JP2000048113A - 積分方法、積分器、電圧制御発振器及び周波数−電圧変換器 - Google Patents

積分方法、積分器、電圧制御発振器及び周波数−電圧変換器

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JP2000048113A
JP2000048113A JP10216592A JP21659298A JP2000048113A JP 2000048113 A JP2000048113 A JP 2000048113A JP 10216592 A JP10216592 A JP 10216592A JP 21659298 A JP21659298 A JP 21659298A JP 2000048113 A JP2000048113 A JP 2000048113A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】積分器に関し、これを、例えば、電圧制御発振
器に使用する場合には、ジッタを低減化した高精度の発
振信号を得ることができ、また、周波数−電圧変換器に
使用する場合には、S/N比の高い高精度の出力電圧を
得ることができるようにする。 【解決手段】積分容量27と、積分容量27に直流電流
を供給する電流供給回路28との間に開閉スイッチ回路
31を設け、積分容量27の積分時間中の一定時間、開
閉スイッチ回路31をオフとし、実際に積分を行う時間
を[(積分時間)−(積分時間中の一定時間)]とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積分容量に電流を
供給して電荷を積分する積分方法、積分器、積分器を使
用してなる電圧制御発振器及び周波数−電圧変換器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の積分器の一例・・図12、図13 図12は従来の積分器の一例を示す回路図である。図1
2中、1は積分容量、2は積分容量1に直流電流を供給
する電流供給回路、3は積分スタート信号STを電流供
給回路2に与えて電流供給回路を制御する制御回路であ
る。
【0003】図13は図12に示す従来の積分器の動作
を示す波形図であり、図13(A)は制御回路3から出
力される積分スタート信号ST、図13(B)は積分容
量1の端子電圧Vcを示している。
【0004】即ち、図12に示す従来の積分器において
は、制御回路3から積分スタート信号STが出力される
と、電流供給回路2は、積分容量1に直流電流を供給
し、この結果、積分容量1の端子電圧Vcは、電流供給
回路2から供給される電流の電流値Iに応じて時間と共
に上昇する。
【0005】なお、積分終了時における積分容量1の端
子電圧Vceは、積分容量1の容量値をC、積分時間をT
とすると、 Vce =(I/C)×T となる。
【0006】従来の電圧制御発振器の一例・・図14、
図15 図14は従来の電圧制御発振器の一例を示す回路図であ
る。図14中、Vinは入力電圧(制御電圧)、5は入力
電圧Vinが入力される電圧−電流変換器、6は電圧−電
流変換器5の出力電流値を決定する抵抗である。
【0007】また、7、8は電圧−電流変換器5の出力
電流により電流値が制御される電流制御電流源であり、
抵抗6の抵抗値をRとすると、 I∝Vin/R となるように構成されている。
【0008】また、9は積分容量、10はコンパレータ
であり、コンパレータ10は、反転入力端子10Aに積
分容量9の端子電圧Vcが入力され、非反転入力端子1
0Bに基準電圧VRH又は基準電圧VRL(<VRH)が入力
され、出力端子に電圧制御発振器の発振信号(VCO出
力)Soutを出力するものである。
【0009】また、11は発振信号Soutによりオン、
オフが制御される開閉スイッチ回路であり、この開閉ス
イッチ回路11は、発振信号Sout=Hレベルの場合に
はオン、発振信号Sout=Lレベルの場合にはオフとな
るものである。
【0010】また、12は発振信号Soutを反転するイ
ンバータ、13はインバータ12の出力によりオン、オ
フが制御される開閉スイッチ回路であり、この開閉スイ
ッチ回路13は、インバータ12の出力=Hレベルの場
合にはオン、インバータ12の出力=Lレベルの場合に
はオフとなるものである。
【0011】また、14は発振信号Soutによりオン、
オフが制御される切換えスイッチ回路であり、入力端子
14Aには基準電圧VRHが印加され、入力端子14Bに
は基準電圧VRLが印加され、出力端子14Cはコンパレ
ータ10の非反転入力端子10Bに接続されている。
【0012】この切換えスイッチ回路14は、発振信号
Sout=Hレベルの場合には、入力端子14Aと出力端
子14Cとが接続状態、発振信号Sout=Lレベルの場
合には、入力端子14Bと出力端子14Cとが接続状態
となるように構成されている。
【0013】図15は図14に示す従来の電圧制御発振
器の動作を示す波形図である。図15(A)は積分容量
9の端子電圧Vc、図15(B)は発振信号Soutを示し
ており、二点鎖線16で囲む部分は、図15(A)の破
線17で囲む部分の拡大図である。
【0014】即ち、図14に示す従来の電圧制御発振器
においては、例えば、発振信号Sout=Lレベルとなっ
ている場合、切換えスイッチ回路14においては、入力
端子14Bと出力端子14Cとが接続状態となり、基準
電圧VRLがコンパレータ10の非反転入力端子10Bに
入力されると共に、開閉スイッチ回路11=オフ、イン
バータ12の出力=Hレベル、開閉スイッチ回路13=
オンの状態にある。
【0015】この結果、積分容量9から電流制御電流源
8側に入力電圧Vinの電圧値に応じた直流電流が流れ、
積分容量9の端子電圧Vcは時間に比例して下降するこ
とになる。そして、積分容量9の端子電圧Vcが基準電
圧VRLに達すると、発振信号Sout=Hレベルとなる。
【0016】この結果、切換えスイッチ回路14では、
入力端子14Aと出力端子14Cとが接続状態となり、
コンパレータ10の非反転入力端子10Bには基準電圧
RHが入力されると共に、開閉スイッチ回路11=オ
ン、インバータ12の出力=Lレベル、開閉スイッチ回
路13=オフとなる。
【0017】この結果、電流制御電流源7から積分容量
9に入力電圧Vinの電圧値に応じた直流電流が供給さ
れ、積分容量9の端子電圧Vcは時間に比例して上昇す
ることになる。そして、積分容量9の端子電圧Vcが基
準電圧VRHを越えると、発振信号Sout=Lレベルとな
る。
【0018】この結果、切換えスイッチ回路14では、
入力端子14Bと出力端子14Cとが接続状態となり、
コンパレータ10の非反転入力端子10Bには基準電圧
RLが入力されると共に、開閉スイッチ回路11=オ
フ、インバータ12の出力=Hレベル、開閉スイッチ回
路13=オンとなる。
【0019】この結果、積分容量9から電流制御電流源
8側に入力電圧Vinの電圧値に応じた直流電流が流れ、
積分容量9の端子電圧Vcは時間に比例した下降を続け
ることになる。そして、積分容量9の端子電圧Vcが基
準電圧VRLに達すると、発振信号Sout=Hレベルとな
る。
【0020】以下、同様の動作が繰り返され、入力電圧
Vinの電圧値に応じた周波数の発振信号Soutが出力さ
れることになる。なお、発振信号Soutの周期Tは、積
分容量9の容量値をCとすると、 T∝(C/I)×(VRH−VRL) となる。
【0021】 従来の周波数−電圧変換器の一例・・図16、図17 図16は従来の周波数−電圧変換器の一例を示す回路図
である。図16中、Sinは入力信号、19は入力信号S
inを接地電圧0[V]でスライスして入力信号Sinと同
一周波数の方形信号Spを出力するコンパレータであ
り、非反転入力端子19Aに入力信号Sinが入力され、
反転入力端子19Bに接地電圧0[V]が供給されるよ
うに構成されている。
【0022】また、20は方形信号Spの立ち上がりエ
ッジを検出して方形信号Spの立ち上がりエッジに同期
したエッジパルスPrを発生するエッジパルス発生回
路、21はエッジパルスPrを遅延して遅延エッジパル
スPrdを出力する遅延回路である。
【0023】また、22は遅延回路21から出力される
遅延エッジパルスPrdによりオン、オフが制御される開
閉スイッチ回路であり、この開閉スイッチ回路22は、
エッジパルスPrdが供給される時間にはオン、エッジパ
ルスPrdが供給されない時間にはオフとなるものであ
る。
【0024】また、23は積分容量、24は積分容量2
3に対して直流電流を供給する定電流源、25はエッジ
パルスPrをサンプリング信号として積分容量23の端
子電圧Vc をサンプリングしてホールドするサンプルホ
ールド回路である。
【0025】図17は図16に示す従来の周波数−電圧
変換器の動作を示す波形図であり、図17(A)は入力
信号Sin、図17(B)は方形信号Sp、図17(C)
はエッジパルスPr、図17(D)は遅延エッジパルス
Prd、図17(E)は積分容量23の端子電圧Vc、図
17(F)はサンプルホールド回路の出力電圧(周波数
−電圧変換器の出力電圧)Vout を示している。
【0026】即ち、図16に示す従来の周波数−電圧変
換器においては、たとえば、図17(A)に示すような
入力信号Sinが入力されると、コンパレータ19は、入
力信号Sinを接地電圧0[V]でスライスし、図17
(B)に示すように、入力信号Sinと同一周波数の方形
信号Spを出力する。
【0027】そして、エッジパルス発生回路20は、方
形信号Spの立ち上がりエッジを検出し、図17(C)
に示すように、方形信号Spの立ち上がりエッジに同期
したエッジパルスPrを発生し、サンプルホールド回路
25は、エッジパルスPrをサンプリング信号として積
分容量23の端子電圧Vcをサンプリングしてホールド
する。
【0028】他方、遅延回路21は、エッジパルスPr
を遅延して、図17(D)に示すように、遅延エッジパ
ルスPrdを出力する。この結果、開閉スイッチ回路22
は、オンとなり、定電流源24から出力される直流電流
を接地側に流すと共に、積分容量23を放電し、積分容
量23の端子電圧Vcを0[V]にリセットする。
【0029】そして、開閉スイッチ回路22に対するエ
ッジパルスPrdの供給がなくなると、開閉スイッチ回路
22はオフとなり、定電流源24から積分容量23に直
流電流が供給され、積分動作が行われることになる。
【0030】このような積分動作が入力信号Sinの各周
期ごとに行われ、積分容量23の端子電圧Vcは、図1
7(E)に示すように変化し、サンプルホールド回路2
5の出力電圧Voutは、図17(F)に示すように、入
力信号Sinの周期に比例した電圧となる。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】ここに、図12に示す
従来の積分器を使用してなる図14に示す電圧制御発振
器においては、I/Cを大きくし、積分容量9の端子電
圧Vcが電源電圧を越えない範囲で、積分容量9の端子
電圧Vcの変化率を大きくすることができれば、ジッタ
を低減化した高精度の発振信号Soutを得ることができ
る。
【0032】しかし、図12に示す従来の積分器は、積
分電圧が積分時間に比例する関係を使用しているため、
I/Cを大きくすると、積分容量9の端子電圧Vcが電
源電圧を越えてしまうことから、I/Cを大きくするこ
とができず、図12に示す従来の積分器を、たとえば、
電圧制御発振器に使用する場合には、ジッタを低減化し
た高精度の発振信号Soutを得ることができないという
問題点があった。
【0033】また、図12に示す従来の積分器を使用し
てなる図16に示す周波数−電圧変換器においては、I
/Cを大きくし、積分容量23の端子電圧Vcが電源電
圧を越えない範囲で、積分容量23の端子電圧Vcの変
化率を大きくすることができれば、出力電圧Voutの電
圧変化率を大きくし、S/N比の高い高精度の出力電圧
Voutを得ることができる。
【0034】しかし、図12に示す従来の積分器は、積
分電圧が積分時間に比例する関係を使用しているため、
I/Cを大きくすると、積分容量23の端子電圧Vcが
電源電圧を越えてしまうことから、I/Cを大きくする
ことができず、図12に示す従来の積分器を、たとえ
ば、周波数−電圧変換器に使用する場合には、S/N比
の高い高精度の出力電圧を得ることができないという問
題点があった。
【0035】また、図14に示す従来の電圧制御発振器
においては、例えば、基準電圧VRLに電圧ΔVのノイズ
が重畳された場合、積分容量9の放電期間は、図15の
二点鎖線16で囲む部分に示すように、 ΔT=(C/I)×ΔV だけばらつき、これが発振信号Soutのジッタの原因と
なってしまい、高精度の発振信号を得ることができない
という問題点があった。基準電圧VRHにノイズが重畳さ
れた場合も同様である。
【0036】また、図16に示す従来の周波数−電圧変
換器においては、出力電圧Voutの電圧値は、入力信号
Sinの周期に比例するため、入力信号Sinの周波数の変
化率Δfが小さい場合、出力電圧Voutの電圧変化率Δ
Vも小さくなってしまい、このため、ノイズの影響を受
けやすく、出力電圧VoutのS/N比が悪くなるという
問題点があった。
【0037】なお、出力電圧VoutのS/N比を上げる
ため、出力電圧Voutの振幅を大きくする方法がある
が、このようにすると、出力電圧Voutの最大値が電源
電圧の範囲を越えてしまうという問題点が発生してしま
う。
【0038】本発明は、かかる点に鑑み、電圧制御発振
器に使用する場合には、ジッタを低減化した高精度の発
振信号を得ることができ、また、周波数−電圧変換器に
使用する場合には、S/N比の高い高精度の出力電圧を
得ることができるようにした積分方法及び積分器と、ジ
ッタを低減化した高精度の発振信号を得ることができる
ようにした電圧制御発振器と、出力電圧の最大値が電源
電圧の範囲を越えることなく、出力電圧の電圧変化率を
大きくし、S/N比の高い高精度の出力電圧を得ること
ができるようにした周波数−電圧変換器とを提供するこ
とを目的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】本発明中、第1の発明
は、積分方法の発明であり、積分容量に電流を供給して
電荷を積分する積分方法において、積分時間中の一定時
間、積分容量に対する電流の供給を停止するというもの
である。
【0040】第1の発明においては、積分時間中、実際
に積分を行っている時間は、[(積分時間)−(積分時
間中の一定時間)]となるので、積分容量の端子電圧が
電源電圧を越えない範囲内で、I/Cを大きくし、積分
容量の端子電圧の変化率を大きくすることができ、これ
を、たとえば、電圧制御発振器に使用する場合には、ジ
ッタを低減化した高精度の発振信号を得ることができ、
また、周波数−電圧変換器に使用する場合には、S/N
比の高い高精度の出力電圧を得ることができる。
【0041】本発明中、第2の発明は、積分器の発明で
あり、積分容量と、積分容量に電流を供給する第1の電
流供給回路と、積分時間中の一定時間、積分容量に対す
る電流の供給を停止するように第1の電流供給回路を制
御する電流供給制御回路とを備えているというものであ
る。
【0042】第2の発明においては、積分時間中、実際
に積分を行っている時間は、[(積分時間)−(積分時
間中の一定時間)]となるので、積分容量の端子電圧が
電源電圧を越えない範囲内で、I/Cを大きくし、積分
容量の端子電圧の変化率を大きくすることができ、これ
を、たとえば、電圧制御発振器に使用する場合には、ジ
ッタを低減化した高精度の発振信号を得ることができ、
また、周波数−電圧変換器に使用する場合には、S/N
比の高い高精度の出力電圧を得ることができる。
【0043】本発明中、第3の発明は、第2の発明にお
いて、第1の電流供給回路は、開閉スイッチ回路と、こ
の開閉スイッチ回路を介して積分容量に電流を供給する
第2の電流供給回路とを備え、電流供給制御回路は、積
分時間中の一定時間、開閉スイッチ回路をオフ、その他
の時間、開閉スイッチ回路をオンとするものであるとい
うものである。
【0044】本発明中、第4の発明は、電圧制御発振器
の発明であり、積分容量と、入力電圧の電圧値に応じた
電流値の電流で積分容量の充放電を行う第1の充放電回
路と、充電時間中の一定時間、充電を停止し、放電時間
中の一定時間、放電を停止するように充放電回路を制御
する充放電制御回路と、充電時間中は第1の論理レベ
ル、放電時間中は第2の論理レベルとする発振信号を生
成する発振信号生成回路とを備えているというものであ
る。
【0045】第4の発明においては、積分容量の充電時
間中、実際に積分容量の充電を行っている時間は[(充
電時間)−(充電時間中の一定時間)]となり、積分容
量の放電時間中、実際に積分容量の放電を行っている時
間は[(放電時間)−(放電時間中の一定時間)]とな
る。
【0046】したがって、[(積分容量の容量値)/
(充電電流)]の値及び[(積分容量の容量値)/(放
電電流)]の値を小さくすることで、実際に積分容量の
充電又は放電を行っている場合における積分容量の端子
電圧の変化率を大きくすることができるので、ノイズ等
により積分容量の端子電圧がばらついた場合であって
も、充電時間及び放電時間のばらつきを小さくすること
ができる。
【0047】本発明中、第5の発明は、第4の発明にお
いて、第1の充放電回路は、第1の開閉スイッチ回路
と、第1の開閉スイッチ回路を介して積分容量を充放電
する第2の充放電回路とを備え、充放電制御回路は、充
電時間中の一定時間、及び、放電時間中の一定時間、第
1の開閉スイッチ回路をオフ、その他の時間、第1の開
閉スイッチ回路をオンとするものであるというものであ
る。
【0048】本発明中、第6の発明は、第5の発明にお
いて、第2の充放電回路は、電流入力端子を電源線に接
続し、入力電圧の電圧値に応じた電流値の電流を流す第
1の電流源と、一端を第1の電流源の電流出力端子に接
続し、他端を第1の開閉スイッチ回路の一端に接続し、
発振信号が第1の論理レベルにある場合にはオン、発振
信号が第2の論理レベルにある場合にはオフとなる第2
の開閉スイッチ回路と、一端を第1の開閉スイッチ回路
の一端に接続し、発振信号が第1の論理レベルにある場
合にはオフ、発振信号が第2の論理レベルにある場合に
はオンとなる第3の開閉スイッチ回路と、電流入力端子
を第3の開閉スイッチ回路の他端に接続し、電流出力端
子を接地線に接続し、入力電圧の電圧値に応じた電流値
の電流を流す第2の電流源とを備えているというもので
ある。
【0049】本発明中、第7の発明は、第6の発明にお
いて、入力電圧が入力される電圧−電流変換器を備え、
第1、第2の電流源として、電圧−電流変換器の出力電
流により電流値を制御される第1、第2の電流制御電流
源を備えているというものである。
【0050】本発明中、第8の発明は、第5、第6又は
第7の発明において、充放電制御回路は、発振信号のエ
ッジを検出して発振信号のエッジに同期したエッジパル
スを発生するエッジパルス発生回路と、エッジパルスと
クロックとで第1の開閉スイッチ回路のオン、オフを制
御するスイッチ制御信号を出力するスイッチ制御回路と
を備えているというものである。
【0051】本発明中、第9の発明は、第8の発明にお
いて、スイッチ制御回路は、データ入力端子に第1の論
理レベルが入力される第1のDフリップフロップ回路
と、データ入力端子を前段のDフリップフロップ回路の
正相出力端子に接続するように、第1のDフリップフロ
ップ回路を初段として縦列接続された第2、第3・・・
第nのDフリップフロップ回路と、データ入力端子を第
nのDフリップフロップ回路の逆相出力端子に接続した
第n+1のDフリップフロップ回路とを備え、第1〜第
n+1のDフリップフロップ回路は、クロック入力端子
にクロックが供給され、リセット端子にエッジパルスが
供給されるように構成されているというものである。
【0052】本発明中、第10の発明は、第6、第7、
第8又は第9の発明において、発振信号生成回路は、一
方の入力端子に積分容量の端子電圧が供給され、発振信
号を生成するコンパレータと、発振信号が第1の論理レ
ベルにある場合、第1の基準電圧をコンパレータの他方
の入力端子に供給し、発振信号が第2の論理レベルにあ
る場合、第2の基準電圧をコンパレータの他方の入力端
子に供給する基準電圧供給回路とを備えて構成されてい
るというものである。
【0053】本発明中、第11の発明は、第10の発明
において、基準電圧供給回路は、第1の入力端子に第1
の基準電圧が供給され、第2の入力端子に第2の基準電
圧が供給され、出力端子をコンパレータの他方の入力端
子に接続し、発振信号が第1の論理レベルにある場合に
は、第1の入力端子と出力端子とを接続状態、第2の入
力端子と出力端子とを非接続状態とし、発振信号が第2
の論理レベルにある場合には、第1の入力端子と出力端
子とを非接続状態、第2の入力端子と出力端子とを接続
状態とする切換えスイッチ回路を備えて構成されている
というものである。
【0054】本発明中、第12の発明は、第11の発明
において、第1の論理レベルがHレベル、第2の論理レ
ベルがLレベルの場合、コンパレータの一方の入力端子
は反転入力端子、コンパレータの他方の入力端子は非反
転入力端子であり、第1の基準電圧は第2の基準電圧よ
りも高い電圧であるというものである。
【0055】本発明中、第13の発明は、周波数−電圧
変換器の発明であり、積分容量と、入力信号の一周期ご
とに積分容量の端子電圧をリセットし、積分容量の充電
を行う第1の充放電回路と、充電時間中の一定時間、充
電を停止するように充放電回路を制御する充電制御回路
と、充電時間終了前に積分容量の端子電圧をサンプリン
グしてホールドするサンプルホールド回路とを備えてい
るというものである。
【0056】第13の発明においては、積分容量の充電
時間中、実際に積分容量の充電を行っている時間は、
[(充電時間)−(充電時間中の一定時間)]となるの
で、実際に積分容量の充電を行っている時間における積
分容量の端子電圧の変化率を大きくすることができるの
で、出力電圧の電圧値を大きくすることなく、出力電圧
の電圧変化率を大きくすることができる。
【0057】本発明中、第14の発明は、第13の発明
において、第1の充放電回路は、第1の開閉スイッチ回
路と、第1の開閉スイッチ回路を介して入力信号の一周
期ごとに積分容量の端子電圧をリセットし、積分容量の
充電を行う第2の充放電回路とを備え、充電制御回路
は、充電時間中の一定時間、第1の開閉スイッチ回路を
オフ、その他の時間、第1の開閉スイッチ回路をオンと
するものであるというものである。
【0058】本発明中、第15の発明は、第14の発明
において、第2の充放電回路は、電流入力端子を電源線
に接続し、電流出力端子を第1の開閉スイッチ回路の一
端に接続した定電流源と、一端を第1の開閉スイッチ回
路の一端に接続し、他端を接地線に接続した第2の開閉
スイッチ回路と、第2の開閉スイッチ回路のオン、オフ
を制御するスイッチ制御回路とを備えているというもの
である。
【0059】本発明中、第16の発明は、第15の発明
において、スイッチ制御回路は、入力信号を入力して同
一周波数の方形信号を生成する方形信号生成回路と、方
形信号の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジを検出
して方形信号の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジ
に同期したエッジパルスを発生するエッジパルス発生回
路と、エッジパルスを入力してエッジパルスを遅延して
なる遅延エッジパルスを出力し、遅延エッジパルスで第
2の開閉スイッチ回路のオン、オフを制御する遅延回路
とを備えているというものである。
【0060】本発明中、第17の発明は、第16の発明
において、充電制御回路は、遅延エッジパルスと、クロ
ックとを入力して第1の開閉スイッチ回路のオン、オフ
を制御するように構成されているというものである。
【0061】本発明中、第18の発明は、第17の発明
において、充電制御回路は、データ入力端子に第1の論
理レベルが入力される第1のDフリップフロップ回路
と、データ入力端子を前段のDフリップフロップ回路の
正相出力端子に接続するように、第1のDフリップフロ
ップ回路を初段として縦列接続された第2、第3・・・
第nのDフリップフロップ回路と、データ入力端子を第
nのDフリップフロップ回路の逆相出力端子に接続した
第n+1のDフリップフロップ回路とを備え、第1〜第
n+1のDフリップフロップ回路は、クロック入力端子
にクロックが供給され、リセット端子に遅延エッジパル
スが供給されるように構成されているというものであ
る。
【0062】本発明中、第19の発明は、第16、第1
7又は第18の発明において、サンプルホールド回路
は、エッジパルスをサンプリング信号として積分容量の
端子電圧をサンプリングするように構成されているとい
うものである。
【0063】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図11を参照して、
本発明の積分器、電圧制御発振器及び周波数−電圧変換
器の一実施形態について説明する。
【0064】本発明の積分器の一実施形態・・図1、図
2 図1は本発明の積分器の一実施形態を示す回路図であ
る。図1中、27は積分容量、28は積分容量27に直
流電流を供給する電流供給回路、29は積分スタート信
号STを電流供給回路28及び後述する一定時間パルス
発生回路に出力する制御回路である。
【0065】また、30はスイッチ制御回路をなす一定
時間パルス発生回路であり、この一定時間パルス発生回
路30は、制御回路29から積分スタート信号STが出
力されると、積分時間中の一定時間、Hレベルからなる
パルスPxを発生する一定時間パルス発生回路である。
【0066】また、31は一定時間パルス発生回路30
から供給されるパルスPxによりオン、オフが制御され
る開閉スイッチ回路であり、パルスPxが供給されない
時間はオン、パルスPxが供給されている時間はオフと
なるものである。
【0067】図2は本発明の積分器の一実施形態の動作
を示す波形図であり、図2(A)は積分スタート信号S
T、図2(B)は一定時間パルス発生回路30から出力
されるパルスPx 、図2(C)は積分容量27の端子電
圧Vcを示している。
【0068】即ち、本発明の積分器の一実施形態におい
ては、図2(A)に示すように、制御回路29から積分
スタート信号STが出力されると、一定時間パルス発生
回路30は、図2(B)に示すように、積分時間(T)
中の一定時間(T0)、パルスPxを発生し、開閉スイッ
チ回路31は、パルスPxが供給されている時間(T 0
以外の時間(T−T0)だけオン状態となる。
【0069】この結果、制御回路29から積分スタート
信号STが出力されると、電流供給回路28は、直流電
流を出力するが、電流供給回路28から出力される直流
電流は、開閉スイッチ回路31にパルスPxが供給され
ていない時間(T−T0)だけ積分容量27に供給され
ることになる。
【0070】この結果、積分容量27の端子電圧Vc
は、図2(C)に示すように、開閉スイッチ回路31に
パルスPxが供給されていない時間(T−T0)だけ、電
流供給回路28から出力される電流の電流値Iに応じて
時間と共に上昇することになり、開閉スイッチ回路31
にパルスPxが供給されている時間(T0)は、一定電圧
値を維持することになる。
【0071】したがって、積分終了時の積分容量27の
端子電圧Vceは、積分容量27の容量値をCとすれば、 Vce =(I/C)×(T−T0) となる。
【0072】このように、本発明の積分器の一実施形態
によれば、積分時間(T)中、実際に積分を行う時間は
(T−T0)となるので、積分容量27の端子電圧Vcが
電源電圧を越えない範囲で、I/Cを大きくし、積分容
量27の端子電圧Vcの変化率を大きくすることがで
き、これを、たとえば、電圧制御発振器に使用する場合
には、ジッタを低減化した高精度の発振信号を得ること
ができ、また、周波数−電圧変換器に使用する場合に
は、S/N比の高い高精度の出力電圧を得ることができ
る。
【0073】 本発明の電圧制御発振器の一実施形態・・図3〜図7 図3は本発明の電圧制御発振器の一実施形態を示す回路
図である。図3中、Vinは入力電圧(制御電圧)、33
は入力電圧Vinが入力される電圧−電流変換器、34は
電圧−電流変換器33の出力電流値を決定する抵抗であ
る。
【0074】また、35、36は電圧−電流変換器33
の出力電流により電流値が制御される電流制御電流源で
あり、抵抗34の抵抗値をRとすると、 I∝Vin/R となるように構成されている。
【0075】また、37は積分容量、38はコンパレー
タであり、このコンパレータ38は、反転入力端子38
Aに積分容量37の端子電圧Vcが入力され、非反転入
力端子38Bに基準電圧VRH又は基準電圧VRL(<
RH)が入力され、出力端子に発振信号(本発明の電圧
制御発振器の一実施形態の出力)Soutを出力するもの
である。
【0076】また、39は発振信号Sout によりオン、
オフが制御される開閉スイッチ回路であり、この開閉ス
イッチ回路39は、発振信号Sout=Hレベルの場合に
はオン、発振信号Sout=Lレベルの場合にはオフとな
るものである。
【0077】また、40は発振信号Soutを反転するイ
ンバータ、41はインバータ40の出力によりオン、オ
フが制御される開閉スイッチ回路であり、この開閉スイ
ッチ回路41は、インバータ40の出力=Hレベルの場
合にはオン、インバータ40の出力=Lレベルの場合に
はオフとなるものである。
【0078】また、42は発振信号Soutによりオン、
オフが制御される切換えスイッチ回路であり、入力端子
42Aには基準電圧VRHが印加され、入力端子42Bに
は基準電圧VRLが印加され、出力端子42Cはコンパレ
ータ38の非反転入力端子38Bに接続されている。
【0079】この切換えスイッチ回路42は、発振信号
Sout=Hレベルの場合には、入力端子42Aと出力端
子42Cとが接続状態、発振信号Sout=Lレベルの場
合には、入力端子42Bと出力端子42Cとが接続状態
となるように構成されている。
【0080】また、43は発振信号Soutのエッジを検
出してエッジパルスEPを発生するエッジパルス発生回
路であり、44は遅延時間をtdとする遅延回路、45
は発振信号Soutと遅延回路44の出力とを排他的OR
処理する排他的OR回路である。
【0081】また、46は一定時間パルス発生回路であ
り、クロック入力端子46AにクロックCLKが入力さ
れ、リセット端子46BにエッジパルスEPが入力され
るように構成されており、エッジパルスEPが入力され
ると、一定時間だけHレベルからなるパルスPxを発生
するものである。
【0082】また、47は一定時間パルス発生回路46
から出力されるパルスPxを反転するインバータ、48
はインバータ47の出力によりオン、オフが制御される
開閉スイッチ回路であり、この開閉スイッチ回路48
は、インバータ47の出力=Hレベルの場合にはオン、
インバータ47の出力=Lレベルの場合にはオフとなる
ものである。
【0083】図4は一定時間パルス発生回路46の構成
を示す回路図である。図4中、50〜54は縦列接続さ
れたDフリップフロップ回路であり、Dフリップフロッ
プ回路50の入力端子DはVCC電源線55に接続さ
れ、Dフリップフロップ回路51のデータ入力端子Dは
Dフリップフロップ回路50の正相出力端子Qに接続さ
れている。
【0084】また、Dフリップフロップ回路52のデー
タ入力端子DはDフリップフロップ回路51の正相出力
端子Qに接続され、Dフリップフロップ回路53のデー
タ入力端子DはDフリップフロップ回路52の正相出力
端子Qに接続され、Dフリップフロップ回路54のデー
タ入力端子DはDフリップフロップ回路53の逆相入力
端子/Qに接続されている。
【0085】また、Dフリップフロップ回路50〜54
は、それぞれ、クロック入力端子CにクロックCLKが
入力され、リセット端子RにエッジパルスEPが入力さ
れるように構成されている。
【0086】図5は一定時間パルス発生回路46の動作
を示す波形図であり、図5(A)はエッジパルスEP、
図5(B)はクロックCLK、図5(C)はDフリップ
フロップ回路50の正相出力Q1、図5(D)はDフリ
ップフロップ回路51の正相出力Q2、図5(E)はD
フリップフロップ回路52の正相出力Q3、図5(F)
はDフリップフロップ回路53の逆相出力Q4、図5
(G)はDフリップフロップ回路54から出力されるパ
ルスPx を示している。
【0087】即ち、一定時間パルス発生回路46は、エ
ッジパルスEPが供給された後のクロックCLKの最初
の立ち上がりエッジから5番目の立ち上がりエッジまで
の時間、パルスPxを出力するように構成されたもので
ある。
【0088】図6は本発明の電圧制御発振器の一実施形
態の動作を示す波形図である。図6(A)は積分容量3
7の端子電圧Vc、図6(B)は発振信号Sout、図6
(C)はエッジパルスEP、図6(D)はクロックCL
K、図6(E)は一定時間パルス発生回路46から出力
されるパルスPxを示している。
【0089】即ち、本発明の電圧制御発振器の一実施形
態では、たとえば、発振信号SoutがLレベル、かつ、
パルスPx=Lレベルにあると、切換えスイッチ回路4
2では、入力端子42Bと出力端子42Cとが接続状態
にあり、基準電圧VRLがコンパレータ38の非反転入力
端子38Bに入力されると共に、開閉スイッチ回路39
=オフ、インバータ40の出力=Hレベル、開閉スイッ
チ回路41=オンの状態とされている。
【0090】この結果、積分容量37から電流制御電流
源36側に入力電圧Vinの電圧値に応じた電流値の電流
が流れ、積分容量37の端子電圧Vcは時間に比例して
下降することになる。そして、積分容量37の端子電圧
Vcが基準電圧VRLに下降すると、発振信号Sout=Hレ
ベルとなると共に、エッジパルスEPが出力される。
【0091】この結果、切換えスイッチ回路42では、
入力端子42Aと出力端子42Cとが接続状態となり、
コンパレータ38の非反転入力端子38Bに基準電圧V
RHが入力されると共に、開閉スイッチ回路39=オン、
インバータ40の出力=Lレベル、開閉スイッチ回路4
1=オフとなる。
【0092】また、エッジパルスEPが出力された後、
クロックCLKの最初の立ち上がりエッジが一定時間パ
ルス発生回路46に入力されるまでの時間、パルスPx
はLレベル、インバータ47の出力=Hレベル、開閉ス
イッチ回路48=オンとなる。
【0093】この結果、電流制御電流源35から積分容
量37に入力電圧Vinの電圧値に応じた電流値の電流が
供給され、積分容量37の端子電圧Vcは時間に比例し
て上昇することになる。そして、エッジパルスEPが出
力された後、クロックCLKの最初の立ち上がりエッジ
が一定時間パルス発生回路46に入力されると、パルス
Pxが出力され、インバータ47の出力=Lレベル、開
閉スイッチ回路48=オフとなる。
【0094】この結果、積分容量37の端子電圧Vcは
それまでに充電された電圧を維持することになる。そし
て、その後、一定時間パルス発生回路46にクロックC
LKの5番目の立ち上がりエッジが入力されると、パル
スPxは消滅し、インバータ47の出力=Hレベル、開
閉スイッチ回路48=オンとなる。
【0095】この結果、再び、電流制御電流源35から
積分容量37に入力電圧Vinの電圧値に応じた電流値の
電流が供給され、積分容量37の端子電圧Vcは時間に
比例して上昇することになる。そして、積分容量37の
端子電圧Vcが基準電圧VRHを越えると、発振信号Sout
=Lレベルとなると共に、エッジパルスEPが出力され
る。
【0096】この結果、切換えスイッチ回路42におい
ては、入力端子42Bと出力端子42Cとが接続状態と
なり、コンパレータ38の非反転入力端子38Bに基準
電圧VRLが入力されると共に、開閉スイッチ回路39=
オフ、インバータ40の出力=Hレベル、開閉スイッチ
回路41=オンとなる。
【0097】この結果、積分容量37から電流制御電流
源36側に入力電圧Vinの電圧値に応じた電流が流れ、
積分容量37の端子電圧Vc は時間に比例して下降する
ことになる。そして、エッジパルスEPが出力された
後、クロックCLKの最初の立ち上がりエッジが一定時
間パルス発生回路46に入力されると、パルスPxが出
力され、インバータ47の出力=Lレベル、開閉スイッ
チ回路48=オフとなる。
【0098】この結果、積分容量37の端子電圧Vcは
それまでに下降した電圧を維持することになる。そし
て、一定時間パルス発生回路46にクロックCLKの5
番目の立ち上がりエッジが入力されると、パルスPxは
消滅し、インバータ47の出力=Hレベル、開閉スイッ
チ回路48=オンとなる。
【0099】この結果、再び、積分容量37から電流制
御電流源36側に入力電圧Vinの電圧値に応じた電流が
流れ、積分容量37の端子電圧Vc は時間に比例して下
降することになる。そして、その後、積分容量37の端
子電圧Vcが基準電圧VRLに下降すると、発振信号Sout
=Hレベルとなると共に、エッジパルスEPが出力さ
れ、以下、同様の動作が繰り返される。
【0100】このように、本発明の電圧制御発振器の一
実施形態においては、積分容量37の充電時間をTc、
積分容量37の放電時間をTd、パルスPx のパルス幅
をToとすると、積分容量37の充電時間中、実際に積
分容量37の充電を行っている時間は(Tc −To)と
なり、積分容量37の放電時間中、実際に積分容量37
の放電を行っている時間は(Td −To)となる。
【0101】この結果、積分時間(T)中、実際に積分
を行っている時間は(T−2To)となり、積分容量3
7の容量値をCとすると、 (T−2To )∝(RC/Vin)×(VRH−VRL) となる。
【0102】ここに、たとえば、基準電圧VRLに電圧Δ
Vのノイズが重畳された場合、放電時間Tdのばらつき
ΔTは、ΔT=(C/I)×ΔVとなるので、C/Iの
値を小さくすることで、実際に積分容量37の放電を行
っている場合における積分容量37の端子電圧Vcの変
化率を大きくすることができ、このようにすることで、
基準電圧VRLにノイズが重畳された場合においても、積
分容量37の充電時間のばらつきを小さくすることがで
きる。
【0103】図7は、基準電圧VRLに電圧ΔVのノイズ
が重畳された場合における積分容量37の放電時間に与
える影響を本発明の電圧制御発振器の一実施形態の場合
と、図14に示す従来の電圧制御発振器の場合とを比較
して示す波形図である。
【0104】図7中、Vc1は本発明の電圧制御発振器
の一実施形態における積分容量37の端子電圧、Vc2
は図14に示す従来の電圧制御発振器における積分容量
9の端子電圧を示している。
【0105】また、ΔT1は本発明の電圧制御発振器の
一実施形態における積分容量37の放電時間のばらつ
き、ΔT2は図14に示す従来の電圧制御発振器におけ
る積分容量9の放電時間のばらつきを示している。
【0106】このように、本発明の電圧制御発振器の一
実施形態によれば、基準電圧VRLにノイズが重畳された
場合であっても、積分容量37の放電時間のばらつきを
小さくすることができる。なお、基準電圧VRHにノイズ
が重畳された場合においては、積分容量37の充電時間
のばらつきを小さくすることができる。
【0107】したがって、基準電圧VRH、VRLにノイズ
が重畳された場合であっても、発振信号Soutの周期に
与える影響を小さくすることができ、ジッタを低減化し
た高精度の発振信号Soutを得ることができる。
【0108】本発明の周波数−電圧変換器の一実施形態
・・図8〜図11 図8は本発明の周波数−電圧変換器の一実施形態を示す
回路図である。図8中、Sinは入力信号、57は入力信
号Sinを接地電圧0[V]でスライスして入力信号Sin
と同一周波数の方形信号Spを生成するコンパレータで
あり、非反転入力端子57Aに入力信号Sinが入力さ
れ、反転入力端子57Bに接地電圧0[V]が供給され
るように構成されている。
【0109】また、58は方形信号Spの立ち上がりエ
ッジを検出して方形信号Spの立ち上がりエッジに同期
したエッジパルスPrを発生するエッジパルス発生回路
であり、59は方形信号Spを反転遅延するインバー
タ、60はエッジパルスPrとインバータ59の出力と
をAND処理するAND回路である。
【0110】また、61はエッジパルスPrを遅延して
遅延エッジパルスPrdを出力する遅延回路、62は遅延
エッジパルスPrdによりオン、オフが制御される開閉ス
イッチ回路であり、この開閉スイッチ回路62は、遅延
エッジパルスPrdが供給される時間にはオン、遅延エッ
ジパルスPrdが供給されない時間にはオフとなるもので
ある。
【0111】また、63は積分容量、64は積分容量6
3に直流電流を供給する定電流源、65はエッジパルス
Prをサンプリング信号として積分容量63の端子電圧
Vcをサンプリングしてホールドし、本発明の周波数−
電圧変換器の一実施形態の出力電圧Voutを出力するサ
ンプルホールド回路である。
【0112】また、66は一定時間パルス発生回路であ
り、この一定時間パルス発生回路66は、クロック入力
端子66AにクロックCLKが入力され、リセット端子
66Bに遅延エッジパルスPrdが入力されるように構成
されており、遅延エッジパルスPrdが入力されると、一
定時間だけパルスPxを発生するものである。
【0113】また、67は開閉スイッチ回路であり、こ
の開閉スイッチ回路67は、パルスPxが出力されてい
る時間はオフ、パルスPxが出力されていない時間には
オンとなるものである。
【0114】図9は一定時間パルス発生回路66の構成
を示す回路図である。図9中、69〜71は縦列接続さ
れたDフリップフロップ回路であり、Dフリップフロッ
プ回路69のデータ入力端子DはVCC電源線72に接
続されている。
【0115】また、Dフリップフロップ回路70のデー
タ入力端子DはDフリップフロップ回路69の正相出力
端子Qに接続され、Dフリップフロップ回路71のデー
タ入力端子DはDフリップフロップ回路70の逆相出力
端子/Qに接続されている。
【0116】また、Dフリップフロップ回路69〜71
は、それぞれ、クロック入力端子CにクロックCLKが
入力され、リセット端子Rに遅延エッジパルスPrdが入
力されるように構成されている。
【0117】図10は一定時間パルス発生回路66の動
作を示す波形図であり、図10(A)は遅延エッジパル
スPrd、図10(B)はクロックCLK、図10(C)
はDフリップフロップ回路69の正相出力Q1、図10
(D)はDフリップフロップ回路70の逆相出力Q2、
図10(E)はDフリップフロップ回路71から出力さ
れるパルスPxを示している。
【0118】即ち、一定時間パルス発生回路66は、遅
延エッジパルスPrdが供給された後のクロックCLKの
最初の立ち上がりエッジから3番目のクロックの立ち上
がりエッジまでの時間、パルスPxを出力するように構
成されたものである。
【0119】図11は本発明の周波数−電圧変換器の一
実施形態の動作を示す波形図であり、図11(A)は入
力信号Sin、図11(B)は方形信号Sp、図11
(C)はエッジパルスPr、図11(D)は遅延エッジ
パルスPrd、図11(E)はクロックCLK、図11
(F)は一定時間パルス発生回路66から出力されるパ
ルスPx、図11(G)は積分容量63の端子電圧Vc、
図11(h)はサンプルホールド回路65の出力電圧V
outを示している。
【0120】即ち、本発明の周波数−電圧変換器の一実
施形態においては、例えば、図11(A)に示すような
入力信号Sinが入力されると、コンパレータ57は、入
力信号Sinを接地電圧0[V]でスライスし、図11
(B)に示すように、入力信号Sinと同一周波数の方形
信号Spを出力する。
【0121】そして、エッジパルス発生回路58は、方
形信号Spの立ち上がりエッジを検出し、図11(C)
に示すように、方形信号Spの立ち上がりエッジに同期
したエッジパルスPrを出力し、サンプルホールド回路
65は、エッジパルスPrをサンプリング信号として積
分容量63の端子電圧Vcをサンプリングしてホールド
する。
【0122】他方、遅延回路61は、エッジパルスPr
を遅延して、図11(D)に示すように、遅延エッジパ
ルスPrdを出力する。この結果、開閉スイッチ回路62
は、オンとなり、定電流源64から出力される直流電流
を接地側に流すと共に、積分容量63を放電し、積分容
量63の端子電圧Vcを0[V]にリセットする。
【0123】そして、開閉スイッチ回路62に対するエ
ッジパルスPrdの供給がなくなると、開閉スイッチ回路
62は、オフとなるが、この時点では、パルスPxは出
力されていないので、開閉スイッチ回路67はオン状態
にあり、この結果、定電流源64から積分容量63に直
流電流が供給され、積分容量63において積分動作が行
われることになる。
【0124】また、遅延回路61から遅延エッジパルス
Prdが一定時間パルス発生回路66に供給された後、ク
ロックCLKの最初の立ち上がりエッジが一定時間パル
ス発生回路66に入力されると、パルスPxが出力さ
れ、開閉スイッチ回路67=オフとなり、定電流源64
から積分容量63に対する電流の供給が停止され、積分
容量63の端子電圧Vcはそれまでに充電された電圧を
維持されることになる。
【0125】そして、その後、一定時間パルス発生回路
66にクロックCLKの3番目の立ち上がりエッジが入
力されると、パルスPxは消滅するので、開閉スイッチ
回路67=オンとなる。この結果、再び、定電流源64
から積分容量63に直流電流が供給され、積分容量63
において積分動作が行われ、以下、同様の動作が繰り返
される。
【0126】このように、入力信号Sinの各周期ごとに
積分動作が行われるので、積分容量63の端子電圧Vc
は、図11(G)に示すように変化し、サンプルホール
ド回路65の出力電圧Voutは、図11(H)に示すよ
うに、入力信号Sinの周期に比例した電圧値となる。
【0127】本発明の周波数−電圧変換器の一実施形態
においては、積分容量63の充電時間中、実際に積分容
量63の充電を行っている時間は、充電時間をTc 、パ
ルスPxのパルス幅をToとすると、(Tc −To)とな
り、実際に積分容量63の充電を行っている時間におけ
る積分容量63の端子電圧Vcの変化率を大きくするこ
とができる。
【0128】したがって、本発明の周波数−電圧変換器
の一実施形態によれば、出力電圧Voutの電圧値を大き
くすることなく、出力電圧Voutの電圧変化率を大きく
することができるので、出力電圧Voutの最大値が電源
電圧の範囲を越えることなく、S/N比の良い高精度の
出力電圧Vout を得ることができる。
【0129】なお、本発明の周波数−電圧変換器の一実
施形態においては、方形信号Spの立ち上がりエッジを
検出してなるエッジパルスPrを発生させるようにした
場合について説明したが、この代わりに、方形信号Sp
の立ち下がりエッジを検出したエッジパルスを発生させ
るようにしても良い。
【0130】
【発明の効果】本発明中、第1の発明の積分方法によれ
ば、積分時間中、実際に積分を行う時間は、[(積分時
間)−(積分時間中の一定時間)]となるようにしたこ
とにより、積分容量の端子電圧が電源電圧を越えない範
囲内で、I/Cを大きくし、積分容量の端子電圧の変化
率を大きくすることができるので、これを、たとえば、
電圧制御発振器に使用する場合には、ジッタを低減化し
た高精度の発振信号を得ることができ、また、周波数−
電圧変換器に使用する場合には、S/N比の高い高精度
の出力電圧を得ることができる。
【0131】本発明中、第2又は第3の発明の積分器に
よれば、積分時間中、実際に積分を行う時間は、[(積
分時間)−(積分時間中の一定時間)]となるようにし
たことにより、積分容量の端子電圧が電源電圧を越えな
い範囲内で、I/Cを大きくし、積分容量の端子電圧の
変化率を大きくすることができるので、これを、たとえ
ば、電圧制御発振器に使用する場合には、ジッタを低減
化した高精度の発振信号を得ることができ、また、周波
数−電圧変換器に使用する場合には、S/N比の高い高
精度の出力電圧を得ることができる。
【0132】本発明中、第4、第5、第6、第7、第
8、第9、第10、第11又は第12の発明の電圧制御
発振器によれば、積分容量の充電時間中、実際に積分容
量の充電を行う時間は[(充電時間)−(充電時間中の
一定時間)]となり、積分容量の放電時間中、実際に積
分容量の放電を行う時間は[(放電時間)−(放電時間
中の一定時間)]となるようにしたことにより、[(積
分容量の容量値)/(充電電流)]の値及び[(積分容
量の容量値)/(放電電流)]の値を小さくし、実際に
積分容量の充電又は放電を行っている場合における積分
容量の端子電圧の変化率を大きくすることができるの
で、ノイズ等により積分容量の端子電圧がばらついた場
合であっても、充電時間及び放電時間のばらつきを小さ
くすることができ、この結果、ジッタを低減し、高精度
の発振信号を得ることができる。
【0133】本発明中、第13、第14、第15、第1
6、第17、第18又は第19の発明の周波数−電圧変
換器によれば、積分容量の充電時間中、実際に積分容量
の充電を行う時間は、[(充電時間)−(充電時間中の
一定時間)]となるようにしたことにより、実際に積分
容量の充電を行っている時間における積分容量の端子電
圧の変化率を大きくすることができるので、出力電圧の
電圧値を大きくすることなく、出力電圧の電圧変化率を
大きくすることができ、この結果、出力電圧の最大値が
電源電圧の範囲を越えることなく、S/N比の良い高精
度の出力電圧を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積分器の一実施形態を示す回路図であ
る。
【図2】本発明の積分器の一実施形態の動作を示す波形
図である。
【図3】本発明の電圧制御発振器の一実施形態を示す回
路図である。
【図4】本発明の電圧制御発振器の一実施形態が備える
一定時間パルス発生回路の構成を示す回路図である。
【図5】本発明の電圧制御発振器の一実施形態が備える
一定時間パルス発生回路の動作を示す波形図である。
【図6】本発明の電圧制御発振器の一実施形態の動作を
示す波形図である。
【図7】基準電圧にノイズが重畳された場合における積
分容量の放電時間に与える影響を電圧制御発振器の一実
施形態の場合と、図14に示す従来の電圧制御発振器の
場合とを比較して示す波形図である。
【図8】本発明の周波数−電圧変換器の一実施形態を示
す回路図である。
【図9】本発明の周波数−電圧変換器の一実施形態が備
える一定時間パルス発生回路の構成を示す回路図であ
る。
【図10】本発明の周波数−電圧変換器の一実施形態が
備える一定時間パルス発生回路の動作を示す波形図であ
る。
【図11】本発明の周波数−電圧変換器の一実施形態の
動作を示す波形図である。
【図12】従来の積分器の一例を示す回路図である。
【図13】図12に示す従来の積分器の動作を示す波形
図である。
【図14】従来の電圧制御発振器の一例を示す回路図で
ある。
【図15】図14に示す従来の電圧制御発振器の動作を
示す波形図である。
【図16】従来の周波数−電圧変換器の一例を示す回路
図である。
【図17】図16に示す従来の周波数−電圧変換器の動
作を示す波形図である。
【符号の説明】
Vc 積分容量の端子電圧

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積分容量に電流を供給して電荷を積分する
    積分方法において、 積分時間中の一定時間、積分容量に対する電流の供給を
    停止することを特徴とする積分方法。
  2. 【請求項2】積分容量と、 前記積分容量に電流を供給する第1の電流供給回路と、 積分時間中の一定時間、前記積分容量に対する電流の供
    給を停止するように前記第1の電流供給回路を制御する
    電流供給制御回路とを備えていることを特徴とする積分
    器。
  3. 【請求項3】前記第1の電流供給回路は、開閉スイッチ
    回路と、前記開閉スイッチ回路を介して前記積分容量に
    電流を供給する第2の電流供給回路とを備え、 前記電流供給制御回路は、積分時間中の一定時間、前記
    開閉スイッチ回路をオフ、その他の時間、前記開閉スイ
    ッチ回路をオンとするものであることを特徴とする請求
    項2記載の積分器。
  4. 【請求項4】積分容量と、 入力電圧の電圧値に応じた電流値の電流で前記積分容量
    の充放電を行う第1の充放電回路と、 充電時間中の一定時間、充電を停止し、放電時間中の一
    定時間、放電を停止するように前記充放電回路を制御す
    る充放電制御回路と、 前記充電時間中は第1の論理レベル、前記放電時間中は
    第2の論理レベルとする発振信号を生成する発振信号生
    成回路とを備えていることを特徴とする電圧制御発振
    器。
  5. 【請求項5】前記第1の充放電回路は、第1の開閉スイ
    ッチ回路と、前記第1の開閉スイッチ回路を介して前記
    積分容量を充放電する第2の充放電回路とを備え、 前記充放電制御回路は、充電時間中の一定時間、及び、
    放電時間中の一定時間、前記第1の開閉スイッチ回路を
    オフ、その他の時間、前記第1の開閉スイッチ回路をオ
    ンとするものであることを特徴とする請求項4記載の電
    圧制御発振器。
  6. 【請求項6】前記第2の充放電回路は、電流入力端子を
    電源線に接続し、前記入力電圧の電圧値に応じた電流値
    の電流を流す第1の電流源と、 一端を前記第1の電流源の電流出力端子に接続し、他端
    を前記第1の開閉スイッチ回路の一端に接続し、前記発
    振信号が第1の論理レベルにある場合にはオン、前記発
    振信号が第2の論理レベルにある場合にはオフとなる第
    2の開閉スイッチ回路と、 一端を前記第1の開閉スイッチ回路の一端に接続し、前
    記発振信号が第1の論理レベルにある場合にはオフ、前
    記発振信号が第2の論理レベルにある場合にはオンとな
    る第3の開閉スイッチ回路と、 電流入力端子を前記第3の開閉スイッチ回路の他端に接
    続し、電流出力端子を接地線に接続し、前記入力電圧の
    電圧値に応じた電流値の電流を流す第2の電流源とを備
    えていることを特徴とする請求項5記載の電圧制御発振
    器。
  7. 【請求項7】前記入力電圧が入力される電圧−電流変換
    器を備え、 前記第1、第2の電流源として、前記電圧−電流変換器
    の出力電流により電流値を制御される第1、第2の電流
    制御電流源を備えていることを特徴とする請求項6記載
    の電圧制御発振器。
  8. 【請求項8】前記充放電制御回路は、前記発振信号のエ
    ッジを検出して前記発振信号のエッジに同期したエッジ
    パルスを発生するエッジパルス発生回路と、 前記エッジパルスと、クロックとで前記第1の開閉スイ
    ッチ回路のオン、オフを制御するスイッチ制御信号を出
    力するスイッチ制御回路とを備えていることを特徴とす
    る請求項5、6又は7記載の電圧制御発振器。
  9. 【請求項9】前記スイッチ制御回路は、データ入力端子
    に第1の論理レベルが入力される第1のDフリップフロ
    ップ回路と、 データ入力端子を前段のDフリップフロップ回路の正相
    出力端子に接続するように、前記第1のDフリップフロ
    ップ回路を初段として縦列接続された第2、第3・・・
    第nのDフリップフロップ回路と、 データ入力端子を前記第nのDフリップフロップ回路の
    逆相出力端子に接続した第n+1のDフリップフロップ
    回路とを備え、 前記第1〜第n+1のDフリップフロップ回路は、クロ
    ック入力端子に前記クロックが供給され、リセット端子
    に前記エッジパルスが供給されるように構成されている
    ことを特徴とする請求項8記載の電圧制御発振器。
  10. 【請求項10】前記発振信号生成回路は、一方の入力端
    子に前記積分容量の端子電圧が供給され、前記発振信号
    を生成するコンパレータと、 前記発振信号が第1の論理レベルにある場合、第1の基
    準電圧を前記コンパレータの他方の入力端子に供給し、
    前記発振信号が第2の論理レベルにある場合、第2の基
    準電圧を前記コンパレータの他方の入力端子に供給する
    基準電圧供給回路とを備えて構成されていることを特徴
    とする請求項6、7、8又は9記載の電圧制御発振器。
  11. 【請求項11】前記基準電圧供給回路は、第1の入力端
    子に前記第1の基準電圧が供給され、前記第2の入力端
    子に第2の基準電圧が供給され、出力端子を前記コンパ
    レータの他方の入力端子に接続し、前記発振信号が第1
    の論理レベルにある場合には、前記第1の入力端子と前
    記出力端子とを接続状態、前記第2の入力端子と前記出
    力端子とを非接続状態とし、前記発振信号が第2の論理
    レベルにある場合には、前記第1の入力端子と前記出力
    端子とを非接続状態、前記第2の入力端子と前記出力端
    子とを接続状態とする切換えスイッチ回路を備えて構成
    されていることを特徴とする請求項10記載の電圧制御
    発振器。
  12. 【請求項12】前記第1の論理レベルがHレベル、前記
    第2の論理レベルがLレベルの場合、前記コンパレータ
    の一方の入力端子は反転入力端子、前記コンパレータの
    他方の入力端子は非反転入力端子であり、前記第1の基
    準電圧は前記第2の基準電圧よりも高い電圧であること
    を特徴とする請求項11記載の電圧制御発振器。
  13. 【請求項13】積分容量と、 入力信号の一周期ごとに前記積分容量の端子電圧をリセ
    ットし、前記積分容量の充電を行う第1の充放電回路
    と、 充電時間中の一定時間、充電を停止するように前記充放
    電回路を制御する充電制御回路と、 充電時間終了前に前記積分容量の端子電圧をサンプリン
    グしてホールドするサンプルホールド回路とを備えてい
    ることを特徴とする周波数−電圧変換器。
  14. 【請求項14】前記第1の充放電回路は、第1の開閉ス
    イッチ回路と、前記第1の開閉スイッチ回路を介して前
    記入力信号の一周期ごとに前記積分容量の端子電圧をリ
    セットし、前記積分容量の充電を行う第2の充放電回路
    とを備え、 前記充電制御回路は、充電時間中の一定時間、前記第1
    の開閉スイッチ回路をオフ、その他の時間、前記第1の
    開閉スイッチ回路をオンとするものであることを特徴と
    する請求項13記載の周波数−電圧変換器。
  15. 【請求項15】前記第2の充放電回路は、電流入力端子
    を電源線に接続し、電流出力端子を前記第1の開閉スイ
    ッチ回路の一端に接続した定電流源と、 一端を前記第1の開閉スイッチ回路の一端に接続し、他
    端を接地線に接続した第2の開閉スイッチ回路と、 前記第2の開閉スイッチ回路のオン、オフを制御するス
    イッチ制御回路とを備えていることを特徴とする請求項
    14記載の周波数−電圧変換器。
  16. 【請求項16】前記スイッチ制御回路は、前記入力信号
    を入力して同一周波数の方形信号を生成する方形信号生
    成回路と、 前記方形信号の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジ
    を検出して前記方形信号の立ち上がりエッジ又は立ち下
    がりエッジに同期したエッジパルスを発生するエッジパ
    ルス発生回路と、 前記エッジパルスを入力して前記エッジパルスを遅延し
    てなる遅延エッジパルスを出力し、前記遅延エッジパル
    スで前記第2の開閉スイッチ回路のオン、オフを制御す
    る遅延回路とを備えていることを特徴とする請求項15
    記載の周波数−電圧変換器。
  17. 【請求項17】前記充電制御回路は、前記遅延エッジパ
    ルスと、クロックとを入力して前記第1の開閉スイッチ
    回路のオン、オフを制御するように構成されていること
    を特徴とする請求項16記載の周波数−電圧変換器。
  18. 【請求項18】前記充電制御回路は、データ入力端子に
    第1の論理レベルが入力される第1のDフリップフロッ
    プ回路と、 データ入力端子を前段のDフリップフロップ回路の正相
    出力端子に接続するように、前記第1のDフリップフロ
    ップ回路を初段として縦列接続された第2、第3・・・
    第nのDフリップフロップ回路と、 データ入力端子を前記第nのDフリップフロップ回路の
    逆相出力端子に接続した第n+1のDフリップフロップ
    回路とを備え、 前記第1〜第n+1のDフリップフロップ回路は、クロ
    ック入力端子にクロックが供給され、リセット端子に前
    記遅延エッジパルスが供給されるように構成されている
    ことを特徴とする請求項17記載の周波数−電圧変換
    器。
  19. 【請求項19】前記サンプルホールド回路は、前記エッ
    ジパルスをサンプリング信号として前記積分容量の端子
    電圧をサンプリングするように構成されていることを特
    徴とする請求項16、17又は18記載の周波数−電圧
    変換器。
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