JPH11102554A - テープ走行制御方法 - Google Patents

テープ走行制御方法

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Publication number
JPH11102554A
JPH11102554A JP9262431A JP26243197A JPH11102554A JP H11102554 A JPH11102554 A JP H11102554A JP 9262431 A JP9262431 A JP 9262431A JP 26243197 A JP26243197 A JP 26243197A JP H11102554 A JPH11102554 A JP H11102554A
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JP
Japan
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tape
reel
rotation
take
detecting
Prior art date
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Pending
Application number
JP9262431A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Koyanai
弘 小谷内
Kazuo Kobayashi
一夫 小林
Tetsuya Yamasaki
哲也 山咲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープを一定速度で走行させるためのテープ
走行制御方法に関し、テープのフォーマットをかえるこ
となく、かつ、簡単な構成でキャプスタンレス化が可能
なテープ走行制御方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 テープカセット装着時にテープを全て巻
き戻した後、走行させ、両リールの比により装着したテ
ープカセットのテープ総巻量を検出して、検出したテー
プ総巻量に応じてテープの巻取速度を制御することによ
りテープ走行速度を一定にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテープ走行制御方法
に係り、特に、帯状媒体を一定速度で走行させるときの
テープ走行制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】大容量なデータバックアップ装置として
DDS(Digtal Data Storage )が開発されている。D
DSは、DAT(Digital Audio Tape-recorder )の記
録フォーマットによりバックアップデータを記録するも
のである。図11に従来のDDSの一例のブロック構成
図を示す。
【0003】従来のDDS1では、記録再生時、DAT
テープカセット2に収納された磁気テープ3は供給リー
ル4側から引き出されて、供給側ポール5、ガイドロー
ラ6を介して回転ドラム7に所定の巻き付け角に亘って
巻回され、巻取側ポール8、ガイドローラ9によりDA
Tテープカセット2の巻取リール10側に引き込まれ
る。
【0004】このとき、磁気テープ2は、巻取リール1
0側でキャプスタンモータ11により回転するキャプス
タンシャフト11aとピンチローラローラ12により狭
持され、キャプスタンシャフト4aの回転により一定速
度で走行される。このとき、磁気テープ2の走行速度
は、キャプスタンシャフト11a、すなわち、キャプス
タンモータ11の回転速度により決定される。したがっ
て、磁気テープ2の走行速度を一定にするために、キャ
プスタンモータ11の回転速度を一定に保持している。
【0005】このため、キャプスタンモータ11にFG
(Frequency Generator )13を設け、FG11により
キャプスタンモータ11の回転を検出して、サーボをか
けることによりキャプスタンモータ11の回転を一定に
して、磁気テープ2の走行速度を一定に保っていた。し
かし、図11に示すキャプスタンモータ11にサーボを
かけることにより磁気テープ2の走行速度を一定に保つ
装置では、キャプスタンモータ11、ピンチローラ12
等を設ける必要があるので、高密度化に伴うテープの薄
手化によるテープダメージ等の問題点があった。
【0006】そこで、巻取リールをリールモータにより
回転させ、磁気テープの走行速度が一定になるように巻
取リールを回転させることにより、キャプスタンモータ
を排除したいわゆるキャプスタンレス方式の磁気記録再
生装置が提案されている。このキャプスタンレスの磁気
記録再生装置としては、例えば、特表平9−50047
7号に示されるような磁気記録再生装置が提案されてい
る。
【0007】特表平9−500477号に示されるよう
な磁気記録再生装置では、磁気テープ上に予め書き込ま
れたサーボ情報に従って磁気テープの走行速度が一定に
なるようにリールモータにより巻取リールの回転を制御
していた。特表平9−500477号に示されるような
磁気記録再生装置では、磁気テープ上に特有のサーボ情
報を書き込む必要があるので、特有のサーボ情報が書き
込まれていない磁気テープは再生できない。
【0008】このため、磁気テープのテープ走行速度を
エンコーダなどにより検出して、検出したテープ走行速
度に応じてリールモータにより巻取リールの回転を制御
する構成の磁気記録再生装置が提案されている。図12
に従来の磁気記録再生装置の他の一例のブロック図を示
す。同図中、図11と同一構成部分には同一符号を付
し、その説明は省略する。
【0009】磁気記録再生装置100は、キャプスタン
シャフトに代えて、エンコーダ101を設け、エンコー
ダ101の回転に応じて磁気テープ2の走行速度を検出
する。エンコーダ101で検出されて検出信号は制御回
路102に供給される。制御回路102は、検出信号に
応じて巻取リール10を回転させるリールモータ103
の回転速度を制御する。
【0010】巻取リール10はリールモータルモータ1
03により磁気テープ2の巻取速度を一定として、磁気
テープ2の走行速度を一定に保持している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のキャ
プスタンにより磁気テープの走行速度を一定にする磁気
記録再生装置では、キャプスタンモータ、ピンチローラ
などを設ける必要があるので、小型化、低コスト化を妨
げるだけでなく、テープの薄手化によるテープダメージ
の発生等の問題点があった。
【0012】また、特表平9−500477号に示され
るような磁気記録再生装置では、磁気テープ上に予め書
き込まれたサーボ情報に従って磁気テープの走行速度が
一定になるようにリールモータにより巻取リールの回転
を制御していたため、サーボ情報が書き込まれていな
い、磁気テープを記録再生することができない。さら
に、磁気テープのテープ走行速度をエンコーダなどによ
り検出して、検出したテープ走行速度に応じてリールモ
ータにより巻取リールの回転を制御する構成の磁気記録
再生装置では、キャプスタンモータに代えてエンコーダ
を設ける必要があり、小型化に寄与せず、また、エンコ
ーダは非常に高価なもので、低コスト化にも寄与しな
い。
【0013】さらに、エンコーダを回転させるエンコー
ダシャフト(テープ巻き付け用)は磁気テープに接触、
その摩擦両区により回転して、磁気テープの走行速度を
検出するものであり、エンコーダと磁気テープとに滑り
が生じた場合には、実際の磁気テープの走行速度とエン
コーダの検出信号とに誤差が生じてしまい、磁気テープ
の走行速度を正確に制御できなくなる等の問題点があっ
た。
【0014】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、テープのフォーマットをかえることなく、かつ、簡
単な構成でキャプスタンレス化が可能なテープ走行制御
方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、テ
ープを供給リールから巻取リールに至る所定のテープパ
スを通って走行させるテープ走行制御方法において、前
記テープの総テープ巻量を検出するテープ巻量検出手順
と、前記供給リール、及び、前記巻取リールの回転を検
出する回転検出手順と、前記テープ巻量検出手段で検出
された前記テープの総テープ巻量に応じて前記回転検出
手順で検出された前記供給リールの回転と前記巻取リー
ルの回転との比に対応する前記巻取リールの回転制御デ
ータを生成する回転制御データ生成手順と、前記回転制
御データ生成手順で生成された回転制御データに応じて
前記巻取リールの回転を制御する巻取リール制御手順と
を有することを特徴とする。
【0016】請求項1によれば、テープ巻量検出手順に
よりテープの総テープ巻量を検出することにより、供給
リールの回転と巻取リールの回転との比毎のテープを一
定に回転させるための巻取リールの回転速度が検出でき
る。よって、回転検出手順により供給リール、及び、巻
取リールの回転を検出し、回転制御データ生成手順によ
りテープ巻量検出手段で検出されたテープの総テープ巻
量に応じて前記回転検出手順で検出された供給リールの
回転と巻取リールの回転との比に対応する巻取リールの
回転制御データを生成し、巻取リール制御手順で、巻取
リールの回転を制御することにより、テープの走行速度
をテープの巻量によらず一定の走行速度で走行させるこ
とができる。
【0017】請求項2は、前記テープ総量検出手順が、
前記テープを始端から終端まで走行させ、前記巻取リー
ルの総回転数を検出し、検出した総回転数から前記テー
プの総テープ巻量を検出することを特徴とする。請求項
2によれば、テープの総巻量により巻取リールの総回転
数が異なるので、実際にテープを始端から終端まで走行
させて、巻取リールの総回転を検出することにより、テ
ープの総巻量を検出でき、テープの総巻量と両リールの
回転数の比から巻取リールの回転速度を決定でき、巻取
リールの回転を制御し、テープ走行速度を一定に制御で
きる。
【0018】請求項3は、前記回転制御データ生成手順
が、トラック上の基準位置を検出する基準位置検出手順
と、前記トラック上の所定位置に書き込まれた信号を検
出する信号検出手順と、前記基準位置検出手順で検出さ
れた基準位置から前記信号検出手順で検出された所定の
位置までの時間を検出し、該検出時間に応じて前記回転
制御データを補正する補正手順とを有することを特徴と
する。
【0019】請求項3によれば、基準位置から所定の信
号位置までの時間を検出することにより、ヘッドとトラ
ックとの位置関係を検出し、テープの位相誤差制御を行
うことができるため、高精度なテープ走行制御が可能と
なる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施例のブロッ
ク構成図を示す。同図中、図11と同一構成部分には同
一符号を付し、その説明は省略する。本実施例の磁気記
録再生装置200には、磁気テープ201が収容された
テープカセット202が所定の装着位置に装着される。
所定の装着位置に装着されたテープカセット202は、
供給リールハブ203が供給リール204に係合して回
転され、巻取リールハブ205が巻取リール206に係
合する。
【0021】供給リール204、巻取リール205は、
首振りギア機構207を介してリールモータ208に結
合しており、リールモータ208の回転により選択的に
回転される。首振りギア機構207は、リールモータ2
08の回転方向(矢印A1 、A2 方向)に応じてリール
モータ208の回転駆動力を伝達するリールを選択す
る。
【0022】例えば、リールモータ208が矢印A1 方
向に回転すると、リールモータ208は供給リール20
4と係合して、リールモータ208の回転駆動力は供給
リール204に供給される。また、リールモータ208
が矢印A2 方向に回転すると、リールモータ208は巻
取リール205と係合して、リールモータ208の回転
駆動力は巻取リール205に供給される。リールモータ
208の回転数に応じて供給リール204又は巻取リー
ル205が回転され、磁気テープ201の走行が制御さ
れる。
【0023】リールモータ208は、リールモータ駆動
回路209に接続されており、リールモータ駆動回路2
09からの駆動信号に応じて回転する。リールモータ駆
動回路209は、テープ走行制御回路210に接続され
ており、テープ走行制御回路210から供給されるテー
プ走行制御信号に応じて駆動信号を生成し、リールモー
タ駆動回路209に供給する。
【0024】テープ走行制御回路210には、供給リー
ル204の回転を検出する回転検出手段211、巻取リ
ール206の回転を検出する回転検出手段212、テー
プカセット202の挿入を検出するためのカセット挿入
検出スイッチ213、TT時間検出回路214、磁気テ
ープ201の始端及び終端を検出するテープ端検出手段
215が接続される。テープ走行制御回路210は、テ
ープカセット202の挿入がカセット挿入検出スイッチ
213により検出されると、テープカセット202に収
容された磁気テープ201の始端から終端まで走行させ
たときの巻取リール206の総回転数を検出し、検出し
た巻取リール206の総回転数と磁気テープ201の走
行時の供給リール204と巻取リール206との比とに
応じてリールモータ208の回転を制御するテープ走行
制御信号を生成する。
【0025】ここで、テープ走行制御回路210のカセ
ット挿入時の動作を説明する。図2に本発明の一実施例
のテープ走行制御回路の処理フローチャートを示す。テ
ープ走行制御回路210では、カセット挿入検出スイッ
チ213によりテープカセット202が所定の装着位置
に装着されたことが検出されると(ステップS1−
1)、リールモータ駆動回路209に磁気テープ200
を高速で巻き戻す指示を行う(ステップS1−2)。
【0026】ステップS1−2でテープ走行制御回路2
10からリールモータ駆動回路209に高速巻き戻しの
指示が行われると、リールモータ駆動回路209は、リ
ールモータ208を矢印A1方向に高速回転させる。リ
ールモータ208が矢印A1方向に高速回転されること
により、首振りギア機構207が供給リール204に結
合して供給リール204が矢印B1方向に高速回転し
て、テープカセット202の供給リールハブ203を矢
印B1方向に高速回転させる。
【0027】テープカセット202の供給リールハブ2
03が矢印B1方向に高速回転させると、磁気テープ2
01が供給リールハブ203に巻回され、磁気テープ2
01が矢印C1方向に高速走行する。磁気テープ201
が矢印C1方向に高速走行し、始端まで巻き戻される
と、テープ端検出手段215により磁気テープ201の
始端が検出される。
【0028】テープ端検出手段215により磁気テープ
201の始端が検出されると(ステップS1−3)、テ
ープ走行制御回路210は磁気テープ201を停止させ
る指示をリールモータ駆動回路209に供給し、磁気テ
ープ201の走行を停止させる(ステップS1−4)。
次に、テープ走行制御回路210は、供給リール204
の回転を検出する回転検出手段211から供給される回
転パルスのカウント値、及び、巻取リール206の回転
を検出する回転検出手段212から供給される回転パル
スのカウント値をリセットする(ステップS1−5)。
【0029】テープ走行制御回路210は、ステップS
1−5で供給リール204、巻取リール206の回転パ
ルスのカウント値をリセットした後、磁気テープ201
を早送りする指示をリールモータ駆動回路209に供給
する(ステップS1−6)。ステップS1−6でテープ
走行制御回路210からリールモータ駆動回路209に
高速早送りの指示が行われると、リールモータ駆動回路
209は、リールモータ208を矢印A2方向に高速回
転させる。リールモータ208が矢印A2方向に高速回
転されることにより、首振りギア機構207が巻取リー
ル206に結合して巻取リール206が矢印D1方向に
高速回転して、テープカセット202の巻取リールハブ
205を矢印D1方向に高速回転させる。
【0030】テープカセット202の巻取リールハブ2
05が矢印D1方向に高速回転させると、磁気テープ2
01が巻取リールハブ205に巻回され、磁気テープ2
01が矢印C2方向に高速走行する。なお、このとき、
磁気テープ201が矢印C2方向に走行することによ
り、供給リール204は矢印B2方向に回転される。磁
気テープ201が矢印C2方向に走行された直後に、テ
ープ走行制御回路210は、供給リール204、巻取リ
ール206を所定の回転数Ns 、Nt だけ回転させ、こ
のときの両リールの回転周期比を検出することにより、
リールハブ径の測定を行う(ステップS1−7)。
【0031】ここで、ステップS1−7のリールハブ径
の測定について説明する。供給リール204の回転数を
Ns 、巻取リール206の回転数をNt 、両リールの回
転周期比をk、リールのハブ径をDi 、理論的なテープ
厚をhとすると、巻取リール206の巻径Dotは、 Dot=Di +2Nt ・h ・・・(1) このとき、巻取リール206をA回転(2回転)させる
ものとすると、 Dot=Di +2Ah ・・・(2) で表せる。
【0032】一方、供給リール204の巻径Dosは、 Dos=Di +2Ns ・h ・・・(3) で表せる。ここで、巻取リール206の巻径Dotと供給
リール204の巻径Dosとの比kを求めると、
【0033】
【数1】
【0034】で表される。式(4)からハブ径Di を求
めると、
【0035】
【数2】
【0036】で表せる。よって、供給リール204、巻
取リール206を所定の回転数Ns 、Nt だけ回転さ
せ、このときの両リールの回転周期比kを検出すること
により、式(5)からハブ径Di が求められる。なお、
供給リール204、巻取リール206の回転数Ns 、N
t の測定は、供給リールハブ203に磁気テープ201
を全て巻き取った状態から測定を行う。
【0037】次に、テープ厚hを両リールパルスの巻数
Nt 、Ns から両リールパルスの周期比Kから算出する
(ステップS1−8)。ここで、テープ厚hの算出方法
について説明する。供給リール204の巻径をDs 、巻
取リール206の巻径をDt 、リールハブ径をDi 、供
給リール204の巻数をNs 、巻取リール206の巻数
をNt 、テープ厚をhとすると、供給リール204の巻
径Ds は、 Ds =Di +2・Ns ・h ・・・(6) 巻取リール206の巻径Dt は、 Dt =Di +2・Nt ・h ・・・(7) で表せる。
【0038】一方、磁気テープ201の走行速度をVt
、リールパルス数をMとすると、供給リール204の
回転周期をTs は、
【0039】
【数3】
【0040】で表され、巻取リール206の回転周期を
Tt は、
【0041】
【数4】
【0042】で表せる。ここで、供給リール204のパ
ルス周期Ts と巻取リール206のパルス周期Tt との
比をk(k=Ts /Tt )とし、式(6)及び(7)か
らテープ厚hを求めると、
【0043】
【数5】
【0044】で表せる。測定開始時に磁気テープ201
が全て供給リール204に巻き取られた状態から、巻取
リール206をNt=A回転させ、このときの両リール
のパルス比をKa とし、供給リール204の巻数をNsa
とすると、式(10)からテープ厚hは、
【0045】
【数6】
【0046】で表せる。巻取リール206をさらに所定
回転Nt =B回転させたときの両リールパルス比をkab
とする。また、このときの供給リール204の巻数の減
少分をCとすると、供給リール204の巻数は(Nsa−
C)となる。よって、このときの式(10)からテープ
厚hは、
【0047】
【数7】
【0048】で表せる。式(11)、(12)からNsa
を計算すると、
【0049】
【数8】
【0050】となる。式(13)により、Nsaを算出
し、例えば、式(11)に代入することにより、テープ
厚hを求めることができる。ステップS1−6で磁気テ
ープ201が矢印C2方向に高速走行し、終端まで巻き
取られると、テープ端検出手段215により磁気テープ
201の終端が検出される。
【0051】テープ端検出手段215により磁気テープ
201の終端が検出されると(ステップS1−9)、こ
のときの巻取リール206の磁気テープ201の始端か
ら終端までのカウント値を検出し、保存し、テープ走行
制御回路210は磁気テープ201を停止させる指示を
リールモータ駆動回路209に供給し、磁気テープ20
1の走行を停止させた後、磁気テープ201を巻き戻す
指示をリールモータ駆動回路209に供給する(ステッ
プS1−10、S1−11)。
【0052】ステップS1−11で磁気テープ201が
巻戻され、始端が検出されると(ステップS1−1
2)、磁気テープ201の回転が停止され(ステップS
1−13)、ステップS1−13で、ステップS1−7
で測定されたリールハブ径Di 、ステップS1−8で測
定されたテープ厚h、ステップS1−10で検出された
テープ長からテープ総巻量Sを算出し、保存する(ステ
ップS1−14)。
【0053】ここで、テープ総巻量Sの算出方法につい
て説明する。まず、テープ巻数、全テープ長等の関係に
ついて説明する。図3に本発明の一実施例の全テープ長
を検出する方法を説明するための図を示す。図3におい
てDi は、ハブ径、Do は磁気テープ201の巻回時の
最大径を示す。
【0054】ここで、テープ巻数がNで最大のテープ巻
径Do となったときには、最大テープ巻径Do は、 Do =Di +2N・h ・・・(14) で表せる。また、テープ巻数Nにおける外周長lは、 l=π(Di +2N・h) ・・・(15) で表せる。
【0055】一方、全テープ長Lは、式(14)、(1
5)から
【0056】
【数9】
【0057】で表される。また、式(16)からテープ
巻数Nは、
【0058】
【数10】
【0059】で表せる。テープ総巻量Sは、ステップS
1−7で測定されたリールハブ径をDi 、ステップS1
−8で測定されたテープ厚をh、式(16)により算出
された全テープ長をLとすると、 S=h・L+2・Di 2 /4π3 ・・・(18) で表せる。
【0060】テープ走行制御回路210は、式(18)
で算出されたテープ総巻量Sを保存し、記録再生時にリ
ールモータ208の回転制御に用いる。なお、テープ総
巻量Sは、予め上記方法により算出しておいて、メモリ
に格納しておき、テープセット装着時の各種測定結果に
応じて読み出す構成としてもよい。
【0061】次に、記録時のリールモータ208の回転
制御について説明する。図4に本発明の一実施例の記録
時の処理フローチャートを示す。まず、テープ走行制御
回路210は、回転検出手段211及び回転検出手段2
12により供給リール204及び巻取リール206の回
転数を検出する(ステップS2−1)。
【0062】次に、テープ走行制御回路210は、ステ
ップS2−1で検出された供給リール204及び巻取リ
ール206の回転数の2乗和を算出する(ステップS2
−2)。供給リール204及び巻取リール206の回転
周期をTs 、Tt とすると、2乗和は、 Ts 2 +Tt 2 ・・・(19) で表される。
【0063】このとき、式(19)の供給リール204
及び巻取リール206の回転周期をTs 、Tt の2乗和
は、一定となり、その定数は、テープ走行速度Vt とテ
ープ総巻量Sとの関数で表される。すなわち、
【0064】
【数11】
【0065】で表せる。なお、右辺は、テープカセット
202の挿入時に算出されたテープ総巻量Sと磁気テー
プ201を走行させるべき一定走行速度Vt とから容易
に算出される。したがって、ステップS2−2で算出さ
れた供給リール204及び巻取リール206の回転周期
をTs 、Tt の2乗和から右辺の理論値を減算すること
により誤差信号が検出される(ステップS2−3)。
【0066】このとき、誤差信号をテープ総巻量S毎に
回転周期Ts 、Tt に応じて予め算出しておき、メモリ
に格納して、記録、再生時に検出された回転周期に応じ
てメモりから読み出す構成としてもよい。TT時間算出
回路214から位相誤差信号を取得する(ステップS2
−4)。ステップS2−3で検出された誤差信号にステ
ップS2−4で取得した位相誤差信号を加算して、誤差
信号とする(ステップS2−5)。
【0067】ステップS2−5で生成された誤差信号に
よりリールモータ駆動回路209への走行制御信号を制
御する(ステップS2−6)。情報記録中、上記ステッ
プS2−1〜S2−6を繰り返し(ステップS2−
7)、巻径によらず、一定のテープ速度を得る。なお、
本実施例での再生モード時では、TT時間算出回路21
4によりステップS2−4で取得した位相誤差信号が算
出され、誤差信号が補正される。
【0068】ここで、TT時間算出回路214の動作原
理を説明する。図5にDDSのデータフォーマットを示
す。図5(A)はDDS、図5(B)はDDS3のデー
タフォーマットを示す。DDSの規格では、図5(A)
に示すように1トラック300は、両端部からマージン
領域301、サブコード領域302、ATF領域30
3、データ領域304の順に配置される。また、DDS
3の規格では、1トラック400は、データ領域401
の両端部にマージン領域402を配置し、サブコード領
域、ATF領域を削除することによりデータ領域401
のデータ容量を増加させている。
【0069】このようにDDS3では、トラックパター
ン上にATFのようなサーボ用信号パターンを持たな
い。また、DDS3システムにおいては、トラッキング
方式については特に規定されていない。よって、別の何
らかの方法で、トラッキングサーボをかける必要があ
る。そこで、本実施例では、トラック401のデータ領
域の各フラグメントに付与された同期信号を用いる方法
が考えられる。すなわち、基準位置から同期信号の位置
までの時間に応じてトラックとヘッドとの位置関係を検
出し、サーボをかける。
【0070】図6にトラックとヘッドとの関係を示す図
を示す。ヘッド501は、通常トラック502の中心を
走査する。このとき、テープ503の下端を基準位置P
0とし、ヘッド501が基準位置P0からトラック50
2上の中心位置を走査すると、データ領域の最初のフラ
グメントの同期信号までに達する時間はT0となる。
【0071】トラック502は、テープ503の下端に
対して傾斜して形成されるので、ヘッド501がトラッ
ク502の中心位置から矢印E方向にずれた場合には、
図6に示すようにヘッド501が基準位置P0からデー
タ領域の最初のフラグメントの同期信号までに達する時
間はT0−Δtとなる。また、ヘッド501がトラック
502の中心位置から矢印F方向にずれた場合には、図
6に示すようにヘッド501が基準位置P0からデータ
領域の最初のフラグメントの同期信号までに達する時間
はT0+Δtとなる。
【0072】このように、トラック502に対するヘッ
ド501の位置関係に応じて基準位置P0からデータ領
域の最初のフラグメントの同期信号までに達する時間が
変動することからこの時間を検出することにより、トラ
ッキングエラーを補正できる。そこで、本実施例では、
回転ドラムのPGを用いて基準位置P0を設定し、再生
ヘッドにより同期信号を検出するまでの時間を検出する
ことにより、トラッキングエラー信号を検出する。
【0073】TT時間算出回路214には、再生ヘッド
により再生された再生信号が再生アンプ216を介して
供給される。再生アンプ216で増幅された再生信号
は、PLL217に供給される。PLL217は、再生
信号に位相同期したパルス信号を発生する。PLL21
7で発生されたパルス信号は、TT時間演算回路214
に供給される。TT時間演算回路214には、回転ドラ
ムの回転を検出するPG(Pulse Generator )215か
ら回転ドラムの1回転に1パルスだけ発生されるPG回
転パルスが遅延回路218を介して供給される。
【0074】遅延回路218は、PG215からの回転
パルスを遅延させて、データの先頭の設けられた同期信
号をゲートする信号を得る。TT時間演算回路214
は、同期信号を検出する。同期信号としては、例えば、
通常のデータのパターンとしては現れない(4T+4
T)、すなわち、「0100010001」又は「11
00010001」のパターンが記録されている。
【0075】図7に本発明の一実施例の同期信号のパタ
ーンを説明するための図を示す。図7(A)は同期信号
を構成する符号、図7(B)、図7(C)は符号により
磁気テープ時に形成されるパターンを示す。図7
(B)、(C)に示す「0100010001」又は
「1100010001」のパターンはいわゆる(4T
+4T)と呼ばれるもので、通常のデータのパターンと
しては使用されることはない。よって、この「0100
010001」又は「1100010001」いずれか
のパターンを同期信号として記録することにより、誤検
出を回避できる。
【0076】サンプルパルス発生器219は、TT時間
演算回路214で同期信号が検出されたタイミングでワ
ンショットパルスを発生する。サンプルパルス発生器2
19で発生されたサンプルパルスは、テープ走行制御回
路210に供給される。また、テープ走行制御回路21
0には、遅延回路218からPGパルスに応じた基準パ
ルスが供給される。
【0077】テープ走行制御回路210では、サンプル
パルス発生器219で発生されたサンプルパルスと遅延
回路218から供給される基準パルスとの位相差を検出
し、位相誤差信号とする。図8に本発明の一実施例のT
T時間算出回路の動作波形図を示す。図6(A)はPG
パルス、図8(B)は再生信号、図8(C)は遅延信
号、図8(D)はサンプルパルスを示す。
【0078】図8(A)に示すように時刻t0でPGパ
ルスが発生してから時刻t1で再生信号中の同期信号が
検出されるまでの時間T0 に応じた誤差信号が発生され
る。なお、記録時には記録ヘッドの位置を制御する必要
があるが、通常ベリファイチェックを行っているので、
ベリファイチェック時に同期信号を検出することによ
り、記録ヘッドのトラックに対する位置を検出し、位相
誤差信号とする。
【0079】図9に本発明の一実施例の記録時の動作説
明図を示す。図9に示すように記録時には記録ヘッド6
01によりトラックTr1が記録されると、記録ヘッド
601と同一のアジマス角をする再生ヘッド602が記
録ヘッド601により記録されたトラックTr1を走査
するように、記録ヘッド601及び再生ヘッド602の
位置が決定されている。
【0080】よって、再生ヘッド602により基準位置
P0から同期信号までの時間を検出し、テープ走行速度
を制御することにより、記録ヘッド601によるトラッ
クTr1の形成位置を制御できる。なお、本実施例では
トラックの最初の同期信号#1を検出したが、精度を上
げるためにトラック中の複数の同期信号を検出し、平均
とってもよい。
【0081】図10に本発明の一実施例のスリーポイン
ト測定方法によるトラッキングサーボ方式の動作説明図
である。図10に示すように基準位置ref からデータ領
域701の最初のフラグメント702−1の同期信号#
1SYNCまでの時間t1、基準位置ref からデータ領域7
01の次のフラグメント702−2の同期信号#2SYNC
までの時間t2、基準位置ref からデータ領域701の
次のフラグメント702−3の同期信号#3SYNCまでの
時間t3を検出し、各時間t1〜t3の基準値との差を
求め、各差の算術的平均を検出し、これを位相誤差信号
として用いることにより、テープ走行の位相制御を単一
の同期信号を検出した場合に比べて高精度に制御でき
る。
【0082】また、本実施例では、テープカセット挿入
時に巻き戻し、早送りを繰り返し、装着されたテープカ
セットの磁気テープの総巻量を検出おり、この検出に数
分かかるが、DDSシステムでは、テープカセット装着
時には立ち上がりまでに数十分を要するので、上記検出
動作に数分費やしても問題はない。また、上記実施例で
は、DDSシステムについて説明したが、適用できるシ
ステムはDDSシステムに限られるものではなく、DA
Tなどテープを所望の速度で走行させるシステムに対し
て適用できる。
【0083】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1によれ
ば、テープ巻量検出手順によりテープの総テープ巻量を
検出することにより、供給リールの回転と巻取リールの
回転との比毎のテープを一定に回転させるための巻取リ
ールの回転速度が検出できる。よって、回転検出手順に
より供給リール、及び、巻取リールの回転を検出し、回
転制御データ生成手順によりテープ巻量検出手段で検出
されたテープの総テープ巻量に応じて前記回転検出手順
で検出された供給リールの回転と巻取リールの回転との
比に対応する巻取リールの回転制御データを生成し、巻
取リール制御手順で、巻取リールの回転を制御すること
により、テープの走行速度をテープの巻量によらず一定
の走行速度で走行させることができる等の特長を有す
る。
【0084】請求項2によれば、テープの総巻量により
巻取リールの総回転数が異なるので、実際にテープを始
端から終端まで走行させて、巻取リールの総回転を検出
することにより、テープの総巻量を検出でき、テープの
総巻量と両リールの回転数の比から巻取リールの回転速
度を決定でき、巻取リールの回転を制御し、テープ走行
速度を一定に制御できる等の特長を有する。
【0085】請求項3によれば、基準位置から所定の信
号位置までの時間を検出することにより、ヘッドとトラ
ックとの位置関係を検出し、テープの位相誤差制御を行
うことができるため、高精度なテープ走行制御が可能と
なる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック構成図である。
【図2】本発明の一実施例のテープ走行制御回路の動作
フローチャートである。
【図3】本発明の一実施例のテープ長とテープ総巻量と
の関係を説明するための図である。
【図4】本発明の一実施例のテープ走行制御回路の記録
再生時の動作フローチャートである。
【図5】DDSシステムのデータフォーマットを示す図
である。
【図6】再生ヘッドとトラックとの関係を示す図であ
る。
【図7】本発明の一実施例の同期信号のパターンを説明
するための図である。
【図8】本発明の一実施例のTT時間算出回路の動作波
形図である。
【図9】本発明の一実施例の記録時に回転ドラムが1回
転した時の動作説明図である。
【図10】本発明の一実施例のスリーポイント測定方法
によるトラッキングサーボ方式の動作説明図である。
【図11】従来の一例の構成図である。
【図12】従来の他の一例の構成図である。
【符号の説明】
200 磁気記録再生装置 201 磁気テープ 202 テープカセット 203 供給リールハブ 204 供給リール 205 巻取リールハブ 206 巻取リール 207 首振りギア機構 208 リールモータ 209 リールモータ駆動回路 210 テープ走行制御回路 211、212 回転検出手段 213 テープカセット挿入検出スイッチ 214 TT時間算出回路 215 テープ端検出手段 216 再生アンプ 217 PLL 218 遅延回路 219 TT時間演算回路 220 サンプルパルス発生器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープを供給リールから巻取リールに至
    る所定のテープパスを通って走行させるテープ走行制御
    方法において、 前記テープの総テープ巻量を検出するテープ巻量検出手
    順と、 前記供給リール、及び、前記巻取リールの回転を検出す
    る回転検出手順と、 前記テープ巻量検出手段で検出された前記テープの総テ
    ープ巻量に応じて前記回転検出手順で検出された前記供
    給リールの回転と前記巻取リールの回転との比に対応す
    る前記巻取リールの回転制御データを生成する回転制御
    データ生成手順と、 前記回転制御データ生成手順で生成された回転制御デー
    タに応じて前記巻取リールの回転を制御する巻取リール
    制御手順とを有することを特徴とするテープ走行制御方
    法。
  2. 【請求項2】 前記テープ総量検出手順は、前記テープ
    を始端から終端まで走行させ、前記巻取リールの総回転
    数を検出し、検出した総回転数から前記テープの総テー
    プ巻量を検出することを特徴とする請求項1記載のテー
    プ走行制御方法。
  3. 【請求項3】 前記回転制御データ生成手順は、トラッ
    ク上の基準位置を検出する基準位置検出手順と、 前記トラック上の所定位置に書き込まれた信号を検出す
    る信号検出手順と、 前記基準位置検出手順で検出された基準位置から前記信
    号検出手順で検出された所定の位置までの時間を検出
    し、該検出時間に応じて前記回転制御データを補正する
    補正手順とを有することを特徴とするテープ走行制御方
    法。
JP9262431A 1997-09-26 1997-09-26 テープ走行制御方法 Pending JPH11102554A (ja)

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