JP2000042986A - プラスチック成形品取出機用ゲート切断装置 - Google Patents

プラスチック成形品取出機用ゲート切断装置

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JP2000042986A
JP2000042986A JP10215107A JP21510798A JP2000042986A JP 2000042986 A JP2000042986 A JP 2000042986A JP 10215107 A JP10215107 A JP 10215107A JP 21510798 A JP21510798 A JP 21510798A JP 2000042986 A JP2000042986 A JP 2000042986A
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Japan
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unit
rotating member
moving unit
gate
driving
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JP10215107A
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English (en)
Inventor
Kimihiro Yamashige
公裕 山重
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SHINWA ENJINIYA KOGYO KK
Original Assignee
SHINWA ENJINIYA KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汎用性を備えたプラスチック成形品取出機用
ゲート切断装置を提供して種々の成形品83のゲート84に
対応できるようにするとともに、 この装置を用いること
でプラスチック成形品の製造効率を向上させる。 【解決手段】プラスチック成形品取出機のフレームに装
着される固定ユニット2と、第1〜第3移動ユニット3
〜5 とを設け、 第1移動ユニット3 を空間上の直交座標
系における第1座標軸の方向へ、 第2移動ユニット4 を
第2座標軸の方向へ、 第3移動ユニット5 を第3座標軸
の方向へ移動可能に構成する。第3移動ユニット5 に回
転部材6 を連結し、回転部材6 に開閉式の切断刃ユニッ
ト7 を装着する。そして、第1〜第3移動ユニット3 〜
5 と回転部材6 を、モータ8 〜11によって位置制御可能
に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形等により
形成したプラスチック成形品を成形用金型から取り出す
際にプラスチック成形品のゲートを除去するプラスチッ
ク成形品取出機用ゲート切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、 射出成形等により生産したプラ
スチック成形品には、成形用金型のキャビティにつなが
る湯口の部分で成形材料が固化した、ゲートと呼ばれる
不要部分が一体的に形成されている。このゲートは、通
常、金型からの成形品の取り出し工程が完了した後に、
人手等でゲート切断工程を行うことによって除去処理さ
れている。
【0003】一方、プラスチック成形品の製造の効率化
を図るため、プラスチック成形品取出機にゲート切断装
置を設けて、ゲートの切断を金型からの成形品取出し工
程中に行うこと、 つまり、 成形品取出し工程とゲート切
断工程とを同時に行うことが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように成形品取出
し工程とゲート切断工程とを同時に行うと、工数の削減
による製造の効率化を図ることが可能であるが、その一
方で、ゲートには成形品の形状や構造に伴う金型構成に
応じて種々の形状や構造のものが存在するため、各成形
品ごとに異なる位置や方向性でゲート切断装置の切断刃
を設ける必要が生じることになる。このため、その成形
品に専用のゲート切断装置が必要になり、ゲート切断装
置に、種々の成形品のゲートに対応することができるよ
うな汎用性を持たせることは非常に困難であった。
【0005】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
創案されたものであり、汎用性を備えたプラスチック成
形品取出機用ゲート切断装置を提供して種々の成形品の
ゲートに対応できるようにするとともに、この装置を用
いることによりプラスチック成形品の製造効率を向上さ
せることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプラスチッ
ク成形品取出機用ゲート切断装置は、プラスチック成形
品取出機1 に装着される固定ユニット2 と、この固定ユ
ニット2 に対して空間上の直交座標系における第1座標
軸の方向へ移動可能に連結された第1移動ユニット3
と、第1移動ユニット3 に対して上記直交座標系におけ
る第2座標軸の方向へ移動可能に連結された第2移動ユ
ニット4 と、 第2移動ユニット4 に対して上記直交座標
系における第3座標軸の方向へ移動可能に連結された第
3移動ユニット5 と、第3移動ユニット5 に回転可能に
連結された回転部材6 と、回転部材6 に装着された開閉
式切断刃ユニット7 とを備え、さらに、第1移動ユニッ
ト3を駆動する第1駆動手段8 と、第2移動ユニット4
を駆動する第2駆動手段9 と、 第3移動ユニット5 を駆
動する第3駆動手段10と、 回転部材6 を駆動する第4駆
動手段11と、切断刃ユニット7 を駆動する第5駆動手段
12と、切断刃ユニット7 を成形品83のゲート84の位置で
開閉させるように各駆動手段8,9,10,11,12を制御する制
御手段とを備えたことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、 図1から図10に示した
本発明に係るプラスチック成形品取出機用ゲート切断装
置の実施の形態について詳細に説明する。
【0008】まず、 図1から図3を参照してこのゲート
切断装置の全体構成について説明する。図1はこのゲー
ト切断装置の正面図、 図2は図1の平面図、 図3は図1
の右側面図である。このゲート切断装置は、仮想線で示
したプラスチック成形品取出機のフレーム1 に装着され
る固定ユニット2 と、この固定ユニット2 に対して空間
上の直交座標系における第1座標軸(以下X軸という)
の方向へ移動可能に連結された第1移動ユニット3 と、
第1移動ユニット3 に対して上記直交座標系における第
2座標軸(Z軸)の方向へ移動可能に連結された第2移
動ユニット4 と、第2移動ユニット4 に対して上記直交
座標系における第3座標軸(Y軸)の方向へ移動可能に
連結された第3移動ユニット5 と、第3移動ユニット5
に対して第3座標軸(Y軸)を中心として回転可能に連
結された回転部材6 と、回転部材6 に装着された開閉式
の切断刃ユニット7 とを備えている。
【0009】また、 このゲート切断装置は、第1移動ユ
ニット3 を駆動する第1駆動手段としての第1モータ8
と、第2移動ユニット4 を駆動する第2駆動手段として
の第2モータ9 と、 第3移動ユニット5 を駆動する第3
駆動手段としての第3モータ10と、 回転部材6 を駆動す
る第4駆動手段としての第4モータ11と、切断刃ユニッ
ト7 を駆動する第5駆動手段としてのエアー供給ユニッ
ト12(図8参照。ただし、図ではチューブのみを仮想線
で示している。)と、切断刃ユニット7 をプラスチック
成形品83のゲート84の位置で開閉させるように各駆動手
段8,9,10,11,12を制御する制御手段(図示せず)とを備
えている。なお、制御手段は、マイクロコンピュータ等
により構成することができる。
【0010】次に、図4から図10を参照して各部の詳
細構造について説明する。図4は図2のA−A線拡大断
面図、図5は図4のB−B線断面図、図6は図3のC−
C線拡大断面図、 図7は図6のD−D線断面図、図8は
図7のE−E線拡大断面図、図9は図8の中央横断面図、
図10は図9のF−F線断面図である。
【0011】固定ユニット2 は、図において前面側が開
放された箱型で横長の固定ユニット本体2aと、第1移動
ユニット3 用の第1送り機構2bとから構成されている。
固定ユニット本体2aは、天板21、 底板22及び背板23と、
その両端に固定された左右エンドプレート24,25 と、右
エンドプレート24の左方近傍において天板21、 底板22及
び背板23に固定された中間プレート26とから構成され、
第1送り機構2bは、左右エンドプレート24,25 と中間プ
レート26に装着されている。なお、底板22の上面には、
補強用の角材22a が固定されている。
【0012】固定ユニット本体2aは、その一端(本実施
形態では図の左端)がプラスチック成形品取出機のフレ
ーム1 にボルト(図示せず)等の取付具で装着されるよ
うに構成されており、左エンドプレート25にそのための
取付穴(図示せず)が形成されているが、プラスチック
成形品取出機のフレーム構成に応じて、左エンドプレー
ト25以外の部材(天板21、底板22及び背板23など)を利
用して取り付けるように構成してもよい。
【0013】第1送り機構2bは、固定ユニット本体2aの
他端(図の右端)を構成する右エンドプレート24に装着
された第1モータ8 と、この第1モータ8 に接続された
ボールネジ27のネジ軸28と、ネジ軸28の上方に配置され
たガイドロッド31とから構成されている。ネジ軸28及び
ガイドロッド31は、上記X軸に沿って互いに平行に配置
され、第1移動ユニット3 を連結保持している。ネジ軸
28は、左エンドプレート25と中間プレート26にベアリン
グ29を介して回転可能に保持されている。第1モータ8
は、このネジ軸28の延長線上に配置され、ネジ軸28と第
1モータ8 の出力軸8aとがカップリング30を介して連結
されている。ガイドロッド31は、両端部が各エンドプレ
ート24,25 に固定されている。
【0014】第1移動ユニット3 は、右側面が開放され
た箱型で縦長の第1移動ユニット本体3aと、第2移動ユ
ニット4 用の第2送り機構3bとから構成されている。第
1移動ユニット本体3aは、ボールネジ27のネジ軸28に螺
合したナット32と、ガイドロッド31に嵌合したスライド
軸受け33と、このナット32及びスライド軸受け33が固定
された第1スライドブロック34と、この第1スライドブ
ロック34に一体的に形成された上板35及び下板36の下方
(第1移動ユニット3 の下端)に位置する下エンドプレ
ート37(図7参照)と、第1スライドブロック34の上板
35及び下板36と下エンドプレート37に固定された前板3
8、 背板39及び側板40とから構成されている。なお、側
板40の右側面には、補強用の角材40a が固定されてい
る。この第1移動ユニット3 は、第1モータ8 を回転さ
せることにより、ボールネジ27のナット32が動くのに伴
ってX軸に沿った方向へ移動するようになっている。
【0015】第1スライドブロック34の上板35及び下板
36は、 それぞれ、 固定ユニット2 の右エンドプレート24
及び中間プレート26に相当するものであり、下エンドプ
レート37は、固定ユニット2 の左エンドプレート25に相
当するものである。そして、第2送り機構3bは、固定ユ
ニット2における第1送り機構2bの取付構造と同様の構
造で、第1スライドブロック34の上板35及び下板36と下
エンドプレート37に装着されている。
【0016】この第2送り機構3bは、第1移動ユニット
本体3aの上端に位置する上板35の上面に装着された第2
モータ9 と、この第2モータ9 に接続されたボールネジ
41のネジ軸42と、ネジ軸42の右側方に配置されたガイド
ロッド43とから構成されている。ネジ軸42及びガイドロ
ッド43は、上記Z軸に沿って互いに平行に配置され、第
2移動ユニット4 を連結保持している。ネジ軸42は、第
1スライドブロック34の下板36と下エンドプレート37に
ベアリング44を介して回転可能に保持されている。第2
モータ9 は、このネジ軸42の延長線上に配置され、ネジ
軸42と第2モータ9 の出力軸9aがカップリング45を介し
て連結されている。ロッド43は、両端部が上板35と下エ
ンドプレート37に固定されている。
【0017】第2移動ユニット4 は、第2移動ユニット
本体4aと、第3移動ユニット5 を支持する支持部4bとか
ら構成されている。第2移動ユニット本体4aは、ネジ軸
42に螺合したボールネジ41のナット46と、 ガイドロッド
43に嵌合したスライド軸受け47と、これらが固定された
第2スライドブロック48とから構成されている。
【0018】支持部4bは、第2スライドブロック48にボ
ルト49で固定された支持板50と、支持板50に固定された
ボールネジ51のナット52とスライド軸受け53とから構成
されている。第2移動ユニット4 は、第2モータ9 を回
転させることによりナット46が動くのに伴って、第2移
動ユニット本体4aと支持部4bとが一体でZ軸方向へ移動
するようになっている。
【0019】第3移動ユニット5 は、第3移動ユニット
本体5aと、第3移動ユニット5 自体を移動させる第3送
り機構5bとから構成され、この送り機構5bを第2移動ユ
ニット4 の支持部4bに連結することにより、自走式移動
ユニットとして構成されている。第3移動ユニット本体
5aは、その前端側に位置する前エンドプレート54と、後
端側に位置する後エンドプレート55と、後エンドプレー
ト55の前方近傍に配置された中間プレート56と、これら
の前エンドプレート54、 後エンドプレート55及び中間プ
レート56に固定された上板57及び側板58とから構成され
ている。
【0020】第3送り機構5bは、ボールネジ51のナット
52に螺合したネジ軸59と、 スライド軸受け53に嵌合した
ガイドロッド60と、後エンドプレート55に固定された第
3モータ10とから構成され、ネジ軸59及びガイドロッド
60はY軸方向に配置されている。ネジ軸59は、前エンド
プレート54と中間プレート56にベアリング61を介して回
転可能に保持され、その同心上に配置された第3モータ
10の出力軸10a にカップリング62で連結されている。ガ
イドロッド60は、前後の端部がそれぞれ前後のエンドプ
レート54,55 に固定されている。
【0021】この第3移動ユニット5 は、前述のように
自走式移動ユニットとして構成されており、第3モータ
10を起動することによって、第3移動ユニット本体5aが
このモータ10も含めて第3送り機構5bとともにY軸方向
へ移動するようになっている。このようにボールネジ51
のナット52を固定側にし、 ネジ軸59を移動側にしたこと
によって、 第3移動ユニット5 を前進させたときに該第
3移動ユニット5 の先端部分が支持部4bから前方に大き
く突出するので、 第3移動ユニット5 の先端部分に設け
られた切断刃ユニット7 を周囲の機構と干渉させずにゲ
ート84の位置まで移動させるのが容易になる。 なお、こ
の逆にネジ軸59を固定側にし、ナット52を移動側にした
場合は、 切断刃ユニット7 を同じように前進位置で大き
く突出させるには、 スペーサを設ける等の構造にする必
要が生じる。
【0022】第3移動ユニット5 の前エンドプレート54
には、回転部材6 を回転可能に保持するための保持部材
63がボルト64により前面に固定され、回転部材6 を回す
ための第4モータ11がボルト65により背面に固定されて
いる。回転部材6 は、先端側の大径部分6aと後端側の小
径部分6bとからなり、 保持部材60はベアリング66を介し
て回転部材6 の小径部分6bをY軸を中心として回転可能
に保持している。第4モータ11は、回転部材6 と同心上
に配置されており、回転部材6 と第4モータ11の出力軸
11aとが保持部材63の内部で止めネジ67により連結され
ている。68は、この止めネジ67を回すための工具挿入穴
を示している。
【0023】回転部材6 の大径部分6aの内部にはボア6c
が形成されており、 その大径部分6aで切断刃ユニット7
を保持している。切断刃ユニット7 は、一対の切断刃6
9,70と、 この切断刃69,70 を開閉可能に保持するととも
に回転部材6 に固定されてボア6cを塞ぐリテーナ71と、
回転部材6 の大径部分6aのボア6c内で軸方向へ移動可能
に装着されたピストン72と、 ピストン72と切断刃69,70
とを連結する連結軸73から構成されている。
【0024】各切断刃69,70 は、連結軸73にピン74で連
結され、リテーナ71の一対の保持片71a にピン75,76 で
連結されていて、 ピストン72が回転部材6 のボア6c内を
前後へ移動することによって開閉するようになってい
る。なお、ピストン72の往復の際にピン74が往復直線運
動するのに対してピン75,76 は動かないため、ピン74と
ピン75,76 の間隔が僅かに変化するので、切断刃69,70
におけるピン74の取付穴を長孔にしてその寸法変化に対
応している(図示せず)。
【0025】ピストン72の往復運動の駆動源には空気圧
が利用されている。エアーを回転部材6 のボア6c内へ供
給するため、 保持部材63には、エアー供給ユニット(図
示せず)に接続されたチューブ12を接続するエアー配管
接続口63a が形成され、回転部材6 には、保持部材63の
各エアー配管接続口63a からボア6cに対して前端側及び
後端側から連通するエアー供給路6d,6e が形成されてい
る。エアー供給路6d,6e の基端側は回転部材6 の小径部
6bの外周面に形成された周溝6fに連通しており、この周
溝6fがエアー配管接続口63a に連通しているので、エア
ー配管接続口63a とエアー供給路6d,6e とは、回転部材
6 の回転中でも常時連通するようになっている。なお、
77はエアー供給路6d,6e を形成する際の穴加工の開口端
を塞ぐプラグであり、78〜82はエアーの漏れを防ぐため
に用いられているOリングなどのシール材を示してい
る。
【0026】図示の構造においてボア6cの後端側に連通
したエアー供給路6dからエアーを供給するとピストン72
が前進するため切断刃69,70 が開き、ボア6cの前端側に
連通したエアー供給路6eからエアーを供給するとピスト
ン72が後退するため切断刃69,70 が閉じられる。切断刃
69,70 を閉じるときに、その間にプラスチック成形品83
のゲート84が位置するように各ユニット3 〜6 の動作を
制御すれば、そのゲート84を切断することができる。
【0027】各ユニット3 〜6 を駆動する第1モータ8
から第4モータ11にはそれぞれパルスモータが用いられ
ており、 これらは、 制御手段として用いられている上述
のマイクロコンピュータによって回転量を任意に制御で
きるようになっている。したがって、プラスチック成形
品取出機によって成形用金型から取り出した成形品83の
ゲート84の位置に応じて切断刃ユニット7 を簡単に移動
させることができるので、異なる成形品に対しても同じ
ゲート切断装置で対応することが可能となる。
【0028】また、このゲート切断装置は、切断刃ユニ
ット7 が回転部材6 に対して着脱可能になっているた
め、切断刃69,70 を、図示したのとは異なった形状のも
のに簡単に交換することができる。したがって、図示し
た形状の切断刃69,70 では対応できないような特殊な形
状のゲート84を有する成形品83の場合には、専用の切断
刃に交換すればより広い対応が可能となる。
【0029】なお、 本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、 その他種々の態様で実施することが可能
である。 例えば、 上記実施形態では、第1移動ユニット
3 をX軸方向へ、第2移動ユニット4 をZ軸方向へ、 第
3移動ユニット5 をY軸方向へそれぞれ移動可能に構成
しているが、各移動ユニット3,4,5 をどの座標軸方向へ
移動させるかは任意に選択すればよい。また、上記実施
形態では回転部材6 の回転中心をY軸にしているが、X
軸またはZ軸を回転中心としてもよい。
【0030】さらに、 送り機構や駆動手段は、上述以外
の手段を適宜選択して使用してもよい。例えば駆動手段
としてパルスモータ以外の任意のアクチュエータを用い
てもよく、その場合、使用するアクチュエータに適した
送り機構や制御方法を適宜選択して使用すればよい。
【0031】また、切断刃ユニット7 は、首振り機構を
採用するなどして刃先の角度を調整できるように構成す
るとよく、そうすれば、 各種成形品に対するより幅広い
対応が可能となる。
【0032】
【発明の効果】本発明に係るプラスチック成形品取出機
用ゲート切断装置は、プラスチック成形品取出機1 に装
着される固定ユニット2 と、この固定ユニット2 に対し
て空間上の直交座標系における第1座標軸の方向へ移動
可能に連結された第1移動ユニット3 と、第1移動ユニ
ット3 に対して上記直交座標系における第2座標軸の方
向へ移動可能に連結された第2移動ユニット4 と、 第2
移動ユニット4 に対して上記直交座標系における第3座
標軸の方向へ移動可能に連結された第3移動ユニット5
と、第3移動ユニット5 に回転可能に連結された回転部
材6 と、回転部材6 に装着された開閉式切断刃ユニット
7 とを備え、さらに、第1移動ユニット3を駆動する第
1駆動手段8 と、第2移動ユニット4 を駆動する第2駆
動手段9 と、 第3移動ユニット5 を駆動する第3駆動手
段10と、 回転部材6 を駆動する第4駆動手段11と、切断
刃ユニット7 を駆動する第5駆動手段12と、切断刃ユニ
ット7 を成形品83のゲート84の位置で開閉させるように
各駆動手段8,9,10,11,12を制御する制御手段とを備えて
いるので、切断刃ユニット7 を任意に位置制御してゲー
ト84を切断できる。このため、成形品が異なってゲート
切断位置が変わるような場合でも、 同じゲート切断装置
で対応することが可能である。
【0033】また、切断刃ユニット7 が回転部材6 に対
して着脱可能に装着されているので、ゲート84の位置や
形状が特殊な成形品であっても専用の切断刃に交換すれ
ば対応可能であり、そうすることによって適応の範囲を
より広げることができる。
【0034】また、第3移動ユニット5 が、第3移動ユ
ニット5 自体の送り機構5bを備え、この送り機構5bを第
2移動ユニット4 の支持部4bに連結することにより第3
移動ユニット5 が自走式移動ユニットとして構成されて
いて、第2移動ユニット4 には第3移動ユニット5 の送
り機構を設ける必要がないため、第2移動ユニット4を
第3移動ユニット5 よりも小型に構成することができ
る。
【0035】このため、第3移動ユニット5 の移動側端
部をその移動範囲の端において第2移動ユニット4 から
突出させることができるので、その移動側端部に切断刃
ユニット7 を設けておけば、その移動範囲の端において
切断刃ユニット7 の周囲近傍に第2移動ユニット4 の構
成部品等が位置しないようにすることができるから、プ
ラスチック成形品83のゲート84を切断しやすくすること
ができる。
【0036】また、切断刃ユニット7 が空気圧により駆
動されるように構成され、かつ回転部材6 を回転可能に
保持するとともに第3移動ユニット5 に固定された保持
部材63を備え、回転部材6 が切断刃ユニット7 へのエア
ーの供給路6d,6e を備えるとともに保持部材63がエアー
配管接続口63a を備え、エアー供給路6d,6e とエアー配
管接続口63a が回転部材6 の回転中に常時連通するよう
になっているので、エアーチューブ12などの配管部品は
回転部材6 が回転しても固定されたまま動かない。した
がって、切断刃ユニット7 の回転中にエアーチューブ12
などの配管部品が周囲のものと干渉するのを避けること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラスチック成形品取出機用ゲー
ト切断装置の一実施形態を示す正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】図2のA−A線拡大断面図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】図3のC−C線拡大断面図である。
【図7】図6のD−D線断面図である。
【図8】図7のE−E線拡大断面図である。
【図9】図8の中央横断面図である。
【図10】図9のF−F線断面図である。
【符合の説明】
1 プラスチック成形品取出機(フレーム) 2 固定ユニット 3 第1移動ユニット 4 第2移動ユニット 4b 支持部 5 第3移動ユニット 5b 送り機構 6 回転部材 6d,6e エアー供給路 7 切断刃ユニット 8 第1駆動手段(第1モータ) 9 第2駆動手段(第2モータ) 10 第3駆動手段(第3モータ) 11 第4駆動手段(第4モータ) 12 第5駆動手段(エアー供給ユニット) 63 保持部材 63a エアー配管接続口 83 プラスチック成形品 84 ゲート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック成形品取出機(1) に装着さ
    れる固定ユニット(2) と、該固定ユニット(2) に対して
    空間上の直交座標系における第1座標軸の方向へ移動可
    能に連結された第1移動ユニット(3) と、該第1移動ユ
    ニット(3) に対して上記直交座標系における第2座標軸
    の方向へ移動可能に連結された第2移動ユニット(4)
    と、 該第2移動ユニット(4) に対して上記直交座標系に
    おける第3座標軸の方向へ移動可能に連結された第3移
    動ユニット(5) と、該第3移動ユニット(5) に回転可能
    に連結された回転部材(6) と、該回転部材(6) に装着さ
    れた開閉式の切断刃ユニット(7) とを備え、 さらに、上記第1移動ユニット(3) を駆動する第1駆動
    手段(8) と、上記第2駆動ユニット(4) を駆動する第2
    駆動手段(9) と、 上記第3移動ユニット(5) を駆動する
    第3駆動手段(10)と、 上記回転部材(6) を駆動する第4
    駆動手段(11)と、上記切断刃ユニット(7) を駆動する第
    5駆動手段(12)と、上記切断刃ユニット(7) を成形品(8
    3)のゲート(84)の位置で開閉させるように上記各駆動手
    段(8)(9)(10)(11)(12)を制御する制御手段とを備えたこ
    とを特徴とするプラスチック成形品取出機用ゲート切断
    装置。
  2. 【請求項2】 上記切断刃ユニット(7) が、 上記回転部
    材(6) に対して着脱可能に装着されていることを特徴と
    する請求項1に記載のプラスチック成形品取出機用ゲー
    ト切断装置。
  3. 【請求項3】 上記第2移動ユニット(4) が、上記第3
    移動ユニット(5) を支持する支持部(4b)を備え、該第3
    移動ユニット(5) が、該第3移動ユニット(5) 自体の送
    り機構(5b)を備え、該送り機構(5b)を該支持部(4b)に連
    結することにより該第3移動ユニット(5) が自走式移動
    ユニットとして構成されたことを特徴とする請求項1に
    記載のプラスチック成形品取出機用ゲート切断装置。
  4. 【請求項4】 上記回転部材(6) を回転可能に保持する
    とともに上記第3移動ユニット(5) に固定された保持部
    材(63)を備え、 上記切断刃ユニット(7) が空気圧により駆動されるよう
    に構成され、 上記回転部材(6) が該切断刃ユニット(7) へのエアーの
    供給路(6d)(6e)を備えるとともに上記保持部材(63)がエ
    アー配管接続口(63a) を備え、該エアー供給路(6d)(6e)
    とエアー配管接続口(63a) が該回転部材(6) の回転中に
    常時連通するように構成されたことを特徴とする請求項
    1に記載のプラスチック成形品取出機用ゲート切断装
    置。
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