JP3764785B2 - Pll回路及びその自動調整回路並びに半導体装置 - Google Patents
Pll回路及びその自動調整回路並びに半導体装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3764785B2 JP3764785B2 JP29057896A JP29057896A JP3764785B2 JP 3764785 B2 JP3764785 B2 JP 3764785B2 JP 29057896 A JP29057896 A JP 29057896A JP 29057896 A JP29057896 A JP 29057896A JP 3764785 B2 JP3764785 B2 JP 3764785B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- value
- circuit
- vco
- pll
- automatic adjustment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 title claims description 20
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 26
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 claims description 10
- 230000004044 response Effects 0.000 claims description 5
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 claims description 4
- 102100040862 Dual specificity protein kinase CLK1 Human genes 0.000 description 27
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 10
- 101000749294 Homo sapiens Dual specificity protein kinase CLK1 Proteins 0.000 description 9
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 7
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 6
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 6
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 5
- 238000013461 design Methods 0.000 description 5
- 230000008859 change Effects 0.000 description 3
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 2
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 2
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 1
- 238000012886 linear function Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03L—AUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
- H03L7/00—Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
- H03L7/06—Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
- H03L7/16—Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop
- H03L7/18—Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03L—AUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
- H03L7/00—Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
- H03L7/06—Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
- H03L7/16—Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop
- H03L7/18—Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop
- H03L7/183—Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop a time difference being used for locking the loop, the counter counting between fixed numbers or the frequency divider dividing by a fixed number
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03L—AUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
- H03L7/00—Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
- H03L7/06—Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
- H03L7/08—Details of the phase-locked loop
- H03L7/099—Details of the phase-locked loop concerning mainly the controlled oscillator of the loop
- H03L7/0991—Details of the phase-locked loop concerning mainly the controlled oscillator of the loop the oscillator being a digital oscillator, e.g. composed of a fixed oscillator followed by a variable frequency divider
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03L—AUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
- H03L2207/00—Indexing scheme relating to automatic control of frequency or phase and to synchronisation
- H03L2207/06—Phase locked loops with a controlled oscillator having at least two frequency control terminals
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03L—AUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
- H03L7/00—Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
- H03L7/06—Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
- H03L7/08—Details of the phase-locked loop
- H03L7/085—Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal
- H03L7/095—Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal using a lock detector
Landscapes
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
- Channel Selection Circuits, Automatic Tuning Circuits (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、PLL回路及びその自動調整回路並びに半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
PLL回路は、例えば、受信装置において直列信号からクロックを抽出する回路として用いられている。PLL回路のVCOの自然発振周波数は一般に、半導体装置の製造プロセスの僅かなばらつきにより同一ウェーハであっても半導体チップ毎に異なり、±30%程度ばらつく。このため、キャプチャーレンジの広いPLL回路が必要になり、回路設計が複雑又は困難になる。
【0003】
そこで図11に示す如く、PLL回路に、中心周波数設定可変のデジタルVCOが用いられている。この回路は、位相比較器10と、ループフィルタ11と、VCO制御回路12と、デジタルVCO13とが環状に接続されている。
VCO制御回路12は、A/D変換器の一種であり、アナログ電圧AVに応じたデジタル値DVを出力する。VCO制御回路12の入出力特性を図12(A)に示す。
【0004】
デジタルVCO13の出力クロックCLKの周波数fは、デジタル値DVの1次関数になっており、デジタル値DVがその最大値DVmaxの半分の値のときの出力周波数fを中心周波数fcとすると、f/fcはデジタル値DVに対し図12(B)に示す如く変化する。中心周波数fcは、中心周波数設定回路14からの中心周波数設定値CFVにより定まり、中心周波数設定値CFVがその最大値CFVmacxの半分の値のときのfcは自然発振周波数と称されており、これをfcoとすると、fc/fcoは図12(C)に示す如く変化する。この例では、0.8≦fc/fco≦1.2となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
例えば参照信号REFの周波数fr及びデジタルVCO13の自然発振周波数fcoの設計値がいずれも100MHzのとき、実際の自然発振周波数fcoが70MHzであったとする。この場合、中心周波数設定値CFVを最大値CFVmaxにすると、中心周波数fcが20%増加して84MHzになる。デジタル値DVの変化に対する出力周波数fの範囲は、79.8MHz≦f≦88.2MHzであるので、このPLL回路では100MHzの参照信号REFに対しクロックCLKを位相同期状態にすることができない。
【0006】
このため、半導体装置の歩留りが低くなる。この歩留りを上げるには、出力周波数fのレンジの広いデジタルVCO13が必要になり、デジタルVCO13の設計が容易でなく、PLL回路が高価になる。
デジタル値DVを最大値DVmaxの半分に固定した状態で、出力クロック(フィードバッククロック)CLKをオシロスコープに供給して出力周波数fを測定し、これが参照周波数frになるように中心周波数設定値CFVが調整される。この調整は、半導体装置の出荷前に検査者により手動で行われる。中心周波数設定回路14はPLL回路と共に半導体装置に内蔵されており、そのスイッチ素子の状態が、不図示のヒューズを熔断するかしないかにより固定され、これにより中心周波数設定値CFVが固定される。
【0007】
従来では、このような調整作業を個々の半導体チップ毎に行わなければならず、半導体チップの量産性が低下する原因となっていた。
本発明の目的は、このような問題点に鑑み、フィードバッククロックの中心周波数が参照信号の周波数に近づくように自動調整することが可能なPLL回路及びその自動調整回路並びに半導体装置を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、フィードバッククロックの中心周波数が参照信号の周波数により近づくように自動調整することが可能なPLL回路及びその自動調整回路並びに半導体装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその作用効果】
本発明は、VCOの出力端と位相比較器の一方の入力端との間に、プログラムデータNが設定可変であり該VCOの出力周波数をN分周するプログラマブル分周器が接続されたPLL回路の、該プログラムデータNを調整するPLL自動調整回路であって、該VCOはその入出力特性を変更する制御入力端を有し、
実質的に該VCOの出力クロックを設定時間計数する第1カウンタと、
該第1カウンタの値に応じて該プログラムデータNを設定するとともに、該第1カウンタの値と該プログラムデータNとに応じた制御設定値を出力するデータ変換器と、
該プログラマブル分周器の出力クロックを設定時間計数する第2カウンタと、
該第2カウンタの計数値と該制御設定値とを比較する比較器と、
該比較器の比較結果に応じて計数値がインクリメント又はデクリメントされ、該計数値に基づいた値を該制御入力端に供給するアップダウンカウンタと、
を有する。
【0010】
本発明によれば、VCOと位相比較器との間にプログラマブル分周器が接続され、プログラマブル分周器のプログラムデータNが調整されるので、プログラマブル分周器を用いない場合よりもVCOの中心周波数設定範囲が狭くなって、PLL回路の回路設計が容易になり、かつ、PLL回路を含む半導体装置の歩留りが向上するという効果を奏する。
【0011】
また、プログラマブル分周器にプログラムデータNが自動的に設定されるので、フィードバッククロック周波数である(VCOの中心周波数)/Nが参照信号の周波数に近づくように自動調整されるという効果を奏する。
さらに、PLL回路を内蔵した半導体装置の出荷前の調整が簡単又は不要となり、量産生が向上するという効果を奏する。
また、プログラムデータNをプログラマブル分周器に設定する粗調整に加えて、VCOの入出力特性を変更する微調整が行われるので、フィードバッククロックの中心周波数が参照信号の周波数により近づくように自動調整されるという効果を奏する。
また、フィードバッククロックの中心周波数が参照信号の周波数に近づくように自動調整され、半導体装置の製造プロセスのばらつきによりVCOの特性が比較的大きくばらついても、位相ロックが高速かつ確実に行われるという効果を奏する。
【0012】
本発明の第1態様では、上記データ変換器は、アドレス入力値を記憶値に変換するメモリである。
この第1態様によれば、メモリの内容を変えるだけで各種PLL回路に適用可能となるので、データ変換器の汎用性が高いという効果を奏する。
本発明の第2態様では、調整開始信号に応答して、上記プログラムデータNが設定される迄、上記VCOの出力周波数が自然発振周波数になるように制御する制御回路を有する。
【0013】
この第2態様によれば、フィードバッククロック周波数を参照信号の周波数に近づける調整がより適正に行われるという効果を奏する。
本発明の第3態様では、上記データ変換器の出力値が供給されるレジスタを有し、
上記制御回路は、該データ変換器の出力値が定められた後に該レジスタにその入力値を保持させる。
【0015】
本発明の第4態様では、上記制御設定値が供給され、保持値を上記VCOの上記制御入力端に供給するレジスタと、
該制御設定値が定められた後に該レジスタにその入力値を保持させる制御回路と、
を有する。
【0016】
この第4態様によれば、データ変換器の出力がレジスタを介してVCOの制御入力端に供給されるので、データ変換器の出力に基づいてフィードバック調整する場合よりも、構成が簡単であり且つ調整が短時間で行われるという効果を奏する。
【0017】
本発明の第5態様では、調整開始信号に応答して、上記プログラムデータNが設定される迄上記VCOの上記制御入力端に供給される値を略中央値に固定させ、且つ、上記アップダウンカウンタの計数値に基づいた値が該制御入力端に供給される迄該VCOの入力値が略中央値になるように制御する制御回路を有する。
【0018】
この第5態様によれば、フィードバッククロック周波数を参照信号の周波数に近づける調整がより適正に行われるという効果を奏する。
本発明の第6態様では、上記VCOの上記制御入力端に供給される値は、上記アップダウンカウンタの計数値である。
本発明の第7態様の自動調整回路付PLL回路では、
PLL回路と、
上記いずれか1つのPLL自動調整回路と、
を有する。
【0019】
本発明の第8態様の自動調整回路付PLL回路では、
上記PLL回路が位相同期状態になったかどうかを検出するロック検出回路と、
上記調整開始信号がアクティブになってから該ロック検出回路が該位相同期状態になったことを検出する迄の時間が設定時間を越えた場合に該調整開始信号を再度アクティブにさせるタイマと、
を有する。
【0020】
この第8態様によれば、カウンタでノイズを計数して調整が不正確になり調整時間が正常な場合よりも長くなっても、再調整が自動的に行われ、調整の信頼性が向上するという効果を奏する。
本発明の第9態様の自動調整回路付PLL回路では、上記PLL回路は、上記VCOの入力がデジタル値であり、該VCOの前段にアナログ電圧をデジタル値に変換するVCO制御回路を有し、該VCO制御回路はその出力範囲を第1範囲と該第1範囲より広い第2範囲とに切り換えるための制御入力端を有し、
位相同期状態になったかどうかを検出して検出信号を該VCO制御回路の該制御入力端に供給することにより、該位相同期状態になってないことを検出している時に該VCO制御回路の出力範囲を該第1範囲にさせ、該位相同期状態になっていることを検出している時に該VCO制御回路の出力範囲を該第2範囲にさせるロック検出回路と、
を有する。
【0021】
一般にPLL回路のキャプチャレンジはロックレンジよりも狭いので、この第11態様によれば、この切り換えにより位相ロック状態への引き込み及びその後の位相ロック状態保持がより適正に行われるという効果を奏する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の自動調整回路付PLL回路を示す。この自動調整回路付PLL回路は、例えば1つの半導体チップ内に形成されている(以下の他の実施形態についても同様)。
【0023】
位相比較器10、ループフィルタ11、VCO制御回路12及びデジタルVCO13は図11と同一であり、これらからそれぞれ位相誤差信号ERR、アナログ電圧AV、デジタル値DV及びクロックCLK1が出力される。位相誤差信号ERRが、参照信号REFに対する出力クロックCLKの位相の遅れを示している場合には、アナログ電圧AVが上昇し、逆に、位相誤差信号ERRが、参照信号REFに対する出力クロックCLKの位相の進みを示している場合には、アナログ電圧AVが低下する。VCO制御回路12及びデジタルVCO13の動作は、従来の技術の欄で述べたのと同様である。
【0024】
デジタルVCO13の出力端と位相比較器10の一方の入力端との間には、プログラマブル分周器15が接続されている。プログラマブル分周器15は、クロック入力端CKに供給される周波数f1のクロックCLK1を1/NV分周した周波数f=f1/NVの出力クロックCLKを出力する。値NVは、プログラマブル分周器15のプログラムデータ入力端PDに設定される。
【0025】
出力クロックCLKは、オアゲート16の一方の入力端に供給され、オアゲート16を通り、フィードバック信号として位相比較器10の一方の入力端に供給される。参照信号REFは、直列信号又はクロックであり、オアゲート17の一方の入力端に供給され、オアゲート17を通り、位相比較器10の他方の入力端に供給される。オアゲート16及び17の他方の入力端には、オアゲート16及び17を開閉制御するインヒビット信号INHが供給される。
【0026】
インヒビット信号INHが低レベルのとき、オアゲート16及び17が開かれて、位相比較器10、ループフィルタ11、VCO制御回路12、デジタルVCO13及びプログラマブル分周器15の位相同期制御ループが形成される。このループでは、参照信号REFに対し出力クロックCLKの位相が進んでいる場合、ループフィルタ11の出力電圧AVが低下してクロックCLK1の周波数f1が低下し、出力クロックCLKの周波数fも低下して、参照信号REFに対する出力クロックCLKの位相遅れが小さくなる。逆に、参照信号REFに対し出力クロックCLKの位相が遅れている場合、ループフィルタ11の出力電圧AVが上昇してクロックCLK1の周波数f1が上昇し、出力クロックCLKの周波数fも上昇して、参照信号REFに対する出力クロックCLKの位相進みが小さくなる。
【0027】
PLL自動調整回路20には、調整開始信号としてのリセット信号RST、基準クロックCLK0、クロックCLK1、出力クロックCLK及び参照周波数コードRFCが供給される。PLL自動調整回路20は、上記のプログラムデータNV及びインヒビット信号INHを出力し、中心周波数設定値CFVをデジタルVCO13の中心周波数制御入力端に供給する。
【0028】
PLL自動調整回路20の構成例を、図2に示す。
この回路20では、クロックCLK1がカウンタ21のクロック入力端CKに供給され、イネーブル信号入力端ENが高レベルのときにクロックCLK1の立ち上がりが計数され、その計数値CV1が、データ変換器としてのテーブルROM22の下位アドレス入力端に供給される。テーブルROM22の上位アドレス入力端には、参照周波数コードRFCが供給される。テーブルROM22からプログラムデータNと中心周波数設定値CFの組が1ワードのデータとして読み出され、レジスタ23のデータ入力端に供給される。
【0029】
テーブルROM22のアドレスとこのアドレスに記憶されている値との関係の具体例を、図3に示す。参照周波数コードRFCが0、1及び2のときそれぞれ参照周波数は40MHz、50MHz及び60MHzであることを示している。基準クロックCLK0の周波数は1MHzであり、このときCV1=fco/2である。例えば参照周波数コードRFCが1で計数値CV1が55のとき、プログラムデータNが2、中心周波数設定値CFが8となる。
【0030】
制御回路24には、リセット信号RST及び基準クロックCLK0が供給され、制御回路24は、イネーブル信号EN1をカウンタ21のイネーブル信号入力端ENに供給し、レジスタ23のクロック入力端CKにラッチ信号LCHを供給し、また、インヒビット信号INHを出力する。
次に、制御回路24の動作を示す図4を参照して、図1及び図2の回路の動作を説明する。
【0031】
図1の回路は例えば通信装置に用いられる。この通信装置への電源投入により、リセット信号RSTのパルスが制御回路24に供給されると、制御回路24はインヒビット信号INHを高レベルにする。これにより、オアゲート16及び17が閉じられて、位相誤差信号ERRが誤差0を示し、アナログ電圧AV及びデジタル値DVがいずれも変動範囲の中央値になる。また、リセット信号RSTのパルスにより、カウンタ21の計数値CV1がゼロクリアされ、参照周波数コードRFCの値によらず、テーブルROM22からCFmax/2が中心周波数設定値CFとして読み出され、ラッチ信号LCHの立ち上がりでこの中心周波数設定値CFがレジスタ23に保持される。
【0032】
これにより、クロックCLK1の周波数f1は、自然発振周波数fcoとなる。制御回路24は、例えば基準クロックCLK0の立ち上がりを2個計数すると、基準クロックCLK0の立ち下がりまでの時間T0の間、イネーブル信号EN1を高レベルにする。カウンタ21は、イネーブル信号EN1が高レベルの間、クロックCLK1の立ち上がりを計数する。
【0033】
参照周波数コードRFCと計数値CV1とでテーブルROM22がアドレス指定され、テーブルROM22からプログラムデータNと中心周波数設定値CFとが読み出され、レジスタ23のデータ入力端に供給される。
次の基準クロックCLK0の立ち上がりでラッチ信号LCHが立ち上がり、このタイミングでプログラムデータN及び中心周波数設定値CFがそれぞれNV及びCFVとしてレジスタ23に保持される。
【0034】
プログラムデータNは、|fco/N−fr|が最小になるように定められている。中心周波数設定値CFは、
(fr・N−fco)/fco:μ=(CF−CFmax/2):(CFmax/2)が成立するように定められている。ここに、CFmaxは中心周波数設定値CFの最大値であり、比μは図12(C)のfc/fcoの範囲1.0±μのμ、例えば0.2である。比μは経験的な推定値であり、自然発振周波数fcoの値によらず一定と仮定しても、自然発振周波数fcoの値に応じた経験的な値であてもよい。上式から中心周波数設定値CFは、次式で表される。
【0035】
CF=(CFmax/2)
・{1+(fr・N/fco−1)/μ}
CFの値は、整数化され、かつ、設定可能な最大値CFmaxを越えない範囲に制限される。図3のCFは、μ=0.2、CFmax=31とし、この式に基づいて算出されたものであり、いずれも設定可能な最大値31を越えていない。
【0036】
プログラムデータNVはプログラマブル分周器15のプログラムデータ入力端PDに供給され、中心周波数設定値CFVはデジタルVCO13の中心周波数制御入力端に供給される。
これにより、プログラマブル分周器15及びデジタルVCO13の設定が完了する。
【0037】
基準クロックCLK0の次の立ち下がりに同期してインヒビット信号INHが低レベルになり、オアゲート16及び17が開かれて、位相同期制御ループが有効になる。
本第1実施形態によれば、調整値であるデジタルVCO13の中心周波数設定値CFV及びプログラマブル分周器15のプログラムデータNVが、PLL自動調整回路20により自動的に設定されるので、PLL回路を内蔵した半導体装置の出荷前の調整が不要となり、量産生が向上する。
【0038】
また、電源投入等によりリセットパルスが供給される毎に、調整値が更新されるので、周囲温度の変化や回路素子特性の経時的変化によりデジタルVCO13の特性が変化しても、これに応じて適当な調整値が設定される。
さらに、デジタルVCO13と位相比較器10との間にプログラマブル分周器15を接続し、プログラマブル分周器15のプログラムデータNVを調整しているので、図3からも明らかなようにプログラマブル分周器15を用いない場合よりもデジタルVCO13の中心周波数設定値CFVの範囲が狭くなって、PLL回路の回路設計が容易になり、かつ、PLL回路を含む半導体装置の歩留りが向上する。
【0039】
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、比μは推定値であり、半導体装置の製造プロセスのばらつきによらないと仮定しているが、実際には比μが該ばらつきにより変化するので、中心周波数設定値CFVが最適値になるとは限らない。
図5は、この問題を解決するためのPLL自動調整回路20Aを示す。
【0040】
テーブルROM22Aは、図2のテーブルROM22と2つの点で相違する。1つは、基準周波数コードBFCが上位アドレスとして付加されている点である。基準クロックCLK0の周波数が可変であり、この周波数に対応して基準周波数コードBFCが定められている。他の1つは、中心周波数設定値CFの替わりに計数値CV2の目標値TVがテーブルROM22Aに格納されている点である。
【0041】
テーブルROM22Aのアドレスと、このアドレスに記憶されている値との関係の具体例を図6に示す。この図において、基準周波数コードBFCの0及び1はそれぞれ基準クロックCLK0の周波数1MHz及び0.5MHzに対応している。図3の場合と同じく、参照周波数コードRFCが0、1及び2のときそれぞれ参照周波数は40MHz、50MHz及び60MHzである。
【0042】
PLL自動調整回路20Aは、目標値TVから中心周波数設定値CFVを得るために、カウンタ25と、デジタルコンパレータ26と、U/D(アップ/ダウン)カウンタ27とを備えている。
カウンタ25のクロック入力端CKには出力クロックCLKが供給され、カウンタ25のクリア入力端CLR及びイネーブル信号入力端ENにはいずれも基準クロックCLK0が供給される。
【0043】
デジタルコンパレータ26は、カウンタ25の、計数値CV2(基準クロックCLK0の周波数が1MHzのときCV2=fc/(2N))と、テーブルROM22Aの出力TV(基準クロックCLK0の周波数が1MHzのときTV=fr/2)とを比較し、イネーブル信号入力端ENが高レベルのときにその比較結果を出力する。すなわち、デジタルコンパレータ26は、イネーブル信号入力端ENが高レベルの状態で、CV2<TVのときアップ信号UPを高レベルにし、CV2>DVのときダウン信号DNを高レベルにし、計数値CV2が目標値TVに略等しいとき略一致信号SEQを高レベルにし、また、イネーブル信号入力端ENが低レベルの状態でこれらの信号を低レベルにする。アップ信号UP及びダウン信号DNはそれぞれU/Dカウンタ27のアップクロック入力端UCK及びダウンクロック入力端DCKに供給される。
【0044】
U/Dカウンタ27は、イネーブル信号EN3が高レベルのとき、アップ信号UPの立ち上がりで計数値がインクリメントされ、ダウン信号DNの立ち上がりで計数値デがクリメントされる。この計数値は、中心周波数設定値CFVとして図1のデジタルVCO13に供給される。
次に、上記の如く構成されたPLL自動調整回路20Aの動作を説明する。
【0045】
制御回路24Aは、リセット信号RSTのパルスに応答して、U/Dカウンタ27に初期値CFVmax/2をロードし、インヒビット信号INHを高レベルにする。これにより、周波数f1が自然発振周波数fcoになる。
カウンタ21及びテーブルROM22Aの動作並びにレジスタ23AにプログラムデータNを保持するタイミングは、図2の場合と同一である。この保持までが調整の第1段階である。プログラムデータNは、|fco/N−fr|が最小になるように定められる。すなわち、第1段階では|fco/N−fr|が最小になるように粗調整される。
【0046】
次に、第2段階での微調整を説明する。
図7は、制御回路24A及びデジタルコンパレータ26の動作を示す。
基準クロックCLK0の立ち上がりでカウンタ25の計数値CV2がゼロクリアされ、その後基準クロックCLK0が立ち下がるまでの時間T0の間、出力クロックCLKがカウンタ25で計数される。
【0047】
イネーブル信号EN2及びEN3は、レジスタ23AにプログラムデータNが保持されるまでは低レベルのままであり、この保持後に有効になる。この保持後では、カウンタ25の計数値CV2はfc/(2N)となる。
プログラムデータNの保持後において、基準クロックCLK0が低レベルになってから、デジタルコンパレータ26で比較が行われた後に、イネーブル信号EN2が高レベルになり、計数値CV2と目標値TVの比較結果がデジタルコンパレータ26から出力される。
【0048】
CV2<TVのとき、すなわちfc/N<frのとき、アップ信号UPのパルスで中心周波数設定値CFVがインクリメントされて、出力クロックCLKの周波数fが上昇し、fc/Nが参照周波数frに近づく。逆に、CV2>TVのとき、すなわちfc/N>frのとき、ダウン信号DNのパルスで中心周波数設定値CFVがデクリメントされて、出力クロックCLKの中心周波数fcが低下し、fc/Nが参照周波数frに近づく。すなわち、第2段階では、|fc/N−fr|が0に近づくように微調整される。
【0049】
図7では、CV2<TVが2回成立した後、計数値CV2が目標値TVに略一致する場合を示している。
この第2実施形態によれば、フィードバッククロック周波数fc/Nが参照周波数frに略一致するように中心周波数設定値CFVが自動的に定められるので、半導体装置の製造プロセスのばらつきによりデジタルVCO13の特性が比較的大きくばらついても、位相ロックが高速かつ確実に行われる。
【0050】
[第3実施形態]
図8は、本発明の第3実施形態の自動調整回路付PLL回路を示す。
図5のカウンタ21がノイズを計数すると、プログラムデータN又は目標値TVの値が所望の値からずれ、調整が不正確になる場合も考えられる。このような場合、正常な場合よりも調整時間が長くなる。
【0051】
そこで、PLL自動調整回路20Bからの調整開始信号ASTをタイマスタート信号としてタイマ18を起動させ、この後、タイマ18の設定時間T1内にタイマ18のリセット入力端RSの立ち上がりが検出されないとき、タイムアップ信号TUPをPLL自動調整回路20Bに供給して、調整動作を再開させている。タイマ18のリセット入力端RSには、ロック検出回路19からのロック検出信号LDが供給される。ロック検出回路19は、位相比較器10からの位相誤差信号ERRに基づいて位相がロックされたかどうかを判定し、位相がロックされたと判定したときに、ロック検出信号LDを高レベルにする。
【0052】
PLL自動調整回路20Bの構成例を図9に示す。
PLL自動調整回路20Bは、図5のPLL自動調整回路20Aに、切換検出回路28及びオアゲート29が付加された構成となっている。
切換検出回路28は、基準周波数コードBFC又は参照周波数コードRFCの値が変化したことを検出すると、切換検出信号CHGのパルスを出力する。切換検出信号CHG、リセット信号RST及びタイムアップ信号TUPはオアゲート29に供給され、オアゲート29の出力が調整開始信号ASTとして制御回路24Aに供給される。この調整開始信号ASTは、図5のリセット信号RSTと同様に機能する。
【0053】
図10(A)及び(B)はそれぞれ、調整動作開始後、調整時間がT1を越えても位相同期状態が検出されない場合及び検出される場合の動作を示している。
上記構成において、切換検出信号CHG、リセット信号RST又はタイムアップ信号TUPのパルスがオアゲート29に供給されると、上記第2実施形態で述べた調整動作が行われる。調整時間がT1を越えても位相ロック状態が検出されない時、タイマ18からタイムアップ信号TUPのパルスが出力されて、再調整が行われる。
【0054】
したがって、カウンタ21でノイズを計数することによりプログラムデータN又は目標値TVが所望の値からずれて調整が不正確になり、調整時間が正常な場合よりも長くなっても、再調整が自動的に行われ、調整の信頼性が向上する。
また、基準クロック周波数f0又は参照周波数frを切換えた場合にも調整が行われるので、この切換後にリセットスイッチを押す必要がなく、操作性が向上する。
【0055】
図8のVCO制御回路12Aは、その制御入力端にロック検出信号LDが供給され、ロック検出信号LDが低レベルであるか高レベルであるかに応じてVCO制御回路12Aの入出力特性が図10(C)に示す如く切換えられる。すなわち、ロック検出信号LDが低レベルで位相ロック検出前のときには、0≦AV≦V1でDV=‘01100’に固定され、V2≦AV≦VCCでDV=‘10100’に固定されて、デジタル値DVの範囲が2進数‘01100’〜‘10000’と狭くなり、ロック検出信号LDが高レベルで位相ロック検出された後は、該固定が取り外されてデジタル値DVの範囲が2進数‘00000’〜‘11111’と広くなる。
【0056】
一般にPLL回路のキャプチャレンジはロックレンジよりも狭いので、このようにVCO制御回路12Aの特性を切り換えることにより位相ロック状態への引き込みが確実に行われ、かつ、位相ロック検出後に位相ロック状態が保持され得る出力周波数fの範囲が広くなる。
なお、本発明には外にも種々の変形例が含まれる。
【0057】
例えば上記第1実施形態において、カウンタ21の計数値CV1の上位ビットのみテーブルROM22のアドレス入力端に供給する構成であってもよい。データ変換器としてのテーブルROM22の替わりに、RAM又はデータ変換回路を用いた構成であってもよい。このデータ変換回路は、入力値に基づいて出力値を演算する演算回路であってもよい。PLL自動調整回路20は、プログラムデータNのみを調整するものであってもよい。この場合、VCO制御回路12とデジタルVCO13とをアナログVCOで置き換えた構成であってもよい。また、アナログVCOの入出力特性をPLL自動調整回路で調整する構成であってもよい。
【0058】
また、上記第2実施形態では、カウンタ21及び25での計数時間をいずれも基準クロックCLK0の半周期としたが、計数時間が定まっておればよく、例えば、カウンタ25での計数時間をカウンタ21での計数時間のN倍にしたり、カウンタ25での計数時間とカウンタ21での計数時間とを異なる周期のクロックで定めるようにしてもよい。さらに、デジタルコンパレータ26で計数値CV2と目標値TVの略一致を検出してU/Dカウンタ27の計数値を固定する場合を説明したが、差(CV2−TV)の符号が反転する時にU/Dカウンタ27の計数値を固定する構成であってもよい。U/Dカウンタ27の出力値を、レジスタ又は定数倍器を介してVCO13の制御入力端に供給する構成であってもよい。
【0059】
上記第3実施形態において、位相比較器10には位相誤差と位相ロックとを同時に検出するものも存在し、この場合にはロック検出回路19は不要である。
上記第1〜3実施形態において、PLL自動調整回路をリセット等の所定時間のみ有効にする場合を説明したが、常時有効にするようにしてもよい。PLL自動調整回路をリセット等の所定時間のみ有効にする場合には、有効な時間のみ電源をPLL自動調整回路に供給するようにしてもよい。また、オアゲート16及び17を用いずに、該有効な時間においてVCO制御回路12又はデジタルVCO13の入力値を固定する構成であってもよい。
【0060】
カウンタ21は実質的にVCOの出力クロックを計数するものであればよく、例えばプログラム分周器15のプログラムデータNを所定値に設定してプログラム分周器15の出力クロックを計数するようにしてもよい。この場合、カウンタ21の出力先を切り換えることによりカウンタ25を省略した構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の自動調整回路付PLL回路を示すブロック図である。
【図2】図1中のPLL自動調整回路の構成例を示すブロック図である。
【図3】図2中のテーブルROMのアドレスと記憶値との関係の具体例を示す図である。
【図4】図2の制御回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態のPLL自動調整回路の構成例を示すブロック図である。
【図6】図5中のテーブルROMのアドレスと記憶値との関係の具体例を示す図である。
【図7】図5の制御回路及びデジタルコンパレータの動作を示すタイミングチャートである。
【図8】本発明の第3実施形態の自動調整回路付PLL回路を示すブロック図である。
【図9】図8のPLL自動調整回路の構成例を示すブロック図である。
【図10】(A)及び(B)は図8中のタイマの動作を示すタイミングチャートであり、(C)は図8中のVCO制御回路の入出力特性図である。
【図11】従来のPLL回路のブロック図である。
【図12】図11中のVCO制御回路及びデジタルVCOの入出力特性図である。
【符号の説明】
10 位相比較器
11 ループフィルタ
12、12A VCO制御回路
13 デジタルVCO
14 中心周波数設定回路
15 プログラマブル分周器
18 タイマ
19 ロック検出回路
20、20A、20B PLL自動調整回路
21、25 カウンタ
22、22A テーブルROM
23、23A レジスタ
24、24A 制御回路
26 デジタルコンパレータ
27 U/Dカウンタ
Claims (11)
- VCOの出力端と位相比較器の一方の入力端との間に、プログラムデータNが設定可変であり該VCOの出力周波数をN分周するプログラマブル分周器が接続されたPLL回路の、該プログラムデータNを調整するPLL自動調整回路であって、該VCOはその入出力特性を変更する制御入力端を有し、
実質的に該VCOの出力クロックを設定時間計数する第1カウンタと、
該第1カウンタの値に応じて該プログラムデータNを設定するとともに、該第1カウンタの値と該プログラムデータNとに応じた制御設定値を出力するデータ変換器と、
該プログラマブル分周器の出力クロックを設定時間計数する第2カウンタと、
該第2カウンタの計数値と該制御設定値とを比較する比較器と、
該比較器の比較結果に応じて計数値がインクリメント又はデクリメントされ、該計数値に基づいた値を該制御入力端に供給するアップダウンカウンタと、
を有することを特徴とするPLL自動調整回路。 - 上記データ変換器は、アドレス入力値を記憶値に変換するメモリである、
ことを特徴とする請求項1記載のPLL自動調整回路。 - 調整開始信号に応答して、上記プログラムデータNが設定される迄、
上記VCOの出力周波数が自然発振周波数になるように制御する制御回路、
を有することを特徴とする請求項1記載のPLL自動調整回路。 - 上記データ変換器の出力値が供給されるレジスタを有し、
上記制御回路は、該データ変換器の出力値が定められた後に該レジスタにその入力値を保持させる、
ことを特徴とする請求項3記載のPLL自動調整回路。 - 上記制御設定値が供給され、保持値を上記VCOの上記制御入力端に供給するレジスタと、
該制御設定値が定められた後に該レジスタにその入力値を保持させる制御回路と、
を有することを特徴とする請求項1記載のPLL自動調整回路。 - 調整開始信号に応答して、上記プログラムデータNが設定される迄上記VCOの上記制御入力端に供給される値を略中央値に固定させ、且つ、上記アップダウンカウンタの計数値に基づいた値が該制御入力端に供給される迄該VCOの入力値が略中央値になるように制御する制御回路、
を有することを特徴とする請求項1記載のPLL自動調整回路。 - 上記VCOの上記制御入力端に供給される値は、上記アップダウンカウンタの計数値である、
ことを特徴とする請求項6記載のPLL自動調整回路。 - PLL回路と、
請求項1乃至7のいずれか1つに記載のPLL自動調整回路と、
を有することを特徴とする自動調整回路付PLL回路。 - 上記PLL回路が位相同期状態になったかどうかを検出するロック検出回路と、
上記調整開始信号がアクティブになってから該ロック検出回路が該位相同期状態になったことを検出する迄の時間が設定時間を越えた場合に該調整開始信号を再度アクティブにさせるタイマと、
を有することを特徴とする請求項8記載の自動調整回路付PLL回路。 - 上記PLL回路は、上記VCOの入力がデジタル値であり、該VCOの前段にアナログ電圧をデジタル値に変換するVCO制御回路を有し、該VCO制御回路はその出力範囲を第1範囲と該第1範囲より広い第2範囲とに切り換えるための制御入力端を有し、
位相同期状態になったかどうかを検出して検出信号を該VCO制御回路の該制御入力端に供給することにより、該位相同期状態になってないことを検出している時に該VCO制御回路の出力範囲を該第1範囲にさせ、該位相同期状態になっていることを検出している時に該VCO制御回路の出力範囲を該第2範囲にさせるロック検出回路と、
を有することを特徴とする請求項8記載の自動調整回路付PLL回路。 - 請求項8乃至10のいずれか1つに記載の自動調整回路付PLL回路を有することを特徴とする半導体装置。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29057896A JP3764785B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | Pll回路及びその自動調整回路並びに半導体装置 |
US08/923,640 US6078633A (en) | 1996-10-31 | 1997-09-04 | PLL circuit and its automatic adjusting circuit |
DE69726381T DE69726381T2 (de) | 1996-10-31 | 1997-09-09 | PLL-Schaltung mit selbsttätiger Einstellung |
EP97402091A EP0840458B1 (en) | 1996-10-31 | 1997-09-09 | PLL circuit and its automatic adjusting circuit |
KR1019970047071A KR100267158B1 (ko) | 1996-10-31 | 1997-09-12 | Pll회로와그의자동조정회로및반도체장치 |
TW086113448A TW341006B (en) | 1996-10-31 | 1997-09-17 | PLL circuit and its automatic adjusting circuit |
CN97121267A CN1113465C (zh) | 1996-10-31 | 1997-10-30 | 锁相环路电路及其自动调整电路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29057896A JP3764785B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | Pll回路及びその自動調整回路並びに半導体装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10135825A JPH10135825A (ja) | 1998-05-22 |
JP3764785B2 true JP3764785B2 (ja) | 2006-04-12 |
Family
ID=17757842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29057896A Expired - Lifetime JP3764785B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | Pll回路及びその自動調整回路並びに半導体装置 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6078633A (ja) |
EP (1) | EP0840458B1 (ja) |
JP (1) | JP3764785B2 (ja) |
KR (1) | KR100267158B1 (ja) |
CN (1) | CN1113465C (ja) |
DE (1) | DE69726381T2 (ja) |
TW (1) | TW341006B (ja) |
Families Citing this family (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3835945B2 (ja) * | 1999-02-19 | 2006-10-18 | 富士通株式会社 | ディジタルデータの伝送網におけるシステムクロック再生方法および装置 |
US6177843B1 (en) | 1999-05-26 | 2001-01-23 | Cypress Semiconductor Corp. | Oscillator circuit controlled by programmable logic |
US6629257B1 (en) * | 2000-08-31 | 2003-09-30 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | System and method to automatically reset and initialize a clocking subsystem with reset signaling technique |
DE10049333C2 (de) * | 2000-10-05 | 2002-12-05 | Infineon Technologies Ag | Digitaler Phasenregelkreis |
US6624668B1 (en) | 2000-11-08 | 2003-09-23 | Xilinx, Inc. | Digitally programmable phase-lock loop for high-speed data communications |
DE10106941C2 (de) * | 2001-02-15 | 2003-05-08 | Texas Instruments Deutschland | Phasen- und Frequenznachlaufsynchronisationsschaltungen |
US6751264B2 (en) | 2001-07-27 | 2004-06-15 | Motorola, Inc. | Receiver and method therefor |
US6760386B2 (en) * | 2001-07-27 | 2004-07-06 | Motorola, Inc. | Receiver and method therefor |
US7292832B2 (en) * | 2001-09-17 | 2007-11-06 | Analog Device, Inc. | Timing and frequency control method and circuit for digital wireless telephone system terminals |
US6703875B1 (en) * | 2002-07-29 | 2004-03-09 | Cisco Technology, Inc. | Device for emulating phase-locked loop and method for same |
US7216248B2 (en) * | 2003-03-20 | 2007-05-08 | Sun Microsystems, Inc. | On-chip clock generator allowing rapid changes of on-chip clock frequency |
US7447284B2 (en) | 2003-03-28 | 2008-11-04 | Freescale Semiconductor, Inc. | Method and apparatus for signal noise control |
JP2004364366A (ja) | 2003-06-02 | 2004-12-24 | Seiko Epson Corp | Pwm制御システム |
EP1551102B1 (en) * | 2003-12-29 | 2007-02-14 | STMicroelectronics S.r.l. | Device for calibrating the frequency of an oscillator, phase looked loop circuit comprising said calibration device and related frequency calibration method. |
JP2006005489A (ja) * | 2004-06-15 | 2006-01-05 | Sharp Corp | Pll回路および高周波受信装置 |
DE102005018950B4 (de) * | 2004-12-01 | 2011-04-14 | Wired Connections LLC, Wilmington | Vorrichtung und Verfahren zur Phasensynchronisation mit Hilfe eines Mikrocontrollers |
US7427899B2 (en) * | 2006-01-06 | 2008-09-23 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Apparatus and method for operating a variable segment oscillator |
US8564375B2 (en) * | 2011-12-30 | 2013-10-22 | Fairchild Semiconductor Corporation | Methods and apparatus for self-trim calibration of an oscillator |
CN103188175B (zh) * | 2011-12-30 | 2018-05-04 | 国民技术股份有限公司 | 一种频率补偿电路、解调系统及解调方法 |
JP5908747B2 (ja) * | 2012-02-28 | 2016-04-26 | ラピスセミコンダクタ株式会社 | 発振周波数調整回路、半導体装置、電子機器、及び発振周波数調整方法 |
DE102012203664A1 (de) * | 2012-03-08 | 2013-09-12 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren zur Nachführung eines Frequenzsignals und korrespondierende Sensoreinheit für ein Fahrzeug |
US9065459B1 (en) * | 2013-03-14 | 2015-06-23 | Integrated Device Technology, Inc. | Clock generation circuits using jitter attenuation control circuits with dynamic range shifting |
CN105959001B (zh) * | 2016-04-18 | 2018-11-06 | 南华大学 | 变频域全数字锁相环及锁相控制方法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4272729A (en) * | 1979-05-10 | 1981-06-09 | Harris Corporation | Automatic pretuning of a voltage controlled oscillator in a frequency synthesizer using successive approximation |
US4330758A (en) * | 1980-02-20 | 1982-05-18 | Motorola, Inc. | Synchronized frequency synthesizer with high speed lock |
US4528523A (en) * | 1982-12-20 | 1985-07-09 | Rca Corporation | Fast tuned phase locked loop frequency control system |
CA1325251C (en) * | 1988-09-02 | 1993-12-14 | Shigeki Saito | Frequency synthesizer |
JPH0529932A (ja) * | 1991-07-24 | 1993-02-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | クロツク切り換え装置 |
US5614870A (en) * | 1993-04-20 | 1997-03-25 | Rca Thomson Licensing Corporation | Phase lock loop with idle mode of operation during vertical blanking |
CN1037560C (zh) * | 1993-04-20 | 1998-02-25 | Rca汤姆森许可公司 | 具有切换电抗元件的振荡器 |
-
1996
- 1996-10-31 JP JP29057896A patent/JP3764785B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1997
- 1997-09-04 US US08/923,640 patent/US6078633A/en not_active Expired - Lifetime
- 1997-09-09 DE DE69726381T patent/DE69726381T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1997-09-09 EP EP97402091A patent/EP0840458B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1997-09-12 KR KR1019970047071A patent/KR100267158B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1997-09-17 TW TW086113448A patent/TW341006B/zh not_active IP Right Cessation
- 1997-10-30 CN CN97121267A patent/CN1113465C/zh not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1113465C (zh) | 2003-07-02 |
EP0840458A3 (en) | 1998-12-09 |
US6078633A (en) | 2000-06-20 |
DE69726381T2 (de) | 2004-05-27 |
EP0840458A2 (en) | 1998-05-06 |
TW341006B (en) | 1998-09-21 |
CN1183676A (zh) | 1998-06-03 |
EP0840458B1 (en) | 2003-11-26 |
JPH10135825A (ja) | 1998-05-22 |
KR100267158B1 (ko) | 2000-10-16 |
KR19980032380A (ko) | 1998-07-25 |
DE69726381D1 (de) | 2004-01-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3764785B2 (ja) | Pll回路及びその自動調整回路並びに半導体装置 | |
US10511312B1 (en) | Metastable-free output synchronization for multiple-chip systems and the like | |
US7759990B2 (en) | Clock switching circuit | |
US7209009B2 (en) | Controlling a voltage controlled oscillator in a bang-bang phase locked loop | |
US7304510B2 (en) | Digital phase detector improving phase detection resolution thereof | |
US6882196B2 (en) | Duty cycle corrector | |
US6831523B1 (en) | Auto-detection between referenceless and reference clock mode of operation | |
JPH10271003A (ja) | 自己同調クロック回復のフェーズロックループ回路 | |
JPH11514511A (ja) | 周波数シンセサイザにおいて電圧制御発振器の同調範囲を制御する方法および装置 | |
US7750696B2 (en) | Phase-locked loop | |
US6897691B2 (en) | Phase locked loop with low steady state phase errors and calibration circuit for the same | |
EP1404020B1 (en) | Phase-locked loop circuit reducing steady state phase error | |
US6429707B1 (en) | Reference signal switchover clock output controller | |
JP3560319B2 (ja) | 位相調整回路 | |
US7310401B2 (en) | Programmable frequency detector for use with a phase-locked loop | |
JP4342754B2 (ja) | Pll回路 | |
JPH1093406A (ja) | タイミング発生装置 | |
JP2808967B2 (ja) | クロックホールドオーバ回路 | |
US7039148B1 (en) | Phase detector and signal locking system controller | |
JPS60249429A (ja) | 位相同期回路 | |
JP3161137B2 (ja) | Pll回路 | |
JPH04343524A (ja) | Pll回路 | |
JP2002368612A (ja) | Pll回路 | |
KR100205626B1 (ko) | 디지탈 주파수 합성기 | |
JPH05304468A (ja) | 位相同期ループ回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041026 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041124 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050119 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060117 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060123 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090127 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100127 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110127 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110127 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120127 Year of fee payment: 6 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120127 Year of fee payment: 6 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130127 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140127 Year of fee payment: 8 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |