JPH11106580A - 高減衰材料組成物 - Google Patents

高減衰材料組成物

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JPH11106580A
JPH11106580A JP28783797A JP28783797A JPH11106580A JP H11106580 A JPH11106580 A JP H11106580A JP 28783797 A JP28783797 A JP 28783797A JP 28783797 A JP28783797 A JP 28783797A JP H11106580 A JPH11106580 A JP H11106580A
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JP
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chlorine
polymer
material composition
additive
tan
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Application number
JP28783797A
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English (en)
Inventor
Akio Sato
明生 佐藤
Shinji Iio
真治 飯尾
Dahi Go
馳飛 呉
Kazunobu Hashimoto
和信 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】配合成分の材料基材表面へのブリード現象を抑
制しながら、より高いtanδを発現させることによ
り、長期間にわたって高く安定した減衰性能を維持する
ことができる高減衰材料組成物を提供することにある。 【解決手段】塩素系ポリマーであるPVC50重量%と
非塩素系ポリマーであるNBR50重量%とを配合した
ベースポリマーに、塩素原子と相互作用する添加剤とし
てN,N−ジシクロヘキシルベンゾチアジル−2−スル
フェンアミド又は2−(2−ヒドロキシ−3−(3,
4,5,6−テトラ−ヒドロフタルイミド−メチル)−
5−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾールを50重量
%配合し、更に、塩素系ポリマーと相溶する可塑剤とし
てTCP及びDOPを30重量%づつ配合し、これに、
安定剤を2.5重量%加え、所定の成形加工工程を施
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高減衰材料組成物
に関し、さらに詳しくは、音響ルームの遮音壁、建築構
造体の遮音間仕切、車両の防音壁等に適用される振動や
騒音を吸収する制振材・防音材としての高減衰材料組成
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の高減衰材料組成物としての高分
子系材料は、典型的な粘弾性挙動を呈するものであり、
その材料微小部が何等かの原因で振動すると、夫々の材
料微小部に、複素正弦歪(ε*)が発生し、これにより
複素正弦応力(σ*)が発生する。複素弾性係数(E*
は、次式に示したように、これらの比をとったものであ
る。 複素弾性係数(E*)=複素正弦応力(σ*)/複素正弦
歪(ε*
【0003】この複素弾性係数 (E*)の実数部は、材
料の弾性的な性質に係る貯蔵弾性係数(E’)と定義さ
れ、その虚数部は、材料の粘性的な性質に係る損失弾性
係数(E”)と定義される。損失正接(tanδ)は、
次式に示したように、これらの比をとったものである。 損失正接(tanδ)=損失弾性係数(E”)/貯蔵弾
性係数(E’)
【0004】この損失正接(以下単に、「tanδ」と
する)は、防音・制振特性を決定する因子の一つであ
り、この値が高いほど力学的エネルギーを電気あるいは
熱エネルギーとして吸収・放出して、優れた吸音性や制
振性等の機械特性を示すことが知られている。高減衰材
料組成物のtanδとして求められる値は、0.5以
上、望ましくは、1.0以上である。ちなみに、系全体
の損失係数(η)もまた、上述したtanδと同じく、
防音・制振特性を決定する因子の一つとして挙げられ、
この値が高いほど優れた制振性を示すことが知られてい
る。高減衰材料組成物の損失係数(η)として求められ
る値は、0.1以上である。
【0005】そこで、本出願人は、上記した要求特性を
満たす高いtanδを示す高減衰材料組成物として、特
願平9−123387号において、誘電体物質を所定の
体積比でベースポリマーに分散させ、これに熱処理工程
及び成形工程等を施して得られる材料を提案している。
この高減衰材料組成物を構成する誘電体物質として、加
硫促進剤であるN,N−ジシクロヘキシルベンゾチアジ
ル−2−スルフェンアミド(三新化学(株)製:商品名
「サンセラーDZ」)を採用し、ベースポリマーとし
て、塩素化ポリエチレン(昭和電工(株)製:商品名
「エラスレン401A」)を採用している。
【0006】更にまた、本出願人は、この改良技術とし
て、特願平9−137665号において、上記した誘電
体物質とベースポリマーとの混合物にフタル酸ジオクチ
ルあるいはリン酸トリクレジル等の添加剤を加えること
により、広い温度範囲において高いtanδを発現する
ことができるものや、特願平9−215746号及び特
願平9−215747号において、上記した誘電体物質
とベースポリマーとの混合物に、更に、別の加流促進剤
(ジエチルチオ尿素あるいはN−シクロヘキシルベンゾ
チアジル−2−スルフェンアミド)を配合することによ
り、tanδの要求特性(tanδ≧1.0)を満たす
ものを提案している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特願平
9−123387号及び特願平9−137665号にお
いて開示している、誘電体物質としてN,N−ジシクロ
ヘキシルベンゾチアジル−2−スルフェンアミドを用
い、ベースポリマーとして塩素化ポリエチレンを用いた
高減衰材料組成物は、そのtanδが経時的に変化す
る。
【0008】この経時変化は、高減衰材料組成物の配合
成分がそのまま結晶化することにより起こるほか、この
配合成分が減衰材料基材の表面に染み出し(ブリード)
て、これが更に結晶化を起こすことにより起こるもので
ある。これにより、高減衰材料組成物のtanδは低下
し、その減衰性能も劣化する。したがって、耐用寿命を
長く持たせることが必要な場合には、上述した高減衰材
料組成物では所期する性能が得られないことになる。
【0009】図1は、この高減衰材料組成物のtanδ
を、プレス直後とプレスしてから2週間を経過した時と
で比較して示したものであるが、2週間を経過した時点
でのtanδは、常温下、かなりの割合で減少してい
る。特に、ピーク付近における2週間を経過した時点で
のtanδは、プレス直後のtanδの約2/3にまで
低下している。
【0010】そこで、経時変化の原因を特定するため
に、経時変化を起こした熱処理前のサンプルと、それに
100℃前後の温度で加熱処理した熱処理後のサンプル
を走査型電子顕微鏡で観察して比較したところ、熱処理
前のサンプルには経時変化によって形成された多くの結
晶があったが、熱処理後のサンプルではその結晶が消失
していた。さらに、熱処理前後のサンプルの密度を測定
したところ、熱処理後のサンプルの密度(1.166g
/cm3) は、熱処理前のサンプルの密度(1.163
g/cm3) に較べて低下していることがわかった。す
なわち、加熱処理により結晶のパッキング構造が崩壊し
たことが推察される。
【0011】そこで、結晶のパッキング構造の崩壊を裏
付けるために、熱処理前後のサンプルについて示差走査
熱分析(加熱速度:15.0℃/min、セル:アルミ
ニウムセル、50ml/minの窒素ガス雰囲気下)を
行ったところ、図2に示したように、熱処理前のサンプ
ルは、約84℃付近に結晶の融点であると認められる熱
吸収ピークを示したが、熱処理後のサンプルは、結晶の
融点であると認められる熱吸収ピークを示さなかった。
このことから、熱処理前には存在していた結晶が熱処理
によって消失したことがわかる。
【0012】次に、この熱処理が弾性率に及ぼす影響で
あるが、図3に示したように、熱処理後のサンプルの弾
性率は、熱処理前のサンプルの弾性率の約3/4〜3/
5程度になっており、熱処理により弾性率が低下してい
る。また、この熱処理がtanδに及ぼす影響である
が、図4に示したように、熱処理後のサンプルのtan
δは、熱処理後のサンプルに比べて回復している。以上
のことから、一旦形成された結晶は、熱処理によって溶
けてその弾性率E’が低下し、これによりそのtanδ
が増加するものであることがわかる。
【0013】配合成分として用いた加硫促進剤(N,N
−ジシクロヘキシルベンゾチアジル−2−スルフェンア
ミド)は、一般的に遅効性の加硫促進剤として用いら
れ、この場合においては、塩素化ポリエチレンの極性側
鎖と可逆的な相互作用を形成する減衰性添加剤として使
用されている。したがって、tanδの経時変化は、ベ
ースポリマーにおける加硫促進剤の結晶成長、あるい
は、材料基材表面にブリードした加硫促進剤の結晶成長
によるものと推察される。
【0014】従来知られた、加硫促進剤の配合量とta
nδとの関係によれば、これを多めに配合すれば、高減
衰材料組成物のtanδを高めるのに効果的であること
がわかっているが、多めに配合すると、材料加工性に悪
影響を及ぼすことから、その配合量は、限られることに
なる。したがって、発現できるtanδの値が制限され
ることになる。
【0015】本発明の解決しようとする課題は、配合成
分の材料基材表面へのブリード現象を抑制しながら、よ
り高いtanδを発現させることにより、長期間にわた
って高く安定した減衰性能を維持することができる高減
衰材料組成物を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の高減衰材料組成物は、塩素系ポリマーと非塩
素系ポリマーとを配合したベースポリマーに、塩素原子
と相互作用する添加剤を配合してなることを要旨とする
ものである。
【0017】本発明の別の高減衰材料組成物は、塩素系
ポリマーと非塩素系ポリマーとを配合したベースポリマ
ーに、塩素原子と相互作用する添加剤を配合し、更に、
該塩素系ポリマーと相溶する可塑剤を配合してなること
を要旨とするものである。
【0018】この場合に、「塩素系ポリマー」として
は、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、エチレン−
塩化ビニル共重合体、エチレン酢酸ビニル−塩化ビニル
共重合体、ウレタン−塩化ビニル共重合体より選ばれた
少なくとも1種又は2種以上の塩素系ポリマーからなる
ものが好適なものとして挙げられる。
【0019】また、「非塩素系ポリマー」としては、ア
クリロニトリル・ブタジエンゴム、ポリエステル系熱可
塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマ
ー、エチレン酢酸ビニル共重合体、スチレンゴムより選
ばれた少なくとも1種又は2種以上の非塩素系ポリマー
からなるものが好適なものとして挙げられる。
【0020】更に、「添加剤」としては、N−シクロヘ
キシルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド、N−t
ert−ブチルベンゾチアジル−2−スルフェンアミ
ド、N−オキシジエチレンベンゾチアジル−2−スルフ
ェンアミド、N,N−ジシクロヘキシルベンゾチアジル
−2−スルフェンアミドより選ばれた少なくとも1種又
は2種以上のスルフェンアミド系添加剤、2−(N,N
−ジエチルチオカルバモイルチオ)ベンゾチアゾール、
2−(4’−モルホリノジチオ)ベンゾチアゾールより
選ばれた少なくとも1種又は2種以上のチアゾール系添
加剤、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラブチ
ルチウラムジスルフィドより選ばれた少なくとも1種又
は2種以上のチウラム系添加剤、2−(2−ヒドロキシ
−3−(3,4,5,6−テトラ−ヒドロフタルイミド
−メチル)−5−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾー
ル等の紫外線吸収剤、1−[N,N−ビス(2−エチル
−ヘキシル)アミノメチル]ベンゾトリアゾール等の防
錆剤、2,4,6−トリ(ジメチルアミノメチル)フェ
ノール等のエポキシ樹脂硬化促進剤、トリアリルイソシ
アヌレート等の不飽和樹脂架橋剤、特殊アミン、N,
N’,N”−トリス(ジメチルアミノプロピル)ヘキサ
ヒドロ−S−トリアジン、N,N,N−トリス(3−ジ
メチルアミノプロピル)アミン、N−メチル−N,N−
ビス(3−ジメチルアミノプロピル)アミンより選ばれ
た少なくとも1種又は2種以上のウレタン触媒、メチレ
ンビス(ジブチルジチオカルバメート)等の潤滑油添加
剤より選ばれた少なくとも1種又は2種以上の添加剤か
らなるものが好適なものとして挙げられる。
【0021】更にまた、「可塑剤」としては、フタル酸
エステル又はリン酸エステルより選ばれた少なくとも1
種又は2種以上の可塑剤からなるものが好適なものとし
て挙げられる。この場合に、「フタル酸エステル」とし
ては、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸
ジイソブチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘブチ
ル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソ
オクチル、フタル酸−n−オクチル、フタル酸ジノニ
ル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジウンデシル、フ
タル酸ジトリデシル、フタル酸ジシクロヘキシル、フタ
ル酸ブチルベンジル、フタル酸ブチルラウリル、フタル
酸C7 〜C16Mix、フタル酸メチルオレイルが好適な
ものとして挙げられ、「リン酸エステル」としては、リ
ン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル、リン酸オクチ
ルジフェニル、リン酸トリフェニル、リン酸トリクロル
エチル、リン酸クレジルジフェニル、リン酸トリキシレ
ニルが好適なものとして挙げられる。
【0022】この場合に、塩素系ポリマーと非塩素系ポ
リマーとの配合比(塩素系ポリマー/非塩素系ポリマ
ー)は、5/95〜75/25であることが望ましい。
これは、塩素系ポリマーの配合量が5重量%未満だと、
添加剤との相互作用による高減衰性能が得られず、一
方、塩素系ポリマーの配合量が75重量%を越えると、
得られる材料基材が添加剤を塩素系ポリマーに偏在させ
たものではなくなるため、高減衰性能が得られず、ta
nδの経時変化が大きくなることによるものである。
【0023】また、添加剤の配合量は、ベースポリマー
100重量%に対して5〜75重量%であることが望ま
しい。これは、添加剤の配合量が5重量%未満だと、ベ
ースポリマーとの相互作用による高減衰性能が得られ
ず、一方、添加剤の配合量が75重量%を越えると、得
られる材料基材のtanδの経時変化が大きくなること
によるものである。
【0024】更にまた、可塑剤を配合する場合には、そ
の配合量は、ベースポリマー100重量%に対して20
0重量%以下であることが望ましい。これは、可塑剤の
配合量が200重量%を越えると、材料基材の配合成分
がブリードし、減衰性能の低下につながることによるも
のである。得られる材料基材の成形加工性は、この可塑
剤の配合量に応じて変化するため、所望の成形加工性が
得られる程度にその配合量を調整するのがよい。
【0025】上記構成を有する高減衰材料組成物によれ
ば、塩素系ポリマーと非塩素系ポリマーとを配合したベ
ースポリマーの鎖状分子間における塩素原子と添加剤と
の相互作用により、高いtanδが発現される。また、
その鎖状分子間における塩素原子と可塑剤による相互作
用により、各配合成分の結晶化や材料基材表面へのブリ
ード現象が抑制され、tanδの経時変化が抑制され
る。したがって、本発明に係る高減衰材料組成物は、こ
れを長期間にわたって使用しても、優れた高減衰性能を
安定して示す。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を詳細に説
明する。なお、以下の説明において「重量%」とは、ベ
ースポリマー100重量%に対する配合成分(安定剤、
可塑剤、添加剤等)の重量%を意味するものである。
【0027】初めに表1は、ベースポリマーとして、塩
素系ポリマーに非塩素系ポリマーを配合したものを用
い、これに添加剤(加硫促進剤)、可塑剤及び安定剤を
配合した本発明品(実施例1〜6)の材料組成及び動的
粘弾性の測定結果と、ベースポリマーとして、塩素系ポ
リマーを用い、これに添加剤として添加剤(加硫促進
剤)を配合した比較品(比較例1,2)の材料組成及び
動的粘弾性の測定結果とを対比して示したものである。
【0028】
【表1】
【0029】本発明品(実施例1〜5)は、塩素系ポリ
マーとしてのポリ塩化ビニル(新第一塩ビ(株)製:商
品名「PVC−ZEST1000Z」、以下「PVC」
とする)に、非塩素系ポリマーとして、それぞれ、アク
リロニトリル・ブタジエンゴム(日本ゼオン(株)製:
商品名「ニポール1042」、以下「NBR」とす
る)、ポリエステル系熱可塑性エラストマー(東レ・デ
ュポン(株)製:商品名「ハイトレル4767」、以
下、「ポリエステル系TPE」とする)、ポリウレタン
系熱可塑性エラストマー(日本ポリウレタン工業(株)
製:商品名「パラプレン253M」、以下「ポリウレタ
ン系TPE」とする)、エチレン酢酸ビニル共重合体
(東ソ(株)製:商品名「EVA760」、以下「EV
A」とする)、スチレンゴム(日本ゼオン(株)製:商
品名「ニポール2007J」、以下「SR」とする)を
配合した材料をベースポリマーとしたものであり、本発
明品(実施例6)は、塩素系ポリマーとしての塩素化ポ
リエチレン(昭和電工(株)製:商品名「エラスレン4
01A」、以下「CPE」とする)に、非塩素系ポリマ
ーであるNBRを配合した材料をベースポリマーとした
ものである。
【0030】そして、この本発明品(実施例1〜6)
は、各ベースポリマーに、可塑剤としてリン酸トリクレ
ジル(大八化学工業所(株)製:商品名「TCP」、以
下「TCP」とする)及びフタル酸ジオクチル(三菱モ
ンサント化成ビニル(株)製:商品名「DOP」、以下
「DOP」とする)を配合するとともに、添加剤として
N,N−ジシクロヘキシルベンゾチアジル−2−スルフ
ェンアミド(三新化学(株)製:商品名「サンセラーD
Z」、以下「添加剤A」とする)を配合している。本発
明品(実施例1〜5)は、これに更に安定剤(水沢化学
(株)製:商品名「OG−756」、以下単に、「安定
剤」とする)を配合している。
【0031】一方、比較品(比較例1,2)は、塩素系
ポリマーであるCPEに、添加剤Aを配合したものであ
る。すなわち、比較品(比較例1,2)は、ベースポリ
マーとして非塩素系ポリマーを配合しておらず、更にま
た、安定剤や可塑剤を配合していない。
【0032】そして、本発明品(実施例1〜6)及び比
較品(比較例1,2)の作製工程は、以下の通りであ
る。すなわち、上述した塩素系ポリマー50重量%と、
同じく上述した非塩素系ポリマー50重量%とを配合し
たベースポリマー100重量%に、可塑剤であるTCP
及びDOPをそれぞれ30重量%、添加剤Aを50重量
%配合したものに、更に、安定剤を2.5重量%(実施
例6を除く)配合して、150℃の温度条件で約15〜
20分程度、2本ロールで混練する。次に、この混練材
料を、熱プレス機により所定の型枠内で、160℃の温
度条件で10分程度溶融プレス成形し、更に、0℃の温
度条件で130kgf/cm2 の面圧を掛けて冷却プレ
ス成形して、2mmシートとする。
【0033】次に、本発明品(実施例1〜6)及び比較
品(比較例1,2)の動的粘弾性及びtanδの温度特
性を測定した。この測定には、株式会社レオロジ社製の
スペクトロメータを用い、その測定条件は、歪を0.0
5%(一定)、周波数を15Hz(一定)とした。そし
て、測定した経時変化前後のtanδから、各試料のt
anδ低下率(%)を、「tanδ低下率(%)=
((プレス直後のtanδ− プレス後一ヶ月経過時の
tanδ)/プレス直後のtanδ)×100」なる式
により求めている。tanδ低下率(%)(以下単に
「低下率」とする)は、各試料の経時変化の有無及びそ
の程度を示し、その値が小さい程、経時変化が少なくプ
レス直後の減衰性能を維持していることを示す。すなわ
ち、低下率は、その値が大きいほど、経時変化による減
衰性能の劣化が激しいことを示す。
【0034】以下、測定結果について説明する。まず、
動的粘弾性についてであるが、表1に示したように、プ
レス直後において、比較例1,2のtanδは、実施例
4〜6のtanδよりも高くなっている。しかし、プレ
ス後一ヶ月経過した時点での比較例1,2のtanδ
は、経時変化により低下しており、その低下率は、30
%前後と非常に高い。
【0035】これに対し、プレス直後での実施例1〜3
のtanδは、比較例1,2のtanδより高く、いず
れも要求特性(tanδ≧0.5、望ましくは、tan
δ≧1.0)を充分に満たすうえ、プレス後一ヶ月経過
した時点でのtanδの経時変化による低下が少なく、
その低下率はいずれも十数%と小さい。したがって、実
施例1〜3は、プレス後一ヶ月経過した時点でもそのt
anδが高い。また、実施例4〜6のtanδは、比較
例1,2のtanδより比較的低めであるが、その経時
変化による低下は、十数%あるいは数%と小さい。
【0036】次に、tanδの温度特性についてである
が、表1に示したように、tanδの一般的な要求特性
であるtanδ≧0.5を満たした温度範囲を、成形直
後と一ヶ月経過した時点とで測定したところ、比較例
1,2は、その温度範囲が30℃前後であるのに対し、
実施例1〜6は、その温度範囲が30℃〜50℃程度と
比較的広くなっている。特に、実施例4,5は、tan
δが若干低めであるが、50℃を越える温度範囲でta
nδが要求特性を満たしている。これは、塩素系ポリマ
ー、可塑剤と他の非塩素系ポリマーとのガラス転移温度
が異なることに加え、非相溶であることに起因すると推
察される。
【0037】したがって、実施例1〜3は、より高いt
anδを発現しながら、その配合成分のブリード現象が
抑制されたものであるといえる。実施例4〜5は、若干
tanδが低めであるが、その配合成分のブリード現象
が抑制され、広い温度範囲にわたって良好なtanδを
発現するものであるといえる。
【0038】以上説明したことから、本発明品(実施例
1〜3,6)は、tanδ及びその低下率が要求特性を
満たしたことから、いずれもきわめて良好(◎印)と評
価された。また、本発明品(実施例4,5)は、tan
δが低めであるが、その低下率が低く、特に温度特性が
安定していることから、やはりきわめて良好(◎印)と
評価された。
【0039】次に、表2は、本発明品(実施例7〜1
2)と比較品(比較例3,4)の材料組成及び動的粘弾
性の測定結果を対比して示したものである。表2に示し
たように、本発明品(実施例7〜12)及び比較品(比
較例3,4)の配合成分は、上述した本発明品(実施例
1〜6)及び比較品(比較例1,2)の配合成分である
添加剤Aに代えて、2−(2−ヒドロキシ−3−(3,
4,5,6−テトラ−ヒドロフタルイミド−メチル)−
5−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾール(住友化学
(株)製:商品名「スミソーブ250」、以下「添加剤
B」とする)を添加剤とした以外は、それぞれ、実施例
1〜6及び比較例1,2の配合成分と同じものある。
【0040】
【表2】
【0041】この本発明品(実施例7〜12)及び比較
品(比較例3,4)は、各配合成分を実施例1〜6と同
じ条件で混練した後、やはり、実施例1〜6と同じ条件
で溶融プレス成形及び冷却プレス成形したものである。
【0042】次に、本発明品(実施例7〜12)及び比
較品(比較例3,4)の動的粘弾性及びtanδの温度
特性を実施例1〜6と同じ方法で測定した。まず、動的
粘弾性についてであるが、表2に示したように、プレス
直後での実施例7〜9のtanδは、比較例3,4のt
anδより高く、いずれも要求特性を充分に満たすう
え、プレス後一ヶ月経過した時点でのtanδの経時変
化による低下が少なく、その低下率はいずれも数%とき
わめて小さい。したがって、実施例7〜9は、プレス後
一ヶ月経過した時点でもそのtanδが高い。また、実
施例10〜12のtanδは、比較例3,4のtanδ
より比較的低めであるが、その経時変化による低下は、
数%ときわめて小さい。
【0043】次に、tanδの温度特性についてである
が、表2に示したように、tanδの一般的な要求特性
を満たした温度範囲を、成形直後と一ヶ月経過した時点
とで測定したところ、比較例3,4は、その温度範囲が
25℃前後であるのに対し、実施例7〜12は、その温
度範囲が30℃〜50℃程度と比較的広くなっている。
特に、実施例10,11は、tanδが若干低めである
が、50℃を越える温度範囲でtanδが要求特性を満
たしている。これは、上述と同様に、塩素系ポリマー、
可塑剤と他の非塩素系ポリマーとのガラス転移温度が異
なることによると推察される。実施例12は、要求特性
を満たす温度範囲が若干狭いが、これは、安定剤を配合
していないことによるものと推察される。
【0044】したがって、実施例7〜9は、より高いt
anδを発現しながら、その配合成分のブリード現象が
抑制されたものであるといえる。実施例10,11は、
若干tanδが低めであるが、その配合成分のブリード
現象が抑制され、広い温度範囲にわたって良好なtan
δを発現するものであるといえる。
【0045】以上説明したことから、本発明品(実施例
7〜9,12)は、tanδ及びその低下率が要求特性
を満たしたことから、いずれもきわめて良好(◎印)と
評価された。また、本発明品(実施例10,11)は、
tanδが低めであるが、その低下率が低く、特に温度
特性が安定していることから、やはりきわめて良好(◎
印)と評価された。
【0046】ちなみに、添加剤以外の配合成分が同じで
ある実施例1〜6と実施例7〜12とを比較すると、次
のことがいえる。すなわち、非塩素系ポリマーとしてN
BR、ポリエステル系TPE、ポリウレタン系TPEを
用いたものは、高いtanδを発現するとともに、その
低下率が小さくなる傾向にある。また、非塩素系ポリマ
ーとしてEVAあるいはSRを用いたものは、広い温度
範囲において、そのtanδが要求特性を満たす傾向に
ある。
【0047】次に、表3は、本発明品(実施例13,1
4)の材料組成及び動的粘弾性の測定結果を対比して示
したものである。表3に示したように、本発明品(実施
例13,14)の配合成分は、可塑剤であるTCP及び
DOPを除いたほかは、それぞれ、上述した本発明品
(実施例1,7)の配合成分と同じである。ちなみに、
実施例13,14は、配合した添加剤が異なる。
【0048】
【表3】
【0049】この本発明品(実施例13,14)は、各
配合成分を実施例1〜6と同じ条件で混練した後、やは
り、実施例1〜6と同じ条件で溶融プレス成形及び冷却
プレス成形したものである。
【0050】次に、本発明品(実施例13,14)の動
的粘弾性及びtanδの温度特性を上述した本発明品
(実施例1〜6)と同じ方法で測定した。まず、動的粘
弾性についてであるが、実施例13,14は、いずれ
も、高いtanδを発現し、その低下率が小さい。ま
た、tanδの一般的な要求特性を満たした温度範囲
は、いずれも、35℃前後と概ね良好である。したがっ
て、可塑剤を配合しなくても、高く安定した高減衰特性
が得られるものといえる。しかしながら、実施例14と
実施例7との比較から、可塑剤を配合した方が、tan
δの低下率が小さくなる傾向があるといえる。また、温
度特性については、添加剤Bを用いた実施例14のピー
ク温度は、やはり、添加剤Aを用いた実施例13のピー
ク温度より高温側へシフトしている。
【0051】したがって、実施例13,14は、より高
いtanδを発現しながら、その配合成分のブリード現
象が抑制されたものであるといえる。したがって、いず
れもきわめて良好(◎印)と評価された。
【0052】次に、表4は、実施例3についての種々の
変形例の材料組成及び動的粘弾性の測定結果を対比して
示したものである。すなわち、この表4に示した本発明
品(実施例15〜20)の配合成分は、実施例3の配合
成分と同じであり、その配合割合が実施例3と異なって
いる。すなわち、実施例15は、塩素系ポリマーである
PVCの配合量を最も多くしたものであり、実施例16
はこれを最も少なくしたものである。実施例17は、可
塑剤の配合量を最も少なくしたものであり(無配合)、
実施例18はこれを最も多くしたものである。また、実
施例19は、添加剤Aの配合量を最も少なくしたもので
あり、実施例20はこれを最も多くしたものである。な
お、作製方法及びその条件は、実施例3と同じである。
【0053】
【表4】
【0054】そして、本発明品(実施例15〜20)の
動的粘弾性及びtanδの温度特性を上述した方法で測
定したところ、次のような結果が得られた。以下この結
果について表1及び表4を参照して説明する。
【0055】まず、塩素系ポリマーであるPVCの配合
量と動的粘弾性との関係であるが、実施例15,3,1
6の比較によれば、PVCの配合割合が多い方が、ta
nδが高くなる傾向にあるが、多すぎるとその低下率が
大きくなる傾向にある。また、PVCの配合割合が少な
すぎると、tanδが低くなる傾向がある。これは、配
合割合が少ないと、添加剤との相互作用による減衰性能
が得られなくなることによると推察される。
【0056】次に、可塑剤の配合量と動的粘弾性との関
係であるが、実施例17,3,18の比較によれば、可
塑剤が少なすぎても多すぎても、低下率が大きくなる傾
向にある。また、可塑剤の配合量が10重量%未満の場
合には、成形加工性に悪影響を及ぼし、その配合量が2
00重量%を越える場合には、添加剤がブリードするこ
とが確かめられている。
【0057】次に、添加剤の配合量を動的粘弾性との関
係であるが、実施例19,3,20の比較によれば、添
加剤を増加させるにつれて、tanδが高くなる傾向に
あるが、逆に、その低下率は大きくなる傾向にある。す
なわち、添加剤が少なすぎると、PVCとの相互作用が
十分ではないことから、高いtanδが得られず、一
方、添加剤が多すぎるとその経時変化が大きくなること
が確かめられている。
【0058】以上、本実施例を順を追って詳細に説明し
たが、要するに、本実施例に係る高減衰材料組成物は、
塩素系ポリマーと非塩素系ポリマーとを配合したベース
ポリマーに、可塑剤としてTCP及びDOPを配合する
とともに、添加剤Aあるいは添加剤Bを配合し、これに
更に安定剤を配合して、所定の成形加工工程を施したも
のである。
【0059】これによれば、塩素系ポリマーと添加剤と
の相互作用により、高いtanδが発現されるととも
に、塩素系ポリマーと可塑剤との相互作用により、その
低下率が小さくなる。更に、実施例4,5及び実施例1
0,11のように、塩素系ポリマー、可塑剤と他の非塩
素系ポリマーとのガラス転移温度が異なる場合には、t
anδピークの広温度範囲化が実現されるものである。
また、多成分系のものとしたことにより、高価な添加剤
の配合量を従来よりも少なくすることができるため、材
料の低コスト化が実現されるものである。
【0060】なお、上記実施例によれば、マトリックス
材料中の塩素化ベースポリマーが海相を呈する場合で
も、島相を呈する場合でも高減衰性能が得られる。ま
た、可塑剤を適量配合することにより、所期する成形加
工性が得られる。更に、材料基材の表面に光沢をもたせ
る等の表面改質や金型離型性の改善にも効果的である。
【0061】本発明は、上記した実施例に何等限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々
の改変が可能である。例えば、塩素系ポリマーであるP
VCあるいはCPEに代えて、エチレン−塩化ビニル共
重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル共重
合体、ウレタン−塩化ビニル共重合体より選ばれた少な
くとも1種又は2種以上の塩素系ポリマーを適用するこ
ともできる。また、上記実施例による高減衰材料組成物
に架橋制御を施せば、添加剤の結晶化やブリードを更に
抑制することが可能になる。
【0062】
【発明の効果】本発明の高減衰材料組成物は、塩素系ポ
リマーと非塩素系ポリマーとを配合したベースポリマー
に、塩素原子と相互作用する添加剤を配合したものであ
るから、ベースポリマーと添加剤との相互作用により高
いtanδを発現することができる。
【0063】また、本発明の他の高減衰材料組成物は、
塩素系ポリマーと非塩素系ポリマーとを配合したベース
ポリマーに、塩素原子と相互作用する添加剤を配合し、
更に、該塩素系ポリマーと相溶する可塑剤を配合したも
のであるから、ベースポリマーと可塑剤との相互作用に
より配合成分の材料基材表面へのブリード現象が抑制さ
れるとともに、ベースポリマーと添加剤との相互作用に
より高いtanδを発現することができる。したがっ
て、本発明の高減衰材料組成物によれば、長期間にわた
って高く安定した減衰性能を維持することができる。こ
のような高減衰材料組成物は、音響ルームの遮音壁、建
築構造体の遮音間仕切、車両の防音壁等、高い減衰性能
が要求される環境での使用に耐え得るものであるから、
実用化が期待されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来一般的に知られる高減衰材料組成物のサン
プルのtanδの環境温度特性をプレス直後とプレス後
2週間を経過した時点とで比較して示した図である。
【図2】従来一般的に知られる高減衰材料組成物のサン
プルの熱処理前後の熱分析解析データを比較して示した
図である。
【図3】従来一般的に知られる高減衰材料組成物のサン
プルの熱処理前後の歪量と弾性率との関係を比較して示
した図である。
【図4】従来一般的に知られる高減衰材料組成物のサン
プルの熱処理前後の歪量とtanδとの関係を比較して
示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 和信 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩素系ポリマーと非塩素系ポリマーとを
    配合したベースポリマーに、塩素原子と相互作用する添
    加剤を配合してなることを特徴とする高減衰材料組成
    物。
  2. 【請求項2】 塩素系ポリマーと非塩素系ポリマーとを
    配合したベースポリマーに、塩素原子と相互作用する添
    加剤を配合し、更に、該塩素系ポリマーと相溶する可塑
    剤を配合してなることを特徴とする高減衰材料組成物。
  3. 【請求項3】 前記塩素系ポリマーは、ポリ塩化ビニ
    ル、塩素化ポリエチレン、エチレン−塩化ビニル共重合
    体、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル共重合
    体、ウレタン−塩化ビニル共重合体より選ばれた少なく
    とも1種又は2種以上の塩素系ポリマーからなることを
    特徴とする請求項1又は2に記載される高減衰材料組成
    物。
  4. 【請求項4】 前記非塩素系ポリマーは、アクリロニト
    リル・ブタジエンゴム、ポリエステル系熱可塑性エラス
    トマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、エチレ
    ン酢酸ビニル共重合体、スチレンゴムより選ばれた少な
    くとも1種又は2種以上の非塩素系ポリマーからなるこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3に記載される高減衰
    材料組成物。
  5. 【請求項5】 前記添加剤は、N−シクロヘキシルベン
    ゾチアジル−2−スルフェンアミド、N−tert−ブ
    チルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド、N−オキ
    シジエチレンベンゾチアジル−2−スルフェンアミド、
    N,N−ジシクロヘキシルベンゾチアジル−2−スルフ
    ェンアミドより選ばれた少なくとも1種又は2種以上の
    スルフェンアミド系添加剤、2−(N,N−ジエチルチ
    オカルバモイルチオ)ベンゾチアゾール、2−(4’−
    モルホリノジチオ)ベンゾチアゾールより選ばれた少な
    くとも1種又は2種以上のチアゾール系添加剤、テトラ
    エチルチウラムジスルフィド、テトラブチルチウラムジ
    スルフィドより選ばれた少なくとも1種又は2種以上の
    チウラム系添加剤、2−(2−ヒドロキシ−3−(3,
    4,5,6−テトラ−ヒドロフタルイミド−メチル)−
    5−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾール等の紫外線
    吸収剤、1−[N,N−ビス(2−エチル−ヘキシル)
    アミノメチル]ベンゾトリアゾール等の防錆剤、2,
    4,6−トリ(ジメチルアミノメチル)フェノール等の
    エポキシ樹脂硬化促進剤、トリアリルイソシアヌレート
    等の不飽和樹脂架橋剤、特殊アミン、N,N’,N”−
    トリス(ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ−S−
    トリアジン、N,N,N−トリス(3−ジメチルアミノ
    プロピル)アミン、N−メチル−N,N−ビス(3−ジ
    メチルアミノプロピル)アミンより選ばれた少なくとも
    1種又は2種以上のウレタン触媒、メチレンビス(ジブ
    チルジチオカルバメート)等の潤滑油添加剤より選ばれ
    た少なくとも1種又は2種以上の添加剤からなることを
    特徴とする請求項1、2、3又は4に記載される高減衰
    材料組成物。
  6. 【請求項6】 前記塩素系ポリマーと前記非塩素系ポリ
    マーとの配合比(塩素系ポリマー/非塩素系ポリマー)
    は、5/95〜75/25であって、前記添加剤の配合
    量は、前記ベースポリマー100重量%に対して5〜7
    5重量%であることを特徴とする請求項1、2、3、4
    又は5に記載される高減衰材料組成物。
  7. 【請求項7】 前記可塑剤は、リン酸エステル又はフタ
    ル酸エステルより選ばれた1種又は2種以上の添加剤か
    らなることを特徴とする請求項2、3、4、5又は6に
    記載される高減衰材料組成物。
  8. 【請求項8】 前記塩素系ポリマーと前記非塩素系ポリ
    マーとの配合比(塩素系ポリマー/非塩素系ポリマー)
    は、5/95〜75/25であって、前記添加剤の配合
    量は、前記ベースポリマー100重量%に対して5〜7
    5重量%、前記可塑剤の配合量は、前記ベースポリマー
    100重量%に対して200重量%以下であることを特
    徴とする請求項2、3、4、5、6又は7に記載される
    高減衰材料組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001072891A1 (fr) * 2000-03-27 2001-10-04 Shishiai-Kabushikigaisha Isolant en caoutchouc pour vibrations
JP2002173663A (ja) * 2000-12-05 2002-06-21 Japan Science & Technology Corp 選択的相溶性を利用した新規な制振材料
JP2002179927A (ja) * 2000-12-15 2002-06-26 Cci Corp 低反発弾性・制振性ポリマー組成物

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