JP2003119868A - 人体洗浄乾燥装置 - Google Patents

人体洗浄乾燥装置

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JP2003119868A
JP2003119868A JP2001321641A JP2001321641A JP2003119868A JP 2003119868 A JP2003119868 A JP 2003119868A JP 2001321641 A JP2001321641 A JP 2001321641A JP 2001321641 A JP2001321641 A JP 2001321641A JP 2003119868 A JP2003119868 A JP 2003119868A
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志郎 竹下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温水洗浄便座等による臀部、ビディ等の洗
浄、あるいは手の洗浄、または体全体の人体洗浄後の乾
燥を速め、衛生的な処理を行う小形省エネ型乾燥方式を
得る。 【解決手段】 人体に液体を噴射し人体を洗浄する洗浄
ノズル21と、人体に気体を噴射し人体を乾燥する乾燥
ノズル22を一体化した洗浄乾燥ノズルヘッド19と、
前記洗浄乾燥ノズルヘッド19を介して洗浄ノズル21
へ流体を供給する液体供給手段14と、前記洗浄乾燥ノ
ズルヘッド19を介してへ気体を供給する気体供給手段
15と、前記液体供給手段14と気体供給手段15から
の流体を切り替える運転制御手段17から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温水洗浄便座等に
よる臀部、ビディ等の洗浄、あるいは手の洗浄、または
体全体の人体洗浄における乾燥を速め、衛生的処理を行
う小形省資源型人体洗浄乾燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の、この種の洗浄乾燥装置には、例
えば用便後洗浄乾燥方式では、、洗浄ノズルから温水を
噴射させで洗浄した後、人体に付着した水滴に温風を吹
き掛け、乾燥を行う、所謂温風乾燥方式が一般的に使用
されている。このような洗浄乾燥方式は、概して図6に
示すように1は洗浄ノズル、2は噴出口、3は便座、4
は温風吹き出し口、5は洗浄水を貯溜するタンク、6は
便座カバー、Aは臀部、Bは臀部底部、Cは肛門を示
し、便座に着座した状態で洗浄ノズル臀部底部に洗浄ノ
ズルから温水を噴射させて臀部回りを洗浄すると共に、
この後、温風吹き出し口から温風を吹き出させ、付着し
た水滴を乾燥する方式である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の洗浄乾燥装置において、洗浄ノズルから洗浄水を噴射
させて洗浄し、次の段階で温風吹出口より温風を吹き掛
けて乾燥する方式を取っているため、人体周辺の温風温
度を余り上げられないため水滴を蒸発乾燥させるには長
時間掛かっていた。また温風熱量を十分使い切らずに排
出されるため、長時間運転が余儀なくされる一方で、効
率が悪く省エネルギーの視点からも問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、人体に液体(水又は温水)を噴射し人体を洗
浄する洗浄ノズルと、人体に気体(常温気体または温
風)を噴射し人体を乾燥する乾燥ノズルを設け、これら
を一体化した洗浄乾燥ノズルヘッドを構成し、洗浄乾燥
ノズルヘッドの洗浄ノズルから液体を噴射させ、用便後
の人体を洗浄すると共に、前記洗浄乾燥ノズルヘッドの
乾燥ノズルより、ジェット乾燥気流を断続的に人体局部
を移動させながら噴射させ、付着した水滴を吹き飛ば
し、さらに人体周囲より乾燥温風を吹き掛け、蒸発乾燥
を繰り返し行う構成としたものである。
【0005】上記発明によれば、特に局部洗浄後に付着
した水滴を、断続的なジェット乾燥噴流によって大きな
水滴を吹き飛ばし、飛散滴下させる一方、微小な水膜状
の水滴は、乾燥温風によって蒸発乾燥するように構成さ
れているため、乾燥の促進作用が高く、乾燥のための待
ち時間が短縮され、不快感が解消さると共に、乾燥時間
の短縮によって省エネルギー効果も向上される。また洗
浄ノズルと乾燥ノズルを一体化し洗浄乾燥ノズルヘッド
と、さらに前記洗浄ノズルと乾燥ノズルへ流れる流体の
通路を一体化したユニットを構成することによって、こ
れらの出し入れや、任意の位置に移動させる駆動源も、
1つに削減できると共に、さらに断続的なジェット噴流
方式は、少ない流量で水滴を剥離滴下させることができ
るため、大形の高圧力型送風機に替わって小形のエアー
コンプレッサーへの置き換えが可能になる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、各請求項に記載の形態
で実施できるものであり、先ず請求項1の記載によれ
ば、人体に液体(水又は温水)を噴射し人体を洗浄する
洗浄ノズルと、人体に気体(常温気体または温風)を噴
射し人体を乾燥する乾燥ノズルを共有し一体化した洗浄
乾燥ノズルヘッドと、前記洗浄乾燥ノズルヘッドへ通じ
る流路を一体化した流体通路と、前記流体通路介して洗
浄ノズル及び乾燥ノズルへ流体を供給する液体供給手段
と気体供給手段と、前記液体供給手段と気体供給手段か
らの流体を切り替える運転制御手段から人体洗浄乾燥装
置が構成されているので、用便後に、液体供給手段を介
して洗浄乾燥ノズルヘッドの洗浄ノズルから人体局部に
噴射させて洗浄し、後に気体供給手段を介して洗浄乾燥
ノズルヘッドの乾燥ノズルからジェット噴流を噴射さ
せ、洗浄後に付着した水滴を吹き飛ばし、飛散滴下させ
る効果が高い。一方、微小な水膜状の水滴は、乾燥温風
によって蒸発乾燥するように繰り替えし行われる。この
ため乾燥の促進作用が高く、乾燥のための待ち時間が短
縮され、不快感が解消さると共に、乾燥時間の短縮によ
って省エネルギー効果も向上される。
【0007】また請求項2記載によれば、前記洗浄乾燥
ノズルヘッドを人体の任意の位置に移動するノズル移動
手段を備えて人体洗浄乾燥装置が構成されているので、
洗浄時の洗浄ノズルや、乾燥時の乾燥ノズルの位置を任
意に可変できるため、洗浄あるいは乾燥の効果が高く、
これらに要する時間も短縮される。「待ち」の不快さが
解消される。また洗浄ノズルと乾燥ノズルを一体化して
洗浄乾燥ノズルヘッドが構成されているため、これらを
出し入れや任意の位置に移動させる駆動源も、1つに削
減できる。省資源省エネルギー視点からの効果が期待で
きる。
【0008】また請求項3の記載によれば、ノズル移動
手段は、流体通路を内有し、洗浄ノズル及び乾燥ノズル
を前後移動または扇状にワイピング移動可能に配設され
たノズル移動手段と、前記ノズル移動手段に動力を伝え
る電動モータから人体洗浄乾燥装置が構成されているの
で、洗浄ノズルあるいは乾燥ノズルが局部の任意の位置
に移動が可能なるため、人体のサイズや着座位置のバラ
ツキに対して位置調整や可変が容易になり、この結果最
良の洗浄乾燥効果が得られる。
【0009】また洗浄ノズルと乾燥ノズルの出し入れや
移動させる駆動源も、1つに削減できる。
【0010】また請求項4記載によれば、洗浄乾燥ノズ
ルヘッドは、複数の洗浄ノズルもしくは乾燥ノズルを具
備して人体洗浄乾燥装置が構成されているので、人体局
部面積が広く、あるいは表面形状が複雑であればあるほ
ど、これに対する対応能力が高くなる。さらに一体化さ
れた洗浄乾燥ノズルヘッド、所謂洗浄ノズルと乾燥ノズ
ルが共に一個のノズル移動手段を介して任意の位置に移
動可能になるため、小スペースの空間の中での配設が容
易になる。
【0011】また請求項5の記載によれば、洗浄乾燥ノ
ズルは、複数の噴射孔を有する洗浄ノズルあるいは乾燥
ノズルを配設して人体洗浄乾燥装置が構成されているの
で、人体局部面積が広く、あるいは表面形状が複雑であ
ればあるほど、これに対する対応性がさらに向上する。
【0012】また請求項6の記載によれば、気体供給手
段は、断続的な噴流を噴射させるためのエアーコンプレ
ッサーと、蓄圧タンク、そして開閉弁から人体洗浄乾燥
装置が構成されているので、断続的な噴流方式は、少な
い流量で水滴を剥離滴下させる能力を有するため、大形
の高圧力型送風機に替わって小形のエアーコンプレッサ
ーへの置き換えが可能になる。
【0013】また請求項7の記載によれば、気体供給手
段の作動と連動して動作する温風吹出手段を具備して人
体洗浄乾燥装置が構成されているので、気体供給手段を
介して洗浄乾燥ノズルヘッドの乾燥ノズルからジェット
噴流を噴射させ、洗浄時に付着した水滴を吹き飛ばし、
飛散滴下させる一方、乾燥温風が加わることによって微
小な水膜状の水滴が、蒸発乾燥させることができるた
め、乾燥の促進作用が高く、乾燥のための待ち時間が短
縮され、不快感が解消さると共に、乾燥時間の短縮によ
って省エネルギー効果も向上される。
【0014】また請求項8の記載によれば、人体洗浄水
として、水道水に気体を混入し利用する液体供給手段に
おいて、前記気体を供給するエアーポンプと、洗浄時に
人体に付着した水滴を、気流噴流を当て剥離滴下させて
乾燥を行う気体供給手段におけるエアーポンプとを共用
化して人体洗浄乾燥装置が構成されているので、エアー
ポンプの削減に伴う低コスト化と、省資源化が期待でき
る。
【0015】また請求項9の記載によれば、エアーポン
プは、吐出流量可変型のエアーポンプと、吐出流量制御
回路を具備して人体洗浄乾燥装置が構成されているの
で、液体供給手段及び気体供給手段の独自の最適な制御
運転が可能になるため、高い洗浄能力あるいは乾燥能力
で利用できると同時に省ネルギー視点からの効果も期待
できる。
【0016】
【実施例】(実施例1)図1は、本発明の実施例1にお
ける人体洗浄乾燥装置10と、これを据え付けられた便
器11周辺の概観構成図、図2は人体洗浄乾燥装置10
の流体回路の構成図、図3は、図1の人体洗浄乾燥装置
10のに内設された洗浄乾燥ノズルU12の要部構成図
を示す。
【0017】図1から図3において、人体洗浄乾燥装置
10は、人体13の局部を洗浄と乾燥を行う洗浄乾燥ノ
ズルU12と、前記洗浄乾燥ノズルU12に、洗浄液体
あるいは乾燥気流を供給する液体供給手段14及び気体
供給手段15、乾燥を援助するための温風供給手段1
6、これらを制御する運転制御手段17と、これら各要
素手段を組み込んだ便座ユニット18から構成される。
【0018】洗浄乾燥ノズルU12は、洗浄乾燥ノズル
ヘッド19とノズル移動手段20からなり、このうち洗
浄乾燥ノズルヘッド19は、洗浄ノズル21と乾燥ノズ
ル22を一体化し、またノズル移動手段20は、前記洗
浄ノズル21と乾燥ノズル22へ流体を供給するために
ノズル軸部23に内設した流体通路24を備え、前記洗
浄乾燥ノズルヘッド19は、前記回転軸部25を軸にス
テッピングモータ26の回転動力によってノズル軸部2
3の軌道と同期して左右にワイピング移動可能に構成さ
れている。
【0019】また液体供給手段14は、供給口27から
流入した水道水が、一時的に開かれた第1電磁弁28を
経てベンチュリー型気液混合器29に入り、ここで一方
から気体を吸い込み、気泡を含む洗浄水に変化させて加
熱器30へ流入される。ここで一定温度に加熱された温
水は、チューブ31を介して接続口32から洗浄乾燥ノ
ズルU12へ通流するように構成されている。一方ベン
チュリー型気液混合器29に吸い込まれる気体は、吐出
流量可変型のエアーポンプ33から吐出された気体を、
一時的に開らかれた第2電磁弁34を介して利用してい
る。
【0020】また気体供給手段15は、前記エアーポン
プ33を共用し、ここから吐出された高圧の気体が蓄圧
タンク35に一次的に貯留し、第3電磁弁36を経て、
チューブ37を介して接続口38から洗浄乾燥ノズルU
12へ向うように構成されている。
【0021】また温風供給手段16は、送風ファン(図
示省略)から空気加熱器(図示省略)を経て得られた温
風が,吹出口39から人体に向けて吹出されるように構
成されている。
【0022】また運転制御手段17は、液体供給手段1
4、気体供給手段15、温風供給手段16を制御し、洗
浄、乾燥の各モードを形成している。
【0023】なお、使用後の洗浄乾燥ノズルヘッドは、
人体洗浄乾燥装置本体にも設けたノズルヘッド収納スペ
ース60へ収納できるように構成している。
【0024】次に動作と作用について説明すると、用便
後、リモコンを介して運転制御手段17から気体供給手
段15の第3電磁弁36を一旦閉とし、次に液体供給手
段14を作動させ、流入する水道水と、エアーポンプ3
3から吐出された気体をベンチュリー型気液混合器29
で混合させ、所謂微小の気泡を含む洗浄水に一旦加工し
た上、加熱器30で温かい温水に加熱し、洗浄乾燥ノズ
ルU12のノズル移動手段20によって人体の汚れた適
位置に移動させた洗浄ノズル21より人体13の局部へ
噴射し、汚れを洗浄する。
【0025】次に洗浄の後、リモコンを介して運転制御
手段17を作動させ、液体供給手段14の運転をOF
F、気体供給手段15と温風供給手段16をONに制御
する。先ず気体供給手段15は、高圧の気体がエアーポ
ンプ33から吐出され、蓄圧タンク35に一次的に貯留
し、そして第3電磁弁36の断続的な開閉に応じて、洗
浄乾燥ノズルU12の乾燥ノズル22から断続的に噴射
され、人体に付着した水滴を剥離させ、滴下させる。さ
らに洗浄乾燥ノズルU12のノズル移動手段20を作動
させ、乾燥ノズル22を、図示の矢印36のようにワイ
ピング移動させると共に、さらに、これを繰り返し行う
ことによって、人体に付着した水滴を広域に亘って滴下
させることができる。また温風供給手段16を、期待供
給手段の運転と連動させて同時運転を行い、温風を人体
に吹き掛けることによって、乾燥ノズル22の噴流で吹
き飛ばされた後の、残っている水膜を蒸発乾燥させるこ
とができる。このため、乾燥の促進作用が高く、乾燥の
ための待ち時間が短縮され、不快感を解消することがで
きる。
【0026】この結果、乾燥時間の短縮による省エネル
ギー効果が良く、且つ老人層あるいは介護層の体の不自
由な方の、衛生的な人体の洗浄に加えて乾燥も、手を使
わずに行えることができる。なお、洗浄乾燥ノズルヘツ
ドとして、洗浄ノズルもしくは乾燥ノズルを複数備えて
構成することや、噴射孔を複数個も設けて洗浄ノズルも
しくは乾燥ノズルを構成することは、国内外の異なる体
形に応じて適切に設定する必要がある。また流量可変型
のエアーポンプとしては、回転速度を任意に可変できる
ステッピングモータ以外に、回転数の可変制御が容易で
あるDCモータを含む電動モータや、これらを制御する
吐出流量制御回路を利用すれば十分対応が可能になる。
また吐出流量制御回路を運転制御手段の中に組み入れ一
体化することによって小形化にできる。
【0027】(実施例2)図4は、本発明の人体洗浄乾
燥装置に搭載する他の実施例2における洗浄乾燥ノズル
Uの拡大構成図である。
【0028】本実施例2において、実施例1と異なる点
は、洗浄乾燥ノズルヘッドを、送りラックを利用してワ
イピング移動させるノズル移動手段として構成した点に
ある。なお、実施例1と同一の符号のものは、同一構造
を有し、説明は省略する。
【0029】図4において、洗浄乾燥ノズルU40は、
洗浄乾燥ノズルヘッド19とノズル移動手段41からな
り、このうちノズル移動手段41は、前記洗浄ノズル2
1と乾燥ノズル22へ流体を供給するためにノズル軸管
42に内設した流体通路43と、前記流体通路43の入
り口に接続口44、45を設け、これら接続口44、4
5と液体供給手段及び気体供給手段とをチューブ31、
37を介して接続し、流体(液体及び気体)の流路が形
成される。またノズル移動手段41は、洗浄乾燥ノズル
ヘッド19を接合したノズル軸管42と、これに載設さ
れた送りラック46と、前記送りラックに歯合させた歯
車47、前記歯車47に直結されたステッピングモータ
48から構成される。ノズル軸管42は、送りラック4
6をステッピングモータ48の回転から歯車47を介し
て並進移動させることによって、回転軸部49を中心に
左右にワイピング移動する。なお、流量可変型のエアー
ポンプとしては、回転速度を任意に可変できるステッピ
ングモータ以外に、回転数の可変制御が容易であるDC
モータの利用も十分対応できる。
【0030】次に動作と作用について説明すると、実施
例1と同様に洗浄ノズル21を利用して人体洗浄を行
い、続いてリモコンを介して運転制御手段17を作動さ
せ、気体供給手段15を動作させる。所謂エアーポンプ
33から吐出された高圧の気体が、ノズル軸管42は、
送りラック46をステッピングモータ48の回転から歯
車47を介して並進移動させることによって、回転軸部
49を中心に左右にワイピング移動する。したがってノ
ズル軸管42に直結されている洗浄乾燥ノズルヘッド1
9も、ノズル軸管42の軌道と同期して左右にワイピン
グ移動することになり、洗浄乾燥ノズルヘッド19の乾
燥ノズル22からのジェット噴流が広域に亘って、且つ
第3電磁弁36の断続的な開閉に応じて、断続的に噴射
され、人体に付着した水滴を剥離させ、滴下させること
ができる。
【0031】また温風供給手段16を同時運転させて温
風を人体に吹き掛けることによって、乾燥ノズル22の
噴流で吹き飛ばされた後の、残っている水膜を蒸発乾燥
させることができる。
【0032】(実施例3)図5は、本発明の人体洗浄乾
燥装置に搭載する他の実施例3における洗浄乾燥ノズル
Uの拡大構成図である。
【0033】本実施例3において、実施例1と異なる点
は、洗浄乾燥ノズルヘッドを、前後移動するようにノズ
ル移動手段とした点にある。なお、実施例1と同一の符
号のものは、同一構造を有し、説明は省略する。
【0034】図5において、洗浄乾燥ノズルU50は、
洗浄乾燥ノズルヘッド51とノズル移動手段52からな
り、このうち洗浄乾燥ノズルヘッド51は、洗浄ノズル
53と乾燥ノズル54から構成される。またノズル移動
手段52は、前記洗浄ノズル53と乾燥ノズル54へ流
体を供給するためにノズル軸管55に内設した流体通路
56と、前記流体通路56の入り口に接続口57、58
を設け、これら接続口57、58と液体供給手段及び気
体供給手段とをチューブ31、37を介して接続し、流
体(液体及び気体)の流路が形成される。またノズル移
動手段52は、洗浄乾燥ノズルヘッド51を接合したノ
ズル軸管55と、これに併設された送りラック59と、
前記送りラック59に歯合させた歯車60、前記歯車6
0に直結されたステッピングモータ61から構成され
る。ノズル軸管55は、送りラック59がステッピング
モータ61の回転から歯車60を介して前後移動するの
と同じ軌道62でガイダー63に沿って作動すように構
成されている。したがって洗浄乾燥ノズルヘッド51
も、ノズル軸管55と同期して前後に移動する。
【0035】次に動作と作用について説明すると、実施
例1と同様に洗浄ノズル53を利用して人体の汚れた局
部の洗浄を行い、続いてリモコンを介して運転制御手段
17を作動させ、気体供給手段15を動作させる。所謂
エアーポンプ30から吐出された高圧の気体は、ノズル
軸管55内の、接続口57、58から流体回路56を通
流し、洗浄乾燥ノズルヘッド51の乾燥ノズル54から
人体に向けて噴射される。と同時に、ノズル移動手段5
2によって、洗浄乾燥ノズルヘッド51が、ステッピン
グモータ61の回転から歯車60を介して前後移動する
送りラック59と同期し作動し、ジェット噴流が広域に
亘って噴射される。且つ第3電磁弁36の断続的な開閉
に応じて、断続的に噴射され、人体に付着した水滴を剥
離させ、滴下させることができる。
【0036】また温風供給手段16を同時運転させて温
風を人体に吹き掛けることによって、乾燥ノズル22の
噴流で吹き飛ばされた後の、残っている水膜を蒸発乾燥
させることができる。このため、乾燥の促進作用が高
く、乾燥のための待ち時間が短縮され、不快感を解消す
ることができる。この結果、乾燥時間の短縮による省エ
ネルギー効果が良く、且つ老人層あるいは介護層の体の
不自由な方の、衛生的な人体の洗浄に加えて乾燥も、手
を使わずに行えることができる。
【0037】
【発明の効果】以上の発明から明らかのように本発明の
人体洗浄乾燥装置は、人体に液体(水又は温水)を噴射
し人体を洗浄する洗浄ノズルと、人体に気体(常温気体
または温風)を噴射し人体を乾燥する乾燥ノズルを設
け、これらを一体化した洗浄乾燥ノズルUを構成し、洗
浄乾燥ノズルヘッドの洗浄ノズルから液体を噴射させ、
用便後の人体を洗浄すると共に、前記洗浄乾燥ノズルヘ
ッドの乾燥ノズルより、ジェット乾燥噴流を断続的に人
体局部に噴射させ、さらに人体周囲より乾燥温風を吹き
掛けて乾燥しつつ、付着した水滴を吹き飛ばし、同時に
蒸発乾燥を繰り替えし行う構成としたもので、特に局部
洗浄後に付着した水滴を、断続的なジェット乾燥噴流に
よって大きな水滴を吹き飛ばし、飛散滴下させる一方、
微小な水膜状の水滴は、乾燥温風によって蒸発乾燥が促
進され、乾燥の促進作用が高く、乾燥のための待ち時間
が短縮され、不快感が解消さると共に、乾燥時間の短縮
によって省エネルギー効果も向上される。
【0038】また洗浄ノズルと乾燥ノズルを一体化し洗
浄乾燥ノズルUを構成することによって、これらを出し
入れや、任意の位置に移動させる駆動源も、1つに削減
できる。
【0039】さらに断続的なジェット噴流方式は、少な
い流量で水滴を剥離滴下させることができるため、大形
の高圧力型送風機に替わって小形のエアーコンプレッサ
ーへの置き換えが可能になる。
【0040】また、気泡混入の洗浄水の基である気体と
乾燥気流の基である気体の、それぞれの発生源であるエ
アーポンプを1台にして共用化することによって要素部
品の削減はもとより、小形化が可能になるため、小資源
化への期待が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における便器周辺の、人体洗
浄乾燥装置の概観構成図
【図2】本発明の実施例1に搭載された人体洗浄乾燥装
置の流体回路構成図
【図3】本発明の実施例1に搭載された洗浄乾燥ノズル
Uの拡大構成図
【図4】本発明の実施例1に搭載される他の洗浄乾燥ノ
ズルUの拡大構成図
【図5】本発明の実施例1に搭載されるさらに他の洗浄
乾燥ノズルUの拡大構成図
【図6】従来の洗浄乾燥装置の構成図
【符号の説明】
10 人体洗浄乾燥装置 13 人体 14 液体供給手段 15 気体供給手段 16 温風吹出手段 17 運転制御手段 19、51 洗浄乾燥ノズルヘッド 20、41、52 ノズル移動手段 21、53 洗浄ノズル 22、54 乾燥ノズル 24、43、56 流体通路 26、48、61 電動モータ(ステッピングモータ、
DCモータ) 33 エアーコンプレッサー 35 蓄圧タンク 36 電磁弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 英樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松本 朋秀 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2D038 JA05 JB05 JC15 JC17 JF00 JF03 JH21

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体に液体を噴射し人体を洗浄する洗浄
    ノズルと、人体に気体を噴射し人体を乾燥する乾燥ノズ
    ルを共有し一体化した洗浄乾燥ノズルヘッドと、前記洗
    浄乾燥ノズルヘッドへ通じる流路を一体化した流体通路
    と、前記流体通路介して洗浄ノズル及び乾燥ノズルへ流
    体を供給する液体供給手段と気体供給手段と、前記液体
    供給手段と気体供給手段からの流体を切り替える運転制
    御手段から構成された人体洗浄乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記洗浄乾燥ノズルヘッドを人体の任意
    の位置に移動するノズル移動手段を備えた請求項1記載
    の人体洗浄乾燥装置。
  3. 【請求項3】 ノズル移動手段は、流体通路を内有し、
    洗浄ノズル及び乾燥ノズルを前後移動または扇状にワイ
    ピング移動可能に配設されたノズル移動手段と、前記ノ
    ズル移動手段に動力を伝える電動モータから構成された
    請求項2記載の人体洗浄乾燥装置。
  4. 【請求項4】 洗浄乾燥ノズルヘッドは、複数の洗浄ノ
    ズルもしくは乾燥ノズルを具備して構成された請求項1
    記載の人体洗浄乾燥装置。
  5. 【請求項5】 洗浄乾燥ノズルヘッドは、複数の噴射孔
    を有する洗浄ノズルあるいは乾燥ノズルを配設して構成
    された請求項5記載の人体洗浄乾燥装置。
  6. 【請求項6】 気体供給手段は、断続的な噴流を噴射さ
    せるためのエアーコンプレッサーと、蓄圧タンク、そし
    て開閉弁から構成された請求項1記載の人体洗浄乾燥装
    置。
  7. 【請求項7】 気体供給手段の作動と連動して動作する
    温風吹出手段を具備して構成された請求項1または4記
    載の人体洗浄乾燥装置。
  8. 【請求項8】 人体洗浄水として、水道水に気体を混入
    し利用する液体供給手段において、前記気体を供給する
    エアーポンプと、洗浄時に人体に付着した水滴を、気流
    噴流を当て剥離滴下させて乾燥を行う気体供給手段にお
    けるエアーポンプを共用化して構成された請求項1また
    は7記載の人体洗浄乾燥装置。
  9. 【請求項9】 エアーポンプは、吐出流量可変型のエア
    ーポンプと、吐出流量制御回路を具備して構成された請
    求項8記載の人体洗浄乾燥装置。
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