JP2016108931A - 橋梁構造 - Google Patents
橋梁構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016108931A JP2016108931A JP2015211381A JP2015211381A JP2016108931A JP 2016108931 A JP2016108931 A JP 2016108931A JP 2015211381 A JP2015211381 A JP 2015211381A JP 2015211381 A JP2015211381 A JP 2015211381A JP 2016108931 A JP2016108931 A JP 2016108931A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylindrical outer
- core
- column
- bridge structure
- pillar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
Abstract
Description
そして、この脚柱は、大地震により脚柱本体(筒体)に過大な水平力が加わった場合に、軸力伝達板が設置されている領域では筒体から芯材に軸力が伝達されて分散されるようになっており、また軸力伝達板が設置されていない領域では筒体が塑性変形して地震のエネルギーを吸収するようになっているので、地震によって損傷し難い構造を有しているとされている。
そのため、上部工の大きな荷重が掛かっている筒体が塑性変形することで地震エネルギーを吸収するようになっているので、筒体が塑性変形して座屈してしまうと、耐荷性能が低下してしまうという問題があった。
上端部が上部工に接合されて、前記上部工の延在方向に沿って並設されている複数の鉛直向きの芯柱と、
前記芯柱がそれぞれの軸心に配置され、前記上部工とは接合されない複数の筒状外柱と、
隣接する前記筒状外柱間に取り付けられ、前記筒状外柱の上部同士を繋いでいる梁部材と、
前記芯柱と前記筒状外柱の間に取り付けられた降伏ヒューズ部材と、
前記芯柱と前記筒状外柱の間に取り付けられた弾性部材と、
を備えている橋梁構造であって、
前記降伏ヒューズ部材が前記芯柱と前記筒状外柱とを一体的に繋いでいる状態では、前記芯柱が前記上部工を支持することによる軸力を負担し、前記筒状外柱が前記降伏ヒューズ部材及び前記弾性部材を介して前記芯柱から伝達される水平力を負担するように構成されており、
前記降伏ヒューズ部材が所定の限度を超える大きさの地震動によって破壊された後は、前記芯柱と前記筒状外柱とを繋ぐ前記弾性部材によって当該橋梁構造の固有周期を長周期化させて入力地震動を低減するように構成した。
また、所定の限度を超える大きさの地震動であるL2地震発生時に降伏ヒューズ部材が破壊された橋梁構造は、弾性部材が弾性変形することによってその固有周期を長周期化する柔構造に変化することで、芯柱および筒状外柱の過大変位を防止して、橋梁構造が損傷することを防ぐことができる優れた地震時耐荷性能を備えている。
特に、降伏ヒューズ部材が破壊された橋梁構造において、芯柱から切り離された筒状外柱の上部同士が梁部材で繋がれていることで、筒状外柱の曲げモーメントの発生が抑えられるので、筒状外柱が過大変位することによる損傷を防ぐことができる。
つまり、この橋梁構造は優れた地震時耐荷性能を備えているので、鉄道橋や道路橋、高架橋などに適用することができる。
また「L2地震」とは、その構造物が将来に亘って受けることが予想される最強と考えられる地震動、想定しうる範囲内で最大規模の地震動を指す。
当該橋梁構造は、前記複数の芯柱と前記上部工とで構成される第1の構造体と、前記複数の筒状外柱と前記梁部材とで構成される第2の構造体と、を有しており、
前記降伏ヒューズ部材が前記地震動によって破壊された後、前記第1の構造体と前記第2の構造体はそれぞれ異なる振動特性で挙動するようにした。
芯柱と筒状外柱とを繋ぐ降伏ヒューズ部材が破壊された後、芯柱と筒状外柱とが別体となってそれぞれが個別に挙動するため、芯柱を含む第1の構造体と筒状外柱を含む第2の構造体とはそれぞれ異なる振動特性(固有周期)で挙動するので、第1の構造体と第2の構造体は互いの挙動を相殺するようになって、第1の構造体と第2の構造体の揺れが収まり易くなっている。
つまり、降伏ヒューズ部材が破壊された後、第1の構造体と第2の構造体とがそれぞれ異なる振動特性で挙動することで互いの挙動を相殺し、第1の構造体と第2の構造体の大変形を抑制することができる橋梁構造は、優れた地震時耐荷性能を備えているので、その損傷を防止することができる。
前記梁部材は前記上部工と摺接可能に配設されているようにした。
芯柱と筒状外柱とを繋ぐ降伏ヒューズ部材が破壊された後、第1の構造体と第2の構造体とがそれぞれ異なる振動特性(固有周期)で挙動した際、梁部材と上部工の境界面に摩擦抵抗が生じるので、第1の構造体と第2の構造体の揺れがより一層収まり易くなっている。
前記降伏ヒューズ部材は、上下に間隔を空けた複数箇所に取り付けられており、前記複数箇所毎に前記降伏ヒューズ部材が前記芯柱の外周面の周方向に所定間隔で複数配設されているようにした。
芯柱と筒状外柱の間に複数の降伏ヒューズ部材が取り付けられていて、上下に間隔を空けた複数箇所毎に降伏ヒューズ部材が芯柱の外周面に所定間隔に配設されていれば、芯柱と筒状外柱とをバランスよく適切に繋ぐことができるので、降伏ヒューズ部材が芯柱と筒状外柱とを一体的に繋いでいる状態において橋梁構造は剛性を有する構造を有しており、上部工を好適に支持することができる。
前記弾性部材は、上下に間隔を空けた複数箇所に取り付けられており、前記複数箇所毎に前記弾性部材が前記芯柱の外周面の周方向に所定間隔で複数配設されているようにした。
芯柱と筒状外柱の間に複数の弾性部材が取り付けられていて、上下に間隔を空けた複数箇所毎に弾性部材が芯柱の外周面に所定間隔に配設されていれば、柱と筒状外柱とをバランスよく適切に繋ぐことができるので、降伏ヒューズ部材が地震動によって破壊された後、その地震動の入力方向によらず、複数の弾性部材がそれぞれ弾性変形することで、入力地震動を好適に低減することができる。
前記芯柱と前記筒状外柱の間に取り付けられた粘性部材を備え、
前記粘性部材は、上下に間隔を空けた複数箇所に取り付けられており、前記複数箇所毎に前記粘性部材が前記芯柱の外周面の周方向に所定間隔で複数配設されているようにした。
芯柱と筒状外柱の間に複数の粘性部材が取り付けられていて、上下に間隔を空けた複数箇所毎に粘性部材が芯柱の外周面に所定間隔に配設されていれば、地震時応答を低減する際の減衰性能を向上させることができる。
前記芯柱は円柱形状を有し、前記筒状外柱は円筒形状を有しているようにした。
芯柱が円柱形状を有し、筒状外柱が円筒形状を有していれば、橋梁構造は地震動の入力方向によらず、優れた地震時耐荷性能を発揮できる。
図1(a)は脚柱構造体100を示す側面図、図1(b)は脚柱構造体100を示す断面図である。この脚柱構造体100は、鉄道橋や道路橋、高架橋といった橋梁の上部工1を支持する構造物である。
この脚柱構造体100は、基礎杭2aが設けられているフーチング2上に立設されて、上部工1を支持している。なお、芯柱10の下端部10dはフーチング2に接合されている。
この芯柱10は、後述するように、複数の芯材11(図6参照)を軸方向に積み重ねるようにして形成することができる。
例えば、図5に示すように、芯材11の上部には第1接続部11iが設けられ、芯材11の下部には第2接続部11oが設けられており、第1接続部11iと第2接続部11oとが嵌合することで、芯材11を好適に積み重ねることが可能になっている。
なお、芯柱10の上端部10uは、上部工1にピン接合されていることが好ましい。
この筒状外柱20は、後述するように、複数の筒材21(図6参照)の軸心を合わせるように積み重ねて形成することができる。
例えば、図5に示すように、筒材21の上部には第1接続部21iが設けられ、筒材21の下部には第2接続部21oが設けられており、第1接続部21iと第2接続部21oとが嵌合することで、筒材21を好適に積み重ねることが可能になっている。
降伏ヒューズ部材30は、所定の限度を超える大きさの地震動によって破壊されるように設計された脆性部材であり、一端が芯柱10の外周面に固定され、他端が筒状外柱20の内周面に固定されている。例えば、降伏ヒューズ部材30は、L1地震によっては破壊されず、L2地震によって破壊される強度を有している。所定の強度を有している降伏ヒューズ部材30が、芯柱10と筒状外柱20とを繋いでいる状態では、芯柱10と筒状外柱20が一体的に挙動するようになっている。
降伏ヒューズ部材30間に所定数(ここでは4つ)の袋体30aを予め取り付けておけば、例えば、L2地震が発生して降伏ヒューズ部材30が破壊された後、袋体30a内に固化材料30bを充填して新たな降伏ヒューズ部材30を速やかに形成することができるので、脚柱構造体100の仮復旧を迅速に行うことができる。
例えば、モルタルなどの固化材料を型枠に流し込む製法で、図2に示したような扇形の降伏ヒューズ部材30を予め形成しておき、その降伏ヒューズ部材30を芯柱10と筒状外柱20の間に取り付けるようにしてもよい。
モルタルなどの固化材料で作製された降伏ヒューズ部材30であれば、袋体30aの有無によらず、地震動によって破壊される際、複数の降伏ヒューズ部材30の破壊が段階的に進んでいき、脚柱構造体100の固有周期が段階的に変化していくので、その固有周期が急激に長周期化することはない。
つまり、モルタル材料からなる降伏ヒューズ部材30を用いていれば、脚柱構造体100の固有周期が急激に長周期化することを防ぐことができる。例えば、脚柱構造体100の固有周期が急激に長周期化してしまうと、後述する橋梁構造200が不安定になってしまうので、脚柱構造体100の固有周期を急激に変化させないようにすることが好ましい。
例えば、図11に示すように、切欠31が形成されている降伏ヒューズ部材30でもよい。
降伏ヒューズ部材30に形成する切欠31の位置や大きさを調整したり、あるいは降伏ヒューズ部材30の形状を調整したりすることによって、その降伏ヒューズ部材30の強度を調整することができる。
所定の強度で破壊されるように調整された降伏ヒューズ部材30であれば、その降伏ヒューズ部材30が地震動によって破壊されるタイミングを調節することができるので、地震動による複数の降伏ヒューズ部材30の破壊の進行を調節するようにして、脚柱構造体100の固有周期が段階的に変化するのをコントロールすることが可能になる。
例えば、図12に示すように、円柱状の鋼棒を用いた降伏ヒューズ部材30を芯柱10と筒状外柱20の間に取り付けてもよい。この降伏ヒューズ部材30の一端が芯柱10の外周面に突き当てられ、他端が筒状外柱20の内周面に突き当てられており、その一端と他端の少なくとも一方が突き当てられた箇所に溶接によって固定されている。
この降伏ヒューズ部材30は、所定の限度を超える大きさの地震動によって折れ曲がり、破壊されるようになっている。例えば、降伏ヒューズ部材30(鋼棒)の太さを調整することによって、その降伏ヒューズ部材30の強度を調整することができ、その降伏ヒューズ部材30が地震動によって破壊されるタイミングを調節することができる。
また、鋼棒の所定箇所に切欠や括れなどを設けておくことで、所望する箇所で降伏ヒューズ部材30が折れ曲がるようにすることができる。
この降伏ヒューズ部材30は、所定の限度を超える大きさの地震動によってボルト34が剪断されて、破壊されるようになっている。例えば、ボルト34の太さや本数を調整することによって、その降伏ヒューズ部材30の強度を調整することができ、その降伏ヒューズ部材30が地震動によって破壊されるタイミングを調節することができる。
図13に示した降伏ヒューズ部材30の場合、ボルト34が剪断された後、弾性部材40が弾性変形することに加え、第1鋼板32と第2鋼板33とが摺接することで鋼板間に摩擦が生じるので、その摩擦による減衰効果で脚柱構造体100の揺れが収まり易くなっている。
また、ボルト34が剪断される際、第1鋼板32や第2鋼板33の一部が塑性変形することもある。この第1鋼板32や第2鋼板33の一部が塑性変形する際の展延によっても入力地震動を低減させることができる。
この弾性部材40は、一端が芯柱10の外周面に固定され、他端が筒状外柱20の内周面に固定されており、芯柱10と筒状外柱20の間で弾性変形可能に取り付けられている。但し、降伏ヒューズ部材30が芯柱10と筒状外柱20とを繋いでいる状態では、芯柱10と筒状外柱20は一体的に挙動するので、芯柱10が筒状外柱20の軸心から殆どずれることはなく、弾性部材40は殆ど弾性変形しない。
そして、芯柱10と筒状外柱20とを繋ぐ降伏ヒューズ部材30が破壊された後、芯柱10と筒状外柱20とが別体となってそれぞれが個別に挙動する際に、芯柱10と筒状外柱20とを繋いでいる弾性部材40が弾性変形するようになり、剛性を有する構造であった脚柱構造体100が柔構造に変化する。ここでいう柔構造とは、一般的な免震で考えられるような剛性の低い構造変形を期待するものではなく、脚柱構造体100の過大変形や残留変位を抑えるための構造変形を許容するものであり、弾性部材40の強度(ばね定数)は小さ過ぎないよう設定する必要がある。
なお、図3に示すように、ここでは弾性部材40としてコイルバネを用いているが、板ばねなど他のバネ部材を用いてもよい。また、ゴムなどの弾性材料からなる弾性部材40であってもよい。
この粘性部材41を配設することで、地震時応答を低減する際の減衰性能を向上させることができる。粘性部材41は弾性部材40と同様に、芯柱10の外周面の周方向に等間隔に複数(図4では6つ)配設されている。
具体的には、通常時(地震が起きていない状態)あるいはL1地震発生時において、降伏ヒューズ部材30によって芯柱10と筒状外柱20とが繋がれている脚柱構造体100は、鉄道や車両が走行する上部工1を適切に支持する剛性を有する構造を有しており、上部工1から作用する鉛直方向の力と水平方向の力をそれぞれ芯柱10と筒状外柱20とで分担するようにして、上部工1を良好に支持することができる。
こうして、上部工1の荷重を芯柱10と筒状外柱20とで負担して、上部工1を好適に支持することができる脚柱構造体100は、優れた荷重保持性能を備えた構造物であるといえる。
具体的には、L2地震発生時に降伏ヒューズ部材30が破壊された脚柱構造体100は、弾性部材40が弾性変形することによってその固有周期を長周期化する柔構造に変化することで、芯柱10および筒状外柱20の過大変位を防止して、芯柱10や筒状外柱20が損傷することを防ぐことができる。
こうして、降伏ヒューズ部材30が破壊された後、芯柱10と筒状外柱20とを繋ぐ弾性部材40が弾性変形することによる免震機能を有する脚柱構造体100は、優れた地震時耐荷性能を備えた構造物であるといえる。
つまり、この脚柱構造体100は、荷重保持性能と地震時耐荷性能を兼ね備えている。
第1の施工方法では、所定数の脚柱ユニット100aを準備する。
第1の施工方法で用いる脚柱ユニット100aは、図6(a)に示すように、芯材11を軸心に配置させた筒材21と、芯材11の外面と筒材21の内面とを繋いだ状態に取り付けられた降伏ヒューズ部材30と、芯材11の外面と筒材21の内面とを繋いだ状態に取り付けられた弾性部材40と、を備えている。
芯材11は比較的細い鋼管材からなり、筒材21は芯材11よりも径が大きい鋼管材からなる。
脚柱ユニット100aを積み重ねる際、複数の芯材11はその軸方向に積み重ね、複数の筒材21はその軸心を合わせるように積み重ねるようにする。
こうして脚柱構造体100が構築される。
第2の施工方法では、所定数の脚柱ユニット100bを準備する。
第2の施工方法で用いる脚柱ユニット100bは、図7(a)に示すように、芯材11を軸心に配置させた筒材21と、芯材11の外面と筒材21の内面とを繋いだ状態に取り付けられた弾性部材40と、芯材11と筒材21の間で膨張可能な袋体30aと、を備えている。
芯材11は比較的細い鋼管材からなり、筒材21は芯材11よりも径が大きい鋼管材からなる。
脚柱ユニット100bを積み重ねる際、複数の芯材11はその軸方向に積み重ね、複数の筒材21はその軸心を合わせるように積み重ねるようにする。
こうして脚柱構造体100が構築される。
第3の施工方法では、所定数の芯材11と、所定数の脚柱ユニット100cを準備する。
第3の施工方法で用いる芯材11は、工場などで予め製造された鉄筋コンクリート製の芯材(PC材)である。
また、第3の施工方法で用いる脚柱ユニット100cは、図8(b)に示すように、筒材21と、筒材21の内面に収縮した状態で取り付けられた弾性部材40と、筒材21の内面側で膨張可能な袋体30aと、を備えている。筒材21は芯材11よりも径が大きい鋼管材からなる。
また、収縮した状態に拘束されている弾性部材40を解放し、芯材11の外面と筒材21の内面とを繋いだ状態に弾性部材40を取り付けるようにする。なお、予め筒材21の内面に弾性部材40を取り付けておかずに、脚柱ユニット100c(筒材21)を積み重ねる度に、芯柱10の外面と筒状外柱20(筒材21)の内面とを繋ぐ弾性部材40を取り付けるようにしてもよい。
こうして脚柱構造体100が構築される。
例えば、第1,第2の施工方法の用いた脚柱ユニット100a,100bにおける鋼管材の芯材11が、PC製の芯材11であってもよい。
また、第3の施工方法の変形例として、鋼管材の芯材11を積み重ねて形成した鋼管10a内に固化材料10bを充填して芯柱10を形成した後に、脚柱ユニット100cを積み重ねるようにしてもよい。
図9は、橋梁構造200を示す側面図である。
具体的に、橋梁構造200は、上端部が上部工1に接合されて、その上部工1の延在方向に沿って並設されている複数の鉛直向きの芯柱10と、芯柱10がそれぞれの軸心に配置されて上部工1とは接合されない複数の筒状外柱20と、隣接する筒状外柱20間に取り付けられて筒状外柱20の上部同士を繋いでいる梁部材50と、芯柱10と筒状外柱20の間に取り付けられた降伏ヒューズ部材30と、芯柱10と筒状外柱20の間に取り付けられた弾性部材40と、を備えている。
この梁部材50が筒状外柱20の上部を繋ぐ構造をとることで、橋梁構造200における水平方向の剛性が増すので、橋梁構造200の荷重保持性能が向上する。また、梁部材50によって橋梁構造200の水平方向の剛性が増す分、上部工1をスリム化することが可能になる。
具体的には、通常時(地震が起きていない状態)あるいはL1地震発生時において、降伏ヒューズ部材30によって芯柱10と筒状外柱20とが繋がれている脚柱構造体100を備えた橋梁構造200は、鉄道や車両が走行する上部工1を適切に支持する剛性を有する構造を有しており、上部工1から作用する鉛直方向の力と水平方向の力をそれぞれ芯柱10と筒状外柱20とで分担するようにして、上部工1を良好に支持することができる。
具体的には、L2地震発生時に降伏ヒューズ部材30が破壊された脚柱構造体100を備えた橋梁構造200は、弾性部材40が弾性変形することによってその固有周期を長周期化する柔構造に変化することで、芯柱10および筒状外柱20の過大変位を防止して、芯柱10や筒状外柱20が損傷することを防ぐことができる。
つまり、この橋梁構造200は、荷重保持性能と地震時耐荷性能を兼ね備えている。
具体的には、芯柱10と筒状外柱20とを繋ぐ降伏ヒューズ部材30が破壊された後、芯柱10と筒状外柱20とが別体となってそれぞれが個別に挙動することで、図9に示すように、芯柱10を含む第1の構造体200aと、筒状外柱20を含む第2の構造体200bとはそれぞれ異なる固有周期で挙動して、互いの挙動を相殺するようになる。
つまり、降伏ヒューズ部材30が破壊された後、芯柱10と筒状外柱20とを繋ぐ弾性部材40が弾性変形することによる免震機能を有する脚柱構造体100を備え、それぞれ異なる振動特性で挙動する第1の構造体200aと第2の構造体200bを有する橋梁構造200は、優れた地震時耐荷性能を備えた構造物であるといえる。
例えば、降伏ヒューズ部材30が破壊された後、第1の構造体200aと第2の構造体200bがそれぞれの振動特性で挙動する際、隣接する芯柱10は上部工1によって曲げモーメントの発生が抑えられ、隣接する筒状外柱20は梁部材50によって曲げモーメントの発生が抑えられるので、芯柱10および筒状外柱20の過大変位を好適に防いで、芯柱10や筒状外柱20の損傷を防ぐことができる。
つまり、橋梁構造200が単柱式であって1つの脚柱構造体100で上部工1を支える場合よりも、少なくとも一対(2つ)の脚柱構造体100、好ましくは3つ以上の脚柱構造体100を備えた橋梁構造200の方が、より安定した構造となって優れた地震時耐荷性能を発揮することができる。
例えば、図10に示すように、上部工1の下面に摺接する位置に梁部材50が設けられている橋梁構造200であってもよい。
このような橋梁構造200であれば、降伏ヒューズ部材30が地震動によって破壊された後、第1の構造体200aと第2の構造体200bとがそれぞれ異なる振動特性で挙動した際、梁部材50と上部工1の境界面に摩擦抵抗が生じる。
つまり、芯柱10と筒状外柱20とを繋ぐ降伏ヒューズ部材30が破壊された後、芯柱10を含む第1の構造体200aと、筒状外柱20を含む第2の構造体200bとがそれぞれ異なる固有周期で挙動する際、梁部材50と上部工1とが摺接してその境界面に摩擦抵抗が生じるので、第1の構造体200aと第2の構造体200bの揺れがより一層収まり易くなっている。
このような橋梁構造200も、優れた地震時耐荷性能を有している。
2 フーチング
10 芯柱
10u 上端部
10a 鋼管
10b 固化材料
11 芯材
11i 第1接続部
11o 第2接続部
20 筒状外柱
21 筒材
21i 第1接続部
21o 第2接続部
30 降伏ヒューズ部材
30a 袋体
30b 固化材料
31 切欠
32 第1鋼板
33 第2鋼板
34 ボルト
40 弾性部材
41 粘性部材
50 梁部材
100 脚柱構造体
100a、100b、100c 脚柱ユニット
200 橋梁構造
200a 第1の構造体
200b 第2の構造体
Claims (7)
- 上端部が上部工に接合されて、前記上部工の延在方向に沿って並設されている複数の鉛直向きの芯柱と、
前記芯柱がそれぞれの軸心に配置され、前記上部工とは接合されない複数の筒状外柱と、
隣接する前記筒状外柱間に取り付けられ、前記筒状外柱の上部同士を繋いでいる梁部材と、
前記芯柱と前記筒状外柱の間に取り付けられた降伏ヒューズ部材と、
前記芯柱と前記筒状外柱の間に取り付けられた弾性部材と、
を備えている橋梁構造であって、
前記降伏ヒューズ部材が前記芯柱と前記筒状外柱とを一体的に繋いでいる状態では、前記芯柱が前記上部工を支持することによる軸力を負担し、前記筒状外柱が前記降伏ヒューズ部材及び前記弾性部材を介して前記芯柱から伝達される水平力を負担するように構成されており、
前記降伏ヒューズ部材が所定の限度を超える大きさの地震動によって破壊された後は、前記芯柱と前記筒状外柱とを繋ぐ前記弾性部材によって当該橋梁構造の固有周期を長周期化させて入力地震動を低減するように構成されていることを特徴とする橋梁構造。 - 当該橋梁構造は、前記複数の芯柱と前記上部工とで構成される第1の構造体と、前記複数の筒状外柱と前記梁部材とで構成される第2の構造体と、を有しており、
前記降伏ヒューズ部材が前記地震動によって破壊された後、前記第1の構造体と前記第2の構造体はそれぞれ異なる振動特性で挙動することを特徴とする請求項1に記載の橋梁構造。 - 前記梁部材は前記上部工と摺接可能に配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の橋梁構造。
- 前記降伏ヒューズ部材は、上下に間隔を空けた複数箇所に取り付けられており、前記複数箇所毎に前記降伏ヒューズ部材が前記芯柱の外周面の周方向に所定間隔で複数配設されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の橋梁構造。
- 前記弾性部材は、上下に間隔を空けた複数箇所に取り付けられており、前記複数箇所毎に前記弾性部材が前記芯柱の外周面の周方向に所定間隔で複数配設されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の橋梁構造。
- 前記芯柱と前記筒状外柱の間に取り付けられた粘性部材を備え、
前記粘性部材は、上下に間隔を空けた複数箇所に取り付けられており、前記複数箇所毎に前記粘性部材が前記芯柱の外周面の周方向に所定間隔で複数配設されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の橋梁構造。 - 前記芯柱は円柱形状を有し、前記筒状外柱は円筒形状を有していることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の橋梁構造。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014247532 | 2014-12-08 | ||
JP2014247532 | 2014-12-08 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016108931A true JP2016108931A (ja) | 2016-06-20 |
JP6563780B2 JP6563780B2 (ja) | 2019-08-21 |
Family
ID=56123515
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015211381A Expired - Fee Related JP6563780B2 (ja) | 2014-12-08 | 2015-10-28 | 橋梁構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6563780B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106284060A (zh) * | 2016-10-11 | 2017-01-04 | 重庆交通大学 | 用于桥梁减震的桥墩总成 |
CN106284058A (zh) * | 2016-10-11 | 2017-01-04 | 重庆交通大学 | 对称减震式桥墩 |
CN106436555A (zh) * | 2016-10-11 | 2017-02-22 | 重庆交通大学 | 减震桥梁 |
JP6177972B1 (ja) * | 2016-07-13 | 2017-08-09 | 株式会社ビービーエム | 構造物用全方向三面スライド支承装置 |
CN107217583A (zh) * | 2017-07-24 | 2017-09-29 | 石家庄铁道大学 | 一种加速度激活的连续梁桥撑杆减震装置 |
CN114032818A (zh) * | 2021-12-07 | 2022-02-11 | 河南隆裕路桥工程有限公司 | 一种公路桥梁安全缓冲防撞装置 |
CN114086532A (zh) * | 2020-08-24 | 2022-02-25 | 中石化石油工程技术服务有限公司 | 自升式平台桩腿防波浪装置 |
Citations (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09273114A (ja) * | 1996-04-08 | 1997-10-21 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 合成橋脚 |
JPH1082016A (ja) * | 1996-09-05 | 1998-03-31 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 高靱性橋脚 |
JPH10131120A (ja) * | 1996-10-31 | 1998-05-19 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 橋 脚 |
JPH1130054A (ja) * | 1997-07-10 | 1999-02-02 | Ohbayashi Corp | 筒型塔体の制振構造 |
JP2000045227A (ja) * | 1998-07-24 | 2000-02-15 | Nkk Corp | 現場打ちコンクリート床版と鋼桁との接合方法及び接合構造 |
JP2000096516A (ja) * | 1998-09-17 | 2000-04-04 | Nkk Corp | 橋脚構造 |
JP2000273825A (ja) * | 1999-03-24 | 2000-10-03 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 橋脚の耐震構造 |
US6354047B1 (en) * | 1998-10-21 | 2002-03-12 | Oiles Corporation | Columnar structure with earthquake resistance imparted thereto and method of reinforcing the earthquake resistance of a columnar structure |
JP2003055913A (ja) * | 2001-08-16 | 2003-02-26 | Railway Technical Res Inst | 橋梁免震装置 |
JP2005188041A (ja) * | 2003-12-24 | 2005-07-14 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 耐圧芯材を有する鋼製橋脚 |
JP2005207111A (ja) * | 2004-01-22 | 2005-08-04 | Kajima Corp | 制震橋脚 |
JP2006002387A (ja) * | 2004-06-16 | 2006-01-05 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ボイラ設備 |
JP2008215042A (ja) * | 2007-03-07 | 2008-09-18 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | Rc床版2主桁橋の合成方法 |
JP2011080293A (ja) * | 2009-10-08 | 2011-04-21 | Kajima Corp | 制震橋脚 |
JP2014066017A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | East Japan Railway Co | コンクリート柱の耐震補強構造及びコンクリート柱の耐震補強方法 |
-
2015
- 2015-10-28 JP JP2015211381A patent/JP6563780B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09273114A (ja) * | 1996-04-08 | 1997-10-21 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 合成橋脚 |
JPH1082016A (ja) * | 1996-09-05 | 1998-03-31 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 高靱性橋脚 |
JPH10131120A (ja) * | 1996-10-31 | 1998-05-19 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 橋 脚 |
JPH1130054A (ja) * | 1997-07-10 | 1999-02-02 | Ohbayashi Corp | 筒型塔体の制振構造 |
JP2000045227A (ja) * | 1998-07-24 | 2000-02-15 | Nkk Corp | 現場打ちコンクリート床版と鋼桁との接合方法及び接合構造 |
JP2000096516A (ja) * | 1998-09-17 | 2000-04-04 | Nkk Corp | 橋脚構造 |
US6354047B1 (en) * | 1998-10-21 | 2002-03-12 | Oiles Corporation | Columnar structure with earthquake resistance imparted thereto and method of reinforcing the earthquake resistance of a columnar structure |
JP2000273825A (ja) * | 1999-03-24 | 2000-10-03 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 橋脚の耐震構造 |
JP2003055913A (ja) * | 2001-08-16 | 2003-02-26 | Railway Technical Res Inst | 橋梁免震装置 |
JP2005188041A (ja) * | 2003-12-24 | 2005-07-14 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 耐圧芯材を有する鋼製橋脚 |
JP2005207111A (ja) * | 2004-01-22 | 2005-08-04 | Kajima Corp | 制震橋脚 |
JP2006002387A (ja) * | 2004-06-16 | 2006-01-05 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ボイラ設備 |
JP2008215042A (ja) * | 2007-03-07 | 2008-09-18 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | Rc床版2主桁橋の合成方法 |
JP2011080293A (ja) * | 2009-10-08 | 2011-04-21 | Kajima Corp | 制震橋脚 |
JP2014066017A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | East Japan Railway Co | コンクリート柱の耐震補強構造及びコンクリート柱の耐震補強方法 |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6177972B1 (ja) * | 2016-07-13 | 2017-08-09 | 株式会社ビービーエム | 構造物用全方向三面スライド支承装置 |
JP2018009340A (ja) * | 2016-07-13 | 2018-01-18 | 株式会社ビービーエム | 構造物用全方向三面スライド支承装置 |
CN106284060A (zh) * | 2016-10-11 | 2017-01-04 | 重庆交通大学 | 用于桥梁减震的桥墩总成 |
CN106284058A (zh) * | 2016-10-11 | 2017-01-04 | 重庆交通大学 | 对称减震式桥墩 |
CN106436555A (zh) * | 2016-10-11 | 2017-02-22 | 重庆交通大学 | 减震桥梁 |
CN106436555B (zh) * | 2016-10-11 | 2018-11-23 | 重庆交通大学 | 减震桥梁 |
CN107217583A (zh) * | 2017-07-24 | 2017-09-29 | 石家庄铁道大学 | 一种加速度激活的连续梁桥撑杆减震装置 |
CN107217583B (zh) * | 2017-07-24 | 2018-10-12 | 石家庄铁道大学 | 一种加速度激活的连续梁桥撑杆减震装置 |
CN114086532A (zh) * | 2020-08-24 | 2022-02-25 | 中石化石油工程技术服务有限公司 | 自升式平台桩腿防波浪装置 |
CN114032818A (zh) * | 2021-12-07 | 2022-02-11 | 河南隆裕路桥工程有限公司 | 一种公路桥梁安全缓冲防撞装置 |
CN114032818B (zh) * | 2021-12-07 | 2023-05-26 | 河南隆裕路桥工程有限公司 | 一种公路桥梁安全缓冲防撞装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6563780B2 (ja) | 2019-08-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6563780B2 (ja) | 橋梁構造 | |
JP6563791B2 (ja) | 脚柱構造体 | |
JP6563781B2 (ja) | 脚柱構造体及び脚柱構造体の施工方法 | |
US9080339B2 (en) | Structural connection mechanisms for providing discontinuous elastic behavior in structural framing systems | |
US7188452B2 (en) | Sleeved bracing useful in the construction of earthquake resistant structures | |
JP6344836B2 (ja) | 橋梁の耐震構造に用いるダンパーおよびその耐震構造の復旧方法。 | |
CA2935575C (en) | Piston-based self-centering brace apparatus | |
JP6513387B2 (ja) | 桁橋の制振装置、ならびに桁橋の補強方法 | |
US11002032B2 (en) | Self-centring and energy-dissipating seismic isolation device and system of the elastomeric-frictional type | |
JP5705810B2 (ja) | 塔状構造物、及び、塔状構造物の施工方法 | |
WO2014193328A1 (en) | Natural rubber or synthetic rubber elastomer-based earthquake isolator with rigid polyurethane core | |
TW201700841A (zh) | 免震化構造、鋼骨支撐構造體及既設鋼骨支撐構造體之免震化工法 | |
JP6920049B2 (ja) | 免震建物 | |
KR102079692B1 (ko) | 지주 하단부와 콘크리트 말뚝의 강성연결 구조체 | |
TW201400678A (zh) | 複合式阻尼接頭 | |
KR102083066B1 (ko) | 고감쇠 고무 및 변형 유도 강재봉이 구성된 복합댐퍼를 포함한 프레임형 제진장치 및 이를 이용한 구조물 내진보강방법 | |
JP6483570B2 (ja) | 免震装置の交換方法 | |
JP2001182776A (ja) | 滑り支承式免震装置 | |
JP2005299080A (ja) | 耐震橋脚 | |
WO2020240260A1 (en) | Seesaw structural systems for seismic low-rise buildings | |
JP4408181B2 (ja) | 橋梁、及び橋脚の耐震強度補強方法 | |
JP2006077492A (ja) | 耐震橋脚 | |
JP2001040616A (ja) | 橋梁の落橋防止装置 | |
JP2015094094A (ja) | 橋梁構造及び既存橋梁の補強方法 | |
KR102074040B1 (ko) | 고감쇠 고무 및 파형 웨브가 구성된 복합댐퍼와 복합댐퍼를 포함한 프레임형 제진장치 및 이를 이용한 구조물 내진보강방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181002 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190624 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190702 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190725 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6563780 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |