JP2000045227A - 現場打ちコンクリート床版と鋼桁との接合方法及び接合構造 - Google Patents

現場打ちコンクリート床版と鋼桁との接合方法及び接合構造

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JP2000045227A
JP2000045227A JP10223722A JP22372298A JP2000045227A JP 2000045227 A JP2000045227 A JP 2000045227A JP 10223722 A JP10223722 A JP 10223722A JP 22372298 A JP22372298 A JP 22372298A JP 2000045227 A JP2000045227 A JP 2000045227A
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cast
steel girder
place concrete
girder
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JP10223722A
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Atsushi Okada
淳 岡田
Katsuyoshi Nakanishi
克佳 中西
Katsuaki Takeda
勝昭 武田
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床版の引張側がひび割れたり、鋼桁(合成
桁)が下方に撓むような応力を生じさせないようにし、
且つ鋼桁に床版の運搬の困難性あるいは不可能を解消す
ることができる現場打ちコンクリート床版と鋼桁との接
合方法及び接合構造を提供する。 【解決手段】 鋼部材2がその下フランジ2aを突出す
るように埋設されている。鋼部材2は、I型あるいはH
形部材であり、上フランジが埋設されている。鋼部材2
の断面は、コンクリートのクリープ、乾燥収縮、プレス
トレスの導入などに大きな抵抗がないような大きさに設
定すればよい。上フランジの上面にはずれ止め4a(ス
タッド)が長手方向に所定間隔を介して列設されてい
る。下フランジ2aには、鋼部材2の長手方向に長い長
孔2bが所定間隔を介して設けられている。長孔2bの
長さは、現場打ちコンクリート床版5の収縮量等よりも
大きな値としておくことが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に橋梁その他に
用いられる現場打ちコンクリート床版と鋼桁との接合方
法及び接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現場打ちコンクリート床版と鋼部材の接
合方法及び接合構造に関する従来技術としては、以下の
方法が挙げられる。
【0003】(従来技術1)鋼桁10を架設し、この鋼
桁10の上フランジ上にずれ止め11を配置し、コンク
リートを現場打ちすることによって接合する方法(図
8)。
【0004】(従来技術2)工場でずれ止め配置用の孔
21を空けたプレキャストコンクリート床版20を製作
し、現場で先行架設した鋼桁22上に同床版20を設置
し、ずれ止め配置用の孔21に群スタッド23など配置
し、セメントモルタルなどを充填することによって接合
する方法(図9)。
【0005】(従来技術3)工場で上フランジ34にず
れ止めを配置したI型あるいはH型断面を有する鋼部材
33を接合したプレキャストコンクリート床版30を製
作し現場で先行架設した鋼桁31の上フランジ32とこ
の鋼部材33の下フランジ35をボルト36で接合する
方法(図10)。
【0006】(従来技術4)PC床版に工場製作の段階
であらかじめスタッド時ベルを埋設し、同時ベルの下端
をPC床版の下縁に露出して配設されたT型断面鋼材の
水平部片に露出して配設されたT型断面鋼材の水平部片
に接合するとともに、同水平部片より垂設された垂直部
片を鋼桁の上部フランジより垂設された垂直部片に、ス
プライスプレート、ハイテンションボルトを介し接合す
る方法(特開平7‐216826号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術には以下に掲げる問題点があった。(従来技術1)の
ごとく現場打ちコンクリート床版とすると、次に述べる
ごときPC床版の運搬の困難性あるいは不可能といこと
は無いが、現場打ちコンクリート床版の乾燥収縮等によ
り、床版の引張側がひび割れたり、鋼桁(合成桁)が下
方に撓むような応力が生じる問題点があった。
【0008】他方、(従来技術2乃至4)では、上述の
ごとき現場打ちコンクリートに起因するという問題点は
ないが、架設場所によっては運搬が困難あるいは不可能
になる場合があるという問題点があった。
【0009】本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、床版の引張側がひ
び割れたり、鋼桁(合成桁)が下方に撓むような応力を
生じさせないようにし、且つ鋼桁に床版の運搬の困難性
あるいは不可能を解消することができる現場打ちコンク
リート床版と鋼桁との接合方法及び接合構造を提供する
点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
すべく以下に掲げる構成とした。請求項1記載の発明の
要旨は、現場打ちコンクリート床版と鋼桁との接合方法
であって、該鋼桁を架設し、この鋼桁の上フランジ上面
に、現場打ちコンクリート床版に上部が固定されること
となる、下フランジを有する鋼部材を仮固定し、床版コ
ンクリートを打設し、該床版コンクリートの硬化後、前
記鋼部材の下フランジ及び、前記鋼桁の上フランジに設
けられたボルト孔に挿通されているボルトを締結して、
前記鋼部材を前記鋼桁に固定することを特徴とする現場
打ちコンクリート床版と鋼桁との接合方法に存する。請
求項2記載の発明の要旨は、前記鋼部材の下フランジ及
び、前記鋼桁の上フランジに設けられたボルト孔の、い
ずれか一方又は双方が橋軸方向に長い長孔であって、前
記仮固定は、該ボルト孔に挿通したボルトにより行うこ
とを特徴とする請求項1記載の現場打ちコンクリート床
版と鋼桁との接合方法に存する。請求項3記載の発明の
要旨は、前記鋼部材の下フランジ及び、前記鋼桁の上フ
ランジに設けられたボルト孔の、いずれか一方又は双方
のボルト孔は、前記床版の硬化後にあけることを特徴と
する請求項1に記載の現場打ちコンクリート床版と鋼桁
との接合方法に存する。請求項4記載の発明の要旨は、
前記床版コンクリートの硬化後にプレストレスを導入
し、前記ボルト孔に挿通したボルトによって本締めを行
うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
現場打ちコンクリート床版と鋼桁との接合方法に存す
る。請求項5記載の発明の要旨は、現場打ちコンクリー
ト床版と鋼桁との接合構造であって、前記現場打ちコン
クリート床版の下面に固定された鋼部材と、前記鋼桁の
上フランジとにボルト孔が設けられ、これらボルト孔に
挿通されたボルトが締結されて前記鋼部材が前記鋼桁に
接合されており、前記ボルト孔のうちのいずれか一方又
は双方が橋軸方向に長い長孔であり、前記現場打ちコン
クリート床版と、前記鋼桁とは橋軸方向に摺動可能にな
っていることを特徴とする現場打ちコンクリート床版と
鋼桁との接合構造に存する。請求項6記載の発明の要旨
は、現場打ちコンクリート床版と鋼桁との接合構造であ
って、前記現場打ちコンクリート床版の下面に固定され
た鋼部材と、前記鋼桁の上フランジとにボルト孔が設け
られ、これらボルト孔に挿通されたボルトが締結されて
前記鋼部材が前記鋼桁に接合されており、前記ボルト孔
のうちのいずれか一方又は双方が前記ボルトの軸径より
も大きく、前記現場打ちコンクリート床版と、前記鋼桁
とは橋軸方向に摺動可能になっていることを特徴とする
現場打ちコンクリート床版と鋼桁との接合構造に存す
る。請求項7記載の発明の要旨は、前記床版コンクリー
トが硬化して構築された現場打ちコンクリート床版には
プレストレスが導入されていることを特徴とする請求項
5又は6記載の、現場打ちコンクリート床版と鋼桁との
接合構造に存する。請求項8記載の発明の要旨は、前記
鋼部材の上面または側面の一方または双方ににはずれ止
めが設けられ、前記現場打ちコンクリート床版内に埋設
されていることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか
に記載の、現場打ちコンクリート床版と鋼桁との接合構
造に存する。請求項9記載の発明の要旨は、前記鋼桁の
上フランジ、あるいは前記鋼部材の下フランジに、該下
フランジ又は前記上フランジをガイドするガイド手段を
設けたことを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記
載の、現場打ちコンクリート床版と鋼桁との接合構造に
存する。請求項10記載の発明の要旨は、前記鋼桁の上
フランジと前記鋼部材の下フランジとの間には、低摩擦
材が設けられていることを特徴とする請求項5乃至9の
いずれかに記載の、現場打ちコンクリート床版と鋼桁と
の接合構造に存する。
【0011】なお、本発明において「低摩擦材」とは、
ポリテトラフルオロエチレン等を主原料にした、板状、
布状、帯状のものをいう。
【0012】また、「仮固定手段」は、例えば、高張力
万力等、本発明を実施する上で好適なものをいう。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1に示すように、本実施
の形態に係る接合構造は、現場打ちコンクリート床版S
と鋼桁1との接合構造である。
【0014】鋼桁1はH形鋼であり、鋼部材2の長孔に
対応する位置にボルト3孔(円孔)が設けられている。
【0015】現場打ちコンクリート床版Sは、コンクリ
ート床版5と、この下面に埋設されている鋼部材2とか
ら概略構成されている。
【0016】現場打ちコンクリート床版5は、床版コン
クリートが硬化して構築されたもので、プレストレスが
導入されている。符号6がPC鋼材である。
【0017】鋼部材2がその下フランジ2aを突出する
ように埋設されている。鋼部材2は、I形あるいはH形
部材であり、上フランジが埋設されている。鋼部材2の
断面は、コンクリートのクリープ、乾燥収縮、プレスト
レスの導入などに大きな抵抗がないような大きさに設定
すればよい。上フランジの上面にはずれ止め4a(スタ
ッド)が長手方向に所定間隔を介して列設されている。
下フランジ2aには、鋼部材2の長手方向に長い長孔2
bが所定間隔を介して設けられている。長孔2bの長さ
は、現場打ちコンクリート床版5の収縮量等よりも大き
な値としておくことが望ましい。
【0018】次に、現場打ちコンクリート床版Sと鋼桁
1との接合方法を説明する。
【0019】まず、鋼桁1を架設する。
【0020】次いで、この鋼桁1の上フランジ1a上面
に、鋼部材2を仮固定する。仮固定は、ボルト3孔に挿
通するボルト3を仮止めすることにより行う。
【0021】次いで、所要の配筋作業及び型枠作業を行
い。床版コンクリートを打設する。
【0022】次いで、コンクリートが硬化後、必要に応
じて橋軸方向及び/又は橋軸直角方向にPC鋼材6を緊
張してプレストレスを導入する。
【0023】次いで、クリープ、乾燥収縮、プレストレ
スの導入などによるコンクリートの形状変化が落ち着い
た後、ボルト3の本締めを行う。
【0024】本実施の形態に係る現場打ちコンクリート
床版Sと鋼桁1の接合方法及び接合構造は上記の如く構
成されているので、以下に掲げる効果を奏する。
【0025】本実施の形態においては、発明が解決しよ
うとする課題は勿論、従来技術が抱えるその他の問題点
を複合的に解決する為、当該効果を理解容易なように、
まず従来技術を引用して、それらが抱える問題点を説明
した後に、実施の形態に係る効果を説明する。
【0026】(従来技術1)では、コンクリートの硬化
に伴い、クリープ乾燥収縮などが生じるが、コンクリー
トと鋼のヤング係数の違いにより、鋼桁の影響で現場打
ちコンクリート床版が拘束を受け、クラックを生じてい
る。それを防ぐために橋軸方向にプレストレスを導入し
ようとすると、やはりコンクリートと鋼のヤング係数の
違いにより、鋼桁がプレストレス導入を妨げることにな
り不経済になるばかりか、鋼桁にも望ましくない応力が
発生している。
【0027】また、床版打ち換えの際には鋼桁を損傷し
ないようにして全長にわたって現場打ちコンクリート床
版と鋼桁の接合部コンクリートとずれ止めをはつる必要
があり、床版撤去時の工費、工期の面で課題が生じてい
る。
【0028】(従来技術2)では、山間部など架橋条件
によっては現場打ちコンクリート床版の運搬が困難ある
いは不可能というケースが考えられる。また、現場打ち
コンクリート床版と鋼桁のずれ力がずれ止め用の孔部の
群スタッドとセメントモルタルに集中する構造となって
いるために、必要ずれ止め量の確保と耐久性の面で課題
が生じている。すなわち、ずれ力はスタッドなどで抵抗
させる。この場合,従来技術2では,スタッドを打てる
場所が限られているのでずれに抵抗するのに十分なスタ
ッドを配置できないケースが考えられる。このようなケ
ースが必要ずれ止め量の確保が難しいという状況と言う
ことになる。また,従来技術2では断続的にしかスタッ
ドを配置できないので本特許のように連続的に配置でき
るものよりも応力集中が起こりやすいので耐久性が劣
る。さらに、運搬の必要性により、現場打ちコンクリー
ト床版パネルの大きさに制限があることから、たくさん
の継目部が必要であり、耐久性が懸念される。それを防
ぐために橋軸方向にプレストレスを導入する場合には、
ずれ止め用の孔部へモルタルを充填してからプレストレ
スを導入した場合はもちろんのこと、たとえプレストレ
スを導入してからずれ止め用の孔部へモルタルを充填を
行ったとしても、プレストレス力の一部がずれ力とし
て、ずれ止め用の孔部の群スタッドとセメントモルタル
に集中することになり、必要ずれ止め量の確保と耐久性
の面で課題が生じている。
【0029】また床版打ち換えの際には鋼桁を損傷しな
いようにして現場打ちコンクリート床版と鋼桁の接合部
コンクリートとずれ止めをはつる必要があり、床版撤去
時の工費、工期の面で課題が生じていた。
【0030】(従来技術3)では、(従来技術2)と同
様に山間部など架橋条件によっては現場打ちコンクリー
ト床版の運搬が困難あるいは不可能というケースが考え
られる。また、工場でコンクリートが打設されてしまう
ために、現場で施工誤差が生じた場合に、その調整が非
常に困難であるという問題点がある。さらに、(従来技
術2)と同様に運搬の必要性により、現場打ちコンクリ
ート床版パネルの大きさに制限があることから、たくさ
んの継手部が必要であり、耐久性が懸念され、それを防
ぐために橋軸方向にプレストレスを導入しようとする
と、(従来技術1)と同様にコンクリートと鋼のヤング
係数の違いにより、鋼桁がプレストレス導入を妨げるこ
とになり不経済になるばかりか、鋼桁にも望ましくない
応力が発生している。
【0031】これに対して、本実施の形態に係る現場打
ちコンクリート床版5と鋼桁1の接合方法及び接合構造
によれば、コンクリートのクリープ、乾燥収縮、プレス
トレスの導入などに大きく抵抗しない鋼部材2を介し
て、鋼桁1と現場打ちコンクリート床版5とを接合して
いるために、(従来技術1)のように、コンクリートの
硬化の伴ってクラックを生じてたり、(従来技術1)、
(従来技術3)のように鋼桁1がプレストレス導入を妨
げるおそれが少ない。
【0032】また、鋼部材2を介して、鋼桁1と現場打
ちコンクリート床版5とをボルト3接合しているため
に、(従来技術1)、(従来技術2)のように床版打ち
換えの際に鋼桁1を損傷しないようにして現場打ちコン
クリート床版5と鋼桁1の接合部コンクリートとずれ止
め4a,4bをはつる必要がないので、床版撤去時の工
費、工期が低減される。
【0033】また、(従来技術2)、(従来技術3)の
ようなプレキャスト床版運搬時に生じる大きさ、重量、
架橋条件などの制限を受けない。
【0034】また、橋軸方向全長にわたって接合する構
造をとっているので(従来技術2)のようにずれ力が一
部に集中するおそれがない。
【0035】また、現場で連続してコンクリートの打設
を行うことができるので(従来技術2)、(従来技術
3)とは異なり、継手部をなくす、あるいは大幅に低減
させることができるので、耐久性が改善される。また、
(従来技術3,4)においては鋼部材の下フランジと、
鋼桁の上フランジとをボルト接合するので位置決め及び
高さ調節が困難である。これに対して、本願発明では、
鋼桁1の上フランジ1aを、鋼部材2の下フランジ2a
に載置して、位置決め及び固定作業をすれば良いので極
めて簡単に作業をしてから床版コンクリート5を現場で
打設するので、現場での施工誤差に対してもコンクリー
ト打設時に調整が可能となる。従来技術4は主桁のスプ
ライスプレートを兼ねることになるため、主桁(鋼桁)
のみを先行架設することができない。これに対して、本
実施の形態では、鋼桁1同士の接合を現場溶接を基本と
しているので鋼桁1を先行して架設することができる。
また、完成時にも長孔を固定するボルトの締め付けを調
整してある許容値以上のずれ力が発生したときに滑るよ
うにしておけばずれ止めにかかる負担を軽減できる。
【0036】なお、鋼桁1はI桁、H桁、トラス桁、箱
桁などの一般的なものを指し、特に限定されない。
【0037】また、長孔は、鋼桁1の上フランジ1aの
ボルト3孔にすることもできる。さらに鋼部材2との双
方のボルト3孔を長孔にすることもできる。
【0038】また、図2及び図3に示すように鋼部材2
の側面にもずれ止め4bを設けることもできる。ずれ止
め4bは、鋼部材2のウェブを貫通する鉄筋であるが、
スタッド等でも構わない。鋼部材2のウェブのみにずれ
止め4bを設けても良い。
【0039】また、図4及び図5に示すように、鋼部材
2の下フランジ2aに、鋼桁1の上フランジ1aをガイ
ドするガイドプレート7を設けることもできる。ガイド
プレート7は、下フランジ2aと相俟って断面視におい
て開口部を下に向けたコの字状となるように、鋼桁1の
下フランジ2aの両側面から下方にわずかに突出するよ
うに設けられている。図6に示すように、鋼桁1の上フ
ランジ1aにガイドプレート8を設けることもできる。
また、図4及び図6に示すようにガイドプレート7,8
と、鋼部材2の下フランジ2aの両側面にはポリテトラ
フルオロエチレン(登録商標テフロン)板等を低摩擦材
9a,9bを介在させて摺動容易にすることもできる。
係る場合には、ガイドプレート7,8を橋軸方向に連続
的あるいは断続的に設置しておけば横ずれを防止するこ
とができる。また、ボルト3を一時的にはずすことによ
り送り出し架設することもできる。
【0040】また、図7に示すように、鋼桁1の上フラ
ンジ1a上面に低摩擦材9cを設け、鋼部材2の下フラ
ンジ2a下面との間に低摩擦材9cが介在するようにし
て、両者を摺動容易にすることもできる。
【0041】また、上記実施の形態においてはボルト3
にて固定されたが、本発明はそれに限定されることな
く、高張力万力で仮固定することもできる。
【0042】また、ガイドプレートは、橋軸方向に連続
して設けても良いし、断続的に設けても良い。
【0043】また、現場打ちコンクリート床版5のみな
らず、PC床版と鋼桁1との接合にも適用することがで
きる。斯かる場合においても温度伸縮等による変位を長
孔により吸収する等の効果を得ることができる。
【0044】また、上記構成部材の数、位置、形状等は
上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好
適な数、位置、形状等にすることができる。
【0045】なお、各図において、同一構成要素には同
一符号を付している。
【0046】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に掲げる効果を奏する。長孔に挿通されたボル
トにより鋼桁と鋼部材とを接合しているので、床版の引
張側がひび割れたり、鋼桁(合成桁)が下方に撓むよう
な応力を生じさせないようにすることができる。また、
現場打ちコンクリートなので、鋼桁に床版の運搬の困難
性あるいは不可能を解消するすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る、現場打ちコンクリ
ート床版と鋼桁との接合構造の一部断面斜視図である。
【図2】本発明の他の実施の形態に係る、現場打ちコン
クリート床版と鋼桁との接合構造の一部断面斜視図であ
る。
【図3】本発明のその他の実施の形態に係る鋼部材の一
部破断の斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るガイドプレートを示
す鉛直断面図である。
【図5】図4に示すガイドプレートの斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る、他のガイドプレー
トを示す鉛直断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る、低摩擦材を設けた
図である。
【図8】従来技術1に係る、床版と鋼桁との接合構造を
示す斜視図である。
【図9】従来技術2に係る、床版と鋼桁との接合構造を
示す斜視図である。
【図10】従来技術3に係る、床版と鋼桁との接合構造
を示す斜視図である。
【符号の説明】
S コンクリート床版 1 鋼桁 1a 上フランジ 2 鋼部材 2a 下フランジ 2b 長孔(ボルト孔) 3 ボルト 4a,4b ずれ止め 5 コンクリート床版 6 PC鋼材 7,8 ガイドプレート 9a,9b,9c 低摩擦材 10 鋼桁 11 ずれ止め 20 プレキャストコンクリート床版 21 ずれ止め配置用の孔 22 鋼桁 23 群スタッド 30プレキャストコンクリート床版 31 鋼桁 32 上フランジ 33 鋼部材 34 下フランジ 35 ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 勝昭 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 2D059 AA07 AA14 CC04 GG55

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現場打ちコンクリート床版と鋼桁との接
    合方法であって、 該鋼桁を架設し、 この鋼桁の上フランジ上面に、現場打ちコンクリート床
    版に上部が固定されることとなる、下フランジを有する
    鋼部材を仮固定し、 床版コンクリートを打設し、 該床版コンクリートの硬化後、前記鋼部材の下フランジ
    及び、前記鋼桁の上フランジに設けられたボルト孔に挿
    通されているボルトを締結して、前記鋼部材を前記鋼桁
    に固定することを特徴とする現場打ちコンクリート床版
    と鋼桁との接合方法。
  2. 【請求項2】 前記鋼部材の下フランジ及び、前記鋼桁
    の上フランジに設けられたボルト孔の、いずれか一方又
    は双方が橋軸方向に長い長孔であって、前記仮固定は、
    該ボルト孔に挿通したボルトにより行うことを特徴とす
    る請求項1記載の現場打ちコンクリート床版と鋼桁との
    接合方法。
  3. 【請求項3】 前記鋼部材の下フランジ及び、前記鋼桁
    の上フランジに設けられたボルト孔の、いずれか一方又
    は双方のボルト孔は、前記床版の硬化後にあけることを
    特徴とする請求項1に記載の現場打ちコンクリート床版
    と鋼桁との接合方法。
  4. 【請求項4】 前記床版コンクリートの硬化後にプレス
    トレスを導入し、前記ボルト孔に挿通したボルトによっ
    て本締めを行うことを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の現場打ちコンクリート床版と鋼桁との接合
    方法。
  5. 【請求項5】 現場打ちコンクリート床版と鋼桁との接
    合構造であって、 前記現場打ちコンクリート床版の下面に固定された鋼部
    材と、前記鋼桁の上フランジとにボルト孔が設けられ、
    これらボルト孔に挿通されたボルトが締結されて前記鋼
    部材が前記鋼桁に接合されており、 前記ボルト孔のうちのいずれか一方又は双方が橋軸方向
    に長い長孔であり、前記現場打ちコンクリート床版と、
    前記鋼桁とは橋軸方向に摺動可能になっていることを特
    徴とする現場打ちコンクリート床版と鋼桁との接合構
    造。
  6. 【請求項6】 現場打ちコンクリート床版と鋼桁との接
    合構造であって、 前記現場打ちコンクリート床版の下面に固定された鋼部
    材と、前記鋼桁の上フランジとにボルト孔が設けられ、
    これらボルト孔に挿通されたボルトが締結されて前記鋼
    部材が前記鋼桁に接合されており、 前記ボルト孔のうちのいずれか一方又は双方が前記ボル
    トの軸径よりも大きく、前記現場打ちコンクリート床版
    と、前記鋼桁とは橋軸方向に摺動可能になっていること
    を特徴とする現場打ちコンクリート床版と鋼桁との接合
    構造。
  7. 【請求項7】 前記床版コンクリートが硬化して構築さ
    れた現場打ちコンクリート床版にはプレストレスが導入
    されていることを特徴とする請求項5又は6記載の、現
    場打ちコンクリート床版と鋼桁との接合構造。
  8. 【請求項8】 前記鋼部材の上面または側面の一方また
    は双方ににはずれ止めが設けられ、前記現場打ちコンク
    リート床版内に埋設されていることを特徴とする請求項
    6乃至8のいずれかに記載の、現場打ちコンクリート床
    版と鋼桁との接合構造。
  9. 【請求項9】 前記鋼桁の上フランジ、あるいは前記鋼
    部材の下フランジに、該下フランジ又は前記上フランジ
    をガイドするガイド手段を設けたことを特徴とする請求
    項5乃至8のいずれかに記載の、現場打ちコンクリート
    床版と鋼桁との接合構造。
  10. 【請求項10】 前記鋼桁の上フランジと前記鋼部材の
    下フランジとの間には、低摩擦材が設けられていること
    を特徴とする請求項5乃至9のいずれかに記載の、現場
    打ちコンクリート床版と鋼桁との接合構造。
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