JPH0994913A - 化粧板、意匠性塗料、化粧板の固定方法および化粧板の固定構造 - Google Patents

化粧板、意匠性塗料、化粧板の固定方法および化粧板の固定構造

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JPH0994913A
JPH0994913A JP27690895A JP27690895A JPH0994913A JP H0994913 A JPH0994913 A JP H0994913A JP 27690895 A JP27690895 A JP 27690895A JP 27690895 A JP27690895 A JP 27690895A JP H0994913 A JPH0994913 A JP H0994913A
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聡 牧村
Asanori Nakamura
朝徳 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工が容易であり、しかも下地の影響により
意匠性が損なわれにくい化粧材を提供する。 【解決手段】 化粧板1は、アルミニウム製の基板2
と、基板2上に設けられた意匠性塗膜3とを備えてい
る。意匠性塗膜3は、バルーン4を多数含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧板、特に、意
匠性塗膜を備えた化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の外壁や室内の壁面には、質感を
高めるため、或いは意匠性を付与するために、化粧材を
貼付る場合がある。化粧材としては、一般に、タイル、
およびポリエステル樹脂やビニロン樹脂からなる基材シ
ート上に意匠性塗膜を形成したクロスが知られている。
このような化粧材は、通常、セメントや接着剤を用いて
壁面に貼り付けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】タイルは、耐久性が良
好であり、化粧材として優れているが、重量が大きいた
めに施工が容易ではない。一方、クロスは、比較的軽量
であるために施工は容易であるが、基材シートが形状保
持性の小さな軟質材料からなるため、下地の影響を受け
やすい。具体的には、下地面が粗い場合は、貼り付けが
困難であるばかりではなく、下地の粗さが表面に現われ
て意匠性が損なわれる場合がある。また、クロスは、耐
久性が低く、長時間経過すると変形する場合が多い。
【0004】本発明の目的は、施工が容易であり、しか
も下地の影響を受けにくい化粧材を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】本発明に係る化粧板は、形状保持性を有す
る基板と、基板上に設けられた意匠性塗膜とを備えてい
る。
【0007】このような本発明の化粧板は、基板側が例
えば建築物の外壁面などの下地材に固定される。ここ
で、化粧板の基板は、クロスの場合のような軟質シート
とは異なり形状保持性を有するため、下地材の粗さなど
による影響を受けにくく、容易に下地材に固定すること
ができる。基板側が固定された化粧板は、意匠性塗膜側
が表面側となり、これにより下地材に意匠性を付与す
る。ここでは、意匠性塗膜が基板を介して下地材上に配
置されることになるため、意匠性塗膜は、下地材の影響
を受けて意匠性を損なわれるおそれが少ない。
【0008】この化粧板において、基板は、例えば、ア
ルミニウム板である。このアルミニウム板は、通常、厚
さが0.13〜0.3mmである。また、この化粧板に
おいて、例えば、意匠性塗膜はバルーンを含んでいる。
このバルーンは、例えば、意匠性塗膜に0.2〜0.8
重量%含まれている。なお、意匠性塗膜は、例えば、石
材調、砂岩調、陶板調、陶器調、陶磁器調、ホーロー調
および鋳物調からなる群から選ばれた意匠調に形成され
ている。
【0009】さらに、本発明の化粧板は、例えば、アル
ミニウム板と意匠性塗膜との間に配置されたプライマー
層と、意匠性塗膜上に配置されたトップコート層とをさ
らに備えている。
【0010】本発明に係る意匠性塗料は、基体樹脂と、
骨材と、バルーンとを含んでいる。このような意匠性塗
料は、それに含まれる骨材のために、意匠性を有する塗
膜を形成し得る。また、この塗料は、バルーンを含んで
いるため、軽量な塗膜を形成し得る。
【0011】なお、このような意匠性塗料において、基
体樹脂は、例えばアクリルエマルションである。また、
バルーンは、例えば、比重が0.02〜0.5である。
さらに、バルーンは、例えば、1〜5重量%含まれてい
る。
【0012】本発明に係る化粧板の固定方法は、化粧板
を下地材上に複数個並べて固定するための方法である。
この方法は、下記の工程を含んでいる。 ◎下地材と化粧板との間に空間を設けて複数の化粧板を
下地材上に並べて固定する工程。 ◎下地材上に固定された複数の化粧板間に、下地材と化
粧板との間に設けられた空間相互を連絡する連絡路を設
けながら目地部を形成する工程。
【0013】このような化粧板の固定方法では、下地材
と各化粧板との間に設けられた空間が目地部により完全
に封鎖されることがなく、各化粧板下の空間相互が連絡
路により互いに連絡することになる。したがって、この
方法によれば、当該空間内にガスや水蒸気などが溜りに
くくなるので、固定された化粧板が当該ガスや水蒸気な
どの圧力により変形したり下地材から剥離するのが防止
される。
【0014】本発明に係る化粧板の固定構造は、化粧板
が下地材上に複数個並べて固定されたものである。この
固定構造は、下地材と化粧板との間に空間を設けて化粧
板を下地材上に固定するための固定手段と、固定手段に
より並べて固定された複数の化粧板間に形成された目地
部とを備えている。目地部は、隣接し合う化粧板と下地
材との間にそれぞれ設けられた空間相互を連絡する連絡
路を有している。
【0015】このような本発明に係る化粧板の固定構造
では、目地部が連絡路を有するため、下地材と各化粧板
との間に設けられた空間が目地部により完全に封鎖され
ることがなく、各化粧板下の空間が連絡路により互いに
連絡することになる。したがって、このような固定構造
によれば、当該空間内にはガスや水蒸気などが溜りにく
くなるので、固定された化粧板は当該ガスや水蒸気など
の圧力により変形したり下地材から剥離するのが防止さ
れる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る化粧板の一
形態の縦断面図である。図において、化粧板1は、矩形
の板状であり、基板2と、基板2上に配置された意匠性
塗膜3とを主に備えている。なお、化粧板1の大きさ
は、例えば900×600mmや600×450mmに
設定されている。
【0017】基板2は、アルミニウム、アルミニウム合
金、ステンレス、銅、プラスチックなどの形状保持性を
有する材料からなる板状の部材であり、通常、厚さが
0.13〜0.3mmに設定されている。厚さが0.1
3mm未満の場合は、化粧板1の強度が低下し、また、
撓みが大きくなるため、施工性などが低下する場合があ
る。逆に、厚さが0.3mmを超えると、施工時に所望
の大きさにカッティングしにくくなる。なお、基板2用
の材料として好ましいものは、施工時のカッティング性
などの加工性、付着性および耐久性が良好なアルミニウ
ムである。
【0018】意匠性塗膜3は、意匠性塗料を用いて形成
された塗膜である。この意匠性塗膜3を形成するための
意匠性塗料は、基体樹脂と、骨材と、バルーンとを含ん
でいる。
【0019】基体樹脂としては、塗料用として通常用い
られる基体樹脂であれば種々のものを用いることができ
るが、製造性および塗膜性能の点でアクリル樹脂エマル
ションが好ましい。アクリル樹脂エマルションの不揮発
分濃度は、作業性および塗膜性能の点で、通常40〜6
0重量%が好ましい。また、アクリル樹脂エマルション
のガラス転移温度は、20℃以下が好ましい。ガラス転
移温度が20℃を超える場合は、意匠性塗膜3の柔軟性
が低下し、曲面に対する追従性が劣り、塗膜のクラック
および加工性の点で問題がある。
【0020】好ましいアクリル樹脂エマルションとして
は、例えば、メチルメタクリレート43重量部、2−エ
チルヘキシルアクリレート42重量部およびスチレン1
5重量部を共重合して得られた、不揮発分濃度が49重
量%でありかつガラス転移温度が9℃のものが挙げられ
る。
【0021】なお、基体樹脂は、通常、意匠性塗料中に
固形分換算で8〜25重量%含まれる。
【0022】本発明で用いられる意匠性塗料に含まれる
バルーンは、中空で微粒状の軽量化材であり、意匠性塗
膜3を軽量化するための成分である。ここで用いられる
バルーンの比重は、0.02〜0.5が好ましい。比重
が0.02未満の場合は、塗膜の強度が低下する。逆
に、比重が0.5を超える場合は、バルーンを添加する
ことによる効果が得られにくい。
【0023】好ましいバルーンとしては、シラスバルー
ン、セラミックバルーン、ガラスバルーン、パーライト
および樹脂バルーンが挙げられる。シラスバルーンおよ
びセラミックバルーンは、シリカ、アルミナ等を主成分
とする火山ガラス粒子を加熱して膨張させたものであ
り、通常球形である。一方、ガラスバルーンは、ガラス
質を加熱発泡させたものであり、通常球形である。好ま
しいシラスバルーン、セラミックバルーンおよびガラス
バルーンは、比重が0.07〜0.5でありかつ粒度が
10〜100μmのものである。パーライトは、真珠岩
を粉砕して焼成したものであり、比重が0.4〜0.6
のものが好ましい。樹脂バルーンとしては、塩化ビニリ
デン−アクリロニトリル系の共重合体樹脂からなる球形
の微小中空体が好ましい。特に、比重が0.025であ
りかつ粒度ピークが32〜80μmのものが好ましい。
なお、これらの各種バルーンのうち、軽量化材として最
も優れている樹脂バルーンを用いるのが好ましい。
【0024】バルーンは、通常、意匠性塗料中に0.2
〜0.8重量%含まれる。0.2重量%未満の場合は、
意匠性塗膜3を十分に軽量化するのが困難である。逆
に、0.8重量%を超えると、塗膜内の空隙が多くな
り、塗膜の強度が保たれにくくなる。
【0025】意匠性塗料に含まれる骨材は、意匠性塗膜
3に所望の模様などの意匠性を付与するための成分であ
る。この骨材としては、一般的な各種体質顔料や着色顔
料の他、大理石や石灰石などの自然石を粒状に粉砕した
ものや、顔料と共に焼成したセラミックを粒状に粉砕し
た有色陶磁器粉などが用いられる。
【0026】このような骨材は、通常、意匠性塗料中に
40〜80重量%含まれる。
【0027】意匠性塗膜3は、上述の意匠性塗料に含ま
れる骨材の粒子径や配合比を適宜選択することにより、
あるいは意匠性塗料の粘度や塗装方法を適宜選択するこ
とにより、所望の意匠調、例えば、御影石や大理石など
の石材調、砂岩調、陶板調、陶器調、陶磁器調、ホーロ
ー調または鋳物調に形成されている。このような意匠性
塗膜3は、図1に示すように、上述の意匠性塗料に含ま
れるバルーン4を多数含んでいる。なお、理解の便のた
め、図ではバルーン4の大きさを強調している。意匠性
塗膜3に含まれるバルーン4の重量は、通常、意匠性塗
膜3の重量の1〜5重量%である。
【0028】本発明の化粧板1は、上述のように意匠性
塗膜3がバルーン4を含んでいるため、バルーンを含ま
ない通常の塗料を用いる場合に比べて1/2〜2/3程
度に軽量化することができる。したがって、この化粧板
1は施工が容易である。また、化粧板1は、基板2を備
えているため、施工面、すなわち下地材の表面が粗い場
合でも、当該施工面に容易に固定することができ、ま
た、意匠性塗膜3が当該施工面により美観を損なわれる
おそれも少ない。
【0029】次に、図2から図10を参照して、化粧板
1の固定方法について説明する。
【0030】まず、図2に示すように、化粧板1を配置
する下地材10上に多数の両面テープ11を並列して貼
付る。下地材10は、例えば、建築物の外壁や室内の壁
面または天井であり、コンクリート、モルタル、PC
板、ALC板、ケイ酸カルシウム板、フレキシブルボー
ド、合板、プラスターボードなどからなる。ここで用い
られる両面テープ11は、下地材10表面の凹凸に追従
できるようにするため、弾性を有する発泡体を基材とす
るものが好ましい。
【0031】次に、図3および図4(図3のIV−IV
断面図)に示すように、下地材10に固定された各両面
テープ11上に半円筒状部材12を固定する。この半円
筒状部材12を固定する位置は、化粧板1同士を隣接し
て固定する部位、すなわち目地部となる部位である。半
円筒状部材12は、例えば可撓性を有する樹脂製の部材
であり、下地材10との間に通路13が形成されるよう
に両面テープ11に固定される。
【0032】次に、図5に示すように、各両面テープ1
1間の下地材10上に接着剤14を塗布する。ここで
は、接着剤14の塗布厚さを両面テープ11の厚さとほ
ぼ同じに設定するのが好ましい。接着剤14としては、
毒性の少ない所謂無溶剤タイプのものが好ましい。特
に、下地材10の垂直な面などに塗布した場合でもタレ
落ちにくい粘性を有する無溶剤マスチック型接着剤が好
ましい。このようなマスチック型接着剤としては、例え
ば、シリコーン系、ポリサルファイド系、変性ポリサル
ファイド系、変性シリコーン系、変性シリコーン/エポ
キシ系、ウレタン系、エポキシ系などの各種タイプのも
のが用いられ得る。
【0033】なお、図5においては、接着剤14を連続
的な波状に塗布しているが、接着剤14は線状やスポッ
ト状など、種々の形状に塗布し得る。
【0034】次に、図6に示すように、意匠性塗膜3が
表面側になるように、下地材10上に化粧板1を配置す
る。ここでは、半円筒状部材12が固定されている位置
上で化粧板1相互が間隔を隔てて隣接するように化粧板
1を位置決めする。下地材10上に配置された化粧板1
は、下地材10方向に押圧すると基板2が両面テープ1
1によりまず固定され、その後接着剤14によりさらに
固定される。なお、化粧板1同士の間隔は、通常5〜1
0mmに設定するのが好ましい。
【0035】このようにして固定された化粧板1は、図
7(図6のVII−VII断面図)に示すように、両面
テープ11および接着剤14が厚膜であるため、下地材
10との間に空間15を隔てて固定されることになる。
【0036】次に、図8に示すように、下地材10に固
定された化粧板1同士の隙間16(図6)に目地材を充
填する。これにより、当該隙間16には目地部17が形
成される。なお、ここで用いられる目地材は、特に限定
されるものではなく、例えば、シリコーン系、変性シリ
コーン系、ポリサルファイド系、ポリウレタン系および
アクリル系などの目地材である。
【0037】このようにして形成された目地部17は、
化粧板1間の隙間16を密に埋め尽くすことになるが、
図9(図8のIX−IX断面図)に示すように、半円筒
状部材12と下地材10とにより形成された通路13
は、目地材により閉鎖されずにそのまま残留する。この
通路13は、図10(図8のX−X断面図)に示すよう
に、各化粧板1と下地材10との間に形成された空間1
5相互を連絡する通気路として機能し得る。したがっ
て、当該空間15内の水蒸気やガスは、各空間15内の
みに留まらず、図10に矢印で示すように通路13を通
って他の空間15へ移動し得る。このため、水蒸気やガ
スにより各空間15内の気圧が異常に高まるのが防止さ
れるので、各化粧板1は、下地材10からの剥離や膨れ
などの変形が防止される。
【0038】〔他の実施の形態〕 (1)図11に、本発明の他の実施の形態に係る化粧板
20を示す。図において、化粧板20は、基板21と、
プライマー層22と、意匠性塗膜23と、トップコート
層24とをこの順に備えた4層構造を有している。
【0039】基板21は、上述の化粧板1で用いられた
基板2と同様の部材からなり、厚さもそれと同様に設定
されている。プライマー層22は、通常、エポキシ系樹
脂からなり、厚さが5〜15μmに設定されている。意
匠性塗膜23は、上述の化粧板1で用いられた意匠性塗
膜3と同様に形成されており、多数のバルーン23aを
含んでいる(なお、図では、バルーン23aの大きさを
強調している)。トップコート層24は、通常、アクリ
ルウレタン樹脂系、シリコーン樹脂系あるいはフッ素樹
脂系などのクリヤー塗料からなり、厚さが20〜60μ
mに設定されている。
【0040】このような化粧板20は、プライマー層2
2により基板21が保護され、また、同層22により基
板21と意匠性塗膜23との接着性が高められる。ま
た、トップコート層24により、意匠性塗膜23の耐久
性が高められ、また、意匠性塗膜23の光沢感が調整さ
れる。なお、トップコート層24は、着色粉、あるいは
金属粉や雲母などの光輝材が添加されると、意匠性塗膜
23と共に化粧板1の意匠性を高めることができる。
【0041】(2)上述した化粧板1の固定方法では、
通路13を半円筒状部材12により形成したが、通路1
3は、他の部材、例えば、樹脂製のパイプ、フイルムあ
るいは通気性を有するスポンジなどにより形成されても
よい。
【0042】(3)上述の化粧板1の固定方法は、上述
の化粧板1以外の化粧板に採用されてもよい。他の化粧
板としては、例えば、ケイ酸カルシウム板,フレキシブ
ルボード,合板などの塗装板、化粧紙、塩化ビニル樹脂
フイルムがラミネートされたラミネート化粧板、メラミ
ン化粧板、セラミック化粧板、天然石材、アクリル系ま
たはポリエステル系などの人造大理石、金属系およびプ
ラスチック系の化粧板、装飾ガラス板などの、建築物の
室内壁や天井、および外壁の装飾を目的として使用され
る種々のものが挙げられる。
【0043】
【実施例】実施例 大きさが900×600mm、厚さが0.145μmの
アルミ板にエポキシをプライマー塗装し、更に耐久性を
高めるためにアクリルメラミン塗装したもの(日本製箔
株式会社製)を基材として用意した。この基材に、着色
骨材および軽量化材を含むアクリルエマルション塗料を
膜厚が1〜2mm程度になるよう塗装し、中塗層を形成
した。次に、下記の成分を含むアクリルエマルション塗
料(比重=0.9)を膜厚が2〜3mm程度になるよう
塗装し、模様層を形成した。この模様層を16時間以上
自然乾燥させた後、シリコーン塗料を用いて模様層上に
トップコート層を形成した。こうして得られた化粧板の
重量は、約2kgであった。
【0044】 (アクリルエマルション塗料成分:単位=重量部) アクリルエマルション 20.0 上水 4.0 増粘剤 3.0 分散剤 0.5 造膜助剤 2.0 着色骨材 60.0 重質炭酸カルシウム 10.0 マイクロスフェアー F30E(*) 4.0 消泡剤 0.5 PH調整剤 0.05
【0045】*:松本油脂製薬株式会社製のバルーン
(不揮発分濃度=12.5重量%)
【0046】比較例 中塗層を形成するためのアクリルエマルション塗料とし
て着色骨材を含むものを用いた点、および模様層を形成
するためのアクリルエマルション塗料として下記の成分
を含むアクリルエマルション塗料(比重=1.6)を用
いた点を除き、実施例と同様にして化粧板を得た。得ら
れた化粧板の重量は3kgであった。
【0047】 (アクリルエマルション塗料成分:単位=重量部) アクリルエマルション 20.0 上水 4.0 増粘剤 3.0 分散剤 0.5 造膜助剤 2.0 着色骨材 60.0 重質炭酸カルシウム 10.0 消泡剤 0.5 PH調整剤 0.05
【0048】
【発明の効果】本発明に係る化粧板は、形状保持性を有
する基板を備えているため、意匠性塗膜が下地材の影響
を受けて意匠性を損なわれるおそれが少ない。
【0049】本発明に係る意匠性塗料は、バルーンを含
んでいるため、従来の意匠性塗料に比べて軽量な意匠性
塗膜を形成することができる。
【0050】本発明に係る化粧板の固定方法および固定
構造では、各化粧板下の空間が連絡路により互いに連絡
するようにしたので、固定された化粧板が当該空間内の
ガスや水蒸気などの圧力により変形したり下地材から剥
離するのが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態に係る化粧板の縦断面図。
【図2】本発明に係る化粧板の固定方法の一工程を示す
図。
【図3】本発明に係る化粧板の固定方法の他の工程を示
す図。
【図4】図3のIV−IV断面図。
【図5】本発明に係る化粧板の固定方法のさらに他の工
程を示す図。
【図6】本発明に係る化粧板の固定方法のさらに他の工
程を示す図。
【図7】図6のVII−VII断面図。
【図8】本発明に係る化粧板の固定方法のさらに他の工
程を示す図。
【図9】図8のIX−IX断面図。
【図10】図8のX−X断面図。
【図11】本発明の他の形態に係る化粧板の縦断面図。
【符号の説明】
1、20 化粧板 2、21 基板 3、23 意匠性塗膜 4、23a バルーン 10 下地材 13 通路 15 空間 17 目地部 22 プライマー層 24 トップコート層

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】形状保持性を有する基板と、 前記基板上に設けられた意匠性塗膜と、を備えた化粧
    板。
  2. 【請求項2】前記基板がアルミニウム板である、請求項
    1に記載の化粧板。
  3. 【請求項3】前記アルミニウム板は、厚さが0.13〜
    0.3mmである、請求項2に記載の化粧板。
  4. 【請求項4】前記意匠性塗膜がバルーンを含んでいる、
    請求項1、2または3に記載の化粧板。
  5. 【請求項5】前記意匠性塗膜が前記バルーンを0.2〜
    0.8重量%含んでいる、請求項4に記載の化粧板。
  6. 【請求項6】前記意匠性塗膜が、石材調、砂岩調、陶板
    調、陶器調、陶磁器調、ホーロー調および鋳物調からな
    る群から選ばれた意匠調に形成されている、請求項1、
    2、3、4または5に記載の化粧板。
  7. 【請求項7】前記アルミニウム板と前記意匠性塗膜との
    間に配置されたプライマー層と、前記意匠性塗膜上に配
    置されたトップコート層とをさらに備えた、請求項1、
    2、3、4、5または6に記載の化粧板。
  8. 【請求項8】基体樹脂と、骨材と、バルーンとを含む意
    匠性塗料。
  9. 【請求項9】前記基体樹脂がアクリルエマルションであ
    る、請求項8に記載の意匠性塗料。
  10. 【請求項10】前記バルーンは、比重が0.02〜0.
    5である、請求項8または9に記載の意匠性塗料。
  11. 【請求項11】前記バルーンを0.1〜0.6重量%含
    む、請求項8、9または10に記載の意匠性塗料。
  12. 【請求項12】化粧板を下地材上に複数個並べて固定す
    るための化粧板の固定方法であって、 前記下地材と前記化粧板との間に空間を設けて複数の前
    記化粧板を前記下地材上に並べて固定する工程と、 前記下地材上に固定された複数の前記化粧板間に、前記
    空間相互を連絡する連絡路を設けながら目地部を形成す
    る工程と、を含む化粧板の固定方法。
  13. 【請求項13】化粧板が下地材上に複数個並べて固定さ
    れた化粧板の固定構造であって、 前記下地材と前記化粧板との間に空間を設けて前記化粧
    板を前記下地材上に固定するための固定手段と、 前記固定手段により並べて固定された複数の前記化粧板
    間に形成された目地部とを備え、 前記目地部は、隣接し合う前記化粧板と前記下地材との
    間にそれぞれ設けられた前記空間相互を連絡する連絡路
    を有している、化粧板の固定構造。
JP27690895A 1995-09-29 1995-09-29 化粧板、意匠性塗料、化粧板の固定方法および化粧板の固定構造 Expired - Lifetime JP3358776B2 (ja)

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JPH11207920A (ja) * 1997-09-18 1999-08-03 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シート
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JP2010024536A (ja) 2008-07-24 2010-02-04 Fukko:Kk アルミニウム材の表面処理方法および表面処理されたアルミニウム材
JP2010058070A (ja) * 2008-09-04 2010-03-18 Honda Motor Co Ltd 塗布型制振材の塗膜形成方法
CN109457889A (zh) * 2018-11-26 2019-03-12 江苏标榜装饰新材料股份有限公司 微珠装饰板及微珠装饰结构

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