JP2000044795A - 1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物 - Google Patents
1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物Info
- Publication number
- JP2000044795A JP2000044795A JP10212907A JP21290798A JP2000044795A JP 2000044795 A JP2000044795 A JP 2000044795A JP 10212907 A JP10212907 A JP 10212907A JP 21290798 A JP21290798 A JP 21290798A JP 2000044795 A JP2000044795 A JP 2000044795A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- structural unit
- urethane resin
- resin composition
- ketimine
- moisture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
硬化型ウレタン樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 この1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物
は、主鎖構造にポリオキシアルキレン構造単位を持ち、
末端基がイソシアネート基であるウレタンプレポリマー
と、オキシアルキレン構造単位を持つ親水性ケチミンと
を含有することを特徴とする。ウレタンプレポリマーの
主鎖構造を構成するポリオキシアルキレン構造単位はポ
リオキシプロピレン構造単位であるのが好ましく、親水
性ケチミンの持つオキシアルキレン構造単位もポリオキ
シプロピレン構造単位であるのが好ましい。ウレタンプ
レポリマーと親水性ケチミンの配合量は、ウレタンプレ
ポリマー100重量部に対して、親水性ケチミンが1〜
8重量部であるのが好ましい。 この1液湿気硬化型ウ
レタン樹脂組成物は、接着剤,シーリング剤,塗料,コ
ーティング剤として好適に用いられる。
Description
期貯蔵安定性に優れた1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成
物、及びこの組成物を含む接着剤に関する。
を有するウレタンプレポリマーを含有するウレタン樹脂
組成物は、接着剤,シーラント,塗料,コーティング剤
等と広く産業界で使用されている。このウレタン樹脂組
成物は、空気中の水分とイソシアネート基が反応し、架
橋硬化する。従って、1液湿気硬化型として用いること
ができ、使用前に硬化剤を配合するタイプの2液型ウレ
タン樹脂組成物に比べて、作業性に優れている。
組成物は、2液型ウレタン樹脂組成物に比べて、速硬化
性が得難いという難点がある。この難点を解決するた
め、従来から、オキサゾリン,ケチミン,アルジミン等
のケチミン類を硬化促進剤として配合する手段がよくと
られている。即ち、これらのケチミン類は、空気中の水
分によって容易に加水分解し、生成した活性水素が、ウ
レタンプレポリマーのイソシアネート基と反応し、架橋
硬化反応を促進せしめるのである。
化型ウレタン樹脂組成物は、速硬化性が得られる反面、
貯蔵中に硬化しやすく、長期貯蔵安定性が低下するとい
う欠点があった。この欠点を解決する手段として、ケチ
ミン類をゼオライトのような多孔質無機充填材に吸着さ
せて、ウレタンプレポリマーに配合することが提案され
ている(特公平6−835号公報)。しかし、この場
合、ゼオライト自身が水分を吸着しやすいという性質を
持っているため、ケチミン類が空気中の水分で加水分解
しにくくなり、ウレタン樹脂組成物の速硬化性が低下す
るということがあった。
は、速硬化性と長期貯蔵安定性とを兼ね備えた1液湿気
硬化型ウレタン樹脂組成物を開発すべく、ウレタンプレ
ポリマーに従来用いられているケチミン類を多数配合し
て、実験を重ねた。しかし、従来のケチミン類では、ど
のような構造のものを配合しても、やはり、速硬化性と
長期貯蔵安定性の両者を満足させるものは得られなかっ
た。従来のケチミン類は、脂肪族化合物,芳香族化合物
或いは複素環化合物の残基を骨格とするアミン化合物
と、カルボニル化合物との脱水縮合反応物であり、共通
項は骨格が疎水性であるということである。本発明者等
は、この点に着目し、骨格として親水性のものを持つケ
チミンを配合すれば、どのようになるかと考えた。親水
性ケチミンでは、水分との親和性が良好であるため、速
硬化性は向上するが、長期貯蔵安定性は低下するであろ
うと予測された。
予測にとらわれず、とにかく実験してみることにした。
その結果、当業者の予測に反して、特定のウレタンプレ
ポリマーと特定の親水性ケチミンとを配合すると、速硬
化性と長期貯蔵安定性の両者を兼ね備えたウレタン樹脂
組成物が得られることを発見した。本発明は、このよう
な発見に基づいてなされたものである。
造にポリオキシアルキレン構造単位を持ち、末端基がイ
ソシアネート基であるウレタンプレポリマーと、オキシ
アルキレン構造単位を持つ親水性ケチミンとを含有する
ことを特徴とする1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物に
関するものである。また、この組成物を用いた接着剤に
関するものでもある。
主鎖構造にポリオキシアルキレン構造単位を持ち、末端
基がイソシアネート基で形成されているものである。一
般的には、ポリオキシアルキレンポリオールと、このポ
リオキシアルキレンポリオールの当量に対して過剰のポ
リイソシアネートとを反応させることにより、ポリオキ
シアルキレンポリオール残基(ポリオキシアルキレンポ
リオールの末端水酸基を除いた基であり、従って、ポリ
オキシアルキレン構造単位を含む。)を主鎖構造とし、
その末端にイソシアネート基が結合しているウレタンプ
レポリマーを用いることができる。なお、ここで言うポ
リオキシアルキレン構造単位とは、−(RO)n−なる
式で表されるものであるが、Rは、炭化水素基であり、
アルキレン基のみでなく、スチレン基等の芳香環を含む
基であっても良い。また、nは2以上の整数である。
は、一般的に、ポリオキシアルキレンジオールやポリオ
キシアルキレントリオール等が用いられ、その他に、一
分子中に水酸基を四個以上持つ、ポリオキシアルキレン
テトラオール等も用いられる。ポリオキシアルキレンジ
オールとしては、例えば、ポリオキシエチレングリコー
ル、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシブチ
レングリコール等やこれらの共重合体が用いられる。ポ
リオキシアルキレントリオールとしては、例えば、グリ
セリンやトリメチロールプロパン等のトリオールに、エ
チレンオキシド,プロピレンオキシド,ブチレンオキシ
ド,スチレンオキシド等を付加重合させたものが用いら
れる。特に、本発明においては、ポリオキシプロピレン
グリコールやプロピレンオキシドを付加重合させたトリ
オールを用いるのが好ましい。
キレンポリオールと、その他のポリエーテル型ポリオー
ルやポリエステル型ポリオール等を併用して、ポリイソ
シアネートとの反応を行い、ウレタンプレポリマーを得
ても良い。その場合、ポリオキシアルキレンポリオール
100重量部当たり、その他のポリオール類を10〜1
000重量部配合できる。
せるポリイソシアネートとしては、ジイソシアネート化
合物,トリイソシアネート化合物,テトライソシアネー
ト化合物等のポリイソシアネートを用いることができ
る。ジイソシアネート化合物としては、例えば脂肪族、
脂環式、芳香脂肪族、芳香族ジイソシアネート化合物等
が挙げられる。また、トリイソシアネート化合物等のポ
リイソシアネート化合物としても、例えば脂肪族、脂環
式、芳香脂肪族、芳香族ポリイソシアネート化合物等を
挙げることができる。以下、一般的に使用される各種イ
ソシアネート化合物を列挙する。
レンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタメチレン
ジイソシアネート、1,2−プロピレンジイソシアネー
ト、1,2−ブチレンジイソシアネート、2,3−ブチ
レンジイソシアネート、1,3−ブチレンジイソシアネ
ート、2,4,4−又は2,2,4−トリメチルヘキサ
メチレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアネート
メチルカプロエート等。
シクロペンテンジイソシアネート、1,4−シクロヘキ
サンジイソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソ
シアネート、3−イソシアネートメチル−3,5,5−
トリメチルシクロヘキシルイソシアネート、4,4′−
メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチ
ル−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル
−2,6−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−
ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン1,4−
ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、イソホ
ロンジイソシアネート等。
3−若しくは1,4−キシリレンジイソシアネート又は
それらの混合物、ω,ω′−ジイソシアネート−1,4
−ジエチルベンゼン、1,3−若しくは1,4−ビス
(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼン又
はそれらの混合物等。
ニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネ
ート、4,4′−ジフェニルジイソシアネート、1,5
−ナフタレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニル
メタンジイソシアネート、24−又は2,6−トリレン
ジイソシアネート、4,4′−トルイジンジイソシアネ
ート、4,4′−ジフェニルエーテルジイソシアネート
等。
エステルトリイソシアネート、1,4,8−トリイソシ
アネートオクタン、1,6,11−トリイソシアネート
ウンデカン、1,8−ジイソシアネート−4−イソシア
ネートメチルオクタン、1,3,6−トリイソシアネー
トヘキサン、2,5,7−トリメチル−1,8−ジイソ
シアネート−5−イソシアネートメチルオクタン等。
3,5−トリイソシアネートシクロヘキサン、1,3,
5−トリメチルイソシアネートシクロヘキサン、2−
(3−イソシアネートプロピル)−2,5−ジ(イソシ
アネートメチル)−ビシクロ[2,2,1]ヘプタン、
2−(3−イソシアネートプロピル)−2,6−ジ(イ
ソシアネートメチル)−ビシクロ[2,2,1]ヘプタ
ン、3−(3−イソシアネートプロピル)−2,5−ジ
(イソシアネートメチル)−ビシクロ[2,2,1]ヘ
プタン、5−(2−イソシアネートエチル)−2−イソ
シアネートメチル−3−(3−イソシアネートプロピ
ル)−ビシクロ[2,2,1]ヘプタン6−(2−イソ
シアネートエチル)−2−イソシアネートメチル−3−
(3−イソシアネートプロピル)−ビシクロ[2,2,
1]ヘプタン、5−(2−イソシアネートエチル)−2
−イソシアネートメチル−2−(3−イソシアネートプ
ロピル)−ビシクロ[2,2,1]ヘプタン、6−(2
−イソシアネートエチル)−2−イソシアネートメチル
−2−(3−イソシアネートプロピル)−ビシクロ
[2,2,1]ヘプタン等。
1,3,5−トリイソシアネートメチルベンゼン等。
ェニルメタン−4,4′,4″−トリイソシアネート、
1,3,5−トリイソシアネートベンゼン、2,4,6
−トリイソシアネートトルエン等。
4′−ジフェニルメタン−2,2′,5,5′−テトラ
イソシアネート等。
用に際し、黄変性が問題になる場合には、脂肪族、脂環
式、芳香脂肪族のポリイソシアネート化合物を使用する
のが好ましい。
を持っているイソシアネート末端のウレタンプレポリマ
ーは、通常、上記したポリオキシアルキレンポリオール
に、過剰のポリイソシアネート化合物を作用させて合成
される。その合成方法にあたっては特に制限はなく、従
来公知の方法で製造すればよい。
を持つ親水性ケチミン(以下、単に「親水性ケチミン」
と言うこともある。)は、第一アミン又は第二アミンと
カルボニル化合物とが脱水縮合して生成したケチミンの
うち、オキシアルキレン構造を含む化合物を言う。具体
的には、オキシアルキレン構造を有する第一アミン又は
第二アミンと、アルキルケトンとが脱水縮合して生成す
る化合物が、用いられる。なお、ここで言うオキシアル
キレン構造とは、−(RO)n−なる式で表されるもの
であり、Rはアルキレン基である。また、nは1以上の
整数である。親水性ケチミンの具体例としては、化1で
表されるジアミンと、モノアルキルケトン〔RHCO〕
又はジアルキルケトン〔(R)2CO〕とを脱水縮合し
て得られる、化2で表されるものを用いるのが好まし
い。
し、nは1〜20の任意の整数を表す。) なお、化1で表されるようなジアミンは、エチレンジア
ミンやプロピレンジアミン等のアルキレンジアミンに、
エチレンオキサイドやプロピレンオキサイド等のアルキ
レンオキサイドを1〜20モル付加させて得られるもの
である。
〜6のアルキル基を表し、R5,R6は炭素数1〜4のア
ルキレン基を表し、nは1〜20の任意の整数を表
す。)
しては、プロピレンジアミンにプロピレンオキサイドを
1〜6モル付加したオキシプロピレンジアミン1モル
に、メチルイソブチルケトン等のジアルキルケトン2モ
ルを脱水縮合して得られたケチミンが挙げられる。ま
た、化2で表される親水性ケチミンの重量平均分子量
は、100〜1000程度が好ましく、特に300〜7
00程度が良い。
モノアルキルケトン〔RHCO〕又はジアルキルケトン
〔(R)2CO〕とを脱水縮合して得られる、化4で表
される親水性ケチミンを用いることも、好ましいことで
ある。
R11 ,R12 ,R13,R14 ,R15 ,R16 は炭素
数1〜4のアルキレン基を表し、x,y及びzは0又は
任意の整数であり、x+y+z=1〜20である。) なお、化3で表されるようなトリアミンは、トリアミノ
イソヘキサン等のトリアミノイソアルカンに、エチレン
オキサイドやプロピレンオキサイド等のアルキレンオキ
サイドを1〜20モル付加させて得られるものである。
R11 ,R12 ,R13,R14 ,R15 ,R16 は炭素
数1〜4のアルキレン基を表し、R17 ,R18 ,
R19 ,R20 ,R21 ,R22 は水素原子又は炭素数
1〜6のアルキル基を表し、x,y及びzは0又は任意
の整数であり、x+y+z=1〜20である。)
しては、1−アミノ−2−(ジアミノメチレン)ブタン
にプロピレンオキサイドを6モル程度付加したオキシプ
ロピレントリアミン1モルに、メチルプロピルケトン等
のジアルキルケトン3モルを脱水縮合して得られたケチ
ミンが挙げられる。また、化4で表される親水性ケチミ
ンの重量平均分子量は、200〜1500程度が好まし
く、特に400〜900程度が良い。なお、ケチミンと
は、狭義の意味では、ケトンのカルボニル基の酸素原子
がイミノ基で置換された形の化合物のことを意味してい
るが、本発明においては、このような狭義の意味で用い
られておらず、第一アミン又は第二アミンとカルボニル
化合物とが脱水縮合して生成して得られる化合物のこと
を、広くケチミンと称している。
位を持つ親水性ケチミンの配合量は、ウレタンプレポリ
マー100重量部に対して、1〜8重量部であるのが好
ましい。親水性ケチミンの配合量が1重量部未満になる
と、ウレタン樹脂組成物の速硬化性が低下する傾向が生
じる。また、親水性ケチミンの配合量が8重量部を超え
ると、長期貯蔵安定性が低下する傾向が生じる。
組成物中には、ウレタンプレポリマーと親水性ケチミン
の他に、公知の無機充填材、粘性改良剤、有機溶剤、可
塑剤、親水性ケチミン以外のウレタン触媒等の各種改質
剤或いは添加剤を所望量配合しても良い。なお、この組
成物は、1液湿気硬化型であるため、水分の配合は極力
控えるのが好ましい。例えば、無機充填材等の改質剤や
添加剤に水分が含まれている場合には、加熱や減圧等の
手段で脱水するのが好ましい。
組成物は、接着剤,シーラント,塗料,コーティング剤
等と広く使用することができる。特に、上記した各種改
質材或いは添加材を配合した組成物は、接着剤として好
適である。
組成物の配合法は、一つの反応・加工釜で一貫して配合
することもでき、また、反応釜でウレタンプレポリマー
を合成し、これを加工釜に移送して配合することもでき
る。ここでは、後者の方法について説明する。
素気流装置を備えた密閉式反応釜に、上記したポリオキ
シアルキレンポリオールを仕込み減圧脱水後、NCO/
OH比を1以上の当量に設定したポリイソシアネートを
配合して、窒素気流下で70〜100℃にて3〜8時間
程度反応させ、設計NCO含有量に近似するまで重合を
続け、冷却後これを取り出す。その後、このウレタンプ
レポリマーを、撹拌機、コンデンサー、減圧脱水装置、
窒素気流装置を備えた密閉式加工釜に仕込み、接着剤、
シーラント、塗料、コーティング剤など最終用途に応じ
た公知の改質剤を配合する。これら改質剤を大量に配合
することで、組成物中に水分が多く含まれる恐れがある
場合は、事前に或いは配合後に充分脱水処理を行うのが
好ましい。この後、オキシアルキレン構造単位を持つ親
水性ケチミンを配合し、好ましくは窒素気流下で、均質
混合して、1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物を得る。
そして、窒素置換を施した密閉容器に、この1液湿気硬
化型ウレタン樹脂組成物を収納すれば、最終製品とな
る。
が、本発明は実施例に限定されるものではない。本発明
は、特定のウレタンプレポリマーと特定の親水性ケチミ
ンとを含む1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物が、速硬
化性と長期貯蔵安定性の両者を兼ね備えているという発
見に基づくものであるとして、解釈されるべきである。
は、下記のとおりである。 〔ウレタンプレポリマー(A)〕反応容器に、プレミノ
ール4010(旭硝子株式会社製、平均分子量1000
のポリオキシプロピレンポリオール)を1000g,G
−1500(旭電化工業株式会社製、平均分量1500
のポリオキシプロピレンポリオール)を100g及びス
ミジュール44V20〔住友バイエルウレタン株式会社
製のクルードMDI(4,4′−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート)を27.1g投入し、窒素雰囲気下、攪
拌しながら90℃で3時間反応させて、ウレタンプレポ
リマー(A)を得た。このウレタンプレポリマー(A)
の末端イソシアネート基(NCO)の含有量は5.0重
量%であった。
4−テトラメチル−5,8,11−トリアザ−4,11
−ペンタデカン1モルと、フェニルグリシジルエーテル
1モルを150℃×2時間加熱反応させて得られたもの
である。〔疎水性ケチミン(4)〕 (式中、Rはスチレンオキサイド基である。) なお、この疎水性ケチミンは、2,4,12,14−テ
トラメチル−5,8,11−トリアザ−4,11−ペン
タデカン1モルと、スチレンオキサイド1モルを150
℃×2時間加熱反応させて得られたものである。
株式会社製、商品名:NS100)を含水率200pp
mになるように乾燥したものである。 〔ウレタン触媒〕錫触媒(三共有機合成株式会社製、商
品名:スタンBL)である。
量部とを、減圧下で混合攪拌する。その後、親水性ケチ
ミン(1)を4重量部及びウレタン触媒を0.2重量部
添加し、減圧攪拌して、1液湿気硬化型ウレタン樹脂組
成物を得た。この組成物において、ウレタンプレポリマ
ー中のNCO基に対する、親水性ケチミン(1)のNC
基の割合〔(NC/NCO)×100。表中ではアミン
当量と表記した。)は、10%であった。
を用いた他は、実施例1と同様にして、1液湿気硬化型
ウレタン樹脂組成物を得た。この組成物のアミン当量は
10%であった。
を用いた他は、実施例1と同様にして、1液湿気硬化型
ウレタン樹脂組成物を得た。この組成物のアミン当量は
16%であった。
を用いた他は、実施例1と同様にして、1液湿気硬化型
ウレタン樹脂組成物を得た。この組成物のアミン当量は
18%であった。
ン(3)の配合量を2.4重量部とした他は、比較例1
と同様にして、1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物を得
た。
ン(4)の配合量を2.1重量部とした他は、比較例2
と同様にして、1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物を得
た。
様にして、1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物を得た。
3)、4重量部(実施例4)及び8重量部(実施例5)
とした他は、実施例1と同様にして、1液湿気硬化型ウ
レタン樹脂組成物を得た。
各1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物について、長期貯
蔵安定性及び速硬化性を以下の方法で評価した。 〔長期貯蔵安定性〕1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物
を、アルミパックに充填密閉して、50℃で2週間及び
50℃で4週間放置した後、粘度の観察を行った。そし
て、増粘の認められないものを「◎」、わずかに増粘の
認められるものを「○」、ゲル化したものを「×」とし
て評価した。 〔速硬化性〕20℃で65%RH下で、1液湿気硬化型
ウレタン樹脂組成物を1〜2mm程度塗り広げた後、指
触感触で組成物が指につかなくなるまでの時間(分:m
in)を測定した。また、5℃で30%RH下でも、同
様にして、組成物が指につかなくなるまでの時間(時
間:hr)を測定した。
ように、主鎖構造にポリオキシアルキレン構造単位を持
つイソシアネート末端のウレタンプレポリマーと、オキ
シアルキレン構造単位を持つ親水性ケチミンとを配合し
てなる実施例に係る1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物
は、ウレタンプレポリマーにオキシアルキレン構造単位
を持たない疎水性ケチミンを配合してなる比較例1〜4
に係る組成物に比べて、極めて優れた長期貯蔵安定性を
示すことが分かる。また、実施例に係る1液湿気硬化型
ウレタン樹脂組成物は、親水性ケチミンを配合していな
いものに比べて、速硬化性の点で優れていることが分か
る。従って、実施例に係る1液湿気硬化型ウレタン樹脂
組成物は、長期貯蔵安定性と速硬化性の両者を兼ね備え
たものであることが分かる。
物が、従来の疎水性ケチミンを配合したものとは異な
り、何故に、長期貯蔵安定性が得られるのかは定かでは
ない。本発明者等は、ウレタンプレポリマーのポリオキ
シアルキレン基と、親水性ケチミンのオキシアルキレン
基との分子構造の類似性により、親和性が良好で、この
ため各成分が安定した状態で存在しているからではない
かと推測している。
湿気硬化型ウレタン樹脂組成物は、長期貯蔵安定性と速
硬化性の両者を兼ね備えたものであり、従来両立させる
ことが困難であった性質を実現させたものである。従っ
て、長期に亙って保存しておいても、安定して使用する
ことができ、また使用にあたっては、速やかに硬化する
という効果を奏するものである。
タン樹脂組成物は、接着剤,シーリング剤,塗料,コー
ティング剤として有効に使用でき、特に接着剤として有
益である。
Claims (4)
- 【請求項1】 主鎖構造にポリオキシアルキレン構造単
位を持ち、末端基がイソシアネート基であるウレタンプ
レポリマーと、オキシアルキレン構造単位を持つ親水性
ケチミンとを含有することを特徴とする1液湿気硬化型
ウレタン樹脂組成物。 - 【請求項2】 ウレタンプレポリマー100重量部に対
して、親水性ケチミンが1〜8重量部配合されている請
求項1記載の1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物。 - 【請求項3】 ウレタンプレポリマーの主鎖構造を構成
するポリオキシアルキレン構造単位がポリオキシプロピ
レン構造単位であり、親水性ケチミンの持つオキシアル
キレン構造単位がポリオキシプロピレン構造単位である
請求項1又は2記載の1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成
物。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物を含む接着剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21290798A JP4135807B2 (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物を含む接着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21290798A JP4135807B2 (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物を含む接着剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000044795A true JP2000044795A (ja) | 2000-02-15 |
JP4135807B2 JP4135807B2 (ja) | 2008-08-20 |
Family
ID=16630267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21290798A Expired - Fee Related JP4135807B2 (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物を含む接着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4135807B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007223967A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-09-06 | Konishi Co Ltd | イミン系化合物又はオキサゾリジン系化合物の製造方法 |
CN110698622A (zh) * | 2019-10-12 | 2020-01-17 | 北京长润化工有限公司 | 酮亚胺潜伏固化剂和具有其的反应型聚氨酯热熔胶及应用 |
WO2023181287A1 (ja) * | 2022-03-24 | 2023-09-28 | 株式会社イノアック技術研究所 | 湿気硬化性1液型接着剤組成物 |
-
1998
- 1998-07-28 JP JP21290798A patent/JP4135807B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007223967A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-09-06 | Konishi Co Ltd | イミン系化合物又はオキサゾリジン系化合物の製造方法 |
CN110698622A (zh) * | 2019-10-12 | 2020-01-17 | 北京长润化工有限公司 | 酮亚胺潜伏固化剂和具有其的反应型聚氨酯热熔胶及应用 |
WO2023181287A1 (ja) * | 2022-03-24 | 2023-09-28 | 株式会社イノアック技術研究所 | 湿気硬化性1液型接着剤組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4135807B2 (ja) | 2008-08-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4249319B2 (ja) | 潜伏アミノ基及びイソシアナート基を有するポリウレタン−プレポリマー、その製造方法並びにその使用 | |
EP3063209B1 (en) | Synthesis and use of metallized polyhedral oligomeric silsequioxane catalyst compositions | |
JP3427277B2 (ja) | 一液弾性湿気硬化型液状ポリウレタン系接着剤 | |
US4870150A (en) | Polyurethanes made from blends of polypropyleneoxide polyol and polybutyleneoxide polyol intermediates | |
JP2017066335A (ja) | ウレタン接着剤組成物 | |
JPH02308885A (ja) | 湿気硬化性シーリング材組成物 | |
JP4434341B2 (ja) | 1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物及びその製造方法 | |
JP2000044795A (ja) | 1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物 | |
JP2018528314A (ja) | 貯蔵安定性活性化プレポリマー組成物 | |
JP2675822B2 (ja) | 一液系可撓性エポキシ樹脂組成物 | |
JP4061516B2 (ja) | 湿気硬化型ウレタン樹脂組成物及びコーティング材 | |
JP2008285538A (ja) | 硬化性樹脂組成物及びそれを用いた接着剤組成物 | |
JPH1135819A (ja) | 湿気硬化型1液ポリウレタン樹脂シーリング材組成物およびその製造方法 | |
JPS638155B2 (ja) | ||
JPH10310627A (ja) | ウレタン組成物 | |
JP3386208B2 (ja) | ウレタン湿気硬化型組成物 | |
JPH06287538A (ja) | 水膨潤シーリング材及びその製造方法 | |
JP2001031947A (ja) | ポリウレタン系シーリング材 | |
JPH0725966A (ja) | 一液硬化型組成物 | |
JP2002194048A (ja) | 1液湿気硬化性ウレタン樹脂組成物 | |
JP2719081B2 (ja) | 一液型揺変性ポリウレタン組成物 | |
JP2003020465A (ja) | 湿気硬化型粘着性ポリウレタン系接着剤 | |
JP3340962B2 (ja) | 一液型湿気硬化性ウレタン樹脂組成物 | |
RU2669567C1 (ru) | Способ получения полиэфируретантиолов с алкоксисилановыми группами | |
JPH0362817A (ja) | 硬化型組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050722 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071225 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080108 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080306 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080401 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080422 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080520 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080601 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |