JPH06150201A - 異種媒体対応型記録再生装置 - Google Patents

異種媒体対応型記録再生装置

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JPH06150201A
JPH06150201A JP4299753A JP29975392A JPH06150201A JP H06150201 A JPH06150201 A JP H06150201A JP 4299753 A JP4299753 A JP 4299753A JP 29975392 A JP29975392 A JP 29975392A JP H06150201 A JPH06150201 A JP H06150201A
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tape
cassette
reel
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recording medium
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Application number
JP4299753A
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English (en)
Inventor
Etsushi Ueda
悦史 上田
Yoshihiko Naruoka
良彦 成岡
Kunio Noguchi
国雄 野口
Masanori Ozawa
正則 小沢
Keisuke Nomura
圭祐 野村
Hideo Tsurufusa
秀夫 鶴房
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】テープ幅、外形寸法等の異なるテープカセット
のいずれを装填してもカセット駆動やテープローディン
グ及び記録再生が得られるようにする。 【構成】テープの斜め方向にトラックを形成する回転ヘ
ッド式記録再生装置において、異種カセットをローディ
ングし、また種別を判別する異種カセットアダプタ及び
自動判別手段100、200と、異種カセットのリール
ハブに自在に対応できる異種カセットリール台手段と、
異種テープに応じてテープ走行路を安定させる異種テー
プガイド設定手段400と、異種テープに応じてテープ
をローディングする異種テープローディング手段500
と、記録モードでもトラッキングを行うリニアトラッキ
ング手段600と、設定テープに対しては記録再生を行
い非設定テープに対しては少なくとも再生を可能とする
記録再生手段700とを備えるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テープ幅や規格の異
なるテープ状情報記録媒体を収納したカセットを装填し
ても、この情報記録媒体を用いた再生及び記録が可能な
異種媒体対応型記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録再生装置の分野においては、各
種の規格があり、それぞれの規格に応じたテープカセッ
トが存在する。これらのテープカセットとしては、VH
S方式のカセット、8ミリVTRにおける8ミリテープ
のカセット等がある。またこれよりもテープ幅の小さい
もの開発される可能性があり、これにはその設定に適し
たのカセットが用いられることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、各種の
規格があると、それぞれの規格のカセット及びこれに対
応した記録再生装置が必要となり、ユーザの負担が大き
くなる。また、記録再生装置の全般の普及の妨げとなっ
てしまう。
【0004】そこでこの発明は、テープ幅、外形寸法の
異なるテープカセットのいずれを装填しても、そのカセ
ット駆動やテープローディング及びその記録や再生を可
能とする異種媒体対応記録再生装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、テープ状の
情報記録媒体を用い、上記情報記録媒体に斜め方向の信
号トラックを形成するように構成された回転ヘッド式記
録再生装置において、前記テープ状の情報記録媒体が収
納された大きさの異なるテープカセットに対応したリー
ル台を設定する手段と、前記テープ状の情報記録媒体の
テープ幅の異なるものに対応して選択的にテープガイド
を設定するガイド手段とを備えるものである。
【0006】
【作用】上記の手段により、大きさの異なるテープカセ
ットが装填されても、これに応じてカセットのリールハ
ブを駆動することができ、またカセットからテープを引
き出してローディングした場合も幅の違いに応じてテー
プ走行系路を設定することができる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。
【0008】まず、実施例を説明する前に、この実施例
において記録、再生の対象とされる異種のテープ及びテ
ープカセットと、この異種のテープカセット及びテープ
のいずれでも扱うために必要となる機能について説明す
る。
【0009】異種のテープ及びカセットの代表的な相違
を述べると次のような違いがあるものとする。テープ幅
が例えば8mmよりも小さい。また記録方式がアナログ
記録と、デジタル記録というふうに異なる。さらにトラ
ックの傾斜角も異なる。次に、テープカセットについて
は、縦横の長さ、厚み、つまり外形の大きさが異なる。
さらにリールハブの内径が異なる。
【0010】上記のように異なるテープ及び大きさの異
なる異種カセットを同一の機器に装填し、かつ記録や再
生を可能とするためには、テープ及びそのカセットの相
違に応じて、各部の機能を満足させる必要がある。そこ
で、テープ(情報記録媒体)に対して斜め方向の信号ト
ラックを形成するように構成された回転ヘッド式記録再
生装置について、この実施例の概略的な機能と構成を説
明する。
【0011】図1に示すように、まず大きさの異なるテ
ープカセットを自由に装填したり、離脱したりできる機
能が必要である。このためにこの装置では、異種カセッ
トアダプタ手段100が用いられる。次に、装填された
テープカセットがいずれの種類であるかを判定する機能
が必要である。このために異種カセット自動判定手段2
00が用いられる。テープカセットを機器内部に取り込
んだ場合、テープカセットとリール台との係合を得る必
要がある。このため先の判定に応じてリールハブ間の距
離やリールハブの軸径の違いに応じて対応できるリール
台を構築しておきリール台の設定を行う必要がある。こ
のために異種カセットリール台手段300が用いられ
る。さらに、異種カセットによりテープ幅、記録方式等
が異なるのでテープ走行路、信号処理部の切換えを行う
ことになる。テープ走行路を形成するには異種テープに
対応できるガイド手段が必要である。このために異種テ
ープガイド設定手段400が用いられる。次に、回転ヘ
ッドに対するテープの接触を得る場合、テープ幅や記録
方式の違いに応じて適切にドラム装置への添接を得る必
要がある。このために異種テープローディング手段50
0が用いられる。さらに適切な信号を再生、あるいは記
録するために異種テープリニアトラッキング手段600
及び記録再生手段700が用いられる。
【0012】この実施例においては、回転ヘッドを有し
たドラム装置に対して、異種テープを添接させるいわゆ
るテープローディングを実現する場合、異種テープガイ
ド手段400、異種テープローディング手段500にお
いては、回転ヘッドを有するドラム装置に対して、異な
るテープであっても安定走行を得るように確実に案内す
ることができるように工夫されている。
【0013】次に、図2乃至図4には、この実施例にお
ける機構的な全体配置を概略的に示している。図2は平
面図であり、図3は左側面図、右側面図、図4は正面図
である。これらの図に現れている符号部分については、
以下、各部の構成を説明しながら明らかにすることにす
る。図5乃至図8は、異種カセットアダプタ手段100
及び異種カセット自動判別手段200の構成例を示して
いる。
【0014】図5は、異種カセットアダプタ機構に設定
カセット2(ここで言う設定カセットとは、このシステ
ムにおいて基準のものとして設定されたものを言うこと
にする)が装填された場合を示している。また図6は、
設定カセット2と同じ大きさのカセットアダプタ3を用
いて小型カセット4が装填された状態を示している。図
5において、1はシャーシである。リール台101、1
02の突設部が係合するようになっている。リール台1
01、102は、シャーシ1に所定の間隔をおいて規律
するように設けられた軸103、104にそれぞれ回転
自在に取り付けられている。リール台101の高さは、
固定であるが、リール台102は、シャーシ1に設けら
れた凹部にスプリング105に抗して下降することがで
きる。設定カセット2内部には供給側リールハブ2S、
巻取側リールハブ2Tが内蔵されており、それぞれの軸
穴にリール台101、102の突設部が係合するように
なっている。
【0015】設定カセット2が駆動される場合には、駆
動源(図示せず)の回転力が駆動切換えギア111、ア
イドラギア112を介して巻取側リール台102に伝達
される。供給側リール台101に対しては、駆動切換え
ギア111、アイドラギア113を介して伝達される。
アイドラギア112、113はいずれもシャーシ1に回
転自在に軸支されている。
【0016】図6は、設定カセット2と同じ大きさのカ
セットアダプタ3に、小型カセット4を装着して、全体
をリール台部に装填した状態を示している。ここで、設
定カセット2と小型カセット4との関係を説明してお
く。 カセット寸法…設定カセット2>小型カセット4 カセット厚み…設定カセット2<小型カセット4 テープ幅 …設定カセット2<小型カセット4 設定カセット2とカセットアダプタ3の外形寸法は カセットアダプタ3=設定カセット2 である。図2に斜線で示す大きさが設定カセット2及び
カセットアダプタ3の大きさであり、その内側のエリア
が小型カセット4の大きさである。
【0017】図6に示すように、カセットアダプタ3の
上面は開口しており、内部には、巻取側に対応して底面
から突出した回転自在な内蔵リール台3Tが設けられて
いる。また供給側に対応して底壁には開口3Xが設けら
れている。カセットアダプタ3内部に装着された小型カ
セット4は、その供給側リールハブ4Sが、カセットア
ダプタ3に設けられた開口3Xに対応し、リール台10
1と直接係合することができる。また小型カセット4の
巻取側リールハブ4Tは、内蔵リール台3Tに係合する
ように設定されている。内蔵リール台3Tは、アダプタ
内に回転自在に設けられたアイドラギア3aと噛合して
いる。またこのアイドラギア3aには、連結ギア3bが
噛合している。
【0018】この連結ギア3bに対しては、カセットア
ダプタ3の底壁に設けられた開口を介して、駆動ギア1
22が結合することができる。連結ギア3bと駆動ギア
122とは、同軸的に例えばマグネット結合するように
構成されている。このマグネット結合によると、クラッ
チ効果を得ることができる。駆動ギア122には、リー
ル台102の回転力がアイドラギア121を介して伝達
されている。従って、アダプタ3を介して小型カセット
4が装填された場合、巻取側リールハブ4Tに対する駆
動力は、駆動源(図示せず)、駆動切換えギア111、
アイドラギア112、リール台102、アイドラギア1
21、駆動ギア122、連結ギア3b、アイドラギア3
a、内蔵リール台3Tの系路で伝達されることになる。
小型カセット4の供給側リールハブ4Sに対する伝達系
路は、設定カセット2の場合と同じである。
【0019】設定カセット2が装填された場合と、カセ
ットアダプタ3を介して小型カセット4が装填された場
合で、リール台102が浮上状態、下降状態をとること
になる。下降状態は、カセットアダプタ3の底面がリー
ル台102の頭部を押さえ付けることにより実現する。
ここで、リール台102は、いずれの状態においてもア
イドラギア112、121との噛合状態が解除されない
ように、アイドラギア112、121はその歯が軸方向
に長く形成されている。
【0020】なお、上記の実施例では、リール台101
は、設定カセット2の供給側リールハブ2S、及び小型
カセット4の供給側リールハブ4Sのいずれにも係合可
能として説明したが、軸径が異なる場合には、図7に示
すように、リールハブアダプタ125を用いるようにし
ても良い。図7(A)と(B)には、設定カセット2の
リールハブ径ΦAと小型カセット4のリールハブ径ΦB
を比較して示している。この例は、リールハブ径ΦA<
リールハブ径ΦBの場合である。なお、先の説明と同一
部分には同一符号を付している。
【0021】図8は、上述した異種カセットアダプタ手
段100が特に有用となる異種カセットの大きさの関係
を示している。図8(A)は、設定カセット2またはカ
セットアダプタ3と小型カセット4Aとの外形寸法に大
きな差がある場合である。このような場合は、設定カセ
ット2の供給側リールハブ2Sと小型カセット4Aの供
給側リールハブ4ASを同軸的に合わせても、設定カセ
ット2の巻取側リールハブ2Tと小型カセット4Aの外
形の一部とが重なり合うことはない。よって、巻取側リ
ール台102に対応するカセットアダプタ3の底面に穴
を明けてリール台102が通過できるようにしておけば
良い。
【0022】しかし、図8(B)に示すように、設定カ
セット2と小型カセット4(例えばVHS方式における
小型カセット)との外形寸法に大きな差がない場合は、
設定カセット2の巻取側リールハブ2Tに小型カセット
4の外形の一部が重なり合うことになる。このような場
合には、巻取側リール台102に対応するカセットアダ
プタ3の底面に穴を明けてリール台102が通過するよ
うにすると、小型カセット4に衝突することになる。そ
こで、上述したように、リール台102が弾性的に上下
移動できるようにし、アダプタ3とともに小型カセット
4が装填されたときは、リール台102が下降し、かつ
駆動力を伝達できる機構が有用となる。図9は、異種カ
セットアダプタ手段100の他の実施例を示している。
【0023】先の実施例と異なる部分は、リール台10
2側のみである。図9(A)において、リール台102
の突出部には、ギア部102aが形成されている。一
方、このギア部102aに対してアダプタ3内部には、
先の連結ギア3bの代わりに、内歯ギア3cが設けられ
ている。この手段においても、リール台102aの上下
移動機能がある。またアダプタ3と小型カセット4Aの
外形寸法に差がある場合に有利である。
【0024】図9(B)は、先のリール台102と同じ
構成である。この例では、内蔵リール台3Tの形状が先
の実施例と異なる。この内蔵リール台3Tは、その下部
回転面に内歯ギア部3Taを形成されており、これにリ
ール台102のギア部102aが噛合するように設定さ
れている。この手段によると、設定カセット2と小型カ
セット4Bの外形寸法の差が小さい場合に有利である。
【0025】さらに、上述した図9の手段において言え
ることは、リール台102の先端部にギア部102を構
成しておけば、同図(A)、同図(B)に示すように、
小型カセット4A、4Bに対応できることになる。次
に、異種カセット自動判別手段200について説明す
る。
【0026】上述のように異なるテープカセットが装填
されるVTRの場合、その規格に応じた各部動作や信号
処理を切り換える必要がある。よって異種カセットを自
動的に判定する手段が必要となる。
【0027】図10(A)〜図10(C)には、カセッ
トアダプタ3(設定カセット2と同じ大きさ)に小型カ
セット4が装着された状態を示している。ここで小型カ
セット4は、8mmテープ、設定カセットは幅の小さい
テープを設定しているので、小型カセット4の方が厚み
が大きい。まず、カセットローディングを行うには、カ
セットホルダーがカセット搬送手段として用いられる。
カセットホルダーは、カセット下部ホルダー201とカ
セット上部ホルダー202とを組合わせて構成されてい
る。下部ホルダー201は、設定カセット及びカセット
ホルダー2、4の下部底面と左右側面にほぼ沿った形状
であり、カセットを前後方向に出し入れすることができ
る。下部ホルダー201には、カセットをリール台と係
合させるために開口部が設けられていることは周知の通
りである。上部ホルダー202は、下部ホルダー201
の左右間を連結するように架設されるが、小型カセット
4が配置位置に対応した部分は、下部ホルダー201と
の間隔が大きくなり、アダプタに装着された小型カセッ
ト4が挿入されるときに衝突しないように設定されてい
る。
【0028】ここで、上部ホルダー202の例えば上面
には、3つのカセット検出スイッチ203、205、2
07が設けられている。カセット検出スイッチ203、
205は、カセットホルダーの左右側に配置され、設定
カセット2またはカセットホルダー4が装着されたとき
に、それぞれの検知レバー204、206が設定カセッ
トまたはカセットホルダー4に触れ、オンするように設
計されている。しかし、カセット検出スイッチ207
は、カセットホルダーのほぼ左右中央に配置されてお
り、その検知レバー208の高さ方向上下位置が、先の
検知レバー204、206よりも高い位置に設定されて
いる。したがって、設定カセット3またはカセットアダ
プタ3のみが装着された場合は、これを検出することは
できず、カセットアダプタ3に小型カセット4が装着さ
れているときは、小型カセット4に検知レバー208が
触れて検出できるようになっている。
【0029】従って、上記の異種カセット自動判別手段
200によると、設定カセット2が装填されたときは、
検出スイッチ203、205のみがオンし、カセットア
ダプタ3に小型カセット4が装着された状態でカセット
ホルダーに装填されたときは、検出スイッチ203、2
05、207がすべてオンすることになる。この検出情
報は、システム制御部に送られて機器の動作を設定する
ための情報となる。
【0030】なお図10(C)において、検出スイッチ
207の検出レバー208は、小型カセット4の前面の
蓋が解放した状態を検出しているが、これに限らず、小
型カセット4と設定カセット2の厚みの違いだけで検出
できる。上記の実施例では、小型カセットの厚みがカセ
ットアダプタより大きい場合を示したが、逆の場合も有
り得る。この場合も検出スイッチ207は、そのレバー
が下降した時がオン、上昇した時オフとなるように設定
すれば、上記の実施例と同様に異種カセットの判定出力
を得ることができる。次に異種カセットリール台手段3
00について説明する。
【0031】上記の説明においては、設定カセット2の
供給側リールハブ2Sと、小型カセット4の供給側リー
ルハブ4Sとがいずれも供給側リール台101の軸に係
合するものとして説明した。また、リールハブの軸穴径
が異なる場合は、アダプタをしようしても良いものとし
て説明した。しかし、リールハブ2Sの軸穴径とリール
ハブ4Sの軸穴径とは必ずしも一致するとは限らない
し、アダプタを使い分けて使用するのも面倒である。ま
た、リール台とリールハブの係合に関して、リール台の
係止突起にリールハブが乗り上げた状態になると、リー
ル台の回転がリールハブに伝達されないことがある。
【0032】そこで、この実施例では、リールハブの軸
径が異なるものであっても、適応的にこれに係合でき、
かつスムーズな係合を得る信頼性のあるリール台構造を
実現している。
【0033】図11において、同図(A)は設定カセッ
トのリールハブに正常に係合したときの状態を示し、同
図(B)は、設定カセットのリールハブが乗り上げた状
態あるいは小型カセットのリールハブに正常に係合した
状態を示し、同図(C)は小型カセットのリールハブが
乗り上げた状態を示している。リール台の軸部301
は、先端部302と基端部からなり、基端部外周はフラ
ンジ部303を形成している。軸部301の先端部30
2の外周には、同軸的に第1の駆動部材310が取り付
けられている。この第1の駆動部材310は、小型リー
ルハブに係合する突起311を外周に形成されており、
軸先端部302に対して回転方向には係合しているが、
軸方向には適当なストロークで移動できるように取り付
けられている。さらに、通常は、この第1の駆動部材3
10は、軸先端部302の外周に配設されたコイルスプ
リング312(同図(B))により上部方向へ弾性的に
付勢されている。コイルスプリング312は下端が軸部
301の外周の途中に形成された段部に係止し、上端が
第1の駆動部材310に係止している。第1の駆動部材
310の軸穴の一部には、軸先端部302の外周に突出
して形成された段部と衝突する段部が形成されており、
軸先端部からの抜けが規制されている。
【0034】次に、第1の駆動部材310の外周には、
同軸的に第2の駆動部材320が取り付けられている。
この第2の駆動部材320は、設定リールハブに係合す
る突起321を外周に形成されており、第1の駆動部材
310を介して軸先端部302に対して回転方向には係
合しているが、軸方向には適当なストロークで移動でき
るように取り付けられている。さらに、通常は、この第
2の駆動部材320は、その内側、つまり軸部301の
外周に配設されたコイルスプリング322により上部方
向へ弾性的に付勢されている。コイルスプリング322
は下端がフランジ部303の上面に係止し、上端が第2
の駆動部材320の軸穴の内側に形成された段部に係止
している。そして、通常状態、及び設定リールハブと係
合したときは、同図(A)に示すように第1の駆動部材
310を囲むように最上端に移動している。同図(B)
は、小型カセットのリールハブと第1の駆動部材310
が係合した状態であり、第2の駆動部材320は、リー
ルハブ周囲の底面によりコイルスプリング322に抗し
て押し下げられている。このような状態は、設定カセッ
トを装填するときに、設定リールハブが第2の駆動部材
320に乗り上げた時も生じるが、リール台が回転する
とその状態が解除され同図(A)の状態にスムーズに移
行することができる。同図(C)は、小型リールハブが
第1の駆動部材310に乗り上げた時に生じるが、リー
ル台が回転するとその状態が解除され同図(B)の状態
にスムーズに移行することができる。
【0035】軸部301の中心穴にはさらに同軸的に回
転できる中心軸333があり、フランジ部303は、こ
の中心軸333に対して上方向へコイルスプリング30
4により付勢されている。中心軸333の回転は、軸部
301に摩擦部材305により伝達されている。
【0036】上記のリール台手段によると、軸穴径の異
なるリールハブに自由に対応して嵌合することができ、
またリールハブが乗り上げた場合もこれを自動的に解除
して適切な係合を得ることができる。この実施例におい
ては、径の異なる駆動部材を2段階に設けたが、これに
限るものではなくさらに同様な原理で3段階、4段階と
増設しても良い。上記の説明では、供給側リール台10
1の実施例として説明しているが、巻取側リール台10
2についても同じ構造がとられる。次に、異種テープガ
イド設定手段400について説明する。
【0037】VTRにおいては、テープをローディング
するに際して、テープの位置を規制し、安定してテープ
を走行させるためにテープガイドにテープを摺接させて
いる。しかし、このシステムにおいてはテープ幅の異な
るテープに対応しなければならず、従来のように1種類
のテープに対応させたテープガイドをそのまま使用する
ことができない。そこでこの実施例では、テープ摺接幅
を可変できるテープガイド装置を工夫するものである。
【0038】図12(A)はテープガイド装置であり、
シャーシ1にはフランジ402を有する棒状のガイド4
01の一端が圧入され起立する。ガイド401の他端側
の径の細い部分には、ねじ部403が形成されている。
このねじ部403には、規制フランジ411の軸受け部
が同軸的に取り付けられる。規制フランジ411は、径
大なフランジ部の外周にギア部412を形成されてい
る。また、ガイド401の他端部には、ストッパ404
が取り付けられ、このストッパ404と規制フランジ4
11との間にはスプリング405が取り付けられ、規制
フランジ411に対して常時下方向へ付勢を与え、ねじ
部のバックラッシュによるがたつきを抑制するようにし
ている。規制フランジ411は、ガイド401のテープ
摺接円筒面に内径が一致する穴部を有し、下方向、また
上方向へ移動可能である。この移動制御を実現するため
に、ギア部402には、ギア421を介してモータ42
2が関連されている。このモータ422は固定の高さで
ある。
【0039】従って、モータ422を回転制御すること
により、規制フランジ411を回転させ、ねじ部411
とその軸受け部の作用により、ガイド401に対して規
制フランジ411を上または下方向へ移動させることが
できる。これにより、テープ摺接幅Lを可変することが
できる。なおモータ422の停止を得るには、ギア部4
02が上下するのでその上部位置と下部位置に検出スイ
ッチ424、425を設けて停止信号を送ることにより
達成される。図の状態は、幅の小さいテープをガイドす
るように設定された状態である。
【0040】図12(B)はテープガイド装置の他の例
である。この例では、ガイド431がその径の細い部分
432をシャーシ1に圧入して起立している。このガイ
ド431の上端部にはフランジ433が形成されてい
る。さらに径の細い部分432にはねじ部434が形成
され、ここに規制フランジ441の軸受け部が同軸的に
取り付けられている。また規制フランジ441は、径大
なフランジ部の外周にギア部442を形成されている。
さらにシャーシ1と規制フランジ441との間にはスプ
リング435が取り付けられ、規制フランジ441に対
して常時上方向へ付勢を与え、ねじ部のバックラッシュ
によるがたつきを抑制するようにしている。規制フラン
ジ441は、ガイド431のテープ摺接円筒面に内径が
一致する穴部を有し、下方向、また上方向へ移動可能で
ある。この移動制御を実現するために、ギア部442に
は、ギア421を介してモータ422が関連されてい
る。このモータ422は固定の高さである。
【0041】上記の手段により、幅の異なる異種テープ
が装填されても、そのテープをガイドするための適切な
ガイド幅を設定することができる。このテープガイド装
置は、テープ走行路の途中の固定位置に設けられるが、
特にその設ける位置が限定されるものではない。
【0042】図13は、上記のテープガイド手段400
を設けた代表的な位置の例を示している。テープローデ
ィング状態においては、テープTPはドラム装置501
の周囲に斜め方向に添接されるが、このドラム装置に対
するテープ入口部と、テープ出口部にテープガイド手段
400A、400Bが設けられ、ドラム装置に対する適
切なテープ案内を行っている。次に、異種テープローデ
ィング手段500について説明する。
【0043】テープ幅の斜め方向に回転ヘッドを走査さ
せるVTRにおいては、カセットを所定のカセット駆動
部に装填した後、カセットからテープを引き出し、か回
転ヘッドを有するドラム装置の外周に添接する必要があ
る。このとき、カセット装填位置からドラム装置の周囲
までテープを先導するローディング機構が必要である。
ローディング機構は、基本的にはシャーシに形成された
案内溝を摺接して移動するスライド部材と、このスライ
ド部材の上面に起立して設けられ先導ポールにより構成
されている。先導ポールは、直接テープを牽引する。し
かし、このシステムにおいては、テープ幅の異なる異種
テープをローディングしなければならず、従来の機構を
用いることはできない。そこでこの実施例はテープ幅に
応じてテープガイド幅が切換わるテープローディング手
段を工夫している。
【0044】図14は異種テープローディング手段50
0であり、同図(A)は平面図、同図(B)は正面図、
同図(C)は同図(A)のA−Aから見た図である。こ
の実施例は、ドラム装置の入口側のローディング機構を
代表して示している。メインスライダ510は円板型で
ありその外輪にギア511が形成されている。メインス
ライダ510の下部には、サブスライダ515が配設さ
れ、このサブスライダ515にメインスライダ510は
回転軸512を介して取り付けられている。サブスライ
ダ515には、下部側に規制ピン516、517が突出
して設けられ、この規制ピン516、517はシャーシ
1に形成された案内溝521に嵌合している。規制ピン
516は、図15に示すように、シャーシ1の下部にお
いてドライブアーム522の先端に係合している。ドラ
イブアーム522が図15の矢印A14方向へ軸523
を中心に駆動されると、サブスライダ515及びこれに
搭載されているメインスライダ510は、案内溝521
に沿って図示矢印B14方向へ移動する。
【0045】メインスライダ510は、サブスライダ5
15に対して回転軸512を中心にして回転運動可能で
ある。しかし、メインスライダ510の下面には、図1
4(A)、(B)に現れているいるように、楕円形の径
小部が窪みを有するような形状のカム531が形成され
ており、このカム531に対応してその回転位置を規制
するように、クリックバネ532、533がサブスライ
ダ515に取り付けられている。よって、サブスライダ
515に対してメインスライダ510は、180°回転
することができる。
【0046】メインスライダ510の上面には次のよう
に2組のテープ先導手段がもうけらている。即ち、幅の
大きなテープ(例えば小型カセットのテープ)に対応し
て先導ポール541と傾斜ポール542が設けられ、幅
の小さなテープ(例えば設定カセットのテープ)に対応
して先導ポール551と傾斜ポール552が設けられて
いる。
【0047】従って、設定のテープをローディングする
ときは、先導ポール551と傾斜ポール552が先行す
るようにメインスライダ510の向きが設定され、小型
カセットのテープをローディングするときは、先導ポー
ル541と傾斜ポール542が先行するようにメインス
ライダ510の向きが設定される。
【0048】図15は上記の先導ポールの切り換え機構
の例であり、図16は他の例を示している。スライダ機
構が通過する途中には、先のメインスライダ510に形
成されたギア511が触れる位置にラック回動板561
が設けられている。このスライド回動板561は、軸5
62を中心に遊端部が回動自在であり、図示矢印D14
方向へ回動したときは、メインスライダ510のギア5
11と非接触であり、図示矢印E14側へ回動したとき
はメインスライダ510のギア511と係合することが
できる。ギア511と接触するときは、ギア511がラ
ック部に噛み合うことになる。よって、メインスライダ
510が移動すると回転方向へも駆動され、先導ポール
を切り換えることができる。切り換える必要がないとき
は、ラック回動板561は、非接触状態に制御される。
【0049】図16の例は、ラックスライド板571が
用いられている。ラックスライド板571は図示矢印F
14あるいはG14方向に往復移動自在であり、先導ポ
ールを切り換えるときは、F14あるはG14方向へ移
動制御される。
【0050】なお上記の実施例においてメインスライダ
510の回転位置を安定化させる手段としてカム531
とクリックバネ532、533を用いるとしたが、構成
の簡単な2安定バネを用いても良く、種々の実施例が可
能である。また。先導ポールの切り換え方式も種々の実
施例で実現可能である。
【0051】次に、テープがドラム装置に添接され、再
生動作が行われるときは、回転ヘッドがトラックに対し
て忠実にトレースするようにリニアトラッキング制御手
段が採用される。このシステムにおいてもリニアトラッ
キング制御手段600が動作されるが、このリニアトラ
ッキング手段600は、このシステムだけでなく現行の
VTRにも採用できる。
【0052】図17はリニアトラッキングを得るための
ドラム装置501の構成例である。従来からリニアトラ
ッキング制御システムは各種提案されているが、すべて
が再生時に回転ヘッドとトラックとの相対位置を制御す
るもので、記録時においてトラックを正確に形成させる
というトラッキング手段はない。記録時において直線性
の良いトラックを形成しておけば、再生時のトラッキン
グが容易となることはもちろんであり、この実施例は、
記録時においてもトラッキングを得ることがでいるよう
に工夫されている。このことは記録密度を向上するのに
も有効な手段となる。
【0053】図17(A)においてドラム装置501
は、下部の固定シリンダ601と、この上部の回転シリ
ンダ602を有する。回転シリンダ603の回転周囲
で、下部シリンダ601の上部の縁側には回転ヘッド6
04が露出している。図には一組の回転ヘッド群604
しか現れいないが、他の回転角位置にも回転ヘッド群が
露出している。図17(B)は回転ヘッド604部の拡
大断面図である。図に示すように回転ヘッド604は、
回転シリンダ602の下部の基板に例えば圧電素子等に
代表される電気機械変換素子605を介して取り付けら
れている。電気機械変換素子605に制御電圧を印加す
ることにより、テープTPに対する回転ヘッドの位置を
上下制御することができ、トラッキング制御を得ること
ができる。
【0054】ここで、特にこのドラム装置501におい
ては、下部シリンダ601のテープガイド面の一部に、
テープの幅方向に複数の固定ヘッド66a〜66eが配
置されている。固定ヘッド66a〜66eは、同図
(C)に示すように、ハウジング部606とその基板部
607が下部シリンダ601の内部に固定され、ヘッド
面のみが下部シリンダ601の外周面に露出している。
また、下部シリンダ601の外周には軸に対して斜め方
向にテープの下部縁をガイドしてリードするための段状
のリード部608が形成されている。次に上記のドラム
装置501を用いた特にリニアリティ制御システムにつ
いて説明する。
【0055】図18はそのシステムで利用される信号例
を示している。例えば、記録時において、ヘリカルスキ
ャンにより記録された記録直後の信号を固定ヘッド66
a〜66eにより再生する。固定ヘッド66a〜66e
は、テープの長手方向に平行に、トラックを横断しなが
ら再生することになる。固定ヘッド66a〜66bから
の再生信号は、固定ヘッドと同一アジマス角を持つトラ
ックから検出され、振幅が一定でトラック毎の周期持
ち、増減を繰り返す信号となる。この信号の位相は、そ
れぞれの固定ヘッドの固有の位相を持ち、トラックの直
線性が良い場合は各ヘッドの出力の位相は所定の位相関
係となる。図18(A)は、トラックの直線性が良い場
合のエンベロープを見た場合であり、例えば、各固定ヘ
ッドの出力位相が一致している。しかし、トラックが湾
曲して直線性が悪化した場合は、この位相関係が保たれ
ず、例えば図18(B)に示すように各固定ヘッドの出
力の位相関係が、所定の関係からずれてくる。この位相
ずれを検出することにより、トラックの形状(非直線
性)を判定するとができる。
【0056】図19は、トラックの直線性と非直線性を
説明するために示している。テープTP上のトラック6
11は本来の直線性の良い本来のトラックであり、61
2は湾曲して記録されたトラックである。図のようにト
ラックが固定ヘッドの位置でトラック角と垂直な方向に
Δpだけずれているとすると、固定ヘッドで検出する信
号の位相は、正確なトラックの場合と時間差を生じる。
この時間差をΔtとすると、ΔtとΔpの関係は以下の
ように導かれる。湾曲したトラックが固定ヘッドに到達
するまでの正常時との時間差をlとする。すると、lは
トラック角をθとすると、 l=Δp/sinθ
【0057】と表せる。この式は、トラックの湾曲量が
トラック全長に対して極めて小さい値と仮定した場合の
近似式であるが、通常の使用状態ではこの式で十分な精
度を得られる。さて、テープ速度をvとすると、次の式
が成り立つ。 Δt=l/v=Δp/(v・sinθ) 故に、Δp=Δt・v・sinθ
【0058】このようにして、各固定ヘッドの再生信号
からトラックのずれ量を計算することにより、実際のト
ラックの形状を明らかにすることができる。よって、各
測定点でもずれ量を補正する方向に、ダイナミックトラ
ッキング制御を行うことによりテープ上に正確に直線性
の良いトラックを形成することができる。ダイナミック
トラッキング制御は、回転ヘッドを支持している電気機
械変換素子に与える制御電圧を補正して回転ヘッド位置
を制御する方式である。
【0059】上記の実施例では、下部の固定シリンダ6
01に対してテープ幅方向に並ぶ固定ヘッド66a〜6
6eを直接取り付けていた。しかし、図17(C)に示
す固定ヘッド66a〜66eは、記録後のテープ走行路
に配置しても良い。この場合も先の説明と同様な再生出
力を得ることができ、リニアリティを改善するのに有用
となる。またこのように別体として設ける場合には、固
定シリンダ601の構造が簡単になり、また固定ヘッド
の取り付け及び位置調整も容易となる。
【0060】図20は、固定ヘッド66a〜66eの出
力を用いてトラックのリニアリティを計算するための回
路構成を示し、図21は、固定ヘッド66aの出力を扱
う系統の信号波形を代表して示している。
【0061】図20の回路構成から説明する。固定ヘッ
ド66a〜66eからの出力信号は、再生増幅器67a
〜67eでそれぞれ増幅されて、再生出力検出回路68
a〜68eに入力される。図20の(a20)は、固定
ヘッド66aの出力を代表して示し、図20の(b2
0)は、再生出力検出回路68aの出力を示している。
再生出力検出回路68a〜68eの出力は、位相比較器
69a〜69eに入力される。一方、ヘッド66fは、
回転ドラムのパルス発生器を構成する磁気ヘッドであ
り、その出力は回転ヘッドの位相を示すパルス信号(図
21の(c20))として再生増幅器67fで増幅さ
れ、波形整形回路68fで波形整形され、基準位相情報
(図21の(d20))すべての位相比較器69a〜6
9eに入力される。各位相比較器69a〜69eでは、
2入力の立上がり位相差を検出し、その位相差に応じた
位相誤差情報(図21の(e20))を出力する。各位
相誤差情報は、リニアリティ計算回路621に入力され
る。リニアリティ計算回路621では、入力信号(位相
誤差情報)のハイレベル期間の時間tを求める。例え
ば、位相誤差情報のハイレベル期間をクロック発生回路
622からのクロック(図21の(f20))でカウン
トすれば時間情報tを求めることができる。
【0062】この計算を利用して、まず、リニアリティ
が正確で理想的なマスターテープが再生され、時間の基
準値が設定される。この初期設定モードでは、トラッキ
ング制御は行われず、時間tは基準値tREF a〜tREF
eとして基準位相保存用メモリ623に保存される。
【0063】基準値tREF a〜tREF eを保存する理由
についてさらに説明する。固定ヘッド66a〜66eが
理想的に直線上に並んでいれば、図18(A)のような
再生出力が得られるので、基準値tREF a〜tREF eは
すべて一致するが、実際には取り付け精度には限界があ
り、各固定ヘッド間でずれがある。このずれがあると、
直線的なトラックを再生したとしても、非直線的なトラ
ックとして誤り判定を行うことにある。そこで、最初
は、理想的なマスターテープを再生して、この時の各固
定ヘッドの時間情報tを基準値として保存しておくもの
である。そして、実際にトラッキング制御を行う場合に
は、上記のように計算して得られる時間情報ta〜te
がそれぞれ基準値tREF a〜tREF eに一致するように
サーボをかければ良いことになる。サーボ動作を得ると
きには、リニアリティ計算回路621から出力された制
御情報が、ダイナミックトラッキング制御回路624に
供給され、これに基づいて電気機械変換素子605が駆
動される。
【0064】なお、ダイナミックトラッキング制御回路
624及び電気機械変換素子605は一般に使用されて
いる回路を用いても構わない。また上記の説明では、位
相差情報を求めるのに図21の(b20)の信号と、
(d20)の信号の立上がりエッジの位相差を求めてて
時間情報としたが、位相差情報そのものでも良く、時間
に換算する必要はない。次に、上記の基準値tREF a〜
tREF eが保存された後、実際に記録モードにおいてト
ラッキングサーボを得る動作について説明する。
【0065】上述したように、固定ヘッド66a〜66
eの再生出力に基づいて、図21(b20)に示すよう
な波形の出力が各再生出力検出回路68a〜68eから
得られ、また図21の(d20)に示すような波形の出
力が波形整形回路68fから得られる。これにより位相
比較器69a〜69eからは、図21の(e20)に示
すような時間情報が得られる。各ヘッドに対応する時間
情報tX a〜tX eとする。この時間情報tX a〜tX
eは、基準位相保存用メモリ623に保存されている基
準値tREF a〜tREF eとそれぞれ比較され、誤差が計
算される。固定ヘッド66aの系統に関して言えば(t
X a−tREF a)なる計算が行われる。他のヘッドの系
統も同様な計算である。この計算結果に基づき、(tX
a=tREF a)となるように(他のヘッドの系統も同
様)、ダイナミックトラッキングサーボがかけられる。
なお、この場合、リニアリティ計算回路の処理を省略し
て、比較結果により、回転ヘッドの変位すべき方向だけ
を求めて直接ダイナミックトラッキング制御を行うよう
にしても良い。
【0066】リニアリティ計算回路621における処理
が済み、ダイナミックトラッキング制御回路624が動
作し、回転ヘッド604が制御され、再度その制御結果
を表す再生出力が得られるまでには、タイムラグがある
ので、次のリニアリティを計算するまでには時間間隔を
おく必要がある。制御の結果、トラッキングが理想的な
状態になると、tX =tREF となり、リニアリティ計算
回路621の出力は、それ以前の出力状態で維持され
る。
【0067】上記の説明では、記録する毎にダイナミッ
クトラッキング制御信号を求めているが、一度、上記の
ように制御を行って、tX =tREF となったときに、そ
のときのリニアリティー計算回路621の出力をさらに
保存し、以後の記録時はこの出力を固定的に用いるよう
にしても良い。
【0068】次に、再生モードのときのトラッキングに
ついて説明する。今、例えば図19に示すリニアリティ
の悪いトラック612を再生したような場合を説明す
る。この場合も、先の説明と同様にリニアリティ計算回
路621では、時間情報tX a〜tX eが得られる。次
に時間情報tX a〜tX eと基準値tREF a〜tREF e
の比較が行われ、(tX a−tREF aの計算、他の要素
も同じ)、実際のトラックが理想的なトラックからどれ
だけずれているかの判定が行われる。そして、時間情報
が基準値と一致するようにトラッキング制御が行われ
る。この制御が行われ、制御パターンが決まれば、その
トラッキング制御信号が再生動作中で維持される。再生
モードにおいては、テープ途中でリニアリティが変化し
ない限り、特に何回もリニアリティを計算する必要はな
い。したがって、リニアリティ計算動作には、ヒステリ
シス特性を持たせて、特に大きなずれが所定期間続くよ
うな場合にリニアリティ計算をやり直すように設定され
る。
【0069】上記の実施例によると、記録モードにおい
ても直線性の良いトラックを形成することが可能であ
る。また再生モードにおいて利用すれば非直線性のトラ
ックに対して精度良く回転ヘッドを追従させることがで
きる。また、下部のトラッキング機能があれば、固定シ
リンダに形成されるリードを省略しても精度の良くトラ
ックを記録再生することができる。段差であるリードを
省略できるということは、薄いテープを使用してもテー
プエッジを損傷しないという利点も得られる。
【0070】図22乃至図23は、記録再生手段700
の一部を説明するために示している。このシステムにお
いては、異なる規格のテープ及びテープカセットを装填
し、再生や記録を可能とするものである。したがって、
各種テープに常に同じフォーマットのトラックが形成さ
れているとは限らない。
【0071】今、このシステムでは、小型カセット(テ
ープ:8mm幅)を使用するVTRと設定カセット(テ
ープ:テープ幅小)を使用できるものとする。また、こ
のシステムでは、デジタルVTR規格のカセットを使用
するときは、記録、再生を可能とすることを前提とし、
8mmVTR規格のカセットを使用するときは、再生の
みを行うものとする。従って、ドラム装置のリード角及
びドラム径はD−VTR規格にあうように設定されてい
る。またテープ巻付け角は、180°のままでは8mm
VTR規格を満足できない(記録幅を走査しきれない)
ため、巻付け角は約240°以上に拡大する必要があ
る。また回転数は、8mm規格の速度である1800rp
m の数倍程度であるものとする。図22(A)には、ド
ラム装置501が有する回転ドラムを下部固定シリンダ
側から見た様子を示している。
【0072】回転ドラム602の基板702には、18
0°対向した位置に、D−VTR規格の記録再生ヘッド
72a、72bが設けられている。またこの記録再生ヘ
ッド72a、72bを結ぶ線と直交する線上には、8m
m規格再生用ヘッド73a〜73dが設けられている。
図22(B)には、ヘッド73a、73bの部分を拡大
して示している。
【0073】まずD−VTRとして動作させる場合、テ
ープをドラム装置に180°以上巻付けた部分を磁気ヘ
ッドが空走りすること意外は、リード角、ドラム径、回
転数等が規格どおりであるため、規格どおりに記録再生
を行えば良い。
【0074】次に、8mm規格VTRで記録されたテー
プを再生する場合には、8mm規格のアジマス角を持つ
8mm規格再生用ヘッド73a〜73dが用いられる。
D−VTR規格は、リード角が8mm規格のトラック角
と異なるため、8mm規格再生用ヘッド73a〜73d
は、8mm規格のトラックを複数本斜めに横断しながら
走査することになる。図23はその様子を示している。
【0075】図23はテープTPの磁性面から見た図で
あり、図中で75aは8mm規格で記録された+アジマ
スのトラック、75bは8mm規格で記録された−アジ
マスのトラックである。次に、76aは8mm規格再生
用ヘッド73aが走査するトラック、76bは8mm規
格再生用ヘッド73bが走査するトラックである。
【0076】ここで、8mm規格再生用ヘッド73a及
び73bは、8mm規格で記録された+アジマスのトラ
ック73aとアジマス角が等しく設定されている。この
結果、8mm規格で記録されたトラックは分割されて読
み取られることになる。このときの一部分を図23中に
細かいハッチングで示している。このとき、仮に8mm
規格再生用ヘッドが±アジマス用に各1ヘッドずつの計
2ヘッドであったとすると読み残す部分が生じるため
に、この実施例では、8mm規格再生用ヘッド73a〜
73dを設け、コンビネーションヘッド2対からなる計
4ヘッド構成としている。また各コンビネーションヘッ
ドには図22(B)に示すように、略1トラックピッチ
tp分の段差が設けられている。
【0077】この実施例では、8mm規格再生用ヘッド
73a、73bは、+アジマスヘッド、8mm規格再生
用ヘッド73c、73dは、−アジマスヘッドとなって
いる。上記の説明では、トラック75aの再生について
説明したが、トラック75bについても8mm規格再生
用ヘッド73c、73dにより同様に走査される。
【0078】このようにして、8mm規格再生用ヘッド
73a〜73dにより、8mm規格で記録されたトラッ
クは、余すところなく走査される。しかし読み取られた
データは、記録順ではない。そこで、再生された信号
は、トラック毎に分割されてアナログデジタル変換さ
れ、半導体メモリからなる記憶装置に一旦記憶され、正
しい順番に配列及び結合されて元の信号に再生される。
【0079】なおドラム径は、この実施例ではD−VT
R規格に準拠して8mmのものより径小としてあるが、
より大径のドラムを用いることにより巻付け角を少なく
することができる。しかし、D−VTRのフォーマット
で記憶再生する際に、回転数が8mmの場合の数倍程度
のままであると、ヘッドがテープ上に接触して記録再生
する時間が8mmのものより径小の場合に比べて短縮さ
れるので、記録データを時間軸圧縮して短時間で記録す
ることが必要となる。また、記録している間にテープが
進む距離が少ないために、リード角が10°のままでは
トラック角が規格からわずかに変化するために、リード
角の微小補正が必要になる。
【0080】上記したように記録再生手段700では、
8mm規格のテープに対しては再生ヘッドがトラックを
横断しながら再生を行う。一方、テープ幅小のテープを
用いた場合は、これを設定として設計されているので、
記録再生が通常のトラッキング状態で得られる。
【0081】図24は、この発明システムの他の実施例
である。上述したシステムにおいては、小型カセット4
を装填した場合は、カセットアダプタ3を用いて小型カ
セット4の巻取側リールハブ4Tも駆動されるようにし
ていた。しかしこの実施例では、ドラム装置を通過した
後のテープ貯蔵する貯蔵手段を機器に組み込み、巻取側
リールハブ4Tを全く駆動せずまたは一時的に駆動せ
ず、貯蔵手段にテープを収容するようにしている。
【0082】図において、今まで説明した部品及び各部
で共通する部分には同一符号を付している。TPはテー
プ、4は小型カセットであり、破線で示す領域が設定カ
セット2が配置される部分である。4Sは小型カセット
の供給側リールハブ、4Tは小型カセットの巻取側リー
ルハブである。また2Sは設定カセットの供給側リール
ハブ位置、2Tは巻取側リールハブ位置である。また、
101は供給側リール台、102は巻取側リール台であ
る。リール台102には、図5乃至図9で説明したよう
な、弾性的に浮上、下降できる機構が適用されている。
【0083】カセットが装填されると、テープガイド手
段及びテープローディング手段によりドラム装置501
にテープが添接され、同時にテープ走行路が形成され
る。図はテープ走行路が形成された状態を示している。
テープローディング手段は、シャーシに設けられた案内
溝またはレール801、802の沿って、スライダー装
置803、804がそれぞれ移動し、カセットからのテ
ープの引出しや、テープの戻しを行っている。スライダ
ー装置803、804は、先に説明したように、異種テ
ープローディング手段500である(図1、図14、図
15、図16参照)。テープ走行路の途中には、ガイド
部805も設けられている。このガイド部805も先に
説明した異種テープガイド設定手段400(図1、図1
2参照)が適用されている。テープTPは、供給側リー
ルハブ4Sから巻取側リールハブ4T側へ送られ、この
テープ駆動は、基本的にはキャプスタン806とピンチ
ローラ807により実行される。キャプスタン806
は、キャプスタンモータ(図示せず)により回転駆動さ
れるものでシャーシからテープ走行路に向かって立ち上
がっている。ピンチローラ807は、記録や再生モード
に応じてピンチローラ制御機構によりキャプスタン80
6にテープを挟むように圧接され、テープ駆動を実現す
る。このテープ駆動部の出口において、テープが出力さ
れた位置には、テープを貯蔵する貯蔵スペース811が
設けらている。また、キャプスタン806及びピンチロ
ーラ807によるテープ駆動部に対して間隔をおいてガ
イド部808がもうけらている。このガイド部808に
も、先の異種テープガイド設定手段400(図1、図1
2参照)が適用されている。さらにこのガイド部808
に対して、テープを挟んだ位置に、ロック機構809が
設けらている。このロック機構809は、小型カセット
4が装填され、テープローディングが終了すると、ガイ
ド部808とともにテープTPを挟み付け、この部分の
テープ送りを停止することができる。この結果、キャプ
スタン806及びピンチローラ807により送り出され
たテープは、りーるハブ4T側に巻き取られることがな
いために、貯蔵スペース811に送り込まれることにな
る。記録や再生が終了すると、巻き戻し状態になり、貯
蔵スペース811に貯蔵されたテープが供給側リールハ
ブ4Sに巻き戻される。設定カセットが装填された場合
は、ロック機構809は解除され、巻取側リール台10
2による巻取側リールハブが回転される。
【0084】この実施例のシステムによると、供給側リ
ールハブの駆動機構のみを異なるカセット間で共用し、
巻取側リールハブの駆動機構は1つのカセットの大きさ
に合わせて設計するか、あるいは省略してシステムを構
成することになる。よって、カセットアダプタを使用す
る必要がない。また巻取側リールハブの駆動機構を省略
するとリール台駆動機構を簡易な構成にしながらも、異
種のカセットを使用できる互換性の優れた装置とするこ
とができる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
テープ幅、外形寸法の異なるテープカセットのいずれを
装填しても、そのカセット駆動やテープローディング及
びその記録や再生を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例をブロック化して示すシス
テム説明図。
【図2】この発明の一実施例の装置を平面から見た構成
を示す図。
【図3】同じく一実施例の装置を側面から見た構成を示
す図。
【図4】同じく一実施例の装置を正面から見た構成を示
す図。
【図5】この発明装置に適用された異種カセットアダプ
タ手段の構成を示す図。
【図6】同じく異種カセットアダプタ手段の構成を示す
図。
【図7】同じく異種カセットアダプタ手段の他の例を示
す図。
【図8】異種カセットの関係を説明するために示した説
明図。
【図9】異種カセットアダプタ手段のさらに他の例を示
す図。
【図10】この発明装置に適用された異種カセット自動
判別手段の例を示す図。
【図11】同じく異種カセットリール台手段の構成例を
示す図。
【図12】同じく異種テープガイド設定手段の構成例を
示す図。
【図13】異種テープガイド設定手段の使用例を示す
図。
【図14】この発明装置に適用された異種テープローデ
ィング手段の例を示す図。
【図15】同じく異種テープローディング手段の動作例
を示す図。
【図16】同じく異種テープローディング手段の他の動
作例を示す図。
【図17】この発明装置に適用された異種テープリニア
トラッキング手段の機構的構成例を示す図。
【図18】同じく異種テープリニアトラッキング手段の
動作を説明するための信号波形例を示す図。
【図19】同じく異種テープリニアトラッキング手段の
動作原理を説明するためにトラックパターンを示す図。
【図20】同じく異種テープリニアトラッキング手段の
回路的構成例を示す図。
【図21】同じく異種テープリニアトラッキング手段の
回路の動作を説明するための信号波形例を示す図。
【図22】この発明装置に適用された記録再生手段にお
ける回転ヘッド部を示す図。
【図23】上記回転ヘッド部の動作原理を説明するため
のトラックパターンを示す図。
【図24】この発明装置の他の実施例を示す概略図。
【符号の説明】
100…異種カセットアダプタ手段、202…異種カセ
ット自動判別手段、300…異種カセットリール台手
段、400…異種テープガイド設定手段、500…異種
テープローディング手段、600…異種テープリニアト
ラッキング手段、700…記録再生手段、1…シャー
シ、2…設定カセット、3…カセットアダプタ、4…小
型カセット、101、102…リール台、105…スプ
リング、121…アイドラギア、122…駆動ギア、1
25…リールハブアダプタ、201…下部ホルダー、2
02…上部ホルダー、203、205、207…検出ス
イッチ、303…フランジ部、310…第1の駆動部
材、320…第2の駆動部材、312、322…コイル
スプリング、401、431…ガイド、402、433
…フランジ、403、434…ねじ部、404…ストッ
パ、405、435…スプリング、411、441…規
制フランジ、422…モータ、424、425…検出ス
イッチ、510…メインスライダ、512…回転軸、5
15…サブスライダ、516、517…規制ピン、52
2…ドライブアーム、531…カム、532、533…
クリックバネ、541、551…先導ポール、542、
552…傾斜ポール、561…ラック回動板、571…
ラックスライド板、501…ドラム装置、601…下部
シリンダ、602…固定シリンダ、604…回転シリン
ダ、605…電気機械変換素子、608…リード部、6
6a〜66e…固定ヘッド、67a〜67e…再生増幅
器、68a〜68e…再生出力検出回路、69a〜69
e…位相比較器、621…リニアリティ計算回路、62
2…クロック発生回路、623…基準位相保存用メモ
リ、624…ダイナミックトラッキング制御回路、72
a、72b…D−VTR規格記録再生ヘッド、73a〜
73d…8mm規格再生用ヘッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 15/61 W 15/665 101 K 7201−5D (72)発明者 小沢 正則 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝映像メディア技術研究所内 (72)発明者 野村 圭祐 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝映像メディア技術研究所内 (72)発明者 鶴房 秀夫 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝映像メディア技術研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ状の情報記録媒体を用い、上記情
    報記録媒体に斜め方向の信号トラックを形成するように
    構成された回転ヘッド式記録再生装置において、 前記テープ状の情報記録媒体が収納された大きさの異な
    るテープカセットに対応してリール台を設定する手段
    と、 前記テープ状の情報記録媒体のテープ幅の異なるものに
    対応して選択的にテープガイドを設定する手段と、 前記テープ状の情報記録媒体の走行路にテープ幅方向に
    並設された複数の固定磁気ヘッドを設けて、この複数の
    固定磁気ヘッドの出力を用いて信号トラックの直線性を
    測定する手段とを具備したことを特徴とする異種媒体対
    応型記録再生装置。
  2. 【請求項2】 カセットのリールハブにリール台装置の
    回転先端の軸部を係合させるカセット装填部を有した記
    録再生装置において、 前記リール台装置の軸部は、同軸的に配置され軸方向の
    移動は移動自在であるが回転方向には係合している複数
    の駆動軸を多重に有し、かつ各駆動軸は独立してそれぞ
    れ先端方向に弾性材により付勢された構造であり、前記
    リーフハブの軸穴の径の大きさに応じて前記複数の駆動
    軸のうち、前記軸穴に適合するものが係合できるように
    したことを特徴とする異種媒体対応型記録再生装置。
  3. 【請求項3】 リールハブ間の距離が異なるテープカセ
    ットが装填されるカセット装填部を有した記録再生装置
    において、 前記カセット装填部には、少なくとも第1、第2のリー
    ル台装置が設けられ、前記第1のリール台装置の駆動軸
    は一定の高さを固定されており、前記テープカセットの
    すべてのカセットの片方のリールハブが係合するように
    設定され、前記第2のリール台装置は、軸方向に弾性的
    に上昇、下降させる昇降機構により支持されていること
    を特徴とする異種媒体対応型記録再生装置。
  4. 【請求項4】 リールハブ間の距離が異なるテープカセ
    ットが装填されるカセット装填部を有した記録再生装置
    において、 前記距離の長い方のテープカセットと同じ大きさであっ
    て、少なくとも1つの内蔵リール台を有し、この内蔵リ
    ール台に前記距離の短い方のテープカセットのリールハ
    ブを係合することができるカセットアダプタと、 前記カセットアダプタを前記カセット装填部に装填した
    ときに、前記距離の長い方のテープカセットに適合する
    ように設けられたリール台の回転を、前記カセットアダ
    プタ内部の前記内蔵リール台に迂回させて伝達する回転
    伝達手段とを具備したことを特徴とする異種媒体対応型
    記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記カセットアダプタの厚み方向高さ
    は、前記距離の短い方のテープカセットの厚み方向の上
    面が突出または窪むように設定されていることを特徴と
    する請求項4記載の異種媒体対応型記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記カセットアダプタは、機器本体の供
    給側リール台を当該アダプタ内部の小型カセットに係合
    させるための貫通穴部を有し、この穴部には、前記供給
    側リール台を異なる軸穴径のリールハブに適合させるた
    めのリールハブアダプタを装着できることを特徴とする
    請求項4の記載の異種媒体対応型記録再生装置。
  7. 【請求項7】 テープ状の記録媒体をカセットから引き
    出し、テープ走行系路を形成するためのテープローディ
    ング手段を有した記録再生装置において、 前記テープローディング手段は、 テープを引き回すための複数の長さの異なる先導ポール
    を異なる位置に搭載したメインスライダ手段と、 前記メインスライダを回転自在に支持してシャーシの所
    定位置間を移動自在なサブスライダ手段と、 前記複数の先導ポールのうち使用する先導ポールを設定
    するために前記メインスライダの回転位置を規制する規
    制手段とを具備したことを特徴とする異種媒体対応型記
    録再生装置。
  8. 【請求項8】 テープ状の記録媒体をカセットから引き
    出し、テープ走行系路を形成するためにテープローディ
    ング手段を有し、前記テープ走行系路においてテープを
    案内するテープ案内手段を有する記録再生装置におい
    て、 前記テープ案内手段は、 前記テープを摺接させるテープ摺接円筒部を有し、一端
    部にテープ縁を規制するフランジ部を形成された、他端
    部には径の細い部分とこの先端のねじ部を有した棒状ガ
    イドと、 前記棒状ガイドの前記径の細い部分に同軸的に装着され
    る軸受け部を有し、回転駆動されることにより前記棒状
    ガイドの軸方向に移動でき、前記固定フランジ部に対向
    する可動フランジ部を有した規制フランジと、 前記規制フランジを回転制御する手段とを具備したこと
    を特徴とする異種媒体対応型記録再生装置。
  9. 【請求項9】 テープ状の情報記録媒体を用い、上記情
    報記録媒体に斜め方向の信号トラックを形成するために
    前記情報記録媒体をドラム装置に添接するように構成さ
    れた回転ヘッド式記録再生装置において、 前記ドラム装置の下部の固定シリンダと、 前記固定シリンダと同軸的であり、前記固定シリンダと
    の間に回転ヘッド露出させるように搭載した前記ドラム
    装置の上部の回転シリンダと、 前記ドラム装置の下部の前記固定シリンダにテープ幅方
    向に並設された複数の固定磁気ヘッドと、 前記複数の固定磁気ヘッドの出力を用いて信号トラック
    の直線性を測定する手段とを具備したことを特徴とする
    異種媒体対応型記録再生装置。
  10. 【請求項10】 テープ状の情報記録媒体を用い、上記
    情報記録媒体に斜め方向の信号トラックを形成するため
    に前記情報記録媒体をドラム装置に添接するように構成
    された回転ヘッド式記録再生装置において、 前記ドラム装置の下部の固定シリンダと、 前記固定シリンダと同軸的であり、前記固定シリンダと
    の間に回転ヘッドを露出させるように搭載した前記ドラ
    ム装置の上部の回転シリンダと、 前記ドラム装置に添接される前記テープ状の情報記録媒
    体の走行路の任意の位置にテープ幅方向に並設された複
    数の固定磁気ヘッドと、 前記複数の固定磁気ヘッドの出力を用いて信号トラック
    の直線性を測定するリニアリティー測定手段と、 前記リニアリティー測定手段の出力を用いて前記回転ヘ
    ッドを支持している可動素子を制御する手段とを具備し
    たことを特徴とする異種媒体対応型記録再生装置。
  11. 【請求項11】 テープ状の情報記録媒体を用い、上記
    情報記録媒体に斜め方向の信号トラックを形成するため
    に前記情報記録媒体をドラム装置に添接するように構成
    された回転ヘッド式記録再生装置において、 前記ドラム装置の下部の固定シリンダと、 前記固定シリンダと同軸的であり、前記固定シリンダと
    の間に回転ヘッドを露出させるように搭載した前記ドラ
    ム装置の上部の回転シリンダと、 前記ドラム装置の下流側で、前記テープ状の情報記録媒
    体の走行路にテープ幅方向に並設された複数の固定磁気
    ヘッドと、 前記複数の固定磁気ヘッドの出力を用いて信号トラック
    の直線性を測定するリニアリティー測定手段と、 前記リニアリティー測定手段の出力を用いて前記回転ヘ
    ッドを支持している可動素子を制御する手段とを具備し
    たことを特徴とする異種媒体対応型記録再生装置。
  12. 【請求項12】 カセットから引き出されるテープ状の
    情報記録媒体を用い、上記情報記録媒体に斜め方向の信
    号トラックを形成するために前記情報記録媒体をドラム
    装置に添接するように構成された回転ヘッド式記録再生
    装置において、 前記ドラム装置を通過した後の前記テープ状の情報記録
    媒体を貯蔵する貯蔵スペース部を有したことを特徴とす
    る異種媒体対応型記録再生装置。
JP4299753A 1992-11-10 1992-11-10 異種媒体対応型記録再生装置 Pending JPH06150201A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2413688A (en) * 2004-04-30 2005-11-02 Hewlett Packard Development Co Tape deployment system for different cartridge formats and tape widths
US7375920B2 (en) 2004-09-30 2008-05-20 Mitsumi Electric Co., Ltd. Magnetic recording/reproducing apparatus
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