JPH0752358Y2 - オイル穴用ビード - Google Patents
オイル穴用ビードInfo
- Publication number
- JPH0752358Y2 JPH0752358Y2 JP1989009189U JP918989U JPH0752358Y2 JP H0752358 Y2 JPH0752358 Y2 JP H0752358Y2 JP 1989009189 U JP1989009189 U JP 1989009189U JP 918989 U JP918989 U JP 918989U JP H0752358 Y2 JPH0752358 Y2 JP H0752358Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bead
- hole
- oil
- holes
- oil hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Gasket Seals (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、オイル穴用ビードに関し、更に詳細には金属
薄板から成るシリンダヘッドガスケットのオイル穴に設
けるシール用ビードに関するものである。
薄板から成るシリンダヘッドガスケットのオイル穴に設
けるシール用ビードに関するものである。
エンジンのシリンダヘッドとシリンダボディとの間に設
けるシリンダヘッドガスケットには燃焼室を形成するシ
リンダ穴の外、潤滑油、冷却水、ヘッドボルト、プッシ
ュロッドなどの通る各種の穴が多数設けられており、こ
のシリンダヘッドガスケットとして従来から金属薄板が
使用されている。そして金属ガスケットのシール性を得
るには、シールする穴の周囲を囲んで金属薄板を一方の
側にループ状に膨出させたビードによって行っている。
けるシリンダヘッドガスケットには燃焼室を形成するシ
リンダ穴の外、潤滑油、冷却水、ヘッドボルト、プッシ
ュロッドなどの通る各種の穴が多数設けられており、こ
のシリンダヘッドガスケットとして従来から金属薄板が
使用されている。そして金属ガスケットのシール性を得
るには、シールする穴の周囲を囲んで金属薄板を一方の
側にループ状に膨出させたビードによって行っている。
ところで多気筒列型エンジンに使用する金属シリンダヘ
ッドガスケットは、周知のように通常複数のシリンダ穴
が横一列に配列され、各穴の周囲を囲んでそれぞれの目
的の複数個の穴が配置される。そして、ボルト穴はシリ
ンダ穴を中心に配置されるので、他の各穴のビードを締
め付ける力は必ずしも均一とならない。したがって、総
てのビードに対して適切なシール力を発揮させるために
ビードの設け方に対し各種の工夫する必要がある。
ッドガスケットは、周知のように通常複数のシリンダ穴
が横一列に配列され、各穴の周囲を囲んでそれぞれの目
的の複数個の穴が配置される。そして、ボルト穴はシリ
ンダ穴を中心に配置されるので、他の各穴のビードを締
め付ける力は必ずしも均一とならない。したがって、総
てのビードに対して適切なシール力を発揮させるために
ビードの設け方に対し各種の工夫する必要がある。
特にシリンダヘッドを通じて各摺動部に潤滑油を送る油
路をシリンダボディ内部を通じて設ける場合には、通常
はエンジンの周辺部分、したがってシリンダヘッドガス
ケットの端、ヘッドボルトより外側に設けられている。
そのためにオイル穴用ビードを締め付ける力は不均一と
なり、オイル洩れを生じ易くなるという問題がある。そ
の対策の一つとして、例えば特開昭61-255254号公報に
記載されているように、従来からオイル穴をボルト穴の
近くに設け、これらの穴に共通のビードを設けることが
行われている。
路をシリンダボディ内部を通じて設ける場合には、通常
はエンジンの周辺部分、したがってシリンダヘッドガス
ケットの端、ヘッドボルトより外側に設けられている。
そのためにオイル穴用ビードを締め付ける力は不均一と
なり、オイル洩れを生じ易くなるという問題がある。そ
の対策の一つとして、例えば特開昭61-255254号公報に
記載されているように、従来からオイル穴をボルト穴の
近くに設け、これらの穴に共通のビードを設けることが
行われている。
即ちシリンダヘッドを締め付けるヘッドボルトは、通
常、シリンダボディに設けた有底のボルト穴にシリンダ
ヘッドの上面から螺合している。したがって、潤滑油
は、ボルトの下側から洩れる危険はなく、また上側から
洩れた場合には他の潤滑油と共に回収されるので周囲を
汚したり、オイル消費量が増加するなどの問題が生じな
い。しかも前記のようにオイル穴用ビードをオイル穴と
ボルト穴とに共通させ、両者の間のビードを取り除く
と、この部分に反力が無くなりオイル穴側に掛る圧縮力
が減殺されず、シール性能を向上させることができる。
常、シリンダボディに設けた有底のボルト穴にシリンダ
ヘッドの上面から螺合している。したがって、潤滑油
は、ボルトの下側から洩れる危険はなく、また上側から
洩れた場合には他の潤滑油と共に回収されるので周囲を
汚したり、オイル消費量が増加するなどの問題が生じな
い。しかも前記のようにオイル穴用ビードをオイル穴と
ボルト穴とに共通させ、両者の間のビードを取り除く
と、この部分に反力が無くなりオイル穴側に掛る圧縮力
が減殺されず、シール性能を向上させることができる。
ところで、シリンダヘッドは、一般的にヘッドボルトで
締め付ける際に弾性変形して外周が反り返り、締め付け
力が減殺されるという問題がある。この傾向は、例えば
アルミニウム合金製エンジンなど、剛性の低い材料で作
ったエンジンではその傾向が強くなり、シール力が低下
するという問題があり、ヘッドボルトとオイル穴とに共
通のビードを設ける前記手段によっても十分なシール性
能を得ることが困難な場合がある。
締め付ける際に弾性変形して外周が反り返り、締め付け
力が減殺されるという問題がある。この傾向は、例えば
アルミニウム合金製エンジンなど、剛性の低い材料で作
ったエンジンではその傾向が強くなり、シール力が低下
するという問題があり、ヘッドボルトとオイル穴とに共
通のビードを設ける前記手段によっても十分なシール性
能を得ることが困難な場合がある。
本考案は、以上の問題に着目して成されたものであっ
て、金属薄板から成るシリンダヘッドガスケットに設け
るオイル穴のシール性能をより高めると共に、剛性の低
いアルミニウム合金性エンジンにも適用することのでき
るオイル穴用ビードを提供することを目的としている。
て、金属薄板から成るシリンダヘッドガスケットに設け
るオイル穴のシール性能をより高めると共に、剛性の低
いアルミニウム合金性エンジンにも適用することのでき
るオイル穴用ビードを提供することを目的としている。
以上の目的を達成するための本考案のオイル穴用ビード
の構成は、金属薄板から成るシリンダヘッドガスケット
に設けるオイル穴をボルト穴の近く、且つ外側に配置
し、該オイル穴とボルト穴との両方を取り囲み、両方の
穴に共通するビードを、他のビードと独立して形成し、
ボルト穴側よりオイル穴側のビードのばね定数を小さな
値とし、その間のばね定数を漸減させたものである。
の構成は、金属薄板から成るシリンダヘッドガスケット
に設けるオイル穴をボルト穴の近く、且つ外側に配置
し、該オイル穴とボルト穴との両方を取り囲み、両方の
穴に共通するビードを、他のビードと独立して形成し、
ボルト穴側よりオイル穴側のビードのばね定数を小さな
値とし、その間のばね定数を漸減させたものである。
前記ビードのばね定数を調節する手段としては、ビード
の幅を広くする、緩い弧状に形成する、曲率を小さくす
る、ビード高さを低くして、他のビードが圧縮されてか
らある程度締め付けが進まないと該ビードが圧縮されな
いようにする、ビード板からの立上がり角を小さくす
る、前記各手段を適宜組合せるなどによりばね定数を小
さくすることができる。なお、ビードの断面形状には特
に限定はなく、弧状、円形状、台形状など通常の形状と
することができる。
の幅を広くする、緩い弧状に形成する、曲率を小さくす
る、ビード高さを低くして、他のビードが圧縮されてか
らある程度締め付けが進まないと該ビードが圧縮されな
いようにする、ビード板からの立上がり角を小さくす
る、前記各手段を適宜組合せるなどによりばね定数を小
さくすることができる。なお、ビードの断面形状には特
に限定はなく、弧状、円形状、台形状など通常の形状と
することができる。
更に前記ガスケットは、金属板１枚で構成してもよく、
また積層した通常の形態としてもよい。
また積層した通常の形態としてもよい。
前記構成のオイル穴用ビードは、圧縮力が弱くなるオイ
ル穴側のビードのばね定数をボルト穴側のばね定数より
小さくすることにより、相対的に弱い圧縮力でもビード
が圧縮されるので、エンジンの前記反り返り変形に与え
る影響を低減させ、しかも十分なシール性能を発揮する
ことができる。更にエンジンの燃焼圧の脈動によるエン
ジンのバタツキにも十分ビードが追随することができ
る。したがって、剛性の低いアルミニウム合金製エンジ
ンに適用した場合でも、長期間の使用に対しシール性能
を保持することができる。
ル穴側のビードのばね定数をボルト穴側のばね定数より
小さくすることにより、相対的に弱い圧縮力でもビード
が圧縮されるので、エンジンの前記反り返り変形に与え
る影響を低減させ、しかも十分なシール性能を発揮する
ことができる。更にエンジンの燃焼圧の脈動によるエン
ジンのバタツキにも十分ビードが追随することができ
る。したがって、剛性の低いアルミニウム合金製エンジ
ンに適用した場合でも、長期間の使用に対しシール性能
を保持することができる。
以下添付の図面を対照して一実施例により本考案を具体
的に説明する。
的に説明する。
まず第３図によって本実施例のガスケットの全体的構成
を説明する。第３図は多気筒列型エンジンの金属積層ガ
スケット１の部分平面図であり、シリンダ穴Hcを一列に
配置し、各穴Hcの周囲６箇所にほぼ均等間隔でボルト穴
Hbを配置し、オイル穴Hoは図の左下のボルト穴Hb1の近
くで、しかも外側隅に設けている。そして図の下側に各
気筒ごとに一対のプッシュロッド穴Hpを一列に設け、そ
れぞれ所定の場所に複数の冷却水用穴Hwを設けたもので
ある。なお一点鎖線はそれぞれの穴に設けたビードを示
している。
を説明する。第３図は多気筒列型エンジンの金属積層ガ
スケット１の部分平面図であり、シリンダ穴Hcを一列に
配置し、各穴Hcの周囲６箇所にほぼ均等間隔でボルト穴
Hbを配置し、オイル穴Hoは図の左下のボルト穴Hb1の近
くで、しかも外側隅に設けている。そして図の下側に各
気筒ごとに一対のプッシュロッド穴Hpを一列に設け、そ
れぞれ所定の場所に複数の冷却水用穴Hwを設けたもので
ある。なお一点鎖線はそれぞれの穴に設けたビードを示
している。
第１図は第３図の要部を拡大したビード板２を示したも
のである。即ちシリンダ穴Hcの周囲にはビード４を設
け、ボルト穴Hb1とオイル穴Hoとの周囲には本実施例の
ビード６を設けている。なお本実施例ではプッシュロッ
ド穴Hpにはビードを設けていないが、必要に応じビード
を設けることができる。
のである。即ちシリンダ穴Hcの周囲にはビード４を設
け、ボルト穴Hb1とオイル穴Hoとの周囲には本実施例の
ビード６を設けている。なお本実施例ではプッシュロッ
ド穴Hpにはビードを設けていないが、必要に応じビード
を設けることができる。
前記ビード６は、ボルト穴Hb1に近い側ａのビード幅よ
りオイル穴Hoに近い側ｂのビード幅をより広く形成し、
中間の幅をほぼ連続的に拡げるようにした形状としてい
る。そして、第１図のII-II線断面図である第２図に示
すとおり本実施例のビード６の断面をほぼ円弧状に形成
した。したがって前記ｂの部分がａの部分よりばね力が
弱く形成されているのでより撓み易く、弱い締め付け力
によっても十分圧縮されるのでより均等なシール性を発
揮することができる。
りオイル穴Hoに近い側ｂのビード幅をより広く形成し、
中間の幅をほぼ連続的に拡げるようにした形状としてい
る。そして、第１図のII-II線断面図である第２図に示
すとおり本実施例のビード６の断面をほぼ円弧状に形成
した。したがって前記ｂの部分がａの部分よりばね力が
弱く形成されているのでより撓み易く、弱い締め付け力
によっても十分圧縮されるのでより均等なシール性を発
揮することができる。
なお、前記ビード６のa,b間は直線状に形成したが、必
要に応じ他の形、例えばひょうたん型、楕円型など変形
することもできる。更に、本実施例では前記a,bの部分
をほぼ均等に形成したが、締め付け力に応じて適宜幅を
不連続的に変化させることもできる。
要に応じ他の形、例えばひょうたん型、楕円型など変形
することもできる。更に、本実施例では前記a,bの部分
をほぼ均等に形成したが、締め付け力に応じて適宜幅を
不連続的に変化させることもできる。
以上説明したとおり本考案のオイル穴用ビードを構成し
たので、金属薄板から成るシリンダヘッドガスケットの
ボルト穴の外側近くに配置したオイル穴のビードによる
シールをより容易、且つ有効に行うことができる。した
がってシリンダヘッドガスケットの他の穴のシールをよ
り効果的に行い易くすることができ、金属薄板から成る
シリンダヘッドガスケットの信頼性をより向上させるこ
とができる。
たので、金属薄板から成るシリンダヘッドガスケットの
ボルト穴の外側近くに配置したオイル穴のビードによる
シールをより容易、且つ有効に行うことができる。した
がってシリンダヘッドガスケットの他の穴のシールをよ
り効果的に行い易くすることができ、金属薄板から成る
シリンダヘッドガスケットの信頼性をより向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 第１図は本実施例のオイル穴のビードの平面図、第２図
は第１図のII-II線断面図、第３図は第１図のビードを
設けたシリンダヘッドガスケットの部分平面図である。 １……シリンダヘッドガスケット、２……ビード板、６
……オイル穴のビード、Ho……オイル穴、Hb……ボルト
穴。
は第１図のII-II線断面図、第３図は第１図のビードを
設けたシリンダヘッドガスケットの部分平面図である。 １……シリンダヘッドガスケット、２……ビード板、６
……オイル穴のビード、Ho……オイル穴、Hb……ボルト
穴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−255254（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−132406（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−115563（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭47−11281（ＪＰ，Ｂ１)
Claims (1)
- 【請求項１】金属薄板から成るシリンダヘッドガスケッ
トに設けるオイル穴をボルト穴の近く、且つ外側に配置
し、該オイル穴とボルト穴との両方を取り囲み、両方の
穴に共通するビードを、他のビードと独立して形成し、
ボルト穴側よりオイル穴側のビードのばね定数を小さな
値とし、その間のばね定数を漸減させたオイル穴用ビー
ド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989009189U JPH0752358Y2 (ja) | 1989-01-27 | 1989-01-27 | オイル穴用ビード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989009189U JPH0752358Y2 (ja) | 1989-01-27 | 1989-01-27 | オイル穴用ビード |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02101061U JPH02101061U (ja) | 1990-08-10 |
| JPH0752358Y2 true JPH0752358Y2 (ja) | 1995-11-29 |
Family
ID=31512793
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989009189U Expired - Lifetime JPH0752358Y2 (ja) | 1989-01-27 | 1989-01-27 | オイル穴用ビード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0752358Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE69619834T2 (de) | 1996-12-19 | 2002-11-28 | Ishikawa Gasket Co., Ltd. | Metalldichtung mit einer die Öl- und Befestigungsbohrungen umgebende Sicke |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61132406U (ja) * | 1985-02-07 | 1986-08-19 |
-
1989
- 1989-01-27 JP JP1989009189U patent/JPH0752358Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02101061U (ja) | 1990-08-10 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |