JP2000039796A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2000039796A
JP2000039796A JP10206681A JP20668198A JP2000039796A JP 2000039796 A JP2000039796 A JP 2000039796A JP 10206681 A JP10206681 A JP 10206681A JP 20668198 A JP20668198 A JP 20668198A JP 2000039796 A JP2000039796 A JP 2000039796A
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Naoaki Ishimaru
直昭 石丸
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱センサなしで定着装置のォームアッ
プ終了を検知すること。 【解決手段】 トナー13の定着温度以上のキュリー点
を有する磁性導体からなる熱ローラ2に対して励磁コイ
ル部4により高周波電流を印加する。このときに、イン
バータ回路8より励磁コイル部4に供給する電力を電力
検知回路で検知し、制御回路9でモニタする。制御回路
9は、検出した電力が低下したことにより熱ローラ2が
定着温度に到達したと判定する。従って熱センサを用い
ることなく熱ローラ2設定温度に達したことがわかる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、ファク
シミリ等の画像形成装置に用いられる、電磁誘導加熱方
式の定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、複写機、レーザープリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置において、現像器に
より記録媒体上に形成されたトナー像を定着器で永久固
着することが行われている。
【0003】熱定着方式の定着器の場合、加熱手段によ
り加熱した熱ローラと、この熱ローラに対向して配置し
た加圧ローラとのニップに記録媒体を通過させることに
より、トナー像を加熱定着する。従来、熱ローラの加熱
手段としては、ハロゲンランプが主流である。
【0004】近年、電磁誘導加熱方式の定着器が開発さ
れている。この方式では、熱ローラを強磁性導体で構成
し、磁束を印加して熱ローラに渦電流を発生させて、熱
ローラをジュール熱によって発熱させる。この方式は、
記録材料に接触する熱ローラ自体が発熱するため、ハロ
ゲンランプで熱ローラを加熱して間接的に記録材料を加
熱するよりも高効率で熱定着を実施できる。
【0005】また、電磁誘導加熱方式の場合、強磁性導
体としてトナーの定着温度以上のキュリー点を持つもの
を用いることにより、その自己温度制御特性によって熱
ローラの温度制御を行うことができる。このため、特別
なサーミスタ及び制御回路を用いなくても良い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の通り自己温度制
御は、サーミスタ等の熱センサが不要であるが、ウォー
ミングアップ時に熱ローラが定着温度に達したことを知
ることができない。当該定着器を搭載した画像形成装置
において、利用者にウォーミングアップが終了して動作
可能であることを知らせる必要がある。また、ウォーミ
ングアップ終了を検知して次の動作を待ち受けるための
判断基準が必要になる。このため、熱ローラに熱センサ
を設けて熱ローラが定着温度に達したことを検知するこ
とが考えられるが、これでは、自己温度制御としたメリ
ットが薄れるため好ましくない。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、熱センサを用いることなく、ウォーミングアッ
プ終了を検知する定着装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、定着装置にお
いて、誘導加熱された磁性導体がキュリー点に到達する
と、供給手段が励磁手段に供給する電力が低下する現象
を利用して、励磁手段への供給される電力が低下した場
合に磁性導体が定着温度に到達したことを判定する。
【0009】また、本発明は、動作終了後に動作時は第
1電圧で動作終了後は前記第1電圧よりも低い第2電圧
で前記励磁手段に交番電流をそれぞれ供給することによ
り、動作状態に応じた適切な電力で稼動する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様は、被定着材
の定着温度以上のキュリー点を有する磁性導体と、前記
磁性導体に対して交番磁束を印加する励磁手段と、前記
励磁手段に交番電流を供給する給電手段と、前記給電手
段から前記励磁手段へ供給される電力を検出する電力検
出手段と、検出した電力が低下したことにより前記磁性
導体が前記定着温度に到達したと判定する判定手段と、
を具備する構成を採る。
【0011】この構成によれば、電力検出手段は、給電
手段から励磁手段へ供給される電力を検出し、判定手段
は、検出した電力の低下により磁性導体がキュリー点に
到達したのを判定するため、簡単な構成により定着装置
のウォームアップが終了したことを熱センサを用いるこ
となく知ることができる。
【0012】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、判定手段の判定によって給電手段から励磁手段に供
給する電力を変更する給電制御手段を具備する構成を採
る。
【0013】この構成により、検出した電力が低下した
場合に励磁手段へ供給する電流を変更するため、簡単な
構成によりウォームアップ時及び終了後に適した電流を
励磁手段に供給できる。
【0014】本発明の第3の態様は、第1又は第2の態
様において、判定手段の判定によって定着処理が実行可
能であることを報知する報知手段を具備する構成を採
る。
【0015】この構成により、検出した電力が低下した
ことにより磁性導体が定着温度に達したことを判定し、
その判定により定着処理が実行できることを知らせるた
め、簡単な構成によりウォームアップが終了して定着処
理を含む印刷処理等を開始できることを利用者に知らせ
ることができる。
【0016】本発明の第4の態様は、第1乃至第3の態
様において、給電手段は、動作時は第1電力で動作終了
後は前記第1電力よりも低い第2電力で励磁手段に交番
電流をそれぞれ供給する構成を採る。
【0017】本発明の第5の態様は、第4の態様におい
て、第1電力は磁性導体が定着温度以上になる電力であ
り、且つ、第2電力は磁性導体が定着温度よりも低い温
度になる電圧である。
【0018】これらの構成により、起動動作又は印刷動
作のときには励磁手段に第1電力を供給し、磁性導体の
自己温度制御により磁性導体を定着温度以上の設定温度
に維持する。動作終了後は電圧を第1電力よりも低い第
2電力に変更して磁性導体を設定温度以下の温度に下げ
る。これにより、サーミスタ等の熱センサを用いること
なく、定着装置の動作状態に応じた適切な電力で画像形
成装置を稼動することができる。
【0019】本発明の第6の態様は、第1乃至第5の態
様において、磁性導体を挟んで励磁手段と対向するよう
に前記磁性導体よりも低抵抗の非磁性金属材料を積層し
た構成を採る。
【0020】この構成により、交番磁束により磁性導体
が誘導加熱され、磁性導体の温度が上昇してキュリー温
度以上になると非磁性化する。これにより、誘導電流は
低抵抗率の非磁性材料中を流れるので発熱量が激減する
ため、自己温度制御特性をさらに向上することができ
る。
【0021】本発明の第7の態様は、第1乃至第5の態
様において、磁性導体を挟んで励磁手段と対向する位置
に断熱層を介して非磁性材料を配置した構成を採る。
【0022】この構成により、交番磁束により磁性導体
が誘導加熱され、温度が上昇してキュリー温度以上にな
ると非磁性化する。交番磁束は非磁性化した磁性導体を
突き抜けて非磁性材料に到達し、非磁性材料に誘導電流
が流れるため、磁性導体及非磁性材料全体としての導電
断面積が著しく大きくなって電気抵抗値が極めて小さく
なり発熱量が減少するため、自己温度制御特性をさらに
顕著にできる。
【0023】以下、本発明の実施の形態1〜8につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0024】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る定着装置の構成を示す概略図である。この
定着装置1は、複写機又は複写機とファックスの複合機
に使用するものを示している。
【0025】熱ローラ2は、磁性導体からなる中空円筒
体である。この磁性導体としては、適温、すなわちトナ
ーを溶融する温度よりやや高い温度である約230℃を
キュリー温度とするように調整した磁性合金(感温金属
ともいう)を使用している。この例では、磁性合金とし
て、鉄−ニッケル合金又は鉄−ニッケル−クロム合金を
使用している。この組合せは、飽和磁束密度が高く、定
着装置1には適している。なお別の用途に使用する場合
には、当然、熱ローラ2で得たい温度も変わる。従っ
て、磁性合金の組成もこの用途に応じたキュリー温度と
なるように変更できる。
【0026】熱ローラ2のサイズは、この例では、厚さ
約1mm、直径約49mmとしている。また、熱ローラ
2の外周面上には、トナー13との離型性を向上するた
めに厚さ約15μmのフッ素樹脂をコーティングしてい
る。
【0027】熱ローラ2の内部には、励磁コイル部4が
挿入されている。励磁コイル部4は、中空円筒状のボビ
ン5と、ボビン5の周面上にらせん状に巻き回されたコ
イル6と、ボビン5内に挿入されたフェライト7とで構
成されている。コイル5には、細い導線を束ねてより線
としたリッツ線を使用している。フェライト7は、加熱
効率を良くする。
【0028】この励磁コイル部4のコイル6には、高周
波電流を供給するインバータ回路8が接続されている。
インバータ回路8には、励磁コイル部4へ供給する電力
を可変制御する制御回路9が接続されている。
【0029】一方、熱ローラ2の下側には、熱ローラ2
に対向して加圧ローラ10が互いに圧接しかつ回転可能
に配置されている。これにより、熱ローラ2及び加圧ロ
ーラ10の間に、表面にトナー13が付着した記録紙1
1を挟持搬送するニップが形成される。加圧ローラ10
の直径は、この例では約48mmである。
【0030】図2は、上記実施の形態1に係る定着装置
の制御系を示すブロック図である。
【0031】中央演算部(CPU)21は、インバータ
回路8に対して制御信号V0を出力する。インバータ回
路8は、商用交流電源22を電源として高周波電流I0
を発生し、励磁コイル部4に供給する。インバータ回路
8は、CPU21からの制御信号V0に応じた大きさの
電力を励磁コイル部4に供給する。電力検出回路23
は、インバータ回路8からの供給電力を検知し、検知信
号をCPU21に出力する。CPU21は、検知信号に
基づいて電力を知ることができる。
【0032】図3は、上記実施の形態1に係る定着装置
のインバータ回路から励磁コイル部に至る回路図であ
る。
【0033】商用交流電源22から供給された交流を交
直変換した直流電源31の両端は、発振回路32に接続
されている。発振回路32には、第1及び第2トランジ
スタ33、34からなる直流回路に並列接続されてい
る。第1及び第2トランジスタ33、34のベース端子
に発振回路32の出力端子が接続されている。
【0034】第1トランジスタ33のエミッタ端子と第
2トランジスタ34のコレクタ端子の間に、励磁コイル
部4の一端が接続されている。励磁コイル部4の他端は
直流電源31の一端に接続されている。
【0035】第1及び第2トランジスタ33、34と励
磁コイル部4との間には、電流検出計35及び電圧検出
計36が設けられている。電流検出計35及び電圧検出
計36の検出出力は図示しない電力変換部により電力値
に変換した後CPU21に入力される。
【0036】上記構成からなる回路において、発振回路
32からの所定の発振周波数でベース電流が第1、第2
トランジスタ33、34に交互に供給される。これに応
じて、励磁コイル部4に例えば23kHzの高周波電流
を供給する。励磁コイル部4への供給電力は、供給電流
値が一定であれば励磁コイル部4のインダクタンスによ
り変動する。
【0037】電流検出計35及び電圧検出計36によ
り、励磁コイル部4に供給される電流及び印加される電
圧をそれぞれ検出する。電流検出計35及び電圧検出計
36の検出出力は図示しない電力変換部により電力値に
変換した後CPU11に入力される。
【0038】ここでは、電力検出回路13として、電流
検出計35及び電圧検出計36を例示したが、電流検出
計35及び電圧検出計36と同等の機能を有する回路で
あれば置き換え可能である。
【0039】以下、上記構成からなる定着装置1の動作
について説明する。
【0040】図示しないスイッチをオンすると、CPU
11よりインバータ回路8に電圧印加命令が出される。
これに応じて、インバータ回路8は、励磁コイル部4に
高周波電流を供給する。励磁コイル部4は、供給した高
周波電流に応じて高周波磁界を発生する。磁性合金から
なる熱ローラ2は、生成消滅を繰り返す交番磁束内に置
かれるため、熱ローラ2中に磁界の変化を妨げる磁界を
生じるように渦電流が発生する。図4(a)及び図4
(b)は、キュリー点未満の温度及びキュリー点以上の
温度における渦電流の発生状態を夫々示す断面図であ
る。図中斜線部は、電流が流れている領域を示してい
る。キュリー点未満の温度では、この渦電流は、図4
(a)に示すように、熱ローラ2の内表面に集中して流
れる。このときに電流の大部分が流れる部分2aの厚さ
を表皮深さと呼び、理論的には次式(1)で表される。
【0041】 δ=503.3{ρ/(f×μ)}^0.5 (1) δ:表皮深さ m ρ:材料の固有抵抗 Ωm f:励磁周波数 Hz μ:材料の比透磁率 この例で用いた磁性合金は、固有抵抗が7.2×10e
−7Ωm、常温での比透磁率が約100のものを用いて
いる。従って、表皮深さは約0.28mmとなる。すな
わち、常温近くではほとんどの渦電流は熱ローラの内面
0.28mm以内に集中して流れる。渦電流が流れる通
路断面積は極めて小さく抵抗が大きいので、熱ローラ2
は大きなジュール熱を生じ、温度が急激に上昇する。
【0042】その後、熱ローラ2の温度がキュリー点以
上になると磁性合金が非磁化する。このため、比透磁率
が約1になるので表皮深さに相当する厚さは、常温時の
約10倍となり、図4(b)に示すように、熱ローラ2
の厚さの全体に渡って電流が流れる。従って、渦電流が
流れる通路断面積が大きくなり抵抗が小さくなるので、
熱ローラ2の発熱量は著しく小さくなる。
【0043】熱ローラ2の温度に対する発熱量の変化の
様子を図5に示す。図5中、横軸は熱ローラ温度、縦軸
は発熱量を表している。図5から明らかなように、比透
磁率は実際にはキュリー点温度Tkでいきなり100か
ら1に変わるのではなく、キュリー点温度Tkに向かっ
て徐々に低下していく。そのため、発熱量も温度上昇に
伴って徐々に低下し、キュリー点温度近傍で急速に下が
っていく。この例では、常温での発熱量Q1とキュリー
点温度以上での発熱量Q2との比は約3対1となった。
上述の渦電流の状態変化によって、電流の流れる部分の
厚さが常温時に比較してキュリー点温度で約3倍に増加
する。これにより、熱ローラ2及び励磁コイル部4の総
抵抗が減少する。従って、インバータ回路8より一定電
流を励磁コイル部4に供給している場合、発熱量は抵抗
に比例するので約3分の1となるからである。
【0044】このように、キュリー点を有する磁性合金
からなる熱ローラ2及び励磁コイル部4によって温度制
御回路等を用いることなくキュリー点付近で温度制御を
行うことができる。これを自己温度制御という。
【0045】熱ローラ2のキュリー点の設定をトナーが
溶融する温度よりやや高い温度である約230℃とした
場合、熱ローラ2の温度はこの190℃付近で安定す
る。つまり、何かの原因によって部分的に190℃を超
えようとしても、この瞬間に熱ローラ2の発熱量が低下
する。逆に熱ローラ2の1部のみに当たる幅の紙を通す
等して温度が低下した場合には、その温度が低下した部
分の発熱量が増加する。これにより、熱ローラ2の通紙
部分及び非通紙部分の温度差を低減して均一かつ安定し
た温度で定着を行うことができる。
【0046】次に、熱ローラ2の温度上昇及び励磁コイ
ル部4の消費電力の関係について説明する。図6は、上
記実施の形態1における熱ローラの表面温度及び励磁コ
イルの電力の関係を示す特性図である。
【0047】図6に示すように、励磁コイル部4に14
00Wの電力を供給すると、熱ローラ2の表面温度は1
60℃付近までは略直線的に増加する。160℃を超え
ると温度上昇が鈍くなる。約190℃で熱ローラ2の温
度は飽和して自己温度制御状態になっている。このとき
に励磁コイルの電力は、温度160℃付近で当初の14
00Wから次第に減少し、自己温度制御状態のときには
約400Wで安定する。
【0048】この電力の低下は、上述のように渦電流の
状態変化によって、熱ローラ2及び励磁コイル部4の総
抵抗が減少するため、インバータ回路8より一定電流を
励磁コイル部4に供給した場合電力が減少するからであ
る。
【0049】CPU11は、電力検出回路13の検知結
果に基づいて、励磁コイル部4を流れる電力をモニタす
る。CPU11は、1400Wの電力が1000Wにな
ったときウォームアップが終了し、定着装置1が使用可
であると判定する。なお、この例では、電力値が100
0Wになった時点で熱ローラ2の温度は約170℃を超
えており、定着性から判断した装置動作上の支障はな
い。
【0050】CPU11は、この判定に基づいて所定の
処理を行う。例えば、CPU11は、インバータ回路8
に電力供給量を減少させるように制御する。これによ
り、ウォームアップ終了後に適した電力を供給できるた
め、定着装置1の省エネルギーを達成できる。
【0051】また、CPU11は、図2に示す表示部1
4にウォームアップ終了した旨の表示を行う。また、ブ
ザー15を鳴らして利用者にウォームアップ終了を知ら
せる。
【0052】上記実施の形態1に係る定着装置1によれ
ば、熱ローラ2は、自己温度制御特性を有するので、サ
ーミスタを用いなくても定着温度以上の所定温度に熱ロ
ーラ2の温度を調節することができる。
【0053】また、CPU11は、電力検出回路13に
よって検知した励磁コイル部4への供給電力をモニタ
し、供給電力が低下したことにより熱ローラ2が定着可
能温度に達したことを知ることができる。これにより、
CPU11は、定着装置1のウォームアップが終了した
ことをサーミスタなしに判定することができる。このよ
うに、自己温度制御型で誘導加熱方式の定着装置1にお
いて、簡単な構成でウォームアップ終了を検知し、いつ
の時点で定着装置1の動作を開始しても良いかを知るこ
とができる。
【0054】(実施の形態2)次に本発明の実施の形態
2に係る定着装置について説明する。図7は、上記実施
の形態2に係る定着装置の構成を示す概略図である。図
1に示す実施の形態1に係る定着装置1と同様の構成に
ついては同一の番号を付して説明を省略する。
【0055】上記実施の形態2に係る定着装置40の熱
ローラ41は、上記実施の形態1と同様の磁性合金から
なる磁性金属層42と、磁性合金層42の外周面上に積
層した磁性合金よりも抵抗が低い非磁性金属層43とで
構成されている。
【0056】非磁性金属層43の材質としては、例えば
アルミニウム又は銅が適当であり、この例ではアルミニ
ウムを使用した。また、非磁性金属層43の膜厚は特に
限定されないがこの例では0.4mmとした。非磁性金
属層4#の外周面に、トナー13との離型性を向上する
ために厚さ約15μmのフッ素樹脂層44がコーティン
グされている。
【0057】以下、上記構成からなる定着装置40の動
作について説明する。
【0058】インバータ回路8より励磁コイル部4に例
えば23kHzの高周波電流を供給する。励磁コイル部
4は、供給した高周波電流に応じて高周波磁界を発生す
る。熱ローラ41の磁性金属層42は、生成消滅を繰り
返す交番磁束内に置かれるため、磁界の変化を妨げる磁
界を生じるように渦電流が発生する。図8(a)及び図
8(b)は、キュリー点未満の温度及びキュリー点以上
の温度における渦電流の発生状態を夫々示す断面図であ
る。図中斜線部は、電流が流れている領域を示してい
る。キュリー点未満の温度では、この渦電流は、図8
(a)に示すように、磁性金属層42の内表面に集中し
て流れる。従って、渦電流が流れる通路断面積は極めて
小さく抵抗が大きいので、磁性金属層42は大きなジュ
ール熱を生じ、温度が急激に上昇する。
【0059】その後、熱ローラ41の温度がキュリー点
以上になると磁性合金層42が非磁化する。この場合、
磁性合金の比透磁率が約1となるので、磁束が磁性金属
層42を貫いて発散する。また、熱ローラ41の厚さ全
体に渡って電流が流れようとする。しかし、非磁性金属
層43は、磁性金属層41に比べて電気抵抗が小さいの
で、図8(b)に示すように、ほとんどの誘導電流は非
磁性金属層42に流れる。これにより、磁性金属層42
を流れる電流が著しく少なくなり、発熱量が激減する。
この結果、熱ローラ41の表面温度が急激に低くなるの
で、自己温度制御特性がはるかに向上する。
【0060】また、磁束は非磁性体となった磁性金属層
42を通過するが、外側に設けられた非磁性金属層43
によって磁気エネルギーは反射されて内部に閉じこめら
れる。つまり、非磁性金属層43は磁気シールドとして
作用する。従って、磁気ノイズの外部への影響を低減で
きる。
【0061】自己温度制御特性がもっとも良くあらわれ
るのは、磁性金属層42の厚さが表皮深さとほぼ同等で
あるときである。この場合、上記実施の形態1と同じく
磁性金属層42の磁性合金の固有抵抗が7.2×10e
−7Ωmであるのに対して、非磁性金属層43を構成す
るアルミニウムの固有抵抗は2.5×10e−8Ωmで
あり、約29分の1である。また、電流の流れる部分の
厚さはほぼ同等である。このため、定電流で駆動したと
するとキュリー点温度付近では約29分の1の発熱しか
起こらない。
【0062】磁性金属層42が表皮深さよりも薄い場合
はキュリー温度以下でも相当量の誘導電流が外側にある
非磁性金属層43を流れ、それより厚い場合はキュリー
温度以上でも磁性金属層42の中を流れる誘導電流量が
増える。通電を開始して目標の温度に到達するまでの時
間すなわちウォームアップ時間を短縮させるには金属ロ
ーラの熱容量を下げると良い。従って、磁性金属層42
の厚さは自己温度制御性を多少犠牲にしても金属ローラ
の熱容量を小さくした表皮厚の50%から金属ローラ強
度を上げることを考慮した表皮厚の200%の範囲にす
ることが望ましい。自己温度制御特性を持たせた場合、
非磁性金属層43を用いることにより、実施の形態1よ
りも大幅に熱容量を下げられるので、熱ローラ41の熱
容量を下げてウォームアップ時間を短縮することができ
る上述のように、本実施の形態2によれば、熱ローラ4
1を磁性金属層42及びより低抵抗の非磁性金属層43
の二層構造とすることにより、全体の厚みをそれほど増
やすことなく、常温時の発熱量に対してキュリー点温度
近傍での発熱量を著しく小さくすることができる。さら
に、キュリー点温度に近づくときの発熱量の降下も急激
となり、それに伴って自己制御温度特性も向上すること
ができる。また、磁気ノイズの外部への影響を低減する
シールド効果を高めることが可能である。
【0063】(実施の形態3)以下、次に本発明の実施
の形態3に係る定着装置について説明する。
【0064】上記実施の形態3に係る定着装置は、上記
実施の形態1と同様の構成により、動作モード及びロー
パワーモードでインバータ回路8から励磁コイル部4に
供給する電力を切り換える。以下、制御回路9による供
給電圧制御について説明する。なお、次の説明では、定
着装置をレーザプリンタに適用した場合について説明す
るが、複写機、ファクシミリ等においても同様である。
【0065】図9は、上記実施の形態3に係る定着装置
の制御回路による供給電圧制御を示すフロー図である。
【0066】まず、立ち上げ動作及び印刷動作時には、
制御回路9は、インバータ回路8により動作時電力、例
えば1200Wの電力を励磁コイル部4に供給してい
る。励磁コイル部4は、熱ローラ2を誘導加熱する。こ
のとき、上記実施の形態1で説明したように、熱ローラ
2は自己温度制御によりトナー13の定着可能温度に温
度制御される。
【0067】工程(以下、STという)901におい
て、制御回路9は、動作が終了したか否か判定する。動
作が終了していない場合は、さらに判定を繰り返す。
【0068】動作が終了した場合、ST902におい
て、次の原稿の印刷処理の実行待ちがあるか否か判定す
る。実行待ちがある場合、ST901に戻り、動作終了
判定から繰り返す。
【0069】実行待ちがない場合、ST903におい
て、制御回路9は計時tのカウントを開始する。
【0070】ST904において、実行コマンドの入力
があるか否か判定する。ここで実行コマンドは、例え
ば、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)から
の印刷処理に基づく実行コマンドである。複写機の場合
には、利用者によるコピー操作、例えばスタートキー、
テンキー等のキー入力に基づく実行コマンドであっても
良い。ここで、実行コマンドがある場合、ST905に
おいて、計時のカウントを停止し、ST901に戻る。
【0071】一方、ST904において、実行コマンド
がない場合、ST906において、計時tが所定時間に
到達したか否かを判定する。計時tが所定時間未満の場
合、ST904に戻り実行コマンドの判定を行う。ST
906において、計時tが所定時間に到達した場合、制
御回路9は、所定時間内に印刷動作に入らなかったと判
断して、ST907において、供給電力をローパワーモ
ードの設定値、例えば200Wまで低下する。
【0072】この設定値は、定着温度よりも低いが動作
モード時の電力を供給した場合に素早く定着温度に復帰
できる温度に熱ローラ2を維持できる電力であることが
好ましい。具体的には、動作モードで電力供給を再開し
てから30秒以内で定着可能温度に復帰できる温度に熱
ローラ2を維持できるような電力に設定する。この設定
温度は実験により求めることができる。
【0073】上述の実施の形態3に係る定着装置によれ
ば、サーミスタを使わずに温度制御及び電力制御を行う
ことを実現できる。すなわち、従来の定着装置の温度制
御としては、サーミスタを用いて熱ローラの温度を検知
し、熱ローラの温度を動作モードの設定温度に素早く復
帰できる待機温度に維持するように励磁コイル部への電
力供給を増減している。しかし、このサーミスタを用い
た温度制御を、上述の自己温度制御型の定着装置に適用
したのでは、サーミスタを用いない利点が薄れる。
【0074】そこで、本実施の形態3によれば、動作時
は自己温度制御が行われる高い電力(第1電力という)
を励磁コイル部4に一定に供給する。動作が終了した後
は、第1電力よりも低い、熱ローラ2が定着温度よりも
低い温度になる電力(第2電力)を励磁コイル部4に一
定に供給する。第2電力によれば、サーミスタを用いな
くても熱ローラ2を好適な待機温度に維持できる。これ
により、定着装置においてサーミスタレスの温度及び電
力制御を達成することができる。
【0075】上記実施の形態3では、動作終了から一定
時間内に何らかの実行コマンドの入力があるか否か監視
した後、供給電力を低下している。しかしながら、動作
終了後すぐに供給電力を低下させても良い。
【0076】また、動作モード及びローパワーモードの
2段階だけでなく、さらに待機時間モード等のように、
プリンタ、複写機等の画像形成装置の動作状態に従って
多くの動作モードを用意しても良い。
【0077】以下の実施の形態4〜8において、定着装
置の誘導加熱部の変形例について説明する。以下の説明
において、磁性合金及び非磁性合金は上記実施の形態2
で説明したものと同様である。
【0078】(実施の形態4)図10は、本発明の実施
の形態4に係る定着装置の誘導加熱部を示す斜視図であ
る。本実施の形態4では、適温にキュリー温度を設定し
た磁性合金101の外側に、渦巻状に巻いた励磁コイル
102を、適切な方法で磁性合金101とは接触しない
形で配置している。また、磁性合金101の内側には、
磁性合金101よりも低抵抗率とした非磁性金属材料1
03を、磁性合金101とは空間を設けて配置してい
る。
【0079】以上の構成により、励磁コイル102が加
熱する対象は磁性合金102のみとなり、熱効率の高い
加熱手段を実現できる。つまり、本実施の形態4によれ
ば、磁性合金102と非磁性金属材料103とは空間を
設けた配置となっているため、励磁コイル15が加熱す
る対象は磁性合金101のみとなっており、熱ローラ全
体を加熱する場合に比べると非常に熱容量の小さい加熱
対象となる。また、非磁性金属材料103が磁性合金1
01と接触していない状態であっても、磁気的には全く
同様に動作する。つまり、磁性合金101の温度がキュ
リー温度を超えた場合には、磁性合金101が非磁性と
なって磁束が磁性合金101を透過すると内側にある非
磁性金属材料103に誘導電流が流れる。
【0080】以上のように本実施の形態4によれば、励
磁コイル15が加熱する対象を磁性合金101のみとで
き、熱効率の高い定着装置を実現でき、所定温度に到達
するまでの時間も短縮できる。
【0081】(実施の形態5)図11は、本発明の実施
の形態5に係る定着装置の誘導加熱部を示す模式図であ
る。本実施の形態5では、図11に示すように、励磁コ
イル111の配置位置を、被加熱物112と磁性合金1
01とが接触する位置、又は、磁性合金101が被加熱
物112に接触する直前の位置に配置している。また、
本実施の形態5では、非磁性金属材料103は磁性合金
101とは空間を隔てて磁性合金101の1部と対峙す
る円弧を構成するように配置している。図中に矢印11
4で示す方向に、磁性合金101の回転方向を示してい
る。また、本実施の形態5では、加圧ローラ115も低
抵抗率の非磁性金属材料で構成している。
【0082】以上の構成により、励磁コイル111は、
磁性合金101が被加熱物112に接触している位置又
は被加熱物112に接触する直前の位置を加熱する。こ
れにより、所定温度となった磁性合金101が直ちに被
加熱物112を加熱し、磁性合金101が高温となって
いる時間が短くなり、磁性合金101の表面からの放熱
量が減少して、使用電力の少ない定着装置を実現でき
る。
【0083】なお本実施の形態5では、磁性合金101
の自己温度制御性を高めるために配置している非磁性金
属材料103を円弧とし、この非磁性金属材料103の
作用を非磁性金属材料を使用して構成した加圧ローラ1
15によって補完するようにしている。
【0084】(実施の形態6)図12は、本発明の実施
の形態6に係る定着装置の誘導加熱部を示す模式図であ
る。本実施の形態6では、励磁コイル121を、被加熱
物112と磁性合金101とが離脱する位置に配置して
いる。励磁コイル122の配置位置をこの位置としてい
るため、磁性合金101が矢印20に示すように回転し
て、次に被加熱物112に接触するまでには時間がかか
る。このため、磁性合金101が被加熱物と接触する部
分の温度は、励磁コイル121による加熱を受ける部分
の温度よりは低下するが、温度分布はより均一になる。
【0085】(実施の形態7)図13は、本発明の実施
の形態7に係る定着装置の誘導加熱部を示す模式図であ
る。本実施の形態7に係る定着装置では、磁性導体フィ
ルムを誘導加熱し、キュリー温度で非磁性となった磁性
導体フィルムを透過した磁束による誘導電流を、加圧ロ
ーラの中に埋め込んだ電気抵抗率が低い非磁性材料に流
すようにした。
【0086】組成を調整することによって所定のキュリ
ー温度とした表皮深さとほぼ同じ厚さの磁性導体フィル
ム130をフェライト131に巻いた励磁コイル132
に高周波電流を流して誘導加熱する。磁性導体フィルム
130は樹脂又はセラミックでできたガイド板133の
下を滑らせて回転する。そしてトナー粉の乗った紙13
4を磁性導体フィルム130と加圧ローラ135で挟ん
で加圧しながら加熱して定着させる。
【0087】加圧ローラ135は表面が弾力性を持ち、
断熱材の役割を果たすシリコーンゴム136でできてい
る。加圧ローラ135の内側に電気抵抗率が低い非磁性
材料137が埋め込まれている。こうした加圧ローラ1
35が軸138を中心に回転する。このような構成によ
って、キュリー温度以下では磁性導体フィルム130が
発熱し、キュリー温度を超えると非磁性となった磁性導
体フィルム130を透過した磁束139による誘導電流
が、加圧ローラ135の中に埋め込んだ電気抵抗率が低
い非磁性材料137に流れるようにして発熱量を減らし
自己温度制御性能を発揮させる。
【0088】なお、電気抵抗率が低い非磁性材料137
はアルミニウムや銅が良いが、電気抵抗率が低ければ炭
素等の非金属でも良い。また軸138と同じ材料で一体
としても良い。
【0089】(実施の形態8)図14(a)及び14
(b)は、本発明の実施の形態8に係る定着装置の誘導
加熱部を示す模式図である。本実施の形態8では、磁性
導体パイプ140を励磁コイル141によって外から加
熱している。磁性導体パイプ140の内側に空間を介し
て磁性導体パイプ140よりも電気抵抗率が低い非磁性
材料142を配置している。この非磁性材料142の表
面に断熱材143を磁性導体パイプ140と接しないよ
うに巻けば、空気も断熱効果を持って熱容量を小さくで
きると同時に、電気抵抗率が低い非磁性材料142、断
熱材143を固定して磁性導体パイプ140のみが回転
する構造とすることができる。
【0090】一方、図14(b)のように断熱材143
を磁性導体パイプ140と接触させた場合は、電気抵抗
率が低い非磁性材料142、断熱材143で磁性導体パ
イプ140の強度を補強する構成とすることができる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像形成装置に用いられる定着装置において、熱センサ
を用いることなくウォーミングアップ終了を検知するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る定着装置の構成を
示す概略図
【図2】上記実施の形態1に係る定着装置の制御系を示
すブロック図
【図3】上記実施の形態1に係る定着装置のインバータ
回路から励磁コイル部に至る回路図
【図4】(a)及び(b)は、キュリー点未満の温度及
びキュリー点以上の温度における渦電流の発生状態を夫
々示す断面図
【図5】上記実施の形態1における熱ローラの温度に対
する発熱量の変化を示す特性図
【図6】上記実施の形態1における熱ローラの表面温度
及び励磁コイルの電力の関係を示す特性図
【図7】本発明の実施の形態2に係る定着装置の構成を
示す概略図
【図8】(a)及び(b)は、上記実施の形態2におけ
るキュリー点未満の温度及びキュリー点以上の温度にお
ける渦電流の発生状態を夫々示す断面図
【図9】本発明の実施の形態3に係る定着装置の制御回
路による供給電圧制御を示すフロー図
【図10】本発明の実施の形態4に係る定着装置の誘導
加熱部を示す斜視図
【図11】本発明の実施の形態5に係る定着装置の誘導
加熱部を示す模式図
【図12】本発明の実施の形態6に係る定着装置の誘導
加熱部を示す模式図
【図13】本発明の実施の形態7に係る定着装置の誘導
加熱部を示す模式図
【図14】(a)及び(b)は、本発明の実施の形態8
に係る定着装置の誘導加熱部を示す模式図
【符号の説明】
1 定着装置 2 熱ローラ 4 励磁コイル部 8 インバータ回路 9 制御回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被定着材の定着温度以上のキュリー点を
    有する磁性導体と、前記磁性導体に対して交番磁束を印
    加する励磁手段と、前記励磁手段に交番電流を供給する
    給電手段と、前記給電手段から前記励磁手段へ供給され
    る電力を検出する電力検出手段と、検出した電力が低下
    したことにより前記磁性導体が前記定着温度に到達した
    と判定する判定手段と、を具備することを特徴とする定
    着装置。
  2. 【請求項2】 判定手段の判定によって給電手段から励
    磁手段に供給する電力を変更する給電制御手段を具備す
    ることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 判定手段の判定によって定着処理が実行
    可能であることを報知する報知手段を具備することを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 給電手段は、動作時は第1電力を、動作
    終了後は前記第1電電力よりも低い第2電力を励磁手段
    にそれぞれ供給することを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 第1電圧は磁性導体が定着温度以上にな
    る電力であり、且つ、第2電力は磁性導体が定着温度よ
    りも低い温度になる電力であることを特徴とする請求項
    4記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 磁性導体を挟んで励磁手段と対向するよ
    うに前記磁性導体よりも低抵抗の非磁性材料を積層した
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記
    載の定着装置。
  7. 【請求項7】 磁性導体を挟んで励磁手段と対向するよ
    うに断熱層を介して非磁性材料を配置したことを特徴と
    する請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の定着装
    置。
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