JP3343970B2 - テープカセットおよびテープカセット装着装置 - Google Patents

テープカセットおよびテープカセット装着装置

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JP3343970B2
JP3343970B2 JP35750692A JP35750692A JP3343970B2 JP 3343970 B2 JP3343970 B2 JP 3343970B2 JP 35750692 A JP35750692 A JP 35750692A JP 35750692 A JP35750692 A JP 35750692A JP 3343970 B2 JP3343970 B2 JP 3343970B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラベルテープ等の被印
字テープを収納した印字用カセット等のテープカセット
と、印字用カセットを装着して印字した被印字テープの
切断が行えるテープ切断機構を備えた印字装置等のテー
プカセット装着装置とに関し、特に、テープの切断を必
要に応じて防止できるようにしたテープカセットおよび
テープカセット装着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】印字装置として、所望の場所で所望の上
方を手軽に印字できるようにしたハンディータイプのも
のが広く普及している。このようなハンディータイプの
印字装置の中の一つとして、剥離紙付きの粘着テープに
所望の情報を印字し、その印字された粘着テープをテー
プ切断機構により切断して、ラベルとして使用できるよ
うにした所謂ラベルプリンタがある。そして、このよう
なラベルプリンタに使われる従来の印字用カセットは、
所謂ラベルテープとインクリボンとをカセット本体内に
収納し、ラベルプリンタに装着して、ラベルプリンタの
サーマルヘッド等の印字ヘッドによりインクリボンを用
いてラベルテープが所望の情報が印字される。その印字
後、インクリボンは再びカセット本体内に巻き取られ、
ラベルテープのみカセット本体の外に送り出され、所定
の位置で、ラベルプリンタに備えられたテープ切断機構
のカッター歯によって、ラベルテープが押し切られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、テープ
切断機構を備えたラベルプリンタによれば、使用者は印
字後のラベルテープの切断を容易に行える。しかし、ラ
ベルテープの種類の中には、ラベルプリンタのカッター
歯では切断することが難しい材質からなるものがある。
例えば、アルミ箔やガラス粉末からなる光沢を有する表
面反射テープ、蛍光塗料を塗布してなる蛍光テープ等で
ある。従って、そのようなラベルプリンタのカッター歯
では切断することが難しい材質からなるラベルテープ
を、使用者がそれと知らずに、もしくは誤ってラベルプ
リンタのカッター歯による切断操作を行ってしまうと、
そのカッター歯に歯こぼれを生じ、切断が行えなくなる
事態が発生することが考えられる。
【0004】そこで、本発明の目的は、ラベルプリンタ
等のテープカセット装着装置に備えるカッター歯での切
断が困難な材質のラベルテープ等のテープを収納したテ
ープカセットを、テープカセット装着装置に装着した状
態で、前記カッター歯によるテープの切断が行えないよ
うにして、そのカッター歯を保護できるようにしたテー
プカセットを提供することにある。そして、本発明は、
テープカセット装着装置に備えるカッター歯での切断が
困難な材質のラベルテープ等のテープを収納したテープ
カセットを、テープカセット装着装置に装着する際、カ
ッター歯を含むカッターカートリッジ部分を外さないと
装着できないようにして、そのカッター歯を保護できる
ようにしたテープカセットとテープカセット装着装置を
提供することも目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、カセット本体内にテープを収納
してなり、且つテープ切断機構を備えるテープカセット
装着装置に装着されるテープカセットにおいて、前記カ
セット本体に、前記テープ切断機構による前記テープの
切断を防止するテープ切断防止部材を設けた構成として
いる。また、請求項2記載の発明は、カセット本体にテ
ープ切断防止部材が設けられたテープカセットが装着さ
れるカセット装填部と、このカセット装填部に装着され
た前記カセット本体内に収納されているテープの切断を
行うテープ切断機構とを備えた構成としている。前記テ
ープ切断防止部材は、例えば、前記カセット本体に着脱
自在で、前記テープ切断機構のカッター歯を受けるカッ
ター歯受け面を有する樹脂製のものである。
【0006】また、請求項4記載の発明は、カセット本
体内にテープを収納してなり、且つテープ切断機構を備
えるテープカセット装着装置に装着されるテープカセッ
トにおいて、前記カセット本体に、前記テープ切断機構
と干渉して前記テープカセット装着装置への装着を防止
するカセット装着防止部材を設けた構成としている。
【0007】そして、請求項5記載の発明は、カセット
装填部と、カッター歯を含むテープ切断機構とを備えた
テープカセット装着装置であって、カセット本体内にテ
ープを収納するとともに、前記テープ切断機構と干渉し
て前記カセット装填部への装着を防止するカセット装着
防止部材が設けられたテープカセットを装着するテープ
カセット装着装置において、前記テープカセットを前記
カセット装填部に装着可能にするべく前記カセット装着
防止部材と干渉する少なくとも前記カッター歯を含む部
分を着脱自在構成とするものである。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明によれば、テープカセット
装着装置に備えられたテープ切断機構によるテープの切
断を防止するテープ切断防止部材を、カセット本体に設
けてなるので、ラベルプリンタ等のテープカセット装着
装置に備えるカッター歯での切断が困難な材質のラベル
テープ等のテープを収納したテープカセットを、テープ
カセット装着装置に装着した状態において、カッター歯
によるテープの切断は、カセット本体に設けたテープ切
断防止部材により阻止される。従って、カッター歯を破
損から守れる。また、請求項2記載の発明によれば、カ
セット本体にテープ切断防止部材が設けられたテープカ
セットが装着されるカセット装填部と、このカセット装
填部に装着された前記カセット本体内に収納されている
テープの切断を行うテープ切断機構とを備えた構成とし
ているので、テープ切断機構による切断が困難な材質の
テープを収納したカセット本体がカセット装填部に装着
された場合において、前記テープ切断機構によるテープ
切断操作が誤って行われたときでも、その切断操作を前
記カセット本体に設けられているテープ切断防止部材に
より確実に防止することができる。この結果、テープ切
断機構の破損を未然に防止することができる。なお、カ
セット本体に着脱自在なテープ切断防止部材とすること
で、テープ切断防止部材を付けた状態での市販の他、ユ
ーザによる着脱が行える。また、テープ切断機構のカッ
ター歯を受けるカッター歯受け面を有する樹脂製のテー
プ切断防止部材とすることで、そのカッター歯受け面
が、カッター歯を受け止める際のクッション性を具備し
て、カッター歯の保護が図れる。
【0009】また、請求項4記載の発明によれば、テー
プ切断機構と干渉してテープカセット装着装置への装着
を防止するカセット装着防止部材を、カセット本体に設
けてなるので、ラベルプリンタ等のテープカセット装着
装置に備えるカッター歯での切断が困難な材質のラベル
テープ等のテープを収納したテープカセットを、テープ
カセット装着装置に装着する際において、そのままでは
装着が行えない。従って、カッター歯を破損から守れ
る。
【0010】そして、請求項5記載の発明によれば、テ
ープ切断機構の少なくともカッター歯を含む部分を、テ
ープカセット装着装置のカセット装填部に着脱自在に構
成して備えてなるので、ラベルプリンタ等のテープカセ
ット装着装置に備えるカッター歯での切断が困難な材質
のラベルテープ等のテープを収納したテープカセット
を、テープカセット装着装置に装着する際において、そ
の前にカッター歯を含むカッターカートリッジ部分を外
しておける。従って、テープの切断動作が行えなくな
り、カッター歯を破損から守れる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明に係るテープカセットおよび
テープカセット装着装置の実施例を図1乃至図7に基づ
いて説明する。先ず、図1乃至図5は本発明の第1実施
例を示すもので、本発明を適用するテープカセット装着
装置の一例としての印字装置1を示す図1において、2
は装置本体、3はキー入力部、4は表示部、5はカセッ
ト装填部、6は駆動軸、7,8は位置決めピン、9はテ
ープ排出口、11は印字ヘッド(サーマルヘッド)、1
2はプラテンローラ、13はテープ切断機構、14はカ
ッターレバー、15はカッター歯である。
【0012】テープカセット装着装置としての印字装置
1は、図示のように、装置本体2上に、キー入力部3お
よび表示部4を備えると共に、カセット装填部5を形成
してなり、このカセット装填部5の上方には、図示しな
い蓋体がヒンジ結合等により開閉自在に備えられてい
る。キー入力部3には、ラベルプリント用の名前、見出
し、インデックス等の文字列データ等を作成するための
文字入力キー、かな/漢字変換キー、改行キー等が設け
られている。表示部4には、キー入力に基づく文字列デ
ータやメッセージデータ等が表示される。
【0013】平面視長方形の凹状部によるカセット装填
部5には、図示右側の駆動軸6、図示左側の位置決めピ
ン7、図示右上側の位置決めピン8が備えられると共
に、図示右側の側壁部を切り欠いたテープ排出口9が形
成されている。そして、このカセット装填部5には、前
記表示部4側の底面から突出する印字ヘッドであるサー
マルヘッド11と、プラテンローラ12が配置され、さ
らに、テープ切断機構13が配置されている。このテー
プ切断機構13は、前記サーマルヘッド11の図示右側
の前記位置決めピン8と対向するように、前記表示部4
側に組み込まれている。即ち、テープ切断機構13は、
装置本体2の図示右上隅部に組み付けられたカッターレ
バー14と、このカッターレバー14の回動操作により
前記表示部4側から前進するカッター歯15とを備えて
いる。
【0014】以上の印字装置1に使用されるテープカセ
ットは、図2に示した印字用カセット20である。即
ち、テープカセットである印字用カセット20は、その
カセット本体をなすカセットケース21内に、インクリ
ボン31を巻き付けたインクリボン供給スプール32
と、インクリボンを巻き取るインクリボン巻取りスプー
ル33と、被印字テープ35を巻き付けた被印字テープ
供給スプール36とを組み付けてなる。ここで、インク
リボン31は、基材に熱溶融性インクあるいは熱昇華性
インクを含浸させた周知の構成のものである。また、被
印字テープ35は、基材に接着層を介して剥離紙を積層
してなるラベルテープである。
【0015】また、カセットケース21には、その長辺
側の一辺部に印字ヘッド収容凹部22が形成されてお
り、この印字ヘッド収容凹部22内には、その図示右側
の通過孔23からインクリボン31およびラベルテープ
35が外部に露出するよう導出されている。そして、イ
ンクリボン31は、印字ヘッド収容凹部22の図示左側
の通過孔(図示省略)から再びカセットケース21内に
戻されるが、ラベルテープ35は、印字ヘッド収容凹部
22の図示左側にそのまま排出されるようになってい
る。即ち、カセットケース21は、印字ヘッド収容凹部
22の図示左側において、上下の突片部24,24を有
し、この突片部24,24間にテープガイドピン25を
備えており、その図示左側をテープ切断部26としてい
る。
【0016】以上の印字用カセット20は、印字装置1
のカセット装填部5に対し、カセットケース21の印字
ヘッド収容凹部22をサーマルヘッド11に合わせ、イ
ンクリボン巻取りスプール33を駆動軸6に係合し、被
印字テープ供給スプール36を位置決めピン7に合わせ
ると共に、位置決め穴部27(図4参照)を位置決めピ
ン8に合わせて、装着する。この装着状態において、イ
ンクリボン31およびラベルテープ35は、サーマルヘ
ッド11とプラテンローラ12との間に挟み込まれてい
る。そして、印字は、駆動軸6およびプラテンローラ1
2の回転駆動と共に、サーマルヘッド11のプラテンロ
ーラ12側への移動およびその発熱素子の駆動によって
行われる。
【0017】即ち、駆動軸6およびプラテンローラ12
の回転駆動によって、インクリボン巻取りスプール33
にインクリボン31が巻き取られると共に、サーマルヘ
ッド11およびプラテンローラ12間に挟み込まれて密
着状態のインクリボン31からラベルテープ35への印
字が行われて、印字済みのラベルテープ35がテープガ
イドピン25を経て印字装置1のテープ排出口9から排
出される。そして、通常は、以上の印字が終了したな
ら、印字装置1のカッターレバー14を回動操作して、
カッター歯15を前進させ、印字用カセット20のカセ
ットケース21のテープ切断部26面において、印字済
みのラベルテープ35をカッター歯15により所望の長
さに切り離す。
【0018】しかし、ラベルテープ35の種類の中に
は、このような印字装置1のカッター歯15では切断す
ることが難しい材質、例えば、アルミ箔やガラス粉末か
らなる光沢を有する表面反射テープ、蛍光塗料を塗布し
てなる蛍光テープ等がある。従って、本発明の第1実施
例においては、印字装置1のカッター歯15では切断す
ることが難しい材質からなるラベルテープ35を収納し
た印字用カセット20を、印字装置1のカセット装填部
5に装着して、所望の印字後に、使用者がそれと知らず
に、もしくは誤ってカッターレバー14を回動操作して
も、カッター歯15によるラベルテープ35の切断が行
えないようにする。その構成を以下に説明する。
【0019】図3および図4は本発明に係るテープ切断
防止部材41とカセットケース21の要部との関係を示
すもので、28は係合穴部、42はカッター歯受け面、
43は突出段部、44はテーパ面、45は嵌め込み溝、
46は側片部、47は係合突部である。先ず、カセット
ケース21のテープ切断部26に対し位置決め穴部27
と反対側の面には、図4のように、係合穴部28を形成
しておく。この係合穴部28は、例えば、深さ10mm
ほどのものである。そして、テープ切断防止部材41
は、樹脂製のもので、カッター歯受け面42、突出段部
43、テーパ面44、嵌め込み溝45、側片部46およ
び係合突部47を一体成形してなる。
【0020】即ち、このテープ切断防止部材41は、カ
ッター歯受け面42および突出段部43を平行に形成し
て、その突出段部43の一端部寄りを先細りに傾斜する
テーパ面44に形成すると共に、突出段部43の裏側に
嵌め込み溝45を形成している。さらに、突出段部43
の他端部側に側片部46を形成して、この側片部46の
内面に係合突部47を形成している。ここで、カッター
歯受け面42はテープ切断部26に、突出段部43はテ
ープガイドピン35に各々沿うものであり、テーパ面4
4は位置決め穴部27側に位置し、嵌め込み溝45はテ
ープガイドピン35に嵌め込んで固定する断面半円状の
ものである。また、側片部46は係合穴部28側に位置
して、係合突部47は係合穴部28内に適合するもので
ある。
【0021】以上のテープ切断防止部材41は、印字用
カセット20のカセットケース21に対し、係合突部4
7を係合穴部28内に挿入すると共に、嵌め込み溝45
をテープガイドピン35に嵌め込むことによって、図5
に示したように、取り付けて固定状態とする。このテー
プ切断防止部材41を取り付けた状態において、そのカ
ッター歯受け面41と、前記テープ切断部26との間に
は、テープ出口49が形成されている。なお、テープ切
断防止部材41の取り付けに関しては、印字用カセット
20の市販の際に予め取り付けておいたり、セットとし
たり、別売の部品として、ユーザが必要に応じて着脱す
る等、任意である。
【0022】このようにして、テープ切断防止部材41
をカセットケース21に取り付けた印字用カセット20
を、印字装置1のカセット装填部5に装填する際は、テ
ープ切断部材41を取り付けている分だけ装着のための
隙間が狭くなるが、そのテープ切断部材41の突出段部
43の下側寄りが先細りに傾斜するテーパ面44となっ
ているので、カセット装填部5内へ挿入しやすくなり、
即ち、装着が楽に行える。そして、前述したと同様の印
字を行った後、印字装置1のカッターレバー14を回動
操作して、カッター歯15を前進させても、印字用カセ
ット20のカセットケース21のテープ切断部26面に
は、テープ切断防止部材41のカッター歯受け面42が
重ねられているので、このカッター歯受け面42でカッ
ター歯15が受け止められる。
【0023】従って、通常のような印字済みのラベルテ
ープ35のカッター歯15による切断が行えず、また、
使用者は、カッターレバー14がそれ以上回らないこと
から、カッター歯15による切断が行えないことを認識
できる。このため、使用者は、カッターレバー14の回
動操作を止め、印字装置1から印字用カセット20を取
り出して、テープ切断防止部材41の装着によるテープ
出口49から外に出た印字済みのラベルテープ35を鋏
により切り離す。なお、カッター歯15は、テープ切断
防止部材41のカッター歯受け面15に押圧されるが、
このテープ切断防止部材41は、樹脂製であり、そのカ
ッター歯受け面42によるカッター歯15を受け止める
際のクッション性が得られるので、カッター歯15の歯
こぼれを回避できる。
【0024】以上の結果、アルミ箔やガラス粉末からな
る光沢を有する表面反射テープ、蛍光塗料を塗布してな
る蛍光テープ等、印字装置1のカッター歯15では切断
することが難しい材質からなるラベルテープ35を収納
した印字用カセット20を、印字装置1のカセット装填
部5に装着して、所望の印字後に、カッターレバー14
を回動操作した場合でも、カッター歯15によるラベル
テープ35の切断が行えず、つまり、カッター歯15の
破損を防止することができる。
【0025】次に、図6に示す本発明の第2実施例につ
いて説明する。なお、この第2実施例において、前記第
1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説
明を省略する。この第2実施例では、図示のように、印
字用カセット20のカセットケース21の下面側におい
て、テープガイドピン25を支持する突片部24の側方
およびテープ切断部26に連続して一体に突片延長状の
カセット装着防止部材51を形成している。図中、16
はカッターホルダ、17はカッターカートリッジ、18
はカッターガードであり、カッターホルダ16に、カッ
ター歯15を保持したカッターカートリッジ17が固定
され、カッターガード18には、カッター歯15が進退
自在となっている。
【0026】このように、本発明の第2実施例において
は、カッターガード18と干渉するカセット装着防止部
材51をカセットケース21に備えたため、アルミ箔や
ガラス粉末からなる光沢を有する表面反射テープ、蛍光
塗料を塗布してなる蛍光テープ等、印字装置1のカッタ
ー歯15では切断することが難しい材質からなるラベル
テープ35を収納した印字用カセット20を、印字装置
1のカセット装填部5に装着しようとしても、カッター
ガード18にカセットケース21のカセット装着防止部
材51が干渉して、このままでは、印字用カセット20
の装着が不可能となる。従って、このようなカセット装
着防止部材51を備えた印字用カセット20を装着する
場合は、カッターカートリッジ17から先の部分を取り
外す必要がある。
【0027】次に、図7に示す本発明の第3実施例につ
いて説明する。なお、この第3実施例において、前記第
1実施例および前記第2実施例と同一の部分には同一の
符号を付して、その説明を省略する。この第3実施例で
は、図示のように、印字装置1に備えたテープ切断機構
13において、カセット装填部5内に突出するカッター
カートリッジ17から先の部分を着脱自在な構成として
いる。図中、29はインクリボン通過孔、39はテープ
ガイドローラである。
【0028】即ち、カッターホルダ16のカッターカー
トリッジ結合面に、くさび形状の係合溝部61を形成し
て、カッターカートリッジ17のカッターホルダ結合面
には、対応するくさび形状の係合突部62を形成する。
従って、カッターカートリッジ17は、カッターホルダ
16に対し、くさび形状の係合溝部61および係合突部
62に沿って、カセット装填部5上に着脱自在となる。
ところで、図示のように、カッターカートリッジ17の
前面には、案内ピン63,63およびコイルばね64,
64を介してカッターガード18が保持されており、こ
のカッターガード18は、カセットケース21のテープ
切断部26に当接する形状をなして、カッター歯15の
通過孔65を有している。
【0029】さらに、図示のように、カッターレバー1
4の回動軸71には、歯車72が一体に設けられ、この
歯車72には、別の回動軸73に一体に設けた歯車74
が噛み合っている。そして、歯車74の長孔75には、
カッターホルダ16に一体に備えた係合ピン76が係合
している。また、カッターホルダ16には、ガイド溝7
7が形成されており、このガイド溝77には、ガイドピ
ン78,78が係合している。このガイドピン78,7
8および回動軸71,73はシャーシ79に取り付けら
れている。なお、図示しないが、カッターレバー14を
図示反時計廻り方向に付勢するばねも設けられている。
【0030】以上の構成によるテープ切断機構13は、
カッターレバー14を図示時計廻りに回動操作すると、
歯車72に噛み合う歯車74が図示反時計廻りに回動し
て、その長孔75に係合する係合ピン76が図示下方に
押されることになる。そして、この係合ピン76を備え
たカッターホルダ16は、そのガイド溝77内へのガイ
ドピン78,78の係合により、直線的に図示下方に移
動する。これによって、カッターガード18が前進し
て、図示のようなカセットケース21の装着状態では、
先ず、そのテープ切断部26にカッターガード18が当
接する。そして、カッターガード18の通過孔65から
カッター歯15が前進して、通常は、印字後のラベルテ
ープ35の切断が行われる。
【0031】以上の通り、本発明の第3実施例において
は、印字装置1に備えたテープ切断機構13のカッター
カートリッジ17から先の部分を、カッターホルダ16
に対し、くさび形状の係合溝部61および係合突部62
に沿って、カセット装填部5上に着脱自在に構成したた
め、アルミ箔やガラス粉末からなる光沢を有する表面反
射テープ、蛍光塗料を塗布してなる蛍光テープ等、印字
装置1のカッター歯15では切断することが難しい材質
からなるラベルテープ35を収納した印字用カセット2
0を、印字装置1のカセット装填部5に装着するのに先
立って、カッター歯15ごとカッターカートリッジ17
およびカッターガード18を取り外しておける。同様
に、前記第2実施例のように、カッターガード18と干
渉するカセット装着防止部材51をカセットケース21
に備えた印字用カセット20の装着に際しても、カッタ
ー歯15ごとカッターカートリッジ17およびカッター
ガード18を取り外しておく。
【0032】以上の結果、印字装置1は、カセット装填
部5にカッター歯15を持たないものとなるので、カッ
ター歯15による切断が難しい材質からなるラベルテー
プ35を収納した印字用カセット20を、カセット装填
部5に装着して、所望の印字後に、カッターレバー14
を回動操作した場合でも、そもそもカッター歯15が無
いことから、ラベルテープ35の切断が行えないものと
なる。つまり、カッター歯15の使用が行えないので、
そもそもカッター歯15の破損の心配は無くなる。
【0033】なお、以上の実施例においては、インクリ
ボンおよび被印字テープを収納した印字用カセットと印
字装置としたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、被印字テープのみを収納した印字用カセットや、他
のテープカセットとそのカセット装填部を備える他のテ
ープカセット装着装置であってもよい。また、テープ切
断防止部材やカセット装着防止部材の材質、テープ切断
機構の着脱構造等も任意であり、その他、具体的な細部
構造等についても適宜に変更可能であることは勿論であ
る。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るテープカセ
ットとテープカセット装着装置によれば、ラベルプリン
タ等のテープカセット装着装置に備えるカッター歯での
切断が困難な材質のラベルテープ等のテープを収納した
テープカセットを、テープカセット装着装置に装着した
状態で、カッター歯によるテープの切断が行えないよう
にしたり、また、テープカセットをテープカセット装着
装置に装着する際、カッター歯を含むカッターカートリ
ッジ部分を外さないと装着できないようにして、そのカ
ッター歯を保護することができる。
【0035】即ち、請求項1記載のテープカセットによ
れば、テープカセット装着装置に備えられたテープ切断
機構によるテープの切断を防止するテープ切断防止部材
を、カセット本体に設けてなる構成としたため、ラベル
プリンタ等のテープカセット装着装置に備えるカッター
歯での切断が困難な材質のラベルテープ等のテープを収
納したテープカセットを、テープカセット装着装置に装
着した状態において、カッター歯によるテープの切断
を、カセット本体に設けたテープ切断防止部材によって
確実に阻止することができる。従って、カッター歯を破
損から保護することができる。また、請求項2記載のテ
ープカセット装着装置によれば、カセット本体にテープ
切断防止部材が設けられたテープカセットが装着される
カセット装填部と、このカセット装填部に装着された前
記カセット本体内に収納されているテープの切断を行う
テープ切断機構とを備えた構成としたため、テープ切断
機構による切断が困難な材質のテープを収納したカセッ
ト本体がカセット装填部に装着された場合において、前
記テープ切断機構によるテープ切断操作が誤って行われ
たときでも、その切断操作を前記カセット本体に設けら
れているテープ切断防止部材により確実に防止すること
ができる。この結果、テープ切断機構の破損を未然に防
止することができる。
【0036】請求項3記載のように、テープ切断防止部
材をカセット本体に着脱自在とし、且つテープ切断機構
のカッター歯を受けるカッター歯受け面を有する樹脂製
のテープ切断防止部材としておけば、テープ切断防止部
材を付けた状態での市販の他、ユーザによる着脱を行う
ことができると共に、そのカッター歯受け面が、カッタ
ー歯を受け止める際のクッション性を具備するものとな
って、これによってもカッター歯を保護することができ
る。
【0037】また、請求項4記載のテープカセットによ
れば、テープ切断機構と干渉してテープカセット装着装
置への装着を防止するカセット装着防止部材を、カセッ
ト本体に設けてなる構成としたため、ラベルプリンタ等
のテープカセット装着装置に備えるカッター歯での切断
が困難な材質のラベルテープ等のテープを収納したテー
プカセットを、テープカセット装着装置に装着する際に
おいて、そのままでの装着を行えなくすることができ
る。従って、カッター歯を破損から保護することができ
る。
【0038】そして、請求項5記載のテープカセット装
着装置によれば、テープ切断機構の少なくともカッター
歯を含む部分を、テープカセット装着装置のカセット装
填部に着脱自在に構成して備えてなる構成としたため、
ラベルプリンタ等のテープカセット装着装置に備えるカ
ッター歯での切断が困難な材質のラベルテープ等のテー
プを収納した請求項3記載のようなテープカセットを、
テープカセット装着装置に装着する際において、その前
にカッター歯を含むカッターカートリッジ部分を外して
おくことができる。従って、カッター歯が無いことか
ら、テープの切断動作が行えなくなるため、カッター歯
を破損から保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するテープカセット装着装置の一
例としての印字装置を示すもので、ケース蓋を省略した
状態の概略斜視図である。
【図2】本発明を適用するテープカセットの一例として
の印字用カセットの外観を示す概略斜視図である。
【図3】本発明に係るテープ切断防止部材とカセット本
体要部との関係を示す分解斜視図である。
【図4】図3に示した方向とは反対側から示す同様の分
解斜視図である。
【図5】テープ切断防止部材を取り付けた状態を示す要
部斜視図である。
【図6】本発明に係るカセット装着防止部材を備えたカ
セット本体要部とカセット装填部の要部との関係を示す
分解斜視図である。
【図7】本発明に係るテープ切断機構の構成を示すもの
で、そのテープ切断機構を備えたカセット装填部へのカ
セット本体装着状態の要部を破断して示した拡大平面図
である。
【符号の説明】
1 テープカセット装着装置(印字装置) 5 カセット装填部 6 駆動軸 9 テープ排出口 11 印字ヘッド(サーマルヘッド) 12 プラテンローラ 13 テープ切断機構 14 カッターレバー 15 カッター歯 16 カッターホルダ 17 カッターカートリッジ 18 カッターガード 20 テープカセット(印字用カセット) 21 カセット本体(カセットケース) 22 印字ヘッド収容凹部 23 通過孔 25 テープガイドピン 26 テープ切断部 31 インクリボン 32 インクリボン供給スプール 33 インクリボン巻取りスプール 35 被印字テープ(ラベルテープ) 36 被印字テープ供給スプール 41 テープ切断防止部材 42 カッター歯受け面 43 突出段部 44 テーパ面 45 嵌め込み溝 46 側片部 47 係合突部 49 テープ出口 51 カセット装着防止部材 61 係合溝部 62 係合突部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 11/66 B41J 15/04 B41J 29/00 B41J 32/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カセット本体内にテープを収納してな
    り、且つテープ切断機構を備えるテープカセット装着装
    置に装着されるテープカセットにおいて、 前記カセット本体に、前記テープ切断機構による前記テ
    ープの切断を防止するテープ切断防止部材を設けたこと
    を特徴とするテープカセット。
  2. 【請求項2】 カセット本体にテープ切断防止部材が設
    けられたテープカセットが装着されるカセット装填部
    と、 このカセット装填部に装着された前記カセット本体内に
    収納されているテープの切断を行うテープ切断機構と、 を備えたことを特徴とするテープカセット装着装置。
  3. 【請求項3】 前記テープ切断防止部材は、前記カセッ
    ト本体に着脱自在で、前記テープ切断機構のカッター歯
    を受けるカッター歯受け面を有する樹脂製のものである
    ことを特徴とする請求項1または2記載のテープカセッ
    ト。
  4. 【請求項4】 カセット本体内にテープを収納してな
    り、且つテープ切断機構を備えるテープカセット装着装
    置に装着されるテープカセットにおいて、 前記カセット本体に、前記テープ切断機構と干渉して前
    記テープカセット装着装置への装着を防止するカセット
    装着防止部材を設けたことを特徴とするテープカセッ
    ト。
  5. 【請求項5】 カセット装填部と、カッター歯を含むテ
    ープ切断機構とを備えたテープカセット装着装置であっ
    て、 カセット本体内にテープを収納するとともに、前記テー
    プ切断機構と干渉して前記カセット装填部への装着を防
    止するカセット装着防止部材が設けられたテープカセッ
    トを装着する テープカセット装着装置において、前記テープカセットを前記カセット装填部に装着可能に
    するべく前記カセット装着防止部材と干渉する 少なくと
    前記カッター歯を含む部分を着脱自在に構成したこ
    を特徴とするテープカセット装着装置。
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