JP5451068B2 - 乾燥装置およびそれを備えた衛生洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気を噴出させることにより濡れた表面を乾燥させる乾燥装置およびそれを備えた衛生洗浄装置に関する。
人体の局部を洗浄する衛生洗浄装置においては、使用者の好みに応じた洗浄を実現すべく各種の機能が案出されてきた。使用者は、各種機能を用いた衛生洗浄装置を用いて局部洗浄を行い、トイレットペーパー等の紙により局部に付着した水滴の除去を行っていた。しかし、近年、トイレットペーパー等の紙の代替として、乾燥装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。図21は従来の乾燥装置を備えた衛生洗浄装置の一例を示す模式的平面図。図22はこの従来の衛生洗浄装置の模式的側断面図である。
図21および図22に示すように、衛生洗浄装置は、便器1上に配置された便座2、便蓋3、衛生洗浄装置の本体ケース4および9は水洗タンク(ロータンク)を含んで構成されている。
本体ケース4には、温風吹出装置5からの温風を吹出す温風吹出口7と、人体局部に温水を噴射する洗浄水噴射ノズル8と、この洗浄水噴射ノズル8に温水を供給する洗浄水送水用ポンプ11および温水タンク12と、空気圧縮機13で圧縮した空気を溜める高圧空気溜め14と、高圧空気溜め14の出口を開閉する電磁弁15を内蔵している。
便座2には、内部に設けた空洞16と、この空洞16内の空気を噴出する複数の孔よりなる空気噴出ノズル18を有し、電磁弁15と空洞16を高圧ホース17で接続している。
人体10が便座2に着座し用便後、洗浄操作を行うと、洗浄水送水用ポンプ11が稼働し、温水タンク12を通して洗浄水噴射ノズル8より温水が被洗浄面に噴射され、これにより被洗浄面を洗浄する。洗浄後乾燥操作により空気圧縮機13が稼働し、高圧空気溜め14、電磁弁15、高圧ホース17、空洞16および空気噴出ノズル18を通して高圧空気が被洗浄面に噴出し、被洗浄面に付着した水滴を吹き飛ばして飛散または拡散させる。つぎに温風吹出装置5を稼働させ風路6を通して温風吹出口7より温風を被洗浄面に吹き出し被洗浄面の乾燥を行う。
前記従来の構成では、複数の孔で構成された空気噴出ノズル18から高圧空気溜め14の圧縮空気を開放することで短時間に被洗浄面の水滴を吹き飛ばすもので、高圧空気溜め14と空気圧縮機13とを本体ケース4内に収納していた。
ところで、従来例のように一度に大量の空気を噴出させるためには、空気圧縮機13か高圧空気溜め14を大きくする必要があった。そこで空気圧縮機13の容量を小さくして高圧空気溜め14を大きくすると、高圧空気溜め14を収納するために本体ケース4が大型化してしまう。また、空気圧縮機13の容量を大きくすると振動騒音が大きくなるだけでなく、コストアップの原因にもなってしまう。さらに高圧空気溜めを空気圧縮機から離して本体ケース外に設置すると目立つのでトイレの外観が悪くなってしまう。
これら課題を解消する方法として、空気噴出のノズル孔を単一にして一度に噴出される空気の量を減少させれば、装置の小型化は可能となる。しかし、この方法では空気の噴出面積も少なくなるため、広い範囲が濡れる被洗浄面の水滴を充分に落とすことができなくなってしまう課題があり、実用化には問題があった。
また、一定方向からの空気噴流では被洗浄面から引き剥がされなかった水滴が、空気噴流の滞留部に移動してしまい、被洗浄面に付着したまま残ってしまう。さらに、空気噴流により水滴が周囲に拡散してしまい、濡れ面積を広げてしまうなどの課題があった。
また、コンパクトで振動や騒音の少ないノズル装置を実現すべく、3次元偏向手段を用いて所定軌跡の移動を行うことを目的とし、空気ノズル装置を提案している(特許文献2)。特許文献2では、空気ノズルを、空気の噴出と連動して、空気の噴出方向に対して前後2次元的に偏向すると共に左右2次元的に偏向することで、該空気ノズルを三次元的に偏向させ、又は、空気ノズルの吐出口を順次左又は右回りに三次元的に偏向させ、人体に向かって空気の噴出方向を三次元的に偏向することによって噴出空気を所定軌跡で移動させながら吐出させる噴出空気三次元偏向手段を有するとしている。そして、人体の風を受ける面積に対して空気ノズル装置の吐出口面積を大幅に小さくすることができるため、所定の風量で噴出速度を大幅にアップすることができ、短時間で局部付近に付着した水滴を除去することができるとしている。
しかしながら、上記構成についての記載では明確ではないが、空気の噴出方向を3次元的に偏向するものとみうけられ、この記載にもとづき、空気ノズルの噴出方向の偏向で、実際の乾燥動作を行う場合、噴出空気の当たる角度と被乾燥面との関係に注目すると、洗浄後の水滴のうち周辺部の部分の水滴はさらに、周辺に吹き飛ばされて拡散し、濡れた部分の面積が広がることで、被乾燥面が大きくなり、逆に乾燥に時間がかかるという問題があった。
特開昭58−218531号公報 特許第3799850号公報
上述したように、特許文献1においても特許文献2においても、乾燥装置を大型化することなく短時間で効率よく被乾燥面を乾燥するのは極めて困難であった。
本発明は、前記実情に鑑みてなされたもので本発明の目的は、乾燥装置を大型化することなく短時間で効率よく被乾燥面を乾燥できる乾燥装置およびそれを備えた衛生洗浄装置を提供することである。
本発明に係る乾燥装置は、被乾燥面を乾燥する乾燥装置であって、被乾燥面より当接範囲が狭い空気噴流を被乾燥面に対し前後左右の方向に移動する移動手段を備え、被乾燥面に付着した水滴をこの被乾燥面の中心部に集めながら吹き飛ばすように移動するもので、中心部に集まった水滴を集中的に吹き飛ばすことができる。
また、本発明に係る乾燥装置は、被乾燥面より当接範囲が狭い空気噴流を被乾燥面に対し前後左右の方向に移動する移動手段を備え、空気噴流を被乾燥面に噴射する際に移動手段は、空気噴流の前後動作と左右動作を連動させて噴流の当接範囲を周回させながら中心部に移動させるもので、被乾燥面に対して空気噴流を広範囲に当てることができる。
すなわち、本発明の乾燥装置は、被乾燥面より、前記被乾燥面との当接範囲が狭い加圧空気の噴流で、前記被乾燥面を乾燥するように、加圧空気を噴射する空気噴出部と、前記空気噴出部から噴射される噴流が、被乾燥面の略全面を順次掃引するように、噴流を噴射しながら前記空気噴出部を移動する移動手段とを備え、前記移動手段が、前記空気噴出部の移動方向に対して所定の角度をなすように前記噴流の噴出方向を維持した状態で前記空気噴出部を移動する第1の移動手段と、前記移動する方向とは異なる方向に前記空気噴出部を移動する第2の移動手段とを備え、前記空気噴出部は、先端近傍に空気噴射穴を備えた棒状体であり、前記第1の移動手段の移動方向は、前記棒状体の長手方向に沿った方向であり、前記移動手段は、前記空気噴出部を一定方向に周期的に往復動させる周期移動と、前記周期移動を所定方向に向かって移動させる漸進移動を含み、噴流の当接範囲を被乾燥面の略全面に亘って掃引し、前記移動手段の周期移動の方向を被乾燥面の左右方向とし、被乾燥面の中心より前方の所定位置から略中心に向けて漸進移動する第1のステップと、前記被乾燥面の中心より後方の所定位置から略中心に向けて漸進移動する第2のステップとを有し、前記第1のステップと第2のステップを実行することを特徴とする。
例えば、この第1の移動手段は、前記空気噴出部の進退方向に移動し、前記第2の移動手段は、前記噴流の噴出方向を偏向する。
本発明によれば、少ない空気噴流でも広範囲に被乾燥面に付着する水滴を拡散することなく吹き飛ばすことができるので、乾燥装置を大型化することなく短時間で効率よく被乾燥面を乾燥することができる。
以下本発明の実施の形態について説明する。
説明に先立ち、本発明の概念について説明する。
まず、本発明の乾燥装置は、被乾燥面より、前記被乾燥面との当接範囲が狭い加圧空気の噴流で、前記被乾燥面を乾燥するように、加圧空気を噴射する空気噴出部と、前記空気噴出部から噴射される噴流が、被乾燥面の略全面を順次掃引するように、噴流を噴射しながら前記空気噴出部を移動する移動手段とを備え、前記移動手段が、前記空気噴出部の移動方向に対して所定の角度をなすように前記噴流の噴出方向を維持した状態で、前記空気噴出部を移動する第1の移動手段と、前記移動する方向とは異なる方向に前記空気噴出部を移動する第2の移動手段とを備える。
この構成によれば、空気噴出部の移動方向に対して所定の角度をなすように噴流の噴出方向を維持した状態で、加圧空気を被乾燥面を順次移動しながら被乾燥面全体に吹付けることができる。
被乾燥面に付着した水滴は、より風速の大きな噴流を当てる方が吹き飛ばされやすくなるが、水滴と空気噴出部の距離が離れると水滴に当たる噴流の風速が極端に低下して水滴を吹き飛ばせなくなる。そのために水滴と空気噴出部の距離はなるべく近づける方がよい。そこで本発明のように噴流の噴出方向を維持して空気噴出部を移動することにより、被乾燥面と空気噴出部を近距離に維持して噴流を当てることができるので、被乾燥面に付着する水滴を効率よく吹き飛ばすことができる。
また、噴流を被乾燥面上で掃引するように移動させることによって、被乾燥面に付着する水滴を任意の方向に移動させながら吹き飛ばすことができるようになる、例えば被乾燥面の中心に水滴を集めて効率よく吹き飛ばすことができる。
特に、本願発明においては被乾燥面より噴流の当接範囲を細く絞った加圧空気を被乾燥面の略全面に亘って順次移動させるので、細く絞られた空気噴流でも広範囲の水滴を移動させることができ、乾燥装置の小型化が可能である。
また本発明は、上記乾燥装置において、前記第1の移動手段が、前記空気噴出部の進退方向に移動するものを含む。
この構成により、空気噴出部の進退方向は、被乾燥面すなわち臀部の前後方向の中心線に沿う方向となる。したがって空気噴出部からの噴流は、臀部の中心線上を所定の角度を維持した状態で、順次移動しながら被乾燥面全体に吹付けられるので、被乾燥面で最も濡れ易い臀部の中心線上を、被乾燥面と空気噴出部を近距離に維持しながら噴流を当てることができるので、被乾燥面に付着する水滴を効率よく飛散することができる。
また本発明は、上記乾燥装置において、前記第2の移動手段は、前記噴流の噴出方向を偏向するものを含む。
この構成により、第2の移動手段における空気噴出部の移動は、空気噴出部の噴出角度を周期的に偏向するだけの小さな動作で、噴流が被乾燥面に全面に移動できるので、乾燥装置が小型化できる。
また本発明は、上記乾燥装置において、第2の移動手段は、噴流の噴出方向を維持した状態で第1の移動手段とは異なる方向に移動するものを含む。
この構成によれば、第1の移動手段と第2の移動手段の双方ともに空気噴出部の噴流の噴出方向維持した状態で、加圧空気を、被乾燥面を順次移動しながら被乾燥面全体に吹付けるので、被乾燥面全面にわたって、被乾燥面と空気噴出部を近距離に維持して噴流を当てることができる。したがって被乾燥面に付着する水滴を効率よく飛散または水滴を任意に移動させることができる。
また本発明は、上記乾燥装置において、第2の移動手段は、前記空気噴出部を回動して噴流を偏向するものを含む。
この構成により、第2の移動手段における空気噴出部の移動は、空気噴出部を周期的に回動するだけの小さな動作で、噴流が被乾燥面の全面に移動できるので、第2の移動手段が簡単な構成となり乾燥装置の小型化をはかることができる。
また本発明は、上記乾燥装置において、第2の移動手段は、前記空気噴出部から噴出する噴流の噴出方向を揺動するものを含む。
この構成により、第2の移動手段における空気噴出部の移動は、空気噴出部をからの噴流の噴出方向を周期的に揺動するだけの動作、例えば流体素子による自励偏向を用いるなどにより、噴流が被乾燥面の全面に移動できるので、第2の移動手段が簡単な構成となり乾燥装置の小型化をはかることができる。
また本発明は、上記乾燥装置において、前記第2の移動手段は、前記第1の移動手段による移動方向にほぼ直交する方向に、前記空気噴出部を移動するものを含む。
この構成によれば、第1の移動手段と第2の移動手段との空気噴出部の移動の組合せが2軸の2次元的移動となり位置座標が分かり易く、移動制御が簡略化される。そのため空気噴出部の組合せ移動もスムーズとなるので被乾燥面に付着する水滴除去や水滴の任意方向への移動が容易となる。
また本発明は、上記乾燥装置において、前記第2の移動手段は、前記空気噴出部を円弧状に移動するものを含む。
この構成により、第2の移動手段は、例えば一点を支点とした扇状の円弧往復動作を周期的に行なうようにするものである。この動作により第1の移動手段と第2の移動手段の双方ともに空気噴出部の噴流の噴出方向維持した状態で、加圧空気を被乾燥面を順次移動しながら被乾燥面全体に吹付ける動作が、比較的簡単な構成で実現できる。そしてこの構成により、被乾燥面に付着する水滴を効率よく飛散または任意に移動させることができる。
また本発明は、上記乾燥装置において、前記空気噴出部は、先端近傍に空気噴射穴を備えた棒状体であり、前記第1の移動手段の移動方向は、前記棒状体の長手方向に沿った方向であるものを含む。
この構成により、第1の移動手段の移動方向に棒状体の長手方向を一致させることにより、棒状体の移動における投影面積を最小限にすることができる。したがって乾燥装置本体から空気噴出部を被乾燥面に対して進退させる場合に、最小限度の移動軌跡で行なうことができる。すなわち空気噴出部の出し入れがスムーズに行うことができる。
また本発明は、上記乾燥装置において、前記移動手段は、前記被乾燥面に付着する水滴を空気噴出部から噴出される噴流により被乾燥面の中心部に集めながら吹き飛ばすように前記空気噴出部からの噴流を掃引するものを含む。
これは、被乾燥面に付着した水滴に加圧空気の噴流を当てる場合に、噴流がダイレクトに当たれば水滴は吹き飛びやすいが、水滴と噴流の位置がずれると空気の流れに沿って水滴が移動するだけで、吹き飛ばないことが多い。被乾燥面に吹付けられる加圧空気の噴流は、被乾燥面に沿って全面に広がる性質がある。そこで被乾燥面に広がって付着した水滴に対して、空気噴流の当てる位置を変えることにより、被乾燥面に沿う空気の流れ方向を変えて、水滴が被乾燥面の中心部に集まるようにするものである。
これにより、分散する小さな水滴は強い空気噴流を広範囲に当てないと吹き飛ばないが、寄り集まった大きな水滴は少ない空気噴流でも簡単に吹き飛ばすことができる。しかも、被乾燥面の中心部に水滴が集まれば空気噴流を狭い範囲に集中して当てることができるので、効率的に水滴が吹き飛ばすことができる。
また本発明は、上記乾燥装置において、前記移動手段は、前記空気噴出部を1定方向に周期的に往復動させる周期移動と、前記周期移動を所定方向に向かって移動させる漸進移動を含み、噴流の当接範囲を被乾燥面の略全面に亘って掃引するものを含む。
これは、被乾燥面に付着した水滴は1回の周期移動で周期移動の軌跡と同様の線状あるいは帯状に吹飛ばされ、斬新移動しながら周期移動を繰り返すことにより吹飛ばされ範囲が順次拡大し、最終的に被乾燥面全面の付着水を吹飛ばすものである。
この構成により、例えば、移動範囲および移動角度範囲を徐々に小さくして空気噴流の当接範囲を被乾燥面の中心部に近づけていくことで、空気噴流を止めることなく、連続して、被乾燥面に広がった水滴を中心部に集めながら吹き飛ばすことができる。したがって、動作に無駄がなくなり乾燥時間を短縮できる。
また本発明は、上記乾燥装置において、前記移動手段は、被乾燥面の中心を中心とする円周の略接線上を周期移動させながら、被乾燥面の外周より被乾燥面の略中心に向けて前記空気噴出部を漸進移動させるものを含む。
この構成により、空気噴流が被乾燥面に付着する水滴の外周部の接線方向に周期移動しながら徐々に中心に向けて近づいてくるので、水滴が被乾燥面の中心方向に移動し、外側に拡散されて濡れ面積が広がることがないので、より効率よく被乾燥面の水滴を集めながら掃引することができる。
また本発明は、上記乾燥装置において、前記第1の移動手段は漸進移動とし、前記第2の移動手段は周期移動するようにしたものを含む。
この構成により、例えば漸進移動方向を前後方向とすると、被乾燥面に付着した水滴を前側または後側から中心部に容易に集めることができるので、より効率よく被乾燥面の水滴を除去することができる。
また本発明は、上記乾燥装置において、前記第1の移動手段は周期移動とし、前記第2の移動手段は漸進移動するようにしたものを含む。
この構成により、例えば漸進移動方向を左右方向とすると、被乾燥面に付着した水滴を左側または右側から中心部に容易に集めることができるので、より効率よく被乾燥面の水滴を除去することができる。
また本発明は、上記乾燥装置において、前記移動手段の周期移動の方向を被乾燥面の左右方向とし、被乾燥面の中心より前方の所定位置から略中心に向けて漸進移動する第1のステップと、前記被乾燥面の中心より後方の所定位置から略中心に向けて漸進移動する第2のステップとを有し、前記第1のステップと第2のステップを実行するものを含む。
この構成により、例えば、移動範囲および移動角度範囲を徐々に小さくして空気噴流の当接範囲を被乾燥面の中心部に近づけてゆくことで、空気噴流を止めることなく、連続して、被乾燥面に広がった水滴を中心部に集めながら吹き飛ばすことができる。したがって、動作に無駄がなくなり乾燥時間を短縮できる。
また本発明は、上記乾燥装置において、移動手段の周期移動の方向を被乾燥面の前後方向とし、被乾燥面の中心より左右どちらか一方の所定位置から略中心に向けて漸進移動する第1のステップと、前記被乾燥面の中心より左右の他方の所定位置から略中心に向けて漸進移動する第2のステップとを有し、前記第1のステップと第2のステップを実行するものを含む。
この構成により、被乾燥面の中心から前方に付着する水滴は前記第1ステップにより中心方向に移動し、被乾燥面の中心から後方に付着する水滴は前記第2ステップにより中心方向に移動するので、被乾燥面に付着する水滴全体を前方および後方から中心部に集めることができる。
また本発明は、上記乾燥装置において、移動手段の周期移動の方向を被乾燥面の左右方向とし、被乾燥面の中心より前方の所定位置から略中心に向けて漸進移動する第1のステップと、前記被乾燥面の中心より後方の所定位置から略中心に向けて漸進移動する第2のステップと、移動手段の周期移動の方向を前後方向とし、被乾燥面の中心より左右どちらか一方の所定位置から略中心に向けて漸進移動する第3のステップと、前記被乾燥面の中心より左右の他方の所定位置から略中心に向けて漸進移動する第4のステップとを有し、前記第1のステップから第4のステップを実行するものを含む。
この構成により、被乾燥面の中心より前方に付着する水滴は前記第1ステップにより中心方向に移動し、被乾燥面の中心より後方に付着する水滴は前記第2ステップにより中心方向に移動し、被乾燥面の中心より左右どちらか一方に付着する水滴は前記第3ステップにより中心方向に移動し、被乾燥面の中心より左右もう一方に付着する水滴は前記第4ステップによる駆動で中心方向に移動するので、被乾燥面に付着する水滴全体を前後左右方向から中心部に集めることができる。
また本発明は、上記乾燥装置において、前記移動手段は、噴流の当接範囲を被乾燥面の周辺部より周回しながら中心部に移動させるものを含む。
この構成により、被乾燥面に付着した水滴に加圧空気の噴流を当てる場合に、噴流が水滴にダイレクト又は近傍に当たれば水滴は吹き飛びやすい。そこで被乾燥面に広がって付着した水滴に対して空気噴流の当てる位置を周回させながら中心に移動させることにより、水滴が被乾燥面の中心部に集まるようにするものである。
これにより被乾燥面の中心部に集まる水滴に集中して噴流を当てることができるので、効率的に水滴が吹き飛ばせ、乾燥装置の小型化が可能である。
また本発明は、上記乾燥装置において、前記移動手段は、被乾燥面の中心を中心とする円周の略接線で構成する多角形上を周回しながら被乾燥面の中央部に移動させるものを含む。
この構成により移動手段は、噴流の当接範囲を被乾燥面の中心を中心とする円周の略接線で構成する略多角形上を周回させながら被乾燥面の中心部に移動させることにより、噴流の当接範囲が被乾燥面の外周部から多角形上を移動しながら徐々に多角形の形状が小さくなりながら中心に向けて近づいてくるので、水滴が被乾燥面の中心方向に移動し、外側に拡散されて濡れ面積が広がることがない。しかも、被乾燥面の中心部に水滴が集まれば空気噴流を狭い範囲に集中して当てることができるので、効率的に水滴を吹き飛ばすことができる。
また本発明は、上記乾燥装置において、前記移動手段は、被乾燥面の中心を中心とする略円周上を周回しながら被乾燥面の中心部に移動させるものを含む。
この構成により、これにより、空気噴流が被乾燥面に付着する水滴の外周部の接線方向に周期移動しながら徐々に中心に向けて近づいてくるので、水滴が被乾燥面の中心方向に移動し、外側に拡散されて濡れ面積が広がることがない。
また本発明は、上記乾燥装置において、移動手段を制御する制御部を備え、前記制御部は前記移動手段を、乾燥工程の最後に周期移動をさせながら被乾燥面の一端から中心を通って他端まで漸進移動させるものを含む。
この構成により、事前の乾燥工程において残留する水滴を確実の除去できる。また、被乾燥面の中心部に水滴を集めた後で、被乾燥面の一端から中心を通って他端まで漸進移動させれば水滴は簡単に除去できる。
また本発明は、上記乾燥装置において、空気を加熱する加熱手段と、前記加熱手段により加熱された温風を噴出する温風噴出口とを備えたものを含む。
この構成により、空気噴出部により被乾燥面に加圧空気を噴射し水滴を吹飛ばすのに加え、加熱手段により加熱した温風を被乾燥面に向かって吹出すことにより、被乾燥面がより短時間で効率よく乾燥できる。また、温風により被乾燥面の水分が除去できるで、乾燥後の快適性が向上する。さらに加圧空気の噴流による冷風感が防止できる。
また本発明は、上記乾燥装置およびこれを備えた衛生洗浄装置において、着座可能な便座部と、被洗浄面にむけて洗浄水を噴出する洗浄水噴出手段とを備えたものを含む。
このように洗浄水噴出手段と乾燥装置を備えることにより、被洗浄面と被乾燥面の位置関係を最適に設定できるので、効率の良い乾燥が可能となる。また洗浄から乾燥に到る動作を自動化することも可能となり、使い勝手がよくなる。
なお洗浄水噴出手段と空気噴出部は1本のノズルで構成してもよいし、独立した2本のノズルで構成し、それぞれ独立して進退可能に構成してもよい。
また、被乾燥面より当接範囲が狭い加圧空気の噴流で乾燥する乾燥装置であって、加圧空気を噴射する空気噴出部と、前記空気噴出部からの噴流の当接範囲を被乾燥面の略全面に亘って順次移動させる移動手段とを備え、前記移動手段は前記被乾燥面に付着する水滴を前記空気噴出部の噴流により被乾燥面の中心部に集めながら吹き飛ばすように移動させるようにしてもよい。
これは、被乾燥面に付着した水滴に加圧空気の噴流を当てる場合に、噴流がダイレクトに当たれば水滴は吹き飛びやすいが、水滴と噴流の位置がずれると空気の流れに沿って水滴が移動するだけで、吹き飛ばないことが多い。被乾燥面に吹付けられる加圧空気の噴流は、被乾燥面に沿って全面に広がる性質がある。そこで被乾燥面に広がって付着した水滴に対して、空気噴流の当てる位置を変えることにより、被乾燥面に沿う空気の流れる方向を変えて、水滴が被乾燥面の中心部に集まるようにするものである。
これにより、分散する小さな水滴は強い空気噴流を広範囲に当てないと吹き飛ばないが、寄り集まった大きな水滴は少ない空気噴流でも簡単に吹き飛ばすことができる。しかも、被乾燥面の中心部に水滴が集まれば空気噴流を狭い範囲に集中して当てることができるので、効率的に水滴が吹き飛ばせる。特に、本発明においては被乾燥面より噴流の当接範囲を細く絞った加圧空気を被乾燥面の略全面に亘って順次移動させるので、細く絞られた空気噴流でも広範囲の水滴を移動させることができ、乾燥装置の小型化が可能である。
また、上記移動手段を、略一定方向に周期的に往復動させる周期移動と、前記周期移動を所定方向に向かって移動させる漸進移動を組合せ、噴流の当接範囲を被乾燥面の略全面に亘って移動させるようにしてもよい。これにより、被乾燥面に付着した水滴は1回の周期移動で周期移動の軌跡と同様の線状あるいは帯状に吹飛ばされ、斬新移動しながら周期移動を繰り返すことにより吹飛ばされ範囲が順次拡大し、最終的に被乾燥面全面の付着水を吹飛ばすことができるものである。
さらにまた、上記移動手段を、被乾燥面の中心を中心とする円周の略接線上を周期移動させながら、被乾燥面の外周より被乾燥面の略中心に向けて漸進移動させるようにしてもよい。これにより、空気噴流が被乾燥面に付着する水滴の外周部の接線方向に周期移動しながら徐々に中心に向けて近づいてくるので、水滴が被乾燥面の中心方向に移動し、外側に拡散されて濡れ面積が広がることがない。
さらにまた、上記移動手段の周期移動の方向を乾燥装置の左右方向とし、漸進移動の方向を前後方向することにより、被乾燥面に付着した水滴を前側または後側から中心部に容易に集めることができる。
さらにまた、上記移動手段の周期移動の方向を乾燥装置の前後方向とし、漸進移動の方向を左右方向とすることにより、被乾燥面に付着した水滴を左側または右側から中心部に容易に集めることができる。
さらにまた、上記移動手段の周期移動の方向を乾燥手段の左右方向とし、被乾燥面の中心より前方の所定位置から略中心に向けて漸進移動する第1のステップと、前記被乾燥面の中心より後方の所定位置から中心に向けて漸進移動する第2のステップとを有し、前記第1のステップと第2のステップを組合せて実行するものである。これにより、被乾燥面の中心から前方に付着する水滴は前記第1ステップにより中心方向に移動し、被乾燥面の中心から後方に付着する水滴は前記第2ステップにより中心方向に移動するので、被乾燥面に付着する水滴全体を前方および後方から中心部に集めることができる。
さらにまた、上記移動手段の周期移動の方向を乾燥装置の前後方向とし、被乾燥面の中心より左右どちらか一方の所定位置から中心に向けて漸進する第1のステップと、前記被乾燥面の中心より左右もう一方の所定位置から中心に向けて漸進移動する第2のステップとを有し、前記第1のステップと第2のステップを組合せて実行するものである。これにより、被乾燥面の中心より左右どちらか一方側に付着する水滴は前記第1ステップにより中心方向に移動し、他方側に付着する水滴は前記第2ステップにより中心方向に移動するので、被乾燥面に付着する水滴全体を左右から中心部に集めることができる。
さらにまた、上記移動手段の周期移動の方向を乾燥装置の左右方向とし、被乾燥面の中心より前方の所定位置から中心に向けて漸進移動する第1のステップと、前記被乾燥面の中心より後方の所定位置から中心に向けて漸進移動第2のステップと、移動手段の周期移動の方向を前後方向とし、被乾燥面の中心より左右どちらか一方の所定位置から中心に向けて漸進移動する第3のステップと、前記被乾燥面の中心より左右もう一方の所定位置から中心に向けて漸進移動する第4のステップとを有し、前記第1のステップから第4のステップまでを組合せて実行するものである。これにより、被乾燥面の中心より前方に付着する水滴は前記第1ステップにより中心方向に移動し、被乾燥面の中心より後方に付着する水滴は前記第2ステップにより中心方向に移動し、被乾燥面の中心より左右どちらか一方に付着する水滴は前記第3ステップにより中心方向に移動し、被乾燥面の中心より左右もう一方に付着する水滴は前記第4ステップによる駆動で中心方向に移動するので、被乾燥面に付着する水滴全体を前後左右方向から中心部に集めることができる。
さらにまた、上記移動手段の周期移動の方向を乾燥装置の左右方向とし、被乾燥面の中心より前方の所定位置より中心に向けて漸進移動を開始し、前記中心を通過し、前記中心より後方の所定位置まで漸進移動するステップを組合せることにより、被乾燥面に付着する水滴全体に空気噴流を当てることができるので水滴を吹き飛ばすことができる。また、被乾燥面の水滴を中心部に集めた後にこのステップを行えばより水滴を吹き飛ばしやすくなる。
さらにまた、上記移動手段は、空気噴出部を移動または/および回動する駆動手段とすることにより、空気噴出部を前後左右いずれかの方向に移動する駆動手段と、空気噴出部を略垂直方向あるいは略水平方向に回動する駆動手段を単独あるいは組合せて使用することで、噴流の当接範囲を移動させる移動手段の周期運動と漸進運動を実施することが可能となり、被乾燥面全面に当接範囲を移動することができる。
さらにまた、上記駆動手段を空気噴出部からの噴流を左右方向に揺動する揺動手段と、空気噴出部を前後方向に往復動させる進退手段を備えた構成とすることにより、噴流の当接範囲を揺動手段により左右方向に移動し、進退手段により前後方向に移動することが可能となり、被乾燥面の全面に亘って噴流の当接範囲を移動することができる。
さらにまた、着座可能な便座部と、洗浄水を人体局部に噴出する洗浄水噴出手段と、上記乾燥装置を備えた衛生洗浄装置とすることにより、洗浄により水滴が広く付着する被乾燥面に対して、空気噴出部からの空気噴流を前後左右に移動させて被乾燥面の中心部に水滴を集めながら吹き飛ばすので、水滴が周囲に広がることがなく、短時間で効率的に乾燥ができる。また、少ない空気噴流でも水滴を吹き飛ばすことができるので乾燥装置が小型にでき、衛生洗浄装置全体を小さくすることができる。
さらにまた、気体を加熱する加熱手段と、前記加熱手段により加熱された温風を吹出す温風噴出口とを備えたことにより、空気噴出部により被乾燥面に加圧空気を噴射し水滴を吹飛ばすのに加え、加熱手段により加熱した温風を被乾燥面に向かって吹出すことにより、被乾燥面がより短時間で効率よく乾燥できる。また、温風により被乾燥面の水分が除去できるで、乾燥後の快適性が向上する。さらに加圧空気の噴流による冷風感が防止できる。
また、以下のような態様も有効である。
本発明は、被乾燥面より当接範囲が狭い加圧空気の噴流で乾燥する乾燥装置であって、加圧空気を噴射する空気噴出部と、前記空気噴出部からの噴流の当接範囲を被乾燥面の略全面に亘って順次移動させる移動手段を備えたものである。
これは、被乾燥面に付着した水滴に加圧空気の噴流を当てる場合に、噴流がダイレクト又は近傍に当たれば水滴は吹き飛びやすい。そこで被乾燥面に広がって付着した水滴に対して、噴流の当接範囲を被乾燥面全面に順次吹付けるようにするものである。
当接範囲を細く絞られた加圧空気の噴流でも広範囲の被乾燥面に付着した水滴を効率よく吹き飛ばすことができ、乾燥装置の小型化が可能である。
また、特に、上記構成において、移動手段は噴流の当接範囲を被乾燥面の周辺部より周回させながら中心部に移動させるものであってもよい。
これにより、被乾燥面に広がって付着した水滴に対して、噴流の当接範囲を被乾燥面の周辺部から周辺部から周回させ、周回範囲を小さくしながら中心部に移動させることにより、水滴は周辺部から中心部方向に吹飛ばされ、最終的に中心部に集められた全ての水滴を吹飛ばすことができるので、当接範囲を細く絞られた加圧空気の噴流でも広範囲の被乾燥面に付着した水滴を効率よく吹き飛ばすことができ、乾燥装置の小型化が可能である。
また、上記構成において、移動手段は、噴流の当接範囲を被乾燥面の中心を中心とする円周の略接線で構成する略多角形上を周回させながら被乾燥面の中心部に移動させることにより、噴流の当接範囲が被乾燥面の外周部から多角形上を移動しながら徐々に多角形の形状が小さくなりながら中心に向けて近づいてくるので、水滴が被乾燥面の中心方向に移動し、外側に拡散されて濡れ面積が広がることがない。しかも、被乾燥面の中心部に水滴が集まれば空気噴流を狭い範囲に集中して当てることができるので、効率的に水滴が吹き飛ばせる。
また、上記構成において、移動手段は、噴流の当接範囲を被乾燥面の中心を中心とする略円周上を周回しながら被乾燥面の中心部に移動させることにより、被乾燥面に付着する水滴全体を外周から円周の直径を徐々に小さくして水滴を包むように中心部に集めることができるので、水滴が外側に拡散することなく効率よい乾燥ができる。
また、本発明は、着座可能な便座部と、洗浄水を噴出する洗浄水噴出手段と、第1〜4のいずれか1つの発明の乾燥装置を備えた衛生洗浄装置とすることにより、洗浄により水滴が広く付着した被乾燥面に対して、加圧空気の噴流を被乾燥面の周辺部より周回しながら中心部に移動させるので、被乾燥面全面に噴流が行渡り、短時間で効率的に乾燥ができる。また、少ない空気噴流でも水滴が吹き飛ばせるので乾燥装置が小型にでき、衛生洗浄装置全体を小さくすることができる。
また、上記構成において、空気を加熱する加熱手段と、前記加熱手段により加熱された温風を吹出す温風噴出口とを備えたことにより、空気噴出部により被乾燥面に加圧空気を噴射し水滴を吹飛ばすのに加え、加熱手段により加熱した温風を被乾燥面に向かって吹出すことにより、被乾燥面がより短時間で効率よく乾燥できる。また、温風により被乾燥面の水分が除去できるで、乾燥後の快適性が向上する。さらに加圧空気の噴流による冷風感が防止できる。
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態に係る衛生洗浄装置を便器に装着した状態を示す斜視図である。
図1に示すように、便器600上に衛生洗浄装置100が装着される。
衛生洗浄装置100は、本体部200、遠隔操作装置300、便座部400および蓋部500により構成される。
本体部200には、便座部400および蓋部500が開閉自在に取り付けられる。さらに、本体部200には、空気噴出部である乾燥ノズル20を含む乾燥装置50と、洗浄水を噴出するための洗浄水噴出手段30と、加熱手段40とが設けられるとともに、制御部が内蔵されている。本体部200の制御部は、後述するように遠隔操作装置300 により送信される信号に基づいて、乾燥装置50、加熱手段40および洗浄水噴出手段30を制御する。さらに、本体部200の制御部は、本体部200に設けられた脱臭装置(図示せず)等の制御も行う。
乾燥手段50は、加圧空気を供給するエアポンプ51と、この加圧空気を噴射する乾燥ノズル20と、乾燥ノズル20から噴射される加圧空気の噴流を前後左右に移動するために、乾燥ノズル20を駆動する駆動手段52とにより構成されており、乾燥手段50から噴射する加圧空気は被乾燥面に衝突する風速が秒速20〜30mの能力を備えており、被乾燥面には直径約1cmの大きさの当接範囲で当接する。
乾燥ノズル20には、洗浄水噴出手段30の洗浄ノズル部33が一体で構成されている。洗浄水噴射手段30は、洗浄ノズル部33以外に水道水の供給を開閉する開閉弁と、水道水を加熱する温水加熱手段31と、温水加熱手段31からの温水を洗浄ノズル部33の方向と便器600の内部方向とに流路を切換える切換弁32とで構成されており、駆動手段52は乾燥ノズル20と共用している。
加熱手段40は、内蔵のヒータに送風して温風を供給するエアファン41と、この温風を温風噴出口42に導くダクト43により構成されており、温風噴出口42より噴出する温風は前記乾燥手段50から噴出する加圧空気の流速より遅く、秒速10m以下であり、被乾燥面に対する当接面積は広く被乾燥面の略全面に拡散する構成となっている。
図2 は図1 の遠隔操作装置300の一例を示す模式図である。
図2 に示すように、遠隔操作装置300は、複数のLED( 発光ダイオード)301、複数の調整スイッチ302 、おしりスイッチ303、刺激スイッチ304、停止スイッチ305、ビデスイッチ306、乾燥スイッチ307および脱臭スイッチ308備える。
使用者により調整スイッチ302 、おしりスイッチ303 、刺激スイッチ304 、停止スイッチ305 、ビデスイッチ306 、乾燥スイッチ307 および脱臭スイッチ308が押下操作される。
それにより、遠隔操作装置300は、後述する本体200に設けられた制御部に所定の信号を無線送信する。
本体部200の制御部は、遠隔操作装置300より無線送信される所定の信号を受信し、洗浄水噴出手段30、加熱手段40および乾燥装置50を制御する。例えば、使用者が、おしりスイッチ303またはビデスイッチ306を押下操作することにより、図1の本体部200の洗浄ノズル部33が移動して洗浄水が人体の被洗浄面に対して噴出される。刺激スイッチ304を押下操作することにより、図1の本体部200の駆動手段52により洗浄ノズル部33を前後に往復駆動させて、洗浄水を変化させることにより人体の局部に刺激を与える。
また、乾燥スイッチ307を押下操作することにより、図1の乾燥装置50の乾燥ノズル20が駆動手段52により駆動しながら、エアポンプ51から供給される加圧空気を洗浄後の人体の被乾燥面に対して噴出する。この時、同時に加熱手段40も運転して、温風噴出口42から温風を吹出し、被乾燥面の略全面に温風を当てる。
停止スイッチ305を押下操作することにより、洗浄水噴出手段30、加熱手段40、乾燥装置50の各動作を停止し乾燥ノズル20を本体部200に収納する。
さらに、脱臭スイッチ308を押下操作することにより、衛生洗浄装置100の脱臭装置( 図示せず)により周辺空気の脱臭が行われる。
調整スイッチ302は、風量調整スイッチ302a、302b、温度調整スイッチ302c、302dおよびノズル位置調整スイッチ302e、302fを含む。
使用者が、ノズル位置調整スイッチ302e、302fを押下操作することにより図1の衛生洗浄装置100の乾燥装置50の乾燥ノズル20の中心部の設定位置が変化し、温度調整スイッチ302c、302dを押下操作することにより、加熱手段40から吹出される温風の温度が変化する。また、風量調整スイッチ302a、302bを押下操作することにより、乾燥装置50のエアポンプ51より供給される加圧空気の風量が変化する。調整スイッチ302の押下操作に伴って複数のL ED( 発光ダイオード)301点灯する。
次に、本体部200内に設けられた洗浄水噴出手段30について説明を行う。図3は洗浄水噴出手段30の構成を示すブロック図である。
図3に示す洗浄水噴出手段30は、開閉弁34、温水加熱手段31、切換弁32、洗浄ノズル部33、駆動手段52、前後駆動モータ53 、左右駆動モータ54、制御部150を含む。
洗浄水噴出手段30の制御部150は、開閉弁34、温水加熱手段31、切換弁32、前後駆動モータ53および左右駆動モータ54の動作を制御する。
続いて本体部200内に設けられた乾燥装置50について説明を行う。図4は乾燥装置50の構成を示すブロック図である。
図4に示す乾燥装置50は、乾燥ノズル20、エアポンプ51、駆動手段52、制御部150、前後駆動モータ53 、左右駆動モータ54、エアファン41、ヒータ43および温風噴出口42を含む。前記の駆動手段52、前後駆動モータ53 、左右駆動モータ
54、制御部150は、前述する洗浄水噴出手段30と共用している。
乾燥装置50の制御部150は、エアポンプ51、前後駆動モータ53 、左右駆動モ
ータ54、エアファン41およびヒータ43の動作を制御する。
図5は乾燥装置50における駆動手段52の構成を示す斜視図である。
図5に示す駆動手段52は、乾燥ノズル20と、乾燥ノズル20からの空気噴流を左右方向に揺動する揺動手段70と、空気噴流を前後方向に往復動させる進退駆動手段71と、ベース55により構成されており、この駆動手段52は移動手段として、乾燥ノズル20から噴射する加圧空気の被乾燥面に対する当接範囲を被乾燥面の全面に亘り任意に移動させることができる。
乾燥ノズル20は、円筒形状を成し、先端近傍の円筒周方向にエアノズル孔21と洗浄水ノズル孔22が設けられ、内部に加圧空気をエアノズル孔21に導くエア空洞23と、洗浄水を洗浄水ノズル孔22に導く水用空洞24が設けられている。すなわちこの乾燥ノズル20は洗浄ノズル部33を兼ねて構成されている。
エアポンプ51からの加圧空気は、エアチューブ25からエア空洞23に供給されるように接続され、切換弁32からの洗浄水は、水チューブ26から水用空洞24に供給されるように接続されている。エアチューブ25と水チューブ26は、乾燥ノズル20が回転や前後駆動する際に、ねじれや屈曲の力が働くためゴムなどの軟質素材で構成する。
ベース55は上面に前傾して構成したレール部56に沿って乾燥ノズル20を傾斜させて配置し、ベース先端に開孔して配置したガイド部57に乾燥ノズル20を通して保持する。このガイド部57は摺動性のよい材質で構成し、乾燥ノズル20がスムーズに回転および摺動するように適度にクリアランスを設けている。また、ベース55上面にはレール部56に沿ってスライドするスライダ58を備え、乾燥ノズル20の終端を回転自在に保持する。そしてスライダ58の動作に合わせて乾燥ノズル20はレール部56に沿って駆動される。
第1の移動手段としての進退駆動手段71は、前後駆動モータ53と、スライダ58とネジ部59により構成され、前後駆動モータ53は、ベース55の後部に配置し、レール部56に平行に配置したネジ部59を正逆回転するよう接続されている。このネジ部59は、スライダ58のナット部60にセットされ、ネジ部59の回転に従ってスライダ58がレール部56上を駆動する。したがって、前後駆動モータ53の回転に合わせてスライダ58に保持された乾燥ノズル20が前後に進退駆動する。ここでの前方向とは図5のA方向を表し、後方向とはB方向を表しており、前方向は便座400に着座した用便者の前面方向に対応し、後方向は用便者の背面方向に対応する。
第2の移動手段としての揺動手段70は、スライダ58に配置した左右駆動モータ54、歯車A61、歯車B62および歯車C63より成り、左右駆動モータ54の回転を歯車A61、歯車B62および歯車C63を介して乾燥ノズル20に伝える。したがって、左右駆動モータ54の正逆回転に応じて乾燥ノズル20が回転し、エアノズル孔21から噴出する空気噴流は図5のCおよびDの右左方向に揺動する。
以下に制御部150における制御動作について図6、図7、図8および図9を加えて説明する。図6は制御部150による「おしり洗浄」および「乾燥」運転における制御動作のタイムチャート、図7は「おしり洗浄」および「乾燥」の運転状態の模式的断面図である。図8および図9は「乾燥」運転状態の被乾燥面における噴流の当接範囲Eの移動パターンを示す模式図である。
図6に示すように、まだ操作がされていない状態のT0の時点では、乾燥ノズル20(洗浄ノズル部33)の前後方向は後端の収納位置に配置されている。乾燥ノズル20の左右方向は、揺動手段70に設けた中心部位置を検出する位置センサ(図示せず)の検出位置に角度設定されている。この角度は中心角度となりエアノズル孔21と洗浄水ノズル孔22の噴流角度が上方向に設定される。
使用者が遠隔操作装置300のおしりスイッチ303を押下操作するT1において、開閉弁34が開き、水道水が温水加熱手段31に流れ込む、内蔵の流量センサ(図示せず)が水流を検出すると、温水加熱手段31への通電が開始され、加熱された温水が供給し始める。この時切換弁32は便器側の流路に設定されているので、充分に温まっていない温水は便器600内に排出される。
温水加熱手段31からの出湯温度が所定の温度(例えば36℃)に達した時点T2において、前後駆動モータ53を運転させて洗浄ノズル部33を中心部位置(例えば前方100mm)まで前進させる。そしてT3において切換弁32により洗浄水を洗浄ノズル部33側に切換え、使用者の被洗浄面に洗浄水を噴出する。温水加熱手段31への電力制御は、出湯温度を検出する温度センサ(図示せず)の検出温度が設定温度(例えば40℃)になるように公知PIDやFF制御を用いて行う。また、洗浄水の流量は切換弁32の弁開度を調整することにより使用者の好みの量に設定されている。このおしり洗浄における被洗浄面の濡れ状態は図7(a)に示すように洗浄水が直接当たる中心部だけでなく、水滴が流れて周辺部を濡らしてしまう。
おしり洗浄が終了し、使用者が遠隔操作装置300の停止スイッチ305を押下操作する図6のT4において、切換弁32により洗浄水を便器600側に切換え、洗浄ノズル部33からの洗浄水噴出を停止すると同時に、温水加熱手段31への通電を停止し、前後駆動モータ53を逆転させて洗浄ノズル部33を収納位置まで後退させる。そしてT5で開閉弁34を閉じて通水を遮断して、洗浄動作を終了する。
なお本実施の形態では、おしり洗浄における動作を説明したが、遠隔操作装置300のビデスイッチ306押下操作するビデ洗浄や刺激スイッチ304を押下操作する刺激洗浄の場合においても、基本となるシーケースは同様である。ただ、ビデ洗浄の場合は、ビデに対応する洗浄ノズル位置と流量設定に変更され、刺激洗浄の場合は、洗浄ノズル部33からの洗浄水噴出時に、洗浄ノズル部33を前後に細かく駆動する操作が加わる。
次にT6において使用者が遠隔操作装置300の乾燥スイッチ307を押下操作すると、エアファン41とヒータ43が運転され温風噴出口42から温風が吹出すための制御を開始する。吹出される温風温度はヒータ43への通電量をフィードバック制御して、適温に制御される。そして温風噴出口42から使用者の洗浄面である被乾燥面の略全面に対して送風される。
この時同時にエアポンプ51が短時間(たとえば1秒間)だけ運転され、加圧空気が乾燥ノズル20のエアノズル孔21より一瞬噴出される。この動作は、乾燥ノズル20が収納位置にある状態で、乾燥ノズル20表面に付着した水滴を吹き飛ばして、使用者に対して水滴の再付着を防止する。なお、ここで乾燥ノズル20が収納位置にある状態でおいて加圧空気が乾燥ノズル20のエアノズル孔21より瞬間的に噴出されると、壁面からの反射風で効率よく乾燥ノズル20が乾燥される。
その後、前後駆動モータ53を運転させて乾燥ノズル20を最前進位置(例えば前方150mm)まで前進させながら、左右駆動モータ54を運転させて乾燥ノズル20の左右角度を右端角度(例えば+50°)まで角度変更する。
T7において、エアポンプ51の運転を開始して、被乾燥面に対してエアノズル孔21から加圧空気の噴射を開始する。
そしてT7からT8の第1のステップにおいて、駆動手段52の左右駆動モータ54と前後駆動モータ53の運転方向および運転速度を制御して、乾燥ノズル20の前後駆動を所定範囲(例えば前方50mmから150mm)で高速に往復運転し、同時に乾燥ノズル20の左右角度を右端角度から右側所定角度(例えば+50°から+20°)まで中心角度に向けてゆっくりと駆動させる。この第1のステップの動作は、乾燥ノズル20からの空気噴流が、使用者の被乾燥面の右側所定位置から前後方向に高速に移動しながら徐々に中心部に接近してくる。したがって、図8の動作パターンP1に示すように、空気噴流の当接範囲Eは被乾燥面Fの右端の接線方向に高速に往復移動する周期移動しながら中心部Gに向けて徐々に漸進移動するので、図のようにジグザグの移動軌跡が描かれる。この結果、図7(b)に示すように、被乾燥面の右側に広がって付着した水滴を、中心部方向に集めながら吹き飛ばすことができる。
図6のT8では一旦エアポンプ51を停止して、乾燥ノズル20の左右角度を左端角度(例えば−50°)まで角度変更する。そしてT9において、エアポンプ51の運転を再開して、加圧空気の噴射を開始する。
そしてT9からT10の第2のステップにおいて、乾燥ノズル20の前後駆動を第1のステップと同様に所定範囲(例えば前方50mmから150mm)で高速に往復運転し、同時に乾燥ノズル20の左右角度を左端角度から左側所定角度(例えば−50°から−20°)まで中心角度に向けてゆっくりと駆動させる。この第2のステップの動作は、乾燥ノズル20からの空気噴流が、使用者の被乾燥面の左側所定距離から前後方向に高速に移動する周期移動しながら徐々に中心部に漸進移動して接近してくる。したがって、図8の動作パターンP2に示すように、空気噴流の当接範囲Eは被乾燥面Fの左端の接線方向に高速に往復移動する周期移動しながら中心部Gに向けて徐々に漸進移動するので、図のようにジグザグの移動軌跡が描かれる。この結果、図7(C)に示すように、被乾燥面の左側に広がって付着した水滴を、中心部方向に集めながら吹き飛ばすことができる。
以上の第1のステップと第2のステップによって被洗浄面に付着して残る水滴は中心部を中心に前後残るのみとなる。ここで中心部に集められた残留水滴があった場合は、温風噴出口42から噴出される温風で効率よく乾燥される。
人体の臀部は肛門や陰茎の洗浄中心部に対して左右両サイドに凸部が形成されているため、便座に座った場合に洗浄中心部より左右両サイドが低くなる。したがって、洗浄水が左右に濡れ広がりやすく、乾燥時に最初に中心部に空気噴流を当ててしまうと、付着した水滴が左右に大きく広がり、濡れ面積が拡大してしまう。上述のように第1のステップと第2のステップによって被洗浄面の水滴が左右に広がるのを防止しながら吹き飛ばすので、効率の良い乾燥ができる。第1および第2ステップにおいて、第1の移動手段としての進退駆動手段71により、噴出角度を維持しながら洗浄中心部に沿ってエア噴出孔22を移動し、掃引することにより、使用者のお尻に付着した洗浄水滴を、順次循環的な送風の中心に集めるように水滴を除去することができる。従って、被洗浄面に付着した洗浄水滴を必要以上に広げることがないばかりか、洗浄水滴が1カ所に集まることにより、水滴除去効率を上げることができる。
第2のステップの終了時点T10では、乾燥ノズル20を最前進位置まで前進させる。そして、T10からT11の第3のステップにおいて、乾燥ノズル20の前後駆動を最先進位置から中心部方向にゆっくり後退させながら、同時に乾燥ノズル20の左右角度を右端角度から左端角度まで高速に往復駆動させる。この第3のステップの動作は、乾燥ノズル20からの空気噴流が、被乾燥面上を左右方向に高速に移動に移動しながら前方の所定位置から後方に向かって徐々に中心部に接近してくる。したがって、図9の動作パターンP3に示すように、空気噴流の当接範囲Eは被乾燥面Fの先端の接線方向に高速に往復移動する周期移動をしながら中心部Gに向けて徐々に漸進移動するので、図のようにジグザグの移動軌跡が描かれる。この結果、被乾燥面の中心部Gより前方に残る水滴を、中心部G方向に集めながら吹き飛ばすことができる。
図6のT11では一旦エアポンプ51を停止して、乾燥ノズル20の前後方向位置を後部所定位置(例えば前方50mm)まで移動させる。そしてT12において、エアポンプ51の運転を再開して、加圧空気の噴射を開始する。
そしてT12からT13の第4のステップにおいて、乾燥ノズル20の前後駆動を後部所定位置から中心部方向にゆっくり前進させながら、同時に乾燥ノズル20の左右角度を右端角度から左端角度まで高速に往復駆動させる。この第4のステップの動作は、乾燥ノズル20からの空気噴流が、被乾燥面上を左右方向に高速に移動に移動しながら後方の所定距離から前方に向かって徐々に中心部に接近してくる。したがって、図9の動作パターンP4に示すように、空気噴流の当接範囲Eは被乾燥面Fの後端の接線方向に高速に往復移動する周期移動をしながら中心部Gに向けて徐々に漸進移動するので、図のようにジグザグの移動軌跡が描かれる。この結果、被乾燥面の中心部Gより後方に残る水滴を、中心部G方向に集めながら吹き飛ばすことができる。
以上の第1から第4のステップによって被乾燥面に付着して残る水滴は中心部のみとなる。
前記の第1から第4のステップでの被乾燥面に付着する水滴への作用を説明する。各ステップの動作中の被乾燥面への空気噴流の駆動方向が、中心部に向けて移動する速度より、中心部に対して略接線方向の移動速度の方を充分に速くしているので、被乾燥面に衝突して広がる空気流れ方向が、前記の略接線方向に対して垂直方向の流れ成分が多くなる。したがって、この略接線方向に駆動する空気噴流と中心部の間に付着する水滴は、略接線方向に対して垂直方向の空気流に押されて中心部方向に移動するように作用する。そして徐々に空気噴流を中心部に接近させるので、中心部方向に集まってくる。この動きを第1から第4のステップにおいて右、左、前、後の4方向から行うことによって、水滴は中心部に集まる。
T13では再びエアポンプ51を停止して、乾燥ノズル20の前後方向位置を前方の所定位置(例えば前方130mm)まで移動させる。そしてT14において、エアポンプ51の運転を再開して、加圧空気の噴射を開始する。
そして、T14からT15の第5のステップにおいて、乾燥ノズル20の前後駆動を前方の所定位置から後退を開始し、中心部を通過して、中心部より後方の所定距離(例えば前方50mm)までをゆっくりと後退する。同時に乾燥ノズル20の左右角度を右端角度から左端角度まで高速に往復駆動させる。この第5のステップの動作は、乾燥ノズル20からの空気噴流が、被乾燥面上を左右方向に高速に移動するに周期移動をしながら前方の所定位置から後方に向かって徐々に漸進移動をして中心部に接近し、さらに中心部を通過して後方の所定位置まで漸進移動する。したがって被乾燥面に対して空気噴流の当たる位置が前方から中心部を通って後方に徐々に移動するので、被乾燥面の中央部に残る水滴を、完全に吹き飛ばすことができる。
T15でエアポンプ51を停止して、乾燥ノズル20の前後方向は後端の収納位置に移動させる。乾燥ノズル20の左右方向は、中心角度に戻す。そして使用者が遠隔操作装置300の停止スイッチ305を押下操作するT16では、エアファン41とヒータ43の運転を停止して、温風噴出口42から温風が吹出しを終了する。
以上、本実施の形態においては、乾燥ノズル20からの空気噴流が被乾燥面に噴射される際に、温風噴出口42から温風が被乾燥面に吹付けられているので、より効率よく乾燥するとともに、空気噴流の冷風感を防止することができる。
また、おしり洗浄とビデと乾燥を1本のノズルで構成し、駆動手段も共用したので、ノズルの設置面積を小さくでき、さらに部品点数が少なくできるため、省スペース化や低コスト化が実現できる。
さらに、乾燥のための加圧空気を単一のノズル孔から噴射するように構成しているので、低流量でも空気噴流の流速が大きくでき、小容量のエアポンプでも高い乾燥性能が得られる。すなわち、噴流の流速が大きいので被乾燥面に付着した水滴に噴流が当たる際の水滴を引き剥がすエネルギーが大きくなるため、水滴を効率よく吹き飛ばすことができる。
なお、本実施の形態においては、おしり洗浄とビデを同一のノズル孔で行ったが、1本の円筒にそれぞれ単独のノズル孔を配置して構成してもよいし、おしり洗浄とビデをそれぞれ独立したノズルと駆動手段を配置しても良い。
また、本実施の形態では洗浄と乾燥を一本の円筒で構成して、駆動手段を共用したが、これをそれぞれ独立したノズルと駆動手段で構成してもよい。
さらに、本実施の形態では乾燥ノズルを単一のノズル孔により構成したが、複数のノズル孔により加圧空気を噴射する構成でもよいし、乾燥ノズルおよび駆動手段を複数配置してもよい。そして、複数の空気噴流により被乾燥面の水滴を中心部に集めるように駆動する方が乾燥時間を短縮することができる。また、本実施の形態においては加圧空気の流速を秒速20〜30mとしたが、水滴を吹き飛ばす効果を得るためには秒速10m以上が最低必要であり、噴流の当接範囲の大きさの設定要素であるノズル孔の大きさやノズル孔の数はエアポンプの能力と加圧空気の流速を考慮して選択する必要がある。
また、本実施の形態では移動手段として乾燥ノズル全体を駆動手段で駆動する構成としたが、これに限るものではなく、乾燥ノズルのエアノズル孔のみ、あるいはエアノズル孔を含む周辺の部材のみを移動あるいは角度を変更することにより噴流の噴射方向を変更することにより、噴流の当接範囲を移動する構成としても良く、あるいはエアノズルの前方に噴流の方向をかえる風向変更手段を設ける構成等が考えられる。
また、本実施の形態では第1のステップから第5のステップを順次実行したが、各ステップは繰り返し実行してもよいし、各ステップの順番を入れ替えてもよい。また、第1と第2のステップを省略しても良いし、第3と第4のステップを省略しても良い。
また、乾燥工程の最後に周期移動をさせながら被乾燥面の一端から中心を通って他端まで漸進移動させることで、残留する水滴を確実に除去することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る衛生洗浄装置について説明する。
第2の実施の形態に係る衛生洗浄装置が、第1の実施の形態に係る衛生洗浄装置と異なるのは、以下の点である。
図10は、第2の実施の形態に係る衛生洗浄装置における乾燥装置の乾燥ノズルおよび揺動手段の部分斜視図を示すものである。
図10に示す揺動手段80は、空気噴出部である乾燥ノズル81の基部82に一体的接続する回転軸部83と、この回転軸部83の軸心84を中心に回動自在に支持するスライダ85と、回転軸部83を回転作用させる左右駆動モータ86と、左右駆動モータ86の回転力を回転軸部83に伝達する歯車A87および歯車B88を含む。
スライダ85による前後駆動機能は第1の実施の形態と同様であり、ナット部60も同様に構成されている。
乾燥ノズル81の内部構成は第1の実施の形態と同様に円筒形状を成し、先端近傍の円筒周方向にエアノズル孔21と洗浄水ノズル孔22が設けられ、内部に加圧空気エア用のエア空洞(図示せず)と、洗浄水用の水用空洞(図示せず)が設けられている。第1の実施の形態と異なる点は、乾燥ノズル81の基部82が回転軸部83に一体的に接続され、乾燥ノズル81がこの回転軸部83を中心に扇状に往復揺動することである。
以上の構成において、空気噴流を左右に駆動させるのは、左右駆動モータ86を正逆回転制御させて、乾燥ノズル81を所定の角度まで回転させることにより、エアノズル孔21自身の位置が左右の所定位置にまで移動することによって行う。
そして、エアノズル孔21からの空気噴流89は、被乾燥面に対してほぼ垂直を保って噴射されるので、被乾燥面に付着する水滴に対しての剥離作用が高くなる。また、水滴が被乾燥面の外側に移動しようとする作用がより抑制できるので、中心部に水滴を集めやすくなる。さらに、左右に空気噴流を移動させても、被乾燥面に噴流が当たるまでの距離が離れないので、空気流速の高い噴流を被乾燥面に当てることができ、さらに水滴除去能力を向上できる。
(実施の形態3)
次に、本発明の第3の実施の形態に係る衛生洗浄装置について説明する。
第3の実施の形態に係る衛生洗浄装置が、第1の実施の形態に係る衛生洗浄装置と異なるのは、以下の点である。
図11は、衛生洗浄装置の制御部による「おしり洗浄」および「乾燥」運転における制御動作のタイムチャート。図12「乾燥」運転状態の被乾燥面の空気噴流の当接範囲の移動パターンを示す模式図である。
第3の実施の形態では、図11のT7からT13に到る間に、図12に示す被乾燥面Fの外周部を後m1、左m2、前m3、右m4、後m5と順に空気噴流の当接範囲Eを移動させてゆき、徐々にその駆動範囲を中心部Gに近づけてゆくものである。
具体的には図11のT7からT8では、駆動手段52の左右駆動モータ54と前後駆動モータ53の運転方向および運転速度を連動させて、乾燥ノズル20の前後駆動を後方に所定範囲(例えば前方150mmから50mmまで)で高速に移動し、同時に乾燥ノズル20の左右角度を右端角度から左側に所定角度(例えば+50°から+45°)ゆっくりと駆動させる。
次にT8からT9では、乾燥ノズル20の前後駆動を前方に所定距離(例えば前方50mmから55mmまで)ゆっくり移動し、同時に左右角度を左側に所定角度範囲(例えば+45°から−50°まで)高速で駆動させる。
次にT9からT10では、乾燥ノズル20を前方に所定範囲(例えば前方55mmから150mmまで)高速で移動し、同時に左右角度を右側に所定角度(例えば−50°から−45°)ゆっくりと駆動させる。
次にT10からT11では、乾燥ノズル20を後方に所定距離(例えば前方150mmから145mmまで)ゆっくりと移動し、同時に左右角度を所定角度範囲(例えば−45°から+45°まで)高速に駆動させる。
さらにT11からT12では、乾燥ノズル20を後方に所定範囲(例えば前方145mmから55mmまで)で高速に移動し、同時左右角度を左側に所定角度(例えば+45°から+40°)ゆっくりと駆動させる。
以上のような動作を繰り返しながら所定範囲および所定角度範囲を徐々に小さくして空気噴流の当接範囲を被乾燥面の中心部Gに近づけてゆく。
この方法であれば、エアポンプを止めることなく、連続して被乾燥面に広がった水滴を中心部に集めながら吹き飛ばすことができる。したがって、動作に無駄がなくなり乾燥時間を短縮できる。
(実施の形態4)
次に、本発明の第4の実施の形態に係る衛生洗浄装置について説明する。
第4の実施の形態に係る衛生洗浄装置が、第1の実施の形態に係る衛生洗浄装置と異なるのは、以下の点である。
図13は、衛生洗浄装置の制御部による「おしり洗浄」および「乾燥」運転における制御動作のタイムチャート。図14「乾燥」運転状態の被乾燥面の空気噴流の当接範囲の移動パターンを示す模式図である。
第4の実施の形態では、図13のT7からT13に到る間に、図14に示す被乾燥面Fの外周近傍を右回りに空気噴流の当接範囲Eを移動させてゆき、徐々にその半径rを小さくして中心部Gに近づけてゆくものである。
具体的には図11のT7からT13の乾燥ノズル20の前後方向移動距離と左右方向角度に示すように、それぞれ被乾燥面の中心部に対して正弦波状に往復駆動し、それぞれ往復駆動周波数を同一にして位相を90度ずらして設定する。すなわち、前後方向移動距離が中心部位置にある時(T7,T9)は、左右方向角度は右または左の端を駆動するようにし、逆に左右方向角度が中心角度にある時(T8,T10)は、前後方向移動距離は前方端または後方端を駆動するようにする。そして、往復駆動の振幅を徐々に小さくして、噴流の移動範囲が中心部Gに近づくように駆動させる。
本実施の形態によれば、空気噴流の当接範囲が被乾燥面上を円を描くように移動するので、この円の内側に位置する水滴を、外に拡散することなく中心部に集めながら吹き飛ばすことができる。したがって、確実に水滴除去ができ、また動作に無駄がなく乾燥時間を短縮できる。
なお前記実施の形態では、空気噴流の当接範囲が被乾燥面上を円を描くように構成したが、噴流の当接範囲を被乾燥面の中心を中心とする円周の略接線で構成する略多角形上を周回させながら被乾燥面の中心部に移動させるようにしてもよい。これにより、駆動手段の構成が簡単になり、また、噴流の当接範囲が被乾燥面の外周部から多角形上を移動しながら徐々に多角形の形状が小さくなりながら中心に向けて近づいてくるので、水滴が被乾燥面の中心方向に移動し、外側に拡散されて濡れ面積が広がることがない。しかも、被乾燥面の中心部に水滴が集まれば空気噴流を狭い範囲に集中して当てることができるので、効率的に水滴を吹き飛ばすことができる。
(実施の形態5)
次に、本発明の第5の実施の形態に係る衛生洗浄装置について説明する。
第5の実施の形態に係る衛生洗浄装置においても、乾燥装置からの空気噴流によって被乾燥面Fを、掃引することで、洗浄水付着範囲Aの水滴を効率よく除去するものである。この第5の実施の形態の衛生洗浄装置が、第3および第4の実施の形態に係る衛生洗浄装置と異なるのは、以下の点である。
図15および図16は、乾燥ノズル20の位置と当接範囲との関係を示す図である。ここでは平面図は実施の形態3と同様であるため平面図は省略するが図12と同様である。すなわち図12に、運転状態の被乾燥面の空気噴流の当接範囲の移動パターンを示したのと同様に移動するが、本実施の形態では、空気噴流を制御するに際し、乾燥ノズル20の噴出方向を変化させるのではなく、乾燥ノズル20の先端位置が噴射位置の真下にくるように、乾燥ノズル20の位置を変化させるようにしたものである。図12の点Gの位置が図15(a)および図16(a)に相当し、m1が図15(b)および図16(c)に相当し、m2が図15(c)および図16(c)に相当し、m3が図15(c)および図16(b)に相当し、m4が図15(b)および図16(b)に相当する。
この構成においては、空気噴流が被乾燥面にほぼ垂直に当たるように構成されており、この構成によれば、衝突した空気の流れは、被乾燥面に沿って空気噴流の軸心を中心として放射状に広がる。この被乾燥面に沿って流れる空気により、被乾燥面に付着する水滴は、空気噴流の軸心から離れる方向に移動または飛散する。したがって、この空気噴流の中心位置を図15および図16(a)の位置から(b)(c)、そして図12に示したように順次m1、m2、m3、m4、m5へと水平移動させることにより、付着水滴は中心部G方向へ移動しながら吹き飛ばされて行くので、効率よく乾燥が進行する。
しかし、空気噴流が被乾燥面に対して垂直ではなく、傾斜して当たると、衝突した空気の流れは広がり角度の緩い方向を中心に広がり、放射状の広がりが崩れる。この衝突角度が垂直からの傾斜角度が大きくなると、衝突空気の広がりは角度の緩い方向だけになり広がりも少なくなる。このように、空気の噴出方向を前後と左右に偏向して被乾燥面に当てた場合は、被乾燥面に当たる空気噴流は、空気の噴出口の中心部では被乾燥面に対してほぼ垂直に当たるが、中心部から離れた位置では、空気噴流が被乾燥面に対して外側に傾斜して当たる。そのため、中心方向への噴流の広がりがなくなり、付着水滴は被乾燥面の外側に広がってしまうという問題があったが、本実施の形態では、こうした問題がなく上述したように極めて効率よく乾燥が進行する。
なお図16において、乾燥ノズルはやや前傾して、被乾燥面である人体臀部表面の角度に対して平均して沿わせるように構成されている。これにより、乾燥ノズルと臀部の被乾燥面との距離をほぼ一定にすることができるので、空気噴流の衝突速度を減衰させることがなく、効率的な水滴除去を行うことが可能となる。
なお洗浄水付着範囲Aとは、洗浄水噴出手段から噴出されて、人体洗浄用の水が噴出する勢いで広がったり、伝い流れて臀部表面が濡れ広がる範囲をいい、被乾燥面とは洗浄水付着範囲と同等か、それよりも広い範囲を被乾燥面として設定する。このようにして、被乾燥面外周部から空気を噴出させることにより、被乾燥面の外側に水滴が広がるのを防止することができる。
このように本実施の形態では、噴射ノズル20の方向を変化することなく、常に垂直方向に噴射するように構成されているため、効率よく乾燥を行うことができる。
(実施の形態6)
次に、本発明の第6の実施の形態に係る衛生洗浄装置について説明する。
本実施の形態では、実施の形態1で説明した駆動手段52を、ノズルの前後方向に駆動する第1の移動手段としての進退駆動手段71に加え、この進退駆動手段71による駆動方向と直交する方向に略直線運動するように駆動する第2の移動手段としての水平駆動手段71Rを具備したことを特徴とする。
図17は乾燥装置50における駆動手段52の構成を示す斜視図である。進退駆動手段71については図5に示した実施の形態1と同様に形成されており、説明を省略するが、同一箇所には同一符号を付した。
図17に示す駆動手段52は、乾燥ノズル20と、乾燥ノズル20からの空気噴流を前後方向に往復動させる進退駆動手段71と、進退駆動手段71の駆動方向と直交する方向に略直線運動するように駆動する第2の移動手段としての水平駆動手段71Rと、これら進退駆動手段71および水平駆動手段71Rを支持するベース55Rとにより構成されており、この駆動手段52は移動手段として、乾燥ノズル20から噴射する加圧空気の被乾燥面に対する当接範囲を被乾燥面の全面に亘り掃引するように移動させることができる。
乾燥ノズル20は、前記実施の形態1と同様に円筒形状を成し、先端近傍の円筒周方向にエアノズル孔21と洗浄水ノズル孔22が設けられ、内部に加圧空気をエアノズル孔21に導くエア空洞(図示せず)と、洗浄水を洗浄水ノズル孔22に導く水用空洞(図示せず)が設けられている。すなわちこの乾燥ノズル20は洗浄ノズル部を兼ねて構成されている。
ベース55Rは上面に前傾して構成したレール部56に沿って水平駆動手段71Rを傾斜させて配置している。そして水平駆動手段71Rに設けられた水平駆動用レール56R上を摺動することで、乾燥ノズルを水平駆動するように構成されている。また、ベース55R上面にはレール部56に沿ってスライドするスライダ58を備え、水平駆動手段71Rはスライダ58に固定されていて、スライダ58の動作に合わせて水平駆動手段71Rはレール部56に沿って駆動される。一方水平駆動手段71Rに設けられた水平駆動用レール56R上をスライダ58Rで摺動することで、乾燥ノズル20は進退駆動に加えて水平移動も可能となっている。
第1の移動手段としての進退駆動手段71は、前後駆動モータ53と、スライダ58とネジ部59により構成され、第2の移動手段としての水平駆動手段71Rは、スライダ58に装着され、スライダ58と一体的に移動するように構成されており、水平駆動モータ53Rは、ベース55Rの中間部に配置され、レール部56に直行するように配置したレール56上Rをスライダ58Rが水平移動するよう接続されている。ネジ部59は、スライダ58のナット部60にセットされ、ネジ部59の回転に従ってスライダ58がレール部56上を摺動するように駆動される。またスライダ58Rのナット部60Rにセットされ、水平駆動モータ53Rの回転に従ってスライダ58Rがレール部56R上を駆動する。したがって、前後駆動モータ53、水平駆動モータ53Rの回転に合わせてスライダ58,58Rに保持された乾燥ノズル20が前後に進退駆動されるとともに水平駆動される。ここで前方向とは図17のA方向を表し、後方向とはB方向を表しており、前方向は便座400に着座した用便者の前面方向に対応し、後方向は用便者の背面方向に対応する。また水平方向とはC’,D’を結ぶ方向をいうものとする。
このようにして、縦横直線駆動が可能となる。
(実施の形態7)
次に、本発明の第7の実施の形態に係る衛生洗浄装置について説明する。
本実施の形態では、ノズル構造の変形例であり、第2の移動手段が、前記空気噴出部から噴出する噴流の噴出方向を揺動するように構成したことを特徴とするものである。すなわち、実施の形態1で説明した駆動手段52を、図18および図19に示すように、ノズルの前後方向に駆動する第1の移動手段としての進退駆動手段71に加え、第2の移動手段としてコアンダ効果を利用した自励発振の流体素子121を設け、この流体素子121により、空気噴流を横方向に移動可能としたものである。図18は、要部斜視図であり、図19はエア噴出穴121Cを含む断面で切断した断面図である。この進退駆動手段71の駆動方向と直交する方向に自励発振の流体素子121により、エアの噴出方向がR,S方向に揺動するように駆動したことを特徴とする。
図18は乾燥装置50における駆動手段52の要部構成を示す斜視図である。進退駆動手段71については図5に示した実施の形態1と同様に形成されており、進退方向A,B方向に移動するように構成されている。説明を省略するが、同一箇所には同一符号を付した。
この流体素子は、ノズル120の内部に形成され加圧空気をエア空洞123で搬送するとともに、このエア空洞123の先端近傍に、このエア空洞123に連通する断面扇形のエア噴射穴121Cと、このエア空洞123の近傍から前記エア噴射穴121Cの開口端近傍に開口するように、エア噴射穴121Cの中心に対して対称に配置された細い第1および第2のフィードバック孔121A,Bとで構成されている。
この流体素子においては、エア空洞123からエア噴射穴121Cに噴出される噴流は、コアンダ効果によりエア噴射穴121Cを構成する壁面120Aまたは120Bに付着しようとする。そして壁面120Aに付着した噴流はフィードバック孔121Aからの流れにより壁面120Aより剥離し壁面120Bに付着する。
一方、壁面120Bに付着した噴流はフィードバック孔121Bからの流れにより壁面120Bより剥離し再び壁面120Aに付着する。
このように噴流は壁面120A、120B間を自励発振する。
この流体素子を用いることで、駆動源を別途設けることなく、自励発振により、エアの噴出方向を移動することが可能となる。
なお、本実施の形態では、この流体素子を第2の移動手段として用いたが、前記実施の形態1乃至6において、エア噴射穴にこの流体素子を付加するようにしてもよい。これにより、より効率よく乾燥することが可能となる。
(実施の形態8)
次に、本発明の第8の実施の形態に係る衛生洗浄装置について説明する。
本実施の形態では、ノズルに付着した水滴を除去するための構成について説明する。
洗浄終了後、ノズルに水滴が付着したままで乾燥工程に入ると、ノズルに付着した水滴がエア噴射穴から噴出されるエアとともに飛ばされ、被乾燥面に付着することがあるが、本実施の形態では、ノズルに付着した水滴を除去するための手段を備えた衛生洗浄装置について説明する。
図20(a)は本体ケース50Cに収納された乾燥装置50の概要図、(b)はそのノズル乾燥状態を示す説明図である。
洗浄が終了すると、ノズル20は図20(b)に示すように、一旦収納ポジションに入る。
このとき、ノズルがノズル収納ケース21C内に収納された状態においてエア噴出穴21からエアを噴出するように構成されている。この噴出されたエアはノズル収納ケース21Cとシャッタ90とで反射され、ノズル外周に付着した水滴を吹き飛ばし、ノズル表面を乾燥する。
このようにしてノズル乾燥が完了すると、シャッタ90が開かれ、乾燥されたノズルがノズル収納ケース21Cから進出し、被乾燥面の近傍で進退運動を行うことで乾燥工程に入る。
このようにして、効率よく乾燥を行うことができる。
なお、このノズル乾燥は、人体洗浄後だけでなく、ノズルクリーニング後の水滴除去に際しても有効である。
例えば、人がトイレ室から退室して人体検知手段などによる人体検知がされなくなると、洗浄ノズルのノズルクリーニング用のクリーニングノズルにてノズルクリーニング用の水路にクリーニング水が通水される。すると遮蔽手段であるシャッタ90が便器に臨む方向を遮蔽しかつ、クリーニング用水が便器内へすぐに落下することを防止して、この洗浄水がノズル周囲の汚れを流し除去する。ノズル20の周囲をクリーニングした水は、シャッタ90の折れ曲がり部の端部で開口部より汚れとともに便器内に滴下するので問題がない。また、このノズルクリーニングの動作は、洗浄ノズルを使用した後にも必ず行うように構成されてもよく、この場合は排便後にも同様に、排便時に飛散した汚水や汚物が付着した際にも効果的なクリーニングが可能となる。
また、遮蔽手段であるシャッタ90のノズル20に対向する面に、洗浄水がクリーニング水が通水するように、流路となるような溝または水が伝わるようなリブを設けておけば、クリーニング水がノズルの周囲へ効率よく回り込むようにクリーニング水を案内することができる。
なお、前記実施の形態1乃至6においては、洗浄用と乾燥用とを1本のノズルで構成したものについて説明したが、洗浄用ノズルと乾燥用ノズルとを別途配設してもよいことはいうまでもない。
以上のように、本発明に係る乾燥装置およびそれを備えた衛生洗浄装置は、少ない空気量でも効率良く水滴を吹き飛ばし、乾燥するので、衛生洗浄装置だけでなく、シャワーや手洗い等で濡れた身体の乾燥にも応用できる。また、食器洗浄機や洗車機、部品洗浄機などの洗浄機における水滴除去や乾燥の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における衛生洗浄装置を便器に装着した状態を示す斜視図 図1の衛生洗浄装置における遠隔操作装置の一例を示す模式図 図1の衛生洗浄装置における洗浄水噴出手段の構成を示すブロック図 図1の衛生洗浄装置における乾燥装置の構成を示すブロック図 図1の衛生洗浄装置における駆動手段の構成を示す斜視図 図1の衛生洗浄装置における「おしり洗浄」および「乾燥」運転の制御動作を示すタイムチャート (a)図1の衛生洗浄装置における「おしり洗浄」の運転状態の模式的断面図(b)同装置における「乾燥」の第1のステップの運転状態の模式的断面図(c)同装置における「乾燥」の第2のステップの運転状態の模式的断面図 図1の衛生洗浄装置における「乾燥」の第1および第2ステップの被乾燥面の空気噴流の移動パターンを示す模式図 図1の衛生洗浄装置における「乾燥」の第3および第4ステップの被乾燥面の空気噴流の移動パターンを示す模式図 本発明の第2の実施の形態に係る衛生洗浄装置における乾燥装置の乾燥ノズルおよび揺動手段の部分斜視図 本発明の第3の実施の形態に係る衛生洗浄装置における「おしり洗浄」および「乾燥」運転の制御動作を示すタイムチャート 図11の衛生洗浄装置における「乾燥」の被乾燥面の空気噴流の移動パターンを示す模式図 本発明の第4の実施の形態に係る衛生洗浄装置における「おしり洗浄」および「乾燥」運転の制御動作を示すタイムチャート 図13の衛生洗浄装置における「乾燥」の被乾燥面の空気噴流の移動パターンを示す模式図 本発明の第5の実施の形態の衛生洗浄装置における乾燥ノズルと人体との位置関係を示す図 本発明の第5の実施の形態の衛生洗浄装置における乾燥ノズルと人体との位置関係を示す図 本発明の第6の実施の形態の衛生洗浄装置における乾燥ノズルを示す図 本発明の第7の実施の形態の衛生洗浄装置における乾燥ノズルを示す斜視図 本発明の第7の実施の形態の衛生洗浄装置における乾燥ノズルを示す断面図 本発明の第8の実施の形態の衛生洗浄装置における乾燥ノズル示す図 従来の乾燥装置を備えた衛生洗浄装置の模式的平面図 従来の乾燥装置を備えた衛生洗浄装置の模式的側断面図
符号の説明
20、81 空気噴出部(乾燥ノズル)
30 洗浄水噴出手段
40 加熱手段
42 温風噴出口
50 乾燥装置
52 移動手段(駆動手段)
55 ベース
55R ベース
70、80 揺動手段
71 進退駆動手段
71R 水平駆動手段
100 衛生洗浄装置
400 便座部
E 当接範囲
F 被乾燥面
G 中心部

Claims (4)

  1. 被乾燥面より、前記被乾燥面との当接範囲が狭い加圧空気の噴流で、前記被乾燥面を乾燥するように、加圧空気を噴射する空気噴出部と、
    前記空気噴出部から噴射される噴流が、被乾燥面の略全面を順次掃引するように、噴流を噴射しながら前記空気噴出部を移動する移動手段と、を備え、
    前記移動手段は、
    前記空気噴出部の移動方向に対して所定の角度をなすように前記噴流の噴出方向を維持した状態で前記空気噴出部を移動する第1の移動手段と、前記移動する方向とは異なる方向に前記空気噴出部を移動する第2の移動手段と、を備え、
    前記空気噴出部は、先端近傍に空気噴射穴を備えた棒状体であり、
    前記第1の移動手段の移動方向は、前記棒状体の長手方向に沿った方向であり、
    前記移動手段は、前記空気噴出部を一定方向に周期的に往復動させる周期移動と、前記周期移動を所定方向に向かって移動させる漸進移動を含み、噴流の当接範囲を被乾燥面の略全面に亘って掃引し、
    前記移動手段の周期移動の方向を被乾燥面の左右方向とし、被乾燥面の中心より前方の所定位置から略中心に向けて漸進移動する第1のステップと、前記被乾燥面の中心より後方の所定位置から略中心に向けて漸進移動する第2のステップとを有し、前記第1のステップと第2のステップを実行する乾燥装置。
  2. 請求項1に記載の乾燥装置であって、
    移動手段を制御する制御部と、を更に備え、
    前記制御部は前記移動手段を、
    乾燥工程の最後に周期移動をさせながら被乾燥面の一端から中心を通って他端まで漸進移動させる乾燥装置。
  3. 請求項1又は2に記載の乾燥装置であって、
    空気を加熱する加熱手段と、前記加熱手段により加熱された温風を噴出する温風噴出口とを備えた乾燥装置。
  4. 請求項1乃至のいずれかに記載の乾燥装置と、着座可能な便座部と、被洗浄面にむけて洗浄水を噴出する洗浄水噴出手段とを備えた衛生洗浄装置。
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