JP2000054247A - 横編み機の編み出し装置及びこれを用いる編み出し方法 - Google Patents

横編み機の編み出し装置及びこれを用いる編み出し方法

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JP2000054247A
JP2000054247A JP10221782A JP22178298A JP2000054247A JP 2000054247 A JP2000054247 A JP 2000054247A JP 10221782 A JP10221782 A JP 10221782A JP 22178298 A JP22178298 A JP 22178298A JP 2000054247 A JP2000054247 A JP 2000054247A
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knitting
combs
comb teeth
comb
yarn
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Kimihiro Maenaka
公祐 前中
Atsushi Hirai
淳 平井
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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    • D04BKNITTING
    • D04B7/00Flat-bed knitting machines with independently-movable needles
    • D04B7/22Flat-bed knitting machines with independently-movable needles with special provision for commencing goods, e.g. with non-run edges
    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B1/00Weft knitting processes for the production of fabrics or articles not dependent on the use of particular machines; Fabrics or articles defined by such processes
    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
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    • D04B15/88Take-up or draw-off devices for knitting products
    • D04B15/90Take-up or draw-off devices for knitting products for flat-bed knitting machines

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 編み出し針に対する編み出し糸の捕捉及
び解放が確実に行われること。 【解決手段】 編み出し装置は、上方へ伸びる複数の櫛
歯をそれぞれ有する第1及び第2の編み出し櫛を用い、
第1及び第2の編み出し櫛の少なくとも一方は、左右方
向のいずれか一方へ伸びるフックを2以上の櫛歯の先端
に形成している。編み糸は、第1及び第2の編み出し櫛
を左右方向へ移動させることにより、櫛歯により形成さ
れる閉空間に拘束され、櫛歯から解放される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前針床及び後針床
を備える横編み機の編み出し装置及びこれを用いる編み
出し方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の編み出し装置の1つとして、第
1コースの編み糸と第2コースの編み糸とを前後の針床
に複数の編み針にジグザグ状に掛け渡し、両コースの編
み糸の交差部を前後の針床の間に形成された口あきに昇
降可能の編み出し櫛により引き下げるものがある(特公
平3−77298号公報)。
【0003】この編み出し装置において、編み出し櫛
は、横編み機に左右方向(給糸口の移動方向)に伸びる
細長い板状の櫛ヘッドと、櫛ヘッドに並列的に配置され
た多数の編み出し針とを有する。
【0004】各編み出し針は、櫛ヘッドに該櫛ヘッドの
幅方向(上下方向)へ伸びる状態に配置された細長い針
本体と、該針本体に長手方向へ移動可能に配置された細
長いスライダとを備える。スライダは前向きに突出した
フックを上端部に備え、針本体はフック格納用突起を上
端部に備える。フック格納用突起の上端面は前下がりの
傾斜面とされており、下端面は前上がりの傾斜面とされ
ている。
【0005】上記の編み出し装置を用いる編み出し方法
は、1コース目の編み糸を前後の針床の複数の編み針に
ジグザグ状に掛け渡すことにより1コースを編成し、次
いで、2コース目の編み糸をこれが1コース目の編み糸
と口あきにおいて交差するように前後の針床の前記と異
なる複数の編み針にジグザグ状に掛け渡すことにより2
コース目を編成し、次いで、編み出し針の上端部が編み
糸の交差部と後針床との間の空間を経るように、フック
をフック格納用突起内に格納した状態で編み出し針を上
昇させ、次いでフックをフック格納用突起から突出させ
た状態で編み出し針を下降させる。
【0006】編み出し針の上昇時、編み糸は、フック格
納用突起の上端面に接触して前側へ移動され、突起の前
端を超える。編み出し針の上昇が完了すると、編み糸の
交差している部位がフックの下方に位置することにな
る。その後フックをフック格納用突起から突出させた状
態にする。このため、編み出し針の下降時、編み糸は、
フックの下端面に係止された状態で編み出し針が下降さ
れることにより、引き下げられる。
【0007】その後、袋編みのような適宜な編成が数コ
ース分行われた後、所定の編成が開始される。編み出し
櫛は、所定コース数の編成が行われた後に、スライダを
下降させて編み糸をフックに対し前側に移動させること
により、編み糸から外される。
【0008】しかし、上記の編み出し装置では、1コー
ス目及び2コース目の編み糸の交差部と後針床との間の
空間が狭いため、編み出し針の先端部をその空間に正確
に通すことが難しい。このため、編み糸をフックに正確
に捕捉することができない。
【0009】たとえ編み糸がフックに係止されたとして
も、その編み糸がフックから外れやすく、編み糸の捕捉
が安定しない。特に、編み地は一般に編み地幅を小さく
しようとする傾向を有するから、フックに係止された編
み糸のうち、編み地の両側の部分はフックを編み地幅の
中心へ引っ張り、フックを編み地の中心方向へ撓ませる
傾向がある。フックが撓むと編み糸が一層フックから外
れやすくなるから、フックが撓まないようにフックを含
むスライダ及び針本体、すなわち、編み出し針を太くす
る必要がある。しかし、前記空間が狭いから編み出し針
を太くすることに限度があり、従って編み出し針の強度
を所望の値にすることができない。
【0010】編み出し針が所望の強度を有していない
と、編み出し針が編み地の幅方向の中心側へ変形し、編
み地をその全幅にわたって均一に引き下げることができ
ない。前記空間を大きくするには、針抜き組織(インタ
ーロック組織)が3×1に限定されてしまう。
【0011】上記の編み出し装置では、また、フック格
納用突起の前上がりの下端面を利用して編み糸をフック
から消極的に外すにすぎないため、編み糸がフック格納
用突起に係止された状態に維持され、編み糸が編み出し
針から解放されないことがある。
【0012】
【解決しようとする課題】それゆえに、横編み機におい
ては、編み出し針に対する編み出し糸の捕捉及び解放が
確実に行われることが重要である。
【0013】
【解決手段、作用及び効果】本発明の編み出し装置は、
上方へ伸びる複数の櫛歯をそれぞれ有する第1及び第2
の編み出し櫛と、該第1及び第2の編み出し櫛を横編み
機の口あきに対して昇降させると共に左右方向へ相対的
に移動させる駆動装置とを含む。前記第1及び第2の編
み出し櫛は、前後方向に並設されている。前記第1及び
第2の編み出し櫛の少なくとも一方は、左右方向のいず
れか一方へ伸びるフックを2以上の櫛歯に有しており、
また同一の編み出し櫛における2以上のフックを同一方
向へ伸びるように形成している。なお、第1及び第2の
編み出し櫛の両者がフックを2以上の櫛歯について有す
る場合、第1の編み出し櫛のフックと第2の編み出し櫛
のフックとは、互いに逆方向へ伸びるように設けること
ができる。また、フックは編み出しを行う左右方向の全
幅の全域に亘って存在するように設けることができる。
【0014】本発明の編み出し方法は、給糸口を左右方
向のいずれか一方へ移動させると共に前後の針床の複数
の編み針を進退させて第1のコースの編み糸を前後の針
床の編み針にジグザグ状に掛け渡し、次いで前記給糸口
又は他の給糸口を左右方向のいずれか一方へ移動させる
と共に前記複数の編み針以外の他の複数の編み針を進退
させて第2のコースの編み糸をこれが前記第1のコース
の編み糸と横編み機の口あきにおいて交差するように前
後の針床の編み針にジグザグ状に掛け渡し、次いで前記
櫛歯が前記第1及び第2のコースの編み糸の交差部の間
に存在するように、前記第1及び第2の編み出し櫛を上
昇させる。このとき第1及び第2の編み出し櫛の一方の
編み出し櫛の櫛歯であって前記フックを有する櫛歯と、
他方の編み出し櫛の櫛歯であって前記フックを有する櫛
歯に対応する櫛歯とが対になってそれぞれ前記交差部の
間に存在することになる。
【0015】本発明の編み出し方法は、その後、前記第
1及び第2の編み出し櫛を左右方向へ相対的に移動させ
て前記両コースの編み糸を前記第1及び第2の編み出し
口の櫛歯に捕捉し、次いで前記第1及び第2の編み出し
櫛を下降させる。
【0016】第1及び第2の編み出し櫛の櫛歯は隣り合
う交差部の間に形成される空間に通される。このため、
櫛歯を通す空間が大きく、従って櫛歯を交差部の間の空
間に容易にかつ確実に通すことができる。また、櫛歯を
通す空間が大きいから、櫛歯の形状を大きくすることに
より櫛歯の剛性を高めて編み地による櫛歯の変形を防止
し、もって編み地をその全幅にわたって均一に引き下げ
ることができる。
【0017】両コースの編み糸の交差部は、第1及び第
2の編み出し櫛が左右方向のいずれか一方へ相対的に移
動されることにより、相対的にフックの下方にもたらさ
れると共に、フックの下方の空間がフックを有する櫛歯
及び他方の編み出し櫛の櫛歯により囲まれる。この他方
の編み出し櫛の櫛歯とは、編み出し櫛が左右方向のいず
れか一方へ相対的に移動される前にフックに対応してい
た櫛歯に対してフックの伸びる方向に隣接する櫛歯をい
う。こうして、交差部又はその近傍において両編み出し
櫛の櫛歯に捕捉される。両編み出し櫛が編み糸を捕捉し
ている間、編み糸を捕捉する閉空間がフックの下方に形
成されるから、編み糸は確実に捕捉される。捕捉された
編み糸は第1及び第2の編み出し櫛が前記と逆の方向へ
相対的に移動されることにより解放される。
【0018】本発明によれば、第1及び第2の編み出し
櫛を左右方向へ相対的に移動させることにより、両コー
スの編み糸をフックに捕捉しかつ解放するから、編み糸
を確実に捕捉しかつ解放することができる。
【0019】前記第1及び第2の編み出し櫛の少なくと
も他方は、前記フックを有する櫛歯に対応する櫛歯の縁
部及び該櫛歯に対して前記フックの伸びる方向に隣接す
る櫛歯の縁部であってそれぞれが少なくとも前記フック
の下端縁まで伸びる縁部を有することができる。これに
より、第1及び第2の櫛歯が左右方向のいずれか一方へ
相対的に移動されたとき、フックの下方に完全な空間を
形成するから、編み糸の捕捉は一層確実になる。また、
第1及び第2の編み出し櫛が逆の方向へ移動されたと
き、一方の編み出し櫛のフックに係止されている編み糸
は、他方の編み出し櫛の櫛歯により強制的に押されてフ
ックから強制的に外され、その結果編み出し糸がより確
実に解放される。
【0020】編み出し方法は、さらに、前記第1及び第
2の編み出し櫛を下降させた状態で第3のコース以後の
編成を行い、所定コース数の編成をした後に前記第1及
び第2の編み出し櫛を前記と逆の方向へ移動させて前記
第1及び第2のコースの編み糸を前記櫛歯から解放する
ことを含むことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1を参照するに、編み出し装置
10は、図示しない横編み機の前後の針床の間(すなわ
ち、口あき)の下方に配置される。編み出し装置10
は、第1及び第2の編み出し櫛12,14と、第1及び
第2の編み出し櫛12,14を左右方向(編み地の幅方
向)及び上下方向へ移動させる駆動装置16とを含む。
【0022】図5に示すように、第1及び第2の編み出
し板すなわち第1及び第2の編み出し櫛12及び14
は、それぞれ、長い板状のベース部18及び20の幅方
向の一方の縁部から上方へ伸びる複数の櫛歯22及び2
4を有する。
【0023】櫛歯22及び24は、それぞれ、ベース部
18及び20の長手方向に所定の間隔をおいており、ま
た左右方向の一方側(同じ側)へ伸びるフック26及び
28を有する。櫛歯22及び24の上面は、それぞれ、
フック26及び28の上面と共に幅方向の両縁部側ほど
低くなる山形の面とされている。フック26及び28の
下面は、先端ほど下方となる傾斜面とされている。櫛歯
22,24は、同じ形状及び同じ大きさを有する。
【0024】櫛歯22及び24の幅方向の縁部のうち、
フック26及び28側の縁部22a及び24aは、それ
ぞれ、ベース部18及び20からフック26及び28ま
で延在していおり、また編み糸の捕捉に寄与する。これ
に対し、フック26及び28と反対側の縁部22b及び
24bは、それぞれ、ベース部18及び20からフック
26及び28より高い位置まで伸びていおり、また編み
糸の捕捉に直接的には寄与しない。
【0025】第1及び第2の編み出し櫛12及び14
は、フック26及び28が互いに逆方向へ突出するよう
に、駆動装置16に前後方向に並べて鉛直の状態に組み
付けられる。
【0026】図1から図4に示すように、駆動装置16
は、横編み機の左右方向へ伸びるベース30と、互いに
対向する状態にベース30に組み付けられた一対のガイ
ド32と、ガイド32に左右方向へ移動可能に配置され
た長い板状の一対のスライダ34と、両スライダ34を
左右方向へ移動させる水平駆動機構36と、ベース30
及び水平駆動機構36を上下方向へ移動させる上下駆動
機構(図示せず)とを含む。
【0027】ベース30は、左右方向の両端部において
上下駆動機構に支持されている。ガイド32は、横編み
機の左右方向へ伸びる空間をベース30と共同して形成
するように、1以上の連結ピン38により連結されてい
る。各スライダ34は、これが横編み機の左右方向へ伸
びる状態に、ガイド32により形成される空間内に前後
方向に間隔をおいて配置されている。
【0028】スライダ34の往復移動を円滑にするため
に、複数のボール40がスライダ34の上部とガイド3
2の上部内面との間に配置されていると共に、スライダ
34の下部とベース30の上面との間に配置されてい
る。
【0029】第1及び第2の編み出し櫛12,14は、
そのベース部18,20の下端部をスライダ34の間に
受け入れられている。第1及び第2の編み出し櫛12及
び14は、それぞれ、複数のピン42及び44によりス
ライダ34及び34に相対的移動不能に連結されてい
る。
【0030】水平駆動機構36は、ロッド46をプラン
ジャのようなアクチュエータ48により往復移動させ、
ロッド46の上端部に枢軸連結された一対のL字状の連
結片50をロッド46の往復運動により揺動させる。ロ
ッド46の上端部は、ベース30に受け入れられてい
る。
【0031】各連結片50は、ロッド46の往復移動に
ともなって、左右方向及び上下方向へ伸びる面内で揺動
運動をするように、L字状に続く2つのアーム部の境界
部分においてベース30に受けられている。
【0032】連結片50は、ロッド46を間にして前後
方向に間隔をおいており、またロッド50の移動により
互いに逆方向へ変位するように一方のアーム部において
共通のピン52によりロッド46の上部に連結されてい
る。各連結片50の他方のアーム部は、スライダ34に
形成された凹所に係合されている。
【0033】水平駆動機構36において、ロッド46が
上昇されると、連結片50が図4に矢印で示すように逆
方向へ揺動される。これにより、編み出し櫛12及び1
4が逆方向へ移動される。ロッド46が下降されると、
連結片50が前記と逆の方向へ揺動され、編み出し櫛1
2及び14も前記と逆方向へ移動される。
【0034】上下駆動機構は、復動型ジャッキのような
適宜なアクチュエータを駆動源として用いる公知の機構
である。そのような上下駆動機構は、櫛歯22及び24
が横編み機の口あきから上方へ突出する高さ位置と、口
あきより下方となる高さ位置とに編み出し櫛12,14
及び水平駆動機構36とを昇降させる。
【0035】次に、図5,図6及び図7を参照して説明
する。なお、以下の説明においては、図5(A)に示す
ように、隣り合う櫛歯22の間隔及び隣り合う櫛歯24
の間隔を共に編み針のピッチと等しくし、これをPとす
る。
【0036】先ず、図5(A)及び図6(A)に示すよ
うに、編み出し開始前に、フック26,28を含む櫛歯
22,24の上部が前後方向に重なると共に横編み機の
口あきより下方に位置するように、編み出し櫛12,1
4の左右方向及び上下方向の位置が駆動装置16により
調整される。また、前後の針床F,Rが1×1の出会い
に調整される。
【0037】次いで、図6(A)に示すように、編み糸
Y1用の給糸口が左右方向のいずれか一方へ、例えば右
方向へ移動されると共に、前後の針床F,Rの複数の編
み針F1,R1が進退される。これにより、1コース目
の編み糸Y1が編み出しを行う左右方向の幅に亘る前後
の針床の複数の編み針F1,R1にジグザグ状に掛け渡
されて、1コース目が編成される。図示の例では、1コ
ース目は、2×2インターロック編みである。
【0038】次いで、図6(B)に示すように、編み糸
Y2用の給糸口が左右方向のいずれか一方へ、例えば右
方向へ移動されると共に、編み針F1,R1以外の他の
複数の編み針F2,R2が進退される。これにより、2
コース目の編み糸Y2が1コース目の編み糸Y1と口あ
きにおいて交差するように、編み糸Y2が編み針F2,
R2にジグザグ状に掛け渡されて、2コース目が編成さ
れる。図示の例では、2コース目も、2×2インターロ
ック編みである。
【0039】2コース目の編み糸Y2は、1コース目の
編み糸Y1と同じ編み糸であってもよいし、異なる編み
糸であってもよい。また、2コース目の編成時、給糸口
を、1コース目と同じ方向へ移動させてもよいし、反対
方向へ移動させてもよい。
【0040】次いで、図5(B)及び図6(C)に示す
ように、櫛歯22,24が編み糸Y1,Y2の交差部5
4の間に位置するように、櫛歯22,24が前後方向に
重ねられた状態で、編み出し櫛12,14が上昇され
る。これにより、櫛歯22,24の上部及びフック2
6,28は、編み糸Y1,Y2の交差部54間を経て編
み糸Y1,Y2の上方へ突出する。
【0041】編み出し装置10においては、櫛歯22,
24が通る空間(交差部54間の空間)が大きいから、
編み糸Y1,Y2が編み出し櫛12,14の上昇の妨げ
にならならず、櫛歯22,24を交差部54の間の空間
に確実に通すことができる。また、たとえ編み糸が櫛歯
22,24の上面に接触しても、櫛歯22,24の上面
が山形の形状を有するから、編み糸は櫛歯22,24の
上昇にともなって隣り合う櫛歯の間に向けて左方又は右
方へ移動され、その結果編み糸は櫛歯間に確実に受け入
れられる。
【0042】次いで、フック26及び28がそれぞれ前
後方向において櫛歯24及び22に重ねられている第1
の位置(編み糸を解放する位置)から、図5(C)及び
図7(A)に示すようにフック26,28が前後方向に
重なる第2の位置(編み糸を拘束する位置)まで、編み
出し櫛12及び14がそれぞれフック26及び28の側
へほぼ0.5Pだけ移動される。
【0043】このときの編み出し櫛12,14の移動方
向は互いに逆である。これにより、編み糸をそれらの交
差部54又はその近傍において受け入れる複数の閉空間
が編み出し櫛12,14により形成される。詳細には、
櫛歯22のフック26の下端縁及び縁部22a、並び
に、櫛歯24のフック28の下端縁及び縁部24aによ
り、複数の閉空間が形成され、編み糸Y1,Y2は交差
部54又はその近傍において前記閉空間内に確実に捕捉
される。
【0044】次いで、図5(D)及び図7(B)に示す
ように、編み出し櫛12,14が下降される。これによ
り、編み糸Y1,Y2が両者の交差部54又はその近傍
において編み出し櫛12,14により引き下げられる。
この際、編み糸Y1,Y2がフック26,28に係止さ
れるから、編み糸Y1,Y1が櫛歯22,24から外れ
るおそれがない。
【0045】次いで、図7(C)に示すように、数コー
ス分、例えば4コース分の袋編みが行われた後、編み糸
Y1,Y2とは別の所定の編み糸による所定の編成が開
始される。4コースの袋編みは、編み糸Y1の給糸口を
左方へ移動させた後右方へ移動させて2コースの袋編み
を行い、次いで編み糸Y2の給糸口を同様に左方へ移動
させた後右方へ移動させて2コースの袋編みを行うこと
によりなされる。袋編みに用いる編み糸は、編み糸Y1
又はY2と同じ編み糸であってもよいし、異なる編み糸
であってもよい。また、袋編みの代わりに、ゴム編みの
ような他の編みパターンであってもよい。
【0046】図7(B)に示すように編み出し櫛12,
14を下降させた後、図7(C)に示すように直接袋編
みに移行すると、先に編成された2×2インターロック
編みの編み目が編み針から外れやすい。
【0047】これを防止するために、編み出し櫛12,
14を下降させた後、図8(A)に示すように適宜な編
み糸による1×1インターロック編みを実行し、次いで
図8(B)に示すように適宜な編み糸による1×1イン
ターロック編みを実行し、その後図8(C)に示すよう
に適宜な編み糸による袋編みを実行することが好まし
い。なお、図8(C)は櫛歯22,24を示していな
い。
【0048】1×1インターロック編みに用いる編み糸
は、いずれも、編み糸Y1,Y2又は袋編みに用いると
同じ編み糸であってもよいし、他の編み糸であってもよ
い。また、袋編みに移行するときに編み糸がフックから
外れにくい場合、図8の工程を実行しなくてもよい。
【0049】両編み糸による1×1インターロック編み
は、各編み糸について1コースであってもよいし、複数
コースであってもよい。各編み糸により複数コースの編
成をする場合、一方の編み糸による編成と他方の編み糸
による編成とを交互に行ってもよいし、一方の編み糸に
よる複数コースの編成と他方の編み糸による複数コース
の編成とを交互に行ってもよい。
【0050】次いで、所定コース数の袋編みをした時点
において、図5(E)に示すように、編み糸Y1,Y2
を縁部22a,24aにより挟んでいる第2の位置か
ら、フック26,28を含む櫛歯22及び24の上部が
前後方向に重なる第1の位置まで、編み出し櫛12及び
14がそれぞれフック26及び28の側と反対の側へほ
ぼ0.5Pだけ移動される。
【0051】これにより、編み糸Y1,Y2は櫛歯2
2,28から解放される。この際、編み糸Y1,Y2が
フック26,28に係止していても、編み糸Y1,Y2
は、櫛歯22,24の縁部のうち、編み糸の捕捉に寄与
しなかった縁部22b,24bにより押され、フック2
6,28から確実に外される。
【0052】その後、所定の編成が再開される。編み出
し櫛12,14を編み糸から外すタイミングは任意であ
る。従って、1つの編み地の編成完了後に、編み出し櫛
12,14を編み糸から外してもよい。
【0053】図6,図7及び図8に示す実施例において
は、前後の針床F,Rを1×1の出会いに調整して、1
コース目及び2コース目の編み糸をそれぞれ互いに対向
する編み針F1,R1及びF2,R2にかけている。し
かし、前後の針床F,Rを他の出会いに調整して、1コ
ース目及び2コース目の編み糸を互いに対向しない編み
針にかけてもよい。
【0054】図9,図10及び図11は、前後の針床
F,Rを総ゴム出会いに調整して、対向しない編み針F
1,F2及びR1,R2をそれぞれ1コース目及び2コ
ース目の編成に用いる。
【0055】先ず、図9(A)に示すように、編み出し
開始前に、フック26,28を含む櫛歯22,24が互
いに重なると共に横編み機の口あきより下方に位置する
ように、編み出し櫛12,14の左右方向及び上下方向
の位置が駆動装置16により調整される。また、前後の
針床F,Rが総ゴムの出会いに調整される。
【0056】次いで、図9(A)に示すように給糸口が
左右方向のいずれか一方へ移動されると共に、前後の針
床F,Rの複数の編み針F1,R1,が進退され、その
後図9(B)に示すように、前記と同じ給糸口又は他の
給糸口が左右方向のいずれか一方へ移動されると共に、
編み針F1,R1以外の他の複数の編み針F2,R2が
進退される。
【0057】これにより、1コース目の編み糸Y1が前
後の針床の複数の編み針F1,R1にジグザグ状に掛け
渡され、2コース目の編み糸Y2が編み針F2,R2に
ジグザグ状に掛け渡される。また、編み糸Y1及びY2
は口あきにおいて交差する。
【0058】次いで、図9(B)に示すように、櫛歯2
2,24が編み糸Y1,Y2の交差部54の間に位置す
るように、櫛歯22,24が前後方向に重ねられた状態
で、編み出し櫛12,14が上昇される。これにより、
櫛歯22,24の上部及びフック26,28は編み糸Y
1,Y2の交差部54間を経て編み糸Y1,Y2の上方
へ突出する。
【0059】次いで、図9(C)に示すように、編み出
し櫛12及び14が緯糸を捕捉する第2の位置までフッ
ク26及び28の側へほぼ0.5Pだけ移動される。こ
のときの編み出し櫛12,14の移動方向は互いに逆で
ある。
【0060】これにより、編み糸の交差部54を受け入
れる複数の閉空間が編み出し櫛12,14により形成さ
れ、編み糸Y1,Y2は交差部54又はその近傍におい
て櫛歯22,24により形成される閉空間内に確実に捕
捉される。
【0061】次いで、図10(A)に示すように、編み
出し櫛12,14が下降される。これにより、編み糸Y
1,Y2が両者の交差部54又はその近傍において編み
出し櫛12,14により引き下げられる。この後、編み
糸Y1,Y2とは別の他の編み糸Y3の給糸口を右方へ
移動させて後針床Rの全ての編み針に給糸した後、さら
に別の編み糸Y4の給糸口を同様に右方へ移動させて前
針床Fの全ての編み針に給糸する。
【0062】次いで、図10(B)及び(C)に示すよ
うに数コース分、例えば4コース分の袋編みのように適
宜な編成が行われる。その後、所定の編み糸による所定
の編成が開始される。4コースの袋編みは、編み糸Y3
の給糸口を左方へ移動させた後右方へ移動させて2コー
スの袋編みを行い、次いで編み糸Y4の給糸口を同様に
左方へ移動させた後右方へ移動させて2コースの袋編み
を行うことによりなされる。なお、図10(C)は、櫛
歯22,24を示していない。
【0063】図9及び図10に示す実施例においても、
図10(A)に示すように編み出し櫛12,14を下降
させた後、図10(B)及び(C)に示すように直接袋
編みに移行すると、先に編成された2×2インターロッ
ク編みの編み目が編み針から外れやすい。
【0064】これを防止するために、図6から図8に示
す実施例と同様に、編み出し櫛12,14を下降させた
後、図11(A)に示すように適宜な編み糸Yによる1
×1インターロック編みを実行し、次いで図11(B)
に示すように適宜な編み糸による1×1インターロック
編みを実行し、その後図11(C)に示すように適宜な
編み糸による袋編みを実行することが好ましい。なお、
図11(C)は、櫛歯22,24を示していない。
【0065】次いで、所定のコース数の袋編みをした時
点において、第2の位置から編み糸を解放する第1の位
置まで、編み出し櫛12及び14がそれぞれフック26
及び28の側と反対の側へ0.5Pだけ移動されて、編
み糸Y1,Y2が櫛歯22,28から解放される。
【0066】このとき、交差部54がフック26,28
に係止されていても、編み糸Y1,Y2は櫛歯22,2
4の縁部22b,24bにより押され、フック26,2
8から確実に外される。その後、所定の編成が再開され
る。
【0067】図12を参照するに、櫛歯12,14を左
右方向へ移動させる水平駆動機構60においては、L字
状の一対の連結片62が、屈曲部においてベース30
に、一方のアーム部においてロッド64の上部に、及
び、他方のアーム部においてスライダ34の長手方向中
央部に、それぞれ、枢軸的に連結されている。一対の連
結片62のうち、一方の連結片のアーム部は一対のスラ
イダ34の一方に枢軸的に連結されており、他方の連結
片のアーム部は一対のスライダ34の他方に枢軸的に連
結されている。
【0068】水平駆動機構60において、ロッド64が
アクチュエータ48により昇降されると、両連結片62
が180度移相して揺動されて、両連結片62の他方の
アームが互いに逆方向へ変位される。これにより、一対
のスライダ34は左右方向であって互いに逆方向へ移動
される。
【0069】水平駆動機構60のように、連結片62を
スライダ34の長手方向中央部に連結する代わりに、図
13に示す水平駆動機構66のように、L字状の連結片
68をスライダ34の一端部に枢軸的に連結してもよ
い。この場合、連結片68は、屈曲部においてベース3
0又は他の部材に枢軸的に連結される。
【0070】図14を参照するに、水平駆動機構70
は、傾斜したスロット72を各スライダ34に形成し、
各スロット72内を移動する係合部材(図示せず)をロ
ッド64の上端部に連結している。両スライダ34のス
ロット72の傾斜方向は、互いに逆である。
【0071】水平駆動機構70において、ロッド64が
アクチュエータ48により上下移動されると、係合部材
は上下移動されてスロット72内を移動する。これによ
り、スライダ34は移動される。
【0072】図15を参照するに、水平駆動機構74
は、一方のスライダ34の端面を下向きの傾斜面76と
し、傾斜面76にロッド64の半円形又は半球状の上端
面を接触させている。なお、図示しない向こう側のスラ
イダ34については、図中右側の端面を前記傾斜面76
とは逆向きの傾斜面とし、この傾斜面のための別の水平
駆動機構を設ければよい。
【0073】水平駆動機構74において、ロッド64が
アクチュエータ48により上方へ移動されると、ロッド
64はその上端面で傾斜面76を押す。これにより、ス
ライダ34は左右方向のいずれか一方へ移動される。水
平駆動機構74では、スライダ34の逆方向への移動
は、ばね力のような他の力をスライダに作用させること
により行われる。
【0074】図16を参照するに、水平駆動機構78
は、ロッド80の進退運動によりリンク片82を揺動さ
せ、リンク片82の揺動運動によりスライダ34を左右
方向へ移動させる。リンク片82は、その両端部におい
てロッド80及びスライダ34に枢軸的に連結されてお
り、長手方向中間部においてベース30又は他の部材に
枢軸的に連結されている。
【0075】なお、図15及び図16に示す実施例の場
合、同じ水平駆動機構74,76をスライダ34毎に備
える。
【0076】図17を参照するに、第1及び第2の編み
出し櫛92及び94は、それぞれ、フック96及び98
の下面が先端ほど上方となる傾斜面とした点で編み出し
櫛12,14と相違する。しかし、編み出し櫛92及び
94は、編み出し櫛12,14と同様に横編み機に配置
される。また、編み出し櫛92及び94を用いる編み出
しは、第1及び第2の編み出し櫛12及び14を用いる
場合と同様の方法により行われる。
【0077】編み出しの際、編み出し櫛92及び94
は、先ず図17(A)に示すように、フック96,98
を含む櫛歯22,24が互いに重なると共に横編み機の
口あきより下方に位置する状態に調整される。この状態
で、1コース目及び2コース目の編み糸が前後の針床の
編み針にジグザグ状にかけられる。
【0078】次いで、編み出し櫛92及び94は、図1
7(B)に示すように、櫛歯22,24を1コース目及
び2コース目の編み糸の交差部の間の空間に通され、そ
の状態で櫛歯22,24が前後方向に重なる第1の位置
から、フック96,98が前後方向に重なる第2の位置
まで、ほぼ0.5Pだけ互いに逆方向へ移動されて、編
み糸をそれらの交差部又はその近傍において櫛歯22,
24により形成される空間に捕捉し、その状態で下降さ
れる。これにより、編み糸が下方へ引っ張られる。
【0079】その後、編み出し櫛92,94は、適宜な
時期に第2の位置から第1の位置まで互いに逆方向へ
0.5Pだけ移動されて、編み糸を解放する。編み糸を
解放するとき、櫛歯22及び24は、それぞれ、縁部2
2b,24bで編み糸を押す。このため、編み糸の交差
部がフック96,98に係止していても、編み糸は櫛歯
22,24により押され、フック96,98から確実に
外される。
【0080】図18を参照するに、第1及び第2の編み
出し櫛102及び104は、それぞれ、櫛歯22及び2
4の縁部22b及び24bを上方ほどフック96及び9
8の側となるように変形した点で、編み出し櫛92及び
94と相違する。
【0081】しかし、編み出し櫛102,104は、編
み出し櫛12,14及び92,94と同様に横編み機に
配置される。また、編み出し櫛102,104を用いる
編み出しも、編み出し櫛12,14及び92,94を用
いる場合と同様の手法で実行される。
【0082】それゆえに、編み出し櫛102及び104
は、編み糸を解放する第1の位置から編み糸を拘束する
第2の位置へ移動されることにより、編み糸を櫛歯2
2,24により形成される閉空間内に確実に捕捉する。
【0083】また、編み出し櫛102及び104は、第
2の位置から第1の位置に戻されることにより編み糸を
櫛歯22,24から解放する。編み糸を解放するとき、
櫛歯22及び24は、それぞれ、縁部22b,24bで
編み糸を押す。このため、編み糸の交差部がフック9
6,98に係止していても、編み糸は櫛歯22,24に
より押され、フック96,98から確実に外される。
【0084】図19を参照するに、第1及び第2の編み
出し櫛112及び114は、それぞれ、櫛歯22及び2
4の縁部22a,22b及び24a,24bの下半部を
斜面とした点で編み出し櫛12及び14と相違する。左
右方向に隣り合う縁部22aと22b及び24aと24
bとにより形成される空間の下半部は、V又はU字状の
形状を有する。
【0085】編み出し櫛112,114は、編み出し櫛
12,14と同様に横編み機に配置される。また、編み
出し櫛112,114を用いる編み出しも、編み出し櫛
12,14を用いる場合と同様の手法で実行される。
【0086】それゆえに、編み出し櫛112,114
も、これらが第1の位置から第2の位置へ移動されるこ
とにより、編み出し糸を櫛歯22,24により形成され
る閉空間内に確実に捕捉する。
【0087】また、編み出し櫛112,114は、第2
の位置から第1の位置に戻されることにより櫛歯22,
24から解放する。編み糸を解放するとき、櫛歯22及
び24は、それぞれ、縁部22b,24bで編み糸を押
す。このため、編み糸の交差部がフック26,28に係
止していても、編み糸は櫛歯22,24により押され、
フック26,28から確実に外される。
【0088】図20を参照するに、第1及び第2の編み
出し櫛122及び124は、第2の編み出し櫛124の
櫛歯24の頭部を扁平にした点で編み出し櫛12及び1
4と相違する。しかし、編み出し櫛122,124は、
編み出し櫛12,14と同様に横編み機に配置される。
また、編み出し櫛122,124を用いる編み出しも、
編み出し櫛12,14を用いる場合と同様の手法で実行
される。
【0089】それゆえに、編み出し櫛122,124
も、これらが第1の位置から第2の位置へ移動されるこ
とにより、編み出し糸を櫛歯22,24ににより形成さ
れる閉空間内に確実に捕捉し、第2の位置から第1の位
置に戻されることにより櫛歯22,24から解放する。
【0090】編み糸を解放するとき、櫛歯22及び24
は、それぞれ、縁部22b,24bで編み糸を押す。こ
のため、編み糸の交差部がフック26,28に係止して
いても、編み糸は櫛歯22,24により押され、フック
26,28から確実に外される。
【0091】上記した実施例は、いずれも、2つの編み
出し櫛を用いているが、3以上の編み出し櫛を用いても
よい。また、全ての編み出し櫛の櫛歯にフックを設ける
代わりに、1つの編み出し櫛のみにフックを設けなくて
もよい。例えば、図5に示す実施例において、櫛歯24
のフック28を省略し、その代わりに縁部24aを垂直
に延長させてもよい。
【0092】図21を参照するに、この実施例において
は、第1及び第2の編み出し櫛122及び124のほか
に、第3の編み出し櫛126を用いている。第3の編み
出し櫛126は、第1の編み出し櫛122と同じに形成
されており、フックを第1の編み出し櫛122と同じ側
とした状態に、第2の編み出し櫛124に対して第1の
編み出し櫛122の反対側に配置されている。なお、第
1の編み出し櫛122及び第3の編み出し櫛126は左
右方向へ同様の運動を行う。
【0093】3つの編み出し櫛122,124,126
を用いる編み出し方法においては、編み出し櫛は、これ
らが第1の位置から第2の位置へ移動されることによ
り、3つの櫛歯22,24及び22で編み糸をそれらの
交差部又はその近傍においてそれらの櫛歯により形成さ
れる閉空間内に確実に捕捉する。本実施例によれば、第
1の編み出し櫛122の櫛歯22、第2の編み出し櫛1
24の櫛歯24及び第3の編み出し櫛126の櫛歯22
によってより完全な閉空間が形成されるから、編み糸を
平行間に一層確実に捕捉できる。
【0094】また、編み出し櫛は、これらが第2の位置
から第1の位置へ戻されることにより、編み糸を、櫛歯
24の縁部24bにより押して2つの櫛歯22,22の
フック26,28から確実に外すと共に、2つの櫛歯2
2,22の縁部22b,22bにより押して櫛歯24の
フック26,28から確実に外す。
【0095】図22及び図23を参照するに、この実施
例においては、第1,第2及び第3の編み出し櫛13
2,134及び136を用いる。第1及び第3の櫛歯1
32,136は逆L字状の櫛歯138を備え、第2の編
み出し櫛134はI字状の櫛歯140を備える。
【0096】第1,第2及び第3の編み出し櫛132,
134及び136は、その順に前後方向に並列的に配置
されている。第1及び第3の編み出し櫛132,136
は、櫛歯138の上部を左右方向の同じ側に向けられて
いる。
【0097】両櫛歯138の上部は、下部に対し同じ側
に曲げられて、編み糸を係止するフック141,141
として作用する。両櫛歯138の先端面及び櫛歯140
の上面は、編み糸を櫛歯間に案内する弧面とされてい
る。同様に、両櫛歯138の角部の外側面も、編み糸を
櫛歯間に案内する傾斜面とされている。櫛歯138,1
40,138は、同じ高さ寸法を有する。
【0098】編み出し櫛132,134,136を用い
る編み出し方法は、以下のように実行される。
【0099】先ず、図23(A)に示すように、1コー
ス目及び2コース目の編み糸Y1及びY2が前後の針床
の編み針にジグザグ状にかけられる。
【0100】次いで、図23(B)に示すように、両櫛
歯138のフック141の先端部と櫛歯140の上端部
とが前後方向に整列した状態で、編み出し針132,1
34,136が上昇されて、櫛歯138,140,13
8が編み糸Y1及びY2の交差部54間に通される。
【0101】次いで、図23(C)に示すように、第1
の位置から左右方向のいずれか一方への編み出し櫛13
2,134,136の移動が開始される。このとき、編
み出し櫛132,136と編み出し櫛134とは逆の方
向へ移動される。図示の例では、編み出し櫛132,1
36は左方へ移動され、編み出し櫛134は右方へ移動
される。
【0102】編み出し櫛132,134,136は、図
23(D)に示すように、櫛歯が左右方向における隣の
櫛歯に整列する第2の位置まで、移動される。これによ
り、櫛歯138,140,138は、それらにより形成
される閉空間内に編み糸を確実に捕捉する。
【0103】次いで、図23(E)に示すように、櫛歯
132,134,136が下降される。これにより、編
み糸Y1,Y2は引き下げられる。この際、編み糸Y
1,Y2が両櫛歯138の上部すなわちフック141に
係止されるから、編み糸Y1,Y1が櫛歯138,14
0,138から外れるおそれがない。
【0104】次いで、上記の状態で、所定コース数の編
成が行われる。
【0105】所定コース数の編成が行われると、図23
(F)に示すように、前記と逆方向への編み出し櫛13
2,134,136の移動が開始される。編み出し櫛1
32,134,136は、両櫛歯138のフック142
の先端部と櫛歯140の上端部とが図23(G)に示す
中間過程を経て図23(H)に示すように前後方向に重
なる第1の位置まで戻される。これにより、編み糸Y
1,Y2は編み出し櫛132,134,136から解放
される。
【0106】図23(H)に示すように、編み糸Y1,
Y1を解放するとき、櫛歯140は一方の縁部140b
で編み糸Y1,Y2を押す。このため、編み糸Y1,Y
2は、両櫛歯138のフック141から確実に外され
て、櫛歯138,140,138から確実に解放され
る。
【0107】図22及び図23に示す実施例において、
第3の編み出し櫛136を用いなくてもよい。
【0108】図24を参照するに、この実施例は、第1
及び第2の編み出し櫛142,144を用いる。第1及
び第2の編み出し櫛142,144の櫛歯146,14
8は、短尺の板の形を有する。櫛歯146は、左右方向
の一方に伸びるフック150を上部に有する。櫛歯14
6,148の上面は、編み糸を櫛歯間に案内する山形の
傾斜面とされている。フック150を含む櫛歯146の
幅寸法は、櫛歯148の幅寸法よりやや小さい。
【0109】編み出し櫛142,144を用いる編み出
し方法も、他の編み出し櫛を用いる編み出し方法と同様
に、以下のように実行される。
【0110】先ず、図24(A)に示すように、櫛歯1
46,148が前後方向に整列された状態で、櫛歯14
6,148が編み糸Y1.Y2の交差部を通るように、
編み出し櫛142,144が上昇される。
【0111】次いで、編み出し櫛142,144が、図
24(A)に示す第1の位置から、編み糸Y1,Y2を
櫛歯146,148の縁部146a,148aで捕捉す
る図24(B)に示す第2の位置まで、左右方向へ互い
に逆に所定量移動される。これにより、編み糸Y1,Y
2は櫛歯146,148により形成される閉空間内に確
実に捕捉される。
【0112】次いで、編み出し櫛142,144が下降
され、編み糸Y1,Y2が引き下げられる。この状態
で、所定コース数の編成が行われる。
【0113】次いで、図24(C)に示すように、編み
出し櫛142,144が第2の位置から第1の位置ま
で、前記と逆の方向へ移動される。これにより、編み糸
Y1,Y2は、フック150に係止されていても、縁部
148bにより押され、フック150から外されて、櫛
歯146,148から確実に解放される。
【0114】図25に示すように、フック150を含む
櫛歯146の幅寸法を櫛歯148の幅寸法より大きくし
てもよい。この場合、編み出し櫛142,144は、フ
ック150が櫛歯148により隠蔽される第1の位置
と、編み糸を縁部146a,148aにより捕捉する第
2の位置とに移動される。
【0115】この実施例においても、編み糸は、編み出
し櫛142,144が第2の位置に移動されることによ
り櫛歯146,148により形成される閉空間内に確実
に捕捉されて拘束され、編み出し櫛が第2の位置へ移動
されることにより櫛歯148の縁部148bで押されて
フック150から外され、櫛歯から確実に解放される。
【0116】図26を参照するに、第1及び第2の編み
出し櫛152及び154は、それぞれ、1つおきの櫛歯
156及び158にフック160を有する。櫛歯15
6,158の上面はフック160の側が下方となる傾斜
面とされている。編み出し櫛152,154を用いる編
み出し方法は、既に述べた方法と同様に、以下のように
実行される。
【0117】先ず、図26(A)に示すように、フック
160を有する櫛歯156,158同士、及び、フック
を有さない櫛歯152,154同士が縁部156b,1
58b側を部分的に前後方向に重ねられた状態で、1コ
ース目及び2コース目の編み糸Y1,Y2の交差部の間
に通される。
【0118】次いで、編み出し櫛152,154が図2
6(A)に示す第1の位置から、図26(B)に示す第
2の位置まで互いに逆方向へ所定量移動される。これに
より、編み糸Y1,Y2は、櫛歯156,158により
形成される閉空間内、詳細には、フック160、櫛歯1
56の縁部156a及び櫛歯158の縁部158aによ
って形成される空間内に確実に捕捉される。
【0119】次いで、編み出し櫛152,154が下降
されて、編み糸Y1,Y2が引き下げられる。その状態
で所定コース数の編成が行われる。
【0120】次いで、編み出し櫛152,154が図2
6(C)に示す中間状態を経て図1に示す第1の位置に
戻される。これにより、編み糸Y1,Y2は、図26
(C)に示すように、縁部156b,158bにより押
されて、フック160から外され、櫛歯156,158
から確実に解放される。
【0121】図27を参照するに、この実施例において
は、第1及び第2の編み出し櫛162及び164をそれ
ぞれ左右方向に複数の櫛部162A,162B及び16
4A,164Bに分割している。
【0122】櫛部162A,164Bの櫛歯166A及
び168Bは、それぞれ、フック170,172を上部
に備えている。しかし、櫛部162B,164Aの櫛歯
166B,168Aはフックを備えていない。櫛部16
2A及び162Bは、それぞれ、櫛歯164A及び16
4Bに対して前後方向に並列的に配置されている。
【0123】編み出し櫛162,164を用いる編み出
し方法も、上記と同様に、以下のように実行される。
【0124】先ず、図27に示すように、櫛歯166A
と168A及び櫛歯166Bと櫛歯168Bとが前後方
向に整列された状態で、編み出し櫛162,164が上
昇されて櫛歯が編み糸Y1,Y2の交差部間に通され
る。
【0125】次いで、編み出し櫛172,164が図2
7に示す第1の位置から、縁部166a,168aによ
り編み糸Y1,Y2を捕捉する第2の位置へ移動され
る。これにより、編み糸Y1,Y2は櫛歯により形成さ
れる閉空間内、詳細には、フック170、櫛歯166A
の縁部166a及び櫛歯168Aの縁部168aによっ
て形成される空間内に確実に捕捉される。
【0126】次いで、編み出し櫛162,164が下降
されて、編み糸Y1,Y2が引き下げられる。その状態
で、所定コース数の編成が行われる。
【0127】次いで、編み出し櫛162,164が前記
と逆に移動されて、編み糸を捕捉している第2の位置か
ら編み糸を解放する第1の位置に戻される。このとき、
編み糸は、縁部166b,168bにより押されてフッ
ク170,172から外され、櫛歯から確実に解放され
る。
【0128】図28を参照するに、第1及び第2の編み
出し櫛182及び184は、それぞれ、フックを兼ねた
櫛歯186及び188を備える。櫛歯186及び188
は、それぞれ、上方ほど左方及び右方となるように、板
状のベース部18及び20から斜めに伸びている。
【0129】第1及び第2の編み出し櫛182,184
を用いる編み出し方法も、前記した編み出し方法と同様
に、以下のように実行される。
【0130】先ず、図28に示すように、櫛歯186,
188がその中央部で交差してX字状とされた状態で、
編み出し櫛182,184が上昇されて櫛歯が編み糸Y
1,Y2の交差部間に通される。
【0131】次いで、編み出し櫛182,184が図2
8(A)に示す第1の位置から、図28(B)に示す第
2の位置へ移動される。これにより、編み糸Y1,Y2
は、櫛歯により形成される閉空間内に確実に拘束され
る。
【0132】次いで、編み出し櫛182,184が下降
されて、編み糸Y1,Y2が引き下げられる。その状態
で、所定コース数の編成が行われる。
【0133】次いで、編み出し櫛182,184が前記
と逆に移動されて、編み糸を拘束している第2の位置か
ら編み糸を解放する第1の位置に戻される。このとき、
編み糸尾は、縁部186b,188bにより押されてフ
ック兼用の櫛歯186,188から外され、櫛歯から確
実に解放される。このとき、縁部186b,188b
は、編み糸をフックの先端まで完全には押し出していな
いが、フックの下端縁が先端に向けて上方に傾斜してい
るから、編み糸は自然に外れることになる。
【0134】上記実施例において、第1及び第2の編み
出し櫛のいずれか一方の編み出し櫛の全ての櫛歯をフッ
クを有しないI字形としてもよい。この場合、I字形の
各櫛歯は、フックを兼用する櫛歯のフックの下端縁、詳
細には少なくともフックの先端部の下端縁まで伸びる縁
部を形成することになる。
【0135】図29(A)に示す第1及び第2の編み出
し櫛192及び194は、それぞれ、形状が異なる複数
種類の櫛歯196,198,200及び202,20
4,206を備える。櫛歯196と202,櫛歯198
と204、及び、櫛歯200と206とは、同じ形状で
ある。
【0136】図29(B)に示す第1及び第2の編み出
し櫛212及び214は、それぞれ、形状が異なる複数
種類の櫛歯216,218及び220,222を備え
る。櫛歯216と220、及び、櫛歯218と222と
は、同じ形状である。
【0137】図29(A)及び(B)に示すいずれの編
み出し櫛を用いても、既に述べた編み出し方法を実行す
ることができる。
【0138】上記した実施例は、いずれも、少なくとも
1つの櫛歯の上面が編み糸を左右方向において隣り合う
の櫛歯間に案内するガイド面として作用する。しかし、
いずれの櫛歯の上面も、そのようなガイド面として作用
しない形状であってもよい。また、櫛歯の形状は、種々
変更することができる。
【0139】また上記した実施例は、いずれも、編み出
し櫛が第2の位置から第1の位置に戻されたとき、櫛歯
はその縁部で編み糸を押して編み糸を櫛歯から強制的に
解放する形状を有するが、フックの下端縁が先端に向け
て上方に傾斜しているものであれば、櫛歯はそのような
形状を有していなくてもよい。
【0140】さらに、上記したいずれの実施例において
も、編み出し櫛が編み糸を捕捉するために移動を開始す
る位置は、編み地を解放する第1の位置以外の位置であ
ってもよい。
【0141】本発明は、上記実施例に限定されない。そ
れゆえに、本発明は、その趣旨を逸脱しない限り、種々
変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る編み出し装置の一実施例を示す断
面図である。
【図2】図1に示す編み出し装置の主要部の分解斜視図
である。
【図3】図1に示す編み出し装置におけるスライダ及び
連結片の一実施例を示す図である。
【図4】図1に示す編み出し装置における、ベース、ロ
ッド及びスライダの関係を示す斜視図である。
【図5】編み出し櫛の第1の実施例を示すと共に、編み
出し方法の第1の実施例を説明するための図である。
【図6】図1に示す編み出し装置による編み出し方法の
第1の実施例を説明するための横編み機の口あきの部分
の平面図である。
【図7】図6に示す編み出し方法の引き続く工程を説明
するための図である。
【図8】図7(C)に示す工程の代わりに実行する工程
を説明するための図である。
【図9】編み出し方法の第2の実施例を説明するための
横編み機の口あきの部分の平面図である。
【図10】図9に示す編み出し方法の引き続く工程を説
明するための図である。
【図11】図10(C)に示す工程の代わりに実行する
工程を説明するための図である。
【図12】水平駆動機構の第2の実施例の主要部を示す
図である。
【図13】水平駆動機構の第3の実施例の主要部を示す
図である。
【図14】水平駆動機構の第4の実施例の主要部を示す
図である。
【図15】水平駆動機構の第5の実施例の主要部を示す
図である。
【図16】水平駆動機構の第6の実施例の主要部を示す
図である。
【図17】編み出し櫛の第2の実施例を示す図である。
【図18】編み出し櫛の第3の実施例を示す図である。
【図19】編み出し櫛の第4の実施例を示す図である。
【図20】編み出し櫛の第5の実施例を示す図である。
【図21】編み出し櫛の第6の実施例を示す図である。
【図22】編み出し櫛の第7の実施例を示す図である。
【図23】図22に示す編み出し櫛を用いる編み出し方
法の一実施例を説明するための図である。
【図24】編み出し櫛の第8の実施例を示す図である。
【図25】編み出し櫛の第9の実施例を示す図である。
【図26】編み出し櫛の第10の実施例を示す図であ
る。
【図27】編み出し櫛の第11の実施例を示す図であ
る。
【図28】編み出し櫛の第12の実施例を示す図であ
る。
【図29】編み出し櫛の第13及び第14の実施例を示
す図である。
【符号の説明】
10 編み出し装置 12,14 編み出し櫛 16 駆動装置 18,20 ベース部 22,24 櫛歯 26,28 フック 54 編み糸の交差部 60,66,70,74,78 水平駆動機構 92,94 櫛歯 96,98 フック 102,104 編み出し櫛 112,114 編み出し櫛 122,124,126 編み出し櫛 132,134 編み出し櫛 141 フック 142,144 編み出し櫛 146,148 櫛歯 150 フック 152,154 編み出し櫛 156,158 櫛歯 160 フック 162,164 編み出し櫛 162A,162B,164A,164B 櫛部 166A,166B168A,168B,168B 櫛
歯 170,172 フック 182,184編み出し櫛 186,188 櫛歯 192,194 編み出し櫛 196,198,200,202,204,206 櫛
歯 212,214 編み出し櫛 216,218,220,222 櫛歯 F,R 針床 F1,F2,R1,R2 編み針 Y1,Y2 編み糸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前針床及び後針床を備える横編み機の編
    み出し装置であって、上方へ伸びる複数の櫛歯をそれぞ
    れ有する第1及び第2の編み出し櫛と、該第1及び第2
    の編み出し櫛を横編み機の口あきに対して昇降させると
    共に左右方向へ相対的に移動させる駆動装置とを含み、
    前記第1及び第2の編み出し櫛は前後方向に並設されて
    おり、前記第1及び第2の編み出し櫛の少なくとも一方
    は、左右方向のいずれか一方へ伸びるフックを2以上の
    櫛歯に有しており、また同一の編み出し櫛における2以
    上のフックを同一方向へ伸びるように形成している、横
    編み機の編み出し装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の編み出し櫛の少なく
    とも他方は、前記フックを有する櫛歯に対応する櫛歯の
    縁部及び該櫛歯に対して前記フックが伸びる方向に隣接
    する櫛歯の縁部であってそれぞれが少なくとも前記フッ
    クの下端縁まで伸びる縁部を有する、請求項1に記載の
    編み出し装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の編み出し装置を
    用いる横編み機の編み出し方法であって、 給糸口を左右方向のいずれか一方へ移動させると共に前
    後の針床の複数の編み針を進退させて第1のコースの編
    み糸を前後の針床の編み針にジグザグ状に掛け渡し、 次いで、前記給糸口又は他の給糸口を左右方向のいずれ
    か一方へ移動させると共に前記複数の編み針以外の他の
    複数の編み針を進退させて第2のコースの編み糸をこれ
    が前記第1のコースの編み糸を横編み機の口あきにおい
    て交差するように前後の針床の編み針にジグザグ状に掛
    け渡し、 次いで、前記櫛歯が前記第1及び第2のコースの編み糸
    の交差部の間に存在するように、前記1及び2編み出し
    櫛を上昇させ、 次いで、前記第1及び第2の編み出し櫛を左右方向へ相
    対的に移動させて前記1及び2コースの編み糸を前記第
    1及び第2の編み出し口の櫛歯に捕捉し、 次いで、前記第1及び第2の編み出し櫛を下降させるこ
    とを含む、横編み機における編み出し方法。
  4. 【請求項4】 さらに、前記第1及び第2の編み出し櫛
    を下降させた状態で第3のコース以後の編成を行い、所
    定数のコースを編成した後に前記第1及び第2の編み出
    し櫛を前記と逆の方向へ相対的に移動させて前記1及び
    第2のコースの編み糸の交差部を前記櫛歯から解放する
    ことを含む、請求項3に記載の編み出し方法。
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