JP2001335064A - シート状化粧料 - Google Patents

シート状化粧料

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康 林
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孝 東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】切断開封部の幅が30mm以上ある大型の包装
フィルム袋体で包装されている、固定用樹脂シートに固
定されたシート状化粧料において、包装フィルム袋体か
ら開封してシート状化粧料を取り出しやすいように工夫
されたシート状化粧料を提供する。 【解決手段】厚さが30μm〜500μmの範囲にある
固定用樹脂シート(1)に担持されたシート状化粧料
(2)が、樹脂フィルム、アルミニウム蒸着フィルム、
アルミナ蒸着樹脂フィルム、酸化ケイ素蒸着樹脂フィル
ム、アルミニウム箔、セルロイド、紙から選ばれる一
種、またはそれらの複合体からなる包装フィルム袋体
(5)に収納し密封されており、該包装フィルム袋体
(5)の切断開口部(6)の幅が30mm以上であり、
かつ包装フィルム袋体(5)の切断開口部(6)側にあ
る固定用樹脂シート(1)の外端部(3)に、1つ以上
の凸部(4)を有していることを特徴とするシート状化
粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装フィルム袋体
に収納し密封された固定用樹脂シートに担持されたシー
ト状化粧料において、シート状化粧料が包装フィルム袋
体から取り出しやすいように工夫されたシート状化粧料
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、シート状のパック剤、湿布剤、冷
却剤等のシート状化粧料が注目を集めている。例えば、
特開平11―130623号公報にはそら豆型のシート
状パック剤が記載され、また特開平4―13628号公
報には全顔の顔型シートパック剤が記載され、さらには
実用新案登録3037460号では鼻の形状と量産性に
適した角栓除去用シートタイプパック剤が記載されてい
る。これらの形状はいずれも顔面各部への適用時の形状
を考慮したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
上記シート状化粧料は図7に示す様に、シート状化粧料
(12)が矩形の固定用樹脂シート(11)に担持され
たものを、図8に示す様に矩形状の包装フィルム袋体
(13)に収納し密封されるが、シート状化粧料(1
2)を保持している固定用樹脂シート(11)の厚さが
厚く、包装フィルム袋体(13)の切断開口部(14)
の幅(図面では左側縦方向の寸法)が30mm以上であ
る場合に、包装フィルム袋体(13)に設けられた三角
形のノッヂからなる開封指示部(15)に沿って縦方向
に切断開封しようとすると、図9に示す様に包装フィル
ム袋体(13)の切断部分が中の固定用樹脂シート(1
1)に引っ掛かり途中で切断できなくなり、包装フィル
ム袋体(13)からシート状化粧料(12)の取り出し
が困難になり、また鋏などを用いて包装フィルム袋体
(13)の開封を行うときに、アルミニウム箔などの不
透明な包装フィルムを用いている場合には、内部のシー
ト状化粧料(12)の位置が目視にて確認できなく、図
10に示す様に、誤ってシート状化粧料(12)を切断
してしまう恐れがある。この問題を避けるために、チャ
ックつきの袋を用いる方法や、ブリスター容器中にシー
ト状化粧料を収納し密封する方法が挙げられるが、いず
れもコストが高くなる問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題に対して鋭意検討を行った結果、切断開口部付近に
存在する固定用樹脂シートの外端部に1つ以上の凸部を
設けることで、開封時での包装フィルム袋体の切断部と
中の固定用樹脂シートとの引っ掛かりが軽減され、きれ
いに開封できるようになることを見出し本発明を完成し
た。
【0005】すなわち、第1の本発明は、厚さが30μ
m〜500μmの範囲にある固定用樹脂シートに担持さ
れたシート状化粧料が、樹脂フィルム、アルミニウム蒸
着樹脂フィルム、アルミナ蒸着樹脂フィルム、酸化ケイ
素蒸着樹脂フィルム、アルミニウム箔、セルロイド、紙
から選ばれる一種、またはそれらの複合体からなる包装
フィルム袋体に収納し密封されており、該包装フィルム
袋体の切断開口部の幅が30mm以上であり、かつ包装
フィルム袋体の切断開口部側にある固定用樹脂シートの
外端部に、1つ以上の凸部を有していることを特徴とす
るシート状化粧料にある。
【0006】シート状化粧料が担持されている固定用樹
脂シートの材質がポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、耐水紙からな
る群から選ばれる一種、またはそれらの複合体からなる
ことを特徴とする上記のシート状化粧料にある。
【0007】凸部が固定用樹脂シートの外端部の全幅の
中央部近傍に設けられていることを特徴とする上記のシ
ート状化粧料にある。
【0008】凸部が外端部に全体的な曲線状で形成され
ていることを特徴とする上記のシート状化粧料にある。
【0009】凸部が外端部に略半円弧状に形成されてい
ることを特徴とする請求項凸部の外縁が略半円弧状であ
ることを特徴とする上記のシート状化粧料にある。
【0010】シート状化粧料中の液体成分の割合が、シ
ート状化粧料の自重の50質量%以上であることを特徴
とする上記のシート状化粧料にある。
【0011】包装フィルム袋体の切断開口部の幅が50
mm以上であることを特徴とする上記のシート状化粧料
にある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、図1〜図
6に基づき詳細に説明する。なお、本発明は必ずしも図
面のものに限定されるものではない。本発明は、厚さが
30μm〜500μmの範囲にある固定用樹脂シート
(1)に担持されたシート状化粧料(2)が、樹脂フィ
ルム、アルミニウム蒸着フィルム、アルミナ蒸着樹脂フ
ィルム、酸化ケイ素蒸着樹脂フィルム、アルミニウム
箔、セルロイド、紙から選ばれる一種、またはそれらの
複合体からなる包装フィルム袋体(5)に収納し密封さ
れており、該包装フィルム袋体(5)の切断開口部
(6)の幅(各図面では左側縦方向の寸法)が30mm
以上であり、かつ包装フィルム袋体(5)の切断開口部
(6)側にある固定用樹脂シート(1)の外端部(3)
に、1つ以上の凸部(4)を有していることを特徴とす
るシート状化粧料にある。
【0013】本発明で用いる固定用樹脂シート(1)
は、平板状であって、ブリスター成形品のような凹凸部
を持たないことが好ましい。固定用樹脂シート(1)の
厚みは30μm〜500μmの間にある。厚みが30μ
m未満の場合、大型のシート化粧料(2)の場合、製品
保管時に固定用樹脂シート(1)からシート状化粧料の
製剤が脱落したり、製造時にシート状化粧料(2)の塗
工が不良になったりする問題が発生する。厚みが500
μmを超えると、シートが過剰に厚くなるため、取り扱
いがしにくくなり、廃棄物が増えるなどの問題がある。
樹脂シートの材質としては、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ナイロ
ン、セルロイド、ポリスチレン、エチレン酢酸ビニルア
ルコール共重合体、アイオノマー(デュポン社製)、耐
水紙、アルミニウム箔が挙げられるが、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリス
チレン、耐水紙からなる群から選ばれる一種、またはそ
れらの複合体が経済的にも好ましい。尚、これらのシー
トは透明、不透明であつて、その表面がシリコーン加工
などの二次加工がされていてもいなくても構わない。上
記固定用樹脂シート(1)の大きさは、図1〜図6に示
す様に、シート状化粧料(2)より全体的に大きい形状
であることは必ずしも必要がなく、固定用樹脂シート
(1)の凸部(4)のみがシート化粧料よりはみ出した
形状であってもよい。また、固定用樹脂シート(1)の
形状としては、製品の輸送中での包装フィルム袋体
(5)内での移動を少なくするため、凸部(4)を除く
固定用樹脂シート(1)の形状としては固形包装フィル
ム袋体(5)と同じ略矩形であることが好ましい。そし
て、シート状化粧料(2)を皮膚に貼着する際には、固
定用樹脂シート(1)を取り外してシート状化粧料
(2)のみを貼着して使用するのが好ましい。
【0014】本発明で用いるシート状化粧料(2)は、
外観が透明または半透明のゲル状であることが好まし
く、特に開口部が充分に大きな織布、不織布をその内部
に持つことで強度を保ち透明であるので好ましい。そし
て、シート状化粧料(2)の液体成分の割合が、シート
状化粧料(2)の自重の50質量%以上であることが好
ましく、この場合、使用時の冷感、鎮静効果、保湿効果
が高い。さらに、シート状化粧料(2)の表面が液体成
分で覆われていることが好ましい。液体成分で覆われる
ことで肌への密着性が向上し、より強い保水感が得られ
るメリットがある。このような液体成分の割合が高いシ
ート状化粧料(2)では、シート状化粧料(2)が包装
フィルム袋体(5)と密着しやすいため、包装フィルム
袋体(5)の切断開口部(4)が広いことが取り扱いの
し易さにつながる重要な要素となる。
【0015】本発明で用いる包装フィルム袋体(5)
は、切断開口部側の幅(図面では左側縦方向の寸法)が
30mm以上、より好ましくは50mm以上であって、
その材質としては、樹脂フィルム、アルミニウム蒸着樹
脂フィルム、アルミナ蒸着樹脂フィルム、酸化ケイ素蒸
着樹脂フィルム、アルミニウム箔、セルロイド、紙から
選ばれる一種、またはそれらの複合体からなる。これら
のフィルムは延伸などの操作が行なわれていてもいなく
ても構わない。樹脂フィルムの材質としては、前記の固
定用樹脂シートと同じ材料で熱シール性等に優れるもの
が好ましく、袋体の最内層に少なくとも使用される。こ
れらのフィルムは三方シール機または四方シール機によ
って熱シール、超音波シール、または高周波シールされ
ることが生産性を向上することから好ましい。これらの
袋体には、切断開口部(6)と略直交する他の辺のシー
ル部(図面では網線部分)の近傍付近、もしくは具体的
にはシール部の端から好ましくは5〜50mmの位置
に、切断用の開封指示部(7)を設ける。開封指示部
(7)としては線状または三角状(ノッヂ)の切れ目を
用いることが好ましいが、易開封性包装フィルムの場合
には開封指示部(7)の位置を印刷のみで表示すること
もできる。
【0016】本発明で規定する、包装フィルム袋体
(5)の切断開口部(6)側、好ましくは開封指示部
(7)の垂直線状近傍付近の位置にある固定用樹脂シー
ト(1)の外端部(3)には、1つ以上の凸部(4)を
有していることが必要である。凸部(4)は図1、図
3、図5で示す様に固定用樹脂シート(1)の外端部
(3)の全幅方向(図面では左側縦寸法)の中央部近傍
に設けられていることが好ましいが、全体を複数の凸部
で形成してもよい。凸部(4)の形状は、図5で示す様
に略矩形でもよいが、図1で示す様に外端部(3)に全
体的な曲線状で形成されていてもよいし、また図3で示
す様に略半円弧状に形成されていてもよいが、特に図3
で示す略半円弧状であることが好ましい。図5で示す略
矩形の凸部(4)の場合には、先端の角が90゜未満の
角度を有する角部があると、そこから包装フィルムの破
断方向が変化し、包装フィルムをきれいに開くことがで
きないときがあるので、角Rをとった方がよい。そし
て、凸部(4)を設けることにより、そこが取っ手の役
割をし、包装フィルム袋体(5)から固定用樹脂シート
(1)に固定されたシート状化粧料(2)を取り出しや
すくできるメリットがある。
【0017】本発明のシート状化粧料(1)では、通常
化粧料に用いられる油剤、粉体(顔料、色素、樹脂)、
フッ素化合物、樹脂、界面活性剤、粘剤、香料、生理活
性成分、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、中和
剤、pH調整剤、昆虫忌避剤、酵素等の成分を使用する
ことができる。この内、特に生理活性成分を用いること
が好ましい。
【0018】本発明で用いる生理活性成分としては、皮
膚等に塗布した場合に皮膚等に何らかの生理活性を与え
る物質が挙げられる。例えば、美白成分、抗炎症剤、老
化防止剤、紫外線防御剤(有機系、無機系を含む。UV
−A、Bのいずれに対応していても構わない)、スリミ
ング剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、発毛剤、育毛剤、保湿
剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温
感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩
和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。
その中でも、天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生
薬成分が特に好ましい。本発明では、これらの生理活性
成分を1種または2種以上配合することが好ましい。本
発明のシート状化粧料は、美肌効果、清浄効果、美白効
果、冷却効果、湿布効果、各種治療改善効果等を期待す
る剤型のものに適用できる。
【0019】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
さらに詳細に説明する。実施例および比較例で用いた評
価方法は以下の通り。
【0020】パネラー10名に各10袋ずつサンプルを
開封してもらい、計100袋の内、うまく開けなかった
サンプル数から表1の基準に従って評価した。
【0021】[表1] うまく開けなかった個数 評 価 ------------------------------------------ 0〜5 ○ 6〜10 △ 11〜100 ×
【0022】実施例1 厚さ100μmのシリコーンコートポリエチレンテレフ
タレートシートを用い、図1に示す様に、左側縦方向の
外端部(3)が全体的な曲線状の凸状であり、かつ中央
部に凸部(4)を持つ固定用樹脂シート(1)を作製し
た。シート状化粧料(2)を収納する包装フィルム袋体
(5)として、アルミニウム蒸着延伸樹脂フィルムを用
い、固定用樹脂シート(1)に担持されたシート状化粧
料(2)を収納し、切断開口部(6)の左側縦幅が90
mm、横幅が115mmの長方形の形状で、四方シール
機を用いて、熱シール幅は5mmで密封した。開封指示
部(7)としては左端部から20mmのところに三角形
のノッヂを設け、合わせて印刷表示することで明記し
た。開封方向は、縦方向に向かって開封するように設定
した。尚、シート状化粧料(2)はポリアクリル酸系樹
脂を骨格とし、液体成分として水とグリセリンを製剤の
自重の80質量%含むゲルからなり、内部に開口部が充
分に大きいナイロンのチュールを保持しており、かつゲ
ル表面に水とグリセリンの混合液を保持している構造を
持つ透明ゲル体を使用して、図2のサンプルを試作し
た。
【0023】比較例1 実施例1で用いた固定用樹脂シートの形状を変化させ、
凸部を持たない図7の長方形(65mm×82mm)の
固定用樹脂シート(11)を用い、包装フィルム袋体
(13)として、アルミニウム蒸着延伸樹脂フィルム
(縦幅90mm、横幅100mm)を用い、シート状化
粧料(12)他はすべて実施例1と同様の条件で図8の
サンプルを試作した。
【0024】比較例2 固定用樹脂シートとして、厚さ100μmのシリコーン
コートポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、凸
部を持たない長方形(60mm×82mm)の固定用樹
脂シートを作製した。包装フィルム袋体としてアルミニ
ウム蒸着延伸樹脂フィルム(縦幅75mm、横幅100
mm)を用い、他はすべて実施例1と同様の条件でサン
プルを試作した。
【0025】実施例2 固定用樹脂シート(1)として、厚さ100μmのシリ
コーンコートポリエチレンテレフタレートフィルムを用
い、図3に示す様に左側縦方向の外端部(3)の中央部
に略半円弧状の凸部(4)持つ固定用樹脂シート(1)
を作製した。シート状化粧料(2)を収納する包装フィ
ルム袋体(5)としては、アルミニウム蒸着延伸樹脂フ
ィルムを用い、固定用樹脂シート(1)に担持されたシ
ート状化粧料(2)を収納し縦幅が90mm、横幅が1
15mmの長方形の形状で、三方シール機を用い、シー
ル幅は5mmで密封した。開口指示部(7)は左端部か
ら20mmのところに三角形のノッヂを設け、合わせて
印刷表示することで明記した。開封方向は、縦方向に向
かって開封するように設定した。尚、シート状化粧料に
用いたゲルは実施例1と同様のものを用い図4のサンプ
ルを試作した。
【0026】比較例3 実施例2のシリコーンコートポリエチレンテレフタレー
トフィルムの代わりに、厚さ25μmのシリコーンコー
トポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた他はす
べて実施例2と同様にして製品を得た。
【0027】表2に実施例及び比較例の評価結果を示
す。
【0028】
【0029】表2の結果より、本発明の各実施例では包
装フィルム材が途中で切れなくなったり、中味のゲルを
損傷したりするトラブルは僅かしか発生しなかったのに
対して、比較例1のような凸部を持たない長方形の固定
用樹脂シートでは、包装フィルム材を開封する際に、中
の樹脂シートが干渉して包装材が途中までしか開封でき
なくなる例が多く見られた。また、比較例2は全体の大
きさを小さくし、開封時の開封部の大きさをほぼ合わせ
たものであるが、全体の大きさが小さくなると開封部の
大きさが同じであっても手でしっかり支えられているた
め、トラブルが少なくなることが判った。さらに比較例
3では、中の固定用樹脂シートを薄いものに変更した例
であるが、開封時に中のゲルが損傷したり、樹脂シート
が折れ曲がったりするトラブルが多く認められた。
【0030】
【発明の効果】以上の結果から、本発明は、切断開封部
の幅が30mm以上ある大型の包装フィルム袋体で包装
されている、固定用樹脂シートに固定されたシート状化
粧料において、包装フィルム袋体を開封してシート状化
粧料を取り出しやすいように工夫されたシート状化粧料
を提供できることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる全体的な曲線状の凸部を有する
固定用樹脂シートに固定されたシート状化粧料を示す図
である。
【図2】図1のシート状化粧料を包装フィルム袋体に収
納し密封した本発明のシート状化粧料を示す図である。
【図3】本発明にかかる略半円弧状の凸部を有する固定
用樹脂シートに固定されたシート状化粧料を示す図であ
る。
【図4】図3のシート状化粧料を包装フィルム袋体に収
納し密封した本発明のシート状化粧料を示す図である。
【図5】本発明にかかる略矩形状の凸部を有する固定用
樹脂シートに固定されたシート状化粧料を示す図であ
る。
【図6】図5のシート状化粧料を包装フィルム袋体に収
納し密封した本発明のシート状化粧料を示す図である。
【図7】凸部を有しない固定用樹脂シートに固定された
従来のシート状化粧料を示す図である。
【図8】図7のシート状化粧料を包装フィルム袋体に収
納し密封した従来のシート状化粧料を示す図である。
【図9】従来のシート状化粧料を切断開封した状態を示
す図である。
【図10】従来のシート状化粧料を鋏で切断開封した状
態を示す図である。
【符号の説明】
1 固定用樹脂シート 2 シート状化粧料 3 外端部 4 凸部 5 包装フィルム袋体 6 切断開口部 7 開封指示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/00 A61K 7/00 U (72)発明者 伊勢 敦司 神奈川県小田原市寿町5丁目3番28号 鐘 紡株式会社化粧品研究所内 (72)発明者 林 康 奈良県奈良市大安寺7丁目1番33号 (72)発明者 東 孝 奈良県桜井市桜井585番地 ローレルコー ト桜井南706号 Fターム(参考) 3E064 AA05 BA01 BA17 BA21 EA12 FA01 HP01 3E067 AA12 AB81 BA12C BA15B BB01C BB12C BB14B BB14C BB15B BB16B BB25C BB26C BC04B BC04C EA09 EB07 EE59 FA04 FC01 4C083 CC07 DD12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さが30μm〜500μmの範囲にあ
    る固定用樹脂シート(1)に担持されたシート状化粧料
    (2)が、樹脂フィルム、アルミニウム蒸着樹脂フィル
    ム、アルミナ蒸着樹脂フィルム、酸化ケイ素蒸着樹脂フ
    ィルム、アルミニウム箔、セルロイド、紙から選ばれる
    一種、またはそれらの複合体からなる包装フィルム袋体
    (5)に収納し密封されており、該包装フィルム袋体
    (5)の切断開口部(6)の幅が30mm以上であり、
    かつ包装フィルム袋体(5)の切断開口部(6)側にあ
    る固定用樹脂シート(1)の外端部(3)に、1つ以上
    の凸部(4)を有していることを特徴とするシート状化
    粧料。
  2. 【請求項2】 シート状化粧料(2)が担持されている
    固定用樹脂シート(1)の材質がポリエチレンテレフタ
    レート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
    ン、耐水紙からなる群から選ばれる一種、またはそれら
    の複合体からなることを特徴とする請求項1に記載のシ
    ート状化粧料。
  3. 【請求項3】 凸部(4)が固定用樹脂シート(1)の
    外端部(3)の全幅の中央部近傍に設けられていること
    を特徴とする請求項1または2に記載のシート状化粧
    料。
  4. 【請求項4】 凸部(4)が外端部(3)に全体的な曲
    線状で形成されていることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項に記載のシート状化粧料。
  5. 【請求項5】 凸部(4)が外端部(3)に略半円弧状
    に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項に記載のシート状化粧料。
  6. 【請求項6】 シート状化粧料(2)中の液体成分の割
    合が、シート状化粧料(2)の自重の50質量%以上で
    あることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記
    載のシート状化粧料。
  7. 【請求項7】 包装フィルム袋体(5)の切断開口部
    (6)の幅が50mm以上であることを特徴とする請求
    項1〜6のいずれか1項に記載のシート状化粧料。
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