支柱の両端部に形成された取付孔に固定
    され、前記連結突起部に形成された貫通孔に嵌合される
    締結ピンとを有し、 前記上側の水平枠片と前記下側の水平枠片とを前記筋交
    いにより締結するとともに、前記支柱とそれぞれの前記
    水平枠片とを前記締結ピンにより締結して躯体を形成す
    るようにしたことを特徴とする建物躯体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建物躯体において、複数
    の前記下側の水平枠片を直接またはジョイント部を介し
    て相互に連結して下側の水平枠体を形成し、かつ複数の
    前記上側の水平枠片を直接またはジョイント部を介して
    相互に連結して上側の水平枠体を形成するようにしたこ
    とを特徴とする建物躯体。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の建物躯体におい
    て、前記それぞれの水平枠片は、それぞれ一定のサイズ
    に規格化された複数種類の長さを有することを特徴とす
    る建物躯体。
  4. 【請求項4】 地盤に設けられる基礎と、 前記基礎の上面に締結され、連結突起部が上面に設けら
    れて土台を構成する金属製の第1の水平枠片と、 前記第1の水平枠片の上方に配置されて下側階と上側階
    との間の横架材を構成し、連結突起部が上下両面に設け
    られた金属製の第2の水平枠片と、 前記第1の水平枠片と前記第2の水平枠片とを連結する
    金属製の第1の筋交いと、 前記第1の水平枠片の前記連結突起部が入り込む下側の
    連結溝、および前記第2の水平枠片の前記連結突起部が
    入り込む上側の連結溝が形成された複数の下側の木製の
    支柱と、 前記第2の水平枠片の上方に配置されて屋根側の横架材
    を構成し、連結突起部が下面に設けられた金属製の第3
    の水平枠片と、 前記第2の水平枠片と前記第3の水平枠片とを連結する
    金属製の第2の筋交いと、 前記第2の水平枠片の連結突起部が入り込む下側の連結
    溝、および前記第3の水平枠片の連結突起部が入り込む
    上側の連結溝が形成された複数の上側の木製の支柱と、 それぞれの前記支柱の両端部に形成された取付孔と前記
    連結突起部に形成された貫通孔とに嵌合される締結ピン
    とを有し、 前記第1、第2および第3の水平枠片を相互に前記筋交
    いにより締結し、かつそれぞれの前記支柱と前記第1、
    第2および第3の水平枠片とを相互に前記締結ピンによ
    り締結して躯体を形成するようにしたことを特徴とする
    建物躯体。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4のいずれか1
    項に記載の建物躯体において、前記それぞれの連結突起
    部は前記それぞれの水平枠片の長手方向または横方向に
    延びる連結板であることを特徴とする建物躯体。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3または4のいずれか1
    項に記載の建物躯体において、前記それぞれの連結突起
    部は前記それぞれの水平枠片の長手方向に延びる縦連結
    板とこれと交差するように横方向に延びる横連結板によ
    り形成することを特徴とする建物躯体。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5または6のい
    ずれか1項に記載の建物躯体において、相互に隣り合う
    前記支柱に固定される外装パネル材を有し、前記外装パ
    ネル材に固定される取付金具が係合する取付溝を前記支
    柱に形成したことを特徴とする建物躯体。
  8. 【請求項8】 連結突起部が下面に設けられた金属製の
    上側の水平枠片に、複数の木製の支柱の上端部に形成さ
    れた連結溝に前記連結突起部を入り込ませるとともに、
    前記連結突起部に形成された貫通孔に貫通する締結ピン
    を前記支柱の上端部に形成された取付孔に固定すること
    により、複数の支柱を相互に平行に連結し、 前記上側の水平枠片とこれに連結された前記複数の支柱
    とを吊り下げて連結突起部が上面に設けられた金属製の
    下側の水平枠片の真上に搬送し、 それぞれの前記支柱の下端部に形成された連結溝に前記
    下側の水平枠片の前記連結突起部を入り込ませるととも
    に、前記下側の枠水平片の前記連結突起部に形成された
    貫通孔に貫通する締結ピンを前記支柱の下端部に形成さ
    れた取付孔に固定することにより、前記下側の水平枠片
    と前記支柱とを連結し、 複数の前記上側の水平枠片を相互に連結して上側の水平
    枠体を形成するようにしたことを特徴とする建物躯体の
    建築方法。
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