JP2002060117A

JP2002060117A - 壁掛けプリンタ

Info

Publication number: JP2002060117A
Application number: JP2000249133A
Authority: JP
Inventors: Nobuo Miyazaki; 紳夫宮崎
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 2000-08-21
Filing date: 2000-08-21
Publication date: 2002-02-26

Abstract

(57)【要約】【課題】専用紙でなくてもプリントが行え、スタッキ
ング性を維持する。【解決手段】壁掛けプリンタをプリンタ本体３と排紙
トレー４とから構成する。排紙トレー４に、略Ｖ字形状
のトレー補助部材３６を設ける。このトレー補助部材３
６を、呼込位置と押え位置との間で回動させる。このト
レー補助部材３６の一端に駆動機構を、その他端には排
紙トレー４に積重されるプリント済み用紙の積重量を検
出する検出手段を設ける。プリント時には、トレー補助
部材３６を押え位置と呼込位置との間で回動させ、検出
手段により積重量を検出させる。積重量が所定レベル以
下のときには、プリントを行いトレー補助部材３６を呼
込位置に移動保持させる。プリント終了時には、トレー
補助部材３６をバネの付勢力で押え位置に回動させ、積
重された用紙を保持する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ等の
出力データを用紙に出力するプリンタに関し、特に壁に
掛けて用いられる壁掛けプリンタに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】壁掛けプリンタは、プリント部等の内部
機構を縦置きに配置することで、プリンタ自体の奥行幅
が薄く形成されて省スペース性に優れており、オフィス
等で用いられる仕切壁や衝立等に取り付けて使用するこ
とができる。この壁掛けプリンタでは、例えば外部に設
けられた給紙トレイにファンホールド紙を装填し、この
ファンホールド紙を給紙トレイ上方に設けられたプリン
タに給送しプリントを行うもの（特開平７−６１０８９
号公報記載）や、用紙サイズの大きなロール紙を用いて
カラープリントを行うもの（特開平１０−１４７０２７
号公報記載）や、プリンタ底面をテーブル面上に載置し
た通常状態と、プリンタ底面を壁面に当接させて設置す
る壁掛け状態との両方でプリントが行えるもの（特開平
１１−４２８２１号公報記載）等が提案されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の壁掛けプリンタでは、ロール紙、ファンホールド紙等
の専用紙が用いられているために、プリント後の紙が風
等により飛ばされることがないという利点はあるが、プ
リンタ内部又は外部に設けられる用紙収納部が大きくな
る。このため、奥行幅が厚くなり省スペース化という壁
掛けプリンタの利点が損なわれると同時に、専用紙しか
用いることができないため不便であるという欠点があ
る。

【０００４】本発明は、専用紙を用いなくてもプリント
が行え、しかも風等により飛ばされることがないという
利点を維持しつつ、壁面までの奥行幅の狭い壁掛けプリ
ンタを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の壁掛けプリンタは、所定サイズの用紙を積
層して収納する用紙供給カセットが縦置きに収納され、
前記用紙供給カセットの下部に配置された記録ヘッドに
向けて用紙を搬送するとともに、記録ヘッドによるプリ
ントが行われるプリンタ本体と、このプリンタ本体に取
り付けられ、プリンタ本体から排出される用紙を縦置き
で積重させる排紙トレーとを有し、プリント時の前記用
紙の搬送方向を下向きにするとともに、前記排紙トレー
の下端側を前記搬送方向に対してプリンタ本体の前面側
に傾けるものである。また、前記プリンタ本体の底面に
プリント済み用紙の排出口を設け、この排出口の位置
を、前面側に配置したことが好ましい。

【０００６】また、前記排出口から排出された用紙を前
記排紙トレーに呼び込む呼込位置と、前記排紙トレーに
積重されたプリント済み用紙を押圧保持する押え位置と
の間で変位自在なトレー補助部材を設けたことが好まし
い。また、前記排紙トレーに、積重されたプリント済み
用紙の積載量を検出する検出手段を設け、この検出手段
による検出値が所定レベルを越えた場合には、プリント
の中止又は警告を発することが好ましい。この場合、前
記検出手段は、プリント済み用紙の積重量の増減による
前記トレー補助部材の押え位置の変位を利用して、用紙
の積重量を検出させることが好ましい。

【０００７】

【発明の実施の形態】図１は本発明を実施した壁掛けプ
リンタの外観形状を示す斜視図である。壁掛けプリンタ
２は、プリンタ本体３と排紙トレー４とから形成されて
いる。プリンタ本体３の前面には、給紙カセット装填蓋
５及びメンテナンス用蓋６がそれぞれヒンジ部７を介し
て取り付けられている。給紙カセット装填蓋５は、給紙
カセット１２（図２参照）の取出及び装填に用いられ
る。メンテナンス用蓋６は、後述する搬送部２４やプリ
ント部２５のメンテナンス用に設けられている。この蓋
６には、プリンタ２の状態や各設定項目等を表示するＬ
ＣＤ８、電源スイッチ９、各設定項目を設定する操作パ
ネル１０等が取り付けられている。

【０００８】図２は、プリンタ本体３の内部構成を示す
断面図である。プリンタ本体３の上部には、給紙カセッ
ト１２が収納される。この給紙カセット１２の前面側に
は、フィードローラ１４が配置される。このフィードロ
ーラ１４は、給紙カセット１２の前面側の開口１２ａに
入り込み、最前列のカット紙２０を供給カセット１２か
ら排出させる。給紙カセット１２は、例えばＡ４サイズ
等の所定のサイズに形成されたカット紙２０を積層して
収納する。この給紙カセット１２には支持板２２が設け
られており、バネ２３の付勢により、給紙カセット１２
に収納された最前列のカット紙２０をフィードローラ１
４に当接させる。この給紙カセット１２の下部には排出
口２１が形成されており、プリント時には、この排出口
２１から最前列のカット紙２０がフィードローラ１４に
より１枚ずつ排出される。なお、給紙カセット１２に収
納されるカット紙２０のサイズはＡ４サイズに限定する
必要はなく、各サイズ毎の給紙カセットを設け、プリン
トする画像及び文章の大きさに応じて給紙カセットを交
換できるようにしてよい。

【０００９】プリンタ本体３の下方には、搬送部２４と
プリンタ部２５とが形成される。搬送機構２４は、キャ
プスタン２６、ピンチローラ２７、排出ローラ対２８か
ら構成される。キャプスタン２６及びピンチローラ２７
は対向して配置されており、給紙カセット１２から排出
されるカット紙２０を挟持してプリンタ部２５へと搬送
する。排出ローラ対２８はプリンタ部２５の下方に設け
られており、この排出ローラ対２８にカット紙２０が挟
持されることで、プリンタ部２５でのカット紙２０の平
面性が確保される。また、排出ローラ対２８は、プリン
ト済みのカット紙を挟持搬送して、プリンタ本体３の底
面の前面側に設けられた排出口３０からプリント済みの
カット紙２０を排出する。

【００１０】プリンタ部２５は、キャプスタン２６と排
出ローラ対２８との間に配置される。このプリンタ部２
５に用いられる記録ヘッド３２には、周知のサーマルヘ
ッドが用いられる。このサーマルヘッドはインクリボン
を使用し、搬送されるカット紙２０に対して主走査方向
にスライドしながら印字を行う。この記録ヘッド３２に
対向してガイド板３３が配置されている。このガイド板
３３により記録ヘッドの印字ずれを防止することができ
る。本発明では記録ヘッド３２にサーマルヘッドを用い
たが、インクジェット型の記録ヘッドを用いてもよい。

【００１１】排紙トレー４は、図１に示すように、上下
方向の断面がＬ字状に形成されたトレー本体３５と、略
Ｖ字状に形成されたトレー補助部材３６と、保護カバー
３７とから構成されている。トレー本体３５の上部に
は、壁掛け用の係止穴３８，３９が左右に形成されてお
り、壁面に設けられたフックに係止穴３８，３９を掛け
ることにより壁に取り付けることができる。なお、オフ
ィス等の仕切壁や衝立等に壁掛けプリンタ２を取り付け
る場合には、このトレー本体３５に取付用のフックを取
り付けてもよい。

【００１２】トレー本体３５の下部は、壁掛けプリンタ
２が取り付けられる壁面に対して所定の角度θ（好まし
くは４５°未満）だけ傾いて形成されている。これによ
り、排紙されるカット紙２０を印字順に確実に積重させ
ることができる。また、積重されたカット紙２０を排紙
トレー４から取り出しやすいように、左右のサポートは
形成されていない。図３に示すように、トレー本体３５
の下部には、駆動モータ４０、周知のソレノイド４１、
ロータリエンコーダ５５を形成するフォトインタラプタ
５７が取り付けられる。これら駆動部材は、プリンタ本
体３の内部に設けられるコントローラ５２により制御さ
れる。このトレー本体３５の下部には、これら駆動部材
を収納するための保護カバー３７が取り付けられる。

【００１３】トレー補助部材３６は、例えば金属棒を略
Ｖ字状に折り曲げて形成されており、その両端部がトレ
ー本体３５に設けられた取付部３５ａ，３５ｂ（図４，
５参照）に回動自在に取り付けられる。このトレー補助
部材３６は、排紙されたカット紙２０を排紙トレー４に
導く呼込位置（図１中、点線）と、プリント終了時に排
紙されたカット紙２０を排紙トレー４に保持させる押え
位置（図１中、実線）との間で回動する。このトレー補
助部材３６にはバネ４３，４４が取り付けられており、
トレー補助部材３６を押え位置方向に付勢している。

【００１４】図４に示すように、トレー補助部材３６の
一方の端部にはギヤ５１が取り付けられており、駆動モ
ータ４０に設けられたギヤ４２と噛み合っている。この
駆動モータ４０により、トレー補助部材３６は押え位置
から呼込位置へと回動する。ギヤ４２には、歯面が形成
されていない歯無部４２ａが形成されており、トレー補
助部材３６が呼込位置に到達すると、ギヤ４２とギヤ５
１との噛み合いが外れるようになっている。これによ
り、トレー補助部材３６の呼込位置が一定となる。ま
た、ギヤ５１には切欠き５１ａが形成されており、トレ
ー補助部材３６の呼込位置への回動時には、ソレノイド
４１の鉄心４１ａが切欠き５１ａに入り込み、トレー補
助部材３６を呼込位置に保持させる。

【００１５】図５に示すように、トレー補助部材３６の
他端には、ロータリエンコーダ５５が取り付けられる。
このロータリエンコーダ５５は、エンコーダ板５６と、
トレー本体３５に取り付けられたフォトインタラプタ５
７とから構成され、呼込位置から押え位置へと回動する
トレー補助部材３６の移動量を検出する。つまり、フォ
トインタラプタ５７は、回転するエンコーダ板５６に形
成されたスリット５８の数を検出し、コントローラ５２
に出力する。

【００１６】コントローラ５２は、ロータリエンコーダ
５５からの出力値からカット紙２０の積重枚数を判断す
る。このコントローラ５２は、排紙トレー４に積重され
るカット紙の積重限度枚数を記憶しており、プリント開
始時には、積重枚数と積重限度枚数とを、また、印刷指
示枚数と積重枚数との合計枚数と積重限度枚数とを比較
する。そして積重限度枚数よりも多くなる場合には、Ｌ
ＣＤ８に警告表示または、警告アラームの発信を指示す
る。

【００１７】次に、本実施形態の作用を図６のフローチ
ャートを参照し説明する。プリンタ本体３に給紙カセッ
ト１２をセットしプリントを開始する。プリントが指示
されると、コントローラ５２により駆動モータ４０を介
して、押え位置にあるトレー補助部材３６を呼込位置ま
で回動させる。呼込位置に回動すると、ギヤ４２とギヤ
５１との噛み合いが外れ、トレー補助部材３６はバネの
付勢力のみで押え位置まで回動する。このとき、ロータ
リエンコーダ５５によりスリット数の検出が行われ、コ
ントローラ５２は、排紙トレー４に積重されているカッ
ト紙２０の積重枚数を判断する。そして、積層枚数と積
重限度枚数との比較が行われる。積重枚数が積重限度枚
数よりも少ない場合は、印刷指示枚数と積重枚数との合
計枚数と、積重限度枚数との比較が行われる。積重枚数
が積重限度枚数よりも多くなる場合や、印刷指示枚数と
積重枚数との合計枚数が積重限度枚数よりも多くなる場
合には、ＬＣＤ８に警告表示及び警告アラームを発信す
る。

【００１８】積重枚数が積重限度枚数よりも少なく、さ
らに印刷指示枚数と積重枚数との合計枚数が積重限度枚
数よりも少ないと判断された場合、コントローラ５２は
駆動モータ４０を介して、トレー補助部材５６を呼込位
置へと回動させる。トレー補助部材５６が呼込位置へ回
動すると、コントローラ５２はソレノイド４１の駆動を
停止させる。これにより、ソレノイド４１の鉄心４１ａ
はバネ付勢により突出し、ギヤ５１に形成された切欠き
５１ａに係合する。トレー補助部材３６は、バネ付勢に
より押え位置方向に付勢されるが、ソレノイド４１の鉄
心４１ａとギヤ５１の切欠き５１ａとの係合により呼込
位置に保持される。

【００１９】トレー保持部材３６が呼込位置に保持され
ると、フィードローラ１４が回転し、最前列のカット紙
２０が給紙カセット１２の排出口２１から排出される。
そして、給紙カセット１２の下方に配置されたキャプス
タン２６及びピンチローラ２７により搬送が行われ、排
出ローラ対２８にカット紙２０の先端が挟持されると同
時に、記録ヘッド３２によるプリントが開始される。プ
リント処理が行われたカット紙２０は、排出口３０から
排出される。排出口３０はプリンタ本体３の底面の前面
側に形成されているので、排出されるカット紙２０は印
字枚数が多くなっても常に最前列に積重される。また、
排紙トレー４は下端側が前面側に傾斜されているので、
排出されたカット紙２０は、確実に且つ、ばらけること
なく排紙トレー４に積層させることができる。印刷指示
枚数のプリントが終了すると、コントローラ５２はソレ
ノイド４１を励磁して鉄心４１ａを吸引する。このと
き、駆動モータ４０は駆動していないので、トレー補助
部材３６に取り付けられたバネの付勢により押え位置へ
と移動する。そして、積重されたカット紙２０はトレー
補助部材３６により押圧保持される。ロータリエンコー
ダ５５では、トレー補助部材３６の回動と共に回転する
スリット円板５７のスリット数を検出しコントローラ５
２へと出力する。そして、プリントが完了する。

【００２０】上記実施形態では、トレー補助部材を排紙
トレーに設けたが、プリンタ本体の下部にトレー保持部
材を設け、呼込位置と押え位置との間で変位させてもよ
い。この場合、積重量を検出するロータリエンコーダ
や、トレー補助部材を回動させる駆動モータ等をプリン
タ本体内部に収納させることができるので、排紙トレー
を、プリンタ本体と一体に形成させる必要がなくなると
ともに、排紙トレー自体をコンパクトに形成することが
できる。

【００２１】上記実施形態では、壁掛けプリンタに排紙
トレーを設け、排紙トレーに取り付けられた可動式のト
レー補助部材により排紙された用紙を押圧保持させた
が、過壁掛け式のＦＡＸ、コピー機、スキャナー等に利
用してもよい。

【００２２】

【発明の効果】以上のように、本発明の壁掛けプリンタ
によれば、給紙カセットを記録ヘッドより上方に配置し
て搬送部による用紙の搬送方向を下向きにするととも
に、排紙トレーを搬送方向に対してプリンタ本体の前面
側に所定量傾け、プリンタ本体に設けられる用紙の排出
口をプリンタ本体の底面の前面側に設けたので、印字枚
数に関わらず排紙された用紙を確実に排紙トレーで積重
させることができる。さらに、所定サイズの用紙を用い
ることができるので、ロール紙やファンホールド紙等の
専用紙を用いることがなくなるため、プリンタの奥行幅
の小さいプリンタを形成することができる。

【００２３】また、排紙トレーにトレー補助部材を設
け、呼込位置と押え位置との間で変位させたから、積重
された用紙を確実に保持することができ、例えば、風に
より用紙がとばされることがない。また、このトレー補
助部材に検出手段を設けたから積重量を規制することが
でき、スタッキング性の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を実施した壁掛けプリンタの外観形状を
示す斜視図である。

【図２】プリンタ本体の内部構成の概略を示す断面図で
ある。

【図３】トレー補助部材の駆動機構を示す斜視図であ
る。

【図４】ロータリエンコーダを示す断面図である。

【図５】排紙トレーの構成を示す斜視図である。

【図６】プリント時の流れを示すフローチャートであ
る。

【符号の説明】

２壁掛けプリンタ３プリンタ本体４排紙トレー３０排出口３６トレー補助部材４０駆動モータ４１ソレノイド５５ロータリエンコーダ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】所定サイズの用紙を積層して収納する用
紙供給カセットが縦置きに収納され、前記用紙供給カセ
ットの下部に配置された記録ヘッドに向けて用紙を搬送
するとともに、記録ヘッドによるプリントが行われるプ
リンタ本体と、このプリンタ本体に取り付けられ、プリ
ンタ本体から排出される用紙を縦置きで積重させる排紙
トレーとを有し、プリント時の前記用紙の搬送方向を下
向きにするとともに、前記排紙トレーの下端側を前記搬
送方向に対してプリンタ本体の前面側に傾けたことを特
徴とする壁掛けプリンタ。
【請求項２】前記プリンタ本体の底面にプリント済み
用紙の排出口を設け、この排出口の位置を前面側に配置
したことを特徴とする請求項１記載の壁掛けプリンタ。
【請求項３】前記排出口から排出された用紙を前記排
紙トレーに呼び込む呼込位置と、前記排紙トレーに積重
されたプリント済み用紙を押圧保持する押え位置との間
で変位自在なトレー補助部材を設けたことを特徴とする
請求項１又は２記載の壁掛けプリンタ。
【請求項４】前記排紙トレーに、積重されたプリント
済み用紙の積重量を検出する検出手段を設け、この検出
手段による検出値が所定レベルを越えた場合には、プリ
ントの中止又は警告を発することを特徴とする請求項３
記載の壁掛けプリンタ。
【請求項５】前記検出手段は、プリント済み用紙の積
重量の増減による前記トレー補助部材の押え位置の変位
を利用して、用紙の積重量を検出することを特徴とする
請求項３又は４記載の壁掛けプリンタ。