JPH05304468A - 位相同期ループ回路 - Google Patents
位相同期ループ回路Info
- Publication number
- JPH05304468A JPH05304468A JP4107752A JP10775292A JPH05304468A JP H05304468 A JPH05304468 A JP H05304468A JP 4107752 A JP4107752 A JP 4107752A JP 10775292 A JP10775292 A JP 10775292A JP H05304468 A JPH05304468 A JP H05304468A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- phase
- signal
- output
- frequency
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は入力信号の周波数が低周波数になっ
ても、電圧制御発振回路の発振動作を停止させることな
く動作し得る位相同期ループ回路に関し、発振動作をデ
ィジタル的に防止することを目的とする。 【構成】 制御回路20は入力信号の繰り返し周波数が
設定値以下となったことをディジタル的に検出し、その
検出時に位相比較回路11の位相比較動作を停止させ、
ハイインピーダンス又は所定値の信号を固定的に出力さ
せる。
ても、電圧制御発振回路の発振動作を停止させることな
く動作し得る位相同期ループ回路に関し、発振動作をデ
ィジタル的に防止することを目的とする。 【構成】 制御回路20は入力信号の繰り返し周波数が
設定値以下となったことをディジタル的に検出し、その
検出時に位相比較回路11の位相比較動作を停止させ、
ハイインピーダンス又は所定値の信号を固定的に出力さ
せる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は位相同期ループ回路に係
り、特に入力信号の周波数が低周波数になっても、電圧
制御発振回路の発振動作を停止させることなく動作し得
る位相同期ループ回路に関する。
り、特に入力信号の周波数が低周波数になっても、電圧
制御発振回路の発振動作を停止させることなく動作し得
る位相同期ループ回路に関する。
【0002】位相同期ループ(PLL:Phase Locked L
oop)回路は従来より種々の用途に広く使用されている
が、その出力信号が次段の半導体装置のクロックとして
使用されている場合には、位相同期ループ回路内の電圧
制御発振回路(VCO)の発振動作が停止すると、位相
同期ループ回路の出力信号がなくなり、次段の半導体装
置も動作停止してしまう。このため、VCO発振動作を
停止しないようにする必要がある。
oop)回路は従来より種々の用途に広く使用されている
が、その出力信号が次段の半導体装置のクロックとして
使用されている場合には、位相同期ループ回路内の電圧
制御発振回路(VCO)の発振動作が停止すると、位相
同期ループ回路の出力信号がなくなり、次段の半導体装
置も動作停止してしまう。このため、VCO発振動作を
停止しないようにする必要がある。
【0003】
【従来の技術】図5は従来の位相同期ループ回路の一例
のブロック図を示す。同図中、入力信号は位相比較回路
11に供給されて、後述の分周回路14の出力信号との
位相比較を行なわれ、それらの位相差に応じた位相誤差
信号に変換される。この位相誤差信号はハイレベル、ロ
ーレベル又はハイインピーダンスのディジタル信号であ
り、電圧変換回路12によってアナログ電圧に変換され
た後、電圧制御発振回路(VCO)13に制御電圧とし
て印加され、その出力発振周波数を可変制御する。
のブロック図を示す。同図中、入力信号は位相比較回路
11に供給されて、後述の分周回路14の出力信号との
位相比較を行なわれ、それらの位相差に応じた位相誤差
信号に変換される。この位相誤差信号はハイレベル、ロ
ーレベル又はハイインピーダンスのディジタル信号であ
り、電圧変換回路12によってアナログ電圧に変換され
た後、電圧制御発振回路(VCO)13に制御電圧とし
て印加され、その出力発振周波数を可変制御する。
【0004】VCO13の出力発振周波数は次段の回路
へ出力される一方、分周回路14により分周されて前記
入力信号と同一周波数にされた後、位相比較回路11に
供給されて入力信号と位相比較される。
へ出力される一方、分周回路14により分周されて前記
入力信号と同一周波数にされた後、位相比較回路11に
供給されて入力信号と位相比較される。
【0005】かかる位相同期ループ回路によれば、位相
比較回路11の入力信号に位相同期した信号をVCO1
3及び分周回路14より出力することができる。しか
し、VCO13は入力制御電圧が所定値以下となると発
振動作を停止してしまうため、入力信号の周波数がVC
O13の発振動作を停止させてしまうような低周波数と
なっても、VCO13の発振動作を前述した理由により
防止する必要がある。
比較回路11の入力信号に位相同期した信号をVCO1
3及び分周回路14より出力することができる。しか
し、VCO13は入力制御電圧が所定値以下となると発
振動作を停止してしまうため、入力信号の周波数がVC
O13の発振動作を停止させてしまうような低周波数と
なっても、VCO13の発振動作を前述した理由により
防止する必要がある。
【0006】そこで、従来は電圧変換回路12の出力制
御電圧が、上記のVCO13の発振動作を停止させてし
まう電圧よりも低下しないように、電圧変換回路12の
出力制御電圧を検出して制御電圧の下限値を所定値に制
限する制御回路15を設けている。
御電圧が、上記のVCO13の発振動作を停止させてし
まう電圧よりも低下しないように、電圧変換回路12の
出力制御電圧を検出して制御電圧の下限値を所定値に制
限する制御回路15を設けている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の制御
回路15はアナログ電圧である制御電圧のレベルを検出
するためにアナログ回路であり、このため技術的に難し
く、経験豊かな設計者でさえ、失敗することがある。従
って、従来は位相同期ループ回路を設計する場合設計期
間が長くなり、製品として出荷するのに時間がかかり、
コスト高になるといった問題を生じていた。
回路15はアナログ電圧である制御電圧のレベルを検出
するためにアナログ回路であり、このため技術的に難し
く、経験豊かな設計者でさえ、失敗することがある。従
って、従来は位相同期ループ回路を設計する場合設計期
間が長くなり、製品として出荷するのに時間がかかり、
コスト高になるといった問題を生じていた。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、VCOの発振防止をディジタル的に処理すること
により、上記の課題を解決した位相同期ループ回路を提
供することを目的とする。
あり、VCOの発振防止をディジタル的に処理すること
により、上記の課題を解決した位相同期ループ回路を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図を示す。同図中、図5と同一構成部分には同一符
号を付してある。図1において、位相比較回路11より
のディジタル位相誤差信号は電圧変換回路12によりア
ナログ制御電圧に変換された後、電圧制御発振回路(V
CO)13に制御電圧として印加される。VCO13の
出力発振周波数は分周回路14を通して位相比較回路1
1に比較信号として供給される。
ック図を示す。同図中、図5と同一構成部分には同一符
号を付してある。図1において、位相比較回路11より
のディジタル位相誤差信号は電圧変換回路12によりア
ナログ制御電圧に変換された後、電圧制御発振回路(V
CO)13に制御電圧として印加される。VCO13の
出力発振周波数は分周回路14を通して位相比較回路1
1に比較信号として供給される。
【0010】このような構成の位相同期ループ回路に、
本発明は制御回路20を設けたものである。この制御回
路20は入力信号の繰り返し周波数が設定値以下となっ
たことをディジタル的に検出した時に、位相比較回路1
1の位相比較動作を停止させ、位相比較回路11よりハ
イインピーダンス又は所定値のディジタル位相誤差信号
を固定的に出力させる。
本発明は制御回路20を設けたものである。この制御回
路20は入力信号の繰り返し周波数が設定値以下となっ
たことをディジタル的に検出した時に、位相比較回路1
1の位相比較動作を停止させ、位相比較回路11よりハ
イインピーダンス又は所定値のディジタル位相誤差信号
を固定的に出力させる。
【0011】
【作用】入力信号の繰り返し周波数が前記設定値以下と
なった時は、そのままでは電圧変換回路12よりVCO
13に供給される制御電圧によって、VCO13は発振
動作を停止してしまう。
なった時は、そのままでは電圧変換回路12よりVCO
13に供給される制御電圧によって、VCO13は発振
動作を停止してしまう。
【0012】しかし、本発明では入力信号の繰り返し周
波数が上記設定値以下となった時には、制御回路20に
よりそのことがディジタル的に検出され、かつ、位相比
較回路11の出力ディジタル位相誤差信号がハイインピ
ーダンス又は所定値に固定されるため、VCO13の制
御電圧の下限値を所定値に制限することができる。
波数が上記設定値以下となった時には、制御回路20に
よりそのことがディジタル的に検出され、かつ、位相比
較回路11の出力ディジタル位相誤差信号がハイインピ
ーダンス又は所定値に固定されるため、VCO13の制
御電圧の下限値を所定値に制限することができる。
【0013】
【実施例】図2は本発明の一実施例のブロック図を示
す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。図2において、制御回路20は同
期回路21、8ビットカウンタ22及びゼロ検出回路2
3よりなる。また、低域フィルタ31は前記電圧変換回
路12を構成しており、同期カウンタ32は前記分周回
路14を構成している。
す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。図2において、制御回路20は同
期回路21、8ビットカウンタ22及びゼロ検出回路2
3よりなる。また、低域フィルタ31は前記電圧変換回
路12を構成しており、同期カウンタ32は前記分周回
路14を構成している。
【0014】位相比較回路11は入力信号の立ち上がり
が同期カウンタ32の出力(OUT2)の立ち上がりよ
り早いか、又はゼロ検出回路23の出力が“1”となっ
た場合、“1”のディジタル位相誤差信号を出力し、入
力信号の立ち上がりが同期カウンタ32の出力の立ち上
がりより遅い場合は“0”のディジタル位相誤差信号を
出力し、その他は出力がハイインピーダンスとなる構成
である。
が同期カウンタ32の出力(OUT2)の立ち上がりよ
り早いか、又はゼロ検出回路23の出力が“1”となっ
た場合、“1”のディジタル位相誤差信号を出力し、入
力信号の立ち上がりが同期カウンタ32の出力の立ち上
がりより遅い場合は“0”のディジタル位相誤差信号を
出力し、その他は出力がハイインピーダンスとなる構成
である。
【0015】低域フィルタ31は位相比較回路11の出
力ディジタル位相誤差信号のパルス幅をアナログ電圧に
変換する。VCO13は制御電圧が高いほど高周波数を
発振出力し、電圧レベル2V以上なら発振停止が起らな
い回路構成とされている。同期カウンタ32はVCO1
3の出力発振周波数を2分周する。
力ディジタル位相誤差信号のパルス幅をアナログ電圧に
変換する。VCO13は制御電圧が高いほど高周波数を
発振出力し、電圧レベル2V以上なら発振停止が起らな
い回路構成とされている。同期カウンタ32はVCO1
3の出力発振周波数を2分周する。
【0016】また、同期回路21は入力信号を信号CL
Kで同期化するための回路、8ビットカウンタ22は同
期回路21の出力(OUT1)又はリセットパルスによ
り初期化され、信号CLKに同期してカウントダウンす
るカウンタ、ゼロ検出回路23は8ビットカウンタ22
のカウンタ値が“0”になったことを検出し、位相比較
回路11の動作と8ビットカウンタ22の動作を夫々停
止する。
Kで同期化するための回路、8ビットカウンタ22は同
期回路21の出力(OUT1)又はリセットパルスによ
り初期化され、信号CLKに同期してカウントダウンす
るカウンタ、ゼロ検出回路23は8ビットカウンタ22
のカウンタ値が“0”になったことを検出し、位相比較
回路11の動作と8ビットカウンタ22の動作を夫々停
止する。
【0017】上記の制御回路20及び位相比較回路11
の部分の具体的回路の一実施例を図3に示す。同期回路
21は3段縦続接続されたD型フリップフロップ41〜
43とD型フリップフロップ42,43の各出力の論理
積をとるAND回路44とよりなり、入力信号aと信号
CLK及びリセットパルスが印加される。
の部分の具体的回路の一実施例を図3に示す。同期回路
21は3段縦続接続されたD型フリップフロップ41〜
43とD型フリップフロップ42,43の各出力の論理
積をとるAND回路44とよりなり、入力信号aと信号
CLK及びリセットパルスが印加される。
【0018】8ビットカウンタ22はOR回路45、8
個のD型フリップフロップ461 〜468 ,及びインバ
ータ、AND回路やOR回路などの論理回路群47より
なる。また、ゼロ検出回路23はD型フリップフロップ
461 〜468 の各Q出力が入力される8入力NOR回
路48より構成されており、8ビットカウンタ22の出
力カウンタ値が“0”のときのみ“1”の信号を出力
し、それ以外は“0”の信号を出力する。
個のD型フリップフロップ461 〜468 ,及びインバ
ータ、AND回路やOR回路などの論理回路群47より
なる。また、ゼロ検出回路23はD型フリップフロップ
461 〜468 の各Q出力が入力される8入力NOR回
路48より構成されており、8ビットカウンタ22の出
力カウンタ値が“0”のときのみ“1”の信号を出力
し、それ以外は“0”の信号を出力する。
【0019】位相比較回路11は位相比較器49、イン
バータ50、OR回路51、AND回路52,53及び
PチャネルMOSトランジスタQPとNチャネルMOS
トランジスタQNより構成されている。トランジスタQ
PとQNの各ドレインの共通接続点から位相誤差信号が
出力される。
バータ50、OR回路51、AND回路52,53及び
PチャネルMOSトランジスタQPとNチャネルMOS
トランジスタQNより構成されている。トランジスタQ
PとQNの各ドレインの共通接続点から位相誤差信号が
出力される。
【0020】次に図2及び図3に示す本実施例の動作に
ついて、図4のタイムチャートを併せ参照しつつ説明す
る。まず、リセットパルスcが“1”とされることによ
り、同期回路21内の各D型フリップフロップ41〜4
3がリセットされ、また同期カウンタ32及び8ビット
カウンタ22が夫々初期化される。8ビットカウンタ2
2は上記の初期化によって図3に示すD型フリップフロ
ップ461 〜468 の各Q出力信号が夫々“1”、すな
わち16進数で「FF」なるカウンタ値を示す。
ついて、図4のタイムチャートを併せ参照しつつ説明す
る。まず、リセットパルスcが“1”とされることによ
り、同期回路21内の各D型フリップフロップ41〜4
3がリセットされ、また同期カウンタ32及び8ビット
カウンタ22が夫々初期化される。8ビットカウンタ2
2は上記の初期化によって図3に示すD型フリップフロ
ップ461 〜468 の各Q出力信号が夫々“1”、すな
わち16進数で「FF」なるカウンタ値を示す。
【0021】次に、図4(C)に示す如く、上記のリセ
ットパルスcが時刻t1 で立ち下がって“0”となる
と、8ビットカウンタ22は図4(B)に示す信号クロ
ックの立ち下がりが入力される毎に、同図(D)に示す
如く「01」ずつカウントダウンする。
ットパルスcが時刻t1 で立ち下がって“0”となる
と、8ビットカウンタ22は図4(B)に示す信号クロ
ックの立ち下がりが入力される毎に、同図(D)に示す
如く「01」ずつカウントダウンする。
【0022】続く時刻t2 で図4(I)に示す如くVC
O13の出力信号が立ち下がると、VCO13の出力信
号を2分周する同期カウンタ32の出力信号(OUT
2)が同図(F)に示す如く“1”となる。すると、図
3に示す位相比較器49よりOR回路51及びAND回
路52に夫々“1”が出力され、またこの時NOR回路
48の出力信号が“0”であり、インバータ50の出力
信号が“1”であるため、AND回路52及び53の各
出力信号が夫々“1”となり、トランジスタQPはオ
フ、トランジスタQNはオンとなる。従って、位相比較
回路11の出力信号は図4(G)に示す如く、時刻t2
直後より“0”となる。
O13の出力信号が立ち下がると、VCO13の出力信
号を2分周する同期カウンタ32の出力信号(OUT
2)が同図(F)に示す如く“1”となる。すると、図
3に示す位相比較器49よりOR回路51及びAND回
路52に夫々“1”が出力され、またこの時NOR回路
48の出力信号が“0”であり、インバータ50の出力
信号が“1”であるため、AND回路52及び53の各
出力信号が夫々“1”となり、トランジスタQPはオ
フ、トランジスタQNはオンとなる。従って、位相比較
回路11の出力信号は図4(G)に示す如く、時刻t2
直後より“0”となる。
【0023】次に、時刻t3 で図4(A)に示すように
“1”の入力信号aが入力されると、図3の位相比較器
49よりAND回路52へ出力される信号が“0”に変
化し、トランジスタQP及びQNが夫々オフとなるた
め、位相比較回路11の出力はハイインピーダンスとな
る。
“1”の入力信号aが入力されると、図3の位相比較器
49よりAND回路52へ出力される信号が“0”に変
化し、トランジスタQP及びQNが夫々オフとなるた
め、位相比較回路11の出力はハイインピーダンスとな
る。
【0024】また、入力信号aが“1”の状態が信号C
LKの2つ目の立ち上がり分継続した時刻t4 で図3に
示す同期回路21内のAND回路44の出力信号が
“1”に変化し、信号CLKの3つ目の立ち上がり継続
した時刻t6 でAND回路44の出力信号が“0”とな
る。従って、同期回路21から8ビットカウンタ22へ
は、図4(E)に示すように時刻t4 からt6 まで信号
CLKの一周期幅のパルスが供給される。
LKの2つ目の立ち上がり分継続した時刻t4 で図3に
示す同期回路21内のAND回路44の出力信号が
“1”に変化し、信号CLKの3つ目の立ち上がり継続
した時刻t6 でAND回路44の出力信号が“0”とな
る。従って、同期回路21から8ビットカウンタ22へ
は、図4(E)に示すように時刻t4 からt6 まで信号
CLKの一周期幅のパルスが供給される。
【0025】また、時刻t4 で同期回路21の出力信号
が“1”となった直後の信号CLKの立ち上がり時刻t
5 で、8ビットカウンタ22は再び出力計数値が「F
F」となる初期化が行なわれる。同期回路21の出力信
号が“0”になると、8ビットカウンタ22は信号CL
Kの立ち下がりに同期して再びカウントダウンを始め
る。
が“1”となった直後の信号CLKの立ち上がり時刻t
5 で、8ビットカウンタ22は再び出力計数値が「F
F」となる初期化が行なわれる。同期回路21の出力信
号が“0”になると、8ビットカウンタ22は信号CL
Kの立ち下がりに同期して再びカウントダウンを始め
る。
【0026】位相比較回路11の出力信号は時刻t2 〜
t3 の期間“0”であるため、低域フィルタ31の出力
制御電圧は図4(H)に示す如く上記の期間低下する
が、時刻t3 後は位相比較回路11の出力がハイインピ
ーダンスのため上記2V以上の制御電圧が保持される。
よって、VCO13からは或る時間後に再び出力信号が
取り出され、時刻t7 で図4(I)に示す如く立ち下が
る。これにより、同期カウンタ32の出力信号は図4
(F)に示すように“0”に立ち下がる。
t3 の期間“0”であるため、低域フィルタ31の出力
制御電圧は図4(H)に示す如く上記の期間低下する
が、時刻t3 後は位相比較回路11の出力がハイインピ
ーダンスのため上記2V以上の制御電圧が保持される。
よって、VCO13からは或る時間後に再び出力信号が
取り出され、時刻t7 で図4(I)に示す如く立ち下が
る。これにより、同期カウンタ32の出力信号は図4
(F)に示すように“0”に立ち下がる。
【0027】このようにして、入力信号aが入力されな
いと、同期カウンタ32の出力信号が立ち上がる毎にV
CO13の制御電圧が徐々に低下していき、最後にはV
CO13が発振動作を停止する2V以下に到達してしま
う。しかし、本実施例ではこの制御電圧が2Vにまで低
下するよりも早い時刻t8 で図4(D)に示す如く8ビ
ットカウンタ22のカウント値が「00」となるように
信号CLKの繰り返し周波数などが設定されている。
いと、同期カウンタ32の出力信号が立ち上がる毎にV
CO13の制御電圧が徐々に低下していき、最後にはV
CO13が発振動作を停止する2V以下に到達してしま
う。しかし、本実施例ではこの制御電圧が2Vにまで低
下するよりも早い時刻t8 で図4(D)に示す如く8ビ
ットカウンタ22のカウント値が「00」となるように
信号CLKの繰り返し周波数などが設定されている。
【0028】時刻t8 で8ビットカウンタ22のカウン
ト値が「00」となると、図3に示したゼロ検出回路2
3を構成するNOR回路48の出力信号が図4(J)に
示す如く“1”に立ち上がる。すると、位相比較回路1
1内のトランジスタQP及びQNの各ゲートに印加され
るAND回路52及び53の各出力信号は、位相比較器
49の出力に無関係に夫々“0”とされるため、トラン
ジスタQPがオン、トランジスタQNがオフとされる。
これにより、位相比較回路11の出力位相誤差信号は図
4(G)に示すように時刻t8 直後より“1”とされ
る。
ト値が「00」となると、図3に示したゼロ検出回路2
3を構成するNOR回路48の出力信号が図4(J)に
示す如く“1”に立ち上がる。すると、位相比較回路1
1内のトランジスタQP及びQNの各ゲートに印加され
るAND回路52及び53の各出力信号は、位相比較器
49の出力に無関係に夫々“0”とされるため、トラン
ジスタQPがオン、トランジスタQNがオフとされる。
これにより、位相比較回路11の出力位相誤差信号は図
4(G)に示すように時刻t8 直後より“1”とされ
る。
【0029】一方、NOR回路48の出力信号(ゼロ検
出信号)が“1”となると、D型フリップフロップ46
1 〜468 の各データ入力端子の入力信号がいずれも
“0”になるため、次にリセットパルスcか入力信号a
が入力されない限り8ビットカウンタ22の出力カウン
タ値は図4(D)に示す如く「00」に保持される。
出信号)が“1”となると、D型フリップフロップ46
1 〜468 の各データ入力端子の入力信号がいずれも
“0”になるため、次にリセットパルスcか入力信号a
が入力されない限り8ビットカウンタ22の出力カウン
タ値は図4(D)に示す如く「00」に保持される。
【0030】従って、位相比較回路11の出力位相誤差
信号も“1”に保持されるため、低域フィルタ31の出
力制御電圧は図4(H)に示す如く、時刻t8 以降電源
電圧に向かって上昇していく。これにより、VCO13
の出力発振周波数は、入力制御電圧が電源電圧のときの
最高周波数に向かって徐々に上昇していく。
信号も“1”に保持されるため、低域フィルタ31の出
力制御電圧は図4(H)に示す如く、時刻t8 以降電源
電圧に向かって上昇していく。これにより、VCO13
の出力発振周波数は、入力制御電圧が電源電圧のときの
最高周波数に向かって徐々に上昇していく。
【0031】従って、入力信号aが所定時間(すなわ
ち、8ビットカウンタ22が信号CLKを16進数でF
F個計数する期間)入力されなくなったときでも、VC
O13の発振動作は停止することはなく、よって位相同
期ループ回路より常に信号を出力させることができる。
ち、8ビットカウンタ22が信号CLKを16進数でF
F個計数する期間)入力されなくなったときでも、VC
O13の発振動作は停止することはなく、よって位相同
期ループ回路より常に信号を出力させることができる。
【0032】また、上記の同期回路21、8ビットカウ
ンタ22及びゼロ検出回路23は、図3に示すようにデ
ィジタル回路で構成されるため、技術的に容易に回路設
計することができる。
ンタ22及びゼロ検出回路23は、図3に示すようにデ
ィジタル回路で構成されるため、技術的に容易に回路設
計することができる。
【0033】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、例えば8ビットカウンタ22の初期値を
ハードウェアで固定していたが、レジスタを用いてカウ
ント値を自由に設定できるようにしてもよい。また、入
力信号aが設定時間入力されないとき、すなわち入力信
号aの繰り返し周波数が設定値以下のときに、位相比較
回路の出力を、ハイインピーダンスにしてもよい。
ものではなく、例えば8ビットカウンタ22の初期値を
ハードウェアで固定していたが、レジスタを用いてカウ
ント値を自由に設定できるようにしてもよい。また、入
力信号aが設定時間入力されないとき、すなわち入力信
号aの繰り返し周波数が設定値以下のときに、位相比較
回路の出力を、ハイインピーダンスにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、入力信号
の繰り返し周波数が設定値以下であると検出した時には
位相比較回路の動作をディジタル的に停止させることに
より、電圧制御発振回路の制御電圧の下限値を所定値に
制限するようにしているため、入力信号の繰り返し周波
数が上記設定値以下であっても電圧制御発振回路の発振
停止をディジタル的に防止することができ、従って位相
同期ループ回路の設計が従来より簡単にできるため、設
計期間の短縮、製品の早期出荷に寄与するところ大であ
る等の特長を有するものである。
の繰り返し周波数が設定値以下であると検出した時には
位相比較回路の動作をディジタル的に停止させることに
より、電圧制御発振回路の制御電圧の下限値を所定値に
制限するようにしているため、入力信号の繰り返し周波
数が上記設定値以下であっても電圧制御発振回路の発振
停止をディジタル的に防止することができ、従って位相
同期ループ回路の設計が従来より簡単にできるため、設
計期間の短縮、製品の早期出荷に寄与するところ大であ
る等の特長を有するものである。
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例のブロック図である。
【図3】本発明の要部の一実施例の具体的回路図であ
る。
る。
【図4】図2及び図3の動作説明用タイムチャートであ
る。
る。
【図5】従来の一例のブロック図である。
11 位相比較回路 12 電圧変換回路 13 電圧制御発振回路(VCO) 14 分周回路 20 制御回路 21 同期回路 22 8ビットカウンタ 23 ゼロ検出回路 31 低域フィルタ 32 同期カウンタ
Claims (3)
- 【請求項1】 電圧によって発振周波数が制御される発
振回路と、前記発振回路から出力されるクロックを分周
する分周回路と、入力信号と前記分周回路の出力の位相
差を検出する位相比較回路と、前記入力信号が所定周波
数以下になった時に前記位相比較を停止させる制御回路
とを具備することを特徴とする位相同期ループ回路。 - 【請求項2】 位相比較回路(11)より取り出した、
入力信号と比較信号との位相差に応じたディジタル位相
誤差信号を電圧変換回路(12)によりアナログ制御電
圧に変換して電圧制御発振回路(13)に制御電圧とし
て印加し、該電圧制御発振回路(13)の出力発振周波
数を分周回路(14)を通して前記位相比較回路(1
1)に前記比較信号として供給する位相同期ループ回路
において、 前記入力信号の繰り返し周波数が設定値以下となったこ
とをディジタル的に検出した時に、前記位相比較回路
(11)の位相比較動作を停止させ、該位相比較回路
(11)よりハイインピーダンス又は所定値のディジタ
ル位相誤差信号を固定的に出力させる制御回路(20)
を具備することを特徴とする位相同期ループ回路。 - 【請求項3】 前記制御回路(20)は、前記入力信号
が設定時間入力されないことを検出した時は、前記位相
比較回路(11)の出力ディジタル位相誤差信号を強制
的にハイレベルにするディジタル回路(21〜23)で
あることを特徴とする請求項2記載の位相同期ループ回
路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4107752A JPH05304468A (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | 位相同期ループ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4107752A JPH05304468A (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | 位相同期ループ回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05304468A true JPH05304468A (ja) | 1993-11-16 |
Family
ID=14467079
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4107752A Pending JPH05304468A (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | 位相同期ループ回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05304468A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007052820A1 (ja) * | 2005-11-01 | 2007-05-10 | Nec Corporation | Pll制御回路 |
JP2007189638A (ja) * | 2006-01-16 | 2007-07-26 | Nec Corp | 位相同期回路 |
-
1992
- 1992-04-27 JP JP4107752A patent/JPH05304468A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007052820A1 (ja) * | 2005-11-01 | 2007-05-10 | Nec Corporation | Pll制御回路 |
US8004323B2 (en) | 2005-11-01 | 2011-08-23 | Nec Corporation | PLL control circuit |
JP2007189638A (ja) * | 2006-01-16 | 2007-07-26 | Nec Corp | 位相同期回路 |
JP4654919B2 (ja) * | 2006-01-16 | 2011-03-23 | 日本電気株式会社 | 位相同期回路 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR940005934B1 (ko) | 위상차 검출회로 | |
US5892380A (en) | Method for shaping a pulse width and circuit therefor | |
JP3299636B2 (ja) | ジッタが補償される低電力の位相ロック・ループとその方法 | |
KR940001724B1 (ko) | 위상동기회로 | |
US6407642B2 (en) | Frequency detector and phase-locked loop circuit including the detector | |
US6225840B1 (en) | Clock generation circuit which reduces a transition time period and semiconductor device using the same | |
US6285225B1 (en) | Delay locked loop circuits and methods of operation thereof | |
US6157226A (en) | Clock generator | |
US5276716A (en) | Bi-phase decoder phase-lock loop in CMOS | |
JP2924773B2 (ja) | 位相同期システム | |
JP3367465B2 (ja) | 発振周波数調整装置 | |
JP3779713B2 (ja) | 半導体集積回路 | |
JP2010233226A (ja) | クロック生成回路 | |
JPH0681129B2 (ja) | データ検出器 | |
JPH1022822A (ja) | ディジタルpll回路 | |
JP2000323984A (ja) | Pll回路 | |
US20030137290A1 (en) | Phase detector | |
US4876518A (en) | Frequency tracking system | |
JPH09214333A (ja) | 半導体集積回路 | |
US5153725A (en) | Automatic frequency control circuit | |
KR100299195B1 (ko) | 가변분주기및위상동기루프회로 | |
JPH05304468A (ja) | 位相同期ループ回路 | |
JPH05252151A (ja) | コーデック | |
JPH0846497A (ja) | 周波数位相比較器 | |
JPH0964731A (ja) | 位相同期回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010612 |