JP2585363B2 - ヘリキャルスキャン形磁気テープ記憶装置 - Google Patents

ヘリキャルスキャン形磁気テープ記憶装置

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JP2585363B2 JP63100306A JP10030688A JP2585363B2 JP 2585363 B2 JP2585363 B2 JP 2585363B2 JP 63100306 A JP63100306 A JP 63100306A JP 10030688 A JP10030688 A JP 10030688A JP 2585363 B2 JP2585363 B2 JP 2585363B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ヘリキャルスキャン形磁気テープ記憶装置
に係り、特に、回転シリンダに対する磁気テープのロー
ド・アンロード動作によるテープエッジの損傷によるデ
ータの記録,再生の信頼性劣化を防止するに好適なヘリ
キャルスキャン形磁気テープ記憶装置に関する。
〔従来の技術〕
ヘリキャルスキャン形磁気テープ記憶装置は、磁気ヘ
ッドを搭載した回転シリンダに、磁気テープを所定の角
度巻きつけ、磁気テープの長手方向の走行と同時に、回
転シリンダの回転によって、磁気テープ上に傾斜トラッ
クを記録形成し、この傾斜トラックに情報を記録する。
また、同様にして、傾斜トラック上を磁気ヘッドが走査
するように磁気テープの走行を制御して、予め記録され
た情報の再生を行う。
このヘリキャルスキャン形磁気テープ記憶装置として
は、VTRやDAT(ディジタル オーディオ テープレコー
ダ)等がある。
これらに使用する磁気テープは、取扱いを容易にする
ために、カセットケースに収納されている。よって、こ
れらのヘリキャルスキャン形磁気テープ記憶装置におい
ては、情報(映像,PCM化された楽音信号あるいは他のデ
ィジタルデータ他)を記録,再生するためには、まず、
カセットケースを本体装置の所定の位置にそってんし、
その後、このカセットケースより、磁気テープを引き出
し、回転シリンダに巻きつける必要がある。(これを、
テープローディング動作と称す。)また、カセットケー
スを本体装置より取りはずす(いわゆるイジェクトす
る)ためには、回転シリンダに巻きつけられ、カセット
ケースより引き出されている磁気テープを、カセットケ
ース内に収納する必要がある。(これを、テープアンロ
ーディング動作と称す。) このテープローディング動作およびテープアンローデ
ィング動作は、回動可能なガイドピン,ガイドローラ,
傾斜ピンよりなるテープガイドの回動によって行なわれ
る。テープローディング動作は、前記テープガイドのカ
セットケースから回転シリンダ方向への回動によって、
磁気テープがカセットケースより引き出され、回転シリ
ンダに巻きつけられる。テープガイドの回動完了によっ
て、所定の磁気テープ走行路がテープガイドによって形
成される。この磁気テープ走行路は、磁気テープの長手
方向の走行において、回転シリンダに対して、常に所定
の位置を磁気テープが走行するように、磁気テープに対
する規制が行なわれる。特に磁気テープの上下方向の位
置を規制するために、ガイドローラには、上下にフラン
ジが設けられている。また、下シリンダ(固定部分で、
回転する上シリンダとで回転シリンダを構成する)に、
磁気テープの下エッジ位置を規制するリードが設けられ
ている。
テープアンローディング動作は、前記テープガイドの
回転シリンダからカセットケース方向への回動ととも
に、カセットケースの少なくとも一方のテープリールを
回転させることによって、磁気テープをテープリールに
巻き取り、引き出されていた磁気テープをカセットケー
ス内に収納することによって、行なわれる。
なお、この種の装置として関連するものには、例えば
特公昭60-21429号,特開昭62-188084号等が挙げられ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
磁気テープの回転シリンダに対する位置,走行路は、
回転シリンダ入側と出側のガイドローラおよび、下シリ
ンダのリードによって規制される。
しかし、磁気テープのローディング,アンローディン
グ動作中、つまり、テープガイドの回動中においては、
磁気テープの上下方向の規制は、ガイドローラのみとな
って、ローディング完了後の規制状態とは異なる。
この規制状態の変化は、磁気テープの上下エッヂの損
傷をまねくことになる。
また、ローディング時においては、カセットケース内の
磁気テープの上下位置の変動(いわゆる巻き乱れによる
テープ段差)によって、必ずしも、ガイドローラの上下
のフランジ内に磁気テープが位置せず、テープガイドの
回動中、フランジによって磁気テープのエッジを損傷す
ることがある。
また、磁気テープを回転シリンダに対して所定の角度
をもたせて巻きつけるため、回転シリンダの入側と出側
の、磁気テープの上下方向の位置は異なる。この位置を
設定するのが、前述の、入側および出側のガイドロー
ラ、傾斜ピンである。
よって、磁気テープのローディング開始時と完了時にお
いて、これら、ガイドローラ,傾斜ピンの上下方向の位
置が異なり、これらの回動中において、特に、上下フラ
ンジを有するガイドローラによって磁気テープのエッジ
を損傷することがある。
この磁気テープのローディングおよびアンローディン
グ動作による磁気テープエッジの損傷は、回転シリンダ
に対する磁気テープ位置の変動となり、磁気テープ上の
傾斜トラックの記録位置の変動,再生時の再生出力の時
間的変動、ひいては、安定な磁気テープの走行の阻害と
なる。
特に、ヘリキャルスキャン形磁気テープ記憶装置を、
コンピュータの外部記憶装置として用いる場合には、こ
の磁気テープのエッジの損傷は、データの記録,再生の
信頼性劣化を招くことになる。
本発明の目的は、前述の磁気テープのエッジの損傷に
よるデータの記録,再生の信頼性劣化を防止するヘリキ
ャルスキャン形磁気テープ記憶装置を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、 磁気テープ上に、アンロードエリアを示すアンロード
エリア情報を記録するアンロードエリア情報記録制御手
段、該磁気テープに記録された情報を再生し、該アンロ
ードエリア情報を検出するアンロードエリア検出手段、
該アンロードエリア検出手段によってアンロードエリア
情報を検出するまで磁気テープを走行させ、その後、テ
ープローディング手段によって、テープアンローディン
グ動作を行なわしめるテープアンロード制御手段を設
け、該磁気テープ上に設定されたアンロードエリア内の
ランダムな位置において磁気テープのアンローディング
動作を行ない、該アンロードエリアを除いたエリアに、
外部装置からの記録すべきデータを記録するようにした
ことを特徴とするヘリキャルスキャン形磁気テープ記憶
装置によって達成される。
〔作用〕
磁気テープの回転シリンダに対するアンロード動作
は、テープアンロード制御手段によって、予めアンロー
ドエリア情報記録制御手段によって磁気テープ上に記録
されているアンロードエリア情報を、アンロードエリア
検出手段によって検出するまで磁気テープを走行させそ
の後、テープアンロード制御手段を制御してテープアン
ローディング動作を行なわしめる。
よって、テープアンローディングは、常に、磁気テー
プ上に設定したアンロードエリアにおいて行なわれるの
で、アンロード動作によるテープエッジの損傷は、この
エリアに限定される。
また、このようにアンローディングすれば、カセットケ
ースをイジェクトした状態では、カセットケース内の磁
気テープが振動等によってたるまないように、2つのテ
ープリールにはストッパーが動作し、磁気テープの長手
方向の位置は、テープアンロードした位置を保持してい
るよって、ローディング時においても、このアンローデ
ィングエリアの磁気テープが引き出されるので、ロー
ド,アンロード動作によるテープエッジの損傷は、この
エリアに限定することができる。
よって、このエリアを除いたエリア(ユーザーデータエ
リア)に外部装置からの記録すべきデータを記録すれ
ば、ユーザーデータエリアには、磁気テープのロード,
アンロード動作によるテープエッジの損傷を無くすこと
ができ、データの記録,再生の信頼性の劣化を防止する
ことができる。
また、アンロードエリア内のランダムな位置におい
て、ロード・アンロードの動作を行なうので、ロード・
アンロードによるアンロードエリア内の局所的なテープ
の損傷の累積を避けることができ、テープ寿命を延ばす
ことができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
第1図は、本発明の一実施例のヘリキャルスキャン形
磁気テープ記憶装置の構成図である。
101は、ホスト(中央処理装置、図示せず)とのコマン
ドや記録,再生データ等をやりとりするためのインター
フェイス回路である。このインターフェイス回路101
は、例えば、SCSI(スモールサイズ・コンピュータシス
テム・インターフェイス)機能を有するLSI(NCR社製NC
R5380)を用いることによって実現できる。
102は、ホストからのコマンドに対応して、以下に述
べる各部の動作を制御するドライブコントローラであ
る。103は、ホストからのデータ、ホストに返送すべき
データ等を一時的に記憶するバッファメモリ、104は、
ホストから転送されバッファメモリ103に記憶されたデ
ータに対して誤り訂正符号(C3)を付加する誤り訂正エ
ンコード機能、および、磁気テープより再生してバッフ
ァメモリ103に記憶されたデータに対して、前述の誤り
訂正符号(C3)をもとに、再生データの誤りを訂正する
誤り訂正デーコード機能を有する誤り訂正回路、 106は、ドライブコントローラ102より供給される記録PC
Mデータ102a,記録サブコードデータ102bに対して、107
の誤り訂正回路によって、誤り訂正符号(C1,C2を付加
した後、後述する記録フォーマットに従って、所定の順
でデータ信号を出力する記録信号処理回路である。
108は、記録信号処理回路106より出力される記録信号を
記録電流に変え、記録ヘッド2a,2cに供給する記録アン
プである。
1は、記録ヘッド2a,2c、再生ヘッド2b,2dを搭載した回
転シリンダ、3は磁気テープ、4は、磁気テープ3を収
納するカセットケース、5sは磁気テープ3を巻き取る供
給リール、5Tは磁気テープ3を巻き取る巻取りリールで
ある。
109は、再生ヘッド2b,2dのいずれかの出力を選択する
スイッチ回路、110は、スイッチ回路109より出力される
再生ヘッド2b,2dの再生出力を増巾し、波形等化などを
行なう再生アンプ。
111は、再生アンプ110の出力であるヘッド再生信号よ
り、ディジタルデータを復元し、誤り訂正回路112によ
って、誤り訂正符号(C1,C2)をもとに誤り訂正を行っ
た後、再生PCMデータ111a,再生サブコードデータ111bを
ドライブコントローラ102に供給する再生信号処理回路
である。
124はノーマル時、回転シリンダ1の回転数に対応し
た周波数信号を出力するDFG回路126のDFG信号をもと
に、回転シリンダ1の回転数を所定(2000γpm)の回転
数になるように、また、回転シリンダ1の回転位相に対
応した位相信号を出力するタック回路127の出力信号
と、再生信号処理回路111より供給されるサーボ基準信
号SREFとの位相を所定値に合わせるように、回転シリン
ダ1を駆動するドラムモータ125を制御し、高速サーチ
時、磁気テープ3の走行速度に対応して再生ヘッド2b,2
dと磁気テープ3の相対速度が前記ノーマル時とほぼ同
一となるように、ドラムモータ125を制御するシリンダ
サーボ回路である。
128は、再生アンプ110より出力されるヘッド再生信号,
再生信号処理回路111より供給されるサーボ基準信号SRE
Fおよび、キャプスタンFG回路130より出力されるキャプ
スタンモータ129の回転数に対応した周波数信号CFG信号
をもとに、キャプスタンモータ129の回転数ひいては、
キャプスタン6の回転数を制御し、磁気テープ3を定所
の速度で走行せしめるキャプスタンサーボ回路である。
131は、ノーマル時キャプスタン6の回転による磁気
テープ3の走行に合わせ、供給リール5s,巻取りリール5
Tを回転させるべく、供給リールモータ132,巻取りリー
ルモータ134を制御し、高速サーチ時、供給リール5sの
回転数に対応した周波数信号を出力するFGS回路133の出
力信号FGS信号と、巻取りリール5Tの回転数に対応した
周波数信号を出力するFGT回路135の出力信号FGT信号を
もとに、高速にテープを走行させるべく、供給リールモ
ータ132,巻取りリールモータ134を制御するリール制御
回路である。
105は、カセットケースを本体装置よりイジェクトする
イジェクト動作の指示を与えるマニュアルスイッチであ
る。
113は、磁気テープ3の始端部(透明なリーダテープ)
を検出するBOTセンサ、114は、磁気テープ3の終端部
(透明なトレーラテープ)を検出するEOTセンサ、115
は、本体装置の所定の位置にカセットケース4が挿入さ
れているか否かを検出するカセットセンサ、 118は、カセットローディングメカ117を駆動して、カセ
ットケース4を本体装置の所定の位置にそうてん、ある
いは、逆に取り出し可能な位置に移動せしめるカセット
ローディングモータ、 116は、カセットローディングメカの動作に対応してカ
セットケース4が本体装置の所定の位置にそうてんされ
たか否かを検出するカセットローディング完センサ、 119は、モードカム120を駆動し、モードカム120の回転
位置によって、テープローディングメカ122あるいは、
ピンチローラ制御メカ121を動作させるテープローディ
ングモータである。
123は、モードカム120の回転位置を検出するモードセン
サ、 122は、モードカム120によって駆動され磁気テープ3
を、カセットケース4より引き出し、回転シリンダ1に
巻きつけ所定のテープ走行路を形成するガイドピン,ガ
イドローラ等(後述する)を回動させ、テープローディ
ング動作、およびアンローディング動作を行なうテープ
ローディングメカ、 121は、モードカム120によって駆動され、ピンチローラ
7をキャプスタン6に圧着あるいは離間させるピンチロ
ーラ制御メカである。
112は、ドライブコントローラ102より供給される動作命
令および、BOTセンサ113、EOTセンサ114、カセットセン
サ115、カセットローディング完センサ116,モードセン
サ123の各センサの検出結果に対応して、カセットロー
ディングモータ118、テープローディングモータ119の制
御および、シリンダサーボ回路124,キャプスタンサーボ
回路128,リール制御回路131の動作を制御するととも
に、各センサの検出結果および自身の動作の状態をメカ
ステータス情報112aとしてドライブコントローラ102に
通知するメカコントローラである。
次に、この実施例の動作(特にホストからのデータの
磁気テープ3への記録および再生の動作)の概要を説明
する。
回転シリンダ1には、互にアジマス角度の異なる記録
ヘッド2a(アジマス角度+20度),2c(アジマス角度−2
0度)が180°対向して、また、同様にアジマス角度の異
なる再生ヘッド2b(アジマス角度+20度)、2d(アジマ
ス角度−20度)が180°対向して取りつけられている。
また、上記4つのヘッドは90°間隔でかつ記録ヘッド2
a,2cと、再生ヘッド2b,2dとは、後述する段差を設けて
取りつけてある。
磁気テープ3は、テープガイド手段(後述する傾斜ピ
ン,ガイドローラ等)で、回転シリンダ1に、6度22分
のリード角度で傾け、90°巻き付けられ、ノーマル時、
キャプスタン6,ピンチローラ7によって駆動され、8.15
mm/秒の走行速度で走行する。
このとき、回転シリンダ1は、2000γpmで回転する。
この磁気テープ3の走行および回転シリンダ1の回転
によって、記録ヘッド2a,2cは、磁気テープ3上を、傾
めに走査することになり、記録アンプ108からの記録電
流により、第2図に示すように、磁気テープ3上に、傾
斜トラックを記録形成する。
第2図において、Aは記録ヘッド2aで記録形成した傾
斜トラック、Bは記録ヘッド2cで記録形成した傾斜トラ
ックである。このように、隣接する傾斜トラックのアジ
マス角度が互に異なるように、また、先に記録形成され
た傾斜トラックの一部をオーバライトしながら記録す
る。
トラックピッチPは13.6μm,トラック長Lは23.5mm,
記録巾Wは2.61mmである。
再生ヘッド2b,2dは、第2図に示すように、回転シリ
ンダ1の1回転において、記録ヘッド2aが1st90°の回
転において、記録形成した傾斜トラックA上を2nd90°
の回転において、再生ヘッド2bが走査するように、ま
た、3rd90°の回転において、記録ヘッド2cが記録形成
した傾斜トラックB上を4th90°の回転において、再生
ヘッド2dが走査するように、記録ヘッド2a,2cに対し、
段差を設けて回転シリンダに配設されている。
この傾斜トラックに記録する信号を第3図に示す。図
に示すように、傾斜トラックは複数のエリアに分割さ
れ、種々の信号が各分割されたエリアに記録される。
この傾斜トラックの記録フォーマットは、DAT(ディジ
タルオーディオテープレコーダ)と同じで詳細に関して
は、THE DAT CONFERENCE STANDARD-FINAL DRAFT−『DAT
-DIGITAL AUDIO TAPERECORDER SYSTEM』1987・April 22
に記してある。
ここでは、主要なPCMエリア(PCM),サブコードエリ
ア(SUB-1,SUB-2)およびATFエリア(ATF-1,ATF-2)に
ついて説明する。
傾斜トラックは、128ブロックのPCMエリアが磁気テー
プ3の中央に配置され、その両側に、ATFエリア、さら
に、その外側に、8ブロックずつのサブコードエリアに
よって構成されている。
PCMエリアには、DATにおいては、楽音をPCM化したデ
ィジタルデータ(PCMデータ)に、誤り訂正符号(C1,
C2)を付加したデータが記録される。
サブコードエリアには、DATにおいてはプログラム
(曲)の開始位置を示すスタートID、プログラムの番号
を示すPNOやプログラムの開始位置からの時間など、プ
ログラムおよびプログラム内の特定の位置をサーチする
ためのサーチ情報等が記録される。
また、ATFエリアには、トラッキング制御(再生時
に、再生ヘッドを対応するアジマス角度の傾斜トラック
上を走査させる)用のATF信号が記録される。
なお、PCMエリアおよびサブコードエリアの各ブロッ
クは、第3図(b)に示すように、32シンボル(1シン
ボルは8ビット)のデータに、同期信号(SYNC),IDコ
ード,ブロックアドレスおよび、IDコードとブロックア
ドレスの誤りを検出するためのパリティ各1シンボルが
付加され、合計36シンボルで構成されている。
よって、記録信号処理回路106は、ドライブコントロ
ーラ102より供給されるPCMデータ102aとサブコードデー
タ102bに対して、誤り訂正回路107にて、誤り訂正符号
(C1,C2を付加し、前述の斜傾トラックフォーマットと
なるように、所定の順で記録信号を出力する。この記録
信号処理回路106の動作は、DATにおけるPCM化された楽
音およびサブコードデータの記録時の動作と同じで、例
えばDAT用信号処理LSI(日立製作所製 HD49203)を用
いて記録モードに設定することにより実現できる。また
誤り訂正回路107は、例えばDAT用誤り訂正LSI(日立製
作所製 HD49204)を用い、エンコードモードに設定す
ることにより実現できる。
このように、記録信号処理回路106は、ドライブコン
トローラ102より供給されるPCMデータ102aとサブコード
データ102bを、前述のDATと同じ記録フォーマットで出
力し、記録アンプ108を介して記録ヘッド2a,2cで磁気テ
ープ3上に記録せしめる。このとき、再生ヘッド2b,2c
は、記録ヘッド2a,2cで記録形成された傾斜トラックA,B
上で走査することになり、磁気テープ3上を走査してい
る再生ヘッドの出力がスイッチ109にて選択され、再生
アンプ110を介して、再生信号処理回路111に供給され
る。
この再生信号処理回路111と誤り訂正回路112は、前述の
記録信号処理回路106と誤り訂正回路107の動作とは逆の
動作をする。少し具体的に言えば、再生アンプ110から
のアナログ信号をディジタルデータに復元し、誤り訂正
符号(C1,C2)をもとに、誤り訂正回路112にて誤り訂正
を行ない、再生されたPCMデータ111a,サブコードデータ
111bを分離して、ドライブコントローラ102に供給す
る。
ドライブコントローラは、記録PCMデータ102aと再生P
CMデータ111aとを比較することによって、記録とほぼ同
時に、磁気テープ3上に記録PCMデータ102aが正しく記
録されたか否かをチェックする。この動作を、ベリファ
イ動作と称す。
このようにして磁気テープ3上に記録された記録PCM
データ102aおよび記録サブコードデータ102bの再生は、
ATF信号をもとに、再生ヘッド2b,2dが同じアジマス角度
の斜傾トラック上を走査するように、磁気テープ3の走
行速度の微調が、キャプスタンサーボ回路128によって
行なわれ、スイッチ109,再生アンプ110を介して、再生
信号処理回路111より出力される。
この再生信号処理回路111および誤り訂正回路112は、
例えば、前述のDAT用信号処理LSIおよびDAT用誤り訂正L
SIを用い、再生モードおよび、デコードモードに設定す
ることにより実現できる。
なお、記録信号処理回路106は、ドライブコントロー
ラ102より連続的に供給されるPCMデータを、フレーム単
位(回転シリンダ1の1回転するに要する時間で30ms)
に区切り、このフレーム単位のPCMデータをインターリ
ーブして、2つに分け、それぞれのPCMデータに対し
て、完結する誤り訂正符号(C1,C2)を付加し、一方を
+アジマスのトラックに、他方を−アジマスのトラック
に記録する。
よって、再生信号処理回路111では、各トラックのPCMデ
ータ毎に、誤り訂正を行い、デ.インターリーブして、
フレーム単位にもどし、再生PCMデータ111aを出力す
る。1フレームのPCMデータは、5760バイトで、各トラ
ックのPCMエリアには、2880バイトのPCMデータと誤り訂
正符号(C1,C2)が記録される。
ドライブコントローラ102は、ホストからの磁気テー
プ3に記録すべきデータを、インタフェイス回路101を
介して、一担バッファメモリ103に記憶する。そして新
定量(128Kバイト)のデータを単位として、以下のよう
に、記録,再生する。この記録,再生の単位をグループ
と称する。
まず、記録すべきデータDk(128Kバイト)がバッファメ
モリ103に記憶されると、誤り訂正回路104にて、データ
Dkに対して、誤り訂正符号(C3)を生成し、バッファメ
モリ103の所定のエリアに記憶せしめる。
ドライブコントローラ102は、このバッファメモリ103
のデータDkと誤り訂正符号(C3)をインターリーブし
て、第4図に示すグループフォーマットで、磁気テープ
上に記録せしめる。
第4図に示すように1つのグループは、32フレーム
(1フレームは、2トラック構成)である。各フレーム
のサブコードエリアには、サーチ情報として、フォーマ
ットカウント,エリア番号,グループ番号およびグルー
プ内のフレーム位置を示すフレーム番号が記録され、フ
レーム番号3〜30の28フレームのPCMエリアに、前述の
データDkと誤り訂正符号(C3)が記録される。フレーム
番号0〜2の3フレームとフレーム番号31の1フレーム
は、ギャップフレームで、PCMエリアには、ダミーデー
タが記録される。
このギャップフレームは、すでに記録されているグル
ープのデータDkを、書き替えるとき、記録ヘッドの走査
によるオーバライトによって、隣接グループのデータフ
レームのトラックを一部オーバライトし、データを破壊
あるいは、トラック巾減少となることを避けるためのも
のである。
このように、ドライブコントローラ102は、グループ
を単位として、データDkと誤り訂正符号(C3)をPCMデ
ータ102aとして、対応するサーチ情報をサブコードデー
タ102bとして、順次、記録信号処理回路106に供給し、
第4図に示したように、磁気テープ3上に記録する。
グループkのデータDkの再生は次のようにして行う。
まず、磁気テープ3をキャプスタン6あるいは、供給リ
ール5s,巻取りリール5Tを回転させ、テープを所定の速
度で走行せしめ、再生ヘッド2b,2dより再生され、 再生信号処理回路111より出力される再生サブコード
データ111b(サブコードエリアのデータで、前述のサー
チ情報他)をもとに、対応するグループをサーチする。
そして、順次、グループkのPCMデータ111a(データDk
と誤り訂正符号)を記録時とは逆のデ.インターリーブ
を行ない一担バッファメモリに記憶し、誤り訂正符号を
もとに、誤り訂正回路104にて、誤りを訂正し、インタ
フェイス回路101を介して、再生データDkをホストに返
送する。
以上、本発明実施例のホストからのデータの記録,再
生の動作および、磁気テープ3上のトラックフォーマッ
ト,記録再生の単位であるグループフォーマットについ
て説明した。
次に本発明の主眼である磁気テープ3の回転シリンダ
1へのテープローディング・アンローディングによる磁
気テープ3のエッジの損傷を回避し、ホストからのデー
タの記録,再生の信頼性劣化防止を図るドライブコント
ローラ102の構成および動作について説明する。
第5図にドライブコントローラ102の構成を示す。201
は、記録時、インタフェイス101を介して供給される記
録データを一担バッファメモリ103に格納し、この格納
されたデータに対して、誤り訂正符号(C3)を誤り訂正
回路104にて付加し、記録PCMデータ102aとして、出力
し、 再生時、再生PCMデータ111aを一担バッファメモリ103に
格納し、前述の誤り訂正符号(C3)をもとに、再生PCM
データ111aの誤りを誤り訂正回路104にて訂正し、イン
タフェイス回路101を介して、再生データをホストに返
送する動作制御を行なうR/Wデータ制御部、 202は、インタフェイス回路101を介してホストより供給
されるコマンドに対応して、メカステータス情報112a,
再生サブコードデータ111bをもとに、メカコントローラ
112に対して、制御命令102dを出力するメインコントロ
ール部、 203は、メインコントロール部からのReset信号でリセ
ットされ、クロックCK2をカウントするカウンタ(2),
204は、カウンタ(2)203のカウンタ出力値と所定値TH
2とを比較する比較器、205は、比較器204の出力とモー
ドフラグレジスタ209の出力のうち、テープローディン
グフラグ信号とのAND論理をとるAND回路、 206は、メカコントローラ112より供給されるメカステー
タス情報112aをデコードして、対応するフラグレジスタ
に格納するメカステータスデコーダ、 207は、カセットセンサフラグレジスタ、208はカセット
ローディングフラグレジスタ、209はモードフラグレジ
スタ、210はB.O.Tフラグレジスタ、211は、E.O.Tフラグ
レジスタである。
212は、メインコントロール部202からのReset信号でリ
セットされ、クロックCK1をカウントするカウンタ、213
は乱数発生器(1),214は、メインコントロール部202
からのラッチクロック信号で、乱数発生器(1)213の
出力値を取り込むローディング位置レジスタ、215は、
カウンタ(1)212の出力と、ローディング位置レジス
タ214の出力とを比較する比較器、 216は、乱数発生器(2)、217はメインコントロール部
202からのラッチクロック信号で乱数発生器(2)216の
出力値を取り込むアンローディング位置レジスタであ
る。
218は、記録フォーマットカウント値IWを記憶する記録
フォーマットカウントレジスタ、219は、記録エリア番
号JWを記憶する記録エリア番号レジスタ、220は記録グ
ループ番号KWを記憶する記録グループ番号レジスタ、22
1は、記録フレーム番号FWを記憶する記録フレーム番号
レジスタである。
222は、218〜221の各レジスタの値を、所定の順にして
記録サブコードデータ102bとして出力するサブコードエ
ンコーダ、223は、カレントフォーマットカウント値IC
を記憶するカレントフォーマットカウントレジスタ、22
4は、再生フォーマットカウント値IRを記憶する再生フ
ォーマットカウントレジスタ、225は、再生エリア番号J
Rを記憶する再生エリア番号レジスタ、226は、再生グル
ープ番号KRを記憶する再生エリア番号レジスタ、227
は、再生フレーム番号FRを記憶する再生フレーム番号レ
ジスタである。
228は、再生サブコードデータ111bより、対応するデー
タを、前述の224〜227の各レジスタに記憶せしめるサブ
コードデコーダ、229は、EOIグループ番号KEOIを記憶す
るEOIグループ番号レジスタである。
230は、ドライブデータエリアに記録すべきデータ(PCM
データ)および、磁気テープ3より再生したドライブデ
ータエリアの再生データを格納するドライブデータメモ
リである。
次に、このドライブコントローラ102の動作を説明す
る。
第6図(a),(b)は、ドライブコントローラ102
の大まかな動作を示したフロー図(PAD図)である。
まず、電源投入時に、302にて、ドライブコントロー
ラ102の各レジスタの記憶値の初期化、カウンタ203,212
のリセット等の初期化を行ない303にて、304,306,307,3
08,309,311および313の一連の処理を電源断までくり返
す。この一連の処理は、まず304にて、カセットセンサ
フラグレジスタ207の出力値が、カセットが挿入された
状態になっているか否かをチェックし、カセットが挿入
されるまで待機する。
そして、カセットが挿入されるとカセットローディング
処理306,テープローディング処理307によって、カセッ
トを所定の位置にそうてんし、磁気テープを引き出し、
回転シリンダに巻きつける。その後、テープローディン
グ時のinitial処理308を行なう、309にて、ホストよ
り、カセットイジェクトコマンドが来るまで、あるい
は、本体装置のイジェクトスイッチが操作されるまで31
0のAの処理を行ない、カセットイジェクトコマンド受
信あるいは、イジェクトスイッチが操作されると、311
にて、モードフラグレジスタ210の出力のうち、磁気テ
ープが回転シリンダに巻付けた状態(テープローディン
グ状態)であるか否かを示すテープローディングフラグ
をチェックして、テープローディング状態であれば、31
2にて、テープアンローディング処理を行ない、その
後、313にて、カセットアンローディング処理を行な
う。310のAの処理を第6図(b)に示す。
320にて、ホストからのコマンドがあるか否かを判定
し、有の場合、321にて、テープのローディング状態を
チェックし、テープアンロード状態のとき、テープロー
ディング処理306を行なう。その後、323にて、コマンド
に対応する動作処理を行ない324にて、コマンドに対応
する動作完了の旨を示す終了ステータスをホストに返送
し、325にて、タイムアウトカウンタ(2)203をリセッ
トする。
一方、320にて、コマンド無の場合は326にて、テープ
ローディング状態をチェックし、ローディング状態のと
き、タイムアウトカウンタ(2)203の出力値T2が所定
値TH2より大きいか否かを比較し、大なるときは、テー
プアンローディング処理312を行なう。
326,328の処理は、具体的には、比較器204およびAND回
路205にて行なわれメインコントロール部は、AND回路20
5の出力値をチェックすることによって行なう。
次に、第6図(a),(b)に示した、カセットロー
ディング処理306,テープローディング処理307,テープロ
ーディング時のinitial処理308コマンドに対応する動作
処理323,テープアンローディング処理312およびカセッ
トアンローディング処理313の詳細について以下、説明
する。
第6図(c)にカセットローディング処理306のフロ
ーを示す。まず、330にて、カセットロード命令(制御
命令102d)をメカコントローラ112に出力する。メカコ
ントローラ112は、このカセットロード命令に対応して
カセットローディング完センサ116の出力がカセットロ
ーディング完状態になるまで、カセットローディングモ
ータ118をローディング方向に回転させ、カセットロー
ディングメカ117を動作せしめる。
これによって、カセットを所定の位置にそうてんせしめ
る。カセットのローディング動作が完了すると、カセッ
トローディング完センサ115の出力は反転し、この情報
は、メカステータス情報112aとして、ドライブコントロ
ーラ102に供給される。また、113,114,115の各センサの
出力値も、同様に常にメカステータス情報112aとして、
ドライブコントローラ102に供給される。
このメカコントローラ112のカセットローディング動作
中、ドライブコントローラ102は、カセットローディン
グフラグレジスタ208の出力がカセットローディング完
状態となるまで待機する。
このカセットローディング動作が完了すると、カセッ
トケース4より磁気テープ3を引き出すことが可能な状
態となる。
第6図(d)にテープローディング処理307のフロー
を示す。このテープローディング処理307は、磁気テー
プ3をカセットケース4に収納したまま、B.O.T検出
(1)処理340を行なう。
具体的には、341にて、B.O.Tフラグレジスタ210の出力
がB.O.T検出状態か否かを判定し、否定的であれば、342
にて、REW命令を出力し、343,344にて、B.O.T検出状態
となるまで待機し、345にてSTOP命令を出力する。
メカコントローラ112は、REW命令に対して、リール制御
回路131によって、供給リールモータ132,巻取リールモ
ータ134を回転させ、リバース方向(供給リール5s側に
テープを巻き取る方向)に磁気テープ3を走行せしめ
る。また、STOP命令に対しては、供給リールモータ132
および巻取リールモータ134の駆動を停止し、磁気テー
プ3の走行を停止する。
このB.O.T(Begining Of Tape)の検出は、磁気テー
プ3の始端部に接続された透明なリーダーテープと磁性
層を有する磁気テープ部分との光の透過率の差によって
検出される。
第7図(a)に、カセットケース4がローディングさ
れたときの状態のカセットケース4とB.O.Tセンサ113お
よびE.O.Tセンサ114の位置関係を示す。
カセットローディング動作が完了した時点では、磁気テ
ープ3は、点線で示すように供給リール5s側から出て、
カセットケース4に設けられたピン4c,4dを介して、巻
取リール5T側に導びかれている。B.O.Tセンサ113は、巻
取リール5T側のピン4d付近に設置されている。B.O.Tセ
ンサ113は、第7図(b)に示すように、発光素子113a
と受光素子113bで構成され発光素子からの光は、カセッ
トケース4に設けられた開口部4e,プリズム4a,磁気テー
プ3および開口部4fを介して受光素子113bに至るよう
に、光路が設けてある。この光路中を透明なリーダテー
プが走行すると、受光素子113bに発光素子113aの光が入
射し、不透明な磁気テープが走行すると光が遮断される
ことになり、受光素子113bの出力が変化する。
これによって、B.O.Tの検出を行なう。E.O.T(End Of T
ape)の検出も同様である。
この磁気テープ3をカセットケース4に収納したまま
のB.O.T検出(1)処理340が完了すると、次に、346に
てテープローディング位置設定処理を行なう。
このテープローディング位置設定処理346は、まず347に
て、ラッチクロック信号をメインコントロール部202よ
り、ローディング位置レジスタ214に出力し、乱数発生
器(1)213の出力値を(タイムアウト値T1として)ロ
ーディング位置レジスタ214に取り込む。そして、349に
て、FF命令を出力し、350にて、カウンタ(1)212をリ
セットし一定周期のクロックCK1を計数するカウンタ
(1)212による時間計測を開始する。そして、351に
て、カウンタ(1)212の出力値が、ローディング位置
レジスタ214の出力値(タイムアウト値T1)より大きか
否かを、比較器215で比較し、比較結果が肯定的となる
まで待機し肯定的となると、253にて、STOP命令を出力
する。
カウンタ(1)212のクロックCK1を、巻取リール5Tの回
転数に対応した周波数信号を出力するFGT回路135の出力
FGT信号にして、時間計測のかわりに、テープの走行距
離計測にしても良いことは言うまでもない。
メカコントローラ112は、FF命令に対して、リール制御
回路131によって供給リールモータ132,巻取リールモー
タ134を回転させ、フォワード方向(巻取リール5T側に
テープを巻き取る方向)に磁気テープ3を走行せしめ、
STOP命令に対しては、供給リールモータ132および巻取
リールモータ134の駆動を停止し、磁気テープ3の走行
を停止する。
第8図に、B.O.T検出(1)処理340とテープローディ
ング位置設定処理346による磁気テープ3のカセットケ
ース4に収納されたままの走行の様子を示す。
(1)は、磁気テープ3の構成を示す図で、(2)は、
B.O.Tセンサの出力を示す図で、(3)は、テープ走行
による磁気テープ3とB.O.Tセンサ113との相対位置関係
を示す図である。
カセットローディング動作完了時点で磁気テープ3の相
対位置がa点であれば、B.O.T検出処理340によって磁気
テープ3をリバース方向に走行させb点でB.O.T検検出
するとSTOP命令でC点で停止する。そして、テープロー
ディング位置設定処理346によって、フォワード方向に
磁気テープ3を走行させタイムアウト値T1に相当する時
間経過後走行を停止する。
乱数発生器(1)213は、所定の範囲(T1MIN〜T1MAX
の乱数値を出力するものであって、ローディング位置レ
ジスタ214に取込まれるタイムアウト値T1は、前記の範
囲内で、テープローディング位置設定処理346を行う毎
に異なる。
よって、T1=T1MINの場は(3)のd1点にてSTOP命令
が出力されe1点で磁気テープ3の走行が停止する、ま
た、T1=T1MAXの場合は、d4点でSTOP命令が出力され、e
4点で停止する。
このe1点からe4点の範囲内の位置で停止することにな
る。
このようにして、磁気テープ3をカセットケース4に
収納したままの、テープローディング位置設定処理346
が完了すると、テープローディング処理307は、354にて
テープローディング命令を出力し、355にて、モードフ
ラグレジスタ209の出力のうち、テープローディング完
か否かを示すテープローディング完フラグをチェック
し、テープローディングが完了するまで待機する。
メカコントローラ112は、このテープローディング命令
に対して、テープローディングモータ119をテープロー
ディング方向に回転させ、モードカム120を駆動して、
テープローディングメカ122を動作させる。このテープ
ローディングモータ119の回転はモードセンサ123の出力
がテープローディング完の状態になるまで継続し、その
後停止する。
テープローディングメカ122は、テープローディング
動作の時、第7図(a)に示すように、テープローディ
ングメカの回動によってガイドピン10a,10f,ガイドロー
ラ10b,10e,傾斜ピン10c,10dおよびピンチローラ7を、
図中点線の位置から、矢印の方向に回動させ所定の位置
に移動せしめる。
このガイドピン,ガイドローラ,傾斜ピンの回動によっ
て、磁気テープ3をカセットケース4より引き出し、回
転シリンダ1に巻きつけ、ガイドピン8,テーションピン
9,キャプスタン6とともに、磁気テープ3の所定の走行
路を形成する。
このテープローディング動作中、メカコントローラ112
は、例えば、巻取リール5Tが回転しないようにブレーキ
(図示せず)をかけ、供給リール5sをフリー状態にし
て、供給リール5s側から磁気テープ3を引き出すように
すれば、第9図に示すように、(a)の状態の磁気テー
プ3は、テープローディング動作によって、(b)のよ
うにP0からP14の範囲の磁気テープ3が引き出される。
このP0からP14の範囲内の磁気テープ3のエッジが特に
ガイドローラの上下のフランジによって、損傷をこおむ
ることになる。
しかし、前述のテープローディング処理307によっ
て、テープローディング動作による損傷は、磁気テープ
3の始端部(B.O.T検出位置)からタイムアウト値T1MAX
の時間、磁気テープ3が走行する区間にローディングに
よるテープ引き出し長を追加した始端領域(これを、ロ
ーディングエリアと称す)に限定される。
また、テープローディング処理307による磁気テープ3
の引き出し位置は、このローディングエリア内におい
て、第8図(4)のA1〜A4のように、テープローディン
グ動作を行う毎にランダムに変化するので、テープロー
ディング動作によるテープ損傷の局所集中化を避けるこ
とができる。
テープローディング時のinitial処理308のフローを第
6図(e)に示す。テープローディング時のinitial処
理308は、まず、360にて、アンフォーマットテープ検出
処理を行なう。この処理は、テープローディング処理30
7によって、ローディングされた磁気テープ3が、未使
用(アンフォーマットテープ)か、すでにフォーマッテ
ィングされたテープかを検出し、フォーマットされたテ
ープの場合は、ドライブデータエリア(後述する)に記
録されているPCMエリアのドライブデータ(D-n〜D-1
をR/Wデータ制御部201を介して、ドライブデータメモリ
230に記憶せしめ、サブコードエリアのフォーマットカ
ウント値IRを読み出し、カレントフォーマットレジスタ
223に記憶せしめる。(ドライブデータエリアのフォー
マットカウント値IRは1以上の値である。) 具体的には、361にて、カレントフォーマットカウン
トレジスタ223の値ICを“0"に初期設定し、362にて、PL
AY命令を出力する。そして、363にて所定時間(少なく
ともドライブデータエリアに相当する領域を再生するに
必要な時間)磁気テープ3を走行させ、364にて、再生
出力があるか否かを判定し、有の場合、つまり、すでに
フォーマットされたテープの場合、365にて、再生して
いるエリアがドライブデータエリアか否かを判定し、肯
定的な時、367にて読み出された再生フォーマットカウ
ントIRを、カレントフォーマットカウントレジスタ223
に記憶せしめる。そして、前記所定時間経過後、368に
て、STOP命令を出力する。
メカコントローラ112は、PLAY命令に対して、シリン
ダサーボ回路124を制御して、回転シリンダ1を所定の
回転数および回転位相となるように回転させ、テープロ
ーディングモータ119を駆動し、モードカム120を介して
ピンチローラ制御メカを動作させ、ピンチローラ7をキ
ャプスタン6にテープを介して圧着させ、キャプスタン
サーボ回路128で制御して、再生ヘッド2b,2dが対応する
アジマス角度の傾斜トラック上を走査するように、キャ
プスタンの回転数を制御(ATFサーボ)し磁気テープ3
をフォワード方向に走行させ、また、リール制御回路を
制御して、ブレーキを解除して供給リール5sより磁気テ
ープ3を送り出し、巻取リール5Tに巻きとるように、供
給リールモータ132,巻取リールモータ134を制御する。
また、STOP命令に対しては、逆に回転シリンダ1の回
転を停止し、ピンチローラ7を離間させ、キャプスタン
6の回転を停止し、リール5s,5Tにブレーキを作動させ
る。
364の判定は、再生信号処理回路111よりフレーム単位
で再生サブコードデータ111bが、ドライブコントローラ
102のサブコードデコーダ228に供給されるか否かによっ
て行なう。(アンフォーマットテープの場合は何も記録
されていないので供給されない)具体的には、再生フレ
ーム番号FRあるいは、再生グループ番号KRが所定の順で
変化するか否かによって行なう。365の判定は、再生エ
リア番号JRがシステムデータエリアに付したエリア番号
と一致するか否かによって行なう。
アンフォーマットテープ検出処理360が完了すると、3
69にて、カレントフォーマットカウント値IC(カレント
フォーマットカウントレジスタ223の記憶値)が“0"か
否かによって、アンフォーマットテープか否かを判定
し、肯定的の場合は、370にて、磁気テープ3のリ.テ
ンショニング、およびリールに対する巻き乱れを修正す
るテープ巻き乱れ修正処理を行なう。
具体的には、磁気テープ3を走行させE.O.Tを検出す
るまで磁気テープ3を巻き取リール5Tに一担巻取り、そ
の後、B.O.Tを検出するまで、磁気テープ3を供給リー
ル5sに巻取ることによって行なう。
369の判定において否定的の場合(フォーマットされた
磁気テープの場合)371にて、EOIグループ番号検出処理
を行なう。
EOI(End of Information)は、ホストからのデータを
記録したユーザデータエリアの最後尾を示すエリアで、
ホストからのデータを追加記録するときの、追加データ
の記録開始位置となる。このEOIのグループ番号検出処
理371は、まずE.O.Tを検出するまで磁気テープ3を巻取
リール5Tに一担巻き取り、その後、磁気テープ3をリバ
ース方向に走行せしめ、高速サーチによって、カレント
フォーマットカウントIC=iと同じフォーマットカウン
ト値を有するユーザデータエリアを検出することによっ
て粗検出し、フォワード方向に走行して、フォーマット
カウント値i−1なるEOIのグループを検出する。この
フォーマットカウント値の設定については、後述する。
以上説明したカセットローディング処理306,テープロ
ーディング処理307およびテープローディング時のiniti
al処理を実行して始めて、回転シリンダ1にローディン
グされた磁気テープ3に対して、ホストからのデータD
の記録,および、再生が可能な状態になり、ドライブコ
ントローラ102は、ホストからのコマンド待ちとなる。
ホストからのコマンドに対応する動作処理323の概要
を、第6図(f)に示す。ホストからのコマンドは380
にて、コマンド解析し、コマンドに対応して、例えば、
381のフォーマッティング処理,382のデータの記録処理,
383のデータの再生処理他を起動せしめる。
まず、フォーマッティング処理381の動作について説
明する。第6図(g)にフォーマッティング処理381の
フローを示す。390にて、B.O.T検出(2)処理によっ
て、B.O.Tを検出するまで磁気テープ3をリバース方向
に走行せしめる。この処理は、前述したB.O.T検出
(1)処理340と同じで、ただ両者で異なるのは、B.O.T
検出(1)処理340では、磁気テープ3を、カセットケ
ース4内に収納したままB.O.Tの検出を行なうのに対
し、B.O.T検出(2)処理390では、磁気テープ3を回転
シリンダ1にローディングした状態でB.O.Tの検出を行
なう点である。
このB.O.Tの検出後、396にて記録するサブコードデー
タの初期値設定を行なう。具体的には、397にて記録フ
ォーマットカウント値IWをカレント値IC(前述のテープ
ローディング時のinital処理308によって設定されたカ
レントフォーマットカウントレジスタ223の記憶値)に
“1"を加算した値にして、記録フォーマットカウントレ
ジスタ218に記憶せしめる。
その後398にて、カレントフォーマットカウント値IC
“1"を加算して、カレントフォーマットカウントレジス
タ223に記憶せしめる。
399にて、記録グループ番号KWを、KW=−(m+n)に
して、記録グループ番号レジスタ221に記憶せしめる。
次に、401にて、REC命令を出力して、アンロードエリア
の記録処理402,ドライブデータエリアの記録処理403お
よびEOIの記録処理404を続けて行ない405にてSTOP命令
を出力する。mは、アンロードエリアのグループ数,nは
システムデータエリアのグループ数である。
メカコントローラ112は、REC命令に対して、PLAY命令
と同様な制御を行なう。ただし、異なるのは、キャプス
タンサーボ回路128の動作をPLAY命令時のATFサーボ動作
に対して、REC命令時には、キャプスタン6が一定の回
転数となるようにキャプスタンモータ125を制御するク
リスタルサーボ動作にする。
磁気テープ3に対するホストからのデータの記録は、
前述したように、第4図に示したグループフォーマット
でグループを単位にして記録する。この動作は、フォー
マッティング処理381においても同様である。
第6図(h)にアンロードエリアの記録処理402のフ
ローを示す。410にて、記録エリア番号JW=0にして、
この値を記録エリア番号レジスタ219に記憶せしめ、412
にて、記録グループ番号KWのグループのデータDKW(フ
レーム番号3〜30のPCMエリアに記録するデータ)をダ
ミーデータに設定し、413にて、グループの記録を行な
う。このグループ記録処理は、R/Wデータ制御部よりフ
レーム単位に記録PCMデータ102aを所定のタイミングで
出力し、このフレーム単位の出力に対応して、第4図に
示したように、メインコントロール部202は、記録フレ
ーム番号FWの値を、0から31まで順次インクリメント
し、記録フォーマットカウント値IW,記録エリア番号
JW,記録グループ番号KWおよび記録フレーム番号FWをフ
レーム単位毎に、サブコードエンコーダ222にて所定の
順にして記録サブコードデータ102bとして出力せしめ
る。
このグループ記録処理413が終了すると、414にて、記
録グループ番号KWを“1"インクリメントする。
この412,413および414の一連の処理を、411にて、m回
くり返すことによって、第10図(1)に示すようにB.O.
T検出点よりエリア番号I=0でグループ番号が−(n
+m)から−(n+1)の値をもつm個のグループから
なるアンロードエリアが記録される。引き続き第6図
(i)に示すように420にて、記録エリア番号JWがJW
“1"に設定され、アンロードエリアの記録と同様にし
て、エリア番号I=1で、グループ番号が引きつづきイ
ンクリメントされ、−nから−1の値をもつn個のグル
ープからなるドライブデータエリアが記録される。
なお、ドライブデータエリアのデータDKWは、磁気テー
プ3よりユーザデータエリア(ホストからのデータDを
記録しているエリア)のデータを再生しホストに返送す
るに当って必要なデータ、例えば、ドライブコントロー
ラの動作を規定する、グループフォーマットの形式誤り
訂正符号(C3)の形式等である。
このドライブデータエリアのデータは、予め、メインコ
ントローラ202によってドライブデータメモリ230に格納
されており、R/Wデータ制御部201を介して、グループ単
位で記録される。
このドライブデータエリアの記録に引き続き、1グル
ープからなるEOIの記録を行なう。第6図(j)に、EOI
の記録処理404のフローを示す。430にて、記録エリア番
号JWをJW=3にして、431にて、記録フォーマットカウ
ントIWをカレントフォーマットカウントICより1減算し
た値にし、432にてデータDKWをダミーデータにしてグル
ープ記録を行なう。そして、433にて、EOIグループ番号
KEOIを、KW(記録グループ番号レジスタの記憶値)にし
て、EOIグループ番号レジスタ229に記憶せしめる。
第10図(1)に、フォーマッティング処理381によ
り、磁気テープ3上に記録された各エリアの様子を示
す。
B.O.T検出位置より、アンロードエリア,ドライブデー
タエリアおよびEOIが記録され、グループ番号は、−
(n+m)から、グループ単位でインクリメントし、EO
Iで0となる。
また、このフォーマッティング処理381の動作中(通常
のホストからのデータDを記録するときも同様である
が)、記録ヘッド2a,2cで記録形成した傾斜トラックを
再生ヘッド2b,2dを走査し、再生しているので、フレー
ム単位で記録信号処理回路106に供給した記録PCMデータ
102a,記録サブコードデータ102bが一定の時間遅延し
て、再生信号処理回路111より再生PCMデータ111a,再生
サブコードデータ111bとして得られる。この再生サブコ
ードデータ111bは、サブコードデコーダ228を介して22
4,225,226および227の各レジスタに対応するデータが記
憶される。よって、フォーマッティング処理381が完了
した時点では、EOIエリアの再生サブコードデータの値
が記憶されている。具体的には、再生フォーマットカウ
ント値IR=i−1,カレントフォーマットカウント値IC
i、再生エリア番号JR=3,再生グループ番号KR=0とな
っている。また、EOIグループ番号KEOI=0となってい
る。
これらの情報は、記録,再生およびサーチの動作終了時
点の磁気テープ3の回転シリンダに巻きつけられている
箇所の位置情報となる。また、KEOIは、次に新たにホス
トからのデータDを追加記録するときの記録開始の位置
情報となる。
第10図(2)に、フォーマッティング処理後に、ホス
トからのデータを追加記録する様子を示す。ホストから
の最初のグループデータD0は、第10図(1)のEOIの位
置(グループ番号“0")に記録し、引き続きD1,D2,D3
記録し、最後のグループデータD3の記録に引き続き新た
に、EOIを記録して、一連のD0〜D3のデータの記録を完
了する。
このとき、図のように、グループ番号は、0,1,2,3,4
と1づつインクリメントし、D0〜D3のグループのエリア
番号は、ユーザデータエリアを示す2を記録する。ま
た、フォーマットカウント値は、アンロードエリアおよ
びドライブデータエリアと同じく、iとし新たに記録し
たEOIのみ、i−1を記録する。また、このEOIのエリア
番号は、EOIエリアを示す3を記録する。
このように新たにホストからのグループデータを追加
記録する場合は、現在のEOIの位置からこれをデータで
オーバーライトして記録していま一連のデータの後尾に
フォーマットカウントi−1,エリア番号3で、グループ
番号を最後尾のユーザデータのグループ番号KWに“1"イ
ンクリメントした値にしたEOIを新たに記録する。
第6図(b)に示したように、ホストからのコマンド
に対応する動作処理323、例えば、前述のフォーマッテ
ィング処理381,ホストからのデータの記録処理382およ
びデータの再生処理383が完了すると、完了の旨の終了
ステータスをホストに返送するとともに、325にてタイ
ムアウトカウンタ(2)203をリセットする。
その後、ホストからコマンドが来ない場合は、326,328
の判定でともに肯定の場合、つまり、テープがローディ
ング状態で、タイムアウトカウンタ(2)203の出力値
が所定値TH2より大なるとき、テープアンローディング
処理312を行なう。
第6図(k)にテープアンローディング処理312のフ
ローを示す。このテープアンローディング処理312は、
まず、440にてテープアンローディング位置の設定を行
なう。具体的には、乱数発生器(2)216の出力値をア
ンローディング位置レジスタに取込むことによって、テ
ープアンローディング位置の設定を行なう。
なお、乱数発生器(2)216は、アンロードエリアのグ
ループ番号−(n+m)から−(n+1)に対して、−
(n+m)+aから、−(n+1)−aまでの値、つま
り、アンロードエリア内のいずれかのグループ番号に対
応する値をランダムに出力するものである。m,nおよび
aは整数値で、m>2aなる関係である。aの値を、テー
プローディング処理307でカセットケース4より引き出
される磁気テープ3の長手方向の長さに相当するグルー
プ数、m−aの値を、テープローディング処理307にお
いて、タイムアウト値T1MAXで磁気テープ3が走行する
距離に相当するグループ数に設定すれば、第8図に示し
た、磁気テープ3の始端領域のローディングエリアと第
10図に示したアンロードエリアを一致させることができ
る。以下このエリアを、アンロードエリアと称すること
にする。この440にて、アンローディング位置レジスタ2
17にアンローディング位置(グループ番号KUL)が設定
されると、442にて、このアンローディング位置を検出
するまで磁気テープ3をリバース方向に走行させる。
具体的には、443にて、アンローディング位置、KULと再
生グループ番号レジスタ226に記憶されている現在位置K
Rを比較し、KR‐KULが所定値THより大なるときは444に
て、REW高速サーチ命令を出力する。
メカコントローラ112は、REW高速サーチ命令に対し
て、リール制御回路131を制御して、供給リール5s,巻取
リール5Tを回転させ、磁気テープ3をリバース方向に所
定の高速度で走行させ、シリンダサーボ回路124を制御
して、磁気テープ3と再生ヘッド2b,2dの相対速度がPLA
Y時とほぼ同等になるように回転シリンダ1の回転数を
制御せしめる。
このとき、再生ヘッド2b,2dは磁気テープ3上の各傾
斜トラックに対して、複数の傾斜トラックを横切る形で
走査することになり、再生信号処理回路111より出力さ
れる再生サブコードデータ111bは、前述の複数の傾斜ト
ラックのうちの1つのトラック上のデータが出力され
る。
この間欠的に再生された再生サブコードデータ111bは、
再生される毎にサブコードデコーダ228を介して、224〜
227のレジスタに対応するデータが格納される。
よって、445にて、KULと再生グループ番号レジスタ226
の再生グループ番号KRを比較し(KR−KUL)>THなる間
得機し(KR−KUL)≦THとなると、 447にて、REW低速サーチ命令を出力し、磁気テープ3の
走行速度を低下させる。
そして、448にてKR≦KULとなるまで得機して、450に
てSTOP命令を出力する。
このテープアンローディング位置検出の動作を第11図
(2)に示す。実線は、KR(a点)とKUL(Ci点)との
差がTHより大きく、REW高速サーチでまず高速走行し、
b点にて、差がTHより小さくなり、低速走行に移り、KR
≦KULとなった。Ci点でSTOP動作をし、di点で停止する
場合、また、点線はKR(a′点)とKUL(Ci点)との差
がTHより小さく初めからREW低速サーチで低速走行する
場合を示している。
停止位置di点はテープアンローディング位置KULに対応
して図に示すようにテープアンローディングする毎にラ
ンダムに変化する。
テープアンローディング位置の検出処理442におい
て、443におけるREW高速サーチ命令出力444の発行条
件、および445における得機条件を、再生グループ番号K
Rとアンローディング位置KULの差としたが、第6図
(l)の443′,445′のように、再生エリア番号JRがア
ンロードエリアを示す値“0"か否かの条件にすることに
よっても、前述と同様な結果が得られる。
テープアンローディング位置の検出処理442あるいは44
2′が完了すると451にて、テープアンローディング命令
を出力して、磁気テープ3がアンローディング完了(モ
ードフラグレジスタ209の出力がテープアンロード完了
状態になるまで)するまで得機する。
メカコントローラ112は、テープアンローディング命
令に対して前述したテープローディング命令に対する動
作とは逆に第7図(a)に示すように、ガイドピン,ガ
イドローラ等をテープローディングメカ122の動作によ
って、第7図(a)の矢印とは逆方向に回動させガイド
ピン,ガイドローラ等を点線で示す位置まで回動せしめ
る。この回動と同時に供給リール5sを回転させ、今まで
引出されていた磁気テープ3を供給リール5s側に巻き取
る。この動作(回動およびテープの巻取り)は、モード
センサ123の出力がテープアンローディング完了の状態
になるまで行なう。
以上のように、Aの処理310において、テープローデ
ィング状態において、一定時間(TH2)ホストからコマ
ンドが到来しない場合、前述のテープアンローディング
処理312を行なう。その後、ホストからコマンドが到来
すると、テープローディング処理306を行ない、到来し
たコマンドに対応する動作を行ないホストに終了ステー
タスを返送し、カウンタ(2)203をリセットして、次
に到来するコマンド待ちとなる。
そして、ホストから、カセットのイジェクトコマンドが
到来した場合、あるいは、本体装置のイジェクトスイッ
チが操作された場合、テープローディング状態であれ
ば、テープアンローディング処理312を行ない、その
後、カセットアンローディング処理313を実行する。そ
して、再びカセットが挿入されるまで、304にて待機状
態となる。
第11図(3)は、(2)に示すテープアンローディン
グ動作によるアンローディング位置d0〜d3に対応して、
ホストからのコマンド到来によるテープの再ローディン
グ動作を示した図である。再ローディング位置g0〜g
3は、前述のテープローディング処理307によって、テー
プローディング動作毎に変化する。d0〜d3とg0〜g3の位
置は、ともにアンローディングエリア内であるが、diと
giとの位置関係は、乱数発生器(1),(2)の出力に
よりランダムとなる。
第6図(m)にカセットアンローディング処理313の
フローを示す。まず、460にて、カセットアンロード命
令を出力し、461にて、モードフラグレジスタ209の出力
がカセットアンロード完了の状態になるまで待機する。
メカコントローラ112は、カセットアンロード命令に
対して前述のカセットロード命令に対する動作とは逆
に、カセットローディング完センサ116の出力がカセッ
トアンロード完状態になるまで、カセットローディング
モータ118をアンローディング方向に回転させ、カセッ
トローディングメカ117を動作せしめる。これによっ
て、カセットケース4の本体装置からの離脱を可能なら
しめる。
以上説明したように、本実施例によれば、磁気テープ
3の回転シリンダ1へのローディングおよびアンローデ
ィング動作を予め、磁気テープ3上に設定したアンロー
ドエリアのみで行なうので、ユーザデータエリアのロー
ディングおよびアンローディング動作による磁気テープ
3のエッジの損傷を回避することができる。また、アン
ロードエリア内のローディングおよびアンローディング
位置を、ローディングおよびアンローディング動作毎に
ランダムに変化させるので、ローディングおよびアンロ
ーディング位置の局所集中化によるテープエッジの過大
な損傷を回避することができる。
また、テープローディング状態において、一定時間ホ
ストからコマンドが到来しない場合、磁気テープ3をア
ンロードエリアでアンロードすることにより、テープロ
ーディング状態の長時間放置による磁気テープ3のガイ
ドピン,ガイドローラによる変形,カール等の発生,本
体装置内に浮遊するチリ,ゴミ等の磁気テープユーザデ
ータエリアへの付着等を回避することができる。
これによって、ホストからのデータの記録,再生の信頼
性向上を図ることができる。
第12図に本発明の他の実施例のドライブコントローラ
102の構成を示す。第5図の実施例と同一機能を有する
ものは、同一の番号を付した。
240は、メカステータスフラグ部で第5図に示したメカ
ステータスデコーダ206,カセットセンサフラグレジフタ
207,カセットローディングフラグレジスタ208,モードフ
ラグレジスタ209,B.O.Tフラグレジスタ210,E.O.Tフラグ
レジスタ211よりなり、207a,208a,209a,210aおよび211a
は、各フラグレジスタの出力信号である。243は、テー
プ位置カウンタ、244はテープ残量検出部、245は、テー
プローディング位置設定,検出部、246は、テープ位置
カウンタ243の出力値と、サーチグループ番号250aをも
とに、サーチグループ番号250aのグループを粗検出する
粗検出制御部、247は、サーチグループ番号250aと再生
グループ番号226aをもとにサーチグループ番号250aのグ
ループを高速サーチする高速サーチ制御部、250は、ス
イッチ回路、248は、記録あるいは再生するグループ番
号を記憶するR/Wサーチグループ番号レジスタ、249は、
カウンタ(2)203、比較器204およびAND回路205による
タイムアウト検出時のグループ番号を記憶するタイムア
ウトグループ番号レジスタ、251は、ローディング回数
アラーム部、252は、表示制御部、253は表示器、241
は、第5図に示した、記録フォーマットカウントレジス
タ218、記録エリア番号レジスタ219,記録グループ番号
レジスタ220,記録フレーム番号レジスタ221および、サ
ブコードエンコーダ222よりなる記録サブコードレジス
タ部で、218a,219a,220aおよび221aは、各レジスタへの
入力信号である。
242は、第5図に示した再生フォーマットカウントレジ
スタ224、再生エリア番号レジスタ225,再生グループ番
号レジスタ226,再生フレーム番号レジスタ227および、
サブコードデコーダ228よりなる再生サブコードレジス
タ部で、224a,225a,226aおよび227aは、各レジスタの出
力信号である。
第13図にテープ位置カウンタ243,テープ残量検出部24
4および、テープローディング位置設定,検出部245の構
成を示す。
テープ位置カウンタ243は、FGS回路133より出力される
周波数信号を入力クロックとしてカウントするアップ/
ダウンカウンタ2431、FGT回路135より出力される周波数
信号を入力クロックとしてカウントするアップ/ダウン
カウンタ2432、前記両者のカウンタの出力値を加算する
加算器2433で構成される。
アップ/ダウンカウンタ2431,2432は、B.O.Tフラグレジ
スタ210の出力値210aでリセットされ、アップカウント
/ダウンカウントの制御は、メインコントロール部202
より供給されるU/D制御信号243aによって制御される。
第14図は、テープの走行位置に対する、アップ/ダウ
ンカウンタ2431,2432および加算器2433出力を示したも
のである。
B.O.T検出時カウンタがリセットされ、テープのフォワ
ード方向の走行に対して、アップカウント、リバース方
向の走行に対してダウンカウントするようにU/D制御信
号を設定すると、テープの巻き径によって、FGS回路13
3、FGT回路135の出力のパルス周期が異なるので、アッ
プ/ダウンカウンタ2431の出力値CNTSは、図中bのよう
に、アップ/ダンウカウンタ2432の出力値CNTTは、図中
Cのように変化する。
また、加算器2433の出力値CNTOは、図中eのようにな
る。つまり、CNTOは、B.O.T検出位置においてCNTB(=
0)で、フォワード方向のテープ走行に対して、増加し
ていき、E.O.T検出位置において、CNTEなる値をとるこ
とになる。このCNTOのカーブeは、直線dに対して、誤
差を有するが、このCNTOの値によって、大まかなテープ
の走行位置を検出することができる。
テープ残量検出部244は、第13図に示したように、メ
インコントロール部202より供給される値およびE.O.T検
出時、E.O.Tフラグレジスタ211の出力信号211aをラッチ
クロック信号として、テープ位置カウンタ243の出力値C
NTOの値を取り込み記憶するE.O.T位置レジスタ2411、こ
のE.O.T位置レジスタ2411の出力値(CNTE)とテープ位
置カウンタ243の出力値CNTOの値の差(CNTE−CNTO)演
算する減算器2442,減算器2442の出力値を記憶容量値に
変換して残りの記憶容量値を出力する容量変換回路244
3、および、演算器2442の出力値と所定値THZとを比較す
る比較器2444で構成される。
テープローディング位置設定,検出部245は、乱数発
生器(1)213とこの出力を、メインコントロール部202
より供給されるラッチクロック信号で、取込み記憶する
アンローディング位置レジスタ214および、このローデ
ィング位置レジスタ214の出力値と、テープ位置カウン
タ243の出力値CNTOと比較する比較器215で構成される。
第15図に、粗検出制御部246,高速サーチ制御部247の
構成を示す。
粗検出制御部246は、スイッチ回路250を介して供給され
るサーチグループ番号KS(サーチすべき目標のグループ
のグループ番号)をテープ位置カウンタ値CNTSに変換す
るテープ位置変換回路2461、このテープ位置カウント値
CNTSと、テープ位置カウンタ243の出力値CNTOとの差(C
NTS−CNTO)を演算する減算器2462、この減算器2462の
出力値の極性(正/負)を判定する極性判定回路2463、
この極性判定結果PCをもとに、減算器2462の出力値の絶
対値をもとめる絶対値化回路2464、絶対値化回路2464の
出力値dcと所定値THCとを比較する比較器2465で構成さ
れる。
高速サーチ制御部247は、前述のサーチグループ番号K
Sと再生グループ番号レジスタ226の出力である再生グル
ープ番号KRとの差(KS−KR)を演算する減算器2471、こ
の減算器2471の出力値の極性(正/負)を判定する極性
判定回路2472,この極性判定結果Pgをもとに、演算器247
1の出力値の絶対値をもとめる絶対値化回路2473、およ
び絶対値化回路2473の出力値dgと所定値THgとを比較す
る比較器2474で構成される。
第16図に、ローディング回数アラーム部の構成を示
す。
ローディング回数アラーム部は、メインコントロール部
202より供給されるローディング回数値LTを記憶するロ
ーディング回数値レジスタ2511、このレジスタ2511の出
力値LTと、所定値THLとを比較する比較器2512とで構成
される。
次に、この第2の実施例のドライブコントロール102
の動作について、第17図のフロー(PAD図)を参照しな
がら説明する。なお、第6図(第1の実施例)のフロー
と同一の動作を行なう処理については同一の番号を付
し、処理内容が少く異なる処理については、第6図の付
番に“b"を付加して表示した。
第17図(a),(b)に、第2の実施例のドライブコ
ントローラ102の大まかな動作手順(フロー)を示す。
以下この動作手順に従って、主に第6図と処理内容の異
なるテープローディング処理307b,テープローディング
時のinitial処理308b,テープアンローディング処理312
b,タイムアウトグループのサーチ処理620他について、
説明していく。
カセットケースが挿入されると、カセットローディン
グ処理306にて、カセットケースを、所定の位置にそう
てんする。そして、307bのテープローディング処理を行
なう。
第17図(c)にテープローディング処理307bのフローを
示す。この処理は、340bのB.O.T検出(1)処理によっ
てB.O.Tを検出し、検出後、3411にて、テープ位置カウ
ンタ243をリセットする。次に、346bのテープローディ
ング位置設定処理において、テープのローディング位置
の設定および検出(テープ走行による)を行う。具体的
には、まず348bにおいて、ローディング位置レジスタ21
4に乱数発生器(1)213の出力を取込む、そして349に
てFF命令を出力してテープのフォワード方向の走行を開
始し同時に3491にてテープ位置カウンタ243をアップカ
ウントモードに設定する。なお、メインコントロール部
202は以下のテープ走行命令に対応してフォワード方向
の走行命令に対してはアップカウントモードに、リバー
ス方向の走行命令に対しては、ダウンカウントモードに
設定すべく、U/D制御信号を出力する。以下のフロー図
では、このU/D制御信号の出力処理は、フローの繁雑さ
をさけるため省略してある。
351bにおいて、テープ位置カウンタ243の出力値CNTO
ローディング位置レジスタの出力値CNTLとを、比較器21
5にてCNTO>CNTLか否かを比較し、比較結果が肯定的と
なるまで待機し、肯定的となると、STOP命令353を出力
する。
このようにして、乱数発生器(1)213によって設定
された位置まで磁気テープ3を走行させると、テープロ
ーディング命令354を出力し、メカコントローラ112によ
って、テープローディン動作を行なわしめる。
なお乱数発生器(2)213は、第1の実施例におけるT
1MIN〜T1MAXのランダムな値に対応して、CNTLMIN〜CNT
LMAXのランダムな値を出力する。これによってテープロ
ーディング位置は、ローディングエリア内において、テ
ープローディング動作を行う毎にランダムに変化する。
アンロードエリア内におけるテープローディング動作
が完了すると、次に第17図(d)のフローに示すテープ
ローディング時のinitial処理308bを行なう。この処理
は、アンフォーマット検出処理360bとこの検出結果によ
って、テープ巻き乱れ修正(1)370bかテープ巻き乱れ
修正(2)370cのいずれかの処理を行なう。
アンフォーマットテープ検出処理360bは、361にてカレ
ントフォーマットカウントレジスタ223の値ICを“0"に
初期設定し、362にてPLAY命令を出力する。そして、363
bにて、テープ位置カウンタ243の出力値CNTOをメインコ
ントロール部202に取り込み、所定値CNTbより大きいか
否かを判定し、CNTO>CNTbとなるまで、PLAY命令の動作
を継続させる。
この所定値CNTbは、第18図に示すように、図中b点に対
応するテープ位置カウンタ243の出力値であり、b点
は、ドライブデータエリアに相当する領域Bの端部(E.
O.T側)の点である。よってこの点まで、再生すればフ
ォーマッテェッドテープであれば、所定の再生出力(PC
Mデータ,サブコードデータ)が得られる。
この再生走行(PLAY)において、再生出力が有り、再
生エリアが365において、再生エリアが365において、再
生エリア番号JRをもとにドライブデータエリアと判定さ
れた時、367にて、再生フォーマットカウント値IRをカ
レントフォーマットカウントレジスタ223に記憶せしめ
る。また、3671,3672および3673にて、予め磁気テープ
3のドライブデータエリアのPCMエリアにドライブ用デ
ータとして記録してある、E.O.Iグループ番号KEOIR,E.
O.T検出時のテープ位置カウンタ値CNTERおよび、テープ
ローディング回数を示す値LTRを、それぞれ対応するレ
ジスタであるEOIグループ番号レジスタ229,E.O.T位置レ
ジスタ2441およびローディング回数値レジスタ2511に記
憶せしめる。
このドライブ用データの各レジスタへの格納は、R/Wデ
ータ制御部204およびメインコントロール部202を介して
行なわれる。
そして、再生されたドライブ用データをもとに、3674
にて表示制御(1)処理(後述する)を行なう。
アンフォーマットテープ検出処理360bが完了すると、
369にて、カレントフォーマットカウント値ICが“0"か
否かによってアンフォーマットテープか否かを判定す
る。判定した結果、アンフォーマットテープの場合(IC
=0)は、テープ巻き乱れ修正(1)処理370bを行な
う。この処理370bのフローを第17図(f)に示す。
このテープ巻き乱れ修正(1)処理370bは、E.O.T検
出(1)処理500とB.O.T検出(3)処理501からなる。
E.O.T検出(1)処理500は、FF(XA)命令(A倍速の
フォワード方向のテープ走行命令)を出力し、E.O.Tフ
ラグがE.O.T検出状態となるまで磁気テープ3を走行さ
せ、E.O.Tを検出すると、505にてE.O.T位置レジスタ244
1にテープ位置カウンタ243の出力値CNTOを記憶し、506
にてSTOP命令を出力する。
次に、B.O.T検出(3)処理501は、510にて、REW(XB)
命令(B倍速のリバース方向のテープ走行命令でB>
A)を出力し、磁気テープをB倍速でリバース方向に走
行せしめ、512にてテープ位置カウンタ出力値CNTOが所
定値THc′より小となると、514にて、REW(XA)命令
(A倍速のリバース方向のテープ走行命令)を出力し、
走行速度をA倍速にスローダウンし、515にて、CNTO
所定値THg′となると517にてREW(X1)命令(1倍速の
リバース方向のテープ走行命令)を出力し、走行速度を
1倍速にさらにスローダウンし518にて、B.O.Tを検出す
ると520にてSTOP命令を出力し、磁気テープ3の走行を
停止せしめる。
なお所定値THc′とTHg′は、THc′>THg′なる関係で
ある。
第18図は、アンフォーマットテープに対するテープ巻
き乱れ修正(1)処理370bによる磁気テープ3の走行の
様子を示している。図中(1)は磁気テープ3のアンロ
ードエリアおよびドライブデータエリアに相当する領域
A,Bの位置を、図中(2)は、テープ位置カウンタ243の
出力値CNTOのテープ走行位置に対する変化を(Fはフォ
ワード方向の走行、Rはリバース方向の走向を示す)、
(3),(4)は、B.O.Tフラグレジスタ210,E.O.Tフラ
グレジスタ211の出力を示す。
また、(5)は、磁気テープ3の走行方向および走行速
度を示す。図中a′点はテープローディング処理307bに
よってローディングされた位置でb点までの1倍速のフ
ォワード方向の走行は、アンフォーマットテープ検出処
理360bによるドライブデータエリアのデータ再生のため
の走行である。b点からは、A倍速で走行し、E.O.T検
出後、f点で停止する、このフォワード方向のテープ走
行に対して、テープ位置カウンタ値CNTOは、(2)のよ
うに、増加しE.O.T検出時の値CNTEがE.O.T位置レジスタ
2441に格納される。その後、f点からは、リバース方向
にB倍速で走行しg点でCNTO<THc′となると、A倍速
にスローダウンし、h点でCNTO<THg′となると、1倍
速にさらにスローダウンして、B.O.Tを検出して停止す
る。
第17図(g)に、フォーマッティッドテープに対する
テープ巻き乱れ修正(2)処理370cのフローを示す。こ
の処理370cは、E.O.T検出(2)処理530とB.O.T検出
(4)531からなる。E.O.T検出(2)処理530は、532に
てFF(XB)命令を出力し、磁気テープ3をフォワード方
向にB倍速で走行せしめる。そして、533にて、テープ
残量が所定THzoより小になるまで待機する。
このテープ残量は、ドライブデータエリアより再生し
E.O.T位置レジスタ2441に格納したE.O.T検出時のテープ
位置カウンタ値CNTERとテープ位置カウンタ出力値CNTO
の差(CNTER−CNTO)に相当しこの値は、(CNTER−CN
TO)を対応する記憶容量値に変換する容量変換回路2443
を介してメインコントロール部に取込み所定値THzoと比
較する。
533にて、テープ残量がTHzoより小さくなると、535にて
FF(XA)命令を出力して、A倍速にスローダウンし、53
6でE.O.Tを検出すると、538にて、E.O.T位置レジスタ24
41にE.O.T検出時のテープ位置カウンタ値CNTOを新たなC
NTEとして、格納する。そしてSTOP命令を出力して磁気
テープ3の走行を停止せしめる。
次に、B.O.T検出(4)処理531は、540にて、R/Wサー
チグループ番号レジスタ248の値KRWを−(m+n)なる
グループ番号に設定し、541にて、スイッチ回路250の出
力値KSがKRWとなるようにスイッチを制御し、542にて、
グループKSサーチ処理を行なう。
−(m+n)なるグループ番号は、アンローディングエ
リアの最初(B.O.T側)のグループのグループ番号で、K
S=−(m+n)としたグループKSサーチ処理542は、実
質的にB.O.Tを検出することと同じである。
第17図(h)にこのグループKSサーチ処理542のフロ
ーを示す。この処理542は、グループKSを高速でサーチ
するもので、粗検出処理550,高速サーチ処理551および
低速サーチ処理552からなる。
粗検出処理550は、553にて、比較器2465の比較結果がdc
>THcのとき、554にて、極性判定回路2463の判定結果PC
が正の場合、555にてFF(XB)命令を出力し、554にて、
PCが負の場合556にてREW(XB)命令を出力する。
そして、557にて、dcTHcとなるまでB倍速の高速走
行を継続する。557にて、dcTHcとなると、次に高速サ
ーチ処理551を行なう。
この処理551は、559にて、比較器2474の比較結果がdg
>THgのとき、560にて、極性判定回路2472の判定結果Pg
が正の場合561にて、FF高速サーチ(XA)命令を出力す
る。FF高速サーチ(XA)命令は、第1の実施例のFF高速
サーチ命令と同じで( )は、磁気テープの走行速度を
示している。以下のサーチ命令も同様である。また、判
定結果Pgが負の場合、562にてREW高速サーチ(XA)命令
を出力する。
そして、563にて、比較器2474の比較結果dgTHgとなる
までA倍速の高速サーチ走行を継続する。比較結果がdg
THgとなると次に低速サーチ処理552を行う。
この処理552は、565にて、メインコントロール部202
が設定したサーチグループ番号KSと、再生グループ番号
KRをメインコントロール部202にて比較し、KS>KR
ら、566にてFF低速サーチ(X1)命令をKSKRなら567に
てREW低速サーチ(X1)命令を出力する。
そして568にて、KS=KRとなるまで1倍速のサーチを行
ない、KS=KRとなると570でSTOP命令を出力し、磁気テ
ープ3の走行を停止する。
第19図は、フォーマッティッドテープに対するテープ
巻き乱れ修正(2)処理370cによる磁気テープ3の走行
の様子を示している。
(1)は、磁気テープ3がフォーマットされ、斜線部に
示すようにアンロードエリアA,ドライブデータエリアB,
ユーザデータエリアCおよびE.O.Iが記録されている様
子を示す。
(2)は、テープ位置カウンタ出力値CNTOのテープ走行
による変化の様子、(3)は、テープ走行速度、
(4),(5)は、比較器2465、2474の出力を示してい
る。
α′点はテープローディング位置で、b点まで再生走行
する。b点からは、B倍速のフォワード方向の高速走行
を行ない、E.O.T近傍のe点で、残量((2)の点線に
示す)が所定値THzoより小さくなると、A倍速に減速
し、E.O.Tを検出してf点で停止する。
f点からのリバース方向の走行は、g点までB倍速で走
行し、g点からはA倍速にスローダウンし、h点でさら
に1倍速にスローダウンしてグループ番号−(n+m)
を検出(ほぼB.O.T検出位置)して停止する。
第18図,第19図に示したように、磁気テープ3をE.O.
T検出までフォワード方向に走行させ、一担巻取リール5
Tに巻取り、その後、B.O.T検出までリバース方向に走行
させ供給リール5sに巻き取る。
これによって、磁気テープ3のリテンショニングおよび
リールに対する巻き乱れを修正する。
なお、フォーマッテェッドテープに対するテープ巻き
乱れ修正(2)処理370cは、第17図(g)のB.O.T検出
(4)処理531のうちの540のR/Wサーチグループ番号KRW
をユーザデータエリアの先頭グループ番号である“0"に
して、ユーザデータエリアの先頭グループをサーチし
て、以後のホストからの記録,再生のコマンドに対する
応答時間を短縮することもできる。このときのテープ走
行速度は、第19図(3)の点線に示すように、f点から
g′点までB倍速のリバース走行をし、g′点からA倍
速にスローダウンし、h′点でさらに1倍速にスローダ
ウンしb点で停止する。
第17図(e)に表示制御(1)処理3674のフローを示
す。この処理3674は、第17図(d)に示したようにテー
プローディング時のinitial処理308bにおいて、フォー
マッテェッドテープをローディングしたときに、ドライ
ブデータエリアの再生データをもとに表示およびアラー
ム等を行なう。
具体的には3676にてローディング回数値レジスタ2511に
格納された値LTの表示を行う。また、3677にて、比較器
2512の比較結果がLT>THLのとき、ローディング回数ア
ラームの表示を行う。なお、THLは予め設定した所定値
である。
そして、3679にて、E.O.T位置カウント値CNTEとE.O.Iグ
ループ番号KEOIをもとに、EOIからE.O.Tまでのテープ残
量(テープ位置カウンタ値換算あるいはグループ番号換
算した値)を求め、この残量エリアに記録可能な記録容
量を表示する。
テープローディング時のinitial処理308bが完了する
と、309にて、ホストからカセットイジェクトコマンド
が到来するまで、あるいは、イジェクトSW105が操作さ
れるまで310のAの処理をくり返す。
Aの処理310を第17図(b)に示す。第1の実施例(第
6図(b))と大きく異なる点は、タイムアウトグルー
プのサーチ処理620,タイムアウトグループ番号KTOUT
設定630を追加したことである。320にてコマンド有の場
合は、321で磁気テープ3がローディング状態か否かを
判定し、アンローディング状態のときは、テープローデ
ィング処理307b,タイムアウトグループのサーチ処理620
後、323bにて、コマンドに対応する動作処理を行ない、
324にてホストに終了ステータスを返送し、325にて、タ
イムアウトカウンタ(2)203をリセットする。
一方320にて、コマンド無の場合、テープがローディン
グ状態でかつ、タイムアウトカウンタ(2)203の出力
値T2がTH2より大なるときタイムアウトグループ番号K
TOUT=KRの設定630をしてテープアンローディング処理3
12bを行う。
第17図(i)に、ホストからのフォーマットコマンド
に対するフォーマッティング処理381bのフローを示す。
まず580にて、ローディングされた磁気テープ3がアン
フォーマットテープか否かを、カレントフォーマットカ
ウント値IC=0か否かで判定し、アンフォーマットテー
プの場合は、前述したB.O.T検出(3)処理501によっ
て、B.O.Tを検出するまで磁気テープ3をリバース方向
に走行する。また、フォーマッテェッドテープの場合
は、前述したB.O.T検出(4)処理531によって、B.O.T
を検出するまで磁気テープ3をリバース方向に走行す
る。
そして、B.O.Tを検出すると停止し、以下、第1の実施
例(第6図(g))と同様に、サブコードデータの初期
値設定396,REC命令出力401,アンロードエリアの記録40
2,ドライブデータエリアの記録403b,E.O.Iの記録404お
よびSTOP命令出力405の各処理を行ない、磁気テープ3
のフォーマッティングを行なう。
第1の実施例と異なるのは、ドライブデータエリアの
記録処理403bである。第17図(j)にこの処理403bのフ
ローを示す。異なる点は、記録ドライブデータの設定処
理590が追加されたことで、この処理590は、591のよう
に、記録EOIグループ番号KEOIWを“0"に初期設定し、記
録EOT位置カウント値CNTEWをEOT位置レジスタ2441の出
力値CNTEに設定し、記録ローディング回数値LTWをロー
ディング回数値レジスタ2511の出力値LTに1を加算した
値に設定する。
そして、592にて、ローディング回数値レジスタ2511の
記憶値を“1"インクリメントする。
これらの記録ドライブデータKEOIW,CNTEW,LTWは、一担
ドライブデータメモリ230に格納され、R/Wデータ制御部
201を介して、ドライブデータエリアのPCMエリアに記録
される。
磁気テープ上に記録された記録ドライブデータは、前述
のテープローディング時のinitial処理308bによって、
再生ドライブデータKEOIR,CNTER,LTRとして再生され、
再び対応する各レジスタに格納される。
第17図(b)に示したように、テープローディング状
態で、ホストからのコマンドに対応する動作処理後、一
定時間(タイムアウトカウンタ(2)203の出力値T2>T
H2となる時間)、新たにコマンドが到来しないと、630
にて、タイムアウトグループ番号レジスタ249に、再生
グループ番号レジスタ226の再生グループ番号KRを格納
する。このKRは、最に到来したコマンドに対する動作処
理後、すなわち、現在のテープ位置を示すものである。
そして、テープアンローディング処理312bを行なう。
第17図(k)にこのテープアンローディング処理312b
のフローを示す。この処理は、第1の実施例(第6図
(k))に対して、ドライブデータエリアの更新処理60
0が追加された点が大きく異なる。テープアンローディ
ング処理312bは、まず、このドライブデータエリアの更
新処理600を行なう。第17図(l)にこのドライブデー
タエリアの更新処理600を示す。この処理はテープをア
ンロード状態にする前に、磁気テープ3上のドライブデ
ータエリアのドライブデータ(KEOIW,CNTEW,LTW)を、
更新するものである。
まず、601にて、ドライブデータエリアのサーチ処理
を行なう。これは、602にてR/Wサーチグループ番号KRW
を、ドライブデータエリアの先頭(B.O.T側)のグルー
プ番号である−nの値に設定し、541にて、スイッチ回
路を制御してその出力KSがKRWとなるようにする。そし
て、前述したグループKSサーチ処理542によって、サー
チする。
そして、603にて記録ドライブデータの更新を行なう、
具体的には、604にて記録EOIグループ番号KEOIWをEOIグ
ループ番号レジスタ229の記憶値KEOIにし、記録E.O.T位
置カウント値CNTEWを、E.O.T位置レジスタ2441の記憶値
CNTEおよび記録ローディング回数値LTWをローディング
回数値レジスタ2511の記憶値LTに1を加算した値にす
る。
そして、605にて、ローディング回数値レジスタ2511の
記憶値を“1"インクリメントする。
そして、606にて、ドライブデータエリアのグループ数
分、前述のドライブデータを422bにて、R/Wデータ制御
部201を介して、ドライブデータエリアのPCMエリアに記
録する。
なお、このドライブデータエリアの記録は、607のグル
ープアフレコ記録処理によって行なう、この処理607
は、R/Wデータ制御部201の記録モード制御信号102cによ
って、記録信号処理回路106の動作を制御し、第3図
(a)に示したPCMエリアの記録信号のみ記録アンプ108
に出力せしめるようにする。他の動作は、グループ記録
処理413と同じである。
テープアンローディング処理312bは、このドライブデ
ータエリアの更新処理600が完了すると、次に440にて、
テープアンローディング位置を設定する。具体的には44
1のようにアンローディング位置レジスタ217に乱数発生
器(2)の出力値を記憶せしめる。次に、アンローディ
ング位置レジスタ217の出力値KULをもとに、テープアン
ローディング位置の検出処理442bを行なう。この処理44
2bは、610にてスイッチ回路250の出力値KSがKULとなる
ようにスイッチを制御し、前述のグループKSサーチ処理
542により、アンローディングすべきグループをサーチ
する。
このアンローディング位置の検出が完了すると、451
にてテープアンローディング命令を出力し、テープアン
ロード完まで待機する。
なお、乱数発生器(2)216は第1の実施例と同様に
アンロードエリア内のグループのグループ番号をランダ
ムに出力する。
第20図に、テープアンローディング処理312bによる磁
気テープ3の走行の様子を示す。第20図では、例えばホ
ストからのデータを記録し、EOIを記録後d点でテープ
走行を停止した状態において、ホストからのイジェクト
コマンド又は、イジェクトSWの操作あるいはその後、ホ
ストからのコマンドが一定時間到来しないことによっ
て、テープアンローディング処理312bを行なった場合を
示す。
d点からa点までのリバース方向の走行は、ドライブデ
ータエリアの先頭グループのサーチ動作で、a点からb
点までのフォワード方向の1倍速走はドライブデータエ
リアのデータの更新動作による走行でb点からh点まで
のリバース方向の走行は、テープアンローディング位置
の検出動作である。このh点において、テープがアンロ
ードされる。
タイムアウトカウンタ(2)203出力T2>TH2によるタ
イムアウトでテープアンローディング処理312bを行なっ
た後、ホストからコマンドが到来すると、テープローデ
ィング処理307b後、タイムアウトグループのサーチ処理
620を行なう。この処理620のフローを第17図(m)に示
す。この処理620は、テープ走行位置をタイムアウト時
の位置にもどすための処理で、621にて、スイッチ250の
出力KSがタイムアウトグループ番号レジスタ249の出力
値KTOOTとなるようにスイッチ250を制御し、グループKS
サーチ処理542を行う。
このときのテープ走行の様子を第20図(2)の点線で示
す。h′点は、テープローディング処理307bによってテ
ープローディング完した時の位置で、d点は、タイムア
ウトグループ番号KTOOTのグループの位置である。
ホストからのデータの追加記録は、第10図に示したよ
うに常に、現時点のEOIからホストからのデータを記録
し、追加記録すべきデータが完了すると、新たにEOIを
引き続き記録して完了する。そして、新たなEOIのグル
ープ番号KEOIをEOIグループ番号レジスタ229に記憶す
る。
この動作は、第1の実施例と同じである。第2の実施例
ではこのEOIの記録時毎に、E.O.T位置レジスタ2441のE.
O.T位置カウント値CNTEとEOI記録時のテープ位置カウン
タ243の出力値CNTOの減算値(CNTE−CNTO)と所定値THZ
とを比較する比較器2444の比較結果をメインコントロー
ル部202に取り込み比較結果が(CNTE−CNTO)<THZなる
とき、テープ残量が所定値THZ以下になった旨の表示
を、表示制御部252を介して表示器に表示する。
また、ホストからのデータの追加記録時の容量変換回
路2443の出力をメインコントロール部202に取込み、追
加記録時に現時点のテープ残量,残りの記憶容量を、表
示制御部を介して表示器に表示す。これら表示器に表示
するデータ,アラームは、コマンドに対する動作完了
後、終了スラータスとして、ホストに返送することもで
きる。
以上説明したように第2の実施例によれば、磁気テー
プのローディング回数を磁気テープ(カセットケース)
ごとに累積して計数して磁気テープ上に記録し、テープ
ローディング時、これを再生して、表示器に表示すると
ともに、新定数回以上になると、アラームの表示をす
る。アラームの表示とともに警告音を発しても良いこと
は言うまでもない!これによって、ユーザは、ローディ
ングした磁気テープのローディング,アンローディング
および、ユーザテータエリアのヘッドの走査による磁気
テープの摩耗,損傷,テープ寿命を推定できるので、テ
ープローディング回数が多くて磁気テープの摩耗,損傷
の大きい、テープ寿命の著しく劣化した磁気テープへの
ホストからのデータの記録によって、再生時のエラー増
加による再生データの信頼性劣化を防止することができ
る。
また、再生サブコードデータによる高速サーチは、磁
気ヘッドとテープの相対速度を一定にするため、高速サ
ーチ時の磁気テープの走行速度には限界がある。例えば
DATの場合は、260倍程度である。またこの高速サーチの
速度を上げるに従って、テープ位置の検出は荒くなり、
サブコードデータの再生確率も低下する。
しかし、テープ位置カウンタによるテープ位置の検出
は、テープの走行速度に依存せず、テープの高速走行に
よるテープ位置の検出が可能である。よって、テープ位
置カウンタによる粗検出(B倍速)と前述の高速サーチ
(A倍速)および低速サーチ(1倍速)を組み合わせる
ことにより、テープ走の目的位置を高速に検出すること
ができるとともに、B→A→1(B>A)倍速のように
目的位置に近づくにつれ段階的に走行速度を低下して目
的位置検出時の走行停止におけるテープテンションの急
激な増大を避けることができ、テープの損傷を低減する
ことができる。
また、このテープ位置カウンタによるテープ位置の検
出は、テープ位置カウンタをB.O.T検出時リセットし、
E.O.T検出時のテープ位置カウンタ値(E.O.T位置カウン
タ値)を磁気テープ上に記録することによって、テープ
ローディング時の巻き乱れ修正処理を、高速走行(B倍
速)で行なうことが可能になり、処理時間の短縮化を図
れるとともに、B.O.TおよびE.O.T近傍で減速可能とな
り、B.O.T,E.O.T検出後の走行停止時のテープテンショ
ンの急激な増大を避けることができる。
また、E.O.T位置カウンタ値と追加記録時のテープ位
置カウンタ値の差からテープ残量を表示器に表示するこ
とができるとともに、テープ残量が所定値以下となった
とき、アラームの表示を行なうことによって、あるいは
これらの表示データをホストに返送することによって、
テープ残量が少なくて、ホストからのデータの記録を途
中で中断してしまうような事態を未然に防止することが
できる。
また、タイムアウト(ホストからのコマンドが所定時
間以上到来しない)によるテープアンローディング(ア
ンロードエリアにおいて、アンロード)後、ホストから
コマンドが到来すると、アンロードエリアにおいてロー
ディングし、タイムアウト時のテープ位置まで走行さ
せ、タイムアウト時点のテープ位置に復帰させることに
よってホストからのコマンドに対して正しく動作するこ
とができる。
第1,第2の実施例では、アンロードエリアをテープ始
端部に1ケ所設けたが、アンロードエリアを複数設け、
近くのアンロードエリアにおいてテープのアンローディ
ング動作を行なうことによって、アンローディング処理
の高速化を図ることができるとともにロード・アンロー
ド動作によるテープ損傷を複数のアンロードエリアに分
散することができ磁気テープの寿命を長くすることがで
きる。
第21図は、磁気テープ上に複数のアンロードエリアを
設けた例を示している。
図中、A0,A1,A2は、アンロードエリア,B0はドライブデ
ータエリア,C0,C1,C2はユーザデータエリア,D0はEOI
である。
これは、ホストからの記録データでユーザデータエリア
C0が所定値以上のグループ数になると、これに引続きア
ンロードエリアA1を記録し、A1以後に再びホストからの
データを記録し、ユーザデータエリアC1を形成する。同
様にC1が所定値以上のグループ数になると、A2を記録し
ホストからのデータは、C2に記録することによってでき
る。
第21図(2)は、テープアンロード時のテープ走行の
様子を示している。
例えば、d点においてホストからコマンドが到来せずタ
イムアウトした場合、テープアンローディングは、図中
(ロ)のようにリバース方向に高速サーチして、エリア
番号をもとに、アンロードエリアを検出して1倍速に減
速し、第1,第2の実施例と同じように、アンロードエリ
ア内のランダムな位置で停止し、テープを回転シリンダ
からアンロードする。
この後、ホストからコマンドが到来すると、アンロード
した位置のまま、シリンダにローディングし、タイムア
ウト時の位置dに復帰すべく、位置dのサーチ動作を行
なう。(図中(ハ)) また、ホストからのイジェクトコマンド到来またはイ
ジェクトSWが操作された場合は、第20図のように、ドラ
イブデータを更新してアンロードエリアでアンロードす
る。
第22図は、磁気テープ上に複数のアンロードエリアを
設ける別の例である。これは、磁気テープを図のように
複数のボリュームで分割し、各ボリュームに第1,第2の
実施例と同じくアンロードエリアAi,ドライブデータエ
リアBi,ユーザデータエリアCiおよびEOIエリアDiを持た
せたものである。
ボリュームを識別するために、サブコードエリアにボリ
ューム番号を記録し、高速サーチによって、各ボリュー
ムiの先頭グループを検出して、その時のテープ位置カ
ウンタ値CNTaiを記憶しておけば、ボリュームiは、CNT
aiからCNTai+1の領域となる。よって、CNTaiをボリュー
ムiのB.O.T位置、CNTai+1をボリュームiのE.O.T位置
とすれば、ボリュームi内において、第1,第2の実施例
と同様に、テープアンローディング処理ができる。
第22図(3)は、ボリューム1内におけるテープアン
ローディング処理によるテープ走行の様子を示してい
る。
また、特定のボリュームiのみが頻繁にアクセスされア
ンロードエリアAiにおけるロード,アンロード回数が所
定値以上になると、他のボリュームのアンロードエリア
でロード,アンロードするようにして、テープ損傷の過
大な累積を避けることもできる。
〔発明の効果〕
本発明は、磁気テープの回転シリンダに対するローデ
ィングおよびアンローディングを、磁気テープ上に予め
設定したアンロードエリア内のランダムな位置で行なう
ので、ロード,アンロードによるテープの損傷をこのエ
リア内に限定するとともに、このエリア内での局所集中
化を避けることができるので、テープ寿命を延ばすこと
ができるとともに、アンロードエリアを除いた領域にホ
ストからのデータを記録することによって、データの記
録,再生の信頼性を向上することができる。
また、テープ位置カウンタによる目的位置の粗検出
を、高速に行なうことができるので、再生サブコードデ
ータによる高速サーチ,低速サーチを組合せ、目的位置
のサーチ時間を短縮できるとともに、テープテンション
の急激な増大を避けることができるので、テープの損傷
を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成図、 第2図は磁気テープ上の記録トラックを示す図、 第3図はトラックフォーマットを示す図、 第4図は記録,再生の単位であるグループフォーマット
を示す図、 第5図はドライブコントローラの構成図、 第6図(a),(b)は、ドライブコントローラの大ま
かな動作手順を示すフロー図、 第6図(c)〜第6図(m)は、ドライブコントローラ
の詳細な動作手順を示すフロー図、 第7図は、テープローディング状態のカセットケース、
磁気テープ、回転シリンダおよび、ガイドピン,ガイド
ローラ,B.O.Tセンサ,E.O.Tセンサの位置関係を示す図、 第8図は、テープローディング処理時の磁気テープ走行
の様子を示す図、 第9図は、テープローディング時に引き出される磁気テ
ープの様子を示す図、 第10図は、フォーマッティング処理およびホストからの
データの記録によって、磁気テープ上に記録形成される
アンロードエリア、ドライブデータエリア,ユーザデー
タエリアおよびEOIの各エリアの位置関係およびサブコ
ードエリアの情報を示す図、 第11図はテープアンローディング処理時の磁気テープの
走行の様子を示す図、 第12図は、第2の実施例のドライブコントローラの構成
図、 第13図は、第12図のテープ位置カウンタ,テープ残量検
出部、テープローディング位置設定,検出部の構成図、 第14図は、テープ位置カウンタの出力値の変化の様子を
示す図、 第15図は、第12図の粗検出制御部,高速サーチ制御部の
構成図、 第16図は、第12図のローディング回数アラーム部の構成
図、 第17図(a),(b)は、第2の実施例の大まかな処理
手順を示すフロー図、 第17図(c)〜(m)は、第2の実施例の各処理の手順
を示すフロー図、 第18図は、テープ巻き乱れ修正(1)処理370bの動作を
説明する図、 第19図は、テープ巻き乱れ修正(2)処理370cの動作を
説明する図、 第20図は第2の実施例のテープアンローディング処理31
2bによるテープ走行の様子を示す図、 第21図,第22図は、アンロードエリアを複数設けた例の
テープアンロード時の動作を示す図、である。 1……回転シリンダ、2……磁気ヘッド、3……磁気テ
ープ、4……カセットケース、5s……供給リール,5T…
…巻取リール、6……キャプスタン、7……ピンチロー
ラ、101……インタフェイス回路、102……ドライブコン
トローラ、103……バッファメモリ、104,107,112……誤
り訂正回路、105……イジェクトSW、112……メカコント
ローラ、106……記録信号処理回路、111……再生信号処
理回路、109……スイッチ回路、124……シリンダサーボ
回路、128……キャプスタンサーボ回路、131……リール
制御回路、113……B.O.Tセンサ、114……E.O.Tセンサ、
115……カセットセンサ、116……カセットローディング
完センサ、123……セードセンサ、120……モードカム、
122……テープローディングメカ、117……カセットロー
ディングメカ、201……R/Wデータ制御部、202……メイ
ンコントロール部、203,212……カウンタ、204,215……
比較器、213,216……乱数発生器、207,208,209,210,211
……フラグレジスタ、206……メカステータスデコー
ダ、218,219,220,221……レジスタ、222……サブコード
エンコーダ、223,224,225,226,227,229……レジスタ、2
28……サブコードエンコーダ、214,217……レジスタ、2
30……ドライブデータメモリ、240……メカステータス
フラグ部、241……記録サブコードレジスタ部、242……
再生サブコードレジスタ部、243……テープ位置カウン
タ、244……テープ残量検出部、245……テープローディ
ング位置設定,検出部、246……粗検出部、247……高速
サーチ制御部、248……R/Wサーチグループ番号レジス
タ、249……タイムアウトグループ番号、250……スイッ
チ回路、251……ローディング回数アラーム部、252……
表示制御部、253……表示器、301……メイン処理、307
……テープローディング処理、308……テープローディ
ング時のinitial処理、310……A処理、312……テープ
アンローディング処理、346……テープローディング位
置設定処理、340,390……B.O.T検出処理、381……フォ
ーマッティング処理、402……アンロードエリアの記録
処理、403……ドライブデータエリアの記録処理、440…
…テープアンローディング位置の設定処理、442……テ
ープアンローディング位置の検出処理。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 27/34 G11B 27/34 L 27/10 H 27/28 A 27/34 L

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カセットケースに収納された磁気テープを
    該カセットケースより引き出し、 回転シリンダに巻き付けるテープローディング動作、お
    よび該引き出された磁気テープを該カセットケースに収
    納するテープアンローディング動作をするヘリキャルス
    キャン形磁気テープ記憶装置において、 磁気テープの長手方向にテープロード、アンロードを行
    うエリアを設定するロード、アンロードエリア設定手段
    とテープローディング動作をこのロード、アンロードエ
    リア内のランダムなテープ位置で行う制御手段とを有し
    たことを特徴とするヘリキャルスキャン形磁気テープ装
    置。
  2. 【請求項2】カセットケースに収納された磁気テープを
    該カセットケースより引き出し、 回転シリンダに巻き付けるテープローディング動作、お
    よび該引き出された磁気テープを該カセットケースに収
    納するテープアンローディング動作を行うテープローデ
    ィング手段を 有するヘリキャルスキャン形磁気テープ記憶装置におい
    て、 上記ロード、アンロードエリア設定手段は、磁気テープ
    上にロード、アンロードエリアにエリア番号およびエリ
    ア内の位置を示すグループ番号を記録するロード、アン
    ロードエリア記録手段と、 磁気テープを再生して、エリア番号をもとにロード、ア
    ンロードエリアを検出後、さらに、ロードアンロード設
    定手段によって設定されたグループ番号を検出して磁気
    テープの走行を停止する ロード、アンロード位置検出手段とから、構成され 該アンローディング位置検出手段の動作後、テープロー
    ディング手段によって、テープアンローディング動作を
    行うようにしたことを特徴とするヘリキャルスキャン形
    磁気テープ記憶装置。
  3. 【請求項3】カセットケースに収納された磁気テープを
    該カセットケースより引き出し、 回転シリンダに巻き付けるテープローディング動作、お
    よび該引き出された磁気テープを該カセットケースに収
    納するテープアンローディング動作をするヘリキャルス
    キャン形磁気テープ記憶装置において、 磁気テープ上に、磁気テープの位置情報として一連のグ
    ループ番号を記録するグループ番号記録手段、 該一連のグループ番号で所定の範囲をロード、アンロー
    ドエリアとしこのエリア内のランダムなグループ番号を
    設定するロード、アンロード位置設定手段、 磁気テープを再生し、再生したグループ番号をもとにロ
    ード、アンロード位置設定手段によって設定されたグル
    ープ番号を検出し、磁気テープの走行を停止するロー
    ド、アンロード位置検出手段、 を有し、 該ロード、アンロード位置検出手段の動作後、テープロ
    ード、アンローディング動作を行うようにしたことを特
    徴とするヘリキャルスキャン形磁気テープ記憶装置。
  4. 【請求項4】カセットケースに収納された磁気テープを
    該カセットケースより引き出し、 回転シリンダに巻き付けるテープローディング動作、お
    よび該引き出された磁気テープを該カセットケースに収
    納するテープロード、アンローディング動作を行うテー
    プローディング手段を 有するヘリキャルスキャン形磁気テープ記憶装置におい
    て、 該磁気テープ上に、ロード、アンロードエリアを設け、 このロード、アンロードエリアに、エリアを示すエリア
    番号を記憶するロード、アンロードエリア記録手段、 該磁気テープを再生して、エリア番号をもとにロード、
    アンロードエリアを検出するロード、アンロードエリア
    検出手段、 ロード、アンロードエリア内のランダムな位置を設定す
    るロード、アンロード位置設定手段、 を有し、 磁気テープを走行させ、ロード、アンロードエリア検出
    手段によるエリア検出後、該ロード、アンロード位置設
    定手段による設定位置で走行を停止させその後テープロ
    ーディング手段によってテープアンローディング動作を
    行うようにしたことを特徴とするヘリキャルスキャン形
    磁気テープ記憶装置。
  5. 【請求項5】ロード、アンロードエリアの磁気テープ長
    手方向の長さを、該テープローディング動作によって該
    カセットケースより引き出される磁気テープの長さより
    長くした ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請
    求項4のいずれかに記載のヘリキャルスキャン形磁気テ
    ープ記憶装置。
  6. 【請求項6】磁気テープ上のアンロードエリアを除いた
    領域にホストからのデータを記録するようにしたことを
    特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又
    は請求項5のいずれかに記載のヘリキャルスキャン形磁
    気テープ記憶装置。
  7. 【請求項7】アンロードエリアを磁気テープ始端部に設
    けた ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求
    項4、請求項5又は請求項6のいずれかに記載のヘリキ
    ャルスキャン形磁気テープ記憶装置。
  8. 【請求項8】アンロードエリアを磁気テープ上に複数設
    け、 磁気テープを走行させ、最初に検出したアンロードエリ
    ア内のランダムな位置に於いて、テープアンローディン
    グ動作を行うようにした ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求
    項4、請求項5又は請求項6のいずれかに記載のヘリキ
    ャルスキャン形磁気テープ記憶装置。
  9. 【請求項9】カセットケースに収納された磁気テープを
    該カセットケースより引き出し、 回転シリンダに巻き付けるテープローディング動作、お
    よび該引き出された磁気テープを該カセットケースに収
    納するテープアンローディング動作を行うテープローデ
    ィング手段 磁気テープは、始端部にリーダテープを設けたものであ
    って、該リーダテープ部と磁性層部との光の透過率ある
    いは、反射率の差によって、磁気テープの始端部を検出
    する始端部検出手段 を有するヘリキャルスキャン形磁気テープ記憶装置にお
    いて、 テープアンローディング動作を、始端部検出手段による
    磁気テープの始端部を検出後、磁気テープをフォワード
    方向に走行させ、予め始端部より所定のエリア設定した
    アンロードエリアの内のランダムな位置で停止させた
    後、行う制御手段を有することを特徴とするヘリキャル
    スキャン形磁気テープ記憶装置。
  10. 【請求項10】カセットケースに収納された磁気テープ
    を該カセットケースより引き出し、 回転シリンダに巻き付けるテープローディング動作、お
    よび該引き出された磁気テープを該カセットケースに収
    納するテープアンローディング動作を行うテープローデ
    ィング手段、 該磁気テープは、始端部にリーダテープ、終端部にトレ
    ーラテープを設けたものであって、該リーダテープ、ト
    レーラテープと磁性層部のテープとの光の透過率あるい
    は、反射率の差によって、磁気テープの始端部を検出す
    る始端部検出手段、 を有するヘリキャルスキャン形磁気テープ記憶装置にお
    いて、 予め、磁気テープの始端部から一定のエリアのローディ
    ングエリアを設定し、テープローディング動作を行うに
    先立って、磁気テープをカセットケースに収納したま
    ま、始端部検出手段によって、磁気テープの始端部を検
    出した後、ローディングエリア内のランダムな位置まで
    磁気テープを走行させ、その後、テープローディング動
    作を行う制御手段を有することを特徴とするヘリキャル
    スキャン形磁気テープ記憶装置。
  11. 【請求項11】請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5、請求項6、請求項7又は請求項9のいず
    れかに記載のヘリキャルスキャン形磁気テープ記憶装置
    のアンロードエリアと、請求項10記載のヘリキャルスキ
    ャン形磁気テープ記憶装置のローディングエリアを一致
    させたことを特徴とするヘリキャルスキャン形磁気テー
    プ記憶装置。
  12. 【請求項12】カセットケースに収納された磁気テープ
    を該カセットケースより引き出し、 回転シリンダに巻き付けるテープローディング動作、お
    よび該引き出された磁気テープを該カセットケースに収
    納するテープアンローディング動作と共に、 磁気テープが回転シリンダに巻き付けられたテープロー
    ディング状態において、 磁気テープの走行の停止している時間を計測するタイム
    アウト計測手段と、 このタイムアウト計測手段の計測結果が所定値より大き
    いか否かを比較する比較手段 を有し、 該比較手段の比較結果が肯定的のとき、磁気テープを走
    行させ該ロード、アンロードエリア内のランダムな位置
    において、テープロード、アンロード動作を行うように
    したことを特徴とする請求項2記載のヘリキャルスキャ
    ン形磁気テープ記憶装置。
  13. 【請求項13】磁気テープの走行位置を検出するテープ
    位置検出手段、 該テープ位置検出手段の出力値を記憶するテープ位置記
    憶手段、 該比較手段の比較結果が肯定的のとき、該テープ位置記
    憶手段に、該テープ位置検出手段の出力値を記憶し、磁
    気テープを走行させ、該ロード、アンロードエリア内の
    ランダムな位置においてテープアンローディング動作を
    行い、その後、ホストからの新たなコマンドが到来する
    とテープローディング動作を行い、磁気テープを、該テ
    ープ位置検出手段の出力値が該テープ位置記憶手段の記
    憶位置と一致するまで走行し、 コマンドに対応する動作を行う制御手段を有することを
    特徴とする請求項12記載のヘリキャルスキャン形磁気テ
    ープ記憶装置。
  14. 【請求項14】磁気テープ上に複数のロード、アンロー
    ドエリアを設け、該比較手段の比較結果が肯定的のとき
    のテープアンローディング動作は、磁気テープを一方の
    方向に走行させ、 最初に検出されるロード、アンロードエリアのエリア内
    のランダムな位置において行う制御手段を有する ことを特徴とする請求項13記載のヘリキャルスキャン形
    磁気テープ記憶装置。
  15. 【請求項15】磁気テープ上に予め記録された磁気テー
    プ始端部からの一連の番号からなる位置情報を再生する
    ことによって、磁気テープの走行位置を検出するテープ
    位置検出手段としたことを特徴とする請求項13又は請求
    項14記載のヘリキャルスキャン形磁気テープ記憶装置。
  16. 【請求項16】トレーラテープによるE.O.T検出手段に
    よってE.O.Tを検出した時の該テープ位置カウンタの出
    力値を記憶するE.O.T位置記憶手段と、 テープアンローディング動作に先立ち、該E.O.T位置記
    憶手段の記憶値CNTEを磁気テープの始端部に設けたドラ
    イブデータエリアに記録し、テープローディング後リー
    ダテープによるB.O.T検出手段によってB.O.Tを検出した
    後、このドライブデータエリアよりCNTEを読み出し、該
    E.O.T位置記憶手段に記憶するとともに、該テープ位置
    カウンタの出力値とCNTEとの差が所定値以下となるま
    で、速度Aでフォワード方向に磁気テープを走行し、そ
    の後、走行速度を低下して、E.O.Tを検出して停止し、
    再び逆方向に磁気テープを速度Aで走行させ、該テープ
    位置カウンタの出力値が所定値以下となると、走行速度
    を低下させ所定位置で停止させる制御手段を設けたこと
    を特徴とするヘリキャルスキャン形磁気テープ記憶装
    置。
  17. 【請求項17】磁気テープのステータス情報を表示する
    表示器と、 トレーラテープによるE.O.T検出手段によってE.O.Tを検
    出した時の該テープ位置カウンタの出力値CNTEを記憶す
    るE.O.T位置記憶手段と、 テープアンローディング動作に先立ち、該E.O.T位置記
    憶手段の記憶値CNTEを磁気テープの始端部に設けたドラ
    イブデータエリアに記録し、テープローディング後リー
    ダテープによるB.O.T検出手段によってB.O.Tを検出した
    後、このドライブデータエリアよりCNTEを読み出し、該
    E.O.T位置記憶手段に記憶し、ホストからのデータの記
    録時の該テープ位置カウンタの出力値と該CNTEとの差を
    もとに、テープ残量を表示器に表示させるとともに、該
    差が所定値以下になったとき、アラーム表示を該表示器
    にさせる制御手段を設けた ことを特徴とするヘリキャルスキャン形磁気テープ記憶
    装置。
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