JP2000054250A5 - - Google Patents

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特公平06−39747号公報には、仮より加工糸又は熱収縮性が異なる2成分以上のポリマーからなる捲縮糸の織物を製織した後、熱水リラックス処理し、乾燥温度を染色温度より低く設定して甘セットした潜在収縮性織物を得、極細繊維交絡体の内部に潜在収縮性織物を介在させて液流3次元交絡した後、潜在収縮性織物を熱セット温度よりも高い温度で染色して巾入れさせ、織物に伸縮性能を付与する人工皮革の製造法が示されている。
本発明の人工皮革は、極細繊維交絡層と非弾性繊維糸を経糸とし、緯糸本数の少なくとも1/4に被覆ポリウレタン弾性繊維糸を用いた弾性織物とからなる複合積層布帛構造体に水系ウレタン樹脂エマルジョンを充填して構成することで、特に一般外衣料に切望される経方向の伸長回復特性と風合いが維持され、高レベルの緯方向の動的繰返伸縮回復性を安定して有する人工皮革を実現している。
以下、本発明の実施態様について、詳述する。
本発明による人工皮革の表裏面を構成する極細繊維交絡層は、単繊維繊度0. 5デニール以下の極細繊維を主体とした短繊維の乾式もしくは湿式ウエブの三次元交絡層であり、内層において構成繊維の一部が芯部のポリウレタン繊維を含む弾性織物にその組織と交絡による投錨的作用により、しっかりと一体に結合した構造を形成している。交絡繊維層が単繊維繊度0. 5デニールより太い繊維で形成されたものであると、繊維の剛性が大きいので、表面立毛の腰が強いため、人工皮革特有の高級な表面のテクスチャー、手触り感、ライティング効果等をもった品位が損なわれる。
カバリング糸の場合、ポリウレタン繊維及び非弾性繊維の繊度は、それぞれ、繊度が10〜100好ましくは15〜80デニール、最も好ましくは20〜60デニールおよび全繊度が20〜200デニール好ましくは50〜180デニール、最も好ましくは70〜150デニールがよい。
使用ポリウレタン繊維の繊度が100デニールより太くなると、伸長回復性能は良くなるが、得られる人工皮革のごわごわ感、張り感が強くなり好ましくない。逆に10デニールより細くなると伸長回復性能が低く、十分な繰返し伸長回復性能の改善が得られない。一方、非弾性繊維の全繊度は20デニールより細くなると人工皮革とした場合、充分なレベルの引裂強度が得られず、逆に200デニールを超えると表裏面の極細繊維交絡体層との3次元液流交絡が難しく、剥離強度が低下して耐摩耗物性が劣化するし、また製品の風合いも硬くなる。
本発明で用いられる弾性織物の緯糸には、前述したようにポリウレタン繊維と非弾性繊維とを複合した複合弾性糸と、ポリエステルフィラメント糸とを組合せて用いることができる。ポリエステルフィラメント糸の全繊度は、50〜200デニール、好ましくは70〜150デニールである。ポリエステルフィラメント糸の全繊度が50デニール未満であると、風合いの落ち感が悪くなり、いかにも布ライクになる。逆に、全繊度が200デニールを超えると風合いのごわごわ感、張り感が強くなり好ましくない。このように、緯糸を混用する場合、例えば緯糸を構成する本数の少なくとも1/4以上(この場合、複合弾性糸と複合弾性糸の間に3本のポリエステルフィラメント糸がある状態の繰返しで打ち込まれる)にポリウレタン繊維と非弾性繊維を複合した複合弾性糸が打ち込まれている織物でなければならない。好ましくは緯糸を構成する本数の少なくとも1/2以上(この場合、複合弾性糸とポリエステルフィラメント糸が交互にある状態の繰返して打ち込まれる)にポリウレタン繊維と非弾性繊維との複合弾性糸が打ち込まれている織物が用いられる。最も好ましくは、緯糸全てが複合弾性糸の場合である。
ここでいう液流(水流)交絡処理とは、前述した弾性織物の両面に極細繊維ウエを積層し、50〜150メッシュの網状支持体上に載置して、表裏面を少なくとも一回以上水流交絡処理することである。その際、積層物中の弾性織物、極細繊維ウエブの目付を考慮し,ノズルの口径、間隔、配列,ノズルの揺動幅、揺動速度,積層物の走行速度,処理水圧などを適宜選択すればよい。通常、ノズルの口径は0.08〜0.8mm程度、水圧は10〜150kg/cm2 が選ばれる。水圧が10kg/cm2 以下であると極細繊維ウエブと弾性織物の間で充分な交絡強度が得られず、耐磨耗物性が悪化する。逆に、150kg/cm2 以上の高圧での処理は、交絡のノズル軌跡が表裏面に深く刻み込まれ、表面の凹凸が激しく、製品品位が著しくそこなわれるため好ましくない。本発明の水流交絡では、表裏面の極細繊維ウエブと弾性織物を交絡させる際、ノズル軌跡跡が著しく目立つような高圧水流で処理せずに、例えば、ノズルの口径0.04mm以下の細径ノズルで順次低圧から水圧を上げ,複数回表裏両面を水流処理して、交絡構造を強固にしていくことが好ましい。
抜け部面積 目視観測結果 判定
(動バギングB値)
40cm2 以上 抜けた部分が目立つ。 ××
30〜40cm2 抜けた部分が判る。 ×
20〜30cm2 抜けた部分が注意すれば判る △
20cm2 以下 抜けた部分が判らない。 ○
一方、直接紡糸法によって得られた単繊維繊度0. 1デニールのポリエチレンテレフタレート極細繊維( PET極細繊維と以下略記) を長さ5mmにロータリーカッターで切断した、極細短繊維を水中に分散せしめ抄造用スラリーとした。このスラリーを抄造し、目付50g/m2 の不織布シートを製造した。弾性平織物の両面に上記不織布シートを積層し、高速水流の噴射により3次元的に交絡一体化させた。高速水流は揺動する孔径0. 2mmノズルから30Kg/ cm2 の圧力で噴射した。積層シートは下面に吸引装置を有する80メッシュの金網に載せ、ノズルから30mmの位置で高圧水流に衝突させた。積層シートの表裏面からこの操作を表裏各4回繰返し、目付160g/ m2、厚み0. 55mmの不織布シート状物を製造した。
この不織布シート状物を#400のエメリーペーパーを用いてペーパー速度1000m/ 分で表面をバフィングした。次いで、日華化学(株)製、水性ポリウレタン「AP−12」(強制乳化型非イオン系、固形分40(%))、平均粒子径0. 6μmのポリエーテル系水性ポリウレタンエマルジョンで、ポリウレタンエマルジョン溶液中の樹脂分が9重量%で、感熱剤としてNa2 SO4 4重量%、キマソーブ944LD(商品名、チバガイギー社製酸化防止剤)、1.0重量%を加えた調合液を含浸し、マングルでピックアップ率120(%)になるように絞り、その後130℃のピンテンター乾燥機で3分間加熱した。用いた水性ウレタン樹脂フィルム性能は、DMF溶解率7%、接着強度A1.0(g/cm)、発熱量39mj/mg、ピーク温度228℃、接着強度B600(g/cm)であった。
比較例1
経、緯に100d/ 48fポリエステルフィラメント糸からなる目付量57g/ m2 の平織物(密度、経:47本/2.54cm、緯:60本/2.54cm)を準備し、生機セットを行わない以外は、実施例1と同様の方法、条件、操作を経て、人工皮革の表1に掲げる試験、評価結果を示す染色仕上げ人工皮革を得た。

Claims (7)

  1. 0.5デニール以下の極細繊維交絡体層がその芯部に介在する緯糸構成本数の少なくとも1/4をポリウレタン繊維と非弾性繊維との複合弾性糸とする弾性織物に前記極細繊維交絡体層内の極細繊維と3次元交絡により結合して布帛構造を形成してなり、該布帛構造が水系ポリウレタン樹脂で充填されてなる緯方向の動的繰返し伸縮回復性を有する人工皮革。
  2. ポリウレタン繊維がポリエーテル系ポリウレタン繊維である請求項1記載の人工皮革。
  3. 複合弾性糸を構成するポリウレタン繊維と非弾性繊維の繊度がそれぞれ10〜100デニール及び20〜200デニールである請求項1記載の人工皮革。
  4. 芯部に介在する弾性織物が仕上げ織密度が経35〜75本/2.54cmで緯45〜85本/2.54cmある請求項1記載の人工皮革。
  5. 動的繰返し伸縮回復性で、緯方向の動バギングB値が30(cm2 )以下を示す請求項1記載の人口皮革。
  6. 0.5デニール以下の極細繊維ウエブを緯糸構成本数の少なくとも1/4がポリウレタン繊維と非弾性繊維の複合弾性糸で組織した弾性織物の両面に積層し、極細繊維交絡体層を形成すると共に前記極細繊維の一部を前記弾性織物交絡して結合して得られるシート状物を、無機塩類を溶解、混合した水系ポリウレタンエマルジョン溶液に含浸させ、加熱、乾燥することからなる動的繰返し伸縮回復性を有する人工皮革の製造方法。
  7. 無機塩類がアルカリ金属又はアルカリ土類金属からなる中性塩であって、1価又は2価の硫酸塩、硝酸塩、塩化物の群から選択される少なくとも1種の無機塩である請求項6記載の動的繰返し伸縮回復性を有する人工皮革の製造方法。
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