JP2014084538A - 横編機の編出し装置およびニットウエアの編出し方法 - Google Patents

横編機の編出し装置およびニットウエアの編出し方法 Download PDF

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Abstract

【課題】編み丈に段差がある場合でも、編み丈の短い編地に付加する捨て編みの長さを短くすることができる、横編機の編出し装置およびニットウエアの編出し方法を提供する。
【解決手段】前後に針床を備えて編地を編成する横編機で、前後の針床間の歯口の下方に設けられ、歯口まで上昇可能な編出し針7,8を備える編出し装置において、針床の編幅方向の少なくとも一部の区間で、編始め部分を形成可能な位置に、交互に配置される二群に分けられた編出し針と、一方の群と他方の群との編出し針に対し、編始め部分の捕捉が可能な状態と、解放が可能な状態とへの切換えを、独立に行うことが可能な切換え機構とを含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、横編機の歯口から編始め部分を引下げる横編機の編出し装置、およびそのような編出し装置を用いるニットウエアの編出し方法に関する。
従来から、横編機では、編地の編成を開始する際に、前後の針床の編針で針床間の歯口に編出し糸が交差するようにして編始め部分を形成し、形成した交差部を編出し針に掛けて捕捉して歯口下方に引下げる編出し装置が使用されている(たとえば、特許文献1参照)。なお、一般的な編地では、編始め部分に続けて、捨て編みが付加される。
編地の適正な編成には、編幅の全体に引下げ力を作用させる必要があり、編成の初期には編出し装置が使用される。歯口下方には、編地を挟んで引下げるように対をなすローラーも設けられ、編成の途中から、編地の引下げを継続して行う。編地引下げの編出し針からローラーへの移行は、編出し針によって引下げる編地がローラーで引下げ可能な高さまで下降してから行われる。編出し装置は、編出し針を昇降させる機能とともに、編出し針が編始め部分を捕捉して編地を引下げた後、編始め部分を解放する機能も備えている。
横編機では、半袖付きニットウエアを裾側から首側へ編成する場合のように、身頃と身頃よりも短い袖とで段差のある編地をコース方向の異なる区間で編出して、途中で接合するような編成も可能である。特許文献1の編出し装置では、編始め部分を捕捉可能にする状態と、捕捉した編始め部分を解放する状態とを、全部の編出し針で同時に行う必要があるので、編始め部分に続けて付加する捨て編みの長さを短い袖では身頃よりも長くして、編地の長さについての段差を解消させる必要がある。編始め部分の捕捉と解放とを、各編出し針で独立に操作可能な編出し装置も提案されている(たとえば特許文献2参照)。このような装置を使用すれば、編成される編地には適切な引下げ力を作用させながら、袖の編始め部分を解放するタイミングを身頃の編始め部分を解放するタイミングより早めて、捨て編みを減らすことができる。
特公平3−77298号公報 特開平9−279442号公報
特許文献1で開示されているような、編出し針での編始め部分の捕捉と解放とを、全部の編出し針で同時に行う編出し装置では、編地の編み丈に段差がある場合に、捨て編みを付加する長さを異ならせて段差を解消させる必要がある。しかしながら、捨て編みの部分は、編成後に編地から分離して除去するので、可能な限り短くすることが望ましい。
特許文献2で開示されているような、編出し針の捕捉と解放の操作を、各編出し針で独立に行うことが可能な編出し装置では、編始め部分に段差がある場合に編始め部分の捕捉は同時に行っても、引下げてから解放するタイミングを異ならせることができる。編み丈の短い方の編地で解放を早めれば、捨て編みを短くすることができる。しかしながら、編出し針の操作をプログラムに従って行うことが可能な実施の形態では、操作手段として、編出し針を開閉操作するカムを搭載して編幅方向に走行するキャリッジを設ける必要があり、編出し装置の構成が複雑になってしまう。針本体とスライダーとで構成される編出し針で、針本体の高さが異なるように手動操作して、共通に上下動するスライダーとの間で、編始め部分を解放するタイミングを異ならせる実施の形態でも、針本体を異なる高さに保つための構成が複雑になってしまう。また、針本体の高さを変更する必要が生じると、手動操作が必要となり、手間がかかる。
本発明の目的は、簡単な構成で、編み丈に段差がある場合でも、編み丈の短い編地に付加する捨て編みの長さを短くすることができる、横編機の編出し装置およびニットウエアの編出し方法を提供することである。
本発明は、前後に針床を備えて編地を編成する横編機で、前後の針床間の歯口の下方に設けられ、歯口まで上昇可能な編出し針を備え、前後の針床の編針で歯口に編出し糸が交差するように形成する編始め部分を上昇した編出し針に掛けて捕捉し、編地を編成しながら編出し針を下降させて編始め部分を歯口下方に引下げるとともに、引下げた編始め部分を編出し針から解放することも可能な横編機の編出し装置において、
針床の編幅方向の少なくとも一部の区間で、編始め部分を形成可能な位置に、交互に配置される、二群に分けられた編出し針と、
一方の群と他方の群との編出し針に対し、編始め部分の捕捉が可能な状態と解放が可能な状態とへの切換えを、独立に行うことが可能な切換え機構とを、
含むことを特徴とする横編機の編出し装置である。
また本発明で、前記編出し針は、前記針床の編幅方向の全区間で、前記二群に分けられる、
ことを特徴とする。
また本発明は、前記歯口の下方を昇降し、上部には前記二群の編出し針を収容する針溝が上下方向に形成され、かつ編幅方向に並設されている編出しベッドを含み、
前記切換え機構は、編出しベッドの針溝の下方で、編幅方向に延びる二つの昇降バーを有し、
前記編出し針は、
編出しベッドの針溝に装着され、かつ上下方向の案内溝を有する本体と、
本体の案内溝に収容される摺動部を少なくとも有するスライダーとを含み、
本体またはスライダーの一方には、上部に前記編始め部分を掛けることが可能なフックを有し、
本体またはスライダーの他方には、本体に対するスライダーの相対的な上下移動で、フックに掛けた編始め部分を解放することが可能な解放部を上部に有し、
前記一方の群の編出し針および前記他方の編出し針は、スライダーの摺動部の下部に設ける係合部で昇降バーの作用を受けて、編出しベッドに対してそれぞれ上下動可能である、
ことを特徴とする。
さらに本発明は、編み丈が長い身頃と編み丈が短い袖とを有するニットウエアを、前後に針床間の歯口まで上昇可能な編出し針を備える編出し装置で、前後の針床の編針で歯口に編出し糸が交差するように形成する編始め部分を、上昇した編出し針に掛けて捕捉し、編地を編成しながら編出し針を下降させて編始め部分を歯口下方に引下げるとともに、引下げた編始め部分を編出し針から解放するニットウエアの編出し方法において、
針床の編幅方向に関し、身頃または袖のいずれかを選択的に編成可能な区間を予め設定し、
設定した区間で編始め部分を形成可能な位置に、編出し針を、二群に分けて交互に配置して、他方の群の編出し針からの編始め部分の解放を、一方の群の編出し針からの編始め部分の解放に先行して可能にしておき、
一方の群の編出し針を身頃に、他方の群の編出し針を袖にそれぞれ割当てて、
身頃および袖に対する編始め部分の引下げを同時に行って、
袖の編始め部分の解放を、身頃の編始め部分の解放に先行して行う、
ことを特徴とするニットウエアの編出し方法である。
本発明によれば、編み丈の違いで編始め部分に段差がある編地でも、二群に分けた編出し針の一方で編み丈の長い編地の編始め部分、他方で編み丈の短い編地の編始め部分にそれぞれ掛けて、同時に捕捉する。編み丈の短い編地には、編み丈の長い編地よりも長い捨て編みを付加し、捨て編みおよび編地を編成しながら引下げる。両方を引下げた後で、編み丈の短い編地が、編地引下げローラーなどが引下げ可能な位置まで引下げられていれば、編み丈の短い編地の編始め部分を、編み丈の長い編地の編始め部分よりも先行して解放することができる。編み丈の短い編地の編始め部分を編み丈の長い編地の編み始め部分よりも先行して解放することができるので、編み丈の短い編地に付加する捨て編みの長さを、両方の編始め部分を同時に解放する場合よりも短くすることができる。
また本発明によれば、編幅の全区間に二群に分けた編出し針を配置するので、編み丈が異なって段差がある多様な種類の編地を、針床の全幅を自由に使用して編出すことができる。
また本発明によれば、編出し針を、スライダーに作用する昇降バーの違いで二群に分けることができる。編出し針は、本体とスライダーとの上端に、フックと解放部とを設け、本体に対するスライダーの相対的な上下動で、編始め部分の捕捉と解放とを切換えることができる。
さらに本発明によれば、編み丈の長い身頃と、編み丈の短い袖とを有するニットウエアを、身頃と袖とに分けて、二群に分けた編出し針で同時に編始め部分を引下げ、袖の編始め部分を身頃の編始め部分に先行して解放することができる。袖の編始め部分と編地との間に付加する捨て編みの長さは、短くすることができる。
図1は、本発明の一実施例の基本的な考え方を示す図である。 図2は、図1に示す編出し針8に関する構成を示す、部分的な正面図、および右側面断面図である。 図3は、図1の編出し針7,8の構成を示す右側面図である。 図4は、図1の編出し針7,8を備える編出し装置50の構成を簡略化して示す正面図である。 図5は、図4の編出し装置50を備える横編機60の構成を簡略化して示す右側面断図である。
以下、図1〜図5で本発明の一実施例について説明する。図1〜図5には対応関係があるけれども、対応する部分の全部を示さずに、図によっては省略している場合がある。同一の図に、複数の方向から見た状態が示される図でも、各方向から見た図の全部に対応する部分を示さずに、一部の図では省略する場合がある。また、各図の説明では、当該図面には存在せずに先に説明する図には存在する符号を用いて説明する場合がある。
図1は、本発明の一実施例の基本的な考え方を示す。本実施例では、図1(a)に示すニットウエア1と、図1(c)に示すニットウエア11とで、編幅が異なっても、同一の構成で編出しを行うことができる。ニットウエア1,11は、両側の袖1a,1b;11a,11bと、中間の身頃1c,11cとを同時に引下げる。袖1a,1b;11a,11bは半袖であり、身頃1c,11cに比較して編み丈が短い。編み丈が短い袖1a,1b;11a,11b編み丈が長い身頃1c,11cとには、捨て編み3a,3b;13a,13bと捨て編み3c;13cとをそれぞれ付加する。ただし、袖1a,1b;11a,11bに付加する捨て編み3a,3b;13a,13bを、身頃1c,11cに付加する捨て編み3c,13cよりも長くして、編み丈の短さを補う。なお、編始め部分2a,2b,2c;12a,12b,12cおよび捨て編み3a,3b,3c;13a,13b,13cを総称する場合は、符号2,12;3,13をそれぞれ用いる。
図1(b)および図1(d)は、編始め部分2a,2b,2c;12a,12b,12cの形成と、使用する編出し針7,8との関係について示す。編始め部分2a,2b,2c;12a,12b,12cの形成は、基本的に、特許文献1の第15図と同様に、1×3の針抜きリブ組織で、前針床Fの編針5と後針床Bの編針6との間の歯口4で編出し糸9を交差させて行う。このような編出しでは、前後の針床F,Bでの1つおきに使用する編針5,6に対し、編出し糸9が交差する位置は、使用しない編針5,6に対応する位置となる。
本実施例では、歯口4の全幅で、編出し糸9の交差が可能な位置に、二群に分けた編出し針7,8を交互に配置しておくので、編針5,6の配列ピッチと交差が可能な位置の配列ピッチとは対応している。したがって、前後の針床F,Bの編針5,6を、たとえば奇数番目と偶数番目とで使い分ければ、編出し針7,8をそれぞれ選択することができる。図1(b)(d)のように、全部の編始め部分2a,2b,2c;12a,12b,12cを同一の編出し糸9で続けて形成することができるけれども、編出し糸を各袖1a,1b;11a,11bと身頃1c,11cで分けることもできる。
ニットウエア1,11で、袖1a,1b;11a,11bと身頃1c,11cで編幅が異なっても、編始め部分2a,2b,2c;12a,12b,12cをそれぞれ編幅に対応して区間設定する。各区間では編出し針7,8が交互に隣接するように配置されているので、編出し針7,8を身頃1c、11cと袖1a,1b;11a,11bとにそれぞれ割当てて、一方の群の編出し針7と他方の群の編出し針8とで編出すことができる。
なお、たとえばニットウエア1,11や他のサイズのニットウエアなど、ニットウエアを専用に編成する場合、針床F,Bの編幅の中央にはいずれのニットウエアに対しても身頃のみを編成する区間があり、編幅の両側では袖のみを編成するか、何も編成しない区間があり、両方の区間の中間ではいずれも編成すると想定される。このような場合、編幅の両側の区間には編出し針8のみを配置し、中央の区間には編出し針7のみを配置し、両方の区間の中間に、二群に分けた編出し針7,8を交互に配置すれば、ニットウエアに応じて、編出し針7,8を使い分けるようにすることもできる。
図2は、図1に示す編出し針8に関する構成を示す。図2(a)に示すように、編出し針8は、編出しベッド20の上部に、編出し針7と交互に並設されている。図2(b)は、図2(a)の切断面線B−Bから見た断面構成を示し、編出しベッド20の上部には、編出し針7,8を収容する針溝20aが上下方向に設けられている。編出し針7,8は、針溝20aの下方で二段に配置される昇降バー21,22でそれぞれ、編始め部分2,12を捕捉する状態と、捕捉を解除する状態とが切換えられる。針溝20bの上部には、編出し針7,8が針溝20aから抜出さないように押える、帯金23,24がそれぞれ設けられる。昇降バー21,22に対しては、カバー25,26でそれぞれ押え、上下方向の移動を許容して、前後方向の移動を抑制している。なお、図2(a)では、カバー25,26の図示を省略している。
図2(b)とともに図3も参照して、編出し針7,8は、本体30と、スライダー31,32とを組合せて形成される。本体30は、編出しベッド20の針溝20aに装着され、上端に解放部30aを有し、かつ上下方向の案内溝30bを有する。スライダー31,32は、編始め部分2,12を掛けることが可能なフック31a,32aを上端に有する。フック31a,32aは、解放部30aに収容可能である。解放部30aには傾斜面が設けられている。フック31a,32aに編始め部分2,12が掛けられていても、フック31a,32aが解放部30aに収容されると、解放部30aの傾斜面に沿って編始め部分2,12がフック31a,32aから離脱して解放される。スライダー31,32は、本体30の案内溝30bに収容される摺動部31b,32bを有する。摺動部31b,32bの案内溝30bに対する相対的な上下移動で、フック31a,32aに編始め部分2,12を掛けて捕捉することが可能であり、掛けた編始め部分2,12を解放することが可能である。このような編出し針7,8は、基本的に特許文献1の編み出し針と同等である。ただし、解放部30aは、特許文献1のフック格納用突起に相当する。なお、図3で、スライダー32で摺動部32bの上部とフック31aとは、図示を省略している。
一方の群の編出し針7は、スライダー31の摺動部31bの下部の係合部31cで上段の昇降バー21の溝21aに係合して作用を受け、編出しベッド20に対して上下動可能である。他方の群の編出し針8は、スライダー32の摺動部32bの下部から、上段の昇降バー21の作用を受けずに下段の昇降バー22の作用を受けるように延長される延長部32dを有して、延長部32dの下部の係合部32cで昇降バー22の溝22aに係合し、編出しベッド20に対して上下動可能である。昇降バー21,22の上下動は、図示を省略しているカム機構によって行う。昇降バー21,22とカム機構との間には、昇降部材41,42とカムホロワ43,44などが設けられる。
なお、本実施例では解放部30aを本体30に、フック31a,32aをスライダー31,32にそれぞれ設けているけれども、解放部をスライダーに、フックを本体に設けるようにしてもよい。また、編出し針は、たとえば特許第2537440号公報に開示されているような捕捉素子と覆い板片との組合せでもよい。さらに、昇降バー21,22は、上下二段ではなく、編出しベッド20の表裏に分けて配置することもできる。また、フック31a,32aは、編出し糸9の交差部分を、針床F,Bの前後方向に掛けて捕捉するけれども、向きを変えて編幅方向に掛けて捕捉するようにしてもよい。
図4は、図1の編出し針7,8を備える編出し装置50の構成を簡略化して示す。図1の針床F,Bの両側方下部に、上下方向の昇降ガイド51,52が設けられ、摺動部材53,54がそれぞれ上下方向に摺動可能な状態で支持されている。摺動部材53,54間で、編出しベッド20が支持される。編出しベッド20に、昇降バー21,22を介して、編出し針7,8のスライダー31,32をそれぞれ昇降駆動する駆動機構55,56が設けられている。昇降バー21,22および駆動機構55,56の組合せで、編出し針7,8による編始め部分2,12の捕捉と解放との切換えが行われるので、この組合せは切換え機構として機能する。駆動機構55,56には、カム機構の一部として、図3に示す降部材41,42とカムホロワ43,44などが含まれている。なお、駆動機構55,56では、カム機構ばかりではなく、リンク機構や、ラックピニオン機構などを利用することもできる。
図5は、図4の編出し装置50を備える横編機60の構成を簡略化して示す。横編機60は、前後に針床F,Bを備えて編地を編成する。編出し装置50は、前後の針床F,B間の歯口4の下方に設けられ、歯口4に編出し糸9が交差するように形成する編始め部分2,12を編出し針7,8に掛けて捕捉し、編地の編成の進行とともに、歯口4下方に引下げる。編出し装置50は、引下げた編始め部分2,12を編出し針7,8から解放することも可能である。編出し装置50の摺動部材53,54は、昇降機構57によって上下動する。昇降機構57は、駆動機構58によって駆動されるベルト59で上下に移動する。
横編機60の歯口4の下方には、編成された編地を引下げるメインローラー61,62とサブローラー63,64とが設けられる。このような構成は、特許文献2に開示されている。編出し装置50で編出し針7,8をサブローラー63,64よりも上昇させている間、メインローラー61,62間およびサブローラー63,64間は開いている。編出し針7,8がサブローラー63,64よりも下降すれば、サブローラー63,64間を閉じることができる。編出し針7,8がメインローラー61,82より下降すれば、メインローラー61,62間を閉じることができる。閉じている状態で、メインローラー61,62やサブローラー63,64を回転させると、間に挟まれた編地を引下げることができる。
前述のように、図1(a)および図1(c)に示すような、編み丈が長い身頃1c,11cと編み丈が短い袖1a,1b;11a,11bとを有するニットウエア1,11を二群に分けた編出し針7,8で編出した場合、編成の進行で、編出し針7,8がサブローラー63,64よりも下降すると、編出し針8で捕捉している編始め部分2a,2b;12a,12bc,12cを解放することができる。袖1a,1b;11a,11bには、編出し針8から引下げ力を作用させなくても、編成に支障が生じることはない。身頃1c,11cの編成を続けて、編出し針7,8がメインローラー61,62よりも下降すると、メインローラー61,62およびサブローラー63,64間を閉じる。袖1a,1b;11a,11bは、少なくともサブローラー63,63間で挟まれて引下げられるので、身頃1c,11cと接合する編成処理に必要な引下げ力を作用させることができる。
特許文献1の編出し装置を使用する場合、袖1a,1b;11a,11bのおよび身頃1c,11cの編始め部分2a,2b;12a,12bc,12cを、編出し針がメインローラー63,64よりも下降してから解放する。捨て編み3a,3bの長さは、このような場合に必要な長さに比較して、本実施例では短くすることができる。
1,11 ニットウエア
1a,1b;11a,11b 袖
1c,11c 身頃
2,2a,2b,2c;12,12a,12b,12c 編始め部分
3,3a,3b,3c;13,13a,13b,13c 捨て編み
4 歯口
7,8 編出し針
9 編出し糸
20 編出しベッド
20b 針溝
21,22 昇降バー
30 本体
30a 解放部
30b 案内溝
31,32 スライダー
31a,32a フック
31a,32a 摺動部
32d 延長部
50 編出し装置
60 横編機
61,62 メインローラー
63,64 サブローラー

Claims (4)

  1. 前後に針床を備えて編地を編成する横編機で、前後の針床間の歯口の下方に設けられ、歯口まで上昇可能な編出し針を備え、前後の針床の編針で歯口に編出し糸が交差するように形成する編始め部分を上昇した編出し針に掛けて捕捉し、編地を編成しながら編出し針を下降させて編始め部分を歯口下方に引下げるとともに、引下げた編始め部分を編出し針から解放することも可能な横編機の編出し装置において、
    針床の編幅方向の少なくとも一部の区間で、編始め部分を形成可能な位置に、交互に配置される、二群に分けられた編出し針と、
    一方の群と他方の群との編出し針に対し、編始め部分の捕捉が可能な状態と解放が可能な状態とへの切換えを、独立に行うことが可能な切換え機構とを、
    含むことを特徴とする横編機の編出し装置。
  2. 前記編出し針は、前記針床の編幅方向の全区間で、前記二群に分けられる、
    ことを特徴とする請求項1記載の横編機の編出し装置。
  3. 前記歯口の下方を昇降し、上部には前記二群の編出し針を収容する針溝が上下方向に形成され、かつ編幅方向に並設されている編出しベッドを含み、
    前記切換え機構は、編出しベッドの針溝の下方で、編幅方向に延びる二つの昇降バーを有し、
    前記編出し針は、
    編出しベッドの針溝に装着され、かつ上下方向の案内溝を有する本体と、
    本体の案内溝に収容される摺動部を少なくとも有するスライダーとを含み、
    本体またはスライダーの一方には、上部に前記編始め部分を掛けることが可能なフックを有し、
    本体またはスライダーの他方には、本体に対するスライダーの相対的な上下移動で、フックに掛けた編始め部分を解放することが可能な解放部を上部に有し、
    前記一方の群の編出し針および前記他方の群の編出し針は、スライダーの摺動部の下部に設ける係合部で昇降バーの作用を受けて、編出しベッドに対してそれぞれ上下動可能である、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の横編機の編出し装置。
  4. 編み丈が長い身頃と編み丈が短い袖とを有するニットウエアを、前後の針床間の歯口まで上昇可能な編出し針を備える編出し装置で、前後の針床の編針で歯口に編出し糸が交差するように形成する編始め部分を、上昇した編出し針に掛けて捕捉し、編地を編成しながら編出し針を下降させて編始め部分を歯口下方に引下げるとともに、引下げた編始め部分を編出し針から解放するニットウエアの編出し方法において、
    針床の編幅方向に関し、身頃または袖のいずれかを選択的に編成可能な区間を予め設定し、
    設定した区間で編始め部分を形成可能な位置に、編出し針を、二群に分けて交互に配置して、他方の群の編出し針からの編始め部分の解放を、一方の群の編出し針からの編始め部分の解放に先行して可能にしておき、
    一方の群の編出し針を身頃に、他方の群の編出し針を袖にそれぞれ割当てて、
    身頃および袖に対する編始め部分の引下げを同時に行って、
    袖の編始め部分の解放を、身頃の編始め部分の解放に先行して行う、
    ことを特徴とするニットウエアの編出し方法。
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EP3168350A1 (en) * 2015-11-12 2017-05-17 Shima Seiki Mfg., Ltd. Setup equipment for flatbed knitting machine
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