JP2000054230A - 織物繊維処理部品の製造方法 - Google Patents
織物繊維処理部品の製造方法Info
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Abstract
きる円筒形梳櫛あるいは円形櫛歯を従来に比べて簡単な
工程で製造することができる織物繊維処理部品の製造方
法を提供する。 【解決手段】 線状部材或いは線状部品片を分離したユ
ニットのままに保って、鋸状歯を切り出すための型抜き
工程、鋸状歯部の強度を増すための全体を硬化させ、電
気化学処理によってるバリ取りをし、それぞれ円筒形ま
たは円形の櫛歯支持部材の外側の曲率に一致させて予備
曲げ成形をし、表面硬化処理を行い、しかる後に夫々リ
ング状あるいは円形の櫛歯支持部材に固定する。
Description
繊維及び合繊高分子繊維を処理するための織物繊維処理
部品を製造する方法に関する。
維を処理するための織物繊維処理部品の一例には、繊維
原材料の品質を向上させるのに有効な全体が鉄製の外被
線材を有しリング形状に形成された梳綿機用の円筒形の
梳櫛部品がある。
外側に鋸状歯を備えた線状部品片を含み構成されてい
て、繊維塊の個々の繊維を平行化させるための羊毛や綿
等の自然繊維及び合繊高分子繊維を処理するために用い
られている円形櫛部品がある。この部品では、全体が鉄
製の外被材或いは円形櫛部分を構成している少なくとも
最初の線状部品片は硬化処理が行われる。
部品を製造するに際して、鋸状歯付き線状部分とリング
部分を一体構成とするとコスト高になってしまうのを避
けるために、これに代わってリング部材の表面に螺旋状
に形成された溝に鋸状歯付き線状部材をその根本を嵌入
させることで保持させる構造がひろく採用されている。
はアルミニウムで造るほうが好適であることが実証され
ている。なぜならば、アルミニウムを使用すると溝の近
傍に応力を加えることで線材部品の確実な固定ができる
からである。
ットを組立ててしまった後で組付けられた歯部分を例え
ば電解メッキによって硬化処理することは非常に作業し
にくいとの問題が生じる。
した不都合を解消して梳機等に用いられる長期にわたっ
て使用できる円筒形梳櫛あるいは円形櫛歯を従来に比べ
て簡単な工程で製造することができる製造方法を提供す
ることである。
使われるような両端が開放した円筒形リングの形状をし
ており、硬化処理を施された鋸状歯を備えている鉄製外
被としての線状部材を有していて、羊毛や綿等の自然繊
維及び合成高分子繊維を処理するために用いる円筒梳櫛
部品の如き部品を製造する方法において、前記線状部材
は、支持円筒形リングに固着される前には別体として処
理され、この線状部材に対して通常の鋸状歯の形成工程
を行い、全体の鋸状歯部硬化処理と電気化学的なバリ取
り処理をし、支持円筒形リングの曲率に一致させて予備
曲げ成形をし、表面硬化処理を行い、最後に支持円筒形
リング表面に固着する。
ニッケル層の被着とする。また、前記線状部材は、まず
螺旋形状に予備曲げ成形をされ、続いて鋸状歯部の表面
硬化処理が行われた後に支持円筒形リング表面へ固着さ
せる。また、前記鋸状歯付き線状部材の螺旋形状への成
形は、力をかけない状態での内径寸法が前記円筒形リン
グの外径に略一致するように行われ、この鋸状歯付き線
状部材を前記支持円筒形リングの表面上を滑らせて装着
する、若しくは支持円筒形リング表面に設けた凹部の中
へと回転させながら装着する。
成されており脚部を有している鋸状歯付き線状部材が外
被材として用いられ、支持円筒形リングの外側面に螺旋
形状であって2つの側部壁によって区切られていて前記
鋸状歯付き線状部材を固定するための、脚部の断面形状
に対応させた形状の断面略長方形の溝部が設けられ、そ
して、支持円筒形リングの前記溝を決めている少なくと
も一方の前記側部壁が、前記脚部が前記溝部に挿入され
たのち前記側壁部の圧縮された領域の素材が鋸状歯付き
線状部材の全長にわたり脚部の側面部分に設けられてい
る凹部の中へと押し込まれるように当該側部壁の頂部に
圧力を加えるようにする。
を溝部に押し込む径方向の力を加えるための肩部を前記
鋸状歯付き線状部材の脚部の頂部に形成する。
側に鋸状歯を備えた線状部品片を含み構成されていて、
繊維塊の個々の繊維を平行化させるための羊毛や綿等の
自然繊維及び合成高分子繊維を処理するために用いる円
形櫛部品の如き部品を製造する方法において、線状部品
片の少なくとも最初のものは硬化処理がなされており、
各線状部品片は、円形櫛歯支持部材に固着されるまでは
別体になっており、線状部品片に対して通常の鋸状歯形
成工程を行い、全体の鋸状歯部硬化処理と電気化学的な
バリ取り処理をし、円形櫛歯支持部材の曲率に一致させ
て予備曲げ成形をし、表面硬化処理を行い、最後に円形
櫛歯支持部材に固定する。
はダイヤモンド/ニッケル層の被着とする。また、円形
櫛歯支持部材の連続した線状部品片の少なくとも最初の
線状部品片が1成分系または2成分系に属する接着剤を
用いて接着により円形櫛歯支持部材に固着する。
中で特に線状部材或いは線状部品片は夫々リング状ある
いは円形の櫛歯支持部材に固定される以前の諸工程中で
は、すなわち、鋸状歯を切り出すための従前通りの型抜
き工程やこれに続いて行われる鋸状歯部の強度を増すた
めに全体を硬化させる処理やその後の電気化学処理によ
るバリ取り工程、それぞれの円筒形または円形の櫛歯支
持部材の外側の曲率に一致させて予備曲げ成形工程、そ
して表面硬化処理の間は分離したユニットのままに保た
れる。各処理が終わったものを最後に支持部材へ固着さ
せる。
は、その鋸状歯状部部の耐摩耗性が従来のものに比して
比較的長い使用期間にわたって優れている。
大きな応力を受ける最初の線状部品片について、予備成
形された後に分離されたままの構成部品として硬化処理
を行うようにしてこれを用いて製造された円形梳櫛部品
についても得られる。
される最初のものは硬化処理がなされており、各線状部
品片は、円形櫛歯支持部材に固着される前には別体にな
っており、本発明に従って鋸状歯形成工程、電気化学的
なバリ取り処理、そして支持部材の曲がった表面に一致
させるための予備曲げ成形に続く処理として、特にダイ
ヤモンド/ニッケル層の被着による表面硬化処理を行う
ことは製造上の観点から利点が非常に多い。
してから鋸状歯部分の表面硬化処理を行い、その後でリ
ングに固着すると特に好適である。
の螺旋形状への予備曲げ工程に際し、コイル状に成形し
た鋸状歯付き線状部材を円筒形リング上を滑らせて或い
は溝にねじ込んで装着することができるようにするた
め、無応力の状態で螺旋形状の内径を円筒形リングの外
径と略対応させると非常に良い結果を得ることができ
る。
較的小さい空間しか必要とせず、その後での円筒梳櫛部
品の本体部であるリングへの装着作業に際しても比較的
取扱い易い。
のブレードが突出形成されていて脚部を有した鋸状歯付
き線状部材のような外被材を用い、且つ、円筒形リング
の外側上には螺旋形状であって2つの側部壁によって区
切られており前記鋸状歯付き線状部材を固定するための
前記脚部の断面形状に対応させた形状の断面略長方形の
溝部が設け、当該側部壁の頂部に圧力を加えることによ
って円筒形リングの前記溝を決めている少なくとも一方
の前記側部壁が、前記脚部が前記溝部に挿入されたのち
に前記側壁部の圧縮された領域のリング素材が鋸状歯付
き線状部材の全長にわたり脚部の側面部分に設けられて
いる凹部の中へと変形して押し込まれるようにした構成
は非常に好適である。上述の比較的簡単な構成をとるな
らば、鋸状歯付き線材を対応したリングへと確実に機械
的結合させることができる。
状歯付き線状部材を溝部に押し込む径方向の力を加え易
くするための肩部を前記鋸状歯付き線状部材の脚部の側
部に形成すると、螺旋形にした梳櫛付きの線状部材をリ
ングの溝に嵌入させる最初の段階で都合良く確実に嵌入
が行える。
品片を取り付けた円形梳櫛支持部材に対する場合にも上
述したと同様の利点を得ることができる。
成形加工に続いて行われる取付け工程では、櫛歯部方向
への導入部となる線状部品片は1成分系または2成分系
に属する接着剤を用いて接着により円形櫛支持部材に取
付けることが好ましい。なお、この導入部の線状部品片
は、その鋸状歯が、続いて取付けられる線状部品片の鋸
状歯に比べてより広い間隔で配置されている。
円形梳櫛の使用可能期間を長くするのに極めて有効であ
る。なぜならば、全ての線状部品片がほぼ同時に摩耗し
つくすので、その時点で梳櫛全体を交換すれば良く間に
個々の線状部品片を交換する必要がなくなるからであ
る。
以下、実施例を挙げ図面に沿って本発明を
より詳細に説明する。図1は本発明に係る円筒状梳櫛部
品を構成する2つの構成部分を、互いに組み合わせる以
前の状態にて示す斜視図である。図2は、一方の構成部
分である円筒状梳櫛部品の本体部分である支持円筒形リ
ングを示し、図1におけるA−Aで示される平面に沿っ
た軸方向の断面図である。
倍に拡大して示す詳細図である。図4は、円筒状梳櫛部
品の他方の構成部品である螺旋状に予備成形された全線
状部材の軸方向の断面図である。図5は、図4のV部分
を十倍に拡大して示す詳細図である。図6は、円筒状梳
櫛部品を組み立てた状態で示す軸方向の断面図である。
図7は、図6のVII 部分を十倍に拡大して示す詳細図で
ある。図8は、図6の円筒状梳櫛部品の正面図である。
図9は、多数の線状部品片が一列に組付けられた円形梳
櫛部品の横断面図である。
支持円筒形リング状をした円筒梳櫛部品(のカードシリ
ンダ)の本体1には、図1では模式的に単に線として示
されている螺旋状の溝部2が設けられている。溝部は予
め螺旋形状に成形されている鉄製の線状部品3を固定す
るために用いられる。
支持円筒状リング1の外表面に刻まれた螺旋状の溝部2
は、互いに平行で横方向の底部5にまで延びている側部
壁4、4´によって区切られており実質的に略長方形の
断面を持っている。
り鋸状の歯が設けられた線材形状に設計されている、全
体が鉄製の線状部材3は脚部6を有していてその上端か
らは連続した鋸状歯8が設けられたブレード7が突出し
た構造になっている。
の断面の一方の側面には線状部品の長手方向に延びる溝
9が設けられている。脚部6の断面形状は溝部2の断面
形状と一致するように寸法が決められている。この様な
構成によって脚部6を溝部の中に押し込んで係合するこ
とができる。押し込み易いように、鉄製線材部品3の脚
部6は頂部に横向きの肩部10を有した形状にしてあ
る。
除工程により鋸状歯が切り出された後、応力に対する耐
変形性を増すために全体的な硬化処理が行われ、更には
リング1の形状に一致させるためにすなわち、図1に示
されているような螺旋形状にするために予備曲げ加工が
施される。
取り工程が行われ、更にダイヤモンド/ニッケル層の被
着による表面硬化処理が行われる。この表面硬化処理で
は先ずニッケルの基礎層を被着させる。
/ニッケル層により鋸状歯付き線状部品の表面は必要な
硬度が得られる。一方で、鋸状歯付き線状部品の脚部分
6についてはリング1或いはむくの円筒材に嵌入する際
に生じる僅かな曲げを許容するのに充分な可撓性が保た
れる。
げで、帯状の素材に連続的に被着された表面層は溝に嵌
入する工程中に加わる変形応力は小さな量であるから割
れるようなことはない。
付き線状部品3はリング1の表面へ滑らせて装着され、
前述したような螺旋状の溝部2への押し込みと取付けと
が図6及び図7に示されているように行われる。
への挿入時には、鋸状歯付き線状部品3は溝部の底面に
接触させられ、実際上略同時にローラによって矢印11
に依り示される壁部4の頂部に対して径方向に狭幅での
押圧が行われる。これにより、壁部4の圧縮された部分
からリング素材の一部が鋸状歯付き線状部品3の溝9の
中に押し込まれる。従って、リング1と鋸状歯付き線状
部品3とは充分な強度で機械的に結合される。
か連続して取付けられている円形梳櫛支持部材12を示
している。この円形梳櫛支持部材12は図示しない基礎
構造体に対してねじボルト14を用いて脱着可能に結合
されている。
隣の線状部品片とは異なった間隔で設けられている。梳
き方向の最後の線状部品片には最も短い間隔の鋸状歯が
設けられている。梳き方向先頭の線状部品片13には後
続する線状部品片に比べて最も長い間隔で鋸状歯が設け
られている。
櫛部品支持体12と向き合う面は、円形梳櫛部品支持体
12の外方表面の曲率に合わせた曲率になっている。こ
の構造によって、機械的な結合が望ましくない場合には
各線状部品片13は円形梳櫛部品支持体12の外方表面
に1成分系或いは2成分系の接着材を用いて取付けるこ
とができる。
片13の鋸状歯部分は、梳くべき繊維素材と特に激しく
接触するから最も激しい摩耗に曝される。しかし上述の
先頭の線状部品片13への本発明による対処によって、
実際上は全ての線状部品片が略同時に摩耗しつくすか
ら、この時に全体の線状部品片をいっぺんに交換すれば
足り好都合である。
な小形シリンダが用いられている場合にも同様な方法に
よって摩耗した鋸状歯付き線材部品を取り外して新しい
ものを取り付けることが可能である。
構成部分を互いに組み合わせる以前の状態にて示す斜視
図である。
分である円筒形リングを示している図1におけるA−A
で示される平面に沿った軸方向の断面図である。
細図である。
に予備成形された全線状部材の軸方向の断面図である。
る。
の断面図である。
ある。
櫛部品の横断面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 梳機等にて使われる、両端が開放した円
筒形リング(1) の形状をしており硬化処理を施された鋸
状歯(8) を備えている鉄製外被としての繊維原材料の品
質を向上させるための線状部材を有していて、羊毛や綿
等の自然繊維及び合成高分子繊維を処理するために用い
られる円筒梳櫛部品の如き部品を製造する方法であっ
て、前記線状部材は、支持円筒形リングに固着されるま
では別体になっており、この線状部材に対して通常の鋸
状歯(8) の形成工程を行い、全体の鋸状歯部硬化処理と
電気化学的なバリ取り処理をし、支持円筒形リングの曲
率に一致させて予備曲げ成形をし、表面硬化処理を行
い、最後に支持円筒形リング表面に固着することを特徴
とする織物繊維処理部品の製造方法。 - 【請求項2】 前記表面硬化処理はダイヤモンド/ニッ
ケル層の被着である請求項1に記載の織物繊維処理部品
の製造方法。 - 【請求項3】 前記線状部材は、まず螺旋形状に予備曲
げ成形をされ、続いて鋸状歯部の表面硬化処理が行われ
た後に支持円筒形リング(1) 表面への固着が行われるこ
とを特徴とする請求項1に記載の織物繊維処理部品の製
造方法。 - 【請求項4】 前記線状部材の前記螺旋形状への成形は
力をかけない状態での内径寸法が前記支持円筒形リング
(1) の外径に略一致するように行われ、この線状部材を
前記支持円筒形リングの表面上を滑らせて装着可能、若
しくは支持円筒形リング表面に設けた溝部(2) の中へと
回転させながら装着可能であることを特徴とする請求項
1〜3のいずれか1項に記載の織物繊維処理部品の製造
方法。 - 【請求項5】 連続した鋸状歯(8) のブレード(7) が突
出形成されていて脚部(6) を有している鋸状歯付き線状
部材(3) が外被材として用いられ、支持円筒形リング
(1) の外側面に螺旋形状であって2つの側部壁(4, 4')
によって区切られていて前記鋸状歯付き線状部材(3) を
固定するための、脚部(6) の断面形状に対応させた形状
の断面略長方形の溝部(2) が設けられ、支持円筒形リン
グ(1) の前記溝部(2) を決めている少なくとも一方の前
記側部壁(4) が、前記脚部が前記溝部に挿入されたのち
前記側壁部の圧縮された領域の素材が鋸状歯付き線状部
材の全長にわたり脚部(6) の側面部分に設けられている
凹部(9) の中へと押し込まれるように当該側部壁の頂部
に圧力を加える請求項4に記載の織物繊維処理部品の製
造方法。 - 【請求項6】 予備成形された鋸状歯付き線状部材を溝
部(2) に押し込む径方向の力を加えるための肩部(10)が
前記鋸状歯付き線状部材(3) の脚部(6) の頂部に形成さ
れていることを特徴とする請求項5に記載の織物繊維処
理部品の製造方法。 - 【請求項7】 梳機等にて使われる、外側に鋸状歯(8)
を備えた線状部品片(13)を含み構成されていて、繊維塊
の個々の繊維を平行化させるための羊毛や綿等の自然繊
維及び合成高分子繊維を処理するために用いる円形櫛部
品の如き部品を製造する方法であって、線状部品片(13)
の少なくとも最初のものは硬化処理がなされており、各
線状部品片(13)は、円形櫛歯支持部材(12)に固着される
までは別体になっており、線状部品片(13)に対して、通
常の鋸状歯(8) 形成工程を行い、全体の鋸状歯部硬化処
理と電気化学的なバリ取り処理をし、円形櫛歯支持部材
(12)の曲率に一致させて予備曲げ成形をし、表面硬化処
理を行い、最後に円形櫛歯支持部材(12)に固定すること
を特徴とする織物繊維処理部品の製造方法。 - 【請求項8】 前記表面硬化処理はダイヤモンド/ニッ
ケル層の被着である請求項7に記載の織物繊維処理部品
の製造方法。 - 【請求項9】 円形櫛歯支持部材(12)の連続した線状部
品片の少なくとも最初の線状部品片(13)が1成分系また
は2成分系に属する接着剤を用いて接着により円形櫛歯
支持部材に固着されることを特徴とする請求項7又は請
求項8に記載の織物繊維処理部品の製造方法。
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BR (1) | BR9902052A (ja) |
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