JP2000040140A - 画像処理装置およびその方法 - Google Patents

画像処理装置およびその方法

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JP2000040140A JP10209948A JP20994898A JP2000040140A JP 2000040140 A JP2000040140 A JP 2000040140A JP 10209948 A JP10209948 A JP 10209948A JP 20994898 A JP20994898 A JP 20994898A JP 2000040140 A JP2000040140 A JP 2000040140A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる基準白色点下のカラーマッチングにお
いて、同一のLab色空間で定義された色空間圧縮(色相
保存)を適用した場合、人の視覚では色相が一定ではな
いと感じられる場合がある。 【解決手段】 入力デバイスの色空間に依存する入力デ
ータを、変換LUT 11により入力側の観察条件に基づくデ
バイスに依存しない色空間のデータへ変換し、そのデー
タを順変換部12により人間の色知覚色空間のデータへ変
換して色空間圧縮した後、色空間圧縮されたデータを逆
変換部15により出力側の観察条件に基づくデバイスに依
存しない色空間のデータへ変換し、そのデータを変換LU
T 16により出力デバイスに依存する色空間の出力データ
ヘ変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置および
その方法に関し、例えば、環境光に応じたカラーマッチ
ングを行うための画像処理装置およびその方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図1は一般的なカラーマッチングの概念
図である。
【0003】RGBデータである入力データは、入力プロ
ファイルによりデバイスに依存しない色空間のXYZデー
タに変換される。出力デバイスの色再現範囲外の色は出
力デバイスにより表現することができないため、そのす
べて色が出力デバイスの色再現範囲内に収まるように、
デバイスに依存しない色空間のデータに変換された入力
データに色空間圧縮が施される。そして、色空間圧縮が
施された後、入力データはデバイスに依存しない色空間
から出力デバイスに依存する色空間のCMYKデータへ変換
される。
【0004】カラーマッチングにおいて基準白色点およ
び環境光は固定されている。例えば、International Co
lor Consortium(ICC)によって規定されるプロファイル
では、プロファイルを結び付けるProfile Connection S
pace(PCS)がD50基準のXYZ値およびLab値である。このた
め、入力原稿やプリント出力はD50特性の光源下で観察
する場合に正しい色再現が保証され、その他の特性の光
源下では正しい色再現が保証されない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】異なる光源下で同一サ
ンプル(例えば画像)を観察した場合、観察されるサン
プルに対するXYZ値は当然異なる。異なる光源下におけ
るXYZ値を予測するために、(1)比率変換、(2)Von Kries
変換、(3)色知覚モデルによる予測式などの変換方式が
ある。
【0006】比率変換は、基準白色点W1下でのXYZ値を
基準白色点W2下のXYZ値に変換するために、W2/W1の比率
変換を施す方法である。この方法を、Lab均等色空間に
対して適用すると、W1下でのLab値とW2下でのLab値は一
致する。例えば、W1(Xw1,Yw1,Zw1)下でのサンプルのXYZ
値を(X1,Y1,Z1)、W2(Xw2,Yw2,Zw2)下でのサンプルのXYZ
値を(X2,Y2,Z2)とするとき、比率変換によれば次の関係
が得られる。 X2 = (Xw2 / Xw1)・X1 Y2 = (Yw2 / Yw1)・Y1 …(1) Z2 = (Zw2 / Zw1)・Z1
【0007】Von Kries変換は、W1下でのXYZ値をW2下の
XYZ値に変換するために、人間の色知覚空間PQR上でW2'/
W1'の比率変換を施す方法である。この方法をLabの均等
色空間に対して適用すると、W1下でのLab値とW2下でのL
ab値は一致しない。例えば、W1(Xw1,Yw1,Zw1)下でのサ
ンプルのXYZ値を(X1,Y1,Z1)、W2(Xw2,Yw2,Zw2)下でのサ
ンプルのXYZ値を(X2,Y2,Z2)とするとき、Von Kries変換
によれば次の関係が得られる。
【0008】色知覚モデルによる予測式は、観察条件VC
1(W1を含む)下でのXYZ値を観察条件VC2(W2を含む)
下のXYZ値に変換するために、例えばCIE CAM97sのよう
な人間の色知覚空間QMH(またはJCH)を利用して変換す
る方法である。ここで、QMHのQはbrightness、Mはcolou
rfulness、Hはhuequadratureまたはhueangleを表し、JC
HのJはlightness、Cはchroma、Hはhuequadratureまたは
hueangleを表す。この変換方法をLabの均等色空間へ適
用すると、Von Kreis変換と同様に、W1下でのLab値とW2
下でのLab値は一致しない。例えば、W1(Xw1,Yw1,Zw1)下
でのサンプルのXYZ値を(X1,Y1,Z1)、W2(Xw2,Yw2,Zw2)下
でのサンプルのXYZ値を(X2,Y2,Z2)とするとき、Von Kri
es変換によれば次の変換が行われる。 (X1,Y1,Z1)→[CIE CAM97s順変換]→(Q,M,H)または(J,C,
H)→[CIE CAM97s逆変換]→(X2,Y2,Z2)
【0009】つまり、比率変換によって異なる基準白色
点下のXYZ値が変換できると仮定するならば、異なる基
準白色点下のLab色空間における等色相線は常に一定で
あるが、Von Kreis変換や色知覚モデルによる予測式の
ように人間の色知覚を考慮した場合には、異なる基準白
色点下のLab色空間における等色相線は基準白色点によ
って変化することになる。
【0010】上記の理由から、異なる基準白色点下のカ
ラーマッチングにおいて、同一のLab色空間で定義され
た色空間圧縮(色相保存)を適用した場合、人の視覚で
は色相が一定ではないと感じられる場合がある。
【0011】また、現在のICCプロファイルでは、PCSが
D50基準のXYZ値やLab値に限定されているため、環境光
に対応したカラーマッチングを行うことができない。
【0012】本発明は、上述の問題を解決するためのも
のであり、異なる観察条件下においても良好にカラーマ
ッチングを行うことができる画像処理装置およびその方
法を提供することを目的とする。
【0013】また、ユーザによる観察条件の設定が容易
な画像処理装置およびその方法を提供することを他の目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成する一手段として、以下の構成を備える。
【0015】本発明にかかる画像処理装置は、入力画像
データに対して、色知覚モデルに基づく色処理を行う画
像処理装置であって、ソース側視対象とデスティネーシ
ョン側視対象との位置関係に関する情報を入力する入力
手段と、入力された情報に基づき、前記色知覚モデルに
基づく色処理を制御する制御手段とを有することを特徴
とする。
【0016】本発明にかかる画像処理方法は、入力画像
データに対して、色知覚モデルに基づく色処理を行う画
像処理方法であって、ソース側視対象とデスティネーシ
ョン側視対象との位置関係に関する情報を入力し、入力
された情報に基づき、前記色知覚モデルに基づく色処理
を制御することを特徴とする。
【0017】また、ソース側視対象とデスティネーショ
ン側視対象との位置関係に関する情報をマニュアル入力
するユーザインタフェイス、および、観察条件に関する
情報をマニュアル入力するユーザインタフェイスを有
し、入力画像データに対して、色知覚モデルに基づく色
処理を行う画像処理方法であって、入力された位置関係
に関する情報および観察条件に関する情報に基づき、前
記色知覚モデルに基づく色処理を制御することを特徴と
する。
【0018】また、入力画像データに対して、色知覚モ
デルに基づく色処理を行う画像処理方法であって、観察
条件に関する情報を入力し、ソース側およびデスティネ
ーション側の色順応度合いに関するマニュアル指示を入
力し、入力された観察条件に関する情報および色順応度
合いに関するマニュアル指示に基づき、入力画像データ
に前記色知覚モデルに基づく色処理を施すことを特徴と
する。
【0019】また、色知覚モデルに基づく色処理に関す
る各種の条件を入力するユーザインタフェイスを有し、
入力画像データに対して、前記色知覚モデルに基づく色
処理を行う画像処理方法であって、ユーザレベルに応じ
て、前記ユーザインタフェイスの前記各種の条件を入力
するためのインタフェイス構成を変更することを特徴と
する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる一実施形態
の画像処理装置を図面を参照して詳細に説明する。
【0021】まず、以下に説明する実施形態で使用する
色知覚モデルについて図19を用いて説明する。
【0022】人間の視覚系によって、知覚される色は、
照明光の違い、刺激がおかれている背景などの条件によ
って、目に入ってくる光が同じであっても異なって見え
ることが知られている。
【0023】例えば、白熱電球で照明された白色は、目
に入ってくる光の特性ほどには赤く感じられなくて、白
として知覚される。また、黒い背景におかれた白と、明
るい背景に置かれた白とでは黒い背景に置かれた白の方
が明るく感じられる。前者の現象は色順応、後者は対比
として知られている。このためには、XYZではなく網膜
状に分布している視細胞の生理的な活性度に対応する量
で色を表示する必要があるが、このような目的に色知覚
モデルが開発されている。CIEでは、CIE CAM97sの使用
を推奨している。この色知覚モデルは色覚の生理的な三
原色を用いており、例えばCIE CAM97sで計算される色知
覚の相関量であるH(色相)、J(明度)およびC(クロ
マ)、あるいは、H(色相)、Q(ブライトネス)および
M(カラフルネス)の値が、観察条件に依存しない色の
表示方法と考えられる。H、J、CまたはH、Q、Mの値がデ
バイス間で一致するように色再現することによって、入
出力画像の観察条件の違いを解決することができる。
【0024】入力画像を観察する際の観察条件に応じた
補正処理(XYZをHJCまたはHQMに変換する処理)を行う
色知覚モデルCIE CAM97sの順変換における処理内容を、
図19を用いて説明する。
【0025】まず、入力画像の観察条件情報としてステ
ップS160で、順応視野の輝度(cd/平方メートル、通常、
順応視野における白の輝度の20%が選らばれる)であるL
A、光源条件における試料の相対三刺激値であるXYZ、光
源条件における白色光の相対三刺激値であるXωYωZ
ω、および、光源条件における背景の相対輝度であるYb
が設定される。また、ステップS180で指定される観察条
件のタイプに基づき、入力画像の観察条件情報として、
ステップS170で周囲の影響の定数c、色誘導係数Nc、明
度コントラスト係数FLLおよび順応度の係数Fが設定され
る。
【0026】ステップS160およびS170で設定された入力
画像観察条件情報に基づき、入力画像を示すXYZに対し
て以下のような処理が行われる。
【0027】まず、人間の生理的な三原色として考えら
れているBradfordの三原色に基づき、XYZを変換してBra
dford錐体応答RGBが求められる(S100)。人間の視覚は常
に観察光源に完全順応するわけではないので、輝度レベ
ルと周囲条件(LAおよびF)に基づき順応度を示す変数D
を求め、この変数DおよびXωYωZωに基づき、RGBに対
して不完全順応処理を行いRcGcBcに変換される(S110)。
【0028】次に、人間の生理的な三原色として考えら
れているHunt-Pointer-Estevezの三原色に基づき、RcGc
Bcを変換してHunt-Pointer-Estevez錐体応答R'G'B'が求
められる(S120)。このR'G'B'に対して刺激強度レベルに
よる順応度合いの推定が行われ、試料と白の両方に応じ
た順応後錐体応答R'aG'aB'aが求められる(S130)。な
お、ステップS130では、順応視野の輝度LAに基づき求め
られる変数FLを用いて非線型応答圧縮が行われる。
【0029】続いて、見えとの相関関係を求めるため
に、以下の処理が行われる。
【0030】赤-緑および黄色-青の反対色応答abがR'a
G'aB'aから求められ(S140)、反対色応答abおよび偏心係
数から色相Hが求められる(S150)。
【0031】また、Yωおよび背景の相対輝度Ybから求
められる背景誘導係数nが求められ、この背景誘導係数n
を用いて試料および白の両方に関する無彩色応答Aおよ
びAωが求められ(S190)、背景誘導係数nおよび明度コン
トラスト係数FLLから求められる係数z、並びに、A、Aω
およびcに基づき明度Jが求められ(S151)、色誘導係数Nc
から飽和度Sが求められ(S153)、飽和度Sおよび明度Jか
らクロマCが求められ(S152)、明度Jおよび白の無彩色応
答Aωから輝度Qが求められる(S154)。
【0032】また、変数FLおよび周囲の影響の定数cか
らカラフルネスMが求められる(S155)。
【0033】
【第1実施形態】観察条件に応じて動的にプロファイル
を変更する第1実施形態を説明する。
【0034】本発明の概念を説明する図2において、11
は入力デバイスに依存するデータを、入力側の環境光の
白色点基準に基づくデバイスに依存しない色空間データ
へ変換するための変換マトリクスまたは変換ルックアッ
プテーブル(LUT)、12は変換LUT11から得られるデータを
人間の色知覚色空間JChまたはQMhへ変換するための色知
覚モデルの順変換部(CAM)、13は環境光の基準白色に相
対的な色知覚空間であるJCh(またはJCH)、14は照度レ
ベルによって大きさの変化する絶対的な色知覚空間であ
るQMh(またはQMH)、15は人間の色知覚空間JChまたはQ
Mhから出力側の環境光の白色点基準に基づくデバイスに
依存しない色空間データへ変換するための色知覚モデル
の逆変換部、16は逆変換部15から得られるデータを出力
デバイスに依存する色空間データヘ変換するための変換
LUTである。
【0035】一般に、観察条件における環境光の白色点
は、カラーターゲットやカラーパッチなどの色票を測色
した際の標準光源の白色点とは異なる。例えば、測色の
際に使用される標準光源はD50やD65であるが、実際に画
像を観察する場合の環境光はライトブースのD50やD65と
は限らず、白熱電球や蛍光灯などの照明光であったり、
照明光と太陽光とが混合した光になる場合が多い。以下
の説明では、簡単化のために、観察条件における環境光
の光源特性をD50、D65およびD93とするが、実際にはメ
ディア上の白色点のXYZ値を白色点として設定する。
【0036】図3は本実施形態の機能構成例を示すブロ
ック図である。図3において、41は入力プロファイル42
と入力側の観察条件1とから入力側の観察条件1に依存す
るデータを作成するデータ作成部、43はユーザによる指
定またはプロファイルによる指定に基づき色空間圧縮を
JCH色空間上で行うかQMH色空間上で行うかを選択する色
空間圧縮モード選択部、44および45はそれぞれ出力プロ
ファイル46に基づきJCHまたはQMH色知覚空間上でデータ
に色空間圧縮を施す色空間圧縮部、47は出力プロファイ
ル46と出力側の観察条件2とから出力側の観察条件2に依
存するデータを作成するデータ作成部、48は観察条件1
に依存するデータ、色空間圧縮データ、観察条件2に依
存するデータおよび色知覚モデルを利用してカラーマッ
チングを行うカラーマッチング部である。
【0037】図18は図3に示される機能構成を実現する
装置の構成例を示すブロック図であるが、図18に示すよ
うな装置は、例えばパーソナルコンピュータのような汎
用のコンピュータ装置に、図3に示す機能を実現するソ
フトウェアを供給することによって実現されることは言
うまでもない。その場合、本実施形態の機能を実現する
ソフトウェアは、コンピュータ装置のOS(基本システ
ム)に含まれていても構わないし、OSとは別に例えば入
出力デバイスのドライバソフトウェアに含まれていても
構わない。
【0038】同図において、CPU 100は、ROM 101および
ハードディスク(HD)106などに格納されたプログラムに
従い、RAM 102をワークメモリに利用して、装置全体の
動作を司るとともに、上述したカラーマッチングに関連
する処理をはじめとする各種の処理を実行する。入力イ
ンタフェイス103は入力デバイス104を接続するための、
ハードディスクインタフェイス105はHD 106を接続する
ための、ビデオインタフェイス107はモニタ108を接続す
るための、出力インタフェイス109は出力デバイス110を
接続するためのそれぞれインタフェイスである。
【0039】なお、本実施形態が対象とする入力デバイ
スには、ディジタルスチルカメラおよびディジタルビデ
オカメラなどの撮影機器、並びに、イメージスキャナお
よびフィルムスキャナなどイメージリーダをはじめとす
る各種の画像入力機器が含まれる。また、出力デバイス
には、CRTやLCDなどのカラーモニタ、カラープリンタお
よびフィルムレコーダなどの画像出力機器が含まれる。
【0040】また、インタフェイスとして汎用のインタ
フェイスが利用できる。その用途に応じて、例えば、RS
232C、RS422およびIEEE1394などのシリアルインタフェ
イス、並びに、SCSI、GPIBおよびセントロニクスなどの
パラレルインタフェイスが利用可能である。
【0041】また、カラーマッチングを行うための入出
力プロファイルはHD 106に格納されるが、ハードディス
クに限らず、MOなどの光ディスクを用いることもでき
る。
【0042】以下では、入出力プロファイルを利用して
カラーマッチングを行う例を説明する。
【0043】[観察条件1に依存するデータの作成]デ
ータ作成部41を用いて変換LUT 11を作成するが、変換LU
T 11を作成する方法には、図4に一例を示すカラーター
ゲットのXYZ値(またはLab値)および入力デバイスのRG
B値の関係から、環境光に対応する変換LUT 11を再構築
する方法、並びに、図5に一例を示す入力プロファイル4
2内のデバイスRGB空間からXYZ空間へ変換するための変
換LUTを環境光に対応する変換LUT 11へ更新する方法が
ある。
【0044】図4は環境光に対応する変換LUT 11を再構
築する処理例を示すフローチャートである。
【0045】環境光に対応する変換LUT 11を再構築する
ために、ステップS51で入力プロファイル42からユーザ
により指定されたプロファイルを読込む。入力プロファ
イル内には予めカラーターゲットのXYZ値(またはLab
値)と、そのカラーターゲットをある入力デバイスで読
んだときのデバイスRGB値を関連付けたXYZ→RGB関係デ
ータが格納されている。このXYZ→RGB関係データを、ス
テップS52でプロファイルから取り出す。プロファイル
内には観察条件1も格納されているので、ステップS53
で、観察条件1をプロファイルから取り出す。
【0046】ステップS52で取り出されたXYZ→RGB関係
データのXYZ値は、カラーターゲットを測色したときの
基準光であるD50またはD65を基準とするデータであるか
ら、測色光源基準のXYZ値を環境光基準のXYZ値に修正す
る必要がある。ステップS54では、色知覚モデルによっ
て測色光源基準のXYZ値を、測色条件であるD50光源の白
色点「D50基準の場合」、照度レベルおよび周囲光の状
態等に基づき色知覚モデルにより人間の色知覚空間JCH
へ変換し、測色条件とは異なる観察条件1である例えばD
65光源の白色点、照度レベルおよび周囲光の状態などに
基づき色知覚モデルを用いて再びXYZ値へ逆変換するこ
とにより、環境光基準のXYZ値を得る。これにより、環
境光基準のXYZ値とデバイスRGB値との関係が得られたの
で、ステップS55でRGB→XYZ関係データに基づくRGB→XY
Z変換マトリクスを作成し、反復法などで最適化すれ
ば、環境条件1に対応する変換LUT 11を得ることができ
る。
【0047】図5は環境光に対応する変換LUT 11へ更新
する処理例を示すフローチャートである。なお、図4と
同様の処理が実行されるステップには同一符号を付し
て、その詳細説明を省略する。
【0048】一般的に、入力デバイス用のICCプロファ
イルにはRGB→XYZ変換を行うための変換マトリクス(col
orant Tag)または変換LUT(AtoB0 Tag)が格納されている
ので、RGB→XYZ関係データを、ステップS62でプロファ
イルから取り出す。
【0049】そして、ステップS54で環境光基準のXYZ値
とデバイスRGB値との関係が得られた後、ステップS66で
プロファイル内の変換マトリクス(colorant Tag)または
変換LUT(AtoB0 Tag)を更新すれば、環境条件1に対応す
る変換LUT 11を得ることができる。
【0050】なお、一般に、入力デバイス用のICCプロ
ファイルには、RGB→XYZ変換を行うための変換マトリク
ス(colorant Tag)または変換LUT(AtoB0 Tag)が格納され
ている。また、図4および図5においてはRGB→XYZ関係デ
ータを利用する例を説明したが、これに限らず、RGB→L
ab関係データなどの他のデバイス非依存色のデータを利
用しても構わない。
【0051】[色空間圧縮モードの選択および色空間圧
縮]色空間圧縮モードは、ユーザによりユーザインタフ
ェイス経由で選択されるか、ソース側プロファイルのヘ
ッダ内のRendering Intentによって自動的に選択され
る。プロファイルに基づき自動選択される場合は以下の
ようになる。 Perceptual JCH色空間上の色空間圧縮モード Relative Colorimetric JCH色空間上の色空間圧縮モード Saturation JCH色空間上の色空間圧縮モード Absolute Colorimetric QMH色空間上の色空間圧縮モード
【0052】つまり、相対的なカラーマッチングの場合
はJCH空間13が選択され、絶対的なカラーマッチングの
場合はQMH空間14が選択される。
【0053】図6はJCH 13またはQMH 14上で色空間圧縮
を行う処理例を示すフローチャートである。
【0054】色知覚空間上で色空間圧縮を行うために、
ステップS81で、出力プロファイル46からユーザに指定
されたプロファイルを読込む。
【0055】一般に、出力デバイス用ICCプロファイル
には、色再現領域の内か外かを判定(以下「色再現領域
の内外判定」と呼ぶ)するために、XYZ値またはLab値を
入力する判定LUT(gamut Tag)が格納されている。しか
し、そのXYZ値は測色光源の特性であるD50またはD65を
基準にしているため、環境光に応じた色再現領域の内外
判定に直接利用することはできない。従って、色再現領
域の内外判定を行うLUT(gamut Tag)を利用する代わり
に、プロファイルに格納されているCMYK→XYZ変換を行
うための変換LUT(AtoB0 Tagなど)からCMYK→XYZ関係
データを、ステップS82で取り出して利用する。出力プ
ロファイルには観察条件2も格納されているので、ステ
ップS83で観察条件2を出力プロファイルから取り出す。
【0056】ステップS82で取り出されたCMYK→XYZ関係
データのXYZ値は、測色光であるD50またはD65を基準と
するデータであるから、環境光基準のXYZ値に修正する
必要がある。ステップS84では、色知覚モデルによって
測色光基準のXYZ値を、測色条件であるD50光源の白色点
「D50基準の場合」、照度レベルおよび周囲光の状態な
どに基づき色知覚モデルを用いて、人間の色知覚空間JC
Hへ変換し、測色条件とは異なる観察条件2である例えば
D65光源の白色点、照度レベルおよび周囲光の状態など
に基づいて、再びXYZ値へ逆変換することにより、環境
光基準のXYZ値を得る。このようにステップS84では、デ
バイスのCMYK値から環境光基準のXYZ値への関係を求め
る。ステップS85では、ステップS84で得られたCMYK→環
境光XYZ関係データに基づきJCHまたはQMH色空間上にお
ける出力デバイスの色再現領域を求める。
【0057】JCHまたはQMH色空間上における出力デバイ
スの色再現領域は、例えば、 Red (C:0%, M:100%, Y:100%, K:0%) Yellow (C:0%, M:0%, Y:100%, K:0%) Green (C:100%, M:0%, Y:100%, K:0%) Cyan (C:100%, M:0%, Y:0%, K:0%) Blue (C:100%, M:100%, Y:0%, K:0%) Magenta(C:0%, M:100%, Y:0%, K:0%) White (C:0%, M:0%, Y:0%, K:0%) Black (C:0%, M:0%, Y:0%, K:100%)
【0058】の八点に対する環境光基準のXYZ値を、ス
テップS84で求められたCMYK→環境光XYZ関係データを用
いて求め、さらに色知覚モデルによって観察条件2に基
づいて人間の色知覚空間JCHまたはQMHの座標値へ変換す
ることで、図7に示されるような12面体によって近似す
ることができる。
【0059】12面体で近似される色再現領域において、
色再現領域の内部の点、例えば無彩色軸上におけるWhit
eとBlackの中間点と、内外判定対象の入力色信号の点
(JCH値またはQMH値)とが、同じ側にあれば色再現範囲
内にあると判断し、反対側にあれば色再現範囲外にある
と判断する。
【0060】ステップS85により得られる色再現領域に
基づく内外判定の結果に基づき、ステップS86で色空間
圧縮が行われる。図8はJCH色知覚空間における色空間圧
縮の概念を、図9はQMH色知覚空間における色空間圧縮の
概念をそれぞれ示す図である。上記の内外判定により出
力デバイスの色再現範囲外であると判定された入力色信
号は、JCH色知覚空間やQMH色知覚空間において、色相角
h(またはH)が保存されるように、色再現範囲内へマッ
ピングされる。そして、このマッピング結果は、相対的
カラーマッチングの場合にはJCH色知覚空間を入出力色
空間とするLUTへ、絶対的カラーマッチングの場合にはQ
MH色知覚空間を入出力色空間とするLUTへ格納される。
【0061】図10は異なるデバイス間における色空間圧
縮の概念を示す図で、破線は入力デバイスの色再現領域
を、実線は出力デバイスの色再現領域をそれぞれ示して
いる。JCH色知覚空間においては、J(lightness)の大き
さが観察条件1および2の光源白色点(以下では「白色点
1」「白色点2」と略す場合がある)によってそれぞれ正
規化されるため、Jは環境条件1および2の照度レベル
(以下では「照度レベル1」「照度レベル2」と略す場合
がある)に依存しない。一方、QMH色知覚空間において
は、Q(brightness)の大きさが照度レベル1および2によ
って変化する。従って、相対的カラーマッチングでは白
色点1がそのまま白色点2になる。一方、絶対的カラーマ
ッチングでは、照度レベル1>照度レベル2の場合には白
色点1が白色点2ヘマッピングされる。また、照度レベル
1<照度レベル2の場合には白色点1が白色点2より低いの
でグレーとして出力される。
【0062】[観察条件2に依存するデータの作成]次
に、データ作成部47を用いて変換LUT 16を作成する。
【0063】図11は環境光に対応する変換LUT 16を再構
築する処理例を示すフローチャートである。
【0064】一般に、出力デバイス用のICCプロファイ
ルには、XYZまたはLab値からデバイスのCMYKまたはRGB
値への変換を行うためのLUT(BtoA0 Tagなど)が色空間
圧縮も含めた形式で格納されている。しかし、LUTへ入
力すべきXYZ値はD50またはD65を基準とするデータであ
るから、環境光に応じた変換LUTとして直接利用するこ
とはできない。
【0065】そこで、色空間圧縮処理と同様に、ステッ
プS71で、出力プロファイル46に格納されているCMYK→X
YZ変換を行うための変換LUT(AtoB0 Tagなど)を読み込
み、ステップS72で、変換LUTからCMYK→XYZ関係データ
を取り出す。なお、CMYK→XYZ関係データのCMYK値はRGB
値など他のデバイス依存色であっても構わないし、XYZ
値はLab値など他のデバイスに依存しない色であっても
構わない。次に、ステップS73で、出力プロファイル46
内に予め格納された観察条件2を取り出す。
【0066】取り出されたCMYK→XYZ関係データのXYZ値
はD50またはD65を基準とするデータであるから、ステッ
プS74で測色光源基準のXYZ値を環境光基準のXYZ値に修
正する。つまり、色知覚モデルによって測色光源基準の
XYZ値を、その測色条件(D50光源の白色点「D50基準の
場合」、照度レベル、周囲光の状態など)に基づいて、
人間の色知覚空間JCHへ変換し、測色条件とは異なる観
察条件2(D65光源の白色点、照度レベル、周囲光の状態
など)に基づいて、再びXYZ値へ逆変換することによ
り、測色光源基準のXYZ値を環境光基準のXYZ値に変換す
ることができる。これにより、デバイスCMYK値から環境
光基準のXYZ値への関係が得られるので、ステップS75
で、CMYK→環境光XYZ関係データを用いて、環境光XYZ→
CMYK関係データを反復法などを用いて最適化すれば、所
望の環境光に対応する変換LUT 16を得ることができる。
【0067】[カラーマッチングの実行]図12はカラー
マッチング処理の概念を示す図である。11はデータ作成
部41により観察条件1に基づき作成された変換LUT、132
は色空間圧縮部44によりJCH色空間上で作成されたLUT、
133は色空間圧縮部45によりQMH色空間上で作成されたLU
T、16はデータ作成部47により観察条件2に基づき作成さ
れた変換LUTである。
【0068】RGBまたはCMYKの入力色信号は、変換LUT 1
1により入力デバイスの色信号から観察条件1におけるデ
バイスに依存しない色信号であるXYZ信号へ変換され
る。次に、XYZ信号は、色知覚モデル順変換部134および
135により観察条件1(D50光源の白色点、照度レベル、
周囲光の状態など)に基づいて人間の知覚信号JCHまた
はQMHへ変換される。相対的カラーマッチングの場合はJ
CH空間が、絶対的カラーマッチングの場合はQMH空間が
それぞれ選択される。
【0069】色知覚信号JCHおよびQMHはLUT 132および1
33により出力デバイスの色再現範囲内へ圧縮される。色
空間圧縮された色知覚信号JCHおよびQMHは、色知覚モデ
ル逆変換部136および137により観察条件2(D65光源の白
色点、照度レベル、周囲光の状態など)に基づいて観察
条件2におけるデバイスに依存しない色信号であるXYZ信
号へ変換される。そして、XYZ信号は変換LUT 134により
観察条件2における出力デバイスに依存する色信号へ変
換される。
【0070】以上の処理によって得られたRGBまたはCMY
K信号は出力デバイスへ送られて、その色信号によって
示される画像がプリント出力される。そのプリントアウ
トを観察条件2の下で観察すれば、観察条件1の下で観察
されるオリジナル原稿と、同じ色味に見える。
【0071】
【第2実施形態】以下では、第2実施形態として、図13に
示す入力プロファイルとモニタプロファイルとを利用し
てカラーマッチングを行う例を説明する。なお、第1実
施形態と同様の構成および処理についてはその詳細説明
を省略する。
【0072】[観察条件1に依存するデータの作成]ま
ず、第1実施形態と同様の方法、つまり図4または図5に
示す処理方法により、データ作成部41を用いて図13に示
す変換LUT 21を作成する。
【0073】[色空間圧縮モードの選択および色空間圧
縮]色空間圧縮モードの選択は、第1実施形態と同様で
あるからその詳細説明は省略する。
【0074】図14は図13に示すJCH 23またはQMH 24上で
色空間圧縮を行う処理例を示すフローチャートである。
【0075】色知覚空間上で色空間圧縮を行うために、
ステップS141で、モニタプロファイル142からユーザに
指定されたプロファイルを読込む。
【0076】一般に、モニタデバイス用ICCプロファイ
ルには、色再現領域の内外判定を行うために、XYZ値ま
たはLab値を入力する判定LUT(gamut Tag)が格納されて
いる場合もあるが、そのXYZ値は測色光源の特性であるD
50またはD65を基準にしているため、環境光に応じた色
再現領域の内外判定に直接利用することはできない。従
って、色再現領域の内外判定を行うLUT(gamut Tag)を利
用する代わりに、プロファイルに格納されているRGB→X
YZ変換を行うための変換マトリクス(colorant Tag)また
は変換LUT(AtoB0 Tagなど)からRGB→XYZ関係データ
を、ステップS142で取り出して利用する。モニタプロフ
ァイルにはモニタの観察条件4も格納されているので、
ステップS143で観察条件4をモニタプロファイルから取
り出す。なお、RGB→XYZ関係データのXYZ値は、Lab値な
ど他のデバイスに依存しない色であっても構わない。
【0077】ステップS142で取り出されたRGB→XYZ関係
データのXYZ値は、測色光であるD50またはモニタの白色
点を基準とするデータであるから、環境光基準のXYZ値
に修正する必要がある。ステップS144では、色知覚モデ
ルによって測色光源基準のXYZ値を、測色条件であるD50
光源の白色点「D50基準の場合」、輝度レベルおよび周
囲光の状態などに基づいて、人間の色知覚空間JCHへ変
換し、測色条件とは異なる観察条件4である例えばD93光
源の白色点、輝度レベルおよび周囲光の状態などに基づ
いて、再びXYZ値へ逆変換することにより、環境光基準
のXYZ値を得る。これにより、デバイスのRGB値から環境
光基準のXYZ値への関係が得られたので、ステップS145
でJCHまたはQMH色空間上におけるモニタデバイスの色再
現領域を求めることができる。
【0078】モニタデバイスの色再現領域は、例えば、 Red (R:255, G:0, B:0) Yellow (R:255, G:255, B:0) Green (R:0, G:255, B:0) Cyan (R:0, G:255, B:255) Blue (R:0, G:0, B:255) Magenta(R:255, G:0, B:255) White (R:255, G:255, B:255) Black (R:0, G:0, B:0)
【0079】の八点に対する環境光基準のXYZ値を、ス
テップS144のXYZ基準条件の変換処理によって求め、さ
らに色知覚モデルによって観察条件4に基づいて人間の
色知覚空間JCHまたはQMHの座標値へ変換することで、図
7に示されるような12面体によって近似することができ
る。12面体で近似される色再現領域において、色再現領
域の内部の点、例えば無彩色軸上におけるWhiteとBlack
の中間点と、内外判定対象の入力色信号の点(JCH値ま
たはQMH値)とが、同じ側にあれば色再現範囲内にある
と判断し、反対側にあれば色再現範囲外にあると判断す
る。
【0080】ステップS145により得られる色再現領域に
基づく内外判定の結果に基づき、ステップS146で色空間
圧縮が行われる。図8はJCH色知覚空間における色空間圧
縮の概念を、図9はQMH色知覚空間における色空間圧縮の
概念をそれぞれ示す図である。上記の内外判定により出
力デバイスの色再現範囲外であると判定された入力色信
号は、JCH色知覚空間やQMH色知覚空間において、色相角
h(またはH)が保存されるように、色再現範囲内へマッ
ピングされる。そして、ステップS146で得られた色再現
領域は、相対的カラーマッチングの場合にはJCH色知覚
空間を入出力色空間とするLUTへ、絶対的カラーマッチ
ングの場合にはQMH色知覚空間を入出力色空間とするLUT
へ格納される。
【0081】図10は異なるデバイス間における色空間圧
縮の概念を示す図で、破線は入力デバイスの色再現領域
を、実線は出力デバイスの色再現領域をそれぞれ示して
いる。JCH色知覚空間においては、J(lightness)の大き
さが観察条件1および4の光源白色点(以下では「白色点
1」「白色点4」と略す場合がある)によってそれぞれ正
規化されるため、Jは環境条件1の照度レベルおよび環境
条件4の輝度レベル(以下では「照度レベル1」「輝度レ
ベル4」と略す場合がある)に依存しない。一方、QMH色
知覚空間においては、Q(brightness)の大きさが照度レ
ベル1および輝度レベル4によって変化する。従って、相
対的カラーマッチングでは白色点1がそのまま白色点4に
なる。一方、絶対的カラーマッチングでは、照度レベル
1>輝度レベル4の場合には白色点1が白色点4ヘマッピン
グされる。また、照度レベル1<輝度レベル4の場合には
白色点1が白色点4より低いのでグレーとして出力され
る。
【0082】[観察条件4に依存するデータの作成]次
に、データ作成部47を用いて図13に示す変換LUT 26を作
成する。
【0083】図15は環境光に対応する変換LUT 26を再構
築する処理例を示すフローチャートである。
【0084】モニタデバイス用のICCプロファイルに
は、XYZ値からデバイスのRGB値への変換を行うためのLU
T(BtoA0 Tagなど)が色空間圧縮も含めた形式で格納さ
れている場合もある。しかし、LUTへ入力すべきXYZ値は
D50またはD65を基準とするデータであるから、環境光に
応じた変換LUTとして直接利用することはできない。
【0085】そこで、色空間圧縮処理と同様に、ステッ
プS151で、モニタプロファイル142に格納されているRGB
→XYZ変換を行うための変換マトリクス(colorant Tag)
または変換LUT(AtoB0 Tagなど)を読み込み、ステップ
S152で、変換LUTからRGB→XYZ関係データを取り出す。
なお、RGB→XYZ関係データのXYZ値はLab値など他のデバ
イスに依存しない色であっても構わない。次に、ステッ
プS153で、モニタプロファイル142内に予め格納された
観察条件4を取り出す。
【0086】取り出されたRGB→XYZ関係データのXYZ値
は、D50またはモニタの白色点を基準とするデータであ
るから、ステップS154で測色光源基準のXYZ値を環境光
基準のXYZ値に修正する。つまり、色知覚モデルによっ
て測色光源基準のXYZ値を、その測色条件(D50光源の白
色点「D50基準の場合」、輝度レベル、周囲光の状態な
ど)に基づいて、人間の色知覚空間JCHへ変換し、測色
条件とは異なる観察条件4(D93光源の白色点、輝度レベ
ル、周囲光の状態など)に基づいて、再びXYZ値へ逆変
換することにより、測色光源基準のXYZ値を環境光基準
のXYZ値に変換することができる。これにより、デバイ
スRGB値から環境光基準のXYZ値への関係が得られたの
で、ステップS155で、RGB→XYZ変換を変換マトリクスな
どでモデル化し、反復法などを用いて最適化すれば、所
望の環境光に対応する変換LUT 26を得ることができる。
【0087】[カラーマッチングの実行]図12はカラー
マッチングの概念を示す図である。21はデータ作成部41
により観察条件1に基づき作成された変換LUT、132は色
空間圧縮部44によりJCH色空間上で作成されたLUT、133
は色空間圧縮部45によりQMH色空間上で作成されたLUT、
26はデータ作成部47により観察条件4に基づき作成され
た変換LUTである。
【0088】RGBの入力色信号は、変換LUT 21により入
力デバイスの色信号から観察条件1におけるデバイスに
依存しない色信号であるXYZ信号へ変換される。次に、X
YZ信号は、色知覚モデル順変換部134および135により観
察条件1(D50光源の白色点、照度レベル、周囲光の状態
など)に基づいて人間の知覚信号JCHまたはQMHへ変換さ
れる。相対的カラーマッチングの場合はJCH空間が、絶
対的カラーマッチングの場合はQMH空間がそれぞれ選択
される。
【0089】色知覚信号JCHおよびQMHはLUT 132および1
33によりモニタデバイスの色再現範囲内へ圧縮される。
色空間圧縮された色知覚信号JCHおよびQMHは、色知覚モ
デル逆変換部136および137により観察条件4(D93光源の
白色点、輝度レベル、周囲光の状態など)に基づいて観
察条件4におけるデバイスに依存しない色信号であるXYZ
信号へ変換される。そして、XYZ信号は変換LUT 26によ
り観察条件4におけるモニタデバイスに依存する色信号
へ変換される。
【0090】以上の処理によって得られたRGB信号はモ
ニタデバイスへ送られて、その色信号によって示される
画像が表示される。その表示を観察条件4の下で観察す
れば、観察条件1の下で観察されるオリジナル原稿と、
同じ色味に見える。
【0091】
【第3実施形態】以下では、第3実施形態として、図16に
示すモニタプロファイルと出力プロファイルとを利用し
てカラーマッチングを行う例を説明する。なお、第1お
よび第2実施形態と同様の構成および処理についてはそ
の詳細説明を省略する。
【0092】[観察条件4に依存するデータの作成]ま
ず、データ作成部41を用いて図16に示す変換LUT 31を作
成する。
【0093】図17は環境光に対応させるために変換LUT
31を更新する処理例を示すフローチャートである。
【0094】環境光に対応する変換LUT 31に更新するた
めに、ステップS161でモニタプロファイル142からユー
ザにより指定されたプロファイルを読込む。
【0095】モニタ用のICCプロファイルにはRGB→XYZ
変換を行うための変換マトリクス(colorant Tag)または
変換LUT(AtoB0 Tag)が格納されているので、ステップS1
62でRGB→XYZ関係データを取り出す。プロファイル内に
は観察条件4も格納されているので、ステップS163で観
察条件4をプロファイルから取り出す。ここで、RGB→XY
Z関係データのXYZ値はLab値など他のデバイスに依存し
ない色であっても構わない。
【0096】取り出されたRGB→XYZ関係データのXYZ値
は、D50またはモニタの白色点を基準とするデータであ
るから、ステップS164で測色光源基準のXYZ値を環境光
基準のXYZ値に修正する。つまり、色知覚モデルによっ
て測色光源基準のXYZ値を、その測色条件(D50光源の白
色点「D50基準の場合」、輝度レベル、周囲光の状態な
ど)に基づいて、人間の色知覚空間JCHへ変換し、測色
条件とは異なる観察条件4(D93光源の白色点、輝度レベ
ル、周囲光の状態など)に基づいて、再びXYZ値へ逆変
換することにより、測色光源基準のXYZ値を環境光基準
のXYZ値に変換することができる。これにより、デバイ
スRGB値から環境光基準のXYZ値への関係が得られたの
で、ステップS165で、モニタプロファイル142内の変換
マトリクス(colorantTag)または変換LUT(AtoB0 Tag)を
更新すれば、所望の環境光に対応する変換LUT31を得る
ことができる。
【0097】[色空間圧縮モードの選択および色空間圧
縮]色空間圧縮モードの選択は、第1実施形態と同様で
あるからその詳細説明は省略する。また、色空間圧縮も
第1実施形態の図6に示す処理と同様であるからその詳細
説明を省略する。
【0098】[観察条件2に依存するデータの作成]次
に、データ作成部47を用いて変換LUT 36を作成するが、
この処理も第1実施形態の図11に示す処理と同様である
からその詳細説明を省略する。
【0099】[カラーマッチングの実行]図12はカラー
マッチングの概念を示す図である。31はデータ作成部41
により観察条件4に基づき作成された変換LUT、132は色
空間圧縮部44によりJCH色空間上で作成されたLUT、133
は色空間圧縮部45によりQMH色空間上で作成されたLUT、
36はデータ作成部47により観察条件2に基づき作成され
た変換LUTである。
【0100】RGBの入力色信号は、変換LUT 31によりモ
ニタデバイスの色信号から観察条件4におけるデバイス
に依存しない色信号であるXYZ信号へ変換される。次
に、XYZ信号は、色知覚モデル順変換部134および135に
より観察条件4(D93光源の白色点、輝度レベル、周囲光
の状態など)に基づいて人間の知覚信号JCHまたはQMHへ
変換される。相対的カラーマッチングの場合はJCH空間
が、絶対的カラーマッチングの場合はQMH空間がそれぞ
れ選択される。
【0101】色知覚信号JCHおよびQMHはLUT 132および1
33により出力デバイスの色再現範囲内へ圧縮される。色
空間圧縮された色知覚信号JCHおよびQMHは、色知覚モデ
ル逆変換部136および137により観察条件2(D65光源の白
色点、照度レベル、周囲光の状態など)に基づいて観察
条件2におけるデバイスに依存しない色信号であるXYZ信
号へ変換される。そして、XYZ信号は変換LUT 36により
観察条件2における出力デバイスに依存する色信号へ変
換される。
【0102】以上の処理によって得られたCMYK信号は出
力デバイスへ送られて、その色信号によって示される画
像がプリント出力される。そのプリントアウトを観察条
件2の下で観察すれば、観察条件4の下で観察される画像
と、同じ色味に見える。
【0103】
【第4実施形態】上述した各実施形態においては、カラ
ーマッチングモジュールCMMがD50またはD65を基準とす
る測色値から作成されたプロファイルを、観察条件に依
存するプロファイルヘ動的に変換する処理例を説明した
が、予め静的な観察条件に依存するプロファイルを作成
しておくことによって、環境光に対応するカラーマッチ
ングを行うこともできる。
【0104】以下では、観察条件に応じた複数の静的プ
ロファイルから対応するプロファイルを選択するための
観察条件に依存するプロファイルの作成方法を第4実施
形態として説明する。
【0105】[ソース側の観察条件に依存するプロファ
イルの作成]図3に示したソース側の観察条件に依存す
るデータを作成するデータ作成部41の処理と同様の処理
により、D50またはD65を基準とする測色値から作成され
たプロファイルを基に、ソース側の観察条件に依存する
変換LUT用のデータ11を作成する。データ11は、既にデ
バイスRGB(またはCMYK)値を、ソース側の観察条件に
基づいたXYZ(またはLab)値へ変換するための変換マト
リクスまたは変換LUTであるので、データ11をそのまま
プロファイルヘ格納すればソース側の観察条件に依存す
るプロファイルを作成することができる。
【0106】[デスティネーション側の観察条件に依存
するプロファイルの作成]図3に示した色空間圧縮部4
4、色空間圧縮部45およびデータ作成部47の処理と同様
の処理により、D50またはD65を基準とする測色値から作
成されたプロファイルを基に、デスティネーション側の
観察条件に依存するJCHおよびQMH色空間で圧縮処理を行
うためのデータ132および133、並びに、デスティネーシ
ョン側の観察条件に依存する変換LUT用のデータ16を作
成する。
【0107】データ132は、入出力色空間がJCH色空間で
あるから、入力色空間をデスティネーション側の観察条
件に基づくXYZ(またはLab)値にする必要がある。デス
ティネーション側の観察条件に基づいたXYZ値を、デバ
イスのCMYK(またはRGB)値へ変換するための変換LUTを
作成するためには、入力になるデスティネーション側の
観察条件に基づいたXYZ値に対するデバイスのCMYK値を
求めればよい。つまり、デスティネーション側の観察条
件に基づいたXYZ値を、人間の色知覚モデル順変換を用
いて、デスティネーション側の観察条件に基づく色知覚
JCH値へ変換し、データ132によりJCH色空間で圧縮した
後、人間の色知覚モデル逆変換を用いて、色知覚JCH値
を再びデスティネーション側の観察条件に基づくXYZ値
へ戻し、最後にデータ134に基づく変換を行えば、所望
するデバイスのCMYK値が求められる。LUTの格子点を、
逐次、求めれば変換LUTを作成することができる。
【0108】同様に、データ133は、入出力色空間がQMH
色空間であるから、入力色空間をデスティネーション側
の観察条件に基づくXYZ値にする必要がある。デスティ
ネーション側の観察条件に基づいたXYZ値を、デバイス
のCMYK値へ変換するための変換LUTを作成するために
は、入力になるデスティネーション側の観察条件に基づ
いたXYZ値に対するデバイスのCMYK値を求めればよい。
つまり、デスティネーション側の観察条件に基づいたXY
Z値を、人間の色知覚モデル順変換を用いて、デスティ
ネーション側の観察条件に基づいた色知覚QMH値へ変換
し、データ133によりQMH色空間で圧縮した後、人間の色
知覚モデル逆変換を用いて、色知覚QMH植を再びデステ
ィネーション側の観察条件に基づくXYZ値へ戻し、最後
にデータ134に基づく変換を行えば、所望するデバイスC
MYK値が求められる。LUTの格子点を、逐次、求めれば変
換LUTを作成することができる。
【0109】データ132を含むLUTは相対的なカラーマッ
チングに用いられるLUTで、データ133を含むLUTは絶対
的なカラーマッチングに用いられるLUTである。これら
を一つのプロファイルヘ格納すれば、デスティネーショ
ン側の観察条件に依存するプロファイルを作成すること
ができる。ここで、相対的カラーマッチングに用いられ
るLUTは、JCH色空間上における色空間圧縮方式(lightn
esss保存、chroma保存など)によって複数作成し格納す
ることが可能である。同様に、絶対的カラーマッチング
に用いられるLUTもQMH色空間上における色空間圧縮方式
(brlightnesss保存、colourfulness保存など)によっ
て複数作成し格納することが可能である。
【0110】[カラーマッチングの実行]観察条件に依
存するプロプロファイルを用いるカラーマッチングにお
いては、色空間圧縮がデスティネーション側のプロファ
イルに含まれているため、上述した各実施形態のよう
に、JCH色空間やQMH色空間において色空間圧縮を行う必
要がない。
【0111】観察条件に依存するプロファイルを用いた
場合のカラーマッチングを図2、図13および図16を用い
て説明する。
【0112】入力色信号を、ソース側の観察条件に依存
するプロファイルにより、デバイスRGB(またはCMYK)
値からソース側の観察条件に基づいたXYZ(またはLab)
値へ変換する。
【0113】次に、人間の色知覚モデル順変換により、
ソース側の観察条件に基づいたXYZ値をJCH色空間または
QMH色空間へ変換し、色知覚モデル逆変換でデスティネ
ーション側の観察条件に基づいたXYZ値へ変換する。こ
こで、JCHまたはQMH色空間の選択は、色空間圧縮モード
の選択によって決定され、相対的カラーマッチングの際
はJCH色空間が、絶対的カラーマッチングの際はQMH色空
間が選択される。また、XYZ値からJCHまたはQMH色空間
への変換は、ソース側のプロファイル内に格納されたソ
ース側の観察条件(光源の白色点、照度または輝度レベ
ル、周囲光の状態など)を利用し、逆変換にはデスティ
ネーション側のプロファイル内に格納されたデスティネ
ーション側の観察条件(光源の白色点、照度または輝度
レベル、周囲光の状態など)を利用する。変換されたデ
スティネーション側の観察条件に基づくXYZ(またはLa
b)値は、デスティネーション側の観察条件に依存する
プロファイルによってデバイスのCMYK(またはRGB)値
へ変換される。
【0114】このように、第4実施形態における観察条
件に依存するプロファイルを用いるカラーマッチング処
理は、第1から第3実施形態と等価である。
【0115】
【第5実施形態】以上の各実施形態では、予めプロファ
イル内に格納された一種類の測色値から観察条件に依存
したプロファイルを作成していたが、よりマッチング精
度を高めるためには、プロファイル内に複数の光源下の
測色データを格納しておき、その中から実際の観察条件
に最も近い測色データを選択して、観察条件に基づく測
色データへ変換し、観察条件に依存したプロファイルを
作成した方がよい。
【0116】図20は異なる光源の白色点のXYZ値、色票
のデバイスに依存したRGB値および各光源下の色票に対
するXYZ値をプロファイル191内へ格納した場合の概念図
である。
【0117】色票は、入力デバイスの場合には例えばIT
8のカラーターゲットとなり、出力デバイスの場合には
例えば9×9×9のRGBカラーパッチになる。例えば、192
は色票のRGB値とA光源(109.85, 100.0, 35.58)下のXYZ
値、193は色票のRGB値とD65光源(95.05, 100.0, 108.8
8)下のXYZ値、194は色票のRGB値とD50(96.42, 100.0, 8
2.49)光源下のXYZ値、195は色票のRGB値とF2(99.20, 10
0.0, 67.40)光源下のXYZ値というようになる。これら異
なる光源下の色票のXYZ値は、各光源の分光分布および
各色票の分光反射率から求めることができる。従って、
各XYZ値の代わりに、各光源の分光分布および各色票の
分光反射率をプロファイル191内へ格納することもでき
る。ここで、各プロファイルで使用する色票が固定され
ていれば色票のRGB値や分光反射率のデータは各光源に
対して共通であるので、各光源間で色票に関するデータ
を共有することができる。
【0118】図21は標準光源の分光分布を示す図で、20
1はA光源に対する分光分布、202はD65光源に対する分光
分布である。実際の観察条件における光源の分光分布を
測定することができれば、より精度の高い観察条件に依
存したプロファイルを作成することができる。
【0119】図20に示すように、A、D65、D50およびF2
などの複数の標準光源下のXYZ値がプロファイル内に格
納されている場合、実際の観察条件に最も近い標準光源
に対するXYZ値から観察条件に対するXYZ値へ変換され
る。観察条件により近い光源下のXYZ値を選択するため
に、プロファイル内に格納された光源の白色点のXYZ値
を検索に用いる。例えば、各光源の白色点をXwYwZwとす
ると、その色度(xw, yw)は式(7)によって求めることが
できる。 xw = Xw/(Xw + Yw + Zw) yw = Yw/(Xw + Yw + Zw) …(7)
【0120】同様に、観察条件における白色点の色度
(x, y)を式(8)から求めると、各光源の白色点と観察条
件における白色点の距離dwは、例えば、式(9)により評
価することができる。 x = X/(X + Y + Z) y = Y/(X + Y + Z) …(8) dw = √{(x - xw)(x - xw) + (y - yw)(y - yw)} …(9)
【0121】この結果から、実際の観察条件に最も近い
測色データを選択すれば、より精度の良い観察条件に対
するXYZ値を得ることができる。ここで、プロファイル
内に格納されたXYZ値を観察条件に基づくXYZ値へ変換す
る方法は、先述した実施形態と同様に、色知覚モデルに
よって測色光源基準のXYZ値を、その測色条件に基づい
て、人間の色知覚空間JCHへ変換し、測色条件とは異な
る観察条件に基づいて再びXYZ値へ逆変換する方法を用
いる。また、各光源の白色点と観察条件における白色点
の距離dwがゼロの場合には、その測色データを観察条件
に対するXYZ値として利用することができる。その他、
各光源の白色点の色温度Twと観察条件における白色点の
色温度Tの差分によって距離を評価しても良い。
【0122】図22は複数光源下の測色データからの測色
値の推測する場合の処理を示すフローチャートである。
ここで、ステップS211は、図4に示したステップS44、図
5に示したステップS54、図6に示したステップS64、図7
に示したステップS74、図14に示したステップS144、図1
5に示したステップS154および図17に示したステップS17
4に相当する。
【0123】[観察条件に応じたプロファイルデータの
キャッシュ]先述したように、観察条件に依存したプロ
ファイルを作成する処理は比較的複雑であるため、マッ
チング等を試みるたびに再計算していたのでは時間がか
かってしまう。通常の使用において、ソース側の観察条
件やデスティネーション側の観察条件は一度設定してし
まえば、その設定のまま使用する場合が多いため、観察
条件に基づくデバイスに依存しない色空間とデバイスに
依存する色空間を相互に変換するLUT等をキャッシング
しておけば処理の効率を高めることができる。
【0124】観察条件はソース側、デスティネーション
側で独立に設定できるため、観察条件に基づくデバイス
に依存しない色空間とデバイスに依存する色空間を相互
に変換するLUT等は、各プロファイル毎にキャッシュさ
れる。キャッシュ先は、各プロファイル又は他のキャッ
シュ・ファイルとなる。キャッシュされるLUTは現在使
用している観察条件に基づいたLUTだけでも良いし、複
数の観察条件に基づいたLUTを各観察条件毎にキャッシ
ュしても良い。
【0125】例えば、ICCプロファイルを利用した場合
には、各プロファイルのAtoBx Tag、BtoAx Tag、又はga
mut Tag等に相当する観察条件に基づいたLUTをプライベ
ートタグとして格納する。
【0126】図23に、観察条件に基づくデバイスに依存
しない色空間と、デバイスに依存する色空間とを相互に
変換するLUTを、ICCプロファイルへ格納した場合の一例
を示す。キャッシュされたLUTを含むプロファイル221
は、AtoB0 Tag 222、AtoB1 Tag223、AtoB2 Tag 224、Bt
oA0 Tag 225、BtoA1 Tag 226、BtoA2 Tag 227およびgam
ut Tag 228をパブリックタグとして格納している。ここ
で、パブリックタグとして格納されるLUTは、D50基準の
デバイスに依存しない色空間と、デバイスに依存する色
空間とを変換するためのものである。さらに、プロファ
イル228は、プライベートタグとして、パブリックタグ2
22から227に相当する、観察条件に基づくデバイスに依
存しない色空間と、デバイスに依存する色空間とを相互
に変換するLUT 229から2215を含んでいる。プライベー
トタグへは、キャッシュされたLUTとは別に、キャッシ
ュ時の観察条件2216が格納される。
【0127】図24はキャッシングの処理フローの一例を
示す図である。以下に説明する処理は、ソース側および
デスティネーション側において独立な処理である。
【0128】先ず、ユーザ設定等から観察条件VCを取得
する。次に、プロファイル232からキャッシュされてい
るLUTの観察条件VC0を取得する。観察条件VCおよび観察
条件VC0において、例えば光源の白色点の比較等によ
り、観察条件を比較する。観察条件が一致すれば、前回
LUTをキャッシュしたときと同一観察条件とみなせるの
で、キャッシュされたLUTをカラーマッチング等に使用
する。一方、観察条件が一致しないならば、カラーマッ
チング等において必要なLUTを観察条件に基づいて作成
する。
【0129】観察条件に基づくLUTの作成方法は、図4、
図6、図7、図12および図13を用いて説明した方法と同じ
である。キャッシュされるLUTは、ソース側ならば図12
に示されるような変換LUT 11、デスティネーション側な
らば図12に示されるLUT 132と変換LUT 16とを合成したL
UTになる(つまり、図13における変換LUT 21や26と等価
である)。LUT作成時の観察条件、および、その観察条
件に基づいたLUTはカラーマッチング等に利用された
後、プライベートタグとしてプロファイルに格納され
る。
【0130】以上説明した各実施形態によれば、次の効
果を得ることができる。
【0131】(1)画像データのソース側およびデステ
ィネーション側にそれぞれ異なる観察条件(環境光白色
点や照明レベルなど)を設定することができ、例えばネ
ットワーク接続された遠隔地の環境下における色再現を
シミュレートすることができる。
【0132】(2)人間の色知覚モデルを用いて、ソー
ス側の環境光を基準とするXYZ値を、ソース側の観察条
件(環境光白色点や照度レベルなど)に基づき、JCH色
空間やQMH色空間に変換し、さらに、デスティネーショ
ン側の観察条件(環境光白色点や照度レベルなど)に基
づき、デスティネーション側の環境光を基準とするXYZ
値へ逆変換することにより、ソース側およびデスティネ
ーション側の観察条件を独立に設定してカラーマッチン
グを行うことができる。
【0133】(3)人間の色知覚空間であるQMH(または
JCH)色空間上で色空間圧縮を行うことにより、等色相
線などの人間の色知覚特性を色空間圧縮に反映すること
ができるとともに、環境光に応じた最適なカラーマッチ
ングを行うことができる。
【0134】(4)色空間圧縮を、QMH色空間で行う絶対
的カラーマッチングと、JCH色空間で行う相対的カラー
マッチングとの二つのモードにおけるカラーマッチング
を選択可能にすることで、出力側の色再現領域において
可能な限り絶対的なカラーマッチングを試みることや、
出力側の色再現領域のダイナミックレンジを最大限に利
用する相対的なカラーマッチングを試みて、出力側の色
再現領域に最適なカラーマッチングを行うことができ
る。
【0135】(5)人間の色知覚モデルを用いて、カラ
ーターゲットやカラーパッチの測色値(XYZまたはLab
値)を、測色条件(測色光源の白色点や照度レベルな
ど)に基づいて、JCH色空間の値へ変換し、さらに、観
察条件(環境光白色点や照度レベルなど)に基づいて、
再びXYZ(またはLab)値へ逆変換することにより、測色
光源を基準とするXYZ値を環境光を基準とするXYZ値へ変
換することができる。
【0136】(6)標準光源の下で測色したカラーター
ゲットのデバイスに依存しないデータと、そのカラータ
ーゲットのデータを入力したデバイスに依存するデータ
との関係データを入力プロファイルに格納し、入力側の
観察条件(環境光白色点や照度レベルなど)に応じて、
デバイスに依存するデータからデバイスに依存しないデ
ータへの変換マトリクスまたは変換LUTを動的に作成す
ることにより、入力側の環境光に応じたカラーマッチン
グを行うことができる。また、入力プロファイルに格納
されたデバイスに依存するデータを、デバイスに依存し
ないデータ(標準光源基準)へ変換するための変換マト
リクスまたは変換LUTを、入力側の観察条件(環境光白
色点や照度レベルなど)に応じて動的に更新することに
より、入力側の環境光に応じたカラーマッチングを行う
ことができる。
【0137】(7)モニタプロファイルに格納されたデ
バイスに依存するデータを、デバイスに依存しないデー
タ(モニタ白色点基準または標準光源基準)へ変換する
ための変換マトリクスまたは変換LUTを、モニタの観察
条件(環境光白色点や輝度レベルなど)に応じて動的に
更新することにより、モニタの環境光に応じたカラーマ
ッチングを行うことができる。
【0138】(8)カラーパッチのデバイスに依存する
データと、そのカラーパッチを出力した際のプリント出
力を標準光源下で測色したデバイスに依存しないデータ
との関係を出力プロファイルに格納し、出力側の観察条
件(環境光白色点や照度レベルなど)に応じて、デバイ
スに依存しないデータからデバイスに依存するデータへ
変換するための変換LUTを動的に作成することにより、
出力側の環境光に応じたカラーマッチングを行うことが
できる。
【0139】
【第6実施形態】第6実施形態では、上記各実施形態にお
ける観察条件(例えば、図2におけるViewing Condition
1および2)をマニュアルで設定するためのグラフィカ
ルユーザインタフェイス(GUI)の一例を説明する。
【0140】図25に本実施形態における観察条件のパラ
メータを設定するためのGUI 191を示す。
【0141】192は入力側の視対象における輝度を入力
するためのテキストボックス、193は入力側の視対象に
おける白色点の種類を選択するためのドロップダウンコ
ンボボックス、194は入力側の周囲条件を選択するため
のドロップダウンコンボボックス、195は入力側の色順
応度合いを入力するためのテキストボックス、196は出
力側の視対象における輝度を入力するためのテキストボ
ックス、197は出力側の視対象における白色点を選択す
るためのドロップダウンコンボボックス、198は出力側
の周囲条件を選択するためのドロップダウンコンボボッ
クス、および、199は出力側の色順応度合いを入力する
ためのテキストボックスである。
【0142】なお、輝度は図19に示したCIE CAM97Sにお
けるLAに関係し、光源はXwYwZwに関係し、周囲光はc、N
c、FLLおよびFに関係し、順応度合いはDに関係する。図
19に示したCIE CAM97Sでは、LAとFとに基づきDを求めて
いるが、本実施形態ではDをマニュアルで制御できるよ
うにする。
【0143】視対象における輝度は、通常、白色点の20
%程度を入力する。視対象における白色点の種類は、本
来、視対象における白色点のXYZ値を必要とするが、こ
こでは簡易化するために、使用するメディアにおいて反
射率100%の白色点が存在すると仮定して光源の白色点を
利用する。さらに、実際の観察条件における光源の白色
点を利用した方がよいが、ここでは標準光源の種類を選
択するものとする。標準光源の種類としてはA光源、C光
源、D65光源、D50光源、D93光源、F2光源、F8光源およ
びF11光源などがある。背景の相対輝度に関しては画像
を対象とするので、仮に20%程度と仮定する。周囲条件
としては、周囲の相対輝度が背景の相対輝度として仮定
した20%以上である場合には「平均的な明るさ」とし、
それ以下の場合は「薄暗い」、ほとんど0%の場合には
「暗い」とする。色順応度合いは1.0のときに完全順応
に、0.0のときに順応なしになるように値を調整する。
【0144】
【第7実施形態】第6実施形態の観察条件のパラメータ設
定は、値を直接入力する必要があるため、カラーの専門
家ではない一般のユーザにとって非常に扱い難い面があ
る。そこで、第7実施形態では、第6実施形態のGUI 191
を改良して使い勝手を向上させる。
【0145】本実施形態に特徴的な構成は以下のとおり
である。 (1) ユーザのレベルに応じてパラメータ設定の表示を切
替える。 (2) ユーザがソース側視対象とデスティネーション側視
対象の間隔を指定することで、色順応度合いを調整す
る。 (3) ユーザがソース側視対象とデスティネーション側視
対象における色順応度合いのバランスを調整する。 (4) ユーザがソース側視対象とデスティネーション側視
対象における色順応度合いのバランスを保ちながら、絶
対的な色順応度合いを調整する。
【0146】図26はユーザレベルが設定可能なGUI 201
の一例を示し、同図ではユーザレベルとして「一般ユー
ザ」が選択されている。GUI 201では、ユーザがパラメ
ータを直接入力する必要がなく、選択およびスライドバ
ーによってすべての環境条件の設定ができる。さらに、
各選択内容も一般ユーザが理解し易い表現になってい
る。
【0147】図26において、202はユーザレベルを選択
するためのドロップダウンコンボボックス、203は入力
側の視対象を選択するためのドロップダウンコンボボッ
クス、204は入力側の視対象における輝度レベルを選択
するためのドロップダウンコンボボックス、205は入力
側の視対象における白色点の種類を選択するためのドロ
ップダウンコンボボックス、206は入力側の周囲条件を
選択するためのドロップダウンコンボボックス、207は
出力側の視対象を選択するためのドロップダウンコンボ
ボックス、208は出力側の視対象における輝度レベルを
選択するためのドロップダウンコンボボックス、209は
出力側の視対象における白色点の種類を選択するための
ドロップダウンコンボボックス、2010は出力側の周囲条
件を選択するためのドロップダウンコンボボックス、20
11は観察間隔設定における入力側視対象を示すアイコ
ン、および、2012は観察間隔設定における出力側視対象
を示すアイコンである。
【0148】ユーザレベルを選択するためのドロップダ
ウンコンボボックス202を指定することにより、例えば
図27に示すように、表示されるユーザレベルが切替わ
る。視対象の選択は項目として「モニタ」「原稿」「プ
リント」などが選択可能になっており、選択された項目
によって選択メニューの項目やその項目に応じて設定さ
れる実際の値が異なってくる。視対象における輝度レベ
ルの選択は一般ユーザ向けのため「明るい」「やや明る
い」「平均」「やや暗い」などの感覚的な選択項目にな
っている。視対象における白色点の選択も、一般ユーザ
向けにD93やF2といった表現を使わずに、モニタ向けに
は「青白い」「白色」「橙白色」、原稿やプリント向け
には「白色蛍光灯」「昼白色蛍光灯」「白熱灯」「屋外
晴天」「屋外曇天」などの表現になっている。
【0149】観察間隔設定は、例えばモニタとプリント
を直接並べて比較する場合と、離れた位置で比較する場
合といった視対象の間隔をスライドバーで調整するもの
であり、色順応度合い値の決定に関係する。ユーザが感
覚的に捉えやすいように、視対象をアイコン化し、その
アイコン間の距離をスライドバーで調整する。
【0150】CIE CAM97sにおいて色順応度合いは以下の
式によって定義される。 完全順応:D = 1.0 順応なし:D = 0.0 不完全順応:D = F - F/{1 + 2・La^(1/4) + (La^2)/30
0}
【0151】ここで、Dは色順応の度合い。Fは周囲条件
によって変化する定数で、平均的な明るさでは1.0、薄
暗いや暗いは0.9。Laは視対象における輝度である。ま
た、色順応の度合いDは、入力側と出力側で独立に設定
することができる。なお、a^bはaのb乗を表す。
【0152】本実施形態では、色順応の度合いが入力側
視対象と出力側視対象の間隔(観察距離)によって変化
するように入力側および出力側の色順応の度合いを定義
する。観察距離が無限大のときに完全順応に近くなると
仮定すれば、例えば以下のように定義することができ
る。 Ds0 = Fs - Fs/{1 + 2・Las^(1/4) + (Las^2)/300} Dd0 = Fd - Fd/{1 + 2・Lad^(1/4) + (Lad^2)/300} Ds = Ds0・VD + Ds0・VD0・(1.0 - VD) Dd = Dd0・VD + Dd0・VD0・(1.0 - VD)
【0153】ここで、Ds0は輝度レベルと周囲条件とで
決まる入力側の色順応度合い。Fsは入力側の周囲条件に
よって変化する定数。Lasは入力側の視対象における輝
度。Dd0は輝度レベルと周囲条件とで決まる出力側の色
順応度合い。Fdは出力側の周囲条件によって変化する定
数。Ladは出力側の視対象における輝度。Dsは観察距
離、輝度レベル、周囲条件で決まる入力側の色順応度合
い。Ddは観察距離、輝度レベル、周囲条件で決まる出力
側の色順応度合い。VDは観察距離を示すスライドバーの
位置で、観察距離がゼロの場合には最小値0.0、観察距
離が無限大の場合には最大値1.0。VD0は観察距離がゼロ
のときの色順応度合いを決定する定数である。
【0154】図27はユーザレベルが「プロフェッショナ
ル」に指定された場合のGUI 211の一例を示している。
対象が専門家であるため、パラメータの直接入力ができ
るとともに、表現も専門的になっている。
【0155】ここで、2111は入力側観察条件の色順応度
合い値を表示するためのスタティックテキスト、2112は
出力側観察条件の色順応度合い値を表示するためのスタ
ティックテキスト、2113は入力側視対象と出力側視対象
における色順応度合いのバランスを調整するためのスラ
イドバー、2114は入力側視対象と出力側視対象における
色順応度合いのバランスを保ちながら、絶対的な色順応
度合いを調整するためのスライドバーである。
【0156】色順応度合いをバランスおよび絶対強度に
よって調整できるように以下のように入力側および出力
側の色順応度合いを定義する。 Ds0 = 1.0 - BL Dd0 = BL Ds = Ds0/MAX(Ds0,Dd0)×VL Dd = Dd0/MAX(Ds0,Dd0)×VL
【0157】ここで、Ds0は色順応度合いのバランス調
整により決まる入力側の色順応度合い。Dd0は色順応度
合いのバランス調整により決まる出力側の色順応度合
い。BLはバランスを示すスライドバーの位置で、入力側
が100%の場合には最小値0.0、出力側が100%の場合には
最大値1.0、センタは0.5である。Dsは色順応度合いのバ
ランスと絶対強度調整とで決まる入力側の色順応度合
い。Ddは色順応度合いのバランスと絶対強度調整とで決
まる出力側の色順応度合い。VLは絶対強度を示すスライ
ドバーの位置で、強度ゼロの場合は最小値0.0、強度最
大の場合には最大値1.0である。なお、関数MAX()は、()
内の最大値をとる関数である。
【0158】バランス調整はバランス強度が大きい方が
完全順応になるように調整され、絶対強度はそのバラン
スを保ったまま全体を調整するようになっている。つま
り、バランスがセンタで絶対強度が最大ならば入力側と
出力側の色順応度合いは両方とも完全順応になる。
【0159】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0160】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやM
PU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、達成されることは言うまでも
ない。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコ
ード自体が前述した実施形態の機能を実現することにな
り、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明
を構成することになる。また、コンピュータが読出した
プログラムコードを実行することにより、前述した実施
形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコ
ードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS
(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部
または全部を行い、その処理によって前述した実施形態
の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもな
い。
【0161】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
【0162】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
異なる観察条件下においても良好にカラーマッチングを
行う画像処理装置およびその方法を提供することができ
る。
【0163】また、ユーザによる観察条件の設定が容易
な画像処理装置およびその方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なカラーマッチングの概念図、
【図2】本発明の概念を説明する図、
【図3】第1実施形態の機能構成例を示すブロック図
【図4】環境光に対応する変換LUTを再構築する処理例
を示すフローチャート、
【図5】環境光に対応する変換LUTへ更新する処理例を
示すフローチャート、
【図6】JCHまたはQMH色空間上で色空間圧縮を行う処理
例を示すフローチャート、
【図7】色再現領域を近似する12面体を示す図、
【図8】JCH色知覚空間における色空間圧縮の概念を示
す図、
【図9】QMH色知覚空間における色空間圧縮の概念を示
す図、
【図10】異なるデバイス間における色空間圧縮の概念
を示す図、
【図11】環境光に対応する変換LUTを再構築する処理
例を示すフローチャート、
【図12】カラーマッチング処理の概念を示す図、
【図13】第2実施形態におけるカラーマッチングを示
す図、
【図14】第2実施形態におけるJCHまたはQMH色空間上
で色空間圧縮を行う処理例を示すフローチャート、
【図15】第2実施形態における環境光に対応する変換L
UTを再構築する処理例を示すフローチャート、
【図16】第3実施形態におけるカラーマッチングを示
す図、
【図17】第2実施形態において環境光に対応させるた
めに変換LUTを更新する処理例を示すフローチャート、
【図18】図3に示される機能構成を実現する装置の構
成例を示すブロック図、
【図19】本発明にかかる実施形態で使用する色知覚モ
デルについて説明する図、
【図20】異なる光源の白色点のXYZ値、色票のデバイ
スに依存したRGB値および各光源下の色票に対するXYZ値
をプロファイル内へ格納した場合の概念図、
【図21】標準光源の分光分布を示す図、
【図22】複数光源下の測色データからの測色値の推測
する場合の処理を示すフローチャート、
【図23】観察条件に基づくデバイスに依存しない色空
間と、デバイスに依存する色空間とを相互に変換するLU
Tを、ICCプロファイルへ格納した場合の一例を示す図、
【図24】キャッシングの処理フローの一例を示す図、
【図25】第6実施形態における観察条件のパラメータ
を設定するためのGUIを示す図、
【図26】ユーザレベルが設定可能なGUIの一例を示す
図、
【図27】図26に示すGUIにおいて、ユーザレベルが
「プロフェッショナル」に指定された場合の一例を示す
図である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像データに対して、色知覚モデル
    に基づく色処理を行う画像処理方法であって、 ソース側視対象とデスティネーション側視対象との位置
    関係に関する情報を入力し、 入力された情報に基づき、前記色知覚モデルに基づく色
    処理を制御することを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 入力された情報に基づき色順応度合い条
    件を設定することを特徴とする請求項1に記載された画
    像処理方法。
  3. 【請求項3】 さらに、ソース側に関する観察条件およ
    びデスティネーション側に関する観察条件を入力するこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載された画像
    処理方法。
  4. 【請求項4】 前記色処理は、ソース側およびデスティ
    ネーション側のプロファイルに基づくカラーマッチング
    処理であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れ
    かに記載された画像処理方法。
  5. 【請求項5】 ソース側視対象とデスティネーション側
    視対象との位置関係に関する情報をマニュアル入力する
    ユーザインタフェイス、および、観察条件に関する情報
    をマニュアル入力するユーザインタフェイスを有し、入
    力画像データに対して、色知覚モデルに基づく色処理を
    行う画像処理方法であって、 入力された位置関係に関する情報および観察条件に関す
    る情報に基づき、前記色知覚モデルに基づく色処理を制
    御することを特徴とする画像処理方法。
  6. 【請求項6】 入力画像データに対して、色知覚モデル
    に基づく色処理を行う画像処理方法であって、 観察条件に関する情報を入力し、 ソース側およびデスティネーション側の色順応度合いに
    関するマニュアル指示を入力し、 入力された観察条件に関する情報および色順応度合いに
    関するマニュアル指示に基づき、入力画像データに前記
    色知覚モデルに基づく色処理を施すことを特徴とする画
    像処理方法。
  7. 【請求項7】 色知覚モデルに基づく色処理に関する各
    種の条件を入力するユーザインタフェイスを有し、入力
    画像データに対して、前記色知覚モデルに基づく色処理
    を行う画像処理方法であって、 ユーザレベルに応じて、前記ユーザインタフェイスの前
    記各種の条件を入力するためのインタフェイス構成を変
    更することを特徴とする画像処理方法。
  8. 【請求項8】 入力画像データに対して、色知覚モデル
    に基づく色処理を行う画像処理装置であって、 ソース側視対象とデスティネーション側視対象との位置
    関係に関する情報を入力する入力手段と、 入力された情報に基づき、前記色知覚モデルに基づく色
    処理を制御する制御手段とを有することを特徴とする画
    像処理装置。
  9. 【請求項9】 入力画像データに対して、色知覚モデル
    に基づく色処理を行う画像処理のプログラムコードが記
    録された記録媒体であって、前記プログラムコードは少
    なくとも、 ソース側視対象とデスティネーション側視対象との位置
    関係に関する情報を入力するステップのコードと、 入力された情報に基づき、前記色知覚モデルに基づく色
    処理を制御するステップのコードとを有することを特徴
    とする記録媒体。
  10. 【請求項10】 入力画像データに対して、色知覚モデ
    ルに基づく色処理を行う画像処理のプログラムコードが
    記録された記録媒体であって、前記プログラムコードは
    少なくとも、 ソース側視対象とデスティネーション側視対象との位置
    関係に関する情報をマニュアル入力するためのユーザイ
    ンタフェイスを実現するコードと、 観察条件に関する情報をマニュアル入力するためのユー
    ザインタフェイスを実現するコードと、 入力された位置関係に関する情報および観察条件に関す
    る情報に基づき、前記色知覚モデルに基づく色処理を制
    御するステップのコードとを有することを特徴とする記
    録媒体。
  11. 【請求項11】 入力画像データに対して、色知覚モデ
    ルに基づく色処理を行う画像処理のプログラムコードが
    記録された記録媒体であって、前記プログラムコードは
    少なくとも、 観察条件に関する情報を入力するステップのコードと、 ソース側およびデスティネーション側の色順応度合いに
    関するマニュアル指示を入力するステップのコードと、 入力された観察条件に関する情報および色順応度合いに
    関するマニュアル指示に基づき、入力画像データに前記
    色知覚モデルに基づく色処理を施すステップのコードと
    を有することを特徴とする記録媒体。
  12. 【請求項12】 入力画像データに対して、色知覚モデ
    ルに基づく色処理を行う画像処理のプログラムコードが
    記録された記録媒体であって、前記プログラムコードは
    少なくとも、 前記色知覚モデルに基づく色処理に関する各種の条件を
    入力するためのユーザインタフェイスを実現するコード
    と、 ユーザレベルに応じて、前記ユーザインタフェイスの前
    記各種の条件を入力するためのインタフェイス構成を変
    更するステップのコードとを有することを特徴とする記
    録媒体。
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