JP2000060763A - 手洗浄乾燥装置 - Google Patents

手洗浄乾燥装置

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JP2000060763A
JP2000060763A JP10233103A JP23310398A JP2000060763A JP 2000060763 A JP2000060763 A JP 2000060763A JP 10233103 A JP10233103 A JP 10233103A JP 23310398 A JP23310398 A JP 23310398A JP 2000060763 A JP2000060763 A JP 2000060763A
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hand
washing
cleaning
mist
drying
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JP10233103A
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Inventor
Hisato Haraga
久人 原賀
Hideji Yamano
秀二 山野
Kiyoshi Matsuda
潔 松田
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】手を洗浄後に別の乾燥装置で乾燥させる方法で
は洗浄と乾燥の合計所要時間が長くなり、洗浄能率や洗
浄力が低下する。 【解決手段】本体ケース2に手挿入部3を形成し、ミス
ト発生機構10で発生させた温かい洗浄用ミストをミス
ト用ダクト20から環状ダクト4へ加圧状に噴出させて
手挿入部3へ高速で噴出させて手を洗浄する。その洗浄
後に乾燥機構30の送風機31を作動させて高速空気流
を送風ダクト32から環状ダクト4へ供給し、手挿入部
3内へ高速で噴出させて手を乾燥させる。タンク11内
の水に消毒液や芳香剤を添加することもあるし、洗浄前
期だけ洗剤タンクの洗剤をポンプで加圧し噴射ノズルか
ら噴射させて洗剤ミストを含む洗浄用ミストを噴出させ
ることもある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、手を洗浄し乾燥
する為の手洗浄乾燥装置に関し、特に洗浄用ミストで洗
浄するようにした装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、公衆の使用に供される便所等に
おいては、水で手を洗ってからハンカチ等で拭き取るの
が普通であるが、このような場合に、手を自動的に乾燥
する手乾燥装置が種々提案されている。例えば、特開平
7−136079号公報に記載の手乾燥装置において
は、箱体の上面側に手挿入部を形成し、この手挿入部に
上下両側から臨む1対の吹出しノズルと、これら吹出し
ノズルに通ずる1対のエアダクトと、高圧空気を発生さ
せてエアダクトに供給する高圧空気発生装置などを備
え、手挿入部に挿入した手に1対の吹出しノズルから高
速空気流を噴出させて手を乾燥するように構成してあ
る。尚、この手乾燥装置では、芳香剤や消毒剤を収容可
能に構成し、高速空気流とともに芳香剤ガスや消毒剤ガ
スを供給可能に構成してある。
【0003】他方、特開平9−215631号公報に
は、前記公報の装置とほぼ同様の手乾燥装置に、両手を
同時に乾燥可能にするとか、高速空気流の流入方向を改
善するとかの改良を施した手乾燥装置が記載されてい
る。ここで、従来、手を自動的に洗浄可能な手洗浄装置
や、手を自動的に洗浄してから乾燥できるような手洗浄
乾燥装置については何ら提案されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 従来、蛇口のある手
洗い場などにおいて手を洗う際には、洗面手洗い器の所
で手を洗浄後に手乾燥装置の所へ移動してから手乾燥装
置により手を乾燥しなければならなった。そのため、手
を自動的に洗浄できないので、手の洗浄の洗浄速度を高
めにくく、洗浄に時間がかかること、洗浄力を高めるの
も難しいこと、手の洗浄に多量の水や温水を消費するこ
と、等の問題がある。
【0005】しかも、手の洗浄と乾燥を2ステップで行
う関係上、洗浄と乾燥にかなりの時間がかかること、手
の洗浄後にぬれた手のまま手乾燥装置のところへ移動す
ると、洗面台や床面を濡してしまうこと、等の問題もあ
る。本発明の目的は、手の洗浄と乾燥を行うことのでき
る装置を提供すること、洗浄速度及び洗浄力を高めるこ
と、洗浄用液の消費量を節減すること、洗浄と乾燥との
合計所要時間を短くすること、等である。
【0006】
【課題を解決するための手段】 請求項1の手洗浄乾燥
装置は、本体ケースと、この本体ケースに形成され手を
挿入可能な手挿入部と、洗浄用液から洗浄用ミストを発
生させる洗浄用ミスト発生手段と、手を乾燥させる乾燥
手段とを備え、前記洗浄用ミスト発生手段で発生させた
洗浄用ミストを手挿入部に高速で噴出させて手を洗浄後
乾燥手段で乾燥させるように構成したものである。尚、
乾燥手段は、高速空気流で乾燥させる構成でもよく、熱
風で乾燥させる構成でもよい。
【0007】手を洗浄する際には、手を手挿入部に挿入
すると、洗浄用ミスト発生手段で発生させた洗浄用ミス
トが手挿入部に高速で噴出した手を自動的に洗浄する。
その洗浄完了後、乾燥手段が作動して洗浄によりぬれた
手を自動的に乾燥させる。手の洗浄を自動的に行うた
め、洗浄速度と洗浄力を高め、洗浄用液の消費量を節減
できる。手の洗浄と乾燥を1ステップで行うため、洗浄
と乾燥に要する時間を格段に短縮できるし、手の洗浄後
に手を移動させる必要がないので、洗面台や床面を濡ら
すこともない。
【0008】ここで、前記洗浄用ミスト発生手段が、温
かい洗浄用ミストを発生させる場合(請求項1に従属の
請求項2)には、洗浄力を高まるうえ、快適に洗浄でき
る。
【0009】前記洗浄用ミスト発生手段が、多数の微細
な水滴と洗剤の液滴とを含む洗浄用ミストを発生させる
モードと、洗剤の液滴を含まない洗浄用ミストを発生さ
せるモードとに切換え可能である場合(請求項1又は2
に従属の請求項3)には、手の洗浄に際して、最初多数
の微細な水滴と洗剤の液滴とを含む洗浄用ミストを発生
させ、次に洗剤の液滴を含まない洗浄用ミストを発生さ
せて洗剤ミストを除去し、その後手を乾燥させる。
【0010】前記洗浄用ミスト発生手段が、多数の微細
な水滴と消毒液の液滴とを含む洗浄用ミストを発生させ
る場合(請求項1又は2に従属の請求項4)には、手の
洗浄に際して、多数の微細な水滴で洗浄しながら消毒液
の液滴で消毒することができる。前記洗浄用ミスト発生
手段が、多数の微細な水滴と芳香剤の液滴又はガスとを
含む洗浄用ミストを発生させる場合(請求項1又は2に
従属の請求項5)には、手の洗浄中や洗浄後に、手の付
近や手の表面から芳香が漂うので快適である。
【0011】前記乾燥手段が、手挿入部に高速空気流を
噴出させて手を乾燥させる場合(請求項1〜5の何れか
1項に従属の請求項6)には、乾燥速度を高め、乾燥所
要時間を短かくすることができる。前記乾燥手段が、手
挿入部に温風を噴出させて手を乾燥させる場合(請求項
1〜5の何れか1項に従属の請求項7)には、乾燥速度
を高め、乾燥所要時間を短かくし、快適に乾燥すること
ができる。
【0012】前記洗浄用ミスト発生手段が、高周波誘導
コイルを含む加熱手段を有する場合(請求項1〜5の何
れか1項に従属の請求項8)には、比較的小型の大容量
の加熱手段とすることができ、この加熱手段は、水蒸気
の発生や洗浄用ミストの加熱に適用するのに適する。前
記洗浄用ミスト発生手段が、セラミックヒータを含む加
熱手段を有する場合(請求項1〜5の何れか1項に従属
の請求項9)には、簡単な構造で安価な加熱手段とする
ことができ、この加熱手段は、水蒸気の発生や洗浄用ミ
ストの加熱に適用するのに適する。
【0013】前記洗浄用ミスト発生手段は、洗浄用ミス
トを発生させる為の超音波加振器と、この超音波加振器
で発生させた洗浄用ミストを加熱する加熱手段と、洗浄
用ミストを加圧する加圧手段とを有する場合(請求項1
〜5の何れか1項に従属の請求項10)には、超音波加
振器により僅かの電力で多量の洗浄用ミストを発生さ
せ、その洗浄用ミストを適温に加熱後に加圧して手挿入
部に噴出させて手の洗浄に供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本実施形態は、例えば公衆
便所などに設置される、人の手の洗浄と乾燥とを自動的
に行う手洗浄乾燥装置に本発明を適用した場合の例であ
る。尚、以下の説明は、手洗浄乾燥方法についての説明
を含むものである。
【0015】図1、図2に示すように、この手洗浄乾燥
装置1は、本体ケース2、この本体ケース2の上部前面
に開口した手挿入部3であって両手を挿入可能な手挿入
部3、この手挿入部3の外側に形成された環状ダクト
4、手挿入部3に噴出させる洗浄用ミストを発生させる
ミスト発生機構10、洗浄後の手を乾燥させる為に手挿
入部3に高速空気流を供給して手を乾燥させる乾燥機構
30等を有する。
【0016】前記本体ケース2は、立長のほぼ直方体状
の外形の前側上端部分に傾斜面を形成したもので、手挿
入部3は傾斜面に開口する状態に形成され、手挿入部3
は両手を相対向状に近づけて十分に深く挿入できるよう
な大きさに形成されている。この手挿入部3の内側近傍
部には、弾性的に膨張収縮可能な環状チューブ5が配設
され、手洗浄の際に環状チューブ5が膨張して手挿入部
3から外方へ洗浄用ミストが飛散しないように緩やかに
封止するようになっている。
【0017】手挿入部3の外側には断面凸形の環状ダク
ト4が形成され、この環状ダクト4はその内周壁に形成
された多数の小孔を介して手挿入部3の内部に連通さ
れ、環状ダクト4内に加圧状態で供給された洗浄用ミス
ト、又は、環状ダクト4内に加圧状態で供給された乾燥
用空気が、手挿入部3内へ全周から噴出可能に構成して
ある。手の洗浄の際に発生したドレンを排水する為に、
手挿入部3の下端には排水管6が接続されている。環状
ダクト4の上端近傍部には、手が挿入されたか否かを検
出する手検出用センサ7が設けられ、この手検出用セン
サ7は、複数の投光器7aと複数の受光器7bとで構成
され、この手検出用センサ7は制御ユニット40(図3
参照)で駆動制御される。
【0018】ミスト発生機構10について説明すると、
タンク11内には水道系から供給される水が貯留され、
タンク11への給水管12には電磁開閉弁13が介装さ
れ、タンク11内へ供給する消毒液を収容した消毒液タ
ンク14が設けられ、消毒液タンク14内の消毒液は電
磁開閉弁15を介装した細い導管16にてタンク11へ
少量ずつ供給される。電磁開閉弁15は制御ユニット4
0で駆動制御される。
【0019】タンク11の底壁には多数の微細な温水滴
を多量に発生させる為の圧電素子を主体とする大型の超
音波加振器17が設けられ、この超音波加振器17は制
御ユニット40により駆動制御される。タンク11内の
水を温める電気ヒーター18がタンク11内に設けら
れ、この電気ヒーター18は制御ユニット40で駆動制
御される。
【0020】タンク11内へ加圧した空気を供給する送
風機19が設けられ、この送風機19の吐出口がタンク
11に接続されている。この送風機19は制御ユニット
40で駆動制御される。タンク11内に発生した温かい
加圧状の洗浄用ミストを環状ダクト4へ導くミスト用ダ
クト20が設けられ、このミスト用ダクト20には、高
周波誘導コイルで加熱される伝熱部材により洗浄用ミス
トを所定温度(例えば約40〜60℃)に加熱する高周
波誘導加熱器21が介装されている。この高周波誘導加
熱器21は制御ユニット40で駆動制御される。
【0021】前記ミスト用ダクト20の下流端には電動
アクチュエータ23で開閉駆動されるシャッター弁22
が設けられ、この電動アクチュエータ23は制御ユニッ
ト40で駆動制御される。前記タンク11内の加圧状態
の加圧空気を含む洗浄用ミストを環状チューブ5に導入
する導管24が設けられ、この導管24には電磁開閉弁
25が介装され、この電磁開閉弁25は制御ユニット4
0で駆動制御される。
【0022】次に、乾燥機構30について説明すると、
高速空気流を発生させる送風機31が設けられ、この送
風機31の吐出口は送風ダクト32を介して環状ダクト
4に接続され、送風ダクト31の下流端付近部には、電
動アクチュエータ34で開閉駆動されるシャッター弁3
3が設けられ、この電動アクチュエータ34は制御ユニ
ット40で駆動制御される。
【0023】この手洗浄乾燥装置1の制御系について、
図3に基づいて簡単に説明すると、制御ユニット40
は、CPUとROMとRAMを含むマイクロコンピュー
タと、入出力インターフェイスを有し、入出力インター
フェイスには必要な駆動回路なども設けられている。こ
の制御ユニット40には、本体ケース2の上端面に設け
られた操作パネル41、電磁開閉弁13,15,25、
手検出用センサー7、タンク11内の液面を検出するレ
ベルセンサー42、タンク11内の水温を検出する水温
センサー43、送風機19,31、高周波誘導加熱器2
1、電気ヒーター18、超音波加振器17、電動アクチ
ュエータ22,34等が接続されている。この制御ユニ
ット40のマイクロコンピュータには、この手洗浄乾燥
装置1を制御する制御プログラムが予め入力格納されて
いる。
【0024】次に、以上説明した手洗浄乾燥装置1の作
用について説明する。待機状態においては、タンク11
内の水が所定温度(例えば約20〜30℃)に温められ
て、タンク11内の水温が水温センサー43を介して所
定温度に保持され、タンク11内の液面がレベルセンサ
ー42と電磁開閉弁13を介して所定レベルに制御され
ている。尚、電磁開閉弁13を開いて水を補給する際に
は、電磁開閉弁15が開かれて消毒液も補給される。手
検出用センサー7による手の検出は所定微小時間おきに
繰り返し実行され、シャッター弁33は閉状態に保持さ
れ、シャッター弁22は開状態に保持され、電磁開閉弁
25は開いている。
【0025】ここで、手を洗浄したい人が手挿入部3に
両手(但し、片手でもよい)を挿入すると、手検出用セ
ンサー7により手の挿入が検出されて、ミスト発生機構
10が作動し、超音波加振器17、送風機19、高周波
誘導加熱器21等が作動開始する。その結果、超音波加
振器17の加振により多数の微細な温水滴と加圧空気と
からなる洗浄用ミストがタンク11内に加圧状態に多量
に連続的に発生する。
【0026】その洗浄用ミストがミスト用ダクト20へ
流入し、高周波誘導加熱器21により前記の所定温度
(約40〜60℃)に加熱されて、環状ダクト4へ供給
され、環状ダクト4内を高速で流動しつつ環状ダクト4
内から手挿入部3内へ高速で多量に噴出して両手の全表
面に高速で噴射され、両手を自動的に洗浄する。この洗
浄中に手挿入部3の中で両手を摺り合わせることもあ
る。この洗浄時、環状チューブ5へは加圧状態の洗浄用
ミストが供給されて膨張し、手首の付近まで膨張して、
洗浄用ミストが外部へ飛散するのを極力防止する。尚、
環状チューブ5が手首に当接するまで膨張するように構
成してもよい。
【0027】この洗浄用ミストによる洗浄が所定時間
(例えば、3〜7秒間)実行されると洗浄が終了する。
すると、ミスト発生機構10の超音波加振器17、送風
機19、高周波誘導加熱器21等が停止し、シャッター
弁22が閉じられ、環状チューブ5の収縮を防止する為
に電磁開閉弁25が閉じられる。このように、手挿入部
3内へ挿入した両手の全表面に多量の温かい洗浄用ミス
トを高速で噴出させて自動的に洗浄するため、手を完全
にきれいに洗浄でき、短時間に能率的に洗浄でき、快適
に洗浄できる。洗浄用ミストには消毒液の液滴も混入し
ているため、手を洗浄しかつ消毒することができる。し
かも、洗浄用ミストで洗浄する関係上、蛇口のところで
水や湯を流しながら手を洗浄する場合と比較して水の消
費量も格段に節減できる。
【0028】次に、洗浄後に両手を乾燥させる為に、ミ
スト発生機構10の停止後直ちに乾燥機構30が作動す
る。即ち、送風機31が作動し、シャッター弁33が開
かれ、高速空気流が送風ダクト32を介して環状ダクト
4へ多量に供給され、その高速空気流は環状ダクト4か
ら手挿入部3内へ高速で噴出して両手の全表面を急速乾
燥させる。そして、乾燥機構330が所定時間(例え
ば、約2〜6秒)作動してから、或いは手挿入部3から
手が抜き取られてから、停止し、シャッター弁33が閉
じられ、シャッター弁22が開かれ、電磁開閉弁25が
開かれる。
【0029】このように、両手を手挿入部3に挿入して
洗浄後連続的に手挿入部3に挿入したまま乾燥できるの
で、洗浄と乾燥を1ステップで実行できるから、洗浄と
乾燥の合計所要時間を格段に短縮することができるし、
多量の高速空気流で乾燥するため短時間で能率的に乾燥
でき、完全に乾燥でき、しかも濡れた手を移動させて洗
面台や床面を汚すこともない。
【0030】この手洗浄乾燥装置1においては、超音波
加振器17の振動により洗浄用ミストを発生させるた
め、水を蒸発させて水蒸気を発生させる場合と比較し
て、格段に電力節減を図ることができる。また、電気ヒ
ーター18で温めた水から洗浄用ミストを発生させるた
め、高周波誘導加熱器21の熱負荷を少なくして小型化
を図ることができる。高周波誘導加熱器21で洗浄用ミ
ストを加熱するので、比較的小型の高周波誘導加熱器2
1で多量の洗浄用ミストを加熱できる。
【0031】手の洗浄中は、タンク11内の水が消費さ
れるため、電磁開閉弁13が開いて水が補給され且つ電
磁開閉弁15が開いて消毒液も少量ずつ補給されるが、
タンク11内の水が振動しているためタンク11内で消
毒液と水とは十分に攪拌される。環状チューブ5に加圧
状態の洗浄用ミストを供給して膨張させるため、環状チ
ューブ5に加圧ガスを供給する構成が簡単化する。ミス
ト発生機構10の停止の際に電磁開閉弁22を閉じるの
で、乾燥の間も環状チューブ5を膨張状態に維持でき
る。
【0032】但し、空気を加圧するエアポンプを設け
て、そのエアポンプから環状チューブ5に加圧エアを供
給するように構成してもよい。シャッター弁33を設け
て洗浄中は閉じておくので、洗浄用ミストが送風ダクト
32へ逆流することがない。シャッター弁22を設けて
乾燥中は閉じておくので、乾燥用の高速空気流がミスト
用ダクト20へ逆流することがない。
【0033】前記実施形態の手洗浄乾燥装置1を部分的
に変更する例について説明する。 1〕送風機19と送風機31は同時に作動する必要はな
いので、1つの共通の送風機から、洗浄の際にはタンク
11内へ加圧空気を送風し、また、乾燥の際には送風ダ
クト32へ加圧空気を送風するように構成してもよい。
【0034】2〕前記消毒液タンク14及び導管16と
同様に、芳香剤を貯留した芳香剤タンクと、その芳香剤
タンクの芳香剤をタンク11へ供給する導管(電磁開閉
弁付きの導管)を設け、芳香剤をタンク11内へ供給
し、芳香剤の液滴を含む洗浄用ミストを発生させるよう
に構成してもよい。但し、消毒液や芳香剤を含まない洗
浄用ミストを発生させるように構成してもよい。
【0035】3〕ミスト発生機構10に関して、高周波
誘導加熱器21の代わりに、洗浄用ミストを加熱するセ
ラミックヒータを設けてもよい。或いは、超音波加振器
17の振動で洗浄用ミストを発生させる代わりに、電気
ヒーター、高周波誘導加熱器、セラミックヒーター、ガ
スヒーター等の何れかの加熱手段で水を加熱して水蒸気
を発生させるとともに、加圧状態の水をノズルから噴出
させて水ミストを発生させ、水蒸気と水ミストとを混合
させて所定温度の洗浄用ミストを発生させるように構成
してもよい。或いは、前記同様に水蒸気を発生させると
ともに、この水蒸気に高速空気流を混合して所定温度に
調節した洗浄用ミストを発生させるように構成してもよ
い。
【0036】4〕図4に示すように、本体ケース2の内
部に、手の洗浄に適する液状洗剤を収容した洗剤タンク
50と、この洗剤タンク50内の洗剤を吸引して加圧す
る小型ポンプ51と、この小型ポンプ51の吐出口から
延びる導管52と、ミスト用ダクト20の下流端付近に
おいて環状ダクト4に装備され且つ導管53に接続され
た洗剤噴射ノズル53とが設けられ、小型ポンプ51は
制御ユニット40で駆動制御される。
【0037】小型ポンプ51が駆動されると、加圧状態
の洗剤が洗剤噴射ノズル53へ供給され、この洗剤噴射
ノズル53から洗剤の多数の微細な液滴を含む洗剤ミス
トが発生して環状ダクト4内へ噴射され、その洗剤ミス
トを含む洗浄用ミストが環状ダクト4から手挿入部3内
へ噴出する。洗浄の初期の例えば1〜3秒の間は、洗剤
混入モードとして以上のように洗剤ミストを含む洗浄用
ミストが環状ダクト4へ供給され、洗浄の後期には、洗
剤不混入モードとして、小型ポンプ51が停止されて、
洗剤ミストを含まない洗浄用ミストが環状ダクト4へ供
給される。但し、洗剤を使用するか否かを、操作パネル
41から設定可能に構成してもよい。
【0038】5〕図5に示すように、乾燥機構30の送
風機31から延びる送風ダクト32の途中部に、高速空
気流を加熱する高周波誘導加熱器56が設けられ、送風
機31で発生させた高速空気流を所定温度(例えば、5
0〜80℃)に加熱した状態で環状ダクト32へ供給す
るように構成してある。この高周波誘導加熱器56も制
御ユニット40で駆動制御される。このように、加熱し
た高速空気流で手を乾燥させるので、乾燥性能を高め、
乾燥所要時間を著しく短縮することができる。但し、高
速空気流を加熱する加熱手段としては、前記高周波誘導
加熱器56以外に、電気ヒーター、セラミックヒータ
ー、ガスヒーター等種々の加熱手段を適用することがで
きる。
【0039】6〕前記の種々の変更例以外にも、本発明
の趣旨を逸脱しない範囲において、手洗浄乾燥装置1の
各部や各機器に種々の変更を付加した態様で実施可能で
あるし、この手洗浄乾燥装置1は、ある程度多くの人が
手を洗浄する可能性のある種々の場所に設置して使用さ
れるものである。
【0040】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、前記洗浄用
ミスト発生手段で発生させた洗浄用ミストを手挿入部に
高速で噴出させて手を洗浄後乾燥手段で乾燥させるよう
に構成し、手の洗浄を自動的に行うため、洗浄速度と洗
浄力を高め、洗浄用液の消費量を節減できること、手の
洗浄と乾燥を1ステップで行うため、洗浄と乾燥に要す
る時間を格段に短縮できること、手の洗浄後に手を移動
させる必要がないので洗面台や床めん濡らすこともない
こと、等の効果を奏する。
【0041】ここで、前記洗浄用ミスト発生手段が、温
かい洗浄用ミストを発生させるので、洗浄力が高まるう
え快適に洗浄できる(請求項2)。前記洗浄用ミスト発
生手段が、多数の微細な水滴と洗剤の液滴とを含む洗浄
用ミストを発生させるモードと、洗剤の液滴を含まない
洗浄用ミストを発生させるモードとに切換え可能である
ので、手の洗浄に際して、最初多数の微細な水滴と洗剤
の液滴とを含む洗浄用ミストを発生させ、次に洗剤の液
滴を含まない洗浄用ミストを発生させて洗剤ミストを除
去し、その後手を乾燥させることができる(請求項
3)。
【0042】前記洗浄用ミスト発生手段が、多数の微細
な水滴と消毒液の液滴とを含む洗浄用ミストを発生させ
るので、手の洗浄に際して多数の微細な水滴で洗浄しな
がら消毒液の液滴で消毒することができる(請求項
4)。
【0043】前記洗浄用ミスト発生手段が、多数の微細
な水滴と芳香剤の液滴又はガスとを含む洗浄用ミストを
発生させるので、手の洗浄中や洗浄後に、手の付近や手
の表面から芳香が漂うので快適である(請求項5)。
【0044】前記乾燥手段が手挿入部に高速空気流を噴
出させて手を乾燥させるので、乾燥速度を高め、乾燥所
要時間を短かくすることができる(請求項6)。前記乾
燥手段が手挿入部に温風を噴出させて手を乾燥させるの
で、乾燥速度を高め、乾燥所要時間を短かくし、快適に
乾燥できる(請求項7)。
【0045】前記洗浄用ミスト発生手段が高周波誘導コ
イルを含む加熱手段を有するので、比較的小型の大容量
の加熱手段とすることができ、この加熱手段は、水蒸気
の発生や洗浄用ミストの加熱に適用するのに適する(請
求項8)。前記洗浄用ミスト発生手段がセラミックヒー
タを含む加熱手段を有するので、簡単な構造で安価な加
熱手段とすることができ、この加熱手段は、水蒸気の発
生や洗浄用ミストの加熱に適用するのに適する(請求項
9)。
【0046】前記洗浄用ミスト発生手段が、超音波加振
器と、洗浄用ミストを加熱する加熱手段と、洗浄用ミス
トを加圧する加圧手段とを有するので、超音波加振器に
より僅かの電力で多量の洗浄用ミストを発生させ、その
洗浄用ミストを適温に加熱後に加圧して手挿入部に噴出
させて洗浄に供することができる(請求項10)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る手洗浄乾燥装置の斜視
図である。
【図2】手洗浄乾燥装置の縦断側面図である。
【図3】手洗浄乾燥装置の制御系のブロック図である。
【図4】変更例に係る手洗浄乾燥装置の縦断側面図であ
る。
【図5】別の変更例に係る手洗浄乾燥装置の縦断側面図
である。
【符号の説明】
1 手洗浄乾燥装置 2 本体ケース 3 手挿入部 10 ミスト発生機構 11 タンク 14 消毒液タンク 17 超音波加振器 19 送風機 21 高周波誘導加熱器 30 乾燥機構 31 送風機 50 洗剤タンク 51 小型ポンプ 53 洗剤噴射ノズル 56 高周波誘導加熱器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 潔 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D034 AA00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケースと、この本体ケースに形成さ
    れ手を挿入可能な手挿入部と、洗浄用液から洗浄用ミス
    トを発生させる洗浄用ミスト発生手段と、手を乾燥させ
    る乾燥手段とを備え、 前記洗浄用ミスト発生手段で発生させた洗浄用ミストを
    手挿入部に高速で噴出させて手を洗浄後乾燥手段で乾燥
    させるように構成したことを特徴とする手洗浄乾燥装
    置。
  2. 【請求項2】 前記洗浄用ミスト発生手段は、温かい洗
    浄用ミストを発生させることを特徴とする請求項1に記
    載の手洗浄乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記洗浄用ミスト発生手段は、多数の微
    細な水滴と洗剤の液滴とを含む洗浄用ミストを発生させ
    るモードと、洗剤の液滴を含まない洗浄用ミストを発生
    させるモードとに切換え可能であることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の手洗浄乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記洗浄用ミスト発生手段は、多数の微
    細な水滴と消毒液の液滴とを含む洗浄用ミストを発生さ
    せることを特徴とする請求項1又は2に記載の手洗浄乾
    燥装置。
  5. 【請求項5】 前記洗浄用ミスト発生手段は、多数の微
    細な水滴と芳香剤の液滴又はガスとを含む洗浄用ミスト
    を発生させることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    手洗浄乾燥装置。
  6. 【請求項6】 前記乾燥手段が、手挿入部に高速空気流
    を噴出させて手を乾燥させることを特徴とする請求項1
    〜5の何れか1項に記載の手洗浄乾燥装置。
  7. 【請求項7】 前記乾燥手段が、手挿入部に温風を噴出
    させて手を乾燥させることを特徴とする請求項1〜5の
    何れか1項に記載の手洗浄乾燥装置。
  8. 【請求項8】 前記洗浄用ミスト発生手段は、高周波誘
    導コイルを含む加熱手段を有することを特徴とする請求
    項1〜5の何れか1項に記載の手洗浄乾燥装置。
  9. 【請求項9】 前記洗浄用ミスト発生手段は、セラミッ
    クヒータを含む加熱手段を有することを特徴とする請求
    項1〜5の何れか1項に記載の手洗浄乾燥装置。
  10. 【請求項10】 前記洗浄用ミスト発生手段は、洗浄用
    ミストを発生させる為の超音波加振器と、この超音波加
    振器で発生させた洗浄用ミストを加熱する加熱手段と、
    洗浄用ミストを加圧する加圧手段とを有することを特徴
    とする請求項1〜5の何れか1項に記載の手洗浄乾燥装
    置。
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