JP2000062251A - テープ印字装置 - Google Patents

テープ印字装置

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JP2000062251A
JP2000062251A JP23269098A JP23269098A JP2000062251A JP 2000062251 A JP2000062251 A JP 2000062251A JP 23269098 A JP23269098 A JP 23269098A JP 23269098 A JP23269098 A JP 23269098A JP 2000062251 A JP2000062251 A JP 2000062251A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幅広のテープを内蔵するテープカセットの装
着作業を簡単に行うことができ、また、文字付テープが
装置本体の側壁に形成されたテープ排出口で詰まること
なく容易に排出することができるテープ印字装置を提供
する。 【解決手段】 カセット装着部13を装置本体2の底壁
8に対して10°乃至30°の範囲にある所定角度αだ
け傾斜させて配設し、また、装置本体2の側壁9を、底
壁8と鈍角をなす形成角度βと補角の関係にある角度γ
だけ底壁8に対して傾斜させて側壁9に文字付テープT
のテープ排出口10を形成し、更に、テープカセット6
をカセット装着部13に装着して開閉蓋3を閉じた際に
透視窓5とテープ特定表示部7とを相互に対向させて装
置本体2の外部から透視窓5を介してテープ特定表示部
7が視認可能に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は長尺状のテープを内
蔵するテープカセットを使用し、テープカセットからテ
ープを引き出しつつ文字等を印字して文字付テープを作
成するテープ印字装置に関し、特に、幅広のテープを内
蔵する大きな高さを有するテープカセットを装置本体内
に設けられたカセット装着部に対して装着する場合にお
いても、テープカセットの装着作業を簡単に行うことが
できるテープ印字装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、長尺状のテープを内蔵するテ
ープカセットを装置本体に装着し、テープカセットから
テープを引き出しつつサーマルヘッド等によりテープに
文字等の印字を行って文字付テープを作成する各種のテ
ープ印字装置が知られている。
【0003】この種のテープ印字装置では、複数種類の
テープ幅を有する長尺状テープを内蔵した各種のテープ
カセットを予め用意しておき、文字付テープの使用目的
(例えば、ビデオカセットと音楽録音用カセットとで
は、そのテープ幅の相違に基づきカセットの高さが異な
り、文字付テープも異なる幅のテープが使用される)に
応じて、テープカセットを選択して所望の幅を有する文
字付テープが作成される。
【0004】また、前記テープ印字装置においては、そ
の装置本体内にテープカセットを装着するカセット装着
部が水平状態で配設されているのが一般的であり、かか
る場合には、内蔵するテープの幅の種類に対応して高さ
の異なる各種のテープカセットが、水平状態のカセット
装着部に対して上方から装着される。
【0005】更に、カセット装着部を装置本体内にて水
平状態で配設する関係上、文字付テープの排出方向は、
カセット装着部に沿って水平方向となり、これに基づき
装置本体に形成される文字付テープの排出口は、装置本
体の底壁から垂直状態で連続する一側壁に配置される場
合が多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来のテープ印字装置では、装置本体内にてカセット
装着部が水平状態で配設されており、かかるカセット装
着部に対して各種の高さを有するテープカセットを装着
する場合、20mm程度の高さの小さいテープカセット
は比較的容易に上方から水平状態のカセット装着部に装
着することが可能であるが、テープカセットの高さが3
0mmを越える大きな高さのテープカセットは、水平状
態のカセット装着部に対して上方から容易に装着するこ
とは一般的に困難である。これは、カセット装着部が水
平状態であることから、先ず、テープカセットとカセッ
ト装着部とを平行に対面させた後、カセット装着部に対
して垂直方向にテープカセットを下方に向かって装着す
る必要があることに起因する。このような、カセット装
着部に対する装着性は、テープカセットの高さが大きく
なればなる程低下してしまう傾向がある。
【0007】このとき、カセット装着部を大きく構成す
れば、カセット装着部に対するテープカセットの装着性
を向上することが可能ではあるが、この場合には、装置
本体が大型化してテープ印字装置のコストアップを招来
するので好ましくない。
【0008】また、前記したテープ印字装置では、文字
付テープの排出方向はカセット装着部に沿って水平方向
となっていることに起因して、文字付テープがテープ排
出口から容易に離脱し難くなり、従って、文字付テープ
を連続的に作成する場合には、文字付テープがテープ排
出口で詰まってしまう虞がある。
【0009】本発明は前記従来の問題点を解消するため
になされたものであり、幅広のテープを内蔵する大きな
高さを有するテープカセットを装置本体内に設けられた
カセット装着部に対して装着する場合においてもテープ
カセットの装着作業を簡単に行うことができ、また、文
字付テープが連続的に作成された場合においても文字付
テープが装置本体の側壁に形成されたテープ排出口で詰
まることなく容易に排出することができるテープ印字装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係るテープ印字装置は、長尺状テープを内蔵
するテープカセットからテープを引き出しつつ文字等を
印字して文字付テープを作成するテープ印字装置におい
て、底壁を有する装置本体と、前記装置本体内に配設さ
れ、前記テープカセットが装着されるカセット装着部と
を備え、前記カセット装着部は、装置本体の底壁に対し
て所定角度傾斜していることを特徴とする。請求項1の
テープ印字装置では、カセット装着部が装置本体の底壁
に対して所定角度傾斜されているので、テープカセット
に内蔵されるテープの幅が広くなってテープカセットの
高さが大きくなった場合においても、テープカセットを
カセット装着部に対して上方から容易に装着することが
可能となり、テープカセットの装着作業を簡単に行うこ
とが可能となるものである。これは、カセット装着部が
底壁に対して所定角度傾斜して配設されていることか
ら、テープカセットを手で保持して肘を若干曲げればテ
ープカセットをカセット装着部に対して自然に対向させ
ることができ、そのままテープカセットをカセット装着
部に装着すればよいことに基づく。
【0011】また、請求項2に係るテープ印字装置は、
請求項1のテープ印字装置において、前記所定角度は1
0°乃至30°の範囲に設定されていることを特徴とす
る。このように、カセット装着部の傾斜角度が10°乃
至30°の範囲に設定されていることに基づき、テープ
カセットの高さが30mmを越える場合においても、前
記したところに従って、テープカセットをカセット装着
部に対して上方から容易に装着することが可能となる。
ここに、底壁に対するカセット装着部の傾斜角度は、2
0°程度に設定することが望ましい。
【0012】更に、請求項3に係るテープ印字装置は、
請求項1又は請求項2のテープ印字装置において、前記
装置本体の底壁と鈍角をなして形成された側壁を有し、
前記側壁には、文字付テープの排出口が形成されている
ことを特徴とする。かかる請求項3のテープ印字装置で
は、側壁は、その形成角度(鈍角)と補角の関係にある
角度だけ底壁に対して傾斜されることとなり、また、か
かる側壁に文字付テープの排出口が形成されているの
で、排出口は下方に向かって傾斜して形成される。従っ
て、排出口から排出される文字付テープは、その自重に
よって自然に下方に落下し、これより文字付テープが連
続的に作成された場合においても、排出口で詰まること
なく容易に排出することが可能となる。
【0013】また、請求項4に係るテープ印字装置は、
請求項1乃至請求項3のいずれかのテープ印字装置にお
いて、前記装置本体の上部を開閉可能に設けられた開閉
蓋と、前記開閉蓋に形成された透視窓と、前記テープカ
セットの上面に設けられ、テープカセットに内蔵される
テープの種類を特定するテープ特定表示部とを備え、前
記テープカセットをカセット装着部に装着して開閉蓋を
閉じた際に透視窓とテープ特定表示部とは相互に対向
し、装置本体の外部から透視窓を介してテープ特定表示
部が視認可能にされたことを特徴とする。請求項4のテ
ープ印字装置では、テープカセットをカセット装着部に
装着して開閉蓋を閉じた際に透視窓とテープ特定表示部
とは相互に対向し、装置本体の外部から透視窓を介して
テープ特定表示部が視認可能にされていることから、開
閉蓋の透視窓を介して、カセット装着部に装着されてい
るテープカセットの種類を装置本体の外部から容易に視
認することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るテープ印字装
置について、本発明を具体化した実施形態に基づき図面
を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る
テープ印字装置の全体構成について図1に基づき概説す
る。図1はテープ印字装置の斜視図である。
【0015】図1において、テープ印字装置1は、パー
ソナルコンピュータ(図示せず)に接続されてパーソナ
ルコンピュータからの印字指令に基づき所望の文字付テ
ープT(図2、図3参照)を作成するものである。テー
プ印字装置1は装置本体2を有しており、装置本体2の
上面には、開閉蓋3が開閉可能に設けられている。開閉
蓋3は、図1中、装置本体2の左端部にて回動可能に軸
支されており、また、バネ等の付勢部材を介して常時開
放方向に付勢されている。そして、装置本体2の上面側
部に配置された開閉ボタン4を押下した際には、開閉蓋
3と装置本体2とのロックが解除され、開閉蓋3は付勢
部材の作用により開放されるように構成されている。こ
のように開閉蓋3を備えた装置本体2の上面は、中央部
から前後方向(図1中、左右側)に向かって傾斜した凸
状の円弧面とされており、開閉蓋3もその上面が装置本
体2の上面に倣うように凸状に形成されている。
【0016】また、開閉蓋3の中央より前方側(図1
中、右側)へ傾斜した部分には、透明カバーで覆われた
透視窓5が形成されており、かかる透視窓5は、装置本
体2内に配設されたカセット装着部13(後述する)に
装着されるテープカセット6(図1中、点線で示す)の
上面に設けられたテープ特定表示部7に対応している。
即ち、図1に示すように、テープカセット6をカセット
装着部13に装着して開閉蓋3を閉じた際に、透視窓5
とテープカセット6のテープ特定表示部7とは相互に対
向し、透視窓5の透明カバーを介してテープ特定表示部
7を装置本体2の外部から視認することが可能である。
ここに、テープ特定表示部7は、例えば、テープカセッ
ト6内に内蔵されている長尺状テープ(後述する)のテ
ープ幅、テープの色等を表示するものである。因みに、
図1に示すテープ特定表示部7には、テープカセット6
内に内蔵されているテープのテープ幅が36mmである
ことが示されている。これにより、カセット装着部13
に装着されているテープカセット6の種類等を装置本体
2の外部から透視窓5を介して容易に視認することがで
きるものである。
【0017】装置本体2は、テープ印字装置1を机上等
の設置面に設置される底壁8を有しており、また、前方
側(図1中、右側)には側壁9が設けられている。この
側壁9には、装置本体2内で作成された文字付テープT
を外部に排出するテープ排出口10が形成されている。
底壁8と側壁9、テープ排出口10との関係については
後述する。
【0018】尚、装置本体2の上面側部にて、開閉ボタ
ン4に隣接して設けられたボタン11は、テープ印字装
置1の電源のオン・オフを行う電源ボタンであり、ま
た、ボタン12は、装置本体2内に配設されているカッ
タ機構(図示せず)を駆動するカッタ駆動ボタンであ
る。ここに、カッタ駆動ボタン12は、文字付テープT
を作成した後文字付テープTを所望の長さにカットする
際に押下されるボタンであるが、テープ印字装置1に配
設されるカッタ機構については公知であり、その詳細な
説明は省略する。
【0019】次に、テープ印字装置1の内部構造につい
て図2に基づき説明する。図2はテープ印字装置1の内
部を模式的に示す側断面図である。図2において、装置
本体2の内部には、テープカセット6を装着するカセッ
ト装着部13が配設されている。かかるカセット装着部
13は、装置本体2の底壁8に対して所定角度α傾斜し
た状態で配設されている。ここに、所定角度αとして
は、例えば、テープカセット6の高さ(内蔵されるテー
プのテープ幅に応じて変化する)に対応して、10°乃
至30°の範囲に設定されることが望ましい。本実施形
態では、一例としてテープカセット6に内蔵されている
テープのテープ幅は36mmであり、テープカセット6
の高さは40mm程度になることから、カセット装着部
13の傾斜角度αとしては20°程度に設定するのが好
適である。
【0020】ここに、従来におけるように、カセット装
着部13が底壁8と水平状態に配設されている場合に
は、先ず、テープカセット6とカセット装着部13とを
平行に対面させた後、カセット装着部13に対して垂直
方向にテープカセット6を下方に向かって装着する必要
があり、かかる装着作業はテープカセット6の高さが大
きいと容易に行うことができない。特に、本実施形態に
係るテープ印字装置1は、パーソナルコンピュータに接
続して使用するものであり、机上の使用者と正対する位
置には、パーソナルコンピュータのキーボードやディス
プレイ等が位置するため、机上の使用者から離れた位
置、即ち、パーソナルコンピュータの右又は左隣りに置
かれることが多い。このようなテープ印字装置1に対し
て、パーソナルコンピュータと正対した状態でテープカ
セット6の装着作業を行うのは容易ではない。しかしな
がら、本実施形態におけるようにカセット装着部13が
底壁8に対して20°程度傾斜されている場合には、テ
ープカセット6を手で保持して肘を若干曲げればテープ
カセット6をカセット装着部13に対して自然に対向さ
せることができ、そのままテープカセット6をカセット
装着部13に装着すればよい。従って、テープカセット
6に内蔵されるテープのテープ幅が広くなってテープカ
セット6の高さが大きくなった場合においても、テープ
カセット6をカセット装着部13に対して上方から容易
に装着することが可能となり、テープカセット6の装着
作業を簡単に行うことができる。特に、最も多く行われ
るであろうパーソナルコンピュータと正対した状態で正
対位置から離れた位置にあるテープ印字装置1に対して
テープカセット6の装着作業を行う場合に簡単に行うこ
とができる。
【0021】尚、カセット装着部13の傾斜角度は、各
種のテープ幅を有するテープを内蔵するテープカセット
6の内最大の高さのテープカセット6に基づき、カセッ
ト装着部13に対するテープカセット6の装着性を勘案
して決定すればよい。
【0022】ここで、テープカセット6の構成について
図3を参照して説明する。図3はテープ装着部13にテ
ープカセット6を装着した状態を示す平面図(テープカ
セット6は上ケースを除いて示す)である。
【0023】図3において、下ケース14内には透明な
フィルムテープ15が巻回されたテープスプール16、
サーマルインクリボン17が巻回されたリボンスプール
18、剥離紙付き両面粘着テープ19が剥離紙側を外側
にして巻回された粘着テープスプール20が配設されて
おり、これら各スプール16、18、20は図示しない
上ケースの下面に設けられた支持部との協働により回転
可能に支持されている。 また、各スプール16、1
8、20の間にリボン巻取スプール21が同様に回転可
能に支持されており、かかるリボン巻取スプール21は
リボン巻取軸30(図2参照)に噛合されリボン巻取軸
30の駆動により印字で使用されたサーマルインクリボ
ン17を巻取る。
【0024】更に、印字機構PMを構成するサーマルヘ
ッドHは下ケース14に設けられた凹部22に配置さ
れ、このサーマルヘッドHにはローラホルダ23に回転
可能に支持されたプラテンローラ24が圧接可能な位置
に対向配置されている。かかるサーマルヘッドHは多数
の発熱素子(本実施例に係るテープ印字装置1のサーマ
ルヘッドHでは128個の発熱素子が設けられている)
を有しており、サーマルインクリボン17を介してフィ
ルムテープ15に文字等の印字を行うものである。
【0025】また、下ケース14のテープ排出部25
(図3中左下側)の近傍にテープ圧接ローラ26が回転
可能に支持され、このテープ圧接ローラ26にはローラ
ホルダ23に回転可能に支持されたテープ送りローラ2
7が圧接可能な位置に対向配置されている。
【0026】カセット装着部13において、テープカセ
ット6の前方(図3中下側)には、ローラホルダ23が
支持軸28により回動可能に枢支され、このローラホル
ダ23は図示しない手動の切換機構により印字位置とリ
リース位置とに切換可能とされている(図3は印字位置
に切り換えられた状態を示す)。
【0027】かかるローラホルダ23には、前記したプ
ラテンローラ24及びテープ送りローラ27がそれぞれ
回転可能に、且つ、ローラホルダ23が印字位置に切り
換えられたときにサーマルヘッドH及び圧接ローラ26
に対し圧接されるように配設されている。尚、テープ送
りローラ27はテープ送りローラ軸(図示せず)により
回転駆動され、同時に、圧接ローラ26は図示しないギ
ヤ機構でテープ送りローラ27と連動して回転駆動され
る。
【0028】また、圧接ローラ26及びテープ送りロー
ラ27は、これらが協働してサーマルヘッドHによりサ
ーマルインクリボン17を介して文字等が印字されたフ
ィルムテープ15に対し両面粘着テープ19の粘着剤面
を圧着し、最終的に文字付テープTを作成するとともに
矢印J方向に文字付テープTを送り出すものである。
【0029】尚、作成された文字付テープTは、前記し
たカッタ駆動ボタン12を操作することにより、カッタ
機構(図示せず)により切断されるとともに、側壁9に
形成されたテープ排出口10から排出される。
【0030】図2に戻って説明を続けると、カセット装
着部13には、前記リボン巻取スプール21に挿嵌され
て、使用済みのサーマルインクリボン17を巻き取るリ
ボン巻取軸30が設けられており、また、その他テープ
カセット6における前記動作を可能とする各種の部品が
配設されている。カセット装着部13の下方にはメイン
基板31が配置されており、かかるメイン基板31に
は、テープ印字装置1における各種動作を行うCPU等
の各種の電子部品(図示せず)が搭載されている。ま
た、メイン基板31の下方には電源基板32が配置され
ており、この電源基板32は、電源コネクタ35から供
給される交流電圧(AC100V)に基づいて、印字機
構PMにおけるサーマルヘッドHによる印字動作、リボ
ン巻取軸の巻取動作やテープ送りローラ27によるテー
プ送り動作を行う駆動モータの回転駆動等に必要な第1
電圧(DC24V)を発生し、また、CPU等の動作に
必要な第2電圧(DC5V)を発生する。かかる第1電
圧及び第2電圧を発生すべく電源基板32には、各種の
電子部品33が搭載されている。
【0031】尚、図2において、テープ印字装置1の後
方側(図2中、左側)に設けられているI/Fコネクタ
34は、テープ印字装置1とパーソナルコンピュータと
の間で各種のデータを送受信するためのものであり、ま
た、I/Fコネクタ34の下方に配置された電源コネク
タ35は、電源基板32に交流電圧を供給するためのも
のである。
【0032】次に、装置本体2の底壁8と側壁9との関
係について説明する。図2において、側壁9は、底壁8
に対して鈍角βをなして形成されており、これにより側
壁9は、その形成角度βと補角の関係にある角度γだけ
底壁8に対して傾斜されることとなる。また、かかる側
壁9に文字付テープTのテープ排出口10が形成されて
いるので、テープ排出口10は下方に向かって傾斜して
形成される。
【0033】従って、テープ排出口10から排出される
文字付テープTは、カッタ機構により切断された後、そ
の自重によって自然に下方に落下し、これより文字付テ
ープTが連続的に作成された場合においても、テープ排
出口10で詰まることなく容易に排出することが可能と
なるものである。
【0034】尚、本実施形態では、側壁9の形成角度β
は100°程度に設定されており、従って、形成角度β
と補角の関係にある角度γは80°程度に設定されてい
る。
【0035】以上詳細に説明した通り本実施形態に係る
テープ印字装置1では、カセット装着部13が装置本体
2の底壁8に対して所定角度αだけ傾斜されているの
で、テープカセット6をカセット装着部13に装着する
には、テープカセット6を手で保持して肘を若干曲げて
テープカセット6をカセット装着部13に対して対向さ
せたままカセット装着部13に装着すればよく、従っ
て、テープカセット6に内蔵されるテープの幅が広くな
ってテープカセット6の高さが大きくなった場合におい
ても、テープカセット6をカセット装着部13に対して
上方から容易に装着することが可能となり、テープカセ
ット6の装着作業を簡単に行うことができる。
【0036】このとき、所定角度αは、10°乃至30
°の範囲、望ましくは20°程度に設定されているの
で、テープカセット6の高さが30mmを越える場合に
おいても、テープカセット6をカセット装着部13に対
して上方から容易に装着することが可能となる。
【0037】また、装置本体2の側壁9は、底壁8と鈍
角をなす形成角度βと補角の関係にある角度γだけ底壁
8に対して傾斜されることとなり、また、かかる側壁9
に文字付テープTのテープ排出口10が形成されている
ので、テープ排出口10は下方に向かって傾斜して形成
される。従って、テープ排出口10から排出される文字
付テープTは、カッタ機構により切断された後その自重
によって自然に下方に落下し、これより文字付テープT
が連続的に作成された場合においても、テープ排出口1
0で詰まることなく容易に排出することが可能となる。
【0038】更に、テープカセット6をカセット装着部
13に装着して開閉蓋3を閉じた際に透視窓5とテープ
特定表示部7とは相互に対向し、装置本体2の外部から
透視窓5を介してテープ特定表示部7が視認可能にされ
ていることから、開閉蓋3の透視窓5を介して、カセッ
ト装着部13に装着されているテープカセット6の種類
を装置本体2の外部から容易に視認することが可能とな
る。特に、カセット装着部13が前方に向かって傾斜し
て配設され、透視窓5も開閉蓋3の前方に傾斜した部分
に形成されているため、使用者はパーソナルコンピュー
タに正対した状態でも離れた位置にあるテープ印字装置
1の透視窓5を介してテープ特定表示部7を視認するこ
とができる。即ち、使用者はテープ印字装置1の上方か
ら透視窓5を覗き込むようなことを行わなくても、斜め
上から透視窓5を見ることによりテープ特定表示部7を
視認することができる。
【0039】尚、本発明は前記実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の
改良、変形が可能であることは勿論である。
【0040】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1のテープ印字
装置では、カセット装着部が装置本体の底壁に対して所
定角度傾斜されているので、テープカセットに内蔵され
るテープの幅が広くなってテープカセットの高さが大き
くなった場合においても、テープカセットをカセット装
着部に対して上方から容易に装着することが可能とな
り、テープカセットの装着作業を簡単に行うことが可能
となるものである。
【0041】また、請求項2に係るテープ印字装置で
は、カセット装着部の傾斜角度が10°乃至30°の範
囲に設定されていることに基づき、テープカセットの高
さが30mmを越える場合においても、前記したところ
に従って、テープカセットをカセット装着部に対して上
方から容易に装着することが可能となる。
【0042】更に、請求項3に係るテープ印字装置で
は、側壁は、その形成角度(鈍角)と補角の関係にある
角度だけ底壁に対して傾斜されることとなり、また、か
かる側壁に文字付テープの排出口が形成されているの
で、排出口は下方に向かって傾斜して形成され、従っ
て、排出口から排出される文字付テープは、その自重に
よって自然に下方に落下し、これより文字付テープが連
続的に作成された場合においても、排出口で詰まること
なく容易に排出することが可能となる。
【0043】また、請求項4に係るテープ印字装置で
は、テープカセットをカセット装着部に装着して開閉蓋
を閉じた際に透視窓とテープ特定表示部とは相互に対向
し、装置本体の外部から透視窓を介してテープ特定表示
部が視認可能にされていることから、開閉蓋の透視窓を
介して、カセット装着部に装着されているテープカセッ
トの種類を装置本体の外部から容易に視認することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープ印字装置の斜視図である。
【図2】テープ印字装置の内部を模式的に示す側断面図
である。
【図3】テープ装着部にテープカセットを装着した状態
を示す平面図である。
【符号の説明】
1 テープ印字装置 2 装置本体 3 開閉蓋 5 透視窓 6 テープカセット 7 テープ特定表示部 8 底壁 9 側壁 10 テープ排出口 13 カセット装着部 T 文字付テープ α 所定角度(底壁とテープ装着部とがなす
角度) β 側壁の形成角度(底壁と側壁とがなす角
度) γ 形成角度βの補角

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状テープを内蔵するテープカセット
    からテープを引き出しつつ文字等を印字して文字付テー
    プを作成するテープ印字装置において、 底壁を有する装置本体と、 前記装置本体内に配設され、前記テープカセットが装着
    されるカセット装着部とを備え、 前記カセット装着部は、装置本体の底壁に対して所定角
    度傾斜していることを特徴とするテープ印字装置。
  2. 【請求項2】 前記所定角度は10°乃至30°の範囲
    に設定されていることを特徴とする請求項1記載のテー
    プ印字装置。
  3. 【請求項3】 前記装置本体の底壁と鈍角をなして形成
    された側壁を有し、 前記側壁には、文字付テープの排出口が形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のテープ印
    字装置。
  4. 【請求項4】 前記装置本体の上部を開閉可能に設けら
    れた開閉蓋と、 前記開閉蓋に形成された透視窓と、 前記テープカセットの上面に設けられ、テープカセット
    に内蔵されるテープの種類を特定するテープ特定表示部
    とを備え、 前記テープカセットをカセット装着部に装着して開閉蓋
    を閉じた際に透視窓とテープ特定表示部とは相互に対向
    し、装置本体の外部から透視窓を介してテープ特定表示
    部が視認可能にされたことを特徴とする請求項1乃至請
    求項3のいずれかに記載のテープ印字装置。
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