JPH09273114A - 合成橋脚 - Google Patents
合成橋脚Info
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- JPH09273114A JPH09273114A JP8532896A JP8532896A JPH09273114A JP H09273114 A JPH09273114 A JP H09273114A JP 8532896 A JP8532896 A JP 8532896A JP 8532896 A JP8532896 A JP 8532896A JP H09273114 A JPH09273114 A JP H09273114A
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Abstract
ー)に対して橋脚本体鋼管の破壊を防止できる合成橋脚
を提供する点にある。 【解決手段】 橋脚本体鋼管と同橋脚本体鋼管内に充填
したコンクリートとよりなる合成橋脚において、前記橋
脚本体鋼管内に周囲を普通鋼板により取り囲んで空洞部
を形成し、同普通鋼板及び前記橋脚本体鋼管にそれらを
取り囲んで普通鋼板よりも降伏点の低い弾塑性履歴型ダ
ンパー用鋼板を固着して、変形誘導部を構成している。
Description
する合成橋脚に関するものである。
(a)(b)により説明すると、型枠内に補強骨組材と
しての鉄筋(主鉄筋と帯鉄筋)102を組み込み、コン
クリート101を流し込んで、鉄筋コンクリート橋脚を
構成している。
に示す従来の鉄筋コンクリート橋脚は、地震時に加わる
外力(弾塑性履歴エネルギー)に対して強度を確保でき
るものの、構造物としてのねばり、変形性能を確保する
のが困難で、地震時に加わる外力を如何に吸収して、鉄
筋コンクリート橋脚の破壊を防止するかが課題になって
いる。
であり、その目的とする処は、地震時に加わる外力(弾
塑性履歴エネルギー)に対して橋脚本体鋼管の破壊を防
止できる合成橋脚を提供しようとする点にある。
成するために、橋脚本体鋼管と同橋脚本体鋼管内に充填
したコンクリートとよりなる合成橋脚において、前記橋
脚本体鋼管内に周囲を普通鋼板により取り囲んで空洞部
を形成し、同普通鋼板及び前記橋脚本体鋼管にそれらを
取り囲んで普通鋼板よりも降伏点の低い弾塑性履歴型ダ
ンパー用鋼板を固着して、変形誘導部を構成している。
示す第1実施形態により説明する。図1は、合成橋脚の
要部を示す斜視図、図2は、合成橋脚の全体を示す縦断
側面図、図3は、図2の矢視A−A線に沿う横断平面図
である。
橋脚本体鋼管1に充填されたコンクリートで、これらの
橋脚本体鋼管1と充填コンクリート2とにより合成橋脚
が構成されている。3が弾塑性履歴型ダンパー用鋼管
(抵降伏点、変形性大の鋼管)、4が空洞部、5が変形
誘導部、6が鋼板(普通鋼製鋼板)である。上記橋脚本
体鋼管1のうち、地上付近の鋼管1部分の内部には、平
板状に形成した普通鋼板6により上下が仕切られるとと
もに、環状に形成した普通鋼板6により前後左右が仕切
られて、空洞部4が形成されている。
び上記橋脚本体の鋼管1の外周面から平板状に形成した
弾塑性履歴型ダンパー用鋼管3が放射状に延びて、それ
ぞれの先端部と環状に形成した弾塑性履歴型ダンパー用
鋼管3とが溶接により固着されている(図1、図3参
照)。上記弾塑性履歴型ダンパー用鋼管3は、鋼材の降
伏点レベルが極めて低く、変形(伸び)性能が大きい。
普通鋼板6と上記充填したコンクリート2とにより構成
され、この変形誘導部5が上記空洞部4の周りの橋脚本
体鋼管1部分に設けられて、環状に形成した弾塑性履歴
型ダンパー用鋼管3と環状に形成した普通鋼板6とが二
重管になっている。次に前記図1〜図3に示す合成橋脚
の作用を具体的に説明する。
本体鋼板1内に普通鋼板6で取り囲んで空洞部4を形成
して、剛性を意識的に小さくしている。地震時に加わる
外力(弾塑性履歴エネルギー)をこの変形誘導部5へ集
中的に誘導する。このとき、普通鋼板6と弾塑性履歴型
ダンパー用鋼管3とが塑性変形するが、弾塑性履歴型ダ
ンパー用鋼管3の方が普通鋼板6よりも降伏点が低いの
で、弾塑性履歴型ダンパー用鋼管3が先ず塑性変形し、
外力(弾塑性履歴エネルギー)が吸収されて、橋脚本体
鋼管1側の変形が抑制される。
成した弾塑性履歴型ダンパー用鋼管3と環状に形成した
普通鋼板6とが二重管になっているので、この部分の特
性によっても、橋脚本体鋼管1側の変形が抑制されて、
橋脚本体鋼管1の破壊が防止される。また変形誘導部5
の二重管部分は、車両衝突荷重緩衝部材としての機能を
有し、車両衝突時に変形誘導部5の各部分が塑性変形し
て、橋脚本体鋼管1の損傷が防止される。
脚本体鋼管1の内周面に断面台形状の螺旋状突起1’を
設けた第2実施形態を示している。その他の部分につい
ては第1実施形態と同様に構成されており、同様の作用
が行われる。
導部では、橋脚本体鋼板内に普通鋼板で取り囲んで空洞
部を形成して、剛性を意識的に小さくしている。地震時
に加わる外力(弾塑性履歴エネルギー)をこの変形誘導
部へ集中的に誘導する。このとき、普通鋼板と弾塑性履
歴型ダンパー用鋼管とが塑性変形するが、弾塑性履歴型
ダンパー用鋼管の方が普通鋼板よりも降伏点が低くて、
弾塑性履歴型ダンパー用鋼管が先ず塑性変形し、外力
(弾塑性履歴エネルギー)を吸収して、橋脚本体鋼管側
の変形を抑制するので、地震時に加わる外力に対して橋
脚本体鋼管の破壊を防止できる。
斜視図である。
截して示す側面図、(b)は拡大縦断側面図である。
断正面図、(b)は(a)の矢視B−B線に沿う横断平
面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 橋脚本体鋼管と同橋脚本体鋼管内に充填
したコンクリートとよりなる合成橋脚において、前記橋
脚本体鋼管内に周囲を普通鋼板により取り囲んで空洞部
を形成し、同普通鋼板及び前記橋脚本体鋼管にそれらを
取り囲んで普通鋼板よりも降伏点の低い弾塑性履歴型ダ
ンパー用鋼板を固着して、変形誘導部を構成したことを
特徴とする合成橋脚。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08532896A JP3643643B2 (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 合成橋脚 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08532896A JP3643643B2 (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 合成橋脚 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09273114A true JPH09273114A (ja) | 1997-10-21 |
JP3643643B2 JP3643643B2 (ja) | 2005-04-27 |
Family
ID=13855576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08532896A Expired - Fee Related JP3643643B2 (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 合成橋脚 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3643643B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016108932A (ja) * | 2014-12-08 | 2016-06-20 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 脚柱構造体及び脚柱構造体の施工方法 |
JP2016108931A (ja) * | 2014-12-08 | 2016-06-20 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 橋梁構造 |
CN106702889A (zh) * | 2017-01-06 | 2017-05-24 | 中北大学 | 一种抗爆炸冲击作用的桥梁墩柱截面设计 |
JP2017096007A (ja) * | 2015-11-26 | 2017-06-01 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 脚柱構造体 |
CN108277761A (zh) * | 2018-03-13 | 2018-07-13 | 华侨大学 | 一种设置低屈服点钢的装配式矩形截面桥墩防撞装置 |
CN113430921A (zh) * | 2021-08-02 | 2021-09-24 | 西南交通大学 | 一种震后可快速修复的预制brb桥墩塑性铰结构 |
-
1996
- 1996-04-08 JP JP08532896A patent/JP3643643B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016108932A (ja) * | 2014-12-08 | 2016-06-20 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 脚柱構造体及び脚柱構造体の施工方法 |
JP2016108931A (ja) * | 2014-12-08 | 2016-06-20 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 橋梁構造 |
JP2017096007A (ja) * | 2015-11-26 | 2017-06-01 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 脚柱構造体 |
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CN108277761A (zh) * | 2018-03-13 | 2018-07-13 | 华侨大学 | 一种设置低屈服点钢的装配式矩形截面桥墩防撞装置 |
CN113430921A (zh) * | 2021-08-02 | 2021-09-24 | 西南交通大学 | 一种震后可快速修复的预制brb桥墩塑性铰结构 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3643643B2 (ja) | 2005-04-27 |
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