JP5451068B2 - 乾燥装置およびそれを備えた衛生洗浄装置 - Google Patents
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Description
本発明は、前記実情に鑑みてなされたもので本発明の目的は、乾燥装置を大型化することなく短時間で効率よく被乾燥面を乾燥できる乾燥装置およびそれを備えた衛生洗浄装置を提供することである。
また、本発明に係る乾燥装置は、被乾燥面より当接範囲が狭い空気噴流を被乾燥面に対し前後左右の方向に移動する移動手段を備え、空気噴流を被乾燥面に噴射する際に移動手段は、空気噴流の前後動作と左右動作を連動させて噴流の当接範囲を周回させながら中心部に移動させるもので、被乾燥面に対して空気噴流を広範囲に当てることができる。
すなわち、本発明の乾燥装置は、被乾燥面より、前記被乾燥面との当接範囲が狭い加圧空気の噴流で、前記被乾燥面を乾燥するように、加圧空気を噴射する空気噴出部と、前記空気噴出部から噴射される噴流が、被乾燥面の略全面を順次掃引するように、噴流を噴射しながら前記空気噴出部を移動する移動手段と、を備え、前記移動手段が、前記空気噴出部の移動方向に対して所定の角度をなすように前記噴流の噴出方向を維持した状態で前記空気噴出部を移動する第1の移動手段と、前記移動する方向とは異なる方向に前記空気噴出部を移動する第2の移動手段と、を備え、前記空気噴出部は、先端近傍に空気噴射穴を備えた棒状体であり、前記第1の移動手段の移動方向は、前記棒状体の長手方向に沿った方向であり、前記移動手段は、前記空気噴出部を一定方向に周期的に往復動させる周期移動と、前記周期移動を所定方向に向かって移動させる漸進移動を含み、噴流の当接範囲を被乾燥面の略全面に亘って掃引し、前記移動手段の周期移動の方向を被乾燥面の左右方向とし、被乾燥面の中心より前方の所定位置から略中心に向けて漸進移動する第1のステップと、前記被乾燥面の中心より後方の所定位置から略中心に向けて漸進移動する第2のステップとを有し、前記第1のステップと第2のステップを実行することを特徴とする。
例えば、この第1の移動手段は、前記空気噴出部の進退方向に移動し、前記第2の移動手段は、前記噴流の噴出方向を偏向する。
説明に先立ち、本発明の概念について説明する。
特に、本願発明においては被乾燥面より噴流の当接範囲を細く絞った加圧空気を被乾燥面の略全面に亘って順次移動させるので、細く絞られた空気噴流でも広範囲の水滴を移動させることができ、乾燥装置の小型化が可能である。
この構成により、空気噴出部の進退方向は、被乾燥面すなわち臀部の前後方向の中心線に沿う方向となる。したがって空気噴出部からの噴流は、臀部の中心線上を所定の角度を維持した状態で、順次移動しながら被乾燥面全体に吹付けられるので、被乾燥面で最も濡れ易い臀部の中心線上を、被乾燥面と空気噴出部を近距離に維持しながら噴流を当てることができるので、被乾燥面に付着する水滴を効率よく飛散することができる。
この構成により、第2の移動手段における空気噴出部の移動は、空気噴出部の噴出角度を周期的に偏向するだけの小さな動作で、噴流が被乾燥面に全面に移動できるので、乾燥装置が小型化できる。
この構成によれば、第1の移動手段と第2の移動手段の双方ともに空気噴出部の噴流の噴出方向維持した状態で、加圧空気を、被乾燥面を順次移動しながら被乾燥面全体に吹付けるので、被乾燥面全面にわたって、被乾燥面と空気噴出部を近距離に維持して噴流を当てることができる。したがって被乾燥面に付着する水滴を効率よく飛散または水滴を任意に移動させることができる。
この構成により、第2の移動手段における空気噴出部の移動は、空気噴出部を周期的に回動するだけの小さな動作で、噴流が被乾燥面の全面に移動できるので、第2の移動手段が簡単な構成となり乾燥装置の小型化をはかることができる。
この構成により、第2の移動手段における空気噴出部の移動は、空気噴出部をからの噴流の噴出方向を周期的に揺動するだけの動作、例えば流体素子による自励偏向を用いるなどにより、噴流が被乾燥面の全面に移動できるので、第2の移動手段が簡単な構成となり乾燥装置の小型化をはかることができる。
この構成によれば、第1の移動手段と第2の移動手段との空気噴出部の移動の組合せが2軸の2次元的移動となり位置座標が分かり易く、移動制御が簡略化される。そのため空気噴出部の組合せ移動もスムーズとなるので被乾燥面に付着する水滴除去や水滴の任意方向への移動が容易となる。
この構成により、第2の移動手段は、例えば一点を支点とした扇状の円弧往復動作を周期的に行なうようにするものである。この動作により第1の移動手段と第2の移動手段の双方ともに空気噴出部の噴流の噴出方向維持した状態で、加圧空気を被乾燥面を順次移動しながら被乾燥面全体に吹付ける動作が、比較的簡単な構成で実現できる。そしてこの構成により、被乾燥面に付着する水滴を効率よく飛散または任意に移動させることができる。
この構成により、第1の移動手段の移動方向に棒状体の長手方向を一致させることにより、棒状体の移動における投影面積を最小限にすることができる。したがって乾燥装置本体から空気噴出部を被乾燥面に対して進退させる場合に、最小限度の移動軌跡で行なうことができる。すなわち空気噴出部の出し入れがスムーズに行うことができる。
これは、被乾燥面に付着した水滴に加圧空気の噴流を当てる場合に、噴流がダイレクトに当たれば水滴は吹き飛びやすいが、水滴と噴流の位置がずれると空気の流れに沿って水滴が移動するだけで、吹き飛ばないことが多い。被乾燥面に吹付けられる加圧空気の噴流は、被乾燥面に沿って全面に広がる性質がある。そこで被乾燥面に広がって付着した水滴に対して、空気噴流の当てる位置を変えることにより、被乾燥面に沿う空気の流れ方向を変えて、水滴が被乾燥面の中心部に集まるようにするものである。
これにより、分散する小さな水滴は強い空気噴流を広範囲に当てないと吹き飛ばないが、寄り集まった大きな水滴は少ない空気噴流でも簡単に吹き飛ばすことができる。しかも、被乾燥面の中心部に水滴が集まれば空気噴流を狭い範囲に集中して当てることができるので、効率的に水滴が吹き飛ばすことができる。
これは、被乾燥面に付着した水滴は1回の周期移動で周期移動の軌跡と同様の線状あるいは帯状に吹飛ばされ、斬新移動しながら周期移動を繰り返すことにより吹飛ばされ範囲が順次拡大し、最終的に被乾燥面全面の付着水を吹飛ばすものである。
この構成により、例えば、移動範囲および移動角度範囲を徐々に小さくして空気噴流の当接範囲を被乾燥面の中心部に近づけていくことで、空気噴流を止めることなく、連続して、被乾燥面に広がった水滴を中心部に集めながら吹き飛ばすことができる。したがって、動作に無駄がなくなり乾燥時間を短縮できる。
この構成により、空気噴流が被乾燥面に付着する水滴の外周部の接線方向に周期移動しながら徐々に中心に向けて近づいてくるので、水滴が被乾燥面の中心方向に移動し、外側に拡散されて濡れ面積が広がることがないので、より効率よく被乾燥面の水滴を集めながら掃引することができる。
この構成により、例えば漸進移動方向を前後方向とすると、被乾燥面に付着した水滴を前側または後側から中心部に容易に集めることができるので、より効率よく被乾燥面の水滴を除去することができる。
この構成により、例えば漸進移動方向を左右方向とすると、被乾燥面に付着した水滴を左側または右側から中心部に容易に集めることができるので、より効率よく被乾燥面の水滴を除去することができる。
この構成により、例えば、移動範囲および移動角度範囲を徐々に小さくして空気噴流の当接範囲を被乾燥面の中心部に近づけてゆくことで、空気噴流を止めることなく、連続して、被乾燥面に広がった水滴を中心部に集めながら吹き飛ばすことができる。したがって、動作に無駄がなくなり乾燥時間を短縮できる。
この構成により、被乾燥面の中心から前方に付着する水滴は前記第1ステップにより中心方向に移動し、被乾燥面の中心から後方に付着する水滴は前記第2ステップにより中心方向に移動するので、被乾燥面に付着する水滴全体を前方および後方から中心部に集めることができる。
この構成により、被乾燥面の中心より前方に付着する水滴は前記第1ステップにより中心方向に移動し、被乾燥面の中心より後方に付着する水滴は前記第2ステップにより中心方向に移動し、被乾燥面の中心より左右どちらか一方に付着する水滴は前記第3ステップにより中心方向に移動し、被乾燥面の中心より左右もう一方に付着する水滴は前記第4ステップによる駆動で中心方向に移動するので、被乾燥面に付着する水滴全体を前後左右方向から中心部に集めることができる。
この構成により、被乾燥面に付着した水滴に加圧空気の噴流を当てる場合に、噴流が水滴にダイレクト又は近傍に当たれば水滴は吹き飛びやすい。そこで被乾燥面に広がって付着した水滴に対して空気噴流の当てる位置を周回させながら中心に移動させることにより、水滴が被乾燥面の中心部に集まるようにするものである。
これにより被乾燥面の中心部に集まる水滴に集中して噴流を当てることができるので、効率的に水滴が吹き飛ばせ、乾燥装置の小型化が可能である。
この構成により移動手段は、噴流の当接範囲を被乾燥面の中心を中心とする円周の略接線で構成する略多角形上を周回させながら被乾燥面の中心部に移動させることにより、噴流の当接範囲が被乾燥面の外周部から多角形上を移動しながら徐々に多角形の形状が小さくなりながら中心に向けて近づいてくるので、水滴が被乾燥面の中心方向に移動し、外側に拡散されて濡れ面積が広がることがない。しかも、被乾燥面の中心部に水滴が集まれば空気噴流を狭い範囲に集中して当てることができるので、効率的に水滴を吹き飛ばすことができる。
この構成により、これにより、空気噴流が被乾燥面に付着する水滴の外周部の接線方向に周期移動しながら徐々に中心に向けて近づいてくるので、水滴が被乾燥面の中心方向に移動し、外側に拡散されて濡れ面積が広がることがない。
この構成により、事前の乾燥工程において残留する水滴を確実の除去できる。また、被乾燥面の中心部に水滴を集めた後で、被乾燥面の一端から中心を通って他端まで漸進移動させれば水滴は簡単に除去できる。
この構成により、空気噴出部により被乾燥面に加圧空気を噴射し水滴を吹飛ばすのに加え、加熱手段により加熱した温風を被乾燥面に向かって吹出すことにより、被乾燥面がより短時間で効率よく乾燥できる。また、温風により被乾燥面の水分が除去できるで、乾燥後の快適性が向上する。さらに加圧空気の噴流による冷風感が防止できる。
このように洗浄水噴出手段と乾燥装置を備えることにより、被洗浄面と被乾燥面の位置関係を最適に設定できるので、効率の良い乾燥が可能となる。また洗浄から乾燥に到る動作を自動化することも可能となり、使い勝手がよくなる。
本発明は、被乾燥面より当接範囲が狭い加圧空気の噴流で乾燥する乾燥装置であって、加圧空気を噴射する空気噴出部と、前記空気噴出部からの噴流の当接範囲を被乾燥面の略全面に亘って順次移動させる移動手段を備えたものである。
図1は、本発明の実施の形態に係る衛生洗浄装置を便器に装着した状態を示す斜視図である。
それにより、遠隔操作装置300は、後述する本体200に設けられた制御部に所定の信号を無線送信する。
54、制御部150は、前述する洗浄水噴出手段30と共用している。
ータ54、エアファン41およびヒータ43の動作を制御する。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る衛生洗浄装置について説明する。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る衛生洗浄装置について説明する。
次に、本発明の第4の実施の形態に係る衛生洗浄装置について説明する。
次に、本発明の第5の実施の形態に係る衛生洗浄装置について説明する。
次に、本発明の第6の実施の形態に係る衛生洗浄装置について説明する。
本実施の形態では、実施の形態1で説明した駆動手段52を、ノズルの前後方向に駆動する第1の移動手段としての進退駆動手段71に加え、この進退駆動手段71による駆動方向と直交する方向に略直線運動するように駆動する第2の移動手段としての水平駆動手段71Rを具備したことを特徴とする。
このようにして、縦横直線駆動が可能となる。
次に、本発明の第7の実施の形態に係る衛生洗浄装置について説明する。
本実施の形態では、ノズル構造の変形例であり、第2の移動手段が、前記空気噴出部から噴出する噴流の噴出方向を揺動するように構成したことを特徴とするものである。すなわち、実施の形態1で説明した駆動手段52を、図18および図19に示すように、ノズルの前後方向に駆動する第1の移動手段としての進退駆動手段71に加え、第2の移動手段としてコアンダ効果を利用した自励発振の流体素子121を設け、この流体素子121により、空気噴流を横方向に移動可能としたものである。図18は、要部斜視図であり、図19はエア噴出穴121Cを含む断面で切断した断面図である。この進退駆動手段71の駆動方向と直交する方向に自励発振の流体素子121により、エアの噴出方向がR,S方向に揺動するように駆動したことを特徴とする。
この流体素子を用いることで、駆動源を別途設けることなく、自励発振により、エアの噴出方向を移動することが可能となる。
次に、本発明の第8の実施の形態に係る衛生洗浄装置について説明する。
本実施の形態では、ノズルに付着した水滴を除去するための構成について説明する。
洗浄終了後、ノズルに水滴が付着したままで乾燥工程に入ると、ノズルに付着した水滴がエア噴射穴から噴出されるエアとともに飛ばされ、被乾燥面に付着することがあるが、本実施の形態では、ノズルに付着した水滴を除去するための手段を備えた衛生洗浄装置について説明する。
洗浄が終了すると、ノズル20は図20(b)に示すように、一旦収納ポジションに入る。
このようにして、効率よく乾燥を行うことができる。
30 洗浄水噴出手段
40 加熱手段
42 温風噴出口
50 乾燥装置
52 移動手段(駆動手段)
55 ベース
55R ベース
70、80 揺動手段
71 進退駆動手段
71R 水平駆動手段
100 衛生洗浄装置
400 便座部
E 当接範囲
F 被乾燥面
G 中心部
Claims (4)
- 被乾燥面より、前記被乾燥面との当接範囲が狭い加圧空気の噴流で、前記被乾燥面を乾燥するように、加圧空気を噴射する空気噴出部と、
前記空気噴出部から噴射される噴流が、被乾燥面の略全面を順次掃引するように、噴流を噴射しながら前記空気噴出部を移動する移動手段と、を備え、
前記移動手段は、
前記空気噴出部の移動方向に対して所定の角度をなすように前記噴流の噴出方向を維持した状態で前記空気噴出部を移動する第1の移動手段と、前記移動する方向とは異なる方向に前記空気噴出部を移動する第2の移動手段と、を備え、
前記空気噴出部は、先端近傍に空気噴射穴を備えた棒状体であり、
前記第1の移動手段の移動方向は、前記棒状体の長手方向に沿った方向であり、
前記移動手段は、前記空気噴出部を一定方向に周期的に往復動させる周期移動と、前記周期移動を所定方向に向かって移動させる漸進移動を含み、噴流の当接範囲を被乾燥面の略全面に亘って掃引し、
前記移動手段の周期移動の方向を被乾燥面の左右方向とし、被乾燥面の中心より前方の所定位置から略中心に向けて漸進移動する第1のステップと、前記被乾燥面の中心より後方の所定位置から略中心に向けて漸進移動する第2のステップとを有し、前記第1のステップと第2のステップを実行する乾燥装置。 - 請求項1に記載の乾燥装置であって、
移動手段を制御する制御部と、を更に備え、
前記制御部は前記移動手段を、
乾燥工程の最後に周期移動をさせながら被乾燥面の一端から中心を通って他端まで漸進移動させる乾燥装置。 - 請求項1又は2に記載の乾燥装置であって、
空気を加熱する加熱手段と、前記加熱手段により加熱された温風を噴出する温風噴出口とを備えた乾燥装置。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の乾燥装置と、着座可能な便座部と、被洗浄面にむけて洗浄水を噴出する洗浄水噴出手段とを備えた衛生洗浄装置。
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