JP2002325697A - 防腐防黴組成物を含むウエットワイパー - Google Patents

防腐防黴組成物を含むウエットワイパー

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JP2002325697A
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清 宮澤
Kenji Bando
健司 坂東
Tomokazu Suda
朋和 須田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防腐防黴効果が発揮され、皮膚刺激性が低く
且つ使用感触にも優れるウエットワイパーを得る。 【解決手段】 ウエットワイパーを含浸させる液とし
て、両性界面活性剤とカチオン性を示すアミノ酸型界面
活性剤とを併用し、さらにこれらの界面活性剤を含む液
のpHを3以上5以下に調整する。このときのpH調整
剤としては無機酸または有機酸が使用される。このよう
にして得られた液を不織布などの基布に含浸させてウエ
ットワイパーを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防腐防黴組成物を
含むウエットワイパーに係り、特に手足や顔、おしりや
局部などの皮膚、人体の拭き取りに使用されるウエット
ワイパーに関する。
【0002】
【従来の技術】化粧品などには、不特定多数の微生物に
よる汚染を防止するために防腐防黴効果のある組成物が
配合されている。特開2000−191521には、防
腐防黴剤として、第4級のアンモニウム塩とパラベン類
(パラオキシ安息香酸エステルなど)の組み合わせが記
載されている。第4級アンモニウム塩としては塩化ベン
ザルコニウム等があり、一般的に殺菌剤として使用さ
れ、またパラベン類としてはエチルパラベンやメチルパ
ラベン等があり、一般的に防腐剤として利用されてい
る。
【0003】また前記公報には、第4級アンモニウム塩
とアミノ酸型界面活性剤とを含む液を、脱脂綿やガーゼ
などに湿潤させた殺菌消毒剤が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、防腐剤として
使用されるパラベン類は多量に使用しないとその効果を
発揮することができず、多量に使用すると皮膚へのヒリ
ツキ感やピリピリ感(stinging)等の刺激を与える問題
があった。特にウエットワイパーでは、容器で密封され
た液状の化粧品とは異なり、外気に触れ易いため、防腐
防黴効果を発揮させるには大量に配合する必要がある。
【0005】またパラベン類は水に対する溶解性が劣る
ので、パラベン類との溶解性が良好な多価アルコールや
低級アルコールの可溶化剤を配合することが必然であ
る。しかし、大量の多価アルコールはべたつき感を生じ
させ、低級アルコールは肌の湿潤感を低下させてカサツ
キ感を生じさせる。また低温時にはパラベン類が結晶化
して析出する問題もある。
【0006】一方第4級アンモニウム塩は殺菌消毒効果
はあるものの、皮膚に対する刺激性が強く、人体に直接
触れるウエットワイパーとして使用するには不向きであ
る。特に顔やおしりといった敏感な部位に対しての適用
はそぐわない。
【0007】本発明は上記課題を解決するものであり、
使用感触を損うことなく、皮膚刺激性の低い防腐防黴組
成物を含むウエットワイパーを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、両性界面活性
剤とカチオン性を示すアミノ酸型界面活性剤を含有する
液が、pH3以上5以下に調整されて基布に含浸されて
いることを特徴とするものである。
【0009】上記本発明では、多量のパラベン類、多量
のアルコール類、第4級アンモニウム塩を配合する必要
がないので、ヒリツキ感やピリピリ感を与えることなく
防腐防黴効果を発揮することができ、しかも使用感触を
損うこともない。
【0010】例えば、前記両性界面活性剤が、アルキル
ベタイン型、アルキルアミドベタイン型、イミダゾリン
型、グリシン型、アミンオキサイド型から選択される1
種または2種以上であると、防腐防黴効果が特に効果的
に発揮される。また前記カチオン性を示すアミノ酸型界
面活性剤が、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニン
エチル・DL−ピロリドンカルボン酸塩であると、防腐
防黴効果が特に効果的に発揮される。
【0011】また前記両性界面活性剤と前記アミノ酸型
界面活性剤とが、質量比で10:1〜1:10の割合で
配合されていることが好ましい。このように配合する
と、防腐防黴効果と刺激感防止効果を相乗的に発揮でき
る。
【0012】前記液に無機酸および/または有機酸が配
合されて、pHが3以上5以下に調整されていることが
好ましい。特に取り扱い上や安全性上の点において有機
酸を使用することが好ましい。
【0013】この場合、前記有機酸が、サリチル酸、安
息香酸、ソルビン酸、クエン酸、グルタミン酸、乳酸お
よびピロリドンカルボン酸から選ばれる1種または2種
以上であることが好ましい。ただし、それ自体で防腐効
果を発揮できる安息香酸、ソルビン酸またはサリチル酸
から選択される1種または2種以上を使用することが特
に好ましい。また、前記基布は不織布で構成することが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のウエットワイパーは、基
布に防腐防黴組成部を含む液を含浸させて得られ、例え
ば、手、顔、おしりなど人体の皮膚に直接当てて払拭す
る際に用いられる。
【0015】前記ウエットワイパーに使用される基布
は、水解性あるいは非水解性のいずれであってもよい。
水解性の基布としては、パルプを原料とした紙や不織
布、またはパルプに熱融着性のある繊維シートやレーヨ
ンなどの他の繊維を混在させた不織布などであり、水に
対する分散性が良いものが用いられる。ここでいう水に
対する分散性とは、水解性と同じ意味であって、多量の
水に接触することにより繊維同士がバラバラになる性質
のことである。また水分散性の繊維としては繊維長が1
0mm以下であると、水解性が良くなるので好ましい。
この繊維長とは平均繊維長を意味する。
【0016】水解性の基布を用いたウエットワイパー
は、おしり拭きなど人体の肌に使用するウエットティッ
シュとして、または水に捨てて処理される可能性がある
その他の製品として使用することができる。
【0017】非水解性の基布としては、天然繊維、レー
ヨン等の再生繊維やポリエステル、ポリプロピレン、ポ
リエチレン、アクリル、ナイロン等の合成繊維などの化
学繊維、またはこれらの繊維を混在させた繊維で形成さ
れた繊維シートまたは不織布などを挙げることができ
る。例えば、芯がポリエステル、鞘がポリエチレンの複
合繊維、芯と鞘がポリエステルの複合繊維、芯がポリエ
ステル、鞘がポリプロピレンの複合繊維、芯と鞘がポリ
プロピレンの複合繊維、芯がポリプロピレン、鞘がポリ
エチレンの複合繊維などを使用できる。またはポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリエステル、アクリル、ナイ
ロンなどの単独樹脂で形成された繊維であってもよい。
【0018】水解性や非水解性の不織布の製法として
は、乾式、湿式を問わないが、特に嵩高で柔軟性のある
不織布を形成できるスパンレース法が好ましい。水解性
の不織布では繊維と繊維との交絡が強すぎて水解性が低
下しないように調節することが好ましい、また非水解性
の不織布ではスパンボンド法、その他の方法であっても
よい。
【0019】前記ウエットワイパーに含浸される防腐防
黴組成物を含む液には、両性界面活性剤とカチオン性を
示すアミノ酸型界面活性剤が含まれている。
【0020】前記両性界面活性剤としては、例えばアル
キルベタイン型、アルキルアミドベタイン型、イミダゾ
リン型、グリシン型、アミンオキサイド型を挙げること
ができ、これらの1種または2種以上が選択されて配合
される。具体的には、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタ
イン、ポリオクチルポリアミノグリシン、ステアリン酸
ジメチルアミンオキサイド、ラウリルヒドロキシスルフ
ォベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなど
を挙げることができる。このときの添加量は、基布1g
に対して0.1mg以上であることが好ましく、より好
ましくは1mg以上500mg以下である。添加量が
0.1mg未満では、防腐防黴効果を十分に発揮でき
ず、500mgを超えると皮膚に対する刺激が発生す
る。
【0021】前記カチオン性を示すアミノ酸型界面活性
剤としては、例えばN−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アル
ギニンエチル・DL−ピロリドンカルボン酸塩(味の素
(株);商品名「CAE」)を挙げることができるが、
これに限定されるものでない。そのときの添加量は、基
布1gに対して0.1mg以上添加することが好まし
く、より好ましくは1mg以上500mg以下である。
添加量が基布1gに対して1mg未満の場合には防腐防
黴効果に劣り、500mgを超えると皮膚刺激性が生じ
る。
【0022】前記両性界面活性剤と前記カチオン性のア
ミノ酸型界面活性剤との含有比率は、質量比で10:1
〜1:10(10:1及び1:10を含む)とすること
が好ましく、5:1〜1:5(5:1及び1:5を含
む)とすることがより好ましい。含有比率を上記の範囲
内に設定することで、防腐防黴効果と皮膚刺激防止効果
を相乗的に発揮できる。
【0023】また本発明では、前記両性界面活性剤とカ
チオン性を示すアミノ酸型界面活性剤を含む液のpHが
3以上5以下に調整される。このようにpHが3以上5
以下の範囲内に調整されることで、防腐防黴効果を強く
発揮できるようになり、さらに溶解性を向上できる。
【0024】pHを前記範囲内に調整する方法として
は、有機酸や無機酸等からなるpH調整剤を配合するこ
とで調節できる。例えば、塩酸や硫酸などの無機酸、サ
リチル酸、ソルビン酸、安息香酸、クエン酸、グルタミ
ン酸、乳酸、ピロリドンカルボン酸等の有機酸を挙げる
ことができ、これらから選択される1種または2種以上
を添加できる。取り扱い上や安全上の点において有機酸
を用いることが好ましい。さらに好ましくは、それ自体
に防腐効果を有するサリチル酸、ソルビン酸、安息香酸
を添加してpHを調整することが好ましい。
【0025】また前記防腐防黴組成物には、皮膚刺激性
の少ない水性溶剤や油性溶剤を添加できる。水性溶剤と
しては、例えば、水、エタノール、イソプロパノール、
プロピレングリコールなどの多価アルコールから選択さ
れる1種または2種以上を添加できる。また油性溶剤と
しては、例えば、オクチルドデカノールなどのアルコー
ル類、ステアリン酸、オレイン酸などの脂肪酸、オリー
ブ油、ヒマシ油などの油脂類、ラノリン、ホホバ油、ミ
ツロウなどのロウ類、流動パラフィン、ワセリン、スク
ワレンなどの炭化水素類、ミリスチン酸イソプロピル、
2−エチルヘキサン酸セチルなどのエステル類、メチル
ポリシロキサンなどのシリコーン油などから選択される
1種または2種以上を添加できる。あるいは水性溶剤と
油性溶剤とを混合して乳液状にしたものであってもよ
い。
【0026】また必要に応じて、前記防腐防黴組成物に
は、紫外線吸収剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、消
臭剤、消炎剤、制汗剤、清涼化剤、殺菌剤などを配合で
きる。
【0027】なお、前記防腐防黴組成物に使用される前
記pH調整剤は、他の必要な溶剤がすべて配合された後
の最終段階において適量添加されて、pHが3以上5以
下に調節される。このときのpHはほぼ常温での測定値
である。
【0028】上記のように形成された防腐防黴組成物を
含む液が繊維シートや不織布に含浸されてウエットワイ
パーとして形成される。
【0029】図1はそのウエットワイパーを収容する包
装体を示す斜視図であり、蓋材が引き上げられた状態を
示している。包装体1を構成している包材は、例えば表
面側から順にPET(ポリエチレンテレフタレート)フ
ィルム、アルミニウム箔、シーラント層が積層されたラ
ミネートフィルム(積層フィルム)である。このラミネ
ートフィルムは、包装体1の底面側で長手方向に縦シー
ルされているとともに、長手方向両端部分が横シールさ
れて横シール部1b,1bが形成されている。これによ
り、ほぼ立方体形状の軟質な密封された包装体1が形成
されている。この包装体1の内部に本発明のウエットテ
ィッシュ(ウエットティッシュ)3が折り曲げされ、さ
らに重ねられて収納されている。
【0030】包装体1の上面には、楕円形状の開口部1
aが形成され、この開口部1aを覆う蓋材2が、前記開
口部1aの周辺部に感圧接着剤などの粘着層を介して剥
離可能に接合されている。この蓋材2は、例えば2軸延
伸されたポリプロピレンなどのフィルムで形成されてお
り、蓋材2の裏面のほぼ全体に感圧接着剤などの粘着層
が形成されている。
【0031】蓋材2の先端部2aは、包装体1の表面に
粘着されていない摘まみ部である。この先端部2aを摘
まんで蓋材2を包装体1の表面から引き剥がし、基端部
2bが包装体1から離れないところまで蓋材2を引き上
げて、開口部1aからウエットティッシュ3を取り出
す。
【0032】なお、前記のようにして形成されたウエッ
トティッシュ3は、通常コンパクトな大きさとなるよう
に折り畳まれて、折り畳まれたウエットティッシュ3が
上下に複数枚重ねられて、密封可能な包装体1に収納さ
れる。そして使用時にはウエットワイパーが包装体1か
ら1枚づつ取り出される。また上記包装体1は軟質なも
のであるが、硬質なケース内にウエットティッシュ3が
収納されるものであってもよく、あるいは図1に示す軟
質な包装体のまま、上部に開閉自在な蓋体が設けられた
ハードケース内に収納されるものであってもよい。
【0033】
【実施例】以下、実施例と比較例を挙げて本発明を詳述
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0034】実施例1〜6及び比較例1〜8では、ポリ
エステル繊維、ポリプロピレン繊維、コットン繊維がそ
れぞれ40質量%、40質量%、20質量%の割合で配
合されて、スパンレース法により製造された不織布を使
用した。この不織布に、表1に示す配合比の防腐防黴組
成物からなる液を、不織布の質量に対して液の質量が
2.5倍となるように浸してウエットワイパーを得た。
【0035】ただし、表1内の各数値の単位は、精製水
100重量部に対するそれぞれの成分の重量部である。
ただし、pH調整剤として使用されるソルビン酸やサリ
チル酸は、その他のすべての成分が配合された最終段階
で適量添加し、pHを表1内の各値となるように調整し
た。
【0036】表1に示すPOE(20)ラウリルエーテ
ルは、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンエチル
・DL−ピロリドンカルボン酸塩の可溶化剤として使用
され、この可溶剤としては親水性の非イオン界面活性剤
であればその種類は問わない。なお、POEはポリオキ
シエチレンの略であり、また括弧内の数字はエチレンオ
キシドの付加モル数を示している。また表中のEDTA
−2Naとは、エチレンジアミン四酢酸2ナトリウムを
意味し、金属イオン封鎖剤成分として配合される。また
ヒノキチオールは殺菌剤成分として配合される。
【0037】(評価方法) 肌への優しさ試験1 健常男性10名のモニターの前腕内側部を前記ウエット
ワイパーにて拭いた後の肌の状態を観察した。拭いた直
後と、3時間後との肌の状態を観察し、荒れや赤みが生
じたか否かで判断を行った。荒れや赤みが生じた場合を
×で表わし、生じなかった場合を○で表わした。
【0038】肌への優しさ試験2 肌が敏感であると自称する20代女性のモニター10名
の顔を前記ウエットワイパーで拭き、拭いた後の肌の感
覚を評価してもらった。このとき肌にピリピリ感やヒリ
ツキ感(stinging)が生じたか否かで評価した。肌にピ
リピリ感やヒリツキ感が生じた場合を×で表わし、生じ
なかった場合を○で表わした。
【0039】使用感触 前記ウエットワイパーで手、顔、身体を拭いたときのウ
エットワイパー自体の感触を女性20名のモニターで評
価した。ベタツキがなく良好であると感じた場合を○、
ベタツキやカサツキを感じた場合を×で表わした。
【0040】防腐防黴試験 防菌防黴ハンドブック(843頁、技報堂、1986)
を参照し、予め培養しておいた微生物を、ウエットワイ
パー1g当たり、真菌(かび、酵母)を1×105個と
なるように接種させ、細菌を1×106個となるように
接種させて、1日から28日までの経時変化を観察し
た。微生物の存在が認められなかった場合を「−」で表
わし、若干認められた場合を「±」で表わし、認められ
た場合を「+」で表わした。これら評価の結果を表1に
示す。
【0041】
【表1】
【0042】表1の結果より、比較例1に示す本発明の
必須成分であるカチオン性のアミノ酸型界面活性剤が無
配合の場合には防腐防黴効果に劣り、比較例2に示す本
発明の必須成分である両性界面活性剤が配合されていな
いと防腐防黴効果に劣る。また比較例3に示すカチオン
性のアミノ酸型界面活性剤と両性界面活性剤とを併用し
且つpHを3未満とした場合には、防腐防黴効果は発揮
できるものの、皮膚刺激性が発生して肌への優しさが得
られず、さらに使用感触も劣るものであり、比較例4で
はpH5を超えて調整を行うと、防腐防黴効果は発揮さ
れず、さらに両性の界面活性剤の溶解性が十分ではなく
なり、商品としての安定性に欠けるものであった。また
比較例5に示すように、アミノ酸型界面活性剤と、カチ
オン性の界面活性剤(第4級アンモニウム塩)とを併用
したものでは防腐防黴効果は得られるが、肌に赤み等が
生じて肌への優しさ感が得られず、使用感触も極めて劣
るものであった。また比較例6,7では、両性界面活性
剤とアミノ酸型界面活性剤との配合比率を逸脱すると、
防腐防黴効果に劣るものが得られる。また比較例8に示
すパラベン類を含むものでは、防腐防黴効果は得られる
が、肌にピリピリ感が生じて肌への優しさが得られず、
さらにベタツキ感が生じて使用感触に極めて劣るもので
あった。
【0043】これに対して、実施例1乃至6では、いず
れの場合も防腐防黴効果が十分に発揮されるとともに、
肌の荒れや赤みが生じず、ピリピリした感じやヒリツキ
感も生じず、しかもベタツキやカサツキのない使用感触
に優れたものであった。
【0044】
【発明の効果】以上説明した本発明は、防腐防黴効果が
十分に発揮され、しかも肌に対する刺激もなく、さらに
使用感触においてもベタツキ感やカサツキ感を生じな
い。よって、手や足だけでなく、顔やおしりといった体
の敏感な部位に使用することも可能になる。
【0045】また、人体用だけでなく、ペット用や器物
の拭き取り用のウエットワイパーとして使用することも
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウエットワイパーを包装材で包装した
ときの形態を示す断面図、
【符号の説明】
1 包装体 2 蓋材 3 ウエットティッシュ(ウエットワイパー)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 37/44 A01N 37/44 37/52 37/52 A61K 7/40 A61K 7/40 7/50 7/50 C11D 1/50 C11D 1/50 1/88 1/88 1/90 1/90 1/92 1/92 3/20 3/20 3/30 3/30 17/04 17/04 D06M 13/188 D06M 13/188 13/342 13/342 13/463 13/463 D21H 19/10 D21H 19/10 A (72)発明者 須田 朋和 香川県三豊郡豊浜町和田浜高須賀1531−7 ユニ・チャーム株式会社テクニカルセン ター内 Fターム(参考) 4C083 AC102 AC122 AC182 AC272 AC301 AC471 AC472 AC481 AC482 AC532 AC562 AC581 AC662 AC692 AC712 AC792 AC851 AC852 AD552 BB07 BB48 CC23 CC24 DD12 EE10 4H003 AC15 AD02 AD04 AD05 AE05 AE09 AE10 BA19 DA02 EB04 EB07 EB08 EB09 EB13 EB16 EB20 ED02 FA02 FA21 FA24 FA34 4H011 AA02 AA03 BA01 BB04 BB05 BB06 BB09 BC18 BC22 DA07 DD07 4L033 AA02 AA05 AA07 AA08 AB07 AC10 AC15 BA17 BA54 BA86 4L055 AG34 AG35 AH21 AH50 BE10 EA31 EA32 FA30 GA26 GA27 GA29 GA50

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両性界面活性剤とカチオン性を示すアミ
    ノ酸型界面活性剤を含有する液が、pH3以上5以下に
    調整されて基布に含浸されていることを特徴とするウエ
    ットワイパー。
  2. 【請求項2】 前記両性界面活性剤が、アルキルベタイ
    ン型、アルキルアミドベタイン型、イミダゾリン型、グ
    リシン型、アミンオキサイド型から選択される1種また
    は2種以上である請求項1記載のウエットワイパー。
  3. 【請求項3】 前記カチオン性を示すアミノ酸型界面活
    性剤が、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンエチ
    ル・DL−ピロリドンカルボン酸塩である請求項1また
    は2記載のウエットワイパー。
  4. 【請求項4】 前記両性界面活性剤と前記アミノ酸型界
    面活性剤とが、質量比で10:1〜1:10の割合で配
    合されている請求項1ないし3のいずれかに記載のウエ
    ットワイパー。
  5. 【請求項5】 前記液に無機酸および/または有機酸が
    配合されて、pHが3以上5以下に調整されている請求
    項1ないし4のいずれかに記載のウエットワイパー。
  6. 【請求項6】 前記有機酸が、サリチル酸、安息香酸、
    ソルビン酸、クエン酸、グルタミン酸、乳酸およびピロ
    リドンカルボン酸から選ばれる1種または2種以上であ
    る請求項5記載のウエットワイパー。
  7. 【請求項7】 前記基布は不織布である請求項1ないし
    6のいずれかに記載のウエットワイパー。
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