JP2007046277A - 橋桁の架設方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンクリートからなる橋桁又はコンクリートと鋼部材との複合構造からなる橋桁を、効率よく経済的に架設する方法を提供する。
【解決手段】 2つの橋台2,3間に緊張材14を張架する。一方、橋桁の断面を構成する部材の全部又は一部を橋桁の軸線方向の所定長さに分割した形状の複数のプレキャストセグメント1aを形成する。このプレキャストセグメントを緊張材に支持させ、緊張材に沿って複数のプレキャストセグメントを配列する。このとき各プレキャストセグメントは、橋桁を架設する高さとほぼ一致する位置に配列する。その後、配列された複数のプレキャストセグメントを橋軸方向に連結する。そして、プレキャストセグメントが連結された橋桁の両端部を支持するとともに、緊張材をこの橋桁の端部に定着し、緊張材に導入された緊張力によって橋桁にプレストレスを導入する。
【選択図】 図6

Description

本願発明は、道路橋、鉄道橋、歩道橋等として用いられる橋桁の架設方法に係り、特にコンクリートからなる橋桁又はコンクリートと鋼部材との複合構造である橋桁の構築方法に関するものである。
コンクリリートで形成された橋桁、特にプレストレストコンクリートで形成された橋桁が広く普及しており、断面の形状も箱型断面,T型断面、U字型の断面等様々なものが、地形や支間長に応じて構築されている。また、断面の一部に鋼部材を用いる橋桁も多く用いられるようになっており、特に断面形状が箱型の橋桁でウェブに鋼板を用いた橋桁がある。このような橋桁では、上床版をコンクリートで形成することにより路面の広い範囲に作用する輪荷重を支持するとともに、ウェブに鋼材を用いることによって橋桁の自重を軽くすることができる。また、特許文献1には鋼ウェブを橋桁の軸線方向(以下、橋軸方向という)に分割した構造が、提案されている。
この橋桁は、コンクリート製の上床版と下床版とを連結する鋼ウェブが、橋軸方向の所定の長さに分割されており、それぞれの鋼ウェブは、高さ方向の中位より上床版と接合される上辺及び下床版と接合される下辺に近づくにしたがって橋軸方向の幅が徐々に拡大されたものとなっている。つまり分割された鋼ウェブのそれぞれは鼓形又は蝶形となっている。そして、これらの鋼ウェブのそれぞれ毎にプレキャストセグメントして箱型断面の部材が形成され、これらを現場において橋軸方向にに連結して橋桁を構築するものとなっている。
上記のように橋桁をプレキャストセグメントとして製作し、現場において連結して橋桁を架設する方法も様々のものが提案されており、例えば桁架設位置に支保工を構築し、この上に上記プレキャストセグメントを配列して連結する方法がある。また、支保工を構築することが難しい場合、経済的でない場合には、橋脚上から両側に転倒モーメントのバランスを維持しながらプレキャストセグメントを順次張り出してゆく、いわゆる片持ち架設方法も採用される。
特開2002−220812号公報
しかしながら、上記のようなコンクリートを用いた橋桁で、いわゆる中規模の橋梁すなわち支間長が30mから70m程度の橋梁を架設するときに架設費用が嵩みやすく経済的な架設方法が望まれている。
支間の全域にわたって支保工を構築する工法では、橋脚が高くなると支保工の構築に多くの作業と費用が必要となるし、渓谷等の急峻な地形では支保工の構築が難しくなることも多い。橋脚上から両側に順次桁を張り出す片持ち工法では、分割して製作されたプレキャストセグメントを一つずつ順次に接合してゆくことになり、工期が長くなりやすい。また、単径間の橋桁では採用が難しい。
その他、架設用のガーダー又はトラスを仮設し、これにプレキャストセグメントを支持させて橋桁を連結する方法もあるが、ガーダー又はトラスの仮設に多くの費用を要し、連続した多径間の橋桁でないと経済的に有利とはならない。
本願発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンクリートからなる橋桁又はコンクリートと鋼部材との複合構造からなる橋桁を、効率よく経済的に架設する方法を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、 コンクリートからなる橋桁又はコンクリートと鋼部材とを組み合わせた構造の橋桁の架設方法であって、 2つの橋台間に緊張材を張架する工程と、 前記橋桁を構成する部材の全部又は一部を橋桁の軸線方向(以下、橋軸方向)の所定長さに分割した複数のプレキャストセグメントを形成する工程と、 該プレキャストセグメントを前記緊張材に支持させ、該緊張材に沿って複数のプレキャストセグメントを、該橋桁を架設する高さとほぼ一致する位置に配列する工程と、 配列された複数のプレキャストセグメントを橋軸方向に連結する工程と、 前記プレキャストセグメントが連結された橋桁の両端部を支持するとともに、前記緊張材を前記橋桁の端部に定着し、該緊張材に導入された緊張力によって前記橋桁にプレストレスを導入する工程とを有する橋桁の架設方法を提供する。
この方法では、橋台又は橋脚間にケーブルを張架することにより、プレキャストセグメントをこのケーブルに支持させ、橋軸方向に配列することができる。また、プレキャストセグメントは橋台又は橋脚付近でケーブルに支持させ、ケーブルに沿って移動させて所定の位置に配置することができる。したがって、大きな架設機械又は設備、例えば支保工、ケーブルクレーン、大型クレーン等などを用いることなく施工が可能となる。
また、この方法では張架したケーブルが垂れ下がった状態となるが、このケーブル上にプレキャストセグメントの高さ方向の位置を調整して配列することにより、ケーブルに支持されたセグメントを連結して所定の縦断線形の橋桁を構築することができる。
さらに、プレキャストセグメントが連結された後、橋桁の両端部を支持するとともにケーブルを橋桁の端部に定着し、該ケーブルに導入された緊張力によって橋桁にプレストレスを導入することができる。このようにプレキャストセグメントを所定の位置に搬送して配列し、連結するのに利用したケーブルをプレストレスを導入するための緊張材として利用することができ、仮設費用を低減することができる。また、ケーブルを橋桁自体に定着することによって、いわゆる自碇式の構造となり、ケーブルの張力が橋台又は橋脚に作用しなくなって安定した構造とすることができる。
請求項2に係る発明は、 コンクリートからなる上床版及び下床版と、これらを上下に連結する鋼部材とによって断面が箱状となった橋桁の架設方法であって、 2つの橋台間に緊張材を張架する工程と、 前記上床版と前記下床版と前記鋼部材とを構成する部材の全部又は一部を橋軸方向の所定長さに分割した複数のプレキャストセグメントを形成する工程と、 前記プレキャストセグメントを用いて断面が箱状となる領域の内側を前記緊張材が通過すように該プレキャストセグメントを該緊張材に支持させ、該緊張材に沿って複数のプレキャストセグメントを該橋桁を架設する高さとほぼ一致する位置に配列する工程と、 配列された複数のプレキャストセグメントを橋軸方向に連結する工程と、 前記プレキャストセグメントが連結された橋桁の両端部を支持するとともに、前記緊張材を前記橋桁の端部に定着し、該緊張材に導入された緊張力によって前記橋桁にプレストレスを導入する工程とを有する橋桁の架設方法を提供するものである。
断面の形状が箱型となった橋桁でウェブ部分に鋼部材を用いるものは、大きな剛性を維持するとともに重量が軽減される。これにより、鋼ウェブを有する箱型断面の橋桁は、張架した緊張材に吊り支持しても張力が過大にならず、本発明の方法によって効率よく架設することができる。
また、請求項3に係る発明は、請求項2に記載の橋桁の架設方法において、 前記プレキャストセグメントは、上床版と複数の鋼部材とを有し、下床版の全部又は一部が未形成の状態としたものであり、 前記上床版と複数のウェブとに囲まれた空間内に、該プレキャストセグメントを前記緊張材上に支持させるための支持部材を備えるものとし、 該支持部材によって該プレキャストセグメントを緊張材上に支持するときの高さを調整するものとする。
この方法では、プレキャストセグメントは、下床版の少なくとも一部がまだ形成されておらず、下方に開放された部分があるので、橋台又は橋脚付近で吊り上げた後に張架されたケーブル上に下降させ、容易にケーブル上に支持させることができる。そして、あらかじめ支持部材による支持高さを調整しておくことにより、プレキャストセグメントをケーブル上で所定の高さに支持することができる。
なお、下床版の未形成部分はプレキャストセグメントを、ケーブル上の所定の位置に配置し、これらを連結する前又は連結した後にコンクリートを打設して形成することができる。そして、コンクリートを打設するための型枠は支持されている鋼部材又は下床版の既に形成されている部分に支持させることができる。
請求項4に係る発明は、請求項2に記載の橋桁の架設方法において、 前記プレキャストセグメントは、少なくともコンクリートの下床版を含むものであり、
吊り支持部材により前記下床版を前記ケーブルから懸垂支持し、 該吊り支持部材によって前記プレキャストセグメントをケーブルに沿って支持するときの高さを調整し、 前記鋼部材と前記上床版との全部又は一部は、前記プレキャストキャストセグメントがケーブル上の所定の位置に支持された後に、前記ケーブルが張架されている範囲を囲むように形成することを特徴とするものである。
この方法では、プレキャストセグメントは、少なくともコンクリートの下床版を含み、上方が開放されたものであり、橋台又は橋脚付近でクレーンにより吊り上げ、容易にケーブルに吊り支持させることが可能である。そして、吊り支持部材により下床版を前記ケーブルから懸垂支持させた状態で所定の位置へ、ケーブルに沿って搬送することができる、また、この吊り支持部材の調整によって該プレキャストセグメントを所定の高さに支持することが容易となる。
ケーブルは、プレキャストセグメントが所定の位置に支持された後に形成する鋼部材及び上床版に囲まれ、緊張によって橋桁に有効なプレストレスを導入することが可能となる。
請求項5に係る発明は、請求項2から請求項4までのいずれかに記載の橋桁の架設方法において、 前記鋼部材は前記複数のプレキャストセグメント毎に分離しているものとする。
この方法では、鋼部材がプレキャストセグメント毎に分離していることにより、鋼部材例えば鋼ウェブを橋軸方向に接合する工程を省略できる。そして、このように鋼部材が橋軸方向に分割され独立していると取扱が容易であるとともに、プレストレス導入時の床版の変位を拘束することが少なく、床版に有効に圧縮応力が導入される。
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5までのいずれかに記載の橋桁の架設方法において、 前記橋桁の下側に下弦材を張設するとともに、該下弦材と該橋桁とを上下方向に連結する柱状の外部支持部材を設け、 前記プレキャストセグメントを連結した後に、該下弦材の張力を調整することによって該橋桁の支間部分の高さを所定の高さに設定するものとする。
この方法では、下弦材によって橋桁に作用する荷重が分担され、橋桁の耐荷力が増大するので、より長い支間の橋桁を構築することが可能となる。また、橋桁の支間部分の高さすなわち縦断方向の形状を正確に設定して橋桁を架設することができる。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の橋桁の架設方法において、 前記下弦材の両端は、張力を調整した状態で前記橋桁の両端部に定着するものとする。
上記のように下弦材を橋桁の両端部に定着することにより、橋桁には有効にプレストレスが導入される。また、橋台又は橋脚には大きな水平力が作用せず、橋台・橋脚は安定した構造となる。
以上説明したように、本願発明の架設方法によれば、ケーブルにプレキャストセグメントを支持させてケーブル上の所定の位置に搬送し、配列することができる。そして、これらのプレキャストセグメントを連結して橋桁とすることができるので、支保工の構築や大型の重機を必要とすることなく橋桁を架設することができる。また、プレキャストセグメントを支持するためのケーブルは、プレキャストセグメントを連結した後に、橋桁にプレストレスを導入するための緊張材として用いることができ、ケーブルを有効に利用し、短い工期で経済的な架設が可能となる。
以下、本願発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本願発明の一実施形態である架設方法によって構築することができる橋桁の概略側面図であり、図2は断面図である。
この橋桁1は、二つの橋台2,3間に支承4,5を介して単純支持されたものであり、コンクリートからなる上床版11及び下床版12と、橋軸方向に沿って2列に配列され、上床版11と下床版12とを上下に連結する鋼ウェブ13で構成され、箱型の断面となっている。また、これらで囲まれる箱型断面内には、緊張剤であるケーブル14が配置され、このケーブル14によって上床版11及び下床版12にプレストレスが導入されている。
上床版11は所定幅で橋軸方向に連続しており、この上に路面が形成されるものであり、鉄筋コンクリートで形成され、必要に応じて橋軸と直角方向にプレストレスが導入される。
この上床版の鋼ウェブと接続される部分間つまり上床版の中央部分11aは、橋軸方向に均等な厚さの版状部材で形成されており、板状の鋼ウェブ13の上縁付近を埋め込むことによって鋼ウェブ13と接合されている。鋼ウエブ13との接合部より張り出した部分11bは、橋軸直角方向に張り出したコンクリートのリブ11cと、これと一体となったほぼ等厚の板部材11dとで形成されている。また、上記リブ11cの先端付近は、下床版12の側縁部に下端が接合された斜支持部材15によって支持される。
一方、下床版12は二列に配列された鋼ウェブ13の双方と接合されたコンクリートの版状部材であり、鋼ウェブ13の下縁付近をコンクリート内に埋め込むことによって接合されている。
鋼ウェブ13は上床版11と下床版12とを連結するものであり、橋軸方向に分割された複数の鋼板を配列したものである。各鋼板は、上辺と下辺との中間位置で幅が最も小さく、上辺又は下辺に近づくに従って幅が直線的に拡大されており、鼓型となっている。鋼製の鼓型形状とすることにより軽量化を図るとともに、橋桁にせん断力が作用したときの斜め方向の引張力及び圧縮力に対して有効に抵抗するものである。そして、側面に密着するようにコンクリートのリブ13bが形成され、斜め方向の圧縮力を負担するとともに座屈を防止するものとなっている。また、プレキャストセグメント毎に分離独立して配列されるため、ウェブの相互間を連結する必要がない。さらに、プレストレスを導入するときに上床版11及び下床版12の橋軸方向への変形を拘束することが少なく、有効にプレストレスが導入される。
上記上床版11と下床版12とは、上記鋼ウェブ13によって連結されるとともに橋桁1の両端部では、端部横桁16,17によって一体に接合されている。そして、この端部横桁16,17が支承4,5によって橋台2,3上に支持される。
上記ケーブル14は緊張力が導入された状態で、上記端部横桁16,17に定着されている。そして、上床版11と下床版12と鋼ウェブ13とで箱型に囲まれた内側で、下方に凸となる形状で張架され、所定の位置で支持部材18を介して上床版11に上方への力を付与するものとなっている。つまり、このケーブル14はいわゆる外ケーブルと称されるコンクリート部材外に配置されるものとなっており、高張力の鋼より線の外側に防錆被覆層が形成されたものが用いられている。
次に、本願に係る発明の一実施形態であって、上記の橋桁を架設する方法について説明する。
まず、橋桁を架設する位置の両側にそれぞれ橋台2,3を構築する。この橋台2,3は、大きな水平方向の力に抵抗できるように、アースアンカー6,7によって地盤又は岩盤に強固に固着する。そして、図3に示すように、これらの橋台2,3上に支承4,5を介して端部横桁となる端部ブロック16’,17’を形成し、橋台2,3に仮固定する。端部ブロック16’,17’は、現場でコンクリートを打設して形成するのが望ましいが、プレキャストコンクリートによって形成するものであってもよい。端部ブロック16’,17’の仮固定は、例えば図3に示すように、支承4,5の周辺部に仮固定ブロック19,20を介挿し、鉛直方向の仮固定鋼材21で締め付ける。
その後、端部ブロック16’,17’間にケーブル14を張架する。ここで張架するケーブル14は、端部ブロック16’,17’に埋め込まれたシース内に挿通し、両端部は鋼より線に圧着された定着体にカプラーで延長ケーブル22を継ぎ足し、これを橋台2に定着する。これにより架設中にケーブル14から作用する反力を橋台2を介してアースアンカー6に負担させ、端部ブロック16’には大きな反力が作用しないようにしている。上記定着体にはナット23が螺合されており、完成系において端部ブロック16’,17’に反力を負担させてケーブル14を定着することができるものとする。
一方、工場又は桁製作ヤードでは、橋軸方向と垂直な断面で分割した複数のプレキャストセグメントを製作する。図4は、上記橋桁を構成するプレキャストセグメント1aの正面図、図5は斜下方からの斜視図である。
上記橋桁1を製作するために用いるプレキャストセグメント1aは、上床版の中央部11aすなわち二つのウエブ間の上床版と、鋼ウェブ13と、上床版11の張出し部11bを支持するためのリブ11cと、このリブ11cの先端付近を下床版の側縁部から支持する斜支持部材15とで主要部が構成される。
鋼ウェブ13の上縁付近には複数のスタッドジベル13aが植設されており、上床版のコンクリートはこれを埋め込むように打設して鋼ウェブ13と強固に一体化する。また、鋼ウェブ13の下端には下床版12の両端部12aとなるコンクリート部材を形成する。この下床版の両端部12aも上床版11と同様に、鋼ウェブ13に植設されたスタッドジベル13aを埋め込むようにコンクリートを打設して形成する。そして、下床版12の中央部側には、鉄筋12bを突き出すように配置しておき、現場で打設するコンクリートとの一体化を図るものとしている。
上記リブ11cは一端が上床版11aの鋼ウェブ13との接合部付近から橋軸と直角方向に側方へ張出すものであり、一つのプレキャストセグメントに対して一カ所に設ける。このリブ11cの先端付近の下面には斜支持部材15の一端が接合され、この斜支持部材15の他端は鋼ウェブ13と一体となるように打設された下床版の端部12aに接合され、橋桁の架設後において上床版の張り出し部11bに作用する荷重をリブ11cを介して下方から支持するものとする。
支持部材18は、プレキャストセグメント1aをケーブル14上に支持させるために設けるものであり、上床版11aの下面から下方に突き出したU字型の部材である。そして、下端部に設けられた二つの係止部18aをそれぞれ2本のケーブル14に係止し、プレキャストセグメント1aをケーブル14上に支持するものである。この支持部材18は型鋼等によって形成されており、一つのプレキャストセグメントに1基又は2基が設けられる。
この支持部材18は、橋桁1の支間中央部に用いられるプレキャストセグメントには、高さの大きいものが取り付けられ、橋桁1の端部近くに用いられるプレキャストセグメントには高さが小さいものが取り付けられる。すなわち、これらの支持部材18で各プレキャストセグメント1aをケーブル14上に支持したときに、各プレキャストセグメントの上面が完成時の縦断線形に沿って平坦に配列されるものとしている。
なお、この支持部材18は、橋桁の完成後もケーブルと橋桁とを連結し、力を伝達する機能を維持するものであるが、この他に架設中におけるプレキャストセグメントの安定を図るために、補助用の支持部材を架設中にのみ使用してもよい。
上記にようにして形成されたプレキャストセグメント1aは、図6に示すように例えばクレーン24等によって吊り上げ、橋台付近において支持部材18を介してケーブル14上に支持させる。そして、ケーブル14上を走行させて所定の位置に搬送し、ケーブル14上の所定の位置に仮固定する。順次このような作業を繰り返し、架設する橋桁のほぼ全域に複数のプレキャストセグメント1aを配列する。このとき、配列された各プレキャストセグメントの上床版の上面が、ほぼ所定の高さとなって平坦となるように支持部材18の寸法が設定されている。また、ケーブル14の張力の調整によってプレキャストセグメントの高さ方向の位置を調整することもできる。
全てのプレキャストセグメント1aをケーブル14上の所定の位置に配置した後、隣接するプレキャストセグメント1aの上床版11a間、上床版11aと端部ブロック16’,17’との間、隣接するプレキャストセグメントの下床版の端部12a間及び下床版端部12aと端部ブロック16’,17’との間に間詰めコンクリートを打設して相互間を連結する。
なお、プレキャストセグメント間の接合は、各プレキャストセグメントの接合面が正確に合致するように形成されている場合には、接着剤で接合することもできる。
次に下床版12の中央部のコンクリートすなわち鋼ウェブ13の下端部にそれぞれ接合されているコンクリート部材12a間にコンクリートを打設する。このとき、型枠は既に形成されている下床版両端部のコンクリート部材12aに支持させ、このコンクリート部材12aから突き出している鉄筋12bを埋め込むようにコンクリートを打設する。このように下床版12が形成されることにより、上床版11aと下床版12と二つの鋼ウェブ13とで閉じた箱型断面となり、大きな剛性を有するものとなる。
その後、ケーブル14の緊張力によって橋桁1に軸線方向のプレストレスを導入する。ケーブル14は、所定の緊張力を導入した状態で端部ブロックすなわち端部横桁16,17に定着し、ケーブル14の反力を橋桁に作用させる。そして、ケーブル14に接続された延長ケーブル22を撤去するとともに、端部ブロック16’,17’を仮固定していた仮固定ブロック19,20および仮固定鋼材21を撤去する。これにより、ケーブル14の反力は橋台2,3から端部横桁16,17に移行し、端部横桁16,17から橋桁1に軸力として伝達される。これにより、両端部が単純支持された箱桁となる。つまり、ケーブル14に作用する引張力と橋桁1に作用する圧縮力とが相殺され、橋台2,3には水平力が作用しない、いわゆる自碇化された構造系に変換される。
さらに、上床版の張出し部11bは、図7に示すように、プレテンショニング方式でプレストレスが導入されたコンクリートパネル25をリブ11c上に敷き並べ、この上で鉄筋を組み立てる。そして、このコンクリートパネル25を型枠とし、一体となるようにコンクリートを打設する。つまり、プレストレスが導入されたコンクリートパネルが型枠として機能するとともに上床版11の一部となる。これによりコンクリートを打設するための型枠の設置及び撤去する工程を省略することができ、工期の短縮が可能となる。
なお、上記橋桁では、架設中にプレキャストセグメントを支持するために張架したケーブル14だけで橋桁1にプレストレスを導入するものとなっているが、プレキャストセグメントの連結後に、断面が箱型となった部分の内側に追加のケーブルを張架し、緊張力を導入して充分なプレストレスを導入することもできる。
また、追加のケーブルは、図8に示すように断面が箱型となった橋桁の下側に配置してもよい。このケーブル26は、両端が端部横桁16,17に定着されるとともに、橋桁の下面に取り付けられた外部支持部材27によって形状が拘束され、この外部支持部材27を介して橋桁1に上方への力を伝達するものとなっている。
このような追加のケーブルに緊張力を導入することによって、橋桁の支間中央部分は上方に押し上げられる。したがって、緊張力の調整によって橋桁の支間部分が所定の高さに正確に設定される。
なお、上記ケーブル26は、プレキャストセグメント1aを支持するケーブル14とともに最初に配置しておいてもよいし、プレキャストセグメント1aが連結されてから所定の位置に配置してもよい。そして、プレキャストセグメントが連結された後に緊張力を導入する。
また、このケーブル26は、断面形状が箱型となった部分の内側に配置されるケーブルと同様に鋼より線に被覆を施したものを用いることができる。また、ケーブルを内包した薄いコンクリート板とすることもできる。
次に、本願に係る発明の他の実施形態である橋桁の架設方法について説明する。
図9は、この方法によって架設することができる橋桁の一例を示す概略側面図であり、図10は断面図である。
この橋桁31は、図1に示す橋桁1と同様に、二つの橋台2,3間に単純支持されたものであり、現場で打設されたコンクリートからなる上床版41と、主にプレキャストコンクリートで形成された下床版42と、これらを上下に連結する鋼ウェブ43と、これらによって囲まれる範囲内に配置され、上床版41と下床版42とにプレストレスを導入するケーブル44とで主要部が形成されている。
この橋桁では、鋼ウェブ43が矩形の鋼板から形成されており、橋軸方向に分割され、所定の間隔で二列に配列されている。これらの鋼板は、上縁付近及び下縁付近を上床版41及び下床版42のコンクリート中に埋め込んで接合するものであってもよいし、上縁及び下縁に沿って水平なフランジを設け、このフランジに取り付けたスタッドジベル等のずれ止め部材を埋め込むようにコンクリートを打設するものであってもよい。
上記橋桁31の架設は次のように行うことができる。
図1に示す橋桁1と同様に、橋台2,3を構築し、これらの橋台2,3上に支承4,5を介して端部ブロック46,47を仮固定する。そして、端部ブロック46,47間にケーブル44を張架する。
一方、工場又は桁製作ヤードで製作するプレキャストセグメント31aは、図 11に示すように、コンクリートの下床版42と、これに立ち上げられた鋼ウェブ43と、ケーブル44にこのプレキャストセグメントを吊り支持させるための吊り支持部材45とで主要部が形成されたものとする。また、鋼ウェブ43となる鋼板を取り付けず、下床版42に吊り支持部材45を取り付けたものとし、鋼ウェブ43はこのプレキャストセグメントを現場で連結した後に取り付けるものとすることもできる。
このプレキャストセグメント31aを現場に搬入し、図12に示すようにクレーン48等によって吊り上げ、吊り支持部材45を介してケーブル44に吊り支持させる。そして、ケーブル44に沿って搬送し、順次に複数のプレキャストセグメント31aを所定の位置に配列する。このとき吊り支持部材45の寸法等によって、各プレキャストセグメント31a下縁が、橋桁の下面の高さとほぼ一致するように支持される。その後、隣り合うプレキャストセグメント31aの下床版42間及び下床版42と端部ブロック46,47との間に間詰めコンクリートを打設して連結する。そして、必要に応じて下床版12にプレストレスを導入する。このプレストレスは、予めプレキャストセグメントの下床版42に形成しておいたダクトに緊張材を挿通し、この緊張材によって導入するものであってもよいし、下床版に沿って外ケーブルを配置してもよい。
次に、連結された下床版42上で上床版41を形成するための型枠を組み立て、コンクリートを打設して上床版を形成する。
上床版41と下床版42とが二つの端部ブロック46,47間で連続するように形成されると、橋台に定着されているケーブル44を端部ブロック46,47すなわち形成された橋桁の横桁部分で定着し、ケーブル44の反力を橋桁31に作用させる。これにより、橋桁31にはプレストレスがさらに導入され、橋桁上に作用する活荷重に抵抗できるものとなる。
なお、上記架設方法では、プレキャストセグメントの下床版部分を橋軸方向に連結した後に上床版41のコンクリートを打設するものとしているが、下床版を連結する前の状態で型枠を設置し、上床版のコンクリートを打設するとともに、各プレキャストセグメントの下床版を連結するものであってもよい。
また、橋桁の断面が箱状となった内側又は図8に示す橋桁と同様に橋桁の下側に追加のケーブルを配置し、下床版及び上床版が連結された後に緊張力を導入して橋桁の両端部に定着することもできる。
図13は、本願発明に係る架設方法によって構築することができる橋桁の他の例を示す概略側面図であり、図14は断面図である。
この橋桁51は、全断面がコンクリートで形成されており、路面を形成する床版61と、この床版61の側縁部から下方に突き出した補剛桁部62と、床版の側縁部から上方に立ち上げられた側板部63とを有するものである。そして、図1に示す橋桁と同様に二つの橋台2,3間に単純支持されたものであり、この橋桁の両端部に定着されて側板部63の外側に張架されたケーブル64によってプレストレスが導入されている。また、橋桁51の下側には両端部から下方に垂れ下がるように張設された下弦材68を備えており、橋桁51の下面から下方に突き出した外部支持部材69の下端を支持するものとなっている。
上記橋桁51の軸線方向に所定間隔をおいた位置には、上記側板部63と補剛桁部62との外側に、鉛直リブ70が設けられ、外側の側面がほぼ鉛直となっている。そして、この鉛直面の所定の高さに支持部材65が取り付けられ、この支持部材65がケーブル64に係止され、橋桁51からケーブル64に鉛直方向の荷重が伝達されるものとなっている。
上記側板部63は、床版61及び補剛桁部62と一体となったコンクリートで形成されており、橋桁51の一部として機能するともに、高欄として用いられるものである。そして、橋桁51の軸線方向に所定間隔で円形の貫通孔63aが設けられ、重量を軽減している。
上記外部支持部材69は、鋼管からなり下端は下弦材68を構成するコンクリート板68aに接続されている。下弦材68は橋桁51の両端部間で連続する薄いコンクリート板68aと、このコンクリート板の下面に設けられた溝に嵌め入れられたケーブル68bとによって主要部が構成され、コンクリート板68aにはプレストレスが導入されている。
上記橋桁51の架設は次のように行うことができる。
図1に示す橋桁と同様に、橋台2,3上に端部ブロック66,67を形成し、これらの間にケーブル64を張架する。一方、橋桁51を構成するプレキャストセグメント51aは、床版61と補剛桁部62と側板部63とを含む橋桁を軸線方向の所定長さに分割した形状に製作する。このプレキャストセグメント51aの両側部に支持部材65を取り付け、張架された2本のケーブル64にそれぞれ係止し、2本のケーブル間に吊り支持する。そして、図15に示すようにケーブル64上を滑動させて所定の位置に搬送する。このように複数のプレキャストセグメントを吊り支持し、搬送して所定の位置に配列する。このとき、支持部材65が取り付けられている位置がプレキャストセグメント毎に調整されており、ケーブル64上で配列されたときに、各プレキャストセグメントがほぼ橋桁を架設する高さに位置するものとなっている。
なお、ケーブル64上を搬送するプレキャストセグメント51aは、一基ずつ搬送してもよいが、図15に示すようにケーブル64上で二基ずつを仮接合し、これらを一体として搬送することができる。これによりプレキャストセグメント51aを安定した状態で搬送することができる。また、外部支持部材69が接続されるプレキャストセグメントは、搬送するまでに所定位置の下面に外部支持部材69となる鋼管を取り付けておくのが望ましい。
ケーブル64上に配列されたプレキャストセグメント51aは、隣接するプレキャストセグメント間及びプレキャストセグメント51aと端部ブロック66,67間に間詰めコンクリートを充填することによって連結する。そして、橋台2,3に定着されているケーブル64を端部ブロック66,67で定着し、ケーブル64の反力を橋桁51に作用させて橋桁51にプレストレスを導入する。
さらに、橋桁51の下方に下弦材68を構成するケーブル68bを張架し、プレキャストコンクリート板68aをこのケーブル上に配列するともに、これらを連結して下弦材68を形成する。ただし、プレキャストコンクリート板68aは、図15に示すように両端部で橋桁の端部と連結せず、下弦材の軸線方向の大きな変形を許容するものとしておく。そして、ケーブル68bの張力の調整により下弦材68の高さを調整し、外部支持部材69の下端と接合するとともに、下弦材68が橋桁51の自重及び載荷される荷重の一部を負担するように外部支持部材69に圧縮力を導入する。これにより橋桁を上方に押し上げ、橋桁の高さを正確な位置に調整することができる。下弦材の両端部は、下弦材の張力の調整が終了した後に連結する。
なお、上記橋桁51は下弦材68を有するものとなっているが、コンクリートの床版61と補剛桁部62と側板部63とで形成される橋桁51のみで荷重を支持するものとし、下弦材68を用いない構造を採用することもできる。
本願発明の一実施形態である架設方法によって構築することができる 橋桁の概略側面図である。 図1に示す橋桁の断面図である。 図1に示す橋桁の架設中における橋桁端部の構造を示す概略側面図である。 図1に示す橋桁を構成するプレキャストセグメントの正面図である。 図1に示す橋桁を構成するプレキャストセグメントの斜下方からの斜視図である。 図1に示す橋桁の架設方法を示す概略図である。 図1に示す橋桁の上床版を形成する方法を示す概略斜視図である。 図1に示す橋桁と同じ架設方法を利用して架設することができる他の橋桁の例を示す概略側面図である。 本願発明の他の実施形態である架設方法によって構築することができる橋桁の概略側面図である。 図9に示す橋桁の断面図である。 図9に示す橋桁を構成するプレキャストセグメントの斜視図である。 図9に示す橋桁の架設方法を示す概略図である。 本願発明の他の実施形態である架設方法によって構築することができる橋桁の概略側面図である。 図13に示す橋桁の断面図である。 図13に示す橋桁の架設方法を示す概略図である。
符号の説明
1:橋桁、 1aプレキャストセグメント、 2,3:橋台、 4,5:支承、 6,7:アースアンカー、
11:上床版、 11a:上床版の中央部、 11b:上床版の張り出し部、 11c:リブ、 11d:現場で打設されるコンクリート、 12:下床版、 12a:下床版端部のコンクリート部材、 12b:鉄筋、 13:鋼ウェブ、 13a:スタッドジベル、 13b:コンクリートのリブ、 14:ケーブル(緊張材)、 15:斜支持部材、 16,17:端部横桁、 16’,17’:端部ブロック、 18:支持部材、 18a:係止部、 19,20:仮固定ブロック、 21:仮固定鋼材、 22:延長ケーブル、 23:ナット、 24:クレーン、 25:コンクリートパネル、 26:下弦材、 27:外部支持部材、
31:橋桁、 31a:プレキャストセグメント、
41:上床版、 42:下床版、 43:鋼ウェブ、 44:ケーブル(緊張材)、 45:吊り支持部材、 46,47:端部ブロック、 48:クレーン、
51:橋桁、 51a:プレキャストセグメント、
61:床版、 62:補剛桁部、 63:側板部、 63a:貫通孔、 64:ケーブル(緊張材)、 65:支持部材、 66,67:端部ブロック、 68:下弦材、 68a:コンクリート板、 68b:ケーブル、 69:外部支持部材、 70:鉛直リブ

Claims (7)

  1. コンクリートからなる橋桁又はコンクリートと鋼部材とを組み合わせた構造の橋桁の架設方法であって、
    2つの橋台間に緊張材を張架する工程と、
    前記橋桁を構成する部材の全部又は一部を橋桁の軸線方向(以下、橋軸方向)の所定長さに分割した複数のプレキャストセグメントを形成する工程と、
    該プレキャストセグメントを前記緊張材に支持させ、該緊張材に沿って複数のプレキャストセグメントを、該橋桁を架設する高さとほぼ一致する位置に配列する工程と、
    配列された複数のプレキャストセグメントを橋軸方向に連結する工程と、
    前記プレキャストセグメントが連結された橋桁の両端部を支持するとともに、前記緊張材を前記橋桁の端部に定着し、該緊張材に導入された緊張力によって前記橋桁にプレストレスを導入する工程とを有することを特徴とする橋桁の架設方法。
  2. コンクリートからなる上床版及び下床版と、これらを上下に連結する鋼部材とによって断面が箱状となった橋桁の架設方法であって、
    2つの橋台間に緊張材を張架する工程と、
    前記上床版と前記下床版と前記鋼部材とを構成する部材の全部又は一部を橋軸方向の所定長さに分割した複数のプレキャストセグメントを形成する工程と、
    前記プレキャストセグメントを用いて断面が箱状となる領域の内側を前記緊張材が通過すように該プレキャストセグメントを該緊張材に支持させ、該緊張材に沿って複数のプレキャストセグメントを該橋桁を架設する高さとほぼ一致する位置に配列する工程と、
    配列された複数のプレキャストセグメントを橋軸方向に連結する工程と、
    前記プレキャストセグメントが連結された橋桁の両端部を支持するとともに、前記緊張材を前記橋桁の端部に定着し、該緊張材に導入された緊張力によって前記橋桁にプレストレスを導入する工程とを有することを特徴とする橋桁の架設方法。
  3. 前記プレキャストセグメントは、上床版と複数の鋼部材とを有し、下床版の全部又は一部が未形成の状態としたものであり、
    前記上床版と複数のウェブとに囲まれた空間内に、該プレキャストセグメントを前記緊張材上に支持させるための支持部材を備えるものとし、
    該支持部材によって該プレキャストセグメントを緊張材上に支持するときの高さを調整することを特徴とする請求項2に記載の橋桁の架設方法。
  4. 前記プレキャストセグメントは、少なくともコンクリートの下床版を含むものであり、
    吊り支持部材により前記下床版を前記ケーブルから懸垂支持し、
    該吊り支持部材によって前記プレキャストセグメントをケーブルに沿って支持するときの高さを調整し、
    前記鋼部材と前記上床版との全部又は一部は、前記プレキャストキャストセグメントがケーブル上の所定の位置に支持された後に、前記ケーブルが張架されている範囲を囲むように形成することを特徴と請求項2に記載の橋桁の架設方法。
  5. 前記鋼部材は前記複数のプレキャストセグメント毎に分離していることを特徴とする請求項2から請求項4までのいずれかに記載の橋桁の架設方法。
  6. 前記橋桁の下側に下弦材を張設するとともに、該下弦材と該橋桁とを上下方向に連結する柱状の外部支持部材を設け、
    前記プレキャストセグメントを連結した後に、該下弦材の張力を調整することによって該橋桁の支間部分の高さを所定の高さに設定することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の橋桁の架設方法。
  7. 前記下弦材の両端は、張力を調整した状態で前記橋桁の両端部に定着することを特徴とする請求項6に記載の橋桁の架設方法。


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