JP2007144604A - 筒型ブラシ - Google Patents

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Abstract

【課題】被加工面の研削、研磨、表面処理、洗浄、ばり取り等の各種加工をする時において、劣悪な加工条件の場合においても、ブラシ片が毛切れする事が無く、ブラシ片が変形した時であっても加工性能が劣化する事が無いと共に、構造、及び製造手順が簡易な筒型ブラシを提供する。
【解決手段】各種加工をする為の筒型ブラシ1において、前記筒型ブラシは、少なくとも芯材、及びブラシ片3が形成されてあり、前記ブラシ片は撚り線のみ、あるいは撚り線と単線から形成されてあるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、被加工面の各種加工をする為に使用する筒型ブラシに関するものである。
被加工面の各種加工をする為に使用する筒型ブラシに関しては、例えば、無機長繊維の集合糸に樹脂を含浸、固化させてなる多数本の線状砥材の基端側を筒状のホルダに挿入、固定して線状砥材の束を構成したブラシ状砥石において、前記ホルダの開口縁は、全周にわたって内側にカシメ加工が施されてなるブラシ状砥石が、特開平2002−142042号公報に開示されてある。
また、例えば、複数本の炭化けい素質長繊維からなる集合糸に樹脂を含浸、固化させた線状体または、その複数本が結束され、該線状体の自由端がステンレス鋼材からなるワークに対して相対的に移動することにより当該ワークに対するばり取り並びに研磨加工を行う技術が特開平2002−210662号公報に開示されてある。
特開2002−142042号公報 特開2002−210662号公報
従来の筒型ブラシは、例えば、上記の如くの各種の特徴を有する技術が開示されてあるが、特開2002−142042号公報に開示されてある技術においては、無機長繊維の集合糸に樹脂を含浸、固化させてなる多数本の線状砥材の基端側を筒状のホルダに挿入、固定して線状砥材の束を構成されている。その為、無機長繊維の集合糸は、単線から形成されてあることで、衝撃性が弱く、毛切れ、毛折れが発生し、また、形状復元性が弱く、毛クセが付く事で、加工性能が急激に劣化する課題を有していた。
また、特開2002−210662号公報に開示されてある技術においても、複数本の炭化けい素質長繊維からなる集合糸に樹脂を含浸、固化させた線状体またはその複数本が結束されて形成されてある為、上記と同様の課題を有していた。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、被加工面の研削、研磨、表面処理、洗浄、ばり取り等の各種加工をする時において、劣悪な加工条件の場合においても、ブラシ片が、高い研削力があり、衝撃性が強く、毛切れ、毛折れが発生しない、また、形状復元性が良く、毛クセが付かない為、耐久性の極めて高い筒型ブラシを提供することを目的としている。
そして、本発明は、上記のような課題を解決する為に、筒型ブラシにおいて、前記筒型ブラシは、概筒状の基台、及び複数のブラシ片からなるブラシ部を有すると共に、前記ブラシ片は撚り線のみあるいは撚り線と単線から形成されてあるものである。
また、第2の解決手段は、前記ブラシ部は、空洞部が形成されてある断面を有して形成されてあるものである。
また、第3の解決手段は、前記ブラシ部は、外周部に少なくとも1つ以上の凹部あるいは凸部が形成されてある断面を有して形成されてあるものである。
また、第4の解決手段は、前記ブラシ部は、ブラシ面の高さが異なる複数のブラシ部により形成されてあるものである。
また、第5の解決手段は、前記撚り線の先端部の撚りがほぐれて形成されてあるものである。
また、第6の解決手段は、前記単線あるいは前記撚り線を構成する単線が少なくとも1本以上の断面が多角形あるいは筒形状にて形成されてあるものである。
また、第7の解決手段は、前記撚り線はコーティング層が形成されてあるものである。
上記第1の解決手段による作用は、次の通りである。前記ブラシ片は撚り線のみあるいは撚り線と単線から形成されてある。撚り線は、複数の単線を束ねた後、捩りを加えて撚り線状になるように形成されてある。その為、ブラシ片は、被加工面からブラシ片が受ける衝撃力等の反力を、撚り線を構成する複数の単線が、吸収、及び分散させる事ができる。その為、ブラシ片が、毛切れ、毛折れする事を防止できる。また、高い形状復元性を有している為、ブラシ片が変形した時であっても、毛クセが付かない為、加工性能が劣化する事が無い。その為、極めて高い耐久性を有している。また、撚り線は単線に比べて、側面が撚り加工による凹凸形状を有しているので、凹凸部にてばりを掻き取ることが出来る。その為、極めて高い研削力がある筒型ブラシを提供できる。
上記第2の解決手段による作用は、次の通りである。前記ブラシ部は、空洞部が形成されてある断面を有する。その為、除去した押し込まれたばり、カス等の異物を空洞部に逃がして保持することができる。その為、空洞部に保持して固まったばり、カス等の異物を迅速に除去できる。また、空洞部が形成されてあるので、空洞部が形成されて無い状態に比べて、より小さい押し圧力にて、ブラシ部を被加工面に押し込むことが出来る。その為、例えば、被加工面が、止まり穴部の如くの形状であっても、より小さい押し圧力にて、ブラシ部を止まり穴部の隅まで放射状に広げて、確実に接触させることができ、取り残しの無い筒型ブラシを提供できる。
上記第3の解決手段による作用は、ブラシ部は、外周部に少なくとも1つ以上の凹部あるいは凸部が形成されてある断面を有する。その為、ブラシ部は、概柱形状が形成される。例えば、概角柱形状等である。その為、ブラシ部は、複数の角部を有している為、凹部あるいは凸部が形成されていない断面を有するブラシ部に比べて、使用時に、複数の角部が被加工面上にこびり付いたばりを、掻き取ることが出来る。
上記第4の解決手段による作用は、ブラシ面の高さが異なる複数のブラシ部により形成されてある。その為、被加工面が複雑な形状である場合においても1つのブラシ面のみのブラシ部に比べて、被加工面の段差あるいは、凹凸形状に合わせた複数のブラシ面を確実に接触させる事が出来る為、被加工面上にこびり付いたばり、汚れ等、掻き取ることが出来る。
上記第5の解決手段による作用は、前記撚り線の先端部の撚りがほぐれている。その為、先端部が、被加工面に対して、極めて密集度が高く、かつ毛腰のしなやかな撚り線を構成する複数の単線を接触させる事ができる。その為、先端部は、被加工面に、複雑な凹凸形状、あるいは微小な穴部であっても、入り込むことができることから、迅速かつ的確に、加工をする事ができる。
上記第6の解決手段による作用は、前記単線あるいは前記撚り線を構成する単線が少なくとも1本以上の断面が多角形あるいは筒形状にて形成されてある。その為、円柱構造の単線に比べて、ブラシ片を軽量化できると共に、単線の撚り加工を少ない捻り力にて撚り加工ができる。その為、ブラシ片の価格を低減できる。また、円柱構造の単線に比べて、ブラシ片の外周部に、概凹凸形状の無数の撚り痕が形成されてある為、ブラシ片は、撚り痕を被加工面に接触させることができ、被加工面を強力に掻き出すことができる。
上記第7の解決手段による作用は、前記撚り線はコーティング層が形成されてある。その為、コーティング層が形成されてない状態に比べて、コーティング層が、芯線の破断、劣化を、抑制、あるいは防止する事ができる。その為、ブラシ片は、被加工面にたいして、高い研削、研磨、ばり取り能力が必要な場合であっても、高い耐久性を有することができる。
本発明の筒型ブラシは、被加工面の研削、研磨、表面処理、洗浄、ばり取り等の各種加工をする時において、劣悪な加工条件の場合においても、ブラシ片は、撚り線のみあるいは撚り線と単線から形成されてある為、被加工面からブラシ片が受ける衝撃力等の反力を、撚り線を構成する複数の単線が、吸収、及び分散させる事ができる。その為、ブラシ片が、毛切れ、毛折れする事を防止できる。また、高い形状復元性を有している為、ブラシ片が変形した時であっても、毛クセが付かない為、加工性能が劣化する事が無い。その為、極めて高い耐久性を有している。また、撚り線は単線に比べて、側面が撚り加工による凹凸形状を有しているので、凹凸部にてばりを掻く取ることが出来る。その為、研削力が極めて高い筒型ブラシを製作できる。
第1の発明は、前記筒型ブラシは、概筒状の基台、及び複数のブラシ片からなるブラシ部を有すると共に、前記ブラシ片は、撚り線のみあるいは撚り線と単線から形成されてある。撚り線は、複数の単線を束ねた後、捩りを加えて撚り線状になるように形成されてある。その為、ブラシ片は、被加工面からブラシ片が受ける衝撃力等の反力を、撚り線状の単線が、吸収、及び分散させる事ができる。その為、ブラシ片が、毛切れ、毛折れする事を防止できる。また、高い形状復元性を有している為、ブラシ片が変形した時であっても、毛クセが付かない為、加工性能が劣化する事が無い。その為、極めて高い耐久性を有している。また、撚り線は単線に比べて、表面が撚り加工による凹凸形状を有しているので、凹凸部にてばりを掻く取ることが出来る。その為、極めて高い研削力がある筒型ブラシを製作できる。
第2の発明は、前記ブラシ部は、空洞部が形成されてある断面を有する。その為、除去した押し込まれたばり、カス等の異物を空洞部に逃がして保持することができる。その為、空洞部に保持して固まったばり、カス等の異物を迅速に除去できる。また、空洞部が形成されてあるので、空洞部が形成されて無い状態に比べて、より小さい押し圧力にて、ブラシ部を被加工面に押し込むことが出来る。その為、例えば、被加工面が、止まり穴部の如くの形状であっても、より小さい押し圧力にて、ブラシ部を止まり穴部の隅まで放射状に広げて、確実に接触させることができ、取り残しの無い筒型ブラシを、製作できる。
第3の発明は、前記ブラシ部は、外周部に少なくとも1つ以上の凹部あるいは凸部が形成されてある断面を有する。その為、ブラシ部は、概柱形状が形成される。例えば、概角柱形状等である。その為、ブラシ部は、複数の角部を有している為、凹部あるいは凸部が形成されていない断面を有するブラシ部に比べて、使用時に、複数の角部が被加工面上にこびり付いたばりを、掻き取ることが出来る筒型ブラシを製作できる。
第4の発明は、前記ブラシ面の高さが異なる複数のブラシ部により形成されてある。その為、被加工面が複雑な形状である場合においても1つのブラシ面のみのブラシ部に比べて、被加工面の段差あるいは、凹凸形状に合わせた複数のブラシ面を確実に接触させる事が出来る為、被加工面上にこびり付いたばり、汚れ等、掻き取ることが出来る筒型ブラシを製作できる。
第5の発明は、前記撚り線の先端部の撚りがほぐれている。その為、先端部が、被加工面に対し、極めて密集度が高く、かつ毛腰のしなやかな単線を接触させる事ができる。その為、先端部は、被加工面に、複雑な凹凸形状、あるいは微小な穴部であっても、入り込むことができることから、迅速かつ的確に、加工をする事ができる筒型ブラシを製作できる。
第6の発明は、前記単線あるいは前記撚り線を構成する単線が少なくとも1本以上の断面が多角形あるいは筒形状にて形成されてある。その為、円柱構造の単線に比べて、ブラシ片を軽量化できると共に、単線の撚り加工を少ない捻り力にて撚り加工ができる。その為、ブラシ片の価格を低減できる。また、円柱構造の単線に比べて、ブラシ片の外周部に、概凹凸形状の無数の撚り痕が形成されてある為、ブラシ片は、撚り痕を被加工面に接触させることができ、被加工面を強力に掻き出すことができる筒型ブラシを製作できる。
第7の発明は、前記撚り線はコーティング層が形成されてある。その為、コーティング層が形成されてない状態に比べて、コーティング層が、芯線の破断、劣化を、抑制、あるいは防止する事ができる。その為、ブラシ片は、被加工面にたいして、高い研削、研磨、ばり取り能力が必要な場合であっても、高い耐久性を有することができる筒型ブラシを製作できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
図1から図4及び図10にて、実施例1を示す。また、図5から図13にて実施例1の他の実施の形態を示す。図1は、筒型ブラシの正面図である。図1において、1は筒型ブラシ、2は基台、3はブラシ片、5はシャフト、9はカシメ部、200はブラシ部である。図2は、図1の筒型ブラシの断面図である。図2において、6は凹部、8は端部、102は底面である。図3は、図1のブラシ片を前面側から見た拡大斜視図である。図3において、4は単線である。図4は、他の実施の形態として使用するブラシ片を前面側から見た拡大斜視図である。図4において、7は集束体、14は単線、13、23、33はブラシ片である。図5から図7にて、他の実施の形態を示す。図5は、他の実施の形態の筒型ブラシの断面図である。図5において、11は筒型ブラシ、12は基台、15はシャフト、16は凹部、18は端部、19はカシメ部、43はブラシ片、82は凸部、105は空洞部、112は底面、130はブラシ部である。図6は図5の筒型ブラシの使用状態の断面図である。図6において、57は角部、82は凸部、115は空洞部、128は端部、130はブラシ部である。図7は、他の実施の形態として使用するブラシ形状の断面図、及び底面図であり(A)、(B)及び(C)は断面図、(D)、(E)、(F)及び(G)はブラシ部の底面図である。図7において、21、31、41は筒型ブラシ、125、135、145、155、165、175、185は空洞部、50、60、70、80、90、140、150はブラシ部である。図8は、凹部あるいは、凸部が形成されてある筒型ブラシの正面図、底面図、断面図であり、(A)は正面図、(B)は底面図、(C)は断面図である。図8において、22、32は基台、25はシャフト、38は端部、51、61は筒型ブラシ、65はスペーサ、67、77、87は角部、100はブラシ部、122は底面、129はカシメ部である。図9は、ブラシ面の高さが異なる複数のブラシ部より形成されてあるブラシの正面図、底面図であり、(A)は正面図、(B)は底面図である。図9において、32は基台、61は筒型ブラシ、106、116はブラシ面、110、120はブラシ部である。図10は他の実施の形態として使用するブラシ形状の正面図である。図10において、71、81、91は筒型ブラシ、126、136、146はブラシ面である。図11は、本発明の筒型ブラシに使用するブラシ片の正面図である。図11において、10は長さ、24は単線、28は端部、29はブラシ片である。図12は、本発明の筒型ブラシに使用するブラシ片の側面図、及び前面側から見た拡大斜視図であり、(A)及び(B)は、側面図、(C)及び(D)は、拡大斜視図である。図12において、20は撚り痕、34、44、54、64は単線、39、49、59はブラシ片である。図13は、本発明の筒型ブラシに使用するブラシ片を前面側から見た斜視図である。図13において、4は単線、30、40はコーティング層、69、79はブラシ片である。
本発明の筒型ブラシ1は、図1の如く、基台2、及びブラシ部200より形成されてある。基台2は、シャフト5が一体的に形成されてあると共に、図2の凹部6を有している。また、ブラシ部200は、複数のブラシ片3から形成されてある。ブラシ部200は、底面102を有する概円筒状に形成された基台2の凹部6にたいして、複数のブラシ片3が挿入されてある。また、基台2の外周面をカシメることにより、カシメ部9が形成されてあり、ブラシ部200は、カシメ部9にて押し潰されることにより、基台2に固定されてある。また、筒型ブラシ1は、ブラシ使用時にシャフト5を旋盤、ハンドドリル等の回転装置等、及び、各種冶具等に装着し、ブラシ面200を被加工面に接触させ使用する。
ブラシ片3は、図3の如く、複数の単線4を束ねた後、捩りを加えて撚り線状になるように形成されてある。単線4の材質には、SUS304等に代表されるステンレス鋼線が、使用されてある。ブラシ片3は、一般的には、ロープ、ケーブル、ワイヤーロープ等と呼ばれている場合もある。また、ブラシ片3の一実施例としてのワイヤーロープの形状については、操作用ワイヤーロープとして、JISG3540に記載がされてあり、前記JISG3540に記載されてある撚り方向、撚り方、試験等を使用する事もできる。また、単線4の材質は、前記以外にも、各種ピアノ線、硬鋼線等の鋼線、真鍮線、りん青銅線等の非鉄金属線、各種炭素繊維線、硫化銅複合繊維線、銀複合繊維線、アルミナ、酸化珪素等の各種砥粒入り合成繊維等、撚り線状に形成可能な材質であるならば、いずれの材質であっても使用できる。
本発明の筒型ブラシ1は、主に、被加工面の研削、研磨、表面処理、洗浄、ばり取り等の各種加工をする為に使用される。また、研削とは、被加工面の表面をブラシで削って滑らかにする加工である。また、研磨とは、被加工面の表面をブラシで砥き磨いて滑らかにする加工である。また、表面処理とは、被加工面の表面をブラシで硬化、美化、平滑化、耐食化させる等、被加工面の状態を改善させるための加工である。また、洗浄とは、被加工面の表面をブラシで洗い清める加工である。また、ばり取りとは、製品の縁等にできた余分な部分を、ブラシで削って除去する加工である。
ブラシ片3の材質としては、研削、研磨、表面処理、洗浄、ばり取り等の各種加工をする為に使用可能な材質であるならば、天然繊維、あるいは化学繊維を、使用目的に応じて、適時、設定して使用する事ができる。なお、天然繊維とは、植物、動物、鉱物を原料とする繊維であり、植物繊維には、例えば、シダ、シュロ等の靭皮繊維、パッキン、サイザル等の葉脈繊維、パーム等の果実繊維、綿、麻、石綿等がある。動物繊維には、例えば、硬毛として、豚毛、馬毛、猪毛があり、軟毛として、山羊毛、人毛、狸毛があり、他にも羊毛、絹等がある。また、化学繊維とは、石油、石炭などから化学的な合成や加工により作られる繊維であり、合成繊維、研削材入り繊維、通電性複合繊維、無機繊維、再生繊維、半合成繊維がある。合成繊維とは、合成高分子化合物から紡糸した繊維であり、フッ素系、ポリアミド系、ポリ塩化ビニール系、ポリプロピレン系、ポリエチレン系、アラミド系等の各合成繊維がある。研削材入り繊維とは、例えば、炭化珪素、アルミナ、ダイヤモンド等の各種鉱物、シリカ、セラミック等の研削性能を有する材質を、ナイロン、PBT等の基材の繊維にたいして付着、練込み、あるいは混入させて形成した繊維である。通電性複合繊維とは、電流を流す事ができる性能を有する繊維であり、各種炭素繊維、硫化銅複合繊維、銀複合繊維がある。通電性複合繊維は、導電性繊維と呼ばれる事もある。無機繊維とは、無機化合物からなる繊維であり、例えば、ピアノ線、硬鋼線、ステンレス鋼線、オイルテンパー線等の各種鋼線、真鍮線、りん青銅線等の非鉄金属線等がある。再生繊維とは、天然のセルロースなどからなる木材、綿、麻などを溶かして作った繊維であり、レーヨン等がある。半合成繊維とは、合成繊維と再生繊維の中間的なものであり、セルロースなどの天然の高分子物質を化学的に処理してエステルなどの形に変え、繊維にしたものであり、アセテート繊維等がある。
実施例1の筒型ブラシ1は上記の如くの構成となっているので、筒型ブラシ1は、ブラシ片3が、複数の単線4を束ねた後、捩りを加えて撚り線状になるように形成されてある。その為、筒型ブラシ1は、被加工面からブラシ片3が受ける衝撃力等の反力を、撚り線状の単線4が、吸収、及び分散させる事ができる。その為、ブラシ片3が、毛切れする事を防止でき、ブラシ片3が変形した時であっても、加工性能が劣化する事が無い。また、毛切れ、及び劣化を防止できる為、耐久性の極めて高い筒型ブラシ1を、製作できる。
ブラシ片3が撚り線にて形成されてある為、ブラシ片3は、複数の単線4が撚りを加えたことによる強い毛腰を発生させる事ができる。その為、ブラシ片3は、毛癖が付きにくく、毛切れを防止できる。また、毛癖が付きにくい為、長時間、筒型ブラシ1を使用した場合においても、使用前のブラシ片3の毛丈を保持する事ができる。その為、筒型ブラシ1は、高い耐久性を有する事ができる。また、ブラシ片3は、撚り線の先端部が被加工面に接触する為、接触時には、先端部の撚りが少しほぐれた状態になっている場合がある。その為、例えば、ばり取り加工においては、被加工面のいずれの箇所においても、均一にばり取りができる。
筒型ブラシ1は、ブラシ片3が撚り線状にて、形成されてある為、例えば、単線4として、直径0.1mm以下の極細繊維を採用して、撚り線状に形成する等、使用目的に応じて、最適になるようにブラシ片3の形成状態を設定して使用する事もできる。単線4に、直径0.1mm以下の極細繊維からなる撚り線を使用した場合には、極めて微細なばりが形成されてある被加工面のばり取り加工にたいして、最適に使用できる。
筒型ブラシ1は、ブラシ片3を被加工面に接触させた時には、被加工面へ接触するブラシ片3の先端部が、所定寸法だけ撚りが緩むと共に、ブラシ片3が被加工面から離れた時には、撚りが戻るように、ブラシ片3を構成する単線4の材質、詳細形状、ブラシ片3の撚り条件等を設定する事ができる。前記の如くの設定をした場合においては、撚りが緩んだブラシ片3の先端部が、複数本の単線4に分割される。その為、分割された単線4は、被加工面に接触する事により、被加工面の極めて微細な凹凸形状、奥部、あるいは微細な穴部等に入り込んで、例えば、ばり取り等の加工を、加工残し無く、最適に実施できる。また、ブラシ片3が被加工面から離れた時には、撚りが戻る為、常時、同じ条件にて先端部を接触させる事ができる。その為、筒型ブラシ1は、極めて高い耐久性を有することができる。
筒型ブラシ1は、ブラシ片3の外側先端部を、所定寸法だけ、撚りをほぐす事により、使用する事ができる。前記の如く、撚りをほぐして使用した場合においては、ブラシ片3の外側先端部には、撚り合わせにより付けられた概螺旋形状を有するブラシ部が形成される為、被加工面にたいして、極めて密集度が高く、かつ毛腰のしなやかなブラシ片3を、接触させる事ができる。その為、被加工面に複雑な凹凸形状、あるいは微小な穴部が形成されてある場合においても、ブラシ片3の外側先端部に形成された概螺旋形状を有するブラシ部が、複雑な凹凸形状、あるいは微小な穴部に入り込んで、迅速かつ的確に、加工をする事ができる。なお、前記の設定は、被加工面の研磨、洗浄、表面処理、ばり取り加工にたいして好適である。
実施例1の筒型ブラシ1は、上記の如くの構成となっているが、ブラシ片3を構成する複数の単線4に形成されてある断面形状については、上記の丸形形状以外にも、三角形、四角形、五角形、六角形等の多角形、あるいは概波形、楕円形、概V字形、概X字形、概Y字形等、各種異形断面の形状を採用できる。上記を採用した場合においては、被加工面にたいして、単線4に形成されてある各種異形断面の角部を、掻き出すように、接触させる事ができる為、加工残りが発生する事が無く、高い研削力を有すると共に、ばり取り加工を、迅速、かつ正確にできる。
ブラシ片3を構成する複数の単線4の構造については、円柱構造以外にも、概円筒形状、各種角筒形状を採用できる。概円筒形状、各種角筒形状を採用した場合には、ブラシ片3を軽量化できると共に、単線4の撚り加工を、円柱構造に比べて、少ない捩り力にて簡易に加工できる為、ブラシ片3の価格を低減できる。また、概円筒形状、各種角筒形状の単線4は、中空の為、撚り加工時に発生する側面方向からの応力が加わり、つぶれる。その為、表面部に微細な凹凸形状の撚り痕が形成される。その為、ブラシ片3は、微細な凹凸形状の撚り痕を被加工面に接触させることができ、被加工面を強力に掻き出す事ができる。なお、前記の設定は、被加工面の研削、洗浄、表面処理、ばり取り加工にたいして好適である。
ブラシ片3は、複数種類の材質の単線を、混ぜ合わせた後、撚り線に形成して使用する事もできる。また、ブラシ片3は、同一種類の単線にて形成した撚り線を、複数種類製作した後、複数種類の材質の撚り線を、混ぜ合わせて使用する事もできる。
ブラシ片3は、図4の(A)の単線13と図3のブラシ片3を、使用目的に応じて、適時、設定できる。例えば、ばり取り加工に使用する目的にたいしては、ステンレス鋼の撚り線、及びナイロンの単線が好適である。ステンレス鋼の撚り線、及びナイロンの単線を使用した場合には、ステンレス鋼の撚り線にて、ばりを被加工面から剥離させた後、ナイロンの単線にて、被加工面を拭き払う事により表面処理して平滑化する事ができる。また、ステンレス鋼の撚り線、及び砥粒入りナイロンの単線等も好適である。ステンレス鋼の撚り線、及び砥粒入りナイロンの単線を使用した場合には、ステンレス鋼の撚り線にて、比較的粗いばりを被加工面から剥離させた後、砥粒入りナイロンの単線にて、細かいばりを被加工面から剥離させる事ができる。
上記の如く、撚り線のブラシ片3、及び単線のブラシ片13を、筒型ブラシ1のブラシ片として使用した場合においては、筒型ブラシ1を、被加工面にたいして、撚り線のブラシ片3、及び単線のブラシ片13を、接触させる事ができる。その為、被加工面の研削、研磨、表面処理、洗浄、ばり取り等の各種加工をする時において、被加工面が、さまざまな異なる加工条件を有する場合においても、異なる加工性能を有する撚り線のブラシ片3、及び単線のブラシ片13を、接触させる事ができる為、筒型ブラシ11は、使用目的に応じて、最適の研削、研磨、表面処理、洗浄、ばり取り性能を有する事ができる。前記の異なる加工性能としては、例えば、鋼線において、撚り線の外径と単線の外径が同一の場合においては、被加工面にたいする加圧力、衝撃力は、単線の方が、撚り線よりも大きく、被加工面からブラシ片が受ける衝撃力等の反力にたいする吸収力、分散力については、撚り線の方が、単線よりも大きく、破断等にたいする耐久性も、撚り線の方が、単線よりも高い耐久性を有しているという性能等があげられる。
図4の(B)の如く、複数の繊維を束ねた後、捩りを加えて形成した集束体7を、複数、束ねた後、捩りを加えて撚り線状になるように形成されてあるブラシ片23を使用する事もできる。上記の如くの設定をした場合においては、筒型ブラシ11は、被加工面からブラシ片23が受ける衝撃力等の反力を集束体7が吸収、及び分散させる事ができると共に、破断等にたいする高い耐久性を有する事ができる。その為、ブラシ片23が、毛切れする事無く、ブラシ片23が変形した時であっても、加工性能が劣化する事が無いと共に、高い耐久性を有する事ができる。また、図4の(C)の如く、断面が四角形からなる多角形にて形成されてある複数の単線14を束ねた後、捩りを加えて撚り線状になるように形成されてあるブラシ片33を使用する事もできる。上記の如くの設定をした場合においては、筒型ブラシ11は、ブラシ片33を構成する複数の単線14に形成されてある多角形の角部が、被加工面にたいして掻き出すように接触させる事ができる為、高い研削、研磨、表面処理、洗浄、ばり取り等の各種加工をする事ができる。
実施例1の筒型ブラシは、他の実施の形態として、図10の(A)から(C)の如く、ブラシ面の形成状態を、概球形状、概斜面状、概円錐形状に設定することもできる。上記の設定をした場合においては、被加工面の形状に応じて、最適な前記形状を選定の上、加工する事ができる為、迅速、かつ的確な各種加工をする事ができる。(A)の如く、概球形状に形成されたブラシ面126を有する筒型ブラシ71を選定した場合には、例えば、凹球形状の被加工面にたいして、正確に接触させる事ができる。また、(B)の如く、ブラシ面136を有する筒型ブラシ81を選定した場合には、ブラシ面が概斜面状になっている為、筒型ブラシ81は、異なる毛丈のブラシ片を有することができる。その為、被加工面にたいして、押し込み量に応じて異なる押付け力を与えることができる。その為、粗仕上げ、中仕上げ、精密仕上げ等の筒型ブラシを順に使用する必要が無く、1本の筒型ブラシ81にて、粗い状態の被加工面を精密な状態に加工する事ができる。なお、前記71及び81は、被加工面の研磨、表面処理、ばり取り加工にたいして好適である。また、(C)の如く、概円錐形状に形成されたブラシ面146を有する筒型ブラシ91を選定した場合には、外周部がテーパ状になっている為、例えば、被加工面の穴部にたいして、筒型ブラシ91は、ブラシ面146の先端部を極めて迅速に位置合わせする事ができ、かつ簡単に挿入する事ができる。
次に、本発明の筒型ブラシの他の実施の形態を示す。本発明の筒型ブラシは、図5から図7の如く、空洞部が形成されてある断面を有する形状を採用できる。図5の如く、筒型ブラシ11は、基台12とブラシ部130からなる。ブラシ部130は、空洞部105を有している。また、空洞部105は基台12に形成された凸部82の下部に形成されてある。また、筒型ブラシ11は、使用時には、図6の如く、被加工面の角部57に空洞部115を有してブラシ部130が押し広げられることにより端部128が角部57に接触する。
筒型ブラシ11は上記の如くの構成となっているので、筒型ブラシ11は、除去した押し込まれたばり、カス等の異物を空洞部115に逃がして保持することができる。その為、空洞部115に保持して固まったばり、カス等の異物を迅速に筒型ブラシ11の外部に除去できる。また、空洞部115が形成されてあるので、空洞部115が形成されて無い状態に比べて、より小さい押し圧力にて、ブラシ部130を被加工面に押し込むことが出来る。その為、例えば、被加工面が、止まり穴部の如くの形状であっても、より小さい押し圧力にて、ブラシ部130を止まり穴部の角部57まで放射状に広げて、端部128を、確実に接触させることができ、取り残しを無くすことができる。
筒型ブラシ11は、他の実施の形態として、図7の(A)から(C)の如く、凸部82を形成しなくとも、空洞部125、135、145を形成することもできる。その為、被加工面に、凸部82にて傷等を着けること無く使用できる。また、空洞部の形成状態を、概円筒形状、概円錐形状、概球形状に設定することもできる。上記の設定をした場合においては、被加工面の形状に応じて、最適な前記形状を選定の上、加工する事ができる為、迅速、かつ的確な各種加工をする事ができる。(A)の如く、ブラシ部140が概円筒形状に形成された空洞部125を有する筒型ブラシ21を選定した場合には、凸部82にて傷等を着けること無く使用できる。また、(B)の如く、ブラシ部150が空洞部135を有する筒型ブラシ31を選定した場合には、被加工面に複雑な凹凸形状、角部あるいは微小な穴部が形成されてある場合においても、ブラシ部150が、複雑な凹凸形状、角部あるいは微小な穴部に入り込んで、迅速かつ的確に、加工をする事ができる。(C)の如く、ブラシ部50が、概球形状に形成された空洞部145を有する筒型ブラシ41を選定した場合には、例えば、球形状の被加工面にたいして、正確に接触させる事ができる。また、図7の(D)から(G)の如く、空洞部の形成状態を設定することもできる。例えば(D)の如く、複数の空洞部155からなる筒型ブラシ60を設定できる。また、(E)の如く、空洞部175の外側にリング状に空洞部165が形成できる筒型ブラシ70を設定できる。また、(F)の如く、十字形状の断面を有する空洞部185からなる筒型ブラシ80を設定できる。また(G)の如く、毛材密度が外周部に比べて疎密に植設された空洞部195からなる筒型ブラシ90を設定できる。
次に、本発明の筒型ブラシの他の実施の形態を示す。本発明の筒型ブラシは、図8の(A)の如く、外周部に少なくとも1つ以上の凹部あるいは凸部が形成されてある断面を有する形状を採用できる。図8の(A)の如く、筒型ブラシ51は、基台22とブラシ部100から形成されてある。また、ブラシ部100は、凸部67、77、87が形成された十字形状の断面を有する角柱形状である。また、筒型ブラシ51の構造としては、例えば、図8の(B)及び(C)の如く、ブラシ部100は、端面がスペーサー65の底面122に接触するように、スペーサー65に挿入されてある。また、スペーサー65は、カシメ部129にて基台22の外周部を、押し潰すことにより基台22に固着されてある。
筒型ブラシ51は、上記の如くの構成となっているので、筒型ブラシ51は、ブラシ部100が複数の角部67、77、87を有している為、凹部あるいは凸部が形成されていない断面を有するブラシ部に比べて、使用時に、複数の角部67、77、87が被加工面上にこびり付いたばりを、掻き取ることが出来る。
次に、本発明の筒型ブラシの他の実施の形態を示す。本発明の筒型ブラシ61は、図9の(A)の如く、高さが異なるブラシ面106、116を有するブラシ部110、120により形成されてある。また、ブラシ部120は、(B)の如く、概十字形状の断面を有する角柱形状に形成できる。
筒型ブラシ61は、上記の如くの構成となっているので、筒型ブラシ61は、被加工面が複雑な形状である場合においても1つのブラシ面のみのブラシ部を有する筒型ブラシに比べて、被加工面の段差あるいは、凹凸形状に合わせた複数のブラシ面106、116を確実に接触させる事が出来る為、被加工面上にこびり付いたばり、汚れ等、掻き取ることが出来る。
次に、本発明の筒型ブラシの他の実施の形態を示す。図11の如く、ブラシ片29は、複数の単線24を束ねた後、捩りを加えて撚り線状になるように形成されてある。また、端部28は、所定の長さ10の範囲にて、撚りがほぐれて形成されてある。
ブラシ片29は、上記の如くの構成となっているので、ブラシ片29は、端部28が、所定の長さ10の範囲にて、撚りがほぐれて形成されてある。また、所定の長さ10の範囲には、撚り合わせにより付けられた概螺旋形状を有する複数本の単線24が形成されてある。その為、被加工面にたいして、極めて密集度が高く、かつ毛腰のしなやかな単線24を、接触させる事ができる為、被加工面に複雑な凹凸形状、あるいは微小な穴部が形成されてある場合においても、ブラシ片29の端部28の所定の長さ10の範囲に形成された概螺旋形状を有する複数本の単線24が、複雑な凹凸形状、あるいは微小な穴部に入り込んで、迅速かつ的確に、加工をする事ができる。
次に、本発明の筒型ブラシの他の実施の形態を示す。図12の(A)の如く、ブラシ片39は、断面が多角形の一種である四角形からなる単線34を7本束ねた後、捩りを加えて撚り線状になるように形成されてある。また、(B)の如く、ブラシ片49は、断面が五角形からなる単線44の外周部に、断面が三角形からなる5本の単線54を接触させて、6本束ねた後、捩りを加えて、撚り線状になるように形成されてある。また(C)の如く、ブラシ片59は、断面が筒形状の一種である円筒形状からなる単線64を7本束ねた後、捩りを加えて撚り線状になるように形成されてある。また(D)のブラシ片59の外周部には、捩りを加えた事により形成された概凹凸形状の無数の撚り痕20が形成されてある。
ブラシ片39、49は、上記の如くの構成となっているので、筒型ブラシに、断面が多角形からなる複数本の単線34を撚り線状に形成させたブラシ片39、あるいは断面が多角形からなる複数本の単線44、54を撚り線状に形成させたブラシ片49を使用した場合においては、単線34、54に形成されてある多角形断面の角部を、被加工面にたいして、噛み込むように接触させる事ができる為、被加工面を、強固に掻き出す事により、好適な各種加工ができる。なお、前記のブラシ片39、49は、被加工面の研削、表面処理、ばり取り加工にたいして、好適に使用できる。また、断面が筒形状からなる複数本の単線64を撚り線状に形成させたブラシ片59を使用した場合においては、ブラシ片59を軽量化できると共に、単線64の撚り加工を、円柱構造の単線を捩る場合に比べて、少ない捩り力にて撚り加工できる為、ブラシ片59の価格を低減できる。また、ブラシ片59の外周部に、概凹凸形状の無数の撚り痕20が形成されてある為、ブラシ片59は、撚り痕20を被加工面に接触させることができ、被加工面を強力に掻き出す事ができる。なお、前記のブラシ片59は、被加工面の研削、洗浄、表面処理、ばり取り加工にたいして、好適に使用できる。
次に、本発明の筒型ブラシの他の実施の形態を示す。図13の(A)に記載のブラシ片69は、複数の単線4を束ねた後、捩りを加えて撚り線状になるように形成されてある。また、単線4は、外周にコーティング層30が、形成されてある。また、コーティング層30を形成する方法としては、各種被膜加工、接着加工、メッキ加工、静電植毛加工等の方法を、使用目的に応じて適時、設定できる。また、図13の(B)に記載のブラシ片79は、複数の単線4を束ねた後、捩りを加えて撚り線状になるように形成した後、撚り線状に形成された複数の単線4の外周にたいして、コーティング層40が形成されてある。
ブラシ片69、79は、上記の如くの構成となっているので、筒型ブラシに、外周にコーティング層30が形成されてある単線4を、複数本束ねた後、捩りを加えて撚り線状になるように形成されてあるブラシ片69を使用した場合においては、コーティング層30が、芯線4の破断、劣化を、抑制、あるいは防止する事ができる為、被加工面にたいして、高い研削、研磨、ばり取り能力が必要な場合であっても、ブラシ片69は、高い耐久性を有することができる。また、複数の単線4を束ねた後、捩りを加えて撚り線状になるように形成した後、撚り線状に形成された複数の単線4の外周にたいして、コーティング層40が形成されてあるブラシ片79を使用した場合においては、コーティング層40が、捩りを加えて撚り線状に形成されてある複数の単線4の撚りの戻り、撚りのほぐれ等の形状変形あるいは劣化を、抑制あるいは防止する事ができる。その為、ブラシ片79は、高い耐久性を有することができる。
本発明の筒型ブラシは、主に、被加工面の研削、研磨、表面処理、洗浄、ばり取り等の各種加工をする為に好適に使用するものである。また、自動車、電車、バス等各種車両の外内面の洗浄用ブラシ、一般家庭、あるいは事業所内の室内清掃用ブラシ、電機掃除機の床ノズルに搭載される回転ブラシ等、広く好適に使用できる。
本発明の筒型ブラシの正面図 図1の筒型ブラシの断面図 図1のブラシ片を前面側から見た拡大斜視図 他の実施の形態として使用するブラシ片を前面側から見た拡大斜視図 他の実施の形態の筒型ブラシの断面図 図5の筒型ブラシの使用状態の断面図 他の実施の形態として使用するブラシ形状の断面図、及び底面図 他の実施の形態の筒型ブラシの正面図、底面図、及び断面図 他の実施の形態の筒型ブラシの正面図、及び底面図 他の実施の形態の筒型ブラシの正面図 本発明の筒型ブラシに使用するブラシ片の正面図 本発明の筒型ブラシに使用するブラシ片の側面図、及び前面側から見た拡大斜視図 本発明の筒型ブラシに使用するブラシ片を前面側から見た斜視図
符号の説明
1、11、21、31、41、51、61、71、81、91 筒型ブラシ
2、12、22、32 基台
3、13、23、29、33、39 ブラシ片
4、14、24、34、44、54、64 単線 5、15、25 シャフト
6、16 凹部 7 集束体 8、18、28、38、128 端部
9、19、129 カシメ部
10、50、60、70、80、90、100、110 ブラシ部
20 撚り痕 30、40 コーティング層
43、49、53、59、69 79 ブラシ片
57、67、77、87 角部 65 スペーサー 82 凸部
102、112、122 底面
105、115、125、135、145、155 空洞部
106、116、126、136、146 ブラシ面
120、130、140、150、200 ブラシ部
165、175、185、195 空洞部

Claims (7)

  1. 各種加工をする為の筒型ブラシにおいて、前記筒型ブラシは、概筒状の基台、及び複数のブラシ片からなるブラシ部を有すると共に、前記ブラシ片は撚り線のみあるいは撚り線と単線から形成されてあることを特徴とする筒型ブラシ。
  2. 請求項1記載の構成よりなる筒型ブラシにおいて、前記ブラシ部は、空洞部が形成されてある断面を有することを特徴とする筒型ブラシ。
  3. 請求項1から2記載の構成よりなる筒型ブラシにおいて、前記ブラシ部は、外周部に少なくとも1つ以上の凹部あるいは凸部が形成されてある断面を有することを特徴とする筒型ブラシ。
  4. 請求項1から3記載の構成よりなる筒型ブラシにおいて、前記ブラシ部は、ブラシ面の高さが異なる複数のブラシ部により形成されてあることを特徴とする筒型ブラシ。
  5. 請求項1から4記載の構成よりなる筒型ブラシにおいて、前記撚り線の先端部の撚りがほぐれていることを特徴とする筒型ブラシ。
  6. 請求項1から5記載の構成よりなる筒型ブラシにおいて、前記単線あるいは前記撚り線を構成する単線が少なくとも1本以上の断面が多角形あるいは筒形状にて形成されてあることを特徴とする筒型ブラシ。
  7. 請求項1から6記載の構成よりなる筒型ブラシにおいて、前記撚り線はコーティング層が形成されてあることを特徴とする筒型ブラシ。
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