JP2000055206A - インテークマニホールドガスケット - Google Patents

インテークマニホールドガスケット

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JP2000055206A
JP2000055206A JP23016298A JP23016298A JP2000055206A JP 2000055206 A JP2000055206 A JP 2000055206A JP 23016298 A JP23016298 A JP 23016298A JP 23016298 A JP23016298 A JP 23016298A JP 2000055206 A JP2000055206 A JP 2000055206A
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gasket
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manifold gasket
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Kenji Matsumoto
健治 松本
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Uchiyama Manufacturing Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンのインテークマニホールドとシリン
ダヘッドとを取り付け密封するインテークマニホールド
ガスケットであって、強固に固定され、有効な防振作用
をなさしめ、シール寿命の長いガスケットを提供する。 【解決手段】 弾性体製の弾性シール材(a)と、これ
と一体的に設けられる複数のインサート材(1及び3)
からなるインテークマニホールドガスケットであって、
第1インサート(1)の取付け孔部(4)へ該ガスケッ
トの他方の側の表面に達するカラー(5)を埋め込み形
成せしめる。これにより、弾性シール材(a)は均一な
面圧と最適な締め圧を得て、長期間良好な密封性能と振
動防止作用を働かせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンのインテ
ークマニホールドとシリンダヘッドの取付部との間に装
着されその両部材の密封と防振を図るインテークマニホ
ールドガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンのインテークマニホール
ドとシリンダヘッドの取付部との間に装着されるインテ
ークマニホールドガスケットとしては、前記インテーク
マニホールドの軽量化のために合成樹脂化が進んだこと
や、騒音低減などによって柔軟度の多いソフトガスケッ
トが用いられるようになっており、このようなガスケッ
ト構造に合わせてその取付構造もさまざまな構造が開発
され実施されるに至っている。その実例を挙げると、図
4に示すようにガスケットの開口部(2)の付近一帯を
弾性が得易いように肉厚に造形して振動とか共鳴に備え
ており、これに取付手段と形状維持性を付与するのにイ
ンサート補強材(7)を凹凸のある複雑な形状に造形し
て内部へ配設している。このインサート補強材(7)
は、図5に示すような開口部(2)を連設したインテー
クマニホールドガスケットに対して、図4に示すように
弾性シール材(a)の中程に埋設され、取付け孔部
(4)の付近を隆起せしめてその一部を表面に露出せし
めた屈曲形状が多く実施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ようなインテークマニホールドガスケットにあっては、
取付け孔部(4)以外の弾性シール材(a)がインサー
ト補強材(7)の少ない屈曲限界によってその質量を大
きく制限されており、従って充分な圧縮変形をもたらさ
ず、どうしても弾性シール材(a)の内部応力が過大な
ものとなるのでシール寿命を短いものとし、また共振動
とか共鳴を引き起こしてしまう虞も拭い去れない。本発
明はこのような欠点に鑑みて開発されたものであって、
強固に固定され、有効な防振作用ををなさしめ、シール
寿命の長いインテークマニホールドガスケットを提供す
ることを目的としている。
【0004】
【課題を解決しようとする手段】本発明を図面を基に説
明すると、図1及び図2に示すように、エンジンの吸気
機関であるインテークマニホールドと燃焼室が設けられ
たシリンダヘッドの取付部との間に装着されるインテー
クマニホールドガスケットであって、前記インテークマ
ニホールドガスケットは合成ゴムあるいは合成樹脂等の
弾性シール材(a)とこれを補強する金属あるいは硬質
合成樹脂等のインサート材(1及び3)からなってお
り、前記インテークマニホールドガスケットの片面側へ
ほぼ全面に亘って配設される第1インサート(1)と、
開口部(2)へ部分的に埋設される第2インサート
(3)を具備し、前記第1インサート(1)の取付け孔
部(4)へ該ガスケットの他方の側の表面に達するカラ
ー(5)を埋め込み一体化せしめたことを特徴としてい
る。また、図2に示すように前記インテークマニホール
ドガスケットにおける開口部(2)の周辺に凹凸環
(6)を形成せしめ、開口部(2)に対し該凹凸環
(6)と軸方向に同位置の前記第1インサート(1)の
開口周縁部(11)を立ち上げ形成せしめたことも特徴
としている。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、上記したように、イン
テークマニホールドの密封と振動と共鳴を防止するため
に装着されるインテークマニホールドガスケットであっ
て、前記インテークマニホールドガスケットは合成ゴム
等の弾性体でなる弾性シール材(a)と、これと一体的
に設けられる複数のインサート材(1及び3)からな
り、その第1インサート(1)の取付け孔部(4)へ該
ガスケットの他方の側の表面に達するカラー(5)を埋
め込み形成せしめている。これを装着すると、図3に示
すように前記インテークマニホールドガスケットの弾性
シール材(a)は取り付ける取付部材(8)の密着表面
側に大部分が位置し、第1インサート(1)がその裏面
にあって該弾性シール材(1)を押え圧着する配置にあ
る。このとき、第2インサート(3)は開口部(2)周
辺の前記第1インサート(1)の裏面へ部分的へ埋設さ
れており、他方の取付部材(8´)へ取り付けられる配
置となっている。そして前記第1インサート(1)は取
付け孔部(4)へ強固に埋め込まれたカラー(5)によ
って弾性シール材(a)の裏面から取付部材(8)へ確
実に取付固定され、ここで完全な弾性的結合がなされて
いる。
【0006】このような弾性シール材(a)をガスケッ
ト裏面の全面から第1インサート(1)で圧縮する取付
構造により、弾性シール材(a)は均一な面圧を保ち、
かつカラー(5)によって適当な締め圧を得ているので
長期間良好な密封性能を発揮するものとなる。
【0007】
【実施例】本発明を実施するに、弾性シール材(a)に
用いる弾性体は、弾性変形量に優れる合成ゴム材が好ま
しいものとなり、価格的及び成形性に優れるニトリルゴ
ムが適当であると思われるが、他には耐熱性、耐油性に
優れるアクリルゴム、さらにはシリコーンゴム、フロロ
シリコーンゴム、あるいはフッ素ゴムなどを用いること
も可能である。次に、複数のインサート材(1、3)及
びカラー(5)としては、造形的、価格的に優位な鉄材
が一般的であり、他にステンレススチール、あるいはア
ルミニウムまたは銅とか黄銅など用いても差し支えな
い。また、硬質な合成樹脂材としては熱硬化性樹脂を用
いるのが価格的にも性能的にも一般的であり、例えばフ
ェノール樹脂、フラン樹脂、キシレン樹脂、尿素樹脂、
メラミン樹脂、エポキシ樹脂等のいずれかを採用するこ
とができその選択は自由である。
【0008】本発明は弾性シール材(a)を裏面からイ
ンサート材(1、3)で補強し、カラー(5)によって
取付強度と締付け寸法を規制したもので、該インサート
材(1、3)とカラー(5)の取り付けにおいて取付け
孔部(4)へ埋め込み一体化せしめており、ここでの強
大な取付強度が狙いとする作用効果を有効に発揮させる
ために重要な構成となっている。
【0009】また、前記インテークマニホールドガスケ
ットの開口部(2)においては、その周辺に突出及び陥
没する凹凸環(6)を形成せしめ、該周縁部の面圧を局
部的に高めてシール性を向上せしめることが可能であ
り、この作用をより強く求めるなら図2に示すようにこ
の凹凸環(6)と同位置にある前記第1インサート
(1)の開口周縁部(11)を立ち上げ形成せしめると
圧縮変形量が該開口周縁部(11)だけ規制されるので
その近辺は高い局部面圧を得ることができる。
【0010】また、取付部材(8、8´)への取付作業
性と確実な固定をなさしめるために前記カラー(5)の
内周面へ図2で示すような捻子(51)を形成せしめる
ことができ、この製作では予め捻子(51)を刻んだナ
ット状のカラー(5)を埋め込むことで簡単に造形せし
めることができる。
【0011】
【発明の効果】上記のような構成によって、以下に示す
優れた効果が得られる。本発明のインテークマニホール
ドガスケットは、弾性シール材(a)をガスケット裏面
の全面からカラー(5)で締付け寸法を規制して第1イ
ンサート(1)で圧縮する取付構造により、弾性シール
材(a)は均一な面圧を保ち、かつ最適な締め圧を得て
おり、長期間変わることのない良好な密封性能と振動防
止作用を約束する。また、第1インサート(1)の開口
周縁部(11)を立ち上げ形成せしめることにより、開
口部周辺の面圧を局部的に高めることができシール性を
さらに向上せしめる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の別の実施例を示す拡大断面図である。
【図3】本発明の装着状態を示す断面図である。
【図4】図5で示す従来の構造のA−A´断面図であ
る。
【図5】従来構造の平面図である。
【符号の説明】
a 弾性シール材 1 第1インサート 11 開口周縁部 2 開口部 3 第2インサート 4 取付け孔部 5 カラー 6 凹凸環 7 インサート補強材 8 取付部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのインテークマニホールドとシ
    リンダヘッドの取付部との間に装着されるインテークマ
    ニホールドガスケットにおいて、 前記インテークマニホールドガスケットは弾性シール材
    とこれを補強するインサート材からなっており、 前記インテークマニホールドガスケットの片面側へほぼ
    全面に亘って配設される第1インサートと、 開口部へ部分的に埋設される第2インサートを具備し、 前記第1インサートの取付け孔部へ該ガスケットの他方
    の側表面に達するカラーを埋め込み一体化せしめたこと
    を特徴としたインテークマニホールドガスケット。
  2. 【請求項2】 前記インテークマニホールドガスケット
    における開口部の周辺に凹凸環を形成せしめ、 この凹凸環と同位置の前記第1インサートの開口周縁部
    を立ち上げ形成せしめたことを特徴とした請求項1のイ
    ンテークマニホールドガスケット。
  3. 【請求項3】 前記カラーの内周面へ捻子を形成せしめ
    たことを特徴とした請求項1ないし2のインテークマニ
    ホールドガスケット。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004269757A (ja) * 2003-03-11 2004-09-30 Uchiyama Mfg Corp ガスケット用ゴム部材
US7744095B2 (en) 2003-09-17 2010-06-29 Uchiyama Manufacturing Corp. Cylinder head gasket
JP2013235031A (ja) * 2012-05-02 2013-11-21 Olympus Imaging Corp 防水機器に用いられる蓋装置
JP2017003816A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 アルプス電気株式会社 レンズ駆動装置

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