JP2002053248A - テープカートリッジおよびこれが装着されるテープ印刷装置 - Google Patents

テープカートリッジおよびこれが装着されるテープ印刷装置

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JP2002053248A
JP2002053248A JP2000237418A JP2000237418A JP2002053248A JP 2002053248 A JP2002053248 A JP 2002053248A JP 2000237418 A JP2000237418 A JP 2000237418A JP 2000237418 A JP2000237418 A JP 2000237418A JP 2002053248 A JP2002053248 A JP 2002053248A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録テープ幅の検出を可能とすると共に、記
録テープ幅の異なる複数種の印刷テープを単一種のカー
トリッジケースで個々に搭載可能とするテープカートリ
ッジを提供することを目的とする。 【解決手段】 幅の異なる複数種の記録テープ101の
個々に最大幅の記録テープ101幅よりも幅広の剥離紙
102を粘着した複数種の印刷テープ100のうちの任
意の1種類の印刷テープ100と、複数種の印刷テープ
100の種別を検出するための被検出部28を備えると
共に、剥離紙102の幅に対応する厚みを有する単一種
のカートリッジケース21とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所望の文字や図形
のキャラクタが印刷される記録テープと、その記録テー
プに粘着した剥離紙とからなる印刷テープを、カートリ
ッジケースに搭載したテープカートリッジおよびこれが
装着されるテープ印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、サーマルヘッドを備えたテー
プ印刷装置等に使用され、サーマルヘッドを介して、所
望の印刷がなされる印刷テープをカートリッジケースに
搭載するテープカートリッジが知られている。この印刷
テープは、所望の文字や図形のキャラクタが印刷される
記録面を有する記録テープと、これと同幅の剥離紙が粘
着剤層を介して粘着されている。そして、ユーザーの期
待に応えるように、印刷テープには、その幅が狭いもの
から広いものまで用意され、幅の異なる複数種の印刷テ
ープに対応して、カートリッジケースには、厚みの異な
る複数種のものが容易されている。すなわち、印刷テー
プ幅が狭い印刷テープには、厚みの小さいカートリッジ
ケースを用い、印刷テープ幅が広い印刷テープには、厚
みの大きいカートリッジケースを用いることで、印刷テ
ープは、カートリッジケースに適切に搭載され、カート
リッジケース内から安定して繰り出されるようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のテープカートリ
ッジは、幅の異なる複数種の印刷テープがあるために、
各印刷テープ幅毎に、専用のカートリッジケースを作製
しなければならず、組立て等におけるカートリッジケー
スの管理が煩雑になると共に、コストアップになる問題
があった。
【0004】本発明は、記録テープ幅の検出を可能とす
ると共に、記録テープ幅の異なる複数種の印刷テープを
単一種のカートリッジケースで個々に搭載可能とするテ
ープカートリッジおよびこれが装着されるテープ印刷装
置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のテープカートリ
ッジは幅の異なる複数種の記録テープの個々に最大幅の
記録テープ幅よりも幅広の剥離紙を粘着した複数種の印
刷テープのうちの任意の1種類の印刷テープと、複数種
の印刷テープの種別を検出するための被検出部を備える
と共に、剥離紙の幅に対応する厚みを有する単一種のカ
ートリッジケースとを備えたことを特徴とする。
【0006】この構成によれば、印刷テープは、最大幅
の記録テープよりも幅広の所定幅の剥離紙に対し、記録
テープ幅を異ならせることで、複数種用意され、一方
で、カートリッジケースは、この剥離紙の所定幅に対応
する厚みを有して、複数種の印刷テープのうちの任意の
1種類の印刷テープを搭載可能とし、被検出部を備えて
形成されている。これにより、テープカートリッジは、
カートリッジケースを一定厚みの単一種構成として形成
することができると共に、被検出部により、搭載された
印刷テープの種別を検出可能としている。したがって、
複数種の印刷テープは、単一種のカートリッジケースで
個々に共用されることとなる。なお、印刷テープの種別
とは、剥離紙に粘着した記録テープの記録テープ幅の種
別をいう。
【0007】この場合、印刷テープは、記録テープと剥
離紙とが幅方向の中心位置を一致させて構成されている
ことが、好ましい。
【0008】この構成によれば、印刷テープがテープ印
刷装置に装着されて印刷される際に、テープ印刷装置に
備えたサーマルヘッドに対する記録テープのセンター位
置決めを簡単に行うことができるため、テープ印刷装置
が、記録テープのサーマルヘッドに対する相対的位置を
感知するセンサ等を備える必要がない。これにより、テ
ープ印刷装置は、記録テープ幅のみを検出すれば、それ
に応じた印刷領域やキャラクタサイズで、記録テープに
印刷することができる。したがって、サーマルヘッドの
制御を簡単に行えることができるため、テープ印刷装置
を簡単な構成とすることができる。なお、記録テープと
剥離紙とがセンター位置決めされることとなるため、印
刷テープの先端および後端の区別をすることなく、印刷
テープをテープコア等に巻き取ることができる。
【0009】これらの場合、印刷テープには、剥離紙に
おける記録テープが粘着されていない余白部分に印刷テ
ープの属性を表示する印刷が為されていることが、好ま
しい。
【0010】この構成によれば、剥離紙の余白部分に、
予め印刷テープの属性を表示する印刷が為されている。
これにより、剥離紙の余白部分は、有効活用され、ユー
ザーは、印刷テープの属性を適宜確認することができ
る。なお、印刷テープの属性とは、例えば印刷テープの
種別情報(レタリングテープである旨など)、記録テー
プ幅、記録テープ材質、印刷テープの残量表示(バーコ
ード表示でも可)等である。
【0011】これらの場合、印刷テープには、剥離紙に
おける記録テープが粘着されていない余白部分の少なく
とも一部に、メモ書き可能な表面処理部が形成されてい
ることが、好ましい。
【0012】この構成によれば、ユーザーは、剥離紙の
表面処理部である余白部分にメモを適宜記載することが
できる。なお、表面処理部は、剥離紙の余白部分が荒げ
て加工された部分であることが好ましい。
【0013】これらの場合、被検出部は、カートリッジ
ケースに印刷テープを組み込む組立工程で穿設された複
数の検出孔で構成されていることが、好ましい。
【0014】この構成によれば、カートリッジケース
は、その外形及び内部構造を成型された後の別工程で、
印刷テープの種別に応じて、複数の検出孔を適宜穿設さ
れる。これにより、カートリッジケースの管理を容易に
行うことができる。
【0015】これらの場合、被検出部は、カートリッジ
ケースに形成された取付部と、取付部に装着されると共
に、複数の検出孔を穿設した検出プレートとで構成され
ていることが、好ましい。
【0016】この構成によれば、カートリッジケースに
取付部を備えて、その外形及び内部構造を成型し、この
取付部に検出プレートを装着することで、印刷テープの
種別を判別可能としている。したがって、カートリッジ
ケースの成型工程と、検出プレートに検出孔を穿設する
工程とを区別し、カートリッジケースに印刷テープを搭
載する際に、その種別に対応する検出プレートを適宜装
着することとしている。これにより、カートリッジケー
スの管理が容易になると共に、使用済みの印刷テープを
異なる記録テープ幅からなる新たな印刷テープに交換し
たい場合に、これに対応した検出孔を有する検出プレー
トを取付部に装着すればよいので、カートリッジケース
の再利用を図ることもできる。
【0017】本発明のテープ印刷装置は、請求項1ない
し6のいずれかに記載のテープカートリッジが着脱自在
に装着されるテープ印刷装置において、被検出部に対応
する検出部と、サーマルヘッドとを備え、テープカート
リッジを装着した状態で、サーマルヘッドの発熱素子列
の列方向の中心位置と記録テープの幅方向の中心位置と
が、一致することを特徴とする。
【0018】この構成によれば、テープ印刷装置は、検
出部が被検出部と係わり合うことで、印刷テープの種別
を検出すると共に、発熱素子の素子列の中心位置が記録
テープの幅方向の中心位置と一致しているため、サーマ
ルヘッドの制御を簡単に行うことができ、テープ印刷装
置の構成および制御を一層単純化できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基づいて、本
発明の一実施形態に係るテープカートリッジについて説
明する。このテープカートリッジは、同一の厚さのカー
トリッジケースで複数種の印刷テープを個々に搭載可能
としたものである。また、テープ印刷装置は、このテー
プカートリッジを着脱自在に装着すると共に、テープカ
ートリッジから印刷テープを引き出しながら、これに所
望の印刷を行い、書類ファイル等に貼着するラベルを作
成するものである。以下の説明では、先ず、テープカー
トリッジを装着するテープ印刷装置から簡単に説明す
る。
【0020】図1および図2は、それぞれテープ印刷装
置の全体斜視図および開蓋状態の全体斜視図である。両
図に表すように、テープ印刷装置1は、装置ケース2に
より外殻を形成されて、装置ケース2の前部上面には文
字等の入力手段となるキーボード3と、後部上面に取り
付けられた開閉自在な開閉蓋6と、開閉蓋6右部の窓に
臨んで文字等の情報を視認可能に表示するディスプレイ
4と、装置ケース2左側面に形成され装置外部と連通す
る排出口10と、装置ケース2の左部にテープカートリ
ッジ20を着脱自在に収納する装着部5とで構成されて
いる。このテープ印刷装置1は、テープカートリッジ2
0を介して印刷テープ100に、所望の文字や図形など
のキャラクタを印刷すると共に、印刷テープ100の印
刷済み部分を所定の長さに切断して、ラベルを作製する
ものである。
【0021】装着部5は、テープカートリッジ20を収
納するためのポケット9と、ポケット9の底面に立設し
たテープカートリッジ20の種類を検出するための検出
スイッチである3個の検出突起13(13a、13b、
13c)と、後述するテープカートリッジ20のプラテ
ン24に回転動力を付与するプラテン駆動軸8と、サー
マルヘッド11を備えたヘッドユニット7とで構成され
ている。検出突起13は、後述するテープカートリッジ
20の被検出部28により出没するパターンで、テープ
カートリッジ20の種類を検出する。サーマルヘッド1
1は、印刷テープ100の送り方向に直行する方向に発
熱素子を有しており、発熱素子は、後述する印刷テープ
100の剥離紙102の幅とほぼ対応して配設され、テ
ープカートリッジ20に収納された印刷テープ100に
印刷を行う。
【0022】このテープ印刷装置1をユーザーが使用す
る場合には、先ず開閉蓋6を開けて、テープカートリッ
ジ20を貫通して形成されたヘッド開口22を装着部5
のヘッドユニット7に案内して、テープカートリッジ2
0を装着部5に装着し、開閉蓋6を閉じる。次に、ディ
スプレイ4により入力・編集結果を確認しながらキーボ
ード3により所望の文字等の印刷情報を入力して、テー
プカートリッジ20にて供給される印刷テープ100に
印刷を指示する。プラテン駆動軸8により、印刷テープ
100が送られ、ヘッドユニット7のサーマルヘッド1
1により、印刷テープ100への印刷が行われる。印刷
テープ100の印刷済み部分は、排出口10から随時装
置ケース2外部に送り出され、印刷が完了した時点で、
ユーザーが、図外のカットボタンを押すことで、印刷テ
ープ100が所望の長さに切断され、所望のラベルが作
成される。
【0023】次に、図3を参照して、テープカートリッ
ジ20について説明する。テープカートリッジ20は、
上ケース21aと下ケース21bとからなるカートリッ
ジケース21により、その外殻が形成されている。カー
トリッジケース21内には、軸孔を中心に有して印刷テ
ープ100を巻回したテープコア23と、プラテンゴム
を巻装した中空円筒状のプラテン24とが収容されてい
る。テープコア23は、下ケース21bに立設され上ケ
ース21aの近傍まで延びる回転支持突起25に軸孔が
嵌め込まれて、回転自在に装着されている。またプラテ
ン24は、上ケース21a及び下ケース21bに形成さ
れた嵌合孔に回動自在に遊嵌されている。また、カート
リッジケース21には、ヘッドユニット7が臨むヘッド
開口22が形成されている。そして、このテープカート
リッジ20は、インクリボンを収容することなく、文字
等の印刷が可能な印刷テープ100を使用するものであ
る。
【0024】印刷テープ100は、基材の記録面側であ
る表面に発熱素子により加熱発色されて文字等が形成さ
れる感熱剤層を有し、裏面に粘着剤層103を有する記
録テープ101と、粘着剤層103を介して記録テープ
101の裏面に貼着され粘着剤層103を保護する剥離
紙102とで構成されている。このように構成された印
刷テープ100は、剥離紙102を所定幅とし、記録テ
ープ101幅を異ならせることで複数種のものが用意さ
れている(図4および図5参照)。すなわち、印刷テー
プ100は、最大幅の記録テープ101よりも幅広の剥
離紙102に対し、幅の異なる複数種の記録テープ10
1を個々に組合せることで、記録テープ101幅のみが
異なる複数種の印刷テープ100が形成されている。し
たがって、印刷テープ100の幅は、一定幅の剥離紙1
02の幅に対応していることとなる。また、このとき、
印刷テープ100は、記録テープ101と剥離紙102
とが幅方向の中心位置を一致させて構成されている。
【0025】これにより、記録テープ101と剥離紙1
02とが互いの中心位置を位置決めされることとなるた
め、印刷テープ100の先端および後端の区別をするこ
となく、印刷テープ100をテープコア23等に巻き取
ることができる。また、テープカートリッジ20をテー
プ印刷装置1に装着した場合に、テープ印刷装置1は、
幅方向における記録テープ101の剥離紙102に対す
る相対位置を確認する必要がなく、テープ印刷装置1の
構成および制御を簡単にすることができる。
【0026】複数種の印刷テープ100は、例えば、図
4に示すように、一定幅の剥離紙102に対し、図4
(a)の幅狭の記録テープ101、図4(b)の中間幅
の記録テープ101、および図4(c)の幅広の記録テ
ープ101が、幅方向において互いの中心位置を一致さ
せて粘着剤層103を介して粘着されている。また、テ
ープカートリッジ20をテープ印刷装置1のポケット9
に収容した際に、サーマルヘッド11の発熱素子の素子
列の中心位置と印刷テープ100の幅方向の中心位置と
が一致するようになっている。したがって、記録テープ
101の中心位置と発熱素子の素子列の中心位置とは、
一致するようになっている。
【0027】テープコア23に巻回している印刷テープ
100は、テープ印刷装置1のプラテン駆動軸8により
プラテン24が回動しテープコア23から繰り出され
る。その際に、印刷テープ100は、カートリッジケー
ス21の上ケース21aの天壁と下ケース21bの底壁
とで幅規制された状態で送られていく。そして、印刷テ
ープ100は、サーマルヘッド11とプラテン24との
協働により、記録テープ101の感熱発色層上に文字等
の印刷が行われ(図5参照)、印刷が行われた印刷テー
プ100の印刷済み部分は、カートリッジケース21の
送出しスリット29を通過して、テープ印刷装置1の排
出口10から随時装置ケース2外部に送り出される。
【0028】このように、記録テープ101幅の異なる
複数種の印刷テープ100であっても、剥離紙102の
幅を所定幅として形成することで、印刷テープ100の
幅を一定に維持することができ、一定厚みの単一種のカ
ートリッジケース21で、記録テープ101幅の異なる
複数種の印刷テープ100のうちの任意の1種類を搭載
可能とし、さらには印刷テープ100の安定した印刷走
行性をも保持することができる。また、印刷テープ10
0の走行時の幅規制をカートリッジケース21の天壁と
底壁とで行うことに代えて、何らかの幅規制部をカート
リッジケース21に設け、印刷テープ100の幅規制を
この幅規制部で行う場合に際しても、印刷テープ100
の幅は、一定であるため、幅規制部を同一構造で、カー
トリッジケース21を一定厚みとして単一種に決めるこ
とができる。
【0029】また、印刷テープ100が、特に図4
(a)のように幅狭の記録テープ101より形成されて
いるときは、粘着剤層103により粘着されていない剥
離紙102の余白部分105の利用を図ることができる
(図5参照)。例えば、ユーザーが確認できるように、
印刷テープ100の種別情報(レタリングテープである
旨など)・記録テープ幅・記録テープ材質・印刷テープ
残量表示(バーコード表示でも可)等の印刷テープ10
0の属性を予め印刷しておくことができる。また、余白
部分105の一部に、この余白部分105の一部を荒げ
て加工した表面処理部を形成してもよい。これにより、
ユーザーは、印刷テープ100への印刷終了後にこの余
白部分105に適宜メモなどを記載することができ、メ
モ欄として使用することができる。なお、余白部分10
5に印刷テープ100の属性が印刷されている場合に
は、この印刷部分を除く余白部分105に、表面処理部
を形成することが好ましい。
【0030】さらに、印刷済みの多数の印刷テープ10
0を束ねて保管しておく際に、剥離紙102の余白部分
105でホチキス・クリップ・簡易テープ等を使用し
て、束ねた状態で一時止めることができる。これによ
り、印刷済みの印刷テープ100の印刷面を損傷するこ
となく束ねて保存しておくことができる。また、この際
に、なんらかの被着体、例えばノートやファイル等を介
して、仮止めすることもできる。
【0031】さらにまた、印刷テープ100は、記録テ
ープ101の幅を剥離紙102の幅よりも狭幅としてい
るため、ユーザーが剥離紙102を記録テープ101か
ら容易に剥がすことができるようになると共に、小巻状
態で保管しても、実際に機台等に接触する部位が剥離紙
102であるため、記録テープ101(粘着剤層10
3)の端面にゴミ等が付着することがなく、印刷テープ
100を汚すことはない。
【0032】図6に示すように、カートリッジケース2
1には、テープカートリッジ20がテープ印刷装置1に
収容された際に、搭載されたテープカートリッジ20の
種別、すなわち印刷テープ100の種別がテープ印刷装
置1により検出されるための被検出部28を備えてい
る。被検出部28は、テープ印刷装置1の3個の検出突
起13(13a、13b、13c)と対応して、下ケー
ス21bの裏側左部の3個の検出孔30(30a、30
b、30c)からなる。3個の検出孔30(30a、3
0b、30c)は、記録テープ101の幅に対応して、
適宜穿孔されることで形成され、テープ印刷装置1は、
テープカートリッジ20をテープ印刷装置1のポケット
9に収容した際に、テープ印刷装置1の3個の検出突起
13(13a、13b、13c)が3個の検出孔30
(30a、30b、30c)の有無により出没するパタ
ーン(ビットパターン)で、印刷テープ100の記録テ
ープ101幅を判別し、記録テープ101幅に応じて、
印刷幅領域や文字サイズ等を制御して印刷テープ100
の記録テープ101に印刷を行う。
【0033】本実施形態の場合、検出孔30は、3個で
あるから、それぞれの検出孔30を割り振ることによ
り、記録テープ101の幅を判別できるのは、6通りで
ある。例えば、剥離紙102の幅を40mmの一定とし
て、6,9,12,18,24,36mmの記録テープ
101幅の判別をするように検出孔30の穿孔パターン
を割り振ることとすると、記録テープ101幅の異なる
6種類の印刷テープ100がテープ印刷装置1におい
て、判別可能となる。この場合に、9mmの記録テープ
101幅の印刷テープ100をカートリッジケース21
に搭載する場合には、検出孔30cを穿孔せずに検出孔
30aおよび検出孔30bを穿孔する。そして、このテ
ープカートリッジ20をポケット9に収容すると、検出
突起13cのみが没入してON(またはOFF)し、テ
ープ印刷装置1は、カートリッジケース21に搭載され
ている印刷テープ100の記録テープ101の幅が9m
mであることを判別し、この幅に応じて、印刷幅領域や
文字サイズ等を制御して記録テープ101に印刷を行
う。
【0034】この場合、検出孔30は、後加工で作製さ
れることが好ましい。すなわち、カートリッジケース2
1は、複数種の印刷テープ100に対しても、その外形
および内部構造を同一にして成型(加工)される。そし
て、カートリッジケース21に印刷テープ100を組み
込む組立工程で、組み込む印刷テープ100の記録テー
プ101幅に応じて、検出孔30を適宜穿孔して、記録
テープ101幅固有のカートリッジケース21が形成さ
れることとなる。すなわち、組立て装置等では、カート
リッジケース21に組み込む印刷テープ100の幅デー
タを記録しており、この幅データに基づいて、検出孔3
0の穿孔が行われる。したがって、一定厚みの単一種の
カートリッジケース21で、搭載する印刷テープ100
の記録テープ101幅を検出することができるようにな
っている。
【0035】なお、ユーザーの所望により任意の記録テ
ープ101幅の印刷テープ100も提供することができ
る。すなわち、複数種の印刷テープ100は、剥離紙1
02付きのシートから切り出される。このため、規格外
の幅の記録テープ101からなる印刷テープ100も簡
単に作成できる。かかる場合には、例えば、テープ印刷
装置1が、上記の例の6種類の印刷テープ100を判別
可能としている規格である場合に、ユーザーが、13.
8mmの記録テープ101を希望する場合には、13.
8mmに近い12mmの記録テープ101幅に対応した
検出孔30を穿孔することで、13.8mmの記録テー
プ101幅の印刷テープ100に、12mmの記録テー
プ101幅に対応して、印刷領域や文字サイズ等で、印
刷が適切に行われる。もっとも、検出パターンを4ビッ
トパターンとして、これに割り振ることも可能である。
【0036】次に、本実施形態のテープカートリッジ2
0における被検出部28の第2実施形態について、図7
に基づいて説明する。この実施形態では、被検出部28
は、カートリッジケース21に形成された取付部31
と、図示左部の検出プレート32とからなる。取付部3
1は、下ケース21bの裏側に下ケース21bと一体と
なって凹となる方形状に切り取られて形成されている。
検出プレート32は、この取付部31の形状に対応して
方形に形成され、3個の検出孔30(30a、30b、
30c)が記録テープ101の幅に対応して、適宜穿孔
されている。そして、カートリッジケース21に印刷テ
ープ100を組み込む組立工程で、組み込む印刷テープ
100の記録テープ101幅に応じて、予めその記録テ
ープ101幅に相当する検出孔30に穿孔しておいた検
出プレート32を取付部31に簡易テープ等で貼ること
で、記録テープ101幅固有のカートリッジケース21
が形成される。
【0037】この場合、カートリッジケース21を上ケ
ース21aと下ケース21bとに分離して、使用済みの
印刷テープ100と異なる幅の記録テープ101の印刷
テープ100を搭載する場合に、その記録テープ101
幅に対応した検出孔30を有する新しい検出プレート3
2を取付部31に貼れば、その異なる幅の記録テープ1
01の印刷テープ100に固有のカートリッジケース2
1が形成される。したがって、カートリッジケース21
を再利用する場合に特に有効である。なお、具体的な検
出孔30の役割は、第1実施形態と同様であるので、省
略する。
【0038】なお、以上の実施形態のような、インクリ
ボンが不要の印刷テープを使用するテープカートリッジ
に代えて、記録テープの表面に感熱剤層を有しない印刷
テープに対して、剥離紙の幅と同幅のインクリボンを搭
載して、インクリボンを介して印刷テープに印刷可能と
するテープカートリッジを用いてもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明のテープカートリッジによれば、
記録テープ幅の異なる複数種の印刷テープを単一種のカ
ートリッジケースで個々に搭載することができ、カート
リッジケースに印刷テープを組み込む組立工程の際に、
記録テープ幅固有のカートリッジケースとしているた
め、印刷テープの種別を判別することができると共に、
カートリッジケースの管理を容易に行うことができる。
【0040】本発明のテープ印刷装置によれば、記録テ
ープとサーマルヘッドとの中心位置が一致するため、サ
ーマルヘッドの制御を容易ならしめ、記録テープ幅のみ
を検出すれば、それに応じた印刷領域やキャラクタサイ
ズで、記録テープに適切に印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るテープカートリッジ
が装着されるテープ印刷装置の全体斜視図である。
【図2】開蓋状態のテープ印刷装置の全体斜視図であ
る。
【図3】テープカートリッジの内部構造を模式的に表し
た内部構造図である。
【図4】複数種の印刷テープとサーマルヘッドの正面図
である。
【図5】印刷テープの斜視図である。
【図6】テープカートリッジの外観斜視図である。
【図7】第2実施形態に係るテープカートリッジの外観
斜視図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置 11 サーマルヘッド 13 検出突起 20 テープカートリッジ 21 カートリッジケース 30 検出孔 31 取付部 32 検出プレート 100 印刷テープ 101 記録テープ 102 剥離紙 103 粘着剤層 105 余白部分

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅の異なる複数種の記録テープの個々に
    最大幅の記録テープ幅よりも幅広の剥離紙を粘着した複
    数種の印刷テープのうちの任意の1種類の印刷テープ
    と、 前記複数種の印刷テープの種別を検出するための被検出
    部を備えると共に、前記剥離紙の幅に対応する厚みを有
    する単一種のカートリッジケースとを備えたことを特徴
    とするテープカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記印刷テープは、前記記録テープと前
    記剥離紙とが幅方向の中心位置を一致させて構成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のテープカートリ
    ッジ。
  3. 【請求項3】 前記印刷テープには、前記剥離紙におけ
    る前記記録テープが粘着されていない余白部分に当該印
    刷テープの属性を表示する印刷が為されていることを特
    徴とする請求項1または2に記載のテープカートリッ
    ジ。
  4. 【請求項4】 前記印刷テープには、前記剥離紙におけ
    る前記記録テープが粘着されていない余白部分の少なく
    とも一部に、メモ書き可能な表面処理部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1、2または3に記載のテー
    プカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記被検出部は、前記カートリッジケー
    スに前記印刷テープを組み込む組立工程で穿設された複
    数の検出孔で構成されていることを特徴とする請求項1
    ないし4のいずれかに記載のテープカートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記被検出部は、前記カートリッジケー
    スに形成された取付部と、前記取付部に装着されると共
    に、複数の検出孔を穿設した検出プレートとで構成され
    ていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに
    記載のテープカートリッジ。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6のいずれかに記載のテー
    プカートリッジが着脱自在に装着されるテープ印刷装置
    において、 前記被検出部に対応する検出部と、サーマルヘッドとを
    備え、 前記テープカートリッジを装着した状態で、前記サーマ
    ルヘッドの発熱素子列の列方向の中心位置と前記記録テ
    ープの幅方向の中心位置とが、一致することを特徴とす
    るテープ印刷装置。
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