JPH09125U - マスカラ用ブラシ - Google Patents

マスカラ用ブラシ

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JPH09125U
JPH09125U JP007411U JP741196U JPH09125U JP H09125 U JPH09125 U JP H09125U JP 007411 U JP007411 U JP 007411U JP 741196 U JP741196 U JP 741196U JP H09125 U JPH09125 U JP H09125U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ブラシ毛が均一に分散されており、これによ
り、マスカラ液がブラシ全体で均等に保持されるだけで
なく、睫毛に対し、必要な梳き作用に加えて均質な塗布
を可能とするマスカラ用ブラシを作業性よく安価に製造
する。 【解決手段】 予め捲縮加工を施した複数本の太い剛毛
フィラメントと、これより細い複数本の直線状の剛毛フ
ィラメントとを、2本の針金の間に混在挟持しながら、
該針金を捩じり、螺旋状に順次固定されるブラシ毛密度
をその自由端周側域で全体的に均一化する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、マスカラ液を睫毛に塗布するために剛毛フィラメントを針金で螺 旋状に束ねたマスカラ用ブラシに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のマスカラ用ブラシは第3図に示すように、2本の針金110a,110 bの間に適宜の長さに裁断された所望量のブラシ毛111を挟み込みながら、針 金110a,110bを捩じっていくことによって、ブラシ毛111を螺旋状に 固定している。従って、図で示すように、針金110a,110bの間の所定位 置Aにおけるブラシ毛111aと、この位置から1回転目の位置Bにおけるブラ シ毛111bとはそれぞれ濃密度で起立しているが、ブラシ毛111aとブラシ 毛111bとの間は、ほぼ針金110a,110bの直径に相当する隙間l がで きてしまう。そのために、マスカラ液が均一に保持できず、睫毛に塗布したとき に部分的に滴状の塊を生じたりしてメーキャップの仕上がりが悪くなり、化粧崩 れも早いという問題があった。
【0003】 このような欠点を克服するために、ブラシ毛111に断面が円形以外の異形の ものや中空のものを用い、第4図に拡大して略示するように、両針金110a, 110bでブラシ毛111を挟み込んで押圧する際に針金110a,110bの 間に挟まれたそれぞれのブラシ毛111の束が分散するように開脚させ、ブラシ 毛密度の全体的な均一化を試みたものがある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような異形または中空のブラシ毛を用いた従来のマスカラ 用ブラシにあっては、ブラシ毛自体のコストが高いばかりでなく、断面形状が均 一であるから分散傾向もほぼ同じとなり、且つ開脚処理工程における不良率が高 いので、製造コストが増加するという問題がある。
【0005】 本考案は、このような事情を背景に成されたもので、ブラシ毛が均一に分散さ れていてマスカラ液がブラシ全体で均等に保持でき、しかも作業性がよく製造コ ストの低いマスカラ用ブラシを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案では上記の目的を達成するために、2本の針金の間に長さを揃えたブラ シ毛を多数本挟持しながら、前記針金を捩じっていくことによって、ブラシ毛を 螺旋状に固定したマスカラ用ブラシにおいて、前記ブラシ毛は互いに太さの異な る剛毛フィラメントの混在により構成し、このうち太い方の剛毛フィラメントに は予め捲縮加工を施したものを使用する。この相異なる剛毛フィラメントの大小 直径の比率は約2対1であることが望ましく、更に好適には、捲縮加工を施した 太い剛毛フィラメントが、使用される剛毛フィラメントの容積の 2/3 〜 4/5 を占めるように構成することが望ましい。
【0007】
【作用】
このような本考案の構成に従って製造されたマスカラ用ブラシにあっては、剛 毛フィラメントによるブラシ部分が従来通り2本の針金を捩じったものであるに もかかわらず、剛毛フィラメントは均一に分散して配設される。本考案の好適な 実施態様において、第1図(a)に示す捲縮加工された剛毛フィラメント11が 所定の長さに裁断されて、その中間部を2本の針金に挟持され、押圧されながら 螺旋状に捩じられると、各剛毛フィラメント11の半体はそれぞれ外方に展開す る。ここで重要なことは、剛毛フィラメントの捲縮部分において、どの位置が針 金の側面に押圧されて捩じりを受けるか全く予測されないことである。すなわち 裁断された中央部分が図示の山部Mとなるのか中間部Nとなるのか、あるいはそ の他の箇所となるかは不確定である。また押圧方向が第1図(b)の矢印で例示 したU方向かV方向かあるいはその他の方向になるのかも不確定である。そして また、針金10a,10bの側面が捲縮加工された剛毛フィラメント11のどの 位置にいずれの方向から当接して押圧するかによってこの剛毛フィラメント11 の屈曲の方向や大きさが異なることは容易に理解できる。このように剛毛フィラ メントは捲縮加工されたことによって屈曲態様が不規則となるので、第3図に例 示したように剛毛フィラメントが螺旋状パターンを形成することはなく、剛毛フ ィラメントの先端はブラシ表面に均一に配分されることになる。
【0008】 しかしながら、捲縮加工を施す剛毛フィラメントには所要の太さが要求される 反面、太い剛毛フィラメントは製造上の作業性が悪く、不良率も高くなる。
【0009】 そこで本考案のマスカラ用ブラシにあっては、捲縮加工した太い剛毛フィラメ ントに、ほぼその半分の太さの捲縮加工されていない通常の剛毛フィラメントを 概ね2対1ないし4対1の容積配分で混在させることにより上記の欠点を解消し ている。
【0010】 そのうえ、この構成によれば、捲縮加工した太い剛毛フィラメントの前記不規 則な屈曲にその他の細い剛毛フィラメントが誘導されて、この細い方の剛毛フィ ラメントは捲縮加工した太い剛毛フィラメントの均等配列を補間するように配置 される。このため、細い剛毛フィラメント間による保液作用が付加されて、従来 のブラシに比べて1回に付着できるマスカラ液の量が多くなり、またブラシ全体 に均一に付着させて保持できるので、付着したマスカラ液がブラシから滴下した り、滴状の塊になったりすることなく、睫毛に塗布することが可能となる。従っ て、太い剛毛フィラメントによる従来の梳き作用に加えてマスカラ液を睫毛に均 等に塗布できるうえ、途中でマスカラ液を補充する回数も少なくなり、睫毛を整 えることに専念できるので、メーキャップを効率よく行うことができる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
【0012】 第1図(a)は本考案に使用する捲縮加工した1本の剛毛フィラメント11の 一部を示したもので、線径0.15〜0.20mmのナイロン6ないし12が使用される。 このような剛毛フィラメント11を所定の長さに任意に裁断した場合、中央部に 山部Mが位置するか中間部Nが位置するかまたその他の部位となるかは全く不確 定である。
【0013】 次に、線径0.06〜0.10mmのナイロン6ないし12の剛毛フィラメント13を所 定の長さに裁断し、前に裁断した剛毛フィラメント11の、例えば容積3の割合 に対し、容積1の割合で混合しブラシ毛の素材を構成する。このように線径が異 なり且つ捲縮加工を施した剛毛フィラメント11と捲縮加工を施していない剛毛 フィラメント13の混在する一群を、第2図(a)に示すように毛先を揃えて整 列させ、針金10a,10bで剛毛フィラメント11,13の中央部を挟持する 。この場合、針金10a,10bは1本の針金10を折り曲げて形成したもので あってよい。ここで、針金10a,10bを剛毛フィラメント11,13の中央 部において互いに捩じり合わせ、螺旋体を形成する。従来のブラシ毛であれば、 針金10a,10bが形成する螺旋パターンに従ってブラシ毛の先端は第3図に 示すような螺旋ループを形成するが、本考案に係わるマスカラ用ブラシによれば 、剛毛フィラメント11,13の半体は外方へ向けて不規則な方向に様々な角度 で屈曲されて展開するので、剛毛フィラメント11,13の先端はブラシ表面に 螺旋ループを形成することなく、第2図(b)に示すように殆ど均一に配分され る。
【0014】
【考案の効果】
以上説明したとおり、本考案に係わるマスカラ用ブラシは、ブラシ毛を太さの 異なる剛毛フィラメントを混在させて構成し、太いほうの剛毛フィラメントには 捲縮加工したものを使用したので、剛毛フィラメント中央部を螺旋状に捩じって 、ブラシ状に剛毛フィラメントの毛先を展開した場合、ブラシ毛先は均一に分散 させることができる。このため、本考案に係わるマスカラ用ブラシは、マスカラ 液の均等な付着および保持には極めて有効に機能し、睫毛を梳きマスカラ液を塗 布する一連のメーキャップを円滑に行うことができる。しかも構造が簡単で作業 性がよいので製造コストの点でも有利である。
【提出日】平成8年8月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、マスカラ液を睫毛に塗布するために剛毛フィラメントを針金で 螺旋状に束ねたマスカラ用ブラシに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のマスカラ用ブラシはに示すように、2本の針金110a,110 bの間に適宜の長さに截断された所望量のブラシ毛111を挟み込みながら、 針金110a,110bを捩じってくことによって、ブラシ毛111を螺旋状 に固定している。従って、図で示すように、針金110a,110bの間の所 定位置Aにおけるブラシ毛111aと、この位置から1回転目の位置Bにおける ブラシ毛111bとは、夫々濃密度で起立しているが、ブラシ毛111aとブラ シ毛111bとの間は、針金110a,110bの直径に相当する隙間がで きてしまう。そのために、マスカラ液が均一に保持できず、睫毛に塗布したとき に部分的に滴状の塊を生じたりしてメーキャップの仕上がりが悪くなり、化粧 崩れも早いという問題があった。
【0003】 このような欠点を克服するために、ブラシ毛111に対し、円形以外の異形 面をもたせた ものや中空の剛毛を用い、図4に拡大して略示するように、両針金 110a,110bによってブラシ毛111を挟み込み、これを押圧することに よって、 針金110a,110bの間に挟まれたブラシ毛111の束が分散する ように開脚させ、ブラシ毛密度の全体的な均一化を試みたものった
【0004】 しながら、このような異形または中空のブラシ毛を用いたマスカラ用ブラシ にあっては、ブラシ毛自体のコストが高いばかりでなく、断面形状が均一である から毛先きの分散傾向も同じとなり、且つ開脚処理工程における不良率が高い ので、製造コストが増加するという問題があった
【0005】 この他の従来技術としては、 昭和62年特許出願公開第281903号公報に 示されるような、マスカラブラシについての発明があったが 、この場合、剛い剛 毛と柔い剛毛との2種類の剛毛を用い、剛い剛毛の量と柔い 剛毛の量との比率を 3対1としたり、各剛毛の直径比を2.4 :1とするといった技法をもって、マス カラ液の塗着性と睫毛に対する梳き作用の改善を図ったもの がある。この手段に よれば、単一の種類の剛毛だけで形成されたマスカラ用ブラ シとしての機能より は実益が高められはするが、夫々の剛毛先端が不揃いとなる 問題は依然改善され るものではなく、毛先き密度の不揃いが原因となって、マス カラ液の均等な保持 力に劣ることとなり、その結果、マスカラ液の塗布に当たっ て、睫毛に対し多く 塗られたり、少なく塗られたりといった欠陥を是正し得ず、 使用者に対し、メイ クアップ上の手技が要求され、依然使用上の不便を伴なうも のであった。
【0006】 こうした現実の使用上の問題 を改善する別の提案として、マスカラ液中にブラ シを浸漬した際に、剛毛間の隙間に多量のマスカラ液が貯液 されることのないよ うに、毛先き密度の不揃いを防ぐ手段として、剛毛それ自体 に対し、その長さ方 向にクリンプ(捲縮加工)を施したマスカラ用ブラシが、実 用新案出願公開昭59 −1312号公報に示される ように提案されている。
【0007】 然しながら、マスカラ液をブ ラシ表面に均等に貯め込むためのこの提案では、 総ての剛毛が捲縮加工されているために、剛毛が直立性を失 ない、使用前の外観 としては、ブラシの毛先きが形成する外面が一様に揃って隙 間なく、マスカラ液 の一様な貯液機能を有するかに見えるが、使用を繰り返して ゆくうちに、剛毛そ れ自体による放射方向への直立性が弱くなって、結果的に毛 先きの不揃いを生じ 、剛毛先端の間隔配分が乱れて一様な貯液性を喪ってしまう という問題点があっ た。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、このような事情を背景にされたもので、ブラシ毛がその外周で均 一に分散されていてマスカラ液ブラシ全体で均等に保持でき、使用 の前後を 通じてマスカラ液の均等な貯液性を維持し、而も睫毛に対する優れた梳き毛機能 を発揮させ、併せて 作業性がよく製造コストの低いマスカラ用ブラシを提供する ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案では上記の目的を達成するために、2本の針金の間に長さを揃えた ブラシ毛を多数本挟持しながら、前記針金を捩じってくことによって、ブラシ 毛を針金に対し、螺旋状に挟着固定したマスカラ用ブラシにおいて、前記ブラシ 毛に、太さの太い剛毛フィラメントと、通常の太さの剛毛フ ィラメントとを混在 させ、太さの太い剛毛フィラメントに対してのみ捲縮加工を 施し、捲縮状態で針 金により挟着される太さの太い剛毛フィラメントに固有の外 方への突出自立性と 方向性とにより、混在する通常の太さの剛毛フィラメントの 突出方向を誘導規制 して、夫々の剛毛フィラメントの毛先き自由端が形成するブ ラシ外周面における 剛毛フィラメントの分散密度を均分化し維持させるようにし た。
【0010】 また、太さの太い剛毛フィラ メントと、太さ細い剛毛フィラメントとの太さの 比率としては、望ましくは、2乃至2.5倍の範囲とし、捲 縮加工した太さの太 い剛毛フィラメントと、太さ細い剛毛フィラメントとの量的 配分としては、太さ の太い捲縮加工済みの剛毛フィラメントの量が、太さ細い剛 毛フィラメントをも 含む使用剛毛フィラメントの総量の 2/3 〜 4/ 5 の範囲にあるようにすること が、所期の目的を発揮させるのに好適である。
【0011】
【作用】
このような本考案の構成に従って製造されたマスカラ用ブラシにあっては、剛 毛フィラメントによるブラシ部分が従来通り2本の針金を捩じったものである にもらず、剛毛フィラメントは均一に分散して配設される。本考案の望ま しい 実施態様において、図1(a)に示す捲縮加工された太い剛毛フィラメント11 が所定の長さに断されて、その中間部を2本の針金10a,10bに挟持され 、圧されながら螺旋状に捩じられると、多数本の剛毛フィラメント11の半体 は、夫々外方に突出展開する。ここで重要なことは、太い剛毛フィラメント11 の捲縮部分において、どの位置が針金の側面に押圧されて捩じりを受けるか全く 予測されないことである。、截断された剛毛の中央部分が図示の山部Mと なるか中間部Nとなるかいはその他の箇所となるかは不確定である。また 加圧によって剛毛フィラメント11が受ける作用力の 方向が(b)の矢印 で例示したU方向かV方向か、或いはその他の方向になるのかも不確定である。 そしてまた、針金10a,10bの側面が捲縮加工された太い剛毛フィラメン ト11のどの位置に対し、何れの方向から当接して押圧するかによっても、この 太い 剛毛フィラメント11の屈曲の方向や大きさが異なることは容易に理解でき るであろう
【0012】 このように、太い剛毛フィラメント11捲縮加工されたことによって屈 曲態様が不規則となるので、図3に例示したように剛毛フィラメントが螺旋状 パターンを形成することはなく、剛毛フィラメントの先端はブラシ表面に均一 に配分されることになる。
【0013】 そこで本考案のマスカラ用ブラシにあっては、捲縮加工した太い剛毛フィラ メント11に、その半分の太さの捲縮加工されていない通常の剛毛フィラメン トを加え、これらを概ね2対1乃至4対1の容積配分で混在させることにより 太い剛毛フィラメントが捲縮加工されているにも拘らず固有 の高い剛性によって 、固有の突出方向を維持させ、この高い剛性による捲縮状態 を利用して通常の直 線状のより細い剛毛を押して撓ませ、毛先きにおける空間を 補間して、均一なブ ラシ表面の密度を招来し、 上記の欠点を解消し
【0014】 ち、この構成によれば、捲縮加工した太い剛毛フィラメントの前記不規則な 屈曲によって、その他の細い剛毛フィラメントが押されることで、突出方向が誘 導され展開状態が規制される。その結果、この細い方の剛毛フィラメントは、捲 縮加工した太い剛毛フィラメントの配空間を補間するように配置される。
【0015】 こうした加工上の実態現象を利用することで太い剛毛フィラメントと細い剛 毛フィラメントによる保液作用が向上されて、従来のブラシに比べて1回の操 作で 付着できるマスカラ液の量多くすることがで 、またブラシ全体に亘って 均一に付着させて貯液できるため、付着したマスカラ液がブラシから滴下してし まった り、滴状の塊になったりすることなく、睫毛に対し、効果的に塗布するこ とが可能となる。
【0016】 従って、太い剛毛フィラメントによる従来の梳き作用に加えてマスカラ液を 睫毛に均等に塗布できる、途中でマスカラ液を補充する回数も少なくなり、睫 毛を整えることに専念できるので、使用者によるメーキャップを効率よく行う ことができる。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
【0018】 図1(a)は本考案に使用する捲縮加工した1本の剛毛フィラメント11の 一部を拡大して示したもので、線径0.15〜0.20mmのナイロン製の剛毛フィラメン ト11の乃至12が使用される。このような捲縮加工された太い剛毛フィラ メント11を所定の長さに任意に断した場合には、中央部に山部Mが位置する か中間部Nが位置するかまたその他の部位となるかは全く不確定である。
【0019】 次に、前記剛毛フィラメント11 よりも細い、捲縮加工を施してない、線径0. 06〜0.10mmの通常のナイロン製剛毛フィラメント13を乃至12本使い 、これ を所定の長さに断し、これを前に断した太い剛毛フィラメント11に対し、 容積比で例えばその 1/3 の割合で混合しブラシ毛の素材を構成する。このよ うに線径が異なり且つ捲縮加工を施した太い剛毛フィラメント11と捲縮加工を 施してない剛毛フィラメント13とを混在させた一群を、図2(a)に示すよう に毛先を揃えて整列、針金10a,10bによって、 これら剛毛フィラメン ト11,13の中央部を挟持する。この場合、針金10a,10bは、図2 (a )に示すように、 1本の針金10を折り曲げて形成したものであってよい。ここ で、針金10a,10bを、各剛毛フィラメント11,13の中央部において互 いに捩じり合わせ、螺旋体を形成する。
【0020】 従来のブラシ毛であれば、針金10a,10bが形成する螺旋パターンに従っ てブラシ毛の先端はに示すような螺旋ループを形成するが、本考案に係 わるマスカラ用ブラシによれば、剛毛フィラメント11,13の半体は外方 へ向けて不規則な方向に様々な角度で屈曲されて展開するので、剛毛フィラメ ント11,13の先端はブラシ表面に螺旋ループを形成することなく、図2 (b)に示すように、捩じられた針金10a,10bの周辺において略均等な密 度をもって 配分される。
【0021】 上記実施例においては、捲縮 加工を施した太い剛毛フィラメントを細い非捲縮 加工の剛毛フィラメントを含むブラシ毛の全容積に対し 3/4 とした最も好まし い例を掲げてあるが、その比率を種々変更して生産した結果 によれば、捲縮加工 を施した太い剛毛フィラメントの量を次第に増してゆくと、 軸心となる針金に対 して直角方向に突出する起立性が次第に失なわれてゆき、実 用上は剛毛フィラメ ントの全容積に対し捲縮加工した太い剛毛フィラメントの量 を 4/5 程度にする ことが所望の機能を発揮させる上での限界であることが判明 している。
【0022】 また、これとは逆に、混在させるべき捲縮加工を施した太い剛毛フィラメント の量を全剛毛フィラメントの総容積に対し次第に減じてゆく と、軸心となる針金 の外方に向けて突出展開する毛先き密度の均一性が次第に失 なわれてゆくことが 判明し、望ましい実用効果を期待する上では、剛毛フィラメ ントの全容積に対し て捲縮加工した太い剛毛フィラメントの量を 2/3 程度とすることが限界的に有 効であることが、生産上の結果として把握された。 また、捲縮加工された太い剛 毛フィラメントと非捲縮加工の細い剛毛フィラメ ントとの太さの比率としては、略2対1の比率であることが 、意図する毛先密度 の均一化に役立つが、この比率を基準として、これを僅かに超える太さの比率、 2.5 対1程度の比率であっても実用上支障がないこと が判っている。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したとおり、本考案に係わるマスカラ用ブラシは、単にブラシ毛を太 さの異なる剛毛フィラメントを混在させて構成しただけでなく、太いの剛毛フ ィラメントのみに捲縮加工を施したものを使用したので、夫々の剛毛フィラメン ト中央部を一緒に螺旋状に捩じって、ブラシ状に剛毛フィラメントの毛先を 方に向けて突出 展開させることで ブラシ毛先きを略均一な密度を保たせて分散 させることができる。このため、本考案に係わるマスカラ用ブラシは、マスカ ラ液の均等な付着び保持上、極めて有効に機能し、睫毛を梳き且つマスカラ液 を塗布する一連のメーキャップ操作を円滑に行うことが可能となる。も構造 が簡単で、生産上の作業性がよいから、製造上、低コストで目的物を取得できて 有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案のマスカラ用ブラシに係わる、
捲縮加工した剛毛フィラメントの拡大図、(b)は
(a)におけるB−B線に沿った断面図。
【図2】(a)は本考案のマスカラ用ブラシに係わる実
施例の製造工程における一段階を示す側面図、(b)は
本考案のマスカラ用ブラシの一実施例を示す側面図。
【図3】従来のマスカラ用ブラシの一部を省略した説明
用の側面図。
【図4】従来のマスカラ用ブラシのブラシ毛の起立状態
を説明するための略図である。
【符号の説明】
10 針金 11 捲縮のある剛毛フィラメント 13 捲縮のない剛毛フィラメント
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 マスカラ用ブラシ
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案のマスカラ用ブラシに使用さ
れる捲縮加工した太い剛毛フィラメントの一部拡大図、
(b)は(a)におけるB−B線に沿った断面図。
【図2】(a)は本考案のマスカラ用ブラシの製造工
程における一段階を示す側面図、(b)は本考案のマ
スカラ用ブラシの一実施例を示す要部の側面図。
【図3】従来のマスカラ用ブラシの一部を拡大して示
た説明用の拡大側面図。
【図4】他の従来例におけるマスカラ用ブラシのブラシ
毛の起立状態を説明するための拡大説明図である。
【符号の説明】 10 針金 11 捲縮した太い剛毛フィラメント 13 捲縮のない通常の剛毛フィラメント
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本の針金の間に、長さを揃えたブラシ
    毛を多数本挟持しながら、前記針金を捩じってゆくこと
    によって、ブラシ毛を針金に対し螺旋状に挟着固定した
    マスカラ用ブラシにおいて、 前記ブラシ毛を互いに太さの異なる剛毛フィラメントの
    混在により構成し、これら剛毛フィラメントには、予め
    捲縮加工の施された太い剛毛フィラメントを含めてある
    ことを特徴とするマスカラ用ブラシ。
  2. 【請求項2】 2本の針金の間に、長さを揃えたブラシ
    毛を多数本挟持しながら、前記針金を捩じってゆくこと
    によって、ブラシ毛を針金に対し螺旋状に挟着固定した
    マスカラ用ブラシにおいて、 前記ブラシ毛を互いに太さの異なる剛毛フィラメントの
    混在により構成し、これら剛毛フィラメントには、予め
    捲縮加工の施された太い剛毛フィラメントを含めてあ
    り、 前記混在する太さの異なる剛毛フィラメントの直径の比
    が約2対1であることを特徴とするマスカラ用ブラシ。
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JP2006280597A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Pentel Corp マスカラ用塗布ブラシ
JP2012019817A (ja) * 2010-07-12 2012-02-02 Tokyo Parts Kk マスカラブラシ
JP5563138B1 (ja) * 2013-10-18 2014-07-30 高島産業株式会社 捻りブラシ及びその製造方法

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