JPH06690Y2 - ロッカカバーガスケット - Google Patents

ロッカカバーガスケット

Info

Publication number
JPH06690Y2
JPH06690Y2 JP1988071783U JP7178388U JPH06690Y2 JP H06690 Y2 JPH06690 Y2 JP H06690Y2 JP 1988071783 U JP1988071783 U JP 1988071783U JP 7178388 U JP7178388 U JP 7178388U JP H06690 Y2 JPH06690 Y2 JP H06690Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rocker cover
gasket
insertion portion
groove
cylinder head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988071783U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01176265U (ja
Inventor
武 埜本
聡 砂田
雅志 谷
久雄 峯岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UD Trucks Corp filed Critical UD Trucks Corp
Priority to JP1988071783U priority Critical patent/JPH06690Y2/ja
Publication of JPH01176265U publication Critical patent/JPH01176265U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH06690Y2 publication Critical patent/JPH06690Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ロッカカバーの溝内に挿入される挿入部と、
ロッカカバーの端面とシリンダヘッドとの間に挟持され
る巾広部とが一体的に形成されたロッカカバーガスケッ
トに関するものである。
[従来技術] 第6図に示すように、従来自動車用エンジンのシリンダ
ヘッド20とロッカカバー21とは、ガスケット22を
介して結合されている。すなわち第7図に詳細に示すよ
うにロッカカバー21のシリンダヘッド20に面した周
縁には溝24が形成され、そして、この溝内にガスケッ
ト22の挿入部25が挿入され、巾広部26がシリンダ
ヘッド20のシール面23に接するように載置され、そ
してロッカカバー21をシリンダヘッド20に締付ける
構造が採られている。
更にシール効果を高めるために、挿入部25の頂部と、
巾広部の底面とにそれぞれビート部27、及び28、2
8・・・が形成されたガスケットも提案されている。し
かしながら、このガスケットは初期の段階では良好なシ
ール性を発揮するが、時間の経過と共にビート部に局部
的な永久歪が発生し、シール性が低下するという問題点
がある。その理由は応力が尖端部に集中するものと推定
される。
シール性の向上を図ったガスケットが、例えば実開昭5
4−113951号公報によっても提案されている。し
かしながら、このガスケットはロッカカバーをシリンダ
ヘッドに締付けるときに、巾広部がシール面の外方へは
み出すのを防止するために工夫が施されているだけであ
る。したがって、シール面は所定の大きさに保持され、
シール効果は期待できるが、ガスケットの劣化の問題は
解決されていない。というのは締付け時の応力の分布状
態についての考慮が払われていないからである。
[考案の目的] したがって本考案は、時間の経過によってもシール性が
低下しないロッカカバーガスケットを提供することを目
的としている。換言すると、締付時に歪が全体に略均一
に分布するような形状のロッカカバーガスケットを提供
することを目的としている。
[考案の構成] 本考案によれば、ロッカカバーの溝内に挿入される挿入
部と、ロッカカバーの端面と、シリンダヘッドのシール
面との間に挟持される巾広部とよりなるロッカカバーガ
スケットにおいて、前記挿入部は前記溝の深さより長大
に形成され、その断面は前記挿入部と巾広部とが曲率中
心が互いに反対方向に位置している2つの円弧で変曲点
を有するように連接され、前記変曲点における接線はガ
スケットの中心線に対して30〜60°の範囲に選定さ
れている。
[考案の作用効果] したがってその使用に当っては、まずロッカカバーの溝
内にガスケットの挿入部を挿入し、そして巾広部がシリ
ンダヘッドのシール面に接するようにロッカカバーをシ
リンダヘッド上に載置し、両者を締付け一体化する。
ところで、本考案によれば、挿入部は溝の深さより長い
ので、締付過程においてまず挿入部が圧縮され、次いで
巾広部が圧縮されて締付けが完了することになる。この
ように本考案によれば、ガスケットは2段に圧縮される
ので、圧縮率すなわち歪は全体的に均一になる。すなわ
ち挿入部は巾広部に比較して長いので圧縮行程を長くし
て、単位長さ当りの変型量が巾広部と等しくなるように
なっている。また本考案によれば、挿入部と巾広部とは
曲率中心が互いに反対方向に位置している2つの円弧で
連接されているので、丸みをもって形成でき、尖端部が
なく、したがって応力が集中してガスケットが破損する
ようなこともない。更に本考案によれば、連接点である
変曲点における接線がガスケットの中心線に対して30
〜60°の範囲に選定されているので、接線に対して直
角方向に作用する応力は変曲点において最大となり、こ
の応力がガスケットの中心線に対して60〜30°の範
囲となり、したがって巾広部がシール面からなみ出そう
とする力が相殺される。
[実施例] 以下本考案の実施例を添付図面によって説明する。第1
図はロッカカバーガスケットの断面図であるが、同図を
参照すると、本実施例に係るガスケットGは、挿入部1
と巾広部2とから成っている。挿入部1は、ロッカカバ
ー10のシリンダヘッド11に面した周縁に形成された
溝12内に挿入される部分であり、また巾広部2はロッ
カカバーの端面13とシリンダヘッド11のシール面1
4との間に挟持される部分で、これらがラバーのような
素材で一体的に形成されている。
挿入部1の長さは、溝12の深さより大きく、そして以
下に述べるようにして巾広部2に連なっている。すなわ
ち挿入部1の下方部分と巾広部2の上方部分は、図にお
いて下側へ突出した円弧Rと、上側へ突出した円弧rと
によって変曲点Pを有するように連接されている。この
ように2つの円弧によって連接されているので、円弧R
の曲率中心と円弧rの曲率中心は変曲点Pにおける接線
Sを挾んで上下位置にあることになる。また接線Sとガ
スケットの中心線Cとがなす角θは30〜60°の範囲
に選定されている。
次に実施例の作用効果を述べると、ロッカカバー10の
締付け前には、第3図に示すように、ロッカカバーの端
面13はガスケットGの変曲点Pに当接していない。こ
の状態では歪はどこにも生じていない。締付け過程にお
いて、端面13が変曲点Pに当接すると、挿入部1は、
挿入部の長さと溝12の深さとの差の分だけ圧縮された
ことになるので、挿入部1を中心にして多少の歪は生じ
る(第4図はこの状態を示す)。規定量の締付け時に
は、巾広部2も圧縮されるが、本実施例によると、第5
図に示すように、局部的な歪は生じない。なぜならば、
長い挿入部1がまず圧縮され、次いで比較的薄い巾広部
2が圧縮されるように、ロッカカバーの端面13とガス
ケットの変曲点Pとの間に自然状態で所定の間隔が設け
られているので、圧縮率が全体的に均一になるからであ
る。また締付け時においては、第2図に示すように、連
接された曲線に対して直角方向に作用する分力は、変曲
点Pにおいて最大となり、この分力Fがガスケットの中
心線Cに対して60〜30°の範囲にあるので、巾広部
2に作用して巾広部が図において左右方向に歪もうとす
る力を相殺する。したがって締付け完了時においても歪
は均一となる。挿入部と巾広部とは2つの円弧で曲線状
に連接されているので、この部分に歪が集中することも
ない。
[まとめ] 以上詳述したように、本考案によれば、挿入部はこの挿
入部が挿入される溝の深さより長く形成され、また挿入
部と巾広部とは、2つの円弧により変曲点における接線
がガスケットの中心線と30〜60°の角度をなすよう
に連接されているので、規定量締付けたときに全体が均
一に変形し、局部的に歪部分が存在しなくなる。したが
って、ガスケットの劣化の問題が解消され、長期にわた
りシール性が確保される。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図、第4図および第5図はそれぞ
れ本考案の実施例を示す図で、第1図はその断面図、第
2図は本実施例の作用を説明するための第1図と同様な
断面図、第3図、第4図および第5図は締付け過程にお
ける本実施例の変形状態をそれぞれ示す断面図、第6図
は一般に用いられているロッカカバー、ガスケット、シ
リンダヘッドを分解して示す斜視図、第7図は従来のガ
スケットを示す断面図である。 1・・・挿入部 2・・・巾広部 10・・・ロッ
カカバー 11・・・シリンダヘッド 12・・・
溝 13・・・端面 14・・・シール面 G・
・・ロッカカバーガスケット P・・・変曲点
R、r・・・円弧 S・・・変曲点における接線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 谷 雅志 埼玉県上尾市大字壱丁目1番地 日産ディ ーゼル工業株式会社内 (72)考案者 峯岸 久雄 千葉県船橋市湊町2―15―21―203 (56)参考文献 実開 昭54−113951(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロッカカバーの溝内に挿入される挿入部
    と、ロッカカバーの端面と、シリンダヘッドのシール面
    との間に挟持される巾広部とよりなるロッカカバーガス
    ケットにおいて、前記挿入部は前記溝の深さより長大に
    形成され、その断面は前記挿入部と巾広部とが曲率中心
    が互いに反対方向に位置している2つの円弧で変曲点を
    有するように連接され、前記変曲点における接線はガス
    ケットの中心線に対して30〜60°の範囲に選定され
    ていることを特徴とするロッカカバーガスケット。
JP1988071783U 1988-06-01 1988-06-01 ロッカカバーガスケット Expired - Lifetime JPH06690Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988071783U JPH06690Y2 (ja) 1988-06-01 1988-06-01 ロッカカバーガスケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988071783U JPH06690Y2 (ja) 1988-06-01 1988-06-01 ロッカカバーガスケット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01176265U JPH01176265U (ja) 1989-12-15
JPH06690Y2 true JPH06690Y2 (ja) 1994-01-05

Family

ID=31296973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988071783U Expired - Lifetime JPH06690Y2 (ja) 1988-06-01 1988-06-01 ロッカカバーガスケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06690Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014081066A (ja) * 2012-09-25 2014-05-08 Toyoda Gosei Co Ltd ガスケット
JP2014066277A (ja) * 2012-09-25 2014-04-17 Toyoda Gosei Co Ltd ガスケット

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6147157U (ja) * 1984-08-31 1986-03-29 トヨタ自動車株式会社 ガスケツト
JPS61218754A (ja) * 1985-03-25 1986-09-29 Toyoda Gosei Co Ltd シリンダヘツドカバ−ガスケツト

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01176265U (ja) 1989-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6981704B2 (en) Gasket
US20100270745A1 (en) Lateral sealing gasket and method
EP1350994A3 (en) Metallic gasket
KR100398690B1 (ko) 금속판개스킷의밀봉구조
JPH06690Y2 (ja) ロッカカバーガスケット
KR200426468Y1 (ko) 쓰러짐 방지 가스켓
JPH09292027A (ja) メタルガスケット
GB2135389A (en) Sealing between i c engines and casings
US5215314A (en) Gasket with main and auxiliary grommets
EP0486255A2 (en) Metallic gasket
JP2002089575A (ja) 軸受シールの装着構造
JPH0138285Y2 (ja)
JP3574748B2 (ja) インテークマニホールドガスケット
JP2596974Y2 (ja) ガスケット
JP2000130591A (ja) カバーガスケット
JPH0754693Y2 (ja) ロッカーカバーガスケット
JPH07158741A (ja) 多重ガスケット
JP2596112Y2 (ja) ガスケット
JPS5891352A (ja) エンジン用ヘツドガスケツト
JPH0313556Y2 (ja)
JP2597285Y2 (ja) C形シール
JP2595733Y2 (ja) 3部材間の接合面密封構造
JPS6388375A (ja) エンジンにおけるヘッドカバ−のシ−ル装置
JPH068290Y2 (ja) オイルシールの取付構造
JPH0752358Y2 (ja) オイル穴用ビード