JP2003147839A - 乾燥機能付き洗浄便座 - Google Patents

乾燥機能付き洗浄便座

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、洗浄後の被洗浄部を快適でかつ短
時間に乾燥ができる洗浄便座を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 肛門部に向けて洗浄水を噴出する洗浄ノ
ズル16を有した洗浄水供給手段17と、空気を加圧し
乾燥ノズル18より断続的に噴射する空気噴射手段19
と、乾燥ノズル18を略湾曲軌道で駆動する駆動機構部
27と、夫々を制御する制御部20とを備えたことによ
り、肛門部および周囲の臀部表面に近い位置を乾燥ノズ
ル18が移動しつつ加圧空気を噴射し、付着した水滴を
効果的に除去し乾燥時間を短縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、臀部を温水で洗浄
し、その後温風等で乾燥させる乾燥機能付き洗浄便座に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、用便後に洗浄を行うことで濡れた
状態となった肛門部の乾燥を行うこの種の温水洗浄便座
としては例えば図7に示すように、電気ヒータで加熱し
た温風を臀部に当てて乾燥するものが通常である。
【0003】同図において1は便器、2は洗浄装置(図
示せず)及び便器1内に突出して人体3の肛門部洗浄を
行う洗浄ノズル4を内蔵する温水洗浄便座本体であり、
本体2には便座5と便蓋6が回転自在に取付けられた構
成となっている。また、7は本体2に内蔵される乾燥装
置で、送風機8、加熱ヒータ9、送風ダクト10から構
成されている。
【0004】そして上記構成において便器1内でモータ
等により肛門部下方に位置するように本体2内から突出
された洗浄ノズル4によって洗浄した後、乾燥スイッチ
(図示せず)の投入により加熱ヒータ9に通電されると
ともに送風機8が駆動され、温風が人体の後方から供給
され、肛門部を乾燥するようになっていた。また特許第
625291号公報に記載されるように、便座内に高圧
空気通路を設け便座に複数個の空気噴出ノズルを設けて
肛門部に高圧空気を噴射させたり、便座前方側にノズル
を設けて同様に便座内の高圧空気通路を介して前方から
空気を噴射させるものがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では、肛門部洗浄後の水滴が肛門部周囲の皮膚
等に付着した状態に対して、臀部後方の本体に配設され
た送風ダクトから吹出される40℃前後の温風を当てて
乾燥を行う方式であるが、温風が矢印Aに示すように座
位状態の臀部後方の固定位置から吹き出され、臀部表面
をなでるように流れ肛門部には直接あたらないため、付
着水分を乾燥させるのに要する時間が非常に長くなり、
又、使用時の単調感に対して使用者がいらいらしたり苦
痛を感じるといった課題があった。また、皮膚表面の水
分が多いままで無理に温度を上げ水分を蒸発させて乾燥
を行うため、皮膚が過乾燥状態となり、皮膚のかゆみ、
かぶれ等が生じるといった課題も見受けられる。
【0006】一方、便座から高圧空気を噴出させる方式
は、時間短縮という点で少しは効果が見られるが、肛門
部に対してノズル位置の角度が自由に取れず肛門部中心
付近が弱くなる点や、肛門部との距離が遠くなり噴射流
が弱くなること等により満足できる乾燥効果が得られ
ず、また便座自体を高耐圧化や密閉性を上げる等の製造
上の課題が大きく実現性に乏しいものである。
【0007】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、快適でかつ短時間に乾燥ができる洗浄便座を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、本体内に被洗浄部に向けて洗浄水を噴出する
洗浄ノズルを有した洗浄水供給手段と、加圧空気を断続
的に噴射する乾燥ノズルを有した空気噴射手段と、前記
乾燥ノズルを略湾曲軌道で駆動する駆動機構部と、前記
洗浄水供給手段と前記空気噴射手段と前記駆動機構部を
制御する制御部とを備えた構成としたものである。
【0009】上記発明によれば、空気噴射手段の加圧空
気を断続的に噴射する乾燥ノズルが、駆動機構部によっ
て略湾曲軌道で駆動されるため、肛門部および周囲の臀
部表面に近い位置を乾燥ノズルが移動することができ、
肛門部および周囲の臀部表面に付着する水滴や水膜等を
効果的かつ確実に除去することができるため、乾燥を確
実に行うと共に乾燥に要する時間を大幅に短縮すること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、本体内
に被洗浄部に向けて洗浄水を噴出する洗浄ノズルを有し
た洗浄水供給手段と、加圧空気を断続的に噴射する乾燥
ノズルを有した空気噴射手段と、前記乾燥ノズルを略湾
曲軌道で駆動する駆動機構部と、前記洗浄水供給手段と
前記空気噴射手段と前記駆動機構部を制御する制御部と
を備えたことにより、空気噴射手段の加圧空気を断続的
に噴射する乾燥ノズルが、駆動機構部によって略湾曲軌
道で駆動されるため、肛門部および周囲の臀部表面に近
い位置を乾燥ノズルが移動することができ、肛門部およ
び周囲の臀部表面に付着する水滴や水膜等を効果的かつ
確実に除去することができるため、乾燥を確実に行うと
共に乾燥に要する時間を大幅に短縮することができる。
【0011】請求項2に記載の発明は、乾燥ノズルが、
人体後部の本体に収納されており使用時に駆動機構部に
よって略湾曲軌道で出入りする構成にしたことにより、
普段は本体に収納されていて便器内に邪魔な出っ張りが
なく、乾燥使用時に臀部後方から略湾曲軌道で出入りさ
せながら肛門部および周囲の臀部表面に近い位置から加
圧空気を断続的に噴射することができ、付着水滴を効果
的に吹き飛ばして除去し短時間に乾燥できるほか、洗浄
ノズルや駆動機構部などと共に乾燥ノズル等まとめて人
体後部の本体に構成することで配線組み立て等もしやす
くコンパクトにできる。
【0012】請求項3に記載の発明は、乾燥ノズルの先
端部に、乾燥ノズルの動作軸方向に対し略直角方向で略
水平に形成された複数の噴射孔を備えたことにより、被
洗浄部に対して前後移動方向に加えて左右方向にも噴射
空気が当る領域が拡大されるので肛門部および周囲の広
い範囲をさらに速く乾燥することができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、乾燥ノズルの略
湾曲軌道を、洗浄ノズルが動作する軌道よりも上方位置
になる構成としたことにより、乾燥ノズルと洗浄ノズル
とがぶつかることがないというだけではなく、洗浄ノズ
ルの水滴を乾燥ノズルの噴射空気によって人体に吹き付
けるような不具合を防止することができる。
【0014】請求項5に記載の発明は、制御部が洗浄ノ
ズルからの洗浄水噴出停止後から一定時間経過後に空気
噴射手段を動作させる制御を行う構成としたことによ
り、先ず大粒の水滴は便器内へ落下し被洗浄部へ付着し
た残留水が減少し、その後空気噴射手段により送られて
きた加圧空気が乾燥ノズルから噴射されるため、少なく
なった付着残留水を噴射乾燥することができ、より乾燥
に要する時間を短縮することができる。
【0015】請求項6に記載の発明は、制御部は乾燥開
始と共に乾燥ノズルの先端部を収納位置から予め設定し
た噴射原点まで移動し、噴射原点から噴射終点まで加圧
空気を断続的に噴射させながら複数回往復駆動させる制
御を行うことにより、乾燥ノズルは水滴が付着していな
い臀部領域は単に移動し、水滴が付着している領域から
噴射を開始する。その後水滴付着領域だけを断続噴射さ
せながら複数回往復し、初期収納位置へ戻る動作が行わ
れる。その結果、加圧空気を断続噴射しながら先ず被洗
浄部の一端である噴射原点から水滴を順次吹飛ばしてい
き、次に噴射終点である多端から残っている水滴を吹飛
ばしながら噴射原点まで戻って来る。そして、ほとんど
除去された臀部表面上をさらに加圧空気を断続噴射しな
がら往復させることにより、好ましい乾燥状態を実現す
ることができる。
【0016】請求項7に記載の発明は、制御部は乾燥開
始と共に乾燥ノズルの先端部を人体前部の噴射原点まで
移動し、以後加圧空気を断続的に噴射させながら人体後
部の噴射終点との間を複数回往復駆動させる制御を行う
ことにより、乾燥ノズルは最初に水滴付着量が多い肛門
部の前方から人体後方に向けて順次噴射が断続的に進行
されるため、肛門部の洗浄水滴を人体前部に飛散させた
くない人が安心して使用することができる。
【0017】請求項8に記載の発明は、制御部は乾燥ノ
ズルの往復駆動時に往路と復路とで加圧空気を断続的に
噴射する位置を異ならせる制御を行うことにより、加圧
空気を断続的に噴射する間の位置を補うように加圧空気
を当てることができ、抜けなく均一に乾燥することがで
きる。
【0018】請求項9に記載の発明は、乾燥ノズルの移
動速度を可変できるようにしたことにより、噴射しない
領域に対しては速度を速くして通過させ、水滴量が多い
領域は速度を落として移動させることができ、同一乾燥
時間のなかで乾燥効率の向上を図ることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0020】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例
における乾燥機能付き洗浄便座の概観斜視図を示すもの
である。
【0021】図1において、12は洋風の便器、13は
洗浄便座本体であり、この洗浄便座本体13には使用者
が座って用を足す便座14、非使用時の便座を覆う便蓋
15が回動自在に設置してある。また、洗浄便座本体1
3内には用便後の肛門部を洗浄するための洗浄ノズル1
6を有した洗浄水供給手段17と乾燥ノズル18を有し
た空気噴射手段19とそれらの駆動制御を行う制御部2
0等が設けられている。洗浄水供給手段17は洗浄ノズ
ル16を肛門部下方の便器内に移動させる洗浄駆動部2
1や温水をつくるヒータ(図示せず)、噴出させるため
の機能部品(図示せず)で構成されている。一方、空気
噴射手段19は図2に示すようにエアポンプ22の吐出
側に蓄圧容器23を接続し、その下流側に流路を開成と
閉止状態に切換える電磁弁24が接続ホース25を介し
て噴射孔26を設けた乾燥ノズル18と接続されてい
る。そして乾燥ノズル18も例えば前後に可動しかつ揺
動させるステッピングモータ(図示せず)やギア(図示
せず)およびラック(図示せず)等で構成される駆動機
構部27を介して固設される。この洗浄便座本体13が
行う洗浄、乾燥、脱臭等の動作の入り切りやさまざまな
設定は外部に設けたリモートコントローラ(以下リモコ
ン)28を使用者が操作することでなされる構成となっ
ている。
【0022】図3を用いてリモコン28操作で本発明の
動作を説明する。リモコン28には使用者が用便後のお
しり洗浄を行う洗浄スイッチ29、女性が小用後主に使
用するビデスイッチ30、洗浄後に肛門部の乾燥を行う
乾燥スイッチ31、それぞれの動作を停止させる停止ス
イッチ32、また使用者調節用として洗浄時の水勢調節
スイッチ33、洗浄水温度調節スイッチ34、洗浄及び
乾燥ノズルの位置を調節する前後スイッチ35等が設け
られ、各スイッチからの送信信号により本体13側のマ
イクロコンピュータを内蔵した制御部20へ信号が送ら
れ目的に一致する動作が行われる。
【0023】先ず、使用者が便座14に着座して用を足
した後、リモコン28にある洗浄スイッチ29を操作す
ると、洗浄駆動部21が駆動され本体13内より洗浄ノ
ズル16が便器12内の所定位置に送り出され洗浄水が
所定の条件で噴出し肛門部の洗浄がなされる。この洗浄
動作の途中で使用者が乾燥スイッチ31を操作しても駆
動機構部27は駆動されず洗浄が継続される。その他の
水勢調節スイッチ33、洗浄水温度調節スイッチ34、
前後スイッチ35は動作し、水の水勢、温度の変更や、
洗浄水の当たる位置を可変することができる。次に使用
者が洗浄停止を指示する停止スイッチ32を操作し乾燥
スイッチ31を押すと、洗浄ノズル16が洗浄駆動部2
1により本体13側に収納され、駆動機構部27より乾
燥ノズル18が本体13内より便器12内の所定位置に
略湾曲軌道であるところの円弧軌道で送り出されると同
時に、エアポンプ22が駆動され、蓄圧容器23内に空
気を送り込む。このとき、電磁弁24は閉止させてある
ので、蓄圧容器23内の圧力はエアポンプ22の能力に
応じた閉止圧力まで上昇する。その後電磁弁24を所定
周期で開閉動作させ、加圧空気を噴射孔26から被洗浄
部に向けて断続的に噴射させる。その際、空気噴射手段
19の加圧空気を断続的に噴射する乾燥ノズル18が、
駆動機構部27によって略湾曲軌道で駆動されるため、
肛門部および周囲の臀部表面に近い位置を乾燥ノズル1
8が移動することができ、肛門部および周囲の臀部表面
に付着する水滴や水膜等を効果的かつ確実に除去するこ
とができ、乾燥を確実に行うと共に乾燥に要する時間を
大幅に短縮することができる。
【0024】また、乾燥ノズル18が、人が着座した状
態において図4のように人体後部の本体13に収納され
ており、使用時に図5のように駆動機構部27によって
略湾曲軌道で出入りする構成にしたことにより、普段は
本体13に収納されていて便器12内に邪魔な出っ張り
がなく、乾燥使用時に臀部後方から略湾曲軌道で出入り
させながら肛門部および周囲の臀部表面に近い位置から
加圧空気を断続的に噴射することができ、付着水滴を効
果的に吹き飛ばして除去し短時間に乾燥できるほか、洗
浄ノズル16や駆動機構部27などと共に乾燥ノズル1
8等まとめて人体後部の本体13に構成することで配線
組み立て等もしやすくコンパクトにできる。
【0025】また、図6のように乾燥ノズル18の略湾
曲軌道を、洗浄ノズル16が動作する軌道よりも上方位
置になる構成としたことにより、乾燥ノズル18と洗浄
ノズル16とがぶつかることがないというだけではな
く、洗浄ノズル16の水滴を乾燥ノズル18の噴射空気
によって人体に吹き付けるような不具合を防止すること
ができる。なお図6において、洗浄ノズル16は二点鎖
線で示し、乾燥ノズル18は実線で示した。この図6を
用いて乾燥ノズル18を略湾曲軌道で動作させたときの
利点を説明すると、たとえば直線軌道で動作した場合、
二点鎖線で示した洗浄ノズル16のように、ノズルが出
入り移動することによって人体3との距離が変わり、遠
のいてしまう。洗浄ノズル16の場合は直線軌道でとく
に支障はないが、乾燥ノズル18の場合は、図6のよう
に略湾曲軌道で動作させることによって、人体3との距
離が遠くならず、近い距離を保ちながら移動することが
でき、肛門部および周囲の臀部表面に近い位置を乾燥ノ
ズル18が移動することによって、肛門部および周囲の
臀部表面に付着する水滴や水膜等を効果的かつ確実に除
去することができるわけである。なぜならば、乾燥ノズ
ル18の噴射孔26から噴射される噴射空気は、距離が
遠ざかるにしたがって空気速度が低下し、かつ空気の流
れが分散して人体に付着している水滴を吹き飛ばすエネ
ルギが減少する。そこで、乾燥ノズル18を略湾曲軌道
で動作させ人体と近い距離を保ちながら移動することに
より、噴射空気のエネルギを有効に付着水滴除去に活か
すことができるわけである。
【0026】また、制御部20が洗浄ノズル16からの
洗浄水噴出停止後から一定時間経過後に空気噴射手段1
9を動作させる制御を行う構成としたことにより、先ず
大粒の水滴は便器12内へ落下し被洗浄部へ付着した残
留水が減少し、その後空気噴射手段19により送られて
きた加圧空気が乾燥ノズル18から噴射されるため、少
なくなった付着残留水を噴射乾燥することができ、より
乾燥に要する時間を短縮することができる。
【0027】また、制御部20は乾燥開始と共に乾燥ノ
ズル18の先端部を収納位置から予め設定した噴射原点
まで移動し、噴射原点から噴射終点まで加圧空気を断続
的に噴射させながら複数回往復駆動させる制御を行うこ
とにより、乾燥ノズル18は水滴が付着していない臀部
領域は単に移動し、水滴が付着している領域から噴射を
開始する。その後水滴付着領域だけを断続噴射させなが
ら複数回往復し、初期収納位置へ戻る動作が行われる。
その結果、加圧空気を断続噴射しながら先ず被洗浄部の
一端である噴射原点から水滴を順次吹飛ばしていき、次
に噴射終点である多端から残っている水滴を吹飛ばしな
がら噴射原点まで戻って来る。そして、ほとんど除去さ
れた臀部表面上をさらに加圧空気を断続噴射しながら往
復させることにより、好ましい乾燥状態を実現すること
ができる。
【0028】また、制御部20は乾燥開始と共に乾燥ノ
ズル18の先端部を人体前部の噴射原点まで移動し、以
後加圧空気を断続的に噴射させながら人体後部の噴射終
点との間を複数回往復駆動させる制御を行うことによ
り、乾燥ノズルは最初に水滴付着量が多い肛門部の前方
から人体後方に向けて順次噴射が断続的に進行されるた
め、肛門部の洗浄水滴を人体前部に飛散させたくない人
が安心して使用することができる。
【0029】また、制御部20は乾燥ノズル18の往復
駆動時に往路と復路とで加圧空気を断続的に噴射する位
置を異ならせる制御を行うことにより、加圧空気を断続
的に噴射する間の位置を補うように加圧空気を当てるこ
とができ、抜けなく均一に乾燥することができる。
【0030】また、乾燥ノズル18の移動速度を可変で
きるようにしたことにより、噴射しない領域に対しては
速度を速くして通過させ、水滴量が多い領域は速度を落
として移動させることができ、同一乾燥時間のなかで乾
燥効率の向上を図ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、本
体内に被洗浄部に向けて洗浄水を噴出する洗浄ノズルを
有した洗浄水供給手段と、加圧空気を断続的に噴射する
乾燥ノズルを有した空気噴射手段と、前記乾燥ノズルを
略湾曲軌道で駆動する駆動機構部と、前記洗浄水供給手
段と前記空気噴射手段と前記駆動機構部を制御する制御
部とを備えたことにより、空気噴射手段の加圧空気を断
続的に噴射する乾燥ノズルが、駆動機構部によって略湾
曲軌道で駆動されるため、肛門部および周囲の臀部表面
に近い位置を乾燥ノズルが移動することができ、肛門部
および周囲の臀部表面に付着する水滴や水膜等を効果的
かつ確実に除去することができるため、乾燥を確実に行
うと共に乾燥に要する時間を大幅に短縮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における乾燥機能付き洗浄便
座の概観を示す斜視図
【図2】本発明の実施例1における空気噴射手段の構成
を示すブロック図
【図3】本発明の実施例1におけるリモコン図
【図4】本発明の実施例1における動作説明の要部側断
面図
【図5】本発明の実施例1における動作説明の要部側断
面図
【図6】本発明の実施例1における動作説明の要部側断
面図
【図7】従来の乾燥機能付き洗浄便座の要部側断面図
【符号の説明】
13 本体 16 洗浄ノズル 17 洗浄水供給手段 18 乾燥ノズル 19 空気噴射手段 20 制御部 27 駆動機構部
フロントページの続き (72)発明者 竹下 志郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松本 俊成 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大野 英樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2D038 JA00 JC17 JF00 JH13 JH18 JH22

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体内に被洗浄部に向けて洗浄水を噴出
    する洗浄ノズルを有した洗浄水供給手段と、加圧空気を
    断続的に噴射する乾燥ノズルを有した空気噴射手段と、
    前記乾燥ノズルを略湾曲軌道で駆動する駆動機構部と、
    前記洗浄水供給手段と前記空気噴射手段と前記駆動機構
    部を制御する制御部とを備えてなる乾燥機能付き温水洗
    浄便座。
  2. 【請求項2】 乾燥ノズルは、人体後部の本体に収納さ
    れており使用時に駆動機構部によって略湾曲軌道で出入
    りする請求項1記載の乾燥機能付き洗浄便座。
  3. 【請求項3】 乾燥ノズルは、先端部が動作軸方向に対
    し略直角方向で略水平に形成された複数の噴射孔を有す
    る請求項1または2のいずれか1項記載の乾燥機能付き
    洗浄便座。
  4. 【請求項4】 乾燥ノズルの略湾曲軌道は、洗浄ノズル
    が動作する軌道よりも上方位置にした請求項1から3の
    いずれか1項記載の乾燥機能付き洗浄便座。
  5. 【請求項5】 制御部は洗浄ノズルからの洗浄水噴出停
    止後から一定時間経過後に空気噴射手段を動作させる制
    御を行う請求項1から4のいずれか1項記載の乾燥機能
    付き洗浄便座。
  6. 【請求項6】 制御部は乾燥開始と共に乾燥ノズルの先
    端部を収納位置から予め設定した噴射原点まで移動し、
    噴射原点から噴射終点まで加圧空気を断続的に噴射させ
    ながら複数回往復駆動させる制御を行う請求項1から5
    のいずれか1項記載の乾燥機能付き洗浄便座。
  7. 【請求項7】 制御部は乾燥開始と共に乾燥ノズルの先
    端部を人体前部の噴射原点まで移動し、以後加圧空気を
    断続的に噴射させながら人体後部の噴射終点との間を複
    数回往復駆動させる制御を行う請求項1から6のいずれ
    か1項記載の乾燥機能付き洗浄便座。
  8. 【請求項8】 制御部は乾燥ノズルの往復駆動時に往路
    と復路とで加圧空気を断続的に噴射する位置を異ならせ
    る制御を行う請求項6または7のいずれか1項記載の乾
    燥機能付き洗浄便座。
  9. 【請求項9】 乾燥ノズルの移動速度を可変できるよう
    にした請求項1〜8のいずれか1項記載の乾燥機能付き
    洗浄便座。
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CN110130454A (zh) * 2019-06-25 2019-08-16 任晚晚 一种具有冲洗功能的小便池及其冲洗控制方法

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