JP2000043185A - 化粧塀用化粧板 - Google Patents
化粧塀用化粧板Info
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Abstract
優れた化粧塀用化粧板。 【解決手段】無機質系板状基材特に窯業系サイディング
材上に、少なくとも順次にベースコート層、絵柄層、表
面保護層を有することを特徴とする化粧塀用化粧板。
Description
を有し、かつ施工性に優れた化粧塀用化粧板に関する。
られ、更に敷地周囲や内部の一部には塀が設けられてい
るのが普通である。この塀としては、雨や日光に耐性の
あるコンクリートブロック、煉瓦などの無機質系基材が
使用されていることが多い。また、最近では、コンクリ
ートブロックに印刷により絵柄層を設け、このコンクリ
ートブロックを用いて塀とする、いわゆる化粧コンクリ
ートブロック塀が知られている。その例としては、特開
平07−090975号公報に開示されているようなも
のであり、転写印刷法により所望の絵柄を基材に転写し
て設けたコンクリートブロックである。
コンクリートブロック塀については、1個1個のコンク
リートブロックをセメントで固めて積み上げて作成する
ために、塀をある程度の高さにするには、大変手間と人
手がかかるという問題点がある。
問題点を解決するためになされたものであり、その課題
とするところは、板状であって無機質系基材、特に窯業
サイデディング材を用いた、表面に印刷による絵柄層を
有し、かつ施工性に優れた化粧塀用化粧板を提供するこ
とにある。
を達成するために、まず請求項1においては、無機質系
板状基材上に、少なくとも順次にベースコート層、絵柄
層、表面保護層を有することを特徴とする化粧塀用化粧
板としたものである。
系板状基材が窯業系サイディング材であることを特徴と
する化粧塀用化粧板としたものである。
の断面の構造を示す説明図である。このように、無機質
系基材2上に、順次にシーラー層3/ベースコート層4
/絵柄層5/表面保護層6を積層した構成の化粧塀用の
化粧板1である。但し、シーラー層3は必要に応じ設け
るものである。
明する。本発明における無機質系基材2は、特に窯業系
サイディング材を用い、具体的には繊維混入パーライト
セメント板等である。また、形状は板状であり、すなわ
ち厚みに比べて縦横の面積が極めて大きいものである。
一般的な窯業系サイディング材の寸法は厚み12〜25
mm、幅455〜1000mm、長さ1800mm〜3
030mmの寸法のものである。表面がフラットな無機
質系基材2、その他凹凸を有している無機質系基材2を
用いることができ、さらに穴空き無機質系基材2でも良
い。
みやすベースコート層と無機質系基材2との密着性が不
充分であるときには、無機質系基材2上にシーラー層3
を設けることが行われる。また、シーラー層3を設けた
後、表面研磨処理等を施すことも行われている。塗料と
しては2液硬化型ウレタン樹脂塗料などが用いられる。
色層となるもので、また無機質系基材2の色を隠蔽する
目的にも使われる。ベースコート層4を設けるための塗
料としては、無機質系基材2またはシーラー層3、およ
び絵柄層5との密着性を考慮して適宜選択する。具体的
には、2液硬化の透明または半透明アクリルウレタン系
の塗料を用いれば、塗料と接着剤双方の性質を兼ねられ
るので好ましい。塗装方法としては、エアースプレー、
エアレスガン、ロールコーター、フローコーター等各種
コーターにより可能である。
法としては、直接にグラビヤオフセット、スクリン印
刷、インキジェット法などで印刷する方法、また転写法
で印刷することにより可能である。転写法は、剥離フィ
ルム上にグラビア印刷、スクリーン印刷、オフセット印
刷等で絵柄層5を設けた転写シートを用いて、絵柄層5
を無機質系基材2上(ここでは無機質系基材2上に設け
られたベースコート層4上)に熱により転写させるもの
である。剥離フィルムとしては、塩化ビニル樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ビニロン樹脂等で
あり、その厚みは10μmから100μmのシートが使
われる。剥離フィルムの樹脂の種類や厚み等は、無機質
系基材2の表面凹凸形状や、転写温度等を考慮して適宜
選択する。
キは主として色材、バインダー樹脂、体質顔料、有機溶
剤からなる。色材としては、耐候性のある顔料を使用す
ることが好ましい。バインダ−樹脂としては、塩酢ビ樹
脂系、ウレタン樹脂系、ポリビニルブチラール樹脂、ア
クリル樹脂、スチレン樹脂、アルキッド樹脂、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、
シリコーン樹脂、フッ素樹脂、またはこれらの樹脂の組
み合わせによる共重合物や混合物が用いられる。
印刷で形成された絵柄層5は数μmの極めて薄い層で構
成されるため、その色調はベースコート層4に影響さ
れ、ベースコート層4の色が異なれば、同じ絵柄層5で
も異なった意匠感を表現することが可能になる。
ウレタンアクリレート樹脂系、シリコーン樹脂系、フッ
素樹脂系、有機無機複合高分子樹脂系(金属アルコキシ
ド)が好ましい。
外線吸収剤、光安定剤を添加してもよい。表面保護層の
厚みとしては5〜40μm程度が好ましい。
用いて化粧塀にする施工方法としては、通常のコンクリ
ートブロック塀の土台に木製または鋼鉄製、高分子樹脂
製からなる複数の柱を立て、この柱間に化粧板を釘留
め、ビス留め、金具留め等により固定するなどの方法で
ある。完成後の化粧塀が地震や大風等で簡単に崩壊しな
いように各都道府県の条例等に照らし合わせて施工する
また、内部に雨水等の水が入らないように施工した後
は、通常のコーキング剤等でシーリングを行う。
無機質系基材2として表面が平らな厚み15mmの繊維
混入パーライトセメント板(窯業系サイディング材)
に、ウレタン樹脂系シーラーを施してシーラー層3を作
成し、このシーラー層3上全面に、ベースコート用塗料
として大日本塗料(株)製の「Vトップベースコート」
を50g/m2 (dry)で塗装して120℃で8分乾
燥してベースコート層4を作成した。
た。剥離フィルムとして厚さ80μmで可塑剤8PHR
(perts hundred resin )の塩化ビニルフィルムを用
い、グラビア印刷によりグラビアインキで絵柄層5を設
けた。このインキは、主成分として、色材(顔料)がフ
タロシアニンブルーと酸化鉄系顔料(茶、黄土)、バイ
ンダー樹脂がポリビニルブチラール樹脂(分子量5万、
ブチラール置換度65%)、体質顔料が硫酸バリウムで
あり、その他有機溶剤を用いたものである。
温度が60℃前後になった時に、前記転写シートの絵柄
層5面をベースコート層4とを、ゴム硬度40°で16
0℃に加熱されたゴムロールで線圧20kg/cm 、ライン
速度20m/min で密着して剥離フィルムを剥離して絵柄
層5をベースコート層4に転写して設けた。
料(Vセラン#100、大日本塗料(株)製)にイソシ
アネート系硬化剤を10部配合してエアスプレーガンに
て、厚み10μm(dry)塗布し、100℃30分加
熱硬化させて表面保護層6を設け、絵柄層5を有する化
粧塀用化粧板1を作成した。
の鉄製の柱を立て、この柱間に得られた化粧塀用化粧板
1をビス留めして化粧塀を作成した。板状の化粧塀用化
粧板1であるので、極めて短時間で施工できた。またこ
の化粧塀は絵柄層を施されているので、意匠性に優れて
いる塀とすることができた。更に、最上部に雨水が入ら
ないように鉄、又はアルミニウム製の屋根を取り付け
た。最後に、化粧塀のつなぎ目等にシリコーン樹脂製の
コーキング材でシーリングした。
示す如き効果がある。 (1)殺風景な塀に対し、印刷による絵柄層を有する塀
にすることができる化粧板であり、意匠性に優れてい
る。例えば町並みの外観環境に合わせた絵柄・色調にす
るなど、色々な工夫をこらすことができる。 (2)板状であり、またコンクリートブロックより表面
が良いので、精巧な絵柄層を設けることができる。 (3)板状であり、またコンクリートブロックより軽い
ため、施工が容易で、釘留め、金具留めにするため短時
間で施工できる。 更に、上下あいじゃやくりや四方あいじゃくりにすれば
つなぎ目のわかりにくい一枚板のような塀ができるとい
う効果がある。従って本発明は、化粧塀の如き用途の化
粧板として、優れた実用上の効果を発揮する。
説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】無機質系板状基材上に、少なくとも順次に
ベースコート層、絵柄層、表面保護層を有することを特
徴とする化粧塀用化粧板。 - 【請求項2】請求項1の無機質系板状基材が窯業系サイ
ディング材であることを特徴とする化粧塀用化粧板。
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
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ID=16716642
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP4069507B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001335064A (ja) * | 2000-05-30 | 2001-12-04 | Kanebo Ltd | シート状化粧料 |
JP2007177572A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd | 建築板 |
JP2018144359A (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-20 | アイカテック建材株式会社 | 化粧板 |
-
1998
- 1998-07-31 JP JP21822998A patent/JP4069507B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2001335064A (ja) * | 2000-05-30 | 2001-12-04 | Kanebo Ltd | シート状化粧料 |
JP2007177572A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd | 建築板 |
JP4644118B2 (ja) * | 2005-12-28 | 2011-03-02 | ケイミュー株式会社 | 建築板 |
JP2018144359A (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-20 | アイカテック建材株式会社 | 化粧板 |
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