JP2000057755A - テープドライブ装置 - Google Patents

テープドライブ装置

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JP2000057755A
JP2000057755A JP10229747A JP22974798A JP2000057755A JP 2000057755 A JP2000057755 A JP 2000057755A JP 10229747 A JP10229747 A JP 10229747A JP 22974798 A JP22974798 A JP 22974798A JP 2000057755 A JP2000057755 A JP 2000057755A
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克巳 池田
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正樹 吉沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープポジションの正確な検出による装置信
頼性の向上。 【解決手段】 テープポジション算出手段によって得ら
れたテープポジションデータが算出エラーであるか否か
をチェックし、算出エラーと判別された場合はテープポ
ジション算出手段による算出動作のリトライを実行させ
る。そして適正なテープポジションデータが得られた
ら、それを各種動作制御に用いるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばデータスト
レージ用途などに用いるテープカセットに対して記録再
生ドライブが可能なテープドライブ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】デジタルデータを磁気テープに記録/再
生することのできるテープドライブ装置として、いわゆ
るテープストリーマドライブが知られている。このよう
なテープストリーマドライブは、メディアであるテープ
カセットのテープ長にもよるが、例えば数十〜数百ギガ
バイト程度の膨大な記録容量を有することが可能であ
り、このため、コンピュータ本体のハードディスク等の
メディアに記録されたデータをバックアップするなどの
用途に広く利用されている。また、データサイズの大き
い画像データ等の保存に利用する場合にも好適とされて
いる。そして、上述のようなテープストリーマドライブ
として、例えば、8ミリVTRのテープカセットを記録
媒体として、回転ヘッドによるヘリカルスキャン方式を
採用してデータの記録/再生を行うようにされたものが
提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでテープストリ
ーマドライブでは、テープカセットが装填された際や、
テープカセットに対する走行動作中に、その時点でのテ
ープ位置(テープポジション)を検出する動作を行って
いる。つまり、その時点でテープがテープトップからテ
ープエンドまでの間でのどこの位置を走行しているかを
検出する。なおテープはテープカセット内の供給リール
(Sリール:SUPPLY REEL)と巻取リール(Tリール:T
AKEUP REEL)との間を順方向又は逆方向に走行すること
になるため、テープポジションはSリールとTリールの
リール巻径の比(リールハブにテープが巻かれた状態で
の径の比)によって判別できる。このようなテープポジ
ションの検出に基づいてサーボ制御用の各種パラメータ
等を設定し、例えばテープ走行機構系等に対する制御を
行うことで、適切な動作が実現されるようにしている。
【0004】ところが、テープポジション検出動作にお
いて何らかのエラーが生じ、検出されたテープポジショ
ン値が不適正なものとなった場合には、逆にテープ走行
機構系等に対する制御が適切に行われないことになって
しまい、メカニカルエラーの発生などを招くという問題
があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
に鑑みて、テープポジション検出として得られた値が不
適切なものとなったときに、それを用いないようにする
ことで、不適切な制御動作が実行されることを防止し、
またその一方で、正確なテープポジションが行われる確
率を高くして、装置としての信頼性を向上させることを
目的とする。
【0006】このためにテープドライブ装置として、テ
ープが走行可能状態となるようにテープカセットを装填
する装填手段と、装填手段により装填されたテープカセ
ットに対してテープを走行させることができる走行手段
と、走行手段によるテープ走行動作を制御する走行制御
手段と、走行手段によるテープ走行動作に伴う情報を検
出する検出手段と、走行制御手段の制御により走行手段
によるテープ走行が実行されている間に検出手段によっ
て得られる情報に基づいてテープポジションデータを算
出するテープポジション算出手段と、テープポジション
算出手段によって得られたテープポジションデータが算
出エラーであるか否かをチェックするチェック手段と、
チェック手段により算出エラーと判別された場合はテー
プポジション算出手段による算出動作のリトライを実行
させるリトライ手段と、チェック手段により適正な値と
判別されたテープポジションデータを用いて所定の処理
を行う動作制御手段とを備えるようにする。即ち、テー
プポジションが算出された際に、それが適正値であるか
否かの判断基準をチェック手段が持つようにして、算出
値が適正か否かを判断できるようにする。そして適正値
でなければリトライを行って正確なテープポジションデ
ータを得るようにする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。ここで、先に本出願人により不揮発性メモ
リが設けられたテープカセット及び、このメモリ付きテ
ープカセットに対応してデジタルデータの記録/再生が
可能とされるテープドライブ装置(テープストリーマド
ライブ)についての発明が各種提案されているが、本発
明は、これらメモリ付きテープカセット及びテープスト
リーマドライブからなるデータストレージシステムを本
発明に適用したものとされる。なお、テープカセットに
備えられる不揮発性メモリについては、MIC(Memory
In Cassette)ということにする。ただし本例のテープス
トリーマドライブは、MICの設けられていないテープ
カセットにも対応するものである。説明は次の順序で行
う。 1.テープカセットの構成 2.テープローディング機構 3.テープストリーマドライブの構成 4.ポジション検出方式 5.テープカセット装填時のポジション検出処理 6.動作中のポジション検出及び補正処理 7.メカエラーリトライ時の処理
【0008】1.テープカセットの構成 先ず、本例のテープストリーマドライブに対応するMI
C付のテープカセットについて図3及び図4を参照して
説明する。図3は、テープカセットの内部構造を概念的
に示すものとされ、この図に示すテープカセット1の内
部にはTリールハブ2A及びSリールハブ2Bが設けら
れ、この両リールハブ2A及び2B間にテープ幅8mm
の磁気テープ3が巻装される。なお、以下「リール巻
径」という場合は、その時点でテープ3が巻き付けられ
ている状態での半径(巻装されたテープ3を含む半径)
をいうこととし、一方「リールハブ径」とは、Tリール
ハブ2A又はSリールハブ2B自体の半径をいうことと
する。
【0009】このテープカセット1には不揮発性メモリ
であるMIC4が設けられており、このMIC4のモジ
ュールからは電源端子5A、データ入力端子5B、クロ
ック入力端子5C、アース端子5D等が導出されてい
る。本発明とは直接関連しないため詳しい説明は省略す
るが、このMIC4には、テープカセットごとの製造年
月日や製造場所、テープの厚さや長さ、材質、テープ3
上のに形成される各パーティションごとの記録データの
使用履歴等に関連する情報、ユーザ情報等が記憶され
る。なお、本明細書ではこれらのMIC4に格納される
各種情報は『管理情報』と言うことにする。
【0010】図4は、テープカセット1の外観例を示す
ものとされ、筺体全体は上側ケース6a、下側ケース6
b、及びガードパネル8からなり、通常の8ミリVTR
に用いられるテープカセットの構成と基本的には同様と
なっている。このテープカセット1の側面のラベル面9
には、端子ピン7A、7B、7C、7Dが設けられてお
り、上記図2にて説明した電源端子5A、データ入力端
子5B、クロック入力端子5C、アース端子5Dとそれ
ぞれ接続されているものとされる。即ち、本例ては、テ
ープカセット1は次に説明するテープストリーマドライ
ブ10と、上記端子ピン7A、7B、7C、7Dを介し
て物理的に接触してデータ信号等の相互伝送が行われる
ものとされる。
【0011】2.テープローディング機構 次に図2に、本例のテープストリーマドライブ10内に
テープカセット1が装填され、ローディングされた状態
を示す。テープカセット1がテープストリーマドライブ
10内に挿入されると、図示しない装填機構によって図
2に示すテープドライブ用のメカデッキ部に着座され、
テープ3がテープカセット1内から引き出されてローデ
ィングされる。またイジェクト時にはローディングされ
ているテープがテープカセット1内に巻き取られ、装填
機構によってテープカセット1が排出されることにな
る。なお、このメカデッキ部の構成及び動作についての
詳しい説明は、本出願人が先に出願した先願明細書(特
願平7−265947)に記載されており、ここでは概
略的な説明にとどめる。
【0012】図2に示されているようにメカデッキ部に
着座されたテープカセット1は、リールハブ2A,2B
がそれぞれ図1で後述するリールモータにより正方向及
び逆方向に駆動されるように係合される。また、このよ
うに着座されたテープカセット1からは、テープ3が引
き出され、回転ドラム11に所定角度巻装される状態と
なる。即ち、着座されたテープカセット1は図4に示し
たガードパネル8が開かれた状態となっており、移動式
のローディングピン35,36が図中S方向及びX方向
に移動されることによって、テープ3がテープカセット
1の筐体から導出され、ガイドローラ31,32,3
3,34によってテープパスが規定された状態で回転ド
ラム11に巻き付けられる。
【0013】また、ピンチローラ38はガイドローラ3
3,34間のテープパスで、テープ3に対して一定のテ
ープテンションを与えるとともに、テープ3をキャプス
タン37の外周面に圧接するようにされている。これに
よりキャプスタン37の定速回転が行われることで、テ
ープ3が定速で走行される。このようにしてテープ3が
走行されるとともに、磁気ヘッドを配した回転ドラム1
1が回転されることで、テープ3に対する記録再生動作
が実行される。
【0014】また、早送り、巻き戻しなどの高速走行時
には、ピンチローラ38は矢印Z方向に所定の位置まで
移動され、これによってテープ3はピンチローラ38と
キャプスタン37から開放される。なお、ピンチローラ
38がキャプスタン37側に圧着している状態をピンチ
オン、キャプスタン37から離れている状態をピンチオ
フということとする。
【0015】テープ走行時には、テープのたるみが生じ
ないようにバックテンションがかけられ、このバックテ
ンションはリールハブ2A,2Bの回転駆動制御により
得られるものとなる。ここで、ガイドローラ31,32
の間にはテンションピックアップ26が配されている。
このテンションピックアップ26はスピンドルリングで
付勢されながらテープ3に圧接していることで、テープ
3に与えられているテンションに応じて回動状態が変動
する。従ってこのテンションピックアップ26の回動状
況(回動位置)を例えばホール素子などで電気的に検出
することで、テープ3に対してかけられているテンショ
ンに相当する検出信号を得ることができる。
【0016】3.テープストリーマドライブの構成 次に、図1により本例のテープストリーマドライブ10
の構成について説明する。このテープストリーマドライ
ブ10は、図12のように着座されテープローディング
されたテープカセット1の磁気テープ3に対して、ヘリ
カルスキャン方式により記録/再生を行うようにされて
いる。回転ドラム11には、例えば2つの記録ヘッド1
2A、12B及び3つの再生ヘッド13A、13B、1
3Cが設けられる。記録ヘッド12A、12Bは互いに
アジマス角の異なる2つのギャップが究めて近接して配
置される構造となっている。再生ヘッド13A、13B
も互いにアジマス角の異なるヘッドとされるが、例えば
90度離れた状態で配置される。再生ヘッド13Cは、
記録直後の読出(いわゆるリードアフターライト)に用
いられるヘッドとなる。
【0017】上述のようにテープカセット1から引き出
された磁気テープ3が巻き付けられる回転ドラム11は
ドラムモータ14Aにより回転される。また磁気テープ
3を低速走行させるための上記キャプスタン37はキャ
プスタンモータ14Bにより回転駆動される。またテー
プカセット1内の上記Tリールハブ2A,Sリールハブ
2Bは、それぞれTリールモータ14C、Sリールモー
タ14Dにより、独自に、順方向及び逆方向に回転駆動
される。ローディングモータ14Eは、ローディングピ
ン35,36及び所要のガイドローラの位置を移動さ
せ、テープ3の回転ドラム11へのローディング/アン
ローディングを実行する。イジェクトモータ28は、テ
ープカセット1の装填機構を駆動するモータであり、挿
入されたテープカセット1の着座及びテープカセット1
の排出動作を実行させる。
【0018】ドラムモータ14A、キャプスタンモータ
14B、リールモータ14C、14D、ローディングモ
ータ14E、イジェクトモータ28は、それぞれメカド
ライバ17からの電力印加により回転駆動される。メカ
ドライバ17はサーボコントローラ16からの制御に基
づいて各モータを駆動する。サーボコントローラ16は
各モータの回転速度制御を行って通常の記録再生時の走
行や高速再生時のテープ走行、早送り、巻き戻し時のテ
ープ走行、テープカセット装填動作、ローディング/ア
ンローディング動作、テープテンション制御動作、など
を実行させる。
【0019】EEP−ROM18にはサーボコントロー
ラ16が各モータのサーボ制御に用いる定数等が格納さ
れている。サーボコントローラ16が各モータのサーボ
制御を実行するために、ドラムモータ14A、キャプス
タンモータ14B、リールモータ14C、14Dにはそ
れぞれFG(周波数発生器)が設けられており、各モー
タの回転情報が検出できるようにしている。即ちドラム
モータ14Aの回転に同期した周波数パルスを発生させ
るドラムFG27A、キャプスタンモータ14Bの回転
に同期した周波数パルスを発生させるキャプスタンFG
27B、Tリールモータ14Cの回転に同期した周波数
パルスを発生させるTリールFG27C、Sリールモー
タ14Dの回転に同期した周波数パルスを発生させるS
リールFG27Dが形成され、これらの出力(FGパル
ス)がサーボコントローラ16に供給される。キャプス
タンFG27Bは例えばキャプスタンモータ14Bの1
回転につき360波のパルスを出力する。TリールFG
27C、SリールFG27Dは、それぞれTリールモー
タ14C、Sリールモータ14Dの1回転につき24波
のパルスを出力する。
【0020】サーボコントローラ16はこれらのFGパ
ルスに基づいて各モータの回転速度を判別することで、
各モータの回転動作について目的とする回転速度との誤
差を検出し、その誤差分に相当する印加電力制御をメカ
ドライバ17に対して行うことで、閉ループによる回転
速度制御を実現することができる。従って、記録/再生
時の通常走行や、高速サーチ、早送り、巻き戻しなどの
各種動作時に、サーボコントローラ16はそれぞれの動
作に応じた目標回転速度により各モータが回転されるよ
うに制御を行うことができる。
【0021】また上述のように形成されているテンショ
ンピックアップ26の回動位置としてのテンション検出
情報もサーボコントローラ16に供給される。サーボコ
ントローラはテンション検出情報に応じてTリールモー
タ14C、Sリールモータ14Dの回転速度を補正する
ことで、走行されるテープ3に目的とするバックテンシ
ョンが常に加えられるようにテンション制御を行うこと
ができる。
【0022】またセンサ29は、テープカセット1の装
填(着座)状態を検出するスイッチセンサであり、この
センサ29の出力がサーボコントローラ16に供給され
ることで、テープカセット1の装填状況が検出される。
【0023】サーボコントローラ16はインターフェー
スコントローラ/ECCフォーマター22(以下、IF
/ECCコントローラという)を介してシステム全体の
制御処理を実行するシステムコントローラ15と双方向
に接続されている。
【0024】このテープストリーマドライブ10におい
ては、データの入出力にSCSIインターフェイス20
が用いられている。例えばデータ記録時にはホストコン
ピュータ40から、固定長のレコードという伝送データ
単位によりSCSIインターフェイス20を介して逐次
データが入力され、圧縮/伸長回路21に供給される。
なお、このようなテープストリーマドライブシステムに
おいては、可変長のデータの集合単位によってホストコ
ンピュータ40よりデータが伝送されるモードも存在す
る。
【0025】圧縮/伸長回路21では、入力されたデー
タについて必要があれば、所定方式によって圧縮処理を
施すようにされる。圧縮方式の一例として、例えばLZ
符号による圧縮方式を採用するのであれば、この方式で
は過去に処理した文字列に対して専用のコードが割り与
えられて辞書の形で格納される。そして、以降に入力さ
れる文字列と辞書の内容とが比較されて、入力データの
文字列が辞書のコードと一致すればこの文字列データを
辞書のコードに置き換えるようにしていく。辞書と一致
しなかった入力文字列のデータは逐次新たなコードが与
えられて辞書に登録されていく。このようにして入力文
字列のデータを辞書に登録し、文字列データを辞書のコ
ードに置き換えていくことによりデータ圧縮が行われる
ようにされる。
【0026】圧縮/伸長回路21の出力は、IF/EC
Cコントローラ22に供給されるが、IF/ECCコン
トローラ22においてはその制御動作によって圧縮/伸
長回路21の出力をバッファメモリ23に一旦蓄積す
る。このバッファメモリ23に蓄積されたデータはIF
/ECCコントローラ22の制御によって、最終的にグ
ループ(Group)という磁気テープの40トラック
分に相当する固定長の単位としてデータを扱うようにさ
れ、このデータに対してECCフォーマット処理が行わ
れる。
【0027】ECCフォーマット処理としては、記録デ
ータについて誤り訂正コードを付加すると共に、磁気記
録に適合するようにデータについて変調処理を行ってR
F処理部19に供給する。RF処理部19では供給され
た記録データに対して増幅、記録イコライジング等の処
理を施して記録信号を生成し、記録ヘッド12A、12
Bに供給する。これにより記録ヘッド12A、12Bか
ら磁気テープ3に対するデータの記録が行われることに
なる。
【0028】また、データ再生動作について簡単に説明
すると、磁気テープ3の記録データが再生ヘッド13
A、13BによりRF再生信号として読み出され、その
再生出力はRF処理部19で再生イコライジング、再生
クロック生成、2値化、デコード(例えばビタビ復号)
などが行われる。このようにして読み出された信号はI
F/ECCコントローラ22に供給されて、まず誤り訂
正処理等が施される。そしてバッファメモリ23に一時
蓄積され、所定の時点で読み出されて圧縮/伸長回路2
1に供給される。圧縮/伸長回路21では、システムコ
ントローラ15の判断に基づいて、記録時に圧縮/伸長
回路21により圧縮が施されたデータであればここでデ
ータ伸長処理を行い、非圧縮データであればデータ伸長
処理を行わずにそのままパスして出力される。圧縮/伸
長回路21の出力データはSCSIインターフェイス2
0を介して再生データとしてホストコンピュータ40に
出力される。
【0029】また、この図にはテープカセット1の磁気
テープ3と共にMIC4が示されている。このMIC4
は、テープカセット本体がテープストリーマドライブに
装填されると、図4に示した端子ピンを介してシステム
コントローラ15とデータの入出力が可能なように接続
される。これによりシステムコントローラ15はMIC
4に記録されている管理情報を読み込んだり、管理情報
を更新できる。
【0030】MIC4と外部のホストコンピュータ40
間はSCSIのコマンドを用いて情報の相互伝送が行わ
れる。このため、特にMIC4とホストコンピュータ2
5間との間に専用のラインを設ける必要はなく、結果的
にテープカセットとホストコンピュータ40とのデータ
のやりとりは、SCSIインターフェイスだけで結ぶこ
とができる。
【0031】S−RAM24,フラッシュROM25
は、システムコントローラ15が各種処理に用いるデー
タが記憶される。例えばフラッシュROM25には制御
に用いる定数等が記憶される。またS−RAM24はワ
ークメモリとして用いられたり、MIC4から読み出さ
れたデータ、MIC4に書き込むデータ、テープカセッ
ト単位で設定されるモードデータ、各種フラグデータな
どの記憶や演算処理などに用いるメモリとされる。な
お、S−RAM24,フラッシュROM25は、システ
ムコントローラ15を構成するマイクロコンピュータの
内部メモリとして構成してもよく、またバッファメモリ
23の領域の一部をワークメモリ24として用いる構成
としてもよい。
【0032】テープストリーマドライブ10とホストコ
ンピュータ25間は上記のようにSCSIインターフェ
ース20を用いて情報の相互伝送が行われるが、システ
ムコントローラ15に対してはホストコンピュータ40
がSCSIコマンドを用いて各種の通信を行うことにな
る。
【0033】4.ポジション検出方式 このようなテープストリーマドライブ10で実行される
テープポジション検出について説明する。テープポジシ
ョン検出は、テープカセット1内でのその時点でのテー
プ3の走行位置を検出する動作であるが、実際には、テ
ープ位置はリールハブ2A、2Bのリール巻径の比に相
当する値と考えることができ、従ってテープポジション
検出はリール巻径検出動作として行われる。
【0034】このテープポジション検出は、その検出値
を各種動作制御に用いることを目的として行われるもの
であるが、その動作制御とは例えば次のようなものとな
る。
【0035】例えばまずオープンループになるTリール
2A側のテンションコントロールが挙げられる。図2に
示したようにSリール2B側にはテンションピックアッ
プ26が配されており、検出されるテープテンションを
サーボコントローラ16にフィードバックすることで、
サーボループを構成できる。ところが本例のようにTリ
ール2A側にテンションピックアップが設けられていな
い場合は、Tリール2A側でのテンションコントロール
(テンションコントロールのためのTリールモータ14
Cの制御)はオープンループ制御にならざるを得ない。
【0036】なお、Tリール2A側にテンションピック
アップが設けられないのは、Tリール2A側では単にテ
ープ3を巻き取るという動作ができればよく、またキャ
プスタン37からみてTリール2Aとの間は1つのガイ
ドローラ39が存在するのみなので、特に高いテンショ
ン精度を必要としないとともにダメージにもなりにくい
という事情があり、かつこのためテンションピックアッ
プを設けないようにして構成の簡略化をはかっても大き
な問題とはならないためである。
【0037】このため、オープンループによるテンショ
ン制御を実行しているが、Tリールモータ14Cの発生
トルクとモータ電圧の関係、及びテープ巻径(リール巻
径)との関係を調べておけば、テープテンションを一定
に制御することが可能となる。つまりテープポジション
に応じて発生トルクを制御でき、オープンループであっ
ても適切な制御が可能となるものである。
【0038】次に高速走行時のテープトップ、テープエ
ンド付近での速度制御にもテープポジションを用いるこ
とができる。本例のテープストリーマドライブ10で
は、通常の記録再生時のテープ速度を基準として±15
0倍速としての速度でテープ走行を実行させ、早送り、
巻き戻しが可能である。ところが、このような高速走行
のままテープトップ又はテープエンドに達してしまう
と、テープに過大なテンションが加わることになり、テ
ープにダメージを与えてしまう。そこで、テープトッ
プ、テープエンド付近では、テープ走行を例えば±25
倍速程度にまで落とすようにしているが、テープポジシ
ョンが適切に検出されていることでテープトップ、テー
プエンドに近づいたことを的確に判別でき、このような
減速処理を最適なタイミングで実行することができる。
【0039】さらにテンションサーボのゲインコントロ
ールにもテープポジションは用いられる。テープカセッ
ト1では、テープ3の走行がテープトップからテープエ
ンドに移行していくことにつれ、リール巻径が変化する
ものとなる。従ってリール巻径(テープ巻径)の変化に
伴ってリールサーボ(テンションサーボ)のゲインを変
更していくことが必要になる。これはゲインを一定にし
た場合、リール巻径の小さい状態に合わせてゲイン設定
するとリール巻径が大きくなった時点ではゲインが不足
し、その逆ではリール巻径が小さい状態でゲイン過多に
なってしまうためである。そこで、テープポジションに
基づいてサーボゲインを変化させていくようにすること
で、常に最適なゲインでテンションコントロールが可能
となり、安定したテンションサーボが実現できる。
【0040】例えばこれらの制御のためにテープポジシ
ョンデータが有効なパラメータとなる。もちろんこれ以
外にも、テープポジションデータを用いて好適な処理を
行うことができるものがある。そしてこれらの目的のた
めにテープポジション検出を行うわけであるが、以下、
テープポジション検出の方式を説明していく。
【0041】まずテープポジション検出とは、両リール
ハブにテープが巻装された状態の径(リール巻径)の比
(又は両リールのリール巻径)を検出することを意味す
る。リール巻径を計算するのに正確かつ確実な方法は、
キャプスタン37にピンチローラ38が圧着した状態
(ピンチオン)で、リールハブが1回転走行する間にお
けるキャプスタンFG27Bからのパルス数をカウント
する方法である。このようにすれば、外乱でキャプスタ
ンサーボが乱れたとしてもリールハブ1回転とキャプス
タンFGパルス数の比率に変化がないため、リール巻径
の正確な検出が可能となる。
【0042】しかし、常にピンチローラ38がキャプス
タン37に圧着されているわけではなく、ピンチローラ
38が外された状態(ピンチオフ)でテープ走行が行わ
れるモードでもテープポジション検出(リール巻径検
出)を行うことができるようにする必要がある。このよ
うなことを考慮すると、次のような検出方法が採られ
る。
【0043】図5にSリールハブ2B、Tリールハブ2
Aにテープ3が巻装されて走行されている状態を示して
いるが、ここでTリールハブ2A側のリール巻径をR
t、Sリールハブ2B側のリール巻径をRs、Sリール
ハブ2B及びTリールハブ2Aのリールハブ径をRoと
する。またテープ速度をVtape、テープ長をLtape、テ
ープ厚をDtapeとする。当然ながらテープ長Ltape、テ
ープ厚Dtapeは、そのテープカセット1についての固定
値となり(テープカセット1の種別により異なる値とな
る)、従ってテープ3が巻装された状態のSリールハブ
側の投影面積とTリールハブ側の投影面積の和はテープ
走行位置に関わらず一定である。すると次の(数1)が
成立する。
【数1】 つまりテープ3が巻装された状態のSリールハブ側の投
影面積とTリールハブ側の投影面積の和から、両リール
ハブ自体の投影面積を引いたものは、テープ長Ltapeと
テープ厚Dtapeのみによる投影面積に相当する。
【0044】ここで、Tリールハブ2A側の回転周期を
Tt、Sリールハブ2B側の回転周期をTsとしたとき
に、各回転周期Tt、Tsが測定できれば、各リールハ
ブのリール巻径の比率がわかることになるため、次の
(数2)が成り立つ。
【数2】 そして上記(数2)を上記(数1)に代入すると、
【数3】 が得られる。
【0045】この(数3)において、テープ長Ltape、
テープ厚Dtape、リールハブ径Roは、そのテープカセ
ット1についての固有の値である。従って、あらかじめ
このテープ長Ltape、テープ厚Dtape、リールハブ径R
oがわかっているとすれば、各リールハブの回転周期T
t、Tsを測定することでテープポジション検出(両リ
ールのリール巻径又はその比の検出)が可能であること
がわかる。
【0046】そこでテープカセット1が装填されテープ
ローディングされた直後に、ピンチローラ38を圧着さ
せた状態でテープ走行を行い、テープ全体量を測定する
ようにする。テープ全体量とは、テープ全長及び両リー
ルハブによる総投影面積であり、つまり(テープ長Lta
pe×テープ厚Dtape+両リールハブ投影面積和2πRo
2)の値となる。これは(数3)の右辺における係数に
相当する。
【0047】キャプスタン37の直径をφc、Tリール
ハブ2Aが1回転する間のキャプスタンFG27Bから
のパルスのカウント数をNt、Sリールハブ2Bが1回
転する間のキャプスタンFG27Bからのパルスのカウ
ント数をNsとすると、上記のリール巻径Rt、Rsと
φc、Nt、Nsの関係は、次の(数4)(数5)のよ
うになる。
【数4】
【数5】 なお、リールハブが1回転する時間を測定するのは、リ
ールFGのFGむらをキャンセルするためである。
【0048】これを上記(数1)に代入して変形する
と、
【数6】 となる。この(数6)の右辺は、両リールハブとテープ
全長の投影面積に相当しており、つまり上記テープ全体
量である。このテープ全体量の値は、そのテープカセッ
ト1に固有な値となり、テープカセット1がイジェクト
されるまでは変わらない値となる。即ちテープローディ
ングされた直後にテープ走行を行い、各リールの1回転
期間におけるキャプスタンFGパルスのカウント値N
t、Nsを得ることで、テープ全体量が判別できる。
【0049】なお、このテープ全体量のデータは(数
6)を次の(数7)のように変形し、(Nt2+Ns
2 )=基準値Aとして、サーボコントローラ16が記
憶するようにしている。
【数7】 そして、この基準値Aを用いて、以下説明するようにテ
ープポジション計算を行なっていく。
【0050】まずピンチオンの際のテープポジション計
算は次のようになる。この場合はキャプスタンFG14
BからのFGパルス数Nt、Nsをカウントすることで
リール巻径Rt、Rsを求めることができる。なお、こ
れは上記(数4)(数5)によって求めてもよいが、基
準値Aを予め記憶することで、次のような方式で算出で
きる。
【0051】キャプスタン駆動の場合は、引っ張る側の
リールハブでは何らかの外乱でテープ巻き取りに乱れが
生じることがあり得るが、引っ張られる側のリールハブ
ではほぼ確実に動作することになる。そこで、ピンチオ
ンで順方向(フォワード方向)に走行する際には、その
とき引っ張られることになるSリールハブ2B側のSリ
ールFG27Dのパルスカウントを行い、一方ピンチオ
ンで逆方向(リバース方向)に走行する際には、そのと
き引っ張られることになるTリールハブ2A側のTリー
ルFG27Cのパルスカウントを行う。そしてこの引っ
張られる側のリールFGパルスから引っ張られる側のリ
ールハブの1回転期間を検出し、その1回転期間でのキ
ャプスタンFGパルスをカウントする(Nt又はN
s)。そして引っ張る側のリールハブの1回転期間での
キャプスタンFGパルスのカウント値(Ns又はNt)
は計算で求められる。
【0052】即ち上記(数7)からわかるようにキャプ
スタンFGパルスのカウント値Ns、Ntの各二乗の和
は一定であることから、
【数8】 となるためである。なお、Nt2、Ns2は投影面積に相
当するデータとなるが、以後説明上、Nt2をAt、N
2をAsとして表すことともする。またここでいうキ
ャプスタンFGパルスのカウント値Ns、Ntは、リー
ル巻径Rs、Rtと比例関係にあるため、リール巻径R
s、Rtと等価と考えられる。従ってサーボコントロー
ラ16の内部では、カウント値Ns、Ntをリール巻径
Rs、Rtとして扱っている。説明上、リール巻径に相
当するデータNsをBs、NtをBtとして表すことと
する。
【0053】そして上記のように得られたカウント値N
s、Ntについて(数9)のように平方根計算して実際
のリール巻径相当値を求めている。
【数9】 また実際のリール巻径Rt、Rsは上記(数5)(数
9)から、次の(数10)により求めることができる。
【数10】
【0054】以上のようにしてピンチオンで走行状態の
際にテープポジション(投影面積At、As、リール巻
径Bt、Bs)を求めることができる。
【0055】次にピンチオフの状態でテープ走行が行わ
れている間のテープポジション計算方法を説明する。仮
にピンチオフのときであってもキャプスタンFGパルス
がカウントできるとし、またテープ走行速度が一定であ
るとすると(数11)が成り立つ。
【数11】
【0056】これを上記(数8)に代入して変形する
と、
【数12】 となる。この(数12)に基づけば、リールFGパルス
から各リールハブの1回転周期を測定すれば、テープポ
ジション(投影面積At、As、リール巻径Bt、B
s)が算出できることが理解される。但しこの式はテー
プ速度が一定であることを前提としているため、加速
中、減速中はこのような方式でのテープポジション検出
は実行できない。(ピンチオンの場合は、上述した計算
方法により、加速中、減速中でもテープポジション検出
ができる)
【0057】リール巻径相当値は上述したピンチオンの
時と同様に平方根の計算で求めることができる。即ち、
【数13】 また実際のリール巻径Rt、Rsは、次の(数14)に
より求めることができる。
【数14】
【0058】本例では、以上のようにしてピンチオン、
ピンチオフそれぞれの場合のテープ走行時にテープポジ
ション検出を行う。このテープポジション検出としての
計算はサーボコントローラ16が実行することになる。
【0059】なお、本例ではテープ全体量に基づく基準
値Aを上記のように算出することとしているが、テープ
長、テープ厚のデータが、MIC4から読み込め、かつ
そのデータの信頼性が高い場合は、MIC4から読み込
んだテープ長、テープ厚の値により基準値Aを算出して
もよい。
【0060】5.テープカセット装填時のポジション検
出処理 上述のようなテープポジション検出を実行する際の動作
として、まずテープカセット1が装填された際の処理を
図6、図7、図8、図9で説明する。図6はテープカセ
ット1が装填され、テープ3が図2のようにローディン
グされた際などにテープポジションを行うためのシステ
ムコントローラ15の処理、図7はシステムコントロー
ラ15の指示に基づいてサーボコントローラ16が実行
する実際のテープポジション検出としての処理、図8は
サーボコントローラ16において実行されるテープポジ
ション計算処理、図9はシステムコントローラ15の指
示に基づく各種動作中にサーボコントローラ16がメカ
ドライバ17を制御する処理を、それぞれ示している。
なお、図7、図8、図9の処理はローディング時以降の
各種動作中においても実行されるものであるが、その際
の動作については後述し、まずここではローディング時
の動作について説明していく。
【0061】ローディング時の処理としては、まず装填
されたテープカセット1の種別に応じた値となるテープ
長Ltape、テープ厚Dtape、リールハブ径Roに基づい
た上記基準値Aを判別する必要がある。そしてその基準
値を用いて上記ピンチオンの状態での走行によりテープ
ポジションを計算することになる。なおテープカセット
1の種別としては例えば5種類ある。まずテープ厚70
μmのタイプとしてテープ長が15m,70m,120
m,150mの4種類があり、またテープ厚50μmの
タイプとしてテープ長が230mのものがあるため、計
5種類となる。
【0062】テープローディングが完了すると、システ
ムコントローラ15は図6に示す処理を開始する。まず
ステップF101として、テープ走行をピンチオンの状
態で、かつ通常(1倍速速度)より高速となる15倍速
でフォワード方向に実行させるべく指示を出す。これに
応じてサーボコントローラ16は、テープ走行が15倍
速でフォワード方向に実行されるようにメカドライバ1
7を制御し、各種モータを駆動させる。
【0063】また、このステップF101の指示に応じ
てサーボコントローラ16は図9に示すメカコマンド発
行ルーチンが実行され、テープテンションをコントロー
ルすることになる。即ち、システムコントローラ15か
らのテープ走行コマンドが発行されたことに加えて、こ
の場合はテープポジション検出時であるため、処理をス
テップF401からF402に進める。また15倍速の
走行が指示されているため、さらに処理をステップF4
03に進める。そしてステップF403で、テープテン
ションが通常時(6g)より高い9gとなるようにテン
ションサーボ系(リールサーボ系)を設定し、ステップ
F405でそのような状態でのテープ走行が実行される
ようにメカドライバ17に対するメカコマンドを発行す
る。
【0064】従ってこのような処理により、システムコ
ントローラ15が、特にテープポジション検出を目的と
して15倍速のテープ走行を指示した場合のみは、テー
プテンションが9gに制御されることになる。テープテ
ンションが高めとされることで、走行時のテープのたる
み等が防止され、リール回転周期やキャプスタンFGパ
ルスの計測がより正確に実行できる。なお、この図9の
処理からわかるように、システムコントローラ15が、
テープポジション検出を目的としないテープ走行を指示
した場合は(例えば記録/再生時やサーチ時等のテープ
走行指示)、ステップF404でテープテンションが6
gに制御される。つまり通常時はテープテンションを必
要最小限の値として、テープに過大な負担がかけられな
いようにしている。
【0065】システムコントローラ15は図6のステッ
プF101としてのコマンドを発行したら、続いてステ
ップF102で、テープポジション検出の開始フラグを
オンとする。これはサーボコントローラ16にテープポ
ジション検出動作を指示する処理となり、その後はステ
ップF103でサーボコントローラ16によってテープ
ポジション検出終了フラグがオンとされることを待機す
る。つまりサーボコントローラ16側でのテープポジシ
ョン検出の完了を待つ。
【0066】システムコントローラ15によってテープ
ポジション検出開始フラグがオンとされると、サーボコ
ントローラ16は実際のテープポジション検出動作を行
う。つまりサーボコントローラ16は図7のステップF
201でテープポジション検出開始フラグを監視してお
り、オンとされることに応じてステップF202に進
み、テープポジション計算を実行する。この時点では上
述したようにピンチオン、15倍速、フォワード方向と
いうテープ走行が実行されているため、その走行動作に
応じた計算処理となる。
【0067】上述したようにテープカセット1のテープ
全体量は各リールの1回転期間におけるキャプスタンF
Gパルスのカウント値Nt、Nsを得ることで判別でき
る(数6参照)。またテープ全体量に応じた基準値A
(数7参照)が得られることで、ピンチオンの状態であ
ればキャプスタンFGのカウント値に基づいてテープポ
ジション計算が可能となる。つまり上述した、Tリール
ハブ側の投影面積相当データAt、Sリールハブ側の投
影面積相当データAs、Tリールハブ側のリール巻径相
当データBt、Sリールハブ側のリール巻径相当データ
Bsが、算出できる(数8、数9参照)。
【0068】このためサーボコントローラ16によるテ
ープポジション計算処理は図8のように行われる。まず
テープ走行中にステップF301でTリールエッジ(T
リールモータ14Cの回転基準位置)を監視しており、
Tリールエッジとなったら、そこから1回転が行われる
期間をステップF302で待機する。この間キャプスタ
ンFGパルス、即ちTリールハブ側の1回転周期をカウ
ントすることになる。Tリールハブ側での1回転が終了
したら、ステップF303でSリールハブ側についても
1回転が完了しているかを確認するとともに、Sリール
ハブ側の1回転周期を計測もしくは算出する。
【0069】そしてステップF304で、Tリールハブ
及びSリールハブの各1回転の回転周期に基づいて、上
述した計算方式で投影面積At、As、リール巻径B
t、Bsを算出し、テープポジション計算を終える。な
お、ここでは積算値Ltを0に初期化する。この積算値
Ltは或るテープポジション検出時点以降のTリールハ
ブ側のテープ増減長積算値であり、後述する補正処理に
用いる。
【0070】図7のステップF202としてのテープポ
ジション計算を図8のステップF301〜F304の処
理で完了すると、サーボコントローラ16はステップF
203で、算出したテープポジションデータをレジスタ
にセットし、ステップF204でテープポジション検出
終了フラグをオンとしてテープポジション検出を終了す
る。
【0071】サーボコントローラ16でテープポジショ
ン検出終了フラグがオンとされると、システムコントロ
ーラ15の処理は図6のステップF103からF104
に進み、サーボコントローラ16が算出してレジスタに
セットしたテープポジションデータを読み込むことにな
る。そしてステップF105で、そのテープポジション
データ(投影面積At、As、リール巻径Bt、Bs)
が適正な値であるか否かをチェックする処理を行う。
【0072】このチェック処理は次のような条件、
、が全て満たされているか否かという判断で行われ
る。
【0073】.Ath1≦(At+As)≦Ath2 At+Asはテープ投影面積の和であり、この値が所定
値Ath1からAth2までの範囲内の値であるか否か
を判断する。所定値Ath1、Ath2は、上述したテ
ープ長、テープ厚の異なる5種類のテープカセットにつ
いて、どの場合でも満たされる範囲を規定する値として
設定されているものである。
【0074】.Bth1≦(Bt、Bs)≦Bth2 両リールハブのリール巻径Bt、Bsの値が所定値Bt
h1からBth2までの範囲内の値であるか否かを判断
する。この所定値Bth1、Bth2も、上述した5種
類のテープカセットについて、どの場合でも満たされる
範囲を規定する値として設定されている。
【0075】.(At+As)=TS ここでTSは両リールの面積和であり、つまりテープ投
影面積の和と両リールの面積和の一致を確認する。
【0076】この、、が満たされれば、算出され
たテープポジションデータは適正な値であると判断で
き、この場合はステップF106において正常終了とす
る。つまりサーボコントローラ16においてセットされ
たテープポジションデータを用いて各種処理を実行する
ことを許可する。このようにテープポジション検出が正
常終了されることで、上述したようなテープポジション
データに基づく制御が、その後実行されることになる。
【0077】ところが、、が1つでも満たされて
いなければ、算出されたテープポジションデータは、何
らかのミスにより誤算出されたものと判断し、ステップ
F107においてリトライカウンタをインクリメントし
た上で、ステップF108を介してステップF102に
戻る。つまりステップF102で再びポジション検出開
始フラグをオンとし、サーボコントローラ16にテープ
ポジション検出のリトライを実行させる。従って、上述
した処理が再実行されることになる。
【0078】このようなリトライの実行回数は、ステッ
プF107でのリトライカウンタのインクリメントによ
りカウントされることになり、ステップF108でリト
ライカウント値が規定値をこえるまで実行される。この
ため、その規定値で規定される最高リトライ回数に達す
る前に、或るリトライとしてのテープポジション検出処
理において算出されたテープポジションデータが、ステ
ップF105で適正であると判断されれば、正常終了と
なる。ところが、リトライを繰り返し、最高リトライ数
に達してもステップF105でエラーと判断された場合
は、ステップF109に進んでテープポジション検出は
エラーとして終了される。この場合は、誤算出されたテ
ープポジションデータはその後の処理には用いられな
い。従ってテープポジション検出不能となった場合は、
誤ったテープポジションデータにより上述したような制
御が実行され、誤動作が生じてしまうことが防止され
る。
【0079】6.動作中のポジション検出及び補正処理
以上のようなローディング直後のテープポジション検出
に加えて、記録、再生、サーチなどテープ走行を伴う各
種動作中には、随時テープポジション検出が行われるこ
とで、常に正確なテープポジションが判別され、そのテ
ープポジションデータを用いて的確な制御が行われる。
即ち、システムコントローラ15が適宜テープポジショ
ン検出開始フラグをオンとすることに応じて、サーボコ
ントローラ16がテープポジションデータの計算を行
う。なおこの場合、基準値Aは上述したローディング時
の処理で既に計算され記憶されているため、再度算出す
る必要はない。またこの場合も、上記処理と同様に、算
出されたテープポジションデータが適正であるか否かが
チェックされ、適正でない場合はリトライが行われるこ
とになる。
【0080】また、サーボコントローラ16によるテー
プポジションデータ計算は、その実行がピンチオンの状
態でのテープ走行中に指示された場合は、上述したピン
チオン時の計算方法により実行され、またピンチオフの
状態でのテープ走行中に指示された場合は、上述したピ
ンチオフ時の計算方法により実行されることになる。
【0081】ところでピンチオン、ピンチオフのいずれ
の場合でも、上記した計算方法は、リールの1回転の周
期の計測結果に基づく計算処理となる。これはフォワー
ド方向又はリバース方向に或る程度テープ走行が連続す
る場合は問題ないが、特に本例のようにデータストレー
ジ用途のテープストリーマドライブ10の場合は、1回
のテープ走行がリール1回転に満たないことも発生す
る。また、リール1回転に満たない状態でフォワード方
向、リバース方向の走行が交互に繰り返されるような場
合も発生する。このような状態が長期にわたって続くこ
とは滅多にないが、もし続いてしまったような場合は、
その間テープポジション検出ができないことになる。そ
こで本例では、そのような場合にもテープポジションが
把握できるように補正処理を行うようにしている。
【0082】いま、テープ3がl[mm]だけフォワー
ド方向に進んだとすると、それぞれのリールハブ側の投
影面積はl×(テープ厚Dtape)分だけ増減することに
なる。このことを利用して補正を行う。原理的には次の
(数15)の式に基ずく。
【数15】 なお「R」とはリール巻径Rt又はRsである。
【0083】つまり投影面積の増減分はリール巻径に比
例することを利用しており、或る時点のリール巻径R
(Rt又はRs)がわかっていて、その後リールハブが
どちらの方向に何回転、回ったかがわかれば、その時点
の投影面積は、
【数16】 として求められる。ここから逆算すればリール巻径Rを
求めることができる。
【0084】実際のサーボコントローラ16の処理とし
ては、データAs、Atが投影面積として用いられるた
め、テープ走行に応じてデータAs、Atを増減すれば
よい。投影面積As,Atが、1バイトのデータとして
扱われているとすると、テープ走行によりそのデータの
1ビット分にあたる量が増減したときに、データAs、
Atを補正すればよいことになる。なお、1ビット分に
あたる量としてのテープ走行長のスレッショルド値は、
テープ厚に依存して求められる。
【0085】実際の補正処理は図8のステップF305
以降のように行われる。或る時点でシステムコントロー
ラ15によりテープポジション検出が指示され、サーボ
コントローラ16が図7の処理を実行してステップF2
02に進んだ際には、図8の処理が行われることになる
が、そのときリールハブの1回転以上のテープ走行が行
われたのであれば、ステップF304側での計算ができ
る。ところが、リールハブ1回転以上のテープ走行が行
われなかった場合は、ステップF302からF305に
進む。
【0086】ここでまずテープ走行方向に応じて処理を
分岐し、フォワード方向への走行(リールハブ1回転未
満の走行)が行われたのであれば、ステップF309に
進んでTリールハブ側のテープの増減量積算値Ltに対
して、TリールFG27Cのカウント値から得られる走
行テープ長Δlを加算して更新する。ΔLは、Tリール
FG27Cの1パルス分に相当するテープ長にそのパル
スカウント値を乗算した値となる。なお、なおTリール
FG27Cが1回転につき24波のパルスを出力すると
すると、その1パルス分に相当するテープ長は2πRt
/24となる。
【0087】そしてステップF310で積算値Ltがス
レッショルド値Lthを越えた場合はステップF311
に進み、補正を行う。スレッショルド値Lthとは、デ
ータAt、Asとしての最小単位(1ビット)増減分に
相当するテープ長である。なお図示していないがステッ
プF310で積算値Ltがスレッショルド値Lthを越
えていなかった場合は、テープポジションに変動がない
場合であるため、補正の必要はなく、そのままテープポ
ジション計算を終えればよい。
【0088】ステップF311で補正を行う場合は、積
算値LtをLt−Lthに更新するとともに、その時点
で保持しているデータAt,Asを更新する。つまりA
t=At+h、As=As−hとする。「h」は走行テ
ープ長Δlに応じた補正値である。そしてこのようにデ
ータAt、Asの補正を行ったら、ステップF312
で、それに応じてデータBt、Bsも補正して処理を終
える。
【0089】ステップF305でリバース方向への走行
(リールハブ1回転未満の走行)と判断された場合は、
ステップF306に進んでTリールハブ側のテープの増
減量積算値Ltに対して、TリールFG27Cのカウン
ト値から得られる走行テープ長Δlを減算して更新す
る。そしてステップF307で積算値Ltがスレッショ
ルド値−Lthを越えた(小さくなった)場合はステッ
プF308に進み、補正を行う。なおこの場合も図示し
ていないがステップF307で積算値Ltがスレッショ
ルド値−Lthを越えていなかった場合は、テープポジ
ションに変動がない場合であるため、補正の必要はな
く、そのままテープポジション計算を終える。
【0090】ステップF308で補正を行う場合は、積
算値LtをLt+Lthに更新するとともに、その時点
で保持しているデータAt,Asを補正値hで更新す
る。つまりAt=At−h、As=As+hとする。そ
してこのようにデータAt、Asの補正を行ったら、ス
テップF312で、それに応じてデータBt、Bsも補
正して処理を終える。
【0091】以上のように補正が行われることで、テー
プ走行がリールハブ1回転に満たない状態であってもテ
ープポジション検出が可能となる。もちろんテープ走行
がリールハブ1回転以上継続された場合は、上記ピンチ
オン時又はピンチオフ時の計算としての処理によりテー
プポジション検出が可能となる。
【0092】7.メカエラーリトライ時の処理 ところで、何らかの原因によりメカニカルなエラー(動
作不良)が発生し、記録再生動作等が正常に実行できな
くなることがある。このような場合本例では、以下説明
するようなメカエラー時のリトライ動作を行うようにし
ている。
【0093】図10は、メカエラーが発生した際にシス
テムコントローラ15が実行する処理であり、この処理
に応じてサーボコントローラ16がメカエラーリトライ
としての動作を行うことになる。メカエラーリトライを
行う場合には、まずステップF501でその時点で実行
中のメカコマンドを記憶した上で、ステップF502で
サーボコントローラ16にリセットをかける。サーボコ
ントローラ16が初期状態となることで、テープアンロ
ーディングが行われ、テープ3は図2の状態からテープ
カセット1筐体内に巻き取られる。
【0094】このようなアンスレッド状態が確認された
らステップF503からF504に進み、両リールハブ
の強制巻取を指示する。メカエラーが発生する場合とは
テープにたるみが生じている場合が多く、またその原因
はテープカセット1の着座不良と考えられる。そこでま
ずテープ3のたるみを解消するためにステップF504
でサーボコントローラ16に指示を出し、Tリールハブ
2AとSリールハブ2Bが互いにテープを巻き取る方向
に回転されるように、Tリールモータ14C、Sリール
モータ14Dを互いに逆方向に駆動させる。例えば1秒
程度の間、このような強制巻取を実行させることで、も
したるみが生じていた場合も、テープ3はテープカセッ
ト1内にたるみ無く巻き取られることになる。
【0095】続いてテープカセット1の着座不良を解消
させるための動作を実行する。まずステップF505で
装填機構を制御し、テープカセット1を装填状態から持
ち上げさせる。即ち図11(a)のように着座されてい
たテープカセット1を、装填機構のイジェクト方向への
動作により図11(b)のようにアップさせ、装填状態
を一旦解除させる。その後ステップF506でテープカ
セット1をダウン、即ち再びテープ走行が可能な装填状
態(図11(c))に復帰させる。このように再装填動
作を行うことで、テープカセット1の着座不良が解消さ
れる。またこのときテープ3を再び図2の状態にローデ
ィングすることになる。なお、テープカセット1が再装
填されたことはセンサ29で検出される。
【0096】以上の動作を実行させたら、再びローディ
ング時の処理を行うことになり、即ちステップF507
でポジション検出を実行させる。即ちこのステップF5
07では図6の処理を実行することになる。そして上述
したように図6の処理に応じてサーボコントローラ16
では図7、図8、図9の処理が実行され、テープポジシ
ョン検出動作が行われる。また図6で説明したように算
出されたテープポジションデータは、適正値か否かチェ
ックされ、適正値であれば正常終了となる。一方、適正
値でなかった場合はテープポジション検出のリトライ動
作が行われ、もし規定最高回数のリトライが行われても
適正なテープポジションデータが得られなかったらエラ
ー終了となる。
【0097】図6の処理でエラー終了となった場合は、
図10のステップF510でエラー処理とされ、一方、
図6の処理で正常なテープポジションデータが検出され
たら、ステップF509に進み、ステップF501で記
憶していたメカコマンドにより、メカエラー発生により
中断されていた動作を再開させることになる。
【0098】以上のようにメカエラーリトライを行うこ
とで、メカエラー発生時にそのエラー原因を解消させ
て、エラーで中断された動作を再開させることができ、
テープストリーマドライブ10としての信頼性を向上さ
せることができる。またこの場合もテープポジション検
出を再実行することで、動作再開後にテープポジション
データを用いた適切な動作制御が可能となる。
【0099】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明は、これまで説明してきた各図に示す構
成や処理に限定されるものではない。また実施の形態
は、デジタル信号の記録/再生が行われる8mmVTR
用テープカセットと、このテープカセットに対応するテ
ープストリーマドライブとして説明してきたが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えば映像信号や音
声信号の情報をデジタル信号として記録/再生可能な記
録/再生システムにおいても適用が可能である。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、テープポ
ジション算出手段によって得られたテープポジションデ
ータが算出エラーであるか否かをチェックし、算出エラ
ーと判別された場合は、テープポジション算出動作のリ
トライを行なうようにしている。また動作制御手段は、
チェック手段により適正な値と判別されたテープポジシ
ョンデータを用いて所定の処理を行うようにしている。
これによって不適切なテープポジションデータに基づい
て動作制御が行われることはなり、それによる動作エラ
ーは解消される。またリトライ動作により正確なテープ
ポジションデータが得られる可能性が高くなるため、正
確なテープポジションデータに基づく適切な動作制御が
実行できる確率が非常に高くなる。そしてこれらのこと
により安定した機器動作が可能となり、テープドライブ
装置の信頼性を大きく向上させることができる。
【0101】また例えばテープカセット装填時やメカエ
ラーによる再装填時などに実行されるテープポジション
算出の際には、テープを通常速度より高速となる所定速
度で走行させるようにすることで、迅速にテープポジシ
ョン算出動作が実行でき、その後の実際の記録再生動作
等の開始を早めることができる。さらに、同様にこれら
の場合のテープポジション算出の際などにはテープ走行
時にテープに与えるテンション値が通常より高い値とな
るようにすることで、算出時にテープのたるみが出たり
して正確な算出ができなくなることが解消され、つまり
正確なテープポジション算出動作の実現を促進できる。
【0102】またテープポジション算出は、キャプスタ
ン回転同期信号発生部によって得られる情報(キャプス
タンFG)に基づいて行うことで、簡易かつ正確に実行
できる。一方、テープポジション算出は、リール回転同
期信号発生部によって得られる情報(リールFG)に基
づいて行うようにすれば、キャプスタンにテープが圧着
されていない状況(例えばピンチローラがオフとされて
高速走行されているときなどに)でも算出できるものと
なる。
【0103】またテープポジション算出は、装填手段に
よりテープカセットが装填された際に実行されること
で、装填時のテープポジション状況が把握できる。さら
に走行手段によるテープ走行が実行されている間におい
て、テープポジション算出手段は、一方方向に所定量の
テープ走行が行われることに応じてテープポジションデ
ータを算出していくことで、動作中に常に正確にテープ
ポジションを把握できることになる。また、一方方向に
所定量のテープ走行が行われなかった場合は、その直前
に算出されているテープポジションデータに対する補正
処理を行うことで、その場合もほぼ正確にテープポジシ
ョンを把握できることになる。
【0104】またテープカセットに対する動作中におい
てメカニカルエラーが発生した場合には、テープカセッ
トの着座不良が考えられるため、装填されているテープ
カセットを一旦テープ走行可能状態からはずした後に再
度テープ走行可能状態となるように装填する動作を行う
ことで着座不良を解消する。またその後にテープポジシ
ョン算出を行うことで、その後の適切な動作制御を実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のテープストリーマドライ
ブのブロック図である。
【図2】実施の形態のテープストリーマドライブにテー
プカセットがローディングされた状態の説明図である。
【図3】実施の形態のテープカセットの内部構造を概略
的に示す説明図である。
【図4】実施の形態のテープカセットの外観を示す斜視
図である。
【図5】実施の形態のテープポジション検出方式の説明
図である。
【図6】実施の形態のシステムコントローラテープポジ
ション検出に関する処理のフローチャートである。
【図7】実施の形態のサーボコントローラのテープポジ
ション検出処理のフローチャートである。
【図8】実施の形態のサーボコントローラのテープポジ
ション計算及び補正処理のフローチャートである。
【図9】実施の形態のサーボコントローラのテンション
制御処理のフローチャートである。
【図10】実施の形態のシステムコントローラのメカエ
ラーリトライ処理のフローチャートである。
【図11】実施の形態のメカエラーリトライ時の動作の
説明図である。
【符号の説明】
1 テープカセット、3 磁気テープ、4 MIC、1
0 テープストリーマドライブ、11 回転ドラム、1
2A,12B 記録ヘッド、13A,13B,13C
14A ドラムモータ、14B キャプスタンモータ、
14C Tリールモータ、14D Sリールモータ、1
4E ローディングモータ、再生ヘッド、15 システ
ムコントローラ、16 サーボコントローラ、17 メ
カドライバ、19 RF処理部、20 SCSIインタ
ーフェイス、21 圧縮/伸長回路、22 IFコント
ローラ/ECCフォーマター、23 バッファメモリ、
27A ドラムFG、27B キャプスタンFG、27
C TリールFG、27DSリールFG40、28 イ
ジェクトモータ、40 ホストコンピュータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体としてのテープが一対のリール
    ハブに巻装されて収納されるテープカセットに対して記
    録又は再生動作を実行するテープドライブ装置におい
    て、 テープが走行可能状態となるようにテープカセットを装
    填する装填手段と、 前記装填手段により装填されたテープカセットに対し
    て、テープを走行させることができる走行手段と、 前記走行手段によるテープ走行動作を制御する走行制御
    手段と、 前記走行手段によるテープ走行動作に伴う情報を検出す
    る検出手段と、 前記走行制御手段の制御により前記走行手段によるテー
    プ走行が実行されている間に前記検出手段によって得ら
    れる情報に基づいてテープポジションデータを算出する
    テープポジション算出手段と、 前記テープポジション算出手段によって得られたテープ
    ポジションデータが算出エラーであるか否かをチェック
    するチェック手段と、 前記チェック手段により算出エラーと判別された場合
    は、前記テープポジション算出手段による算出動作のリ
    トライを実行させるリトライ手段と、 前記チェック手段により適正な値と判別されたテープポ
    ジションデータを用いて所定の処理を行う動作制御手段
    と、 を備えたことを特徴とするテープドライブ装置。
  2. 【請求項2】 前記テープポジション算出手段によって
    テープポジションデータの算出動作を実行する際には、
    前記走行制御手段は、テープを通常速度より高速となる
    所定速度で走行させるように前記走行手段を制御するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のテープドライブ装置。
  3. 【請求項3】 前記テープポジション算出手段によって
    テープポジションデータの算出動作を実行する際には、
    前記走行制御手段は、テープ走行時にテープに与えるテ
    ンション値が通常より高い値となるように前記走行手段
    を制御することを特徴とする請求項1に記載のテープド
    ライブ装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段として、前記走行手段にお
    けるキャプスタンモータの回転に同期した信号を発生さ
    せるキャプスタン回転同期信号発生部を備え、 前記テープポジション算出手段は、前記キャプスタン回
    転同期信号発生部によって得られる情報に基づいてテー
    プポジションデータを算出することを特徴とする請求項
    1に記載のテープドライブ装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段として、前記走行手段にお
    いてテープカセットのリールハブを回転させるために設
    けられているリールモータの回転に同期した信号を発生
    させるリール回転同期信号発生部を備え、 前記テープポジション算出手段は、前記リール回転同期
    信号発生部によって得られる情報に基づいてテープポジ
    ションデータを算出することを特徴とする請求項1に記
    載のテープドライブ装置。
  6. 【請求項6】 前記装填手段によりテープカセットが装
    填された際に、前記走行制御手段は前記走行手段による
    テープ走行を実行させるとともに、前記テープポジショ
    ン算出手段は、そのテープ走行期間に前記検出手段によ
    って得られる情報に基づいてテープポジションデータを
    算出することを特徴とする請求項1に記載のテープドラ
    イブ装置。
  7. 【請求項7】 前記走行手段によるテープ走行が実行さ
    れている間において、前記テープポジション算出手段
    は、一方方向に所定量のテープ走行が行われることに応
    じて、その間に前記検出手段によって得られる情報に基
    づいてテープポジションデータを算出するとともに、一
    方方向に所定量のテープ走行が行われなかった場合は、
    その直前に算出されているテープポジションデータに対
    する補正処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の
    テープドライブ装置。
  8. 【請求項8】 テープカセットに対する動作中において
    メカニカルエラーが発生した場合に、前記装填手段は、
    装填されているテープカセットを一旦テープ走行可能状
    態からはずした後に再度テープ走行可能状態となるよう
    に装填する動作を行い、その後前記走行制御手段は前記
    走行手段によるテープ走行を実行させるとともに、前記
    テープポジション算出手段は、そのテープ走行期間に前
    記検出手段によって得られる情報に基づいてテープポジ
    ションデータを算出することを特徴とする請求項1に記
    載のテープドライブ装置。
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