JP4935822B2 - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、ある撮像条件で撮像された画像データを、観察条件に応じた色の見えを再現する画像データに変換する画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムに関する。
ある撮像条件で撮像した画像を、人間の色順応特性を考慮して、撮像条件とは異なる観察条件に応じた色の見えを再現する色順応変換モデルが各種提案されている。色の見えに影響を与える視環境の一つとして被写体や画像を観察する時に視覚が順応している白色点がある。そこで異なる視環境の考慮として、被写体を照明している光源の白色点を用いてデバイスに依存しない色空間に変換し、次に観察時に画像を照明している光源の白色点を用いて出力画像に変換するという色順応変換が行われている。
また、特許文献1や特許文献2にによれば、プリントとCRT表示画像の色変換の場合に、CRT観察時の順応白色点としてCRTの白色点だけではなく、CRTの周囲の白色点も考慮して順応白色点を決定している。
特開平9−93451号公報 特許第3635673号明細書
しかし、視環境の異なる両者を交互に見る場合には、第2の視環境で出力画像を見ている場合にも第1の視環境に順応した影響が残っており、第2の視環境の照明条件や周囲照明のみを考慮しても正確な色の見えを再現できない。特に、第1の視環境に於ける輝度が高い場合には、その影響が強い。
請求項1の発明は、第1の観察条件下での被写体の色の見えを、第2の観察条件下で再現する画像処理装置に適用され、第1の観察条件下で被写体を撮像した第1の画像データを取得する画像データ取得部と、第1の観察条件下の第1の照明光源に関する情報を取得する第1の照明条件取得部と、第2の観察条件下の第2の照明光源に関する情報を取得する第2の照明条件取得部と、第1の観察条件下と第2の観察条件下の少なくともいずれかの観察条件下で視覚が順応している順応白色点を、当該観察条件下の照明光源に関する情報に加えて他方の観察条件下の照明光源に関する情報を考慮して算出する順応白色点算出部と、算出した順応白色点に基づき、第1の画像データを、第1の観察条件下での被写体の色の見えを第2の観察条件下で再現するときに使用する第2の画像データへ色変換する色変換部とを備えることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、第1の観察条件下での画像の色の見えを、第2の観察条件下で再現する画像処理装置に適用され、第1の観察条件下で画像を提示するために使用する第1の画像データを取得する画像データ取得部と、第1の観察条件下の第1の照明光源に関する情報を取得する第1の照明条件取得部と、第2の観察条件下の第2の照明光源に関する情報を取得する第2の照明条件取得部と、第1の観察条件下と第2の観察条件下の少なくともいずれかの観察条件下で視覚が順応している順応白色点を、当該観察条件下の照明光源に関する情報に加えて他方の観察条件下の照明光源に関する情報を考慮して算出する順応白色点算出部と、算出した順応白色点に基づき、第1の画像データを、第1の観察条件下での画像の色の見えを第2の観察条件下で再現するときに使用する第2の画像データへ色変換する色変換部とを備えることを特徴とするものである。
請求項24の発明は、第1の観察条件下での被写体の色の見えを、第2の観察条件下で再現する画像処理装置に適用され、第1の観察条件下で被写体を撮像した第1の画像データを取得する画像データ取得部と、第1の画像データを、第1の観察条件下での被写体の色の見えを第2の観察条件下で再現するときに使用する第2の画像データへ色変換する色変換部と、色変換に使用する複数の観察条件に応じた複数の色変換マトリックスを予め求め格納する記憶部と、第1の観察条件下の観察と第2の観察条件下の観察との間の時間間隔に関係する複数の観察方法から1つを指定する観察方法指定部と、第2の観察条件下の複数の周囲照明条件から1つを指定する周囲照明指定部とを備え、記憶部は、複数の観察方法と複数の周囲照明条件の組み合わせに応じた複数の色変換マトリックスを格納し、複数の色変換マトリックスは、それぞれ、第1の観察条件下と第2の観察条件下の少なくともいずれかの観察条件下で、当該観察条件下の照明光源に関する情報に加えて他方の観察条件下の照明光源に関する情報を考慮して算出した視覚が順応している順応白色点に関する値をマトリックスの構成要素に持ち、色変換部は、観察方法指定部により指定された観察方法と周囲照明指定部により指定された周囲照明条件の組み合わせから、記憶部に格納された複数の色変換マトリックスの中から1つの色変換マトリックスを選択し、選択した色変換マトリックスを使用して第1の画像データから第2の画像データへ色変換することを特徴とするものである。
請求項25の発明は、第1の観察条件下での画像の色の見えを、第2の観察条件下で再現する画像処理装置に適用され、第1の観察条件下で画像を提示するために使用する第1の画像データを取得する画像データ取得部と、第1の画像データを、第1の観察条件下での画像の色の見えを第2の観察条件下で再現するときに使用する第2の画像データへ色変換する色変換部と、色変換に使用する複数の観察条件に応じた複数の色変換マトリックスを予め求め格納する記憶部と、第1の観察条件下の観察と第2の観察条件下の観察との間の時間間隔に関係する複数の観察方法から1つを指定する観察方法指定部と、第2の観察条件下の複数の周囲照明条件から1つを指定する周囲照明指定部とを備え、記憶部は、複数の観察方法と複数の周囲照明条件の組み合わせに応じた複数の色変換マトリックスを格納し、複数の色変換マトリックスは、それぞれ、第1の観察条件下と第2の観察条件下の少なくともいずれかの観察条件下で、当該観察条件下の照明光源に関する情報に加えて他方の観察条件下の照明光源に関する情報を考慮して算出した視覚が順応している順応白色点に関する値をマトリックスの構成要素に持ち、色変換部は、観察方法指定部により指定された観察方法と周囲照明指定部により指定された周囲照明条件の組み合わせから、記憶部に格納された複数の色変換マトリックスの中から1つの色変換マトリックスを選択し、選択した色変換マトリックスを使用して第1の画像データから第2の画像データへ色変換することを特徴とするものである。
請求項27の発明は、第1の観察条件下での被写体の色の見えを、第2の観察条件下で再現する画像処理方法に適用され、第1の観察条件下で被写体を撮像した第1の画像データを取得し、第1の観察条件下の第1の照明光源に関する情報を取得し、第2の観察条件下の第2の照明光源に関する情報を取得し、第1の観察条件下と第2の観察条件下の少なくともいずれかの観察条件下で視覚が順応している順応白色点を、当該観察条件下の照明光源に関する情報に加えて他方の観察条件下の照明光源に関する情報を考慮して算出し、算出した順応白色点に基づき、第1の画像データを、第1の観察条件下での被写体の色の見えを第2の観察条件下で再現するときに使用する第2の画像データへ色変換する画像処理方法。
請求項28の発明は、第1の観察条件下での画像の色の見えを、第2の観察条件下で再現する画像処理方法に適用され、第1の観察条件下で画像を提示するために使用する第1の画像データを取得し、第1の観察条件下の第1の照明光源に関する情報を取得し、第2の観察条件下の第2の照明光源に関する情報を取得し、第1の観察条件下と第2の観察条件下の少なくともいずれかの観察条件下で視覚が順応している順応白色点を、当該観察条件下の照明光源に関する情報に加えて他方の観察条件下の照明光源に関する情報を考慮して算出し、算出した順応白色点に基づき、第1の画像データを、第1の観察条件下での画像の色の見えを第2の観察条件下で再現するときに使用する第2の画像データへ色変換する画像処理方法。
請求項36の発明は、第1の観察条件下での観察対象の色の見えを、第2の観察条件下で再現する画像処理装置に適用され、第1の観察条件下の観察対象に関する第1の画像データを取得する画像データ取得部と、第1の観察条件下の第1の照明光源に関する情報を取得する第1の照明条件取得部と、第2の観察条件下の第2の照明光源に関する情報を取得する第2の照明条件取得部と、第1の観察条件下と第2の観察条件下の少なくともいずれかの観察条件下で視覚が順応している順応白色点を、当該観察条件下の照明光源に関する情報に加えて他方の観察条件下の照明光源に関する情報を考慮して算出する順応白色点算出部と、算出した順応白色点に基づき、第1の画像データを、第1の観察条件下での観察対象の色の見えを第2の観察条件下で再現するときに使用する第2の画像データへ色変換する色変換部とを備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、被写体を観察する視環境と、その被写体を撮像した画像を介して観察する視環境が異なる場合に、特に両者を観察する時間が短い場合や被写体観察時の輝度が高い場合にも、高精度に色の見えを再現することができる。
顕微鏡1と顕微鏡用デジタルカメラ2とモニタ3とからなる顕微鏡観察システムを示す図である。 デジタルカメラ2の制御部21、撮像部22、メモリ23などを示す図である。 第1の実施の形態のデジタルカメラ2の制御部21が行う処理を説明するブロック図である。 時間的順応度Rtmpの時間変化を示す図である。 第1の実施の形態の変形例1のデジタルカメラ2の制御部21が行う処理を説明するブロック図である。 第1の実施の形態の変形例2のデジタルカメラ2の制御部21が行う処理を説明するブロック図である。 第2の実施の形態のデジタルカメラ2の制御部21が行う処理を説明するブロック図である。 4つのモードに対応するマトリックス1〜4を示すテーブルである。 第3の実施の形態の机上作業システムを示す図である。 モニタ3観察時の時間の計測方法の例を示す図である。 最適な順応ファクタDh*と色相角h*の関係を示す図である。 第4の実施の形態におけるデジタルカメラ2が実行する処理のフローチャートを示す図である。 第5の実施の形態におけるデジタルカメラ2が実行する画像処理プログラムのフローチャートを示す図である。 第6の実施の形態におけるデジタルカメラ2が実行する処理のフローチャートを示す図である。 第6の実施の形態の変形例のデジタルカメラ2が実行する処理のフローチャートを示す図である。 パーソナルコンピュータ100が、プログラムの提供を受ける様子を示す図である。
−第1の実施の形態−
本発明の画像処理装置の一実施の形態であるデジタルカメラについて説明する。本実施の形態のデジタルカメラは、顕微鏡像(顕微鏡によって拡大された像のことを言う)を撮影し、撮影した顕微鏡像の撮影画像をモニタに表示するとき、実際に肉眼で見た顕微鏡観察像と近い色の見えになるようにする。具体的には、デジタルカメラによって撮影した画像がデジタルカメラ内部で以下に説明するような適切な色変換処理がなされる。
−顕微鏡観察システム−
図1は、顕微鏡1と顕微鏡用デジタルカメラ(以下単にデジタルカメラとも言う)2とモニタ3とからなる顕微鏡観察システムを示す図である。照明6は、顕微鏡観察システムが置かれた室内を照明する照明であり、顕微鏡1およびモニタ3の後述する周囲照明となる。デジタルカメラ2とモニタ3は、ケーブル4により接続される。デジタルカメラ2にはマウス5が接続され、モニタ3に表示される各種メニューをマウス5により選択することにより各種の設定を行うことができる。
顕微鏡1では、照明用の光源11により標本(試料)12が照明され、対物レンズ13と接眼レンズ14により拡大された標本像が観察できる。図1に示すように、顕微鏡1の上部にはデジタルカメラ2が取り付けられている。デジタルカメラ2は、撮影した画像をデジタルカメラ2に接続されたモニタ3にリアルタイムで表示することができる。
顕微鏡1は、視野切り替えスイッチ15を有し、接眼レンズ14側とデジタルカメラ2側とに視野を切り替える。これにより、接眼レンズ14を通して目視で標本12を直接観察したり、デジタルカメラ2で撮影した顕微鏡像の画像がモニタ3に表示され、モニタ3上で標本12を観察したりすることができる。視野切り替えスイッチ15は、完全に接眼レンズ14側とデジタルカメラ2側に切り替えるだけでなく、光を半分に分けることも可能である。これにより、接眼レンズ14側からとモニタ3側からと同時に観察することも可能となる。
本実施の形態では、顕微鏡1の接眼レンズ14を介して直接観察した時の顕微鏡像と、デジタルカメラ2で撮影しモニタ3で表示した顕微鏡像の画像の色の見えが近くなるようにデジタルカメラ2内で所定の色変換処理が行われる。
顕微鏡1とモニタ3の表示画像の色の見えに影響を及ぼす要因として、主に、光源11とモニタ3の色温度の違い、光源11とモニタ3の照明輝度の違い、接眼レンズ14を通して顕微鏡像を観察する時とモニタ3観察時の周囲照明の違いなどがある。モニタ3の色温度は、標準視環境であればD65と決まっているが、顕微鏡照明の色温度は、光源11に用いているランプの特性で決まり、3000K〜5000K程度とモニタより低い色温度の場合が多い。従って、照明用の光源11とモニタ3の色温度の違いを考慮してモニタ3に表示しないと、接眼レンズ14により肉眼で直接見る顕微鏡観察像と色が異なって見えることになる。
また、モニタ3の場合、輝度も標準視環境では80Cd/m2と決まっており、よく使われるLCDの場合最大でも200Cd/ m2程度までしか設定できない。実際には、最大輝度に設定していても経年劣化で輝度が落ちてくるので200Cd/ m2以下で使用することが多い。一方、顕微鏡1を接眼レンズ14を介して観察している場合、輝度は300Cd/ m2以上で観察していることが多く、場合によっては1000Cd/ m2以上とモニタ観察時より一桁近く高い輝度で観察している条件もある。
また、周囲照明による影響も異なっている。接眼レンズ14による顕微鏡観察時は、顕微鏡像しか見えない為、周囲の影響(周囲が明るいのか暗いのか)は余り受けていない。しかし、モニタ3による観察時は、通常明るい実験室で使用している場合が多い。従って、接眼レンズ14で直接観察している場合に比べ、モニタ表示画像はコントラストが低く見える。また、モニタ3の色温度と周囲照明の色温度が違う場合には、視覚は周囲照明の色温度にも影響を受けるため、周囲照明の色温度の考慮も必要になる。
本実施の形態では、この様な視環境の違いを考慮して、接眼レンズ14を通した直接観察の場合とモニタ3を介した間接観察の場合とで、標本12の顕微鏡観察像の色の見えが近くなる様にデジタルカメラ2内部で以下に説明する画像処理を行う。
図2は、デジタルカメラ2の制御部21、撮像部22、メモリ23などを示す図である。制御部21は、マイクロプロセッサおよび周辺回路などから構成され、メモリ23内に格納されたプログラムを実行することによりデジタルカメラ2の各種の制御および後述する画像処理を行う。メモリ23は、プログラムの格納や画像処理時の一時的なバッファーの役割をなすとともに各種の情報が格納されている。従って、メモリ23の一部は不揮発性メモリで構成されている。
撮像部22は、CCDなどの撮像素子(イメージセンサ)から構成され、撮影レンズなどの撮影光学系(不図示)を介して入射する被写体からの光束を受光して電気信号に変換し、変換された電気信号をデジタル変換して画像データとして出力する。撮像部22は、RGBカラーフィルターを有し、RGB表色系の画像データを出力する。
図3は、デジタルカメラ2の制御部21が行う処理を説明するブロック図である。画像取得部31は、撮像部22からRGB表色系の画像データを取得する。
被写体照明条件取得部32は、顕微鏡1における被写体である標本12を照明する光源11の白色点(XW,YW,ZW)と照明光源11の絶対輝度YW_absを取得する。具体的には、被写体照明条件取得部32は、モニタ3に光源11の種類が指定できるメニュー画面を表示し、マウス5により観察者(ユーザー)が光源11の種類を指定する。例えば、メニュー画面に、水銀ランプ、LED等が表示され、顕微鏡1に使用されている照明光源11の種類が観察者によりマウス5を介して指定される。光源の種類が判明すると、その光源の色温度が分かりその光源の白色点(XW,YW,ZW)は分かる。絶対輝度YW_absは、デジタルカメラ2の測光計(不図示)からの出力から得る。
被写体観察時の周囲照明条件取得部33は、顕微鏡観察時の周囲照明の白色点(XSW,YSW,ZSW)と照明の絶対輝度YSW_absを取得する。被写体観察時の周囲照明条件取得部33は、モニタ3に周囲照明6の種類および輝度が指定できるメニュー画面を表示し、マウス5により観察者が周囲照明6の種類および輝度を指定する。例えば、メニュー画面に、白熱灯、蛍光灯等および輝度(明るい、普通、暗い等)が表示され、観察者によりマウス5を介して指定される。照明6の種類が判明すると、その光源の色温度が分かり、その光源の白色点(XSW,YSW,ZSW)が分かる。また、明るい、普通、暗い等の別でその照明の絶対輝度YSW_absを推定する。すなわち、予め想定される複数の周囲照明条件をメニュー画面で表示し、観察者に指定させ選択するようにする。
画像表示照明条件取得部34は、色順応変換した画像を表示するモニタ3の白色点(XW',YW',ZW')とモニタ3の絶対輝度YW_abs'を取得する。モニタ3の白色点(XW',YW',ZW')やモニタ3の絶対輝度YW_abs'は、標準視環境として予め定められ、制御部21内のメモリに格納されているので、そのデータより取得する。本実施の形態では、標準視環境として、sRGB標準視環境(モニタ3の色温度はD65、輝度は80Cd/m2)と決まっている。
表示画像観察時の周囲照明条件取得部35は、モニタ3の観察環境に於ける周囲照明の白色点(XSW',YSW',ZSW')と照明の絶対輝度YSW_abs'を夫々取得する。表示画像観察時の周囲照明条件取得部35は、被写体観察時の周囲照明条件取得部33と同様にして、モニタ3に周囲照明6の種類および輝度が指定できるメニュー画面を表示し、マウス5により観察者が周囲照明6の種類および輝度を指定する。例えば、メニュー画面に、白熱灯、蛍光灯等および輝度(明るい、普通、暗い等)が表示され、観察者によりマウス5を介して指定される。照明の種類が判明すると、その光源の色温度が分かり、白色点(XSW',YSW',ZSW')が分かる。また、明るい、普通、暗い等の別でその照明の絶対輝度YSW_abs'を推定する。すなわち、予め想定される複数の周囲照明条件をメニュー画面で表示し、観察者に指定させ選択するようにする。なお、本実施の形態では、表示画像観察時の周囲照明と被写体観察時の周囲照明とは、同じ室内であるため同じ室内照明6となる。
被写体と表示画像の観察方法入力部36は、モニタ3の表示画像が顕微鏡接眼レンズからの直接観察をしながら観察される画像か、画像保存用のための画像か、もしくは顕微鏡1とは遠隔地でモニタ表示画像のみを観察する為の画像なのかを、メニュー画面を使用して観察者に選択させる。
直接観察をしながら観察される画像とは、顕微鏡観察とモニタ観察を交互に行う併用観察の場合にモニタ3に表示する画像である。画像保存用の画像とは、とりあえずモニタ3に表示されているが、この画像は記録媒体などに保存され、後日、顕微鏡観察をしながらではなく単独でモニタ3に表示して観察するような画像である。すなわち、画像保存用の画像や顕微鏡1とは遠隔地でモニタ表示画像のみを観察する為の画像は、顕微鏡観察の観察条件には影響されない状態で観察するための画像である。
時間的順応度算出部40は、被写体と表示画像の観察方法入力部36にて選択された結果に応じて、顕微鏡1の接眼レンズ14を通して被写体を直接観察している時の時間的順応度Rtmp、並びに、モニタ3観察時の時間的順応度Rtmp'を0.0〜1.0の間で決定する。時間的順応度とは、ある視環境1から異なる視環境2へ視環境が変化した場合に、視覚が視環境2にどれだけ順応しているかを示すパラメータである。
図4は、時間的順応度Rtmpの時間変化を示す図である。図4に示す様に、視環境2に移ってからの時間的順応度Rtmpは、時間と共に非線形関数で0.0から1.0に近づいて行く。例えば、最初の短時間は急激に増加し、徐々に変化が緩やかになりながら最終的に1.0に到達する。一方、視覚が視環境2に順応している割合がRtmpの場合、残りの (1-Rtmp)は視環境1に順応した状態が残っていることになる。本実施の形態の場合、視環境1としてモニタ3観察時の視環境、視環境2として顕微鏡1で標本12を直接観察時の視環境と考えればよい。同様に、視環境2から視環境1に変化した場合の時間的順応度Rtmp'も決定できる。
例えば、表示画像が画像保存用の場合、もしくは顕微鏡1から遠隔地にあるモニタ3において表示画像のみを観察する為の画像の場合は、視覚はモニタ観察時の視環境に完全順応していることになる。従って、顕微鏡観察時の視環境に影響を受けないので、Rtmp=Rtmp'=1.0に設定する。
一方、顕微鏡1の接眼レンズ14からの直接観察をしながらモニタ3の画像が観察される場合、モニタ観察時の視環境に完全に順応しておらず、顕微鏡観察時の視環境にも影響を受けていることになる。従って、Rtmp=Rtmp'=0.8に設定する。この0.8という値は、実験等により求めたものである。なお、異なる視環境で観察を交互に移動するときの移動時間や移動距離などが変化すれば、それに応じた時間的順応度Rtmp、Rtmp'を、実験やシミュレーションなどで求め、求めた値を使用すればよい。
RGB/LMS変換部37は、画像取得部31から出力された画像データの各画素値RGBを、式(1)に示すようにカメラ固有の色空間RGBから測色値XYZに変換し、さらに、式(2)に示すようにXYZから人間の錐体応答に近い色空間であるLMS空間に変換する。ここで、式(1)のマトリックスAは、予めカメラの分光特性に合わせて記憶された3×3のマトリックスである。式(2)のマトリックスMCAT02は、XYZから錐体応答LMSへの変換マトリックスである。本実施の形態では、MCAT02として式(3)に示すCIEの定めたCAT02を使用する。
Figure 0004935822
Figure 0004935822
Figure 0004935822
被写体観察時完全順応白算出部38は、被写体照明条件取得部32で取得された被写体照明光源の測色値(XW,YW,ZW)と被写体観察時の周囲照明条件取得部33で取得された被写体照明光源の測色値(XSW,YSW,ZSW)から、被写体観察環境に完全に順応している場合の順応白色点(XW0,YW0,ZW0)を算出する。なお、異なる視環境の白を混合するには、人間の錐体応答に近い色空間であるLMS空間で行うのが望ましい。
そこで、まず、(XW,YW,ZW)、(XSW,YSW,ZSW)を、次式(4)(5)によりLMS空間に於ける応答に変換する。
Figure 0004935822
Figure 0004935822
次に、被写体を観察している場合の、被写体照明光源と周囲照明光源の影響の比率Rmixと、夫々の照明の絶対輝度YW_abs, YSW_absを用いて、被写体観察視環境に完全に順応している場合の順応白色点のLMS応答(LW0,MW0,SW0)、及び順応輝度YW0_absを式(6)より求める。ここで、RmixについてRmix=0.9程度の値が予め記憶してあり、その値を使用する。式(6)は、混合照明下の順応白色点として、次の文献に記載の方法と同様である。文献"CIE 162:2004 CHROMATIC ADAPTATION UNDER MIXED ILLUMINATION CONDITION WHEN COMPARING SOFTCOPY AND HARDCOPY IMAGES", CIE, 2004。
Figure 0004935822
被写体照明光源と周囲照明光源の影響の比率Rmixは、0〜1の範囲の値であり、周囲照明の影響が小さいほど1に近い値になり、周囲照明の影響が大きいほど小さい値になる。従って、Rmixは、被写体照明光源11と周囲照明光源6の影響し合う度合いによって適宜異なる値を使用すればよい。例えば、顕微鏡観察において周囲照明光源6の影響は全くないとするのであれば、比率Rmix=1としてもよい。そのようにすれば、順応白色点のLMS応答(LW0,MW0,SW0)=(LW,MW,SW)となる。ただし、本実施の形態では、接眼レンズ14を覗くときの視野にわずかであるが周囲照明光源6の照明が入る。従って、上記の通りRmix=0.9程度の値を使用する。
表示画像観察時完全順応白算出部39は、被写体観察時完全順応白算出部38と同様にして、画像表示照明光源の測色値(XW',YW',ZW')と、 表示画像観察時の周囲照明光源の測色値(XSW',YSW',ZSW')と、夫々の照明絶対輝度YW_abs'、YSW_abs'を用いて、モニタ表示画像観察視環境に完全に順応している場合の順応白色点のLMS応答(LW0',MW0',SW0')、及び順応輝度YW0_abs'を求める。ただし、表示画像観察時での周囲照明6の影響は大きく受けるので、被写体観察時とは異なりRmix=0.5〜0.6の値を使用する。この値は、半々の影響より少しモニタ3自体の影響の方が強いことを意味する。
次に、被写体観察時順応白算出部41は、被写体観察時完全順応白算出部38にて算出された順応白色点(LW0,MW0,SW0)と、表示画像観察時完全順応白算出部39にて算出された順応白色点(LW0',MW0',SW0')、及び時間的順応度算出部40で算出された時間的順応度Rtmpを用いて、顕微鏡1にて被写体である標本12を観察時に実際に観察者が順応している白色点の錐体応答(LW1,MW1,S W1)、及び順応輝度YW1_absを次式より算出する。すなわち、顕微鏡1による被写体観察の観察条件下での順応白色点(LW1,MW1,S W1)を算出するとき、モニタ3による表示画像観察の観察条件下の照明条件を、時間的順応度Rtmpを用いて考慮する。
Figure 0004935822
表示画像観察時順応白算出部42は、被写体観察時順応白算出部41と同様にして、
被写体観察時完全順応白算出部38にて算出された順応白色点(LW0,MW0,SW0)と、表示画像観察時完全順応白算出部39にて算出された順応白色点(LW0',MW0',SW0')、及び時間的順応度算出部40で算出された時間的順応度Rtmp'を用いて、モニタ3に表示された画像観察時に実際に観察者が順応している白色点の錐体応答(LW1',M W1',S W1')、及び順応輝度YW1_abs'を次式より算出する。すなわち、モニタ3による表示画像観察の観察条件下での順応白色点(LW1',M W1',S W1')を算出するとき、顕微鏡1による被写体観察の観察条件下の照明条件を、時間的順応度Rtmp'を用いて考慮する。
Figure 0004935822
本実施の形態では、色順応変換としてvon Kriesの色順応式を用いる。色順応変換計算部43は、被写体観察時順応白算出部41と表示画像観察時順応白算出部42にて算出された夫々の視環境にて実際に順応している白色点の錐体応答(LW1,M W1,S W1)、(L W1',M W1',SW1')を用いて式(10)に示すようにMvonKriesを作成する。色順応変換後の錐体応答(L',M',S')は、RGB/LMS変換部37で算出した顕微鏡照明下の撮影画像の各画素に於ける錐体応答(L,M,S)とMvonKriesを用いて、以下の式(9)で算出できる。
Figure 0004935822
Figure 0004935822
L'M'S'/R'G'B'変換部44は、錐体応答LMS空間から測色値XYZに変換し、表示画像用のsRGBに変換する。ここでマトリックスMCAT02 -1は式(3)で定義したマトリックスの逆変換であり、マトリックスBはsRGBの規格で決まっているマトリックスである。また画像表示モニタの特性がsRGBからずれている場合には、このマトリックスBをモニタの条件に合わせて変更する。
Figure 0004935822
Figure 0004935822
Figure 0004935822
顕微鏡照明下の撮影画像の各画素について、上記式(9)〜式(13)の変換を行い、モニタ表示用画像を作成する。作成した画像は、画像表示部45によりモニタ3に表示される。
なお、RGB/LMS変換部37、色順応変換計算部43、L'M'S'/R'G'B'変換部44の処理(式(1)〜(3)、(9)〜(13)の変換)を一つにまとめたマトリックスC
Figure 0004935822
を作成し、各画素については以下の計算を行うのみとしてもよい。
Figure 0004935822
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)色順応変換で考慮する白色点として、被写体照明条件取得部32と画像表示照明条件取得部34で得られる白色点や、被写体観察時完全順応白算出部38と表示画像観察時完全順応白算出部39で得られる白色点を用いるだけでは、お互いの視環境の影響が無視できない場合に正確な色再現が出来ない。しかし、本実施の形態では、被写体観察時の順応白色点や表示画像観察時の順応白色点を求めるとき、お互いの視環境の影響を考慮して算出するようにしているので、正確な色再現が可能となる。
(2)視環境の異なる両者を交互に見る場合には、特に、他方の視環境に於ける輝度が高い場合にその影響が強くなる。本実施の形態では、それぞれの視環境での輝度の情報も取得し、順応白色点を算出する時、互いの視環境での輝度の大きさも考慮している。従って、色の見えが他方の視環境の輝度の影響を受けるという事実を正確に反映させながら色変換処理を行うことができ、正確な色再現が可能となる。
(3)順応白色点を算出する時、異なる視環境の影響を時間的順応度Rtmpというパラメータを利用して行うようにした。これにより、簡単な考え方で、しかも正確に異なる視環境の影響を考慮することができる。また、2つの視環境の異なる状況が変化した場合でも、時間的順応度Rtmpの値を変えるだけで対応できる。
−変形例1−
上記第1の実施の形態においては、被写体観察時の周囲照明条件取得部33にて顕微鏡観察時の周囲照明条件を取得し、被写体観察時完全順応白算出部38にて顕微鏡観察視環境に完全に順応している場合の白色点を算出していた。しかし、顕微鏡専用のデジタルカメラ2で顕微鏡像を撮像したり、接眼レンズ14を介して顕微鏡像を観察したりする場合、周囲照明の影響を無視してもよい場合がある。すなわち、標本12には周囲照明が完全に当たらないとし、デジタルカメラ2や観察者の視野には周囲照明が入らないとした場合、被写体観察時の周囲照明条件取得部33と、被写体観察時完全順応白算出部38を省略することができる。
図5は、この変形例1のデジタルカメラ2の制御部21が行う処理を説明するブロック図である。被写体観察時の周囲照明条件取得部33、被写体観察時完全順応白算出部38が省略され、構成が簡略化されている。顕微鏡観察時には、周囲照明は標本12には当たらず、観察者の視野にも入らない為、照明の絶対輝度YSW_abs=0と見なすことができる。この場合、式(6)は、次式に置き換えられる。
Figure 0004935822
このように、被写体観察時の周囲照明条件を考慮しない場合であっても、被写体観察時の順応白色点や表示画像観察時の順応白色点を求めるとき、お互いの視環境の影響を考慮して算出するようにしているので、正確な色再現が可能となる。なお、変形例1は、第1の実施の形態において、被写体観察時のRmixをRmix=1とした場合と等価である。
−変形例2−
また、上記第1の実施の形態においては、被写体観察時順応白算出部41にて表示画像観察時の順応白色点を考慮している。しかし、顕微鏡専用のデジタルカメラ2の様に被写体視環境が限られている場合には、前述した様に顕微鏡1とモニタ3の照明輝度を比較するとYW_abs≫ YW_abs'である。また、一般的に順応は図4のグラフの様に、最初の短時間で5割以上順応し完全順応に近づくに連れ変化が遅くなる為Rtmp>(1-Rtmp)と考えてよい。従って、式(7)を次式のように簡略化しても見えへの影響は小さい。
Figure 0004935822
図6は、この変形例2のデジタルカメラ2の制御部21が行う処理を説明するブロック図である。変形例1の図5から、さらに被写体観察時順応白算出部41を省略することができ、構成を簡略化することができる。少なくとも、表示画像観察時の順応白色点を求めるときに、お互いの視環境の影響を考慮して算出するようにしているので、モニタ3での正確な色再現が可能となる。なお、変形例2は、第1の実施の形態において、被写体観察時のRmixをRmix=1とし、RtmpをRtmp=1とした場合と等価である。
−変形例3−
上記第1の実施の形態においては、モニタ3観察時の時間的順応度Rtmp'を固定値として説明した。しかし実際には、モニタを見ている時間によって図4のグラフに示す様に順応状態が変化する。従って、図4のグラフを用いて、モニタ観察時間に応じてRtmp'を徐々に変え、色変換も時間に応じて徐々に変えていくと、常に色の見えを正確に再現する事が可能となる。
図10は、モニタ3観察時の時間の計測方法の例を示す図である。図10(a)は、顕微鏡1の接眼部にセンサ51を取り付け、センサ51の出力をデジタルカメラ2に入力する方法を示す。観察者が接眼レンズ14を覗いているときセンサ51が働き、デジタルカメラ2はそれを検出する。デジタルカメラ2は、センサ51が働いているとき観察者が顕微鏡1を覗いていると判断し、それ以外は、接眼部から目が離れてモニタ3を観察している時間として判断する。この場合、顕微鏡観察時の時間も正確に計測できるので、この時間と図4のグラフから、顕微鏡観察時の時間的順応度Rtmpも算出し、この値を使用しても良い。
図10(b)は、モニタ前面撮影用カメラ52をモニタ3に取り付け、モニタ前面撮影用カメラ52の出力をデジタルカメラ2に入力する方法を示す。デジタルカメラ2は、モニタ前面撮影用カメラ52の出力に基づき人間の顔を認識し、人間の顔が認識されたらモニタ観察時間計測を開始し、人間の顔が認識されなくなったらモニタ観察時間計測を終了する。このようにしてモニタ観察時間を計測することができる。なお、顔が正面(モニタ側)を向いているかどうかまで判断し、顔が正面(モニタ側)を向いている時間からモニタ3観察時間を算出しても良い。また、これらの処理はモニタ前面撮影用カメラ52内で行い、デジタルカメラ2へはモニタ3観察時間のみ出力するようにしてもよい。さらに、モニタ3観察時の時間は別の方法で計測しても良い。
−第2の実施の形態−
第1の実施の形態では、2つの視環境の照明条件を夫々取得し、白色点を求める計算を幾つか行う構成について説明をした。第2の実施の形態では、照明条件や観察条件が標準視環境として予め定まっている場合に、被写体と表示画像の観察方法入力部36の入力結果に応じて予め色順応変換を幾つかのマトリックスやLUTを求めておき、条件に合わせて色順応変換を切り替える例について説明する。
顕微鏡観察システムは第1の実施の形態と同様であるので、第1の実施の形態の図1および図2を参照することとし、その説明を省略する。図7は、第2の実施の形態のデジタルカメラ2の制御部21が行う処理を説明するブロック図である。
顕微鏡観察時の視環境は、カメラ撮影モードスイッチ(不図示)をONにすることで被写体照明白色点(XW,YW,ZW)や照明輝度Yw_absが予め定めた値に設定されるものとする。また、モニタ3で表示した画像の視環境は、sRGB標準視環境(デバイス色温度=D65, デバイス輝度=80Cd/m2, 周囲輝度=4.1Cd/m2)と、周囲輝度のみ通常オフィス環境(約160Cd/m2)に沿って明るくした環境の2種類のモードを用意する。時間的順応度Rtmp、Rtmp'として、「顕微鏡と併用して観察用」のRtmp=Rtmp'=0.8、「モニタ表示画像のみ観察用、または保存用」のRtmp=Rtmp'=1.0の2種類のモードを用意する。
上記、sRGB標準視環境と通常オフィス環境の2種類のモードと、「顕微鏡と併用して観察用」と「モニタ表示画像のみ観察用、または保存用」の2種類のモードの組み合わせによる4つのモードに対して、第1の実施の形態で説明した方法により、式(14)のマトリックスCを予め算出し、デジタルカメラ2内のメモリ23に記憶しておく。図8は、4つのモードに対応するマトリックス1〜4を示すテーブルである。
画像取得部31は、第1の実施の形態と同様に、顕微鏡画像の撮影画像すなわち画像データを取得する。周囲照明環境選択部46は、被写体である顕微鏡像観察時の周囲環境について、「A.薄暗い(sRGB環境準拠)」、「B.明るい居室」から近い視環境を選択する。周囲照明環境選択部46は、デジタルカメラ2の測光センサ(不図示)の測光結果や専用センサ(不図示)の検出結果を利用して判断してもよいし、観察者にメニュー画面から指定させるようにしてもよい。
被写体と表示画像の観察方法選択部47は、「1.顕微鏡と併用して観察用」、「2.モニタ表示画像のみ観察用、または保存用」から近い環境を選択する。これは、観察者にメニュー画面から指定させるようにする。
色順応変換選択部48は、周囲照明環境選択部46、被写体と表示画像の観察方法選択部47の選択結果を用いて、図 7に示すように最適なマトリックスCを選ぶ。色順応変換部49は、色順応変換選択部48で選択されたCと第1の実施の形態で説明した式(15)を用いて、画像取得部31で取得した画像の各画素に対し色順応変換を行う。色順応変換した画像データは、画像表示部45によりモニタ3に表示される。
以上説明した第2の実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)複数の色変換用マトリックスを予め準備してメモリに格納し、条件に応じて適切なマトリックスを使用して色変換を行なうようにした。これにより、簡易な構成で、迅速に、最適な色の再現が行なわれる。照明条件や観察条件が予め定まっているような場合に、特に有効である。なお、予め作成した複数の色変換用マトリックスは、第1の実施の形態で説明したように、お互いの視環境の影響を考慮して算出した順応白色点を使用して決定されるので、第1の実施の形態と同様により精度の高い色の再現が可能となる。
−第3の実施の形態−
第1の実施の形態では、顕微鏡観察システムでの例について説明をした。このような顕微鏡システムでの色再現を適切に行う手法は、机上にある対象物をデジタルカメラ2で撮影しモニタ3で表示するような場合にも適用できる。第3の実施の形態では、机上にある対象物をデジタルカメラ2で撮影し、机上での色の見えをモニタ3上でも最適に再現する例について説明する。
図9は、第3の実施の形態の机上作業システムを示す図である。机上に置かれた対象物16にはスポットライト17により照明されている。また、室内には室内照明18が設けられている。デジタルカメラ2は、机上の対象物16を撮像し、机上での色と同じ色の見えになるようモニタ3に対象物16の画像を表示する。
このような机上作業システムの応用としては、机上で開発商品の評価や議論をしたり、出版物やデザインや美術品の評価をしたりする場合などが考えられる。その他にも、種々の応用が考えられる。対象物16は、印刷物(プリント)であったり実際の物であったりする。
デジタルカメラ2、モニタ3、ケーブル4、マウス5は、第1の実施の形態と同様である。従って、第1の実施の形態の図2および図3を参照して以下説明する。
第1の実施の形態と第3の実施の形態の違いは、対象物16を顕微鏡を介して観察するのではなく肉眼で直接観察していること、および、各種の照明が異なっていることだけである。従って、第1の実施の形態での画像処理の内容はそのまま第3の実施の形態でも適用される。以下では、第3の実施の形態における照明条件の取得の概略についてのみ説明をし、詳細な具体的な内容は第1の実施の形態の内容を参照するものとする。
画像取得部31は、撮像部22からRGB表色系の対象物16の画像データを取得する。被写体照明条件取得部32は、対象物16を照明するスポットライト17の白色点(XW,YW,ZW)とスポットライト17の絶対輝度YW_absを取得する。被写体観察時の周囲照明条件取得部33は、室内周囲照明18の白色点(XSW,YSW,ZSW)と照明18の絶対輝度YSW_absを取得する。画像表示照明条件取得部34は、第1の実施の形態と同様に、色順応変換した画像を表示するモニタ3の白色点(XW',YW',ZW')とモニタ3の絶対輝度YW_abs'を取得する。表示画像観察時の周囲照明条件取得部35は、モニタ3の観察環境に於ける周囲照明である室内照明18の白色点(XSW',YSW',ZSW')と室内照明18の絶対輝度YSW_abs'を夫々取得する。
被写体と表示画像の観察方法入力部36は、モニタ3の表示画像が机上の対象物を肉眼で観察をしながら観察される画像か、画像保存用の画像か、もしくは机上とは遠隔地でモニタ表示画像のみを観察する為の画像なのかを、メニュー画面を使用して観察者に選択させる。
このようにして画像データや、照明条件や、被写体と表示画像の観察方法を取得すると、第1の実施の形態と同様にして、机上での対象物16の色の見えをモニタ3でも適切に再現するように色変換処理がなされる。その結果、机上での肉眼で見る対象物16とモニタ3で表示される対象物16の色再現一致し、適切な作業を行うことができる。
−第4の実施の形態−
第4の実施の形態では、第1の実施の形態の処理において、さらに顕微鏡観察時の照明条件における不完全順応の度合いを表す順応ファクタと、表示画像観察時の照明条件における不完全順応の度合いを表す順応ファクタとを考慮するものである。そして、この不完全順応の度合いを表す順応ファクタを、変換対象色の色相に依存して変えることにより、色の見え再現をより精度よく行うようにしていることが特徴である。
顕微鏡観察システムは第1の実施の形態と同様であるので、第1の実施の形態の図1および図2を参照することとし、その説明を省略する。
(色の見え実験結果)
まず、色の見え実験について説明する。色の見えに熟練した被験者に、色温度の異なる2つの視環境に於いて、色の見えが近く見える色を選択してもらう実験である。色温度の異なる視環境にて、順応ファクタを変えて色変換した複数の色の中から、見えが最も近くなる色を選んでもらう色の見え実験を行うと、色相に依存して最適な順応ファクタDが変化する結果が得られる。
色温度T1の視環境下に参照色A(h*)を表示する。参照色A(h*)は、色相h*により表される色である。なお、色相h*は色相角で表される。色温度T2の視環境に、参照色A(h*)から色温度T1,T2の違いを考慮してCIECAM02にて色変換した結果を表示する。このとき、順応ファクタDは照明輝度や周囲の明るさ等の視環境から予測される値ではなく、D=0.0〜1.0の間で変えた複数の色B(h*)(D)を選択肢として表示する。被験者は、色温度T1の視環境下でA(h*)を見たときの色の見えと、色温度T2の視環境下でB(h*)(D)(D=0.0 …,1.0)を見たときの色の見えを比較し、両者の見えが最も近い色B(h*)(Dh*)を選択する。この様な実験を、参照色A(h*)の輝度や彩度は変えずに色相角h*のみ変えた複数の色について行う。
更に複数被験者に複数回ずつ実験を行ってもらい、結果を集計すると図11の様な結果が得られた。図11は最適な順応ファクタDh*と色相角h*の関係を示しており、横軸は色相角h*(単位はdeg)、縦軸は夫々の実験で最も見えが近いと選ばれた最適順応ファクタDh*の被験者平均値である。本実施の形態では、h*=30deg(赤)、h*=90deg(黄)、h*=150deg(緑)、h*=210deg(シアン)、h*=270deg(青)、h*=330deg(マゼンタ)の6色についての実験を行った。図11の結果から色相に依存して最適な順応ファクタが変化しており、h*=90deg(黄)でDh*を大きく、h*=270deg(青)でDh*を小さくした方がより色の見えが近くなることが分かる。
(変換処理)
次に、色変換処理について説明する。図12は、第4の実施の形態におけるデジタルカメラ2が実行する処理のフローチャートを示す図である。予め上述の様な実験を行って、最適な順応ファクタと色相の関係Dh*(h*)をテーブルや近似式の形で画像処理を行うプログラム内に保有する。
まずステップS21にて、撮影画像を取得する。撮影画像は、複数の画素から構成され、カメラの分光感度に固有の色空間RGBで記述されている。
次にステップS22に進む。ステップS22では、第1の実施の形態の被写体観察時順応白算出部41(図3)の処理と同様の処理を行い、顕微鏡1にて被写体である標本12を観察時に実際に観察者が順応している白色点の錐体応答(LW1,M W1,S W1)、及び順応輝度YW1_absを求める(第1の実施の形態の式(7)を参照)。
ステップS23では、第1の実施の形態の表示画像観察時順応白算出部42(図3)の処理と同様の処理を行い、モニタ3に表示された画像観察時に実際に観察者が順応している白色点の錐体応答(L W1',M W1',S W1')、及び順応輝度YW1_abs'を求める(第1の実施の形態の式(8)を参照)。
なお、ここで第1の実施の形態の被写体観察時順応白算出部41の処理と表示画像観察時順応白算出部42の処理と同様の処理を行うということは、第1の実施の形態の被写体照明条件取得部32、被写体観察時の周囲照明条件取得部33、画像表示照明条件取得部34、表示画像観察時の周囲照明条件取得部35、被写体と表示画像の観察方法入力部36、時間的順応度算出部40、被写体観察時完全順応白算出部38、表示画像観察時完全順応白算出部39が行う処理を含むことを意味する。また、上記処理(第1の実施の形態の処理32〜36、38〜40)は、ステップS22の前にあらかじめ行っておいてもよい。
次にステップS24に進む。ステップS24〜28の処理は、全画素について処理が終了するまで繰り返す。カメラRGBはカメラの分光感度で決まる固有の色空間RGBで記述されているので、予め決まっているカメラRGB→XYZマトリックスMRGB→XYZを使用して、CIE 1931 XYZ色空間へ変換する。
Figure 0004935822
次にステップS25に進み、変換対象画素の色相角h*を算出する。色相角h*の算出は、CIE XYZからCIE LABに変換し、a*,b*の座標でなす角を0〜360°で算出した値を使用する。
ステップS26では、予め色の見え実験結果から決定しておいた最適な順応ファクタと色相の関係Dh*(h*)より、ステップS25で算出したh*の時の最適な色の見えを与える順応ファクタDh*(h*)を算出する。順応ファクタは周囲の明るさや順応輝度によっても変化する為、撮影時の視環境と画像観察時の視環境では最適な順応ファクタが異なる。従って画像観察時の順応ファクタDh*'(h*)も算出する。
ステップS27では、ステップS22、S23で読み込んだ視環境の違いと、ステップS26で算出したDh*(h*) 、Dh*'(h*)を使用して、顕微鏡観察時の照明条件下における色LMSと色の見えが近くなる表示画像観察時の照明条件下の色L'M'S'を算出する。ここで使用する色の見えモデルとしては、第1の実施の形態と同様にvon Kries色順応式を使用する。Von Kriesの色順応式を使用する場合には、第1の実施の形態の式(9)および次式にて色変換を行う。尚、YW1、YW1'は、(LW1,MW1,S W1)、(L W1',M W1',S W1')から次式により算出する。
Figure 0004935822
Figure 0004935822
Figure 0004935822
ステップS27の処理は、第1の実施の形態の色順応変換計算部43の処理と同様である。ただし、ステップS27の処理では、ステップS24でXYZ空間からLMS色空間へ変換しているので、さらに、第1の実施の形態の式(2)を使用してRGB空間からXYZ色空間へ変換してから色順応変換計算部43と同様の処理を行う。
ステップS28に進み、第1の実施の形態のL'M'S'/R'G'B'変換部44の処理と同様にして、錐体応答LMS空間から測色値XYZに変換し、表示画像用のsRGBに変換する。なお、この処理は、ステップS29において全画素の色の見え変換が終了したと判断してから行ってもよい。
ステップS29では、全画素処理が終了していなければ、上記ステップS24に戻し、処理を繰り返す。全画素終了したら、ステップS30に進み画像を出力して終了する。
以上のようにして、顕微鏡観察時の照明条件と表示画像観察時の照明条件とが異なる場合に、精度良く近い色の見えを再現できる。上述の様に、本実施の形態の画像処理装置では、変換対象画素の色すなわち色相により最適な順応ファクタを使用して変換している為、より正確な色の見え予測をすることができる。
尚、本実施の形態は、CIECAM02の様な色の見えモデルなど、色順応を考慮した多様な色変換方法に適用可能である。
上記第4の実施の形態では、色相方向について行った実験結果を利用する例を説明した。しかし、彩度や明度方向にも色相方向と同様の実験を行い、順応ファクタ算出に用いてもよい。この場合、CIE LABにおいて、彩度はC*=(a*2+b*2)1/2、明度はL*の値を使用する。
また、色相、明度、彩度としてCIE LABのh*, L*, C*を使用する例で説明したが、CIE LAB以外の色空間に於けるパラメータを使用してもよい。例えば、CIECAM02の相対的な明度、彩度、色相のパラメータであるJ, C, h等を使用してもよい。
−第5の実施の形態−
第5の実施の形態は、第4の実施の形態と同様に順応ファクタを考慮する実施の形態である。第5の実施の形態では、輝度差の大きい視環境間の色の見え再現、特に輝度差によってコントラストが強く見える見え特性を簡単に実現できることが特徴である。
顕微鏡観察システムは第1の実施の形態と同様であるので、第1の実施の形態の図1および図2を参照することとし、その説明を省略する。
図13は、第5の実施の形態におけるデジタルカメラ2が実行する画像処理プログラムのフローチャートを示す図である。
まず、第4の実施の形態(図12)と同様に、ステップS21にて、撮影画像を取得する。撮影画像はカメラの分光感度に固有の色空間RGBで記述されている。
次にステップS41に進む。ステップS41では、第4の実施の形態と同様に、第1の実施の形態の被写体観察時順応白算出部41(図3)の処理と同様の処理を行い、顕微鏡1にて被写体である標本12を観察時に実際に観察者が順応している白色点の錐体応答(LW1,M W1,S W1)、及び順応輝度YW1_absを求める(第1の実施の形態の式(7)を参照)。
ステップS42では、第4の実施の形態と同様に、第1の実施の形態の表示画像観察時順応白算出部42(図3)の処理と同様の処理を行い、モニタ3に表示された画像観察時に実際に観察者が順応している白色点の錐体応答(L W1',M W1',S W1')、及び順応輝度YW1_abs'を求める(第1の実施の形態の式(8)を参照)。
ステップS43では、ステップS41すなわち図3の被写体照明条件取得部32、被写体観察時の周囲照明条件取得部33で取得した被写体観察時の照明条件から、無彩色に対する順応ファクタDachr、有彩色に対する順応ファクタDchrを算出する。DchrはCIECAM02で定められた次式等で算出される値を使用する。
Figure 0004935822
ここで、順応輝度LAは、通常LA=YW1_abs/5を用いる。またFはデバイス輝度と周囲輝度の比に応じて決まるパラメータである。一方無彩色(白やグレー)に対する順応ファクタDachr=1.0と設定する。輝度が高い場合、照明の色が変わっても白は白く感じる(完全順応に近くなる)人が多いという視覚特性を考慮したもので、結果として生物顕微鏡観察像で言えば標本の有る部分(染色されている部分=有彩色)と無い部分(染色のない部分=無彩色)でコントラストが付いて見える。
次にステップS44では、ステップS42すなわち画像表示照明条件取得部34、表示画像観察時の周囲照明条件取得部35で取得した表示画像観察時の視環境から、表示画像観察時の視環境に於ける無彩色に対する順応ファクタDachr'、及び有彩色に対する順応ファクタDchr'を算出する。有彩色に対する順応ファクタDchr'は、ステップS43同様、画像観察時の順応輝度LA'と周囲の明るさで決まるパラメータF'を用いて次式で算出できる。
Figure 0004935822
Figure 0004935822
また無彩色に対する順応ファクタDachr'=1.0と設定する。
ステップS45にて、ステップS41〜S44にて取得・算出したデータを用いて白色点変換マトリックス(無彩色に対するマトリックスMachr、有彩色に対するマトリックスMchr)を算出する。白色点変換は人間の錐体応答に近い色空間であるLMS空間で行う
このとき、Mchr、およびMachrを次式で算出する。
Figure 0004935822
Figure 0004935822
但し、
Figure 0004935822
Figure 0004935822
Figure 0004935822
Figure 0004935822
次にステップS46に進む。ステップS46では、ステップS21で取得した画像の各画素のカメラRGBを取得する。ステップS47に進み、カメラRGBはカメラの分光感度で決まる固有の色空間RGBで記述されているので、予め決まっているカメラRGB→XYZマトリックスMRGB→XYZを使用して、機器に依存しない色空間であるCIE 1931 XYZ色空間へ変換する。
Figure 0004935822
ステップS48に進み、第1の実施の形態と同じMCAT02を使用してLMS空間へ変換する。
Figure 0004935822
ステップS49に進み、対象画素が有彩色か否(無彩色)かの判断を行う。有彩色か否(無彩色)かの判断は、CIE XYZからCIE LABに変換し、彩度C*=(a*2+b*2)1/2と閾値C*0を用いて、C*≧C*0の場合有彩色、C*<C*0の時無彩色と判断する。
ステップS49にて肯定された場合は、ステップS50に進み、ステップS45で作成したMchrを使用して白色点変換を行う。
Figure 0004935822
ステップS49にて否定された場合は、ステップS51に進み、ステップS45で作成したMachrを使用して白色点変換を行う。
Figure 0004935822
ステップS52では、ステップS48の逆変換、すなわちLMS色空間からXYZ色空間に色変換する。
Figure 0004935822
ステップS53では、X'Y'Z'から出力画像の色空間R'G'B'に変換する。MXYZ→sRGBはXYZから出力画像の色空間RGBに変換するマトリックスであり、出力画像の色空間をsRGBとすれば、規格で決まっているマトリックスを使用すればよい。
Figure 0004935822
ステップS54では、全画素処理が終了していなければ、上記ステップS46に戻し、処理を繰り返す。全画素終了したら、ステップS55に進み画像を出力して終了する。
以上の様にして、顕微鏡観察時のシーンの照明輝度と撮影画像表示観察時の照明輝度が、1.5倍以上と大きく異なる場合でも、彩度に応じて順応ファクタを変えることで、簡単に色の見えを再現することができる。更に顕微鏡観察時とモニタ観察時の輝度比が大きい場合には、本発明がより効果的に作用する。また、白など無彩色に対しては順応ファクタを高くし、有彩色については順応ファクタを低く(より光源色を反映した色再現)するようにした。これにより、輝度の高さによりコントラストが強く見える人間の視覚特性を反映した色変換が再現可能となる。
(第5の実施の形態の変形例)
尚、ステッップS47からS53で使用したマトリックスをまとめた以下の2つのマトリックス
Figure 0004935822
Figure 0004935822
を予めステップS45で算出しておいてもよい。この場合、ステップS47、S48、S52、S53の処理を省略でき、ステップS46の後はステップS49に進む。ステップS49で肯定された場合は、ステップS50に進み、Mchrの代わりにMchr'を使用して、RGBからR'G'B'に変換し、ステップS54に進む。ステップS49で否定された場合は、ステップS51に進み、Machrの代わりにMachr'を使用して、RGBからR'G'B'に変換し、ステップS54に進む。このようにすれば、ステップS47、S48、S52、S53の処理を省略できるので、処理を軽くできる。
−第6の実施の形態−
第6の実施の形態は、第4および第5の実施の形態と同様に順応ファクタを考慮する実施の形態である。第4および第5の実施の形態は、各画素の色変換を行う際、各画素の色(色相、彩度等)に応じて順応ファクタDを変化させる例で説明した。しかし、第6の実施の形態では、画素毎に変化させるのではなく、画像データにおいて複数の近傍画素を一つの領域として捉え、その領域毎に代表色を決定し、代表色の色(色相、彩度等)によってその領域内の画素の変換に適応する順応ファクタDを決定する。すなわち、画像データの色(色相、彩度等)の分布を解析し、解析した色の分布に基づいて順応ファクタを決定する。
領域分割の方法としては、エッジ抽出結果により被写体毎に領域分割する場合や、画像をブロックに分割する方法などが考えられる。エッジ抽出結果により被写体毎に領域分割している場合、Dの変化と被写体の輪郭は一致する為、Dの変化による境界が目立つなど不自然さが目立たない。
ブロック分割してブロック領域毎にDを変える場合、領域の境界では使用するDに不連続が生じる。この様に分割領域境界近傍においてDの変化による不自然さが生じる場合、境界領域の複数画素についてはDが連続につながるよう隣接する領域の代表順応ファクタDから補間して求めてもよい。
顕微鏡観察システムは第1の実施の形態と同様であるので、第1の実施の形態の図1および図2を参照することとし、その説明を省略する。
図14は、第6の実施の形態におけるデジタルカメラ2が実行する処理のフローチャートを示す図である。
ステップS21〜S23は第4の実施の形態(図12)と同様の処理なので説明を省略する。
ステップS141では、撮影画像を複数領域に分割する。領域の分割は、例えばブロック分割や、エッジ抽出により抽出された複数の閉空間とその外側という分割方法がある。ステップS142では、各領域毎に、代表色を決定する。代表色は、領域の中心近傍画素から抽出したり、領域内の画素値を平均した色を使用したり、領域内に頻出する色を求めたりして、代表色を決定する。
ステップS143では代表色の色相角h*を算出する。ステップS144では、代表色の色相角h*からその領域の画素に適応する順応ファクタDh*(h*) 、Dh*'(h*)を算出する。すなわち、順応ファクタDh*(h*) 、Dh*'(h*)の2次元分布を算出する。
ステップS24〜S28は第4の実施の形態(図12)と同様の処理なので説明を省略する。各画素の色変換で用いる順応ファクタは、ステップS144で算出した変換対象領域毎に決定したDh*(h*) 、Dh*'(h*)や、近傍の代表色との間で補間して求めたDh*(h*) 、Dh*'(h*)を使用する。
ステップS145では、領域内の全画素の変換が終了したか否か判断し、否であればステップS24に戻って処理を続ける。肯定されたらステップS146に進む。ステップS146では、分割した全領域についてステップS143〜ステップS145の処理が終了したか否かの判断を行う。否であればステップS143に戻って処理を続ける。肯定されたらステップS30に進み、画像を出力して終了する。
以上のようにして、領域毎に領域の代表色に応じた最適順応ファクタを決めるようにした。これにより、画素毎に色相判断をする必要がなくなり、処理を簡略化することができる。しかも、変換対象画素の大体の色に応じた最適な順応ファクタを使用して色変換をするので、正確な色の見えも再現することができる。
(第6の実施の形態の変形例)
ステップS141の画像分割を行わず、画像全体で代表色を1つ決定してもよい。図15は、この変形例のデジタルカメラ2が実行する処理のフローチャートを示す図である。
ステップS21〜S23は第4の実施の形態(図12)と同様なので説明を省略する。ステップS152では、画像全体の代表色を決定する。代表色の決定方法は、第6の実施の形態(図14)のステップS142と同様なので、説明を省略する。ステップS143〜S144、S24、S27、S28は、第6の実施の形態(図14)と同様なので、説明を省略する。
ステップS145では、全画素の変換が終了したか否か判断し、否であればステップS24に戻って処理を続ける。肯定されたらステップS30に進み、画像を出力して終了する。この様にすれば、領域毎にも色相判断をする必要がなくなり、より一層処理を簡略化することができる。
上記第4〜第6の実施の形態では、第1の実施の形態の処理において順応ファクタを考慮する例を説明した。同様に、第2、第3の実施の形態においても順応ファクタを考慮してもよい。
―変形例―
なお、上述した実施の形態は、以下のように変形することもできる。
(1)上記実施の形態では、色順応変換モデルとしてvon Kriesの色順応式を使用した場合を例に説明した。しかし、CIECAM02など他の色の見えモデルを使用しても良い。CIECAM02を使用する場合には、第1の実施の形態で求めた被写体観察時順応白色点 (L W1,M W1,S W1)、表示画像観察時順応白色点 (L W1',MW1',S W1')を、それぞれ撮像時の照明白色点の三刺激値(X W,Y W,ZW)、観察照明白色点の三刺激値(X W',Y W',Z W')へ変換し適用すればよい。
(2)上記実施の形態では、測色値XYZから錐体応答LMSへの変換マトリックスとしてCAT02を用いて説明したが、Bradfordなどその他の色空間を用いてもよい。
(3)上記実施の形態では、デジタルカメラ2内で撮影から画像処理まで行う例で説明した。しかし、デジタルカメラ2で撮影した画像をパーソナルコンピュータに読み込み、パーソナルコンピュータ内のアプリケーションプログラムにて画像処理を行ってもよい。その場合は、パーソナルコンピュータのモニタを使用する。
パーソナルコンピュータで処理を行う場合、上記実施の形態で説明したプログラムは、CD−ROMなどの記録媒体やインターネットなどのデータ信号を通じて提供することができる。図16はその様子を示す図である。パーソナルコンピュータ100は、CD−ROM104を介してプログラムの提供を受ける。また、パーソナルコンピュータ100は通信回線101との接続機能を有する。コンピュータ102は上記プログラムを提供するサーバーコンピュータであり、ハードディスク103などの記録媒体にプログラムを格納する。通信回線101は、インターネットあるいは専用通信回線などである。コンピュータ102はハードディスク103を使用してプログラムを読み出し、通信回線101を介してプログラムをパーソナルコンピュータ100に送信する。すなわち、プログラムをデータ信号として搬送波にのせて、通信回線101を介して送信する。このように、プログラムは、記録媒体やデータ信号(搬送波)などの種々の形態のコンピュータ読み込み可能なコンピュータプログラム製品として供給できる。
(4)上記実施の形態では、被写体観察と表示画像観察の両者の観察形態は、表示画像のみ観察用と両者併用の主に2種類のモードを想定して時間的順応度Rtmp、Rtmp'を決める例について説明したが、Rtmpは上述2値に限定される物ではなく、想定される観察形態に応じて0.0〜1.0の間で適宜設定できる。また本実施の形態では、どちらのモードに付いてもRtmp=Rtmp'として説明したが、観察方法によってはRtmp≠Rtmp'として適切に設定する。
(5)顕微鏡観察時の時間的順応度Rtmpとモニタ表示画像観察時の時間的順応度Rtmp'を別々に定義せず、常にRtmp≒Rtmp'と考え、入力をRtmp一つにしてもよい。
(6)上記実施の形態では、デジタルカメラ2で撮像した画像をモニタ3に表示する例を説明した。しかし、モニタ3に表示する代わりにプリンタで印刷したものを観察する場合でもよい。すなわち、肉眼での観察とプリンタで出力したプリントを見比べる場合にも本発明は適用できる。
(7)第1、第4〜第6の実施の形態では、被写体と表示画像の観察方法入力部36は、同時観察用、保存用、遠隔で観察用の3種類の内容としたが、この他に印刷用というモードも選択肢に追加しておいてもよい。印刷用が選択された場合には、画像表示照明条件取得部34、並びに表示画像観察時の周囲照明条件取得部35は、夫々印刷された画像を観察する時に印刷画像を照明している照明条件をユーザの入力によって取得する。
(8)第2の実施の形態では、表示画像の観察方法として印刷して観察するモードも含めた3種類のモードを用意しておいてもよい。この場合、画像表示照明条件、並びに表示画像観察時の周囲照明条件のどちらも印刷用の標準視環境である白色点の色温度=D50とする。また輝度は、通常のオフィス環境に沿った明るい視環境に設定する。時間的順応度のモードは、モニタ観察時と同様に「顕微鏡と併用して観察用」と「印刷表示画像のみ観察用、または保存用」の2種類用意しておく。
(9)上記第1、第2、第4〜第6の実施の形態では、顕微鏡観察の色の見えとモニタ3に表示した画像の色の見えを精度よく一致させる方法について、第3の実施の形態では、机上の対象物の色の見えとモニタ3に表示した画像の色の見えを精度よく一致させる方法について説明した。このような手法は、例えば、モニタ3の画像の見えと同じ対象物のプロジェクタによる画像の色の見えを一致させる場合にも適用できる。また、モニタ3の画像の見えと同じ対象物のプリンタで出力された印刷物(プリント)上の画像の色の見えを一致させる場合にも適用できる。すなわち、異なる観察環境下でのそれぞれの画像の色の見えを一致させる場合、言い換えれば、異なる観察環境下で色の再現を正確に行わせる場合全般について適用できる。
モニタ3の画像の見えとプロジェクタによる画像の色の見えを一致させる場合について、第1の実施の形態の図3を参照して説明する。この場合は、図3の被写体照明条件取得部32と被写体観察時の周囲照明条件取得部33を、図3の画像表示照明条件取得部34と表示画像観察時の周囲照明条件取得部35と同様な内容に置き換え、図3の画像表示照明条件取得部34と表示画像観察時の周囲照明条件取得部35を、プロジェクタ環境下の照明条件や周囲照明条件を取得する内容に置き換えればよい。
プロジェクタによる画像観察条件はモニタ観察時と異なり、標準視環境が決まっていないので、画像照明条件取得部34は、表示画像観察時の周囲照明条件取得部35と同様にして、照明条件を取得する。即ち、モニタ3にプロジェクタの照明の種類(色温度)および輝度が指定できるメニューを表示し、マウス5により観察者がプロジェクタの照明の種類(色温度)、および輝度を指定する。例えば、メニューに、照明の種類(色温度)として9000K、6500K、5000K、4000Kの様に想定される幾つかの色温度と、輝度(明るい、普通等)が表示され、観察者によりマウス5を介して指定される。照明の色温度が判明すると、その光源の色温度がわかり、白色点(XW', YW', ZW')がわかる。また明るい、普通等の別で、その照明の絶対輝度YW_abs'を推定する。周囲照明条件の取得方法は、第1の実施の形態の表示画像観察時の周囲照明条件取得部35と同じである。
また、図3の被写体と表示画像の観察方法入力部36に相当するものとして、プロジェクタによる表示画像がモニタ3の表示画像を観察をしながら観察される画像か、画像保存用のための画像か、もしくはモニタ3とは遠隔地でプロジェクタ表示画像のみを観察する為の画像なのかを、メニュー画面などを使用して観察者(ユーザ)に選択させる入力部を備えればよい。
(10)上記第1、第2、第4〜第6の実施の形態ではの顕微鏡観察システム、および、第3の実施の形態の机上作業システムにおいて、さらに上記で説明したようなプロジェクタ環境を加えるようにしてもよい。すなわち、3つ以上の複数の異なる観察環境下での色の見えを一致させる場合も、上記実施の形態で説明した内容を適用すれば実現できる。
(11)モニタ3の画像の見えと、印刷物(プリント)による画像の色の見えを一致させる場合について、第1の実施の形態の図3を参照して説明する。この場合は、図3の被写体照明条件取得部32と被写体観察時の周囲照明条件取得部33を、図3の画像表示照明条件取得部34と表示画像観察時の周囲照明条件取得部35と同様な内容に置き換え、図3の画像表示照明条件取得部34と表示画像観察時の周囲照明条件取得部35を、プリント観察視環境下の照明条件や周囲照明条件を取得する内容に置き換えればよい。
画像表示照明条件取得部34は、プリント観察視環境下の照明条件として、プリント視環境下でプリントを照明している照明の白色点(XW', YW', ZW')と絶対輝度YW_abs'をユーザーによるメニュー選択結果から取得する。プリント観察視環境に於いて周囲照明条件はプリント観察視環境下の照明条件と同一である為、表示画像観察時の周囲照明条件取得部35は、画像表示照明条件取得部34が取得した値を参照し、周囲照明の白色点(XSW', YSW', ZSW')= (XW', YW', ZW')と照明の絶対輝度YSW_abs'=YW_abs'として取得する。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
次の優先権基礎出願の開示内容は引用文としてここに組み込まれる。
日本国特許出願2006年第277745号(2006年10月11日出願)
日本国特許出願2006年第287918号(2006年10月23日出願)
日本国特許出願2006年第317391号(2006年11月24日出願)
日本国特許出願2006年第317748号(2006年11月24日出願)

Claims (36)

  1. 第1の観察条件下での被写体の色の見えを、第2の観察条件下で再現する画像処理装置であって、
    前記第1の観察条件下で前記被写体を撮像した第1の画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記第1の観察条件下の第1の照明光源に関する情報を取得する第1の照明条件取得部と、
    前記第2の観察条件下の第2の照明光源に関する情報を取得する第2の照明条件取得部と、
    前記第1の観察条件下と前記第2の観察条件下の少なくともいずれかの観察条件下で視覚が順応している順応白色点を、当該観察条件下の照明光源に関する情報に加えて他方の観察条件下の照明光源に関する情報を考慮して算出する順応白色点算出部と、
    前記算出した順応白色点に基づき、前記第1の画像データを、前記第1の観察条件下での被写体の色の見えを前記第2の観察条件下で再現するときに使用する第2の画像データへ色変換する色変換部とを備える画像処理装置。
  2. 第1の観察条件下での画像の色の見えを、第2の観察条件下で再現する画像処理装置であって、
    前記第1の観察条件下で前記画像を提示するために使用する第1の画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記第1の観察条件下の第1の照明光源に関する情報を取得する第1の照明条件取得部と、
    前記第2の観察条件下の第2の照明光源に関する情報を取得する第2の照明条件取得部と、
    前記第1の観察条件下と前記第2の観察条件下の少なくともいずれかの観察条件下で視覚が順応している順応白色点を、当該観察条件下の照明光源に関する情報に加えて他方の観察条件下の照明光源に関する情報を考慮して算出する順応白色点算出部と、
    前記算出した順応白色点に基づき、前記第1の画像データを、前記第1の観察条件下での前記画像の色の見えを前記第2の観察条件下で再現するときに使用する第2の画像データへ色変換する色変換部とを備える画像処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像処理装置において、
    前記順応白色点算出部は、前記順応白色点として、少なくとも前記第2の観察条件下で視覚が順応している第2の順応白色点を、前記取得した第2の照明光源に関する情報に加えて前記第1の照明光源に関する情報を考慮して算出し、
    前記色変換部は、前記算出した第2の順応白色点に基づき、前記第1の画像データから前記第2の画像データへ色変換する画像処理装置。
  4. 請求項1または2に記載の画像処理装置において、
    前記順応白色点算出部は、前記順応白色点として、前記第1の観察条件下で視覚が順応している第1の順応白色点を、前記取得した第1の照明光源に関する情報に加えて前記第2の照明光源に関する情報を考慮して算出し、前記第2の観察条件下で視覚が順応している第2の順応白色点を、前記取得した第2の照明光源に関する情報に加えて前記第1の照明光源に関する情報を考慮して算出し、
    前記色変換部は、前記第1の順応白色点と前記第2の順応白色点に基づき、前記第1の画像データから前記第2の画像データへ色変換する画像処理装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記第1の照明光源に関する情報は、前記第1の照明光源の色温度に関する情報を含み、前記第2の照明光源に関する情報は、前記第2の照明光源の色温度に関する情報を含む画像処理装置。
  6. 請求項5に記載の画像処理装置において、
    前記第1の照明光源に関する情報はさらに前記第1の照明光源の輝度を含み、前記第2の照明光源に関する情報はさらに前記第2の照明光源の輝度を含む画像処理装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記順応白色点算出部は、前記第1の観察条件下における前記第1の照明光源の明るさと前記第2の観察条件下における前記第2の照明光源の明るさに応じて、前記当該観察条件下の照明光源に関する情報に対して前記他方の観察条件下の照明光源に関する情報を考慮する割合を変化させる画像処理装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記第1の観察条件下の観察と前記第2の観察条件下の観察との間の時間間隔に関する情報を入力する観察方法入力部を備え、
    前記順応白色点算出部は、前記観察方法入力部への入力に応じて、前記当該観察条件下の照明光源に関する情報に対して前記他方の観察条件下の照明光源に関する情報を考慮する割合を変化させる画像処理装置。
  9. 請求項8に記載の画像処理装置において、
    前記観察方法入力部は、前記観察方法入力部への入力に応じて、前記第1の観察条件下の観察と前記第2の観察条件下の観察との間の時間間隔が長いか短いかの少なくとも2つのモードから1つを選択する画像処理装置。
  10. 請求項9に記載の画像処理装置において、
    前記順応白色点算出部は、前記観察方法入力部が前記時間間隔が短いモードを選択する場合には、前記当該観察条件下の照明光源に関する情報に対して前記他方の観察条件下の照明光源に関する情報を考慮する割合を大きくし、前記観察方法入力部が前記時間間隔が長いモードを選択する場合には、前記当該観察条件下の照明光源に関する情報に対して前記他方の観察条件下の照明光源に関する情報を考慮する割合を小さくする画像処理装置。
  11. 請求項9または10に記載の画像処理装置において、
    前記観察方法入力部は、少なくとも、前記第2の画像データを保存するための画像保存用モードと、前記第1の観察条件下の観察と前記第2の観察条件下の観察を併用する併用観察モードの2つのモードから1つを選択し、前記画像保存用モードが選択された場合は前記時間間隔が長いモードが選択されたとし、前記併用観察モードが選択された場合は前記時間間隔が短いモードが選択されたとする画像処理装置。
  12. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記第1の照明光源に関する情報は、前記被写体を直接照明する光源に関する情報および前記被写体の周囲を照明する光源に関する情報を含み、前記第2の照明光源に関する情報は、前記第2の画像データを表示する表示装置の光源に関する情報および前記表示装置の周囲を照明する光源に関する情報を含む画像処理装置。
  13. 請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記第1の観察条件下で前記画像を表示する第1の表示装置と、
    前記第2の観察条件下で再現画像を表示する第2の表示装置とをさらに備え、
    前記第1の照明光源に関する情報は、前記第1の表示装置の光源に関する情報および前記第1の表示装置の周囲を照明する光源に関する情報を含み、前記第2の照明光源に関する情報は、前記第2の表示装置の光源に関する情報および前記第2の表示装置の周囲を照明する光源に関する情報を含む画像処理装置。
  14. 請求項1から7のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記第2の観察条件下で連続して観察している時間を計測する時間計測部をさらに備え、
    前記順応白色点算出部は、前記第2の観察条件下で画像を連続して観察している時間に応じて、前記当該観察条件下の照明光源に関する情報に対して前記他方の観察条件下の照明光源に関する情報を考慮する割合を変化させ、
    前記色変換部は、前記第2の観察条件下での画像観察時間に応じて連続して変化する順応白色点に基づき、連続して第2の画像データを変化させる画像処理装置。
  15. 請求項14に記載の画像処理装置において、
    前記時間計測部は、前記第1の観察条件下で連続して観察している時間をさらに計測し、
    前記順応白色点算出部は、前記第1の観察条件下での観察時間と前記第2の観察条件下で画像を連続して観察している時間に応じて、前記当該観察条件下の照明光源に関する情報に対して前記他方の観察条件下の照明光源に関する情報を考慮する割合を変化させる画像処理装置。
  16. 請求項1から15のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記第1の照明条件取得部と前記第2の照明条件取得部の少なくともいずれかは、予め想定される複数の周囲照明条件から1つを選択する画像処理装置。
  17. 請求項1から16のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記色変換部は、前記第1の画像データから前記第2の画像データへ色変換するときに使用する色変換マトリックスの構成要素に前記算出した順応白色点に関する値を使用する画像処理装置。
  18. 請求項1から17のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記第1の観察条件下の照明条件に順応している度合いを示す順応ファクタを算出する順応ファクタ算出部をさらに備え、
    前記順応白色点算出部は、前記順応ファクタ算出部で算出された順応ファクタを使用して前記第1の観察条件下で視覚が順応している順応白色点を算出し、
    前記順応ファクタ算出部は、前記順応ファクタを変換対象画素の色によって変化させる画像処理装置。
  19. 請求項1から17のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記第2の観察条件下の照明条件に順応している度合いを示す順応ファクタを算出する順応ファクタ算出部を備え、
    前記順応白色点算出部は、前記順応ファクタ算出部で算出された順応ファクタを使用して前記第2の観察条件下で視覚が順応している順応白色点を算出し、
    前記順応ファクタ算出部は、前記順応ファクタを変換対象画素の色によって変化させる画像処理装置。
  20. 請求項1から17のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記第1の観察条件下の照明条件に順応している度合いを示す順応ファクタ、および、前記第2の観察条件下の照明条件に順応している度合いを示す順応ファクタを算出する順応ファクタ算出部をさらに備え、
    前記順応白色点算出部は、前記順応ファクタ算出部で算出された順応ファクタを使用して前記第1の観察条件下および前記第2の観察条件下で視覚が順応している順応白色点を算出し、
    前記順応ファクタ算出部は、前記順応ファクタを変換対象画素の色によって変化させる画像処理装置。
  21. 請求項1から17のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記第1の観察条件下の照明条件に順応している度合いを示す順応ファクタを算出する順応ファクタ算出部をさらに備え、
    前記順応白色点算出部は、前記順応ファクタ算出部で算出された順応ファクタを使用して前記第1の観察条件下で視覚が順応している順応白色点を算出し、
    前記順応ファクタ算出部は、前記入力画像に於ける色の分布を解析し、該解析した色の分布に基づいて、前記順応ファクタを変化させる画像処理装置。
  22. 請求項1から17のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記第2の観察条件下の照明条件に順応している度合いを示す順応ファクタを算出する順応ファクタ算出部をさらに備え、
    前記順応白色点算出部は、前記順応ファクタ算出部で算出された順応ファクタを使用して前記第2の観察条件下で視覚が順応している順応白色点を算出し、
    前記順応ファクタ算出部は、前記入力画像に於ける色の分布を解析し、該解析した色の分布に基づいて、前記順応ファクタを変化させる画像処理装置。
  23. 請求項1から17のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記第1の観察条件下の照明条件に順応している度合いを示す順応ファクタ、および、前記第2の観察条件下の照明条件に順応している度合いを示す順応ファクタを算出する順応ファクタ算出部を備え、
    前記順応白色点算出部は、前記順応ファクタ算出部で算出された順応ファクタを使用して前記第1の観察条件下および前記第2の観察条件下で視覚が順応している順応白色点を算出し、
    前記順応ファクタ算出部は、前記入力画像に於ける色の分布を解析し、該解析した色の分布に基づいて、前記順応ファクタを変化させる画像処理装置。
  24. 第1の観察条件下での被写体の色の見えを、第2の観察条件下で再現する画像処理装置であって、
    前記第1の観察条件下で前記被写体を撮像した第1の画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記第1の画像データを、前記第1の観察条件下での被写体の色の見えを前記第2の観察条件下で再現するときに使用する第2の画像データへ色変換する色変換部と、
    前記色変換に使用する複数の観察条件に応じた複数の色変換マトリックスを予め求め格納する記憶部と、
    前記第1の観察条件下の観察と前記第2の観察条件下の観察との間の時間間隔に関係する複数の観察方法から1つを指定する観察方法指定部と、
    前記第2の観察条件下の複数の周囲照明条件から1つを指定する周囲照明指定部とを備え、
    前記記憶部は、前記複数の観察方法と前記複数の周囲照明条件の組み合わせに応じた前記複数の色変換マトリックスを格納し、
    前記複数の色変換マトリックスは、それぞれ、前記第1の観察条件下と前記第2の観察条件下の少なくともいずれかの観察条件下で、当該観察条件下の照明光源に関する情報に加えて他方の観察条件下の照明光源に関する情報を考慮して算出した視覚が順応している順応白色点に関する値をマトリックスの構成要素に持ち、
    前記色変換部は、前記観察方法指定部により指定された観察方法と前記周囲照明指定部により指定された周囲照明条件の組み合わせから、前記記憶部に格納された前記複数の色変換マトリックスの中から1つの色変換マトリックスを選択し、前記選択した色変換マトリックスを使用して前記第1の画像データから前記第2の画像データへ色変換する画像処理装置。
  25. 第1の観察条件下での画像の色の見えを、第2の観察条件下で再現する画像処理装置であって、
    前記第1の観察条件下で前記画像を提示するために使用する第1の画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記第1の画像データを、前記第1の観察条件下での前記画像の色の見えを前記第2の観察条件下で再現するときに使用する第2の画像データへ色変換する色変換部と、
    前記色変換に使用する複数の観察条件に応じた複数の色変換マトリックスを予め求め格納する記憶部と、
    前記第1の観察条件下の観察と前記第2の観察条件下の観察との間の時間間隔に関係する複数の観察方法から1つを指定する観察方法指定部と、
    前記第2の観察条件下の複数の周囲照明条件から1つを指定する周囲照明指定部とを備え、
    前記記憶部は、前記複数の観察方法と前記複数の周囲照明条件の組み合わせに応じた前記複数の色変換マトリックスを格納し、
    前記複数の色変換マトリックスは、それぞれ、前記第1の観察条件下と前記第2の観察条件下の少なくともいずれかの観察条件下で、当該観察条件下の照明光源に関する情報に加えて他方の観察条件下の照明光源に関する情報を考慮して算出した視覚が順応している順応白色点に関する値をマトリックスの構成要素に持ち、
    前記色変換部は、前記観察方法指定部により指定された観察方法と前記周囲照明指定部により指定された周囲照明条件の組み合わせから、前記記憶部に格納された前記複数の色変換マトリックスの中から1つの色変換マトリックスを選択し、前記選択した色変換マトリックスを使用して前記第1の画像データから前記第2の画像データへ色変換する画像処理装置。
  26. 請求項1から25のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記画像データ取得部で取得した前記第1の画像データは顕微鏡像を撮像して生成した画像データである画像処理装置。
  27. 第1の観察条件下での被写体の色の見えを、第2の観察条件下で再現する画像処理方法であって、
    前記第1の観察条件下で前記被写体を撮像した第1の画像データを取得し、
    前記第1の観察条件下の第1の照明光源に関する情報を取得し、
    前記第2の観察条件下の第2の照明光源に関する情報を取得し、
    前記第1の観察条件下と前記第2の観察条件下の少なくともいずれかの観察条件下で視覚が順応している順応白色点を、当該観察条件下の照明光源に関する情報に加えて他方の観察条件下の照明光源に関する情報を考慮して算出し、
    前記算出した順応白色点に基づき、前記第1の画像データを、前記第1の観察条件下での被写体の色の見えを前記第2の観察条件下で再現するときに使用する第2の画像データへ色変換する画像処理方法。
  28. 第1の観察条件下での画像の色の見えを、第2の観察条件下で再現する画像処理方法であって、
    前記第1の観察条件下で前記画像を提示するために使用する第1の画像データを取得し、
    前記第1の観察条件下の第1の照明光源に関する情報を取得し、
    前記第2の観察条件下の第2の照明光源に関する情報を取得し、
    前記第1の観察条件下と前記第2の観察条件下の少なくともいずれかの観察条件下で視覚が順応している順応白色点を、当該観察条件下の照明光源に関する情報に加えて他方の観察条件下の照明光源に関する情報を考慮して算出し、
    前記算出した順応白色点に基づき、前記第1の画像データを、前記第1の観察条件下での前記画像の色の見えを前記第2の観察条件下で再現するときに使用する第2の画像データへ色変換する画像処理方法。
  29. 請求項27または28に記載の画像処理方法において、
    前記順応白色点を算出する時に、前記第1の観察条件下の照明条件に順応している度合いを示す順応ファクタも考慮して算出し、
    前記考慮する順応ファクタを変換対象画素の色によって変化させる画像処理方法。
  30. 請求項27または28に記載の画像処理方法において、
    前記順応白色点を算出する時に、前記第2の観察条件下の照明条件に順応している度合いを示す順応ファクタも考慮して算出し、
    前記考慮する順応ファクタを変換対象画素の色によって変化させる画像処理方法。
  31. 請求項27または28に記載の画像処理方法において、
    前記順応白色点を算出する時に、前記第1の観察条件下の照明条件に順応している度合いを示す順応ファクタ、および、前記第2の観察条件下の照明条件に順応している度合いを示す順応ファクタも考慮して算出し、
    前記考慮する順応ファクタを変換対象画素の色によって変化させる画像処理方法。
  32. 請求項27または28に記載の画像処理方法において、
    前記順応白色点を算出する時に、前記第1の観察条件下の照明条件に順応している度合いを示す順応ファクタも考慮して算出し、
    前記第1の画像データに於ける色の分布を解析し、
    該解析した色の分布に基づいて、前記考慮する順応ファクタを変化させる画像処理方法。
  33. 請求項27または28に記載の画像処理方法において、
    前記順応白色点を算出する時に、前記第2の観察条件下の照明条件に順応している度合いを示す順応ファクタも考慮して算出し、
    前記第1の画像データに於ける色の分布を解析し、
    該解析した色の分布に基づいて、前記考慮する順応ファクタを変化させる画像処理方法。
  34. 請求項27または28に記載の画像処理方法において、
    前記順応白色点を算出する時に、前記第1の観察条件下の照明条件に順応している度合いを示す順応ファクタ、および、前記第2の観察条件下の照明条件に順応している度合いを示す順応ファクタも考慮して算出し、
    前記第1の画像データに於ける色の分布を解析し、
    該解析した色の分布に基づいて、前記考慮する順応ファクタを変化させる画像処理方法。
  35. 請求項27から34のいずれかに記載の画像処理方法をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
  36. 第1の観察条件下での観察対象の色の見えを、第2の観察条件下で再現する画像処理装置であって、
    前記第1の観察条件下の観察対象に関する第1の画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記第1の観察条件下の第1の照明光源に関する情報を取得する第1の照明条件取得部と、
    前記第2の観察条件下の第2の照明光源に関する情報を取得する第2の照明条件取得部と、
    前記第1の観察条件下と前記第2の観察条件下の少なくともいずれかの観察条件下で視覚が順応している順応白色点を、当該観察条件下の照明光源に関する情報に加えて他方の観察条件下の照明光源に関する情報を考慮して算出する順応白色点算出部と、
    前記算出した順応白色点に基づき、前記第1の画像データを、前記第1の観察条件下での観察対象の色の見えを前記第2の観察条件下で再現するときに使用する第2の画像データへ色変換する色変換部とを備える画像処理装置。
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