JP4162784B2 - ランプハウジング材料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ランプハウジング用の樹脂材料に関する。詳しくは、本発明は、ランプ周り等のランプハウジング部品に用いられる、耐候性に優れると共に光沢及びガラス霞み性が良好な樹脂材料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ポリプロピレン系樹脂は、優れた機械的性質と電気及び化学的安定性のため、また成形加工が容易なことから、自動車部品等の工業部品用材料として広く使用されてきている。また、これらポリプロピレン系樹脂は、その剛性と耐熱性とをさらに高めるため、タルク等の無機フィラーで強化した組成物として使用される場合も多い。
【0003】
ここで、自動車部品の場合、日光、ランプ光源などの光に対する安定性(耐光性及び耐候性)、インストロメンタルパネルのように光照射から長時間高温に曝される部品またはエンジン近くにあり輻射及び伝導により長時間高温に曝される部品の安定性(長期熱安定性)、アルミ、銅、真鍮など他の金属部品と接触しながら高温下におかれる部品の安定性(耐銅害特性)など、様々な安定性が求められる。そのため、一般には、これらの要求性能に応じた添加剤を樹脂材料に加え、それぞれの安定性能を高めることが行われている。
【0004】
しかしながら、多くの部品においては、例えば外装材は耐候性と長期耐熱性が、内装材は耐光性と長期耐熱性とガラス霞み性が、ケース材は長期耐熱性と耐銅害性が、灯体は耐光性と長期耐熱性とガラス霞み性が、それぞれ求められているといったように、その部品が実用に供されるには複数の安定性が同時に求められているのが普通であり、したがって、これらの要求性能に応じて用いられる添加剤も同時に複数のものを添加する必要がある。
【0005】
一方、無機フィラー強化ポリプロピレン系樹脂に対して上記安定性能を付与させる場合、無機フィラーとそれらの添加剤との拮抗作用が大きく、十分な安定性を付与することができない場合がある。この原因は、無機フィラーのもつ吸着性により各種安定剤が捕集されポリプロピレン内への分散が阻害されることにあると考えられる。
【0006】
このため、無機フィラーにアミノシラン系処理剤やチタネート系処理剤などによって表面処理を施して添加剤の吸着を抑制することも考えられるが、コストが高くなると共に必ずしも十分な効果が得られない。
【0007】
また、脂肪酸、脂肪酸アミド等の滑剤を添加し、無機フィラーへの添加剤の吸着を抑えることもできるが、滑剤を配合する場合、それ自身あるいは添加剤のブリードアウトを促進させる作用があるため、金型汚染やガラス霞み性を悪化させることが多い。
【0008】
ここで、ガラス霞み現象とは、インストロメンタルパネル、ハイマウントストップランプハウジング、合成布などのプラスチック製品から、各種安定剤、滑剤、帯電防止剤などが高温に曝されて気化し、フロントガラス又はリアガラスなど近くのガラス面に付着・固化し、曇らせる現象である。ガラス霞み現象は、特に内装や灯体などの製品において重大な問題となり、これを防止するため各種安定剤の添加量を削減するなど、他の安定性能を犠牲にせざるを得ない状況であった。
【0009】
これに対し、ガラス霞み性を低減するべく、酸化防止剤、光安定剤等の安定剤の分子量及び添加量を所定範囲に限定することが提案されているが、安定剤の分子量の制御のみではガラス霞み性の抑制効果は十分には得られず、また、添加剤が無機フィラーへ吸着されるため、長期耐熱性及び耐候性の面で添加量に見合う分の改善効果が得られず、経済性にも欠けるものであった。
【0010】
また、ガラス霞み性の低減と長期耐熱性を両立させるため、無機フィラーを含有するポリプロピレン樹脂にモンモリロナイト及び酸化防止剤を配合する方法を先に提案したが(特願平9−141043:日本ポリケム(株))、安定剤の中には大幅にガラス霞み性を悪化させるものがあり、必ずしも十分ではない。
【0011】
また、添加剤の種類及び配合量を限定することにより、機械的性質、成形加工性、安定性に優れると共にガラス霞み性にも優れ、自動車内装材料及びランプハウジング材料に好適な無機フィラー強化ポリオレフィン系樹脂組成物を先に見出した(特願平9−353123:日本ポリケム(株))。しかし、近年、ヘッドランプ周りなどの外部へ露出する可能性のあるランプハウジング材料には、内装ハウジング、リアコンビネーションランプ等の場合と異なり、高い光沢が必要とされる傾向にある。従来の主として内装ハウジング用に設計された自動車部品用材料では、光沢が低く、ヘッドランプハウジングのように近接する外装部品並みの外観、特に高光沢な外観が求められる材料には不向きである。
【0012】
したがって、剛性、耐熱性、衝撃特性などの機械的性質や成形加工性に優れ、さらに耐候性、長期耐熱性等の安定性能にも優れると共に、光沢が高く、且つガラス霞み現象の発生が低くガラス霞み性の良好な自動車部品用材料の開発が望まれていた。特に、耐候性と光沢とガラス霞み性とを同時に備えることを求められるランプハウジング部品の分野において、かかる特性を有するハウジング材料の開発が望まれていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、成形品の光沢が高く自動車外装に適する外観品質を有し、さらに耐候性に優れるとともにガラス霞み現象の発生がきわめて少なく、自動車向けハウジング材料に好適なポリプロピレン樹脂材料を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、このような状況に鑑み鋭意研究を重ねた結果、特定のポリプロピレン系樹脂組成物と安定剤の組み合わせを選択することにより、上記課題を解決できることを見出した。
【0015】
すなわち、本発明は、結晶性ポリプロピレン、エチレン−プロピレンブロック共重合体及び平均粒子径10μm以上のタルク無機フィラーからなる樹脂組成物に、以下の成分(A)〜(C)が配合されてなるランプハウジング用の樹脂材料であって、前記エチレン−プロピレンブロック共重合体に含まれるエチレン−プロピレンランダム共重合部分の割合が前記樹脂組成物全量に対し8重量%未満であることを特徴とする、ランプハウジング材料を提供する。
【0016】
(A)N−メチル型ヒンダードアミン系光安定剤:前記樹脂組成物100重量部に対し0.05〜1重量部
(B)融点が110℃以上のヒンダードフェノール系酸化防止剤:前記樹脂組成物100重量部に対し0.05〜1重量部
(C)重量平均分子量が600以上であり融点が110℃以上である脂肪酸非アルカリ金属塩:前記タルク100重量部に対し0.05〜2重量部
【0017】
また、本発明は、前記樹脂組成物が、結晶性ポリプロピレン30〜70重量%、エチレン−プロピレンブロック共重合体5〜60重量%、及び平均粒子径10μm以上のタルク10〜30重量%からなることを特徴とする前記ランプハウジング材料を提供する。
また、本発明は、前記脂肪酸非アルカリ金属塩が、ベヘン酸亜鉛であることを特徴とする前記ランプハウジング材料を提供する。
【0018】
本発明においては、結晶性ポリプロピレンと、ホモポリプロピレン重合部分及びゴム成分である高分子量のエチレン−プロピレンランダム共重合部分を含むエチレン−プロピレンブロック共重合体とを併用してゴム成分が一定量の基材とすることにより、優れた機械的性質と成形加工性を発揮させるだけでなく高い光沢性をも付与し、さらに無機フィラーの分散処理剤として選択された脂肪酸の非アルカリ金属塩を配合し、また各種安定剤を選別し最適化することにより、耐候性、長期耐熱性に優れると共にガラス霞み現象の発生が極めて低く、ランプハウジング用に好適な樹脂材料を得ることができたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明のランプハウジング材料は、結晶性ポリプロピレン、エチレン−プロピレンブロック共重合体及び無機フィラーからなる樹脂組成物に、成分(A)〜(C)が配合されてなるものである。
【0020】
I.樹脂組成物
(1)結晶性ポリプロピレン
本発明で用いられる結晶性ポリプロピレンは、プロピレンから誘導される構成単位(プロピレン単位)を90モル%以上の量で含有するものである。その分子量については特に限定されないが、好ましくは重量平均分子量が9万〜25万、より好ましくは10万〜20万である。分子量が上記範囲を上回ると、樹脂組成物全体の流動性が低くなって成形性が悪化し、分子量が上記範囲を下回ると衝撃強度が低下するという欠点が生じる場合がある。
【0021】
また、本発明で用いられる結晶性ポリプロピレンのJIS−K7210(230℃、2.16kg荷重)に準拠して測定したMFR値は、好ましくは0.1〜200g/10分、さらに好ましくは5〜170g/10分である。MFRが上記範囲の下限値未満では射出成形性が低下し、上記範囲の上限値を超えると機械的強度が低下する傾向にある。
【0022】
前記結晶性ポリプロピレン中に含まれうるプロピレン単位以外のコモノマーとしては、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ヘプテン、4−メチル−ペンテン−1、4−メチル−ヘキセン−1、4,4−ジメチルペンテン−1等を挙げることができるが、プロピレン単位の割合が90モル%より少ないと耐熱性が低下するので好ましくない。本発明において特に好ましいものは、プロピレンの単独重合体(ホモポリプロピレン)である。
【0023】
前記結晶性ポリプロピレンは、上述した物性を満たすものであれば特に限定されず、如何なるポリプロピレンを用いることもできる。また、その製造方法も特に制限はなく、上記物性を満たすようにあらゆる公知の方法で製造することができる。
【0024】
(2)エチレン−プロピレンブロック共重合体
本発明で用いられるエチレン−プロピレンブロック共重合体は、プロピレン単独重合体部分(ホモ部分)と、エチレン−プロピレンランダム共重合部分(ゴム成分)とからなるブロック共重合体である。
【0025】
プロピレン単独重合体部分は、その分子量等について特に制限はないが、重量平均分子量は好ましくは9万〜20万、より好ましくは10万〜18万である。エチレン−プロピレンランダム共重合部分についても、その分子量等について特に制限はないが、重量平均分子量は24万以上、好ましくは28万〜130万、特に好ましくは33万〜110万である。
【0026】
上記プロピレン単独重合体部分の重量平均分子量が上記範囲を超過すると樹脂組成物の流動性が低くなり、成形性が悪化するという欠点が生じる場合がある。また、上記エチレン−プロピレンランダム共重合部分の重量平均分子量が上記範囲未満であると、衝撃強度の改良効果が乏しくなる場合がある。
【0027】
本発明のエチレン−プロピレンランダム共重合部分中のエチレン単位とプロピレン単位との割合は、好ましくは、エチレン単位が30〜80重量%、プロピレン単位が70〜20重量%である。エチレン単位が上記範囲を外れるとゴム弾性体としての性質が低下し、衝撃強度などの改良効果が損なわれる。
【0028】
エチレン−プロピレンランダム共重合部分のエチレン−プロピレンブロック共重合体中に占める割合は特に限定されないが、該ブロック共重合体全量に対し、好ましくは3〜20重量%、より好ましくは5〜14重量%である。
【0029】
なお、本発明の樹脂組成物中に占める前記エチレン−プロピレンランダム共重合部分の割合は、本発明の樹脂組成物全量に対し8重量%未満、好ましくは3〜7重量%となるように選択するのが好ましい。すなわち、樹脂組成物としたときにゴム成分が上記範囲内になるように、エチレン−プロピレンブロック共重合体の共重合組成、及び結晶性ポリプロピレンとエチレン−プロピレンブロック共重合体の配合割合を決定する。樹脂組成物全体に占めるゴム成分の割合が上記範囲を超過すると強度、剛性及び耐熱性の低下が著しくなるばかりでなく、光沢が低下するので好ましくない。
【0030】
前記エチレン−プロピレンブロック共重合体の製造方法は、上記物性を満たすものが得られれば特に制限されないが、公知の方法、例えばチーグラー系触媒又はメタロセン系触媒を使用し、スラリー法、バルク法、気相法などのプロセス等で製造することができる。特に、最初にプロピレンの単独重合によって結晶性のプロピレン単独重合部分を形成し、次にエチレンとプロピレンとのランダム重合によってエチレン−プロピレンランダム共重合部分を形成したものが、品質上から好ましい。具体的には、塩化マグネシウムに四塩化チタン、有機酸ハライド及び有機珪素化合物を接触させて形成した固体成分に、有機アルミニウム化合物成分を組み合わせた触媒を用いてプロピレンの単独重合を行い、次いでエチレンとプロピレンとのランダム共重合を行うことによって製造することができる。
【0031】
(3)無機フィラー
本発明で使用可能な無機フィラーとしては、主として板状形態のものとその他の形態のものに分けることができる。板状形態の無機フィラーとしては、具体的には、アルミナ、水酸化アルミニウム、カオリンクレー、酸化鉄、セリサイト、二硫化モリブデン、バライト(硫酸バリウム)、ひる石、タルク、マイカ、ガラスフレーク等を挙げることができる。その他の形態の無機フィラーとしては、具体的には、珪酸カルシウム、酸化マグネシウム、不定形、立方状或いは紡錘状、繊維状等の炭酸カルシウム、石膏、カーボンブラック、酸化チタン、石英等を挙げることができる。
【0032】
これらの無機フィラーは一種のみを単独で使用しても良く、また二種以上を任意に組み合わせて併用してもよい。
これらの無機フィラーのうち、板状形態のものが好ましく、特にタルク、マイカ、ガラスフレーク等を使用することが好ましい。
【0033】
これら好適な無機フィラーの板状形態としては、縦又は横いずれかの長さと厚みの比を示すアスペクト比の平均値が、好ましくは3以上、特に好ましくは4以上である。
【0034】
これらの板状無機フィラーの中でも、平均粒子径が10μm以上、より好ましくは10〜20μmであるタルクが好ましい。タルクは、その配合により組成物の剛性、耐熱性及び衝撃特性の機械物性バランスを向上させることのできる優れたフィラーである。その一方で光沢を低下させる傾向があるが、平均粒子径を10μm以上とすることで、光沢の低下を抑制することができる。平均粒子径が大きいほど光沢が高くなる傾向にあり、平均粒子径が10μm未満では光沢が低くなる場合がある。
【0035】
さらには、上記平均粒径に加えて粒度分布が全体では実質的に100μm以下であって、40μm以下が95%以上、20μm以下が80%以上、15μm以下が50%以上であるタルクが好ましい。
【0036】
(4)配合比
本発明の樹脂組成物中における上記各構成成分の割合は特に限定されるものではないが、樹脂組成物全量を100%とした場合に、前記結晶性ポリプロピレンの割合は30〜70重量%、より好ましくは40〜60重量%となるように配合するのが望ましい。また、前記エチレン−プロピレンブロック共重合体の割合は5〜60重量%、より好ましくは20〜40重量%である。前記無機フィラーの割合は10〜30重量%、より好ましくは15〜25重量%である。
【0037】
本発明においては、結晶性ポリプロピレンとエチレン−プロピレンブロック共重合体とを併用することにより、機械的性質及び成形加工性に優れると共に、光沢の高い樹脂材料を得ることができる。
【0038】
結晶性ポリプロピレンの割合が上記範囲未満であると成形品の外観光沢が低くなるという欠点が生じ、一方、上記範囲を超過すると衝撃特性が低くなるという欠点が生じるので好ましくない。
【0039】
エチレン−プロピレンブロック共重合体の割合が上記範囲未満であると衝撃強度が著しく低下し、一方、上記範囲を超過すると剛性、耐熱性が不足し、また成形品の外観光沢が低くなるので好ましくない。
【0040】
無機フィラーの割合が上記範囲未満であると、補強効果が乏しく十分な機械的強度、剛性及び耐熱性が得られない。一方、上記範囲を超過すると、比重が高くなって製品が重くなる欠点が生じるとともに、衝撃強度が低下し光沢も低下する。
【0041】
なお、本発明においては、上述したように、前記樹脂組成物全量に対するエチレン−プロピレンランダム共重合部分の割合が8重量%未満、好ましくは3〜7重量%となるように、エチレン−プロピレンブロック共重合体の共重合組成、及び結晶性ポリプロピレンとエチレン−プロピレンブロック共重合体と無機フィラーの配合割合を決定する。樹脂組成物全体に占めるゴム成分の割合を上記範囲内とすることにより、強度、剛性及び耐熱性に優れると共に、光沢の高い樹脂材料を得ることができる。
【0042】
II.添加成分
本発明のランプハウジング材料は、前記樹脂組成物に、以下に示す成分(A)〜(C)が配合されてなるものである。このように特定の添加剤を選択して組み合わせ所定量配合することにより、耐候性、長期耐熱性等の安定性能に優れると共に、ガラス霞性が各段に改良された樹脂材料を得ることができる。
【0043】
(1)N−メチル型ヒンダードアミン系光安定剤(成分A)
本発明で用いられるN−メチル型ヒンダードアミン系光安定剤は、主として耐光剤として使用される。N−メチル型ヒンダードアミン系光安定剤は、通常のN−H型ヒンダードアミン系光安定剤と比べて無機フィラーへの吸着が少なく、耐候性に優れると同時に、長期耐熱性能が高い。このため、安定剤全体の添加量の合計を少なくすることができ、ガラス霞み性の抑制につながる。また、N−H型ヒンダードアミン系光安定剤と比べ分子量が大きく、低揮散性であるため、ガラス霞み現象が発生しにくい。
【0044】
本発明で用いられるN−メチル型ヒンダードアミン系光安定剤の具体例としては、アデカスタグLA−52(旭電化工業(株)製):テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカーボキシレート、アデカスタグLA−62(旭電化工業(株)製):ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカーボキシレート、CHIMASSORB199FL(チバスペシャルティケミカルズ社製):N,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミン−2,4−ビス[N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ]−6−クロロ−1,3,5−トリアジン縮合物等を挙げることができる。
【0045】
前記N−メチル型ヒンダードアミン系光安定剤の配合割合は、前記結晶性ポリプロピレンとエチレン−プロピレンブロック共重合体と無機フィラーとからなる樹脂組成物100重量部に対し0.05〜1重量部、好ましくは0.1〜0.5重量部である。この配合量が上記範囲未満であると耐候性の改良効果が得られず、一方、上記範囲を超過するとガラス霞み現象を悪化させる場合がある。
【0046】
(2)ヒンダードフェノール系酸化防止剤(成分B)
本発明では、酸化防止剤として、融点が110℃であるヒンダードフェノール系酸化防止剤が用いられる。該酸化防止剤の融点が使用環境の最高温度より低いと、気化しやすく、またガラス面に固化・付着しやすくなることから、自動車内環境の最高温度を考慮し、前記酸化防止剤として融点が110℃以上のものを用いることとしたものである。
【0047】
このような融点が110℃のヒンダードフェノール系酸化防止剤の具体例としては、
・ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)]プロピオネート:商品名「IRGANOX1010FP」(チバガイギー社製、融点117〜120℃)、
・N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ−ヒドロシンナマミド):商品名「IRGANOX1098」(チバスペシャルティケミカルズ社製、融点156〜161℃)、
・1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン:商品名「IRGANOX1330」(チバスペシャルティケミカルズ社製、融点240〜245℃)、
・トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキベンジル)−イソシアヌレート:商品名「IRGANOX3114」(チバスペシャルティケミカルズ社製、融点218〜223℃)、
・1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート:商品名「CYANOX1790」(サイテック社製、融点155〜159℃)、
・2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール):商品名「CYANOX2246」(サイテック社製、融点125〜128℃)
等が挙げられる。
【0048】
前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤の配合割合は、前記結晶性ポリプロピレンとエチレン−プロピレンブロック共重合体と無機フィラーとからなる樹脂組成物100重量部に対し0.05〜1重量部、好ましくは0.1〜0.5重量部である。この配合量が上記範囲未満であると十分な耐熱安定性が得られず、一方、上記範囲を超過するとガラス霞み現象を悪化させる場合がある。
【0049】
(3)脂肪酸非アルカリ金属塩
本発明で用いられる脂肪酸非アルカリ金属塩は、他の各種添加剤の無機フィラーへの吸着を抑制させる役割を果たす。該脂肪酸非アルカリ金属塩の重量平均分子量は600以上、好ましくは630〜900、特に好ましくは650〜850であり、融点は110℃以上、好ましくは115〜240℃、特に好ましくは120〜230℃である。
【0050】
上記脂肪酸非アルカリ金属塩の重量平均分子量が600未満であると、製品中の拡散速度が速く、製品表面へのブリードアウトが起こりやすくなり、さらに揮散しやすいことから、ガラス霞み現象が悪化する。また、融点が使用環境の最高温度より低いと、気化・揮散しやすく、またガラス面に固化・付着しやすくなることから、ガラス霞み現象が悪化する。よって、ランプハウジングとしての使用環境の最高温度との関係が深く、前記非アルカリ金属塩の融点は110℃以上であることが相応しい。
【0051】
かかる脂肪酸非アルカリ金属塩の具体例としては、ステアリン酸アルミニウム(分子量:610、融点145℃)、ステアリン酸カルシウム(分子量:606、融点148℃)、ステアリン酸亜鉛(分子量:631、融点117℃)、オレイン酸アルミニウム(分子量:606、融点135℃)、ベヘン酸カルシウム(分子量:718、融点142℃)、ベヘン酸マグネシウム(分子量:702、融点115℃)、ベヘン酸亜鉛(分子量:743、融点115℃)、12−ヒドロキシステアリン酸カルシウム(分子量:638、融点142℃)、12−ヒドロキシステアリン酸マグネシウム(分子量:622、融点125℃)、12−ヒドロキシステアリン酸亜鉛(分子量:663、融点145℃)等を挙げることができる。
【0052】
前記脂肪酸非アルカリ金属塩の配合割合は、前記無機フィラー100重量部に対し0.05〜2重量部、好ましくは0.5〜1重量部である。この配合量が上記範囲未満であると、各種添加剤の無機フィラーへの吸着を十分に抑制することができず、十分な安定性が得られない。一方、上記範囲を超過すると脂肪酸非アルカリ金属塩自体の製品表面へのブリードアウトを招くだけでなく、他の各種安定剤のブリードアウトをも助長し、ガラス霞み現象を悪化させる。特にヘッドランプのガラス霞み性はより厳しいレベルが要求されるので、前記脂肪酸非アルカリ金属塩の配合割合は、効果を奏する範囲内でできるだけ少なくすることが好ましい。
【0053】
(4)その他の添加剤(任意成分)
本発明のランプハウジング材料には、上記必須成分の他に、本発明の効果を著しく損なわない範囲において、その他の通常用いられる各種添加剤がさらに配合されていてもよい。
【0054】
その他の添加剤としては、例えば滑剤、核剤、中和剤、界面活性剤、加工安定剤、耐熱性改良剤、耐候性改良剤、帯電防止剤、金属不活性剤、難燃剤、分散剤、着色剤、流動性改良剤、金属腐食抑制剤、防黴剤、イオウ系、リン系等の酸化防止剤、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤、発泡剤、架橋剤等を添加することもできる。
【0055】
III.ランプハウジング材料
(1)製造
本発明のランプハウジング材料は、上記構成成分及び添加成分(A)〜(C)並びに必要に応じて用いられる添加剤等を、通常の方法で混練することにより製造される。具体的には、一軸又は二軸押出機、バンバリーミキサー、ロール、ブラベンダープラストグラフ、ニーダーブレンダー等を用い、設定温度180〜250℃にて混練するが、これらの中でも押出機、特に二軸押出機を用いて製造することが好ましい。
【0056】
(2)成形加工
本発明のランプハウジング材料を用いたランプハウジング部品の成形加工法は、特に限定されるものではなく、射出成形、押出成形、中空成形が可能であるが、奏される発明の効果からみて射出成形法が最も適している。
【0057】
(3)用途
本発明のランプハウジング材料は、成形性が高く、且つ機械的強度が良好で面衝撃強度に優れ、加えて耐候性、長期耐熱性に優れ、さらにガラス霞み性に優れているため、自動車用部品のなかでも各種ランプのハウジング部品に好適であり、特に光沢が高いことから外側へ露出する可能性のあるヘッドランプ周り等の外装ランプハウジング用として好適である。
【0058】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。なお、これらの実施例における各種物性等の評価方法及び使用した原材料は以下の通りである。
【0059】
[評価方法]
(1)重量平均分子量(Mw)
プロピレン単独重合体部分の重量平均分子量(Mw)は、キシレン溶媒分別後のプロピレン単独重合体部分を130℃オルトジクロロベンゼン溶媒でのゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定した。
エチレン−プロピレンランダム共重合部分の重量平均分子量(Mw)は、キシレン溶媒分別後のエチレン−プロピレンランダム共重合部分を130℃オルトジクロロベンゼン溶媒でのゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定した。
【0060】
(2)曲げ試験
曲げ試験はJIS−K7203に従って測定した(単位:MPa)。
【0061】
(3)アイゾット(IZOD)衝撃強度
アイゾット(IZOD)衝撃強度はJIS−K7110に従って測定した(単位:J)。
【0062】
(4)光沢度
光沢度試験はJIS−K7105に従って行い、60度鏡面光沢を測定した。
【0063】
(5)耐候性
耐候性試験はサンシャインカーボンアーク試験機(スガ試験機製)を用いて促進試験(ブラックパネル温度83℃、1500時間)を行い、表面外観を50倍にて観察し、劣化状態を以下の基準で判定した。
A:変色、退色がなく、クラックもない。
B:変色、退色又はクラックが若干認められる。
C:変色、退色又はクラックが明らかに発生し、目視で認められる。
なお、自動車用ランプハウジング材料の耐候性としてはAレベルが求められている。
【0064】
(6)ガラス霞み性
ガラス霞み性試験は、フォギング試験機(スガ試験機製)を用いて120×120×2mmの平板から直径80mmの円板を打ち抜き、これを試料とし、n=3で測定した。雰囲気温度130℃、ガラス面温度40℃の条件下において20時間加熱静置後、ガラス面のヘーズ値を、JIS−K7105に準拠して測定した。なお、自動車用ランプハウジング材料として、ヘーズ値は5以下であることが要求されている。
【0065】
[原材料]
(1)結晶性ポリプロピレン(HPP)
HPP−1:重量平均分子量18.4万のホモポリプロピレン(日本ポリケム(株)製、商品名「MA3N」)
HPP−2:重量平均分子量17.2万のホモポリプロピレン(日本ポリケム(株)製、商品名「MA3U」)
【0066】
(2)エチレン−プロピレンブロック共重合体(BPP)
本実施例で用いたエチレン−プロピレンブロック共重合体(BPP−1〜3)は、以下の通りである。なお、ここで、ホモ部分はプロピレン単独重合体部分であり、ゴム成分はエチレン−プロピレンランダム共重合部分である。
【0067】
▲1▼BPP−1
ホモ部分のMw:10.5万
ゴム成分のMw:75.0万
ゴム成分の含量:8重量%
▲2▼BPP−2
ホモ部分のMw:14.7万
ゴム成分のMw:25.6万
ゴム成分の含量:14重量%
▲3▼BPP−3
ホモ部分のMw:12.2万
ゴム成分のMw:50.6万
ゴム成分の含量:14重量%
【0068】
(3)無機フィラー
▲1▼Talc−1:平均粒径8μmのタルク(冨士タルク社製、商品名「KP」)▲2▼Talc−2:平均粒径13μmのタルク(冨士タルク社製、商品名「PKP02」)
【0069】
(4)脂肪酸非アルカリ金属塩
本実施例で用いた脂肪酸非アルカリ金属塩等について、その重量平均分子量(Mw)と融点を以下に示す。
【0070】
▲1▼S−1
ベヘン酸亜鉛:栄進化成社製、商品名「ZS−7」(Mw=744、融点=115〜120℃)
▲2▼S−2
12−ヒドロキシステアリン酸マグネシウム:日東化成工業社製、商品名「マグネシウムヒドロキステ」(Mw=622、融点=120〜130℃)
▲3▼S−3
ステアリン酸カルシウム:日東化成工業社製、商品名「カルシウム ステアレート」(Mw=606、融点=149〜155℃)
▲4▼S−4
ステアリン酸マグネシウム:日東化成工業社製、商品名「マグネシウム ステアレート」(Mw=590、融点=120〜135℃)
▲5▼S−5
ステアリン酸:花王社製、商品名「ルナックS−30」(Mw=284、融点=70℃)
▲6▼S−6
オレイン酸アミド:日本精化社製、商品名「ニュートロン」(Mw=281.5、融点=72〜77℃)
【0071】
(5)ヒンダードアミン系光安定剤
▲1▼UV−1:N−メチル型ヒンダードアミン系光安定剤;商品名「アデカスタグLA−52」(旭電化工業社製)
▲2▼UV−2:N−H型ヒンダードアミン系光安定剤;商品名「Tinuvin622LD」(チバスペシャルティケミカルズ社製)
【0072】
(6)ヒンダードフェノール系酸化防止剤
▲1▼AO−1:商品名「IRGANOX1010FP」(チバスペシャルティケミカルズ社製、融点117〜120℃)
▲2▼AO−2:商品名「IRGANOX3114」(チバスペシャルティケミカルズ社製、融点218〜223℃)
▲3▼AO−3:商品名「IRGANOX1076」(チバスペシャルティケミカルズ社製、融点50〜53℃)
【0073】
【実施例1〜、比較例1〜10
上記原材料を表1〜2に示す割合で配合し、さらにリン系酸化防止剤(商品名「IRGAFOS168」、チバスペシャルティケミカルズ社製)0.05重量部を配合し、ヘンシェルミキサーにて予備混合した。次いで、二軸押出機を用いて溶融混練を行ったのち、射出成形により試験片を得た。
すなわち、結晶性ポリプロピレン、エチレン−プロピレンブロック共重合体及びタルク並びに必要な添加剤を秤量し、ヘンシェルミキサーにて混合した後、二軸押出機ホッパーへ投入し、均一に溶融混練した後、ストランド状に押し出し、冷却後ペレット状にカットした。
得られたペレットを射出成形機へ供給し、JIS試験片と120×120×2mmの平板を成形した。得られた試験片を用いて各種物性を上記方法により評価した。その結果を表1〜2に示す。
【0074】
【表1】
Figure 0004162784
【0075】
【表2】
Figure 0004162784
【0076】
なお、表1〜2中、結晶性ポリプロピレンとエチレン−プロピレンブロック共重合体と無機フィラー(タルク)の配合割合は、この三者の合計を100重量%としたときの割合(重量%)として表したものであり、ゴム成分量についても同様である。また、光安定剤、酸化防止剤及び脂肪酸塩の割合は、前記結晶性ポリプロピレンとエチレン−プロピレンブロック共重合体とタルクの合計100重量部に対する割合(重量部)として表したものである。
【0077】
表1〜2により明らかなように、比較例1及び比較例2は、実施例に比べて光沢が低く、比較例3は衝撃強度が低く、比較例4〜9はガラス霞み性が低く、いずれもランプハウジング材料としては適しない。
【0078】
【発明の効果】
本発明のランプハウジング材料は、成形性が高く、且つ機械的強度が良好で面衝撃強度に優れ、耐候性、長期耐熱性にも優れ、さらに光沢が高く、しかもガラス霞み性に優れているため、ヘッドランプ周り等の自動車用ランプハウジング用として好適である。

Claims (3)

  1. 結晶性ポリプロピレン、エチレン−プロピレンブロック共重合体及び平均粒子径10μm以上のタルクからなる樹脂組成物に、以下の成分(A)〜(C)が配合されてなるランプハウジング用の樹脂材料であって、前記エチレン−プロピレンブロック共重合体に含まれるエチレン−プロピレンランダム共重合部分の割合が前記樹脂組成物全量に対し8重量%未満であることを特徴とする、ランプハウジング材料。
    (A)N−メチル型ヒンダードアミン系光安定剤:前記樹脂組成物100重量部に対し0.05〜1重量部
    (B)融点が110℃以上のヒンダードフェノール系酸化防止剤:前記樹脂組成物100重量部に対し0.05〜1重量部
    (C)重量平均分子量が600以上であり融点が110℃以上である脂肪酸非アルカリ金属塩:前記タルク100重量部に対し0.05〜2重量部
  2. 前記樹脂組成物が、結晶性ポリプロピレン30〜70重量%、エチレン−プロピレンブロック共重合体5〜60重量%、及び平均粒子径10μm以上のタルク10〜30重量%からなることを特徴とする、請求項1記載のランプハウジング材料。
  3. 前記脂肪酸非アルカリ金属塩が、ベヘン酸亜鉛であることを特徴とする、請求項1又は2記載のランプハウジング材料。
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