JPH09161362A - ディジタル信号記録再生装置 - Google Patents
ディジタル信号記録再生装置Info
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- JPH09161362A JPH09161362A JP7322857A JP32285795A JPH09161362A JP H09161362 A JPH09161362 A JP H09161362A JP 7322857 A JP7322857 A JP 7322857A JP 32285795 A JP32285795 A JP 32285795A JP H09161362 A JPH09161362 A JP H09161362A
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- tape
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 リールダイレクトドライブ方式の信号記録再
生装置において、テープ速度偏差を抑圧することが可能
なディジタル信号記録再生装置を実現する。 【解決手段】 再生ヘッド7からの再生信号を再生回路2
7で増幅し同期信号抽出回路26で同期信号を検出しドラ
ム6の回転位相を検出器8で検出しDPG生成回路25がD
PG信号を出力する。DPG信号と同期信号の時間ズレ
情報は時間差計測器21で演算しラッチ回路48に出力す
る。ラッチ回路48は計測器21の出力信号を保持し加算器
20に出力し抽出回路26の出力信号でリセットされる。計
測器21で計測する時間ズレ情報はトラッキングズレ量に
応じて変化し基準時間発生器24が記憶する基準時間情報
と時間ズレ量との差分を加算器20が演算する。加算器20
からのトラッキング制御信号をスイッチ17を介し加算器
16に供給しTリール速度制御信号及びFFトルク制御信
号と加算した信号によりTリールモータ4を駆動する。
生装置において、テープ速度偏差を抑圧することが可能
なディジタル信号記録再生装置を実現する。 【解決手段】 再生ヘッド7からの再生信号を再生回路2
7で増幅し同期信号抽出回路26で同期信号を検出しドラ
ム6の回転位相を検出器8で検出しDPG生成回路25がD
PG信号を出力する。DPG信号と同期信号の時間ズレ
情報は時間差計測器21で演算しラッチ回路48に出力す
る。ラッチ回路48は計測器21の出力信号を保持し加算器
20に出力し抽出回路26の出力信号でリセットされる。計
測器21で計測する時間ズレ情報はトラッキングズレ量に
応じて変化し基準時間発生器24が記憶する基準時間情報
と時間ズレ量との差分を加算器20が演算する。加算器20
からのトラッキング制御信号をスイッチ17を介し加算器
16に供給しTリール速度制御信号及びFFトルク制御信
号と加算した信号によりTリールモータ4を駆動する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転ヘッドで磁気
テープにディジタル信号の記録再生を行うディジタル信
号記録再生装置に係わり、特に、キャプスタンを用いな
いで巻取リールと供給リールとにより直接テープを走行
させるリールダイレクトドライブ方式において、テープ
走行の速度偏差の補正を実現するディジタル信号記録再
生装置に関する。
テープにディジタル信号の記録再生を行うディジタル信
号記録再生装置に係わり、特に、キャプスタンを用いな
いで巻取リールと供給リールとにより直接テープを走行
させるリールダイレクトドライブ方式において、テープ
走行の速度偏差の補正を実現するディジタル信号記録再
生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の回転ヘッド方式の磁気テープ記録
再生装置では、磁気テープを供給リールから供給し、磁
気テープを回転ドラムへ巻き付け、テープ長手方向に対
して斜め方向にヘリカルトラックを記録して巻取リール
へ磁気テープは巻取られる。
再生装置では、磁気テープを供給リールから供給し、磁
気テープを回転ドラムへ巻き付け、テープ長手方向に対
して斜め方向にヘリカルトラックを記録して巻取リール
へ磁気テープは巻取られる。
【0003】上記のような磁気テープ記録再生装置にお
いて、磁気テープを走行させる手段は、上記磁気テープ
をキャプスタンとピンチローラに挟み込み、キャプスタ
ン軸を回転する方式(キャプスタン駆動)が、既に考え
られている。
いて、磁気テープを走行させる手段は、上記磁気テープ
をキャプスタンとピンチローラに挟み込み、キャプスタ
ン軸を回転する方式(キャプスタン駆動)が、既に考え
られている。
【0004】また、磁気テープへ記録するヘリカルトラ
ック幅は、数十μmとトラック幅が狭く、ヘリカルトラ
ックの記録においては、回転磁気記録ヘッドによりこの
ヘリカルトラックが重なり合わないように記録するた
め、記録時のテープ速度を定速に制御する必要がある。
さらに、ヘリカルトラックの再生においては、磁気テー
プ上のヘリカルトラックを回転磁気再生ヘッドが正確に
トレースする制御(トラッキング制御)が必要となる。
ック幅は、数十μmとトラック幅が狭く、ヘリカルトラ
ックの記録においては、回転磁気記録ヘッドによりこの
ヘリカルトラックが重なり合わないように記録するた
め、記録時のテープ速度を定速に制御する必要がある。
さらに、ヘリカルトラックの再生においては、磁気テー
プ上のヘリカルトラックを回転磁気再生ヘッドが正確に
トレースする制御(トラッキング制御)が必要となる。
【0005】トラッキング制御方式には、VHS(登録
商標)などのように、テープ長手方向のトラックに一定
の周期でパルス信号を書き込み、再生時には、この再生
パルス信号を基に、ヘリカルトラックのトラッキング制
御を行うものがある。
商標)などのように、テープ長手方向のトラックに一定
の周期でパルス信号を書き込み、再生時には、この再生
パルス信号を基に、ヘリカルトラックのトラッキング制
御を行うものがある。
【0006】また、8mmVTRやDAT(ディジタル
オーディオテープレコーダ)などの信号記録フォーマッ
トでは、装置メカニズムの簡素化やヘリカルトラックの
記録領域を広く確保する目的から、長手方向のトラック
をなくして、ヘリカルトラックに記録されている情報を
基にして、トラッキング制御を行う方式が、電子通信学
会誌、1993年10月号、P27〜32等に記載され
ている。
オーディオテープレコーダ)などの信号記録フォーマッ
トでは、装置メカニズムの簡素化やヘリカルトラックの
記録領域を広く確保する目的から、長手方向のトラック
をなくして、ヘリカルトラックに記録されている情報を
基にして、トラッキング制御を行う方式が、電子通信学
会誌、1993年10月号、P27〜32等に記載され
ている。
【0007】この方式は、ヘリカルトラック上の一定の
位置にトラッキング用の特定のタイミング信号(以下、
同期信号と呼ぶ)を記録し、この記録された同期信号の
再生タイミングを検出するようにした方式である。ここ
では、この方式をタイミング信号方式と呼ぶことにす
る。
位置にトラッキング用の特定のタイミング信号(以下、
同期信号と呼ぶ)を記録し、この記録された同期信号の
再生タイミングを検出するようにした方式である。ここ
では、この方式をタイミング信号方式と呼ぶことにす
る。
【0008】この方式は、ドラムの回転位相に対してヘ
リカルトラック上の同期信号の再生されるタイミング
が、トラッキングずれ量に応じて変化することを利用し
たものである。
リカルトラック上の同期信号の再生されるタイミング
が、トラッキングずれ量に応じて変化することを利用し
たものである。
【0009】この方式によると、トラック上の同期信号
の再生タイミングが検出できれば良いので、DATのエ
リア分割方式に比較してテープ上に確保すべきトラッキ
ング制御用信号の記録領域は小さくてすむ。今後出現す
る信号記録フォーマットは、長手方向にトラックのない
方式が主流となる傾向がみられる。
の再生タイミングが検出できれば良いので、DATのエ
リア分割方式に比較してテープ上に確保すべきトラッキ
ング制御用信号の記録領域は小さくてすむ。今後出現す
る信号記録フォーマットは、長手方向にトラックのない
方式が主流となる傾向がみられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】情報量の増大化に伴
い、テープ一巻当たりの記録時間、記録容量は増加傾向
にある。それに伴い、ヘリカルトラックの狭幅化、記録
信号の高帯域化、テープの薄手化と移行しつつある。
い、テープ一巻当たりの記録時間、記録容量は増加傾向
にある。それに伴い、ヘリカルトラックの狭幅化、記録
信号の高帯域化、テープの薄手化と移行しつつある。
【0011】その中でテープの薄手化においては、例え
ば、テープ厚が7μm〜10μmの極薄手テープを使用
する場合があり、従来のキャプスタン駆動方式では、ピ
ンチローラとキャプスタン軸で強力に磁気テープを圧
着、脱着動作させる際にテープを損傷してしまい記録デ
ータの信頼性が低下する問題がある。
ば、テープ厚が7μm〜10μmの極薄手テープを使用
する場合があり、従来のキャプスタン駆動方式では、ピ
ンチローラとキャプスタン軸で強力に磁気テープを圧
着、脱着動作させる際にテープを損傷してしまい記録デ
ータの信頼性が低下する問題がある。
【0012】そこで、磁気テープの損傷を低減する目的
で磁気テープをキャプスタンを用いないで巻取リールと
供給リールにより直接走行させるリールダイレクトドラ
イブ方式がある。リールダイレクトドライブ方式では、
テープの速度変動、速度偏差の規定が厳しくない(例え
ばテープ速度変動<10%、テープ速度偏差<5%)磁
気テープのデータ記録記録再生装置であれば適用が可能
である。
で磁気テープをキャプスタンを用いないで巻取リールと
供給リールにより直接走行させるリールダイレクトドラ
イブ方式がある。リールダイレクトドライブ方式では、
テープの速度変動、速度偏差の規定が厳しくない(例え
ばテープ速度変動<10%、テープ速度偏差<5%)磁
気テープのデータ記録記録再生装置であれば適用が可能
である。
【0013】しかし、ヘリカルトラックに情報を記録す
るディジタル記録再生装置の場合、特に、ヘリカルトラ
ック幅が10μm以下程度の場合は、テープ速度変動、
偏差の規定は厳しく(例えばテープ速度変動<5%、テ
ープ速度偏差<1%)、リールダイレクトドライブ方式
の適用は困難である。
るディジタル記録再生装置の場合、特に、ヘリカルトラ
ック幅が10μm以下程度の場合は、テープ速度変動、
偏差の規定は厳しく(例えばテープ速度変動<5%、テ
ープ速度偏差<1%)、リールダイレクトドライブ方式
の適用は困難である。
【0014】テープ速度変動に関しては、その速度変動
成分を負帰還することにより原理的には変動成分を抑圧
することは可能である。しかし、速度偏差に関しては、
テープ実速度を検出する手段を持たない限り、速度偏差
を抑圧することは不可能である。リールダイレクトドラ
イブ方式においては、上述したように、磁気テープをキ
ャプスタンを用いないで巻取リールと供給リールにより
直接走行させるため、テープ速度を直接測定することが
困難である。
成分を負帰還することにより原理的には変動成分を抑圧
することは可能である。しかし、速度偏差に関しては、
テープ実速度を検出する手段を持たない限り、速度偏差
を抑圧することは不可能である。リールダイレクトドラ
イブ方式においては、上述したように、磁気テープをキ
ャプスタンを用いないで巻取リールと供給リールにより
直接走行させるため、テープ速度を直接測定することが
困難である。
【0015】また、テープ実速度検出手段を用いても、
速度偏差は発生する。これについて、図7及び図8を用
いて以下に説明する。図7において、34は着磁ロー
タ、35は磁気センサ、36〜39はFG(周波数発生
器)アンプ、40はFG合成器である。
速度偏差は発生する。これについて、図7及び図8を用
いて以下に説明する。図7において、34は着磁ロー
タ、35は磁気センサ、36〜39はFG(周波数発生
器)アンプ、40はFG合成器である。
【0016】タイマーローラ、リールモータ等の角速度
検出手段は、一般的にリールモータの回転部分に同期し
て回転する回転ロータに、一周当たりN個の着磁を施
し、この着磁部分を磁気センサ35により検出する。こ
うすることにより、回転ロータ34の回転角速度に比例
したパルス列信号を検出することができる。
検出手段は、一般的にリールモータの回転部分に同期し
て回転する回転ロータに、一周当たりN個の着磁を施
し、この着磁部分を磁気センサ35により検出する。こ
うすることにより、回転ロータ34の回転角速度に比例
したパルス列信号を検出することができる。
【0017】回転ロータ34へ着磁する数が多いほど制
御精度は向上する。しかし、着磁ピッチは物理的に限界
があり、回転ロータ34の径が小さい場合あるいは回転
ロータ34の回転周波数が少ない場合は、制御性能は低
下する。
御精度は向上する。しかし、着磁ピッチは物理的に限界
があり、回転ロータ34の径が小さい場合あるいは回転
ロータ34の回転周波数が少ない場合は、制御性能は低
下する。
【0018】そこで、取り付け位置の異なる複数の磁気
センサ35(例えば4相磁気センサ)と着磁された回転
ロータ34との組み合わせにより等価的に着磁レートを
向上させる方法がある。図7の各部波形図を図8に示
す。波形f〜iは取り付け位置が異なる4個の磁気セン
サの出力波形である。
センサ35(例えば4相磁気センサ)と着磁された回転
ロータ34との組み合わせにより等価的に着磁レートを
向上させる方法がある。図7の各部波形図を図8に示
す。波形f〜iは取り付け位置が異なる4個の磁気セン
サの出力波形である。
【0019】複数のセンサ取り付け位置間隔は、本来、
回転ロータ34の着磁ピッチの1/2n(n:センサの
数)に取り付けなければならないが、若干の取り付け誤
差は必ず発生する。
回転ロータ34の着磁ピッチの1/2n(n:センサの
数)に取り付けなければならないが、若干の取り付け誤
差は必ず発生する。
【0020】図8においては、センサの取り付け誤差に
よるFG信号検出タイミングをT0〜T3の時間で表し
てある。波形jは、波形f〜波形iの合成波形である。
このように周期が毎周期ごと異なる場合において速度制
御を行った場合の速度制御波形の一例を波形kに示す。
よるFG信号検出タイミングをT0〜T3の時間で表し
てある。波形jは、波形f〜波形iの合成波形である。
このように周期が毎周期ごと異なる場合において速度制
御を行った場合の速度制御波形の一例を波形kに示す。
【0021】速度目標値(ここでは目標周期をT0とす
る)に対して波形jの検出周期が大の場合は、モータを
加速制御し(制御値1を出力する)、波形jの検出周期
が小の場合はモータを減速制御する(制御値2を出力す
る)。
る)に対して波形jの検出周期が大の場合は、モータを
加速制御し(制御値1を出力する)、波形jの検出周期
が小の場合はモータを減速制御する(制御値2を出力す
る)。
【0022】したがって、波形kの平均出力は、目標速
度に対して正のオフセット速度で制御されることにな
る。上記現象は、センサの取り付け位置精度に限らず回
転ロータ34の着磁精度に対しても同様である。
度に対して正のオフセット速度で制御されることにな
る。上記現象は、センサの取り付け位置精度に限らず回
転ロータ34の着磁精度に対しても同様である。
【0023】従来のようにキャプスタンを用いれば、テ
ープ実速度演算は、次式(1)により求まる。 νt=2・π・Rc・fω ---------- (1) Rc:キャプスタン軸半径 νt:テープ実速度 fω:キャプスタン回転周波数 しかし、リールダイレクトドライブ方式は、キャプスタ
ンのようにリアルタイムにテープ実速度を検出する手段
がない。
ープ実速度演算は、次式(1)により求まる。 νt=2・π・Rc・fω ---------- (1) Rc:キャプスタン軸半径 νt:テープ実速度 fω:キャプスタン回転周波数 しかし、リールダイレクトドライブ方式は、キャプスタ
ンのようにリアルタイムにテープ実速度を検出する手段
がない。
【0024】そこで、テープを支えているガイド(回転
角速度検出器付き回転ガイドローラ:以下タイマローラ
と呼ぶ)に磁気テープを所定角度で巻き付け、テープに
同期してタイマローラを回転させることにより、キャプ
スタン同様にテープ実速度が検出できるように構成した
ものがある。
角速度検出器付き回転ガイドローラ:以下タイマローラ
と呼ぶ)に磁気テープを所定角度で巻き付け、テープに
同期してタイマローラを回転させることにより、キャプ
スタン同様にテープ実速度が検出できるように構成した
ものがある。
【0025】しかし、タイマローラは、テープとタイマ
ローラの摩擦だけにより回転しているものであり、磁気
テープとタイマローラとを完全に同期して回転させるこ
とは大変困難である。また、タイマローラのセンサ精度
の要求は高く、価格的にも高価である。
ローラの摩擦だけにより回転しているものであり、磁気
テープとタイマローラとを完全に同期して回転させるこ
とは大変困難である。また、タイマローラのセンサ精度
の要求は高く、価格的にも高価である。
【0026】したがって、テープ実速度を直接検出する
機構を持たないリールダイレクトドライブ方式におい
て、ディジタル信号を高精度に記録再生可能なディジタ
ル信号記録再生装置の実現が要求されることになる。
機構を持たないリールダイレクトドライブ方式におい
て、ディジタル信号を高精度に記録再生可能なディジタ
ル信号記録再生装置の実現が要求されることになる。
【0027】本発明の目的は、上述した従来技術の問題
点を排除し、テープ実速度検出機構を用いないリールダ
イレクトドライブ方式の信号記録再生装置において、タ
イミング信号方式により、テープ速度偏差を抑圧するこ
とが可能なディジタル信号記録再生装置を実現すること
である。
点を排除し、テープ実速度検出機構を用いないリールダ
イレクトドライブ方式の信号記録再生装置において、タ
イミング信号方式により、テープ速度偏差を抑圧するこ
とが可能なディジタル信号記録再生装置を実現すること
である。
【0028】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明は次のように構成される。磁気テープを
ドラムに巻き付けて、供給リールと巻取リールにより磁
気テープを走行させる手段と、ドラムに設けられた記録
ヘッドに記録信号を与える手段と、ドラムに設けられた
再生ヘッドから再生信号を得る手段とを有するディジタ
ル信号記録再生装置において、磁気テープに、ドラムの
回転制御用の基準信号に同期する同期信号を記録する手
段と、磁気テープに記録された同期信号を磁気テープか
ら再生する手段と、同期信号の、ドラムの回転位相に対
する再生タイミングを検出する手段と、同期信号の再生
タイミングを所定の基準タイミングと比較し、再生タイ
ミングと基準タイミングとの差が所定範囲以内となるよ
うに、磁気テープの走行速度を制御する手段とを備え
る。
ために、本発明は次のように構成される。磁気テープを
ドラムに巻き付けて、供給リールと巻取リールにより磁
気テープを走行させる手段と、ドラムに設けられた記録
ヘッドに記録信号を与える手段と、ドラムに設けられた
再生ヘッドから再生信号を得る手段とを有するディジタ
ル信号記録再生装置において、磁気テープに、ドラムの
回転制御用の基準信号に同期する同期信号を記録する手
段と、磁気テープに記録された同期信号を磁気テープか
ら再生する手段と、同期信号の、ドラムの回転位相に対
する再生タイミングを検出する手段と、同期信号の再生
タイミングを所定の基準タイミングと比較し、再生タイ
ミングと基準タイミングとの差が所定範囲以内となるよ
うに、磁気テープの走行速度を制御する手段とを備え
る。
【0029】好ましくは、上記ディジタル信号記録再生
装置において、磁気テープの走行速度を制御する手段
は、供給リールと巻取リールの回転角速度を検出する手
段と、供給リール及び巻取リールの、テープを含めるリ
ール半径を演算する手段と、供給リール及び巻取リール
の、テープを含めるリール投影面積を演算する手段と、
同期信号の再生タイミングと基準タイミングとの差に基
づいて、磁気テープの走行速度を補正する手段とを備え
る。
装置において、磁気テープの走行速度を制御する手段
は、供給リールと巻取リールの回転角速度を検出する手
段と、供給リール及び巻取リールの、テープを含めるリ
ール半径を演算する手段と、供給リール及び巻取リール
の、テープを含めるリール投影面積を演算する手段と、
同期信号の再生タイミングと基準タイミングとの差に基
づいて、磁気テープの走行速度を補正する手段とを備え
る。
【0030】また、好ましくは、上記ディジタル信号記
録再生装置において、磁気テープの走行速度を制御する
手段は、供給リールと巻取リールの回転角速度を検出す
る手段と、供給リール及び巻取リールの、テープを含め
るリール半径を演算する手段と、供給リール及び巻取リ
ールの、テープを含めるリール投影面積を演算する手段
と、同期信号の再生タイミングと基準タイミングとの差
に基づいて、リールの投影面積の演算結果及び供給リー
ル及び巻取リールのリール半径演算結果を補正する手段
とを備える。
録再生装置において、磁気テープの走行速度を制御する
手段は、供給リールと巻取リールの回転角速度を検出す
る手段と、供給リール及び巻取リールの、テープを含め
るリール半径を演算する手段と、供給リール及び巻取リ
ールの、テープを含めるリール投影面積を演算する手段
と、同期信号の再生タイミングと基準タイミングとの差
に基づいて、リールの投影面積の演算結果及び供給リー
ル及び巻取リールのリール半径演算結果を補正する手段
とを備える。
【0031】また、好ましくは、上記ディジタル信号記
録再生装置において、ドラムの回転位相に対する再生タ
イミングを検出する手段は、ドラムの回転位相に対する
同期信号の再生タイミングを計時するカウンタと、同期
信号が再生された時点のカウンタのカウント値をラッチ
する手段とを備え、磁気テープの走行速度を制御する手
段は、ラッチされたカウンタ値と基準カウント値との差
が所定値になるようにテープの走行を制御する。
録再生装置において、ドラムの回転位相に対する再生タ
イミングを検出する手段は、ドラムの回転位相に対する
同期信号の再生タイミングを計時するカウンタと、同期
信号が再生された時点のカウンタのカウント値をラッチ
する手段とを備え、磁気テープの走行速度を制御する手
段は、ラッチされたカウンタ値と基準カウント値との差
が所定値になるようにテープの走行を制御する。
【0032】また、好ましくは、上記ディジタル信号記
録再生装置において、同期信号の再生タイミングより磁
気テープ速度を補正する手段は、テープ速度を補正する
及びテープ速度を変更しないの選択が切り替えられる手
段と、カウンタ値の増減周期を検出する手段と、増減周
期が所定周期以上になるように、リールの投影面積の演
算結果及び供給リール及び巻取リ−ルのリール半径演算
結果を修正する手段とを備える。
録再生装置において、同期信号の再生タイミングより磁
気テープ速度を補正する手段は、テープ速度を補正する
及びテープ速度を変更しないの選択が切り替えられる手
段と、カウンタ値の増減周期を検出する手段と、増減周
期が所定周期以上になるように、リールの投影面積の演
算結果及び供給リール及び巻取リ−ルのリール半径演算
結果を修正する手段とを備える。
【0033】また、好ましくは、上記ディジタル信号記
録再生装置において、再生ヘッドにより磁気テープから
再生信号を再生する手段は、再生信号のレベルを検出す
る手段と、再生信号のレベルにより磁気テープの走行を
制御する手段と、再生信号レベルにより所定の基準タイ
ミングを生成する手段と、生成された基準タイミングを
記憶する記憶手段とを備える。
録再生装置において、再生ヘッドにより磁気テープから
再生信号を再生する手段は、再生信号のレベルを検出す
る手段と、再生信号のレベルにより磁気テープの走行を
制御する手段と、再生信号レベルにより所定の基準タイ
ミングを生成する手段と、生成された基準タイミングを
記憶する記憶手段とを備える。
【0034】同期信号の上記ドラム回転に対する再生タ
イミングを検出するようにしているので、同期信号の再
生タイミング変動周期を計測することにより、そのとき
のテープ速度偏差量を推定することができる。そして、
この速度偏差推定結果より、リール巻き量を補正するこ
とで、テープ実速度を直接検出するセンサ(例えば、タ
イマローラ、キャプスタン)を持たないリールダイレク
トドライブ方式のディジタル信号記録再生装置において
も、テープ速度偏差を低減することができる。
イミングを検出するようにしているので、同期信号の再
生タイミング変動周期を計測することにより、そのとき
のテープ速度偏差量を推定することができる。そして、
この速度偏差推定結果より、リール巻き量を補正するこ
とで、テープ実速度を直接検出するセンサ(例えば、タ
イマローラ、キャプスタン)を持たないリールダイレク
トドライブ方式のディジタル信号記録再生装置において
も、テープ速度偏差を低減することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
詳細に説明する。まず、はじめに巻取リールと供給リー
ルだけを用いたテープ速度制御について図9を用いて説
明する。
詳細に説明する。まず、はじめに巻取リールと供給リー
ルだけを用いたテープ速度制御について図9を用いて説
明する。
【0036】テープ速度制御は、いくつかの方式が考え
られており、次のような速度制御方式がある。 (1)巻取リールだけによる速度制御方式。 (2)供給リールだけによる速度制御方式。 (3)両リールによる速度制御方式。 ここでは、(1)の巻取リールによる速度制御について
説明する。
られており、次のような速度制御方式がある。 (1)巻取リールだけによる速度制御方式。 (2)供給リールだけによる速度制御方式。 (3)両リールによる速度制御方式。 ここでは、(1)の巻取リールによる速度制御について
説明する。
【0037】図9において、テープ速度νtを一定に制
御するためには巻取リールの半径の検出が必須となる。
ここで、巻取リールがテープを巻取る速度νt、巻取リ
ールの回転周波数をft、現在の巻取リール半径をRt0
とすれば、次式(2)が成り立つ。同様に、供給リール
がテープを送り出す速度νtは、次式(3)にて算出さ
れる。 νt=2・π・ft・Rt0 ---------- (2) νt=2・π・fS・RS0 ---------- (3) 上記式(2)において、時間とともに変化する項は、巻
取リール半径Rt0と巻取リール回転周波数ftである。
巻取リール回転周波数ftは、リールモータに取り付け
られた角速度検出器によりリアルタイムで検出可能であ
る。しかし、巻取リール半径はRt0は、例えば、巻き取
りリールあるいは供給リールが、一回転する度に供給リ
ール回転角速度と巻取リール回転角速度との比より演算
する必要がある。
御するためには巻取リールの半径の検出が必須となる。
ここで、巻取リールがテープを巻取る速度νt、巻取リ
ールの回転周波数をft、現在の巻取リール半径をRt0
とすれば、次式(2)が成り立つ。同様に、供給リール
がテープを送り出す速度νtは、次式(3)にて算出さ
れる。 νt=2・π・ft・Rt0 ---------- (2) νt=2・π・fS・RS0 ---------- (3) 上記式(2)において、時間とともに変化する項は、巻
取リール半径Rt0と巻取リール回転周波数ftである。
巻取リール回転周波数ftは、リールモータに取り付け
られた角速度検出器によりリアルタイムで検出可能であ
る。しかし、巻取リール半径はRt0は、例えば、巻き取
りリールあるいは供給リールが、一回転する度に供給リ
ール回転角速度と巻取リール回転角速度との比より演算
する必要がある。
【0038】以下、簡単にリール半径の演算過程を説明
する。供給リールの投影面積Ssと巻取リールの投影面
積Stとの合計面積S0(以下総投影面積と呼ぶ)は、テ
ープ位置に関係なく一定である。投影面積Ssと投影面
積Stと合計面積S0との関係を次式(4)に示す。 S0=Ss+St=π・(Rs02+Rt02) ------- (4) 以上、式(2)〜(4)により巻取リール半径Rt0
は、次式(5)で算出される。 Rt0=√(S0/(π・(1+(ft/fs)2))) ----(5) 式(5)において、S0はテープ一巻における固有値で
あり、タイマーローラ、キャプスタン等のテープ実速度
検出手段を持たない場合は、テープの巻始め、あるいは
巻終わり点でS0を計算する。
する。供給リールの投影面積Ssと巻取リールの投影面
積Stとの合計面積S0(以下総投影面積と呼ぶ)は、テ
ープ位置に関係なく一定である。投影面積Ssと投影面
積Stと合計面積S0との関係を次式(4)に示す。 S0=Ss+St=π・(Rs02+Rt02) ------- (4) 以上、式(2)〜(4)により巻取リール半径Rt0
は、次式(5)で算出される。 Rt0=√(S0/(π・(1+(ft/fs)2))) ----(5) 式(5)において、S0はテープ一巻における固有値で
あり、タイマーローラ、キャプスタン等のテープ実速度
検出手段を持たない場合は、テープの巻始め、あるいは
巻終わり点でS0を計算する。
【0039】すなわち、テープを巻いているリールハブ
の半径が既知であることから、このリールハブの半径を
基にして、計算を開始する。以下、総投影面積S0の演
算の一例を説明する。図9に示すようにテープは巻始め
位置にあると仮定する。
の半径が既知であることから、このリールハブの半径を
基にして、計算を開始する。以下、総投影面積S0の演
算の一例を説明する。図9に示すようにテープは巻始め
位置にあると仮定する。
【0040】供給リール半径をRs0、テープ厚をTd、
供給リールの回転数をns、巻取リールの回転数をntと
すれば、供給リールからのテープ移動量Lsは、次式
(6)で算出される。 Ls=2π(Rs0・ns−Td・ns(ns−1)/2) ----(6) また、巻取リールへのテープ移動量Ltは、次式(7)
で算出される。 Lt=2π(Rt0・nt−Td・nt2/2) ----(7) 両リールのテープ移動量Ltは、互いに等しいことか
ら、リール半径Rs0及びRt0は、次式(8)及び次式
(9)で算出される。 Rs0=Rt0・(nt/ns)+Td・(nt2+ns2−ns)/2ns -----(8) Rt0=Rs0・(ns/nt)+Td・(ns2+nt2−nt)/2nt -----(9) 上記式(8)及び(9)により算出されたリール半径R
s0、Rt0を式(4)に代入することにより総投影面積S
0が算出される。
供給リールの回転数をns、巻取リールの回転数をntと
すれば、供給リールからのテープ移動量Lsは、次式
(6)で算出される。 Ls=2π(Rs0・ns−Td・ns(ns−1)/2) ----(6) また、巻取リールへのテープ移動量Ltは、次式(7)
で算出される。 Lt=2π(Rt0・nt−Td・nt2/2) ----(7) 両リールのテープ移動量Ltは、互いに等しいことか
ら、リール半径Rs0及びRt0は、次式(8)及び次式
(9)で算出される。 Rs0=Rt0・(nt/ns)+Td・(nt2+ns2−ns)/2ns -----(8) Rt0=Rs0・(ns/nt)+Td・(ns2+nt2−nt)/2nt -----(9) 上記式(8)及び(9)により算出されたリール半径R
s0、Rt0を式(4)に代入することにより総投影面積S
0が算出される。
【0041】しかし、速度偏差は、総投影面積S0に依
存するため、式(8)及び(9)の演算をする際に、総
面積S0に計測誤差が含まれると、以降のテープ走行に
は総面積S0の計測誤差分の速度偏差を持つことにな
り、この速度偏差は取り返す事はできない。
存するため、式(8)及び(9)の演算をする際に、総
面積S0に計測誤差が含まれると、以降のテープ走行に
は総面積S0の計測誤差分の速度偏差を持つことにな
り、この速度偏差は取り返す事はできない。
【0042】総面積S0の計測誤差要因としては、次の
ものがあげられる。 (1)テープは剛体ではないため、必ずしも送り出しリ
ールからのテープ移動量と巻取リールへのテープ移動量
は一致していないこと。 (2)リールバブの径精度。 (3)テープ厚のばらつき。 (4)巻取リール及び供給リールの角速度検出器の精
度。 (5)両リールとリール台との位置ズレ等。
ものがあげられる。 (1)テープは剛体ではないため、必ずしも送り出しリ
ールからのテープ移動量と巻取リールへのテープ移動量
は一致していないこと。 (2)リールバブの径精度。 (3)テープ厚のばらつき。 (4)巻取リール及び供給リールの角速度検出器の精
度。 (5)両リールとリール台との位置ズレ等。
【0043】本発明は、以上の要因で発生したテープ巻
き総面積S0の計測誤差を、ヘリカルトラックから再生
した同期信号の再生タイミング信号により補正すること
ができるように構成したものである。
き総面積S0の計測誤差を、ヘリカルトラックから再生
した同期信号の再生タイミング信号により補正すること
ができるように構成したものである。
【0044】本発明の第1の実施形態を図1を参照して
詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態であ
るディジタル記録再生装置における磁気テープ走行系の
概略構成を示した図である。図1において、1は供給リ
ール(Sリール)、2は巻取リール(Tリール)、3は
Sリールモータ、4はTリールモータ、5は磁気テープ
である。
詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態であ
るディジタル記録再生装置における磁気テープ走行系の
概略構成を示した図である。図1において、1は供給リ
ール(Sリール)、2は巻取リール(Tリール)、3は
Sリールモータ、4はTリールモータ、5は磁気テープ
である。
【0045】また、6はドラム、7は回転ヘッド、8は
ドラム回転位相検出器(DPG検出器)、9はドラム角
速度検出器(DFG検出器)、10はドラムモータであ
る。また、11はTリールモータ角速度検出器(TFG
検出器)、12はSリールモータ角速度検出器(SFG
検出器)、13はドラムサーボ制御器、14は速度指令
器、15はTリール速度制御器である。
ドラム回転位相検出器(DPG検出器)、9はドラム角
速度検出器(DFG検出器)、10はドラムモータであ
る。また、11はTリールモータ角速度検出器(TFG
検出器)、12はSリールモータ角速度検出器(SFG
検出器)、13はドラムサーボ制御器、14は速度指令
器、15はTリール速度制御器である。
【0046】また、16は加算器、17はスイッチ回
路、18は周波数−電圧変換器(f−v変換器)、19
は包絡線抽出器、20は加算器である。そして、21は
時間差計測器、22はフィードフォアード張力トルク発
生器(FFトルク発生器)、23はリール総巻量検出
器、24は基準時間情報発生器、25はDPG生成器、
26は同期信号抽出器、27は再生回路である。また、
46は比較器、47は基準周期発生器である。
路、18は周波数−電圧変換器(f−v変換器)、19
は包絡線抽出器、20は加算器である。そして、21は
時間差計測器、22はフィードフォアード張力トルク発
生器(FFトルク発生器)、23はリール総巻量検出
器、24は基準時間情報発生器、25はDPG生成器、
26は同期信号抽出器、27は再生回路である。また、
46は比較器、47は基準周期発生器である。
【0047】まず、ドラム6の制御について説明する。
ドラム6は高速回転(例えば目標回転速度90rps)
で回転速度と回転位相をドラムサーボ制御器13で制御
する。ドラム6の回転速度は、ドラム角速度検出器(D
FG検出器)9によりドラム6の回転速度が検出され、
目標回転速度となるようにドラムモータ10へドラムサ
ーボ制御器13から駆動信号を供給する。さらに、ドラ
ム6は、ドラム6に取り付けられた回転ヘッド7によっ
て、テープ上の斜めのヘリカルトラックの記録再生を行
う。
ドラム6は高速回転(例えば目標回転速度90rps)
で回転速度と回転位相をドラムサーボ制御器13で制御
する。ドラム6の回転速度は、ドラム角速度検出器(D
FG検出器)9によりドラム6の回転速度が検出され、
目標回転速度となるようにドラムモータ10へドラムサ
ーボ制御器13から駆動信号を供給する。さらに、ドラ
ム6は、ドラム6に取り付けられた回転ヘッド7によっ
て、テープ上の斜めのヘリカルトラックの記録再生を行
う。
【0048】したがって、回転ヘッド7がテープ5と接
触するタイミングのみ記録または再生動作を行う必要が
あることからドラム6の回転位相の制御を行う。ドラム
6の回転位相の検出は、ドラム回転位相検出器8(DP
G検出器)により検出され、ドラムサーボ制御器13に
よって回転位相が制御される。
触するタイミングのみ記録または再生動作を行う必要が
あることからドラム6の回転位相の制御を行う。ドラム
6の回転位相の検出は、ドラム回転位相検出器8(DP
G検出器)により検出され、ドラムサーボ制御器13に
よって回転位相が制御される。
【0049】テープ5の総投影面積S0の演算、Tリー
ルの半径演算及びSリールの半径演算は、リール巻量検
出器23によりTリールモータ4の回転角速度を検出す
るTFG検出器11とSリールモータ3の回転角速度を
検出するSFG検出器12との両出力信号を用いて前述
した計算手法により行う。Tリール及びSリール半径情
報は、フィードフォアード張力トルク発生器(以下FF
トルク発生器と呼ぶ)22に送出される。
ルの半径演算及びSリールの半径演算は、リール巻量検
出器23によりTリールモータ4の回転角速度を検出す
るTFG検出器11とSリールモータ3の回転角速度を
検出するSFG検出器12との両出力信号を用いて前述
した計算手法により行う。Tリール及びSリール半径情
報は、フィードフォアード張力トルク発生器(以下FF
トルク発生器と呼ぶ)22に送出される。
【0050】ここで、FFトルク発生器22の動作を説
明する。磁気テープ5は、所定の一定張力を保ちつつS
リール1からTリール2へテープを移動していく。した
がって、Sリールモータ3はテープ5を送り出す方向と
反対方向の回転力(以下Sバックトルクと呼ぶ)を与え
る。
明する。磁気テープ5は、所定の一定張力を保ちつつS
リール1からTリール2へテープを移動していく。した
がって、Sリールモータ3はテープ5を送り出す方向と
反対方向の回転力(以下Sバックトルクと呼ぶ)を与え
る。
【0051】また、Tリールモータ4はテープ5を巻取
る方向と同一方向の回転力(以下、Tバックトルクと呼
ぶ)を与える。したがって、上記所定の一定張力を発生
させながらテープ走行をさせる場合、Tリールモータ4
は、テープ5に対してTtの張力を与え、Sリールモー
タ3はテープ5に対して、Tsの張力を与えるひつよう
がある。
る方向と同一方向の回転力(以下、Tバックトルクと呼
ぶ)を与える。したがって、上記所定の一定張力を発生
させながらテープ走行をさせる場合、Tリールモータ4
は、テープ5に対してTtの張力を与え、Sリールモー
タ3はテープ5に対して、Tsの張力を与えるひつよう
がある。
【0052】ここで、Sバックトルクをτs、Tバック
トルクをτt、Tリール半径をRt、Sリール半径をRs
とした場合、FFトルク発生器22では式(10)、式
(11)の演算を行いSリールモータ3及びTリールモ
ータ4へ送出する。ただし、本実施形態においては、T
リールモータ4へは、テープ速度制御信号と加算した信
号を供給するため、FFトルク発生器22からの出力信
号は、加算器16へ送出している。
トルクをτt、Tリール半径をRt、Sリール半径をRs
とした場合、FFトルク発生器22では式(10)、式
(11)の演算を行いSリールモータ3及びTリールモ
ータ4へ送出する。ただし、本実施形態においては、T
リールモータ4へは、テープ速度制御信号と加算した信
号を供給するため、FFトルク発生器22からの出力信
号は、加算器16へ送出している。
【0053】τt=Rt・Tt ------ (10) τs=Rs・Ts ------ (11) 次に、Tリールの速度制御器15では、速度指令器14
からの速度指令νtに応じて、上述の式(2)の演算を
行い、目標速度になるように制御信号を加算器16へ出
力する。
からの速度指令νtに応じて、上述の式(2)の演算を
行い、目標速度になるように制御信号を加算器16へ出
力する。
【0054】次に、ヘリカルトラック内の所定位置に同
期信号を記録したテープを用いたタイミング信号方式に
ついて図3を用いて説明する。例えば、図3に示すヘリ
カルトラックパターンのように、ヘリカルトラック31
に同期信号33(特定のパターン信号)の記録が行われ
ている。そして、回転ドラム6には、再生ヘッド7a及
び7bが、例えば、180degの角度をもって、対向
して取り付けられており、これら再生ヘッド7a及び7
bは、それぞれ交互にヘリカルトラックをトレースす
る。
期信号を記録したテープを用いたタイミング信号方式に
ついて図3を用いて説明する。例えば、図3に示すヘリ
カルトラックパターンのように、ヘリカルトラック31
に同期信号33(特定のパターン信号)の記録が行われ
ている。そして、回転ドラム6には、再生ヘッド7a及
び7bが、例えば、180degの角度をもって、対向
して取り付けられており、これら再生ヘッド7a及び7
bは、それぞれ交互にヘリカルトラックをトレースす
る。
【0055】再生ヘッド7bからの再生信号は、再生回
路27にて十分増幅された後、同期信号抽出回路26に
て同期信号が検出される。一方、ドラム6の回転位相
は、DPG検出器8にて検出され、DPG生成回路25
にて、DPG信号が出力される。そして、DPG信号と
同期信号との時間ズレ情報は、時間差計測器21にて演
算され、ラッチ回路48に出力される。このラッチ回路
48は、時間差計測器21からの出力信号を保持し、加
算器20に出力する。そして、ラッチ回路48は、同期
信号抽出回路26からの出力信号により、リセットされ
る。
路27にて十分増幅された後、同期信号抽出回路26に
て同期信号が検出される。一方、ドラム6の回転位相
は、DPG検出器8にて検出され、DPG生成回路25
にて、DPG信号が出力される。そして、DPG信号と
同期信号との時間ズレ情報は、時間差計測器21にて演
算され、ラッチ回路48に出力される。このラッチ回路
48は、時間差計測器21からの出力信号を保持し、加
算器20に出力する。そして、ラッチ回路48は、同期
信号抽出回路26からの出力信号により、リセットされ
る。
【0056】時間差計測器21により計測される時間ズ
レ情報は、トラッキングズレ量に応じて変化しており、
例えば、トラッキングが最良の状態では、上記時間ズレ
量は所定値になり、トラッキングが正又は負の方向へズ
レている場合は、上記時間ズレ量は所定値に対して正又
は負のズレ時間を持つ。
レ情報は、トラッキングズレ量に応じて変化しており、
例えば、トラッキングが最良の状態では、上記時間ズレ
量は所定値になり、トラッキングが正又は負の方向へズ
レている場合は、上記時間ズレ量は所定値に対して正又
は負のズレ時間を持つ。
【0057】この正又は負のズレ時間を求めるために、
上記所定値情報を基準時間発生器24に、あらかじめ記
憶させておき、この基準時間情報と上記時間ズレ量との
差分(トラッキング制御信号)を加算器20にて演算す
る。
上記所定値情報を基準時間発生器24に、あらかじめ記
憶させておき、この基準時間情報と上記時間ズレ量との
差分(トラッキング制御信号)を加算器20にて演算す
る。
【0058】加算器20から出力されたトラッキング制
御信号は、図1のスイッチ回路17を経由して加算器1
6に供給され、上記Tリール速度制御信号及びFFトル
ク制御信号と加算され、この加算された信号によりTリ
ールモータ4が駆動される。
御信号は、図1のスイッチ回路17を経由して加算器1
6に供給され、上記Tリール速度制御信号及びFFトル
ク制御信号と加算され、この加算された信号によりTリ
ールモータ4が駆動される。
【0059】図4に、図3における各部の波形図を示
す。波形aは、DPG信号の発生タイミングを示す。波
形bは、同期信号の再生タイミングを示しており、ドラ
ム6の回転位相に対して、ヘリカルトラック31上に記
録された同期信号の再生されるタイミングが、時間差T
1〜T4と異なる場合を示す。また、波形cは、時間差
T1〜T2の時間情報を、カウンタのカウント値で表し
たものであり、ラッチ回路48の出力信号である。
す。波形aは、DPG信号の発生タイミングを示す。波
形bは、同期信号の再生タイミングを示しており、ドラ
ム6の回転位相に対して、ヘリカルトラック31上に記
録された同期信号の再生されるタイミングが、時間差T
1〜T4と異なる場合を示す。また、波形cは、時間差
T1〜T2の時間情報を、カウンタのカウント値で表し
たものであり、ラッチ回路48の出力信号である。
【0060】波形aの立ち上がりを検出して、カウンタ
値はゼロから所定クロックにてカウントアップを開始す
る。次に、波形bの立ち上がりを検出して、カウント値
を停止し、このカウント値を、次の波形aの立ち上がり
までラッチ回路48にて保持するように動作する。波形
dは、基準時間情報をカウント値として表現している。
最後に、波形eは波形cと波形dとの差分を示してい
る。
値はゼロから所定クロックにてカウントアップを開始す
る。次に、波形bの立ち上がりを検出して、カウント値
を停止し、このカウント値を、次の波形aの立ち上がり
までラッチ回路48にて保持するように動作する。波形
dは、基準時間情報をカウント値として表現している。
最後に、波形eは波形cと波形dとの差分を示してい
る。
【0061】すなわち、波形eがトラッキング制御信号
である。波形cと波形dとが等しい場合は、回転ヘッド
7bが、ヘリカルトラック31上を正確にトレースして
いる状態(以下、オントラックと呼ぶ)となっている。
また、波形c<波形dの場合は、波形c−波形dだけ回
転ヘッド7bが、ヘリカルトラック31からずれている
状態(以下、負オフトラックと呼ぶ)となっており、波
形c>波形dの場合は、波形c−波形dだけヘリカルト
ラック31からずれている状態(以下、正オフトラック
と呼ぶ)となっている。
である。波形cと波形dとが等しい場合は、回転ヘッド
7bが、ヘリカルトラック31上を正確にトレースして
いる状態(以下、オントラックと呼ぶ)となっている。
また、波形c<波形dの場合は、波形c−波形dだけ回
転ヘッド7bが、ヘリカルトラック31からずれている
状態(以下、負オフトラックと呼ぶ)となっており、波
形c>波形dの場合は、波形c−波形dだけヘリカルト
ラック31からずれている状態(以下、正オフトラック
と呼ぶ)となっている。
【0062】図4に示すように、トラッキングずれ量に
応じて、ドラム6の回転位相に対して、ヘリカルトラッ
ク31上に記録された同期信号の再生されるタイミング
が変化する。
応じて、ドラム6の回転位相に対して、ヘリカルトラッ
ク31上に記録された同期信号の再生されるタイミング
が変化する。
【0063】オントラック状態におけるテープ速度とド
ラム回転速度との関係は、1つの所定基準信号を基に、
それぞれが速度制御及び位相制御され、常に回転ヘッド
7が磁気テープ5をトレースする開始点が磁気テープ下
端になるようにテープ5を移送している。
ラム回転速度との関係は、1つの所定基準信号を基に、
それぞれが速度制御及び位相制御され、常に回転ヘッド
7が磁気テープ5をトレースする開始点が磁気テープ下
端になるようにテープ5を移送している。
【0064】次に、テープ速度偏差と上記同期信号の再
生タイミングとの関係について、図5及び図6を用いて
以下に説明する。一例として、標準テープ速度を22.
9mm/s、ヘリカルトラック31の仰角(以下、トラ
ックアングルと呼ぶ:略記号θ)を、4.86000g
edとする。
生タイミングとの関係について、図5及び図6を用いて
以下に説明する。一例として、標準テープ速度を22.
9mm/s、ヘリカルトラック31の仰角(以下、トラ
ックアングルと呼ぶ:略記号θ)を、4.86000g
edとする。
【0065】テープ速度が、標準速度から遅くなる場合
を一例に説明する。テープ速度が、標準速度より遅くな
るに従って、DPG検出点から同期信号記録パターンま
での直線距離は、標準L1に対してL2、L3と長くな
る。すなわち、DPG検出点から同期信号再生タイミン
グまでの時間が、のびていることになる。
を一例に説明する。テープ速度が、標準速度より遅くな
るに従って、DPG検出点から同期信号記録パターンま
での直線距離は、標準L1に対してL2、L3と長くな
る。すなわち、DPG検出点から同期信号再生タイミン
グまでの時間が、のびていることになる。
【0066】さらに、回転ヘッド7と磁気テープ5との
速度が異なる、すなわち位相関係が崩れていることにな
るため回転ヘッド7が磁気テープ5をトレースする開始
点は常に変化することになる。
速度が異なる、すなわち位相関係が崩れていることにな
るため回転ヘッド7が磁気テープ5をトレースする開始
点は常に変化することになる。
【0067】図6は、テープ速度に対するトラックアン
グルの変化及びDPG検出点から同期信号再生タイミン
グまでの時間の変化を示す。テープ速度が、目標速度に
対してずれている(以下、速度偏差と呼ぶ)場合は、ド
ラム6の回転速度とテープ速度との位相関係が崩れてい
るので、DPG検出点から同期信号再生タイミングまで
の時間は常に変動する。また、この変動周期は速度偏差
によって変化し、速度偏差がゼロに近づくに従い、上記
変動周期は長周期となる。
グルの変化及びDPG検出点から同期信号再生タイミン
グまでの時間の変化を示す。テープ速度が、目標速度に
対してずれている(以下、速度偏差と呼ぶ)場合は、ド
ラム6の回転速度とテープ速度との位相関係が崩れてい
るので、DPG検出点から同期信号再生タイミングまで
の時間は常に変動する。また、この変動周期は速度偏差
によって変化し、速度偏差がゼロに近づくに従い、上記
変動周期は長周期となる。
【0068】したがって、この変動周期(以下タイミン
グ信号検出包絡線周期と呼ぶ)が所定周期以上となる速
度が、すなわち速度偏差が限りなくゼロになっている状
態である。図10にテープ速度に対するタイミング信号
検出包絡線周期(うねり周波数)の関係を示す。
グ信号検出包絡線周期と呼ぶ)が所定周期以上となる速
度が、すなわち速度偏差が限りなくゼロになっている状
態である。図10にテープ速度に対するタイミング信号
検出包絡線周期(うねり周波数)の関係を示す。
【0069】ここで、図1を用いて速度偏差を低減する
動作について説明する。まず条件1〜2に分割して説明
する。条件1は、あらかじめ標準記録されたテープ5
を、Tリール2巻始めの部分において総巻投影面積計算
を行いテープ走行を開始しているものとする。この場
合、Tリール速度制御信号に、加算器20からのトラッ
キング制御信号を加算した場合、速度偏差が所定許容範
囲内に収束していれば、トラッキング制御信号が速度偏
差を吸収し、とりあえずは正常なトラッキング制御は実
行できる。
動作について説明する。まず条件1〜2に分割して説明
する。条件1は、あらかじめ標準記録されたテープ5
を、Tリール2巻始めの部分において総巻投影面積計算
を行いテープ走行を開始しているものとする。この場
合、Tリール速度制御信号に、加算器20からのトラッ
キング制御信号を加算した場合、速度偏差が所定許容範
囲内に収束していれば、トラッキング制御信号が速度偏
差を吸収し、とりあえずは正常なトラッキング制御は実
行できる。
【0070】ただし、速度偏差量をトラッキング制御信
号がオフセットとして持ち合わせているため、トラッキ
ング制御信号のダイナミックレンジにアンバランスが発
生してしまい、トラッキングがはずれやすい状態にな
る。これを改善するためにも速度偏差は十分押さえ込む
必要がある。
号がオフセットとして持ち合わせているため、トラッキ
ング制御信号のダイナミックレンジにアンバランスが発
生してしまい、トラッキングがはずれやすい状態にな
る。これを改善するためにも速度偏差は十分押さえ込む
必要がある。
【0071】速度偏差の補正動作は、まず、スイッチ回
路17を開いた状態にし、Tリール速度制御信号とFF
トルク制御信号によりテープを走行させる。この状態に
おいて、上記タイミング信号検出包絡線周期を包絡線抽
出器19にて検出し、周波数電圧変換器(以下、fv変
換器と呼ぶ)によりタイミング信号検出包絡線周期信号
を電圧に変換しTリール速度制御信号に送出する。
路17を開いた状態にし、Tリール速度制御信号とFF
トルク制御信号によりテープを走行させる。この状態に
おいて、上記タイミング信号検出包絡線周期を包絡線抽
出器19にて検出し、周波数電圧変換器(以下、fv変
換器と呼ぶ)によりタイミング信号検出包絡線周期信号
を電圧に変換しTリール速度制御信号に送出する。
【0072】Tリール速度制御器15は、fv変換器1
8の出力電圧が、所定電圧以下になるように速度オフセ
ットをあたえる。すなわち、上記タイミング検出包絡線
周期が所定周期以下になるように上記速度オフセットが
修正される。
8の出力電圧が、所定電圧以下になるように速度オフセ
ットをあたえる。すなわち、上記タイミング検出包絡線
周期が所定周期以下になるように上記速度オフセットが
修正される。
【0073】また、包絡線抽出器19により検出された
周期は、周期比較器46に供給される。そして、この比
較器46において、包絡線抽出器19により検出された
周期と、基準周期発生器47からの基準周期とが比較さ
れ、両周期の差が、例えば、プラスマイナス5%以内で
あれば、比較器46はスイッチ17をオンとする。これ
により、加算器20から出力されたトラッキング制御信
号が、スイッチ回路17を介して加算器16に供給され
る。また、比較器46において、供給された両周期の差
が、例えば、プラスマイナス5%を超える場合には、ス
イッチ17をオフとする。
周期は、周期比較器46に供給される。そして、この比
較器46において、包絡線抽出器19により検出された
周期と、基準周期発生器47からの基準周期とが比較さ
れ、両周期の差が、例えば、プラスマイナス5%以内で
あれば、比較器46はスイッチ17をオンとする。これ
により、加算器20から出力されたトラッキング制御信
号が、スイッチ回路17を介して加算器16に供給され
る。また、比較器46において、供給された両周期の差
が、例えば、プラスマイナス5%を超える場合には、ス
イッチ17をオフとする。
【0074】上述したように、本発明の第1の実施形態
によれば、磁気テープ5に記録された同期信号の再生タ
イミングとドラムの回転周期との周期差に基づいて、テ
ープの速度制御を実行するように構成したので、テープ
実速度検出機構を用いないリールダイレクトドライブ方
式の信号記録再生装置において、テープ速度偏差を抑圧
することが可能なディジタル信号記録再生装置を実現す
ることができる。
によれば、磁気テープ5に記録された同期信号の再生タ
イミングとドラムの回転周期との周期差に基づいて、テ
ープの速度制御を実行するように構成したので、テープ
実速度検出機構を用いないリールダイレクトドライブ方
式の信号記録再生装置において、テープ速度偏差を抑圧
することが可能なディジタル信号記録再生装置を実現す
ることができる。
【0075】なお、ここでは、速度オフセットをTリー
ル速度制御器15で行っていたが、先に求めたテープ総
巻投影面積S0を補正するように動作してもよい。
ル速度制御器15で行っていたが、先に求めたテープ総
巻投影面積S0を補正するように動作してもよい。
【0076】また、上記実施形態を用いれば、テープ巻
中において、電源が遮断した際に総巻投影面積データが
破壊された場合においても、上記速度偏差を所定値以下
に押さえることができるとともに、テープ巻始めに関わ
らず総巻投影面積S0を算出することができる。
中において、電源が遮断した際に総巻投影面積データが
破壊された場合においても、上記速度偏差を所定値以下
に押さえることができるとともに、テープ巻始めに関わ
らず総巻投影面積S0を算出することができる。
【0077】次に、条件2は未記録テープにおいて、速
度偏差を低減する装置であり、本発明の第3の実施形態
を示す図11を用いて説明する(なお、第2の実施形態
は図2に示す)。
度偏差を低減する装置であり、本発明の第3の実施形態
を示す図11を用いて説明する(なお、第2の実施形態
は図2に示す)。
【0078】図11において、図1に示した部分と、同
一のものには同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
図11において、41は基準信号発生器、42は同期信
号発生器、43は記録回路である。
一のものには同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
図11において、41は基準信号発生器、42は同期信
号発生器、43は記録回路である。
【0079】図11では記録しながら同時に再生する動
作(以下同時録再)について説明する。図12に回転ヘ
ッドの記録系と再生系との関係の一例を示す。図12に
おいて、44a、44bは記録ヘッド、45a、45b
は再生ヘッドであり、各々のヘッドは、ドラム円周上に
180deg(度)対向の位置に取り付けてあり、図1
2の磁気テープと回転ヘッドが接触する期間(ドラム1
80deg期間)のみ再生信号の再生及び記録信号の記
録動作を行う。
作(以下同時録再)について説明する。図12に回転ヘ
ッドの記録系と再生系との関係の一例を示す。図12に
おいて、44a、44bは記録ヘッド、45a、45b
は再生ヘッドであり、各々のヘッドは、ドラム円周上に
180deg(度)対向の位置に取り付けてあり、図1
2の磁気テープと回転ヘッドが接触する期間(ドラム1
80deg期間)のみ再生信号の再生及び記録信号の記
録動作を行う。
【0080】したがって、記録ヘッド44aにより情報
を記録したヘリカルトラックを、取り付け角度270d
eg後行した、再生ヘッド45aがトレースすることに
より記録と同時に再生を行う。
を記録したヘリカルトラックを、取り付け角度270d
eg後行した、再生ヘッド45aがトレースすることに
より記録と同時に再生を行う。
【0081】上記した同期信号を記録するために、基準
信号発生器41からの基準信号を基に、同期信号を同期
信号発生器42にて発生させ、記録回路43に供給す
る。そして、記録回路43により、記録ヘッド44a、
44bにて記録する信号が生成される。再生動作及び速
度偏差抑圧動作は上記第1の実施形態と同様である。こ
の本発明の第3の実施形態においても、第1の実施形態
と同様な効果を得ることができる。
信号発生器41からの基準信号を基に、同期信号を同期
信号発生器42にて発生させ、記録回路43に供給す
る。そして、記録回路43により、記録ヘッド44a、
44bにて記録する信号が生成される。再生動作及び速
度偏差抑圧動作は上記第1の実施形態と同様である。こ
の本発明の第3の実施形態においても、第1の実施形態
と同様な効果を得ることができる。
【0082】次に、図1の例における基準時間の生成手
段である本発明の第2の実施形態について、図2を用い
て説明する。図2において、図1に示した部分と、同等
の部分には、同一の符号を付し、これらの詳細な説明は
省略する。図2において、28はトラッキングデータ生
成器、29は最大値検出器、30は検波回路である。
段である本発明の第2の実施形態について、図2を用い
て説明する。図2において、図1に示した部分と、同等
の部分には、同一の符号を付し、これらの詳細な説明は
省略する。図2において、28はトラッキングデータ生
成器、29は最大値検出器、30は検波回路である。
【0083】再生時において、回転ヘッド7a、7bに
て再生された信号は、再生回路27により十分増幅され
た後、検波回路30に送出される。検波回路30におい
ては、再生信号の信号出力を直流成分で検出するため、
交流信号から直流信号に変換している。
て再生された信号は、再生回路27により十分増幅され
た後、検波回路30に送出される。検波回路30におい
ては、再生信号の信号出力を直流成分で検出するため、
交流信号から直流信号に変換している。
【0084】再生信号の再生出力レベルに比例した検波
信号は、最大値検出器29により再生信号が最大レベル
になることを検出すると同時に、テープ速度を微調整す
ることにより再生信号が最大レベルとなるようにトラッ
キングデータ生成器28にてトラッキング制御信号を発
生し、加算器16へ送出している。
信号は、最大値検出器29により再生信号が最大レベル
になることを検出すると同時に、テープ速度を微調整す
ることにより再生信号が最大レベルとなるようにトラッ
キングデータ生成器28にてトラッキング制御信号を発
生し、加算器16へ送出している。
【0085】したがって、再生信号レベルが最大値とな
る状態の時間差計測器21の出力信号が基準時間データ
となる。上述した動作により基準時間データが生成さ
れ、基準時間情報発生器24に記憶される。なお、以上
の動作はテープを交換した場合に、1度行えばよい。ま
た、図2に示した例は、図1と別個に示したが、これら
は同一のディジタル信号記録再生装置に配置されている
ものである。
る状態の時間差計測器21の出力信号が基準時間データ
となる。上述した動作により基準時間データが生成さ
れ、基準時間情報発生器24に記憶される。なお、以上
の動作はテープを交換した場合に、1度行えばよい。ま
た、図2に示した例は、図1と別個に示したが、これら
は同一のディジタル信号記録再生装置に配置されている
ものである。
【0086】
【発明の効果】以上、本発明によれば、次のような効果
がある。ディジタル記録再生装置において、磁気テープ
に、ドラムの回転制御用の基準信号に同期する同期信号
を記録する手段と、磁気テープに記録された同期信号を
磁気テープから再生する手段と、同期信号の、ドラムの
回転位相に対する再生タイミングを検出する手段と、同
期信号の再生タイミングを所定の基準タイミングと比較
し、再生タイミングと基準タイミングとの差が所定範囲
以内となるように、磁気テープの走行速度を制御する手
段とを備える構成としたので、巻取リールと供給リール
だけによるテープ速度制御、特に、タイマーローラなど
直接テープ実速度検出手段をもたないリールダイレクト
ドライブ方式の信号記録再生装置において、タイミング
信号方式により、テープ速度偏差を抑圧することが可能
なディジタル信号記録再生装置を実現することができ
る。
がある。ディジタル記録再生装置において、磁気テープ
に、ドラムの回転制御用の基準信号に同期する同期信号
を記録する手段と、磁気テープに記録された同期信号を
磁気テープから再生する手段と、同期信号の、ドラムの
回転位相に対する再生タイミングを検出する手段と、同
期信号の再生タイミングを所定の基準タイミングと比較
し、再生タイミングと基準タイミングとの差が所定範囲
以内となるように、磁気テープの走行速度を制御する手
段とを備える構成としたので、巻取リールと供給リール
だけによるテープ速度制御、特に、タイマーローラなど
直接テープ実速度検出手段をもたないリールダイレクト
ドライブ方式の信号記録再生装置において、タイミング
信号方式により、テープ速度偏差を抑圧することが可能
なディジタル信号記録再生装置を実現することができ
る。
【0087】また、未記録テープにおいても、同期信号
をヘリカルトラック上へ記録し、即座に再生する同時録
再動作を行うことにより、テープ走行速度を決定ずける
総巻投影面積を補正することにより記録時のテープ走行
速度偏差を低減することができる さらには、Tリール及びSリールの回転角速度検出精度
が悪い状態で速度偏差が生じた場合においてもテープ走
行速度偏差を低減できる効果は大である。
をヘリカルトラック上へ記録し、即座に再生する同時録
再動作を行うことにより、テープ走行速度を決定ずける
総巻投影面積を補正することにより記録時のテープ走行
速度偏差を低減することができる さらには、Tリール及びSリールの回転角速度検出精度
が悪い状態で速度偏差が生じた場合においてもテープ走
行速度偏差を低減できる効果は大である。
【図1】本発明の第1の実施形態の概略構成図である。
【図2】本発明の第2の実施形態の概略構成図である。
【図3】本発明におけるタイミング制御信号の生成を説
明する図である。
明する図である。
【図4】図3における主要部の出力信号の信号波形図で
ある。
ある。
【図5】磁気テープ上のヘリカルトラックから同期信号
を再生するタイミングを説明するための図である。
を再生するタイミングを説明するための図である。
【図6】テープ速度とトラックアングル及びタイミング
増加率との関係を示すグラフである。
増加率との関係を示すグラフである。
【図7】マルチFG検出機構の原理を説明する図であ
る。
る。
【図8】図7の例のおける検出信号の波形図である。
【図9】テープ総投影面積の算出を説明するためのテー
プ巻始めを示す図である。
プ巻始めを示す図である。
【図10】テープ速度とうねり周波数との関係を示すグ
ラフである。
ラフである。
【図11】本発明の第3の実施形態の概略構成図であ
る。
る。
【図12】ドラム内記録及び再生ヘッドの配置図であ
る。
る。
1 供給リ−ル 2 巻取りリ−ル 3 供給リールモータ 4 巻取リールモータ 5 磁気テープ 6 回転ドラム 7 回転ヘッド 8 ドラム位相検出器 9 ドラム速度検出器 10 ドラムモータ 11 巻取リール速度検出器 12 供給リール速度検出器 13 ドラムサーボ制御器 14 速度指令器 15 Tリール速度制御装置 16 加算器 17 スイッチ回路 18 周波数電圧変換器 19 包絡線抽出器 20 加算器 21 時間差計測器 22 FF張力トルク発生器 23 巻量検出器 24 基準時間情報発生器 25 PG生成器 26 同期信号抽出器 27 再生回路 28 トラッキングデータ生成器 29 最大値検出器 30 検波回路 31、32 ヘリカルトラック 33 同期信号 34 回転着磁ロータ 35 多層磁気センサ 40 FG合成器 41 基準信号発生器 42 同期信号発生器 43 記録回路 44a、44b 回転記録ヘッド 45a、45b 回転再生ヘッド 46 比較器 47 基準周期発生器 48 ラッチ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋口 重光 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内
Claims (6)
- 【請求項1】 磁気テープをドラムに巻き付けて、供給
リールと巻取リールにより上記磁気テープを走行させる
手段と、上記ドラムに設けられた記録ヘッドに記録信号
を与える手段と、上記ドラムに設けられた再生ヘッドか
ら再生信号を得る手段とを有するディジタル信号記録再
生装置において、 上記磁気テープに、上記ドラムの回転制御用の基準信号
に同期する同期信号を記録する手段と、 上記磁気テープに記録された同期信号を磁気テープから
再生する手段と、 上記同期信号の、ドラムの回転位相に対する再生タイミ
ングを検出する手段と、 上記同期信号の再生タイミングを所定の基準タイミング
と比較し、再生タイミングと基準タイミングとの差が所
定範囲以内となるように、上記磁気テープの走行速度を
制御する手段と、 を備えることを特徴とするディジタル信号記録再生装
置。 - 【請求項2】 請求項1記載のディジタル信号記録再生
装置において、上記磁気テープの走行速度を制御する手
段は、 供給リールと巻取リールの回転角速度を検出する手段
と、 供給リール及び巻取リールの、テープを含めるリール半
径を演算する手段と、 供給リール及び巻取リールの、テープを含めるリール投
影面積を演算する手段と、 上記同期信号の再生タイミングと基準タイミングとの差
に基づいて、上記磁気テープの走行速度を補正する手段
と、 を備えることを特徴とするディジタル信号記録再生装
置。 - 【請求項3】 請求項1記載のディジタル信号記録再生
装置において、上記磁気テープの走行速度を制御する手
段は、 供給リールと巻取リールの回転角速度を検出する手段
と、 供給リール及び巻取リールの、テープを含めるリール半
径を演算する手段と、 供給リール及び巻取リールの、テープを含めるリール投
影面積を演算する手段と、 上記同期信号の再生タイミングと基準タイミングとの差
に基づいて、上記リールの投影面積の演算結果及び上記
供給リール及び巻取リールのリール半径演算結果を補正
する手段と、 を備えることを特徴とするディジタル信号記録再生装
置。 - 【請求項4】 請求項1記載のディジタル信号記録再生
装置において、 ドラムの回転位相に対する再生タイミングを検出する手
段は、 ドラムの回転位相に対する同期信号の再生タイミングを
計時するカウンタと、 上記同期信号が再生された時点のカウンタのカウント値
をラッチする手段とを備え、上記磁気テープの走行速度
を制御する手段は、上記ラッチされたカウンタ値と基準
カウント値との差が所定値になるようにテープの走行を
制御することを特徴とするディジタル信号記録再生装
置。 - 【請求項5】 請求項2記載のディジタル信号記録再生
装置において、上記同期信号の再生タイミングより上記
磁気テープ速度を補正する手段は、 テープ速度を補正する及びテープ速度を変更しないの選
択が切り替えられる手段と、 上記カウンタ値の増減周期を検出する手段と、 上記増減周期が所定周期以上になるように、上記リール
の投影面積の演算結果及び上記供給リール及び巻取リ−
ルのリール半径演算結果を修正する手段と、 を備えることを特徴とするディジタル信号記録再生装
置。 - 【請求項6】 請求項1記載のディジタル信号記録再生
装置において、再生ヘッドにより上記磁気テープから再
生信号を再生する手段は、 再生信号のレベルを検出する手段と、 再生信号のレベルにより上記磁気テープの走行を制御す
る手段と、 再生信号レベルにより上記所定の基準タイミングを生成
する手段と、 上記生成された基準タイミングを記憶する記憶手段と、 を備えることを特徴とするディジタル信号記録再生装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7322857A JPH09161362A (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | ディジタル信号記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7322857A JPH09161362A (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | ディジタル信号記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09161362A true JPH09161362A (ja) | 1997-06-20 |
Family
ID=18148387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7322857A Pending JPH09161362A (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | ディジタル信号記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09161362A (ja) |
-
1995
- 1995-12-12 JP JP7322857A patent/JPH09161362A/ja active Pending
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