JPH11176040A - リールハブ径測定方法、及び、それを用いたテープ走行制御方法 - Google Patents

リールハブ径測定方法、及び、それを用いたテープ走行制御方法

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JPH11176040A
JPH11176040A JP9341690A JP34169097A JPH11176040A JP H11176040 A JPH11176040 A JP H11176040A JP 9341690 A JP9341690 A JP 9341690A JP 34169097 A JP34169097 A JP 34169097A JP H11176040 A JPH11176040 A JP H11176040A
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reel hub
tape
take
reel
rotation
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Application number
JP9341690A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Koyanai
弘 小谷内
Tetsuya Yamasaki
哲也 山咲
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Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯状の記録媒体を定速で走行して記録再生を
行うリールハブ径計測方法、及び、テープ走行制御方法
に関し、記録媒体の走行速度を検知することなしに、記
録媒体を定速走行させることができるリールハブ径計測
方法、及び、テープ走行制御方法を提供することを目的
とする。 【解決手段】 巻取リール206のリールハブ径(直
径)をd(mm)、理論上のテープ厚をt(mm)、供
給リール204へのテープ巻数をNs 、巻取リール20
6が所定回転数Aだけ回転したときの回転周期比Ts /
Tt =kとすると、巻取リール204のリールハブ径d
は、 d={2・t(Ns −Ak)}/(k−1) で求められ、供給リール204及び巻取リール206の
回転を回転検出センサ211、212により検出するだ
けで、リールハブ径dを求めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリールハブ径測定方
法及びそれを用いたテープ走行制御方法に係り、特に、
帯状の記録媒体を定速で走行させる制御に用いられるリ
ールハブ径を測定するためのリールハブ径測定方法及び
それに用いられるテープ走行制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】大容量なデータバックアップ装置として
DDS(Digtal Data Storage )が開発されている。D
DSは、DAT(Digital Audio Tape-recorder )の記
録フォーマットによりバックアップデータを記録するも
のである。DATでは、磁気テープを一定速で走行さ
せ、磁気テープにデータを記録するとともに、磁気テー
プからデータを再生する。磁気テープなどの帯状の媒体
は、円盤状の媒体に比べて容量が大きく、大量のデータ
をバックアップする必要がある場合などには、不可欠な
ものとなっている。
【0003】図9に従来のDDSの一例のブロック構成
図を示す。従来のDDS1では、記録再生時、DATテ
ープカセット2に収納された磁気テープ3は供給リール
4側から引き出されて、供給側ポール5、ガイドローラ
6を介して回転ドラム7に所定の巻き付け角に亘って巻
回され、巻取側ポール8、ガイドローラ9によりDAT
テープカセット2の巻取リール10側に引き込まれる。
【0004】このとき、磁気テープ2は、巻取リール1
0側でキャプスタンモータ11により回転するキャプス
タンシャフト11aとピンチローラローラ12により狭
持され、キャプスタンシャフト11aの回転により一定
速度で走行される。このとき、磁気テープ2の走行速度
は、キャプスタンシャフト11a、すなわち、キャプス
タンモータ11の回転速度により決定される。したがっ
て、磁気テープ2の走行速度を一定にするために、キャ
プスタンモータ11の回転速度を一定に保持している。
【0005】このため、キャプスタンモータ11にFG
(Frequency Generator )13を設け、FG13により
キャプスタンモータ11の回転を検出して、サーボをか
けることによりキャプスタンモータ11の回転を一定に
して、磁気テープ2の走行速度を一定に保っていた。し
かし、図9に示すDDSシステム11のようにキャプス
タンモータ11にサーボをかけることにより磁気テープ
2の走行速度を一定に保つ装置では、キャプスタンモー
タ11、ピンチローラ12等を設け、テープ2を狭持す
る必要があるので、高密度化に伴うテープの薄手化によ
るテープダメージ等の問題点があった。
【0006】そこで、巻取リールをリールモータにより
回転させ、磁気テープの走行速度が一定になるように巻
取リールを回転させることにより、キャプスタンモータ
を排除したいわゆるキャプスタンレス方式の磁気記録再
生装置が提案されている。このキャプスタンレスの磁気
記録再生装置としては、例えば、特表平9−50047
7号に示されるような磁気記録再生装置が提案されてい
る。
【0007】特表平9−500477号に示されるよう
な磁気記録再生装置では、磁気テープ上に予め書き込ま
れたサーボ情報に従って磁気テープの走行速度が一定に
なるようにリールモータにより巻取リールの回転を制御
していた。特表平9−500477号に示されるような
磁気記録再生装置では、磁気テープ上に特有のサーボ情
報を書き込む必要があるので、特有のサーボ情報が書き
込まれていない磁気テープは再生できない。
【0008】このため、磁気テープのテープ走行速度を
エンコーダなどにより検出して、検出したテープ走行速
度に応じてリールモータにより巻取リールの回転を制御
する構成の磁気記録再生装置が提案されている。図10
に従来の磁気記録再生装置の他の一例のブロック図を示
す。同図中、図9と同一構成部分には同一符号を付し、
その説明は省略する。
【0009】磁気記録再生装置100は、キャプスタン
シャフトに代えて、エンコーダ101を設け、エンコー
ダ101の回転に応じて磁気テープ2の走行速度を検出
する。エンコーダ101で検出されて検出信号は制御回
路102に供給される。制御回路102は、検出信号に
応じて巻取リール10を回転させるリールモータ103
の回転速度を制御する。
【0010】巻取リール10はリールモータルモータ1
03により磁気テープ2の巻取速度を一定として、磁気
テープ2の走行速度を一定に保持している。磁気テープ
のテープ走行速度をエンコーダなどにより検出して、検
出したテープ走行速度に応じてリールモータにより巻取
リールの回転を制御する構成の磁気記録再生装置では、
キャプスタンモータに代えてエンコーダを設ける必要が
あり、小型化に寄与せず、また、エンコーダは非常に高
価なもので、低コスト化にも寄与しない。
【0011】また、エンコーダを回転させるエンコーダ
シャフト(テープ巻き付け用)は磁気テープに接触、そ
の摩擦両区により回転して、磁気テープの走行速度を検
出するものであり、エンコーダと磁気テープとに滑りが
生じた場合等には、実際の磁気テープの走行速度とエン
コーダの検出信号とに誤差が生じてしまい、磁気テープ
の走行速度を正確に制御できなくなる等の問題点があ
る。
【0012】そこで、本出願人は、特願平9−2624
30号で、供給リール及び巻取リールの回転周期からだ
けでテープ走行を制御するテープ走行方法を提案した。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のキャ
プスタンにより磁気テープの走行速度を一定にする磁気
記録再生装置では、キャプスタンモータ、ピンチローラ
などを設ける必要があるので、小型化、低コスト化を妨
げるだけでなく、テープの薄手化によるテープダメージ
の発生等の問題点があった。
【0014】また、特表平9−500477号に示され
るような磁気記録再生装置では、磁気テープ上に予め書
き込まれたサーボ情報に従って磁気テープの走行速度が
一定になるようにリールモータにより巻取リールの回転
を制御していたため、サーボ情報が書き込まれていな
い、磁気テープを記録再生することができない。さら
に、磁気テープのテープ走行速度をエンコーダなどによ
り検出して、検出したテープ走行速度に応じてリールモ
ータにより巻取リールの回転を制御する構成の磁気記録
再生装置では、キャプスタンモータに代えてエンコーダ
を設ける必要があり、小型化に寄与せず、また、エンコ
ーダは非常に高価なもので、低コスト化にも寄与しな
い。
【0015】さらに、エンコーダを回転させるエンコー
ダシャフト(テープ巻き付け用)は磁気テープに接触、
その摩擦両区により回転して、磁気テープの走行速度を
検出するものであり、エンコーダと磁気テープとに滑り
が生じた場合には、実際の磁気テープの走行速度とエン
コーダの検出信号とに誤差が生じてしまい、磁気テープ
の走行速度を正確に制御できなくなる等の問題点があっ
た。
【0016】また、本出願人が提案した特願平9−26
2430号では、テープを1000回〜2000回も巻
き取る必要があるシステムを構築した場合、供給リール
及び巻取リールの回転周期だけからテープ走行を制御す
るので、リールハブのバラツキからリール最大径のバラ
ツキが生じる。リール最大径がばらつくと、供給リール
と巻取リールとの回転周期のバラツキを発生させるた
め、テープ走行速度がばらついてしまい、正確なテープ
走行を行えなくなる等の問題点があった。
【0017】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、リールハブ径をリールの回転周期から容易に測定で
き、テープ走行を補正できるリールハブ径測定方法、及
び、テープ走行制御方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、テ
ープを供給リールハブから引き出して、巻取リールハブ
に巻き取るテープ走行装置であって、前記テープを前記
供給リールハブにすべて巻き戻した後、前記巻取リール
ハブを所定の回転数だけ回転させたときの前記供給リー
ルハブ、及び、前記巻取リールハブの回転を検出するリ
ールハブ回転検出手順と、前記テープの設定上のテープ
厚及び前記リールハブ回転検出手順で検出された前記供
給リールハブ、及び、前記巻取リールハブの回転速度に
基づいて前記巻取リールハブの径を決定するリールハブ
径算出手順とを有することを特徴とする。
【0019】請求項2は、請求項1において、前記リー
ルハブ回転検出手順が、前記リールハブ径の測定に対し
て問題にならない前記テープ厚の公差が問題にならない
所定の回転数だけ回転させたときの前記巻取リールハブ
と前記供給リールハブとの回転数を検出することを特徴
とする。請求項3は、請求項2において、前記所定の回
転数は、前記供給リールハブに前記テープをすべて巻回
したときの前記テープの1巻分を前記巻取リールハブに
巻回するときの巻数の1/5以下としたことを特徴とす
る。
【0020】請求項4は、供給リールハブから巻取リー
ルハブに至る所定のテープパスが形成され、前記供給リ
ールハブと前記巻取リールハブとの回転速度比に応じて
前記巻取リールハブの回転速度を制御して、前記テープ
の走行を制御するテープ走行制御方法であって、前記供
給リールハブ及び前記巻取リールハブの径を検出するリ
ールハブ径検出手順と、前記リールハブ径検出手順で検
出された前記供給リールハブ及び前記巻取リールハブの
径に応じて前記巻取リールハブの回転を補正する回転補
正手順とを有することを特徴とする。
【0021】請求項5は、請求項4において、前記リー
ルハブ径検出手順が、 前記テープを前記供給リールハ
ブにすべて巻き戻した後、前記巻取リールハブを所定の
回転数だけ回転させたときの前記供給リールハブ、及
び、前記巻取リールハブの回転を検出するリールハブ回
転検出手順と、前記テープの理論上のテープ厚及び前記
リールハブ回転検出手順で検出された前記供給リールハ
ブ、及び、前記巻取リールハブの回転速度に基づいて理
論上の計算に基づいて前記巻取リールハブの径を決定す
るリールハブ径算出手順とを有することを特徴とする。
【0022】請求項6は、請求項5において、前記リー
ルハブ回転検出手順が、前記リールハブ径の測定に対し
て問題にならない前記テープ厚の公差が問題にならない
所定の回転数だけ回転させたときの前記巻取リールハブ
と前記供給リールハブとの回転数を検出することを特徴
とする。請求項7は、請求項6において、前記所定の回
転数が、前記供給リールハブに前記テープをすべて巻回
したときの前記テープの1巻分を前記巻取リールハブに
巻回するときの巻数の1/5以下であることを特徴とす
る。
【0023】請求項1乃至3によれば、供給リールハブ
にテープをすべて回転させた状態から巻取リールハブを
所定の回転数だけ回転させたときの供給リールハブ及び
巻取リールハブの回転速度比とテープの巻取リールへの
巻数を検出し、検出された値と、テープの理論上の厚さ
から下記の数式によりリールハブ径を算出できる。リー
ルハブ径(直径)をd(mm)、テープ厚をt(m
m)、リールパルス数をM(ppr;Pulse Par Rotati
on)、テープスピードをV(mm/sec)、供給リー
ルへのテープ巻数をNs 、巻取リールへのテープ巻数を
Nt 、供給リールにおけるテープ巻径をφs (直径)、
巻取リールにおけるテープ巻径(直径)をφt とする
と、供給リールのテープ巻径φs は、 φs =d+2・Ns ・t〔mm〕 ・・・(1) 巻取リールのテープ巻径φt は、 φt =d+2・Nt ・t〔mm〕 ・・・(2) で表せる。
【0024】ここで、巻取リールハブをA回転させたと
すると、テープ巻径φt は式(2)より、 φt =d+2・A・t〔mm〕 ・・・(3) で表せる。また、供給リールの回転周期をTs 、巻取リ
ールの回転周期をTt とすると、 Ts =(φs ・π)/(M・V)〔sec〕 ・・・(4) Tt =(φt ・π)/(M・V)〔sec〕 ・・・(5) 式(4)、(5)から供給リールの回転周期Ts と巻取
リールの回転周期Ttとの回転周期比は、テープ巻径φs
、φt の比に相当することがわかる。
【0025】よって、回転周期Ts /Tt は式(1)、
(3)から Ts /Tt =φs /φt =(d+2・Ns ・t)/(d+2・A・t) ・・・(6) で表せる。回転周期比Ts /Tt =kとして、式(6)
に代入し、リールハブ径dを求めると、 d={2・t(Ns −Ak)}/(k−1) ・・・(7) で表される。
【0026】このとき、テープを多く巻回すると、テー
プの厚さの公差の影響がでやすいので、巻取リールハブ
には余りテープを巻回しない状態で、測定を行う必要が
ある。例えば、DDSの場合、すべてのテープを供給リ
ールに巻回したとすると、供給リール側のテープの1巻
分は、巻取リール側の10〜11回転分に相当する。こ
のため、例えば、巻取リールハブに巻回するテープの巻
数Aを2回転で測定を行うことにより、テープ厚の公差
の影響を小さくできる。
【0027】このように、本発明によれば、供給、巻取
リールハブの回転周期を測定するだけで、リールハブ径
を測定することができ、特殊な測定装置などが不要とな
り、リールハブ径の測定を簡単に行える。請求項4乃至
7によれば、巻取リールハブ及び供給リールハブの回転
周期などから実際にテープが巻回されるリールハブの径
を求め、テープ走行制御で用いることができるので、正
確なテープ走行制御が可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施例のブロッ
ク構成図を示す。同図中、図9と同一構成部分には同一
符号を付し、その説明は省略する。本実施例の磁気記録
再生装置200には、磁気テープ201が収容されたテ
ープカセット202が所定の装着位置に装着される。所
定の装着位置に装着されたテープカセット202は、供
給リールハブ203が供給リール204に係合して回転
され、巻取リールハブ205が巻取リール206に係合
する。
【0029】供給リール204、巻取リール205は、
首振りギア機構207を介してリールモータ208に結
合しており、リールモータ208の回転により選択的に
回転される。首振りギア機構207は、リールモータ2
08の回転方向(矢印A1 、A2 方向)に応じてリール
モータ208の回転駆動力を伝達するリールが選択され
る。
【0030】例えば、リールモータ208が矢印A1 方
向に回転すると、リールモータ208は供給リール20
4と係合して、リールモータ208の回転駆動力は供給
リール204に供給される。また、リールモータ208
が矢印A2 方向に回転すると、リールモータ208は巻
取リール205と係合して、リールモータ208の回転
駆動力は巻取リール205に供給される。リールモータ
208の回転数に応じて供給リール204又は巻取リー
ル205が回転され、磁気テープ201の走行が制御さ
れる。
【0031】リールモータ208は、リールモータ駆動
回路209に接続されており、リールモータ駆動回路2
09からの駆動信号に応じて回転する。リールモータ駆
動回路209は、テープ走行制御回路210に接続され
ており、テープ走行制御回路210から供給されるテー
プ走行制御信号に応じて駆動信号を生成し、リールモー
タ駆動回路209に供給する。
【0032】テープ走行制御回路210には、供給リー
ル204の回転を検出する回転検出センサ211、巻取
リール206の回転を検出する回転検出センサ212、
テープカセット202の挿入を検出するためのカセット
挿入検出スイッチ213、磁気テープ201の始端及び
終端を検出するテープ端検出センサ214が接続され
る。テープ走行制御回路210は、テープカセット20
2の挿入がカセット挿入検出スイッチ213により検出
されると、テープカセット202に収容された磁気テー
プ201の始端から終端まで走行させ、テープ201の
厚さを測定するとともに、巻取リール206の総回転数
を検出し、検出したテープ201の厚さ、巻取リール2
06の総回転数、磁気テープ201の走行時の供給リー
ル204と巻取リール206との回転周期比とに応じて
リールモータ208の回転を制御するテープ走行制御信
号を生成する。
【0033】ここで、テープ走行制御回路210のカセ
ット挿入時の動作を説明する。図2に本発明の一実施例
のテープ走行制御回路の処理フローチャートを示す。テ
ープ走行制御回路210では、カセット挿入検出スイッ
チ213によりテープカセット202が所定の装着位置
に装着されたことが検出されると(ステップS1−
1)、リールモータ駆動回路209に磁気テープ200
を高速で巻き戻す指示を行う(ステップS1−2)。
【0034】ステップS1−2でテープ走行制御回路2
10からリールモータ駆動回路209に高速巻き戻しの
指示が行われると、リールモータ駆動回路209は、リ
ールモータ208を矢印A1方向に高速回転させる。リ
ールモータ208が矢印A1方向に高速回転されること
により、首振りギア機構207が供給リール204に結
合して供給リール204が矢印B1方向に高速回転し
て、テープカセット202の供給リールハブ203を矢
印B1方向に高速回転させる。
【0035】テープカセット202の供給リールハブ2
03が矢印B1方向に高速回転させると、磁気テープ2
01が供給リールハブ203に巻回され、磁気テープ2
01が矢印C1方向に高速走行する。磁気テープ201
が矢印C1方向に高速走行し、始端まで巻き戻される
と、テープ端検出手段215により磁気テープ201の
始端が検出される。
【0036】テープ端検出手段215により磁気テープ
201の始端が検出されると(ステップS1−3)、テ
ープ走行制御回路210は磁気テープ201を停止させ
る指示をリールモータ駆動回路209に供給し、磁気テ
ープ201の走行を停止させる(ステップS1−4)。
次に、テープ走行制御回路210は、供給リール204
の回転を検出する回転検出手段211から供給される回
転パルスのカウント値、及び、巻取リール206の回転
を検出する回転検出手段212から供給される回転パル
スのカウント値をリセットする(ステップS1−5)。
【0037】テープ走行制御回路210は、ステップS
1−5で供給リール204、巻取リール206の回転パ
ルスのカウント値をリセットした後、磁気テープ201
を走行させる指示をリールモータ駆動回路209に供給
する(ステップS1−6)。ステップS1−6でテープ
走行制御回路210からリールモータ駆動回路209に
高速早送りの指示が行われると、リールモータ駆動回路
209は、リールモータ208を矢印A2方向に回転さ
せる。リールモータ208が矢印A2方向に高速回転さ
れることにより、首振りギア機構207が巻取リール2
06に結合して巻取リール206が矢印D1方向に回転
して、テープカセット202の巻取リールハブ205を
矢印D1方向に回転させる。
【0038】テープカセット202の巻取リールハブ2
05が矢印D1方向に回転させると、磁気テープ201
が巻取リールハブ205に巻回され、磁気テープ201
が矢印C2方向に高速走行する。なお、このとき、磁気
テープ201が矢印C2方向に走行することにより、供
給リール204は矢印B2方向に回転される。磁気テー
プ201が矢印C2方向に走行された直後に、テープ走
行制御回路210は、供給リール204、巻取リール2
06を所定の回転数Ns 、Nt だけ回転させ、このとき
の両リールの回転周期比を検出することにより、まず、
リールハブ径の測定を行う(ステップS1−7)。
【0039】ここで、ステップS1−7のリールハブ径
の測定について説明する。図3に本発明の一実施例のリ
ールハブ径計測処理の動作フローチャートを示す。供給
リールハブ3に磁気テープ201がすべて巻き取られた
状態から供給リール204、及び、巻取リール206の
回転パルスを巻取リール206の回転数が所定の回転数
Aになるまで回転検出センサ211、212により回転
パルス数Ns 、Nt をカウントする(ステップS2−
1、S2−2)。
【0040】ステップS2−2で、巻取リール206の
回転数がA回転になったところで、そのときの供給リー
ル204、及び、巻取リール206の回転パルス数Ns
、Nt から供給リール204、及び、巻取リール20
6の回転周期Ts 、Tt を算出する(ステップS2−
3、S2−4)。ステップS2−3、S2−4で、算出
した供給リール204、及び、巻取リール206の回転
周期Ts 、Tt から巻取リール206の回転数がA回転
になったときの供給リール204、巻取リール206の
回転周期Ts 、Tt の比k=(Ts /Tt )を算出する
(ステップS2−5)。
【0041】次に、ステップS2−5で算出した供給リ
ール204、巻取リール206の回転周期Ts 、Tt の
比k、このときの供給リール204の回転パルス数Ns
、巻取リール206の回転数Aから巻取リール206
のリールハブ径dを算出する(ステップS2−6)。ス
テップS2−6で算出された巻取リール206のリール
径dは保存され、テープ厚の測定、走行制御などに用い
られる。
【0042】ここで、ステップS2−6の巻取リール2
06のリールハブ径dの算出方法について説明する。リ
ールハブ径(直径)をd(mm)、テープ厚をt(m
m)、リールパルス数をM(ppr;Pulse Par Rotati
on)、テープスピードをV(mm/sec)、供給リー
ルへのテープ巻数をNs 、巻取リールへのテープ巻数を
Nt 、供給リールにおけるテープ巻径をφs (直径)、
巻取リールにおけるテープ巻径(直径)をφt とする
と、供給リールのテープ巻径φs は、 φs =d+2・Ns ・t〔mm〕 ・・・(8) 巻取リールのテープ巻径φt は、 φt =d+2・Nt ・t〔mm〕 ・・・(9) で表せる。
【0043】このとき、巻取リール206をA回転(2
回転)させるものとすると、 φt =d+2・A・t ・・・(10) で表せる。一方、供給リール204の巻径φs は、 φs =d+2・Ns ・t ・・・(11) で表せる。
【0044】なお、この時、本実施例では、テープ厚の
公差の影響を小さするため、所定の回転数Aはすべての
テープを供給リールに巻回したときの供給リール側のテ
ープの1巻分に相当する、巻取リール側での回転数、1
0〜11回転分の1/5である2回転に設定した。巻取
リールハブに巻回するテープの巻数Aを2回転で測定を
行った。
【0045】ここで、巻取リール206の巻径φt と供
給リール204の巻径φs との比kを求めると、
【0046】
【数1】
【0047】で表される。式(12)からハブ径dを求
めると、
【0048】
【数2】
【0049】で表せる。上記式(13)から、ハブ径d
が求められる。なお、供給リール204、巻取リール2
06の回転数Ns 、Nt の測定は、供給リールハブ20
3に磁気テープ201を全て巻き取った状態から測定を
行う。ここで、再び、図2に戻って説明を続ける。
【0050】テープ走行制御回路210は、次に、テー
プ厚tを両リールパルスの巻数Nt、Ns から両リール
パルスの周期比Kから算出する(ステップS1−8)。
ここで、テープ厚tの算出方法について説明する。テー
プ厚tは、巻取リールの回転からテープの巻取リールへ
の巻数を把握し、供給リールの回転から供給リールの巻
数の増減を把握でき、巻取リールの巻数及び、供給リー
ルのテープの巻数の増減、及び、巻取リールと供給リー
ルとの回転速度の比から下記の数式により算出できる。
【0051】リールハブ径(直径)をd(mm)、テー
プ厚をt(mm)、リールパルス数をM(ppr;Puls
e Par Rotation)、テープスピードをV(mm/se
c)、供給リールへのテープ巻数をNs 、巻取リールへ
のテープ巻数をNt 、供給リールにおけるテープ巻径を
φs (直径)、巻取リールにおけるテープ巻径(直径)
をφt とすると、供給リールのテープ巻径φs は、 φs =d+2・Ns ・t〔mm〕 ・・・(14) 巻取リールのテープ巻径φt は、 φt =d+2・Nt ・t〔mm〕 ・・・(15) で表せる。
【0052】また、供給リールの回転周期をTs 、巻取
リールの回転周期をTt とすると、 Ts =(φs ・π)/(M・V)〔sec〕 ・・・(16) Tt =(φt ・π)/(M・V)〔sec〕 ・・・(17) 式(14)〜(17)から供給リールの回転周期Ts と
巻取リールの回転周期Tt との回転周期比を求めると、 Ts /Tt =φs /φt =(d+2・Ns ・t)/(d+2・Nt ・t) ・・・(18) で表せる。
【0053】回転周期比Ts /Tt =kとするとして、
式(18)からテープ厚tを求めると、 t=(d/2)・(k−1)/(Ns −k・Nt ) ・・・(19) で表される。なお、このとき、式(19)では、テープ
厚t及び供給リールへのテープの巻数Ns が未知数であ
るので、このままでは、回転周期Ts 、Tt から単純に
はテープ厚tを求めることはできない。
【0054】ここで、巻取リールをテープの巻始めから
所定回転数Bだけ回転させたときのテープ厚tは、式
(19)から t=(d/2)・(kb −1)/(Nsb−kb ・B) ・・・(20) で表せる。さらに、巻取リールを所定回転数Bからさら
に所定回転数xだけ回転させたときのテープ厚tは、供
給リールの巻数の減少分をzとすると、供給リールの巻
数は、(Nsb−z)となり、これを式(19)に代入し
て、テープ厚tを求めると、 t=(d/2)・(kbx−1)/{(Nsb−z)−kbx・(B+x)} ・・・(21) で表せる。
【0055】式(20)、(21)から (d/2)・(kb −1)/(Nsb−kb ・B) =(d/2)・(kbx−1)/{(Nsb−z)−kbx・(B+x)} ・・・(22) となる。
【0056】式(22)から供給リールへのテープの巻
数Nsbを求めると、
【0057】
【数3】
【0058】で表せる。式(23)により未知数であっ
た供給リールのテープ巻数Nsbが求められるので、これ
を式(20)に代入することにより、テープ厚tが求め
られる。図4に本発明の一実施例のテープ厚測定処理の
動作フローチャートを示す。テープ厚測定処理では、ま
ず、テープ厚tの算出に必要な所定回転数Bでの供給リ
ール204と巻取リール206との回転周期Ts 、Tt
の比kb 、所定回転数Bと所定回転数(B+x)との間
における供給リール204のテープ巻数の減少分z、所
定回転数(B+x)における供給リール204と巻取リ
ール206との回転周期Ts 、Tt の比kbxを取得する
(ステップS3−1)。
【0059】次に、ステップS3−1で取得した所定回
転数Bでの供給リール204と巻取リール206との回
転周期Ts 、Tt の比kb 、所定回転数Aと所定回転数
(B+x)との間における供給リール204のテープ巻
数の減少分z、所定回転数(B+x)における供給リー
ル204と巻取リール206との回転周期Ts 、Ttの
比kbxからテープ厚tを算出し、装着されたテープカセ
ット202に収容されたテープ201のテープ厚tとし
て保存する(ステップS3−2、S3−3)。
【0060】次に、ステップS3−1のテープ厚tの算
出に必要な所定回転数Bでの供給リール204と巻取リ
ール206との回転周期Ts 、Tt の比kb 、所定回転
数Bと所定回転数(B+x)との間における供給リール
204のテープ巻数の減少分z、所定回転数(B+x)
における供給リール204と巻取リール206との回転
周期Ts 、Tt の比kbxを取得する処理について説明す
る。
【0061】図5に本発明の一実施例の数値取得処理の
動作フローチャートを示す。磁気テープ201を巻取リ
ール206に巻き戻した状態から回転検出センサ212
により巻取リール206の回転パルス数を所定の回転数
であるB回転になるまで、カウントする(ステップS4
−1、S4−2)。なお、回転検出センサ212では、
巻取リール206が1回転する毎にM個のパルスが発生
するこのため、回転検出センサ212で検出されたパル
スPt をM分の1することにより、巻取リール206の
回転数(Pt/M)が求められ、この回転数(Pt/
M)が所定の回転数Bになったか否かを検出する。
【0062】巻取リール206の回転数(Pt/M)が
所定の回転数A回転に達すると、次に、供給リール20
4及び巻取リール206、ぞれぞれの回転周期Ts 、T
t を検出し(ステップS4−3、S4−4)、供給リー
ル204と巻取リール206との回転周期Ts 、Tt の
比kb =(Ts /Tt )を算出する(ステップS4−
5)。
【0063】次に、供給リール204、及び、巻取リー
ル206の回転パルスPs 、Pt を巻取リール206の
回転数が(B+x)になるまで、カウントする(ステッ
プS4−6〜S4−8)。ステップS4−8で、巻取リ
ール206の回転数が(B+x)になると、このときの
供給リール204の回転数をzに設定する(ステップS
4−9)。
【0064】次に、巻取リール206の所定の回転数
(B+x)における供給リール204及び巻取リール2
06、ぞれぞれの回転周期Ts 、Tt を検出し(ステッ
プS4−10、S4−11)、供給リール204と巻取
リール206との回転周期Ts、Tt の比kbx=(Ts
/Tt )を算出する(ステップS4−12)。以上によ
り、テープ厚tの算出に必要な所定回転数Aでの供給リ
ール204と巻取リール206との回転周期Ts 、Tt
の比kb 、所定回転数Bと所定回転数(B+x)との間
における供給リール204のテープ巻数の減少分z、所
定回転数(B+x)における供給リール204と巻取リ
ール206との回転周期Ts 、Tt の比kbxが取得でき
る。
【0065】次に、図4のステップS3−2のテープ厚
算出処理について説明する。図6に本発明の一実施例の
テープ厚算出処理の動作フローチャートを示す。テープ
厚算出処理では、まず、式(23)に、図5に示す処理
で求められた所定回転数Bでの供給リール204と巻取
リール206との回転周期Ts 、Tt の比kb 、所定回
転数Bと所定回転数(B+x)との間における供給リー
ル204のテープ巻数の減少分z、所定回転数(B+
x)における供給リール204と巻取リール206との
回転周期Ts 、Tt の比kbxを代入し、供給リール20
4の所定の回転数Aにおけるテープ201の巻取数Nsb
を算出する(ステップS5−1)。
【0066】次に、式(20)に図2のステップS1−
7で、式(13)に従って求められたリール径d及び図
5に示すステップS4−5で求められた所定回転数Bで
の供給リール204と巻取リール206との回転周期T
s 、Tt の比kb を代入することによりテープ厚tを算
出する(ステップS5−2)。以上により、供給リール
204、巻取リール206の回転を回転検出センサ21
1、212により検出するだけ容易にテープ厚tを算出
することができる。
【0067】ここで、再び、図2に戻って説明を続け
る。ステップS1−8で、テープ201のテープ厚tが
求められると、次に、テープ201を早送りし、テープ
長を測定する(ステップS1−9、S1−10)。テー
プ201が終端まで巻き取られると、テープ端検出セン
サ215により磁気テープ201の終端が検出される。
【0068】テープ端検出センサ215により磁気テー
プ201の終端が検出されると(ステップS1−1
1)、磁気テープ201の走行を停止させ、このときの
巻取リール206の磁気テープ201の始端から終端ま
でのカウント値を検出し、保存する(ステップS1−1
2)。次に、テープ走行制御回路210は、磁気テープ
201を巻き戻す指示をリールモータ駆動回路209に
供給し、磁気テープ201を巻き戻す(ステップS1−
13)。
【0069】ステップS1−13で磁気テープ201が
巻戻され、始端が検出されると(ステップS1−1
4)、磁気テープ201の回転が停止され(ステップS
1−15)、ステップS1−15で、ステップS1−7
で測定されたリールハブ径d、ステップS1−8で測定
されたテープ厚t、ステップS1−12で検出されたテ
ープ長からテープ総巻量Sを算出し、保存する(ステッ
プS1−16)。
【0070】ここで、テープ総巻量Sの算出方法につい
て説明する。まず、テープ巻数、全テープ長等の関係に
ついて説明する。図7に本発明の一実施例の全テープ長
を検出する方法を説明するための図を示す。図7におい
てdは、ハブ径、φo は磁気テープ201の巻回時の最
大径を示す。
【0071】ここで、テープ巻数がNで最大のテープ巻
径φo のとき、最大テープ巻径φo は、 φo =d+2・N・t ・・・(24) で表せる。また、テープ巻数Nにおける外周長lは、 l=π(d+2・N・t) ・・・(25) で表せる。
【0072】一方、全テープ長Lは、式(24)、(2
5)から
【0073】
【数4】
【0074】で表される。また、式(26)からテープ
巻数Nは、
【0075】
【数5】
【0076】で表せる。テープ総巻量Sは、ステップS
1−7で測定されたリールハブ径をd、ステップS1−
8で測定されたテープ厚をt、式(26)により算出さ
れた全テープ長をLとすると、 S=t・L+2・d2 /4π3 ・・・(28) で表せる。
【0077】テープ走行制御回路210は、式(28)
で算出されたテープ総巻量Sを保存し、記録再生時にリ
ールモータ208の回転制御に用いる。なお、実際には
テープ総巻量Sは、予め上記方法により算出され、メモ
リに格納しておき、テープセット装着時の各種測定結果
に応じて読み出される。次に、記録時のリールモータ2
08の回転制御について説明する。
【0078】図8に本発明の一実施例の記録時の処理フ
ローチャートを示す。まず、テープ走行制御回路210
は、回転検出手段211及び回転検出手段212により
供給リール204及び巻取リール206の回転数を検出
する(ステップS6−1)。次に、テープ走行制御回路
210は、ステップS3−1で検出された供給リール2
04及び巻取リール206の回転数の2乗和を算出する
(ステップS6−2)。
【0079】供給リール204及び巻取リール206の
回転周期をTs 、Tt とすると、2乗和は、 Ts 2 +Tt 2 ・・・(29) で表される。このとき、式(29)の供給リール204
及び巻取リール206の回転周期をTs 、Tt の2乗和
は、一定となり、その定数は、テープ走行速度Vt とテ
ープ総巻量Sとの関数で表される。すなわち、
【0080】
【数6】
【0081】で表せる。なお、右辺は、テープカセット
202の挿入時に算出されたテープ総巻量Sと磁気テー
プ201を走行させるべき一定走行速度Vt とから容易
に算出される。したがって、ステップS3−2で算出さ
れた供給リール204及び巻取リール206の回転周期
をTs 、Tt の2乗和から右辺の理論値を減算すること
により誤差信号が検出される(ステップS6−3)。
【0082】このとき、誤差信号をテープ総巻量S毎に
回転周期Ts 、Tt に応じて予め算出しておき、メモリ
に格納して、記録、再生時に検出された回転周期に応じ
てメモりから読み出す構成としてもよい。誤差信号から
TT時間算出処理により位相誤差信号を取得する(ステ
ップS6−4)。ステップS6−3で検出された誤差信
号にステップS6−4で取得した位相誤差信号を加算し
て、誤差信号とする(ステップS6−5)。
【0083】ステップS6−5で生成された誤差信号に
よりリールモータ駆動回路209への走行制御信号を制
御する(ステップS6−6)。情報記録中、上記ステッ
プS6−1〜S6−6を繰り返し(ステップS6−
7)、巻径によらず、一定のテープ速度を得る。なお、
本実施例での再生モード時では、TT時間算出処理によ
りステップS6−4で取得した位相誤差信号が算出さ
れ、誤差信号が補正される。
【0084】また、本実施例では、テープカセット挿入
時に巻き戻し、早送りを繰り返し、装着されたテープカ
セットの磁気テープの総巻量を検出おり、この検出に数
分かかるが、DDSシステムでは、テープカセット装着
時には立ち上がりまでに数十分を要するので、上記検出
動作に数分費やしても問題はない。また、上記実施例で
は、DDSシステムについて説明したが、適用できるシ
ステムはDDSシステムに限られるものではなく、DA
Tなどテープを所望の速度で走行させるシステムに対し
て適用できる。
【0085】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1乃至3に
よれば、供給、巻取リールハブの回転周期を測定するだ
けで、リールハブ径を測定することができ、特殊な測定
装置などが不要となり、リールハブ径の測定を簡単に行
える等の特長を有する。請求項4乃至7によれば、巻取
リールハブ及び供給リールハブの回転周期などから実際
にテープが巻回されるリールハブの径を求め、テープ走
行制御で用いることができるので、正確なテープ走行制
御が可能となる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック構成図である。
【図2】本発明の一実施例のテープ走行制御回路のテー
プカセット挿入時の動作フローチャートである。
【図3】本発明の一実施例のリールハブ径測定処理の動
作フローチャートである。
【図4】本発明の一実施例のテープ厚測定処理の動作フ
ローチャートである。
【図5】本発明の一実施例のテープ走行制御回路の算出
用数値取得処理の動作フローチャートである。
【図6】本発明の一実施例のテープ走行制御回路のテー
プ厚算出処理の動作フローチャートである。
【図7】本発明の一実施例の全テープ長を検出する方法
を説明するための図である。
【図8】本発明の一実施例の記録時の処理フローチャー
トである。
【図9】従来の一例のブロック構成図である。
【図10】従来の他の一例のブロック構成図である。
【符号の説明】
200 磁気記録再生装置 201 磁気テープ 202 テープカセット 203 供給リールハブ 204 供給リール 205 巻取リールハブ 206 巻取リール 207 首振りギア機構 208 リールモータ 209 リールモータ駆動回路 210 テープ走行制御回路 211、212 回転検出センサ 213 テープカセット挿入検出スイッチ 214 テープ端検出センサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープを供給リールハブから引き出し
    て、巻取リールハブに巻き取るテープ走行装置であっ
    て、 前記テープを前記供給リールハブにすべて巻き戻した
    後、前記巻取リールハブを所定の回転数だけ回転させた
    ときの前記供給リールハブ、及び、前記巻取リールハブ
    の回転を検出するリールハブ回転検出手順と、 前記テープの設定上のテープ厚及び前記リールハブ回転
    検出手順で検出された前記供給リールハブ、及び、前記
    巻取リールハブの回転速度に基づいて前記巻取リールハ
    ブの径を算出するリールハブ径算出手順とを有すること
    を特徴とするリールハブ径測定方法。
  2. 【請求項2】 前記リールハブ回転検出手順は、前記リ
    ールハブ径の測定に対して問題にならない前記テープ厚
    の公差が問題にならない所定の回転数だけ回転させたと
    きの前記巻取リールハブと前記供給リールハブとの回転
    数を検出することを特徴とする請求項1記載のリールハ
    ブ径測定方法。
  3. 【請求項3】 前記所定の回転数は、前記供給リールハ
    ブに前記テープをすべて巻回したときの前記テープの1
    巻分を前記巻取リールハブに巻回するときの巻数の1/
    5以下であることを特徴とする請求項2記載のリールハ
    ブ径測定方法。
  4. 【請求項4】 供給リールハブから巻取リールハブに至
    る所定のテープパスが形成され、前記供給リールハブと
    前記巻取リールハブとの回転速度比に応じて前記巻取リ
    ールハブの回転速度を制御して、前記テープの走行を制
    御するテープ走行制御方法であって、 前記供給リールハブ及び前記巻取リールハブの径を検出
    するリールハブ径検出手順と、 前記リールハブ径検出手順で検出された前記供給リール
    ハブ及び前記巻取リールハブの径に応じて前記巻取リー
    ルハブの回転を補正する回転補正手順とを有することを
    特徴とするテープ走行制御方法。
  5. 【請求項5】 前記リールハブ径検出手順は、 前記テ
    ープを前記供給リールハブにすべて巻き戻した後、前記
    巻取リールハブを所定の回転数だけ回転させたときの前
    記供給リールハブ、及び、前記巻取リールハブの回転を
    検出するリールハブ回転検出手順と、 前記テープの理論上のテープ厚及び前記リールハブ回転
    検出手順で検出された前記供給リールハブ、及び、前記
    巻取リールハブの回転速度に基づいて理論上の計算に基
    づいて前記巻取リールハブの径を決定するリールハブ径
    算出手順とを有することを特徴とする請求項4記載のテ
    ープ走行制御方法。
  6. 【請求項6】 前記リールハブ回転検出手順は、前記リ
    ールハブ径の測定に対して問題にならない前記テープ厚
    の公差が問題にならない所定の回転数だけ回転させたと
    きの前記巻取リールハブと前記供給リールハブとの回転
    数を検出することを特徴とする請求項5記載のテープ走
    行制御方法。
  7. 【請求項7】 前記所定の回転数は、前記供給リールハ
    ブに前記テープをすべて巻回したときの前記テープの1
    巻分を前記巻取リールハブに巻回するときの巻数の1/
    5以下であることを特徴とする請求項6記載のテープ走
    行制御方法。
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