JP2592148B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2592148B2
JP2592148B2 JP1281642A JP28164289A JP2592148B2 JP 2592148 B2 JP2592148 B2 JP 2592148B2 JP 1281642 A JP1281642 A JP 1281642A JP 28164289 A JP28164289 A JP 28164289A JP 2592148 B2 JP2592148 B2 JP 2592148B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、回転ヘツド方式デイジタルオーデイオテー
プレコーダ(以下DATと称す)等の磁気記録再生装置に
係り、特に選曲などのランダムアクセス時にヘツドとテ
ープの相対速度を一定に保つ構成を備えた磁気記録再生
装置に関する。
[従来の技術] 回転ヘツド方式のDATにおいて、通常再生速度の数十
〜数百倍の速度で高速ランダム選曲(曲の頭出し)を行
なうためには、トラツクの中に記録された曲の開始を示
す信号や、時間表示をするための信号、曲番情報信号な
ど音楽PCM信号と同じ記録密度で記録されている制御信
号を高速テープ走行時に正確に読み取る必要がある。
ところで、通常記録再生時と異なる速度でテープを高
速走行させると、ヘツドの走査軌跡はテープに記録され
た信号トラツクを複数横断するものとなり、シリンダ回
転数が一定であるとするとヘツドとテープの相対速度が
変化してしまう。
一方、DATでは、ヘツドより再生された信号からデイ
ジタル信号を再生する回路としてデータ打ち抜き(デー
タストローブ)回路を用いるが、通常この回路の入力の
伝送レートはテープ走行系の速度偏差、ジツタに対する
余裕が±10%前後であり、テープの高速速度によつてヘ
ツドとの相対速度が変化し、入力信号の伝送レートが±
10%前後の範囲を逸脱するとデータ再生が不能、つまり
ランダムアクセスができないないという不都合が起る。
このため、DATではテープの高速走行時にはシリンダ
回転数を通常記録再生時と同一には出来ず、ヘツドとテ
ープの相対速度が常に一定となるよう、或いはデータス
トローブ回路の許容ジツタ内に入るようテープの走行速
度に応じて制御することが不可欠である。
以下、テープ走行速度に対して、テープとヘツドの相
対速度を一定に保つためのシリンダ回転数の関係につい
て説明する。
第6図は通常記録再生時におけるヘツドの走査を示し
たものである。
同図において1はヘツド、2はテープ、3はテープ上
の信号トラツクを示すが、この時のテープとヘツドの相
対速度V0は(1)式で表わされる。
V0=√(VHOsinθ−VT+(VHOcosθ)……(1) ここで、VHOは通常記録再生時のヘツドすなわちシリ
ンダの回転速度、θはトラツクの傾き角、VTは通常記録
再生時のテープ走行速度である。
一方、テープを通常記録再生のn倍で走行させた時の
相対速度Vは、テープをFF(早送り)方向に走行させた
場合は(2)式、またはREW(巻き戻し)方向に走行さ
せた場合は(3)式でそれぞれ表わされる。
V=√(VHsinθ−nVT+(VHOcosθ)……(2) V=√(VHsinθ+nVT+(VHOcosθ)……(3) (2),(3)式の相対速度Vを(1)式の通常記録
再生時の相対速度V0に等しいとした時の、テープ走行速
度nに対するシリンダ回転数の関係を示したのが第7図
である。通常記録再生時と同一の相対速度を維持するた
めには、例えば200倍でテープを高速走行させた場合、F
F方向ではシリンダ回転数を3000rpmに、またREW方向で
は1000rpmに制御が必要である。
テープの走行速度に応じてシリンダ回転数を変化さ
せ、テープとヘツドの相対速度を一定に制御する装置と
しては、例えば特開昭61−214164号公報に記載されてい
るものがある。これらの装置は、データストローブ回路
において再生信号に同期した周波数として得られる再生
クロツク周波数が所定の定まつた周波数となるようにシ
リンダ回転数を制御するものである。
また、この種の装置に関連し、テープを一定高速走行
制御する従来技術として例えば特開昭54−136306号公報
に開示のものが挙げられる。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来技術においては、テープとヘツドの相対速度
の検出を、ヘツドからの再生信号を用いて行なうため、
例えば信号のドロツプアウトが生じたり、或いはテープ
走行系に起因したヘツドのテープタツチ不良によつて再
生信号が欠落した場合には、シリンダ回転数の制御が外
れたり、更には信号が一旦欠落して再度復帰した場合に
はシリンダ回転数の引き込み制御が困難であるという問
題がある。
本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解消し、再生
信号の状態に影響されることなく高速サーチ時のヘツド
とテープの相対速度を一定に保つことを可能とした磁気
記録再生装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的は、テープの走行速度をテープ供給側および
巻取側のリール台回転速度を検出して間接的に検知し、
テープ走行速度に対してヘツドとの相対速度が一定とな
るようにシリンダ回転数を制御することにより、達成さ
れる。
なお、両リール台の回転速度よりテープ走行速度を検
出するためには、テープの長さを知る必要があるが、こ
の点については、例えば通常再生状態などのテープが所
定の速度で走行している時の供給側および巻取側の両リ
ール台の回転速度を検出することにより可能である。
[作用] テープ再生手段は、テープを通常再生速度或いは通常
再生速度のn倍の任意の所定速度で走行させる。
テープ長判別手段は、テープ再生手段によりテープが
所定の速度で走行している時のテープ供給側および巻取
側の両リール台の回転速度を検出し、装着されたテープ
の絶対長さの判別を行なう。
テープ高速走行制御手段は、例えば、既述の特開昭54
−136306号公報に記載のようにテープ供給側および巻取
側の両リール台の回転数の和が一定となるようテープ走
行方向に応じ巻取側のリール軸の回転速度を制御するよ
う構成され、テープを高速走行させる。
テープ走行速度検出手段は、テープ高速走行時の両リ
ール台の回転速度を検出し、上記のテープ長判別手段に
よるテープ長さの識別結果とを基にテープの走行速度の
演算を行ない、テープ走行速度の識別結果を出力する。
相対速度偏差検出手段は、上記のテープ走行速度検出
手段の演算結果であるテープ走行速度とこれに対応した
シリンダ回転数の計測結果とから、テープとヘツドの相
対速度偏差を演算検出し、相対速度の偏差量に応じた制
御信号を出力する。
また、シリンダ回転数制御手段は、上記の相対速度偏
差検出手段の制御信号を受け、制御信号に応じてシリン
ダの回転数を可変制御し、相対速度偏差検出手段の出力
制御信号が所定の基準値、すなわちテープとヘツドの相
対速度偏差が零となるように動作する。
このような構成により、テープ走行速度に応じてシリ
ンダ回転数が第7図の関係を満たすように帰還制御され
るため、ヘツドからの再生信号には無関係にヘツドとテ
ープの相対速度を一定に保つことができる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明による磁気記録再生装置の第一の実施
例を説明する構成図であつて、4はシリンダ、1aおよび
1bは相互に異なるアジマス角を有する1対の回転磁気ヘ
ツド(第6図のヘツド1に対応する)、5はテープ供給
側リール台、6はテープ巻取側リール台、7はテープ供
給側リール台fG16とテープ巻取側リール台fG17とf−v
変換器18,19と加算器20とクリーニング回路21およびリ
ール台5または6を駆動するリールモータ22とから構成
されるテープ高速走行制御手段、8はテープ長判別手
段、9はテープ走行速度検出手段、10はシリンダ4を駆
動するシリンダモータ、11はシリンダモータ10の回転を
検知するfG,12はシリンダの回転数検出手段、13は相対
速度偏差検出手段、14はシリンダ回転数制御手段、15は
キヤプスタンモータ23とキヤプスタンサーボ回路24およ
びシステム制御用マイクロプロセツサ25とから成るテー
プ再生手段、26はキヤプスタン、27はピンチローラ、そ
の他第6図と同一符号を付した部分は同一の部分を指
す。
以下、各部の構成とその動作について説明する。
テープ高速走行制御手段7は、特開昭54−136306号公
報に開示のものと同等である。f−v変換器18および19
は例えば周知の単安定マルチバイブレータと積分回路な
どで構成され、それぞれテープ巻取側リール台6および
テープ供給側リール台5の回転に同期して得られるリー
ルfG信号17および16の周波数信号を電圧に変換する。加
算器20は例えば抵抗を用いた加算回路で構成され、f−
v変換器18および19の出力信号の加算を行なう。駆動回
路21は所定の基準電圧と加算器20の出力信号とを比較す
る比較器と増幅器などで構成され、基準電圧と加算器20
の出力との比較誤差が零となるようにリール台5もしく
は6を駆動するリールモータ22の回転数制御を行なう。
上記の構成により、駆動回路21の基準電圧の設定に応
じて加算器20の出力がこれに合致するよう、すなわち、
テープ巻取側および供給側リール台の回転速度の和が基
準電圧に等しくなるようリールモータ22の回転制御が働
らくので、テープは基準電圧の設定に応じて任意の速度
で高速走行される。なお、テープ高速走行時には機構制
御によつてピンチローラ24は開放状態となる。
テープ長判別手段8は、テープが所定速度で走行され
た時のテープ供給側および巻取側のリール台5,6の回転
速度を検出し、この結果から装着されたテープの長さの
認識を行なう。すなわち、例えば通常再生速度でテープ
が走行された場合、供給側および巻取側のリール台5お
よび6の回転速度の検出によつて以下の関係からテープ
の長さが識別される。
テープの再生時間位置をt、テープ厚をμ、リール台
のハブ半径をr0、再生速度をVTとすれば、巻取側リール
台のテープ径rtは π(rt2−ro2)=μVTt より また、供給側のテープ径rsは、時刻tにおける巻取側
リール台のテープ量と送り出されたテープ量が等しいと
いう条件から π(rt2−ro2)=π(rmax2−rs2) ……(5) 一方、元々のテープ総量は μVT・TMAX=π(rmax2−ro2) ……(6) 式(5),(6)より 従つて、時刻tにおける供給側リール台および巻取側リ
ール台の回転周波数をそれぞれfT,fSとすると 式(4)〜式(8)より よつて式(9)よりfT,fSすなわち回転周期TtおよびT
sを検出すれば、テープの長さTMAXを演算によつて識別
することが可能である。
第2図は通常再生を行つたときのテープ位置に対する
供給側および巻取側リール台のfG周波数の関係を説明す
る線図であつて、DATにおける具体例として、リール台f
Gを8Hz/回転とした時の式(8)より求めたテープの再
生位置に対するリール台fGの繰り返し周波数の関係を示
したものである。
テープ長判別手段8(第1図)は具体的にはマイクロ
プロセツサなどで構成され、第2図に示した両リールfG
周波数の計測値を基に式(9)によつてテープ長さを演
算し識別信号esを出力する。esの出力方法については、
演算結果を並列出力するか或いはデコード処理によつて
直列出力するなどして構成されるが、これらの技術につ
いては周期であるため詳細については省略する。
テープ再生手段15は、装置にカセツトが装着されてい
る状態で再生動作指令キーが操作されると、システム制
御用マイクロプロセツサ25の制御信号によつてキヤプス
タンサーボ回路24の動作を開始し、キヤプスタンモータ
23を回転させてこれに直結されたキヤプスタン26および
ギヤ等を介して連結されたテープ巻取側リール台6をテ
ープ巻取方向に駆動し、テープをキヤプスタン26の回転
速度で走行させる。この通常再生時のテープ走行速度は
8.15mm/Sである。勿論、キヤプスタンサーボ回路24の動
作開始と同時に、機構的な制御によつてピンチローラ27
はキヤプスタン26に圧着された状態となる。
テープ走行速度検出手段9はテープ供給側のリールfG
16およびテープ巻取側のリールfG17の両fGの繰り返し周
期を計測し、この結果からテープ走行速度を演算によつ
て求め、これに応じた識別結果を出力する。すなわち、
テープ長判別手段8によつて、装着されたテープの長さ
(TMAX)が既知であれば、以下の関係より両リールfGの
繰り返し周期を計測することによりテープの絶対走行速
度を演算によつて求めることができる。
任意のテープ位置におけるテープ速度をV、巻取側リ
ールのテープ径の半径をrt、供給側をrsとすると、巻取
側のテープ量は供給側から送り出されたテープ量に等し
いので π(rt2−ro2)=π(rmax2−rs2) ……(10) 一方、元々のテープ総量は(6)式で表わされるた
め、(6),(10)式より また、この時のテープ巻取側および供給側のリール台
回転周波数fTおよびfS よつて(11),(12)式より ここで、Tt,Tsはテープ巻取側および供給側のリールf
G周期:8Hz/回転 テープ走行速度検出手段9は、例えばマイクロプロセ
ツサなどを用いて構成されており、両リールfG信号の繰
り返し周期TtおよびTsを計測して、この結果を元に式
(14)に示す演算を行ないテープ走行速度Vを検出しこ
の結果をvTとして相対速度偏差検出手段13へ出力する。
vTの具体的な出力方法については、例えばマイクロプロ
セツサによる演算結果を数ビツトのデコードとして出力
する等すれば容易に実現されるところであり、詳細につ
いては公知であるので省略する。
回転数検出手段12は、シリンダfG11の出力パルスの周
期計測を行ない、シリンダ回転数の検出結果をvNとして
相対速度偏差検出手段13へ出力する。回転数検出手段12
は、例えば専用の周期計測カウンター、或いはマイクロ
プロセツサ等で構成されており、vNは例えば数ビツトの
デイジタルデータとして出力される。
相対速度偏差検出手段13は、例えばマイクロプロセツ
サ等を用いて構成されており、テープ走行速度検出手段
9の識別データvTとシリンダ回転数検出手段12の識別デ
ータvNからテープとヘツドの相対速度偏差を演算検出
し、相対速度偏差すなわちテープ速度に応じたシリンダ
回転数の第7図の特性からのずれ量およびずれの方向に
応じ、第3図に示すような特性の識別信号evを出力す
る。識別信号evの具体的な出力方法については、例えば
マイクロプロセツサによるテープ速度に応じた相対速度
一定条件からのシリンダ回転数のずれ量の演算結果を数
ビツトのデータとして出力し、これを周知のD/Aコンバ
ータなどを介してアナログ値に変換することにより容易
に実現されるところであり、詳細については公知である
ので省略する。なお、テープ走行がFF方向もしくはREW
方向であるかにより、第7図に示したようにシリンダ回
転数の制御方向が異なる。このため、相対速度偏差の演
算はテープ走行方向を識別して行なわれなければならな
いが、この点については装置のキー操作をシステム制御
用マイクロプロセツサ25が判別し、方向に応じた制御信
号を相対速度偏差検出手段13に入力することによつて成
される。
シリンダ回転数制御手段14は、相対速度偏差検出手段
13より出力される制御信号evが所定値、すなわちテープ
速度に応じテープとヘツドの相対速度が一定となるよう
にシリンダモータ10の回転数の制御を行なう。
第4図は第1図におけるシリンダ回転数制御手段の構
成例を示すブロツク図であつて、28は比較増幅器、29は
基準電圧を示す。比較増幅器28は第1図の相対速度偏差
検出手段13より出力される制御信号evと基準電圧VRを比
較増幅し、比較誤差が零となるようにシリンダモータ10
の回転数の制御を行なう。勿論、基準電圧VRは第3図の
特性で示した相対速度偏差検出手段の制御信号evの中心
値、すなわちテープとシリンダ回転数(ヘツド)の相対
速度が一定(偏差が零)となる値に設定される。
以上、第1図の実施例における各部の構成、動作につ
いて説明した。このような構成により、再生装置にテー
プが装着されている状態では再生動作指令キーが操作さ
れると、テープは通常再生速度で走行される。そしてこ
の時、テープ長判別手段8が作動し装着されているテー
プの長さが判別される。
次いでサーチ動作指令キーが操作されてテープがテー
プ高速走行制御手段7により駆動される時、テープ走行
速度検出手段9はテープ供給側および巻取側の両リール
台の回転速度を計測し、この結果とテープ長判別手段8
の判別結果esを基にテープ走行速度を演算して、その識
別データVTを相対速度偏差検出手段13に出力する。また
相対速度偏差検出手段13はテープ走行速度データVTとこ
の時の回転数検出手段12により出力されるシリンダ回転
数検出データVNを基に、VTに対しVNが第7図に示す特性
からどれだけずれているかを演算識別し、第3図に示し
たずれ量、ずれの方向に応じた制御信号reを出力する。
そして、シリンダ回転数制御手段14は、相対速度偏差検
出手段14の制御信号reがVR、すなわちシリンダ4の回転
数をテープに対するヘツド1a,1bの相対速度が常に一定
となるようシリンダモータ10を帰還制御するので、ヘツ
ドからの再生信号の状態とは無関係に高速サーチ制御動
作が行なわれる。
尚、テープ長判別手段8によるテープ長さの判別は、
最初の再生動作が行なわれた時だけで良く装置にテープ
が装着され続けている限りは、再生動作が繰り返される
毎に行なう必要は特にない。具体的には装置にテープが
装着された後、最初の再生動作が実行された時にテープ
長さの判別を行ない、以後この結果をテープが脱着され
るまで記憶する等の処理を行なえば良い。
ところで、装着にテープが装着された後、必らずしも
最初に再生動作が行なわれるとは限らず、即高速サーチ
動作が行なわれる場合があり得る。
この場合、テープの長さが不明なため、テープ走行速
度の演算ができずシリンダの回転数制御が不可能となる
事態が生じる。
第5図は上記の点を考慮した本発明の第二の他の実施
例を説明する構成図で、30はテープを通常再生速度のn
倍で走行させるキヤプスタンサーボ回路であり、その他
第1図と同一符号を付した部分は同一もしくは同等な部
分を示す。
同図において、テープ再生手段15は、装置にカセツト
が装着されてテープ2がシリンダ4にローデイングされ
ると、先ずテープをn倍速キヤプスタンサーボ回路30に
よつて所定時間だけ走行させるよう動作する。このカセ
ツトの装着、テープのローデイング完了などは、図示し
てはいないが、メカニカルなセンサーの状態をシステム
制御用マイクロプロセツサ25が検知して行なう。
システム制御装用マイクロプロセツサ25の制御信号に
よつてn倍速キヤプスタンサーボ回路30の動作が開始さ
れ、キヤプスタンモータ23が回転して第1図の場合と同
様テープはキヤプスタン26の回転速度で走行を開始す
る。このテープ走行速度は、キヤプスタンサーボ回路30
の倍速比を例えば通常再生速度の3倍に設定したとすれ
ば、24.45mm/Sである。
また、上記のテープ長判別手段8によるテープ長さの
判別に要する時間は、第2図に示したようにDATにおけ
る最長120分テープの場合のリールfG周波数が通常再生
速度の場合に略0.6Hzで、3倍速の再生では略1.8Hzであ
ることから最低でも0.6秒程度は必要であり、これに見
合つてテープの再生時間は例えば1秒等の適宜な値に設
定されるが、この時間管理はシステム制御用マイクロプ
ロセツサ25によつて成される。
上記の構成により、再生装置にカセツトが装着される
と、テープは一旦、上記の所定時間だけ通常再生速度の
3倍の速度で再生される。そしてこの時、テープ長判別
手段8が作動し、両リール台の回転速度の計測を行な
い、この結果を元に装着されたテープの長さの演算がな
されてテープ長の識別が行なわれる。勿論、この演算は
式(9)に基づいて成されるが、演算に用いるテープ速
度VTは通常再生速度の3倍の値が適用される。
従つて、本実施例によれば、カセツトが新たに装着さ
れる毎に、先ず一旦テープを所定時間だけ所定の速度で
走行させてこの間にテープの長さを識別するようにした
ため、カセツト装着後に即高速サーチ動作指令キーが操
作される場合でもテープの長さの識別を終えた後に高速
サーチ動作に移行さす(システム制御用マイクロプロセ
ツサ25で処理される)ことができ、テープの高速走行速
度の演算およびテープ速度に応じたシリンダ回転数の制
御を正確に行なうことができる。
尚、上記説明ではn倍速キヤプスタンサーボ回路30に
よるテープ速度を3倍速としたが、これは特に限定され
るものではない。例えば、テープ長さの演算識別を短時
間に完了するには4倍速或いは5倍速等、再生速度を高
めれば良く、また演算識別時間が許容されればキヤプス
タンサーボ回路24を共用化した通常再生状態でテープ長
の判別を行なうことも可能である。
また、第5図に示した実施例では、化カセツトが装着
される毎に一旦テープを所定時間だけ所定速度で走行さ
せてその長さの識別を行なうため、カセツト装着後に通
常再生動作キーが操作された場合には、逆に、再生動作
状態に到るまでの所要時間が延びるという欠点を有す
る。これを解消するには第1図の実施例を併用し、例え
ばカセツト装着後に再生動作キーが操作された場合には
即再生動作に導いてこの状態でテープの長さを識別する
ようにし、カセツト装着後に高速サーチ動作キーが操作
された場合のみ第5図の実施例を適用するのも有効であ
る。
以上、本発明の実施例について説明した。第1図、第
5図に示した実施例では、テープ長判別手段8およびテ
ープ走行速度検出手段9、更には回転数検出手段12、相
対速度偏差検出手段13を独立に設ける例を示したが、こ
れは特に限定されるものではなく、例えば1つのマイク
ロプロセツサ等を用いて共用化することもである。ま
た、テープ高速走行制御手段も特開昭54−136306号公報
に記載のものを例に挙げたが、特に限定はされない。
更に、第5図ではキヤプスタンサーボ回路を通常再生
とn倍速再生用の2系統備えたが、これも特に限定され
るものではなく、例えばデイジタル回路で構成されるサ
ーボ回路にあつては動作クロツク周波数を切換え制御す
る等して共用化することも可能であり、本発明の要旨を
変えない範囲で種々変形可能は容易である。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、ヘツドからの
再生信号を用いないで、テープ高速走行に対してテープ
の長さに左、右されることなくテープとヘツドとの相対
速度が一定となるようシリンダ回転数の制御が行なえる
ため、信号のドロツプアウト等、再生信号の状態に影響
されることのない高速サーチシステムを備えた優れた機
能の磁気記録再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による磁気記録再生装置の第一の実施例
を説明する構成図、第2図は通常再生を行つた時のテー
プの位置に対する供給側および巻取側リール台のfG周波
数の関係を説明する線図、第3図は第1図の相対速度偏
差検出手段から出力される制御装信号の特性を示す線
図、第4図は第1図のシリンダ回転数制御手段の具体構
成例を示すブロツク図、第5図は本発明の第二の実施例
を説明する構成図、第6図は通常再生状態におけるヘツ
ドの走査軌跡を説明する模式図、第7図はヘツドとテー
プの相対速度を通常再生時と同一とした時のテープ走行
速度に対するシリンダ回転数の関係を説明する線図であ
る。 1……ヘツド、2……テープ、4……シリンダ、7……
テープ高速走行制御手段、8……テープ長判別手段、9
……テープ走行速度検出手段、12……回転数検出手段、
13……相対速度偏差検出手段、14……シリンダ回転数制
御手段、15……テープ再生手段、30……n倍速キヤプス
タンサーボ回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅田 昭広 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−214950(JP,A) 特開 平1−287856(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転シリンダに装着されたヘッドにより磁
    気テープ上を走査して情報の記録再生を行う磁気記録再
    生装置において、 前記磁気テープを通常再生時に所定の速度で走行させる
    テープ再生手段と、 前記磁気テープの供給側または巻取側のリール軸を駆動
    して通常再生速度より速い速度で前記磁気テープを走行
    させるテープ高速走行制御手段と、 前記テープ再生手段によるテープ走行制御時における前
    記磁気テープの供給側及び巻取側リール台の回転速度と
    前記テープ再生手段からのテープ再生速度とに基づいて
    前記磁気テープの長さを判別するテープ長判別手段と、 テープ高速走行時における前記磁気テープの供給側及び
    巻取側リール台の回転速度と、前記テープ再生手段から
    のテープ再生速度と、前記テープ長判別手段からのテー
    プ長さと、に基づいてテープ高速走行時の速度を検出す
    るテープ走行速度検出手段と、 前記回転シリンダの回転数と、前記テープ走行速度検出
    手段からのテープ高速走行時のテープ速度と、の相対速
    度偏差を検出する相対速度偏差検出手段と、 前記相対速度偏差検出手段からの出力により回転シリン
    ダの回転数を制御するシリンダ回転数制御手段と、を備
    え、 磁気テープの高速走行時にテープとヘッドの相対速度が
    テープの長さに関係なく一定となるように、且つ前記ヘ
    ッドからの再生信号を用いることなく、前記回転シリン
    ダを制御することを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記テープ再生手段による磁気テープの通常再生中に、
    前記テープ長判別手段により磁気テープの長さを判別す
    ることを特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記テープ再生手段は、磁気テープを通常再生速度で走
    行させる構成に加えて、前記通常再生速度のn倍の任意
    の速い速度で走行させる構成を備え、 前記磁気記録再生装置に磁気テープが装着され、且つ再
    生動作キーが操作された時は、前記テープ再生手段を前
    記通常再生速度モードとするとともに、前記通常再生速
    度で前記磁気テープ長判別手段により磁気テープの長さ
    の判別を行い、 前記磁気記録再生装置に磁気テープが装着され、且つ高
    速アクセス動作キーが操作された時は、前記テープ再生
    手段を前記通常再生速度のn倍速度モードとするととも
    に、前記n倍速度で前記磁気テープ長判別手段により磁
    気テープの長さの判別を行い、所定時間経過後に高速ア
    クセス動作を行う、 ことを特徴とする磁気記録再生装置。
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JPH0633558Y2 (ja) * 1986-09-20 1994-08-31 パイオニア株式会社 磁気記録再生装置

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