JP2000044818A - 高減衰材料組成物 - Google Patents

高減衰材料組成物

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JP2000044818A
JP2000044818A JP10215406A JP21540698A JP2000044818A JP 2000044818 A JP2000044818 A JP 2000044818A JP 10215406 A JP10215406 A JP 10215406A JP 21540698 A JP21540698 A JP 21540698A JP 2000044818 A JP2000044818 A JP 2000044818A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高いtanδを発現し、経時変化が少なく、し
かもピーク温度が室温付近にある高減衰材料組成物を提
供すること。 【解決手段】ベースポリマーである塩基性の極性側鎖を
もつアクリルゴムに減衰性付与剤としてヒンダードフェ
ノール系化合物、亜リン酸エステル系化合物、リン酸エ
ステル系化合物或いは含窒素塩基性化合物を適宜選択し
て配合する。得られる高減衰材料組成物は、ベースポリ
マーの塩基性側鎖と減衰性付与剤の相互作用が均一か
つ、適切であることから、高いtanδを安定して発現
し経時変化も少ないものとなる。また、ピーク温度を室
温付近に示すものが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高減衰材料組成物
に関し、更に詳しくは、音響ルームの遮音壁、建築構造
体の遮音間仕切り、車両の防音壁等に適用される振動や
騒音を吸収する制振材・防音材としての高減衰材料組成
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の高減衰材料組成物としての高分
子系材料は、典型的な粘弾性挙動を呈するものであり、
その材料微小部が何等かの原因で振動すると、夫々の材
料微小部に、複素正弦歪(ε)が発生し、これにより
複素正弦応力(σ)が発生する。複素弾性係数
(E)は、次式に示したように、これらの比をとった
ものである。 複素弾性係数(E)=複素正弦応力(σ)/複素正
弦歪(ε
【0003】この複素弾性係数(E)の実数部は、材
料の弾性的な性質に係る貯蔵弾性係数(E’)と定義さ
れ、その虚数部は、材料の粘性的な性質に係る損失弾性
係数(E”)と定義される。損失正接(tanδ)は、
次式に示したように、これらの比をとったものである。 損失正接(tanδ)=損失弾性係数(E”)/貯蔵弾
性係数(E’)
【0004】この損失正接(以下、単に「tanδ」と
する。)は、防音・制振特性を決定する因子の一つであ
り、この値が高いほど力学的エネルギーを電気或いは熱
エネルギーとして吸収・放出して、優れた吸音性や制振
性等の機械特性を示すことが知られている。従来、高減
衰材料組成物のtanδとして求められる値は、0.5
以上である。
【0005】この従来の要求特性を満たした高減衰材料
組成物として、例えば、高分子系複合材料が知られてい
る。この高分子系複合材料はポリマーアロイ或いは高分
子網目構造(IPN技術)を有する高分子化合物をベー
スポリマーとしており、これに充填剤(マイカ等)や可
塑剤を添加し、所定の製造工程を経て得られたものであ
る。この場合に、ベースポリマーとしては各種ゴム、高
分子樹脂材料の他に、エラストマー樹脂材料等が用いら
れている。
【0006】しかし、このような高分子系複合材料のt
anδの値は、ベースポリマーとして各種ゴム材料を用
いた場合は、0.3〜1.0程度、ベースポリマーとし
て高分子樹脂材料(ポリスチレン、ポリイソブチレン、
ポリメタクリル酸メチル、ポリ塩化ビニル、ポリエステ
ル、ポリテトラフルオロエチレン等)を用いた場合は、
1.0〜2.0程度である。
【0007】また、他の高減衰材料としては、本出願人
により特願平9−362125号に開示されたもので、
極性側鎖を有するベースポリマーに、第2級アミン、第
3級アミン及び含窒素複素環より選ばれた塩基を1分子
中に2個以上含む塩基性物質を配合したものがある。具
体的には、ベースポリマーとして塩素化ポリエチレン
が、減衰性付与剤としては、N−シクロヘキシルベンゾ
チアジル−2−スルフェンアミド等が用いられ、tan
δピークが1.0を超えており、一応の成果が得られて
いる。
【0008】また、更にtanδを高める手段として、
特願平9−362747号及び特願平9−362748
号に、極性側鎖を有するベースポリマーに、第2級アミ
ン、第3級アミン及び含窒素複素環より選ばれた塩基を
1分子中に2個以上含む塩基性物質のみならず、酸性物
質をも配合した材料が開示されている。
【0009】単に塩基性物質のみを配合した材料は、全
体としては、そのtanδを高める働きをするものの、
配合成分の塩基性度は、その塩基性物質の種類と配合量
とに依存し、その塩基性度が高いtanδを発現できる
好適な範囲にあるとは限らない。つまり、より高いta
nδを発現させるためには塩基性度を最適な状態に調節
する必要がある。そこで、上記したような塩基性物質の
みならず、酸性物質をも配合した高減衰材料組成物は、
配合成分と高分子側鎖との相互作用を変化させることに
より、高いtanδを発現することができるようにした
ものである。
【0010】また、高減衰材料においては経時変化によ
るtanδの低下が問題となっているが、上記した特願
平9−362747号及び特願平9−362748号に
開示されているものは、酸性物質をも配合したことから
多成分系になっており、その経時変化の抑制に対して配
慮がなされている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た種々の高減衰材料は、従来の要求特性(tanδ≧
0.5)に応えているとはいえ、それらが使用される環
境或いは、その用途などの要請から、より優れたtan
δ(tanδ≧2.0、更に好ましくはtanδ≧2.
5)を発現できるものが望まれている。
【0012】従来の減衰材料が、更なる高減衰性を発揮
できないのは、ベースポリマーと減衰性付与剤との相互
作用が不均一であり、またその力が不適切なことから、
従来のベースポリマーと減衰性付与剤との組み合わせで
は、均一かつ適切な相互作用を実現することは困難だか
らである。
【0013】また、高減衰材料は経時変化によりtan
δが低下してしまうことが問題になっているが、特に上
述した種々の高減衰材料の多くは、減衰性付与剤が結晶
化したり、或いはブリード現象を起こしてしまうことか
ら、そのtanδの低下速度が速く、2週間から1ヶ月
程度の短期間の経過で、成形直後のtanδを殆ど維持
できず、減衰性を発揮することができなくなっている。
上述した種々の高減衰材料の中には、そのtanδをあ
る程度維持できるものも含まれているが、これらはta
nδの低下を抑制しているのではなく、単に低下の速度
が若干遅くなっているに過ぎず、いずれにしても短期間
のうちに低下することは避けられない。つまり、従来の
減衰材料における経時変化の抑制対策は根本的な解決に
はなっていないことから、実用的に用いる程までには至
っていないものとなっている。
【0014】ちなみに、従来の減衰材料において、減衰
性付与剤が結晶化しやすいのは、配合した塩基性の減衰
性付与剤が剛直性、つまり分子結合の自由度が小さく立
体的な構造の変化が少ないという性質があり、更に、そ
れらは複素環式化合物であるために対称性を有している
ことから、分子同士が規則的な配列を形成しやすい状態
にあることが原因である。更にまた、ベースポリマー
が、ゴム状であった場合には、分子凝集エネルギーが小
さく鎖が動きやすいため、減衰性付与剤がベースポリマ
ー中にうまく分散しないために、結晶化してしまうとい
うものである。
【0015】また、これらの高減衰材料を使用する際に
は、その使用環境における温度が重要な要素となってく
る。しかし、従来の減衰材料は最も多く使用するであろ
うと思われる室温から著しく離れたところにtanδピ
ークがあるため、使用したい環境において、その高減衰
材料の持つ減衰性能を最大限に発揮した状態で使用する
ことができない。
【0016】更にまた、上述した種々の高減衰材料に用
いられているベースポリマーの側鎖には、特に塩素を中
心としたハロゲンを有するものが多く使用されており、
これらを用いて合成した材料を使用・廃棄等する際には
環境に与える影響が大きくなることから問題視されてい
る。そこで、従来とは異なった観点から材料設計を行う
必要がある。
【0017】本発明の解決しようとする課題は、ベース
ポリマーの側鎖と減衰性付与剤との相互作用が均一で、
しかもその大きさが適切である組み合わせを選択するこ
とにより、高いtanδを発現することができ、また経
時変化による損失係数(tanδ)の低下が小さく、更
にtanδピーク温度が室温付近にある高減衰材料組成
物を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の高減衰材料組成物は、塩基性の極性側鎖を有
する塩基性ポリマーをベースポリマーとし、該塩基性ポ
リマーがヒンダードフェノール系化合物、リン酸エステ
ル系化合物、亜リン酸エステル系化合物及び含窒素塩基
性化合物より選ばれた1種又は2種以上の減衰性付与剤
を含有することを要旨とするものである。
【0019】この場合に、「塩基性の極性側鎖を有する
塩基性ポリマー」としては、アクリル系(この構造式を
化1に示す。)、メタクリル系(化2)、エチレン・ア
クリル系共重合体(化3)、ポリ酢酸ビニル及びその共
重合体より選ばれた少なくとも1種又は2種以上のもの
が好適なものとして挙げられる。
【0020】
【化1】
【0021】
【化2】
【0022】
【化3】
【0023】この場合に、「ヒンダードフェノール系化
合物」としては、酸化防止剤であるトリス−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシア
ヌレート、1,1,3−トリス(5−tert−ブチル
−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、4,
4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブ
チルフェノール)、ペンタエリスリチル−テトラキス
[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート]、トリエチレングリコール−ビ
ス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]、3,9−ビス[1,1
−ジメチル−2−[(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ
−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル]
−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウ
ンデカン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリ
ス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)−ベンゼン、1,6−ヘキサンジオール−ビ
ス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート]、2,2−チオ−ジエチレン
ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート]、2,2’−メチレンビス
(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、
2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−
ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル
−6−tert−ブチルフェノール)、p−クレゾール
とジシクロペンタジエンのブチル化反応生成物、2,5
−ジ−tert−ブチルハイドロキノン、2,5−ジ−
tert−アミルハイドロキノン、紫外線吸収剤である
1,4−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノ
キシ)−ブタン、光安定剤である1−[2−{3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオニルオキシ}エチル]−4−{3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシ}−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
等より選ばれた少なくとも1種又は2種以上のものが好
適なものとして挙げられる。
【0024】「亜リン酸エステル系化合物」としては、
ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファ
イト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ペンタエ
リスリトールジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)−
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−第三ブチルフェニル)ブタントリホスファイト等より
選ばれた少なくとも1種又は2種以上のものが好適なも
のとして挙げられる。
【0025】「リン酸エステル系化合物」としては、2
−エチルへキシルジフェニルホスフェート、トリクレジ
ルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、クレジ
ルジフェニルホスフェート、クレジルジ2,6キシレニ
ルホスフェート等より選ばれた少なくとも1種又は2種
以上のものが好適なものとして挙げられる。
【0026】また、「含窒素塩基性化合物」としては、
グアニジン系加硫促進剤であるN,N’−ジフェニルグ
アニジン、スルフェンアミド系加硫促進剤であるN−シ
クロヘキシルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド、
ヒンダードアミン系光安定剤であるテトラキス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,
2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,2,
3,4−ブタンテトラカルボン酸と2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジノールとβ,β,β’,β’
−テトラメチル−3,9−(2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ[5.5]ウンデカン)ジエタノールとの
縮合物、ベータ−アラニン,N−(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジニル)−ドデシルエステル及
びテトラデシルエステル混合物、3−ドデシル−1−
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)
ピロリジン−2,5−ジオン、N−アセチル−3−ドデ
シル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジニル)ピロリジン−2,5−ジオン、イソシアヌレ
ート系難燃剤であるトリス(2,3−ジブロモプロピ
ル)イソシアヌレート等、シアノアクリレート系の紫外
線吸収剤であるエチル−2−シアノ−3,3−ジ−フェ
ニルアクリレート、オクチル−2−シアノ−3,3−ジ
−フェニルアクリレート、8−アセチル−3−ドデシル
−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリア
ザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン等より選ば
れた少なくとも1種又は2種以上のものが好適なものと
して挙げられる。
【0027】更にまた、ベースポリマーには必要に応じ
て、以下に掲げる種々の材料を添加することができる。
その材料としては、まず、硬度、強度或いは加工性の向
上、若しくは重量化等を図る場合に添加する充填剤が挙
げられる。その充填剤としては、マイカ、タルク、クレ
ー或いは炭酸カルシウム等の無機微粉末、若しくはセル
ロース粉末等の有機微粉末等が好適なものとして挙げら
れる。
【0028】また、ベースポリマーに添加できる別の材
料としては、tanδピーク温度の広域化を図る場合に
添加する非結晶性樹脂が挙げられる。その非結晶性樹脂
としてはクマロン樹脂、フェノール樹脂、ケトン樹脂、
ジシクロペンタジエン樹脂、マレイン酸樹脂、エステル
化ロジン、エポキシ樹脂、尿素樹脂或いはメラミン樹脂
等が好適なものとして挙げられる。
【0029】更に、ベースポリマーに添加できる別の材
料としては、着色剤(顔料、染料)、光沢剤、老化防止
剤、粘着付与剤、難燃剤、発泡剤、発砲助剤、加工助
剤、オゾン劣化防止剤、ブロッキング防止剤、耐候剤、
耐熱剤、架橋剤、架橋助剤、加硫剤、分散剤、相溶化
剤、界面活性剤、帯電防止剤或いは滑剤等が好適なもの
として挙げられる。
【0030】上記構成を有する高減衰材料組成物とし
て、塩基性の極性側鎖を有する塩基性ポリマーをベース
ポリマーが、減衰性付与剤であるヒンダードフェノール
系化合物、亜リン酸エステル系化合物、リン酸エステル
系化合物及び含窒素塩基性化合物より選ばれた少なくと
も1種又は2種以上の化合物を含有しているものである
ことから、ベースポリマーの側鎖と減衰性付与剤の相互
作用が均一化し、またその力が適切なものとなる。その
ため、高いtanδが発現され、そのtanδピークが
室温近くにあり、しかも経時変化の少ない高減衰材料が
提供できる。したがって、本発明に係る高減衰材料組成
物によれば、室温付近で長期間にわたり、振動や騒音が
大幅に吸収できるものとなる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を詳細に説
明する。まず、本発明の各実施例は種々の材料組成で作
製したので、これについて説明する。なお、以下の説明
において「phr」とは、「parts per hu
ndred resin」の略で、ベースポリマー10
0重量部に対する配合成分(減衰性付与剤)の重量部を
意味するものである。
【0032】初めに表1〜3は、ベースポリマーとして
アクリルゴムを用い、これに減衰性付与剤としてヒンダ
ードフェノール系化合物を配合した本発明品(実施例1
〜14)及び比較品として用いたアクリルゴム単独品及
び塩素化ポリエチレンの材料組成、tanδの測定結果
(成形直後のtanδピーク値、1ヶ月後のtanδピ
ーク値及びピーク温度)及び材料の表面状態とを対比し
て示したものである。採用した減衰性付与剤にはいずれ
も、その分子中に少なくとも1個以上のヒンダードフェ
ノール基を有しているものである。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】本発明品(実施例1〜14)は、ベースポ
リマーとしてアクリルゴム(日本ゼオン(株)製:商品
名「ニポールAR51」)に、減衰性付与剤としてヒン
ダードフェノール系化合物を配合成分とし、所定の工程
により作製されたものである。
【0037】本発明品(実施例1〜14)は減衰性付与
剤としてヒンダードフェノール系化合物を配合成分とし
ている。すなわち、実施例1は、トリス−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌ
レート(旭電化工業(株)製:商品名「アデカスタブA
O−20」:この構造式を化4に示す。)を、実施例2
は、1,1,3−トリス(5−tert−ブチル−4−
ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン(旭電化工業
(株)製:商品名「アデカスタブAO−30」:化5)
を、実施例3は、4,4’−ブチリデンビス(3−メチ
ル−6−tert−ブチルフェノール)(旭電化工業
(株)製:商品名「アデカスタブAO−40」:化6)
を、実施例4は、ペンタエリスリチル−テトラキス[3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート](旭電化工業(株)製:商品名
「アデカスタブAO−60」:化7)を、実施例5は、
トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル
−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト](旭電化工業(株)製:商品名「アデカスタブAO
−70」:化8)を、実施例6は、3,9−ビス[1,
1−ジメチル−2−[(3−第三ブチル−4−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチ
ル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.
5]ウンデカン(旭電化工業(株)製:商品名「アデカ
スタブAO−80」:化9)をそれぞれ配合成分として
いる。
【0038】そして、実施例7は、1,6−ヘキサンジ
オール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート](チバガイギー
(株)製:商品名「IRGANOX259」:化10)
を、実施例8は、2,2−チオ−ジエチレンビス[3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート](チバガイギー(株)製:商品名「I
RGANOX1035FF」:化11)を、実施例9
は、p−クレゾールとジシクロペンタジエンのブチル化
反応生成物(大内化学工業(株)製:商品名「ノクラッ
クPBK」:化12)を、実施例10は、2,5−ジ−
tert−アミルハイドロキノン(大内化学工業(株)
製:商品名「ノクラックDAH」:化13)を、実施例
11は、1−[2−{3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ}エチ
ル]−4−{3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオニルオキシ}−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン(三共化学(株)製:商品
名「サノールLS−2626」:化14)を、実施例1
2は、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−
テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]
デカン−2,4−ジオン(三共化学(株)製:商品名
「サノールLS−440」:化15)を、実施例13
は、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−ter
t−ブチルフェノール)(大内化学工業(株)製:商品
名「ノクラックNS−5」:化16)を、実施例14
は、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−ter
t−ブチルフェノール)(大内化学工業(株)製:商品
名「ノクラックNS−6」:化17)をそれぞれ配合成
分としている。
【0039】
【化4】
【0040】
【化5】
【0041】
【化6】
【0042】
【化7】
【0043】
【化8】
【0044】
【化9】
【0045】
【化10】
【0046】
【化11】
【0047】
【化12】
【0048】
【化13】
【0049】
【化14】
【0050】
【化15】
【0051】
【化16】
【0052】
【化17】
【0053】これら実施例を評価するための比較品の組
成は、比較例1がアクリルゴム単独品(日本ゼオン
(株)製:商品名「ニポールAR51」)であり、比較
例2が上記従来技術で述べたベースポリマーである塩素
化ポリエチレン単独品(昭和電工(株)製:商品名「エ
ラスレン401A」)である。
【0054】次に、本発明品(実施例1〜14)及び比
較例1及び2の作製工程について説明する。まず、上述
したベースポリマー(アクリルゴム)100phrに、
各実施例の配合成分である減衰性付与剤を50phrず
つ配合する。これを、室温で約15〜20分程度、2本
ロールで混練する。次に、この混練材料を、熱プレス機
により所定の型枠内で、減衰性付与剤の融点より20℃
以上高い温度で、10分程度溶融プレス成形する。そし
て更に、0℃の温度条件下、これに130kgf/cm
の面圧を掛けて冷却プレス成形し、これを2mmシー
トとする。
【0055】次に、本発明品(実施例1〜14)及び比
較例1のtanδピーク値及びそのピーク温度を測定し
た。この測定には、株式会社レオロジ社製のスペクトロ
メータを用い、その測定条件を、歪が0.05%(一
定)、周波数が100Hz(一定)とした。
【0056】以下、実施例1〜6の測定結果について説
明する。表1に示したように、実施例1は比較例1とほ
ぼ同じ値のtanδを発現し、その1ヶ月後のtanδ
保持率が95%と極めて優秀な値を示した。実施例2〜
14のtanδピーク値は、比較品のtanδピーク値
より高く、要求特性(tanδ≧2.5)を遥かに超え
ている。特に、実施例6は、tanδピーク値が2.5
を超えるだけでなく、そのtanδ保持率が104%と
極めて優秀な結果を示した。
【0057】更にまた、これらは、ピーク温度について
述べると、実施例5、7、8、12は室温付近(20℃
前後)にあるため、常温での使用環境に適したものとい
え、極めて優れた値といえる。その他の実施例は室温よ
りやや高いピーク温度を示し、比較的良い値といえる。
材料の表面状態に関しては、全て良好である。
【0058】以上のことから、それぞれの実施例1〜6
について、極めて良好なものを(◎印)、良好なものを
(○印)、一応の成果を得られたものを(△印)、不良
なものを(×印)の4段階に分けて、比較例1に対して
評価したところ、実施例1は、比較的tanδが高く、
tanδ保持率が極めて高いことから、極めて良好(◎
印)と評価された。実施例2、3、5、6は、tanδ
が非常に高かったことから極めて良好(◎印)と評価さ
れ、実施例4は、tanδが比較的高かったがtanδ
保持率が若干低い(90%)ことから、良好(○印)と
評価された。これらの結果は従来品である比較例2に対
しても良好な結果であることはいうまでもなく明らかで
ある。
【0059】同様に、実施例7〜14について評価す
る。これらの結果は表2に示した通りであるが、実施例
7〜14のtanδは全て比較例1のtanδを超える
ばかりでなく、要求特性(tanδ≧2.5)をも遥か
に超え、極めて優秀な結果を示している。その中でも実
施例7及び8は、そのピーク温度が室温付近にあること
から、常温での使用環境に適したものとなっている。
【0060】これら、実施例7〜14についても、実施
例1〜6と同様に4段階で比較例1に対して評価する。
材料の表面状態は全て良好で、そのtanδの高さから
実施例7〜11は極めて良好(◎印)と評価され、実施
例12はtanδの値が若干低い(2.6)ので良好
(○印)と評価した。また、実施例13及び14は極め
て良好(◎印)と評価された。これらを比較例2に対し
て評価した場合についても良好であることは、いうまで
もなく明らかである。
【0061】次に表4は、ベースポリマーとしてアクリ
ルゴムを用い、減衰性付与剤として亜リン酸エステル系
化合物を配合した本発明品(実施例15〜19)の材料
組成及びtanδの測定結果を示したものである。ベー
スポリマーとしては、アクリルゴム(日本ゼオン(株)
製:商品名「ニポールAR51」)を用いている。
【0062】
【表4】
【0063】そして、亜リン酸エステル系化合物の減衰
性付与剤として、実施例15が、ジ(ノニルフェニル)
ペンタエリスリトールジホスファイト(旭電化工業
(株)製:商品名「アデカスタブPEP−4C」:化1
8)を、実施例16が、ビス(2,4−ジ第三ブチルフ
ェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト(旭電化
工業(株)製:商品名「アデカスタブPEP−24
G」:化19)を、実施例17が、ヘキサ(トリデシ
ル)−1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキ
シ−5−第三ブチルフェニル)ブタントリホスファイト
(旭電化工業(株)製:商品名「アデカスタブ522
A」:化20)をそれぞれ配合成分としている。配合量
としては、ベースポリマー100phrに対して減衰性
付与剤を50phrとしている。
【0064】
【化18】
【0065】
【化19】
【0066】
【化20】
【0067】また実施例18及び実施例19は、実施例
16と同じ減衰性付与剤を配合し、その配合量を変えた
ものである。実施例18は、ベースポリマー100ph
rに対して減衰性付与剤を少なめの30phrとし、実
施例19は多めの70phrとしている。
【0068】表4に示したように、実施例15〜17の
tanδピーク値は、比較品のtanδピーク値より高
くなっており、要求特性(tanδ≧2.5)をも上回
っている。更に、ピーク温度に関して、実施例16がや
や高めになったものの室温付近にあり、大変優れたもの
であることが分かる。これら実施例15〜17につい
て、温度変化に伴うtanδの推移を図1に示した。こ
のグラフから、実施例15〜17が比較例1よりも高い
ピーク値を示していることが分かる。したがって、表1
に示したサンプルと同様に4段階で比較例1に対して評
価したところ、実施例15〜17は極めて良好(◎印)
と評価された。
【0069】また実施例18及び19については、実施
例16と比較して減衰性付与剤の配合量に伴うtanδ
の温度推移を調べた結果を図2に示した。また、ヤング
率の温度変化についても調べ、その結果を図3に示し
た。
【0070】図2をみて分かる通り、配合量を増やす
(実施例19)とtanδの値が高くなるが、ピーク温
度が高温側にシフトする。そして、配合量を少なめ(実
施例18)にすると、tanδが極僅か小さくなるが、
ピーク温度が室温に一層近くなることが分かる。tan
δは、logE’の傾きが急である程、高い値を発現す
るが、図3のグラフから減衰性付与剤の配合量が増える
程、その傾きが急になることが分かる。更に、配合量が
増える程、ピーク温度は高めにシフトすることも分か
る。つまり、配合量を調節することによって、使用環境
に応じたピーク温度を有し、高いtanδを発現する組
成を提供できるようになる。
【0071】上記実施例18及び19についても、実施
例1〜14と同様に4段階で評価すると、実施例18は
要求特性(tanδ≧2.5)を超えるtanδを示
し、そのピーク温度が室温付近にあることから極めて良
好(◎印)と評価され、実施例19はピーク温度が若干
室温より高めだが、こちらも要求特性(tanδ≧2.
5)を超えるtanδを示していることから極めて良好
(◎印)と評価された。
【0072】次に、表5は、ベースポリマーとしてエチ
レン−メチルアクリレート共重合体(デュポン(株)
製:商品名「VAMAC DLS」)を用い、これに減
衰性付与剤の亜リン酸エステル系化合物であるアデカス
タブPEP−24Gを配合した実施例20と、ベースポ
リマーとしてポリ酢酸ビニル(電気化学工業(株)製:
商品名「サクノールSN−10」)を用い、これに減衰
性付与剤の亜リン酸エステル系化合物であるアデカスタ
ブPEP−24Gを配合した実施例21を示している。
【0073】
【表5】
【0074】そして、これらの比較品として、上記「V
AMAC DLS」単独品である比較例3及び「サクノ
ールSN−10」単独品である比較例4を作製した。実
施例20及び21、並びに比較例3及び4の作製方法、
tanδ測定方法は、実施例1〜12と同様である。
【0075】表5の結果について、実施例20を比較例
3に対して、実施例21を比較例4に対して4段階で評
価すると、実施例20はtanδが要求特性(tanδ
≧2.5)をほぼ満たし、ピーク温度が室温付近(20
℃前後)にあることから、極めて良好(◎印)と評価さ
れ、実施例21は、ピーク温度がやや高めになったもの
の、tanδが3.35と非常に高いことから、極めて
良好(◎印)と評価された。
【0076】次に、表6は、ベースポリマーとしてアク
リルゴム(日本ゼオン(株)製:商品名「ニポールAR
51」)を用い、これに各種の含窒素塩基性化合物を減
衰性付与剤をして配合した本発明品(実施例22〜2
6)の材料組成及びtanδの測定結果を示したもので
ある。
【0077】
【表6】
【0078】減衰性付与剤として、実施例22は、グア
ニジン系加硫促進剤であるN,N’−ジフェニルグアニ
ジン(三新化学工業(株)製:「サンセラーD−G」:
化21)を、実施例23は、グアニジン系加硫促進剤で
あるN,N’−ジ−O−トリルグアニジン(三新化学工
業(株)製:「サンセラーDT」:化22)を、実施例
24は、スルフェンアミド系加硫促進剤であるN−シク
ロヘキシルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド(三
新化学工業(株)製:「サンセラーCM」:化23)
を、実施例25は、ヒンダードアミン系光安定剤である
テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレ
ート(旭電化工業(株)製:「アデカスタブLA−5
7」:化24)を、実施例26は、イソシアヌレート系
難燃剤であるトリス(2,3−ジブロモプロピル)イソ
シアヌレート(日本化成(株)製:「TAIC−6
B」:化25)をそれぞれベースポリマー100phr
に対して50phr配合している。
【0079】
【化21】
【0080】
【化22】
【0081】
【化23】
【0082】
【化24】
【0083】
【化25】
【0084】その結果を表6に示すが、これら実施例2
2〜26は、全てピーク温度が室温付近にあり、tan
δピーク値も要求特性(tanδ≧2.5)を超えてお
り、優れた結果を示している。よって、実施例22〜2
6は、全て極めて良好(◎印)と評価された。
【0085】また、表7は、ベースポリマーとしてエチ
レン−メチルアクリレート共重合体である「VAMAC
DLS」を用い、これに含窒素塩基性化合物である
「TAIC−6B」を配合した実施例27と、ベースポ
リマーとしてポリ酢酸ビニルである「サクノールSN−
10」を用い、これに含窒素塩基性化合物である「TA
IC−6B」を配合した実施例28を示している。いず
れもベースポリマー100phrに対して減衰性付与剤
50phrとしている。
【0086】
【表7】
【0087】そして、比較品として、「VAMAC D
LS」単独品である比較例3及び「サクノールSN−1
0」単独品である比較例4を示した。実施例27及び2
8の作製方法、tanδ測定方法は、実施例1〜14と
同様である。
【0088】表7の結果について、実施例27を比較例
3に対して、実施例28を比較例4に対して4段階で評
価すると、実施例27はtanδが要求特性(tanδ
≧2.5)をほぼ満たし、ピーク温度が室温付近(20
℃前後)にあることから、極めて良好(◎印)と評価さ
れ、実施例28は、ピーク温度がやや高めになったもの
の、tanδが3.3と非常に高いことから、極めて良
好(◎印)と評価された。
【0089】上述の実施例1〜28は、1種類の減衰性
付与剤を配合したものであり、それぞれ優れた結果を示
したが、次に、更なる高機能化を図るために2種以上の
減衰性付与剤を配合して作製した実施例29〜50につ
いて述べる。
【0090】表8に示した本発明品(実施例29〜3
5)は、ベースポリマーであるアクリルゴム(日本ゼオ
ン(株)製:商品名「ニポールAR51」)に、減衰性
付与剤として2種以上のヒンダードフェノール系化合物
を配合し、所定の工程により作製されたものである。
【0091】
【表8】
【0092】実施例29は、IRGANOX1035F
Fを20phr及びアデカスタブAO−80を30ph
r、実施例30は、IRGANOX1035FFを15
phr及びアデカスタブAO−80を35phr、実施
例31は、アデカスタブAO−40を25phr及び
4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチ
ルフェノール)(大内化学工業(株)製:商品名「ノク
ラック300」:化26)を25phr、実施例32
は、IRGANOX1035FFを35phr及びアデ
カスタブAO−70を15phr、実施例33は、IR
GANOX259を25phr及びIRGANOX10
35FFを25phr、実施例34は、IRGANOX
1035FFを40phr及びノクラックPBKを11
phr、実施例35は、IRGANOX259を35p
hr及びアデカスタブAO−70を15phr、それぞ
れ配合している。
【0093】
【化26】
【0094】次に、表8に示した測定結果について評価
すると、実施例29〜35は、全てtanδの要求特性
(tanδ≧2.5)を超えている。tanδ保持率に
ついては、実施例29〜34は95%前後より高い値を
示しており、極めて保持率の高いものといえる。特にそ
の中でも、実施例29の保持率は113%となってお
り、成形直後のtanδを遥かに超えた値を示し、良好
な結果であるといえる。また、実施例35は78%と若
干低い値となったが、それでも比較的高い値を示した。
【0095】そして、ピーク温度については、実施例3
1が42℃と室温よりやや高めとなったものの、その他
のものは室温付近にピーク温度を示し、これらについて
も良好な結果を示しているといえる。また、表面状態に
ついても全て良好となった。以上のことから、実施例2
9〜34は極めて良好(◎印)と評価され、実施例35
は良好(○印)と評価された。
【0096】次に、表9及び10は、ベースポリマーと
してアクリルゴム(日本ゼオン(株)製:商品名「ニポ
ールAR51」)を用い、これに減衰性付与剤として、
ヒンダードフェノール系化合物及び含窒素塩基性化合物
をそれぞれ1種類、計2種類を配合成分とし、所定の工
程により作製された本発明品(実施例36〜48)の材
料組成及びtanδの測定結果を示したものである。
【0097】
【表9】
【0098】
【表10】
【0099】実施例36は、ヒンダードフェノール系の
アデカスタブAO−80を40phr及び含窒素塩基性
化合物である1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸
と2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール
とβ,β,β’,β’−テトラメチル−3,9−(2,
4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカ
ン)ジエタノールとの縮合物(旭電化工業(株)製:商
品名「アデカスタブLA−63P」:化27)を7ph
r、実施例37は、アデカスタブAO−80を40ph
r及び含窒素塩基性化合物である3−ドデシル−1−
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)
ピロリジン−2,5−ジオン(クラリアントジャパン
(株)製:商品名「Sanduvor3055」:化2
8)を10phr、実施例38は、アデカスタブAO−
80を40phr及び含窒素塩基性化合物であるベータ
−アラニン,N−(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジニル)−ドデシルエステル及びテトラデシル
エステル混合物(クラリアントジャパン(株)製:商品
名「Sanduvor3052」:化29)を10ph
r、実施例39は、アデカスタブAO−80を40ph
r及び含窒素塩基性化合物であるN−アセチル−3−ド
デシル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジニル)ピロリジン−2,5−ジオン(クラリアン
トジャパン(株)製:商品名「Sanduvor305
8」:化30)を10phr、実施例40は、アデカス
タブAO−80を40phr及び含窒素塩基性化合物で
あるN,N’−ジフェニルグアニジン(BASF(株)
製:商品名「D」:化31)を10phr、実施例41
は、IRGANOX1035FFを40phr及び含窒
素塩基性化合物であるポリエチレンイミン(BASF
(株)製:商品名「G35」:化32)を10phr、
それぞれ配合成分としている。
【0100】
【化27】
【0101】
【化28】
【0102】
【化29】
【0103】
【化30】
【0104】
【化31】
【0105】
【化32】
【0106】また、実施例42は、ヒンダードフェノー
ル系のアデカスタブAO−80を40phr及び含窒素
塩基性化合物であるエチル−2−シアノ−3,3−ジ−
フェニルアクリレート(住友化学(株)製:商品名「V
iosorb910」:化33)を10phr、実施例
43は、アデカスタブAO−60を40phr及び含窒
素塩基性化合物であるオクチル−2−シアノ−3,3−
ジ−フェニルアクリレート(住友化学(株)製:商品名
「Viosorb930」:化34)を10phr、実
施例44は、アデカスタブAO−60を50phr及び
含窒素塩基性化合物であるViosorb930を10
phr、実施例45は、アデカスタブAO−60を50
phr及びViosorb910を10phr、実施例
46は、アデカスタブAO−40を40phr及び含窒
素塩基性化合物であるSanduvor3055を10
phr、実施例47は、アデカスタブAO−40を25
phr及び含窒素塩基性化合物であるSanduvor
3039(クラリアントジャパン(株)製:化35)を
25phr、実施例48は、ヒンダードフェノール系の
IRGANOX259を40phr及び含窒素塩基性化
合物であるG35を10phr、それぞれ配合成分とし
ている。
【0107】
【化33】
【0108】
【化34】
【0109】
【化35】
【0110】表9及び10に示した実施例36〜48の
結果について評価すると、まず、成形直後のtanδに
ついては、実施例36〜48の全てがtanδの要求特
性(tanδ≧2.5)を超え、優れた結果を示してい
る。そのtanδ保持率についてみてみると、実施例3
6、37、38、39、41、42、43及び44は9
5%を超え、非常に優れた結果を示している。また、実
施例40、45、46、47及び48は90%を下回っ
たとはいえ、アクリルゴムに含窒素塩基性化合物のみを
配合した場合に比べると遥かに高い値を示し、優れた結
果であるといえる。
【0111】また、ピーク温度については、実施例4
1、47、48が20℃前後と室温環境での使用に最適
なピーク温度を示し、非常に優れたものであるといえ
る。それ以外のものについては、30℃前後と室温より
やや高めの値を示したが、室温環境での使用に影響が出
るほどではないので、優れたものであるといえる。ま
た、表面状態については、実施例36〜48全て良好と
なった。
【0112】以上の結果から、実施例36〜39は極め
て良好(◎印)、実施例40は良好(○印)、実施例4
1〜44は極めて良好(◎印)、実施例45〜48は良
好(○印)と評価された。
【0113】次に、表11はベースポリマーとしてアク
リルゴムを用い、これにヒンダードフェノール系化合物
とリン酸エステル系化合物の2種類の減衰性付与剤を配
合した本発明品(実施例49及び50)とリン酸エステ
ル系化合物1種類の減衰性付与剤を配合した本発明品
(実施例51)の材料組成及びtanδの測定結果を示
したものである。
【0114】
【表11】
【0115】実施例49は、ベースポリマーであるアク
リルゴム(日本ゼオン(株)製:商品名「ニポールAR
51」)に、減衰性付与剤としてヒンダードフェノール
系化合物であるアデカスタブAO−60を40phr、
及びリン酸エステル系化合物であるリン酸トリフェニル
(大八化学工業(株)製:商品名「TPP」:化36)
を10phr配合し、調整したものである。また、実施
例50は同じベースポリマーに減衰性付与剤としてヒン
ダードフェノール系化合物であるアデカスタブAO−8
0を40phr、及びリン酸エステル系化合物であるT
PPを10phr配合し、調整したものである。更に、
実施例51は、減衰性付与剤としてリン酸エステル系化
合物であるTPPを同じベースポリマーに50phr配
合し、ヒンダードフェノール系減衰性付与剤を配合する
ことなく調整したものである。
【0116】
【化36】
【0117】ここで、表11に示した実施例49乃至5
1の結果について、ベースポリマーであるアクリルゴム
単独品である比較例1との比較において評価すると、ヒ
ンダードフェノール系とリン酸エステル系の2種類の減
衰性付与剤を配合した実施例49及び50は、ともにt
anδの値が要求特性(tanδ≧2.5)を超えてお
り良好な結果を示している。また、そのtanδ保持率
についても実施例49は100%となっており、その値
に全く変動がなく、実施例50は96%となっており、
成形直後の値を十分維持できている。ピーク温度につい
て、実施例49が28℃、実施例50が26℃と、とも
に20℃台にピーク値を示すことから室温環境の使用に
適したものであるといえる。また、表面状態は全て良好
となった。
【0118】また、リン酸エステル系化合物のみ減衰性
付与剤として配合した実施例51もtanδの値が要求
特性(tanδ≧2.5)を超えており良好な結果を示
している。そして、そのtanδ保持率については98
%となっており、成形直後の値を十分維持できている。
また、ピーク温度については0℃となっており、室温よ
り低めの温度環境での使用に適したものとなった。以上
の結果から、実施例49、50及び51は全て極めて良
好(◎印)と評価される。
【0119】上述した通り、表8〜11に示した実施例
29〜50は、2種以上の減衰性付与剤を配合した高減
衰材料組成物であるが、これらは高いtanδ示すこと
は勿論のこと、多成分系にすることで減衰性付与剤の結
晶化を抑制できることから、経時変化によるtanδの
減少の抑制に著しい効果が得られる。また、表11に記
載の実施例49乃至実施例51をみて分かる通り、結晶
化の抑制だけでなく、ピーク温度の調整にも効果を発揮
することが分かる。
【0120】以上、本発明の各実施例を順に説明した
が、要するに、本発明に係る高減衰材料組成物は、塩基
性の極性側鎖を有する塩基性ポリマーをベースポリマー
とし、該塩基性ポリマーがヒンダードフェノール系化合
物、亜リン酸エステル系化合物、リン酸エステル系化合
物及び含窒素塩基性化合物より選ばれた1種又は2種以
上の減衰性付与剤を含有するようにしたことにより、ベ
ースポリマーと減衰性付与剤との相互作用が均一で、か
つ適切なものとなり、高いtanδが発現されると同時
に、経時変化が小さく、また室温付近にピーク値を有す
るものが得られる。
【0121】本発明は、上記した実施例に何等限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々
の改変が可能である。例えば、ベースポリマーとして
は、本発明で用いたアクリルゴム以外に、塩基性の極性
側鎖を有する塩基性ポリマーであれば、その他のアクリ
ル系、メタクリル系、エチレン・アクリル系共重合体、
ポリ酢酸ビニル及びその共重合体のポリマーも適用する
ことができる。
【0122】また、減衰性付与剤も、ヒンダードフェノ
ール系化合物、リン酸エステル系化合物、亜リン酸エス
テル系化合物、含窒素塩基性化合物であれば、上記実施
例に示した組成や構造式のもの以外のものも使用できる
ことは、その官能基等の共通性をみれば容易に判断でき
るはずである。
【0123】また、ベースポリマーには、上述したよう
な充填剤、着色剤等或いは非結晶性樹脂等を必要に応じ
て添加することができ、これらを添加することによって
様々な機能向上を図ることができる。
【0124】
【発明の効果】本発明に係る高減衰材料組成物によれ
ば、塩基性の極性側鎖を有する塩基性ポリマーがヒンダ
ードフェノール系化合物、リン酸エステル系化合物、亜
リン酸エステル系化合物及び含窒素塩基性化合物より選
ばれた減衰性付与剤を含有するようにしたことにより、
ベースポリマーの側鎖と減衰性付与剤との相互作用が、
均一かつ適切なものとすることができ、これにより高い
tanδが発現され、しかも経時変化によるtanδの
低下を抑制することができる。また、室温での使用環境
に適した高減衰材料組成物も得られることになる。
【0125】更に、2種以上の減衰性付与剤を配合した
場合には、配合成分が多成分系となることから、減衰性
付与剤の結晶化を更に抑制することができ、経時変化に
よるtanδの低下の抑制に一層の効果を発揮できるよ
うになる。
【0126】また更に、1種類の減衰性付与剤を配合し
たものにおいても、その配合量を増減させることによ
り、tanδのピーク温度を高温側或いは低温側にシフ
トさせることができるので、目的の使用環境に合わせて
材料設計ができるようになる。
【0127】更に、上述した2種以上の減衰性付与剤を
配合させる場合において、高価な化合物を用いるとき
は、安価な化合物をも配合させることによって、高価な
化合物の配合量を減らしても、高いtanδを発現し、
しかも経時変化が少ない材料を作製できるので、優れた
材料を廉価に提供することができるようになる。
【0128】したがって、本発明に係る高減衰材料組成
物は、音響ルームの遮音壁、建築構造体の遮音間仕切
り、車両の防音壁等、幅広い分野に適用することができ
るため、産業上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるアクリルゴム系ベース
ポリマーに各種亜リン酸エステル系化合物の減衰性付与
剤を配合した高減衰性組成物のtanδと温度の関係を
示した図である。
【図2】本発明の実施例16、18及び19について減
衰性付与剤の配合量を変えたときの変化を示した図であ
る。
【図3】本発明の実施例16、18及び19について同
じくヤング率の変化を示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16F 15/08 F16F 15/08 D (72)発明者 呉 馳飛 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 橋本 和信 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 3J048 AC03 BD01 BD08 EA36 EA38 4J002 BB071 BF021 BG041 BG051 EE036 EE056 EJ036 EJ046 EJ066 EL126 EN116 ER016 ET006 EU076 EU086 EU196 EU206 EV076 EV276 EW046 EW066 FD010

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩基性の極性側鎖を有する塩基性ポリマ
    ーをベースポリマーとし、該塩基性ポリマーがヒンダー
    ドフェノール系化合物、亜リン酸エステル系化合物、リ
    ン酸エステル系化合物及び含窒素塩基性化合物より選ば
    れた少なくとも1種又は2種以上の減衰性付与剤を含有
    することを特徴とする高減衰材料組成物。
  2. 【請求項2】 前記塩基性ベースポリマーは、アクリル
    系、メタクリル系、エチレン・アクリル系共重合体、ポ
    リ酢酸ビニル及びその共重合体より選ばれた少なくとも
    1種又は2種以上のものであることを特徴とする請求項
    1に記載される高減衰材料組成物。
  3. 【請求項3】 前記ヒンダードフェノール系化合物は、
    トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
    ンジル)−イソシアヌレート、1,1,3−トリス(5
    −tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェ
    ニル)ブタン、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル
    −6−tert−ブチルフェノール)、ペンタエリスリ
    チル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
    −ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、トリエチレ
    ングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチ
    ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、3,
    9−ビス[1,1−ジメチル−2−[(3−第三ブチル
    −4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニル
    オキシ]エチル]−2,4,8,10−テトラオキサス
    ピロ[5.5]ウンデカン、1,3,5−トリメチル−
    2,4,6−トリス−(3,5−ジ−tert−ブチル
    −4−ヒドロキシベンジル)−ベンゼン、1,6−ヘキ
    サンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−
    4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,2−
    チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル
    −4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,
    2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチ
    ルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル
    −6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオ
    ビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノー
    ル)、p−クレゾールとジシクロペンタジエンのブチル
    化反応生成物、2,5−ジ−tert−ブチルハイドロ
    キノン、2,5−ジ−tert−アミルハイドロキノ
    ン、1,4−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフ
    ェノキシ)−ブタン、1−[2−{3−(3,5−ジ−
    t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオ
    キシ}エチル]−4−{3−(3,5−ジ−t−ブチル
    −4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ}−
    2,2,6,6−テトラメチルピペリジンより選ばれた
    少なくとも1種又は2種以上の材料であることを特徴と
    する請求項1又は2に記載される高減衰材料組成物。
  4. 【請求項4】 前記亜リン酸エステル系化合物は、ジ
    (ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイ
    ト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ペンタエリ
    スリトールジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)−
    1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
    −第三ブチルフェニル)ブタントリホスファイトより選
    ばれた少なくとも1種又は2種以上の材料であることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の高減衰材料組成物。
  5. 【請求項5】 前記リン酸エステル系化合物は、2−エ
    チルへキシルジフェニルホスフェート、トリクレジルホ
    スフェート、トリキシレニルホスフェート、クレジルジ
    フェニルホスフェート、クレジルジ2,6キシレニルホ
    スフェートより選ばれた少なくとも1種又は2種以上の
    材料であることを特徴とする請求項1又は2に記載の高
    減衰材料組成物。
  6. 【請求項6】 前記含窒素塩基性化合物は、グアニジン
    系のN,N’−ジフェニルグアニジン、スルフェンアミ
    ド系のN−シクロヘキシルベンゾチアジル−2−スルフ
    ェンアミド、ヒンダードアミン系のテトラキス(2,
    2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,
    2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,2,
    3,4−ブタンテトラカルボン酸と2,2,6,6−テ
    トラメチル−4−ピペリジノールとβ,β,β’,β’
    −テトラメチル−3,9−(2,4,8,10−テトラ
    オキサスピロ[5.5]ウンデカン)ジエタノールとの
    縮合物、ベータ−アラニン,N−(2,2,6,6−テ
    トラメチル−4−ピペリジニル)−ドデシルエステル及
    びテトラデシルエステル混合物、3−ドデシル−1−
    (2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)
    ピロリジン−2,5−ジオン、N−アセチル−3−ドデ
    シル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
    リジニル)ピロリジン−2,5−ジオン、イソシアヌレ
    ート系のトリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシア
    ヌレート、シアノアクリレート系のエチル−2−シアノ
    −3,3−ジ−フェニルアクリレート、オクチル−2−
    シアノ−3,3−ジ−フェニルアクリレート、ポリエチ
    レンイミン、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,
    9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ
    [4.5]デカン−2,4−ジオンより選ばれた少なく
    とも1種又は2種以上の材料からなることを特徴とする
    請求項1又は2に記載される高減衰材料組成物。
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