JP3775065B2 - テープドライブ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばデータストレージ用途などに用いるテープカセットに対して記録再生ドライブが可能なテープドライブ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタルデータを磁気テープに記録/再生することのできるテープドライブ装置として、いわゆるテープストリーマドライブが知られている。このようなテープストリーマドライブは、メディアであるテープカセットのテープ長にもよるが、例えば数十〜数百ギガバイト程度の膨大な記録容量を有することが可能であり、このため、コンピュータ本体のハードディスク等のメディアに記録されたデータをバックアップするなどの用途に広く利用されている。また、データサイズの大きい画像データ等の保存に利用する場合にも好適とされている。
そして、上述のようなテープストリーマドライブとして、例えば、8ミリVTRのテープカセットを記録媒体として、回転ヘッドによるヘリカルスキャン方式を採用してデータの記録/再生を行うようにされたものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところでテープストリーマドライブでは、テープカセットが装填された際や、テープカセットに対する走行動作中に、その時点でのテープ位置(テープポジション)を検出する動作を行っている。つまり、その時点でテープがテープトップからテープエンドまでの間でのどこの位置を走行しているかを検出する。
なおテープはテープカセット内の供給リール(Sリール:SUPPLY REEL)と巻取リール(Tリール:TAKEUP REEL)との間を順方向又は逆方向に走行することになるため、テープポジションはSリールとTリールのリール巻径の比(リールハブにテープが巻かれた状態での径の比)によって判別できる。
このようなテープポジションの検出に基づいてサーボ制御用の各種パラメータ等を設定し、例えばテープ走行機構系等に対する制御を行うことで、適切な動作が実現されるようにしている。
【0004】
ところが、テープポジション検出動作において何らかのエラーが生じ、検出されたテープポジション値が不適正なものとなった場合には、逆にテープ走行機構系等に対する制御が適切に行われないことになってしまい、メカニカルエラーの発生などを招くという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような問題に鑑みて、テープポジション検出として得られた値が不適切なものとなったときに、それを用いないようにすることで、不適切な制御動作が実行されることを防止し、またその一方で、正確なテープポジションが行われる確率を高くして、装置としての信頼性を向上させることを目的とする。
【0006】
このためにテープドライブ装置として、テープが走行可能状態となるようにテープカセットを装填する装填手段と、装填手段により装填されたテープカセットに対してテープを走行させることができる走行手段と、走行手段によるテープ走行動作を制御する走行制御手段と、走行手段によるテープ走行動作に伴う情報を検出する検出手段と、走行制御手段の制御により走行手段によるテープ走行が実行されている間に検出手段によって得られる情報に基づいてテープポジションデータを算出するテープポジション算出手段と、テープポジション算出手段によって得られたテープポジションデータが算出エラーであるか否かをチェックするチェック手段と、チェック手段により算出エラーと判別された場合はテープポジション算出手段による算出動作のリトライを実行させるリトライ手段と、チェック手段により適正な値と判別されたテープポジションデータを用いて所定の処理を行う動作制御手段とを備えるようにする。
即ち、テープポジションが算出された際に、それが適正値であるか否かの判断基準をチェック手段が持つようにして、算出値が適正か否かを判断できるようにする。そして適正値でなければリトライを行って正確なテープポジションデータを得るようにする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
ここで、先に本出願人により不揮発性メモリが設けられたテープカセット及び、このメモリ付きテープカセットに対応してデジタルデータの記録/再生が可能とされるテープドライブ装置(テープストリーマドライブ)についての発明が各種提案されているが、本発明は、これらメモリ付きテープカセット及びテープストリーマドライブからなるデータストレージシステムを本発明に適用したものとされる。なお、テープカセットに備えられる不揮発性メモリについては、MIC(Memory In Cassette)ということにする。ただし本例のテープストリーマドライブは、MICの設けられていないテープカセットにも対応するものである。
説明は次の順序で行う。
1.テープカセットの構成
2.テープローディング機構
3.テープストリーマドライブの構成
4.ポジション検出方式
5.テープカセット装填時のポジション検出処理
6.動作中のポジション検出及び補正処理
7.メカエラーリトライ時の処理
【0008】
1.テープカセットの構成
先ず、本例のテープストリーマドライブに対応するMIC付のテープカセットについて図3及び図4を参照して説明する。
図3は、テープカセットの内部構造を概念的に示すものとされ、この図に示すテープカセット1の内部にはTリールハブ2A及びSリールハブ2Bが設けられ、この両リールハブ2A及び2B間にテープ幅8mmの磁気テープ3が巻装される。なお、以下「リール巻径」という場合は、その時点でテープ3が巻き付けられている状態での半径(巻装されたテープ3を含む半径)をいうこととし、一方「リールハブ径」とは、Tリールハブ2A又はSリールハブ2B自体の半径をいうこととする。
【0009】
このテープカセット1には不揮発性メモリであるMIC4が設けられており、このMIC4のモジュールからは電源端子5A、データ入力端子5B、クロック入力端子5C、アース端子5D等が導出されている。本発明とは直接関連しないため詳しい説明は省略するが、このMIC4には、テープカセットごとの製造年月日や製造場所、テープの厚さや長さ、材質、テープ3上のに形成される各パーティションごとの記録データの使用履歴等に関連する情報、ユーザ情報等が記憶される。なお、本明細書ではこれらのMIC4に格納される各種情報は『管理情報』と言うことにする。
【0010】
図4は、テープカセット1の外観例を示すものとされ、筺体全体は上側ケース6a、下側ケース6b、及びガードパネル8からなり、通常の8ミリVTRに用いられるテープカセットの構成と基本的には同様となっている。このテープカセット1の側面のラベル面9には、端子ピン7A、7B、7C、7Dが設けられており、上記図2にて説明した電源端子5A、データ入力端子5B、クロック入力端子5C、アース端子5Dとそれぞれ接続されているものとされる。即ち、本例ては、テープカセット1は次に説明するテープストリーマドライブ10と、上記端子ピン7A、7B、7C、7Dを介して物理的に接触してデータ信号等の相互伝送が行われるものとされる。
【0011】
2.テープローディング機構
次に図2に、本例のテープストリーマドライブ10内にテープカセット1が装填され、ローディングされた状態を示す。
テープカセット1がテープストリーマドライブ10内に挿入されると、図示しない装填機構によって図2に示すテープドライブ用のメカデッキ部に着座され、テープ3がテープカセット1内から引き出されてローディングされる。またイジェクト時にはローディングされているテープがテープカセット1内に巻き取られ、装填機構によってテープカセット1が排出されることになる。
なお、このメカデッキ部の構成及び動作についての詳しい説明は、本出願人が先に出願した先願明細書(特願平7−265947)に記載されており、ここでは概略的な説明にとどめる。
【0012】
図2に示されているようにメカデッキ部に着座されたテープカセット1は、リールハブ2A,2Bがそれぞれ図1で後述するリールモータにより正方向及び逆方向に駆動されるように係合される。また、このように着座されたテープカセット1からは、テープ3が引き出され、回転ドラム11に所定角度巻装される状態となる。
即ち、着座されたテープカセット1は図4に示したガードパネル8が開かれた状態となっており、移動式のローディングピン35,36が図中S方向及びX方向に移動されることによって、テープ3がテープカセット1の筐体から導出され、ガイドローラ31,32,33,34によってテープパスが規定された状態で回転ドラム11に巻き付けられる。
【0013】
また、ピンチローラ38はガイドローラ33,34間のテープパスで、テープ3に対して一定のテープテンションを与えるとともに、テープ3をキャプスタン37の外周面に圧接するようにされている。これによりキャプスタン37の定速回転が行われることで、テープ3が定速で走行される。
このようにしてテープ3が走行されるとともに、磁気ヘッドを配した回転ドラム11が回転されることで、テープ3に対する記録再生動作が実行される。
【0014】
また、早送り、巻き戻しなどの高速走行時には、ピンチローラ38は矢印Z方向に所定の位置まで移動され、これによってテープ3はピンチローラ38とキャプスタン37から開放される。
なお、ピンチローラ38がキャプスタン37側に圧着している状態をピンチオン、キャプスタン37から離れている状態をピンチオフということとする。
【0015】
テープ走行時には、テープのたるみが生じないようにバックテンションがかけられ、このバックテンションはリールハブ2A,2Bの回転駆動制御により得られるものとなる。
ここで、ガイドローラ31,32の間にはテンションピックアップ26が配されている。このテンションピックアップ26はスピンドルリングで付勢されながらテープ3に圧接していることで、テープ3に与えられているテンションに応じて回動状態が変動する。従ってこのテンションピックアップ26の回動状況(回動位置)を例えばホール素子などで電気的に検出することで、テープ3に対してかけられているテンションに相当する検出信号を得ることができる。
【0016】
3.テープストリーマドライブの構成
次に、図1により本例のテープストリーマドライブ10の構成について説明する。このテープストリーマドライブ10は、図12のように着座されテープローディングされたテープカセット1の磁気テープ3に対して、ヘリカルスキャン方式により記録/再生を行うようにされている。
回転ドラム11には、例えば2つの記録ヘッド12A、12B及び3つの再生ヘッド13A、13B、13Cが設けられる。
記録ヘッド12A、12Bは互いにアジマス角の異なる2つのギャップが究めて近接して配置される構造となっている。再生ヘッド13A、13Bも互いにアジマス角の異なるヘッドとされるが、例えば90度離れた状態で配置される。再生ヘッド13Cは、記録直後の読出(いわゆるリードアフターライト)に用いられるヘッドとなる。
【0017】
上述のようにテープカセット1から引き出された磁気テープ3が巻き付けられる回転ドラム11はドラムモータ14Aにより回転される。
また磁気テープ3を低速走行させるための上記キャプスタン37はキャプスタンモータ14Bにより回転駆動される。
またテープカセット1内の上記Tリールハブ2A,Sリールハブ2Bは、それぞれTリールモータ14C、Sリールモータ14Dにより、独自に、順方向及び逆方向に回転駆動される。
ローディングモータ14Eは、ローディングピン35,36及び所要のガイドローラの位置を移動させ、テープ3の回転ドラム11へのローディング/アンローディングを実行する。
イジェクトモータ28は、テープカセット1の装填機構を駆動するモータであり、挿入されたテープカセット1の着座及びテープカセット1の排出動作を実行させる。
【0018】
ドラムモータ14A、キャプスタンモータ14B、リールモータ14C、14D、ローディングモータ14E、イジェクトモータ28は、それぞれメカドライバ17からの電力印加により回転駆動される。メカドライバ17はサーボコントローラ16からの制御に基づいて各モータを駆動する。サーボコントローラ16は各モータの回転速度制御を行って通常の記録再生時の走行や高速再生時のテープ走行、早送り、巻き戻し時のテープ走行、テープカセット装填動作、ローディング/アンローディング動作、テープテンション制御動作、などを実行させる。
【0019】
EEP−ROM18にはサーボコントローラ16が各モータのサーボ制御に用いる定数等が格納されている。
サーボコントローラ16が各モータのサーボ制御を実行するために、ドラムモータ14A、キャプスタンモータ14B、リールモータ14C、14DにはそれぞれFG(周波数発生器)が設けられており、各モータの回転情報が検出できるようにしている。即ちドラムモータ14Aの回転に同期した周波数パルスを発生させるドラムFG27A、キャプスタンモータ14Bの回転に同期した周波数パルスを発生させるキャプスタンFG27B、Tリールモータ14Cの回転に同期した周波数パルスを発生させるTリールFG27C、Sリールモータ14Dの回転に同期した周波数パルスを発生させるSリールFG27Dが形成され、これらの出力(FGパルス)がサーボコントローラ16に供給される。
キャプスタンFG27Bは例えばキャプスタンモータ14Bの1回転につき360波のパルスを出力する。
TリールFG27C、SリールFG27Dは、それぞれTリールモータ14C、Sリールモータ14Dの1回転につき24波のパルスを出力する。
【0020】
サーボコントローラ16はこれらのFGパルスに基づいて各モータの回転速度を判別することで、各モータの回転動作について目的とする回転速度との誤差を検出し、その誤差分に相当する印加電力制御をメカドライバ17に対して行うことで、閉ループによる回転速度制御を実現することができる。従って、記録/再生時の通常走行や、高速サーチ、早送り、巻き戻しなどの各種動作時に、サーボコントローラ16はそれぞれの動作に応じた目標回転速度により各モータが回転されるように制御を行うことができる。
【0021】
また上述のように形成されているテンションピックアップ26の回動位置としてのテンション検出情報もサーボコントローラ16に供給される。
サーボコントローラはテンション検出情報に応じてTリールモータ14C、Sリールモータ14Dの回転速度を補正することで、走行されるテープ3に目的とするバックテンションが常に加えられるようにテンション制御を行うことができる。
【0022】
またセンサ29は、テープカセット1の装填(着座)状態を検出するスイッチセンサであり、このセンサ29の出力がサーボコントローラ16に供給されることで、テープカセット1の装填状況が検出される。
【0023】
サーボコントローラ16はインターフェースコントローラ/ECCフォーマター22(以下、IF/ECCコントローラという)を介してシステム全体の制御処理を実行するシステムコントローラ15と双方向に接続されている。
【0024】
このテープストリーマドライブ10においては、データの入出力にSCSIインターフェイス20が用いられている。例えばデータ記録時にはホストコンピュータ40から、固定長のレコードという伝送データ単位によりSCSIインターフェイス20を介して逐次データが入力され、圧縮/伸長回路21に供給される。なお、このようなテープストリーマドライブシステムにおいては、可変長のデータの集合単位によってホストコンピュータ40よりデータが伝送されるモードも存在する。
【0025】
圧縮/伸長回路21では、入力されたデータについて必要があれば、所定方式によって圧縮処理を施すようにされる。圧縮方式の一例として、例えばLZ符号による圧縮方式を採用するのであれば、この方式では過去に処理した文字列に対して専用のコードが割り与えられて辞書の形で格納される。そして、以降に入力される文字列と辞書の内容とが比較されて、入力データの文字列が辞書のコードと一致すればこの文字列データを辞書のコードに置き換えるようにしていく。辞書と一致しなかった入力文字列のデータは逐次新たなコードが与えられて辞書に登録されていく。このようにして入力文字列のデータを辞書に登録し、文字列データを辞書のコードに置き換えていくことによりデータ圧縮が行われるようにされる。
【0026】
圧縮/伸長回路21の出力は、IF/ECCコントローラ22に供給されるが、IF/ECCコントローラ22においてはその制御動作によって圧縮/伸長回路21の出力をバッファメモリ23に一旦蓄積する。このバッファメモリ23に蓄積されたデータはIF/ECCコントローラ22の制御によって、最終的にグループ(Group)という磁気テープの40トラック分に相当する固定長の単位としてデータを扱うようにされ、このデータに対してECCフォーマット処理が行われる。
【0027】
ECCフォーマット処理としては、記録データについて誤り訂正コードを付加すると共に、磁気記録に適合するようにデータについて変調処理を行ってRF処理部19に供給する。
RF処理部19では供給された記録データに対して増幅、記録イコライジング等の処理を施して記録信号を生成し、記録ヘッド12A、12Bに供給する。これにより記録ヘッド12A、12Bから磁気テープ3に対するデータの記録が行われることになる。
【0028】
また、データ再生動作について簡単に説明すると、磁気テープ3の記録データが再生ヘッド13A、13BによりRF再生信号として読み出され、その再生出力はRF処理部19で再生イコライジング、再生クロック生成、2値化、デコード(例えばビタビ復号)などが行われる。
このようにして読み出された信号はIF/ECCコントローラ22に供給されて、まず誤り訂正処理等が施される。そしてバッファメモリ23に一時蓄積され、所定の時点で読み出されて圧縮/伸長回路21に供給される。
圧縮/伸長回路21では、システムコントローラ15の判断に基づいて、記録時に圧縮/伸長回路21により圧縮が施されたデータであればここでデータ伸長処理を行い、非圧縮データであればデータ伸長処理を行わずにそのままパスして出力される。
圧縮/伸長回路21の出力データはSCSIインターフェイス20を介して再生データとしてホストコンピュータ40に出力される。
【0029】
また、この図にはテープカセット1の磁気テープ3と共にMIC4が示されている。このMIC4は、テープカセット本体がテープストリーマドライブに装填されると、図4に示した端子ピンを介してシステムコントローラ15とデータの入出力が可能なように接続される。これによりシステムコントローラ15はMIC4に記録されている管理情報を読み込んだり、管理情報を更新できる。
【0030】
MIC4と外部のホストコンピュータ40間はSCSIのコマンドを用いて情報の相互伝送が行われる。このため、特にMIC4とホストコンピュータ25間との間に専用のラインを設ける必要はなく、結果的にテープカセットとホストコンピュータ40とのデータのやりとりは、SCSIインターフェイスだけで結ぶことができる。
【0031】
S−RAM24,フラッシュROM25は、システムコントローラ15が各種処理に用いるデータが記憶される。
例えばフラッシュROM25には制御に用いる定数等が記憶される。またS−RAM24はワークメモリとして用いられたり、MIC4から読み出されたデータ、MIC4に書き込むデータ、テープカセット単位で設定されるモードデータ、各種フラグデータなどの記憶や演算処理などに用いるメモリとされる。
なお、S−RAM24,フラッシュROM25は、システムコントローラ15を構成するマイクロコンピュータの内部メモリとして構成してもよく、またバッファメモリ23の領域の一部をワークメモリ24として用いる構成としてもよい。
【0032】
テープストリーマドライブ10とホストコンピュータ25間は上記のようにSCSIインターフェース20を用いて情報の相互伝送が行われるが、システムコントローラ15に対してはホストコンピュータ40がSCSIコマンドを用いて各種の通信を行うことになる。
【0033】
4.ポジション検出方式
このようなテープストリーマドライブ10で実行されるテープポジション検出について説明する。
テープポジション検出は、テープカセット1内でのその時点でのテープ3の走行位置を検出する動作であるが、実際には、テープ位置はリールハブ2A、2Bのリール巻径の比に相当する値と考えることができ、従ってテープポジション検出はリール巻径検出動作として行われる。
【0034】
このテープポジション検出は、その検出値を各種動作制御に用いることを目的として行われるものであるが、その動作制御とは例えば次のようなものとなる。
【0035】
例えばまずオープンループになるTリール2A側のテンションコントロールが挙げられる。
図2に示したようにSリール2B側にはテンションピックアップ26が配されており、検出されるテープテンションをサーボコントローラ16にフィードバックすることで、サーボループを構成できる。ところが本例のようにTリール2A側にテンションピックアップが設けられていない場合は、Tリール2A側でのテンションコントロール(テンションコントロールのためのTリールモータ14Cの制御)はオープンループ制御にならざるを得ない。
【0036】
なお、Tリール2A側にテンションピックアップが設けられないのは、Tリール2A側では単にテープ3を巻き取るという動作ができればよく、またキャプスタン37からみてTリール2Aとの間は1つのガイドローラ39が存在するのみなので、特に高いテンション精度を必要としないとともにダメージにもなりにくいという事情があり、かつこのためテンションピックアップを設けないようにして構成の簡略化をはかっても大きな問題とはならないためである。
【0037】
このため、オープンループによるテンション制御を実行しているが、Tリールモータ14Cの発生トルクとモータ電圧の関係、及びテープ巻径(リール巻径)との関係を調べておけば、テープテンションを一定に制御することが可能となる。つまりテープポジションに応じて発生トルクを制御でき、オープンループであっても適切な制御が可能となるものである。
【0038】
次に高速走行時のテープトップ、テープエンド付近での速度制御にもテープポジションを用いることができる。
本例のテープストリーマドライブ10では、通常の記録再生時のテープ速度を基準として±150倍速としての速度でテープ走行を実行させ、早送り、巻き戻しが可能である。
ところが、このような高速走行のままテープトップ又はテープエンドに達してしまうと、テープに過大なテンションが加わることになり、テープにダメージを与えてしまう。
そこで、テープトップ、テープエンド付近では、テープ走行を例えば±25倍速程度にまで落とすようにしているが、テープポジションが適切に検出されていることでテープトップ、テープエンドに近づいたことを的確に判別でき、このような減速処理を最適なタイミングで実行することができる。
【0039】
さらにテンションサーボのゲインコントロールにもテープポジションは用いられる。
テープカセット1では、テープ3の走行がテープトップからテープエンドに移行していくことにつれ、リール巻径が変化するものとなる。従ってリール巻径(テープ巻径)の変化に伴ってリールサーボ(テンションサーボ)のゲインを変更していくことが必要になる。
これはゲインを一定にした場合、リール巻径の小さい状態に合わせてゲイン設定するとリール巻径が大きくなった時点ではゲインが不足し、その逆ではリール巻径が小さい状態でゲイン過多になってしまうためである。
そこで、テープポジションに基づいてサーボゲインを変化させていくようにすることで、常に最適なゲインでテンションコントロールが可能となり、安定したテンションサーボが実現できる。
【0040】
例えばこれらの制御のためにテープポジションデータが有効なパラメータとなる。もちろんこれ以外にも、テープポジションデータを用いて好適な処理を行うことができるものがある。
そしてこれらの目的のためにテープポジション検出を行うわけであるが、以下、テープポジション検出の方式を説明していく。
【0041】
まずテープポジション検出とは、両リールハブにテープが巻装された状態の径(リール巻径)の比(又は両リールのリール巻径)を検出することを意味する。リール巻径を計算するのに正確かつ確実な方法は、キャプスタン37にピンチローラ38が圧着した状態(ピンチオン)で、リールハブが1回転走行する間におけるキャプスタンFG27Bからのパルス数をカウントする方法である。
このようにすれば、外乱でキャプスタンサーボが乱れたとしてもリールハブ1回転とキャプスタンFGパルス数の比率に変化がないため、リール巻径の正確な検出が可能となる。
【0042】
しかし、常にピンチローラ38がキャプスタン37に圧着されているわけではなく、ピンチローラ38が外された状態(ピンチオフ)でテープ走行が行われるモードでもテープポジション検出(リール巻径検出)を行うことができるようにする必要がある。
このようなことを考慮すると、次のような検出方法が採られる。
【0043】
図5にSリールハブ2B、Tリールハブ2Aにテープ3が巻装されて走行されている状態を示しているが、ここでTリールハブ2A側のリール巻径をRt、Sリールハブ2B側のリール巻径をRs、Sリールハブ2B及びTリールハブ2Aのリールハブ径をRoとする。またテープ速度をVtape、テープ長をLtape、テープ厚をDtapeとする。
当然ながらテープ長Ltape、テープ厚Dtapeは、そのテープカセット1についての固定値となり(テープカセット1の種別により異なる値となる)、従ってテープ3が巻装された状態のSリールハブ側の投影面積とTリールハブ側の投影面積の和はテープ走行位置に関わらず一定である。すると次の(数1)が成立する。
【数1】
Figure 0003775065
つまりテープ3が巻装された状態のSリールハブ側の投影面積とTリールハブ側の投影面積の和から、両リールハブ自体の投影面積を引いたものは、テープ長Ltapeとテープ厚Dtapeのみによる投影面積に相当する。
【0044】
ここで、Tリールハブ2A側の回転周期をTt、Sリールハブ2B側の回転周期をTsとしたときに、各回転周期Tt、Tsが測定できれば、各リールハブのリール巻径の比率がわかることになるため、次の(数2)が成り立つ。
【数2】
Figure 0003775065
そして上記(数2)を上記(数1)に代入すると、
【数3】
Figure 0003775065
が得られる。
【0045】
この(数3)において、テープ長Ltape、テープ厚Dtape、リールハブ径Roは、そのテープカセット1についての固有の値である。従って、あらかじめこのテープ長Ltape、テープ厚Dtape、リールハブ径Roがわかっているとすれば、各リールハブの回転周期Tt、Tsを測定することでテープポジション検出(両リールのリール巻径又はその比の検出)が可能であることがわかる。
【0046】
そこでテープカセット1が装填されテープローディングされた直後に、ピンチローラ38を圧着させた状態でテープ走行を行い、テープ全体量を測定するようにする。テープ全体量とは、テープ全長及び両リールハブによる総投影面積であり、つまり(テープ長Ltape×テープ厚Dtape+両リールハブ投影面積和2πRo2)の値となる。これは(数3)の右辺における係数に相当する。
【0047】
キャプスタン37の直径をφc、Tリールハブ2Aが1回転する間のキャプスタンFG27Bからのパルスのカウント数をNt、Sリールハブ2Bが1回転する間のキャプスタンFG27Bからのパルスのカウント数をNsとすると、上記のリール巻径Rt、Rsとφc、Nt、Nsの関係は、次の(数4)(数5)のようになる。
【数4】
Figure 0003775065
【数5】
Figure 0003775065
なお、リールハブが1回転する時間を測定するのは、リールFGのFGむらをキャンセルするためである。
【0048】
これを上記(数1)に代入して変形すると、
【数6】
Figure 0003775065
となる。
この(数6)の右辺は、両リールハブとテープ全長の投影面積に相当しており、つまり上記テープ全体量である。このテープ全体量の値は、そのテープカセット1に固有な値となり、テープカセット1がイジェクトされるまでは変わらない値となる。
即ちテープローディングされた直後にテープ走行を行い、各リールの1回転期間におけるキャプスタンFGパルスのカウント値Nt、Nsを得ることで、テープ全体量が判別できる。
【0049】
なお、このテープ全体量のデータは(数6)を次の(数7)のように変形し、(Nt2+Ns2 )=基準値Aとして、サーボコントローラ16が記憶するようにしている。
【数7】
Figure 0003775065
そして、この基準値Aを用いて、以下説明するようにテープポジション計算を行なっていく。
【0050】
まずピンチオンの際のテープポジション計算は次のようになる。
この場合はキャプスタンFG14BからのFGパルス数Nt、Nsをカウントすることでリール巻径Rt、Rsを求めることができる。
なお、これは上記(数4)(数5)によって求めてもよいが、基準値Aを予め記憶することで、次のような方式で算出できる。
【0051】
キャプスタン駆動の場合は、引っ張る側のリールハブでは何らかの外乱でテープ巻き取りに乱れが生じることがあり得るが、引っ張られる側のリールハブではほぼ確実に動作することになる。
そこで、ピンチオンで順方向(フォワード方向)に走行する際には、そのとき引っ張られることになるSリールハブ2B側のSリールFG27Dのパルスカウントを行い、一方ピンチオンで逆方向(リバース方向)に走行する際には、そのとき引っ張られることになるTリールハブ2A側のTリールFG27Cのパルスカウントを行う。そしてこの引っ張られる側のリールFGパルスから引っ張られる側のリールハブの1回転期間を検出し、その1回転期間でのキャプスタンFGパルスをカウントする(Nt又はNs)。そして引っ張る側のリールハブの1回転期間でのキャプスタンFGパルスのカウント値(Ns又はNt)は計算で求められる。
【0052】
即ち上記(数7)からわかるようにキャプスタンFGパルスのカウント値Ns、Ntの各二乗の和は一定であることから、
【数8】
Figure 0003775065
となるためである。
なお、Nt2、Ns2は投影面積に相当するデータとなるが、以後説明上、Nt2をAt、Ns2をAsとして表すことともする。
またここでいうキャプスタンFGパルスのカウント値Ns、Ntは、リール巻径Rs、Rtと比例関係にあるため、リール巻径Rs、Rtと等価と考えられる。従ってサーボコントローラ16の内部では、カウント値Ns、Ntをリール巻径Rs、Rtとして扱っている。説明上、リール巻径に相当するデータNsをBs、NtをBtとして表すこととする。
【0053】
そして上記のように得られたカウント値Ns、Ntについて(数9)のように平方根計算して実際のリール巻径相当値を求めている。
【数9】
Figure 0003775065
また実際のリール巻径Rt、Rsは上記(数5)(数9)から、次の(数10)により求めることができる。
【数10】
Figure 0003775065
【0054】
以上のようにしてピンチオンで走行状態の際にテープポジション(投影面積At、As、リール巻径Bt、Bs)を求めることができる。
【0055】
次にピンチオフの状態でテープ走行が行われている間のテープポジション計算方法を説明する。
仮にピンチオフのときであってもキャプスタンFGパルスがカウントできるとし、またテープ走行速度が一定であるとすると(数11)が成り立つ。
【数11】
Figure 0003775065
【0056】
これを上記(数8)に代入して変形すると、
【数12】
Figure 0003775065
となる。
この(数12)に基づけば、リールFGパルスから各リールハブの1回転周期を測定すれば、テープポジション(投影面積At、As、リール巻径Bt、Bs)が算出できることが理解される。
但しこの式はテープ速度が一定であることを前提としているため、加速中、減速中はこのような方式でのテープポジション検出は実行できない。(ピンチオンの場合は、上述した計算方法により、加速中、減速中でもテープポジション検出ができる)
【0057】
リール巻径相当値は上述したピンチオンの時と同様に平方根の計算で求めることができる。即ち、
【数13】
Figure 0003775065
また実際のリール巻径Rt、Rsは、次の(数14)により求めることができる。
【数14】
Figure 0003775065
【0058】
本例では、以上のようにしてピンチオン、ピンチオフそれぞれの場合のテープ走行時にテープポジション検出を行う。
このテープポジション検出としての計算はサーボコントローラ16が実行することになる。
【0059】
なお、本例ではテープ全体量に基づく基準値Aを上記のように算出することとしているが、テープ長、テープ厚のデータが、MIC4から読み込め、かつそのデータの信頼性が高い場合は、MIC4から読み込んだテープ長、テープ厚の値により基準値Aを算出してもよい。
【0060】
5.テープカセット装填時のポジション検出処理
上述のようなテープポジション検出を実行する際の動作として、まずテープカセット1が装填された際の処理を図6、図7、図8、図9で説明する。
図6はテープカセット1が装填され、テープ3が図2のようにローディングされた際などにテープポジションを行うためのシステムコントローラ15の処理、図7はシステムコントローラ15の指示に基づいてサーボコントローラ16が実行する実際のテープポジション検出としての処理、図8はサーボコントローラ16において実行されるテープポジション計算処理、図9はシステムコントローラ15の指示に基づく各種動作中にサーボコントローラ16がメカドライバ17を制御する処理を、それぞれ示している。
なお、図7、図8、図9の処理はローディング時以降の各種動作中においても実行されるものであるが、その際の動作については後述し、まずここではローディング時の動作について説明していく。
【0061】
ローディング時の処理としては、まず装填されたテープカセット1の種別に応じた値となるテープ長Ltape、テープ厚Dtape、リールハブ径Roに基づいた上記基準値Aを判別する必要がある。そしてその基準値を用いて上記ピンチオンの状態での走行によりテープポジションを計算することになる。
なおテープカセット1の種別としては例えば5種類ある。まずテープ厚70μmのタイプとしてテープ長が15m,70m,120m,150mの4種類があり、またテープ厚50μmのタイプとしてテープ長が230mのものがあるため、計5種類となる。
【0062】
テープローディングが完了すると、システムコントローラ15は図6に示す処理を開始する。
まずステップF101として、テープ走行をピンチオンの状態で、かつ通常(1倍速速度)より高速となる15倍速でフォワード方向に実行させるべく指示を出す。
これに応じてサーボコントローラ16は、テープ走行が15倍速でフォワード方向に実行されるようにメカドライバ17を制御し、各種モータを駆動させる。
【0063】
また、このステップF101の指示に応じてサーボコントローラ16は図9に示すメカコマンド発行ルーチンが実行され、テープテンションをコントロールすることになる。
即ち、システムコントローラ15からのテープ走行コマンドが発行されたことに加えて、この場合はテープポジション検出時であるため、処理をステップF401からF402に進める。また15倍速の走行が指示されているため、さらに処理をステップF403に進める。そしてステップF403で、テープテンションが通常時(6g)より高い9gとなるようにテンションサーボ系(リールサーボ系)を設定し、ステップF405でそのような状態でのテープ走行が実行されるようにメカドライバ17に対するメカコマンドを発行する。
【0064】
従ってこのような処理により、システムコントローラ15が、特にテープポジション検出を目的として15倍速のテープ走行を指示した場合のみは、テープテンションが9gに制御されることになる。テープテンションが高めとされることで、走行時のテープのたるみ等が防止され、リール回転周期やキャプスタンFGパルスの計測がより正確に実行できる。
なお、この図9の処理からわかるように、システムコントローラ15が、テープポジション検出を目的としないテープ走行を指示した場合は(例えば記録/再生時やサーチ時等のテープ走行指示)、ステップF404でテープテンションが6gに制御される。つまり通常時はテープテンションを必要最小限の値として、テープに過大な負担がかけられないようにしている。
【0065】
システムコントローラ15は図6のステップF101としてのコマンドを発行したら、続いてステップF102で、テープポジション検出の開始フラグをオンとする。これはサーボコントローラ16にテープポジション検出動作を指示する処理となり、その後はステップF103でサーボコントローラ16によってテープポジション検出終了フラグがオンとされることを待機する。つまりサーボコントローラ16側でのテープポジション検出の完了を待つ。
【0066】
システムコントローラ15によってテープポジション検出開始フラグがオンとされると、サーボコントローラ16は実際のテープポジション検出動作を行う。
つまりサーボコントローラ16は図7のステップF201でテープポジション検出開始フラグを監視しており、オンとされることに応じてステップF202に進み、テープポジション計算を実行する。この時点では上述したようにピンチオン、15倍速、フォワード方向というテープ走行が実行されているため、その走行動作に応じた計算処理となる。
【0067】
上述したようにテープカセット1のテープ全体量は各リールの1回転期間におけるキャプスタンFGパルスのカウント値Nt、Nsを得ることで判別できる(数6参照)。
またテープ全体量に応じた基準値A(数7参照)が得られることで、ピンチオンの状態であればキャプスタンFGのカウント値に基づいてテープポジション計算が可能となる。つまり上述した、Tリールハブ側の投影面積相当データAt、Sリールハブ側の投影面積相当データAs、Tリールハブ側のリール巻径相当データBt、Sリールハブ側のリール巻径相当データBsが、算出できる(数8、数9参照)。
【0068】
このためサーボコントローラ16によるテープポジション計算処理は図8のように行われる。
まずテープ走行中にステップF301でTリールエッジ(Tリールモータ14Cの回転基準位置)を監視しており、Tリールエッジとなったら、そこから1回転が行われる期間をステップF302で待機する。この間キャプスタンFGパルス、即ちTリールハブ側の1回転周期をカウントすることになる。
Tリールハブ側での1回転が終了したら、ステップF303でSリールハブ側についても1回転が完了しているかを確認するとともに、Sリールハブ側の1回転周期を計測もしくは算出する。
【0069】
そしてステップF304で、Tリールハブ及びSリールハブの各1回転の回転周期に基づいて、上述した計算方式で投影面積At、As、リール巻径Bt、Bsを算出し、テープポジション計算を終える。なお、ここでは積算値Ltを0に初期化する。この積算値Ltは或るテープポジション検出時点以降のTリールハブ側のテープ増減長積算値であり、後述する補正処理に用いる。
【0070】
図7のステップF202としてのテープポジション計算を図8のステップF301〜F304の処理で完了すると、サーボコントローラ16はステップF203で、算出したテープポジションデータをレジスタにセットし、ステップF204でテープポジション検出終了フラグをオンとしてテープポジション検出を終了する。
【0071】
サーボコントローラ16でテープポジション検出終了フラグがオンとされると、システムコントローラ15の処理は図6のステップF103からF104に進み、サーボコントローラ16が算出してレジスタにセットしたテープポジションデータを読み込むことになる。
そしてステップF105で、そのテープポジションデータ(投影面積At、As、リール巻径Bt、Bs)が適正な値であるか否かをチェックする処理を行う。
【0072】
このチェック処理は次のような条件▲1▼、▲2▼、▲3▼が全て満たされているか否かという判断で行われる。
【0073】
▲1▼.Ath1≦(At+As)≦Ath2
At+Asはテープ投影面積の和であり、この値が所定値Ath1からAth2までの範囲内の値であるか否かを判断する。所定値Ath1、Ath2は、上述したテープ長、テープ厚の異なる5種類のテープカセットについて、どの場合でも満たされる範囲を規定する値として設定されているものである。
【0074】
▲2▼.Bth1≦(Bt、Bs)≦Bth2
両リールハブのリール巻径Bt、Bsの値が所定値Bth1からBth2までの範囲内の値であるか否かを判断する。この所定値Bth1、Bth2も、上述した5種類のテープカセットについて、どの場合でも満たされる範囲を規定する値として設定されている。
【0075】
▲3▼.(At+As)=TS
ここでTSは両リールの面積和であり、つまりテープ投影面積の和と両リールの面積和の一致を確認する。
【0076】
この▲1▼、▲2▼、▲3▼が満たされれば、算出されたテープポジションデータは適正な値であると判断でき、この場合はステップF106において正常終了とする。
つまりサーボコントローラ16においてセットされたテープポジションデータを用いて各種処理を実行することを許可する。
このようにテープポジション検出が正常終了されることで、上述したようなテープポジションデータに基づく制御が、その後実行されることになる。
【0077】
ところが▲1▼、▲2▼、▲3▼が1つでも満たされていなければ、算出されたテープポジションデータは、何らかのミスにより誤算出されたものと判断し、ステップF107においてリトライカウンタをインクリメントした上で、ステップF108を介してステップF102に戻る。
つまりステップF102で再びポジション検出開始フラグをオンとし、サーボコントローラ16にテープポジション検出のリトライを実行させる。従って、上述した処理が再実行されることになる。
【0078】
このようなリトライの実行回数は、ステップF107でのリトライカウンタのインクリメントによりカウントされることになり、ステップF108でリトライカウント値が規定値をこえるまで実行される。
このため、その規定値で規定される最高リトライ回数に達する前に、或るリトライとしてのテープポジション検出処理において算出されたテープポジションデータが、ステップF105で適正であると判断されれば、正常終了となる。
ところが、リトライを繰り返し、最高リトライ数に達してもステップF105でエラーと判断された場合は、ステップF109に進んでテープポジション検出はエラーとして終了される。この場合は、誤算出されたテープポジションデータはその後の処理には用いられない。
従ってテープポジション検出不能となった場合は、誤ったテープポジションデータにより上述したような制御が実行され、誤動作が生じてしまうことが防止される。
【0079】
6.動作中のポジション検出及び補正処理
以上のようなローディング直後のテープポジション検出に加えて、記録、再生、サーチなどテープ走行を伴う各種動作中には、随時テープポジション検出が行われることで、常に正確なテープポジションが判別され、そのテープポジションデータを用いて的確な制御が行われる。
即ち、システムコントローラ15が適宜テープポジション検出開始フラグをオンとすることに応じて、サーボコントローラ16がテープポジションデータの計算を行う。なおこの場合、基準値Aは上述したローディング時の処理で既に計算され記憶されているため、再度算出する必要はない。
またこの場合も、上記処理と同様に、算出されたテープポジションデータが適正であるか否かがチェックされ、適正でない場合はリトライが行われることになる。
【0080】
また、サーボコントローラ16によるテープポジションデータ計算は、その実行がピンチオンの状態でのテープ走行中に指示された場合は、上述したピンチオン時の計算方法により実行され、またピンチオフの状態でのテープ走行中に指示された場合は、上述したピンチオフ時の計算方法により実行されることになる。
【0081】
ところでピンチオン、ピンチオフのいずれの場合でも、上記した計算方法は、リールの1回転の周期の計測結果に基づく計算処理となる。
これはフォワード方向又はリバース方向に或る程度テープ走行が連続する場合は問題ないが、特に本例のようにデータストレージ用途のテープストリーマドライブ10の場合は、1回のテープ走行がリール1回転に満たないことも発生する。また、リール1回転に満たない状態でフォワード方向、リバース方向の走行が交互に繰り返されるような場合も発生する。
このような状態が長期にわたって続くことは滅多にないが、もし続いてしまったような場合は、その間テープポジション検出ができないことになる。
そこで本例では、そのような場合にもテープポジションが把握できるように補正処理を行うようにしている。
【0082】
いま、テープ3がl[mm]だけフォワード方向に進んだとすると、それぞれのリールハブ側の投影面積はl×(テープ厚Dtape)分だけ増減することになる。このことを利用して補正を行う。原理的には次の(数15)の式に基ずく。
【数15】
Figure 0003775065
なお「R」とはリール巻径Rt又はRsである。
【0083】
つまり投影面積の増減分はリール巻径に比例することを利用しており、或る時点のリール巻径R(Rt又はRs)がわかっていて、その後リールハブがどちらの方向に何回転、回ったかがわかれば、その時点の投影面積は、
【数16】
Figure 0003775065
として求められる。ここから逆算すればリール巻径Rを求めることができる。
【0084】
実際のサーボコントローラ16の処理としては、データAs、Atが投影面積として用いられるため、テープ走行に応じてデータAs、Atを増減すればよい。投影面積As,Atが、1バイトのデータとして扱われているとすると、テープ走行によりそのデータの1ビット分にあたる量が増減したときに、データAs、Atを補正すればよいことになる。
なお、1ビット分にあたる量としてのテープ走行長のスレッショルド値は、テープ厚に依存して求められる。
【0085】
実際の補正処理は図8のステップF305以降のように行われる。
或る時点でシステムコントローラ15によりテープポジション検出が指示され、サーボコントローラ16が図7の処理を実行してステップF202に進んだ際には、図8の処理が行われることになるが、そのときリールハブの1回転以上のテープ走行が行われたのであれば、ステップF304側での計算ができる。ところが、リールハブ1回転以上のテープ走行が行われなかった場合は、ステップF302からF305に進む。
【0086】
ここでまずテープ走行方向に応じて処理を分岐し、フォワード方向への走行(リールハブ1回転未満の走行)が行われたのであれば、ステップF309に進んでTリールハブ側のテープの増減量積算値Ltに対して、TリールFG27Cのカウント値から得られる走行テープ長Δlを加算して更新する。ΔLは、TリールFG27Cの1パルス分に相当するテープ長にそのパルスカウント値を乗算した値となる。なお、なおTリールFG27Cが1回転につき24波のパルスを出力するとすると、その1パルス分に相当するテープ長は2πRt/24となる。
【0087】
そしてステップF310で積算値Ltがスレッショルド値Lthを越えた場合はステップF311に進み、補正を行う。スレッショルド値Lthとは、データAt、Asとしての最小単位(1ビット)増減分に相当するテープ長である。
なお図示していないがステップF310で積算値Ltがスレッショルド値Lthを越えていなかった場合は、テープポジションに変動がない場合であるため、補正の必要はなく、そのままテープポジション計算を終えればよい。
【0088】
ステップF311で補正を行う場合は、積算値LtをLt−Lthに更新するとともに、その時点で保持しているデータAt,Asを更新する。
つまりAt=At+h、As=As−hとする。「h」は走行テープ長Δlに応じた補正値である。
そしてこのようにデータAt、Asの補正を行ったら、ステップF312で、それに応じてデータBt、Bsも補正して処理を終える。
【0089】
ステップF305でリバース方向への走行(リールハブ1回転未満の走行)と判断された場合は、ステップF306に進んでTリールハブ側のテープの増減量積算値Ltに対して、TリールFG27Cのカウント値から得られる走行テープ長Δlを減算して更新する。
そしてステップF307で積算値Ltがスレッショルド値−Lthを越えた(小さくなった)場合はステップF308に進み、補正を行う。
なおこの場合も図示していないがステップF307で積算値Ltがスレッショルド値−Lthを越えていなかった場合は、テープポジションに変動がない場合であるため、補正の必要はなく、そのままテープポジション計算を終える。
【0090】
ステップF308で補正を行う場合は、積算値LtをLt+Lthに更新するとともに、その時点で保持しているデータAt,Asを補正値hで更新する。
つまりAt=At−h、As=As+hとする。
そしてこのようにデータAt、Asの補正を行ったら、ステップF312で、それに応じてデータBt、Bsも補正して処理を終える。
【0091】
以上のように補正が行われることで、テープ走行がリールハブ1回転に満たない状態であってもテープポジション検出が可能となる。
もちろんテープ走行がリールハブ1回転以上継続された場合は、上記ピンチオン時又はピンチオフ時の計算としての処理によりテープポジション検出が可能となる。
【0092】
7.メカエラーリトライ時の処理
ところで、何らかの原因によりメカニカルなエラー(動作不良)が発生し、記録再生動作等が正常に実行できなくなることがある。このような場合本例では、以下説明するようなメカエラー時のリトライ動作を行うようにしている。
【0093】
図10は、メカエラーが発生した際にシステムコントローラ15が実行する処理であり、この処理に応じてサーボコントローラ16がメカエラーリトライとしての動作を行うことになる。
メカエラーリトライを行う場合には、まずステップF501でその時点で実行中のメカコマンドを記憶した上で、ステップF502でサーボコントローラ16にリセットをかける。サーボコントローラ16が初期状態となることで、テープアンローディングが行われ、テープ3は図2の状態からテープカセット1筐体内に巻き取られる。
【0094】
このようなアンスレッド状態が確認されたらステップF503からF504に進み、両リールハブの強制巻取を指示する。メカエラーが発生する場合とはテープにたるみが生じている場合が多く、またその原因はテープカセット1の着座不良と考えられる。そこでまずテープ3のたるみを解消するためにステップF504でサーボコントローラ16に指示を出し、Tリールハブ2AとSリールハブ2Bが互いにテープを巻き取る方向に回転されるように、Tリールモータ14C、Sリールモータ14Dを互いに逆方向に駆動させる。
例えば1秒程度の間、このような強制巻取を実行させることで、もしたるみが生じていた場合も、テープ3はテープカセット1内にたるみ無く巻き取られることになる。
【0095】
続いてテープカセット1の着座不良を解消させるための動作を実行する。まずステップF505で装填機構を制御し、テープカセット1を装填状態から持ち上げさせる。即ち図11(a)のように着座されていたテープカセット1を、装填機構のイジェクト方向への動作により図11(b)のようにアップさせ、装填状態を一旦解除させる。
その後ステップF506でテープカセット1をダウン、即ち再びテープ走行が可能な装填状態(図11(c))に復帰させる。
このように再装填動作を行うことで、テープカセット1の着座不良が解消される。またこのときテープ3を再び図2の状態にローディングすることになる。なお、テープカセット1が再装填されたことはセンサ29で検出される。
【0096】
以上の動作を実行させたら、再びローディング時の処理を行うことになり、即ちステップF507でポジション検出を実行させる。
即ちこのステップF507では図6の処理を実行することになる。
そして上述したように図6の処理に応じてサーボコントローラ16では図7、図8、図9の処理が実行され、テープポジション検出動作が行われる。
また図6で説明したように算出されたテープポジションデータは、適正値か否かチェックされ、適正値であれば正常終了となる。一方、適正値でなかった場合はテープポジション検出のリトライ動作が行われ、もし規定最高回数のリトライが行われても適正なテープポジションデータが得られなかったらエラー終了となる。
【0097】
図6の処理でエラー終了となった場合は、図10のステップF510でエラー処理とされ、一方、図6の処理で正常なテープポジションデータが検出されたら、ステップF509に進み、ステップF501で記憶していたメカコマンドにより、メカエラー発生により中断されていた動作を再開させることになる。
【0098】
以上のようにメカエラーリトライを行うことで、メカエラー発生時にそのエラー原因を解消させて、エラーで中断された動作を再開させることができ、テープストリーマドライブ10としての信頼性を向上させることができる。またこの場合もテープポジション検出を再実行することで、動作再開後にテープポジションデータを用いた適切な動作制御が可能となる。
【0099】
以上本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は、これまで説明してきた各図に示す構成や処理に限定されるものではない。
また実施の形態は、デジタル信号の記録/再生が行われる8mmVTR用テープカセットと、このテープカセットに対応するテープストリーマドライブとして説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば映像信号や音声信号の情報をデジタル信号として記録/再生可能な記録/再生システムにおいても適用が可能である。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、テープポジション算出手段によって得られたテープポジションデータが算出エラーであるか否かをチェックし、算出エラーと判別された場合は、テープポジション算出動作のリトライを行なうようにしている。また動作制御手段は、チェック手段により適正な値と判別されたテープポジションデータを用いて所定の処理を行うようにしている。これによって不適切なテープポジションデータに基づいて動作制御が行われることはなり、それによる動作エラーは解消される。またリトライ動作により正確なテープポジションデータが得られる可能性が高くなるため、正確なテープポジションデータに基づく適切な動作制御が実行できる確率が非常に高くなる。そしてこれらのことにより安定した機器動作が可能となり、テープドライブ装置の信頼性を大きく向上させることができる。
【0101】
また例えばテープカセット装填時やメカエラーによる再装填時などに実行されるテープポジション算出の際には、テープを通常速度より高速となる所定速度で走行させるようにすることで、迅速にテープポジション算出動作が実行でき、その後の実際の記録再生動作等の開始を早めることができる。
さらに、同様にこれらの場合のテープポジション算出の際などにはテープ走行時にテープに与えるテンション値が通常より高い値となるようにすることで、算出時にテープのたるみが出たりして正確な算出ができなくなることが解消され、つまり正確なテープポジション算出動作の実現を促進できる。
【0102】
またテープポジション算出は、キャプスタン回転同期信号発生部によって得られる情報(キャプスタンFG)に基づいて行うことで、簡易かつ正確に実行できる。
一方、テープポジション算出は、リール回転同期信号発生部によって得られる情報(リールFG)に基づいて行うようにすれば、キャプスタンにテープが圧着されていない状況(例えばピンチローラがオフとされて高速走行されているときなどに)でも算出できるものとなる。
【0103】
またテープポジション算出は、装填手段によりテープカセットが装填された際に実行されることで、装填時のテープポジション状況が把握できる。
さらに走行手段によるテープ走行が実行されている間において、テープポジション算出手段は、一方方向に所定量のテープ走行が行われることに応じてテープポジションデータを算出していくことで、動作中に常に正確にテープポジションを把握できることになる。また、一方方向に所定量のテープ走行が行われなかった場合は、その直前に算出されているテープポジションデータに対する補正処理を行うことで、その場合もほぼ正確にテープポジションを把握できることになる。
【0104】
またテープカセットに対する動作中においてメカニカルエラーが発生した場合には、テープカセットの着座不良が考えられるため、装填されているテープカセットを一旦テープ走行可能状態からはずした後に再度テープ走行可能状態となるように装填する動作を行うことで着座不良を解消する。またその後にテープポジション算出を行うことで、その後の適切な動作制御を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のテープストリーマドライブのブロック図である。
【図2】実施の形態のテープストリーマドライブにテープカセットがローディングされた状態の説明図である。
【図3】実施の形態のテープカセットの内部構造を概略的に示す説明図である。
【図4】実施の形態のテープカセットの外観を示す斜視図である。
【図5】実施の形態のテープポジション検出方式の説明図である。
【図6】実施の形態のシステムコントローラテープポジション検出に関する処理のフローチャートである。
【図7】実施の形態のサーボコントローラのテープポジション検出処理のフローチャートである。
【図8】実施の形態のサーボコントローラのテープポジション計算及び補正処理のフローチャートである。
【図9】実施の形態のサーボコントローラのテンション制御処理のフローチャートである。
【図10】実施の形態のシステムコントローラのメカエラーリトライ処理のフローチャートである。
【図11】実施の形態のメカエラーリトライ時の動作の説明図である。
【符号の説明】
1 テープカセット、3 磁気テープ、4 MIC、10 テープストリーマドライブ、11 回転ドラム、12A,12B 記録ヘッド、13A,13B,13C 14A ドラムモータ、14B キャプスタンモータ、14C Tリールモータ、14D Sリールモータ、14E ローディングモータ、再生ヘッド、15 システムコントローラ、16 サーボコントローラ、17 メカドライバ、19 RF処理部、20 SCSIインターフェイス、21 圧縮/伸長回路、22 IFコントローラ/ECCフォーマター、23 バッファメモリ、27A ドラムFG、27B キャプスタンFG、27C TリールFG、27DSリールFG40、28 イジェクトモータ、40 ホストコンピュータ

Claims (8)

  1. 記録媒体としてのテープが一対のリールハブに巻装されて収納されるテープカセットに対して記録又は再生動作を実行するテープドライブ装置において、
    テープが走行可能状態となるようにテープカセットを装填する装填手段と、
    前記装填手段により装填されたテープカセットに対して、テープを走行させることができる走行手段と、
    前記走行手段によるテープ走行動作を制御する走行制御手段と、
    前記走行手段によるテープ走行動作に伴う情報を検出する検出手段と、
    前記走行制御手段の制御により前記走行手段によるテープ走行が実行されている間に前記検出手段によって得られる情報に基づいてテープポジションデータを算出するテープポジション算出手段と、
    前記テープポジション算出手段によって得られたテープポジションデータが算出エラーであるか否かをチェックするチェック手段と、
    前記チェック手段により算出エラーと判別された場合は、前記テープポジション算出手段による算出動作のリトライを実行させるリトライ手段と、
    前記チェック手段により適正な値と判別されたテープポジションデータを用いて所定の処理を行う動作制御手段と、
    を備えたことを特徴とするテープドライブ装置。
  2. 前記テープポジション算出手段によってテープポジションデータの算出動作を実行する際には、前記走行制御手段は、テープを通常速度より高速となる所定速度で走行させるように前記走行手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のテープドライブ装置。
  3. 前記テープポジション算出手段によってテープポジションデータの算出動作を実行する際には、前記走行制御手段は、テープ走行時にテープに与えるテンション値が通常より高い値となるように前記走行手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のテープドライブ装置。
  4. 前記検出手段として、前記走行手段におけるキャプスタンモータの回転に同期した信号を発生させるキャプスタン回転同期信号発生部を備え、
    前記テープポジション算出手段は、前記キャプスタン回転同期信号発生部によって得られる情報に基づいてテープポジションデータを算出することを特徴とする請求項1に記載のテープドライブ装置。
  5. 前記検出手段として、前記走行手段においてテープカセットのリールハブを回転させるために設けられているリールモータの回転に同期した信号を発生させるリール回転同期信号発生部を備え、
    前記テープポジション算出手段は、前記リール回転同期信号発生部によって得られる情報に基づいてテープポジションデータを算出することを特徴とする請求項1に記載のテープドライブ装置。
  6. 前記装填手段によりテープカセットが装填された際に、前記走行制御手段は前記走行手段によるテープ走行を実行させるとともに、前記テープポジション算出手段は、そのテープ走行期間に前記検出手段によって得られる情報に基づいてテープポジションデータを算出することを特徴とする請求項1に記載のテープドライブ装置。
  7. 前記走行手段によるテープ走行が実行されている間において、前記テープポジション算出手段は、一方方向に所定量のテープ走行が行われることに応じて、その間に前記検出手段によって得られる情報に基づいてテープポジションデータを算出するとともに、一方方向に所定量のテープ走行が行われなかった場合は、その直前に算出されているテープポジションデータに対する補正処理を行うことを特徴とする請求項1に記載のテープドライブ装置。
  8. テープカセットに対する動作中においてメカニカルエラーが発生した場合に、前記装填手段は、装填されているテープカセットを一旦テープ走行可能状態からはずした後に再度テープ走行可能状態となるように装填する動作を行い、その後前記走行制御手段は前記走行手段によるテープ走行を実行させるとともに、前記テープポジション算出手段は、そのテープ走行期間に前記検出手段によって得られる情報に基づいてテープポジションデータを算出することを特徴とする請求項1に記載のテープドライブ装置。
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