JP6316327B2 - 横編機および編成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、編地の編出し装置を備える横編機およびそのような横編機を使用する編成方法に関する。
従来から、横編機では、針床で編地の編成を開始する際に、針床間の歯口下方に設けられ、編出し針を備えて昇降移動する編出しベッドを含む編出し装置が使用される(たとえば、特許文献1、2参照)。編地の編成を開始する際には、歯口で編地の編出し部を形成するとともに、編出しベッドを上昇させ、編出し針を歯口に進出させて、編出し部を編出し針で捕捉する。編地は、捕捉した編出し部を編出し針で保持して編出しベッドを下降させながら編成する。このように、編出し装置によって編地に所定のテンションをかけておくことで、編地を編成し易くすることができる。
特許文献1には、一枚の編み出し櫛(編出しベッド)に、スライダーの上端に設けられるフックを針本体の上端に設けられる突起から離すか格納するかで、編出し部の保持と解放とを切替え可能な編出し針を備える編出し装置が開示されている。特許文献2には、複数枚の編出しベッドに、編幅方向の異なる区間で編出し針をそれぞれ備えておき、編地の一部の編成を先に開始してから、他の部分の編成を後で開始することが可能な編出し装置が開示されている。
図8、横編機で一体的に、無縫製で編成可能な編地製品の一例である半袖のニットウエア1の編成を開始する編成方法を概略的に示す。ニットウエア1は、裾2側から編成を開始して身頃3を筒状に編成する。身頃3よりも短い袖4,5は、先に捨て編み6,7を付加するように編成を開始する。身頃3の両側で袖4,5もそれぞれ筒状に編成して、袖4,5を身頃3に寄せながら接合する。横編機は、特許文献1の編出し装置とともに、歯口下方に垂下する編地を前後方向の両側から引下げる引下げ装置8(たとえば、特許文献3参照)を備えている。引下げ装置8は、編幅方向について複数の区間に分けて開閉可能であり、編出しベッドが編出し部を引下げるために上方にある区間は開いており、編出しベッドが下がって、引下げ装置8を通過したら、身頃3と捨て編み6,7との編出し部を編出し針から解放し、引下げ装置8を閉じて、引下げ装置8による引下げに移行する。袖4,5を寄せる際には、捨て編み6,7を引下げる区間を開いて、袖4,5が身頃3側に移動しやすくすることができる。
図9は、横編機の編出し装置が特許文献2のように、部分的に編地の編成が開始可能である場合を示す。この場合、針床の一部の区間に対応して編出し針9が並設されている部分編出しベッド10が袖4,5の編成を開始する際の編出し部の引下げに用いられる。図9(1)に示すように、同一の編地の一部である身頃3を先行して針床13での編成を開始してから、残部の袖4,5を後から部分編出しベッド10で編成するので、図8のような捨て編み6,7は不要になる。図9(2)に示すように、短い袖4,5が引下げ装置8を通過する前に寄せを開始すれば、寄せの際には袖4,5の編出し部は編出し針9で保持されている状態で、袖4,5の上部が身頃3側に寄せられ、図9(3)のような一体化されたニットウエア1が無縫製で形成される。引下げ装置8は、部分編出しベッド10が存在する位置にかかる区間では開いており、身頃3を引下げる区間は閉じている。引下げ装置8で閉じている区間は、ハッチングを施して示す。
特開平2−210046号公報 特公昭47−49789号公報 特許第3757036号公報
短い袖丈のニットウエア1の編成を開始すると、図8では捨て編み6,7が必要となり、図9では、袖4,5を身頃3側に寄せる際に、(2)のように部分編出しベッド10が引下げ装置8を通過するまで下降していない事態となり得る。この事態では、部分編出しベッド10の編出し針9が袖4,5の編出し部を保持して静止している状態で、針床のラッキングで袖4,5が身頃3側に寄せられるので、編糸にかかる張力が大きくなり、編糸が引き延ばされたり切れたりするおそれがある。したがって、複数枚の編出しベッドに、編幅方向の異なる区間の編出しを行う編出し針9をそれぞれ備えておくだけでは、このような事態には有効でない。
本発明の目的は、編出し部を編出し針で捕捉して引下げながら編成する編地が編幅方向に寄せられても、編糸にかかる張力が大きくならないようにすることが可能な編出し装置を備える横編機を提供することである。
本発明は、歯口下方に編地を引下げる引下げ装置を備え、
編地の編成を開始する際に形成される編出し部の歯口から引下げ装置までの保持と、引下げ装置まで引下げられた編出し部の解放とを切替え可能な編出し針を有する編出しベッドと、
編出しベッドを昇降移動させる縦駆動機構と、
編出し針による編出し部の保持と解放との切替えを駆動する保持解放機構とを、
針床の下方に設ける編出し装置として備える横編機において、
少なくとも一つの編出しベッドは、編出し針が編幅方向に並設され、かつ編幅方向に移動可能な作動板部を含み、
編出し装置は、該作動板部を、編出し針が編出し部を保持している状態で、針床のラッキングによる振りで移動する編地と同方向に駆動する横駆動機構を、
さらに備えることを特徴とする横編機である。
また本発明で、前記編出し装置は、前記作動板部と前記横駆動機構との組合せを二つ、
備えることを特徴とする。
また本発明で、前記編出し装置は、前記編幅方向に移動する作動板部を含む編出しベッドと別に、編幅方向に移動しない作動板部を含む編出しベッドを備え、
前記縦駆動機構は、編出しベッドのうちの一つを昇降移動させる、
ことを特徴とする。
また本発明で、前記保持解放機構は、
前記編出し針に対して前記編出し部の保持と解放とを切替える駆動を行う駆動源と、
前記編幅方向に移動する作動板部を含む編出しベッドに設けられ、駆動源からの駆動力を編出し針に伝達し、編幅方向に延びる溝と該溝に係合する凸部とを含む伝達部とを、
備えることを特徴とする。
また本発明では、前記針床の下方に、編成された編地を接触する閉状態で引下げ、離隔する開状態で前記作動板部の通過を可能にすることを、前記編幅方向で複数の区間に別けて切替え可能な引下げ装置を備え、
引下げ装置では、前記編幅方向に移動する作動板部に並設される編出し針で前記編出し部を引下げる際に、作動板部が編幅方向に移動する位置にかかる区間を開状態にする、
ことを特徴とする。
また本発明は、前記編幅方向に移動可能な前記作動板部に編幅方向に間隔をあけて設けられ、作動板部に対して編出し針の延伸方向に移動可能で、作動板部の上昇時に針床の下部に当接して停止し、作動板部を編出し針が歯口の中央から突出するように案内する、少なくとも二つのセンタリング部材と、
作動板部に対しセンタリング部材を編出し針の延伸方向に付勢するばねとを、
さらに含むことを特徴とする。
さらに本発明は、歯口下方に編地を引下げる引下げ装置を備え、
編地の編成を開始する際に形成される編出し部の歯口から引下げ装置までの保持と、引下げ装置まで引下げられた編出し部の解放とを切替え可能な編出し針を有する編出しベッドと
編出しベッドを昇降移動させる縦駆動機構と、
編出し針による編出し部の保持と解放との切替えを駆動する保持解放機構とを、
針床の下方に設ける編出し装置として備える横編機を使用し、
編幅方向に対して、身頃を中間に、身頃の両側で袖を、それぞれ独立の筒状編地として裾側から編成を開始して、袖を身頃に寄せながら接合してニットウエアを無縫製で一体的に編成する編成方法において、
編出し装置には、
編幅方向に移動可能で編出し針が並設される作動板部と、
編出し針が編出し部を保持している状態で、針床のラッキングによる振りで移動する編地と同方向に作動板部を動させる横駆動機構とを、
少なくとも二つ備えておき、
ニットウエアの身頃の編成を開始した後、両袖の編成を、二つの作動板部の編出し針で編出し部を保持して編出しベッドを下降させながら、袖を身頃側に寄せて接合させる際に、針床のラッキングによる袖の移動と同方向に、横駆動機構で二つの作動板部を身頃側にそれぞれ移動させることを特徴とする編成方法である。
本発明によれば、編出し部を編出し針で捕捉して引下げながら編成する編地が針床のラッキングで編幅方向に寄せられても、横駆動機構が作動板部を編地と同方向に移動させることができる。この移動によって、編糸にかかる張力が大きくならないようにして、編糸が引き延ばされたり、切れたりするのを防ぐことが可能となる
また本発明によれば、二つの作動板部を横駆動機構で個別に駆動して、それぞれの作動板部の位置を自由に設定することができる。ニットウエアの両袖を、身頃の編成開始後に編成開始する場合のように、編地を二つの区間に別けて後から編成を開始し、針床で編地を寄せる際に作動板部を編地に追従して同方向に移動させることができる。また、二つの作動板部を隣接させて、編出し針によって編地の編出し部を保持して引下げる区間を広げることもができる。
また本発明によれば、編地のうち、先行して編成を開始する部分について、編幅方向に移動しない作動板部の編出し針を用いて編出し部を引下げた後、編地の残部の位置に作動板部を移動させ、残部の編地の編出し部を保持しながら引下げることができる。
また本発明によれば、編出し針による編出し部の保持と解放とを、移動する作動板部の外部から駆動するための伝達部に、編幅方向に延びる溝と該溝に係合する凸部とを含む。溝と凸部とは摺動するので、作動板部が編幅方向に移動しても、作動板部に並設される編出し針に切替えのための駆動力を確実に伝達することができる。
また本発明によれば、先行して編成した編地を、引下げ装置を閉状態にして引下げながら、編幅方向に移動する作動板部に並設される編出し針で後続の部分の編地の編出し部を保持して引下げ、後続の部分を引下げながら編地と同方向に移動する位置が引下げ装置の閉状態の区間にかかると、該区間を開状態にして作動板部を編幅方向に移動させることができる。
また本発明によれば、センタリング部材による作動板部の案内で、編出し針が歯口の中央から突出するので、編地の編出し部を編出し針で確実に捕捉して引下げることができる。
さらに本発明によれば、針床のラッキングによる振りで移動する袖に応じて、袖の編出し部を保持して引下げる編出し針が並設される作動板部を身頃側に移動させるので、短い袖のニットウエアでも、身頃を編成開始してから、捨て編み無しで編成開始し、袖を編出し針で引下げながら、身頃側に寄せて接合させることができる。
図1は、本発明の一実施例としての横編機11が備える編出し装置12の概略的な構成を示す簡略化した正面図である。 図2は、図1の編出し装置12の編出しベッド14の構成を部分的に示す正面図である。 図3は、図1の横編機11の簡略化した側面断面図である。 図4は、図2の編出しベッド14の伝達部30の構成および動作を示す部分的な正面図である。 図5は、編出し針9と、図4の伝達部30との構成および動作を示す側面断面図である。 図6は、図1の横編機11で編成を開始するニットウエア1の編成方法を示す簡略化した正面図である。 図7は、図1の横編機11で編成を開始するニットウエア41の編成方法を示す簡略化した正面図である。 図8は、捨て編み6,7を付加して半袖のニットウエア1の編成を開始する、従来からの編成方法を示す簡略化した正面図である。 図9は、身頃3を先に編成開始し、袖4,5を後で編成開始する、従来からの編成方法を示す簡略化した正面図である。 図10は、図2の作動板部16の一側方に設けるセンタリング部材60とばね61との組合せを示す部分的な正面図および右側面図である。 図11は、図10のセンタリング部材60を構成する当接ブロック62および昇降材63の形状を示す正面図および右側面図である。 図12は、図10のセンタリング部材60による作動板部16上昇時の案内状態を示す右側面断面図である。 図13は、全幅の作動板部19の中央にセンタリング部材66を設ける構成を示す簡略化した部分的な正面図および右側面断面図である。
以下、図1から図5および図10から図13で、本発明の一実施例としての横編機11の構成および動作について示す。ただし、説明対象の図には記載されていない部分について、他の図に記載される参照符を付して言及する場合がある。図6および図7で、横編機11で編成を開始する編地の例を示す。図8および図9に対応する部分には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する場合がある。
図1は、本発明の一実施例としての横編機11が備える編出し装置12の概略的な構成を示す。横編機11は、前後の針床13で編地を編成する。編出し装置12は、前後の針床13間の歯口下方に設けられる。本実施例の編出し装置12は、編出しベッド14と縦駆動機構15とを含む。編出しベッド14は、編地の編出し部の保持と解放とが切替え可能な編出し針9が編幅方向に並設される作動板部16を含む。作動板部16は、編出しベッド14に対し、編幅方向への移動が可能である。縦駆動機構15は、編出しベッド14を昇降移動させる。編出しベッド14は、作動板部16を編幅方向に駆動する横駆動機構17を、さらに備える。
図2は、図1の編出し装置12の編出しベッド14の構成を右側部分について、平行した二点鎖線間で示す編幅方向および上下方向の一部をそれぞれ短縮して示す。編出しベッド14の左側部分は、横編機11の編幅方向の中心に関して、右側部分と対称となる。作動板部16の上部には、針床13の全編幅の一部の区間に対応する編出し針9が並設されている。作動板部16は、横移動ガイド14aに沿って編幅方向である図の横方向の移動が可能である。この横方向の移動を駆動するための横駆動機構17は、モータ17a、ウォーム歯車17b、従動歯車17c、プーリ17d,17e、ベルト17fを含む。駆動源としてのモータ17aの出力軸に取付けられるウォーム歯車17bは、従動歯車17cと噛合する。従動歯車17cと同軸に取付けられるプーリ17dと、編幅方向に間隔をあけて対向するプーリ17eとの間にベルト17fが掛けられ、ベルト17fに接続部材17gを介して作動板部16の下部が接続されている。横駆動機構17としては、ボールねじやラック・ピニオンなどを利用して作動板部16を移動させることもできる。
図1の編出し装置12は、編出しベッド14に、同等の作動板部16と横駆動機構17との組合せを、二つ備えるとともに、編出しベッド14の後方に、別の編出しベッド18をさらに備える。編出しベッド14には、一つだけ、または三つ以上の作動板部16を備えるようにしてもよい。編出しベッド14に作動板部16を一つだけ備える場合は、編幅の全体を移動可能にすることもできる。編出しベッド18は、針床13の全幅に対応する範囲に編出し針9が並設されて、編幅方向には移動しない作動板部19を含む。作動板部19は、全幅よりも狭い範囲に編出し針9が並設されるようにしてもよい。また移動する作動板部16を複数備える場合、編出し針9を並設する範囲は異なるようにしてもよい。移動する作動板部16や、移動しない作動板部19を含む編出しベッドを、編出しベッド14,18とは別に設けるようにしてもよい。また、編出しベッド18は、編出しベッド14の前後いずれでもよい。
編出しベッド14,18の下部は、針床13の下方で、横編機11の前後方向に間隔をあけて、編幅方向の両側に設けられるホルダ20に収容される。ホルダ20は、選択機構21によって前後方向に移動する。選択機構21は、縦駆動機構15が設けられる位置に、編出しベッド14,18のうちのいずれかが移動するように、切替える。選択機構21は、いずれか一つの編出しベッド14,18を選択可能であれば、どのような形態でもよく、縦駆動機構15に選択機構21を設けてもよい。縦駆動機構15は、昇降ガイド15aで案内されて昇降する昇降ブラケット15bを有し、選択機構21によって選択される編出しベッド14または編出しベッド18を、昇降ブラケット15bで連行して、編出し針9が歯口で編出し部を捕捉して保持するように、昇降移動させる。編出しベッド14,18は、たとえば特開平9−31805号公報に開示されているように、それぞれが昇降ガイド15aおよび昇降ブラケット15bに相当する構成を備えて、いずれかが昇降するようにしてもよい。また、特許文献2に開示されているように、編出しベッド14,18のそれぞれに昇降ガイド15aに相当するものを備え、昇降ブラケット15bに相当するものがいずれかの編出しベッド14,18を選択して昇降させるようにしてもよい。
編出し針9による編地の編出し部の保持と解放との切替えは、針床13の下方に設置する保持解放機構22によって行う。保持解放機構22は、昇降方向および編幅方向に移動しないで停止している駆動源22aの揺動するレバー22bで編幅方向の駆動を行う。ステッピングモータやソレノイドなどによるレバー22bの揺動は、下方の基端に対して上方の遊端を図の左右となる編幅方向に移動させる。レバー22bの遊端の編幅方向の移動は、ワイヤ22c,22dを介して、編出しベッド14,18の従動部22e,22fにそれぞれ伝達される。選択機構21によって選択される編出しベッド14,18が縦駆動機構15によって上昇しても、ワイヤ22c,22dが柔軟に変形して、駆動源22aによる編出し針9の駆動が可能な状態を維持する。
図2に示すように、編出しベッド14には、作動板部16の編出し針9に、従動部22eに受けた駆動源22aからの駆動力を伝達する伝達部30が設けられる。伝達部30は、従動部22eに対する編幅方向の駆動を、昇降方向の駆動に変換するため、横移動部材30a、溝カム30b、カムフォロア30c、連結板30d、縦移動部材30eを含む。縦移動部材30eの上端には、編幅方向に延びる凸部30fが設けられる。凸部30fは、作動板部16の下部に設けられ、凸部30fに対向して編幅方向に延びる溝16aに係合する。
なお、作動板部16の両側には、センタリング部材60を設ける。センタリング部材60は、作動板部16の上昇時に、ばね61による付勢で上昇する。センタリング部材60の上昇は、針床13の歯口13a付近の裏面に当接すると停止する。針床13は、編針を収容する針溝を表面に有する。センタリング部材60が上昇を停止しても、作動板部16は、ばね61を圧縮しながら上昇を続ける。この上昇の際に、センタリング部材60は、作動板部16を案内する。この案内で、編出し針9が歯口13aの中央から突出する。軽量化などで編出しベッド14の剛性が低くなるような場合は、センタリング部材60を設けることが好ましい。以下、図3から図7に関しては、センタリング部材60に関する記載を省略する。
図3は、図1の横編機11について、簡略化した側面構成を、編出しベッド14が選択されて、作動板部16の編出し針9が針床13間の歯口13aまで上昇している状態で示す。図示を省略しているけれども、歯口13aには編地の編出し部が形成されている。編出し針9を、編出し部を保持可能な状態に切替えて、編出しベッド14を縦駆動機構15によって下降させると、編出し針9は編出し部を捕捉して、捕捉した編出し部を保持しながら下降して、編成された編地を歯口13a下方に引下げる。引下げられる編地の両側には、サブローラー31、引下げ装置8、および排出ローラー32が設けられ、これらは、作動板部16が上昇する際に前後方向の間隔をあける開状態となる。サブローラー31、引下げ装置8、および排出ローラー32は、作動板部16が下降して編出し針9が通過すれば、前後方向の間隔が狭くなる閉状態となり、編地に対する引下げが可能になる。引下げ装置8は、編地に接触する閉状態になると、表面に下向きの針を備える捕捉部材8aと押圧板8bとで編地を挟んで引下げることができる。図は離隔する開状態を示す。ただし、捕捉部材8aに関しては、破線で閉状態も示す。引下げ装置8では、捕捉部材8aおよび押圧板8bを、編幅方向で複数の区間に別けて設け、開閉を複数所区間に別けてそれぞれ切替え可能にしている。引下げ装置8では、編出しベッド14の作動板部16に並設される編出し針9で編出し部を引下げる際に、作動板部16が引下げ装置8よりも下方に通過するまで、作動板部16が編幅方向に移動する位置にかかる区間を開状態にする。なお、編出し装置12で編出し部を引下げた後の編地の引下げは、ローラーで挟んで巻下げるような引下げ装置でも、区間に分けてローラー間の開閉とローラーの回転駆動とが可能であれば使用することができる。
図4は、図2の編出しベッド14の伝達部30の部分的な正面構成および動作を示す。図5は、編出し針9と、図4の伝達部30との部分的な側面構成および動作を示す。図5(a)では、伝達部30の主要部分を作動板部16から前方に離した状態で示す。以下説明するように、編出し針9による編出し部の保持と解放とを、編幅方向に移動する作動板部16の外部から駆動することができるので、作動板部16の厚みの増大を防ぎ、歯口13a付近から下方にかけての狭い空間への上昇に支障が生じないようにすることができる。
保持解放機構22のワイヤ22cによる駆動で、図4(a)に示すように、伝達部30の横移動部材30aが右方に移動すると、溝カム30bも右方に移動する。溝カム30bは、左下がりに傾斜しているので、溝カム30bに嵌合しているカムフォロア30cは下降する。カムフォロア30cを支持する連結板30dも下降し、連結板30dが取付けられている縦移動部材30eも下降する。図5(b)(c)に示すように、編出し針9では、作動板部16に対して昇降移動することが可能なスライダー35に、作動板部16に固定される針本体36が組合されている。スライダー35の上端には編出し部を捕捉可能なフック35aが設けられ、針本体36の上端にはフック格納用突起36aが設けられる。なお、このような編出し針9での編出し部の保持と解放とは、特許文献1に開示されているものと同様である。ただし、編出し針9としては、たとえば特開平5−71051号公報で開示されているようなものを使用することもできる。さらに、編出し針は、先端にフックを有するもの以外でも、編出し針が編出し部を保持する状態と解放する状態とを切替える構成であれば良く、以上で説明した構成に限定されるわけではない。
縦移動部材30eの上端の凸部30fと係合する溝16aを介して、作動板部16の駆動部材16bが下降すると、図5(b)に示すように編出し針9のスライダー35が下降するように駆動されて、フック35aが針本体36のフック格納用突起36aから出て、編出し部を捕捉可能になる。図4(b)に示すように、横移動部材30aが左方に移動すると、溝カム30b、カムフォロア30c、連結板30dおよび縦移動部材30eを介して、図5(c)に示すように、スライダー35が上昇するように駆動される。スライダー35のフック35aは、針本体36のフック格納用突起36aの位置まで上昇して格納される状態となる。フック35aに捕捉されてから保持されている編出し部は、フック格納用突起36aの傾斜に沿ってフック35aから離脱し、解放される。溝16aと凸部3fによる係合で、作動板部16が編幅方向に移動しても、この係合部分が摺動するため、どの位置に移動しても、編出し針9のスライダー35と針本体36との間の部材間の相対的な昇降方向の駆動が可能となる。なお、溝16aに相当するものを縦移動部材30eに設け、凸部30fに相当するものを作動板部16に設けるようにしてもよい。また、移動する側に凸部を設ける場合、編幅方向に連続する凸部ばかりではなく、編幅方向に間隔をあけて設けられるピンでもよい。さらに、連結板30dと縦移動部材30eとは一体のものでもよい。


本実施例では、下方に静止状態で設置する保持解放機構22の駆動源22aおよびレバー22bで編出しベッド14,18を同時に駆動しているので、作動板部16,19の編出し針9の保持と解放とが同時に切替えられる。選択機構21によって選択されない方の編出しベッド14,18の編出し針9でも保持と解放とが切替えられるけれども、編出し部を捕捉していないので、影響はない。なお、駆動源22aやレバー22bは、クランクやカムなど、他の機構で実現することもできる。また、駆動源22aやレバー22bは、いずれか一方の編出しベッド14,18に搭載することもできる。また、各編出しベッド14,18にそれぞれ駆動源22aを設けて、横移動部材30aを直接駆動するようにしてもよい。さらに、作動板部16,19に駆動源22aに相当するものを直接搭載してもよい。
図6は、図1の横編機11の編出し装置12の編出し針9で、編地の編出し部を捕捉して下方に移動させる一例となるニットウエア1の編成方法を示す。引下げ装置8は、ハッチングを施して捕捉部材8aおよび押圧板8bの閉状態、ハッチング無しで開状態を、それぞれ示す。図6(1)は、ニットウエア1の身頃3を引下げ装置8で引下げている状態で、編出しベッド14を上昇させ、作動板部16の編出し針9で袖4,5の編出し部を引下げている状態を示す。身頃3は、引下げ装置8を開状態にしておき、編出しベッド18の作動板部19に並設される編出し針9で裾2側から先行して編出し部を引下げておく。編出しベッド18が引下げ装置8よりも下降すると、編出し針9から編出し部を解放し、引下げ装置8を閉状態にして、引下げ装置8で編地を引下げる。ただし、作動板部16を上昇させる際には、引下げ装置8を通過する区間は開状態にする。身頃3と袖4,5とを並行して編成する場合、給糸の関係で、身頃3と袖4,5とは、間隔をあけておく必要がある。このようにして、半袖のニットウエア1の両袖4,5を編幅方向に移動する作動板部16を用いて、身頃3から編幅方向に離れた位置でそれぞれ編成を開始し、編出し部を引下げる。袖4,5の袖丈が短くても、捨て編みは必要ない。
図6(2)および図6(3)に示すように、袖4,5を身頃3側に寄せて脇付近で接合させて無縫製で一体化させる際には、針床13のラッキングによる振りで移動する編地に応じて、横駆動機構17で作動板部16を編地と同方向の身頃3側に移動させる。作動板部16の移動量は、編地の移動量と同等とすることが好ましい。袖4,5を身頃3側に寄せる方向は、袖4では右方、袖5では左方となって異なるけれども、二つの作動板部16に対してそれぞれ横駆動機構17が設けられているので、作動板部16も同時に右方および左方にそれぞれ移動させることができる。なお、横移動機構17を一つにしても、二つの作動板部16の駆動を、クラッチを介して行うようにすれば、作動板部16をそれぞれ独立に移動させることができる。
引下げ装置8では、編出しベッド14の作動板部16に並設される編出し針9で編出し部を引下げる際に、作動板部16が編幅方向に移動する位置にかかる区間で引下げ装置8の捕捉部材8aおよび押圧板8bを開状態にする。このように、先行して編成を開始した身頃3を、引下げ装置8を閉状態にして引下げながら、編幅方向に移動する作動板部16の編出し針9で後続の部分の編地の編出し部を保持して引下げながら編成していくことができる。作動板部16で後続の部分を移動させる際に、引下げ装置8の閉状態の区間にかかれば、該区間を開状態にして干渉を避けることができる。また、作動板部16が身頃3側に移動して身頃3の側方に接触しても、身頃3が柔軟に凹むことができる。図6(4)に示すように、袖4,5が引下げ装置8に掛れば、編出し針9を解放させて、袖4,5も身頃3とともに、引下げ装置8で引下げることができる。
図7は、図1の横編機11の編出し装置12の編出し針9で、編地の編出し部を捕捉して下方に移動させる他の例となる長袖のニットウエア41の編成方法を示す。ニットウエア41は、一方、たとえば右袖42を袖口から筒状に編成してから、身頃43を横向きにして右側方を閉じた状態で編成を開始する。身頃43は、前後の針床13で前後の編地として別けて編成し、肩側を閉じ、裾側を開ける。身頃43の前後の編地は、左側方で閉じる処理をして編成を終了する。身頃43で閉じる部分の左側上部は開けておき、左袖44を筒状の編地として編成開始し、先端の袖口で編成を終了する。右袖42の編出し部の引下げを、編出しベッド14の作動板部16の一方で行い、身頃43の編出し部の引下げは、右袖42の編出し部の引下げに使用した作動板部16を移動させ、二つの作動板部16を並べて行うことができる。右袖42の袖丈が長い場合で、身頃43の編幅が一枚の作動板部16で対応可能な編幅よりも大きくても、二つの作動板部16を並べることで対応させることができる。なお、右袖42は、全幅に対応する作動板部19の編出し針9の一部を使用して編出し部を捕捉することもできる。編幅方向に移動可能な作動板部16は、位置を変えて、何度でも編地の編出し部を引下げることができるので、編出し部に段差がある編地や、広い幅の編地の編出し部を繰返しの移動で順次引下げることもできる。
以上のように、編幅方向に移動する作動板部16で編地の編出し部を引下げながら、針床13での編地の移動に合わせて作動板部16を同方向に移動させる簡単な構成で、編糸が引き延ばされたり、切れたりするのを防ぐことが可能となる。また、編地のうち、先行して編成する編地の編出し部を、編出しベッド18の作動板部19を上昇させて保持しながら引下げた後、編地の残部の位置に編出しベッド14の作動板部16を移動させて上昇させ、残部の編地の編出し部を保持しながら引下げることができるので、捨て編みを不要にすることができる。
図10は、図2の作動板部16の右方に設けるセンタリング部材60とばね61との組合せを示す。作動板部16の左方にも、同様なセンタリング部材60が設けられる。センタリング部材60は、上方の当接ブロック62と下方の昇降材63を組合せて形成されている。本実施例の当接ブロック62は、上部に、傾斜した当接部62a,62bを有する。当接部62a,62bの形状は、針床13の裏面の形状に合わせ、当接時にずれが規制されればよい。昇降材63は、上部の結合部63aで当接ブロック62と結合する。当接ブロック62と結合部63aとの結合は、ピン60aを圧入して固定されている。
図10(a)に示すように、編出し針9が並設される作動板部16の右方には、昇降溝16cが形成されている。昇降溝16cは、昇降材63を編出し針9の延伸方向に昇降移動可能な状態で収容する。作動板部16で、昇降溝16cの下部には、ばね収容凹部16dが形成される。ばね収容凹部16dは、ばね61を収容し、カバー材61aで覆われる。ばね61は、圧縮変形可能なコイルばねである。ばね61の上部には、昇降材63の下部の付勢部63bが挿入されているので、ばね61は昇降材63を編出し針9の延伸方向に付勢することができる。
図10(b)に示すように、昇降材63で昇降溝16cに収容されている部分は、帯金16e,16fで覆われている。帯金16e,16fは、昇降溝16cが開口する左方に昇降材63が抜けないようにしている。センタリング部材60は、図10(b)では横方向となる幅を、作動板部16と同等以下となるようにしておく。そのようなセンタリング部材60なら、図3に示す開状態の引下げ装置8の前後間を、作動板部16の昇降とともに支障なく通過することができる。
図11は、図10のセンタリング部材60を構成する当接ブロック62を(a)、および昇降材63を(b)で、それぞれ形状を示す。当接ブロック62は、樹脂を成型して形成することが好ましい。昇降材63は、金属板に抜き加工や切削加工を施して形成することが好ましい。昇降材63の結合部63aの外側形状に当接部62a,62bと同等の部分を付加すれば、昇降材63のみでセンタリング部材として使用することもできる。
図12は、図10のセンタリング部材60による作動板部16上昇時の案内状態を示す。図2の編出しベッド14を上昇させると、作動板部16の側方のセンタリング部材60に設ける当接部62a,62bが針床13の裏面に当接する。なお、針床13の歯口13a側にシンカー65を固定して用いる場合、針床13の下面に沿って延びるシンカー65の固定片65aに当接部62a,62bを当接させることができる。このような固定片65aを有するシンカー65を使用しない場合、針床13の基板に当接部62a,62bを当接させればよい。
図12(a)に示すように当接部62a,62bが針床13の裏面に当接するまでは、作動板部16が上昇すれば、ばね61を介する付勢でセンタリング部材60も上昇する。当接部62a,62bが針床13の裏面に当接すると、センタリング部材60の上昇は停止する。作動板部16は上昇を続け、ばね61が圧縮される。センタリング部材60の昇降材63は、前後方向に関して、昇降溝16cの底面と帯金16e,16fとでずれないように規制される。針床13の裏面で前後方向にずれが規制されるセンタリング部材60は、図12(b)に示すように編出し針9が歯口13aから中央線13cに沿って突出するように作動板部16を案内する。横移動機構17による移動で作動板部16を昇降させる位置が6が編幅方向に変化しても、センタリング部材60による案内で、編出し針9を歯口13aの中央から突出させることができる。歯口13aの中央から突出する編出し針9は、編地の編出し部を確実に捕捉し、作動板部16の下降で編出し部を引下げることができる。
図13に示すように、編出しベッド18では、全幅の作動板部19の中央にセンタリング部材66を設けることもできる。図13(a)に示すように、作動板部19には、昇降溝19cが形成される。昇降溝19cには、センタリング部材66が編出し針9の延伸方向に昇降移動可能な状態で収容される。センタリング部材66の下部には、ばね67が設けられる。ばね67は、図2のばね61と同様に、圧縮可能なコイルばねであり、センタリング部材66を編出し針9の延伸方向に付勢する。図13(b)に示すように、センタリング部材66の上部には、当接部66a,66bが設けられる。このようなセンタリング部材66は、金属板に抜き加工や切削加工を施して、一体的に形成することができる。すなわち、センタリング部材66は、図10に示すセンタリング部材60の当接ブロック62と昇降材63との組合せを、昇降材63に相当する部分のみで一体化している。センタリング部材66で昇降溝19cに収容されている部分は、帯金19e,19fで覆われている。センタリング部材66に対する昇降溝19cおよび帯金19e,19fは、図10に示す昇降材63に対する昇降溝16cおよび帯金16e,16fとそれぞれ同様の作用を有する。
作動板部19の両側方には、図2と同様に、センタリング部材60を設けることができる。センタリング部材66による作動板部19上昇時の案内状態も、当接部66a,66bを針床13の裏面に当接させ、図12と同様に行わせることができる。なお、作動板部19が編幅方向に長い場合、センタリング部材66は編幅方向に間隔をあけて複数箇所に設けるようにすればよい。センタリング部材66を複数箇所に設ける場合、両側のセンタリング部材60は使用しなくてもよい。図2に示す作動板部16でも、センタリング部材66もセンタリング部材60と併用してもよく、またセンタリング部材66のみを編幅方向に間隔をあけて複数使用してもよい。さらに、単一の編出しベッド18のみを使用する場合に、全幅の作動板部19にセンタリング部材60,66を設けるようにしてもよい。
1,41 ニットウエア
3,43 身頃
4,5 袖
8 引下げ装置
8a 捕捉部材
9 編出し針
11 横編機
12 編出し装置
13 針床
13a 歯口
14、18 編出しベッド
15 縦駆動機構
16,19 作動板部
16a 溝
17 横駆動機構
21 選択機構
22 保持解放機構
22a 駆動源
30 伝達部
30f 凸部
60,66 センタリング部材
61,67 ばね
62 当接ブロック
63 昇降材
62a,62b,66a,66b 当接部

Claims (7)

  1. 歯口下方に編地を引下げる引下げ装置を備え、
    編地の編成を開始する際に形成される編出し部の歯口から引下げ装置までの保持と、引下げ装置まで引下げられた編出し部の解放とを切替え可能な編出し針を有する編出しベッドと、
    編出しベッドを昇降移動させる縦駆動機構と、
    編出し針による編出し部の保持と解放との切替えを駆動する保持解放機構とを、
    針床の下方に設ける編出し装置として備える横編機において、
    少なくとも一つの編出しベッドは、編出し針が編幅方向に並設され、かつ編幅方向に移動可能な作動板部を含み、
    編出し装置は、該作動板部を、編出し針が編出し部を保持している状態で、針床のラッキングによる振りで移動する編地と同方向に駆動する横駆動機構を、
    さらに備えることを特徴とする横編機。
  2. 前記編出し装置は、前記作動板部と前記横駆動機構との組合せを二つ、
    備えることを特徴とする請求項1記載の横編機。
  3. 前記編出し装置は、前記編幅方向に移動する作動板部を含む編出しベッドと別に、編幅方向に移動しない作動板部を含む編出しベッドを備え、
    前記縦駆動機構は、編出しベッドのうちの一つを昇降移動させる、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の横編機。
  4. 前記保持解放機構は、
    前記編出し針に対して前記編出し部の保持と解放とを切替える駆動を行う駆動源と、
    前記編幅方向に移動する作動板部を含む編出しベッドに設けられ、駆動源からの駆動力を編出し針に伝達し、編幅方向に延びる溝と該溝に係合する凸部とを含む伝達部とを、
    備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の横編機。
  5. 前記針床の下方に、編成された編地を接触する閉状態で引下げ、離隔する開状態で前記作動板部の通過を可能にすることを、前記編幅方向で複数の区間に別けて切替え可能な引下げ装置を備え、
    引下げ装置では、前記編幅方向に移動する作動板部に並設される編出し針で前記編出し部を引下げる際に、作動板部が編幅方向に移動する位置にかかる区間を開状態にする、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一つに記載の横編機。
  6. 前記編幅方向に移動可能な前記作動板部に編幅方向に間隔をあけて設けられ、作動板部に対して編出し針の延伸方向に移動可能で、作動板部の上昇時に針床の裏面に当接して停止し、作動板部を編出し針が歯口の中央から突出するように案内する、少なくとも二つのセンタリング部材と、
    作動板部に対しセンタリング部材を編出し針の延伸方向に付勢するばねとを、
    さらに含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の横編機。
  7. 歯口下方に編地を引下げる引下げ装置を備え、
    編地の編成を開始する際に形成される編出し部の歯口から引下げ装置までの保持と、引下げ装置まで引下げられた編出し部の解放とを切替え可能な編出し針を有する編出しベッドと
    編出しベッドを昇降移動させる縦駆動機構と、
    編出し針による編出し部の保持と解放との切替えを駆動する保持解放機構とを、
    針床の下方に設ける編出し装置として備える横編機を使用し、
    編幅方向に対して、身頃を中間に、身頃の両側で袖を、それぞれ独立の筒状編地として裾側から編成を開始して、袖を身頃に寄せながら接合してニットウエアを無縫製で一体的に編成する編成方法において、
    編出し装置には、
    編幅方向に移動可能で編出し針が並設される作動板部と、
    編出し針が編出し部を保持している状態で、針床のラッキングによる振りで移動する編地と同方向に作動板部を動させる横駆動機構とを、
    少なくとも二つ備えておき、
    ニットウエアの身頃の編成を開始した後、両袖の編成を、二つの作動板部の編出し針で編出し部を保持して編出しベッドを下降させながら、袖を身頃側に寄せて接合させる際に、針床のラッキングによる袖の移動と同方向に、横駆動機構で二つの作動板部を身頃側にそれぞれ移動させることを特徴とする編成方法。
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