JP2000042189A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2000042189A
JP2000042189A JP10216881A JP21688198A JP2000042189A JP 2000042189 A JP2000042189 A JP 2000042189A JP 10216881 A JP10216881 A JP 10216881A JP 21688198 A JP21688198 A JP 21688198A JP 2000042189 A JP2000042189 A JP 2000042189A
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game
passing
ball
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JP10216881A
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Kazuo Okada
和生 岡田
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Aruze Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 所定の通過領域を通過した遊技球が、可変入
賞装置の開放状態に応じた一定の確率で、可変入賞装置
に入賞する遊技機を提供する。 【解決手段】 遊技球の入賞に関して遊技者に不利な第
1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変換される
可変入賞装置11と、通過球検出手段22L,22R,
23L,23Rの検出信号に基づいて、可変入賞装置1
1が第2状態となる時間又は機会を増大させるかどうか
の判定と、可変入賞装置11を変換するかどうかの判定
との両方をを行う判定手段と、判定手段での判定結果に
基づいて可変入賞装置11の変換を制御する制御手段と
を備え、遊技球の流下経路は、遊技球が通過領域12
L,12R、13L,13Rを通過した後に、可変入賞
装置11が第2状態の場合は、可変入賞装置11への遊
技球の流入を可能とする遊技球捕捉領域を通過すること
となる流下経路を含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機等
の遊技球を用いて遊技を行う遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技機等の遊技機を導入して営
業する遊技店においては、経営を考える上で常に、遊技
者が遊技機で使用した遊技球の数(発射球数)と、賞球
として遊技者に支払われた遊技球の数(出玉数)とを考
える必要がある。例えば、パチンコ遊技機の場合、遊技
者が1つのパチンコ台に消費した発射球数が出玉数より
少なければ、遊技者の勝ちとなり、遊技店側にとっては
マイナスとなる。
【0003】従って、遊技店側にとっては、個々のパチ
ンコ遊技機について遊技者が消費する遊技球数に対する
賞球数(発射球数に対する出玉数)の比、いわゆる出玉
率(割数)が遊技店の経営上最適な割合になるように調
整可能な機種が導入されている。
【0004】例えば、遊技領域内に設けられた始動入賞
口に遊技球が入賞すれば、別遊技として可変表示部を作
動させ、その可変表示が特定態様となって停止した場合
に大入賞口を開放して多量の賞球を遊技者が得られるよ
うな機種において、始動入賞口ヘの入賞率が予め定めた
数値となるようにして、パチンコ台全体の入賞率を調整
する方法が考えられている。
【0005】特開平10−118266号公報に示すよ
うに、ここでは、上記始動入賞口を可変(つまり開開動
作可能な)入賞装置とし、遊技に使用された遊技球数
(使用球数)と、入賞装置内に流入した遊技球数(入賞
球数)との割合を演算し、その結果に応じて上記可変入
賞装置を遊技者にとって有利に開放することにより入賞
率の均一化を図っている。しかし、この場合の使用球検
出は、遊技球発射装置に付設された発射球検出手段によ
る発射された遊技球の検出により行われているので、遊
技者の技術介入の余地が無く、ある程度以上の技量をも
つ遊技者にとっては、遊技が単調に感じられるという問
題が生じた。
【0006】そのため、上記のような発射球検出の代わ
りに、遊技領域内の所定の通過領域に通過球検出手段を
設け、この通過領域の通過により検出された通過球数
と、入賞装置内に流入した入賞球数との割合を演算し、
その結果に応じて上記可変入賞装置を遊技者にとって有
利に開放し、入賞率の均一化を図るようにした遊技機が
提案されている。この場合、ある程度以上の技量をもつ
遊技者がハンドル操作をした場合、遊技球を通過領域に
容易に通過させ得るような遊技領域の構成にすれば、遊
技に技術介入の余地を設けることが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、可変入
賞装置が遊技者にとって有利な開放状態に変換された場
合でも、通過球検出手段を通過した遊技球が可変入賞装
置周辺、つまり可変入賞装置の遊技球捕捉領域(例え
ば、可変入賞装置の開閉動作を行う一対の可動片によっ
て遊技球が捕捉可能な領域)を通過せずに、アウト口に
回収されてしまう流下経路を通過する場合が考えられ
る。それでは、使用球検出に基づく可変入賞装置の開放
条件が可変入賞装置を遊技者にとって有利な開放状態と
するような決定がされた場合でも、遊技球の可変入賞装
置への入賞が実現しなければ、遊技者の技術介入性を設
けた意味合いが薄れてしまうという問題が生じる。つま
り、通過球検出手段通過後の遊技球の流下経路によって
入賞率が著しく変化することとなれば、通過球検出手段
への遊技球流入に技術介入性を設けても、遊技結果とし
て得られる利益には遊技者の技量が反映されず、更に、
本来の目的である入賞率の均一化を果たすことができな
くなる。
【0008】そこで、本発明の目的は、遊技機全体の入
賞率の均一化を図り、かつ遊技に技術介入の余地を設け
た遊技機において、通過球検出手段を通過した遊技球が
可変入賞装置の開放状態に応じた一定の確率で、可変入
賞装置への入賞を可能とする遊技機を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
遊技球の進行方向を変更する障害物と入賞装置とを備え
た遊技領域と、遊技領域に設けられた通過領域と、遊技
球が通過領域を通過したことを検出する通過球検出手段
と、遊技球の入賞に関して遊技者に不利な第1状態と遊
技者にとって有利な第2状態とに変換される可変入賞装
置と、通過球検出手段の検出信号に基づいて、可変入賞
装置が第2状態となる時間又は機会を増大させるかどう
かの判定と、可変入賞装置を変換するかどうかの判定と
の両方を行う判定手段と、判定手段での判定結果に基づ
いて可変入賞装置の変換を制御する制御手段とを備えた
遊技機において、遊技球の流下経路は、遊技球が通過領
域を通過した後に、可変入賞装置が遊技者にとって有利
な第2状態の場合は、可変入賞装置への遊技球の流入を
可能とする遊技球捕捉領域を通過する流下経路を含むこ
とを特徴とする。
【0010】本発明の第2の態様は、遊技球の進行方向
を変更する障害物と入賞装置とを備えた遊技領域と、遊
技領域に設けられた通過領域と、遊技球が通過領域を通
過したことを検出する通過球検出手段と、遊技球の入賞
に関して遊技者に不利な第1状態と遊技者にとって有利
な第2状態とに変換される可変入賞装置と、この可変入
賞装置内に流入した遊技球を検出する入賞球検出手段
と、通過球検出手段及び入賞球検出手段のそれぞれの出
信号に基づいて、可変入賞装置が第2状態となる時間又
は機会を増大又は減少させるかどうかの判定と、可変入
賞装置を変換するかどうかの判定との両方を行う判定手
段と、判定手段での判定結果に基づいて可変入賞装置の
変換を制御する制御手段とを備えた遊技機において、遊
技球の流下経路は、遊技球が通過領域を通過した後に、
可変入賞装置が遊技者にとって有利な第2状態の場合
は、可変入賞装置への遊技球の流入を可能とする遊技球
捕捉領域を通過する流下経路を含むことを特徴とする。
【0011】本発明の第3の態様は、遊技球の流下経路
は、遊技球が通過領域を通過した後に、可変入賞装置が
第1状態の場合は、可変入賞装置への遊技球の流入を不
可能とし、第2状態の場合は、可変入賞装置への遊技球
の流入を可能とする遊技球捕捉領域を通過することとな
る流下経路を含むことを特徴とする。
【0012】本発明の第4の態様は、通過領域が、遊技
領域内に複数設けられていることを特徴とする。
【0013】本発明の第5の態様は、通過球検出手段
が、通過領域内に設けられていることを特徴とする。
【0014】本発明の第6の態様は、判定手段が、所定
条件を満たすと可変入賞装置を遊技者にとって有利な第
2状態となる時間又は機会を増大させるかどうかの判定
を行う1判定部と、可変入賞装置を駆動するか否かの判
定を行う第2判定部とを含んでいることを特徴とする。
【0015】本発明の第7の態様は、通過球検出手段
が、第1判定部で判定させる信号を出力する第1の通過
球検出手段と、第2判定部で判定させる信号を出力する
第2の通過球検出手段とを含んでいることを特徴とす
る。
【0016】本発明の第8の態様は、第1の通過球検出
手段及び第2の通過球検出手段が、遊技領域内の同一の
位置に設けられていることを特徴とする。
【0017】本発明の第9の態様は、第1の通過球検出
手段及び第2の通過球検出手段が、遊技領域内の互いの
異なる位置に設けられていることを特徴とする。
【0018】
【作用及び効果】本発明の第1の態様によれば、遊技領
域内の通過領域を通過した遊技球が、可変入賞装置が遊
技者にとって有利な第2状態の場合、遊技球の可変入賞
装置への流入を可能とする遊技球捕捉領域を通過するよ
うな流下経路を形成する。従って、通過球検出手段の検
出信号に基づいて、可変入賞装置を遊技者にとって有利
な第2状態に変換するとの判定がされた場合は、可変入
賞装置への遊技球の入賞がし易い状態となることから、
入賞率を高めるという狙いがあり、本発明の流下経路に
よれば、この狙いを果たすことができるようになる。
【0019】第2の態様によれば、通過球検出手段及び
入賞球検出手段のそれぞれ検出信号に基づいて、可変入
賞装置が遊技者にとって有利な第2状態となる時間又は
機会を増大又は減少させるかどうかの判定と、可変入賞
装置を変換するかどうかの判定との両方を行うので、上
記2つの検出信号のうち、一方が可変入賞装置が第2状
態となる時間又は機会を増大させるのに有利に働き、他
方が可変入賞装置が第2状態となる時間又は機会を減少
させするのに有利に働くとすれば、可変入賞装置への遊
技球の入賞率を予め定めた一定値に極力近づけるような
補正機能を持たせて、遊技全体の入賞率の均一化を図る
ことができる。
【0020】第3の態様によれば、遊技領域内の通過領
域を通過した遊技球が、可変入賞装置が遊技者に不利な
第1状態の場合、遊技球の可変入賞装置への流入を不可
能とし、可変入賞装置が遊技者にとって有利な第2状態
の場合、遊技球の可変入賞装置への流入を可能とする遊
技球捕捉領域を通過するような流下経路を形成している
ので、通過領域通過後の遊技球は、可変入賞装置の開放
状態によって、可変入賞装置に入賞するか否かが決定す
る。これにより、通過領域通過時に判定された可変入賞
装置の開放条件に応じた入賞結果が得られるので、入賞
率の均一化が実現される。また、通過領域の範囲や位置
を適宜設定することにより、遊技全体の入賞率の均一化
と遊技の技術介入性との調和を実現した遊技機を提供す
ることができる。
【0021】第4の態様によれば、遊技球が通過可能な
通過領域が遊技領域内に複数設けられているので、遊技
者が狙うべきポイントが増えて面白味が増す。
【0022】第5の態様によれば、通過領域を通過した
遊技球を検出する通過球検出手段が通過領域内に設けら
れているので、遊技球を流入させる流入口を新たに設け
ることなく、遊技球の検出が可能となる。
【0023】第6の態様によれば、可変入賞装置が遊技
者にとって有利な第2状態となる時間又は機会を増大さ
せるか否かの判定と可変入賞装置を変換するか否かの判
定とを行う判定手段が、前者の判定を行う第1判定部と
後者の判定を行う第2判定部とを含んでいるので、この
ような2つの判定部を有することにより、木目細かい入
賞率の調整が可能となる。
【0024】第7の態様によれば、通過球検出手段は、
可変入賞装置が遊技者にとって有利な第2状態となる時
間又は機会を増大させるか否かの判定に必要な信号を出
力する第1の通過球検出手段と、可変入賞装置を変換す
るか否かの判定に必要な信号を出力する第2の通過球検
出手段とを含んでいるので、これら検出手段を別個に設
けるのに比べてコストダウンが図れる。
【0025】第8の態様によれば、第1の通過球検出手
段及び第2の通過球検出手段は遊技領域内の同一の位置
に設けられているので、遊技者にとって狙うべきポイン
トが把握しやすくなる。
【0026】第9の態様によれば、第1の通過球検出手
段及び第2の通過球検出手段は遊技領域内の互いに異な
る位置に設けられているので、どちらか一方を通過した
場合でも、もう一方を通過しないといった構成が可能と
なり、面白味が増す。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る遊技機の一
実施例であるパチンコ遊技機の遊技盤面を示す正面図で
ある。
【0028】遊技者は、図示しない遊技球発射用ハンド
ルを操作し、遊技球(パチンコ球)を遊技盤1上に形成
された遊技領域2に打ち込むことによって遊技を行う。
その際、発射された遊技球Pは、ガイドレール18に沿
って上昇し、ガイドレール18上端に設けられた球戻し
防止板6を押し開いて、遊技領域2内へ到達する。
【0029】遊技領域2内には、障害物としての釘5、
ランプ付風車7L,7R、及び風車8L,8R、入賞球
があれば所定の賞球を遊技者に払い出す入賞領域として
の可変入賞装置11、可変大入賞装置14、及び一般入
賞口15a,15b,15c,15d、通過領域として
の開放条件設定用ゲート12L,12R、開放判定用ゲ
ート13L,13R、図柄、数字又は記号等を可変表示
可能な可変表示手段としての普通図柄表示装置3と、第
2遊技装置としての特別図柄表示装置4が設けられてい
る。
【0030】本実施例においては、普通図柄表示装置3
は、一桁の7セグメントLED表示器で構成されてい
る。特別図柄表示装置4は、液晶表示器で構成され、こ
の表示器の画面上にスロットマシンにおける3列の機械
式リールの回転を電気的に疑似表示するものである。
【0031】なお、普通図柄表示装置3、特別図柄表示
装置4ともにスロットマシンに使用される機械式のリー
ル装置を使用しても良く、普通図柄表示装置3に液晶表
示器を使用し、その逆に特別図柄表示装置4に7セグメ
ントLED表示器を使用してもよく、その他液晶、プラ
ズマディスプレイ,CRT等の表示器を使用してもよ
い。また、普通図柄表示装置3に複数桁の識別情報を表
示し、或いは特別図柄表示装置4に一桁の識別情報を表
示してもよい。
【0032】特別図柄表示装置4の下方には、遊技者に
とって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態
とに変換可能で、遊技球の入賞があると5個の賞球を払
い出す可変入賞装置11と、同様に2つの状態に変換可
能で遊技球の入賞があると15個の賞球を払い出す可変
大入賞装置(いわゆるアタッカ)14とが設けられてい
る。
【0033】可変入賞装置11の詳細を図2に示す。一
対の可動翼片31(一方の可動翼は図示せず)の開閉に
よって遊技球の入賞をし易くしたり難しくしたりする可
変型の入賞口である。ここでは、一対の可動翼片31が
開かれた状態のときを示しており、遊技球Aのような遊
技球流入口32からの流入のみならず、遊技球Bのよう
な可動翼片31と遊技球流入口32の間からも流入が可
能となる。一方、一対の可動翼片31が閉じられたとき
は、遊技球Aのような遊技球流入口32からの流入しか
できなくなる。
【0034】可変入賞装置11の裏面側には、上記一対
の可動翼片31の開閉を変換駆動する可変入賞装置ソレ
ノイド33が設けられ、可変入賞装置11の中央下部に
は、可変入賞装置11に入賞した遊技球を検出する可変
入賞球検出手段としての入賞球検出スイッチ21が設け
られている。入賞球検出スイッチ21は、遊技球が通過
できる孔を備えた磁気センサで構成される。この入賞球
検出スイッチ21としては、磁気センサ以外に、光セン
サやマイクロスイッチ等も用いることができる。
【0035】再び図1において、特別図柄表示装置4
は、第1の通過領域としての開放条件設定用ゲート12
L,12R、遊技球通過路等を一体に形成した特別図柄
表示装置ユニット10の中央に組み込まれている。
【0036】この特別図柄表示装置4は、可変入賞装置
11に遊技球が入賞して、入賞球検出スイッチ21が検
出信号を出力すれば、可変表示による別遊技を開始す
る。
【0037】開放条件設定用ゲート12L,12Rは、
特別図柄表示装置ユニット10の左右に配置され、この
ゲート12L,12Rを通過した遊技球によって出力さ
れる検出信号に基づいて、可変入賞装置11を遊技者に
とって有利な第2状態となる時間又は機会を増大させる
か否かの第1の判定が行われる。
【0038】特別図柄表示装置ユニット10の詳細を図
3に示す。
【0039】開放条件設定用ゲート12L,12Rに
は、通過する遊技球を検出する通過球検出手段としての
第1通過球検出スイッチ22L,22Rと、遊技球通過
口34L,34Rとが各々左右に設けられている。第1
通過球検出スイッチ22L,22Rとしては、上記入賞
球検出スイッチ21と同様、遊技球が通過できる孔を備
えた磁気センサが用いられる。
【0040】第1通過球検出スイッチ22L,22Rが
遊技球の通過を検出した場合に、その検出信号に基づい
て、上記第1の判定のための処理が実行される。遊技球
が第1通過球検出スイッチ22L,22Rを通過せずに
遊技球通過口34L,34Rに遊技球が流入した場合に
は、その遊技球は、図3に示すように、案内路35を通
って、特別図柄表示装置ユニット10の真下に設けられ
た可変入賞装置11へと導かれる。
【0041】上記第1の判定で可変入賞装置11を遊技
者にとって有利な第2状態となる時間又は機会を増加す
るとの判定がされた場合は、例えば、上記判定結果が
“当たり”となればカウンタを加算し、そのカウンタ値
が所定値となれば、決定した開放条件(第2状態となる
時間又は機会を増大させる)で、可変入賞装置11を遊
技者にとって有利な第2状態に変換駆動するようにす
る。従って、第1通過球検出スイッチ22L,22Rへ
の通過する確率が一定となるように開放条件設定用ゲー
ト12L,12Rを配置すれば、上記第1の判定を行う
ときの確率を設定することにより、可変入賞装置11へ
の入賞確率の均一化を図ることが可能となる。さらにこ
の第1の判定で、上記第2状態に変換するか否かについ
ての第2の判定も行うようにしてもよい。
【0042】図4は、遊技盤面上の遊技領域の中心部分
を拡大して示しており、遊技盤面上部から下方向に流れ
ている矢印F1,F2は、遊技球の開放条件設定用ゲート
12L,12R通過後の流下経路を示している。この流
下経路は、遊技球の可変入賞装置11への入賞を可能と
する領域である遊技球捕捉領域(一対の可動翼片31を
開放した場合に遊技球を捕捉可能な領域)を遊技球が通
過するような経路となっている。ここでは、可変入賞装
置11の一対の可動翼片31を開放した状態で、遊技球
の可変入賞装置11への入賞が可能となる。流下経路
は、釘5や風車8L,8R等の障害物により形成されて
いる。
【0043】また、この流下経路によれば、図5に示す
ように可変入賞装置11の一対の可動翼片31が閉じら
れた状態のときは、開放条件設定用ゲート12L,12
R通過後の遊技球が上記遊技球捕捉領域を通過しても、
可変入賞装置11への入賞が不可能となる。
【0044】このような流下経路が遊技領域内に形成さ
れていれば、遊技球の開放条件設定用ゲート12L,1
2R通過時に行われる第1の判定によって、可変入賞装
置11が遊技者にとって有利な状態(可動翼片31を開
放した状態)となれば、遊技球の可変入賞装置11への
入賞がし易くなる。即ち、上記第1の判定での当選確率
が可変入賞装置11への入賞確率に反映され、延いて
は、遊技機全体の入賞確率に反映される。従って、遊技
球が第1通過球検出スイッチ22L,22Rを通過する
確率が一定となるように開放条件設定用ゲート12L,
12Rを配置すれば、上記第1の判定での当選確率を適
宜設定することにより、可変入賞装置11への入賞確率
の均一化を図ることが可能となる。
【0045】また、ここで、開放条件設定用ゲート12
L,12Rの配置が、遊技領域2内に打ち出された遊技
球が通過し易い位置にあった場合でも、遊技の下手な全
くの初心者は、この開放条件設定用ゲート12L,12
Rへの遊技球流入を外すこともあるので、遊技の下手な
全くの初心者以外のある程度の技量を有する遊技者にと
っては、その技量が遊技に反映させることができるよう
になる。すなわち、開放条件設定用ゲート12L,12
Rを複数設けたり、開放条件設定用ゲート12L,12
Rの範囲や位置を適宜設定することにより、入賞確率の
均一化による遊技の平等性と開放条件設定用ゲート12
L,12Rへの遊技球流入を狙う遊技の技術介入性との
調和を図ることができる。
【0046】再び図1において、前記普通図柄表示装置
3は、遊技領域2の最下部に設けられており、開放判定
用ゲート13L,13Rに遊技球が入賞することによっ
て作動が開始される。この開放判定用ゲート13L,1
3Rには、入賞した遊技球の通過を検出するための検出
手段として、第2通過球検出スイッチ23L,23Rが
各々設けられている。
【0047】図6は、開放判定用ゲート13(13L,
13R)の詳細を示している。開放判定用ゲート13内
部の中央下部には、第2通過球検出スイッチ23(23
L,23R)が設けられ、遊技球がゲート13内に流入
して、この第2通過球検出スイッチ23を通過すること
により検出される。そして、第2通過球検出スイッチ2
3において出力された検出信号に基づいて、表示すべき
普通図柄が決定、つまり、普通図柄判定が当選か否かが
決定される。ここで、普通図柄判定が“当たり”であれ
ば、可変入賞装置11は、遊技者にとって有利な第2状
態に変換される。第2通過球検出スイッチ23も、上記
入賞球検出スイッチ21と同様に、遊技球が通過できる
孔を備えた磁気センサを使用できる。
【0048】また、遊技領域内に設けた入賞口を、通過
領域としてしてもよく、また、通過球検出スイッチにつ
いても、必ずしも遊技盤面上に設ける必要はなく、遊技
盤裏面に遊技球集合樋を設け、流入した遊技球を一ヶ所
にまとめて検出するようにしてもよい。
【0049】また、通過領域として、開放条件設定用ゲ
ート12や開放判定用ゲート13のような遊技球通過ゲ
ートではなく、遊技盤面上の平面における、所定の面積
からなる通過領域としてもよい。この場合の遊技球の通
過検出方法としては、赤外線センサーなどを通過領域内
に張り巡らせたり、タッチセンサや酸化インジューム・
スズ等の導電膜を通過領域全体に設けるようにすればよ
い。
【0050】また、前述の開放条件設定用ゲート12
(12L,12R)で可変入賞装置11を遊技者にとっ
て有利な第2状態に変換するか否かの第1の判定を行
い、開放判定用ゲート13において出力された検出信号
に基づいて、この第2状態となる時間又は機会を増大さ
せるか否かの第1の判定を行うようにしてもよい。
【0051】本実施例においては、開放判定用ゲート1
3L,13Rを通過した遊技球は、アウト口16に流入
して遊技領域外に出るが、これらの遊技球を遊技盤の裏
側に取り込み、一定数の賞球を遊技者に付与する構成と
しても良い。
【0052】次に、このようなパチンコ遊技機の遊技方
法について説明する。周知のようにこの種のパチンコ遊
技機は、制御手段としてマイクロコンピュータを備え、
これによって遊技全般を制御する。
【0053】本実施例の制御手段も、図7のブロック図
で示されるように、マイクロコンピュータを中心に構成
されている。
【0054】マイクロコンピュータ50は、CPU50
A,RAM50B,ROM50C,及び入出力(I/
O)専用IC50Dで構成され、入力回路51から入力
される各種の入力信号をROM50C内に格納されたプ
ログラムに従って処理し、必要に応じて出力回路52か
ら各駆動手段へ出力信号を送出する。また、各遊技の進
行過程で使用する乱数値を発生する乱数発生回路53
が、CPU50Aに接統されている。
【0055】遊技の際、遊技者は、図示しない遊技球発
射用ハンドルを操作することによって遊技球(パチンコ
球)を遊技盤1上に形成された遊技領域2に打ち込む。
打ち込まれた遊技球は、遊技領域2内に設けられた釘や
風車その他の障害物等に影響されて落下していく。
【0056】最終的に入賞しなかった遊技球は、アウト
口16に流入して遊技盤1の裏面に取り込まれる。当
然、遊技者にとっては賞球の払出も無い。遊技球が一般
入賞口15a,15b,15c,15dに入賞したとき
は、5個の賞球が遊技者に払い出される。
【0057】遊技球が開放判定用ゲート13を通過した
場合には、遊技球の通過を検出する第2通過球検出スイ
ッチ23が検出信号を出力する。この検出信号が出力さ
れたことに基づいて、普通図柄表示装置3の7セグメン
トLEDが数字の可変表示を開始し、その可変表示は一
定時間(例えば27秒)経過後に停止する。その停止時
の表示態様が特定の数字である場合(例えば「7」の場
合など)には、可変入賞装置11を遊技者にとって有利
になるように一定時間開放する。
【0058】また、可変入賞装置11が開放しているか
どうかに関わらず、可変入賞装置11に遊技球が入賞し
た場合には、入賞球検出スイッチ21が検出信号を出力
して特別図柄表示装置4を変動表示させることにより、
別遊技を開始する。特別図柄表示装置4の変動表示が特
定態様で停止した場合(例えば、3列の図柄か変動表示
して停止したとき同一ライン上に同じ図柄が揃った場合
など)に「大当たり」となり、可変大入賞装置ソレノイ
ド36を励磁して可変型の可変大入賞装置14の可動腕
をスライドさせることにより、可変大入賞装置14を遊
技球が入賞し易い状態に変換する。
【0059】可変大入賞装置14内に設けられた可変大
入賞装置スイッチ24(図7)は、可変大入賞装置14
に入賞した遊技球を検出する。そして、この検出信号に
より、マイクロコンピュータ50は10個を上限として
入賞球の数をカウントする。可変大入賞装置14の開放
時間内に特定の時間帯を設け、その時間帯に遊技球が入
賞した場合にのみ、繰り返して可変大入賞装置14が開
放する特典を遊技者に与えるように構成されている。通
常、このような可変大入賞装置14の繰返し開放回数は
16回を限度とする。かくして、遊技者は、大当たりに
なると、大きな利益を獲得できる。
【0060】このようなパチンコ遊技機において、入賞
率を予め予想した値に極力近づけるようにした補正機能
を設けると共に、この補正機能に技術介入性を付加した
本発明の実施例について、以下説明する。
【0061】図8は、図7のCPU50Aで行われる遊
技処理について詳細に示したブロック図である。
【0062】第1通過球検出スイッチ22によって発生
した検出信号は判定部60に送られ、ここで、可変入賞
装置11の開放条件(可変入賞装置11を開放するか否
か、及び遊技者にとって有利な第2状態となる時間又は
機会を増大させるか否か)が設定される。判定部60
は、第1判定部61、開放条件カウンタ62及び第2判
定部63で構成される。
【0063】第1判定部61では、開放条件カウンタ6
2を加算するかどうかが判定される(第1の判定)。具
体的には、通過球検出スイッチ22による検出信号が出
力されたとき、乱数発生回路53により所定のタイミン
グで1つの乱数値を抽出し、、この乱数値が、「当た
り」及び「外れ」の各々について乱数値の範囲を予め定
めた入賞確率テーブルのどの乱数値範囲に属するかを判
定することにより、「当たり」か「外れ」かが決定され
る。ここで、「当たり」と判定されたときは、計数手段
としての開放条件カウンタを「1」加算する。「外れ」
のとき、開放条件カウンタの値は加算されない。ここ
で、乱数値を抽出するタイミングは、上記通過球検出ス
イッチ22による検出信号が出力された時、或いは一定
時間経過後でもよい。
【0064】また、上記第1判定部61を設けず、第1
通過球検出スイッチ22からの検出信号が入力される度
に、開放条件カウンタ62を単純に「1」加算するよう
にしてもよい。
【0065】開放条件カウンタ62は、可変入賞装置1
1の開放状態を決定するための決定条件として設けら
れ、その計数値が所定値に達したときに、可変入賞装置
11の開放状態が遊技者にとって有利な状態となる。
【0066】このように開放条件設定用ゲート12の通
過球による乱数抽選が「当たり」ならば、その結果が開
放条件カウンタ62に蓄積される。そして、開放判定用
ゲート13に遊技球が入賞したことを条件の1つとし
て、可変入賞装置11を開放状態にするようにすれば、
遊技領域2内に到達した遊技球が遊技領域2に設けられ
た何らかの部材に接触して初めて遊技に変化が起こると
いう遊技機一般に共通する思想に合致し、遊技者は各ゲ
ートの持つ機能を容易に理解できる。
【0067】ここで、開放条件設定用ゲート12は、前
述のとおり、ガイドレール上端から出た遊技球が通過し
易い位置に設けられており、遊技全体の入賞確率を予め
予想した値に極力近づけるようにする補正機能の役割を
果たしている。
【0068】また、開放条件設定用ゲート12を通過し
た遊技球は、その後の流下経路が、可変入賞装置11の
一対の可動翼片31が開かれた状態のときは、可変入賞
装置11への入賞が可能であり、可変入賞装置11の一
対の可動翼片31が閉じられた状態のときは、可変入賞
装置11への入賞が不可能である。
【0069】従って、開放条件設定用ゲート12通過後
の遊技球が可変入賞装置11に入賞するか否かは、その
可変入賞装置11の開放状態に伴って決定するので、第
1判定部61での当選確率を予め設定しておくことによ
り、可変入賞装置11に入賞する確率も決定される。即
ち、第1判定部61での当選確率を調整することによ
り、その後の遊技全体の入賞確率が調整可能となる。
【0070】また、開放条件設定用ゲート12の位置を
微妙にずらしたり、開放条件設定用ゲート12の通過幅
を変化させることにより、技術介入性を変化させること
もできる。その際、第1判定部61での乱数抽選が1回
当たる毎に開放条件カウンタを「+1」ではなく、1回
当たる毎に「+2」としたり、その逆に、2回当たって
「+1」としたりすれば、技術介入性についてのバリエ
ーションが広がる。
【0071】また、ここで、開放条件設定用ゲート12
と開放判定用ゲート13の位置関係は、逆でもよい。
【0072】第2判定部63において、開放判定用ゲー
ト13に遊技球が入賞して第2通過球検出スイッチ23
による検出信号が出力されると、まず、普通図柄表示装
置駆動回路66を制御して普通図柄表示装置3の作動を
開始させるが、これと同時に、第2判定部63におい
て、普通図柄表示装置3に表示すべき普通図柄が入賞図
柄となるか否かが判定される(第2の判定)。具体的に
は、第2通過球検出スイッチ23による検出信号が出力
されると、乱数発生回路53により所定のタイミングで
1つの乱数値を抽出し、この乱数値が、「入賞図柄」及
び「外れ図柄」の各々について乱数値の範囲を予め定め
た普通図柄入賞確率テーブルのどの乱数値範囲に属する
かを判定することにより、「入賞図柄」か「外れ図柄」
かが決定される。尚、乱数抽出は、普通図柄表示装置3
の作動開始前に行ってもよい。
【0073】この第2の判定で「入賞図柄」と判定され
たときは、普通図柄表示装置3において入賞図柄を停止
表示すると共に、可変入賞装置11を開放するように可
変入賞装置制御回路65を制御する。そして、上記開放
条件カウンタ62が所定値に達しているかどうかが判定
され、所定値以上であれば遊技者にとって相対的に大き
い利益が得られる遊技状態となり、開放条件カウンタ6
2が所定値に達していなければ遊技者にとって相対的に
小さい利益が得られる遊技状態となる。ここで、遊技者
にとって相対的に大きい利益が得られる遊技状態とは、
可変入賞装置11の開放状態が長時間継続する状態であ
り、遊技者にとって相対的に小さい利益が得られる遊技
状態とは、可変入賞装置11の開放状態が短時間継続す
る状態である。
【0074】ここで、第2通過球検出スイッチ23が遊
技球を検出すれば、上記第2の判定に関係なく、開放条
件カウンタ62が所定値に達していることを条件として
可変入賞装置11を開放するようにしてもよい。この場
合、第2の判定が「入賞図柄」のときは、可変入賞装置
11の開放状態を長時間継続とし、「外れ図柄」のとき
は、可変入賞装置11の開放状態を短時間継続とするよ
うにしてもよい。
【0075】第2判定部63での判定結果、開放された
可変入賞装置11に遊技球が入賞して、可変入賞装置ス
イッチ21が検出信号を出力すれば、特別図柄表示装置
4による別遊技についての処理を行うと共に、開放条件
カウンタ62が「10」減算される。この減算には、文
字通り引き算する他に、コンピュータでの計算上「−1
0」を加算することも含まれる。
【0076】ここで、開放条件カウンタ62を「10」
減算するのは、前記「1」加算は、結果的に遊技者に可
変入賞装置11を長時間開放して遊技球が入賞し易くさ
せるためであるから、実際に可変入賞装置11に遊技球
が入賞したときには、入賞し易くするという目的は達成
されたことになる。従って減算しなければ、入賞確率が
増加し続けるため、入賞確率を所定値に引き戻す処理を
行う必要があるからである。
【0077】なお、本実施例では、可変入賞装置11に
遊技球が1個入賞すると開放条件カウンタを「10」減
算したが、2個入賞して「10」減算という構成にして
もよい。また、1個入賞して「20」減算としてもよ
い。
【0078】次に、遊技全体の入賞率を均一にする補正
機能についての動作処理について、図9のフローチャー
トを参照して説明する。
【0079】まず、開放条件設定用ゲート12に遊技球
が通過したかどうかを判別する(ステップ[以下、S
T]1)。ここで、“NO”であれば、後述のST5の
処理へ移行する。“YES”であれば、乱数発生回路よ
り第1の乱数を抽出し(ST2)、この抽出した乱数値
を上記入賞確率テーブルで照合することにより、「当た
り」か「外れ」かを判定する(ST3)。「外れ」と判
定された場合は、ST5の処理へ移行し、「当たり」と
判定された場合は、開放条件カウンタ62を「1」加算
する(ST4)。
【0080】続いて、開放判定用ゲート13に遊技球が
通過したかどうかを判別する(ST5)。ここで、“N
O”であれば、ST11の処理へ移行する。“YES”
であれば、乱数発生回路53より第2の乱数を抽出し
(ST6)、この抽出した乱数値を上記普通図柄入賞確
率テーブルと照合することにより、「入賞図柄」か「外
れ図柄」かを判定する(ST7)。
【0081】ST7において、「外れ図柄」と判定され
た場合は、ST11の処理へ移行する。ST7におい
て、「入賞図柄」と判定された場合は、開放条件カウン
タ62の計数値が所定値以上か否かが判定され(ST
8)、所定値以上との判定がされた場合は、可動入賞装
置11を長時間開放するように可変入賞装置制御回路6
5を制御し(ST9)、所定値に達していないとの判定
がされた場合は、可動入賞装置11を短時間開放するよ
うに可変入賞装置制御回路65を制御する(ST1
0)。
【0082】その後、可変入賞装置11に遊技球が入賞
したかどうかが判別され(ST11)、“YES”の場
合は、開放条件カウンタ62を「10」減算する(ST
12)。
【0083】その後一定時間経過すると(ST13)、
可変入賞装置11を閉鎖する(ST14)。以降、この
行程が繰り返される。
【0084】また、上記開放条件カウンタ62が所定値
となったときに発生する遊技者にとって相対的に大きい
利益が得られる遊技状態を、上記のように可変入賞装置
11の開放状態が長時間継続する場合以外に、普通図柄
表示装置3が多く入賞する高確率の普通図柄入賞確率テ
ーブルに基づいて普通図柄の抽選を行うようにしてもよ
い。すなわち、普通図柄表示装置3が入賞すれば、可変
入賞装置11を開放するようにすれば、可変入賞装置1
1の開放状態が頻繁に起こるため、結果として、可変入
賞装置11が長時間開放する状態同様、遊技者にとって
相対的に大きい利益が得られる遊技状態となる。
【0085】この場合について、図10のフローチャー
トを参照して説明する。
【0086】まず、開放条件設定用ゲート12に遊技球
が通過したかどうかを判別する(ST20)。ここで、
“NO”であれば、後述のST24の処理へ移行する。
“YES”であれば、乱数発生回路53より第1の乱数
を抽出し(ST21)、この抽出した乱数値を上記入賞
確率テーブルで照合することにより、「当たり」か「外
れ」かを判定する(ST22)。「外れ」と判定された
場合は、ST24の処理へ移行し、「当たり」と判定さ
れた場合は、開放条件カウンタ62を「1」加算する
(ST23)。
【0087】続いて、開放判定用ゲート13に遊技球が
通過したかどうかを判別する(ST24)。ここで、
“NO”であれば、ST31の処理へ移行する。“YE
S”であれば、乱数発生回路53より第2の乱数を抽出
する(ST25)。
【0088】次に、開放条件カウンタ62の計数値が所
定値以上か否かが判定され(ST26)、所定値以上で
あれば、普通図柄表示装置3の入賞確率が高い高確率の
普通図柄入賞確率テーブルを設定し(ST27)、所定
値に達していなければ、普通図柄表示装置3の入賞確率
が低い低確率の普通図柄入賞確率テーブルを設定する
(ST28)。
【0089】ST25において抽出した乱数値を、ST
27又はST28において設定された普通図柄入賞確率
テーブルで照合することにより、「入賞図柄」か「外れ
図柄」かを判定する(ST29)。ここで、「外れ図
柄」と判定された場合は、ST31の処理へ移行し、
「入賞図柄」と判定された場合は、可変入賞装置11を
開放する(ST30)。従って、ST27において高確
率の普通図柄入賞確率テーブルを設定した場合は、可変
入賞装置11が高頻度で開放されるようになる。
【0090】その後、可変入賞装置11に遊技球が入賞
したかどうかが判別され(ST31)、“YES”の場
合は、開放条件カウンタ62を「10」減算する(ST
32)。その後一定時間経過すると(ST33)、可変
入賞装置11を開放する(ST34)。
【0091】また、上記開放条件カウンタ62が所定値
となったときに発生する遊技者にとって相対的に大きい
利益が得られる遊技状態として、一回の開放判定で可動
入賞装置11を開放する回数を増加させるようにしても
よい。例えば、開放条件カウンタ62が所定値に達して
いないとの判定がされた場合において、前述の普通図柄
判定で「入賞図柄」と判定されれば、可動入賞装置11
を0.5秒開放するが、開放条件カウンタ62が所定値
以上との判定がされた場合は、可動入賞装置11の0.
5秒開放を3回続けて行う。
【0092】この場合について、図11のフローチャー
トを参照して説明する。まず、開放条件設定用ゲート1
2に遊技球が通過したかどうかを判別する(ST6
0)。ここで、“NO”であれば、後述のST64の処
理へ移行する。“YES”であれば、乱数発生回路より
第1の乱数を抽出して(ST61)、「当たり」か「外
れ」かを判定する(ST62)。「外れ」と判定された
場合は、ST64の処理へ移行し、「当たり」と判定さ
れた場合は、開放条件カウンタ62を「1」加算する
(ST63)。
【0093】続いて、開放判定用ゲート13に遊技球が
通過したかどうかを判別する(ST64)。ここで、
“YES”であれば、乱数発生回路53より第2の乱数
を抽出して(ST65)、普通図柄が「入賞図柄」か
「外れ図柄」かを判定する(ST66)。
【0094】ST66において、「入賞図柄」と判定さ
れた場合は、開放条件カウンタ62の計数値が所定値以
上か否かが判定され(ST67)、所定値以上との判定
がされた場合は、可動入賞装置11の0.5秒開放を3
回続けて行う可変入賞装置開放回数増加処理を行い(S
T68)、所定値に達していないとの判定がされた場合
は、可動入賞装置11の0.5秒開放を1回のみ行う可
変入賞装置通常開放処理を行い(ST69)、終了す
る。
【0095】上記ST68における可変入賞装置開放回
数増加処理について、図12を参照して説明する。
【0096】まず、可変入賞装置を開放し(ST10
0)、そして、可変入賞装置11に遊技球が入賞したか
どうかが判別され(ST101)、“YES”の場合
は、特別図柄表示装置4での別遊技を開始させる共に、
開放条件カウンタ62を「10」減算する(ST10
2)。そして、可変入賞装置開放後0.5秒経過したか
どうかが判定され(ST103)、“YES”の場合
は、可変入賞装置を閉鎖する(ST104)。
【0097】次に、可変入賞装置閉鎖保持期間の1秒が
経過したかどうかが判定され(ST105)、“YE
S”の場合は、可変入賞装置を再び開放する(ST10
6)。そして、可変入賞装置11に遊技球が入賞したか
どうかが判別され(ST107)、“YES”の場合
は、特別図柄表示装置4での別遊技を開始させると共
に、開放条件カウンタ62を「10」減算する(ST1
08)。そして、2回目の可変入賞装置開放後0.5秒
経過したかどうかが判定され(ST109)、“YE
S”の場合は、可変入賞装置を閉鎖する(ST11
0)。
【0098】また、可変入賞装置閉鎖保持期間の1秒が
経過したかどうかが判定され(ST111)、“YE
S”の場合は、可変入賞装置をまた再び開放する(ST
112)。そして、可変入賞装置11に遊技球が入賞し
たかどうかが判別され(ST113)、“YES”の場
合は、特別図柄表示装置4での別遊技を開始させると共
に、開放条件カウンタ62を「10」減算する(ST1
14)。そして、3回目の可変入賞装置開放後0.5秒
経過したかどうかが判定され(ST115)、“YE
S”の場合は、可変入賞装置を閉鎖する(ST11
6)。
【0099】また、上記ST69における可変入賞装置
通常開放処理については、可変入賞装置の開放が1回の
み行われるので、上記のST100〜ST104までが
行われることとなる。
【0100】また、通過球検出スイッチ22の検出信号
をもとに、第1判定部61において、可変入賞装置11
を遊技者にとって相対的に大きい利益が得られる(第2
状態となる時間又は機会が増大する)遊技状態にするか
どうかの判定を行ってもよい。
【0101】この場合について、図13のフローチャー
トを参照して説明する。
【0102】まず、開放条件設定用ゲート12に遊技球
が通過したかどうかを判別する(ST40)。ここで、
“NO”であれば、後述のST47の処理へ移行する。
“YES”であれば、開放条件カウンタ62を「1」加
算する(ST41)。続いて、乱数発生回路より乱数を
抽出し(ST42)、この抽出した乱数値を入賞確率テ
ーブルで照合することにより、「当たり」か「外れ」か
を判定する(ST43)。「外れ」と判定された場合
は、ST47の処理へ移行し、「当たり」と判定された
場合は、続いて、開放条件カウンタ62の計数値が所定
値以上か否かが判定され(ST44)、所定値以上であ
る場合は、可動入賞口11を長時間開放するように可変
入賞装置制御回路65を制御し(ST45)、所定値に
達していない場合は、可動入賞口11を短時間開放する
ように可変入賞装置制御回路65を制御する(ST4
6)。
【0103】ここで、遊技状態が遊技者にとって有利か
否かを、可変入賞装置11の開放回数で区別するように
してもよい。この場合、図10のST45においては、
可動入賞口11の短時間開放を3回行うようにし、ST
46においては、可動入賞口11の短時間開放を1回行
うようにする。
【0104】その後、可変入賞装置11に遊技球が入賞
したかどうかが判別され(ST47)、開放条件カウン
タ62を「10」減算する(ST48)。その後一定時
間経過すると(ST49)、可変入賞装置11を閉鎖す
る(ST50)。
【0105】以上、図示の実施例について説明したが、
本発明は、これに限らず、遊技球が所定の通過領域を通
過したことに基づいて可変入賞装置の状態変換の判定を
行うタイプの遊技機に広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機の一例のパチンコ遊技機における遊技盤
面を示す正面図。
【図2】可変入賞装置の詳細を一部断面で示す斜視図。
【図3】開放条件設定用ゲートの詳細を一部断面で示す
斜視図。
【図4】可変入賞装置が開放状態の場合の遊技球流下経
路を示す図。
【図5】可変入賞装置が閉鎖状態の場合の遊技球流下経
路を示す図。
【図6】特別図柄表示装置ユニットの詳細を一部断面で
示す斜視図。
【図7】パチンコ遊技機の制御装置を示すブロック図。
【図8】CPUで行われる遊技処理について詳細に示し
たブロック図。
【図9】入賞率補正機能の動作処理について示すフロー
チャート。
【図10】入賞率補正機能の動作処理についての第2の
例を示すフローチャート。
【図11】入賞率補正機能の動作処理についての第3の
例を示すフローチャート。
【図12】可変入賞装置開放回数増加処理について示す
フローチャート。
【図13】入賞率補正機能の動作処理についての第4の
例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…遊技盤面、2…遊技領域、3…普通図柄表示装置、
4…特別図柄表示装置、5…釘、6…球戻り防止装置、
7…ランプ付風車、8…風車、10…特別図柄表示装置
ユニット、11…可変入賞装置、12…開放条件設定用
ゲート、13…開放判定用ゲート、14…可変大入賞装
置、15…一般入賞口、16…アウト口、18…ガイド
レール、21…入賞球検出スイッチ、22…通過球検出
スイッチ、23…第2通過球検出スイッチ、31…可動
翼片、50…マイクロコンピュータ、60…判定部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技球の進行方向を変更する障害物、遊技
    球が流入可能な入賞領域、及び遊技球が通過可能な通過
    領域を設けた遊技領域と、 遊技球が前記通過領域を通過したことを検出する通過球
    検出手段と、 遊技球の入賞に関して遊技者に不利な第1状態と遊技者
    にとって有利な第2状態とに変換される可変入賞装置
    と、 前記通過球検出手段の検出信号に基づいて、前記可変入
    賞装置が前記第2状態となる時間又は機会を増大させる
    かどうかの判定と、前記可変入賞装置を変換するかどう
    かの判定との両方をを行う判定手段と、 該判定手段での判定結果に基づいて前記可変入賞装置の
    変換を制御する制御手段とを備え、 遊技球の流下経路は、遊技球が前記通過領域を通過した
    後に、前記可変入賞装置が前記第2状態の場合は、前記
    可変入賞装置への遊技球の流入を可能とする遊技球捕捉
    領域を通過することとなる流下経路を含むことを特徴と
    する遊技機。
  2. 【請求項2】遊技球の進行方向を変更する障害物、遊技
    球が流入可能な入賞領域、及び遊技球が通過可能な通過
    領域を設けた遊技領域と、 遊技球が前記通過領域を通過したことを検出する通過球
    検出手段と、 遊技球の入賞に関して遊技者に不利な第1状態と遊技者
    にとって有利な第2状態とに変換される可変入賞装置
    と、 該可変入賞装置内に流入した遊技球を検出する入賞球検
    出手段と、 前記通過球検出手段及び前記入賞球検出手段のそれぞれ
    の検出信号に基づいて、前記可変入賞装置が前記第2状
    態となる時間又は機会を増大又は減少させるかどうかの
    判定と、前記可変入賞装置を変換するかどうかの判定と
    の両方を行う判定手段と、 該判定手段での判定結果に基づいて前記可変入賞装置の
    変換を制御する制御手段とを備え、 遊技球の流下経路は、遊技球が前記通過領域を通過した
    後に、前記可変入賞装置が前記第2状態の場合は、前記
    可変入賞装置への遊技球の流入を可能とする遊技球捕捉
    領域を通過することとなる流下経路を含むことを特徴と
    する遊技機。
  3. 【請求項3】前記流下経路は、遊技球が前記通過領域を
    通過した後に、前記可変入賞装置が前記第1状態の場合
    は、前記可変入賞装置への遊技球の流入を不可能とし、
    前記第2状態の場合は、前記可変入賞装置への遊技球の
    流入を可能とする遊技球捕捉領域を通過することとなる
    流下経路を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の
    遊技機。
  4. 【請求項4】前記通過領域は、前記遊技領域内に複数設
    けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    か記載の遊技機。
  5. 【請求項5】前記通過球検出手段は、前記通過領域内に
    設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れか記載の遊技機。
  6. 【請求項6】前記判定手段は、所定条件を満たすと前記
    可変入賞装置が前記第2状態となる時間又は機会を増大
    させるかどうかの判定を行う第1判定部と、前記可変入
    賞装置を前記第2状態に変換するか否かの判定を行う第
    2判定部とを含んでいることを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれか記載の遊技機。
  7. 【請求項7】前記通過球検出手段は、前記第1判定部で
    判定させる信号を出力する第1の通過球検出手段と、前
    記第2判定部で判定させる信号を出力する第2の通過球
    検出手段とを含んでいることを特徴とする請求項6記載
    の遊技機。
  8. 【請求項8】前記第1の通過球検出手段及び前記第2の
    通過球検出手段は、前記遊技領域内の同一の位置に設け
    られていることを特徴とする請求項7記載の遊技機。
  9. 【請求項9】前記第1の通過球検出手段及び前記第2の
    通過球検出手段は、前記遊技領域内の互いの異なる位置
    に設けられていることを特徴とする請求項7記載の遊技
    機。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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