JPH01153276A - 回転ブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は鋼板等の重研削及び研掃に適した回転ブラシ、
殊に鋼線ブラシ等の金属製ブラシを母材とした回転ブラ
シの改善に関する。

従来技術と問題点 従来より研削、研掃用回転ブラシのブラシ材として、鋼
線ブラシ材や研磨材入り樹脂製ブラシ材が知られている
が、該研磨材入り樹脂製ブラシ材で構成した回転ブラシ
においては、摩擦回転による研磨材の飛散や研磨材によ
るブラシ材相互のこすれあいにより該樹脂製ブラシ材が
折断する欠点があるばかりか、樹脂製であるために重研
削ブラシとしては適性に欠ける。

そこで従来はその研削重度に応じ鋼線ブラシ材が鋼板等
の研削、研掃用回転ブラシの素材として用いられている
が、該鋼線ブラシ材から成る回転ブラシにおいても生産
コスト等の採算面からみて減損サイクルが比較的短いこ
とが指摘されており、又短期間でｍ線ブラシ材の先端が
平滑化して回転ブラシの外周面が滑沢な表面となり、回
転ブラシとして毛足が耐用長に達する前に研削機能を著
しく減殺する欠点を有する等、比較的高価な反面、寿命
が短く、現場よりその改善（鋼線ブラシ材を用いた回転
ブラシの耐摩耗性と研削能力の向上及び高寿命化）が望
まれている実情にある。

問題点を解決するための手段 而して本発明は、上記鋼線ブラシ材等の金属製ブラシ材
を用いた回転ブラシにおける上記問題点を解決すべくな
されたものであり、その手段として、金属製ブラシ材か
ら成る回転ブラシの外周表要部に金属製ブラシ材先端部
が耐摩耗性部材で被覆された、金属−耐摩耗性部材複合
ブラシ層を形成することにより、金属製ブラシ材から成
る回転ブラシの表層部に耐摩耗性と研削能力を富化し、
金属製ブラシ材が可及的に本来の耐用長さに達するまで
使用できるようにし、その高寿命化を図ったものである
。

作用 本発明は以上述べた如く、金属製ブラシ材から成る回転
ブラシの外周表層部に金属製ブラシ材先端部が耐摩耗性
部材で被覆された、金属−耐摩耗性部材複合ブラシ層を
形成したことにより、上記回転ブラシ表層部に耐摩耗性
と研削能力が富化され、従来のように金属製ブラシ材が
短期間のうちに摩耗又は平滑化して研削機能を著しく減
殺する問題点を解決でき、実際に研削及び研掃に供する
回転ブラシ表層部の寿命を飛躍的に延ばすことができる
。

又本発明は上記効果を得ることができるばかりか、金属
製ブラシ材を植装して回転ブラシを構成した後、溶射等
の手段により回転ブラシ外部から耐摩耗性部材を噴射し
金属製ブラシ材先端部、即ち回転ブラシ表層部をブラシ
材所要長に亘り耐摩耗性部材で一様に被覆する製造方法
を採ることかでき、例えば予め金属製ブラシ材に真空蒸
着等の方法により耐摩耗性部材を全面被覆し、該ブラシ
材によりチャンネルブラシ等を形成し、その上で回転ブ
ラシを構成する場合に比べ、製造が著しく容易で安価と
なり、又回転ブラシにおいて必須となる毛刈りをした後
に上記溶射等を施すことができるから、金属ブラシ材の
毛先端面まで耐摩耗性部材で覆うことができ、よって回
転ブラシの初期研磨能力を著しく向上させることができ
る。

実施例 以下本発明の実施例を第１図乃至第３図に基いて説明す
る。

実施例は溶射ノズルを用いて耐摩耗性部材を金属製ブラ
シ材から成る回転ブラシ表層部に溶射し、回転ブラシ表
層部に前記金属−耐摩耗性部材複合ブラシ層を形成して
いる。

１は回転ブラシであり、該回転ブラシ１は金属製ブラシ
材２を軸部材３の周囲に植装して成る。

金属製ブラシ材２として鋼線の単線を単位素線２Ｂとす
るか（第３図Ａ参照）、又は鋼線の撚り線を単位素線２
Ａとする（第２図Ａ参照）。

上記各単位素線２Ａ、２Ｂはブラシ担体、例えばチャン
ネル６や円盤に保持され、これを上記軸部材３に巻装又
は軸挿してロールブラシ又はディスクブラシ等の回転ブ
ラシを構成する。

斯くして回転ブラシ１を形成した後、毛先を整えるため
に金属製ブラシ材２先端の毛刈りを行ない、回転ブラシ
全周において毛足の長さを一様にする。その際望ましく
は毛刈りされたブラシ材の単位素線２Ａ、２Ｂの先端端
面が弧形等のテーパ面２ａとなるように毛刈りを行ない
、該テーパ面２ａを回転ブラシ使用時に回転方向に向は
配向し使用する。

次に第１図Ａに説明する如く回転ブラシ１を軸線を中心
として回転させながら、溶射ノズル４を軸線に沿い左右
に８動させ、回転ブラシ１外周表面から耐摩耗性部材５
を容射する。

斯くして同図Ｂ、Ｃに示すように、回転ブラシ１の表層
部にブラシ材先端が所要長だけ耐摩耗性部材で被覆され
た、金属−耐摩耗性部材複合ブラシ層２°を形成する。

第２図Ａに示すように、金属線を多数撚り合せて金属製
ブラシ材２の単位素線２Ａとした場合は、毛刈りをする
ことによって該ブラシ材各単位素線２Ａの毛先を撚り戻
し、各撚り戻し金属線２ｂの周面を容射した耐摩耗性部
材５により被覆し、更に撚り戻し金属線２ｂの下位の撚
り線（単位素線２Ａ）周面に所要長に亘って上記耐摩耗
性部材Ｓによる被覆を施す。

又第３図Ａに示すように、金属線単線でブラシ材素線２
Ｂとした場合においても、溶射によりブラシ材素線２Ｂ
個々の先端部が所要長に亘り耐摩耗性部材５により被覆
される。又上記溶射により単位素線２Ａの撚り戻し金属
線２ｂ及び単位素線２Ｂの夫々の先端面も良好に耐摩耗
性部材５で被覆される。上記耐摩耗性部材５の代表例と
じては、セラミックスが揚げられ、殊に耐摩耗性、耐熱
性に優れたタングステンカーバイド（ＷＣ）を用い、又
はチタンカーバイト（Ｔ　ｉ　Ｃ）　、シリコンカーバ
イト（Ｓｉｃ）、チタニア（ＴｉＯ２）、アルミナ（Ａ
ｌ２Ｏ２）等を前記方法により回転ブラシ外周表面から
ブラシ材の単位素線２Ａ、２Ｂに対し垂直となる方向で
容射を施し上記金属−耐摩耗性部材複合ブラシ層２°を
形成する。

発明の効果 以上述べた通り、本発明は金属製ブラシ材から成る回転
ブラシの外周表層部に金属−耐摩耗性部材複合ブラシ層
を形成したことにより、同表層部に（表層部における金
属製ブラシ材に）耐摩耗性と研削能力を著しく富化し、
従来の金属製ブラシ材から成る回転ブラシに比べで、金
属製ブラシ材の欠点である早期平滑化を防止し、回転ブ
ラシの毛足の長さが可及的に本来の耐用長さに達するま
で研削、研掃能力を維持して長期間使用でき、耐用寿命
を著しく向上した。

又本発明によれば、回転ブラシの表層部に上記金属−耐
摩耗性部材複合ブラシ層を形成したものであるから、回
転ブラシを構成した後に溶射等により耐摩耗性部材によ
る被覆ができ、このため被覆処理及び上記複合回転ブラ
シの製造が極めて容易であり、又金属製ブラシ材の各単
位素線先端面まで耐摩耗性部材による被覆を形成するこ
とができ、初期研削能力を飛躍的に増大させることがで
きる。

又回転ブラシを形成した後に上記複合ブラシ層を形成す
ることができることに加え、金属製ブラシ材先端部の研
削に供される所要の長さだけに耐摩耗性部材による被覆
をなせば良いので、比較的安価に上記適性付加が行なえ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図Ａは溶射ノズル
を用い、回転ブラシの外周表面から耐摩耗性部材を容射
する状態を説明する回転ブラシ正面図、同図Ｂは同横断
面図、同図Ｃは同縦断面図、第２図Ａは撚り合せ金属線
を金属製ブラシ材の単位素線とし、該単位素線先端部を
撚り戻し耐摩耗性部材で被覆した状態を拡大示する要部
側面図、同図Ｂは同撚り戻し金属線部の拡大横断面図、
第３図Ａは金属単線をブラシ材の単位素線とし、該単位
素線先端部を耐摩耗性部材で被覆した状態を一部切欠し
て示す拡大要部側面図、同図Ｂは同横断面図である。 １・・・回転ブラシ、２・・・金属製ブラシ材、２゛・
・・金属−耐摩耗性部材複合ブラシ層、３・・・軸部材
、４・・・溶射ノズル、５・・・溶射によって被覆され
た耐摩耗性部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 金属製ブラシ材から成る回転ブラシにおいて、該回転ブ
   ラシの外周表層部に金属製ブラシ材先端部が耐摩耗性部
   材で被覆された金属−耐摩耗性部材複合ブラシ層を形成
   したことを特徴とする回転ブラシ。